JPWO2006080291A1 - 情報配信装置、及び情報配信方法 - Google Patents

情報配信装置、及び情報配信方法 Download PDF

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Abstract

コンテンツホルダの保護を図るために、本発明のサーバ装置20は、コンテンツと、当該コンテンツの同一部分を同時に配信することが可能な端末装置の台数を規定した配信制御情報とを保持しており、複数の端末装置から前記コンテンツの再生要求を受け付けた場合には、前記配信制御情報に規定された台数を超えることなく、各端末装置へのコンテンツ配信を制御する。

Description

本発明は、ネットワークを介して情報を配信する技術に関し、特に、コンテンツホルダの権利を保護しつつコンテンツを配信する技術に関する。
近年、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、及び地上波デジタル放送等のデジタル放送が開始されている。これらデジタル放送においては、放送局から放送されるデジタルコンテンツ(以下、単に「コンテンツ」と呼称する。)がコピーされた場合には、極めて劣化の少ない情報を得ることができる。
このようなコピーを制限するために、放送局から放送されるコンテンツには、コピー制御情報(CCI:Copy Control Information)が付与されている。CCIの一例として、コンテンツ中にデジタルコピー制御記述子を挿入し、当該記述子により、コンテンツのコピーに対し「Copy Free」、「Copy Once」、及び「Copy Never」の3種の制限を付与する方法がある。ここで、「Copy Free」は、制約条件なしにコピー可能であることを示し、「Copy Once」は、1世代のみコピー可能であることを示し、「Copy Never」は、コピー禁止を示す。
また、ホームネットワーク等の小規模なネットワークに接続された端末装置であれば、サーバ装置に蓄積されたコンテンツを利用できる技術も提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、家庭内における私的利用であれば、端末装置毎に利用条件を付加することにより、サーバ装置からコンテンツをコピーすることを許可する技術が開示されている。
しかしながら、CCIが付与されたコンテンツであっても、コンテンツの蓄積を前提とせず、受信して直ちに再生するストリーム配信を行う場合には、コンテンツの異なる部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能であり、またコンテンツの同一部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能である。
特開2002−73861号公報
上記のように、1つのコンテンツの同一部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能であるということは、コンテンツホルダが意図しないコンテンツの複製が、実質的に存在していることを意味しており、コンテンツホルダの権利が十分に保護されていないという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであって、コンテンツホルダが意図しない、実質的なコンテンツの複製が作成されることなく、コンテンツホルダの権利を保護しながらコンテンツ配信を行うことが可能な情報配信装置、及び情報配信方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置と接続され、各端末装置へのコンテンツのストリーム配信を制御する情報配信装置であって、コンテンツと、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である端末装置の最大台数を示す配信制御情報とを保持する保持手段と、前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数を超える端末装置に、同時にストリーム配信することを禁止する配信制御手段とを備えることを特徴とする。
上記の構成によると、サーバ装置と同一宅内に存在する端末装置であれば何台であってもコンテンツを配信することが可能であった従来のサーバ装置と比較し、配信制御情報が示す台数を超えて、コンテンツ内の同一部分が端末装置に送信されるのを禁止するので、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数以下の端末装置に、同時にストリーム配信し、前記コンテンツ内の異なる部分を、台数制限なく複数の端末装置に、同時にストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、配信制御情報が示す台数を超えて、コンテンツ内の同一部分が端末装置に送信されるのを禁止することによりコンテンツホルダの権利を保護すると共に、コンテンツ内の異なる部分であれば、配信制御情報が示す台数を超える端末装置に配信が可能であるから、端末装置のユーザの利便性も確保することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツを配信中である場合において、1以上の端末装置に配信中である前記コンテンツの部分を示す配信位置情報を管理する管理部と、1の端末装置から、前記コンテンツの再生を要求する部分を示す要求位置情報を受け付ける受付部と、前記配信位置情報及び前記要求位置情報が、前記配信制御情報が示す台数を超えて重複している場合は、要求された前記部分を配信不可能であると判定し、重複しない場合及び前記配信制御情報が示す台数以下で重複している場合は、要求された前記部分を配信可能であると判定する判定部とを備え、前記判定部により、配信不可能であると判定されると、前記1の端末装置に対する、前記重複する部分のストリーム配信を禁止するように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置が端末装置に配信中であるコンテンツの部分を示す情報を管理することにより、コンテンツ内の同一部分を何台の端末装置に配信しているのか判断し、配信制御情報が示す台数を超える端末装置へ、コンテンツないの同一部分が配信されるのを防止することができる。
ここで、前記管理部は、前記判定部により、前記1の端末への配信が許可された場合に、要求された前記部分を示す新規の配信位置情報を生成する生成部と、前記コンテンツを配信中である場合において、配信中である1以上の端末装置から、定期的に再生位置を取得し、取得した再生位置に基づき、前記配信位置情報を更新する更新部とを備えるように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置が端末装置に配信中であるコンテンツの部分を示す情報を定期的に更新することにより、コンテンツ内の同一部分を何台の端末装置に配信しているのか、常に正確に判断することができる。
ここで、前記判定部により、要求された前記部分が配信不可能であると判定された場合に、前記配信制御手段は、前記管理部が管理している前記配信位置情報が示す配信中の部分との重複が、前記配信制御情報が示す台数未満である前記コンテンツ内の部分を選択し、選択した前記部分を前記1の端末へストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、端末装置から要求された部分のコンテンツが配信できない場合であっても、サーバ装置は、配信制御情報が規定する台数を超えない範囲で、同一コンテンツの他の部分を端末装置に配信するので、端末装置のユーザの利便性が高まる。
ここで、前記管理部は、更に、前記受付部が、未配信の端末装置から、再生を要求する前記コンテンツの部分を示す要求位置情報及び再生を要求する時刻を示す時刻情報を受け付けると、前記時刻情報を含む前記配信位置情報を作成し、前記配信制御手段は、時刻が前記予約時刻になると、前記配信位置情報が示す前記コンテンツの前記部分を前記端末装置へストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、端末装置から時刻情報を受け付けるので、受け付けた時刻情報が示す時刻に、要求されたコンテンツを配信することができる。更に、再生の要求と時刻情報とを受け付けたときに配信位置情報を作成することにより、コンテンツの配信前であっても、所謂、領域の確保を行うことができる。
ここで、前記管理部は、前記コンテンツを配信中である端末装置から一時停止の要求を受け付けると、一時停止している時間を計時し、前記一時停止している時間が所定時間を超えると、前記配信位置情報にその旨を示す情報を付加し、前記判定部は、一時停止している時間が所定時間を超えたことを示す前記情報が付加されている配信位置情報を、重複しているか否かの前記判定の対象から外すように構成してもよい。
この構成によると、一時停止時間が所定の時間を超えると、それまで確保していた領域を他の端末装置に明け渡すことが可能となり、サーバ装置は、複数の端末装置間における、より有効なコンテンツ利用を制御することができる。
ここで、前記判定部は、前記コンテンツの部分を含む所定の幅を対象とし、重複しているか否かの前記判定を行うように構成してもよい。
この構成によると、配信制御情報が示す台数を超える端末装置で、コンテンツの所定の幅が重複して再生されることがないので、より確実に、コンテンツの同一の位置の重複再生を避けることができる。
ここで、前記判定部は、各端末装置が通常の再生処理を行っているか、又は特殊再生処理を行っているかに応じて、前記所定の幅を変えて、重複しているか否かの前記判定を行うように構成してもよい。
この構成によると、例えば、早送り、巻戻し等の特殊再生を行っている端末装置については、通常の再生を行っている端末装置よりも、前記幅を長くすることにより、特殊再生と重複判定とを円滑に処理することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツを端末装置に配信する場合に、前記端末装置において再生可能な前記コンテンツの部分を視覚的に表す付加情報を生成する付加情報生成部を備え、前記コンテンツに、生成された前記付加情報を付加して、前記端末装置へ配信するように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置は、端末装置が再生可能な部分(確保している領域)を端末装置上に表示させるための情報を前記端末装置に提供することができる。
ここで、前記コンテンツが複数台の端末装置へ配信中である場合に、前記付加情報生成部は、前記配信位置情報に基づき、自機が再生可能である前記コンテンツの部分に加え、他の端末装置が再生可能である前記コンテンツの部分を視覚的に表す前記付加情報を生成するように構成してもよい。
この構成によると、視聴中のコンテンツに係るより詳細な情報を、端末装置上に表示するための情報を、端末装置に提供することができる。
ここで、前記配信制御情報は、更に、前記コンテンツを配信することが可能な範囲を示す情報を含み、前記配信制御手段は、更に、前記端末装置が、前記配信制御情報が示す前記範囲内に存在するか否かを判断し、前記範囲外に存在すると判断する場合は、前記コンテンツの配信を禁止するように構成してもよい。
この構成によると、例えば、サーバ装置と同一の宅内に存在する端末装置にのみ、コンテンツのストリーム配信を制限することも可能であり、更に、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記配信制御情報は、更に、端末装置のコンテンツ蓄積機能に応じて配信の可否を判定する情報を含み、前記配信制御手段は、更に、前記端末装置から、コンテンツ蓄積機能を有するか否かを示す属性情報を受け付け、前記属性情報と前記配信制御情報とに応じて、前記コンテンツの配信可否を判定するように構成してもよい。
この構成によると、蓄積機能を有する端末装置への配信を抑制することで、更に、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記情報配信装置は、更に、前記配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段を備えるように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置自身が配信制御情報を作成することができるので、放送局から受信したコンテンツだけでなく、ユーザ自作のコンテンツにユーザが自ら配信可能台数を示す配信制御情報を設定することができる。
また、本発明は、送信装置であって、コンテンツを保持する保持手段と、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である最大台数を示す配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段と、前記コンテンツと前記配信制御情報とを、送信先の装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、送信するコンテンツのコンテンツホルダの権利を保護することができる。
情報配信システム1のシステム構成を示す図である。 放送局装置10の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 放送局装置10から放送されるコンテンツのデータ構成を示す図である。 (a)Stream_control_type1の値と、その意味とを対応付けたテーブルである。(b)Stream_control_type2の値と、その意味とを対応付けたテーブルである。 サーバ装置20の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 配信管理テーブル130のデータ構成を示す図である。 端末装置管理テーブル140のデータ構成を示す図である。 TV30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。 表示部308に表示される画面情報320を示す図である。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートである。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートであり、図10から続く。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートであり、図11から続く。 放送局装置10によるコンテンツ生成処理の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置20による配信可否判定処理の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置20による配信可否判定処理の動作を示すフローチャートであり、図14から続く。 サーバ装置20による付加情報作成処理の動作を示すフローチャートである。 (a)付加情報画像400aを示す図である。(b)付加情報画像400bを示す図である。(c)付加情報画像400cを示す図である。(d)付加情報画像400dを示す図である。(e)付加情報画像400eを示す図である。
符号の説明
1 情報配信システム
10 放送局装置
20 サーバ装置
30 TV
40 PC
50 PDA
101 コンテンツ情報入力部
102 入力部
103 コピー制御情報設定部
104 配信制御情報設定部
105 コンテンツ生成部
106 コンテンツ送信部
201 受信部
202 コンテンツ記憶部
203 配信制御部
204 入力部
205 出力部
211 読出部
212 領域確保部
213 配信要求判定部
214 配信部
215 エンコーダ
216 出力情報作成部
217 付加情報作成部
218 管理情報記憶部
219 時刻管理部
301 操作要求入力部
302 操作要求情報作成部
303 出力部
304 入力部
305 情報分離部
306 デコーダ
307 情報合成部
308 表示部
309 タイムコード抽出部
ここでは、本発明に係る実施形態である、情報配信システム1について図面を参照して説明する。
<構成>
1.情報配信システム1
図1は、情報配信システム1の構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、情報配信システム1は、放送局装置10、サーバ装置20、TV30、PC40、及びPDA50から構成される。
放送局装置10は、放送局に設置された装置である。放送局装置10は、アンテナを備えており、アンテナを介してコンテンツをデジタル放送波に乗せて放送する。
サーバ装置20は、放送局装置10から放送されたコンテンツを受信し、受信したコンテンツを蓄積する機能を有する。また、サーバ装置20は、TV30、PC40、及びPDA50(以下、これらを「端末装置」と総称することがある。)から操作要求情報を受信し、受信した操作要求情報に応じた処理を行う。操作要求情報がコンテンツの再生を示す場合に、サーバ装置20は、コンテンツ配信の可否を判定し、配信可能である場合に。端末装置に対しコンテンツをストリーム配信する。
なお、本実施形態においては、TV30及びPC40は、LANを介してサーバ装置20と接続されており、PDA50は、無線LANを介してサーバ装置20と接続されているものとする。
2.放送局装置10の構成
図2は、放送局装置10の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、放送局装置10は、コンテンツ情報入力部101、入力部102、コピー制御情報設定部103、配信制御情報設定部104、コンテンツ生成部105、及びコンテンツ送信部106から構成される。
放送局装置10は、図3に示すコンテンツ100を生成し、生成したコンテンツ100を放送する。コンテンツ100は、配信制御情報(以下、「SCI(Streaming Control Information)」と呼称する。)108、CCI109、及びコンテンツ情報110から構成される。
(1)コンテンツ情報入力部101
コンテンツ情報入力部101は、コンテンツ情報110の入力を受け付ける。コンテンツ情報110は、映画、ドラマ、スポーツ、ニュース等の動画コンテンツである。
(2)入力部102
入力部102は、CCI109を設定するためのCCI設定情報、及びSCI108を設定するためのSCI設定情報の入力を受け付ける。入力部102は、受け付けたCCI設定情報をコピー制御情報設定部103へ出力し、受け付けたSCI設定情報を、配信制御情報設定部104へ出力する。
(3)コピー制御情報設定部103
コピー制御情報設定部103は、入力部102から受け付けたCCI設定情報に基づき、CCIを設定する。
CCIは、先に述べたとおり、コンテンツ情報のコピー制限を示す情報であり、00、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。00は、Copy Free(制約条件なしにコピー可能であること)を示し、10は、Copy Once(1世代のみコピー可能であること)を示し、11は、Copy Never(コピー禁止)を示す。なお、本実施形態では、説明の便宜上、入力部102は、CCIとして、10(1世代のみコピー可能である)を受け付け、コピー制御情報設定部103は、CCI109を10に設定するものとする。コピー制御情報設定部103は、10に設定されたCCI109を、コンテンツ生成部105へ出力する。
(4)配信制御情報設定部104
配信制御情報設定部104は、入力部から受け付けたSCI設定情報に基づき、SCI108を設定する。
SCI108は、コンテンツ情報の配信制限を示す情報であり、図3に示すように、Stream_control_type1(111)、Stream_control_type2(112)、及びNumber_of_contents(113)から構成される。
Stream_control_type1は、コンテンツの配信可能範囲を示す2ビットの情報であり、00、01、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。図3(a)は、各ビットパターンに対応するコンテンツ情報110の配信可能範囲を示している。
00は、コンテンツ情報110を、蓄積端末外へ配信することが不可能であることを示す。01は、コンテンツ情報110を、蓄積端末と同一宅内に存在する機器のみに配信可能であることを示す。10は、コンテンツ情報110を、宅外の限定された機器まで配信可能であることを示す。11は、コンテンツ情報110を、範囲の制限無く配信可能であることを示す。
Stream_control_type2は、コンテンツの配信可能機器台数を示す2ビットの情報であり、Stream_control_type1と同様に、00、01、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。図3(b)は、各ビットパターンに対応するコンテンツ情報の配信可能機器台数を示している。
00は、コンテンツ情報110を、蓄積端末外へ配信することが不可能であることを示す。01は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時に1台の機器のみに配信可能であることを示す。10は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時にN台の機器に配信可能であることを示し、更に、Number_of_contentsを参照し、Nの値を決定することを示す。11は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時に何台の機器にも配信可能であることを示す。
Number_of_contents(113)は、4ビットで数値を示しており、この数値は、Stream_control_type2(112)が10に設定されている場合に、コンテンツ情報110を、何台の機器に配信可能であるかを示す情報である。例えば、Number_of_contents(113)が「3」を示す場合には、コンテンツ情報110内の同一部分は、同時に3台の機器に配信することが可能である。
配信制御情報設定部104は、SCI設定情報に基づき、Stream_control_type1(111)、Stream_control_type2(112)、及びNumber_of_contents(113)の各値を設定することによりSCIを生成し、生成したSCI108をコンテンツ生成部105へ出力する。
(5)コンテンツ生成部105
コンテンツ生成部105は、コンテンツ情報入力部101からコンテンツ情報110を受け取り、コピー制御情報設定部103からCCI109を受け取り、配信制御情報設定部104からSCI108を受け取る。コンテンツ生成部105は、受け取ったコンテンツ情報110、CCI109、及びSCI108から、図3に示すコンテンツ100を生成する。コンテンツ生成部105は、生成したコンテンツ100をコンテンツ送信部106へ出力する。
(6)コンテンツ送信部106
コンテンツ送信部106は、アンテナを備え、コンテンツ生成部105からコンテンツ100を受け付けると、アンテナを介してコンテンツ100を放送する。
3.サーバ装置20の構成
図5は、サーバ装置20の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ装置20は、受信部201、コンテンツ記憶部202、配信制御部203、入力部204、及び出力部205から構成される。配信制御部203は、更に、読出部211、領域確保部212、配信要求判定部213、配信部214、エンコーダ215、出力情報作成部216、付加情報作成部217、管理情報記憶部218、及び時刻管理部219を含む。
サーバ装置20は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ネットワーク接続ユニット等を備えたコンピュータシステムであって、ここでは特に、ハードディスクレコーダを想定している。
(1)受信部201
受信部201は、アンテナを含み、アンテナを介して放送局装置10から放送されるデジタル放送波を受信する。更に、受信部201は、受信したデジタル放送波からコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツをコンテンツ記憶部202に書き込む。受信部201が抽出するコンテンツの一例が、コンテンツ100である。
(2)コンテンツ記憶部202
コンテンツ記憶部202は、具体的にはハードディスユニット等から構成され、受信部201を介して受信したコンテンツをハードディスクに記憶する。
(3)配信制御部203
配信制御部203は、コンテンツに付加されたCCI及びSCIに応じてコンテンツ情報の配信を制御する。以下では、配信制御部203の各構成要素の機能について説明する。
読出部211は、配信要求判定部213からコンテンツ100を指定する情報を受け取ると、コンテンツ記憶部202から、コンテンツ100に含まれるCCI109及びSCI108を読み出し、読み出したCCI109及びSCI108を、配信要求判定部213へ出力する。また、読出部211は、配信要求判定部213から配信可を示す情報を受け取ると、コンテンツ100に含まれるコンテンツ情報110を、コンテンツ記憶部202から順次読み出し、読み出したコンテンツ情報110を、配信部214へ出力する。
領域確保部212は、端末装置から、新たにコンテンツ100を視聴したい旨を示す再生要求、並びに、コンテンツ100の視聴を予約したい旨を示す予約要求及び視聴したい時刻を示す予約時刻情報を受け取る。なお、再生要求及び予約要求は、端末装置を識別する端末装置名又はIPアドレス、及びコンテンツを識別するコンテンツ名を含むものとする。
領域確保部212は、要求されたコンテンツ100について、コンテンツ情報110の開始時点から6分後までの領域を、要求した端末装置のために仮確保する。仮確保された領域は、配信要求判定部213により配信が可能か否かが判断され、配信が可能であると判断された場合に、領域確保部212は、配信管理情報を生成し、生成した配信管理情報を配信管理テーブルに書き込む。配信管理情報が生成されると、仮確保した領域が確保される。確保された領域は、他の端末装置により視聴することはできない。配信管理情報及び配信管理テーブルについては後述する。
また、領域確保部212は、仮確保した領域の配信が不可能であると判定された場合であっても、配信要求判定部213から指示がある場合には、指示された再生位置情報を含む配信管理情報を生成し、再生位置情報が示す位置から後6分間の領域を確保する。
配信要求判定部213は、領域確保部212が仮確保した領域について、配信の可否を判定する。具体的に、配信要求判定部213は、読出部211から、コンテンツ100に含まれるCCI109及びSCI108を受け取り、受け取ったCCI109及びSCI108と、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブルと、端末装置を識別するIPアドレスとに基づき、配信可否の判定を行う。ここで配信可能と判定された場合、配信要求判定部213は、その旨を読出部211に通知する。配信不可能と判定された場合、配信要求判定部213は、配信管理テーブルを参照し、配信可能な部分があるか否か判定する。配信可能な部分が存在する場合、配信可能な部分の先頭を再生位置情報とする配信管理情報の生成を、領域確保部212へ指示する。配信可能な部分が存在しない場合、配信要求判定部213は、配信不可能を示す情報を、出力情報作成部216に通知する。
更に、配信予約がなされている場合に、配信要求判定部213は、時刻管理部219が管理している時刻を定期的に読み出し、読み出した時刻と配信管理情報に含まれる予約時刻情報が示す時刻とが一致するか否か判定する。時刻管理部219から読み出した時刻と予約時刻情報が示す時刻とが一致すると判定された場合、配信要求判定部213は、読出部211に対し、配信可を通知し、配信管理情報の予約時刻情報を破棄する。
また、配信要求判定部213は、入力部204及び領域確保部212を介して端末装置から、一時停止を示す操作要求を受け付けると、時刻管理部219に対し、タイマーによる一時停止時間の測定を指示する。配信要求判定部213は、時刻管理部219から、測定している一時停止時間が、第1閾値を超過したことを示す通知を受け取ると、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理情報に、その旨を記述する。配信要求判定部213は、時刻管理部219から、測定している一時停止時間が、第2閾値を超過したことを示す通知を受け取ると、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理情報を破棄する。
また、配信要求判定部213は、入力部204及び領域確保部212を介して、停止を示す操作要求を受け付けると、配信部214に配信停止の指示を送るとともに、管理情報記憶部218に記憶している配信管理情報を破棄する。
なお、領域確保部212は、コンテンツ情報110を配信中である端末装置から、定期的に再生位置を示す再生位置情報を受け付ける。本実施形態では、一例として、30秒に1回受け付けるのもとする。領域確保部212及び配信要求判定部213は、再生位置情報を受け付ける都度、領域確保の仮確保、配信可否判定、配信管理情報の更新(領域の確保)を行う。ここで、コンテンツ情報110を再生中である端末装置のために確保される領域の幅は、再生位置情報が示す位置の前後3分間とする。前後3分間は一例であり、確保される領域の幅は限定されないが、コンテンツ情報110の早送り、巻戻し等に必要と考えられる幅であるとする。また、コンテンツ情報110の先頭から再生処理を開始した端末装置には、初期状態では、コンテンツ情報110の先頭から6分間の領域が確保されるが、端末装置による再生が進み、再生位置情報がコンテンツ情報の先頭から3分間を経過した時点から、上記のように、再生位置情報の前後3分間の領域確保が開始される。
同様に、コンテンツ情報110を再生中である端末装置から、早送り、巻戻しなどの操作要求情報を受け付ける都度、領域確保部212及び配信要求判定部213は、領域確保の仮確保、配信可否判定、配信管理情報の更新(領域の確保)を行う。
配信部214は、読出部211により順次読み出されるコンテンツ情報110を、エンコーダ215へ出力する。
エンコーダ215は、配信部214から、順次コンテンツ情報110を受け取り、受け取ったコンテンツ情報110をエンコードする。エンコーダ215は、エンコードしたコンテンツ情報110を、出力情報作成部216へ出力する。
出力情報作成部216は、エンコーダ215から、エンコードされたコンテンツ情報110を順次受け取り、更に、付加情報作成部217から付加情報を受け取る。出力情報作成部216は、コンテンツ情報110と付加情報とを合成し、出力情報を作成する。出力情報作成部216は、作成した出力情報を、出力部205を介して端末装置へ出力する。
また、出力情報作成部216は、配信要求判定部213から配信不可能を示す情報を受け取ると、配信不可能を示す出力情報を作成し、作成した出力情報を、出力部205を介して端末装置へ出力する。
付加情報作成部217は、予め内部に付加情報を作成するための付加情報制御情報を記憶している。付加情報作成部217は、付加情報制御情報に必要な情報を記述することにより、付加情報を作成する。具体的な作成処理については後述するが、付加情報作成部217は、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブル130及び端末装置管理テーブル140に基づき、付加情報を作成する。作成された付加情報は、端末装置において、図9に示す付加情報330として、画面に表示される。
管理情報記憶部218は、配信管理テーブル130及び端末装置管理テーブル140を記憶する。配信管理テーブル130は、サーバ装置20がコンテンツを配信中である端末装置、及びコンテンツの配信が予約されている端末装置毎に生成された配信管理情報を含む。端末装置管理テーブル140は、サーバ装置20に接続されている端末装置毎に、各端末装置に係る情報が記述された端末装置管理情報を含む。
図6は、配信管理テーブル130のデータ構成を示す図である。同図に示すように、配信管理テーブル130は、配信管理情報131、132、及び133を含み、各配信管理情報は、端末装置名、コンテンツ名、再生位置情報、操作状況、及び予約時刻情報を含む。各配信管理情報は、領域確保部212により生成及び更新される。
ここで、操作状況は、サーバ装置20が各端末装置から操作要求情報として受け付けた、各端末の操作状況を示しており、本実施形態においては、「再生」、「予約」、「早送り」、「巻戻し」、及び「一時停止」の何れかであるとする。なお、操作状況が「一時停止」に設定されている場合、一時停止時間が、時刻管理部219が保持している第1閾値を超過した場合には、配信要求判定部213により、操作状況の欄にフラグが設定される。フラグにより、一時指定時間が第1閾値を超過した旨を判別可能であるとする。
配信管理情報131は、TV30が、コンテンツ名が、「movie_01」であるコンテンツの「00時間00分33秒」の位置を再生中であることを示している。配信管理情報132は、PC40が、「2006年2月25日 16時00分00秒」から、コンテンツ名が、「sports_01」であるコンテンツの「00時間00分00秒」の位置からの再生を予約していることを示している。配信管理情報133は、PDA50が、コンテンツ名が、「movie_02」であるコンテンツの「1時間23分45秒」の位置において、再生を「一時停止」していることを示している。
なお、同図に示す配信管理テーブル130は、一例であり、サーバ装置20によるコンテンツ情報の配信状況が変わる毎に、配信管理情報が更新されたり、削除されたりする。
図7は、端末装置管理テーブル140のデータ構成を示す図である。同図に示すように、端末装置管理テーブル140は、端末装置管理情報141、142、及び143を含み、各端末装置管理情報は、IPアドレス、端末装置名、及び解像度情報を含む。なお、端末装置管理情報は、これらの情報に限らず、例えば「居間」、「台所」、「子供部屋」等、各端末装置の設置場所等を記述してもよい。
端末装置管理情報141は、TV30のIPアドレスは、「10.10.10.1」であり、表示部308の解像度は、「1024×800」であることを示している。端末装置管理情報142は、PC40のIPアドレスは、「10.10.10.2」であり、PC40に含まれる表示部の解像度は、「640×480」であることを示している。端末装置管理情報143は、PDA50のIPアドレスは、「10.10.10.3」であり、PDA50に含まれる表示部の解像度は、「160×120」であることを示している。
時刻管理部219は、時計とタイマーとを有し、時計で時刻を管理し、タイマーで一時停止時間を測定する。また、時刻管理部219は、予め内部に第1閾値、及び第2閾値を記憶している。時刻管理部219は、配信要求判定部213から指示を受けて、タイマーによる一時停止時間の測定を開始すると、定期的に(例えば1秒毎に)、タイマーが計測する一時停止時間が、第1閾値を超過したか否か判定する。一時停止時間が第1閾値を超過すると、時刻管理部219は、その旨を配信要求判定部213へ通知する。同様に、一時停止時間が第2閾値を超過すると、その旨を配信要求判定部213へ通知すると共に、タイマーによる一時停止時間の測定を終了する。
(4)入力部204
入力部204は、TV30、PC40、及びPDA50から操作要求情報の入力を受け付け、受け付けた操作要求情報を、領域確保部212へ出力する。ここで、入力部204が各端末装置から受け付ける操作要求情報は、新規にコンテンツの再生を要求する情報、新規にコンテンツの予約を要求する情報、再生中のコンテンツの早送り、巻戻し、一時停止、及び停止を要求する情報などである。
また、入力部204は、コンテンツを再生中である端末装置から30秒毎に、再生位置を示す再生位置情報の入力を受け付け、受け付けた再生位置情報を、領域確保部212へ出力する。
(5)出力部205
出力部205は、出力情報作成部216から、順次出力情報を受け取り、受け取った出力情報を、各端末装置へ出力する。
4.TV30の構成
ここでは、端末装置の一例であるTV30の構成について説明する。
図8は、TV30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、TV30は、操作要求入力部301、操作要求情報作成部302、出力部303、入力部304、情報分離部305、デコーダ306、情報合成部307、表示部308、及びタイムコード抽出部309から構成される。
(1)操作要求入力部301
操作要求入力部301は、サーバ装置20に記憶されているコンテンツの再生要求、予約要求、再生中のコンテンツの特殊再生要求、一時停止要求、停止要求などをユーザから受け付ける。なお、特殊再生要求とは、早送り及び巻戻しをいう。操作要求入力部301は、受け付けた操作要求を、操作要求情報作成部302へ出力する。なお、操作要求入力部301は、具体的には、キーボード、マウス、トラックパッド等により実現される。
(2)操作要求情報作成部302
操作要求情報作成部302は、操作要求入力部301から再生要求、予約要求及び停止要求を受け取ると、受け付けた要求に応じて、サーバ装置20へ送信するための操作要求情報を作成する。操作要求情報作成部302は、作成した操作要求情報を出力部303へ出力する。
また、操作要求情報作成部302は、操作要求入力部301から、特殊再生要求及び一時停止要求を受け付けた場合にも同様に、受け付けた要求に応じて操作要求情報を作成するが、このときタイムコード抽出部309から再生位置を示すタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを再生位置情報として、操作要求情報と共に、出力部303へ出力する。
更に、操作要求情報作成部302は、コンテンツ情報の再生中、30秒に1回、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを、再生位置情報として出力部303へ出力する。
(3)出力部303
出力部303は、操作要求情報作成部302から操作要求情報、及び再生位置情報を受け取ると、受け取った操作要求情報、及び再生医師情報を、サーバ装置20へ送信する。
(4)入力部304
入力部304は、サーバ装置20へ送信された操作要求情報に応じて、サーバ装置20から送信された出力情報を受信し、受信した出力情報を、情報分離部305へ出力する。ここで、出力情報とは、動画データであるコンテンツ情報と、サーバ装置20の付加情報作成部217により作成された付加情報とから構成される。
(5)情報分離部305
情報分離部305は、入力部304から出力情報を受け取り、受け取った出力情報を、コンテンツ情報と付加情報とに分離する。情報分離部305は、分離したコンテンツ情報を順次デコーダ306へ出力し、分離した付加情報を情報合成部307へ出力する。
(6)デコーダ306
デコーダ306は、情報分離部305から受け取ったコンテンツ情報を順次デコードし、画像情報を生成する。生成された画像情報は、順次情報合成部307へ出力される。ここで、デコーダ306におけるデコード法は、サーバ装置20のエンコーダ215におけるエンコード法と対応しているものとする。
(7)情報合成部307
情報合成部307は、情報分離部305から付加情報を受け取り、更に、デコーダ306により生成された画像情報を順次受け取る。情報合成部307は、画像情報と付加情報とを合成し、画面情報を作成する。情報合成部307は、作成した画面情報を表示部308へ出力する。
(8)表示部308
表示部308は、具体的には、PDP(Plasma Display Panel)、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ等により実現され、情報合成部307から画面情報を受け取ると、受け取った画面情報をディスプレイに表示する。
図9は、具体例として、表示部308が表示する画面情報320を示す図である。同図に示すように、画面情報320は、付加情報330と画像情報340とが合成されて同一画面上に表示される。
付加情報330は、自機が再生しているコンテンツ情報に係る情報が記述される。具体的には、付加情報330の左端をコンテンツ情報の開始時刻、右端をコンテンツ情報の終了時刻とし、斜線部分の領域331は、自機が確保している領域を示し、領域331に含まれるバー332は、自機による視聴位置を示す。
更に、領域333及び領域334は、他の端末装置により確保されている領域を示す。ここで、領域333は、端末装置名記述領域333aと操作状況記述領域333bとを含み、領域334も同様に、端末装置名記述領域334aと操作状況記述領域334bとを含む。
領域333の端末装置名記述領域333aは、「PC40」と記述されていることから、当該コンテンツ情報の当該領域をPC40が確保しており、操作状況記述領域333bは、「早送り」と記述されていることから、PC40が早送りの操作を行っていることを示す。領域334の端末装置名記述領域334aは、「PDA50」と記述されていることから、当該コンテンツ情報の当該領域をPDA50が確保しており、操作状況記述領域343bは、「巻戻し」と記述されていることから、PDA50が巻戻しの操作を行っていることを示す。
(9)タイムコード抽出部309
タイムコード抽出部309は、デコーダによりコンテンツ情報がデコードされる際に、コンテンツ情報からタイムコードを抽出し、抽出したタイムコードを内部に保持する。ここで抽出されたタイムコードは、操作要求情報作成部302により読み出され、サーバ装置20に対し、再生位置情報として送信される。
なお、PC40及びPDA50については、TV30と同様の構成を有するため、説明を省略する。
<動作>
1.情報配信システム1の動作
先ず、情報配信システム1全体の動作について説明する。図10、11、及び12は、情報配信システム1の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、TV30、PC40、及びPDA50の動作については、TV30を具体例として用いて説明する。
放送局装置10は、コンテンツを生成する(ステップS1)。放送局装置10は、生成したコンテンツを、デジタル放送波に乗せて放送し(ステップS2)、サーバ装置20は、デジタル放送波を受信する(ステップS2)。サーバ装置20は、デジタル放送波からコンテンツを抽出して、コンテンツ記憶部202に蓄積する(ステップS3)。
TV30の操作要求入力部301は、コンテンツの再生要求又は予約要求を受け付ける(ステップS4)。操作要求情報作成部302は、ステップS4で受け付けた操作要求に基づき、操作要求情報を作成する(ステップS5)。出力部303は、操作要求情報をサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、操作要求情報を受信する(ステップS6)。
領域確保部212は、要求されたコンテンツの開始時点から6分間の領域を仮確保する(ステップS7)。続いて、配信要求判定部213は、仮確保された領域について配信要求判定を行う(ステップS8)。配信要求判定の動作の詳細は後述する。ここで、ステップS6で受け付けた操作要求情報が再生要求を示す場合には(ステップS9でNO)、ステップS11に進み処理を続ける。
ステップS6で受け付けた操作要求情報が予約要求を示す場合には(ステップS9でYES)、配信要求判定部213は、現在時刻が予約時刻と一致するか否か判断する(ステップS10)。現在時刻が予約時刻と一致しない場合(ステップS10でNO)、配信要求判定部213によるステップS10の処理は、サーバ装置20における他の処理と並行し、継続して行われる。現在時刻が予約時刻と一致する場合(ステップS10でYES)、ステップS11に進む。
次に、配信要求判定部213は、読出部211に対し、コンテンツ情報の読み出しを指示し、読出部211は、コンテンツ記憶部202からコンテンツ情報を読み出す(ステップS11)。
読出部211は、配信部214を介して、コンテンツ情報をエンコーダ215へ出力する。エンコーダ215は、配信部214から受け取るコンテンツ情報を順次エンコードする(ステップS12)。
また、付加情報作成部217は、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理テーブル及び端末装置管理テーブル140に基づき、付加情報を生成する(ステップS13)。出力情報作成部216は、エンコーダ215からエンコードしたコンテンツ情報を受け取り、付加情報作成部217から、付加情報を受け取る。出力情報作成部216は、エンコードしたコンテンツ情報と付加情報とから出力情報を作成する(ステップS14)。出力部205は、出力情報作成部216によって作成された出力情報を送信し、TV30の入力部304は、出力情報を受信する(ステップS15)。
入力部304は、受信した出力情報を情報分離部305へ渡し、情報分離部305は、出力情報をコンテンツ情報と付加情報とに分離する(ステップS16)。情報分離部305は、分離したコンテンツ情報をデコーダ306へ出力し、分離した付加情報を情報合成部307へ出力する。次に、デコーダ306は、情報分離部305から受け取るコンテンツ情報をデコードし(ステップS17)、画像情報を生成する。生成した画像情報を情報合成部307へ出力する。
情報合成部307は、デコーダ306から受け取った画像情報に付加情報を合成し(ステップS18)、画面情報を生成する。情報合成部307は、生成した画面情報を表示部308へ出力し、表示部308は、画面情報を表示する(ステップS19)。
サーバ装置20からTV30に対しコンテンツ情報が配信され、TV30によるコンテンツ情報の再生が開始すると、30秒毎に、操作要求情報作成部302は、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを再生位置とする再生位置情報を生成する(ステップS20)。出力部303は、操作要求情報作成部302により作成される再生位置情報をサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、再生位置情報を受信する(ステップS21)。即ち、ステップS20及びステップS21の処理は、TV30が同一のコンテンツ情報を再生している間30秒に一度行われる処理である。また、ステップS21で再生位置情報を受信したサーバ装置20は、ステップS8と同様の配信要求判定を行う。
次に、TV30にて、再生中であるコンテンツ情報の特再要求、一時停止要求、又は停止要求を受け付けない場合には(ステップS22でNO)、ステップS15へ戻り、順次サーバ装置20から送信される出力情報を受信し、コンテンツ情報の再生処理を継続する。このとき、サーバ装置20側も、ステップS11からステップS15までの処理を繰り返し継続して行っている。
一方、操作要求入力部301が、再生中であるコンテンツ情報の特再要求、一時停止要求、又は停止要求を受け付けた場合(ステップS22でYES)、操作要求情報作成部302は、要求に応じた操作要求情報を生成し(ステップS23)、更に、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出す。操作要求情報作成部302は、読み出したタイムコードを再生位置情報とし、操作要求情報と共に、出力部303へ出力する。出力部303は、操作要求情報と再生位置情報とをサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、操作要求情報と再生位置情報とを受信する(ステップS24)。
なお、先に述べたように、サーバ装置20は、ステップS24で特再処理等の操作要求情報を受信しない場合には、TV30に対するコンテンツ情報の配信処理(ステップS11からステップS15)を継続する。
ステップS24で受信した操作要求情報が停止要求である場合(ステップS25でYES)、読出部211は、コンテンツ情報の読み出しを停止し(ステップS26)、配信要求判定部213は、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブルから、TV30に係る配信管理情報を破棄する(ステップS27)。
ステップS24で受信した操作要求情報が特再要求、即ち、早送り又は巻戻しを示す場合(ステップS28でYES)、早送り又は巻戻しの処理を行う(ステップS29)。具体的に、配信要求判定部213は、読出部211に対し、早送り又は巻戻しのストリーム配信のためのコンテンツ情報の読み出しを指示すると共に、管理情報記憶部218に記憶されているTV30に係る配信管理情報の操作状況欄に「早送り」又は「巻戻し」を記述する。その後、サーバ装置20は、ステップS7に戻り、ステップS24で受信した再生位置情報に基づき、領域の仮確保と配信要求判定とを行う。
ステップS24で受信した操作要求情報が停止要求、特再要求の何れでもない場合には、一時停止要求である。このとき、読出部211は、コンテンツ情報の読み出しを停止し(ステップS30)、更に、配信要求判定部213は、TV30に係る配信管理情報の操作状況欄に「一時停止」を記述すると共に、時刻管理部219に対し、タイマーによる一時停止時間の測定を指示する。時刻管理部219は、タイマーによる一時停止時間の計測を行う(ステップS31)。
時刻管理部219は、計測している一時停止時間と第1閾値とを比較し、一時停止時間が第1閾値以下である場合(ステップS32でNO)、ステップS31へ戻り一時停止時間の計測を継続する。一時停止時間が第1閾値を越えた場合(ステップS32でYES)、配信要求判定部213は、TV30の配信管理情報の操作状況欄に、第1閾値を超過した旨を記述する(ステップS33)。
その後、時刻管理部219は、タイマーによる一時停止時間の計測を継続し(ステップS34)、計測している一時停止時間と第2閾値とを比較する。一時停止時間が第2閾値以下である場合(ステップS35でNO)、ステップS34へ戻り一時停止時間の計測を継続する。一時停止時間が第2閾値を越えた場合(ステップS35でYES)、配信要求判定部213は、TV30の配信管理情報を破棄する(ステップS36)。
2.コンテンツ生成処理の動作
ここでは、放送局装置10によるコンテンツ生成処理の動作について説明する。図13は、コンテンツ生成処理の動作を示すフローチャートである。なお、ここに示す動作は、図10のステップS1の詳細である。
先ず、コンテンツ情報入力部101は、動画コンテンツであるコンテンツ情報の入力を受け付ける(ステップS38)。次に、コピー制御情報設定部103は、入力部102を介して入力されたCCI設定情報に基づき、CCIを設定する(ステップS39)。次に、配信制御情報設定部104は、入力部102を介して入力されたSCI設定情報に基づき、Stream_control_type1のビットパターンを設定する(ステップS40)。次に、配信制御情報設定部104は、Stream_control_type2のビットパターンを設定する(ステップS41)。最後に、ステップS41で設定したStream_control_type2のビットパターンが「10」である場合には、Number_of_contentsの値を設定し(ステップS42)、SCIを生成する。
コンテンツ生成部105は、コンテンツ情報、CCI、及びSCIから、コンテンツを生成する(ステップS43)。
3.配信要求判定処理の動作
ここでは、サーバ装置20による配信要求判定処理の動作について説明する。図14及び図15は、配信要求判定処理の動作を示すフローチャートである。ここに示す動作は、図10のステップS8の詳細である。
配信要求判定部213は、再生要求又は予約要求されたコンテンツに含まれるSCIを読み出し、先ず、Stream_control_type1の判定を行う(ステップS49)。具体的には、Stream_control_type1に設定されているビットパターンを読み取り、要求されたコンテンツの配信可能な範囲を判断する。また、配信要求判定部213は、管理情報記憶部218に記憶されているTV30の端末装置管理情報141から、TV30のIPアドレスを読み出す。配信要求判定部213は、TV30が、Stream_control_type1が示す配信可能範囲に存在するか否か判定する。
TV30が、配信可能範囲に存在しない場合(ステップS49でNG)、ステップS51に進む。TV30が、配信可能範囲に存在する場合(ステップS49でOK)、続いて、配信要求判定部213は、Stream_control_type2の判定を行う(ステップS50)。
Stream_control_type2が「00」に設定されている場合(ステップS50で00)、配信要求判定部213は、コンテンツ情報の配信は不可能であると判断し(ステップS51)、TV30に対し、その旨を通知する(ステップS52)。
Stream_control_type2が「01」に設定されている場合(ステップS50で01)、配信要求判定部213は、配信可能台数m=1とし(ステップS53)、ステップS56へ進む。Stream_control_type2が「10」に設定されている場合(ステップS50で10)、配信要求判定部213は、Number_of_contentsを参照し(ステップS54)、Number_of_contentsが示す値をNとすると、配信可能台数m=Nとする(ステップS55)。
次に、配信要求判定部213は、配信管理テーブルを参照し(ステップS56)、ステップS7で仮確保した領域を、既に確保している他の端末装置の台数を判断する(ステップS57)。ここで、配信管理情報の操作状況欄に「一時停止」が記述されており、且つ、一時停止時間が第1閾値を超過したことを示すフラグが設定されている端末装置が存在する場合には、当該端末装置は、領域を確保している端末装置としてカウントされないものとする。
ステップS7で仮確保した領域を、既に確保している他の端末装置の台数がm台未満の場合(ステップS58でYES)、ステップS59へ進む。台数がm台以上の場合(ステップS58でNO)、配信要求判定部213は、禁止モードを読み込む。
禁止モードは、仮確保した領域の配信がSCIに反するために禁止される場合の処理を決定する情報であって、「移動」及び「停止」の何れかに設定されている。禁止モードは、予め配信要求判定部213が、全ての端末装置に共通するモードを保持していてもよいし、端末装置毎に異なるモードが設定されており、端末装置毎に、配信管理情報に記述されていてもよい。
配信要求判定部213は、読み込んだ禁止モードを判断し(ステップS60)、禁止モードが「停止」を示す場合(ステップS60で停止)、コンテンツ情報の配信は不可能であると判断し(ステップS61)、TV30に対し、その旨を通知する(ステップS62)。禁止モードが「移動」を示す場合(ステップS60で移動)、配信要求判定部213は、領域がm台以上で重複しないよう、TV30に確保させる領域を、ステップS7で仮確保した領域から移動させる(ステップS63)。次に、配信要求判定部213は、ステップS63で移動した領域の確保を領域確保部212に指示し、領域確保部212は、配信管理情報の生成又は更新を行う(ステップS64)。
Stream_control_type2が「11」に設定されている場合(ステップS50で11)、配信要求判定部213は、配信可能であると判定し、仮確保された領域の確保を領域確保部212に指示し、領域確保部212は、配信管理情報を生成又は更新する(ステップS59)。
なお、サーバ装置20が、図10のステップS7の仮確保処理、及び図14,図15に示した配信要求判定処理を行うのは、ステップS6で再生要求又は予約要求を受け付けたときのみでなく、サーバ装置20が、図11のステップS21で、TV30から再生位置情報を受け付ける都度(本実施形態では30秒毎に)行われる。
4.付加情報作成処理の動作
ここでは、サーバ装置20による付加情報作成処理の動作について説明する。図16は、付加情報作成処理の動作を示すフローチャートである。ここに示す動作は、図10のステップS13の詳細である。
付加情報作成部217は、管理情報記憶部218の配信管理テーブルから、TV30の配信管理情報を読み出し、再生位置情報が示す位置の前後3分間の位置を、TV30が確保している領域として、付加情報制御情報に記述する(ステップS71)。次に、付加情報作成部217は、再生位置情報が示す位置を視聴位置として付加情報制御情報に記述する(ステップS72)。
続いて、付加情報作成部217は、配信管理テーブルを参照し、同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在するか否か判断する(ステップS73)。同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在しない場合(ステップS73でNO)、付加情報作成部217は、TV30が確保している領域及びTV30の視聴位置のみからなる付加情報を、出力情報作成部216へ出力する。
同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在している場合(ステップS73でYES)、端末装置毎にステップS75からステップS77を繰り返す(ステップS74)。先ず、付加情報作成部217は、付加情報制御情報に、他の端末が確保している領域を記述する(ステップS75)。次に、端末装置名を記述し(ステップS76)、操作状況を記述する(ステップS77)。同一コンテンツを視聴している他の全ての端末装置について、ステップS75からステップS77までの処理を終えたら、付加情報作成部217は、繰り返しを終了し(ステップS78)、生成された付加情報を出力情報作成部216に出力する。
5.重複を避けて再生制御を行う場合の動作
ここでは、図17を用いて、ステップS60の詳細、即ち、1つのコンテンツ情報が複数の端末装置に配信されている場合において、SCIが示す配信可能な台数を超えて、各端末装置が確保する領域が重複しないよう、配信要求判定部213が行う制御について説明する。
ここでは、具体例として、SCIのStream_control_type2が「01」に設定されているコンテンツ情報を、TV30が視聴している場合について説明する。なお、ここでは説明の便宜上、TV30の表示部308に表示される付加情報を用いて説明する。
先ず、図17(a)の付加情報400aに示すように、TV30が領域401aを確保しており、バー402aが示す位置を視聴しているとする。このときPC40が同一コンテンツ情報の領域403aを確保し、PDA50が同一コンテンツ情報の領域404aを確保している。
次に、TV30が、早送りを示す操作要求情報をサーバ装置20へ送信した場合、図17(b)の付加情報400bに示すように、TV30の確保する領域401bの最も後ろの位置が、PDA50が確保している領域404bの最も前の位置に一致したとする。ここで、サーバ装置20の配信要求判定部213は、領域確保部212に対し、領域の確保を一旦停止させる。
その後、TV30による早送りに伴い、図17(c)に示すように、TV30の視聴位置を示すバー402cは、TV30が確保している領域401cの最も後ろの位置に到達する。当該コンテンツ情報は、Stream_control_type2が「01」に設定されていることから、TV30の視聴位置が、PDA50が確保している領域404cと重複することが禁止される。
そのため、配信要求判定部213は、領域確保部212に対し、PDA50が確保している領域404dを避けてTV30の領域を確保するよう指示し、領域確保部212は、図17(d)に示すように、TV30の領域401dを確保する。この場合、TV30の視聴位置を示すバー402dは、領域401dの最も前に位置する。
領域確保部212は、図17(e)に示すように、TV30の視聴位置を示すバー402eが、領域401eの中心に位置する状態になると、改めて領域の確保を開始する。
<その他の変形例>
(1)上記実施形態において、SCIは、放送局装置10によりコンテンツ情報に付加される構成を有するが、本発明においてこの構成は必須ではなく、サーバ装置20が、コンテンツ情報にSCIを付加する構成であってもよい。例えば、ユーザ自作のコンテンツ情報をサーバ装置20に蓄積しておく場合に、ユーザが自らSCIを設定することも可能である。
(2)上記実施形態においては、図17を用いて説明した通り、確保した領域が重複する場合に、先に領域を確保している端末装置が優先されるように説明したが(図17においては、TV30よりPDA50の領域確保が優先された)、この構成は必須ではない。例えば、予め各端末装置に優先順位を設定しておき、優先順位に応じて、領域が重複する場合の処理を行ってもよい。優先順位は、サーバ装置20の管理情報記憶部218に記憶されている端末装置管理テーブル140に記述してもよい。
例えば、TV30が、PDA50より高い優先順位に設定されていたと仮定すると、図17(c)において、TV30が確保している領域401cとPDA50が確保している領域404cとが重複する場合においては、TV30は、そのままシーケンシャルに当該コンテンツ情報を視聴可能であり、PDA50の領域が、TV30が確保する領域の先へ移動する。
(3)上記実施形態では、1つのコンテンツ情報は例えば映画1本の情報であり、1つのコンテンツ情報に1つのSCIが付加されている構成を有するが、本発明においては、コンテンツ情報の部分ごとに異なるSCIが設定されている構成であってもよい。
より具体的には、放送局装置10により、コンテンツ情報の一部分である部分コンテンツ毎に、1つのSCIを設定し、オフセットとSCIとのリストを作成する。放送局装置10は、コンテンツ情報と共に生成したリストを放送し、サーバ装置20は、コンテンツ情報とリストとを受信する。その後、サーバ装置20は、受信したリストに従い、部分コンテンツ毎に設定されたSCIに応じて、配信要求判定を行うように構成してもよい。
(4)本発明におけるSCIは、端末装置の属性に応じて、コンテンツ情報の配信が可能であるか否かを示す情報であってもよい。
例えば、コンテンツ情報の蓄積機能を有する端末装置、蓄積機能を有していない端末装置とが混在するシステムにおいて、蓄積機能を端末装置の属性とすることができる。このとき、SCIは、蓄積機能を有する端末装置に対してはコンテンツ情報の配信を禁止し、蓄積機能を有していない端末装置に対しては、コンテンツ情報の配信を許可するように設定してもよい。
各端末装置は、蓄積機能を有するか否かを示す属性を、再生要求、予約要求、再生位置情報と共に、サーバ装置20へ送信し、サーバ装置20は、端末装置から送信された属性が「蓄積機能あり」を示す場合に、コンテンツ情報の配信を禁止し、属性が「蓄積機能なし」を示す場合に、コンテンツ情報の配信を許可するように構成してもよい。
(5)上記実施形態において、端末装置による一時停止時間が、予め設定されている第1閾値を超えると、それまで端末装置が確保していた領域が確保されず、他の端末装置から再生要求がある場合には、他の端末に対し確保していた領域を明け渡すように構成される。その仕組みとして、配信管理情報の操作状況欄にフラグを設定するとしているが、このフラグを用いた制御は必須ではない。例えば、端末装置により一時停止が要求されると、当該端末装置が確保していた領域が、停止時間に比例して徐々に狭まるように制御してもよい。
また、上記実施形態における一時停止の処理は、コンテンツのStream_control_type2が「01」に設定されている場合にのみ行うように構成してもよい。
(6)本発明において、1つの端末装置が確保する領域は、再生位置の前後3間に限定されない。また、確保する領域は固定でなくともよい。例えば、端末装置から受け取る操作要求情報に応じて、決定してもよい。
一例として、端末装置が通常の再生処理を行っている場合には、確保する領域は再生位置の前後3分間とし、端末装置が早送り、巻戻し等の特殊再生処理を行っている場合には、確保する領域は、再生位置の前後5分間としてもよい。
(7)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)また本発明は、上記実施形態における放送局装置10及びサーバ装置20の機能ブロックの一部又は全てが集積回路であるLSIとして実現される場合も本発明に含まれる。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路で実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)やLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性として有り得る。
(9)前記実施形態及び前記変形例をそれぞれ組み合わせた構成も、本発明に含まれる。
本発明は、デジタル放送網、インターネット等を介して、ホームサーバ等に映像、音楽等のデジタルコンテンツを配信する事業において、コンテンツホルダの権利を保護する仕組みとして有用である。
本発明は、ネットワークを介して情報を配信する技術に関し、特に、コンテンツホルダの権利を保護しつつコンテンツを配信する技術に関する。
近年、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、及び地上波デジタル放送等のデジタル放送が開始されている。これらデジタル放送においては、放送局から放送されるデジタルコンテンツ(以下、単に「コンテンツ」と呼称する。)がコピーされた場合には、極めて劣化の少ない情報を得ることができる。
このようなコピーを制限するために、放送局から放送されるコンテンツには、コピー制御情報(CCI:Copy Control Information)が付与されている。CCIの一例として、コンテンツ中にデジタルコピー制御記述子を挿入し、当該記述子により、コンテンツのコピーに対し「Copy Free」、「Copy Once」、及び「Copy Never」の3種の制限を付与する方法がある。ここで、「Copy Free」は、制約条件なしにコピー可能であることを示し、「Copy Once」は、1世代のみコピー可能であることを示し、「Copy Never」は、コピー禁止を示す。
また、ホームネットワーク等の小規模なネットワークに接続された端末装置であれば、サーバ装置に蓄積されたコンテンツを利用できる技術も提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、家庭内における私的利用であれば、端末装置毎に利用条件を付加することにより、サーバ装置からコンテンツをコピーすることを許可する技術が開示されている。
しかしながら、CCIが付与されたコンテンツであっても、コンテンツの蓄積を前提とせず、受信して直ちに再生するストリーム配信を行う場合には、コンテンツの異なる部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能であり、またコンテンツの同一部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能である。
特開2002‐73861号公報
上記のように、1つのコンテンツの同一部分を、同時に何台の端末装置でも再生することが可能であるということは、コンテンツホルダが意図しないコンテンツの複製が、実質的に存在していることを意味しており、コンテンツホルダの権利が十分に保護されていないという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであって、コンテンツホルダが意図しない、実質的なコンテンツの複製が作成されることなく、コンテンツホルダの権利を保護しながらコンテンツ配信を行うことが可能な情報配信装置、及び情報配信方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は、複数の端末装置と接続され、各端末装置へのコンテンツのストリーム配信を制御する情報配信装置であって、コンテンツと、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である端末装置の最大台数を示す配信制御情報とを保持する保持手段と、前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数を超える端末装置に、同時にストリーム配信することを禁止する配信制御手段とを備えることを特徴とする。
上記の構成によると、サーバ装置と同一宅内に存在する端末装置であれば何台であってもコンテンツを配信することが可能であった従来のサーバ装置と比較し、配信制御情報が示す台数を超えて、コンテンツ内の同一部分が端末装置に送信されるのを禁止するので、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数以下の端末装置に、同時にストリーム配信し、前記コンテンツ内の異なる部分を、台数制限なく複数の端末装置に、同時にストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、配信制御情報が示す台数を超えて、コンテンツ内の同一部分が端末装置に送信されるのを禁止することによりコンテンツホルダの権利を保護すると共に、コンテンツ内の異なる部分であれば、配信制御情報が示す台数を超える端末装置に配信が可能であるから、端末装置のユーザの利便性も確保することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツを配信中である場合において、1以上の端末装置に配信中である前記コンテンツの部分を示す配信位置情報を管理する管理部と、1の端末装置から、前記コンテンツの再生を要求する部分を示す要求位置情報を受け付ける受付部と、前記配信位置情報及び前記要求位置情報が、前記配信制御情報が示す台数を超えて重複している場合は、要求された前記部分を配信不可能であると判定し、重複しない場合及び前記配信制御情報が示す台数以下で重複している場合は、要求された前記部分を配信可能であると判定する判定部とを備え、前記判定部により、配信不可能であると判定されると、前記1の端末装置に対する、前記重複する部分のストリーム配信を禁止するように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置が端末装置に配信中であるコンテンツの部分を示す情報を管理することにより、コンテンツ内の同一部分を何台の端末装置に配信しているのか判断し、配信制御情報が示す台数を超える端末装置へ、コンテンツないの同一部分が配信されるのを防止することができる。
ここで、前記管理部は、前記判定部により、前記1の端末への配信が許可された場合に、要求された前記部分を示す新規の配信位置情報を生成する生成部と、前記コンテンツを配信中である場合において、配信中である1以上の端末装置から、定期的に再生位置を取得し、取得した再生位置に基づき、前記配信位置情報を更新する更新部とを備えるように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置が端末装置に配信中であるコンテンツの部分を示す情報を定期的に更新することにより、コンテンツ内の同一部分を何台の端末装置に配信しているのか、常に正確に判断することができる。
ここで、前記判定部により、要求された前記部分が配信不可能であると判定された場合に、前記配信制御手段は、前記管理部が管理している前記配信位置情報が示す配信中の部分との重複が、前記配信制御情報が示す台数未満である前記コンテンツ内の部分を選択し、選択した前記部分を前記1の端末へストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、端末装置から要求された部分のコンテンツが配信できない場合であっても、サーバ装置は、配信制御情報が規定する台数を超えない範囲で、同一コンテンツの他の部分を端末装置に配信するので、端末装置のユーザの利便性が高まる。
ここで、前記管理部は、更に、前記受付部が、未配信の端末装置から、再生を要求する前記コンテンツの部分を示す要求位置情報及び再生を要求する時刻を示す時刻情報を受け付けると、前記時刻情報を含む前記配信位置情報を作成し、前記配信制御手段は、時刻が前記予約時刻になると、前記配信位置情報が示す前記コンテンツの前記部分を前記端末装置へストリーム配信するように構成してもよい。
この構成によると、端末装置から時刻情報を受け付けるので、受け付けた時刻情報が示す時刻に、要求されたコンテンツを配信することができる。更に、再生の要求と時刻情報とを受け付けたときに配信位置情報を作成することにより、コンテンツの配信前であっても、所謂、領域の確保を行うことができる。
ここで、前記管理部は、前記コンテンツを配信中である端末装置から一時停止の要求を受け付けると、一時停止している時間を計時し、前記一時停止している時間が所定時間を超えると、前記配信位置情報にその旨を示す情報を付加し、前記判定部は、一時停止している時間が所定時間を超えたことを示す前記情報が付加されている配信位置情報を、重複しているか否かの前記判定の対象から外すように構成してもよい。
この構成によると、一時停止時間が所定の時間を超えると、それまで確保していた領域を他の端末装置に明け渡すことが可能となり、サーバ装置は、複数の端末装置間における、より有効なコンテンツ利用を制御することができる。
ここで、前記判定部は、前記コンテンツの部分を含む所定の幅を対象とし、重複しているか否かの前記判定を行うように構成してもよい。
この構成によると、配信制御情報が示す台数を超える端末装置で、コンテンツの所定の幅が重複して再生されることがないので、より確実に、コンテンツの同一の位置の重複再生を避けることができる。
ここで、前記判定部は、各端末装置が通常の再生処理を行っているか、又は特殊再生処理を行っているかに応じて、前記所定の幅を変えて、重複しているか否かの前記判定を行うように構成してもよい。
この構成によると、例えば、早送り、巻戻し等の特殊再生を行っている端末装置については、通常の再生を行っている端末装置よりも、前記幅を長くすることにより、特殊再生と重複判定とを円滑に処理することができる。
ここで、前記配信制御手段は、前記コンテンツを端末装置に配信する場合に、前記端末装置において再生可能な前記コンテンツの部分を視覚的に表す付加情報を生成する付加情報生成部を備え、前記コンテンツに、生成された前記付加情報を付加して、前記端末装置へ配信するように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置は、端末装置が再生可能な部分(確保している領域)を端末装置上に表示させるための情報を前記端末装置に提供することができる。
ここで、前記コンテンツが複数台の端末装置へ配信中である場合に、前記付加情報生成部は、前記配信位置情報に基づき、自機が再生可能である前記コンテンツの部分に加え、他の端末装置が再生可能である前記コンテンツの部分を視覚的に表す前記付加情報を生成するように構成してもよい。
この構成によると、視聴中のコンテンツに係るより詳細な情報を、端末装置上に表示するための情報を、端末装置に提供することができる。
ここで、前記配信制御情報は、更に、前記コンテンツを配信することが可能な範囲を示す情報を含み、前記配信制御手段は、更に、前記端末装置が、前記配信制御情報が示す前記範囲内に存在するか否かを判断し、前記範囲外に存在すると判断する場合は、前記コンテンツの配信を禁止するように構成してもよい。
この構成によると、例えば、サーバ装置と同一の宅内に存在する端末装置にのみ、コンテンツのストリーム配信を制限することも可能であり、更に、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記配信制御情報は、更に、端末装置のコンテンツ蓄積機能に応じて配信の可否を判定する情報を含み、前記配信制御手段は、更に、前記端末装置から、コンテンツ蓄積機能を有するか否かを示す属性情報を受け付け、前記属性情報と前記配信制御情報とに応じて、前記コンテンツの配信可否を判定するように構成してもよい。
この構成によると、蓄積機能を有する端末装置への配信を抑制することで、更に、コンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここで、前記情報配信装置は、更に、前記配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段を備えるように構成してもよい。
この構成によると、サーバ装置自身が配信制御情報を作成することができるので、放送局から受信したコンテンツだけでなく、ユーザ自作のコンテンツにユーザが自ら配信可能台数を示す配信制御情報を設定することができる。
また、本発明は、送信装置であって、コンテンツを保持する保持手段と、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である最大台数を示す配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段と、前記コンテンツと前記配信制御情報とを、送信先の装置へ送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
この構成によると、送信するコンテンツのコンテンツホルダの権利を保護することができる。
ここでは、本発明に係る実施形態である、情報配信システム1について図面を参照して説明する。
<構成>
1.情報配信システム1
図1は、情報配信システム1の構成を示すシステム構成図である。同図に示すように、情報配信システム1は、放送局装置10、サーバ装置20、TV30、PC40、及びPDA50から構成される。
放送局装置10は、放送局に設置された装置である。放送局装置10は、アンテナを備えており、アンテナを介してコンテンツをデジタル放送波に乗せて放送する。
サーバ装置20は、放送局装置10から放送されたコンテンツを受信し、受信したコンテンツを蓄積する機能を有する。また、サーバ装置20は、TV30、PC40、及びPDA50(以下、これらを「端末装置」と総称することがある。)から操作要求情報を受信し、受信した操作要求情報に応じた処理を行う。操作要求情報がコンテンツの再生を示す場合に、サーバ装置20は、コンテンツ配信の可否を判定し、配信可能である場合に。端末装置に対しコンテンツをストリーム配信する。
なお、本実施形態においては、TV30及びPC40は、LANを介してサーバ装置20と接続されており、PDA50は、無線LANを介してサーバ装置20と接続されているものとする。
2.放送局装置10の構成
図2は、放送局装置10の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、放送局装置10は、コンテンツ情報入力部101、入力部102、コピー制御情報設定部103、配信制御情報設定部104、コンテンツ生成部105、及びコンテンツ送信部106から構成される。
放送局装置10は、図3に示すコンテンツ100を生成し、生成したコンテンツ100を放送する。コンテンツ100は、配信制御情報(以下、「SCI(Streaming Control Information)」と呼称する。)108、CCI109、及びコンテンツ情報110から構成される。
(1)コンテンツ情報入力部101
コンテンツ情報入力部101は、コンテンツ情報110の入力を受け付ける。コンテンツ情報110は、映画、ドラマ、スポーツ、ニュース等の動画コンテンツである。
(2)入力部102
入力部102は、CCI109を設定するためのCCI設定情報、及びSCI108を設定するためのSCI設定情報の入力を受け付ける。入力部102は、受け付けたCCI設定情報をコピー制御情報設定部103へ出力し、受け付けたSCI設定情報を、配信制御情報設定部104へ出力する。
(3)コピー制御情報設定部103
コピー制御情報設定部103は、入力部102から受け付けたCCI設定情報に基づき、CCIを設定する。
CCIは、先に述べたとおり、コンテンツ情報のコピー制限を示す情報であり、00、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。00は、Copy Free(制約条件なしにコピー可能であること)を示し、10は、Copy Once(1世代のみコピー可能であること)を示し、11は、Copy Never(コピー禁止)を示す。なお、本実施形態では、説明の便宜上、入力部102は、CCIとして、10(1世代のみコピー可能である)を受け付け、コピー制御情報設定部103は、CCI109を10に設定するものとする。コピー制御情報設定部103は、10に設定されたCCI109を、コンテンツ生成部105へ出力する。
(4)配信制御情報設定部104
配信制御情報設定部104は、入力部から受け付けたSCI設定情報に基づき、SCI108を設定する。
SCI108は、コンテンツ情報の配信制限を示す情報であり、図3に示すように、Stream_control_type1(111)、Stream_control_type2(112)、及びNumber_of_contents(113)から構成される。
Stream_control_type1は、コンテンツの配信可能範囲を示す2ビットの情報であり、00、01、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。図3(a)は、各ビットパターンに対応するコンテンツ情報110の配信可能範囲を示している。
00は、コンテンツ情報110を、蓄積端末外へ配信することが不可能であることを示す。01は、コンテンツ情報110を、蓄積端末と同一宅内に存在する機器のみに配信可能であることを示す。10は、コンテンツ情報110を、宅外の限定された機器まで配信可能であることを示す。11は、コンテンツ情報110を、範囲の制限無く配信可能であることを示す。
Stream_control_type2は、コンテンツの配信可能機器台数を示す2ビットの情報であり、Stream_control_type1と同様に、00、01、10、及び11の何れかのビットパターンを取り得る。図3(b)は、各ビットパターンに対応するコンテンツ情報の配信可能機器台数を示している。
00は、コンテンツ情報110を、蓄積端末外へ配信することが不可能であることを示す。01は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時に1台の機器のみに配信可能であることを示す。10は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時にN台の機器に配信可能であることを示し、更に、Number_of_contentsを参照し、Nの値を決定することを示す。11は、コンテンツ情報110内の同一部分を、同時に何台の機器にも配信可能であることを示す。
Number_of_contents(113)は、4ビットで数値を示しており、この数値は、Stream_control_type2(112)が10に設定されている場合に、コンテンツ情報110を、何台の機器に配信可能であるかを示す情報である。例えば、Number_of_contents(113)が「3」を示す場合には、コンテンツ情報110内の同一部分は、同時に3台の機器に配信することが可能である。
配信制御情報設定部104は、SCI設定情報に基づき、Stream_control_type1(111)、Stream_control_type2(112)、及びNumber_of_contents(113)の各値を設定することによりSCIを生成し、生成したSCI108をコンテンツ生成部105へ出力する。
(5)コンテンツ生成部105
コンテンツ生成部105は、コンテンツ情報入力部101からコンテンツ情報110を受け取り、コピー制御情報設定部103からCCI109を受け取り、配信制御情報設定部104からSCI108を受け取る。コンテンツ生成部105は、受け取ったコンテンツ情報110、CCI109、及びSCI108から、図3に示すコンテンツ100を生成する。コンテンツ生成部105は、生成したコンテンツ100をコンテンツ送信部106へ出力する。
(6)コンテンツ送信部106
コンテンツ送信部106は、アンテナを備え、コンテンツ生成部105からコンテンツ100を受け付けると、アンテナを介してコンテンツ100を放送する。
3.サーバ装置20の構成
図5は、サーバ装置20の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、サーバ装置20は、受信部201、コンテンツ記憶部202、配信制御部203、入力部204、及び出力部205から構成される。配信制御部203は、更に、読出部211、領域確保部212、配信要求判定部213、配信部214、エンコーダ215、出力情報作成部216、付加情報作成部217、管理情報記憶部218、及び時刻管理部219を含む。
サーバ装置20は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ネットワーク接続ユニット等を備えたコンピュータシステムであって、ここでは特に、ハードディスクレコーダを想定している。
(1)受信部201
受信部201は、アンテナを含み、アンテナを介して放送局装置10から放送されるデジタル放送波を受信する。更に、受信部201は、受信したデジタル放送波からコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツをコンテンツ記憶部202に書き込む。受信部201が抽出するコンテンツの一例が、コンテンツ100である。
(2)コンテンツ記憶部202
コンテンツ記憶部202は、具体的にはハードディスユニット等から構成され、受信部201を介して受信したコンテンツをハードディスクに記憶する。
(3)配信制御部203
配信制御部203は、コンテンツに付加されたCCI及びSCIに応じてコンテンツ情報の配信を制御する。以下では、配信制御部203の各構成要素の機能について説明する。
読出部211は、配信要求判定部213からコンテンツ100を指定する情報を受け取ると、コンテンツ記憶部202から、コンテンツ100に含まれるCCI109及びSCI108を読み出し、読み出したCCI109及びSCI108を、配信要求判定部213へ出力する。また、読出部211は、配信要求判定部213から配信可を示す情報を受け取ると、コンテンツ100に含まれるコンテンツ情報110を、コンテンツ記憶部202から順次読み出し、読み出したコンテンツ情報110を、配信部214へ出力する。
領域確保部212は、端末装置から、新たにコンテンツ100を視聴したい旨を示す再生要求、並びに、コンテンツ100の視聴を予約したい旨を示す予約要求及び視聴したい時刻を示す予約時刻情報を受け取る。なお、再生要求及び予約要求は、端末装置を識別する端末装置名又はIPアドレス、及びコンテンツを識別するコンテンツ名を含むものとする。
領域確保部212は、要求されたコンテンツ100について、コンテンツ情報110の開始時点から6分後までの領域を、要求した端末装置のために仮確保する。仮確保された領域は、配信要求判定部213により配信が可能か否かが判断され、配信が可能であると判断された場合に、領域確保部212は、配信管理情報を生成し、生成した配信管理情報を配信管理テーブルに書き込む。配信管理情報が生成されると、仮確保した領域が確保される。確保された領域は、他の端末装置により視聴することはできない。配信管理情報及び配信管理テーブルについては後述する。
また、領域確保部212は、仮確保した領域の配信が不可能であると判定された場合であっても、配信要求判定部213から指示がある場合には、指示された再生位置情報を含む配信管理情報を生成し、再生位置情報が示す位置から後6分間の領域を確保する。
配信要求判定部213は、領域確保部212が仮確保した領域について、配信の可否を判定する。具体的に、配信要求判定部213は、読出部211から、コンテンツ100に含まれるCCI109及びSCI108を受け取り、受け取ったCCI109及びSCI108と、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブルと、端末装置を識別するIPアドレスとに基づき、配信可否の判定を行う。ここで配信可能と判定された場合、配信要求判定部213は、その旨を読出部211に通知する。配信不可能と判定された場合、配信要求判定部213は、配信管理テーブルを参照し、配信可能な部分があるか否か判定する。配信可能な部分が存在する場合、配信可能な部分の先頭を再生位置情報とする配信管理情報の生成を、領域確保部212へ指示する。配信可能な部分が存在しない場合、配信要求判定部213は、配信不可能を示す情報を、出力情報作成部216に通知する。
更に、配信予約がなされている場合に、配信要求判定部213は、時刻管理部219が管理している時刻を定期的に読み出し、読み出した時刻と配信管理情報に含まれる予約時刻情報が示す時刻とが一致するか否か判定する。時刻管理部219から読み出した時刻と予約時刻情報が示す時刻とが一致すると判定された場合、配信要求判定部213は、読出部211に対し、配信可を通知し、配信管理情報の予約時刻情報を破棄する。
また、配信要求判定部213は、入力部204及び領域確保部212を介して端末装置から、一時停止を示す操作要求を受け付けると、時刻管理部219に対し、タイマーによる一時停止時間の測定を指示する。配信要求判定部213は、時刻管理部219から、測定している一時停止時間が、第1閾値を超過したことを示す通知を受け取ると、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理情報に、その旨を記述する。配信要求判定部213は、時刻管理部219から、測定している一時停止時間が、第2閾値を超過したことを示す通知を受け取ると、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理情報を破棄する。
また、配信要求判定部213は、入力部204及び領域確保部212を介して、停止を示す操作要求を受け付けると、配信部214に配信停止の指示を送るとともに、管理情報記憶部218に記憶している配信管理情報を破棄する。
なお、領域確保部212は、コンテンツ情報110を配信中である端末装置から、定期的に再生位置を示す再生位置情報を受け付ける。本実施形態では、一例として、30秒に1回受け付けるのもとする。領域確保部212及び配信要求判定部213は、再生位置情報を受け付ける都度、領域確保の仮確保、配信可否判定、配信管理情報の更新(領域の確保)を行う。ここで、コンテンツ情報110を再生中である端末装置のために確保される領域の幅は、再生位置情報が示す位置の前後3分間とする。前後3分間は一例であり、確保される領域の幅は限定されないが、コンテンツ情報110の早送り、巻戻し等に必要と考えられる幅であるとする。また、コンテンツ情報110の先頭から再生処理を開始した端末装置には、初期状態では、コンテンツ情報110の先頭から6分間の領域が確保されるが、端末装置による再生が進み、再生位置情報がコンテンツ情報の先頭から3分間を経過した時点から、上記のように、再生位置情報の前後3分間の領域確保が開始される。
同様に、コンテンツ情報110を再生中である端末装置から、早送り、巻戻しなどの操作要求情報を受け付ける都度、領域確保部212及び配信要求判定部213は、領域確保の仮確保、配信可否判定、配信管理情報の更新(領域の確保)を行う。
配信部214は、読出部211により順次読み出されるコンテンツ情報110を、エンコーダ215へ出力する。
エンコーダ215は、配信部214から、順次コンテンツ情報110を受け取り、受け取ったコンテンツ情報110をエンコードする。エンコーダ215は、エンコードしたコンテンツ情報110を、出力情報作成部216へ出力する。
出力情報作成部216は、エンコーダ215から、エンコードされたコンテンツ情報110を順次受け取り、更に、付加情報作成部217から付加情報を受け取る。出力情報作成部216は、コンテンツ情報110と付加情報とを合成し、出力情報を作成する。出力情報作成部216は、作成した出力情報を、出力部205を介して端末装置へ出力する。
また、出力情報作成部216は、配信要求判定部213から配信不可能を示す情報を受け取ると、配信不可能を示す出力情報を作成し、作成した出力情報を、出力部205を介して端末装置へ出力する。
付加情報作成部217は、予め内部に付加情報を作成するための付加情報制御情報を記憶している。付加情報作成部217は、付加情報制御情報に必要な情報を記述することにより、付加情報を作成する。具体的な作成処理については後述するが、付加情報作成部217は、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブル130及び端末装置管理テーブル140に基づき、付加情報を作成する。作成された付加情報は、端末装置において、図9に示す付加情報330として、画面に表示される。
管理情報記憶部218は、配信管理テーブル130及び端末装置管理テーブル140を記憶する。配信管理テーブル130は、サーバ装置20がコンテンツを配信中である端末装置、及びコンテンツの配信が予約されている端末装置毎に生成された配信管理情報を含む。端末装置管理テーブル140は、サーバ装置20に接続されている端末装置毎に、各端末装置に係る情報が記述された端末装置管理情報を含む。
図6は、配信管理テーブル130のデータ構成を示す図である。同図に示すように、配信管理テーブル130は、配信管理情報131、132、及び133を含み、各配信管理情報は、端末装置名、コンテンツ名、再生位置情報、操作状況、及び予約時刻情報を含む。各配信管理情報は、領域確保部212により生成及び更新される。
ここで、操作状況は、サーバ装置20が各端末装置から操作要求情報として受け付けた、各端末の操作状況を示しており、本実施形態においては、「再生」、「予約」、「早送り」、「巻戻し」、及び「一時停止」の何れかであるとする。なお、操作状況が「一時停止」に設定されている場合、一時停止時間が、時刻管理部219が保持している第1閾値を超過した場合には、配信要求判定部213により、操作状況の欄にフラグが設定される。フラグにより、一時指定時間が第1閾値を超過した旨を判別可能であるとする。
配信管理情報131は、TV30が、コンテンツ名が、「movie_01」であるコンテンツの「00時間00分33秒」の位置を再生中であることを示している。配信管理情報132は、PC40が、「2006年2月25日 16時00分00秒」から、コンテンツ名が、「sports_01」であるコンテンツの「00時間00分00秒」の位置からの再生を予約していることを示している。配信管理情報133は、PDA50が、コンテンツ名が、「movie_02」であるコンテンツの「1時間23分45秒」の位置において、再生を「一時停止」していることを示している。
なお、同図に示す配信管理テーブル130は、一例であり、サーバ装置20によるコンテンツ情報の配信状況が変わる毎に、配信管理情報が更新されたり、削除されたりする。
図7は、端末装置管理テーブル140のデータ構成を示す図である。同図に示すように、端末装置管理テーブル140は、端末装置管理情報141、142、及び143を含み、各端末装置管理情報は、IPアドレス、端末装置名、及び解像度情報を含む。なお、端末装置管理情報は、これらの情報に限らず、例えば「居間」、「台所」、「子供部屋」等、各端末装置の設置場所等を記述してもよい。
端末装置管理情報141は、TV30のIPアドレスは、「10.10.10.1」であり、表示部308の解像度は、「1024×800」であることを示している。端末装置管理情報142は、PC40のIPアドレスは、「10.10.10.2」であり、PC40に含まれる表示部の解像度は、「640×480」であることを示している。端末装置管理情報143は、PDA50のIPアドレスは、「10.10.10.3」であり、PDA50に含まれる表示部の解像度は、「160×120」であることを示している。
時刻管理部219は、時計とタイマーとを有し、時計で時刻を管理し、タイマーで一時停止時間を測定する。また、時刻管理部219は、予め内部に第1閾値、及び第2閾値を記憶している。時刻管理部219は、配信要求判定部213から指示を受けて、タイマーによる一時停止時間の測定を開始すると、定期的に(例えば1秒毎に)、タイマーが計測する一時停止時間が、第1閾値を超過したか否か判定する。一時停止時間が第1閾値を超過すると、時刻管理部219は、その旨を配信要求判定部213へ通知する。同様に、一時停止時間が第2閾値を超過すると、その旨を配信要求判定部213へ通知すると共に、タイマーによる一時停止時間の測定を終了する。
(4)入力部204
入力部204は、TV30、PC40、及びPDA50から操作要求情報の入力を受け付け、受け付けた操作要求情報を、領域確保部212へ出力する。ここで、入力部204が各端末装置から受け付ける操作要求情報は、新規にコンテンツの再生を要求する情報、新規にコンテンツの予約を要求する情報、再生中のコンテンツの早送り、巻戻し、一時停止、及び停止を要求する情報などである。
また、入力部204は、コンテンツを再生中である端末装置から30秒毎に、再生位置を示す再生位置情報の入力を受け付け、受け付けた再生位置情報を、領域確保部212へ出力する。
(5)出力部205
出力部205は、出力情報作成部216から、順次出力情報を受け取り、受け取った出力情報を、各端末装置へ出力する。
4.TV30の構成
ここでは、端末装置の一例であるTV30の構成について説明する。
図8は、TV30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示すように、TV30は、操作要求入力部301、操作要求情報作成部302、出力部303、入力部304、情報分離部305、デコーダ306、情報合成部307、表示部308、及びタイムコード抽出部309から構成される。
(1)操作要求入力部301
操作要求入力部301は、サーバ装置20に記憶されているコンテンツの再生要求、予約要求、再生中のコンテンツの特殊再生要求、一時停止要求、停止要求などをユーザから受け付ける。なお、特殊再生要求とは、早送り及び巻戻しをいう。操作要求入力部301は、受け付けた操作要求を、操作要求情報作成部302へ出力する。なお、操作要求入力部301は、具体的には、キーボード、マウス、トラックパッド等により実現される。
(2)操作要求情報作成部302
操作要求情報作成部302は、操作要求入力部301から再生要求、予約要求及び停止要求を受け取ると、受け付けた要求に応じて、サーバ装置20へ送信するための操作要求情報を作成する。操作要求情報作成部302は、作成した操作要求情報を出力部303へ出力する。
また、操作要求情報作成部302は、操作要求入力部301から、特殊再生要求及び一時停止要求を受け付けた場合にも同様に、受け付けた要求に応じて操作要求情報を作成するが、このときタイムコード抽出部309から再生位置を示すタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを再生位置情報として、操作要求情報と共に、出力部303へ出力する。
更に、操作要求情報作成部302は、コンテンツ情報の再生中、30秒に1回、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを、再生位置情報として出力部303へ出力する。
(3)出力部303
出力部303は、操作要求情報作成部302から操作要求情報、及び再生位置情報を受け取ると、受け取った操作要求情報、及び再生医師情報を、サーバ装置20へ送信する。
(4)入力部304
入力部304は、サーバ装置20へ送信された操作要求情報に応じて、サーバ装置20から送信された出力情報を受信し、受信した出力情報を、情報分離部305へ出力する。ここで、出力情報とは、動画データであるコンテンツ情報と、サーバ装置20の付加情報作成部217により作成された付加情報とから構成される。
(5)情報分離部305
情報分離部305は、入力部304から出力情報を受け取り、受け取った出力情報を、コンテンツ情報と付加情報とに分離する。情報分離部305は、分離したコンテンツ情報を順次デコーダ306へ出力し、分離した付加情報を情報合成部307へ出力する。
(6)デコーダ306
デコーダ306は、情報分離部305から受け取ったコンテンツ情報を順次デコードし、画像情報を生成する。生成された画像情報は、順次情報合成部307へ出力される。ここで、デコーダ306におけるデコード法は、サーバ装置20のエンコーダ215におけるエンコード法と対応しているものとする。
(7)情報合成部307
情報合成部307は、情報分離部305から付加情報を受け取り、更に、デコーダ306により生成された画像情報を順次受け取る。情報合成部307は、画像情報と付加情報とを合成し、画面情報を作成する。情報合成部307は、作成した画面情報を表示部308へ出力する。
(8)表示部308
表示部308は、具体的には、PDP(Plasma Display Panel)、液晶ディスプレイ、ELディスプレイ等により実現され、情報合成部307から画面情報を受け取ると、受け取った画面情報をディスプレイに表示する。
図9は、具体例として、表示部308が表示する画面情報320を示す図である。同図に示すように、画面情報320は、付加情報330と画像情報340とが合成されて同一画面上に表示される。
付加情報330は、自機が再生しているコンテンツ情報に係る情報が記述される。具体的には、付加情報330の左端をコンテンツ情報の開始時刻、右端をコンテンツ情報の終了時刻とし、斜線部分の領域331は、自機が確保している領域を示し、領域331に含まれるバー332は、自機による視聴位置を示す。
更に、領域333及び領域334は、他の端末装置により確保されている領域を示す。ここで、領域333は、端末装置名記述領域333aと操作状況記述領域333bとを含み、領域334も同様に、端末装置名記述領域334aと操作状況記述領域334bとを含む。
領域333の端末装置名記述領域333aは、「PC40」と記述されていることから、当該コンテンツ情報の当該領域をPC40が確保しており、操作状況記述領域333bは、「早送り」と記述されていることから、PC40が早送りの操作を行っていることを示す。領域334の端末装置名記述領域334aは、「PDA50」と記述されていることから、当該コンテンツ情報の当該領域をPDA50が確保しており、操作状況記述領域343bは、「巻戻し」と記述されていることから、PDA50が巻戻しの操作を行っていることを示す。
(9)タイムコード抽出部309
タイムコード抽出部309は、デコーダによりコンテンツ情報がデコードされる際に、コンテンツ情報からタイムコードを抽出し、抽出したタイムコードを内部に保持する。ここで抽出されたタイムコードは、操作要求情報作成部302により読み出され、サーバ装置20に対し、再生位置情報として送信される。
なお、PC40及びPDA50については、TV30と同様の構成を有するため、説明を省略する。
<動作>
1.情報配信システム1の動作
先ず、情報配信システム1全体の動作について説明する。図10、11、及び12は、情報配信システム1の動作を示すフローチャートである。なお、ここでは、TV30、PC40、及びPDA50の動作については、TV30を具体例として用いて説明する。
放送局装置10は、コンテンツを生成する(ステップS1)。放送局装置10は、生成したコンテンツを、デジタル放送波に乗せて放送し(ステップS2)、サーバ装置20は、デジタル放送波を受信する(ステップS2)。サーバ装置20は、デジタル放送波からコンテンツを抽出して、コンテンツ記憶部202に蓄積する(ステップS3)。
TV30の操作要求入力部301は、コンテンツの再生要求又は予約要求を受け付ける(ステップS4)。操作要求情報作成部302は、ステップS4で受け付けた操作要求に基づき、操作要求情報を作成する(ステップS5)。出力部303は、操作要求情報をサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、操作要求情報を受信する(ステップS6)。
領域確保部212は、要求されたコンテンツの開始時点から6分間の領域を仮確保する(ステップS7)。続いて、配信要求判定部213は、仮確保された領域について配信要求判定を行う(ステップS8)。配信要求判定の動作の詳細は後述する。ここで、ステップS6で受け付けた操作要求情報が再生要求を示す場合には(ステップS9でNO)、ステップS11に進み処理を続ける。
ステップS6で受け付けた操作要求情報が予約要求を示す場合には(ステップS9でYES)、配信要求判定部213は、現在時刻が予約時刻と一致するか否か判断する(ステップS10)。現在時刻が予約時刻と一致しない場合(ステップS10でNO)、配信要求判定部213によるステップS10の処理は、サーバ装置20における他の処理と並行し、継続して行われる。現在時刻が予約時刻と一致する場合(ステップS10でYES)、ステップS11に進む。
次に、配信要求判定部213は、読出部211に対し、コンテンツ情報の読み出しを指示し、読出部211は、コンテンツ記憶部202からコンテンツ情報を読み出す(ステップS11)。
読出部211は、配信部214を介して、コンテンツ情報をエンコーダ215へ出力する。エンコーダ215は、配信部214から受け取るコンテンツ情報を順次エンコードする(ステップS12)。
また、付加情報作成部217は、管理情報記憶部218に記憶されている配信管理テーブル及び端末装置管理テーブル140に基づき、付加情報を生成する(ステップS13)。出力情報作成部216は、エンコーダ215からエンコードしたコンテンツ情報を受け取り、付加情報作成部217から、付加情報を受け取る。出力情報作成部216は、エンコードしたコンテンツ情報と付加情報とから出力情報を作成する(ステップS14)。出力部205は、出力情報作成部216によって作成された出力情報を送信し、TV30の入力部304は、出力情報を受信する(ステップS15)。
入力部304は、受信した出力情報を情報分離部305へ渡し、情報分離部305は、出力情報をコンテンツ情報と付加情報とに分離する(ステップS16)。情報分離部305は、分離したコンテンツ情報をデコーダ306へ出力し、分離した付加情報を情報合成部307へ出力する。次に、デコーダ306は、情報分離部305から受け取るコンテンツ情報をデコードし(ステップS17)、画像情報を生成する。生成した画像情報を情報合成部307へ出力する。
情報合成部307は、デコーダ306から受け取った画像情報に付加情報を合成し(ステップS18)、画面情報を生成する。情報合成部307は、生成した画面情報を表示部308へ出力し、表示部308は、画面情報を表示する(ステップS19)。
サーバ装置20からTV30に対しコンテンツ情報が配信され、TV30によるコンテンツ情報の再生が開始すると、30秒毎に、操作要求情報作成部302は、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出し、読み出したタイムコードを再生位置とする再生位置情報を生成する(ステップS20)。出力部303は、操作要求情報作成部302により作成される再生位置情報をサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、再生位置情報を受信する(ステップS21)。即ち、ステップS20及びステップS21の処理は、TV30が同一のコンテンツ情報を再生している間30秒に一度行われる処理である。また、ステップS21で再生位置情報を受信したサーバ装置20は、ステップS8と同様の配信要求判定を行う。
次に、TV30にて、再生中であるコンテンツ情報の特再要求、一時停止要求、又は停止要求を受け付けない場合には(ステップS22でNO)、ステップS15へ戻り、順次サーバ装置20から送信される出力情報を受信し、コンテンツ情報の再生処理を継続する。このとき、サーバ装置20側も、ステップS11からステップS15までの処理を繰り返し継続して行っている。
一方、操作要求入力部301が、再生中であるコンテンツ情報の特再要求、一時停止要求、又は停止要求を受け付けた場合(ステップS22でYES)、操作要求情報作成部302は、要求に応じた操作要求情報を生成し(ステップS23)、更に、タイムコード抽出部309からタイムコードを読み出す。操作要求情報作成部302は、読み出したタイムコードを再生位置情報とし、操作要求情報と共に、出力部303へ出力する。出力部303は、操作要求情報と再生位置情報とをサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20の入力部204は、操作要求情報と再生位置情報とを受信する(ステップS24)。
なお、先に述べたように、サーバ装置20は、ステップS24で特再処理等の操作要求情報を受信しない場合には、TV30に対するコンテンツ情報の配信処理(ステップS11からステップS15)を継続する。
ステップS24で受信した操作要求情報が停止要求である場合(ステップS25でYES)、読出部211は、コンテンツ情報の読み出しを停止し(ステップS26)、配信要求判定部213は、管理情報記憶部218が記憶している配信管理テーブルから、TV30に係る配信管理情報を破棄する(ステップS27)。
ステップS24で受信した操作要求情報が特再要求、即ち、早送り又は巻戻しを示す場合(ステップS28でYES)、早送り又は巻戻しの処理を行う(ステップS29)。具体的に、配信要求判定部213は、読出部211に対し、早送り又は巻戻しのストリーム配信のためのコンテンツ情報の読み出しを指示すると共に、管理情報記憶部218に記憶されているTV30に係る配信管理情報の操作状況欄に「早送り」又は「巻戻し」を記述する。その後、サーバ装置20は、ステップS7に戻り、ステップS24で受信した再生位置情報に基づき、領域の仮確保と配信要求判定とを行う。
ステップS24で受信した操作要求情報が停止要求、特再要求の何れでもない場合には、一時停止要求である。このとき、読出部211は、コンテンツ情報の読み出しを停止し(ステップS30)、更に、配信要求判定部213は、TV30に係る配信管理情報の操作状況欄に「一時停止」を記述すると共に、時刻管理部219に対し、タイマーによる一時停止時間の測定を指示する。時刻管理部219は、タイマーによる一時停止時間の計測を行う(ステップS31)。
時刻管理部219は、計測している一時停止時間と第1閾値とを比較し、一時停止時間が第1閾値以下である場合(ステップS32でNO)、ステップS31へ戻り一時停止時間の計測を継続する。一時停止時間が第1閾値を越えた場合(ステップS32でYES)、配信要求判定部213は、TV30の配信管理情報の操作状況欄に、第1閾値を超過した旨を記述する(ステップS33)。
その後、時刻管理部219は、タイマーによる一時停止時間の計測を継続し(ステップS34)、計測している一時停止時間と第2閾値とを比較する。一時停止時間が第2閾値以下である場合(ステップS35でNO)、ステップS34へ戻り一時停止時間の計測を継続する。一時停止時間が第2閾値を越えた場合(ステップS35でYES)、配信要求判定部213は、TV30の配信管理情報を破棄する(ステップS36)。
2.コンテンツ生成処理の動作
ここでは、放送局装置10によるコンテンツ生成処理の動作について説明する。図13は、コンテンツ生成処理の動作を示すフローチャートである。なお、ここに示す動作は、図10のステップS1の詳細である。
先ず、コンテンツ情報入力部101は、動画コンテンツであるコンテンツ情報の入力を受け付ける(ステップS38)。次に、コピー制御情報設定部103は、入力部102を介して入力されたCCI設定情報に基づき、CCIを設定する(ステップS39)。次に、配信制御情報設定部104は、入力部102を介して入力されたSCI設定情報に基づき、Stream_control_type1のビットパターンを設定する(ステップS40)。次に、配信制御情報設定部104は、Stream_control_type2のビットパターンを設定する(ステップS41)。最後に、ステップS41で設定したStream_control_type2のビットパターンが「10」である場合には、Number_of_contentsの値を設定し(ステップS42)、SCIを生成する。
コンテンツ生成部105は、コンテンツ情報、CCI、及びSCIから、コンテンツを生成する(ステップS43)。
3.配信要求判定処理の動作
ここでは、サーバ装置20による配信要求判定処理の動作について説明する。図14及び図15は、配信要求判定処理の動作を示すフローチャートである。ここに示す動作は、図10のステップS8の詳細である。
配信要求判定部213は、再生要求又は予約要求されたコンテンツに含まれるSCIを読み出し、先ず、Stream_control_type1の判定を行う(ステップS49)。具体的には、Stream_control_type1に設定されているビットパターンを読み取り、要求されたコンテンツの配信可能な範囲を判断する。また、配信要求判定部213は、管理情報記憶部218に記憶されているTV30の端末装置管理情報141から、TV30のIPアドレスを読み出す。配信要求判定部213は、TV30が、Stream_control_type1が示す配信可能範囲に存在するか否か判定する。
TV30が、配信可能範囲に存在しない場合(ステップS49でNG)、ステップS51に進む。TV30が、配信可能範囲に存在する場合(ステップS49でOK)、続いて、配信要求判定部213は、Stream_control_type2の判定を行う(ステップS50)。
Stream_control_type2が「00」に設定されている場合(ステップS50で00)、配信要求判定部213は、コンテンツ情報の配信は不可能であると判断し(ステップS51)、TV30に対し、その旨を通知する(ステップS52)。
Stream_control_type2が「01」に設定されている場合(ステップS50で01)、配信要求判定部213は、配信可能台数m=1とし(ステップS53)、ステップS56へ進む。Stream_control_type2が「10」に設定されている場合(ステップS50で10)、配信要求判定部213は、Number_of_contentsを参照し(ステップS54)、Number_of_contentsが示す値をNとすると、配信可能台数m=Nとする(ステップS55)。
次に、配信要求判定部213は、配信管理テーブルを参照し(ステップS56)、ステップS7で仮確保した領域を、既に確保している他の端末装置の台数を判断する(ステップS57)。ここで、配信管理情報の操作状況欄に「一時停止」が記述されており、且つ、一時停止時間が第1閾値を超過したことを示すフラグが設定されている端末装置が存在する場合には、当該端末装置は、領域を確保している端末装置としてカウントされないものとする。
ステップS7で仮確保した領域を、既に確保している他の端末装置の台数がm台未満の場合(ステップS58でYES)、ステップS59へ進む。台数がm台以上の場合(ステップS58でNO)、配信要求判定部213は、禁止モードを読み込む。
禁止モードは、仮確保した領域の配信がSCIに反するために禁止される場合の処理を決定する情報であって、「移動」及び「停止」の何れかに設定されている。禁止モードは、予め配信要求判定部213が、全ての端末装置に共通するモードを保持していてもよいし、端末装置毎に異なるモードが設定されており、端末装置毎に、配信管理情報に記述されていてもよい。
配信要求判定部213は、読み込んだ禁止モードを判断し(ステップS60)、禁止モードが「停止」を示す場合(ステップS60で停止)、コンテンツ情報の配信は不可能であると判断し(ステップS61)、TV30に対し、その旨を通知する(ステップS62)。禁止モードが「移動」を示す場合(ステップS60で移動)、配信要求判定部213は、領域がm台以上で重複しないよう、TV30に確保させる領域を、ステップS7で仮確保した領域から移動させる(ステップS63)。次に、配信要求判定部213は、ステップS63で移動した領域の確保を領域確保部212に指示し、領域確保部212は、配信管理情報の生成又は更新を行う(ステップS64)。
Stream_control_type2が「11」に設定されている場合(ステップS50で11)、配信要求判定部213は、配信可能であると判定し、仮確保された領域の確保を領域確保部212に指示し、領域確保部212は、配信管理情報を生成又は更新する(ステップS59)。
なお、サーバ装置20が、図10のステップS7の仮確保処理、及び図14,図15に示した配信要求判定処理を行うのは、ステップS6で再生要求又は予約要求を受け付けたときのみでなく、サーバ装置20が、図11のステップS21で、TV30から再生位置情報を受け付ける都度(本実施形態では30秒毎に)行われる。
4.付加情報作成処理の動作
ここでは、サーバ装置20による付加情報作成処理の動作について説明する。図16は、付加情報作成処理の動作を示すフローチャートである。ここに示す動作は、図10のステップS13の詳細である。
付加情報作成部217は、管理情報記憶部218の配信管理テーブルから、TV30の配信管理情報を読み出し、再生位置情報が示す位置の前後3分間の位置を、TV30が確保している領域として、付加情報制御情報に記述する(ステップS71)。次に、付加情報作成部217は、再生位置情報が示す位置を視聴位置として付加情報制御情報に記述する(ステップS72)。
続いて、付加情報作成部217は、配信管理テーブルを参照し、同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在するか否か判断する(ステップS73)。同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在しない場合(ステップS73でNO)、付加情報作成部217は、TV30が確保している領域及びTV30の視聴位置のみからなる付加情報を、出力情報作成部216へ出力する。
同一のコンテンツ情報を視聴している他の端末装置が存在している場合(ステップS73でYES)、端末装置毎にステップS75からステップS77を繰り返す(ステップS74)。先ず、付加情報作成部217は、付加情報制御情報に、他の端末が確保している領域を記述する(ステップS75)。次に、端末装置名を記述し(ステップS76)、操作状況を記述する(ステップS77)。同一コンテンツを視聴している他の全ての端末装置について、ステップS75からステップS77までの処理を終えたら、付加情報作成部217は、繰り返しを終了し(ステップS78)、生成された付加情報を出力情報作成部216に出力する。
5.重複を避けて再生制御を行う場合の動作
ここでは、図17を用いて、ステップS60の詳細、即ち、1つのコンテンツ情報が複数の端末装置に配信されている場合において、SCIが示す配信可能な台数を超えて、各端末装置が確保する領域が重複しないよう、配信要求判定部213が行う制御について説明する。
ここでは、具体例として、SCIのStream_control_type2が「01」に設定されているコンテンツ情報を、TV30が視聴している場合について説明する。なお、ここでは説明の便宜上、TV30の表示部308に表示される付加情報を用いて説明する。
先ず、図17(a)の付加情報400aに示すように、TV30が領域401aを確保しており、バー402aが示す位置を視聴しているとする。このときPC40が同一コンテンツ情報の領域403aを確保し、PDA50が同一コンテンツ情報の領域404aを確保している。
次に、TV30が、早送りを示す操作要求情報をサーバ装置20へ送信した場合、図17(b)の付加情報400bに示すように、TV30の確保する領域401bの最も後ろの位置が、PDA50が確保している領域404bの最も前の位置に一致したとする。ここで、サーバ装置20の配信要求判定部213は、領域確保部212に対し、領域の確保を一旦停止させる。
その後、TV30による早送りに伴い、図17(c)に示すように、TV30の視聴位置を示すバー402cは、TV30が確保している領域401cの最も後ろの位置に到達する。当該コンテンツ情報は、Stream_control_type2が「01」に設定されていることから、TV30の視聴位置が、PDA50が確保している領域404cと重複することが禁止される。
そのため、配信要求判定部213は、領域確保部212に対し、PDA50が確保している領域404dを避けてTV30の領域を確保するよう指示し、領域確保部212は、図17(d)に示すように、TV30の領域401dを確保する。この場合、TV30の視聴位置を示すバー402dは、領域401dの最も前に位置する。
領域確保部212は、図17(e)に示すように、TV30の視聴位置を示すバー402eが、領域401eの中心に位置する状態になると、改めて領域の確保を開始する。
<その他の変形例>
(1)上記実施形態において、SCIは、放送局装置10によりコンテンツ情報に付加される構成を有するが、本発明においてこの構成は必須ではなく、サーバ装置20が、コンテンツ情報にSCIを付加する構成であってもよい。例えば、ユーザ自作のコンテンツ情報をサーバ装置20に蓄積しておく場合に、ユーザが自らSCIを設定することも可能である。
(2)上記実施形態においては、図17を用いて説明した通り、確保した領域が重複する場合に、先に領域を確保している端末装置が優先されるように説明したが(図17においては、TV30よりPDA50の領域確保が優先された)、この構成は必須ではない。例えば、予め各端末装置に優先順位を設定しておき、優先順位に応じて、領域が重複する場合の処理を行ってもよい。優先順位は、サーバ装置20の管理情報記憶部218に記憶されている端末装置管理テーブル140に記述してもよい。
例えば、TV30が、PDA50より高い優先順位に設定されていたと仮定すると、図17(c)において、TV30が確保している領域401cとPDA50が確保している領域404cとが重複する場合においては、TV30は、そのままシーケンシャルに当該コンテンツ情報を視聴可能であり、PDA50の領域が、TV30が確保する領域の先へ移動する。
(3)上記実施形態では、1つのコンテンツ情報は例えば映画1本の情報であり、1つのコンテンツ情報に1つのSCIが付加されている構成を有するが、本発明においては、コンテンツ情報の部分ごとに異なるSCIが設定されている構成であってもよい。
より具体的には、放送局装置10により、コンテンツ情報の一部分である部分コンテンツ毎に、1つのSCIを設定し、オフセットとSCIとのリストを作成する。放送局装置10は、コンテンツ情報と共に生成したリストを放送し、サーバ装置20は、コンテンツ情報とリストとを受信する。その後、サーバ装置20は、受信したリストに従い、部分コンテンツ毎に設定されたSCIに応じて、配信要求判定を行うように構成してもよい。
(4)本発明におけるSCIは、端末装置の属性に応じて、コンテンツ情報の配信が可能であるか否かを示す情報であってもよい。
例えば、コンテンツ情報の蓄積機能を有する端末装置、蓄積機能を有していない端末装置とが混在するシステムにおいて、蓄積機能を端末装置の属性とすることができる。このとき、SCIは、蓄積機能を有する端末装置に対してはコンテンツ情報の配信を禁止し、蓄積機能を有していない端末装置に対しては、コンテンツ情報の配信を許可するように設定してもよい。
各端末装置は、蓄積機能を有するか否かを示す属性を、再生要求、予約要求、再生位置情報と共に、サーバ装置20へ送信し、サーバ装置20は、端末装置から送信された属性が「蓄積機能あり」を示す場合に、コンテンツ情報の配信を禁止し、属性が「蓄積機能なし」を示す場合に、コンテンツ情報の配信を許可するように構成してもよい。
(5)上記実施形態において、端末装置による一時停止時間が、予め設定されている第1閾値を超えると、それまで端末装置が確保していた領域が確保されず、他の端末装置から再生要求がある場合には、他の端末に対し確保していた領域を明け渡すように構成される。その仕組みとして、配信管理情報の操作状況欄にフラグを設定するとしているが、このフラグを用いた制御は必須ではない。例えば、端末装置により一時停止が要求されると、当該端末装置が確保していた領域が、停止時間に比例して徐々に狭まるように制御してもよい。
また、上記実施形態における一時停止の処理は、コンテンツのStream_control_type2が「01」に設定されている場合にのみ行うように構成してもよい。
(6)本発明において、1つの端末装置が確保する領域は、再生位置の前後3間に限定されない。また、確保する領域は固定でなくともよい。例えば、端末装置から受け取る操作要求情報に応じて、決定してもよい。
一例として、端末装置が通常の再生処理を行っている場合には、確保する領域は再生位置の前後3分間とし、端末装置が早送り、巻戻し等の特殊再生処理を行っている場合には、確保する領域は、再生位置の前後5分間としてもよい。
(7)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD‐ROM、MO、DVD、DVD‐ROM、DVD‐RAM、BD(Blu‐ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)また本発明は、上記実施形態における放送局装置10及びサーバ装置20の機能ブロックの一部又は全てが集積回路であるLSIとして実現される場合も本発明に含まれる。これらは個別に1チップ化されても良いし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路で実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(FieldProgrammable Gate Array)やLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
更には、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適応などが可能性として有り得る。
(9)前記実施形態及び前記変形例をそれぞれ組み合わせた構成も、本発明に含まれる。
本発明は、デジタル放送網、インターネット等を介して、ホームサーバ等に映像、音楽等のデジタルコンテンツを配信する事業において、コンテンツホルダの権利を保護する仕組みとして有用である。
情報配信システム1のシステム構成を示す図である。 放送局装置10の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 放送局装置10から放送されるコンテンツのデータ構成を示す図である。 (a)Stream_control_type1の値と、その意味とを対応付けたテーブルである。(b)Stream_control_type2の値と、その意味とを対応付けたテーブルである。 サーバ装置20の機能的な構成を示す機能ブロック図である。 配信管理テーブル130のデータ構成を示す図である。 端末装置管理テーブル140のデータ構成を示す図である。 TV30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。 表示部308に表示される画面情報320を示す図である。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートである。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートであり、図10から続く。 情報配信システム1の動作を示すフローチャートであり、図11から続く。 放送局装置10によるコンテンツ生成処理の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置20による配信可否判定処理の動作を示すフローチャートである。 サーバ装置20による配信可否判定処理の動作を示すフローチャートであり、図14から続く。 サーバ装置20による付加情報作成処理の動作を示すフローチャートである。 (a)付加情報画像400aを示す図である。(b)付加情報画像400bを示す図である。(c)付加情報画像400cを示す図である。(d)付加情報画像400dを示す図である。(e)付加情報画像400eを示す図である。
符号の説明
1 情報配信システム
10 放送局装置
20 サーバ装置
30 TV
40 PC
50 PDA
101 コンテンツ情報入力部
102 入力部
103 コピー制御情報設定部
104 配信制御情報設定部
105 コンテンツ生成部
106 コンテンツ送信部
201 受信部
202 コンテンツ記憶部
203 配信制御部
204 入力部
205 出力部
211 読出部
212 領域確保部
213 配信要求判定部
214 配信部
215 エンコーダ
216 出力情報作成部
217 付加情報作成部
218 管理情報記憶部
219 時刻管理部
301 操作要求入力部
302 操作要求情報作成部
303 出力部
304 入力部
305 情報分離部
306 デコーダ
307 情報合成部
308 表示部
309 タイムコード抽出部

Claims (18)

  1. 複数の端末装置と接続され、各端末装置へのコンテンツのストリーム配信を制御する情報配信装置であって、
    コンテンツと、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である端末装置の最大台数を示す配信制御情報とを保持する保持手段と、
    前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数を超える端末装置に、同時にストリーム配信することを禁止する配信制御手段と
    を備えることを特徴とする情報配信装置。
  2. 前記配信制御手段は、
    前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数以下の端末装置に、同時にストリーム配信し、前記コンテンツ内の異なる部分を、台数制限なく複数の端末装置に、同時にストリーム配信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  3. 前記配信制御手段は、
    前記コンテンツを配信中である場合において、1以上の端末装置に配信中である前記コンテンツの部分を示す配信位置情報を管理する管理部と、
    1の端末装置から、前記コンテンツの再生を要求する部分を示す要求位置情報を受け付ける受付部と、
    前記配信位置情報及び前記要求位置情報が、前記配信制御情報が示す台数を超えて重複している場合は、要求された前記部分を配信不可能であると判定し、重複しない場合及び前記配信制御情報が示す台数以下で重複している場合は、要求された前記部分を配信可能であると判定する判定部とを備え、
    前記判定部により、配信不可能であると判定されると、前記1の端末装置に対する、前記重複する部分のストリーム配信を禁止する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報配信装置。
  4. 前記管理部は、
    前記判定部により、前記1の端末への配信が許可された場合に、要求された前記部分を示す新規の配信位置情報を生成する生成部と、
    前記コンテンツを配信中である場合において、配信中である1以上の端末装置から、定期的に再生位置を取得し、取得した再生位置に基づき、前記配信位置情報を更新する更新部と
    を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報配信装置。
  5. 前記判定部により、要求された前記部分が配信不可能であると判定された場合に、
    前記配信制御手段は、
    前記管理部が管理している前記配信位置情報が示す配信中の部分との重複が、前記配信制御情報が示す台数未満である前記コンテンツ内の部分を選択し、選択した前記部分を前記1の端末へストリーム配信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報配信装置。
  6. 前記管理部は、更に、
    前記受付部が、未配信の端末装置から、再生を要求する前記コンテンツの部分を示す要求位置情報及び再生を要求する時刻を示す時刻情報を受け付けると、前記時刻情報を含む前記配信位置情報を作成し、
    前記配信制御手段は、
    時刻が前記予約時刻になると、前記配信位置情報が示す前記コンテンツの前記部分を前記端末装置へストリーム配信する
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報配信装置。
  7. 前記管理部は、
    前記コンテンツを配信中である端末装置から一時停止の要求を受け付けると、一時停止している時間を計時し、前記一時停止している時間が所定時間を超えると、前記配信位置情報にその旨を示す情報を付加し、
    前記判定部は、
    一時停止している時間が所定時間を超えたことを示す前記情報が付加されている配信位置情報を、重複しているか否かの前記判定の対象から外す
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報配信装置。
  8. 前記判定部は、
    前記コンテンツの部分を含む所定の幅を対象とし、重複しているか否かの前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の情報配信装置。
  9. 前記判定部は、
    各端末装置が通常の再生処理を行っているか、又は特殊再生処理を行っているかに応じて、前記所定の幅を変えて、重複しているか否かの前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報配信装置。
  10. 前記配信制御手段は、
    前記コンテンツを端末装置に配信する場合に、前記端末装置において再生可能な前記コンテンツの部分を視覚的に表す付加情報を生成する付加情報生成部を備え、
    前記コンテンツに、生成された前記付加情報を付加して、前記端末装置へ配信する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報配信装置。
  11. 前記コンテンツが複数台の端末装置へ配信中である場合に、
    前記付加情報生成部は、
    前記配信位置情報に基づき、自機が再生可能である前記コンテンツの部分に加え、他の端末装置が再生可能である前記コンテンツの部分を視覚的に表す前記付加情報を生成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報配信装置。
  12. 前記配信制御情報は、更に、前記コンテンツを配信することが可能な範囲を示す情報を含み、
    前記配信制御手段は、更に、
    前記端末装置が、前記配信制御情報が示す前記範囲内に存在するか否かを判断し、前記範囲外に存在すると判断する場合は、前記コンテンツの配信を禁止する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  13. 前記配信制御情報は、更に、端末装置のコンテンツ蓄積機能に応じて配信の可否を判定する情報を含み、
    前記配信制御手段は、更に、
    前記端末装置から、コンテンツ蓄積機能を有するか否かを示す属性情報を受け付け、前記属性情報と前記配信制御情報とに応じて、前記コンテンツの配信可否を判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  14. 前記情報配信装置は、更に、
    前記配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  15. 前記保持手段、及び前記配信制御手段は、一つの集積回路上に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の情報配信装置。
  16. コンテンツを保持する保持手段と、
    前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である最大台数を示す配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段と、
    前記コンテンツと前記配信制御情報とを、送信先の装置へ送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする送信装置。
  17. 送信装置、サーバ装置、及び端末装置から構成される情報配信システムであって。
    前記送信装置は、
    コンテンツを保持する保持手段と、
    前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である最大台数を示す配信制御情報を生成する配信制御情報生成手段と、
    前記コンテンツと前記配信制御情報とを、前記サーバ装置へ送信する送信手段とを備え、
    前記サーバ装置は、前記複数の端末装置と接続されており、
    前記送信装置から、前記コンテンツと前記配信制御情報とを受信する受信手段と、
    前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数を超える端末装置に、同時にストリーム配信することを禁止し、前記配信制御情報が示す台数以下の端末装置に、同時にストリーム配信することを許可し、前記コンテンツ内の異なる部分を、台数制限なく複数の端末装置に、同時にストリーム配信することを許可する配信制御手段とを備える
    ことを特徴とする情報配信システム。
  18. 複数の端末装置と接続され、各端末装置へのコンテンツのストリーム配信を制御する情報配信装置で用いられる情報配信方法であって、
    前記情報配信装置は、
    コンテンツと、前記コンテンツ内の同一部分のストリーム配信の対象である端末装置の最大台数を示す配信制御情報とを保持する保持しており、
    前記情報配信方法は、
    前記コンテンツ内の同一部分を、前記配信制御情報が示す台数を超える端末装置に、同時にストリーム配信することを禁止する
    ことを特徴とする情報配信方法。
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