JP2017056604A - 記録装置、その動作異常の判定方法、並びにキャリッジ装置 - Google Patents

記録装置、その動作異常の判定方法、並びにキャリッジ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】キャリッジ動作に異常が発生した場合、複数の原因が考えられるため、使用者あるはサービスマンが原因を特定し、装置を復帰させるのに時間を要する。【解決手段】往復移動するキャリッジの位置をリニアエンコーダで検出しつつ、キャリッジの加速度を加速度センサで測定する。測定されたキャリッジの加速度が閾値を超える場合、前記キャリッジの位置に基づく情報と前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、キャリッジの動作異常の原因を特定する。【選択図】 図5

Description

本発明は記録装置及びその動作異常の判定方法に関し、特に、例えば、記録ヘッドを移動して記録媒体に記録を行う記録装置及びその記録ヘッドを搭載するキャリッジなどの動作異常を判定する動作異常の判定方法に関する。
インクを吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させながら記録紙のようなシート状の記録媒体上にインクを吐出して画像形成を行うインクジェット記録装置(以下、記録装置)がある。そのような記録装置において、浮きあがった記録媒体とキャリッジが接触したり、又は、装置に不具合が生じたりしてキャリッジが正常に動作できない場合がある。
そのような場合、成果物である印刷物や装置自体の保護の観点から、速やかにキャリッジ動作を停止させて異常を報知することが重要である。そして、異常の原因や程度によって、使用者あるいはサービスマンが、以上の原因を取り除き、記録装置を正常動作に復帰させるのが一般的である。
しかしながら、キャリッジが動作できない場合の原因は様々であり、原因によってはその特定に時間を要してしまうという問題があった。このような課題に対処するため、従来からも種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1ではキャリッジに作用する少なくとも2方向以上の振動の加速度を検出するセンサを備え、記録媒体とキャリッジが接触し浮きあがった記録媒体に記録ヘッドが乗り上げてしまうようなキャリッジの挙動を検出する方法を提案している。
特許文献1によれば、検出した加速度と設定された閾値を比較し、その比較結果から異常の状態を判定し、キャリッジを停止させて、異常の内容を報知する。その結果、記録ヘッドと記録媒体が継続的に接触し、記録ヘッドが損傷を受けることを防いでいる。
国際公開第2010/084606号公報
しかしながら前述のようにキャリッジ異常の原因は様々である。
キャリッジを往復移動させて記録を行う記録装置では一般的に、次のようなキャリッジ速度を行なっている。即ち、記録装置本体側にスリットが等間隔に記録されたスケールをキャリッジ移動方向全域に渡って配置する一方、キャリッジにそのスケールを読取るエンコーダセンサを搭載する。そして、キャリッジの移動に伴って、エンコーダセンサがスリットを検知し、そのスリットをカウントすることでキャリッジの相対的な移動量を算出する。さらに、その移動量の変化からキャリッジ速度を算出する。
また、記録装置では記録ヘッドからインクを吐出する際に発生する微量のインクミストが機内を浮遊し、付着することで徐々に汚れが発生する場合がある。さらに、メンテナンスの際に使用者が意図せずスケールフィルムに触れてしまうことで汚れる場合もある。このようにスケールフィルムが汚れると、例えば、エンコーダセンサがスリットを検知できず、キャリッジ速度が目標値になるようターボ制御される結果、通常より高い加速度が発生してしまう場合がある。これは、エンコーダ自体が故障した場合も同様である。
上記のようなキャリッジ異常が発生した場合、特許文献1における加速度センサでの検出値はキャリッジが記録媒体等に強く接触した時と同様に高い加速度となるため、キャリッジ異常の原因を正確に判定することが難しい。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、例えば、キャリッジの動作異常を原因を判定することができる記録装置、その動作異常の判定方法、並びにキャリッジ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は次のような構成からなる。
即ち、記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させながら、前記記録ヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置であって、移動する前記キャリッジの位置を検出する検出手段と、移動する前記キャリッジの加速度を測定する加速度センサを含む測定手段と、前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が閾値を超える場合、前記検出手段によって検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記測定手段によって測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させながら、前記記録ヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置の動作異常の判定方法であって、前記キャリッジを往復移動させる移動工程と、前記移動工程により移動する前記キャリッジの位置を検出する検出工程と、前記移動工程により移動する前記キャリッジの加速度を測定する測定工程と、前記測定された前記キャリッジの加速度が閾値を超える場合、前記検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定工程とを有することを特徴とする判定方法を備える。
さらに本発明を別の側面から見れば、往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの位置を検出するリニアエンコーダと、前記キャリッジの加速度を測定する加速度センサと、前記加速度センサによって測定された加速度が閾値を超える場合、前記リニアエンコーダによって検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記加速度センサによって測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定手段とを有することを特徴とするキャリッジ装置を備える。
本発明によれば、例えば、記録装置の利用者やサービスマンなどは、キャリッジの動作異常の原因をすぐに知ることができるので、記録装置を正常な状態復帰させるためにより迅速に対処することができる。
本発明の代表的な実施形態であるインクジェット記録装置の構成の概要を示す外観斜視図である。 図1に示した記録装置の内部構造を示す側断面図である。 図1に示した記録装置のキャリッジが移動する部分の詳細な構成を示す拡大図である。 図1に示した記録装置の制御構成を示すブロック図である。 実施例1に従って、記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。 実施例2に従って、記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。 実施例3に従って、記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「印刷」「記録」(以下、「プリント」ともいう)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録要素(「ノズル」という場合もある)」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
<記録装置の概要(図1〜図4)>
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置(以下、記録装置)の概観斜視図である。
図1に示すように、記録装置1は記録に関する各種設定を行ったり、装置の状態を表示するための操作パネル100が配置されている。記録装置1には後述するようにキャリッジに搭載され、インク液滴を吐出しながら記録を行う記録ヘッドが備えられている。なお、記録装置1にはキャリッジの移動方向(主走査方向)に10インチ〜60インチの幅をもつロール状の記録紙のような記録媒体を装填し、その記録媒体を記録ヘッドによる記録領域に給送して記録を行うことができる。なお、この記録ヘッドはインクジェットヘッドとも言われる。
図2は図1に示した記録装置1の概略構成を側断面図である。
図2に示すように、記録装置1は、記録媒体としてロール状の記録紙Rを使用する。記録装置1の給紙部20には回転自在に両端を支持されるスプール軸19が備えられていて、ロール状記録紙Rはスプール軸19に対して取り付けられる。給紙部20から引き出されたロール状記録紙Rの一端は、Uターン形状の搬送ガイド対18を通して搬送ローラ8とピンチローラ9にニップされ、搬送モータ(不図示)による搬送ローラ8の駆動に併せて記録領域2へと順次繰り出されていく。
その際、給紙部20のスプール軸19には、トルクリミッタ(不図示)の作用によって常に回転ブレーキカが働くので、引き出された記録紙Rには常に所定の張力が働き、搬送路内で記録紙Rが弛むことがないように配慮されている。そして、記録紙Rに対して記録領域2にて、後述する画像形成プロセスが実行される。
図3は記録装置1のキャリッジの移動方向に沿った内部構成を示す斜視図である。
図3から分かるように、スリットが等間隔に設けられたスケールフィルム12が記録紙Rの搬送方向とは直交する方向に配置されている。スケールフィルム12は、記録装置1の構造体15に支持部材で両端が支持される。さらに、記録紙Rの幅方向に往復動作可能なキャリッジ5には、スケールフィルム12のスリットを検知するエンコーダセンサ51を含むリニアエンコーダと、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)の加速度を検出する加速度センサ52が配置されている。
次に画像形成プロセスについて、図2〜図3を参照して説明する。
記録領域2では、インクを吐出する複数のノズルを備えた記録ヘッド5aが、キャリッジ5に搭載され、プラテン6に裏面から支持された記録紙Rに対して画像形成を行う。具体的には、記録紙Rが搬送停止中にキャリッジ5がキャリッジモータにより往路方向に移動または復路方向に移動され、その際に記録ヘッド5aから記録紙Rに対してインクジェット方式でインクを吐出して1移動分の記録を行う。1走査分の記録が終わると、搬送ローラ8とピンチローラ9により挟持された記録紙Rは、キャリッジ5の移動方向に対して直角な方向(副走査方向)へと所定量搬送され、再びキャリッジ5が往路方向又は復路方向に移動して次の1移動分の記録が行われる。なお、ピンチローラ9はピンチローラホルダ14により支持され、搬送ローラ8に対して圧接するようになっている。
なお、プラテン6の下方にはプラテンファン10が設けられ、バッファ室11を介してプラテン6に設けられた多数の孔より空気を吸引することにより記録紙Rが記録領域2において浮き上がることのないようにしている。
このように記録紙Rは間欠搬送を繰り返しながら、1走査移動毎に記録を重ねて画像形成が行われる。この時、記録の重ね合わせを行う回数は、記録紙Rの種類やユーザが設定した記録品位(精細度)からなる記録モードにより異なり、記録モードによって間欠搬送で搬送される搬送量も異なる。
以上のようにして記録がなされた記録紙Rは排出口7より装置外へと排出される。記録の終了した記録紙Rはカッタ(不図示)により切断することも可能であり、装置カバー16を開けることでその切断した記録紙を容易に取り出すことができる。
図4は図1〜図3を参照して説明した記録装置1の制御構成を示すブロック図である。
図4に示されているように、記録装置1には制御ユニット40が備えられ、制御ユニット40は、主制御部41、搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44を備えている。主制御部41はCPU、ROM、RAMなどを備え、記録装置1の全体の動作を制御するが、装置各部は搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44を介して制御している。
即ち、搬送モータ54は搬送制御部42により制御され、キャリッジモータ53と記録ヘッド5aはエンコーダセンサ51から出力されるエンコーダ信号に基づいて制御され、操作パネル100は操作パネル制御部44により制御される。
また、主制御部41は加速度センサ52からの入力値とエンコーダセンサ51からの入力値に基づいて、搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44それぞれに動作指令を伝達する。
キャリッジモータ53は記録制御部43を介してサーボ制御される。即ち、エンコーダセンサ51からの位置情報をフィードバックし、その位置情報からキャリッジ5の速度を算出し、キャリッジ5の速度が目標値になるようにキャリッジモータ53の駆動を制御する。従って、キャリッジ5の速度が目標値により小さければ、キャリッジモータ53を駆動する。この場合、キャリッジ5には加速度が働き、この加速度は加速度センサ52により測定される。
次に、以上のような構成の記録装置を用いて、キャリッジ5の動作異常を検出し、原因を判定する幾つかの実施例について、フローチャートを参照して説明する。
キャリッジが往復移動されて記録紙に記録を行う場合、記録ヘッドがインクを吐出して記録を行う範囲では通常、キャリッジは定速移動する。この場合、キャリッジの加速度は“0”である。一方、キャリッジ動作に異常が発生すると、キャリッジは定速移動の状態から外れる、つまり、キャリッジに加速度が発生する。従って、記録動作中にキャリッジの加速度を監視することにより、キャリッジの動作異常を検出することができる。
図5は実施例1に従って記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。
ステップS110では、記録動作中に常時、加速度センサ52からの出力値をチェックする。そして、ステップS120では、その出力値(加速度の絶対値:|a|)が予め設定された閾値(TH)を超えていないかどうかを調べる。
ここで、加速度が閾値を超えたと判断された場合(|a|>TH)、処理はステップS130に進む。ステップS130ではキャリッジモータ53の動作を停止させ、ステップS140では搬送モータ54の動作を停止させる。さらに、ステップS150では、キャリッジモータ53の動作停止直前のエンコーダセンサ51からの出力値より判定できるキャリッジ5の移動方向と閾値を超えた際の加速度aの方向を比較する。
これらの方向が同じだった場合、これはキャリッジ移動方向に閾値を超える加速度が働くことを意味する。もしスケールフィルム12のスリットを正しく検出できない、例えば、1つのスリットを読取ることができないと、次の読取り可能なスリットの検出までの時間が長くなる。その結果、エンコーダセンサ51からの出力に基づいて計算されるキャリッジ速度は遅くなる。このため、キャリッジモータのターボ制御によりキャリッジ5が予想外に加速されることになる。
以上のような理由から、キャリッジ5の移動方向と閾値を超えた際の加速度aの方向が同じだった場合、スケールフィルム12のスリットを正しく検出できていないと判断し、処理はステップS160に進む。そして、ステップS160では操作パネル100に“キャリッジエンコーダ読み取り異常”を示すメッセージを表示する。
これに対して、これらの方向が逆だった場合、これはキャリッジ移動方向とは逆方向に閾値を超える加速度が働く、つまりキャリッジの移動を停止させようとする力が作用することを意味する。記録動作中のこのような事象は、記録紙Rの浮き上がりや記録紙Rに部分的に生じたしわや記録紙Rの異物の存在によって記録ヘッド5aのインク吐出面と記録紙Rの間の間隔が局部的に狭くなったことが原因と思われる。従って、このような場合にはキャリッジ5が記録紙R等に接触し、キャリッジの正常な移動が阻害されたと判断し、処理はステップS170に進む。そして、ステップS170では、操作パネル100に“キャリッジ衝突異常”を示すメッセージを表示する。
そして、ステップS160又はステップS170の後、処理は終了する。
さて、ステップS120において、加速度の絶対値が閾値以下であると判断された場合(|a|≦TH)、処理はステップS180に進む。ステップS180では記録動作を完了したかどうかを調べる。ここで、記録動作が未完了である場合、処理はステップS110に戻り、加速度センサ52からの出力値の監視を続行し、記録動作が完了である場合、処理は終了する。
従って以上説明した実施例によれば、加速度センサの出力値とエンコーダセンサの出力とに基づいて、異常の原因を判定し通知することができる。これにより、使用者あるいはサービスマンがより容易に異常の原因を突き止め、その原因に従って記録装置をより迅速に正常な状態へと復帰させることが可能となる。
実施例1では加速度が閾値を超えた場合、キャリッジ移動方向と検知されたキャリッジの加速度方向との比較により異常の原因を判定する例について説明したが、ここではエンコーダセンサの検出確認動作によって異常の原因を判定する例について説明する。
図6は実施例2に従って記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図6において、既に図5を参照して実施例1で説明したのと同じ処理については同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。ここではこの実施例に特有な処理動作についてのみ説明する。
ステップS120において加速度の絶対値aが閾値を超えたと判断された場合(|a|>TH)、処理はS140に進み、搬送モータ54の動作を停止させる。さらに、ステップS142では、キャリッジモータ53を予め設定された動作時間t[ミリ秒:ms]動作させる。そして、ステップS144〜S146では、その動作時間tの間にエンコーダセンサ51がスケールフィルム12の少なくとも2つ以上のスリットを検出したかどうかを確認する。
ここで、動作時間tの間に少なくとも2つ以上のスリットを検出した場合、処理はステップS152に進み、ただちにキャリッジモータ53を停止する。さらに、ステップS172では操作パネル100に“用紙詰まり発生”を示すメッセージを表示する。これに対して、動作時間tの間に少なくとも2つ以上のスリットを検出できないまま、その動作時間tが経過した場合、処理はステップS160に進み、実施例1と同様に操作パネル100に“キャリッジエンコーダ読み取り異常”を示すメッセージを表示する。
従って以上説明した実施例によれば、加速度センサの出力値が異常を示した場合、まず搬送モータを停止して記録媒体の搬送を停止し、その後、所定時間の間、エンコーダセンサの出力を監視することができる。これにより、実施例1とは異なり記録領域2の付近で用紙詰まり(ジャム)が発生したことを特定することができる。このようにして、使用者あるいはサービスマンがより容易に異常の原因を突き止め、その原因に従って、記録装置をより迅速に正常な状態へと復帰させることが可能となる。
実施例1ではキャリッジの異常の原因を判定して通知する例について説明したが、ここではさらにキャリッジ移動方向に関しどの位置で異常が発生したかを特定して通知する例について説明する。
先述のようにメンテナンスの際に作業者が意図せず触れる等して、スケールフィルムが汚れると、エンコーダセンサがスリットを検知できずにキャリッジが異常動作となる可能性がある。この場合、一般的にスケールフィルムの汚れた箇所を清掃して記録装置を正常状態に復帰させるが、汚れが肉眼で見えにくいと場所の特定に時間を要することがある。
図7は実施例3に従って記録中にキャリッジの動作異常の原因を検出し通知する処理を示すフローチャートである。なお、図7において、既に図5を参照して実施例1で説明したのと同じ処理については同じステップ参照番号を付し、その説明は省略する。ここではこの実施例に特有な処理動作についてのみ説明する。
ステップS120において加速度aが閾値を超えたと判断された場合(a>TH)、処理はS122に進み、その時のキャリッジ5の位置をRAMのようなメモリに記憶する。その後、実施例1と同様に、ステップS130〜S160、又は、ステップS130〜S150、S170の処理を実行する。
この実施例では、ステップS150でスケールフィルム12のスリットを正しく検出できていないと判断した場合、ステップS160でのメッセージ表示を行う。その後、ステップS162では操作パネル100に“加速度が閾値を超えたキャリッジの位置を操作パネル100に表示する。この時、表示される位置情報はキャリッジ移動範囲の端を基準とした距離を示すものであっても良いし、キャリッジ移動範囲をそれぞれに名称を持つ複数の領域に分け、どの領域であるかその名称を示すものでも良い。
従って以上説明した実施例によれば、スケールフィルムの一部が汚染されてキャリッジ動作異常が発生した場合での、それが発生した時のキャリッジ位置が表示されるので、使用者あるいはサービスマンが汚れの箇所を容易に特定することができる。これにより、より迅速にキャリッジの異常を回復させて記録装置を正常な状態へと復帰させることが可能となる。
なお、上述した実施例では、単機能の記録装置を例として説明したが本発明はこれによって限定されるものではない。例えば、説明した記録装置に画像読取装置(スキャナ装置)とを備える多機能プリンタ(複写機)としても良いし、さらに複写機にファクシミリ機能を加えた複合機としても良い。
R ロール状の記録媒体、1 記録装置、2 記録領域、5 キャリッジ、
5a 記録ヘッド、51 エンコーダセンサ、52 加速度センサ、6 プラテン、
7 排紙口、8 搬送ローラ、9 ピンチローラ、10 プラテンファン、
11 バッファ室、14 ピンチローラホルダ、15 構造体、16 アクセスカバー、
18 搬送ガイド対、19 スプール軸、20 給紙部

Claims (13)

  1. 記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させながら、前記記録ヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置であって、
    移動する前記キャリッジの位置を検出する検出手段と、
    移動する前記キャリッジの加速度を測定する加速度センサを含む測定手段と、
    前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が閾値を超える場合、前記検出手段によって検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記測定手段によって測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定手段とを有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録媒体を前記キャリッジの移動方向とは異なる方向に搬送する搬送手段をさらに有し、
    前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が予め定められた閾値を超える場合、前記キャリッジの移動の動作と前記搬送手段の搬送の動作とを停止させることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記特定手段は、
    前記測定手段によって測定される前記キャリッジの加速度の方向と、前記キャリッジの移動方向が同じ方向であるどうかを判断し、
    前記キャリッジの加速度の方向と前記キャリッジの移動方向とが同じ方向であると判断された場合は、前記キャリッジの動作異常の原因は、前記検出手段の動作異常にあると特定し、
    前記キャリッジの加速度の方向と前記キャリッジの移動方向とが異なる方向であると判断された場合は、前記キャリッジに動作異常の原因は、前記キャリッジへの前記記録媒体、又は、異物の衝突が発生したことにあると特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記検出手段は、
    前記キャリッジに搭載されるエンコーダセンサと、
    前記キャリッジの移動方向に沿ってスリットが設けられたスケールとを含むことを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記検出手段の動作異常は、前記スリットの汚染による前記スケールの読み取り異常を含むことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が予め定められた閾値を超えた時の前記キャリッジの位置を記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記特定手段は、前記特定手段が前記検出手段の動作異常の発生を特定した場合には、前記記憶手段に記憶された前記キャリッジの加速度が予め定められた閾値を超えた時の前記キャリッジの位置を特定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記特定手段は、予め定められた時間の間に、前記エンコーダセンサが予め定められた数のスリットを読取ったかどうかを監視し、該監視の結果に従って、前記キャリッジの動作異常の原因を特定することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  8. 前記キャリッジの動作異常の原因は、前記記録媒体のジャムの発生を含むことを特徴とする請求項7に記載の記録装置。
  9. 前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度を前記予め定められた閾値と比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果が前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が予め定められた閾値を超える場合には、前記特定手段により前記キャリッジの動作異常の原因を特定し、前記比較手段による比較の結果が前記測定手段によって測定された前記キャリッジの加速度が予め定められた閾値以下である場合には、前記記録ヘッドによる記録動作を続行するよう制御する制御手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記特定手段によって特定されたキャリッジの動作異常の原因を通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 前記記録ヘッドはインクジェットヘッドであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の記録装置。
  12. 記録ヘッドを搭載したキャリッジを往復移動させながら、前記記録ヘッドにより記録媒体に記録を行う記録装置の動作異常の判定方法であって、
    前記キャリッジを往復移動させる移動工程と、
    前記移動工程により移動する前記キャリッジの位置を検出する検出工程と、
    前記移動工程により移動する前記キャリッジの加速度を測定する測定工程と、
    前記測定された前記キャリッジの加速度が閾値を超える場合、前記検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定工程とを有することを特徴とする判定方法。
  13. 往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの位置を検出するリニアエンコーダと、
    前記キャリッジの加速度を測定する加速度センサと、
    前記加速度センサによって測定された加速度が閾値を超える場合、前記リニアエンコーダによって検出される前記キャリッジの位置に基づく情報と前記加速度センサによって測定される前記キャリッジの加速度に関する情報に基づいて、前記キャリッジの動作異常の原因を特定する特定手段とを有することを特徴とするキャリッジ装置。
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