JP6241170B2 - 画像形成装置、画像形成方法、プログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6241170B2
JP6241170B2 JP2013195950A JP2013195950A JP6241170B2 JP 6241170 B2 JP6241170 B2 JP 6241170B2 JP 2013195950 A JP2013195950 A JP 2013195950A JP 2013195950 A JP2013195950 A JP 2013195950A JP 6241170 B2 JP6241170 B2 JP 6241170B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
value
carriage
command value
pwm command
maximum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013195950A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014121868A (ja
Inventor
神沢 朋和
朋和 神沢
卓 横澤
卓 横澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013195950A priority Critical patent/JP6241170B2/ja
Priority to US14/086,762 priority patent/US9102176B2/en
Publication of JP2014121868A publication Critical patent/JP2014121868A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6241170B2 publication Critical patent/JP6241170B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/14Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction
    • B41J19/142Character- or line-spacing mechanisms with means for effecting line or character spacing in either direction with a reciprocating print head printing in both directions across the paper width
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J23/00Power drives for actions or mechanisms
    • B41J23/02Mechanical power drives
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • B41J19/207Encoding along a bar

Description

本発明は画像形成装置、画像形成方法、プログラムに関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
記録ヘッドを往復移動されるキャリッジに搭載して画像を形成する画像形成装置にあっては、キャリッジの移動中に用紙の紙浮きや装置内に誤って入った異物がキャリッジと接触する等の異常が発生した場合、速やかにキャリッジを停止する必要がある。
そこで、従来、キャリッジを駆動するときに、位置、速度駆動指令値の算出処理を行いながら、リニアエンコーダによってキャリッジの位置、速度情報を取得し、これらをフィードバックし、キャリッジ位置又は速度指令値と現在のキャリッジの位置、速度値との差分情報からキャリッジの駆動状態を判断し、差分値が許容値を越えたときにキャリッジを停止させるものが知られている(特許文献1)。
特開2006−240026号公報
しかしながら、キャリッジに対する駆動力が強い、あるいは、キャリッジに重量が重い画像形成装置にあっては、キャリッジの移動中にキャリッジが浮き上がった用紙や異物と干渉しても、キャリッジの位置、速度に変化が発生しないことがある。
そのため、特許文献1に開示の構成にあっては、速やかにキャリッジを停止させることができず、記録ヘッドの吐出面が損傷し、あるいはキャリッジが損傷するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、キャリッジの移動中における用紙や異物との干渉を速やかに検出してキャリッジを停止できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る画像形成装置は、
記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジと、
前記キャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御する駆動制御手段と、を備え、
前記駆動制御手段は、
前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果からPWM指令値を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持する保持手段と、
前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較する比較手段と、
前記比較手段の比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値を越えたときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力する手段と、
前記保持手段に保持する前記PWM指令値の最小値を変更するとき、変更前の前記PWM指令値の最小値と変更後の前記PWM指令値の最小値の差を、保持している前記PWM指令値の最大値から減算して前記PWM指令値の最大値とする手段と、を備えている
構成とした。
本発明によれば、キャリッジの移動中における用紙や異物との干渉を速やかに検出してキャリッジを停止できる。
本発明に係る画像形成装置の一例の外観斜視説明図である。 同装置の側面模式的説明図である。 同装置の画像形成部の要部平面説明図である。 同装置の制御部の概要の説明に供するブロック説明図である。 キャリッジの速度制御の一例の説明に供するキャリッジの1回の走査(正転動作)におけるキャリッジ速度のPWM値のデューティ比(Duty比)の指令値変化を説明する説明図である。 PWM指令値と電圧の関係の一例を説明する説明図である。 キャリッジの速度制御の一例の説明に供するキャリッジの1回の走査(反転動作)におけるキャリッジ速度のPWM値のデューティ比(Duty比)の指令値変化を説明する説明図である。 キャリッジの移動中にキャリッジが異物と干渉したときキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化の一例を説明する説明図である。 本発明の第1実施形態における主走査モータ制御の説明に供するフロー図である。 図9の加速領域処理の一例を示すフロー図である。 図9の等速領域処理1の一例を示すフロー図である。 図9の等速領域処理2の一例を示すフロー図である。 図9の減速領域処理の一例を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態における図9の加速領域処理の説明に供するフロー図である。 本発明の第3実施形態の説明に供する画像形成部の要部平面説明図である。 同じく等速領域においてPWM指令値の変動幅が大きいときに最小側で異物と誤検出したときのキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化の説明に供する説明図である。 同じくPWM指令値の幅が大きいときに最小側で異物と誤検出しないようにしたときのキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化の説明に供する説明図である。 同実施形態に係る図9における等速領域処理1の一例を示すフロー図である。 同じく図9の等速領域処理2の一例を示すフロー図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。本発明に係る画像形成装置の一例について図1ないし図3を参照して説明する。図1は同画像形成装置の外観斜視説明図、図2は同じく側面模式的説明図、図3は同じく画像形成部の要部平面説明図である。
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体101と、装置本体101の下側に配置した給紙装置102とを備えている。なお、給紙装置102は装置本体101と別体で装置本体101の下側に配置されるものであるが、図2では便宜上装置本体101と一体で図示している。
装置本体101の内部には、給紙装置102から給紙されるロール状媒体であるロール紙120に画像を形成する画像形成部である画像形成部103が配置されている。
画像形成部103は、図示しない両側板にガイド部材であるガイドロッド1及びガイドステー2が掛け渡され、これらのガイドロッド1及びガイドステー2にキャリッジ5が矢印A方向(主走査方向、キャリッジ移動方向)に移動可能に保持されている。
そして、主走査方向の一方側にはキャリッジ5を往復移動させる駆動源である主走査モータ8が配置されている。この主走査モータ8によって回転駆動される駆動プーリ9と主走査方向他方側に配置された従動プーリ10との間にタイミングベルト11が掛け回されている。このタイミングベルト11にキャリッジ5の図示しないベルト保持部が固定され、主走査モータ8を駆動することによってキャリッジ5を主走査方向に往復移動させる。
キャリッジ5には、液体吐出ヘッド及びヘッドに液体を供給するヘッドタンクを一体にした複数(ここでは、4個)の記録ヘッド6a〜6d(区別しないときは「記録ヘッド6」という。)が搭載されている。
ここで、記録ヘッド6aと記録ヘッド6b〜6dは主走査方向と直交する方向である副走査方向に1ヘッド分(1ノズル列分)位置をずらして配置されている。また、記録ヘッド6は、液滴を吐出する複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を下方に向けて搭載している。
また、記録ヘッド6a〜6dはいずれも2列のノズル列を有している。そして、記録ヘッド6a、6bは、いずれのノズル列からも同色である黒色の液滴を吐出する。記録ヘッド6cは、一方のノズル列からシアン(C)の液滴を吐出し、他方のノズル列は未使用ノズル列としている。また、記録ヘッド11dは、一方のノズル列からイエロー(Y)の液滴を、他方のノズル列からマゼンタ(M)の液滴を吐出する。
これにより、モノクロ画像については記録ヘッド6a、6bを使用して1スキャン(主走査)で2ヘッド分の幅で画像を形成でき、カラー画像については例えば記録ヘッド6b〜6dを使用して形成することができる。なお、ヘッド構成はこれに限るものではなく、複数の記録ヘッドを主走査方向に全て並べて配置するものでもよい。
記録ヘッド6のヘッドタンクには、装置本体101に交換可能に装着されるメインタンクであるインクカートリッジ60から供給チューブを介して各色のインクが供給される。
また、キャリッジ5の移動方向に沿ってエンコーダシート40が配置され、キャリッジ5にはエンコーダシート40を読取るエンコーダセンサ41が設けられている。これらのエンコーダシート40及びエンコーダセンサ41によってリニアエンコーダ42を構成し、リニアエンコーダ42の出力からキャリッジ5の位置及び速度を検出する。
一方、キャリッジ5の主走査領域のうち、記録領域では、給紙装置102からロール紙120が給送され、搬送手段21によってキャリッジ5の主走査方向と直交する方向(副走査方向、用紙搬送方向:矢印B方向)に間欠的に搬送される。
搬送手段21は、給紙装置102から給紙されるロール状媒体であるロール紙120を搬送する搬送ローラ23及び搬送ローラ23に対向配置した加圧ローラ24を有している。そして、搬送ローラ23の下流側に、複数の吸引穴が形成された搬送ガイド部材25と、搬送ガイド部材25の吸引穴から吸引を行う吸引手段としての吸引ファン26とを有している。
この搬送手段21の下流側には、図2に示すように、記録ヘッド6で画像が形成されたロール紙120を所定の長さで切断する切断手段としてのカッタ27が配置されている。
さらに、キャリッジ5の主走査方向の一方側には搬送ガイド部材25の側方に記録ヘッド6の維持回復を行う維持回復機構80が配置されている。
給紙装置102は、ロール体112を有している。ロール体112は、芯部材である管114に長尺のロール状媒体であるシート(これを上述したように「ロール紙」という。)120をロール状に巻き付けたものである。
ここで、本実施形態では、ロール体112として、ロール紙120の終端を管114に糊付けなどの接着で固定したもの、ロール紙120の終端を管114に糊付けなどで接着していない非固定のもののいずれも装着可能である。
そして、装置本体101側には、給紙装置102のロール体112から引き出されるガイドするガイド部材130と、ロール紙120を湾曲させて上方に給送する搬送ローラ対131とが配置されている。
搬送ローラ対131を回転駆動することで、ロール体112から繰り出されるロール紙120は、搬送ローラ対131とロール体112間で張られた状態で搬送される。そして、ロール紙120は、搬送ローラ対131を経て、搬送手段21の搬送ローラ23と加圧ローラ24との間に送り込まれる。
このように構成したこの画像形成装置においては、キャリッジ5を主走査方向に移動し、給紙装置102から給送されるロール紙120を、搬送手段21によって間欠的に送る。そして、記録ヘッド6を画像情報(印字情報)に応じて駆動して液滴を吐出させることによって、ロール紙120上に所要の画像が形成される。この画像が形成されたロール紙120は、カッタ27で所定の長さにカットされ、装置本体101の前面側に配置される図示しない排紙ガイド部材に案内されてバケット内に排出されて収納される。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図4のブロック説明図を参照して説明する。
制御部400は、CPU401、FPGA(Field Programmable Gate Array)403と、RAM411、ROM412、NVRAM413、モータドライバ414などを有している。
CPU401の演算部402はFPGA403の各部と通信を行う。
FPGA403では、CPU401と通信を行うCPU制御部404と、ROM412やRAM411などのメモリにアクセスするためのメモリ制御部405と、NVRAM413と通信を行うI2C制御部406を構成している。
また、FPGA402では、装置の周囲温度及び周囲湿度を検出する手段である温湿度センサ415、エンコーダセンサ416などのセンサ信号の処理を行うセンサ処理部407を備えている。センサ処理部407は、リニアエンコーダ42の出力信号からキャリッジ5の位置信号及び速度信号を生成する生成手段を構成している。
また、主走査モータ8を含む各部のモータ417を駆動制御するモータ制御部408を構成している。
なお、エンコーダセンサ416には、前述したキャリッジ5の位置や速度を検出するリニアエンコーダ42のエンコーダセンサ41、搬送ローラ23の回転量などを検出する図示しないロータリエンコーダを構成するエンコーダセンサ等を含む。
また、モータ417には、前述した主走査モータ8の他、搬送ローラ23を回転駆動する副走査モータ、搬送ローラ対131などを回転駆動する給紙モータなどが含まれる。モータとしては、例えばDCモータやステッピングモータなどを使用できる。
ここで、モータ417に含まれる主走査モータ8の動作について説明する。
CPU401は、動作開始指示と共に、移動速度、移動距離をモータ制御部408に指示する。
CPU401からの指示を受けたモータ制御部408は、速度指示・移動距離指示情報から駆動プロファイルを作成し、エンコーダセンサ416に含まれるエンコーダセンサ41からセンサ処理部407を経由して得たエンコーダ情報との比較を行う。そして、PWM指令値を算出して、モータドライバ414にPWM指令値を出力する。
モータ制御部408は、所定の動作を終了すると、CPU401に動作終了を通知し、CPU401は動作終了の指示を受け取る。
なお、モータ制御部408が駆動プロファイルを作成する代わりに、CPU401が駆動プロファイルを作成して、モータ制御部408に指示を与えるようにすることもできる。
つまり、ここでは、CPU401とモータ制御部408とによってキャリッジ5の駆動源である主走査モータ8をPWM制御で駆動制御する駆動制御手段を構成している。
また、本実施形態では、CPU401は、印刷枚数(印字枚数)を計測(カウント)し、また、キャリッジ5の移動回数(スキャン回数)を計測(カウント)する処理も行っている。
なお、本発明における検出手段、算出手段、比較手段、キャリッジの駆動を停止する指示を出力する手段などはこの制御部400によって構成している。また、保持手段はRAM411,NVRAM413、あるいは、モータ制御部408内に設けたメモリなどによって構成している。
次に、キャリッジの速度制御の一例について図5を参照して説明する。図5はキャリッジの1回の走査(正転動作)におけるキャリッジ速度のPWM値のデューティ比(Duty比)の指令値変化を説明する説明図である。
本実施形態では、キャリッジ5を走査する主走査モータ8の駆動制御は、PWM制御で行い、PI制御ループを持つサーボシステムによって行っている。このシステムでは、PWMのDuty比を決める指令値(以下、「PWM指令値」)を変化させることでキャリッジ速度を制御する。
ここで、PWM指令値は、例えば図6に示すように割り当てている。
このように、PWMのDuty比を制御してモータ速度を制御する一例について説明する。
まず、外部からの指示速度からエンコーダ等の位置や速度の検出手段によって検出された制御対象(ここではキャリッジ)の移動速度或いはモータの回転速度を減算し、速度誤差(Ve)を計算する。
次に、(1)式に従って、操作量(ここでは、PWMのDuty比)を算出する。なお、(1)式中、Kpは比例制御定数、Kiは積分制御定数である。
Figure 0006241170
この算出値に従ってモータドライバ414に与えるPWM指令値を変化させることにより、キャリッジ5の速度制御を行う。
なお、本実施形態では、PI制御を行っているが、PID(比例積分微分)制御を行うこともできる。
図5に戻って、キャリッジの速度制御は、主走査モータ8の起動後の加速領域では、キャリッジ動作による騒音や振動が発生しないように徐々にキャリッジ5を加速する。
そして、キャリッジ5が所定の目標位置に達すると、等速制御に移行し、等速制御を行う等速領域で、記録ヘッドを駆動して画像を形成する。
画像形成後、減速領域に移行して、主走査モータ8を速やかに減速して停止する。
この場合、等速領域、減速領域においては急激な速度変動によって騒音等が発生しないように、更に等速領域においては記録精度を乱さないように制御することになる。
なお、キャリッジの反転動作におけるキャリッジ速度のPWM値のデューティ比(Duty比)の指令値変化の一例を図7に示している。
次に、キャリッジの移動中にキャリッジが異物と干渉したときキャリッジの動作について図8を参照して説明する。図8はキャリッジの移動中にキャリッジが異物と干渉したときキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化の一例を説明する説明図である。
ここでは、等速領域での等速制御中に、PWM指令値の最大値max(以下、「Max値」とも表記する。)と最小値min(以下「Min値」とも表記する。)とを保持して、最大値maxと最小値minとの幅(これを、「変動幅」という。)ΔPWMを算出する。
そして、算出した変動幅ΔPWMと予め設定した閾値とを比較することで、異物検知(キャリッジが異物と干渉したか否かの検出)を行っている。
すなわち、キャリッジ5が等速移動中に異物と干渉すると、モータ制御部408は、エンコーダセンサ41による検出速度(検出位置)と目標速度(目標位置)との差分量が大きくなるため、PWM指令値を変化させて主走査モータ8の速度を上げようとする。
そして、PWM指令値が変化すると、PWM指令値の最大値maxと最小値minとの変動幅ΔPWMが大きくなっていく。そこで、予め設定されたPWM指令値の変動幅ΔPWMの閾値を越えたときには、強制的に主走査モータ8のPWM指令値をモータ停止指示(図6の例ではPWM指令値2000)に変化させ、主走査モータ8の駆動を停止させ、キャリッジ5を停止させる。
このように、PWM指令値の変動幅で閾値を設定することによって、キャリッジが異物と干渉したことを確実に精度良く検出判定することができる。
すなわち、キャリッジの等速領域におけるPWM指令値は、負荷などの影響によって変化し、毎回同じ指令値になるとは限らない。これに対し、PWM指令値の変動幅は、負荷が変動しても変化せず、PWM指令値にオフセットがかかるような形でPWM指令値が変化する。
例えば、負荷が重くなれば、同じ速度でもPWM指令値が上がり、負荷が軽くなれば、同じ速度でもPWM指令値が下がることになるが、PWM指令値の変動幅はほとんど変化しない。
したがって、PMW指令値の変動幅に対応する閾値を設定しておくことによって、負荷変動があっても、同じ閾値で異物検知が可能になる。
また、印字モード(速度を画質に対して優先するモード、あるいは、画質を速度に対して優先するモードなど)、用紙セット時などの動作の違いによっても、等速領域の速度が変化する。
この場合、PMW指令値の変動幅で閾値を設定しておくことによって、同じ閾値で異物検知が可能になる。
さらに、周囲環境の変化によるPWM指令値のバラツキに対しても対応することができるようになる。
次に、本発明の第1実施形態における主走査モータ制御について図9のフロー図を参照して説明する。
モータ制御部408は、まず、加減速処理を行う(S101)。
次に、本動作が1回目の動作(初めてキャリッジを移動させる動作)か否かを判別する(S102)。
そして、1回目の動作であれば、等速領域処理1に移行する(S103)。1回目の動作としては、電源ON時や省エネモード(装置の少なくとも一部の電力供給を遮断するモード)からの復帰時などが該当する。
この等速領域処理1内において、異物検知がなければ、減速領域処理に移行し(S105)、主走査モータ制御の処理を終了する。
また、等速領域処理1内において、異物検知があったときには、そのままモータ制御の処理を終了して、キャリッジ5を停止する。
これに対し、S102において、1回目の動作でなければ、つまり、2回目以降の動作であれば、等速領域処理2に移行する(S104)。
この等速領域処理2内において、異物検知がなければ、減速領域処理に移行し(S105)、主走査モータ制御の処理を終了する。
また、等速領域処理2内において、異物検知があったときには、そのままモータ制御の処理を終了して、キャリッジ5を停止する。
なお、ここでは、異物検知を等速領域で行っているが、等速領域でなくても少なくとも、等速領域中の印字領域で行えばよい。
次に、図9の加速領域処理について図10を参照して説明する。
まず、PWM指令値を変化させて、主走査モータ8を起動(ON)し(S111)、キャリッジ5の移動を開始する。
そして、キャリッジ5の移動に伴ってリニアエンコーダ42のエンコーダセンサ41からの出力される信号を入力し(S112)、この結果からキャリッジ5の位置・速度を算出する(S113)。
ついで、位置・速度の算出結果から、PWM指令値を決定し、PWMのDuty比を調整する(モータ出力調整をする)(S114)。
キャリッジ5が等速領域に到達するまで、上記S112〜S115の処理(制御)を繰り返し、主走査モータ8を加速させて、等速領域に到達したところで、この加速領域処理を終了する。
次に、図9の等速領域処理1について図11のフロー図を参照して説明する。
この等速領域処理1では、主走査モータ8の等速制御とともに、用紙の紙浮きや異物の検知(これらを併せて「異物検知」と称している。)を行うための閾値の設定、異物検知の処理も行っている。
まず、モータ出力調整をPWM指令値の変更によって行う(S201)。そして、エンコーダセンサ41の信号を入力し(S202)、この結果から位置・速度の算出を行う((S203)。
そして、位置・速度の計算結果から、PWM指令値を決定し、PWMのDuty比を調整する(S204)。
ついで、調整した結果、PWM指令値が等速領域内で最大値max又は最小値minであるときには、その値をメモリ(格納手段)に格納保持する(S205)。メモリとしては、RAM411を使用することも、モータ制御部408内のモータ制御専用のRAMなどでもよい。
そして、保持したPWM指令値の最大値maxと最小値minの結果からPWM指令値の変動幅ΔPWMを算出する(S206)。
その後、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていないか否かを判別する(S207)。
ここで、前述したように電源ON後、省エネモードからの復帰などによる1回目の動作のときには、閾値の初期値を使用する。この閾値の初期値は、例えばROM412に格納保持されており、これをRAM411に展開することで事前に設定されている。
このとき、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていなければ、キャリッジ5が減速領域に達したか否かを判別し(S208)、減速領域に到達するまで上記S202〜207の処理を継続する。
そして、減速領域到達後、保持されたPWM指令値の最大値maxと最小値minから検出されたPWM指令値の変動幅ΔPWMに予め定めた係数を乗じて、異物検知の閾値を算出設定する。この算出設定した閾値はメモリ(格納手段)に格納する(S209)。これらの処理で閾値の再設定を行っている。その後、この等速領域処理1を終了する。
これに対し、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていれば、異物を検知したことを割込み処理にてCPU201に通知する(S209)。そして、強制的に主走査モータ8のPWM指令値をモータ停止指示(前記の例ではPWM指令値2000)に変化させ、主走査モータ8を停止させる(S211)。その後、等速領域処理1を終了する。
このように、PWM指令値の変動幅と閾値とを比較して異物検知を行うことによって、キャリッジが異物と干渉したことを確実に精度良く検出判定することができる。
次に、上記等速領域処理1において、閾値の初期値に代えて、前回実行時(通電時)の閾値をメモリに保存している場合に、当該保存している閾値を使用する例について説明する。
この場合には、電源ON後や省エネモードからの復帰による1回目の動作では、前回の閾値で異物検知の判別を行う。前回の閾値は、電源ON時に、例えばNVRAM413に格納保持された値を例えばRAM411に展開して事前に設定する。
そして、上記で説明したように、PWM指令値の変動幅が閾値を越えていなければ、減速領域に到達したときに、前述したPWM指令値の変動幅に予め定めた係数を乗じて、異物検知の閾値を算出設定する。この算出設定した閾値はメモリ(格納手段)に格納する。
また、PWM指令値の変動幅が閾値を越えていれば、異物を検知したことをCPU201に通知し、強制的に主走査モータ8のPWM指令値をモータ停止指示に変化させ、主走査モータ8を停止させる処理を行う。
上述した等速領域処理1において、毎回閾値を算出設定するのは、次の理由による。
つまり、電源ON時に設定されている閾値の初期値は、エンコーダシートの汚れによるPWM指令値のバラツキも考慮に入れ、誤検知を生じないように予め余裕を持たせたPWM指令値の変動幅に基づいて設定している。
しかしながら、経時的に、例えばミストや紙粉の付着などによってエンコーダシート40が汚れてくると、等速領域のPWM指令値のバラツキが大きくなり、PWM指令値の変動幅が大きくなる。
そこで、1回目の動作にて、閾値の再設定を行うことによって、装置置毎のPWM指令値のバラツキに適した閾値を設定して、誤検知をすることなく、速やかに確実に異物検知を行えるようにしている。
また、前回通電時の閾値がメモリに格納保持されている場合でも、電源ON後や省エネモードからの復帰時の1回目の動作を行うときに、毎回閾値の再設定を行う。これにより、経時的なエンコーダシートの汚れによる、PWM指令値のバラツキの変化にも対応することができるようになる。
次に、閾値の再設定を行うときのキャリッジ速度について説明する。
等速領域では、キャリッジの速度が上がるほど、PWM指令値のバラツキが大きくなり、低速なほど、PWM指令値のバラツキが小さくなる。
そこで、閾値の再設定を行うときには、装置固有の最高動作速度でキャリッジを走査する。これにより、すべてのキャリッジ速度に対して、誤検知することなく、制御することが可能になる。
また、本実施形態においては、前述したように、電源投入後のキャリッジの1回目の移動動作を行うとき、あるいは、省エネモードからの復帰後のキャリッジの1回目の移動動作を行うときに、閾値の再設定を行っているが、これに限られない。
例えば、CPU401で印刷枚数をカウントし、印刷枚数のカウント値(計数値)が所定の枚数になったときに、閾値の再設定を行うようにすることができる。
また、CPU401でキャリッジ5の移動回数(スキャン回数)をカウントし、スキャン回数のカウント値が所定の回数になったときに、閾値の再設定を行うようにすることができる。
また、温湿度センサ415の情報をセンサ処理部407から受け取り、温度変化及び湿度変化の少なくともいずれかが所定値を越えたときに、閾値の再設定を行うようにすることができる。
なお、これらの各閾値の再設定条件を組み合わせることもできる。
この場合、前記図9で説明したS102の処理を上述した各再設定条件に変更する(組み合わせを含む)ことによって行うことができる。
次に、図9の等速領域処理2について図12のフロー図を参照して説明する。
この等速領域処理2では、主走査モータ5の等速制御とともに、用紙の紙浮きや異物の検知(異物検知)を行うための閾値の設定、異物検知の処理も行っている。
まず、モータ出力調整をPWM指令値の変更によって行う(S301)。そして、エンコーダセンサ41の信号を入力し(S302)、この結果から位置・速度の算出を行う((S303)。
そして、位置・速度の計算結果から、PWM指令値を決定し、PWMのDuty比を調整する(S304)。
ついで、調整した結果、PWM指令値が等速領域内で最大値max又は最小値minであるときには、その値をメモリ(格納手段)に格納保持されている前回までの値に上書きして格納保持する(S305)。
そして、保持したPWM指令値の最大値maxと最小値minの結果からPWM指令値の変動幅ΔPWMを算出する(S306)。
その後、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていないか否かを判別する(S307)。
このとき、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていなければ、キャリッジ5が減速領域に達したか否かを判別し(S308)、減速領域に到達するまで上記S302〜307の処理を継続する。
そして、減速領域到達後、この等速領域処理2を終了する。
これに対し、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値を越えていれば、異物を検知したことを割込み処理にてCPU201に通知する(S309)。そして、強制的に主走査モータ8のPWM指令値をモータ停止指示(前記の例ではPWM指令値2000)に変化させ、主走査モータ8を停止させる(S310)。その後、等速領域処理2を終了する。
このように、PWM指令値の変動幅と閾値とを比較して異物検知を行うことによって、キャリッジが異物と干渉したことを確実に精度良く検出判定することができる。
次に、図9の減速領域処理について図13のフロー図を参照して説明する。
まず、PWM指令値を変化させて、モータ出力調整をする(S121)。そして、キャリッジ5の移動に伴ってリニアエンコーダ42のエンコーダセンサ41からの出力される信号を入力し(S122)、この結果からキャリッジ5の位置・速度を算出する(S123)。
ついで、位置・速度の算出結果から、PWM指令値を決定し、PWMのDuty比を調整する(モータ出力調整をする)(S124)。
キャリッジ5が目標位置に到達するまで、上記S122〜S125の処理(制御)を繰り返し、主走査モータ8を減速させて、目標位置に到達したところで、この減速領域処理を終了する。
次に、本発明の第2実施形態について図14を参照して説明する。図14は同実施形態における図9の加速領域処理の説明に供するフロー図である。
前記第1実施形態では、加速領域と等速領域を、所定の位置や速度、又は時間などに従って切替えるようにしているのに対し、本実施形態では、出力の変化で加速領域から等速領域へ切替えるようにしている。
出力減少状態でPWM指令値の最小値minを上書きする形で格納保持を続けることで、加速領域内で起こる出力ピーク後のPWM指令値の最小値を保持することが可能になる。また、格納保持したPWM指令値の最小値minは、前記第1実施形態と同様に、等速領域処理で継続して使用する。
なお、出力減少後に出力増加を検出した場合は、等速領域に到達したとして加速領域処理を終了する。
つまり、図14を参照して、PWM指令値を変化させて、主走査モータ8を起動(ON)し(S131)、キャリッジ5の移動を開始する。
そして、キャリッジ5の移動に伴ってリニアエンコーダ42のエンコーダセンサ41からの出力される信号を入力し(S132)、この結果からキャリッジ5の位置・速度を算出する(S133)。
ついで、位置・速度の算出結果から、PWM指令値を決定し、PWMのDuty比を調整する(モータ出力調整をする)(S134)。
その後、調整した結果、PWM指令値が加速領域内で、出力減少中、かつ、最小値であるときには、その値をメモリ(格納手段)にPWM指令値の最小値Minとして上書きする形で格納保持する(S135、S136)。
そして、出力減少後に出力が増加するまで、S132〜S136の処理を繰り返し、主走査モータ8を加速させて、出力が増加したとき(S137)に、この加速領域処理を終了する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。まず、同実施形態における機構部について図15の要部平面図を参照して説明する。
本実施形態では、キャリッジ5には、液体吐出ヘッド及びヘッドに液体を供給するヘッドタンクを一体にした複数(ここでは、4個)の記録ヘッド6a〜6d(区別しないときは「記録ヘッド6」という。)が主走査方向に一列に配置されて搭載されている。
そして、例えば、記録ヘッド6aは黒色(K)の液滴を、記録ヘッド6bはシアン(C)の液滴を、記録ヘッド6cはマゼンタ(M)の液滴を、記録ヘッド6dはイエロー(Y)の液滴を、それぞれ吐出する。
記録ヘッド6のヘッドタンクには、装置本体101に交換可能に装着されるメインタンクであるインクカートリッジ60から供給チューブ62を介して各色のインクが供給され、供給チューブ62は、チューブガイド61によって接触部のみ保持される。
なお、その他の構成は前記画像形成装置と同様である。
次に、上述したチューブガイド(供給チューブの屈曲)による負荷変動による異物検出の誤検出について図16を参照して説明する。図16は、等速領域においてPWM指令値の変動幅が大きいときに最小値側で異物として誤検出したときのキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化を示す説明図である。
前述したようにキャリッジの等速領域において、異物に接触した場合は、図8に示すとおりであるが、異物ではないものによってPWM指令値の変動幅が大きくなることがある。
例えば、キャリッジ5上の記録ヘッド6に接続された供給チューブ62が屈曲することで、その反力がキャリッジ5に影響して負荷変動を与えることがある。
この場合、多少の最小値の変化で予め設定されたPWM指令値の変動幅の閾値を超えてしまい、強制的に主走査モータ8のPWM指令値をモータ停止指示(PWM指令値2000)に変化させ、主走査モータ8を停止させてしまうことになる。これが、異物誤検出である。
すなわち、図16に示すように、等速領域において、チューブガイド61及び供給チューブ162による負荷(ただし、図16ではチューブガイド61のみ注記している。)によって、PWM指令値が増加している。
その後、通常動作の値近くまで戻るものの、負荷が軽くなったことで、PWM値の最小値が下がったときに最大値maxと最小値minから算出される変動幅ΔPWMの値が、設定された閾値を越えてしまうことで、キャリッジ5が停止してしまう。
そこで、本実施形態において、上述したようにPWM指令値の幅が大きいときでも最小値側で異物と誤検出しないようにしたときのキャリッジのPWMのDuty比の指令値変化について図17を参照して説明する。
ここでは、異物ではないものの負荷変動によって最小値minが変化することで、PWM指令値の変動幅ΔPWMが閾値の幅を越えてしまうことがないように、最小値minが変化したときには、同時に最大値maxからその変化量Δminを減算するようにしている。
これにより、PWM指令値の最大値maxと最小値minの差である検出幅(変動幅ΔPWM)が最小値minの変化によって変化しなくなる。したがって、変動幅ΔPWMが閾値の幅を越えず、最小値minの変化によってキャリッジ5を停止することがなくなる。
つまり、PWM指令値の変動幅ΔPWMは、最大値max−最小値Mmin、で算出する。ここで、最小値minが変化量Δminだけ変化したときには、最大値maxから変化量Δminを減算した値を、PWM指令値の最大値maxとする。
したがって、PWM指令値の変動幅ΔPWMは、最小値minが変化する前と同じ変動幅となる。
つまり、保持するPWM指令値の最小値を変更するとき、変更前のPWM指令値の最小値と変更後のPWM指令値の最小値の差(変化量Δmin)を、保持しているPWM指令値の最大値から減算してPWM指令値の最大値とする。
これによって、PWM指令値の変動幅が大きいときに、最小値側で異物と誤検出しないようにすることができる。
また、閾値の幅を変えることなく誤検出を防ぐことが可能となり、閾値を大きくして誤検出を防ぐ場合に発生してしまう検出の遅れがなく、ヘッドやキャリッジなどへのダメージを最小限にできる。
次に、本実施形態における図9の等速領域処理1について図18のフロー図を参照して説明する。
この等速領域処理1では、前述した図11で説明した等速領域処理1と同様に、PWM指令値が等速領域内で最大値max又は最小値minであるときには、その値をメモリに格納保持する(S205)。
その後、PWM指令値の最小値の変化量Δminを、最大値maxから減算して、減算結果を最大値maxとして保持する(S212)。
そして、前述した図11で説明した等速領域処理1と同様に、保持したPWM指令値の最大値maxと最小値minの結果からPWM指令値の変動幅ΔPWMを算出する(S206)。
なお、その他の処理は、前述した図11で説明した等速領域処理1と同様であるので、その説明を省略する。
このようにすることで、PWM指令値の変動幅が大きいときに、最小値側で異物と誤検出しないようにすることができる。
次に、本実施形態における図9の等速領域処理2について図19のフロー図を参照して説明する。
この等速領域処理2では、前述した図12で説明した等速領域処理2と同様に、PWM指令値が等速領域内で最大値max又は最小値minであるときには、その値をメモリに格納保持する(S305)。
その後、PWM指令値の最小値の変化量Δminを、最大値maxから減算して、減算結果を最大値maxとして保持する(S311)。
そして、前述した図12で説明した等速領域処理2と同様に、保持したPWM指令値の最大値maxと最小値minの結果からPWM指令値の変動幅ΔPWMを算出する(S306)。
なお、その他の処理は、前述した図12で説明した等速領域処理2と同様であるので、その説明を省略する。
このようにすることで、PWM指令値の変動幅が大きいときに、最小値側で異物と誤検出しないようにすることができる。
上記実施形態における主走査モータの制御に関する各処理は、ROMなどに格納されたプログラムによってコンピュータ(CPU)に行なわせている。このプログラムは、記憶媒体に記憶して提供することができ、或はインターネットネットなどのネットワークを通じてダウンロードすることで提供できる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、上記実施形態ではロール紙を使用する画像形成装置に適用しているが、シートを使用する画像形成装置にも同様に適用することができる。
5 キャリッジ
6 記録ヘッド(液体吐出ヘッド)
8 主走査モータ(駆動源)
21 搬送手段
23 搬送ローラ
24 加圧ローラ
42 リニアエンコーダ
101 装置本体
102 給紙装置
112 ロール体
120 ロール紙(シート、ロール状媒体)
400 制御部
408 モータ制御部

Claims (12)

  1. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御する駆動制御手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果からPWM指令値を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持する保持手段と、
    前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値を越えたときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力する手段と、
    前記保持手段に保持する前記PWM指令値の最小値を変更するとき、変更前の前記PWM指令値の最小値と変更後の前記PWM指令値の最小値の差を、保持している前記PWM指令値の最大値から減算して前記PWM指令値の最大値とする手段と、を備えている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検出手段は、リニアエンコーダと、前記リニアエンコーダの出力信号から前記キャリッジの位置信号及び速度信号を生成する生成手段とを含む
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御する駆動制御手段と、を備え、
    前記駆動制御手段は、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果からPWM指令値を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持する保持手段と、
    前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較する比較手段と、
    前記比較手段の比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値を越えたときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力する手段と、を有し、
    前記駆動制御手段は、
    定期的に前記閾値を再設定し、
    前記閾値の再設定を行うときには、前記キャリッジを最高動作速度で移動させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記閾値の再設定は、電源投入後、前記キャリッジの1回目の移動動作をするときに行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  5. 装置の一部に対する電力供給を停止する省エネモードを有し、
    前記閾値の再設定は、前記省エネモードから復帰した後、前記キャリッジの1回目の移動動作をするときに行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  6. 印刷枚数を計数する手段を有し、
    前記閾値の再設定は、前記計数した印刷枚数の予め定めた所定枚数になったときに行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記キャリッジの移動回数を計数する手段を有し、
    前記閾値の再設定は、前記計数した移動回数が予め定めた所定回数になったときに行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  8. 装置の周囲温度及び周囲湿度の少なくともいずれかを検出する手段と、
    前記装置の周囲温度及び周囲湿度の少なくともいずれかの変化量が予め定めた所定変化量を越えたか否かを判別する手段と、を有し、
    前記閾値の再設定は、前記判別した変化量が予め定めた所定変化量を越えたときに行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御して画像形成を行う画像形成方法であって、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出し、
    前記検出結果からPWM指令値を算出し、
    前記算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持し、
    前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較して、
    前記比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値よりも大きいときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力し、
    前記保持している前記PWM指令値の最小値を変更するとき、変更前の前記PWM指令値の最小値と変更後の前記PWM指令値の最小値の差を、保持している前記PWM指令値の最大値から減算して前記PWM指令値の最大値とする、
    ことを特徴とする画像形成方法。
  10. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御して画像形成を行う画像形成方法であって、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出し、
    前記検出結果からPWM指令値を算出し、
    前記算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持し、
    前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較して、
    前記比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値よりも大きいときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力し、
    定期的に前記閾値を再設定し、
    前記閾値の再設定を行うときには、前記キャリッジを最高動作速度で移動させる
    ことを特徴とする画像形成方法。
  11. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出し、
    前記検知結果からPWM指令値を算出し、
    前記算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持し、
    前記WM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較して、
    前記比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値よりも大きいときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力し、
    前記保持している前記PWM指令値の最小値を変更するとき、変更前の前記PWM指令値の最小値と変更後の前記PWM指令値の最小値の差を、保持している前記PWM指令値の最大値から減算して前記PWM指令値の最大値とする
    処理をコンピュータに行わせる
    ことを特徴とするプログラム。
  12. 記録ヘッドが搭載され、往復移動されるキャリッジの駆動源をPWM制御で駆動制御する処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
    前記キャリッジの位置及び速度の少なくともいずれかを検出し、
    前記検知結果からPWM指令値を算出し、
    前記算出されたPWM指令値の最大値と最小値を保持し、
    前記PWM指令値の最大値と最小値の幅と予め定めた閾値とを比較して、
    前記比較の結果、前記PWM指令値の最大値と最小値の幅が前記閾値よりも大きいときには、前記キャリッジの駆動を停止する指示を出力し、
    定期的に前記閾値を再設定し、
    前記閾値の再設定を行うときには、前記キャリッジを最高動作速度で移動させる
    処理をコンピュータに行わせる
    ことを特徴とするプログラム。
JP2013195950A 2012-11-22 2013-09-20 画像形成装置、画像形成方法、プログラム Active JP6241170B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013195950A JP6241170B2 (ja) 2012-11-22 2013-09-20 画像形成装置、画像形成方法、プログラム
US14/086,762 US9102176B2 (en) 2012-11-22 2013-11-21 Image forming apparatus, image forming method, and non-transitory computer-readable storage medium

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012256852 2012-11-22
JP2012256852 2012-11-22
JP2013195950A JP6241170B2 (ja) 2012-11-22 2013-09-20 画像形成装置、画像形成方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014121868A JP2014121868A (ja) 2014-07-03
JP6241170B2 true JP6241170B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=50727650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013195950A Active JP6241170B2 (ja) 2012-11-22 2013-09-20 画像形成装置、画像形成方法、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9102176B2 (ja)
JP (1) JP6241170B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6760991B2 (ja) * 2018-04-16 2020-09-23 ファナック株式会社 モータ構成選定装置、モータ構成選定方法及びプログラム
JP2019188778A (ja) * 2018-04-27 2019-10-31 キヤノン株式会社 電子機器及びその制御方法
US11635924B2 (en) 2019-04-11 2023-04-25 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing error detection
US20210283521A1 (en) * 2020-03-11 2021-09-16 Spin Master Ltd. System and method for controlling a flying toy
JP2022175857A (ja) * 2021-05-14 2022-11-25 キヤノン株式会社 記録装置及びキャリッジ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1545885B1 (en) * 2002-08-22 2010-11-17 MVM Technologies, Inc. Universal inkjet printer device
US6722754B1 (en) * 2003-01-03 2004-04-20 Axiohm Transaction Solutions, Inc. Printer carriage jam detector using sensed motor current
JP2006240026A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Canon Inc 記録装置及び記録制御方法
JP2007276138A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Seiko Epson Corp 駆動モータの制御装置、被駆動部材の駆動装置、インクジェットプリンタおよび被駆動部材の駆動方法
JP2008183777A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Brother Ind Ltd 設定方法及び画像形成装置
JP5032909B2 (ja) 2007-07-27 2012-09-26 株式会社リコー 画像形成装置、画像形成システム、画像形成方法、搬送不良検出プログラム、及びこれを格納した情報記録媒体
US7832824B1 (en) * 2009-04-30 2010-11-16 Eastman Kodak Company Method for printing with an accelerating printhead
JP5617460B2 (ja) * 2010-09-10 2014-11-05 株式会社リコー サーボ制御装置および画像形成装置、並びにサーボ制御プログラム
JP2012111144A (ja) * 2010-11-25 2012-06-14 Canon Finetech Inc インクジェット記録装置

Also Published As

Publication number Publication date
US9102176B2 (en) 2015-08-11
JP2014121868A (ja) 2014-07-03
US20140139848A1 (en) 2014-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6241170B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、プログラム
JP4683097B2 (ja) 電子機器
JP2010064459A (ja) 画像形成装置及び用紙搬送装置
US8267401B2 (en) Recording apparatus and transporting control method in recording apparatus
JP4915167B2 (ja) インクジェット式記録装置及びその制御方法
US9604449B2 (en) Image forming apparatus, roll print medium conveyance control method and non-transitory computer readable recording medium
JP6011275B2 (ja) 画像形成装置
JP6236774B2 (ja) 画像形成装置、プログラム
JP6962137B2 (ja) 記録装置
US9604476B2 (en) Paper cutting apparatus and printing apparatus
JP5578248B2 (ja) 記録装置
JP2013215914A (ja) 記録装置、記録装置の駆動制御方法および記録装置の駆動制御プログラム
JP5195318B2 (ja) モータ制御装置、記録装置及びモータ制御方法
JP2013180893A (ja) 画像形成装置
JP2013173281A (ja) 画像形成装置
JP7016479B2 (ja) 印刷装置、ホーム位置決め方法、プログラム
JP2006281553A (ja) 印刷装置、スティックスリップ検知方法、プログラム、および印刷システム
JP7327026B2 (ja) 駆動システム
US11358404B2 (en) Printer and method for preventing erroneous interruption of printing
JP6759727B2 (ja) 印刷装置、プログラム
JP2006312285A (ja) 印刷装置、スティックスリップ検知方法、プログラム、および印刷システム
JP2022154875A (ja) 制御システム
JP2022154877A (ja) 制御システム
JP2009248359A (ja) 液体噴射装置及び重ね合わせ方法
JP4586665B2 (ja) 印刷装置、スティックスリップ対応方法、プログラム、および印刷システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171023

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6241170

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151