JP2017063289A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】サービス開始情報が衝突していることをサービス提供局が取得できるようにする無線通信装置を提供する。
【解決手段】コントロールチャネルおよび複数のサービスチャネルから選択されたチャネルを受信チャネルに設定する狭域受信部と、受信チャネルをコントロールチャネルとサービスチャネルに交互に切り替えるチャネル制御部312と、受信チャネルがサービスチャネルに設定された状態でサービス実行情報を受信でき、かつ、受信チャネルがコントロールチャネルに設定された状態で受信エラーを検出したことに基づいて、サービス提供局が複数あり、複数のサービス提供局が送信する複数のサービス開始情報が衝突していると判断する衝突判断部314と、衝突判断部314が、複数のサービス開始情報が衝突していると判断したことに基づいて信号衝突通知を、所定の通知送信部から送信する衝突通知処理部315とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信装置に関し、特に、コントロールチャネルとサービスチャネルの2種類のチャネルで通信する無線通信装置に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、高度道路交通システムに使用される通信規格としてWAVE(Wireless Access in Vehicular Environments)が知られている。WAVEでは、コントロールチャネルとサービスチャネルの2種類のチャネルを用いて、車両用無線通信装置と路側機が通信を行う。
サービスチャネルは、サービスを実行するための情報(以下、サービス実行情報)の送受信に用いられるチャネルである。サービスは複数種類あり、また、サービスチャネルも、互いに周波数が異なる複数のチャネルがある。各サービスは、複数のサービスチャネルのいずれかと対応付けられている。
コントロールチャネルは、路側機が、車両用無線通信装置とサービスチャネルを用いた通信を開始するために通知する必要がある種々の情報(以下、サービス開始情報)を送信するために用いられるチャネルである。サービス開始情報は、通常、WSA(Wave Service Advertisement)と呼ばれる。
サービスチャネルを用いた通信を開始するためには、車両用無線通信装置が受信に用いるチャネル(以下、受信チャネル)をいずれかのサービスチャネルに設定する必要がある。そのため、WSAには、受信チャネルに設定するサービスチャネルが定まる情報が含まれている。
また、WAVEでは、サービスチャネルを用いた通信を開始した後、サービスを実行している間は、通常、受信チャネルをサービスチャネルに固定するのではなく、受信チャネルをサービスチャネルとコントロールチャネルに交互に切り替える。
米国特許第8462704号明細書
2つの路側機が近接して設置されると、1つの路側機が送信するWSAを、検出可能な強度で車両用無線通信装置が受信できるエリアと、他の路側機が送信するWSAを、検出可能な強度で車両用無線通信装置が受信できるエリアとが重複してしまうことも考えられる。以下、車両用無線通信装置が検出可能な強度で信号を検出できるエリアを受信エリアとする。
2つのWSAの受信エリアが重複し、かつ、2つの路側機がWSAを送信するタイミングが重複してしまうと、2つのWSAが衝突してしまい、車両用無線通信装置はWSAを受信することができない。
CSMA/CAと呼ばれる技術が広く知られており、ある無線機は、信号を送信する前に送信しようとするチャネルで信号を受信し、チャネルが使われているかどうかを確認する。そして、チャネルが使われていることを検出した場合には、送信タイミングを変更する。これにより、信号の衝突を回避する。
ここで、上記2つの路側機を第1路側機、第2路側機とする。第2路側機は、第1路側機が送信するWSAの受信エリアに入っておらず、かつ、第1路側機も、第2路側機が送信するWSAの受信エリアに入っていない場合、第1路側機、第2路側機は、互いに自身が送信するWSAが衝突していることを検出できない。よって、CSMA/CAの技術を用いても、信号の衝突を回避できない。その結果、2つのWSAの受信エリアが重複しているエリアでは、それら2つのWSAが衝突する状態が継続してしまう恐れがあった。
2つの路側機は、互いに、自身が送信するWSAが衝突していることを検知できない場合、路側機とは別の無線通信装置が、WSAの衝突を検知して路側機に、直接、あるいはセンター等を介して間接的に通知する必要がある。
なお、無線通信装置と通信する側の装置(以下、サービス提供局)が路側機ではない装置でも、当然、同じ課題を生じる。また、WAVEは、車両用無線通信装置を対象とした規格であるが、車両用以外の無線通信装置を車両用無線通信装置に代えて用いることも想定される。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、サービス開始情報が衝突していることをサービス提供局が取得できるようにする無線通信装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための本発明は、互いに異なる周波数チャネルであるコントロールチャネルおよび複数のサービスチャネルから選択されたチャネルを受信チャネルに設定し、受信チャネルをコントロールチャネルに設定したときは、サービスチャネルが定まる情報を含んでいるサービス開始情報をサービス提供局から受信し、受信チャネルをサービスチャネルに設定したときは、サービスを実行するためのサービス実行情報をサービス提供局から受信する狭域受信部(32A)と、受信チャネルをコントロールチャネルとサービスチャネルに交互に切り替えるチャネル制御部(312)と、受信チャネルがサービスチャネルに設定された状態でサービス実行情報を受信でき、かつ、受信チャネルがコントロールチャネルに設定された状態で受信エラーを検出したことに基づいて、サービス提供局が複数あり、複数のサービス提供局が送信する複数のサービス開始情報が衝突していると判断する衝突判断部(314)と、衝突判断部が、複数のサービス提供局が送信する複数のサービス開始情報が衝突していると判断したことに基づいて、複数のサービス開始情報が衝突していること表す信号衝突通知を、所定の通知送信部から、サービス提供局、または、サービス開始情報が衝突していることをサービス提供局へ通知可能な管理装置へ送信する衝突通知処理部(315)とを備えることを特徴とする無線通信装置である。
本発明の無線通信装置は、複数のサービス開始情報が衝突していると判断する衝突判断部を備える。そして、衝突判断部が、複数のサービス開始情報が衝突していると判断したことに基づいて、複数のサービス開始情報が衝突していること表す信号衝突通知を、サービス提供局またはサービス開始情報が衝突していることをサービス提供局へ通知可能な管理装置へ送信する衝突通知処理部も備える。これにより、サービス開始情報が衝突していることをサービス提供局が知ることができる。
しかも、衝突判断部は、受信チャネルがコントロールチャネルに設定された状態で受信エラーを検出しただけで複数のサービス開始情報が衝突していると判断するのではなく、サービス実行情報を受信できたことも条件として、複数のサービス開始情報が衝突していると判断する。受信エラーが生じる原因は、複数のサービス開始情報が衝突している場合に限らず、狭域受信部の故障や、周囲から飛来する電波ノイズの重畳等も考えられる。しかし、コントロールチャネルと交互に切り替えられるサービスチャネルでサービス実行情報が受信できている場合、コントロールチャネルで検出する受信エラーが、狭域受信部の故障や、周囲から飛来する電波ノイズの重畳が原因である可能性は低い。よって、本発明によれば、精度よく、複数のサービス開始情報が衝突していることを判断できる。
第1実施形態に係る無線通信システム1の全体構成を説明する図である。 図1の路側機2の構成を示すブロック図である。 図2の路側制御部22の機能を示すブロック図である。 図3のCCH通信処理部223が生成するWSAの構成を例示する図である。 図1の車載機3の構成を示すブロック図である。 図5の制御部31の機能を示すブロック図である。 狭域通信部32の通信チャネルの時間変化を例示する図である。 図6の制御部31が実行する処理を示すフローチャートである。 図6の制御部31が実行する処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の無線通信システムにおけるサービス提供側システム101を示す図である。 第2実施形態の無線通信システムが備える車載機103の構成を示すブロック図である。 図11の制御部131が実行する処理を示すフローチャートである。 図11の制御部131が実行する処理を示すフローチャートである。 図11の制御部131が実行する処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の車載機203の構成を示すブロック図である。 狭域受信部32Aが故障していると判断する場合を例示する図である。 狭域受信部32Aが故障していないと判断する場合を例示する図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、第1実施形態に係る無線通信システム1は、路側機2と、車載機3とを備える。なお、図1には、車載機103も示しているが、車載機103は第2実施形態の車載機を意味する。車載機3、103は無線通信装置に相当し、路側機2はサービス提供局に相当する。
[無線通信システム1の概要構成]
図1には、2つの路側機2A、2Bを示しているが、路側機2は3台以上であってもよい。複数の路側機2A、2Bを区別しないときは、路側機2と表記する。また、図1には、車載機3を1台のみ示しているが、車載機3も複数台であってもよい。路側機2と車載機3はWAVEの規格に準拠して相互に通信する。
WAVEの規格に準拠しているため、無線通信システム1は、1つのコントロールチャネルと、複数のサービスチャネルを通信チャネルとして設定している。コントロールチャネル、複数のサービスチャネルは、互いに異なる予め定められた周波数チャネルに設定されている。これらコントロールチャネルとサービスチャネルは、いずれも、5.8GHz帯や5.9GHz帯に属する。
路側機2は、WSAをコントロールチャネルで通知する。このWSAはサービス開始情報に相当しており、サービスを開始するために車載機3が取得する必要がある種々の情報が含まれている。たとえばWSAには、サービスチャネルを指定するチャネル情報が含まれている。さらに、路側機2は、WSAで指定したサービスチャネルでサービス実行情報を送信する。路側機2は、路側に固定されていてもよいし、移動型でもよい。
サービス実行情報は、サービスを実行するために路側機2と車載機3が通信する必要がある情報であり、路側機2が送信する情報と、車載機3が送信する情報がある。ただし、たとえば、道路交通情報の配信サービスなど、一部のサービスについては、サービス実行情報は、路側機2が送信する情報のみである。
車載機3は、車両4に搭載される。したがって、車載機3は移動型である。車載機3は、WSAやサービス実行情報を受信し、また、他の車載機3と車々間通信を行うこともできる。なお、車両4には、乗用車、バス、トラックなど、道路を走行する種々の車両が含まれる。また、図1では車両4として4輪車を例示しているが、車両4は2輪車でもよい。2輪車には自転車も含まれる。
[路側機2の構成]
路側機2は、路側機2が形成する無線通信エリア内に存在する車載機3と路車間通信を実施し、種々の情報を車載機3に送信したり、車載機3から種々の情報を取得したりすることで所定のサービスを実行する。無線通信エリアは、車載機3が検出可能な所定の強度以上で路側機2が送信する信号が届くエリアである。
路側機2は、路側機2が提供するサービスに適した位置に設けられている。たとえば、路側機2は、交差点や、交差点と交差点とを接続する道路の途中、特定の施設(たとえば駐車場や店舗、有料道路)への出入口等に設けられている。路側機2の無線通信エリア6は、路側機2が提供するサービスに応じて設定可能である。換言すれば、路側機2が送信する電波の出力は、路側機2が提供するサービスに応じて設定可能である。設定されている無線通信エリアが広い場合、他の路側機2の無線通信エリア6と重複することもある。
図1には、路側機2Aの無線通信エリア6Aと、路側機2Bの無線通信エリア6Bも示している。これら2つの無線通信エリア6A、6Bは、図1に示すように、部分的に重複している。なお、これら2つの無線通信エリア6A、6Bは、指向性のあるエリアとなっているが、もちろん、無線通信エリアは、無指向性のエリアすなわち真円形のエリアでもよい。
路側機2は、図2に示すように路側狭域通信部21と、路側制御部22とを備える。路側狭域通信部21と路側制御部22は相互通信可能に接続されている。
路側狭域通信部21は、狭域通信により、路側機2が形成する無線通信エリア内に存在する車載機3と路車間通信を実施する。狭域通信は、中継装置を介さないで直接通信を行う通信方式である。路側機2が形成する無線通信エリアは、半径数百メートルである場合が多いが、路側機2が提供するサービスにより異なり、半径十メートル程度のこともあり、また、半径1km程度のこともある。路側狭域通信部21は、車載機3から受信した信号を復調して路側制御部22に出力するとともに、路側制御部22から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して送信する。
路側狭域通信部21は、コントロールチャネルを用いて通信するモードと、サービスチャネルを用いて通信するモードの2つの動作モードを備える。つまり、車載機3とのコントロールチャネルを用いた通信、および、サービスチャネルを用いた通信の両方ともが、この路側狭域通信部21を介して行われる。いずれのモードでも、路側狭域通信部21は同じ送信電力で情報を送信する。したがって、路側機2が形成する無線通信エリア6はモードが切り替わっても変化しない。
路側制御部22は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えている。
路側制御部22が備える路側メモリ22Mは、不揮発性の記憶媒体であって、たとえばフラッシュメモリによって実現される。路側メモリ22Mには、種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータ、路側機2に割り当てられている端末ID等が格納されている。また、WSAを生成するための情報やサービス実行情報を生成するための情報も、この路側メモリ22Mに格納されている。
路側制御部22は、上述のプログラムモジュールを実行することによって実現する機能ブロックとして、図3に示すように、時刻同期部221、路側通信制御部222、サービス処理部225を備える。なお、路側制御部22が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
時刻同期部221は、路側制御部22が持つ時刻情報を基準時刻に同期させる処理を行う。路側制御部22が持つ時刻情報は、CPUのクロック信号に基づいて計測するが、クロック信号に基づいて時刻を計測すると、次第に基準時刻からずれていく恐れがある。そこで、この時刻同期部221で、路側制御部22が持つ時刻情報を、基準時刻に同期させるのである。基準時刻は、たとえば、全地球型航法衛星システム(以降、GNSS:Global Navigation Satellite System)で用いられる時刻(以降、GNSS時刻)とする。時刻同期部221は、外部に設けられたサーバと通信して、基準時刻を取得する。あるいは、路側機2がGNSS受信機を備え、そのGNSS受信機がGNSS時刻を含む信号をGNSS人工衛星から受信し、時刻同期部221は、このGNSS受信機からGNSS時刻を取得してもよい。
路側通信制御部222は、路側狭域通信部21の動作を制御し、コントロールチャネルによる通信と、サービスチャネルによる通信との切り替えを行う。路側通信制御部222は、路側狭域通信部21の動作モードに応じた、路側狭域通信部21から送信するべき情報を生成して、路側狭域通信部21から送信させる。また、路側狭域通信部21が受信したデータを取得してサービス処理部225に提供する。
路側通信制御部222は、より細かい機能ブロックとして、CCH通信処理部223と、SCH通信処理部224を備える。なお、各部の名称中のCCHは、コントロールチャネル(Control Channel)を意味し、SCHは、サービスチャネル(Service Channel)を意味している。
CCH通信処理部223は、コントロールチャネルを用いた通信の制御を担当する。CCH通信処理部223は、WSAを生成し、路側狭域通信部21の送信チャネルをコントロールチャネルに設定して、生成したWSAを路側狭域通信部21にブロードキャスト方式で送信させる。また、CCH通信処理部223は、路側狭域通信部21がコントロールチャネルを用いた通信により受信したデータを取得して、サービス処理部225に提供する。
CCH通信処理部223がWSAを送信させる時間は、コントロールチャネル時間帯である。路側通信制御部222は、時刻をコントロールチャネル時間帯と、サービスチャネル時間帯に分けている。コントロールチャネル時間帯とサービスチャネル時間帯は、交互に設定される。これらコントロールチャネル時間帯と、サービスチャネル時間帯の長さは、互いに同じ時間であり、たとえば50ミリ秒毎である。また、コントロールチャネル時間帯、サービスチャネル時間帯の開始時刻は、基準時刻系で定まる時刻とされている。
SCH通信処理部224は、所定のサービスチャネルを用いた通信の制御を担当する。SCH通信処理部224は、サービス実行情報を生成し、路側狭域通信部21の送信チャネルをサービスの種類に応じて定まるサービスチャネルに設定して、生成したサービス実行情報を路側狭域通信部21に送信させる。SCH通信処理部224がサービス実行情報を送信させる時間は、サービスチャネル時間帯である。送信方式は、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャストのいずれでもよく、いずれの通信方式を用いるかは、サービスの種類に応じて定まる。また、SCH通信処理部224は、路側狭域通信部21がサービスチャネルを用いた通信により受信したデータを取得して、サービス処理部225に提供する。
サービス処理部225は、路側通信制御部222から提供されるデータに基づいて、車載機3に対して所定のサービスを提供する。提供するサービスは、たとえば、有料道路走行時の料金自動収集サービス、駐車時の駐車料金自動集取サービス、交通情報配信サービス、位置情報通知サービス、広告配信サービスなどである。
図4に、CCH通信処理部223が生成するWSAの構成を例示している。図4に示すように、WSAは、ヘッダ、PSID、優先度、チャネル情報を含む。ヘッダは、受信側の装置である車載機3において、受信データがWSAであると認識するための情報である。ヘッダには、たとえば、WAVE規格のバージョンを示す情報や、WSAをサービス実行情報などの他の情報と区別するための情報などが含まれている。
PSIDは、サービスプロバイダーが路側機2を通じて提供するサービスの種類が定まる情報である。優先度は、種々の路側機2が提供する種々のサービスの中で、PSIDにより特定されるサービスの優先度が定まる情報である。チャネル情報は、複数のサービスチャネルのうち、この路側機2がサービスの提供に利用するサービスチャネルのチャネル番号である。なお、提供されるサービスに応じてサービスチャネルは定まればよく、複数のサービスが同じサービスチャネルに対応付けられていてもよい。
[車載機3の構成]
次に、車載機3の構成を説明する。車載機3は、図5に示すように、制御部31、狭域通信部32、GNSS受信機33を備える。制御部31は、狭域通信部32、GNSS受信機33と相互通信可能に接続されている。
狭域通信部32は、路側機2の路側狭域通信部21や、他の車載機3が備える狭域通信部32との間で狭域通信を行う。狭域通信部32の通信距離は、たとえば数百m程度である。また、本実施形態の狭域通信は、前述したコントロールチャネルあるいはサービスチャネルを使用する。狭域通信部32は、アンテナで受信した信号を復調して制御部31に出力する狭域受信部32Aと、制御部31から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して周囲に送信する狭域送信部32Bを備える。
狭域受信部32Aは、電波を受信する周波数チャネルである受信チャネルを、コントロールチャネルおよび複数のサービスチャネルから1つ選択して設定し、設定した受信チャネルで、路側機2から送信される電波を受信する。そして、受信した電波を復調して信号を取り出し、その信号を路側制御部22に出力する。
狭域送信部32Bは、コントロールチャネルおよび複数のサービスチャネルから1つのチャネルを選択して、電波を送信する周波数チャネルである送信チャネルを設定できる。狭域送信部32Bは、路側制御部22から入力されたデータを変調し、さらに送信チャネルの周波数の電波に変換して送信する。
GNSS受信機33は、位置検出部の一例であり、GNSSで用いられる衛星からの電波を受信することで、GNSS受信機33の現在位置を計算する。GNSS受信機33が計算する現在位置は、たとえば緯度と経度で表される。GNSS受信機33が計算した現在位置を示す情報は逐次(たとえば100ミリ秒毎に)、制御部31に提供される。
制御部31は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えている。
制御部31が備えるメモリ31Mは、不揮発性の記憶媒体であって、たとえばフラッシュメモリやROMなどによって実現される。メモリ31Mには、種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータ、車載機3に割り当てられている端末IDが格納されている。また、メモリ31Mには、狭域受信部32Aが受信したWSAが一時的に記憶される。
制御部31は、上述のプログラムモジュールを実行することによって実現する機能ブロックとして、図6に示すように、時刻同期部311、チャネル制御部312、サービス実行部313、衝突判断部314、衝突通知処理部315を備える。なお、制御部31が実行する機能の一部又は全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
時刻同期部311は、制御部31が持つ時刻情報を基準時刻に同期させる処理を行う。車載機3は、GNSS受信機33を備えているので、このGNSS受信機33がGNSS人工衛星から受信したGNSS時刻を含む信号を取得して同期処理を行う。
チャネル制御部312は、狭域通信部32の通信チャネルを、コントロールチャネルおよびサービスチャネルのいずれかに設定する。したがって、狭域通信部32の通信チャネルをサービスチャネルに設定していないときは、その通信チャネルをコントロールチャネルに設定する。そして、設定したチャネルで送信および受信を行う。
サービス実行部313は、チャネル制御部312が通信チャネルをコントロールチャネルとしている間に狭域受信部32AがWSAを受信した場合、そのWSAに基づいて、実行するサービスを決定する。また、チャネル制御部312が通信チャネルをサービスチャネルとしている間に狭域受信部32Aが受信したサービス実行情報を取得し、そのサービス実行情報に基づいて路側機2が要求するデータを決定する。そして、決定したデータを狭域送信部32Bから路側機2へ送信させる。
図7は、狭域通信部32の通信チャネルの時間変化の一例である。狭域通信部32の通信チャネルは、狭域受信部32Aの受信チャネルおよび狭域送信部32Bの送信チャネルを意味する。
図7の例では、一定時間(たとえば50ミリ秒)毎に、コントロールチャネルとサービスチャネルが交互に設定されている。コントロールチャネルに設定されている時間帯の開始時刻および終了時刻は、路側通信制御部222のコントロールチャネル時間帯の開始時刻および終了時刻と同じである。また、サービスチャネルに設定されている時間帯は、路側通信制御部222のサービスチャネル時間帯の開始時刻および終了時刻と同じである。
衝突判断部314は、複数の路側機2がそれぞれ送信する複数のWSAが衝突しているかどうかを判断する。この衝突判断部314の詳細処理は、図8、図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
衝突通知処理部315は、衝突判断部314が、複数のWSAが衝突していると判断した場合に、複数のWSAが衝突していることを表す信号衝突通知を、狭域送信部32Bから送信する。本実施形態では、狭域送信部32Bが通知送信部に相当する。
図8、図9は、制御部31が実行する処理を説明するフローチャートである。なお、制御部31は、図8、図9に示す処理を実行することに加え、周期的に、時刻同期部311が同期処理を行う。
制御部31の電源がオンになった後、一度もサービスを実行していないときは、図8に示すフローチャートの処理を実行する。この図8に示す処理は、全部、チャネル制御部312が実行する処理である。
ステップS1は、コントロールチャネルをオープンする。すなわち、受信チャネルをコントロールチャネルに設定する。
ステップS2では、WSAを受信したか否かを判断する。WSAを受信したか否かは、狭域受信部32Aから取得した信号のヘッダから判断する。WSAを受信したと判断した場合にはステップS3に進む。
ステップS3では、ステップS2で受信したと判断したWSAをメモリ31Mに記憶する。ステップS3を実行した場合、または、S2の判断がNOであった場合にはステップS4に進む。ステップS4では、サービスチャネル時間帯になったかどうかを判断する。ステップS4の判断がNOであればステップS2に戻り、YESであればステップS5に進む。
ステップS5では、メモリ31Mに実行していないWSAが記憶されているか否かを判断する。この判断がNOである場合にもステップS2に戻る。一方、ステップS5の判断がYESになった場合にはステップS6に進む。
ステップS6では、SCHをオープンする。すなわち、狭域受信部32Aの受信チャネルを、メモリ31Mに記憶されているWSAにより指定されているサービスチャネルに設定する。なお、メモリ31Mに複数のWSAが記憶されている場合、最も優先度が高いWSAを参照してサービスチャネルを設定する。サービスチャネルを設定した後、サービスチャネルの設定に用いたWSAはメモリ31Mから消去する。その後、図9に示すサービス実行中処理へ移る。
図9において、ステップS11、S13は衝突通知処理部315が実行する処理であり、ステップS12、S14はサービス実行部313が実行する処理であり、ステップS15〜S19、S23、S24はチャネル制御部312が実行する処理であり、ステップS20、S21、S22は衝突判断部314が実行する処理である。
ステップS11では、WSA衝突を通知する必要があるか否かを判断する。WSA衝突を通知する必要があると判断する場合とは、ステップS21でWSAが衝突していると決定した後、また、WSA衝突を通知していない場合である。ステップS11の判断がNOであればステップS12に進み、YESであればステップS13に進む。
ステップS12では、通常サービス情報通信処理を実行する。このステップS12を実行しているときは、受信チャネルをサービスチャネルに設定しており、路側機2から送信されるサービスを実行するために必要な情報であるサービス実行情報が送信されている。通常サービス情報通信処理では、路側機2から送信されているサービス実行情報を受信する。また、狭域送信部32Bの送信チャネルを、狭域受信部32Aと同じチャネルに設定して、サービス実行情報により指示されている種々の情報を路側機2へ送信する。
一方、ステップS11でWSA衝突を通知する必要があると判断した場合に実行するステップS13では、通知時サービス情報通信処理を実行する。通知時サービス情報通信処理は、通常サービス情報通信処理と類似の処理であるが、サービス実行情報により定まる情報を路側機2へ送信する際に、その情報に付加して、WSAが衝突していることを表す情報である信号衝突通知を路側機2へ送信する。なお、ステップS11をサービスチャネルをオープンした直後に判断するので、ステップS13を実行するときは、まだ、サービスを実行するための情報の送信を完了していない。したがって、サービス実行情報により定まる情報を路側機2へ送信する機会があるので、その情報に付加する信号衝突通知も路側機2へ送信することができる。
本実施形態では、路側機2は、信号衝突通知を受信した場合、CCH通信処理部223が、WSAの送信を開始する時刻を、コントロールチャネル時間帯の中でランダムに変更する。これにより、2つの路側機2が送信するWSAが衝突している状態が解消される可能性が生じる。
ステップS14では、サービス実行処理が終了したか否かを判断する。サービス実行処理が終了する場合とは、サービスを実行するための情報の送受信が完了した場合、および、一定時間、路側機2が送信するサービス実行情報を受信しない場合である。後者の状況は、車載機3が、路側機2の無線通信エリア6を出た場合に生じる。ステップS14の判断がYESであれば図9の処理を終了する。この場合、図8に示したサービス開始前処理を再び実行する。一方、ステップS14の判断がNOであればステップS15に進む。
ステップS15では、コントロールチャネル時間帯になったか否かを判断する。この判断がNOであればステップS12へ戻り、YESであればステップS16へ進む。ステップS16では、コントロールチャネルをオープンする。
続くステップS17では、狭域受信部32Aが信号を受信したか否かを判断する。信号を受信したか否かは、狭域受信部32Aから取得する信号の強度が一定の強度以上であるか否かにより判断する。この判断がNOであればステップS23へ進み、YESであればステップS18へ進む。
ステップS18では、受信した信号がWSAであるか否かを判断する。この判断がYESであればステップS19へ進み、WSAをメモリ31Mに記憶する。一方、ステップS18の判断がNOである場合には、ステップS20へ進む。
ステップS20では、受信エラーであるか否かを判断する。受信した信号の強度が一定レベル以上であるが復号できない状態が一定時間以上継続した場合に、受信エラーであると判断する。受信エラーであると判断する一定時間は、WSAの送信時間より短い時間に予め設定されている。
ステップS20で受信エラーであると判断した場合にはステップS21へ進む。ステップS21では、前回、受信チャネルをサービスチャネルに設定していたときに、サービス実行情報を受信できていたか否かを判断する。この判断がYESであればステップS22へ進み、複数のWSAが衝突しているとする。
このステップS22でWSAが衝突していると判断する状況は、車載機3を搭載した車両4が図1に示す矢印のように走行した場合である。図1において、車両4は、地点P1にて、路側機2Aの無線通信エリア6Aに入る。これにより、車載機3は路側機2Aが送信するWSAを受信できる。WSAを受信後、SCH時間帯になると車載機3はSCHをオープンする。仮に、SCHをオープンした地点をP2とする。その後は、サービス実行処理が終了するまで、受信チャネルをコントロールチャネルとサービスチャネルに交互に切り替える。車両4が地点P2から地点P3を走行している間は、車載機3は、路側機2Aが送信するWSAを受信できる。しかし、地点P3を超えると、路側機2Aの無線通信エリア6Aと路側機2Bの無線通信エリア6Bとが重複しているエリアとなる。
ここで、路側機2AがWSAを送信する時間帯と、路側機2BがWSAを送信する時間帯とが重複していると、車両4が地点P3から地点P5までを走行している間、ステップS20の判断がYESになる。
ステップS22を実行した場合には、ステップS23へ進む。また、ステップS20の判断がNOある場合、ステップS21の判断がNOである場合、ステップS19を実行した場合も、ステップS23へ進む。ステップS23では、SCH時間帯になったか否かを判断する。この判断がNOであればステップS17へ戻る。一方、ステップS23の判断がYESであればステップS24へ進んで、再び、ステップS16でコントロールチャネルとする前に受信チャネルに設定していたサービスチャネルをオープンする。ステップS24を実行した場合には、ステップS11へ戻る。
[第1実施形態のまとめ]
以上、説明した第1実施形態では、車載機3は、複数のWSAが衝突していると判断する衝突判断部314を備える。そして、衝突判断部314が、複数のWSAが衝突していると判断した場合に、複数のWSAが衝突していること表す信号衝突通知を、路側機2へ送信する(S13)。これにより、WSAが衝突していることを路側機2が知ることができる。
しかも、衝突判断部314は、受信チャネルがコントロールチャネルに設定された状態で受信エラーを検出しただけで複数のWSAが衝突していると判断するのではない。直前のコントロールチャネル時間帯で、サービス実行情報を受信できたことも条件として、複数のWSAが衝突していると判断する(S21、S22、S23)。
受信エラーが生じる原因は、複数のWSAが衝突している場合に限らず、狭域受信部32Aの故障や、周囲から飛来する電波ノイズの重畳等も考えられる。しかし、コントロールチャネルと交互に切り替えられるサービスチャネルでサービス実行情報が受信できている場合、コントロールチャネルで検出する受信エラーが、狭域受信部32Aの故障や、周囲から飛来する電波ノイズの重畳が原因である可能性は低い。よって、本実施形態では、精度よく、複数のWSAが衝突していることを判断できる。
また、本実施形態では、信号衝突通知を狭域送信部32Bから送信しており、かつ、サービスを実行するために必要な情報を送信する際に、その情報に付加して信号衝突通知を送信する(S13)。これにより、サービスを実行するために必要な情報とは別に信号衝突通知を送信するよりも、時間リソースを有効に活用することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
図10には、第2実施形態の無線通信システムにおけるサービス提供側システム101を示している。サービス提供側システム101は、路側機102と、管理装置105を備える。
路側機102は、第1実施形態の路側機2と同じ構成を備えるとともに、さらに、広域通信部123を備える。広域通信部123は、広域無線通信網に接続して、この広域通信網に接続している他の機器との間で通信を行う。広域無線通信網は、たとえば携帯電話通信網である。
管理装置105は、路側機102を管理する装置であり、広域通信部1051と制御部1052を備える。広域通信部1051は、路側機102が備える広域通信部123と同じく、広域無線通信網に接続して通信を行う。制御部1052は広域通信部1051を制御する。広域通信部1051が信号衝突通知を受信した場合に、制御部1052は、WSAが衝突していることを、WSAが衝突している路側機2へ送信する。
第2実施形態における車載機103は、図11に示すように、広域通信部134を備える。広域通信部134は、広域無線通信網に接続して、管理装置105が備える広域通信部1051と通信することができる。
車載機103が備える制御部131は、第1実施形態と同じく、時刻同期部311、チャネル制御部312、サービス実行部313、衝突判断部314、衝突通知処理部315を備える。ただし、これらのうち、一部の処理は第1実施形態とは異なる。
制御部131は、第1実施形態と同様、図8に示すサービス開始前処理を実行するが、サービス実行中処理は第1実施形態で説明した図9に代えて図12に示す処理を実行する。また、図13に示すサービス終了後処理も実行する。
図12において、ステップS31、S32はサービス実行部313が実行する処理であり、ステップS33〜S37と、ステップS43、S44はチャネル制御部312が実行する処理であり、ステップS38〜S42は衝突判断部314が実行する処理であり、ステップS45は衝突通知処理部315が実行する処理である。
図12のサービス実行中処理では、図9のサービス実行中処理とは異なり、サービス実行中に信号衝突通知は送信しない。したがって、図9のステップS11、S13は、図12には備えられていない。そのため、ステップS31では、図9のステップS12と同じ通常サービス情報通信処理を実行する。
続く、ステップS32は図9のステップS14と同じ処理であり、サービス実行処理が終了したか否かを判断する。ステップS32の判断がNOであればステップS33に進む。
ステップS33、S34、S35、S36、S37は図9のステップS15、S16、S7、S18、S19と同じ処理である。ステップS36の判断がNOになった場合には、ステップS38に進む。
また、ステップS38、S39、S40は図9のステップS20、S21、S22と同じである。ステップS40を実行した場合、ステップS41でGNSS受信機33から現在位置を取得する。続くステップS42では、メモリ31Mに信号衝突区間が記憶されていれば、その信号衝突区間を更新し、メモリ31Mに信号衝突区間が記憶されていなければ、信号衝突区間を設定してメモリ31Mに記憶する。信号衝突区間は、WSAが衝突していると決定した区間である。信号衝突区間は、図12の繰り返しにおいて最初にステップS41を実行して取得した現在位置から、最後にステップS41を実行して取得した現在位置までを順次接続して得られる区間である。
ステップS43、S44は、図9のステップS23、S24と同じである。ステップS44を実行したらステップS31へ戻り、ステップS32の判断がYESになった場合には、ステップS45に進む。
ステップS45では、メモリ31Mに信号衝突区間が記憶されているか否かを判断する。この判断がNOであれば図8に示したサービス開始前処理へ進み、YESであれば図13に示すサービス終了後処理へ進む。サービス終了後処理は、サービス実行中に決定した信号衝突区間を含む信号衝突通知を送信するための処理である。
図13において、ステップS51〜S54、S60、S61はチャネル制御部312が実行する処理であり、ステップS55〜S59は衝突判断部314が実行する処理であり、ステップS62〜S66は衝突通知処理部315が実行する処理である。
ステップS51ではコントロールチャネルをオープンする。続くステップS52、S53、S54は、図12のステップS35、S36、S37と同じ処理であり、また、ステップS55〜S59は図12のステップS38〜S42と同じ処理である。したがって、第2実施形態では、サービス実行処理を終了した後も、コントロールチャネルで受信エラーを検出し、かつ、サービスチャネルではサービス実行情報を受信できていた場合には、信号衝突区間を更新することになる。なお、ステップS56の判断は、サービス実行中にオープンしていたサービスチャネルでサービス実行情報を受信できていたか否かを判断することになる。
そして、ステップS60では、メモリ31MにWSAが記憶されており、かつ、SCH時間帯になったか否かを判断する。メモリ31MにWSAが記憶されていない場合、および、SCH時間帯になっていない場合にはステップS60の判断はNOになる。この判断がNOであれば、ステップS52へ戻る。一方、ステップS60の判断がYESであればステップS61に進む。
ステップS61では、メモリ31Mに記憶されているWSAにより定まるサービスチャネルをオープンし、そのWSAをメモリ31Mから消去する。なお、メモリ31Mに複数のWSAが記憶されている場合には、優先順位が最も高いWSAを採用する。
ステップS62では、ステップS61でオープンしたサービスチャネルで、狭域送信部32Bを用いて路側機2と通信できるか否かを判断する。この判断は、たとえば、狭域送信部32Bが信号を送信し、その信号に応答する路側機2からの信号を狭域受信部32Aが受信したか否かにより判断する。また、狭域受信部32Aが、返信を要求するサービス実行情報を受信したことにより、路側機2と狭域通信可能と判断してもよい。路側機2へ返信する必要があれば、実際に狭域送信部32Bから信号を送信しなくても、狭域送信部32Bを用いて路側機2と通信できると考えられるからである。
ステップS62の判断がNOであれば、ステップS51へ戻る。したがって、この場合には、再び、受信チャネルをコントロールチャネルとすることになる。
一方、ステップS62の判断がYESであればステップS63へ進む。ステップS63に進む場合、狭域送信部32Bを用いて路側機2と通信できるので、ステップS63では、狭域送信部32Bから信号衝突通知を送信する。この信号衝突通知は、WSAが衝突していること、および、信号衝突区間を情報として含んでいる。
続くステップS64では、メモリ31Mに記憶されているWSAは、実行していないサービスに関するWSAであるか否かを判断する。この判断がYESであれば、図12に示したサービス実行中処理へ移行し、NOであれば、図8に示したサービス開始前処理へ移行する。
サービスの終了と同時期に、路側機2の無線通信エリア6から車載機3が出ている可能性もある。この場合、ステップS52の判断がNOになる。ステップS52の判断がNOであればステップS65に進む。
ステップS65では、信号を受信しなくなってから一定時間経過したか否かを判断する。一定時間は、路側機2の無線通信エリア6から車載機3が出たことを確実に判断できる時間であり、たとえば、コントロールチャネル時間帯が数回繰り返す程度の時間に設定される。ステップS65の判断がNOであればステップS52に戻り、YESであればステップS66に進む。
ステップS66では、広域通信部134から信号衝突通知を管理装置105に送信する。この信号衝突通知は、WSAが衝突していること、信号衝突区間、衝突しているWSAを送信した路側機2を特定する情報が含まれている。
衝突しているWSAを送信した路側機2を特定する情報は、たとえば路側機2のIDである。衝突したWSAからはIDも読み取ることができないが、本実施形態では、サービス実行情報は受信できているので、サービス実行情報に路側機2のIDが含まれていれば、そのIDを、衝突したWSAを送信した路側機2のIDとする。また、受信エラーを検出する前に検出していたWSAに路側機2のIDが含まれていれば、それを衝突したWSAを送信した路側機2のIDとしてもよい。
この信号衝突通知を受信した管理装置105は、広域通信部1051を用いて、信号衝突通知に基づいて定まる路側機2の広域通信部123へ、WSAが衝突していること、および信号衝突区間を通知する。この通知を受信した路側機2は、信号衝突区間が、この路側機2の無線通信エリア6から除かれるように、送信電力を減少させる。また、第1実施形態と同様に、路側機2は、WSAの送信タイミングを変更してもよい。
[処理実行例1]
この第2実施形態における制御部131の処理実行例1を説明する。図1の矢印で示すように、車載機103を搭載した車両4が走行する場合、地点P2でサービスチャネルをオープンし、制御部131は図12に示す処理を開始する。地点P3からはWSAが衝突したと判断することになる。そして、地点P4でサービス実行処理が終了したとする。
サービス実行処理が終了したとき、地点P3から地点P4までの区間が信号衝突区間としてメモリ31Mに記憶されているので、ステップS45の判断がYESになり、図13に示すサービス終了後処理へ進む。
地点P4から地点P5までの間、車載機3は、コントロールチャネルで受信エラーを検出し、かつ、直前に受信チャネルをサービスチャネルに設定していたときは、サービス実行情報を受信できている。したがって、信号衝突区間を、地点P3から地点P5までの区間に更新することになる。
車両4の位置が地点P5を超えると、WSAは衝突しなくなるので、車載機3は路側機2Bが送信するWSAを受信できるようになる。これによりステップS53の判断がYESになり、ステップS54に進んで、WSAをメモリ31Mに記憶する。その後、SCH時間帯になるとステップS60の判断がYESになり、ステップS61でサービスチャネルをオープンする。このステップS61を実行する地点をたとえば地点P6とする。地点P6では、路側機2Bと通信可能であるので、ステップS62の判断がYESになり、ステップS63を実行して信号衝突通知を狭域送信部32Bから送信する。この信号衝突通知は、路側機2Bに受信される。これにより、路側機2Bは、自身が送信するWSAが衝突していることを知ることができる。そこで、路側機2Bは、信号衝突通知に含まれている信号衝突区間が路側機2Bの無線通信エリア6Bから除かれるように、送信電力を減少させるか、あるいは、WSAの送信タイミングを変更する。
[処理実行例2]
処理実行例2では、図14に示すように、路側機2Cの無線通信エリア6Cが、路側機2Dの無線通信エリア6Dを包含しており、かつ、無線通信エリア6C、6Dは、地点P15付近で接しているとする。車載機103を搭載した車両4は、図14に示す矢印に沿って走行する。
地点P11〜P15は、処理実行例1の地点P1〜P5と同じ処理を車載機103の制御部131が実行する地点である。地点P16では、車載機103は信号を受信しなくなるので、ステップS52の判断がNOになる。その後は、信号を受信しない状態が継続する。地点P17において、信号を受信しなくなってから一定時間が経過したとすると、地点P17でステップS65の判断がYESになり、ステップS66を実行して、広域通信部134から信号衝突通知を管理装置105へ送信する。
[第2実施形態のまとめ]
この第2実施形態では、衝突判断部314は信号衝突区間を決定しており、衝突通知処理部315は、信号衝突区間を含んでいる信号衝突通知を送信する。路側機2は、この信号衝突通知を直接受信することで、信号衝突区間を取得し、あるいは、管理装置105を介して信号衝突区間を取得する。信号衝突区間を取得するので、路側機2は、送信電力を減少させることでWSAの衝突を解消することができる。
また、車載機3は、WSAが衝突していると判定している間は信号衝突区間を更新しているので、車載機3が検出可能な最も長い信号衝突区間を決定している。この信号衝突区間を含む信号衝突通知を送信しているので、信号衝突区間を取得した路側機2は、自身が送信するWSAの衝突を解消できる可能性が高くなる。
また、車載機3は、WSAが衝突していると判定しなくなった後に信号衝突通知を送信しているので、車載機3は信号衝突通知を送信する際に、処理実行例2で例示したように、いずれの路側機2の無線通信エリア6にも入っていない可能性もある。しかし、第2実施形態では、広域通信部134により信号衝突通知を送信できる。したがって、車載機3がいずれの路側機2の無線通信エリア6にも入っていないとしても、路側機2は、信号衝突通知を取得できる。
<第3実施形態>
第3実施形態の車載機203は、図15に示すように、故障判断部316を備える。それ以外の構成は第1実施形態の車載機3と同じである。
故障判断部316は、狭域受信部32Aが受信する受信信号のエラー率(以下、受信エラー率)から、狭域受信部32Aが故障しているか否かを判断する。詳しくは、故障判断部316は、GNSS受信機33が計算する現在位置を逐次取得する。そして、現在位置の変化から、車載機3の移動距離dを逐次算出する。なお、現在位置は移動距離dを算出するための情報であるので移動距離情報に相当し、GNSS受信機33は移動距離情報検出部に相当する。
また、故障判断部316は、狭域受信部32Aが検出した受信信号の受信エラー率を逐次算出する。受信信号は、狭域受信部32Aが信号であると判定する一定強度以上の信号であり、復号前の信号である。受信エラー率は、受信信号のうち、復号できた信号の比率である。
図16に示すように、移動距離dが、予め設定された故障判断距離閾値THdよりも多く変化しても、受信エラー率が、故障と判断するために予め設定されたエラー率閾値THeよりも低くならない場合には、狭域受信部32Aが故障していると判断する。故障判断距離閾値THdは、たとえば、路側機2の無線通信エリア6の平均的な直径程度に設定される。
一方、図17に示すように、受信エラー率がエラー率閾値THeを超えた位置からの移動距離dが故障判断距離閾値THdを超える前に、エラー率がエラー率閾値THeよりも低くなれば、狭域受信部32Aは故障していないと判断する。図17のように受信エラー率が変化する場合、受信エラー率がエラー率閾値THeを超えている理由は、複数のWSAが衝突しているためであると考えられるからである。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
第1実施形態では、ステップS20の判断がYESとなり、かつ、ステップS21の判断がYESになったことにより、複数のWSAが衝突していると判断していた。すなわち、第1実施形態では、コントロールチャネルでは受信エラーを検出するが、その直前のサービスチャネル時間帯でサービス実行情報を受信できる場合に、複数のWSAが衝突していると判断していた。
これに対して、変形例1では、コントロールチャネルで受信エラーを検出することに加えて、その受信エラーを検出する直前の所定回数分(たとえば1回あるいは2、3回)のコントロールチャネル時間帯においてWSAを受信できたことも、WSAが衝突していると判断する条件とする。
また、第1実施形態と同様、受信エラーを検出したコントロールチャネル時間帯の直前のサービスチャネル時間帯でサービス実行情報を受信できるか否かを判断する。加えて、WSAが受信できたコントロールチャネル時間帯の後であって、受信エラーを検出するコントロールチャネル時間帯の前のサービスチャネル時間帯でも、サービス実行情報を受信できたことも、WSAが衝突していると判断する条件とする。
つまり、変形例1では、サービス実行情報を受信できている状態が継続している間に、WSAを受信できている状態から受信エラーを検出する状態へ変化したことに基づいて、WSAが衝突していると判断する。
図1の例では、地点P1から地点P4まで、サービスチャネルではサービス実行情報を受信できている状態が継続する。これに対して、コントロールチャネルでは、地点P1から地点P3まではWSAを受信できるが、地点P3を過ぎると、受信エラーを検出する。したがって、変形例1の具体例として図1の例を考えると、車載機3が地点P3を過ぎたときにWSAが衝突していると判断することになる。
変形例1では、地点P1から地点P3まで、サービスチャネルでもコントロールチャネルでも正常に信号を受信できたいたことも条件として、WSAが衝突していると判断するので、WSAが衝突していると判断する精度が向上する。
<変形例2>
信号衝突通知に、WSAが衝突している時間帯を含ませて送信してもよい。この場合、衝突判断部314は、受信エラーを検出している時間帯をWSAが衝突している時間帯に決定する。WSAが衝突している時間帯を信号衝突通知に含ませて送信すれば、路側機2は、WSAを送信する時間帯を、コントロールチャネル時間帯のうち、WSAが衝突していると通知された時間帯以外の時間帯に変更することができる。
<変形例3>
第2実施形態では、信号衝突区間を信号衝突通知に含ませて送信していたが、区間ではなく、WSAが衝突していると判断した1つの位置を信号衝突通知に含ませて送信してもよい。
<変形例4>
前述の実施形態では、無線通信装置として車載機3、103、203を開示した。したがって、無線通信装置は移動型であった。しかし、無線通信装置は、道路またはその付近に固定される固定型でもよい。また、移動型である場合にも、車両以外の移動体で用いられてもよい。たとえば、歩行者が携帯して用いる形式の無線通信装置でもよい。
<変形例5>
前述の実施形態では、サービス提供局の一例として路側機2を示したが、サービス提供局は、これに限られない。サービス提供局が、歩行者が携帯する端末であってもよい。また、路側機2が移動型でもよいことは前述の実施形態で示したが、移動形式は、車等の移動体に搭載される形式の移動型でもよいし、サービス提供時の位置は固定されており、持ち運んで設置位置を変更できる移動型すなわち可搬型でもよい。
<変形例6>
広域通信部134から管理装置105が備える広域通信部1051へ信号衝突通知を送信することに代えて、広域通信部134から路側機2が備える広域通信部123へ信号衝突通知を送信してもよい。
<変形例7>
管理装置105と路側機2との間は、通信ケーブルにより有線接続されていてもよい。この場合、路側機2は広域通信部123を備える必要はなく、通信ケーブルにより管理装置105から路側機2へ、その路側機2が送信するWSAが衝突していることが通知される。
<変形例8>
図9のステップS21の判断において、受信エラーと判断した直後のサービスチャネル時間帯でサービス実行情報を受信できたか否かを判断してもよい。
<変形例9>
コントロールチャネル時間帯とサービスチャネル時間帯の長さは、互いに同じ長さである必要はなく、これらの時間帯の長さが異なっていてもよい。
1:無線通信システム 2:路側機 3:車載機 4:車両 6:無線通信エリア 21:路側狭域通信部 22:路側制御部 22M:路側メモリ 31:制御部 31M:メモリ 32:狭域通信部 32A:狭域受信部 32B:狭域送信部 33:GNSS受信機 101:サービス提供側システム 102:路側機 103:車載機 105:管理装置 123:広域通信部 131:制御部 134:広域通信部 203:車載機 221:時刻同期部 222:路側通信制御部 223:CCH通信処理部 224:SCH通信処理部 225:サービス処理部 311:時刻同期部 312:チャネル制御部 313:サービス実行部 314:衝突判断部 315:衝突通知処理部 316:故障判断部 1051:広域通信部 1052:制御部

Claims (10)

  1. 互いに異なる周波数チャネルであるコントロールチャネルおよび複数のサービスチャネルから選択されたチャネルを受信チャネルに設定し、前記受信チャネルを前記コントロールチャネルに設定したときは、前記サービスチャネルが定まる情報を含んでいるサービス開始情報をサービス提供局から受信し、前記受信チャネルを前記サービスチャネルに設定したときは、サービスを実行するためのサービス実行情報を前記サービス提供局から受信する狭域受信部(32A)と、
    前記受信チャネルを前記コントロールチャネルと前記サービスチャネルに交互に切り替えるチャネル制御部(312)と、
    前記受信チャネルが前記サービスチャネルに設定された状態で前記サービス実行情報を受信でき、かつ、前記受信チャネルが前記コントロールチャネルに設定された状態で受信エラーを検出したことに基づいて、前記サービス提供局が複数あり、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突していると判断する衝突判断部(314)と、
    前記衝突判断部が、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突していると判断したことに基づいて、複数の前記サービス開始情報が衝突していること表す信号衝突通知を、所定の通知送信部から、前記サービス提供局、または、前記サービス開始情報が衝突していることを前記サービス提供局へ通知可能な管理装置へ送信する衝突通知処理部(315)とを備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1において、
    前記無線通信装置は移動型であり、
    前記衝突判断部は、前記受信チャネルが前記サービスチャネルに設定された状態で、前記狭域受信部が前記サービス実行情報を受信できる状態が継続している間に、前記受信チャネルが前記コントロールチャネルに設定された状態で、前記サービス開始情報を受信できている状態から、前記受信エラーを検出する状態へ変化したことに基づいて、前記サービス提供局が複数あり、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突していると判断することを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記サービス提供局に信号を送信可能な狭域送信部(32B)を備え、
    前記衝突通知処理部は、前記狭域送信部を前記通知送信部として用い、前記サービス提供局へ前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3において、
    前記狭域送信部を制御して、前記サービスを実行するための情報を逐次、前記サービス提供局へ送信するサービス実行部(313)を備え、
    前記衝突通知処理部は、前記サービス実行部が、前記サービスを実行するために必要な情報の送信を完了していない場合には、前記狭域送信部を前記通知送信部として用いて、前記サービスを実行するための情報に付加して前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1において、
    前記無線通信装置は移動型であり、
    前記無線通信装置の現在位置を検出する位置検出部(33)を備え、
    前記衝突通知処理部は、前記衝突判断部が複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突していると判断したときに前記位置検出部が検出した現在位置を含む前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、
    前記衝突判断部は、前記狭域受信部が前記受信エラーを検出している時間帯を、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突している時間帯に決定し、
    前記衝突通知処理部は、前記信号衝突通知に、前記衝突判断部が決定した、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突している時間帯を含ませて、前記通知送信部から送信することを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項1において、
    前記無線通信装置は移動型であり、
    前記無線通信装置の現在位置を検出する位置検出部(33)を備え、
    前記衝突判断部は、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突していると判断したときに前記位置検出部が検出した前記現在位置に基づいて、複数の前記サービス提供局が送信する複数の前記サービス開始情報が衝突している区間である信号衝突区間を逐次更新し、
    前記衝突通知処理部は、複数の前記サービス開始情報の衝突を検出しなくなった後に、前記信号衝突区間を含む前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項7において、
    広域無線通信網に接続して情報を送信する広域通信部(134)を備え、
    前記衝突通知処理部は、前記広域通信部を前記通知送信部として用いて、前記管理装置へ、前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項7において、
    前記サービス提供局に信号を送信可能な狭域送信部(32B)を備え、
    前記衝突通知処理部は、前記衝突判断部が前記信号衝突区間を更新しなくなった後、前記狭域受信部が、前記サービス提供局が送信した信号を受信できた場合、前記狭域送信部を前記通知送信部として用いて、前記狭域受信部が前記信号を受信できた前記サービス提供局へ、前記信号衝突通知を送信することを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項1において、
    前記無線通信装置は移動型であり、
    前記無線通信装置の移動距離を算出するための情報である移動距離情報を検出する移動距離情報検出部(33)と、
    前記受信エラーが検出された場合に前記狭域受信部が故障しているか否かを判断するものであって、前記移動距離情報検出部が検出した前記移動距離情報に基づいて判断される前記無線通信装置の移動距離が予め設定された故障判断距離だけ変化する間に、受信エラー率が、故障と判断するために予め設定されたエラー率閾値を超えている状態から、前記受信エラー率が前記エラー率閾値よりも低い状態となった場合には、前記狭域受信部は故障していないと判断する一方、前記移動距離が前記故障判断距離だけ変化しても、前記受信エラー率が前記エラー率閾値よりも低くならない場合には、前記狭域受信部が故障していると判断する故障判断部(316)とを備えることを特徴とする無線通信装置。
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