JP6354709B2 - 移動体通信システム、移動体側装置 - Google Patents

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Description

本発明は、移動体に対して所定のサービスを提供するサービスプロバイダが管理する通信装置と無線通信を実施する移動体側装置を含む移動体通信システム、及び、その移動体通信システムで用いられる移動体側装置に関する。
従来、所定のサービスを提供するサービスプロバイダが管理する通信装置(以降、サービス提供装置)と、車両で用いられている通信装置(以降、車両側装置)とが直接的に無線通信を実施するための通信規格としてWAVE(Wireless Access in Vehicular Environments)が知られている(例えば特許文献1)。
WAVEではサービス提供装置と車両側装置とが、コントロールチャネル(以降、CCH:Control Channel)とサービスチャネル(以降、SCH:Service Channel)の2種類の通信チャネルを用いて無線通信を行う。SCHは、サービスを提供するための情報の送受信などに用いられる通信チャネルである。WAVEにおいてSCHとして用いられる周波数は複数用意されている。すなわち、複数の通信チャネルがサービスチャネルとして用意されている。
また、CCHは、車両側装置とサービス提供装置とがSCHを用いた通信を開始するためのメッセージ(以降、WSA:Wave Service Advertisement)等を配信するために用いられる通信チャネルである。WSAには、そのWSAの送信元としてのサービス提供装置が提供するサービスの種別を示すサービス種別情報や、複数のSCHのうち、サービスの提供に用いるSCHを指定するチャネル情報が含まれている。
車両側装置は、サービス提供装置からCCHを用いて送信されるWSAを受信することで、現在利用可能なサービスを把握する。そして、車両側装置は、任意のサービス提供装置と、そのサービス提供装置から配信されたWSAに示されるSCHを用いた通信を実施することで、そのサービス提供装置が提供するサービスを利用(言い換えれば享受)することができる。
米国特許第8462704号明細書
サービス提供装置と車両側装置とがWAVE規格に準拠して通信を行うシステム(以降、移動体通信システム)においては、車両側装置が、複数種類のサービスを利用可能となる状況が想定される。例えば、車両側装置の周辺に複数のサービス提供装置が存在する場合や、1つのサービス提供装置が複数種類のサービスに対応している場合などである。
そのように、複数種類のサービスを利用可能となる状況においては、車両側装置は、最も優先度が高いサービスから順番に実施していく態様が好ましい。
しかしながら、車両の移動に伴って、車両側装置とサービス提供装置との位置関係は動的に変化しうる。したがって、車両側装置が或るサービスを利用している間に、次に利用しようとしていたサービスを提供するサービス提供装置の無線通信エリアから離脱してしまう場合も生じうる。なお、ここでの無線通信エリアとは、WAVEに準拠した無線通信が実施可能な範囲を指す。
そして、車両側装置がサービス提供装置の無線通信エリアから離脱してしまっている場合には、当然、車両側装置はそのサービス提供装置と無線通信ができないため、車両側装置は、そのサービス提供装置が提供するサービスは利用できなくなっている。
つまり、従来においては、或るサービスを利用している間に車両側装置とサービス提供装置の位置関係が変化して、次に利用しようとしていたサービスを利用できなくなってしまう恐れがあった。
なお、以上では、車両側装置が、サービス提供装置とWAVEの規格に準拠した通信を実施する態様を想定した課題を記載したが、サービス提供装置の通信相手は、車両側装置に限らない。歩行者によって携帯される携帯装置が、サービス提供装置とWAVEの規格に準拠した通信を実施してもよい。その場合も、車両側装置と同様の課題が生じる。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、移動体側装置とサービス提供装置の位置関係の変化に起因して、サービス提供装置が提供するサービスを移動体側装置が利用できなくなってしまう恐れを低減できる移動体通信システム、移動体側装置を提供することにある。なお、ここでの移動体側装置とは、上述の車両側装置と、歩行者によって携帯される携帯装置とを含む概念である。
その目的を達成するための移動体通信システムの発明は、移動体で用いられる移動体側装置(3)と、サービスの提供のために予め割り当てられている複数種類のサービスチャネルのうちの何れか1つと、複数のサービスチャネルの何れとも異なる通信チャネルであって、通信の接続制御のために用いられるコントロールチャネルと、を用いる無線通信である狭域無線通信を移動体側装置と実施することで、移動体側装置に対して所定のサービスを提供するサービス提供装置(1)と、移動体側装置からの要求に基づいて、サービス提供装置が提供するサービスを、広域通信網を介した通信によって提供する広域経由提供部(221、123)と、を備える移動体通信システムであって、サービス提供装置は、当該サービス提供装置が提供するサービスについて通知するサービス開始用情報を、コントロールチャネルを用いて逐次送信するものであって、移動体側装置は、広域通信網を介した通信を実施する移動体側広域通信部(33)と、狭域無線通信を実施するとともに、サービス提供装置から送信されるサービス開始用情報を受信する移動体側狭域通信部(32)と、移動体側狭域通信部が受信したサービス開始用情報によって通知されたサービスのうち、未だ利用していないサービスを未処理サービスとして保持する未処理サービス管理部(31B)と、未処理サービス管理部が保持している未処理サービスの中から、利用するサービスを選択するサービス選択部(31D)と、サービス選択部が選択したサービスを提供するサービス提供装置と、狭域無線通信が実施可能か否かを判定する通信可否判定部(31E)と、を備え、通信可否判定部によってサービス選択部が選択したサービスを提供するサービス提供装置と狭域無線通信が実施できないと判定された場合には、移動体側広域通信部を介して広域経由提供部と通信することで、サービス選択部が選択したサービスを利用することを特徴とする。
以上の構成において、移動体側装置の通信可否判定部は、これから利用しようとしているサービスを提供するサービス提供装置と、狭域無線通信が実施可能であるか否かを判定する。そして、移動体側装置は、通信可否判定部によってそのサービス提供装置とは狭域無線通信が実施できないと判定された場合には、サービス提供装置の代わりに、広域経由提供部と広域通信網を介した通信を実施することで、サービス提供装置が提供するサービスと同一内容のサービスを利用する。
このような構成によれば、或るサービスを利用しているうちに、他のサービスを提供するサービス提供装置の無線通信エリアから離脱してしまった場合であっても、広域通信網を介して広域経由提供部と通信することで、次に利用しようとしていたサービスを利用することができる。
すなわち、以上の構成によれば、移動体側装置とサービス提供装置の位置関係の変化に起因して、サービス提供装置が提供するサービスを移動体側装置が利用できなくなってしまう恐れを低減できる。
また、上記目的を達成するための移動体側装置の発明は、移動体で用いられる移動体側装置(3)と、移動体側装置に対して所定のサービスを提供するサービス提供装置(1)と、移動体側装置からの要求に基づいて、サービス提供装置が提供するサービスを広域通信網を介した通信によって提供する広域経由提供部(221、123)と、を備え、移動体側装置とサービス提供装置とは、サービスの提供のために割り当てられている複数種類のサービスチャネルのうちの何れか1つと、複数のサービスチャネルの何れとも異なる通信チャネルであって、通信の接続制御のために用いられるコントロールチャネルと、を用いる無線通信である狭域無線通信を実施する移動体通信システムで用いられる移動体側装置であって、広域通信網を介した通信を実施する移動体側広域通信部(33)と、狭域無線通信を実施するとともに、コントロールチャネルを用いてサービス提供装置から送信される、そのサービス提供装置が提供するサービスについて通知するサービス開始用情報を受信する移動体側狭域通信部(32)と、移動体側狭域通信部が受信したサービス開始用情報によって通知されたサービスのうち、未だ利用していないサービスを未処理サービスとして保持する未処理サービス管理部(31B)と、未処理サービス管理部が保持している未処理サービスの中から、利用するサービスを選択するサービス選択部(31D)と、サービス選択部が選択したサービスを提供するサービス提供装置と、狭域無線通信が実施可能か否かを判定する通信可否判定部(31E)と、を備え、通信可否判定部によってサービス選択部が選択したサービスを提供するサービス提供装置と狭域無線通信が実施できないと判定された場合には、移動体側広域通信部を介して広域経由提供部と通信することで、サービス選択部が選択したサービスを利用することを特徴とする。
上記の移動体側装置は、前述の移動体通信システムの発明で用いられる移動体側装置に相当する。すなわち、上記の移動体側装置によれば、前述の移動体通信システムと同様の効果を奏することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施形態に係る移動体通信システム100の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 WAVE規格における通信の流れを説明するための概念図である。 路側機1の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 WAVE通信処理部121の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 WSAが備える情報について説明するための概念図である。 センタ2の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車両側装置3の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車両側制御部31の概略的な構成の一例を示すブロック図である。 サービス管理部31Bが管理するサービスリストについて説明するための図である。 第1実施形態におけるサービス利用関連処理のフローチャートである。 通信可否判定処理のフローチャートである。 第1実施形態の作動及び効果を説明するための図である。 第2実施形態におけるサービス利用関連処理のフローチャートである。 サービス収集期間について説明するための図である。 変形例1における利用方法選択部31Fの作動を説明するための図である。 変形例6における路側機1の概略的な構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係る移動体通信システム100の概略的な構成の一例を示す図である。図1に示すように、移動体通信システム100は、路側機1と、センタ2と、車両Vで用いられている車両側装置3と、を備える。
なお、図1では便宜上、1つしか路側機1を示していないが、移動体通信システム100全体としては、複数備えられてあってもよい。車両側装置3もまた、移動体通信システム100全体としては複数備えられてあってもよい。
<移動体通信システム100の概要構成>
路側機1及びセンタ2は、車両側装置3を利用しているユーザに対し、路側機1やセンタ2を介して所定のサービスを提供する存在(例えば、会社や店舗、公的機関等)であるサービスプロバイダによって管理されている設備である。
路側機1と車両側装置3とは、WAVE(Wireless Access in Vehicular Environment)の規格に準拠して直接的に無線通信を実施するように構成されている。便宜上、以降では、WAVEの規格に準拠した無線通信をWAVE通信と称する。WAVE通信が請求項に記載の狭域無線通信に相当する。
WAVEでは、1つのコントロールチャネルと、複数(例えば6つ)のサービスチャネルが、通信チャネルとして割り当てられている。コントロールチャネル、及び、複数のサービスチャネルは、それぞれ異なる周波数によって実現される。なお、コントロールチャネルや複数のサービスチャネルは、5.8GHz帯や5.9GHz帯、2.4GHz帯に属する周波数を用いて実現されればよい。もちろん、その他の周波数帯に属する周波数を用いて実現されても良い。
サービスチャネルは、車両側装置3と路側機1とが、サービスを提供及び利用するための情報であるサービス提供用情報を送受信するために用いられる通信チャネルである。複数のサービスチャネルのそれぞれには固有の番号(以降、チャネル番号)が付与されており、各サービスチャネルは、そのサービスチャネルに設定されているチャネル番号によって区別されればよい。
また、コントロールチャネルは、路側機1が、路側機1と車両側装置3とが所定のサービスチャネルを用いた通信を開始するためのメッセージであるWSA(Wave Service Advertisement)の配信等に用いられる通信チャネルである。WSAが請求項に記載のサービス開始用情報に相当する。WSAには、後述するように、路側機1が提供するサービスの種別を示すサービス種別情報や、複数のサービスチャネルのうち、サービスの提供に利用するサービスチャネルを指定するチャネル情報などが含まれている。
また、WSAには、路側機1と車両側装置3とが、サービスの提供/利用のためのサービスチャネルを用いた通信を実施する際の通信態様を指定する情報も含まれている。路側機1は、WSAにおいて所望の通信態様を指定することで、その指定した通信態様で車両側装置3とサービスチャネルを用いた通信が実施できるようになっている。
車両側装置3は、路側機1から配信されるWSAを受信することによって、路側機1が提供するサービスの種別や、そのサービスを利用するために接続すべきサービスチャネル等を把握することができる。そして、路側機1とサービスチャネルを用いた通信を実施することによって、当該路側機1が提供するサービスを利用する。すなわち、WSAの送受信に用いられるコントロールチャネルは、路側機1と車両側装置3とのサービスチャネルを用いた通信の接続制御に用いられる通信チャネルとして機能する。
なお、路側機1と車両側装置3のそれぞれは、送受信の対象とする通信チャネル(以降、送受信用チャネル)を切り替えて運用することで、コントロールチャネルによる通信や、サービスチャネルによる通信を実施する。
また、センタ2と車両側装置3とは、携帯電話網やインターネット網などの広域通信網4を介して相互通信可能に構成されている。センタ2は、車両側装置3と広域通信網4を介した通信(以降、広域通信)によって、路側機1が提供するサービスと同じ内容のサービスを提供するものである。
図1に示す基地局41は、センタ2と車両側装置3との広域通信を実現するための無線基地局である。基地局41は、車両側装置3から送信された広域通信用の信号を受信して、広域通信網4を介してセンタ2に提供する。また、広域通信網4を介してセンタ2から入力された信号を車両側装置3に送信する。
路側機1、及び、車両側装置3のそれぞれには、固有の識別コード(以降、装置ID)が設定されている。また、各装置が送信するデータには、その送信元の装置IDが含まれており、データを受信した装置は、当該データに含まれる装置IDによってそのデータの送信元を特定できるようになっている。
<WAVEにおける通信の態様について>
次に、路側機1と車両側装置3とがサービスチャネルを用いた通信を実施する際の通信態様について説明する。WAVEにおいては、路側機1と車両側装置3とがサービスチャネルを用いた通信を実施する際の通信態様として、標準方式と、即時開始方式と、延長方式とが規定されている。これら複数の通信態様の中からサービスプロバイダは任意の通信態様を採用することができるようになっている。なお、標準方式、即時開始方式、延長方式はそれぞれ、Normal方式、Immediately方式、Extended方式と称される方式に相当する。
また、WAVEにおいては基本的に、コントロールチャネルを用いた通信を実施すべき時間帯であるCCH時間帯と、サービスチャネルを用いた通信を実施すべき時間帯であるSCH時間帯とが、図2に示すよう所定の時間間隔(例えば50ミリ秒)で交互に切り替わるように運用される。CCHは、コントロールチャネル(Control Channel)を略した表記であり、SCHは、サービスチャネル(Service Channel)を略した表記である。CCH時間帯の継続時間Tcや、SCH時間帯の継続時間Tsは、適宜設計されればよい。CCH時間帯とSCH時間帯とが一巡することを1サイクルと称する。
標準方式は、路側機1と車両側装置3のそれぞれが、CCH時間帯とSCH時間帯の移り変わりに準じて、コントロールチャネルを用いた通信とサービスチャネルを用いた通信とを切り替える方式である。すなわち、各装置は、CCH時間帯においては、コントロールチャネルを送受信用チャネルに設定し、SCH時間帯においては、提供又は利用するサービスに対応するサービスチャネルを、送受信用チャネルに設定する。
車両側装置3は、コントロールチャネルを送受信用チャネルとして設定している状態において、当該車両側装置3が利用すべきサービスに対応するWSAを受信した場合には、SCH時間帯が開始するタイミングで、路側機1とWSAに示されたサービスチャネルを用いた通信を開始する。なお、一回のSCH時間帯においてサービスの提供/利用のための通信処理が完了しなかった場合には、いったんコントロールチャネルを用いた通信へと切り戻し、次回以降のSCH時間帯にてサービスチャネルを用いた通信を再開する。
以降においては車両側装置3が路側機1と所定のサービスチャネルを用いた通信を開始することを、サービスチャネルをオープンするとも表現する。なお、車両側装置3は、利用するサービスが存在しない場合には、SCH時間帯であっても、送受信用チャネルをコントロールチャネルのままとしてもよい。
即時開始方式は、車両側装置3がWSAを受信次第、直ちにそのWSAに示されるサービスチャネルを用いた通信を開始させる方式である。即時開始方式が指定されたWSAを受信した車両側装置3は、CCH時間帯の満了を待たずに、コントロールチャネルを用いた通信を終了し、受信したWSAに示されるサービスチャネルを用いた通信を開始する。
なお、路側機1は、即時開始方式を指定したWSAを送信した場合、すみやかに送受信用チャネルを、コントロールチャネルから当該WSAで指定したサービスチャネルに切り替える。
延長方式は、車両側装置3と路側機1とがサービスチャネルを用いた通信を、予め規定されている時間Tsよりも長く継続して実施する方式である。ただし、サービスチャネルを用いた通信を開始するタイミング自体は、CCH時間帯が満了し、SCH時間帯が開始するタイミングとなる。
なお、ここで例示した通信態様は、路側機1と車両側装置3との通信態様の一例である。すなわち、路側機1と車両側装置3との通信態様は、上述した例に限らず、上記の例以外の態様で通信を実施してもよい。
<路側機1の構成>
次に、路側機1の構成及び作動について述べる。路側機1は、路側機1が形成する無線通信エリア内に存在する車両側装置3と無線通信を実施し、種々の情報を車両側装置3に送信したり、車両側装置3から種々の情報を取得したりすることで所定のサービスを提供する。路側機1が請求項に記載のサービス提供装置に相当する。
路側機1が提供するサービスは、たとえば、有料道路走行時の料金自動収集サービス、駐車時の駐車料金自動集取サービス、交通情報配信サービス、位置情報通知サービス、広告配信サービスなどである。
路側機1は、路側に固定されていてもよいし、可搬型でもよい。また、路側機1は、車両などの移動体に搭載されていてもよい。路側機1は、その路側機1が提供するサービスの内容に適した位置に存在していればよい。
例えば路側機1が、リアルタイムな交通情報を配信するサービス(つまり交通情報配信サービス)を提供するものである場合には、交差点や、道路の途中等に設置されればよい。また、路側機1が、ドライブスルー型のサービスを提供するものである場合には、その施設の出入口付近において、所望の無線通信エリアを形成するように設置されればよい。なお、ドライブスルー型のサービスとは、ユーザを車両Vから降車させることなく、所定のサービスの提供や商品の受け渡し、及び、それに対する決済を実施するサービスである。
その他、路側機1は、駐車場や、有料道路への出入口等、提供するサービスの種類に応じた位置に設けられていればよい。なお、路側機1が送信する電波の出力に応じて定まる、路側機1の無線通信エリアは、路側機1が提供するサービスに応じて設定可能である。設定されている無線通信エリアが広い場合、他の路側機1の無線通信エリアと重複することもある。
この路側機1は、図3に示すように路側WAVE通信部11と、路側制御部12とを備える。路側WAVE通信部11と路側制御部12は相互通信可能に接続されている。
路側WAVE通信部11は、路側機1が形成する無線通信エリア内に存在する車両側装置3とWAVE通信を実施する。路側WAVE通信部11は、WAVE通信を実施するためのアンテナを備え、当該アンテナで受信した信号を復調して路側制御部12に出力するとともに、路側制御部12から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して送信する。
この路側WAVE通信部11は、コントロールチャネル及び複数のサービスチャネルのうち、送受信用チャネルとする通信チャネルを切り替えることができるように構成されている。車両側装置3とのコントロールチャネルを用いた通信、および、サービスチャネルを用いた通信の両方ともが、この路側WAVE通信部11を介して行われる。コントロールチャネル及び複数のサービスチャネルのうち、送受信用チャネルに設定する通信チャネルは、路側制御部12の指示に基づいて切り替えられる。
路側制御部12は、コンピュータとして構成されており、図示しないCPU、メモリ、ストレージ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えている。メモリは、RAM等の揮発性メモリによって実現されればよく、CPUにとっての演算領域として機能する。
ストレージは、不揮発性の記憶媒体であって、たとえばフラッシュメモリやROMなどによって実現される。ストレージには、通常のコンピュータを本実施形態における路側制御部12として機能させるためのプログラム(以降、路側機用プログラム)や、路側機1に割り当てられている装置ID等が格納されている。また、WSAを生成するための情報も、このストレージに格納されている。
路側制御部12は、上述の路側機用プログラムを実行することによって実現する機能ブロックとして、WAVE通信処理部121とサービス提供処理部122を備える。なお、路側制御部12が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等を用いてハードウェアとして実現してもよい。
WAVE通信処理部121は、路側WAVE通信部11の動作を制御する。このWAVE通信処理部121は、より細かい機能ブロックとして図4に示すようにチャネル切替部F1、CCH通信処理部F2、及びSCH通信処理部F3を備える。
チャネル切替部F1は、路側WAVE通信部11の送受信用チャネルとする通信チャネルを切り替えることで、コントロールチャネルを用いた通信と、サービスチャネルを用いた通信との切り替えを行う。
なお、チャネル切替部F1が路側WAVE通信部11にサービスチャネルを用いた通信を実施させる場合に、チャネル切替部F1が送受信用チャネルに設定する通信チャネルは、複数のサービスチャネルのうち、提供するサービスに対応するサービスチャネルである。複数のサービスチャネルのうち、サービスの提供に用いるサービスチャネルは、提供するサービスの種類等に応じて一意に定まる。
CCH通信処理部F2は、路側WAVE通信部11と協働し、コントロールチャネルを用いた通信を実施する。CCH通信処理部F2は、WSAを生成し、生成したWSAを路側WAVE通信部11にブロードキャスト方式で送信させる。また、CCH通信処理部F2は、路側WAVE通信部11がコントロールチャネルを用いて車両側装置3から送信されたデータを受信した場合には、そのデータを取得してサービス提供処理部122に提供する。CCH通信処理部F2は、チャネル切替部F1によって路側WAVE通信部11の送受信用チャネルがコントロールチャネルに設定されている場合に動作すればよい。
ここで図5を用いてWSAについて説明する。CCH通信処理部F2が路側WAVE通信部11と協働して送信するWSAは、図5に示すように、ヘッダ、サービス種別情報、チャネル情報、通信オプション、広域通信用情報を含む。また、本実施形態ではWSAは、車両側装置3が当該WSAに対応するサービスを利用するためのサービスチャネルを用いた通信を実施した際に生じるデータ通信量の想定値(以降、想定通信量)を含むものとする。想定通信量は、換言すれば、車両側装置3がサービスを利用するために路側機1と送受信するデータの合計サイズに相当するものである。
ヘッダは、受信側の装置である車両側装置3において、受信データがWSAであると認識するための情報である。ヘッダにはたとえば、WAVE規格のバージョンを示す情報や、WSAを、サービス提供用情報などの他の情報と区別するための情報などが含まれている。
サービス種別情報は、路側機1が提供するサービスの種別を示す情報である。サービス種別情報は、予めサービスの種別毎に設定されている識別コード(PSID:Provider Service Identification)によってサービスの種別を示す。WSAを受信した車両側装置3は、WSAに含まれているサービス種別情報を参照することで、そのWSAに対応するサービスの種別、つまり、WSAの送信元である路側機1が提供するサービスの種別を特定できる。
チャネル情報は、複数のサービスチャネルのうち、路側機1がサービスの提供に利用するサービスチャネルのチャネル番号を示す情報である。なお、サービスの提供に利用するサービスチャネルは、提供するサービスに応じて適宜決定されればよい。複数のサービスが同じサービスチャネルに対応付けられていてもよい。車両側装置3は、このチャネル情報を参照することで、路側機1によるサービスの提供に利用されるサービスチャネルを特定することができる。
通信オプションは、標準方式や、即時開始方式、延長方式といった、サービスチャネルを用いた通信を実施する際の通信態様を示す情報である。車両側装置3は、この通信オプションを参照することで、サービスチャネルを用いた通信を実施する際の通信態様を認識することができる。なお、車両側装置3は、受信したWSAにおいて通信態様が指定されていない場合には標準方式を採用する態様としてもよい。
広域通信用情報は、車両側装置3が、センタ2と広域通信を実施することで、当該路側機1が提供するサービスと同様のサービスを利用する際に必要となる情報である。例えば、広域通信用情報は、当該路側機1が提供するサービスと同様のサービスを提供するセンタ2の、通信ネットワーク上のアドレス(例えばIPアドレス)や、MACアドレスなどを含んでいれば良い。
上述のWSAを生成するための情報、すなわち、提供しようとしているサービスについての情報は、図示しないストレージに登録されていればよい。提供しようとしているサービスについての情報とは、例えば、PSIDや、サービスの提供に利用するサービスチャネルのチャネル番号、通信態様の種別、広域通信用情報、想定トラッフィク量などである。
SCH通信処理部F3は、路側WAVE通信部11と協働し、サービスチャネルを用いた通信を実施する。SCH通信処理部F3は、サービス提供処理部122から提供されるサービス提供用情報を路側WAVE通信部11に出力し、送信させる。送信方式は、ブロードキャスト、ユニキャスト、マルチキャストのいずれでもよく、いずれも送信方式を用いるかは、サービスの種類に応じて定まる。また、SCH通信処理部F3は、路側WAVE通信部11がサービスチャネルを用いた通信により受信したデータを取得して、サービス提供処理部122に提供する。SCH通信処理部F3は、チャネル切替部F1によって路側WAVE通信部11の送受信用チャネルがサービスチャネルに設定されている場合に動作すればよい。
サービス提供処理部122は、無線通信エリア内にいる車両側装置3に対して、所定のサービスを提供するための処理を行う。具体的には、提供するサービスに応じたサービス提供用情報を生成し、WAVE通信処理部121に提供する。また、WAVE通信処理部121から入力されるデータに応じた処理を行う。
例えば、路側機1が提供するサービスが、有料道路利用時の料金自動収集サービスである場合には、サービス提供処理部122は、有料道路の利用料金の精算に必要な情報(以降、課金用情報)を返送するように要求するデータを、サービス提供用情報として生成し、WAVE通信処理部121に提供して送信させる。課金用情報は、例えば車両の識別番号等といった、料金の請求先としてのユーザを特定するための情報などである。また、サービス提供処理部122は、課金用情報と対応付けて、進入した入口、進入時刻、退出した出口、退出時刻などを記録する。そして、有料道路を利用した区間や利用時間帯に応じた料金を、車両側装置3のユーザに請求する。
<センタ2について>
次に、センタ2について説明する。センタ2は、前述の通り、広域通信網4に接続しており、車両側装置3と広域通信網4を介して相互通信可能に構成されている。センタ2は、1つのサーバ装置を用いて実現されるものであってもよいし、複数のサーバ装置を用いて実現されていてもよい。なお、センタ2は、本実施形態では有線にて広域通信網4に接続しているものとするが、無線にて広域通信網4にアクセスするものであっても良い。
このセンタ2は、図6に示すようにセンタ側広域通信部21と、センタ側制御部22を備える。センタ側広域通信部21と、センタ側制御部22とは相互通信可能に接続されている。
センタ側広域通信部21は、車両側装置3と広域通信を実施する。すなわち、車両側装置3から送信されたデータを取得し、センタ側制御部22に提供する。また、センタ側制御部22から入力されたデータを、所定の通信フォーマットに変換して車両側装置3に対して送信する。
センタ側制御部22は、図示しないCPU、メモリ、ストレージ、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備え、種々の演算処理を行うコンピュータとして構成されている。センタ側制御部22は、センタ側広域通信部21の動作を制御するとともに、センタ側広域通信部21とデータの送受信を行う。
また、センタ側制御部22は、車両側装置3からの要求に基づき、路側機1が提供するサービスと同様のサービスを、車両側装置3に対して提供するための処理を行う。便宜上、センタ側制御部22が備える機能のうち、路側機1が提供するサービスと同様のサービスを、車両側装置3に対して提供するための処理を担当する機能を、広域経由提供部221とする。広域経由提供部221は、CPUが所定のプログラムを実行することによって実現されても良いし、1つ又は複数のICを用いてハードウェア的に実現されてもよい。
なお、センタ2が、図示しないLAN(Local Area Network)を介して路側機1と相互通信可能に接続されている場合には、センタ側制御部22は、路側機1の動作を制御する機能を備えていても良い。また、センタ2と路側機1とが相互通信可能に接続されている場合には、サービス提供処理部122に相当する機能をセンタ側制御部22に備えさせ、センタ側制御部22が路側機1を介して車両側装置3に所定のサービスを提供する態様としても良い。その場合、路側機1は、センタ2と車両側装置3との通信インターフェースとして機能することになる。
<車両側装置3について>
次に、車両側装置3の構成及び作動について述べる。車両側装置3が用いられる車両Vには、例えば乗用車、バス、トラックなど、道路を走行する種々の車両が該当する。また、図1では車両Vとして4輪車を例示しているが、車両Vは2輪車や3輪車でもよい。2輪車には自転車も含まれる。
なお、本実施形態において車両側装置3は、車両Vに搭載されている態様とするが、他の態様として、ユーザによって車両Vに持ち込まれるものであっても良い。車両Vに搭載されている態様とは、車両Vに組み込まれている態様だけでなく、車両Vに設けられたホルダ等に、取り外し可能なように取り付けられている態様も含む。以降では、車両側装置3が搭載されている車両Vを自車両とも記載する。車両側装置3が請求項に記載の移動体側装置に相当する。
この車両側装置3は、図7に示すように、車両側制御部31、車両側WAVE通信部32、車両側広域通信部33を備える。車両側制御部31は、車両側WAVE通信部32と、車両側広域通信部33のそれぞれと相互通信可能に接続されており、車両側装置3全体の動作を制御する。この車両側制御部31の詳細については後述する。
車両側WAVE通信部32は、WAVE通信を実施するためのアンテナを備え、当該アンテナで受信した信号を復調して車両側制御部31に出力するとともに、車両側制御部31から入力されたデータを変調し、さらに電波に変換して送信する。車両側WAVE通信部32が請求項に記載の移動体側狭域通信部に相当する。
この車両側WAVE通信部32は、コントロールチャネル及び複数のサービスチャネルのうち、送受信用チャネルとする通信チャネルを切り替えることができる構成となっている。路側機1とのコントロールチャネルを用いた通信、および、サービスチャネルを用いた通信の両方ともが、この車両側WAVE通信部32を介して行われる。コントロールチャネル及び複数のサービスチャネルのうち、送受信用チャネルとする通信チャネルは車両側制御部31の指示に基づいて切り替えられる。
また、車両側WAVE通信部32は、受信信号の強度(以降、受信強度)を検出する受信強度検出部321を備えている。受信強度を示す値は、RSSI(Received Signal Strength Indication)に相当する。受信強度検出部321は、周知の受信強度検出回路を用いて実現されれば良い。受信強度検出部321が請求項に記載の受信強度取得部に相当する。
受信強度検出部321が検出した受信強度は、その受信信号に対応する受信データと対応付けられて車両側制御部31に提供される。これにより、車両側WAVE通信部32がWSAを受信した場合、車両側制御部31は、その受信したWSAの受信強度を取得することができる。
車両側広域通信部33は、基地局41を介して広域通信網4に接続し、センタ2との通信(すなわち広域通信)を実施する。車両側広域通信部33は、センタ2から送信された信号を復調して車両側制御部31に提供するとともに、車両側制御部31から入力されたベースバンド信号を変調して、センタ2に送信する。なお、センタ2から送信される信号とは、サービス提供用情報に対応する信号である。車両側広域通信部33が請求項に記載の移動体側広域通信部に相当する。
車両側制御部31は、コンピュータとして構成されており、CPU311、メモリ312、ストレージ313、I/O、およびこれらの構成を接続するバスラインなどを備えている。メモリ312は、RAM等の揮発性メモリによって実現されればよい。メモリ312はCPU311にとっての演算領域として機能する。
ストレージ313は、不揮発性の記憶媒体であって、たとえばフラッシュメモリやROMなどによって実現される。ストレージ313には、通常のコンピュータを本実施形態における車両側制御部31として機能させるためのプログラム(以降、車両用プロブラム)や、車両側装置3に割り当てられている装置ID等が格納されている。
なお、上述の車両用プログラムは、ROM等の非遷移的実体的記録媒体(non- transitory tangible storage medium)に格納されていればよい。CPU311が当該プログラムを実行することは、当該プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。また、ストレージ313には、当該車両側装置3が利用すべきサービスのPSIDが登録されている。
この車両側制御部31は、車両用プログラムの実行によって実現する機能ブロックとして、図8に示すように、WAVE通信処理部31A、サービス管理部31B、広域通信処理部31C、サービス選択部31D、通信可否判定部31E、利用方法選択部31F、及びサービス利用処理部31Gを備える。なお、車両側制御部31が備える機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェアとして実現してもよい。
WAVE通信処理部31Aは、路側機1におけるWAVE通信処理部121に相当する機能ブロックであって、WAVE通信処理部31Aは車両側WAVE通信部32の動作を制御する。また、WAVE通信処理部31Aはより細かい機能ブロックとして、チャネル切替部G1、CCH通信処理部G2、SCH通信処理部G3を備える。
チャネル切替部G1は、車両側WAVE通信部32の送受信用チャネルとする通信チャネルを切り替えることで、コントロールチャネルを用いた通信と、サービスチャネルを用いた通信との切り替えを行う。なお、複数のサービスチャネルのうち、チャネル切替部G1が送受信用チャネルに設定するサービスチャネルは、利用しようとしているサービスに対応するサービスチャネルである。利用しようとしているサービスに対応するサービスチャネルとは、その利用しようとしているサービスを通知したWSAに指定されているサービスチャネルである。
CCH通信処理部G2は、車両側WAVE通信部32と協働し、コントロールチャネルを用いた通信を実施する。具体的には、CCH通信処理部G2は、車両側WAVE通信部32がコントロールチャネルを用いた通信により受信したWSAを、逐次取得する。そして、取得したWSAをサービス管理部31Bに提供する。
SCH通信処理部G3は、車両側WAVE通信部32と協働し、所定のサービスチャネルを用いた通信を実施する。ここで用いられるサービスチャネルは、利用しようとしているサービスに対応するサービスチャネルである。SCH通信処理部G3は、路側機1から送信されたサービス提供用情報を取得して、サービス利用処理部31Gに提供する。
サービス管理部31Bは、WAVE通信処理部31Aから提供されたWSAに基づき、自車両V周辺に存在する路側機1が提供するサービスについての情報を取得するとともに、そのサービスについての情報を管理(例えば保持、更新、削除等)する。自車両V周辺に存在する路側機1が提供するサービスについての情報は、例えば、図9に示すようにサービス毎の情報(以降、サービス情報)をリスト形式で表したサービスリストによって管理されればよい。
サービス情報には、例えば、PSIDや、チャネル情報、そのサービスを通知したWSAの受信時刻、そのWSAの受信強度、広域通信用情報、想定通信量などが含まれる。またサービス情報には、サービスを提供するサービスプロバイダの情報を含んでいても良い。
サービス管理部31Bは、WAVE通信処理部31AからWSAが提供される度に、すなわち、車両側WAVE通信部32がWSAを受信する度にサービスリストを更新する。具体的には、まだサービスリストに登録されていないサービスに対応するWSAが提供された場合には、当該サービスについてのサービス情報をサービスリストに登録する。
また、既にサービスリストに登録されているサービスについてのWSAを受信した場合には、その新たに受信したWSAに基づき、受信強度や受信時刻の欄を更新する。
ところで、自車両Vが或る路側機1の無線通信エリアから離脱した場合、その路側機1からのWSAは受信できなくなるため、その路側機1が提供するサービスの受信時刻や受信強度などは更新されなくなってしまう。すなわち、受信時刻が現在から一定時間以上過去となっているサービスについては、そのサービスを提供する路側機1の無線通信エリアから離脱している可能性が高い。
そこで、サービス管理部31Bは、受信時刻が現在から所定の更新予定時間以上過去となっているサービスについては、受信強度の欄の値をWAVE通信が困難(不可能を含む)な値(例えば−99dBm)に書き換える。なお、他の態様としてサービス管理部31Bは、受信強度の欄の値を書き換える代わりに、そのサービスを提供する路側機1とWAVE通信が困難であることを示す情報を、そのサービス情報に付加してもよい。
ここで用いる更新予定時間は、同一のサービスを通知するWSAを、前回受信してから再度受信するまでに要する時間として想定される時間の最大値である。更新予定時間は、1サイクル分の時間に応じて定まればよく、例えば、1サイクル分の時間の2倍とすればよい。なお、即時開始方式や、延長方式による通信を実施している場合については、例外的に処理されればよい。
さらに、サービス管理部31Bは、サービスを利用するための処理が完了したサービスについては、サービスリストから削除したり、フラグなどを用いて処理済みであることを登録したりする。すなわち、サービスリストは、いったんWAVE通信によって利用可能となったサービスのうち、まだ利用していないサービス(言い換えれば未処理のサービス)のリストとして機能する。サービス管理部31Bが請求項に記載の未処理サービス管理部に相当する。
上述したサービスリストは、メモリ312に保存されればよい。なお、受信したWSAに対応するサービスが、自車両Vが利用すべきサービスではなかった場合、サービス管理部31Bは、受信したWSAに対応するサービスについての情報は、サービスリストに登録しない。
広域通信処理部31Cは、車両側広域通信部33の動作を制御するとともに、車両側広域通信部33が受信したデータを取得する。また、センタ2に送信するべきデータを生成し、生成したデータを車両側広域通信部33に出力して送信させる。
サービス選択部31Dは、サービスリストに登録されている未処理のサービスのうち、次に利用するサービスを選択する。通信可否判定部31Eは、サービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信が実施可能か否かを判定する通信可否判定処理(詳細は後述)を実施する。
利用方法選択部31Fは、利用しようとしているサービスを利用するための方法を選択する。ここでのサービスの利用方法としては、WAVE通信による利用と、広域通信による利用がある。サービス利用処理部31Gは、広域通信又はWAVE通信を用いて、サービス選択部31Dが選択したサービスを利用するための処理(以降、サービス利用処理)を行う。これら、サービス選択部31D、通信可否判定部31E、利用方法選択部31F、サービス利用処理部31Gの詳細については別途後述する。
<サービス利用関連処理>
次に図10に示すフローチャートを用いて、路側機1が提供するサービスを利用開始するために車両側制御部31が実施する一連の処理(以降、サービス利用関連処理)について説明する。このサービス利用関連処理は、例えば、自車両Vのイグニッション電源がオンとなって、車両側装置3に電力が供給されている間、逐次実施されれば良い。
まずステップS1ではWAVE通信処理部31Aが、WSAを受信したか否かを判定する。WSAを受信した場合にはステップS1が肯定判定されてステップS2に移る。一方、WSAを受信していない場合にはステップS1が否定判定されてステップS5に移る。なお、ステップS1を実行する時点においてサービスチャネルを用いた通信を実施している場合には、ステップS1は否定判定されれば良い。
ステップS2ではWAVE通信処理部31Aが、受信したWSAが即時開始方式を指定しているWSAであるか否かを判定する。即時開始方式を指定しているWSAである場合には、ステップS2が肯定判定されてステップS3に移り、当該WSAに示されるサービスチャネルをオープンして本フローを終了する。なお、本フローが終了した場合には、速やかにサービス利用関連処理を再スタートさせれば良い。
一方、受信したWSAが即時開始方式を指定しているWSAではない場合には、ステップS2が否定判定されてステップS4に移る。ステップS4ではサービス管理部31Bが、受信したWSAに基づいて、サービスリストを更新して本フローを終了する。
ステップS5ではWAVE通信処理部31Aが、CCH時間帯が満了したか否かを判定する。CCH時間帯が満了していない場合にはステップS5が否定判定されて本フローを終了する。一方、CCH時間帯が満了した場合には、ステップS5が肯定判定されてステップS6に移る。
ステップS6ではWAVE通信処理部31Aが、これから始まるSCH時間帯において接続するサービスチャネルが決定されているか否かを判定する。接続先とするサービスチャネルが決定されている場合にはステップS6が肯定判定されてステップS3に移り、そのサービスチャネルをオープンする。一方、接続先とするサービスチャネルが決定されていない場合には、ステップS6が否定判定されてステップS7に移る。
ステップS7では、サービスリストを参照し、未処理のサービスが存在するか否かを判定する。未処理のサービスが存在する場合には、ステップS7が肯定判定されてステップS8に移る。一方、未処理のサービスは存在しない場合にはステップS7が否定判定されて本フローを終了する。
ステップS8ではサービス選択部31Dが、サービス選択処理を実施してステップS9に移る。このサービス選択処理では、サービスリストに登録されている未処理のサービスのうち、サービス利用処理の対象とするサービス、すなわち、これから利用としようとするサービスを選択する。本実施形態では、一例として、サービスリストに登録されているサービスのうち、最も想定通信量が多いサービスを選択するものとする。
ステップS9では、通信可否判定処理を実施する。この通信可否判定処理については図11を用いて説明する。図11に示すフローチャートは図10のステップS9に移った場合に開始されれば良い。
まず、ステップS91では通信可否判定部31Eが、サービス情報としての登録されている受信強度に基づき、サービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信が可能か否かを判定する。
具体的には、サービス選択部31Dによって選択されたサービスに対応付けられているWSAの受信強度が、所定の閾値(以降、強度閾値)未満である場合には、その路側機1とはWAVE通信できないと判定する。また、サービス選択部31Dによって選択されたサービスに対応付けられているWSAの受信強度が、強度閾値以上である場合には、その路側機1とWAVE通信できると判定する。
ここでの強度閾値は、WAVE通信が所定の通信品質(例えばビットエラー率等)が所定の許容範囲内に収まることが期待できる受信強度の下限値とすればよい。例えば強度閾値は、車両側WAVE通信部32が受信信号を復号できる受信強度の下限値(以降、復号限界値)とすればよく、ここでは一例として−90dBmとする。
そして、通信可否判定部31Eが、サービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信可能であると判定した場合には、ステップS91が肯定判定されて、ステップS92に移る。一方、サービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信ができないと判定した場合には、ステップS91が否定判定されて、ステップS93に移る。
ステップS92では利用方法選択部が、利用しようとしているサービスの利用方法としてWAVE通信を採用して、通信可否判定処理を終了する。また、ステップS93では利用方法選択部が、利用しようとしているサービスの利用方法として広域通信を採用して、通信可否判定処理を終了する。通信可否判定処理が完了した場合には、当該処理の呼び出し元であるサービス利用関連処理のステップS10に移る。
再び図10に戻り、サービス利用関連処理の説明を続ける。ステップS10ではサービス利用処理部31Gが、利用方法選択部31Fによって選択された利用方法を用いて、サービス選択部31Dが選択したサービスを利用するための処理(つまりサービス利用処理)を実施する。
例えば、利用方法選択部31FがWAVE通信を採用した場合には、WAVE通信処理部31Aに対し、次のSCH時間帯における送受信用チャネルを、サービス選択部31Dによって選択されているサービスに対応するサービスチャネルとするように指示する。
そして、そのサービスチャネルを用いた通信によって受信したデータ(すなわちサービス提供用情報)に応じた処理を実施する。このとき、路側機1から送信されてきたサービス提供用情報が、車両側装置3に対し、サービスの提供を実施する上で必要な情報の返送を要求するものであった場合には、その要求されている情報を示すデータを生成し、車両側WAVE通信部32を介して返送する。なお、具体的な処理の内容は、サービスの種類に応じて適宜設計されればよい。
また、利用方法選択部31Fが広域通信を採用している場合には、広域通信処理部31Cと協働し、サービス選択部31Dが選択したサービスを提供するように要求する要求信号を、センタ2に向けて送信させる。要求信号の送信先は、サービス選択部31Dが選択したサービスの広域通信用情報に示される宛先とすればよい。車両側装置3からの要求信号を受信したセンタ2は、当該要求信号に基づいて、サービス提供用情報を車両側装置3に返送する。そして、サービス利用処理部31Gは、センタ2から送信されてくるサービス提供用情報に応じた処理を行う。
<第1実施形態のまとめ>
以上で述べた移動体通信システム100の作動を、図12を用いて説明する。図12は、車両側装置3を搭載した車両(つまり自車両)Vの周辺に、それぞれ異なるサービスを提供する路側機1A、1Bが存在している状況を示している。便宜上、路側機1Aが提供するサービスをサービスA、路側機1Bが提供するサービスをサービスBと称する。
図12に示すセンタ2Aは、路側機1Aに対応するセンタ2であって、広域通信によってサービスAを提供する。また、図12に示すセンタ2Bは、路側機1Bに対応するセンタ2であって、広域通信によってサービスBを提供する。サービスA及びサービスBは何れも車両側装置3が利用すべきサービスとして登録されているサービスである。
そのような状況においては、車両側装置3は、各路側機1A、1Bから送信されるWSAを受信することで、サービスA、Bに対応するサービス情報をサービスリストに登録する。そして、サービス選択部31Dは、サービスA、Bのうち、想定通信量が多い方のサービスを選択する。ここでは一例として、サービスAの方が、想定通信量が多いものとする。
このような場合、車両側装置3は、路側機1AとWAVE通信を実施することで、サービスAを利用した後に、路側機1BとWAVE通信を実施することでサービスBを利用しようとする。
しかしながら、自車両Vは移動体であることから、サービスAに対応するサービス利用処理を実施している間に、路側機1Bの無線通信エリアから自車両Vが離脱する場合が生じうる。従来構成においては、路側機1Bの無線通信エリアから離脱した場合には、路側機1Bが提供するサービスBを利用することができなくなってしまう。
そのような課題に対し、本実施形態の構成によれば、通信可否判定部31Eが路側機1BとWAVE通信できないと判定した場合には、センタ2Bと広域通信を実施して、サービスBを利用する。したがって、本実施形態の構成によれば、自車両Vの移動に伴って路側機1が提供するサービスを利用できなくなってしまう恐れを低減することができる。
また、以上で述べた実施形態では、サービス選択部31Dは、複数のサービスの中から、利用するサービスを選択する際、想定通信量が多いサービスを優先的に選択する態様とした。このような態様によれば、相対的にデータ通信量が多いサービスを、広域通信によって利用する恐れを低減することができる。したがって、仮に広域通信にはデータ通信量に応じた料金が発生する構成となっている場合には、車両側装置3における通信コストを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について図を用いて説明する。なお、以降において前述の第1実施形態を構成する部材と、同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。また、構成の一部のみに言及している場合、他の部分については先に説明した第1実施形態を適用することができる。
第2実施形態と、先の第1実施形態の主たる相違点は、車両側制御部31が実施するサービス利用関連処理に在る。より具体的には、未処理のサービスが存在しない状態において、処理すべきサービスに対応するWSAを受信した時の作動が、第1実施形態における車両側制御部31と相違する。以下、第2実施形態の車両側制御部31が実施するサービス利用関連処理について述べる。
図13は、第2実施形態における車両側制御部31が実施するサービス利用関連処理を説明するためのフローチャートである。図13に示すステップS101からステップS107までの各ステップにおける処理は、図10におけるステップS1からステップS7までの各ステップにおける処理と同様である。
ただし、本実施形態では、サービスリストに未処理のサービスが存在しない状態において、新たに処理すべきサービスに対応するWSAを受信した場合には、WAVE通信処理部31Aは、次に説明するサービス収集期間を設定する。便宜上以降では、未処理のサービスが存在しない状態において受信した、新たに処理すべきサービスを通知するWSAを、先行WSAと称する。
サービス収集期間は、自車両Vが現在位置において路側機1とのWAVE通信によって利用可能な全てのサービスを把握するための期間である。当該サービス収集期間中、WAVE通信処理部31Aのチャネル切替部G1は、図14に示すように、送受信用チャネルをコントロールチャネルに設定した状態を保持する。つまり、サービス収集期間中は、SCH時間帯となってもサービスチャネルをオープンしない。
サービス収集期間の長さや、起算時点/終了時点などは適宜設計されれば良い。ここでは一例として、先行WSAを受信したCCH時間帯の開始時点をサービス収集期間の起算時点に設定し、その起算時点から2サイクル分の時間が経過するまでをサービス収集期間とする。もちろん、他の態様として、サービス収集期間の起算時点は、先行WSAを受信した時点としてもよい。サービス収集期間は少なくとも、先行WSAを受信したCCH時間帯の直後のSCH時間帯を含むように設定されることが好ましい。先行WSAを受信してからサービス収集期間が終了するまでの時間が、請求項に記載のサービス収集時間に相当する。
なお、サービス収集期間中において、即時開始方式を指定したWSAを受信した場合(ステップS102 YES)には、図13のフローに示す通り、サービス収集期間を終了し、その受信したWSAに示されるサービスチャネルをオープンするものとする(ステップS103)。
上述したサービス収集期間の設定は、たとえばステップS104のサービスリストを更新する時などに実施すればよい。これはステップS101で受信したWSAが先行WSAに該当するか否かは、受信したWSAの内容と、サービス管理部31Bが管理するサービスリストの内容との比較によって識別できるためである。
また、ステップS108では、サービス収集期間が満了したか否かを判定する。サービス収集期間が満了している場合には、ステップS108が肯定判定されてステップS109に移る。一方、サービス収集期間が満了していない場合には、ステップS108が否定判定されて本フローを終了する。
ステップS109からS112までの各ステップにおける処理は、図10におけるステップS8からS11までの各ステップにおける処理と同様である。
<第2実施形態の作動及び効果について>
以上の構成によれば、先行WSAに相当するWSAを受信した場合には、即時開始方式を指定したWSAを受信した場合を除き、所定のサービス収集期間、コントロールチャネルを用いた通信を継続し、自車両Vが利用可能なサービスを収集する。
基本的には、路側機1は、WSAはCCH時間帯に送信するように構成されていることが期待できる。しかしながら、SCH時間帯に送信することが禁止されているわけではないため、路側機1がSCH時間帯にWSAを送信する場合もある。
したがって、先行WSAを受信した直後のSCH時間帯においてサービスチャネルをオープンした場合、そのSCH時間帯に送信されたWSAを受信し損ねてしまうことが懸念される。
そのような懸念に対し、第2実施形態の構成によれば、少なくとも先行WSAを受信した直後のSCH時間帯は、コントロールチャネルを送受信用チャネルに設定されたままとなる。そのため、そのSCH時間帯に送信されるWSAを受信し損ねてしまうことを抑制することができる。
[変形例1]
通信可否判定部31Eは、路側機1から送信される信号(例えばWSA)の受信強度が増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかによって、異なる値の強度閾値を採用して、その路側機1とWAVE通信が実施可能であるか否かを判定してもよい。
具体的には、通信可否判定部31Eは、受信強度が減少傾向にある場合には、増加傾向にある場合よりも大きい値の強度閾値を用いて、サービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信が可能であるか否かを判定してもよい(これを変形例1とする)。なお、或る路側機1から送信されるWSAの受信強度が増加傾向にあるのか減少傾向にあるのかは、受信したWSAの受信強度を、送信元毎に区別して時系列に並べてメモリ312に保存していき、路側機1毎の最新の受信強度と前回の受信強度とを比較することで判定すればよい。
このような態様によれば、通信可否判定部31Eは、より適切にサービス選択部31Dによって選択されたサービスを提供する路側機1とWAVE通信が可能か否かを判定することができる。具体的には次の通りである。
一般的に、路側機1から送信された電波は、路側機1から離れるに従って減衰していくため、路側機1と自車両Vとの距離が離れている程、その路側機1からのWSAの受信強度もまた小さい値となる。したがって、自車両Vが或る路側機1の無線通信エリアに進入し、離脱していく過程におけるWSAの受信強度は概略的には、図15に示すように、上に凸となるように推移する。すなわち、自車両Vが路側機1に接近する過程においては、その路側機1からのWSAの受信強度は増加傾向にあり、路側機1から離れていく過程においては、その路側機1からのWSAの受信強度は減少傾向となる。
当然、自車両Vが路側機1から離脱している場合には、自車両Vが路側機1の無線通信エリアの滞在している残り時間は、接近している場合よりも短くなる。また、サービスの利用のための通信処理に要する時間は様々であり、必ずしも短い時間で終わるとは限らない。
自車両Vが路側機1から離れていっている場合には、サービスの利用開始時点における当該路側機1からの信号の受信強度が復号限界値以上であったとしても、通信処理が完了する前に、当該路側機1の無線通信エリアから離脱してしまうことも生じうる。その場合、サービスを利用するための路側機1との通信処理を完了させることができなくなってしまう。
したがって、通信可否判定部31Eは、瞬間的にWAVE通信ができるか否かではなく、サービス利用のための通信処理が正常に完了できるほど十分な時間、継続的にWAVE通信が可能か否かを判定することが好ましい。
このような課題に対し、本変形例1の通信可否判定部31Eは、受信強度が減少傾向にある場合には、増加傾向にある場合よりも大きい値の強度閾値を用いる。これにより、路側機1との通信処理が未完了のまま、当該路側機1の無線通信エリアから自車両Vが離脱してしまう恐れを低減できる。
受信強度が減少傾向にある場合に採用する強度閾値は、自車両Vがその路側機1の無線通信エリアに滞在している間に通信処理が完了できるような十分な受信強度とすることが好ましい。なお、受信強度が増加傾向にある場合に採用する強度閾値は、上述の通り、復号限界値などとすればよい。
また、さらなる他の態様として通信可否判定部31Eは、サービス選択部31Dによって選択されたサービスに対応するWSAの受信強度が減少傾向にある場合には、その路側機1と、WAVE通信はできないと判定してもよい。
[変形例2]
以上では、WSAが想定通信量を含んでおり、車両側装置3は、受信したWSAの想定通信量を参照することで、受信したWSAに対応するサービスの想定通信量を取得する態様を例示したが、これに限らない。車両側装置3は、PSID毎の想定通信量を示すデータをストレージ313に備えてあって、当該データに基づいて、受信したWSAに対応するサービスの想定通信量を取得する態様としてもよい。その場合、WSAは想定通信量を示す情報を含んでいる必要はない。
[変形例3]
以上では、サービス選択部31Dは、サービスリストに登録されている未処理のサービスのうち、想定通信量が多いサービスを優先的に選択する態様を例示したが、これに限らない。別途、移動体通信システム100の管理者等によってPSID毎に設定された優先度に従って、利用するサービスを選択する態様としてもよい。ここでの優先度とは、優先的に利用すべきサービスである度合い示すパラメータである。
サービス選択部31Dは、複数のサービスが利用可能な状態となった場合には、それら利用可能な複数のサービスのうち、最も優先度が高いサービスを利用するサービスとして選択すれば良い。PSID毎の優先度を示すデータは、ストレージ313などに登録されていればよい。また、サービスの優先度を示す情報は、WSAに含まれている態様としてもよい。
[変形例4]
以上では、通信可否判定部31Eは、WSAの受信強度に基づいて、サービス選択部31Dが選択したサービスを提供する路側機1とWAVE通信が可能であるか否かを判定する態様を例示したが、これに限らない。車両側装置3が、自車両Vの現在位置と路側機1の位置を取得できる構成となっている場合には、自車両Vと路側機1との位置関係(例えば距離)に基づいて、当該路側機1とWAVE通信が可能であるか否かを判定してもよい。
例えば、WAVE通信可能な距離の限界値に対応する通信限界距離を予め設定しておき、両者の距離が、通信限界距離以上となっている場合には、当該路側機1とはWAVE通信できないと判定すればよい。また、通信限界距離未満となっている場合には、WAVE通信可能であると判定すればよい。
なお、車両側装置3が自車両Vの現在位置を取得するための構成としては、例えば、車両側装置3がGNSS受信機を備えていればよい。GNSS受信機は、GNSS(Global Navigation Satellite System)で用いられる衛星からの電波を受信することで、車両側装置3の現在位置を逐次(例えば100ミリ秒毎に)検出するデバイスである。
また、路側機1の位置については、路側機1の位置を含む地図データをストレージ313に保存しておいたり、広域通信網を介して外部から取得可能な構成としたりすればよい。そのような態様によれば、車両側装置3は、路側機1の位置を取得できる。その他、WSAに路側機1の位置を示す情報が含まれていても良い。
[変形例5]
以上では、車両側装置3が車両側広域通信部33を備え、当該車両側広域通信部33によって車両側装置3が広域通信網4にアクセスする態様を例示したが、これに限らない。例えば、車両側装置3の構成としては、ユーザによって車両Vに持ち込まれるスマートフォンなどの携帯端末と通信接続する車内用通信部を備える態様も想定される。
そのような態様においては、車両側装置3は、当該車内用通信部を介して通信接続している携帯端末と連携し、当該携帯端末を介して広域通信網4にアクセスする態様としてもよい。
なお、ここでの携帯端末とは、広域通信を実施する機能と、車両側装置3と通信接続する機能を備えていればよい。例えば、スマートフォン等の携帯電話機や、タブレット装置、ウェアラブルデバイス、携帯用音楽プレーヤ、携帯用ゲーム機等を、上述の携帯端末として利用することができる。
車両側装置3と携帯端末との通信接続の態様は、有線接続であっても良いし、無線接続であってもよい。車両側装置3と携帯端末とが無線接続する場合の通信規格としては、Bluetooth等を採用することができる。なお、Bluetoothは、ブルートゥース エスアイジー,インコーポレイテッドの登録商標である。
[変形例6]
以上では、センタ2が、広域通信によって車両側装置3に対してサービスを提供する態様を例示したが、これに限らない。図16に示すように、路側機1に広域通信を実施する路側広域通信部13を備えさせ、路側機1が広域通信によって車両側装置3に対してサービスを提供する態様としてもよい。
つまり、広域経由提供部221に相当する機能は、路側機1に備えられてあっても良い。図16に示す広域経由提供部123は、前述の実施形態においてセンタ2が備える広域経由提供部221に相当するものである。広域経由提供部123は、路側機1が備えるCPUが、路側機用プログラムを実行することによって実現されても良いし、1つ又は複数のICを用いてハードウェア的に実現されてもよい。なお、この変形例6の態様によれば、移動体通信システム100はセンタ2を備えている必要はない。
[変形例7]
以上では、車両側装置3が、路側機1とWAVEの規格に準拠した通信を実施する態様を想定した態様を記載したが、路側機1の通信相手は、車両側装置3に限らない。路側機1の通信相手は、歩行者によって携帯される携帯端末であってもよい。
その場合の携帯端末は、上述した車両側装置3と同様の機能を備えていれば良い。車両側装置3や携帯端末が請求項に記載の移動体側装置に相当する。また、車両や歩行者が請求項に記載の移動体に相当する。
[変形例8]
前述の実施形態では、サービス提供装置の一例として路側機1を示したが、サービス提供装置は、これらに限られない。サービス提供装置は、歩行者が携帯する通信端末であってもよい。
100 移動体通信システム、1 路側機(サービス提供装置)、2 センタ、3 車両側装置(移動体側装置)、11 路側WAVE通信部、12 路側制御部、121 WAVE通信処理部、122 サービス提供処理部、21 センタ側広域通信部、22 センタ側制御部、221 広域経由提供部、31 車両側制御部、32 車両側WAVE通信部(移動体側狭域通信部)、33 車両側広域通信部(移動体側広域通信部)、321 受信強度検出部(受信強度取得部)、31A WAVE通信処理部、31B サービス管理部、31C 広域通信処理部、31D サービス選択部、31E 通信可否判定部、31F 利用方法選択部、31G サービス利用処理部

Claims (5)

  1. 移動体で用いられる移動体側装置(3)と、
    サービスの提供のために予め割り当てられている複数種類のサービスチャネルのうちの何れか1つと、複数の前記サービスチャネルの何れとも異なる通信チャネルであって、通信の接続制御のために用いられるコントロールチャネルと、を用いる無線通信である狭域無線通信を前記移動体側装置と実施することで、前記移動体側装置に対して所定のサービスを提供するサービス提供装置(1)と、
    前記移動体側装置からの要求に基づいて、前記サービス提供装置が提供する前記サービスを、広域通信網を介した通信によって提供する広域経由提供部(221、123)と、を備える移動体通信システムであって、
    前記サービス提供装置は、当該サービス提供装置が提供する前記サービスについて通知するサービス開始用情報を、前記コントロールチャネルを用いて逐次送信するものであって、
    前記移動体側装置は、
    前記広域通信網を介した通信を実施する移動体側広域通信部(33)と、
    前記狭域無線通信を実施するとともに、前記サービス提供装置から送信される前記サービス開始用情報を受信する移動体側狭域通信部(32)と、
    前記移動体側狭域通信部が受信した前記サービス開始用情報によって通知された前記サービスのうち、未だ利用していないサービスを未処理サービスとして保持する未処理サービス管理部(31B)と、
    前記未処理サービス管理部が保持している前記未処理サービスの中から、利用するサービスを選択するサービス選択部(31D)と、
    前記サービス選択部が選択した前記サービスを提供する前記サービス提供装置と、前記狭域無線通信が実施可能か否かを判定する通信可否判定部(31E)と、を備え、
    前記通信可否判定部によって前記サービス選択部が選択した前記サービスを提供する前記サービス提供装置と前記狭域無線通信が実施できないと判定された場合には、前記移動体側広域通信部を介して前記広域経由提供部と通信することで、前記サービス選択部が選択した前記サービスを利用することを特徴とする移動体通信システム。
  2. 請求項1において、
    前記移動体側装置は、前記移動体側狭域通信部が受信した前記サービス開始用情報に対応する信号の受信強度を取得する受信強度取得部(321)を備え、
    前記未処理サービス管理部は、前記サービス開始用情報に対して前記受信強度取得部が取得した前記受信強度を、そのサービス開始用情報に示されているサービスと対応付けて保持し、
    前記通信可否判定部は、前記サービス選択部が選択した前記サービスに対応付けられている前記受信強度に基づいて、前記サービス選択部が選択したサービスを提供する前記サービス提供装置と前記狭域無線通信が実施可能か否かを判定することを特徴とする移動体通信システム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記未処理サービス管理部は、
    前記サービス毎に、そのサービスを利用する際に生じるデータ通信量の想定値である想定通信量を取得し、
    前記サービス選択部は、前記想定通信量が大きいサービスを、利用するサービスとして優先的に選択することを特徴とする移動体通信システム。
  4. 請求項1から3の何れか1項において、
    前記未処理サービス管理部が前記未処理サービスを保持していない状態において、前記移動体側狭域通信部が前記サービス開始用情報を受信した場合、
    前記移動体側狭域通信部は、そのサービス開始用情報を受信した時点から、他のサービスについての情報を収集するためのサービス収集時間、前記コントロールチャネルを送受信用チャネルに設定した状態を継続し、
    前記サービス選択部は、前記サービス収集時間中に受信した前記サービス開始用情報に基づいて、利用するサービスを選択することを特徴とする移動体通信システム。
  5. 移動体で用いられる移動体側装置(3)と、前記移動体側装置に対して所定のサービスを提供するサービス提供装置(1)と、前記移動体側装置からの要求に基づいて、前記サービス提供装置が提供する前記サービスを広域通信網を介した通信によって提供する広域経由提供部(221、123)と、を備え、前記移動体側装置と前記サービス提供装置とは、サービスの提供のために割り当てられている複数種類のサービスチャネルのうちの何れか1つと、複数の前記サービスチャネルの何れとも異なる通信チャネルであって、通信の接続制御のために用いられるコントロールチャネルと、を用いる無線通信である狭域無線通信を実施する移動体通信システムで用いられる前記移動体側装置であって、
    広域通信網を介した通信を実施する移動体側広域通信部(33)と、
    前記狭域無線通信を実施するとともに、前記コントロールチャネルを用いて前記サービス提供装置から送信される、そのサービス提供装置が提供する前記サービスについて通知するサービス開始用情報を受信する移動体側狭域通信部(32)と、
    前記移動体側狭域通信部が受信した前記サービス開始用情報によって通知された前記サービスのうち、未だ利用していないサービスを未処理サービスとして保持する未処理サービス管理部(31B)と、
    前記未処理サービス管理部が保持している前記未処理サービスの中から、利用するサービスを選択するサービス選択部(31D)と、
    前記サービス選択部が選択した前記サービスを提供する前記サービス提供装置と、前記狭域無線通信が実施可能か否かを判定する通信可否判定部(31E)と、を備え、
    前記通信可否判定部によって前記サービス選択部が選択した前記サービスを提供する前記サービス提供装置と前記狭域無線通信が実施できないと判定された場合には、前記移動体側広域通信部を介して前記広域経由提供部と通信することで、前記サービス選択部が選択した前記サービスを利用することを特徴とする移動体側装置。
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