JP2017064688A - 分離洗浄処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】し渣掻き出し装置60は、処理槽1内の低い位置に水平軸状に架設された下部ホイール軸65と、処理槽外部に水平軸状に架設された上部ホイール軸64と、これら上下ホイール軸の各両端に設けられたホイール70,71と、両ホイール間に掛けられた左右のチェーン・ベルト73などの周回伝導材と、これら左右の周回伝導材間に装架されて周方向に一定の間隔を置いて配備されたし渣掻き揚げ板76とを備え、前記周回伝導材は、下回りにおいて掻き揚げ態勢となるように回転方向が規定されているとともに、外周軌道に添うべく多数通口を有するスクリーン78が設けられ、このスクリーンの上側の洗浄水域は撹拌可能とされるとともに、スクリーンの外側部にはし渣排出用のシュート80が設けられている。
【選択図】図2
Description
処理槽内に投入された汚染土壌は洗浄水内を沈降してゆき、縦向きの接触分離パイプ内に導入されるようになっている。接触分離パイプは垂直な長いパイプ部分と上端のエルボ部分とを備えその内部が接触分離路となっている。この接触分離路内には、直径が25mm前後の合成ゴム球で比重が1.02前後の接触除去ピースの多数個が洗浄水とともに上昇されるようになっている。この上昇は、上部と下部に連通されたパイプからのエアーの供給によるものである。この上昇とともに接触分離パイプの下端口からは槽内を沈降してくるもの(汚染されたあるいは洗浄された物質)が誘引水とともに接触分離路内へと導入され供給されたエアーに浮力を得て接触除去ピースとともに上昇してゆくようになっている。接触分離パイプの下端開口には、同パイプ下端から接触除去ピースが脱落しないように透過メッシュが装着されている。
接触分離パイプの上端には分別槽が接続して設けられている。同分別槽は、処理槽の略中央上位にあって水面を境にして上下にあるように固定して設けられている。この分別槽の前面には、網状あるいは柵状もしくは多孔板状の分別メッシュが水面を境に上下に亘るようにしてセットされていて、洗浄済みの微細な物質については透過させて分別槽外である処理槽内に戻し沈降あるいは再び接触分離パイプ内に誘引させるようにする一方、接触除去ピースなど分別メッシュによる透過規制を受けたものについては還流パイプ内を通じて接触分離パイプ内に還流させ繰り返し洗浄作用を行わせるようにする。
こうした処理槽内には、下部給水口を通じて洗浄水(洗浄流体)が導入され、オーバーフローにより水位が規定のレベルになった時点で、放射性物質(セシウム)で汚染された汚染土壌(あるいは汚泥など)が投入口を通じて投入される。洗浄水の供給と接触分離路内へのエアーの供給は連続的になされる。一方、投入された汚染土壌は、洗浄水内を沈降してゆく。接触分離路内では、外部からのエアーの供給により上昇流を発生しつつ下端から吸引力を発生した状況にあるので、前記沈降してきた汚染土壌を接触分離パイプの下端より吸引して接触分離路内へと上昇してゆく。上昇中の汚染土壌は、供給される上昇エアーと洗浄水の中で多数の接触除去ピースと接触を繰返しながら上昇し、これにより、砂・礫などの固粒子からシルトや粘土分(0.002mmまでのものとそれより小さく浮遊質の極微細粒子とがある)が分離され、さらに放射性物質までも分離される。これらの分離したものは洗浄水および接触除去ピースとともに分別槽内に導入されるが、接触除去ピースについては分別メッシュによる透過規制により還流パイプを通じて元の接触分離路内に戻される。ここで、少し重い未分離物については同じく還流されて再び接触除去ピースによる分離作用を受けることになる。
一方、分別槽内の固粒子・シルト・粘土分・放射性物質は、分別メッシュの孔を透過して処理槽内に戻される。戻された固粒子・シルトおよび0.002mm以上の粘土分は、処理槽内を沈降して底部内に沈澱したり一部は接触分離路内に誘引されて再度接触分離作用を受けるものもある。粘土分のうち0.002mmより微細な極微細粒子は放射性物質とともに洗浄水中で浮遊・浮上する傾向になり、これらは、下部給水口からの給水が連続してなされているので、オーバーフロー口から逐次自動排出され、その排出物を凝集沈澱後、脱水あるいは乾燥処理したのち密閉梱包する等の後処理をする。その結果物は減容化したものとなる。こうした分離処理が一定になされると、下部給水口からの給水と接触分離パイプへのエアー供給が停止され、これにより、連続運転は停止状態となる。停止状態になると、処理槽内で浮遊するものは砂礫やシルトのように沈降するものと粘土分のように浮遊するものとに分けられ、沈澱物は例えば、沈澱したあと排出される一方、沈澱物以外のその上側で浮遊する粘土分は中段バルブを開くことで排出処理される。
特許文献2は、下部が窄まり状の槽体をしておりその槽内の所定水位まで洗浄水として給水可能な給水手段と槽内の洗浄水を一定レベルまで排出可能な中間排水手段および前記窄まり状下部に設けた沈澱物排出手段とを有するとともに槽上部には沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能な投入口が設けられる一方水面に浮遊するものを洗浄水とともに適宜に槽外に排出可能な浮遊物排出装置を有する処理槽と、複数個の接触除去ピースを落下規制された状態で内有する縦パイプとして処理槽内に設置されるとともに給気手段からの給気による上昇作用によりパイプ下端より処理槽内の沈降物である洗浄対象物を洗浄水とともに誘引しかつ上昇させるようにする接触分離パイプと、前記所定水位を境に上下に亘るようにして処理槽内に設置される槽体でその槽背面の上部には接触分離パイプの上端出口が連通状に接続されるとともに接触分離パイプの上端出口に対面する槽前面の上部は接触除去ピースの透過を規制しつつ洗浄分離したものを洗浄水とともに槽外に流出可能な分別メッシュとされ槽前面の下部は分別メッシュからの接触除去ピースなどを下降案内する誘導板部とされている分別槽と、分別槽底部と接触分離パイプ上下高さ位置との間を連通状に接続する還流パイプとを有し、前記処理槽の上部には、投入口から投入されるし渣混じりの洗浄対象物からし渣のみを捕捉するための傾斜式スクリーンが設けられ、同スクリーンは、一定の隙間を存して左右幅方向に列状をなす多数のスクリーン片で形成されてその傾斜方向下端基部を分別槽の前記槽前面である水面下に没した状態で対応位置させる一方傾斜方向上端は処理槽の槽外である水面よりも上レベルに位置するようにして傾斜状に設置されるとともに、スクリーンには、し渣をスクリーン上端外側まで掻き出すし渣掻き出し装置が平行して設置されている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、前記傾斜方向の上下に回転駆動自在に設けられたスプロケット軸と、これら各スプロケット軸の両端に設けられたスプロケットと、上下のスプロケット間に掛けられた左右のチェーンと、これら左右のチェーン間に装架されたレーキ軸と、レーキ軸に添って外周向きに突設された状態で複数本配列され前記多数のスクリーン片間の隙間に臨んでし渣を上向きに掻き送るようにするレーキとを備えるもので、このし渣掻き出し装置は、上回りにおけるレーキが上向きに突出したままスクリーンの上側からし渣洗浄域内を下向きに移動して下回りに転回しまた転回後の下回りにおけるレーキが下向きに突出したまま前記隙間内を掻き送りのため移動するように傾斜式スクリーンの上側に添った状態に配置されていることを特徴とするものとして構成されている。
1はその本体である処理槽であり、図示しない架台により地上基盤より一定高さに縦筒状に設置されている。処理槽1は、上部が矩形の縦筒状で下部が下向きに窄まり状をしており、同処理槽1の上端は開放状とされていてもよいが、この実施形態では蓋2を備える。蓋2は、前後3枚に分かれており、それぞれが開閉できるようになっている。
尚、浮遊物除去装置10は、処理槽1の後部に突設した越流制御部12に設けられ、堰き止め部13とその上端の堰14および前記フロート11を備え、フロート11を堰駆動部15により昇降駆動するようになっている。そして、水面8上に浮上してくる浮遊物は、フロート11が押下げられることで矢印Dのように洗浄水17とともに呑み込まれオーバーフロー口18を通じて槽外に排出されるようになっている。フロート11が上方へ戻されると浮遊物の呑み込みは停止される。戻されたフロート11を越える給水分はオーバーフローされることから前記水面(水位)8が規定される。
処理槽1の窄まり状下部は垂直筒状の排出口部22として形成され、この口部22には沈澱物排出弁(自動弁)23が設けられるとともにその下方には沈澱物搬出手段(コンテナ)24が対応設置されている。これら22,23は沈澱物排出手段を構成する。
Claims (1)
- 下部が窄まり状の槽体となった処理槽を備え、この処理槽は、沈砂や汚染土壌などの洗浄対象物をし渣混じりのものとして投入可能とされた投入手段と、投入手段の下方にあって投入されたし渣混じりの洗浄対象物を受け入れるとともに洗浄対象物とし渣とを分離処理したあと洗浄対象物は下方の処理槽内にまたし渣は処理槽外に排出処理するようにしたし渣掻き出し装置を備えるとともに、洗浄水として所定の高い水位まで給水が可能な給水手段と、槽内の洗浄水を一定の低い水位まで排出可能な中間排水手段と、前記窄まり状槽下部に設けられて最終的な沈澱物を排出可能な沈澱物排出手段と、処理槽上部において水面に浮遊してくるものを槽外に排出可能な浮遊物排出装置とを有し、かつ、前記処理槽内には、給気手段を有して内部に上昇流を発生させる縦パイプ状の接触分離パイプが設けられ、この接触分離パイプ内に槽内を沈降してくる洗浄対象物を洗浄水とともにパイプ下端を通じて誘引してのち給気による上昇力が作用しかつ複数個の接触除去ピースを同時に上昇させるなか洗浄対象物が接触撹拌洗浄を受けるようにするとともにパイプから槽内に排出され沈降してきたものは洗浄のため再度パイプ内に誘引可能として水面に浮遊してくるものと沈降してゆくものおよびそれ以外の中間浮遊物とに分離処理しそれぞれが排出処理されるようになっている分離洗浄処理装置であって、前記し渣掻き出し装置は、前記処理槽内における高い水位よりも没した低い位置に水平軸状に架設された下部ホイール軸と、前記高い水位よりも上方の処理槽外部に相当する位置に水平軸状に架設された上部ホイール軸を、これら上下ホイール軸の各両端に設けられたホイールと、これらホイールのうち上下に対応する関係の両ホイール間に掛けられた左右のチェーン・ベルトなどの周回伝導材と、これら左右の周回伝導材間に装架されて周方向に一定の間隔を置いて配備されたし渣掻き揚げ板とを備え、前記周回伝導材は、下回りにおいて掻き揚げ態勢となるように回転方向が規定されているとともに、前記し渣掻き出し装置には、し渣掻き揚げ板の下回りを運動する外周軌道に添うべく多数通口を有するスクリーンが設けられ、このスクリーンの上側の洗浄水域は撹拌手段で撹拌可能とされるとともに、スクリーンの外側部にはし渣排出用のシュートが設けられていることを特徴とする分離洗浄処理装置。
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