JP2017063374A - 放送番組録画装置及び放送番組録画方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置を提供する。
【解決手段】放送番組録画装置2は、B−CASカードを挿入可能な複数のカードスロットと、放送番組及び制御メッセージを受信するチューナ11〜13,21〜23と、放送番組及び制御メッセージを記録するHDD31と、記録された放送番組をHDD31から読み出して再生する表示制御回路32とを備える。表示制御回路32は、すべてのB−CASカードに基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、記録された制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。表示制御回路32は、少なくとも1つのB−CASカードに基づいて、視聴契約があると判断される場合、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
【選択図】図1

Description

本開示は、複数のチューナと、放送番組へのアクセスを制御する複数の視聴及び録画用カードを収容する複数のカードスロットとを備えた放送番組録画装置に関する。
複数のチャンネルの放送番組を同時に録画するために、複数のチューナと、放送番組へのアクセスを制御する複数の視聴及び録画用カード(例えば、B−CAS(BS Conditional Access Systems:登録商標)カード)を収容する複数のカードスロットとを備えた放送番組録画装置が知られている。そのような放送番組録画装置は、例えば特許文献1及び2に開示されている。また、そのような放送番組録画装置の動作は、例えば非特許文献1及び2で規定されている。
特開2011−078043号公報 特開2011−077929号公報
「地上デジタルテレビジョン放送運用規定 技術資料」、ARIB TR−B14、5.9版、一般社団法人 電波産業会、平成27年7月3日。 「BS/広帯域CSデジタル放送運用規定 技術資料」、ARIB TR−B15、6.7版、一般社団法人 電波産業会、平成27年7月3日。
放送番組録画装置は、有料チャンネルの放送番組を録画して再生するとき、B−CASカードに書き込まれた視聴契約の情報に基づいて、放送番組に自動表示メッセージを重畳することがある。自動表示メッセージが放送番組に重畳されることにより利便性が低下することがある。
本開示は、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置を提供する。
本開示に係る放送番組録画装置は、放送番組へのアクセスを制御する視聴及び録画用カードをそれぞれ挿入可能な複数のカードスロットと、複数のチューナと、記録手段と、表示制御手段とを備える。複数のチューナは、複数の放送事業者の放送局から放送番組及び制御メッセージをそれぞれ受信する。記録手段は、受信された放送番組及び制御メッセージを記録する。表示制御手段は、記録された放送番組を記録手段から読み出して再生する。表示制御手段は、記録された1つの放送番組を記録手段から読み出して再生するとき、複数のカードスロットに挿入された視聴及び録画用カードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断する。表示制御手段は、複数のカードスロットのすべてに挿入された視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、記録された制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。表示制御手段は、少なくとも1つの視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する。
本開示に係る放送番組録画装置によれば、複数の視聴及び録画用カードの少なくとも1つが、放送番組の放送事業者と視聴契約を結んでいることを示す場合、表示制御手段は自動表示メッセージを重畳せずに放送番組を再生する。従って、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置を提供することができる。
実施形態1に係る放送番組録画装置2の構成を示すブロック図である。 放送番組録画装置の製造業者と放送事業者との取り決めによる、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無を示す表である。 図1の放送番組録画装置2により放送番組をリアルタイム視聴する場合の動作を示す図である。 図1の放送番組録画装置2により放送番組を録画する場合の動作を示す図である。 図1の放送番組録画装置2により録画された放送番組を再生する場合の動作を示す図である。 図1の放送番組録画装置2により通常録画された放送番組を再生する場合における、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無を示す表である。 図1の表示制御回路32によって実行される通常録画番組の再生処理を示すフローチャートである。 図7のステップS5で表示されるメッセージの例を示す図である。 図7のステップS10で表示される自動表示メッセージの例を示す図である。 実施形態2に係る放送番組録画装置2の動作において、放送番組録画装置2によりチャンネル録画された放送番組を再生する場合における、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無を示す表である。 実施形態2に係る放送番組録画装置2の動作において、放送番組録画装置2の表示制御回路32によって実行されるチャンネル録画番組の再生処理を示すフローチャートである。 図11のステップS18の再生処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者(ら)は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(発明の経緯)
放送番組録画装置のユーザは、BS(Broadcasting Satellite)放送及びCS(Communication Satellite)放送の有料チャンネルの放送番組を視聴するためには放送事業者と視聴契約を結ぶ必要があり、視聴契約の内容はB−CASカードに書き込まれる。
BS放送及びCS放送の有料チャンネルの放送局は、放送番組を送信するとともに、当該有料チャンネルの契約を促すためのメッセージなどを含む自動表示メッセージを生成するための制御メッセージであるEMM(Entitlement Management Message)を送信する。放送番組録画装置は、有料チャンネルの放送番組を録画して再生するとき、B−CASカードに書き込まれた視聴契約の情報に基づいて、放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かを判断する。放送番組録画装置は、ユーザが放送事業者と契約していなければ、EMMに基づいて自動表示メッセージを生成し、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。一方、放送番組録画装置2は、ユーザが放送事業者と契約していれば、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
放送番組録画装置は、ユーザが放送事業者と契約していても、B−CASカードの状態によっては、B−CASカードから視聴契約の情報を読み出せないことがある。この場合、放送番組録画装置は、放送番組に自動表示メッセージを重畳する。このように不必要な自動表示メッセージが放送番組に重畳されることで、ユーザの利便性が低下する。
本開示は、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置を提供する。
(実施形態1)
以下、図1〜図9を参照して、実施形態1に係る放送番組録画装置について説明する。
[1−1.構成]
図1は、実施形態1に係る放送番組録画装置2の構成を示すブロック図である。放送番組録画装置2は、視聴及び録画回路10、録画回路20、ハードディスクドライブ(HDD)31、表示制御回路32、HDMI(登録商標)回路33、及びリモートコントロール(RC)受信機34を備える。放送番組録画装置2は、以下に説明するように、B−CASカードをそれぞれ挿入可能な複数のカードスロットと、複数の放送事業者の放送局から放送番組及び自動表示メッセージをそれぞれ受信する複数のチューナとを備える。放送番組録画装置2は、受信した放送番組をHDD31に記録する。
視聴及び録画回路10は、放送番組のリアルタイム視聴時及び録画時に動作する回路である。視聴及び録画回路10は、チューナ11〜13、デスクランブル回路14、主カードスロット15、主カード16、及び録画制御回路17を含む。チューナ11〜13は、アンテナ1に接続され、地上デジタルテレビジョン放送、BS放送、及びCS放送の放送番組を受信する。実際には、地上デジタルテレビジョン放送のためのアンテナと、BS放送及びCS放送のための別のアンテナとが用いられるが、図示の簡単化のために、これらのアンテナを1つのアンテナ1として示す。チューナ11〜13において、放送番組は暗号化されて受信される。主カードスロット15には、B−CASカードである主カード16が挿入される。デスクランブル回路14は、暗号化されて受信された放送番組を、主カード16を用いて復号する。デスクランブル回路14は、復号された放送番組を、リアルタイム視聴のために表示制御回路32に送るか、又は、HDD31に記録するために録画制御回路17に送る。録画制御回路17は、デスクランブル回路14から送られた放送番組を、HDD31に記録する。
録画回路20は、放送番組のリアルタイム視聴時には動作せず、録画時のみに動作する回路である。録画回路20は、チューナ21〜23、デスクランブル回路24、サブカードスロット25、サブカード26、及び録画制御回路27を含む。チューナ21〜23は、アンテナ1に接続され、地上デジタルテレビジョン放送、BS放送、及びCS放送の放送番組を受信する。チューナ21〜23において、放送番組は暗号化されて受信される。サブカードスロット25には、B−CASカードであるサブカード26が挿入される。デスクランブル回路24は、暗号化されて受信された放送番組を、サブカード26を用いて復号する。デスクランブル回路24は、復号された放送番組を、HDD31に記録するために録画制御回路27に送る。録画制御回路27は、デスクランブル回路24から送られた放送番組を、HDD31に記録する。
表示制御回路32は、デスクランブル回路14から送られたリアルタイムの放送番組、又はHDD31に記録された放送番組を、HDMI回路33を介してディスプレイ装置3に送って表示させる。
RC受信機34は、リモートコントローラ4からユーザコマンドを受信して、録画制御回路17、27及び表示制御回路32に送る。これにより、録画制御回路17、27及び表示制御回路32の動作は、ユーザによって制御される。
1枚のB−CASカードを用いて同時に復号できる放送番組の個数は有限である。実施形態1では、1枚のB−CASカードにより3チャンネル分の放送番組を同時に復号できるものとする。主カード16は、チューナ11〜13により受信された放送番組を復号するために使用され、サブカード26は、チューナ21〜23により受信された放送番組を復号するために使用される。
主カード16及びサブカード26は、それぞれ、B−CASカードのユニークなカードIDを有する。放送番組録画装置2のユーザは、有料チャンネルの放送事業者との視聴契約を結ぶために、少なくとも1つのB−CASカード(主カード16及びサブカード26)のカードIDを使用する。
放送番組録画装置2に装着される複数のB−CASカードのうち、放送番組録画装置2を代表するものとして設定されたカードIDを有するB−CASカードを「主カード16」とし、その他のB−CASカードを「サブカード26」とする。一部の放送事業者は、当該放送事業者のチャンネルの視聴契約を結ぶために、及び、そのチャンネルの放送番組を受信するために、主カード16のカードIDを使用するように指定する。また、放送番組録画装置2は、ある放送局からデータ放送を受信して当該放送局の放送事業者との双方向サービス(データ放送によるゲームなど)を利用するために、主カード16のカードIDを使用してもよい。データ放送によるゲームにおいてB−CASカードのカードIDを使用する場合、放送番組録画装置2を代表するカードIDを設定していないと、ゲームの得点が複数のB−CASカード間で分散して加算されることになる。一方、データ放送によるゲームにおいて主カード16のカードIDを使用することにより、ゲームの得点を主カード16のカードIDに関連付けて加算することができる。
放送番組録画装置2は、例えば、主カードスロット15に挿入されたB−CASカードを「主カード16」として認識し、サブカードスロット25に挿入されたB−CASカードを「サブカード26」として認識する。それに代わって、放送番組録画装置2は、2つのカードスロットを備え、これらのカードスロットに挿入された2つのB−CASカードのうちの一方をソフトウェア上で主カードとして設定し、他方をソフトウェア上でサブカードとして設定してもよい。
録画制御回路17及び27のそれぞれは、2種類の録画モード、すなわち「通常録画モード」及び「チャンネル録画モード」で、放送番組をHDD31に記録する。通常録画モードでは、録画制御回路17及び27は、ユーザによって指示された放送中の番組又はユーザによって予約された番組を録画する。チャンネル録画モードでは、録画制御回路17及び27は、少なくとも1つのチューナにより受信された少なくとも1つのチャンネルの複数の放送番組を、予め決められた時間期間にわたって連続的に記録する。言い換えると、チャンネル録画モードでは、録画制御回路17及び27は、ユーザにより選択されたチャンネルの放送番組を、1日中(又は、数分間〜1時間程度のメンテナンス期間を除いて1日中)、一定期間(例えば1週間)にわたって録画し続ける。録画された放送番組のデータ量が予め決められた値を超えたとき、放送番組録画装置2は、同じチャンネルの古い放送番組から順にHDD31から消去する。
以下、実施形態1では、録画制御回路17及び27が通常録画モードで放送番組をHDD31に記録する場合について説明する。
[1−2.動作]
[1−2−1.従来技術の自動表示メッセージの表示]
BS放送及びCS放送の有料チャンネルの放送事業者は、契約数の増大のために、無料視聴期間を設けることがある。このとき、BS放送及びCS放送の有料チャンネルの放送局は、放送番組を送信するとともに、当該有料チャンネルの契約を促すためのメッセージなどを含む自動表示メッセージを生成するための制御メッセージであるEMMを送信する。放送番組録画装置は、ユーザが放送事業者と契約していなければ、EMMに基づいて自動表示メッセージを生成し、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。一方、放送番組録画装置は、ユーザが放送事業者と契約していれば、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
図2は、放送番組録画装置の製造業者と放送事業者との取り決めによる、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無の例示的なパターンを示す表である。
地上デジタルテレビジョン放送の各チャンネル及びBS放送の無料チャンネルでは、放送番組録画装置は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
ユーザがBS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送事業者と契約していない場合、放送番組録画装置は以下のように動作する。放送番組のリアルタイム視聴時において、放送番組録画装置は、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。また、チャンネル録画番組の再生時には、放送番組録画装置は、放送番組のリアルタイム視聴時と同様に動作し、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。また、通常録画番組の再生時には、放送番組録画装置は、BS放送及びCS放送の放送事業者によって異なる動作をする。一部の放送事業者Aでは、通常録画番組の再生時には、放送番組録画装置は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。一方、他の一部の放送事業者Bでは、通常録画番組の再生時にも、放送番組録画装置は、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。
ユーザがBS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送事業者と契約している場合、放送番組録画装置は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
図2によれば、一部のチャンネル(以下、「自動表示チャンネル」という)の通常録画番組の再生時において、ユーザが放送事業者と契約しているか否かに基づいて、放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かが決定される。
放送番組録画装置が複数のB−CASカードを用いる場合、B−CASカード毎に、契約している放送事業者及びその契約内容が異なる可能性がある。例えば、一部の放送事業者との視聴契約は、B−CASカードごとに結ぶ必要がある。一方、他の一部の放送事業者の視聴契約は世帯ごとに結ばれ、1つの受信機(テレビジョン受像機、放送番組録画装置、など)ごとに1つのB−CASカードを登録する必要がある。従って、B−CASカード毎に、視聴可能なチャンネルが異なる可能性があり、B−CASカード毎に、自動表示チャンネルの通常録画番組の再生時において、放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かの判断が異なる可能性がある。
従来の放送番組録画装置は、ユーザが放送事業者と契約していても、B−CASカードの状態によっては、B−CASカードから視聴契約の情報を読み出せないことがある。例えば、B−CASカードが予め決められたカードスロットに挿入されていない場合、又は、少なくとも1つのB−CASカードがカードスロットに挿入されていない場合、B−CASカードから視聴契約の情報を読み出せなくなる。この場合、従来の放送番組録画装置は、放送番組に自動表示メッセージを重畳する。このように不必要な自動表示メッセージが放送番組に重畳されることで、ユーザの利便性が低下する。
以下、実施形態1に係る放送番組録画装置2において、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくくするための構成について説明する。
[1−2−2.放送番組録画装置の動作]
[1−2−2−1.リアルタイム視聴時の動作]
図3は、図1の放送番組録画装置2により放送番組をリアルタイム視聴する場合の動作を示す図である。図3を参照して、チューナ11で受信された放送番組をリアルタイム視聴する場合の動作について説明する。
デスクランブル回路14は、暗号化されてチューナ11で受信された放送番組を、主カード16を用いて復号し、復号された放送番組を表示制御回路32に送る。表示制御回路32は、主カード16に書き込まれた、放送番組の放送事業者に係る視聴契約の情報に基づいて、放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かを判断する。詳しくは、非特許文献2に記載のように、表示制御回路32は、放送番組のTS(Transport Stream)パケットから抽出されたCAT(Conditional Access Table)に記載されたCAサービス記述子を参照する。表示制御回路32は、主カード16のCA_system_idがCAサービス記述子のCA_system_idに一致し、選局中のservice_idがCAサービス記述子に記載されているとき、自動表示メッセージの表示を制御する。表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳すると決定したとき、TSパケットから抽出されたEMMに基づいて自動表示メッセージを生成する。EMMは、個別の受信機宛てに送信されて当該受信機のB−CASカードに記憶されるEMM個別メッセージと、全受信機に共通に送信されるEMM共通メッセージとを含む。自動表示メッセージは、EMM個別メッセージ及びEMM共通メッセージから生成される。表示制御回路32は、EMM個別メッセージを主カード16から取得し、EMM共通メッセージをデスクランブル回路14から取得する。表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳し、HDMI回路33を介してディスプレイ装置3に送って表示させる。
他のチューナ12及び13で受信された放送番組をリアルタイム視聴する場合も、チューナ11で受信された放送番組をリアルタイム視聴する場合と同様に動作する。
[1−2−2−2.通常録画モードの録画時の動作]
図4は、図1の放送番組録画装置2により放送番組を録画する場合の動作を示す図である。図4を参照して、チューナ11及び21で受信された放送番組を通常録画モードでHDD31に記録する場合の動作について説明する。
デスクランブル回路14は、暗号化されてチューナ11で受信された放送番組を、主カード16を用いて復号し、復号された放送番組を録画制御回路17に送る。また、デスクランブル回路14は、自動表示メッセージを生成するためのEMM共通メッセージを録画制御回路27に送る。録画制御回路17は、デスクランブル回路14から送られた放送番組及びEMM共通メッセージをHDD31に記録する。同様に、デスクランブル回路24は、暗号化されてチューナ21で受信された放送番組を、サブカード26を用いて復号し、復号された放送番組を録画制御回路27に送る。また、デスクランブル回路24は、自動表示メッセージを生成するためのEMM共通メッセージを録画制御回路27に送る。録画制御回路27は、デスクランブル回路24から送られた放送番組及びEMM共通メッセージを、HDD31に記録する。
前述のように、放送番組録画装置2は、一部の放送事業者のチャンネルの放送番組を受信するために、主カード16を使用するように指定されることがある。チューナ21〜23が当該放送事業者の放送番組を受信する場合、デスクランブル回路24は、暗号化されて受信された放送番組を、主カード16を用いて復号する。ただし、図4では、図示の簡単化のために、デスクランブル回路24から主カードスロット15及び主カード16までの接続を省略している。
図4では、チューナ11及び21で受信された放送番組を同時にHDD31に記録するように示しているが、3つ以上のチューナで受信された放送番組を同時にHDD31に記録してもよい。
[1−2−2−3.通常録画番組の再生時の動作]
図5は、図1の放送番組録画装置2により録画された放送番組を再生する場合の動作を示す図である。表示制御回路32は、記録された放送番組(通常録画番組)をHDD31から読み出す。表示制御回路32は、主カード16及びサブカード26に書き込まれた、放送番組の放送事業者に係る視聴契約の情報に基づいて、放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かを判断する。表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳すると決定したとき、記録されたEMM共通メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成する。詳しくは、非特許文献2に記載のように、表示制御回路32は、サービスタイプ(デジタルTVサービス、デジタル音声サービス、データサービス、など)に関係なく、放送番組のTSパケットから抽出されたCATに記載されたCAサービス記述子を参照する。表示制御回路32は、主カード16のCA_system_idがCAサービス記述子のCA_system_idに一致し、記録された放送番組が該当のサービスであるとき、自動表示メッセージの表示を制御する。表示制御回路32は、CATがCAサービス記述子を含む場合には、猶予期間フィールドの最下位ビットを参照し、通常録画番組の再生時にも自動表示メッセージを表示するように指定されているか否かを判断する。表示するように指定されている場合(最下位ビット=0)、表示制御回路32は、自動表示メッセージを表示するための情報を取得するコマンドを主カード16及びサブカード26に送る。次いで、表示制御回路32は、主カード16及びサブカード26から、コマンドへの応答としてメッセージ定型文番号を取得し、その定型文番号に対応するEMM共通メッセージをHDD31から読み出す。一方、表示しないように指定されている場合(最下位ビット=1)、表示制御回路32は、自動表示メッセージを表示するための情報を取得するコマンドを発行せず、自動表示メッセージを表示しない。表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳し、HDMI回路33を介してディスプレイ装置3に送って表示させる。
上述のように、通常録画番組の再生時において、表示制御回路32は、基本的には、HDD31に記録されたEMM共通メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成する。しかしながら、放送番組録画装置2が放送番組のリアルタイム視聴の機能を有する場合、表示制御回路32は、受信された最新のEMM共通メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成してもよい。
HDD31にEMM及びEMM個別メッセージが記録されている場合、表示制御回路32は、自動表示メッセージを生成するとき、HDD31に記録されたEMM及びEMM個別メッセージを考慮しない。
[1−2−3.実施形態1による自動表示メッセージの表示]
図5を参照して説明したように、通常録画番組の再生時において放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かは、放送番組のストリーム中のフラグ(CAサービス記述子の猶予期間フィールドの最下位ビットが0であれば表示)で定義される。放送番組を通常録画モードで録画する場合、自動表示メッセージを生成するためのEMM共通メッセージは、放送番組とともにHDD31に記録される。EMM共通メッセージは、常にHDD31に記録されてもよく、自動表示メッセージを重畳することが必要な放送番組を記録するときのみHDD31に記録されてもよい。通常録画番組の再生時において放送番組に自動表示メッセージを重畳するか否かは、再生時に放送番組録画装置2に装着された主カード16及びサブカード26の状態に依存する。主カード16及びサブカード26の少なくとも一方が、放送番組の放送事業者と視聴契約を結んでいることを示す場合、放送番組録画装置2は自動表示メッセージを重畳せずに放送番組を再生する。
図6は、図1の放送番組録画装置2により通常録画された放送番組を再生する場合における、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無を示す表である。図6は、BS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送番組であって、通常録画番組の再生時にも自動表示メッセージを表示するように指定された放送番組を再生する場合を示す。自動表示メッセージの表示の有無は、図6の左端の列に示す条件1〜9によって場合分けされる。
表示制御回路32は、記録された1つの放送番組をHDD31から読み出して再生するとき、主カードスロット15及びサブカードスロット25に挿入された主カード16及びサブカード26を参照して、放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断する。次いで、表示制御回路32は、その判断結果に基づいて、自動表示メッセージの表示を制御する。
まず、カードスロットのすべて(主カードスロット15及びサブカードスロット25)に挿入されたB−CASカード(主カード16及びサブカード26)に基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合(条件1)を検討する。この場合、表示制御回路32は、記録されたEMM共通メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。一方、少なくとも1つのB−CASカードに基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合(条件2、4〜6、8)、表示制御回路32は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
主カード16が主カードスロット15に挿入されず、かつ、サブカード26に基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合(条件7)、表示制御回路32は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
主カード16及びサブカード26がカードスロットに挿入されていない場合(条件9)、表示制御回路32は、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
主カード16に基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断され、かつ、サブカード26がカードスロットに挿入されていない場合(条件3)、表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。
主カード16がカードスロットに挿入されていない場合(条件7及び9)、表示制御回路32は、主カード16がカードスロットに挿入されていないことを通知するメッセージを放送番組に重畳して再生してもよい。
以上説明したように、表示制御回路32は、主カード16及びサブカード26の少なくとも一方が、放送番組の放送事業者と視聴契約を結んでいることを示す場合、自動表示メッセージを重畳せずに放送番組を再生する。表示制御回路32は、基本的には、主カード16に書き込まれた視聴契約の情報に従う。表示制御回路32は、主カード16に「契約あり」と書き込まれている場合、サブカード26の状態(契約あり、契約なし、カード抜け)にかかわらず、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。ただし、サブカード26のカードIDを用いて視聴契約を結んでいる場合を考慮して、表示制御回路32は、サブカード26に「契約あり」と書き込まれている場合にも、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。B−CASカードがカードスロットに挿入されていないことを通知するメッセージは、主カード16のみについて生成される。サブカード26がサブカードスロット25に挿入されていなくても、表示制御回路32は、このことを通知するメッセージを生成しない。
図7は、図1の表示制御回路32によって実行される通常録画番組の再生処理を示すフローチャートである。図7の処理は、図6の表に従って実行される。
ステップS1において、表示制御回路32は、主カード16が主カードスロット15に挿入されているか否かを判断し、YESであればステップS7に進み、NOであればステップS2に進む。ステップS2において、表示制御回路32は、サブカード26がサブカードスロット25に挿入されているか否かを判断し、YESであればステップS3に進み、NOであればステップS4に進む。ステップS3において、表示制御回路32は、サブカード26が契約されているか否かを判断し、YESであればステップS6に進み、NOであればステップS4に進む。ステップS4において、表示制御回路32は、カード未挿入のメッセージが設定されているか否かを判断し、YESであればステップS5に進み、NOであればステップS6に進む。ステップS5において、表示制御回路32は、カード未挿入のメッセージを表示する。図8は、図7のステップS5で表示されるカード未挿入を通知するメッセージの例を示す図である。
ステップS6において、表示制御回路32は、自動表示メッセージを非表示に設定し、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。
ステップS7において、表示制御回路32は、主カード16が契約されているか否かを判断し、YESであればステップS6に進み、NOであればステップS8に進む。ステップS8において、表示制御回路32は、サブカード26がサブカードスロット25に挿入されているか否かを判断し、YESであればステップS9に進み、NOであればステップS10に進む。ステップS9において、表示制御回路32は、サブカード26が契約されているか否かを判断し、YESであればステップS6に進み、NOであればステップS10に進む。ステップS10において、表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。図9は、図7のステップS10で表示される自動表示メッセージの例を示す図である。
実施形態1の放送番組録画装置2によれば、主カード16及びサブカード26の少なくとも一方が、放送番組の放送事業者と視聴契約を結んでいることを示す場合、放送番組録画装置2は自動表示メッセージを重畳せずに放送番組を再生する。従って、通常録画番組の再生時において、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置2を提供することができる。
[1−3.効果等]
実施形態1の放送番組録画装置2は、B−CASカードをそれぞれ挿入可能な複数のカードスロットと、複数のチューナ11〜13,21〜23と、HDD31と、表示制御回路32とを備える。複数のチューナ11〜13,21〜23は、複数の放送事業者の放送局から放送番組及び制御メッセージをそれぞれ受信する。HDD31は、受信された放送番組及び制御メッセージを記録する。表示制御回路32は、記録された放送番組をHDD31から読み出して再生する。表示制御回路32は、記録された1つの放送番組をHDD31から読み出して再生するとき、複数のカードスロットに挿入されたB−CASカードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断する。表示制御回路32は、複数のカードスロットのすべてに挿入されたB−CASカードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、記録された制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。表示制御回路32は、少なくとも1つのB−CASカードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する。
また、実施形態1の放送番組録画装置2によれば、複数のカードスロットのうちの1つ(主カードスロット15)に挿入されるB−CASカードは、主カード16に設定される。また、残りのカードスロット(サブカードスロット25)に挿入されるB−CASカードは、サブカード26に設定される。表示制御回路32は、主カード16が主カードスロット15に挿入されず、かつ、サブカード26に基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する。
また、実施形態1の放送番組録画装置2によれば、表示制御回路32は、主カード16が主カードスロット15に挿入されず、サブカード26がサブカードスロット25に挿入されていない場合、自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する。
また、実施形態1の放送番組録画装置2によれば、表示制御回路32は、主カード16が主カードスロット15に挿入されていない場合、主カード16が主カードスロット15に挿入されていないことを通知するメッセージを当該放送番組に重畳して再生する。
また、実施形態1の放送番組録画装置2によれば、表示制御回路32は、主カード16に基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断され、かつ、サブカード26がサブカードスロット25に挿入されていない場合、当該放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。
これにより、通常録画番組の再生時において、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置2を提供することができる。
(実施形態2)
以下、図10〜図12を参照して実施形態2に係る放送番組録画装置2について説明する。実施形態2では、放送番組録画装置2がチャンネル録画モードで放送番組を録画する場合について説明する。
[2−1.構成]
実施形態2に係る放送番組録画装置2は、実施形態1に係る放送番組録画装置2と同様に構成される。実施形態2では、録画制御回路17及び27がチャンネル録画モードで放送番組をHDD31に記録する。
[2−2.動作]
放送番組録画装置2は、チャンネル録画モードで放送番組を録画する場合にも、概略的には、図3〜図5を参照して説明した通常録画モードで放送番組を録画する場合と同様に動作する。ただし、BS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送番組であって、自動表示メッセージを表示するように指定された放送番組を再生する場合、CAサービス記述子の猶予期間フィールドの最下位ビットにかかわらず自動表示メッセージを表示する。録画制御回路17及び27がチャンネル録画モードで放送番組をHDD31に記録するとき、EMM共通メッセージはHDD31に記録されない。表示制御回路32は、受信された最新のEMM共通メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成する。
図10は、実施形態2に係る放送番組録画装置2の動作において、放送番組録画装置2によりチャンネル録画された放送番組を再生する場合における、視聴契約の有無に応じた自動表示メッセージの表示の有無を示す表である。図10は、BS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送番組であって、自動表示メッセージを表示するように指定された放送番組を再生する場合を示す。主カード16及びサブカード26を使用可能なチャンネルでは、自動表示メッセージの表示の有無は、図6の場合と同様である。一方、主カード16のみを使用するチャンネルでは、自動表示メッセージの表示の有無は、主カード16の状態(契約あり、契約なし、カード抜け)のみによって決まり、サブカード26の状態は考慮されないとする。表示制御回路32は、主カード16に基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合(条件1〜3)、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。表示制御回路32は、主カード16に基づいて、放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合(条件4〜6)、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。表示制御回路32は、主カード16がカードスロットに挿入されていない場合(条件7〜9)、主カード16がカードスロットに挿入されていないことを通知するメッセージを放送番組に重畳して再生する。
図11は、実施形態2に係る放送番組録画装置2の動作において、放送番組録画装置2の表示制御回路32によって実行されるチャンネル録画番組の再生処理を示すフローチャートである。図11の処理は、図10の表に従って実行される。
ステップS11において、表示制御回路32は、再生使用としているチャンネル録画番組のチャンネルが、主カード16のみを使用するチャンネルであるか否かを判断し、YESであればステップS12に進み、NOであればステップS18に進む。ステップS12において、表示制御回路32は、主カード16が主カードスロット15に挿入されているか否かを判断し、YESであればステップS15に進み、NOであればステップS13に進む。ステップS13において、表示制御回路32は、カード未挿入のメッセージが設定されているか否かを判断し、YESであればステップS14に進み、NOであればステップS16に進む。ステップS14において、表示制御回路32は、カード未挿入のメッセージを表示する。
ステップS18において、表示制御回路32は再生処理を実行する。図12は、図11のステップS18の再生処理のサブルーチンを示すフローチャートである。図12の各ステップS21〜S30は、図7の各ステップS1〜S10と同様である。
ステップS15において、表示制御回路32は、主カード16が契約されているか否かを判断し、YESであればステップS16に進み、NOであればステップS17に進む。ステップS16において、表示制御回路32は、自動表示メッセージを非表示に設定し、自動表示メッセージを重畳することなく放送番組を再生する。ステップS17において、表示制御回路32は、放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。
放送番組録画装置2は、「通常録画モード」及び「チャンネル録画モード」の両方で動作し、実施形態1に従って動作し、さらに、実施形態2に従って動作してもよい。
放送番組録画装置2において、通常録画番組のための記憶装置とチャンネル録画番組のための記憶装置とが分かれている場合、記録された放送番組を後者の記憶装置から前者の記憶装置にコピー又は移動することがある。このようにコピー又は移動された放送番組については、自動表示メッセージは表示されない。
実施形態2の放送番組録画装置2によれば、主カード16及びサブカード26の少なくとも一方が、放送番組の放送事業者と視聴契約を結んでいることを示す場合、放送番組録画装置2は自動表示メッセージを重畳せずに放送番組を再生する。従って、チャンネル録画番組の再生時において、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置2を提供することができる。
[2−3.効果等]
実施形態2の放送番組録画装置によれば、HDD31は、少なくとも1つのチューナにより受信された少なくとも1つのチャンネルの複数の放送番組を予め決められた時間期間にわたって連続的に記録する。表示制御回路32は、予め決められたB−CASカード(主カード16)を使用するように指定された放送事業者以外の放送事業者について、1つのチャンネルの連続的に記録された複数の放送番組のうちの1つをHDD31から読み出して再生するとき、以下のように動作する。表示制御回路32は、複数のカードスロットに挿入されたB−CASカードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断する。表示制御回路32は、複数のカードスロットのすべてに挿入されたB−CASカードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、受信された制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に自動表示メッセージを重畳して再生する。表示制御回路32は、少なくとも1つのB−CASカードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する。
これにより、チャンネル録画番組の再生時において、自動表示メッセージが放送番組に重畳されることによる利便性の低下を生じさせにくい放送番組録画装置2を提供することができる。
(他の実施形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態1〜2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これらに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。また、実施形態1〜2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施形態を例示する。
実施形態1〜2では、放送番組録画装置2が、2つのB−CASカード(主カード16及びサブカード26)と、6つのチューナ11〜13,21〜23とを備える場合について説明した。しかしながら、実施形態に係る放送番組録画装置は、3つ以上のB−CASカード及び7つ以上のチューナを備えてもよい。
実施形態1〜2では、放送番組録画装置2がB−CASカードを用いる場合について説明した。しかしながら、実施形態に係る放送番組録画装置は、放送番組へのアクセスを制御する機能を有する他の任意の視聴及び録画用カードを使用してもよい。
実施形態1〜2では、主カードスロット15を含む視聴及び録画回路10と、サブカードスロット25を含む録画回路20とのそれぞれが、通常録画モード及びチャンネル録画モードの両方で動作する場合について説明した。しかしながら、実施形態に係る放送番組録画装置は、放送番組を通常録画モードで録画するために、あるB−CASカードを使用し、放送番組をチャンネル録画モードで録画するために、他のB−CASカードを使用するように構成されてもよい。例えば、視聴及び録画回路10が通常録画モードのみで動作し、録画回路20がチャンネル録画モードのみで動作してもよい。
実施形態1〜2では、記憶手段の一例としてHDD31を備える場合について説明した。しかしながら、記憶手段は、HDDに限定されず、放送番組を記録する他の任意の記憶媒体(例えば、SSD)であってもよい。
実施形態に係る放送番組録画装置は、DVD、BD、SDカード、USBメモリ、及びUSBで接続された外部HDDなどの、着脱可能な外部記録媒体のためのインターフェースをさらに備えてもよい。この場合、放送番組録画装置は、HDDに記録された放送番組を外部記録媒体にコピー又は移動してもよい。
実施形態1〜2では、表示制御手段の一例として表示制御回路32を備える場合について説明した。表示制御手段は、任意の専用のハードウェア回路として実装可能であり、又は、所定のプログラムを実行するプロセッサとして実装可能である。表示制御回路32は、例えば、CPU、MPU、DSP、FPGA、ASIC等で構成可能である。
実施形態1〜2では、BS放送の有料チャンネル及びCS放送の各チャンネルの放送番組であって、通常録画番組又はチャンネル録画番組の再生時に自動表示メッセージを表示するように指定された放送番組を再生する場合について説明した。本開示における技術は、地上デジタルテレビジョン放送の各チャンネル及びBS放送の無料チャンネルの放送番組であって、通常録画番組又はチャンネル録画番組の再生時に自動表示メッセージを表示する場合にも、同様に適用可能である(非特許文献1を参照)。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、HDDレコーダ、BDレコーダ、DVDレコーダ、フラッシュメモリを用いたレコーダ、パーソナルコンピュータ等の放送番組録画装置に適用できる。
1…アンテナ、
2…放送番組録画装置、
3…ディスプレイ装置、
4…リモートコントローラ、
10…視聴及び録画回路、
11〜13…チューナ、
14…デスクランブル回路、
15…主カードスロット、
16…主カード、
17…録画制御回路、
20…録画回路、
21〜23…チューナ、
24…デスクランブル回路、
25…サブカードスロット、
26…サブカード、
27…録画制御回路、
31…ハードディスクドライブ(HDD)、
32…表示制御回路、
33…HDMI回路、
34…リモートコントロール(RC)受信機。

Claims (8)

  1. 放送番組へのアクセスを制御する視聴及び録画用カードをそれぞれ挿入可能な複数のカードスロットと、
    複数の放送事業者の放送局から放送番組及び制御メッセージをそれぞれ受信する複数のチューナと、
    受信された前記放送番組及び前記制御メッセージを記録する記録手段と、
    記録された前記放送番組を前記記録手段から読み出して再生する表示制御手段とを備え、
    前記表示制御手段は、記録された1つの放送番組を前記記録手段から読み出して再生するとき、
    前記複数のカードスロットに挿入された視聴及び録画用カードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断し、
    前記複数のカードスロットのすべてに挿入された視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、記録された前記制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に前記自動表示メッセージを重畳して再生し、
    少なくとも1つの視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、前記自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する、
    放送番組録画装置。
  2. 前記複数のカードスロットのうちの1つに挿入される視聴及び録画用カードは、主カードに設定され、残りのカードスロットに挿入される視聴及び録画用カードは、サブカードに設定され、
    前記表示制御手段は、前記主カードが前記カードスロットに挿入されず、かつ、前記サブカードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、前記自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する、
    請求項1記載の放送番組録画装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記主カード及び前記サブカードが前記カードスロットに挿入されていない場合、前記自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する、
    請求項2記載の放送番組録画装置。
  4. 前記表示制御手段は、前記主カードが前記カードスロットに挿入されていない場合、前記主カードが前記カードスロットに挿入されていないことを通知するメッセージを当該放送番組に重畳して再生する、
    請求項2又は3記載の放送番組録画装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記主カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断され、かつ、前記サブカードが前記カードスロットに挿入されていない場合、当該放送番組に前記自動表示メッセージを重畳して再生する、
    請求項2〜4のうちの1つに記載の放送番組録画装置。
  6. 前記記録手段は、少なくとも1つのチューナにより受信された少なくとも1つのチャンネルの複数の放送番組を予め決められた時間期間にわたって連続的に記録し、
    前記表示制御手段は、予め決められた視聴及び録画用カードを使用するように指定された放送事業者以外の放送事業者について、1つのチャンネルの連続的に記録された複数の放送番組のうちの1つを前記記録手段から読み出して再生するとき、
    前記複数のカードスロットに挿入された視聴及び録画用カードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断し、
    前記複数のカードスロットのすべてに挿入された視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、受信された前記制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に前記自動表示メッセージを重畳して再生し、
    少なくとも1つの視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、前記自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生する、
    請求項1〜5のうちの1つに記載の放送番組録画装置。
  7. 前記視聴及び録画用カードはB−CASカードである、
    請求項1〜6のうちの1つに記載の放送番組録画装置。
  8. 放送番組へのアクセスを制御する視聴及び録画用カードをそれぞれ挿入可能な複数のカードスロットと、
    複数の放送事業者の放送局から放送番組及び制御メッセージをそれぞれ受信する複数のチューナと、
    受信された前記放送番組及び前記制御メッセージを記録する記録手段と、
    記録された前記放送番組を前記記録手段から読み出して再生する表示制御手段とを備えた放送番組録画装置による放送番組録画方法において、
    前記放送番組録画方法は、記録された1つの放送番組を前記表示制御手段により前記記録手段から読み出して再生するとき、
    前記複数のカードスロットに挿入された視聴及び録画用カードを参照して、当該放送番組の放送事業者との視聴契約の有無を判断するステップと、
    前記複数のカードスロットのすべてに挿入された視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約がないと判断される場合、記録された前記制御メッセージに基づいて自動表示メッセージを生成し、当該放送番組に前記自動表示メッセージを重畳して再生するステップと、
    少なくとも1つの視聴及び録画用カードに基づいて、当該放送番組の放送事業者との視聴契約があると判断される場合、前記自動表示メッセージを重畳することなく当該放送番組を再生するステップとを含む、
    放送番組録画方法。
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