JP2011083949A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 特別の機構を必要とせず、装置の大型化を生じることなく、キャリッジユニットが暴走しているか否かを直ちに加減速中でも判断することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジユニットと、キャリッジユニットを移動させるためのキャリッジ駆動手段と、キャリッジユニットの移動範囲に設けられた位置検出マークと、キャリッジユニットが移動するときに位置検出マークを読取る読取手段と、読取手段で位置検出マークを読み取ったタイミングからキャリッジユニットの移動速度を算出する制御部と、を備える。
【選択図】 図1

Description

往復移動するキャリッジに搭載した記録ヘッドにより画像を記録する画像形成装置に関する。
シリアルタイプの画像形成装置では、エンコーダフィルムに汚れやキズ等が発生したり、エンコーダセンサに故障等が発生したときは、キャリッジユニットの位置制御が不能になることがある。その場合、キャリッジユニットが勝手に走り出してしまい、左右の側板に衝突激突してキャリッジユニットや左右の側板を破損したり変形させたりすることがある。特許文献1には、原点位置検出センサ、クリーニング位置検出センサ、キャップ位置検出センサを設け、これらのセンサをキャリッジユニットが通過した場合にキャリッジユニットの暴走を判別する方法が開示されている。
特開2003−326690号公報
しかしながら、特許文献1では、キャリッジユニットが停止する位置のそれぞれにセンサを配する必要があり、かなりのコストアップになってしまう。また、キャリッジユニットが停止すべき位置を通過した場合にモータを停止させるため、左右の側板からの距離が小さい位置でモータを停止させることになり、停止までのマージンが少ないという課題もある。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、特別の機構を必要とせず、装置の大型化を生じることなく、キャリッジユニットが暴走しているか否かを直ちに加減速中でも判断することができる画像形成装置を提供することである。
本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジユニットと、前記キャリッジユニットを移動させるためのキャリッジ駆動手段と、前記キャリッジユニットの移動範囲に設けられた位置検出マークと、前記キャリッジユニットが移動するときに前記位置検出マークを読取る読取手段と、前記読取手段で前記位置検出マークを読み取ったタイミングから前記キャリッジユニットの移動速度を算出する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、特別の機構を必要とせず、装置の大型化を生じることなく、キャリッジユニットが暴走しているか否かを直ちに加減速中でも判断することができる画像形成装置が提供される。
一実施形態に係る画像形成装置の要部の斜視図 一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図 キャリッジユニットの斜視図 回復ユニットの斜視図 一実施形態に係る画像形成装置の給紙搬送経路とキャリッジユニットの縦断面図一実施形態に係る画像形成装置の縦断面図 記録ヘッドのリフトポジションを変えるためのリフト駆動部の斜視図 位置検出マークを示し、(a)は記録媒体の右端よりも右側にある位置検出マークの斜視図、(b)は記録媒体の左端よりも左側にある位置検出マークの斜視図 キャリッジユニットに搭載された記録ヘッドの複数のリフトポジションを示す側面図 一実施形態に係る画像形成装置のキャリッジユニットの暴走判断と暴走停止のフローチャート
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一または対応部分を示すものである。図1は一実施形態に係る画像形成装置の要部の斜視図である。キャリッジユニット1は、記録媒体に画像を記録する記録ヘッド8などをキャリッジに搭載して構成されている。キャリッジユニット1は、装置本体3の右側板6と左側板7との間に設置された不図示のガイドシャフトに沿って往復移動可能に案内支持されている。CR(キャリッジ)モータ15はベルト16を介してキャリッジに連結されており、装置本体の制御部によってキャリッジ駆動手段であるCRモータ15の駆動を制御することにより、キャリッジユニット1の位置及び移動速度を制御するように構成されている。記録ヘッド8と対向する位置には、記録媒体を支持するプラテン5が配されている。給紙部から給送される記録媒体9は、LF(ラインフィード)ローラ4とピンチローラ11のニップに挟持されるとともに、LFローラ4の駆動回転とピンチローラ11の従動回転により搬送力を付与されることで記録ヘッド8とプラテン5の間を搬送される。
本実施形態は、記録ヘッド8が画像データに基づいて吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録ヘッドである場合を示し、装置本体3の通紙領域(画像形成領域)を外れた右側所定位置に回復ユニット2が配されている。回復ユニット2は、記録ヘッド8のインク吐出性能を維持回復するための処理動作を行うものである。この回復ユニットは、例えば、吐出口を覆うキャップ、吐出面を拭き取り清掃するワイパー、吐出口からインクを吸引することで記録ヘッド内のインクをリフレシュする吸引ポンプなど備えている。図1は、キャリッジユニット1が回復ユニット2と対面する位置(通常、キャリッジユニットのホームポジション)にある状態を示す。
左側板7には、LFローラ4を駆動するための搬送モータや伝動機構からなる搬送ユニット32が設けられている。プラテン5上には、記録媒体9の右端縁を位置合わせするための基準ライン34がマーキングされている。装置本体3の右側には、手動でピンチローラ11の開放および押圧を行うためのピンチローラリリースレバー29が設けられている。さらに、吐出口からインクを吸引する吸引回復や記録を目的としない予備吐出などで吐出された廃インクを回収して貯留するためのメンテナンスカートリッジ31が設けられている。
画像形成装置には、CPU、メモリおよびI/O回路等を備えたコントローラからなる制御部50が設けられている。この制御部50は、内部メモリに予め格納された制御プログラムに従い、駆動モータや各種装置の動作を制御する。これにより、記録媒体の給送および搬送の動作を制御するとともに、画像データに基づいて記録ヘッド8の駆動を制御することにより、記録媒体に画像を記録していく。また、制御部50は、後述する読取手段による位置検出マークの検知結果、並びにエンコーダセンサによるエンコーダフィルムの検知結果に基づいて、キャリッジ駆動手段によるキャリッジユニット1の駆動を切替え制御する。さらに、制御部50は、その他の画像形成装置の全体の動作をそのタイミングを制御するものである。図2は一実施形態に係る画像形成装置の外観斜視図であり、装置本体3の前側には開閉可能なカバー28が設けられている。また、装置本体の右側には、装置状態に関するメッセージを表示したり、操作指示を入力したりするためのするオペレーションパネル30が配置されている。
図3はキャリッジユニット1の斜視図である。キャリッジユニット1はトランスレータ13とヘッドホルダ14で構成される。ヘッドホルダ14には記録ヘッド8(図示の例では2個)が固定されており、ヘッドホルダ14はトランスレータ13に対し上下方向に移動可能(相対位置調整可能)に装着されている。装置本体側のキャリッジユニット1の移動範囲であってキャリッジユニット1と対向する所定の複数位置には、後述する位置検出マークであるパッチ20、21、22、23が設けられている。そこで、ヘッドホルダ14の左側には、これらの位置検出マークを読み取るための読取手段であるマルチセンサ24が装着されている。トランスレータ13の両側には、ヘッドホルダ14を支持するリフト軸36の両端部と同位相で摺接するリフトカム12が配されている。リフトカム12をの回動位置を制御することでヘッドホルダ14の上下位置を制御することにより、記録ヘッド8とプラテン5との間の隙間(紙間)を調整することができる。また、トランスレータ13には、CRモータ15の駆動を伝えるためのベルト16が連結されている。
図4は回復ユニット2の斜視図である。キャリッジユニット1は、移動範囲内に設けられた回復ポジション(通常、キャリッジユニットのホームポジション)で回復ユニット2と対向する位置にセット可能である。本実施形態では、キャリッジユニット1に2個の記録ヘッド8が搭載されている。これに対応して、回復ユニット2には、2個のワイパー17と2個のキャップ18が設けられている。また、回復ユニット2には、2個のキャップ18に接続された吸引ポンプ19が設けられている。ワイパー17は記録ヘッド8の吐出面をクリーニングするものであり、キャップ18は吐出口を覆うことで吐出面の保護とインクの蒸発防止を図るものである。吸引ポンプ19はキャップを介してインクを吸引するものである。これらのワイパー17、キャップ18および吸引ポンプ19は不図示のモータによってそれぞれ所定のタイミングで駆動される。
図5は一実施形態に係る画像形成装置の給紙搬送経路とキャリッジユニット1の縦断面図である。本実施形態では、記録媒体9として、スプール37にロール状に巻かれたロール紙が使用されている。スプール37から解き出されるロール紙9は、ガイド10に沿って下から上へUたーんしながらLFローラ4とピンチローラ11のニップに挟持される。このロール紙9は、搬送ユニット32でLFローラ4を駆動することにより、記録ヘッド8とプラテン5との間を通して搬送される。記録媒体9の上側にはキャリッジユニット1が往復移動可能に配され、キャリッジユニット1の奥側(図示の左側)には、エンコーダフィルム25のコードを読み取るエンコーダセンサ26が装着されている。
図6は記録ヘッド8が装着されたヘッドホルダ14のリフトポジションを変えるためのリフト駆動部35の斜視図である。図6には、右側板6に取り付けられたリフト駆動部35を示し、左側板7にも同じ構成のリフト駆動部が取り付けられている。リフト駆動ユニット35はリフト駆動モータ27を有する。キャリッジユニット1はトランスレータ13とヘッドホルダ14を有し、ヘッドホルダ14に記録ヘッド8が装着されている。トランスレータ13にはヘッドホルダ14を上下動させるためのリフトカム12が装着されている。リフト駆動ユニット35の駆動がギア列を介してリフトカム12に伝達されることで、ヘッドホルダ14および記録ヘッド8が上下動する。その際、不図示のガイドシャフトに案内支持されているトランスレータ13は上下動しない。
図7はキャリッジユニット1と対向する領域に設けられた位置検出マークを示し、図7(a)は記録媒体の右端よりも右側にある位置検出マークを示す斜視図であり、図7(b)は記録媒体の左端よりも左側にある位置検出マークを示す斜視図である。キャリッジユニット1の移動範囲で、プラテン5を含むキャリッジユニット1と対向する領域(プラテン部という)には、キャリッジユニット1上のマルチセンサ(読取手段)24によって読み取り可能な複数の位置検出マーク20、21、22、23が配置される。本実施形態では、各位置検出マークは、それぞれ、10mm×10mmの大きさの白色のパッチで形成されている。
装置本体3の中央より右側であって記録媒体9の右側には、パッチ20およびパッチ21が配置されており、は、パッチ22とパッチ23が配置されている。パッチ20とパッチ21は、装置本体3の中央より右側であって、最大幅である44インチ幅の記録媒体9よりも右側の領域に140mmの間隔をおいて配置されている。また、パッチ22とパッチ23は、装置本体3の中央より左側であって、最大幅である44インチ幅の記録媒体9よりも左側の領域に140mmの間隔をおいて配置されている。つまり、記録媒体の左端よりも左側の領域に所定距離(140mm)をおいた2箇所と、記録媒体の右端よりも右側の領域に所定距離(140mm)をおいた2箇所おそれぞれに、位置検出マークであるパッチが設けられている。
図8はキャリッジユニット1のヘッドホルダ14の複数のリフトポジション(上下位置)を示す。図8(a)はLポジションを、図8(b)はM1ポジションを、図8(c)はM2ポジションを、図8(d)はM3ポジションを、図8(e)はHポジションを示す側面図である。Lポジションでは記録ヘッド8の吐出面(吐出口が配されたフェイス面)からプラテン5の上面までの距離Sが1.4mmである。そして、M1ポジションでは距離Sが1.8mmであり、M2ポジションでは距離Sが2.0mmであり、M3ポジションで距離Sが2.2mmであり、Hポジションでは距離Sが2.6mmである。
次に、画像形成装置のイニシャライズ動作について説明する。装置本体3の電源をONすると、装置全体のイニシャライズ動作が開始される。まず、キャリッジユニット1が、図1に示すような右側端部近傍の回復ユニット2と対面するホームポジションから、10inch/sec の速度で左方向へ約200mm程度移動する。次に回復ユニット2のイニシャライズを開始し、キャップ18の上下移動、ワイパー17の前後移動、吸引ポンプ19の回転を行った後、それぞれが所定の位置で停止する。続いて、キャリッジユニット1のイニシャライズが開始される。キャリッジユニット1は、ホームポジションから10inch/sec の速度でさらに右側へ駆動されることで右側板6に突き当たるまで移動し、突き当たった位置を主走査方向の原点として停止する。
続いて、キャリッジユニット1がこの原点位置にある状態で、キャリッジユニット1を右側板6に押し付ける方向にCRモータ15を30%dutyで駆動し続ける。そして、この状態を保持したまま、リフト駆動モータ27を駆動してリフトカム12を回動させることで、キャリッジユニット1のリフトポジションを図8(b)のM1ポジションへ移動させる。その際、キャリッジユニット1がすでにM1ポジションに位置している場合は、リフト駆動モータ27によるリフトカム12の駆動を省略することができる。その後、キャリッジユニット1を、10inch/sec の速度で左方向へ、回復ユニット2と対面するキャッピングポジションまで移動させる。その位置で、回復ユニット2の各キャップ18を上方に移動させ、各記録ヘッド8の吐出面に密着させることで吐出口を覆ったキャッピング状態になる。これで、回復ユニット2およびキャリッジユニット1のイニシャライズが完了する。
次に、LFローラ4を駆動するための搬送ユニット32のイニシャライズが開始される。まず、ピンチローラ11のLFローラ4への押圧が解除され、LFローラ4が記録媒体9を送り出す方向とは逆の方向に所定回数だけ回転駆動される。続いて、LFローラ4を、記録媒体9を送り出す搬送方向に所定回数だけ回転駆動する。その後、ピンチローラ11をLFローラ4に当接させて押圧状態にすることで、搬送ユニット32のイニシャライズが完了する。以上で、装置全体のイニシャライズ動作が完了する。
次に、記録媒体9の装置本体3への装填について説明する。電源がオフの状態であれば、記録媒体9は装置本体3外のスプール37に保持されているため、画像形成するためには、ユーザが装置本体3に記録媒体をセット(装填)する必要がある。そのため、ユーザは、スプール37から解き出される記録媒体をガイド10に沿って手で送り出す。手で送り出していくと、記録媒体の先端がLFローラ4とピンチローラ11のニップに到達する。その際、記録媒体9は用紙センサ33(図1)を通過する。用紙センサ33が記録媒体9の通過を検知すると、LFローラ4が送り出し方向(搬送方向)に回転し始め、記録媒体9はユーザが手を離しても自動的に送り出される。
所定量送り出されたところでLFローラ4が停止する。そこで、ユーザは、装置のカバー28を開け、ピンチローラリリースレバー29を持ち上げてピンチローラ11のLFローラ4に対する押圧を解除する。そして、記録媒体9の右端縁を装置本体3の基準ライン34に合わせたところで、ピンチローラリリースレバー29を戻す。これにより、ピンチローラ11は記録媒体9をLFローラ4に押圧する状態になる。次いで、カバー28を閉じると、LFローラ4が所定量だけ逆方向に回転することで、記録媒体9の先端がピンチローラ11の上流側まで戻される。この状態では、ピンチローラ11はLFローラ4に押圧されたままであり、記録媒体9はその先端部がLFローラ4とピンチローラ1のニップに押し付けられて彎曲することで、レジ取り(斜行矯正)が行われる。
次に、セットされた記録媒体の幅検知と斜行検知について説明する。記録媒体9の幅検知と斜行検知は、キャリッジユニット1に搭載された読取手段としてのマルチセンサ24を用いて行われる。記録媒体9の先端がピンチローラ11の搬送上流側にある状態から、まず、LFローラ4により、マルチセンサ24が記録媒体の左右端縁を検知できるところまで記録媒体を送り出す。次に、回復ユニット2のキャップ18を下方に移動させ、キャッピング状態を開放状態にする。そして、キャリッジユニット1を、画像形成時の速度より遅い10inch/secの速度で左方向へ移動させていく。移動開始と同時にマルチセンサ24の読み取りを開始する。装置本体3側のプラテン5を含むプラテン領域(本実施形態では黒色)には位置検出マークとしての白色のパッチ20、21、22、23が配置されている。
読み取りキャリッジユニット1が左方向へ移動していくと、マルチセンサ24はまずプラテン領域の黒色を検知する。ここから左方向に移動すると、1つ目のパッチ20の右端部を通過する。この時、マルチセンサ24はプラテン領域の黒色からパッチ20の白色を検知する。その時の変化した位置(キャリッジユニット1の主走査方向位置)を、エンコーダフィルム25とエンコーダセンサ26により位置情報として記憶する。ここからキャリッジユニット1が左方向に移動すると、今度はパッチ20の白色からプラテン部の黒色を検知する。このときも位置も、同様に位置情報として記憶する。記憶した2つの位置情報に基づく演算処理によりパッチ20の幅を算出する。
パッチ20〜23の幅はそれぞれ10mmであり、算出したパッチ20の幅が10mm±1mmであれば、さらにキャリッジユニット1を左方向に移動させる。仮に、算出したパッチ20の幅が10mm±1mmを外れる値であれば、装置本体3もしくはセンサの不具合が考えられるので、フェータルエラーオペレーションパネル30上に表示してユーザに知らせる。さらにキャリッジユニット1を左方向に移動させると、2つ目のパッチ21を通過することとなり、この場合も1つ目のパッチ20と同様に、記憶した位置情報に基づく演算処理によりパッチ21の幅を算出する。算出したパッチ21の幅が10mm±1mmであれば、さらにキャリッジユニット1を左方向に移動させる。そうすると、マルチセンサ24は記録媒体9の右端を通過することとなり、そのとき、マルチセンサ24はプラテン領域の黒色から記録媒体の白色を検知する。このときも同様に位置情報を記憶する。さらに、キャリッジユニット1が左方向移動すると、今度は記録媒体9の左端部を通過することとなり、そのとき記録媒体の白色からプラテン領域の黒色を検知する。この時も同様に位置情報を記憶する。そして、記録媒体の右端通過と左端通過の2つの位置情報を演算処理することにより記録媒体の幅を算出する。
マルチセンサ24により記録媒体の左端を検知して幅サイズを算出したところで、キャリッジユニット1を一度停止させて移動方向を反転させ、右方向に10inch/secの速度で移動を開始させる。キャリッジユニット1が右方向に移動し始めるのと同時に、LFローラ4により記録媒体9を一定量(例えば300mm)送り出す。キャリッジユニット1が右方向に移動し、マルチセンサ24が記録媒体の右端を通過したあたりでキャリッジユニット1を停止させる。LFローラ4による一定量の送り出しが終わったところで、再度キャリッジユニット1を左に方向に10inch/secの速度で移動させる。
すると、マルチセンサ24は、記録媒体の右端を通過することで、往移動時に検知位置と今回の検知位置とから検知した変化位置および位置変化量を記憶する。こうしてLFローラ4が記録媒体9を300mm送り出す前と300mm送り出した後の位置情報を演算処理することで、記録媒体の斜行量を検知することができる。検知された斜行量が設定値以下であれば、斜行OK(問題なし)と判断する。斜行OKであれば、キャリッジユニット1を右方向に10inch/secの速度で右側に配されたキャップポジションの位置まで移動させ、回復ユニット2のキャップ18を上方に移動させて記録ヘッド8の吐出面に密着させることでキャッピング状態にする。そして、LFローラ4を逆方向に回転させて記録媒体9の先端がピンチローラ11の手前(上流側)にくるまで逆搬送する。一方、斜行がNGの場合は、装置本体3に対し記録媒体が斜めにセット(装填)されたことをオペレーションパネル30上に表示してユーザに知らせる。そして、記録媒体を再セットしてもらう。
次に、画像を形成するときの記録動作について説明する。画像形成装置は、パソコン等のホストからの記録指令を受けると待機状態から記録動作に移る。まず、画像形成の準備に入ることで、回復ユニット2のキャップ18が下方に移動し、記録ヘッド8のキャッピング状態から開放状態になる。次に、キャリッジユニット1が回復ユニット2と対面するホームポジションに位置する状態のまま、記録ヘッド8から所定回数の予備吐出(記録を目的としないインク吐出)を行う。予備吐出されるインクは回復ユニット2のキャップ18内で受けることになる。予備吐出が終了すると、吸引ポンプ19を作動することによりキャップ18内のインクをメンテナンスカートリッジ31(図1)に回収する。また、予備吐出の後、ワイパー17を作動させて記録ヘッド8の吐出面をワイピング(拭き取り清掃)する。
次いで、キャリッジユニット1のリフトポジションを、使用する記録媒体と記録モードに応じたポジションにセットする。イニシャライズが終了した状態では記録ヘッド8は図8(b)のM1ポジションにあるため、ここでは、それ以外のポジションへセットする場合の動作を説明する。キャップ18はすでに開放状態にあり、まず、キャリッジユニット1を右方向へ駆動し右側板6に突き当たるまで移動させる。キャリッジユニット1が右側板6に突き当たったところで、キャリッジユニット1は移動を停止するが、その位置でCRモータ15を30%のdutyで回転駆動させてキャリッジユニット1を右側板6に押し付ける動作を続ける。この状態を維持したまま、リフトモータ27を回転させることにより、キャリッジユニット1のリフトポジションをM1ポジションから必要とされる他のポジションへ移動させる。ちなみに、25℃/50%の環境下において普通紙に標準モードで記録する場合は、図8(d)のM3ポジションへ移動させる。また、光沢紙に標準モードで記録する場合は、図8のM1ポジションであるため、そのままの状態で良い。
記録ヘッド8を所定のリフトポジションへ移動させた後、キャリッジユニット1による記録動作に入る。キャリッジユニット1は、所定の加速度で記録(画像形成)速度まで加速される。この加速度と記録速度は、記録する記録媒体9の種類や記録モードによって適正値に設定されており、例えば、記録媒体が光沢紙である場合は最大値となり、加速度が9m/sec2 で、記録速度は60inch/secである。光沢紙の場合、キャリッジユニット1は9m/sec2 の加速度で左方向へ移動していく。そして60inch/secの記録速度に到達した後、ホストから受けた画像情報に基づいて記録ヘッド8から記録媒体9はインクを吐出して画像を記録する。
往路1スキャンの画像形成が終了したら減速を開始する。減速度は加速度と同じ9m/sec2 の値である。記録ヘッドのインク吐出が終了し、キャリッジユニット1が減速を開始するとのほぼ同時に、LFローラ4により記録媒体9を所定量搬送する副走査が開始される。LFローラ4の回転も所定の加速度で所定の回転速度まで加速される。所定の回転速度で所定量を搬送したところで、所定の減速度で減速が開始され、搬送速度(回転速度)がゼロになる。例えば、LFローラ4の回転の加速度および減速度は同じ2m/sec2 に設定され、搬送速度は3inch/secに設定される。キャリッジユニット1は移動速度がゼロになったところで移動方向を反転し、右方向へ移動を開始する。
この右方向への復路1スキャンにおいても、同様に、キャリッジユニット1は9m/sec2 の加速度で加速され、60inch/secの記録速度に到達した後に画像形成が開始される。この際、記録ヘッド8からのインク吐出が開始されるまでに、LFローラ4による記録媒体9の所定量の搬送動作が終了し、LFローラ4は停止する。そして、上記の記録速度に同期して、パソコン等のホストから受けた画像情報に基づいて記録ヘッド8からインクを吐出して記録媒体に画像を形成していく。そして、復路1スキャンの画像形成が終了したらキャリッジユニット1の減速が開始される。キャリッジユニット1の減速が開始されるのとほぼ同時に、LFローラ4により記録媒体9を所定量搬送する副走査が開始される。この場合のLFローラ4の回転も所定の加速度で所定の回転速度まで加速される。所定の回転速度で所定量を搬送したところで、所定の減速度で減速が開始され、搬送速度(回転速度)がゼロになる。例えば、LFローラ4の回転の加速度および減速度は同じ値の2m/sec2 に設定され、搬送速度は3inch/secに設定される。
復路1スキャンの画像形成した後のキャリッジユニット1の減速は9m/sec2 の減速度で行われる。そして、キャリッジユニット1は、減速されながら右側端部まで移動したところで移動速度がゼロになり、移動速度がゼロになったところで再び移動方向を反転して前述と同様の右方向へ移動を開始する。以上のようなキャリッジユニット1の一連の往復動作を繰り返すことにより、記録媒体9に所定サイズの画像が記録される。記録媒体9のサイズとパス数とにより、必要なキャリッジユニット1の往復回数が決まる。本実施形態では、記録ヘッド8にはノズル数1280のノズル列が形成されており、解像度が1200dpiである。従って、ノズル列の長さが27.1mmで記録媒体のサイズがA0であれば、840mm×1188mmの記録画像となるので、1パス記録の場合はキャリッジユニット1は20往復強することになる。
最終スキャンの画像形成を終了してキャリッジユニット1が減速を開始したところで、ロール紙である記録媒体9はLFローラ4の回転により切断位置まで搬送される。切断位置においては、不図示のカッタユニットを左端部のホームポジションから右方向へ移動させながら記録媒体9を切断していく。記録媒体を切断した後、カッタユニットは左方向へ移動することでホームポジションへ戻される。切断後の未記録側の記録媒体9は、その先端がLFローラ4とピンチローラ11のニップの上流側にくるまで逆方向に搬送される。一方、60inch/secの記録速度で最終スキャンの画像形成を行った後に減速を始めたキャリッジユニット1は、移動速度が10inch/secになるまで減速したところで、その速度のままキャップポジションの位置まで移動する。こうして、一連の記録動作を完了する。
次に、記録動作を完了した後の動作を説明する。キャリッジユニット1がキャップポジションに停止したところで、回復ユニット2による回復動作を行った後、装置本体をイニシャライズ後の状態に戻す。その場合、記録ヘッド8のリフトポジションは、記録動作中のポジションから図8(b)のM1のポジションへ戻す。なお、記録動作中のポジションがM1である場合はそのままで良い。そこで、まず、CRモータ15の駆動によりキャリッジユニット1を右側板6に突き当たるまで移動させ、突き当たったらところで、CRモータ15を30%dutyでさらに駆動し続けることによりキャリッジユニット1を右側板6に押し付ける状態を継続する。この状態を保持したまま、リフトモータ27の駆動でリフトカム12を回動させることにより、記録ヘッド8のリフトポジションをM1ポジションに移動させる。M1ポジションに切り換えた後、キャリッジユニット1を左方向に10inch/sec の速度で回復ユニット2と対面するキャップポジションへ移動させる。移動させたところで、記録ヘッド8からキャップ18へ一定発数の予備吐出を行う。予備吐出を終了した後、記録ヘッド8の吐出面をワイパー17により拭き取り清掃する。ワイピングが終了すると、キャップ18を上方に移動させて記録ヘッド8の吐出面に密着させることによりキャッピング状態にする。これで、装置本体はイニシャライズ後の状態と同じ状態に戻される。
次に、キャリッジユニット1が移動するときの読取手段であるマルチセンサ24による読取動作について説明する。記録動作などにおいてキャリッジユニット1が移動している間は、所定の時間間隔で、マルチセンサ24による検知動作(読取動作)の割り込み処理を行っている。記録動作の際には、記録媒体9の斜行を検知するために、キャリッジユニット1のスキャンごとにマルチセンサ24により記録媒体の右端縁の位置を検知している。LFローラ4による記録媒体9の送り出し量とマルチセンサ24による記録媒体9の右端縁の位置情報から記録媒体9が所定量以上斜行している場合は、画像形成の動作を中止し、斜行していることオペレーションパネル30上に表示してユーザに知らせる。
また、記録動作などでキャリッジユニット1が移動するときは、マルチセンサ24は右側の2つのパッチ20、21、あるいは左側の2つのパッチ22、23を検知することで、キャリッジユニット1が2つのパッチを通過した時間も算出している。光沢紙を標準モードで記録する場合は、キャリッジユニット1の加速度が9m/sec2 で記録速度が60inch/secであるので、パッチ20からパッチ21を通過する時間は加速時および減速時とも約0.2secである。同様に、キャリッジユニット1が左側でパッチ22からパッチ23を通過する時間も加速時および減速時とも約0.2secである。
次に、キャリッジユニット1の右側板6もしくは左側板7に衝突を防止させる方法について説明する。エンコーダフィルム25(図5)の汚れやキズ、あるいはエンコーダセンサ26の不具合などによってエンコーダの読み取り不良が発生することがある。このような場合は、キャリッジユニット1の位置情報を検知できなくなるため、キャリッジユニット1が最大の移動速度で左側板または右側板に激突することがある。キャリッジユニット1が大型で重量が2kgfを超えるような場合は、画像形成時の60inch/secを超えるような高速度で側板に激突すると、キャリッジユニット1自体が破損して正常な記録が不可能になったり、右側板6や左側板7が変形することがある。特に、右側板6はキャリッジユニット1の主走査方向の原点の位置を決める基準部材であるため、キャリッジユニット1が激突して右側板6を変形させると、原点位置が狂ってしまい、主走査方向の正確な位置を割り出すことが不可能になる。
次に、本実施形態におけるキャリッジユニット1の暴走防止と側板6、7への衝突防止について説明する。装置本体3のイニシャライズ動作の際、記録媒体を装填する際、記録動作を行う際などにおいてキャリッジユニット1がある速度で移動するとき、所定の加速度で所定速度に達するまで加速される。そのとき、エンコーダフィルム25とエンコーダセンサ26でキャリッジユニット1の位置情報を検知しながら加速を行っていく。しかしながら、そのとき、何らかの原因で位置情報が検知できない場合は、キャリッジユニット1はCRモータ15により発生可能な最大限の移動速度まで加速されながら移動し続けることになる。そして、位置情報を検知できないため、側板6、7のいずれかに激突するまで移動する。つまり、キャリッジユニット1が暴走することになる。
エンコーダフィルム25およびエンコーダセンサ26は、キャリッジユニット1の位置情報を検知するために設けられている。しかし、本実施形態では、エンコーダフィルム25およびエンコーダセンサ26での位置情報を検知できない場合でも、キャリッジユニット1に搭載された読取手段であるマルチセンサ24を用いてキャリッジユニット1の暴走を検知することができる。キャリッジユニット1と対面する装置本体側のプラテン部(プラテン5を含む領域)には、最大幅(44インチ幅)の記録媒体9の両側端縁のそれぞれの外側に、2つの位置検出マーカとしてのパッチが140mmの間隔をおいて配置されている。これらのパッチ20、21、22、23は、それぞれが白色で10mm×10mmの大きさである。2つのパッチの間隔140mmは、記録などために、キャリッジユニット1が最大の加減速度9m/sec2 および最大の速度60inch/secで移動するときに加減速する領域内にある。各パッチ20、21、22、23の副走査(搬送)方向の位置は、キャリッジユニット1上のマルチセンサ24の読取位置と合致している。
通常の動作では、パッチ20とパッチ21、もしくはパッチ22とパッチ23を通過する時間は、光沢紙に標準モードで記録する場合が最短であり、その時間は約0.2秒であり、これより速く通過することはない。キャリッジユニット1が暴走した場合は、いずれかの側の2つのパッチ間を、最大の記録速度60inch/secよりも速い速度で通過することになる。キャリッジユニット1が60inch/secの速度でパッチ20とパッチ21の間を通過するときの通過時間は約0.1secであるが、これは他側のパッチ22とパッチ23を通過する場合も同様である。よって、2つのパッチ(位置検出マーカ)を通過する時間が0.15sec以下である場合はキャリッジユニット1が暴走している判断することができる。そして、キャリッジユニット1が暴走していると判断された場合は、即座に、CRモータ15によるキャリッジユニット1の駆動を停止するように駆動制御手段により制御する。
図9は一実施形態に係る画像形成装置のキャリッジユニットの暴走判断と暴走停止のフローチャートである。キャリッジユニット1の移動動作の開始と同時に、読取手段であるマルチセンサ24の読み取りを開始させる。キャリッジユニット1の移動範囲においてプラテン5を含むプラテン領域は黒色であるとする。そこで、マルチセンサ24はプラテン領域の黒色を検知する。キャリッジユニット1が左方向へ移動していくと、1つ目のパッチ20の右端部を検知する。その場合、マルチセンサ24は黒色から白色を検知する。これと同時に、時間測定手段で時間を測定するために、時間T1をゼロにセットする。
ここからキャリッジユニット1が左方向へ移動していくと、マルチセンサ24はパッチ20の左端部で白色から黒色を検知する。その時の時間T1が0.015sec以下であればパッチ20を通過したと判断する。キャリッジユニット1がさらに左方向へ進むと、次に、マルチセンサ24は2つ目のパッチ21の右端部で黒色から白色を検知する。これと同時に、時間測定手段で時間を測定するために、時間T2をゼロにセットする。ここからキャリッジユニット1が左方向に移動していくと、パッチ21の左端部で白色から黒色を検知し、その時の時間T2が0.015sec以下であればパッチ21を通過したと判断する。
そして、時間測定手段により、マルチセンサ24が1つ目のパッチ20の右端部から2つ目のパッチ21の左端部まで移動する間の検知時間を測定する。この検知時間T1が0.15sec以上であれば、キャリッジユニット1は正常に動作していると判断できる。一方、検知時間T1が0.15sec以下であれば、キャリッジユニット1が正常な速度を超えた速度で移動していると判断できるので、その場合は即座にCRモータ15の駆動を停止してキャリッジユニット1の移動動作を強制的に停止させる。キャリッジユニット1が正常な速度で移動してれば、次に、マルチセンサ24は記録媒体の右側の端縁で黒から白(記録媒体上プラテン部上へ)を検知する。これと同時に、時間測定手段の時間T1をゼロにセットする。
そのままキャリッジユニット1が左方向へ移動していくと、記録媒体の左側の端縁における白から黒を検知する。その時の時間(記録媒体の右端から左端までの通過時間)T1が0.015sec以上であれば、パッチではなく記録媒体である判断して次へ進む。そして、記録媒体9が44インチの最大幅であれば、キャリッジユニット1の移動に伴ってマルチセンサ24が次に検知するのはパッチ22とパッチ23である。その場合は、パッチ20とパッチ21を検知して時間を測定するのと同じやり方で、測定時間によってキャリッジユニット1が暴走しているか否か判断できる。
また、記録媒体9の幅が最大幅ではなく最小幅の20インチである場合は、パッチ22とパッチ23はキャリッジユニット1の左側の反転位置内に存在しない。ただし、キャリッジユニット1が暴走している場合は、反転移動することなく、パッチ22とパッチ23を正常な速度よりも速い速度で通過する。このため、キャリッジユニット1が暴走していることを、上述と同様の時間測定手段による位置検知と検知時間によって判断することができる。キャリッジユニット1が暴走していないときは、キャリッジユニット1が移動方向を反転することで記録媒体9を検知、続いて2つのパッチ21、20を順次検知し、その間の通過時間の測定から暴走の有無を判断することができる。いずれの場合も、個々のパッチ幅を通過する時間測定からパッチを判別するとともに、140mmの間隔で配置されている2つのパッチを通過する時間を測定することで、記録媒体とパッチを確実に区別しながらキャリッジユニット1の暴走の有無を判断する。
なお、以上の実施形態では、キャリッジユニット1が移動するときの通過時間を測定することでパッチ(位置検出マーカ)と記録媒体とを区別する方法が採られている。通常の動作においては、キャリッジユニット1に搭載されているエンコーダセンサ26でエンコーダフィルム25を読取ってキャリッジユニット1の移動を検知することにより、キャリッジユニット1の位置制御を行っている。つまり、常に、エンコーダセンサ26を用いる位置制御と、パッチ20〜23を用いてキャリッジユニット1の速度を算出する制御は、キャリッジが動作しているときは常に両方の制御が行われている。
以上説明した実施形態によれば、記録媒体の端部を読み取って幅や斜行を検知することができる。また、記録媒体の幅を検知したり、斜行矯正やレジ調整を行うために本来備えている読取手段(マルチセンサ)24を用いて、キャリッジユニット1の暴走を判断することができる。これにより、特別の機構を必要とせず、装置の大型化を生じることなく、キャリッジユニット1が暴走しているか否かを加減速中でも判断することができる。さらに、キャリッジユニット1の移動範囲内の加減速領域に位置検出マークとしてのパッチを配置するので、装置本体3の幅を増大させることもない。また、位置検出マークを記録媒体の左右両側の外側に配置し、読取手段24による読み取りをキャリッジユニット1が移動している間(画像形成時など)は割り込みで行うため、キャリッジユニット1の暴走を加減速中でも瞬時に判断することができる。位置検出マークとして周囲と異なる色のパッチを用いるので、パッチに対する進入時と退出時を検知して通過時間を測定することで記録媒体であるか否かを判断することができ、これによりキャリッジユニットの暴走の誤検知を防止することができる。
なお、本発明は、記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録する画像形成装置であれば、インクジェット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式など、記録方式に関わらず適用可能である。また、ロール紙等の長尺のシートあるいは一定寸法のカットシートなどの記録媒体の種類にも関係なく、同様に適用可能である。さらに、紙、プラスチックフィルム、印画紙、不織布など、記録媒体の材質にも関わりなく、同様に適用可能である。
1 キャリッジユニット
2 回復ユニット
3 装置本体
5 プラテン
8 記録ヘッド
9 記録媒体
15 キャリッジ駆動手段(CRモータ)
20、21、22、23 位置検出マーク(パッチ)
24 読取手段(マルチセンサ)
50 制御部

Claims (8)

  1. 記録媒体に画像を記録する記録ヘッドを搭載して移動するキャリッジユニットと、
    前記キャリッジユニットを移動させるためのキャリッジ駆動手段と、
    前記キャリッジユニットの移動範囲に設けられた位置検出マークと、
    前記キャリッジユニットが移動するときに前記位置検出マークを読取る読取手段と、
    前記読取手段で前記位置検出マークを読み取ったタイミングから前記キャリッジユニットの移動速度を算出する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記キャリッジユニットの移動速度が設定値より高いときに前記キャリッジユニットを停止させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記位置検出マークは、前記キャリッジユニットの移動範囲において、記録媒体の左端より左側に所定距離をおいて2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記位置検出マークは、前記キャリッジユニットの移動範囲において、記録媒体の右端より右側に所定距離をおいて2箇所に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記位置検出マークのうち少なくとも1つは、前記キャリッジユニットが加減速される領域に配置されていることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記読取手段は前記キャリッジユニットが移動している間に記録媒体の位置情報を読み取ることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記読取手段が前記位置検出マークを通過する際に読み取った状態が変化した後に再びもとの状態に戻るまでの時間によって、位置検出マークであるか記録媒体であるかを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  8. 前記位置検出マークは、周囲と異なる色のパッチであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014172365A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Seiko I Infotech Inc 記録装置
JP2015066905A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 ブラザー工業株式会社 キャリッジ移動装置
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JP2019001079A (ja) * 2017-06-16 2019-01-10 セイコーエプソン株式会社 液体吐出ヘッド、液体吐出装置、液体吐出装置の駆動制御回路、液体吐出装置の駆動方法

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