JP2015066905A - キャリッジ移動装置 - Google Patents

キャリッジ移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015066905A
JP2015066905A JP2013205521A JP2013205521A JP2015066905A JP 2015066905 A JP2015066905 A JP 2015066905A JP 2013205521 A JP2013205521 A JP 2013205521A JP 2013205521 A JP2013205521 A JP 2013205521A JP 2015066905 A JP2015066905 A JP 2015066905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
signal
motor
abnormality
change amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013205521A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6083366B2 (ja
Inventor
覚 荒金
Manabu Aragane
覚 荒金
敦士 山田
Atsushi Yamada
敦士 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2013205521A priority Critical patent/JP6083366B2/ja
Priority to US14/495,092 priority patent/US9139030B2/en
Publication of JP2015066905A publication Critical patent/JP2015066905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6083366B2 publication Critical patent/JP6083366B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J25/00Actions or mechanisms not otherwise provided for
    • B41J25/34Bodily-changeable print heads or carriages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J19/00Character- or line-spacing mechanisms
    • B41J19/18Character-spacing or back-spacing mechanisms; Carriage return or release devices therefor
    • B41J19/20Positive-feed character-spacing mechanisms
    • B41J19/202Drive control means for carriage movement
    • B41J19/205Position or speed detectors therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/12Guards, shields or dust excluders
    • B41J29/13Cases or covers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

【課題】複数の異常の原因のうち、現在発生している異常の原因についての適切な情報を報知可能なキャリッジ移動装置を提供する。【解決手段】当該装置は、キャリッジ移動処理の過程で第2信号を取得できない時間が閾値時間を超えたことを条件として実行される異常報知処理において、発光部に光を出力させながらキャリッジを第2向きに移動させるための反転電流をモータに供給する反転ステップ(S21)と、第1信号及び第2信号の組み合わせに応じて異常を報知する報知ステップであって、反転ステップ(S21)の過程で第1信号の変化量が閾値変化量を上回り(S22:Yes)且つ第2信号が取得できないことを条件として(S23:No)、第2センサユニットの異常を報知する報知ステップとを実行する(S25)。【選択図】図7

Description

本発明は、異常の原因を報知するキャリッジ移動装置に関する。
従来より、主走査方向に移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドからインクを吐出することにより、用紙に画像を記録するインクジェットプリンタが知られている。そして、従来のインクジェットプリンタは、キャリッジの移動に伴ってリニアエンコーダユニットから出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジを移動させるモータの回転を制御している。これにより、キャリッジを所望の位置に正確に移動させることができる。
また、モータの暴走によるトラブルを防止するために、電源投入時にモータの動作チェックを行う記録装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、キャリッジを一方に移動させてリニアエンコーダのパルス信号を確認し、次にキャリッジを他方に移動させてリニアエンコーダのパルス信号を確認することが記載されている。
特開2002−096519号公報
しかしながら、特許文献1に記載された動作チェックでは、モータの異常によってパルス信号を確認できないのか、或いはリニアエンコーダの異常によってパルス信号を確認できないのかを詳細に把握することができない。その結果、異常の原因の特定に時間がかかって、インクジェットプリンタの早期復旧が難しいという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の異常の原因のうち、現在発生している異常の原因についての適切な情報を報知可能なキャリッジ移動装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るキャリッジ移動装置は、モータと、上記モータの正転駆動によって主走査方向の第1向きに移動し、上記モータの逆転駆動によって上記第1向きと逆向きの第2向きに移動するキャリッジと、上記主走査方向の複数の位置で光の反射率が異なる対向物に対面する位置において上記キャリッジに搭載されており、上記対向物へ向けて光を出力する発光部及び上記対向物で反射された光を受光する受光部を有しており、上記受光部で受光された光の光量に応じた第1信号を出力する第1センサユニットと、上記キャリッジが移動していることを条件として第2信号を出力する第2センサユニットと、上記モータの駆動を制御する制御部とを備える。そして、上記制御部は、上記第2信号の出力に基づいて上記キャリッジを上記第1向きに移動させるキャリッジ移動処理と、上記キャリッジ移動処理の過程で上記第2信号を取得できない時間が閾値時間を超えたことを条件として、異常を報知する異常報知処理とを実行する。上記制御部は、上記異常報知処理において、上記発光部に光を出力させながら上記キャリッジを上記第2向きに移動させるための反転電流を上記モータに供給する反転ステップと、上記第1信号及び上記第2信号の組み合わせに応じて異常を報知する報知ステップであって、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記第2センサユニットの異常を報知する上記報知ステップとを実行する。
キャリッジ移動処理の過程で第2信号が取得できない原因としては、例えば、モータの異常によってキャリッジが移動できないこと、第2センサユニットの異常で第2信号を出力できないこと、キャリッジの移動経路上に存在する異物によってキャリッジが移動できないこと等が考えられる。そこで、発光部に光を出力させながら反転処理を実行することにより、上記のような複数の異常の原因のうち、現在発生している異常の原因についての適切な情報が報知可能となる。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記発光部に光を出力させながら上記キャリッジを上記第1向きに移動させるための再反転電流を上記モータに供給する再反転ステップを実行し、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記報知ステップにおいて上記モータの異常を報知する。
反転処理の過程で第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ第2信号が取得できない原因としては、例えば、モータの異常によってキャリッジが移動できないこと、キャリッジの移動可能範囲における第2向きの下流側端部にキャリッジが位置していること等が考えられる。そこで、発光部に光を出力させながら再反転処理を実行することにより、上記のような複数の異常の原因のうち、モータの異常を適切に報知することができる。
(3) 例えば、上記制御部は、上記再反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記報知ステップにおいて上記第2センサユニットの異常を報知する。
(4) 例えば、上記制御部は、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得されたことを条件として、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する。
(5) 例えば、上記制御部は、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得されたことを条件として、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する。
(6) 好ましくは、上記制御部は、上記反転ステップ及び上記再反転ステップにおいて、上記主走査方向における上記キャリッジの移動可能範囲以上の距離をキャリッジが移動可能な上記反転電流及び上記再反転電流を上記モータに供給する。
キャリッジ移動処理における制御部は、キャリッジの現在位置及び目標位置と、第2センサユニットから出力される第2信号とに基づいて、モータに供給する電流の大きさを制御する。しかしながら、第2信号を取得できない制御部は、キャリッジの現在位置を正確に把握することができない。そこで、制御部は、反転ステップ及び再反転ステップにおいて、キャリッジが最大移動距離(すなわち、主走査方向におけるキャリッジの移動可能範囲)以上の距離を移動するのに必要な電流をモータに供給するのが望ましい。
(7) 好ましくは、上記制御部は、上記反転ステップ及び上記再反転ステップにおいて、予め定められた大きさの上記反転電流及び上記再反転電流を予め定められた時間だけ上記モータに供給する。
移動可能範囲の中途位置に位置しているキャリッジを最大移動距離だけ移動させようとすると、移動可能範囲の一端或いは他端にキャリッジが衝突して破損する可能性がある。そこで、反転ステップ及び再反転ステップにおいてモータに供給される電流は、一端或いは他端に到達したキャリッジが破損しない程度に小さいことが望ましい。
(8) 一例として、上記キャリッジは、インクを吐出する記録ヘッドを有する。
本発明のキャリッジ移動装置によれば、第1信号及び第2信号の組み合わせに応じて、複数の異常の原因のうち、現在発生している異常の原因についての適切な情報を報知することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、プリンタ部11のブロック図である。 図5は、キャリッジ23の移動中にメディアセンサ122から出力される検知信号の時間変化の一例を示す図である。 図6は、画像記録処理のフローチャートである。 図7は、異常報知処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42とを備えている。複合機10は、キャリッジ移動装置の一例である。
[給送トレイ20、排出トレイ21]
給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13(図1参照)を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、給送部15によって搬送路65に給送される複数の用紙12を支持可能である。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に配置されている。排出トレイ21は、正面に形成された開口13を通じて排出ローラ部55によって排出された用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に支持されている。給送ローラ25は、搬送モータ102(図4参照)の逆転駆動によって、用紙12を搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正転)に回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に支持されている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送路65]
搬送路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送路65は、給送トレイ20の後端部からプリンタ部11の後方側に延びる経路である。また、搬送路65は、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る経路である。なお、搬送路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の上流側に配置されている。搬送ローラ部54は、互いに対向する搬送ローラ60及びピンチローラ61を備える。搬送ローラ60は、搬送モータ102によって駆動される。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転駆動によって正転する搬送ローラ60及びピンチローラ61に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、記録部24より搬送向き16の下流側に配置されている。排出ローラ部55は、互いに対向する排出ローラ62及び拍車63を備える。排出ローラ62は、搬送モータ102によって駆動される。拍車63は、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る。用紙12は、搬送モータ102の正転駆動によって正転する排出ローラ62及び拍車63に挟持されて搬送向き16に搬送される。
[レジストセンサ120]
プリンタ部11は、図2に示されるように、搬送ローラ部54より搬送向き16の上流側に、レジストセンサ120を備える。レジストセンサ120は、用紙12が当該レジストセンサ120の設置位置に存在するか否かを検知するためのセンサである。レジストセンサ120は、用紙12が設置位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を後述する制御部130に出力する。一方、レジストセンサ120は、用紙12が設置位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ121]
また、プリンタ部11は、図4に示されるように、搬送ローラ60の回転(換言すれば,搬送モータ102の回転駆動)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ121を備える。ロータリエンコーダ121は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。また、記録部24は、上下方向7においてプラテン42に対向するようにして配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aと、メディアセンサ122とを備えている。また、キャリッジ23からは、図3に示されるように、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、インクカートリッジのインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを接続する。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、左右方向9におけるガイドレール44の一端に設けられた駆動プーリ47と、他端に設けられた従動プーリ48と、駆動プーリ47及び従動プーリ48に巻回された無端環状のベルト49とを有する。
キャリッジ23は、その底面側においてベルト49に連結されている。キャリッジモータ103(図4参照)の駆動力によって回転する駆動プーリ47がベルト49を周運動させることにより、キャリッジ23は左右方向9に沿う主走査方向に往復移動する。より具体的には、キャリッジ23は、キャリッジモータ103の正転駆動によって左右方向9の右端から左端に向かうFWD向きに移動し、キャリッジモータ103から逆転駆動によって左右方向9の左端から右端に向かうRVS向きに移動する。FWD向きは第1向きの一例であり、RVS向きは第2向きの一例である。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが配置されている。エンコーダセンサ38Aは、キャリッジ23の下面に搭載されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読み取ってパルス信号を生成し、生成したパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図4に示されるキャリッジセンサ38を構成する。キャリッジセンサ38は第2センサユニットの一例であり、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号は第2信号の一例である。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16における搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に配置されている。プラテン42は、上下方向7において記録部24に対向するようにして配置されており、搬送ローラ部54によって搬送される用紙12を下側から支持する。また、プラテン42の上面には、図3に示されるように、上方に突出し且つ前後方向8へ延設された複数の支持リブ52が形成されている。複数の支持リブ52は、左右方向9において、相互に所定の間隔を空けて配置されている。
プラテン42の上面は、支持リブ52が形成された位置と、支持リブ52が形成されていない位置とで、光の反射率が異なる。すなわち、プラテン42は、左右方向9において反射率の異なる複数の位置が交互に存在する。なお、反射率が異なる原因は特に限定されないが、例えば、支持リブ52とそれ以外の部分とで高さが異なる(すなわち、メディアセンサ122との距離が異なる)ことが原因であってもよいし、支持リブ52とそれ以外の部分とで色が異なることが原因であってもよい。プラテン42は、キャリッジ23に対面する対向物の一例である。
[メンテナンス機構70]
複合機10は、図3に示されるように、メンテナンス機構70を備える。メンテナンス機構70は、画像記録中にキャリッジ23が往復移動する範囲(以下、「記録領域」と表記する。)から右側に外れた位置に配置される。なお、記録領域とは、記録ヘッド39とプラテン42上の用紙12とが対面し得る領域である。メンテナンス機構70は、キャリッジ23が記録領域より右側に移動したときに、記録ヘッド39に形成されたノズル40からインクと共に気泡や異物を吸引除去するパージ処理を実行する。また、メンテナンス機構70の上面における光の反射率は、プラテン42の上面と大きく異なる。すなわち、メンテナンス機構70は、対向物の他の例である。
[排インクトレイ50]
複合機10は、図3に示されるように、記録領域から左右方向9の左側に外れた領域に設けられた排インクトレイ50を備える。排インクトレイ50の内部空間には、インク吸収部材が収納されている。そして、排インクトレイ50は、記録ヘッド39の下面に対面する上面に開口が形成されており、記録ヘッド39から排出されたインク滴を受けることができる。また、排インクトレイ50の上面における光の反射率は、プラテン42の上面と大きく異なる。例えば、排インクトレイ50の上面には、開口を通じてインク吸収部材が露出されている。そして、インク吸収部材は白色であり、プラテン42は白色より光の反射率が低い色(例えば、黒色)であるのが一般的である。排インクトレイ50は、対向物の他の例である。
[メディアセンサ122]
メディアセンサ122は、図2に示されるように、キャリッジ23の下面(プラテン42に対向する面)においてキャリッジ23に搭載されている。メディアセンサ122は、発光ダイオード等からなる発光部と、光学式センサなどからなる受光部とを備えている。発光部は、制御部130によって指示された光量の光をプラテン42、メンテナンス機構70、或いは排インクトレイ50へ向けて照射する。プラテン42へ照射された光は、プラテン42、メンテナンス機構70、或いは排インクトレイ50において反射され、反射された光が受光部で受光される。メディアセンサ122は第1センサユニットの一例であり、メディアセンサ122から出力される検知信号は第1信号の一例である。
メディアセンサ122は、受光部の受光量に応じた検知信号を制御部130へ出力する。例えば、メディアセンサ122は、受光量が大きい程、レベルの高い検知信号を制御部130へ出力する。ここで、キャリッジ23が移動する過程で発光部から出力された光は、反射率がそれぞれ異なるプラテン42の支持リブ52、プラテン42の支持リブ52以外の位置、メンテナンス機構70、及び排インクトレイ50において反射される。そして、上記の各部で反射された反射光は、受光部で受光される。すなわち、メディアセンサ122から出力される検知信号の信号レベルは、キャリッジ23が主走査方向に移動する過程において、変動する。
[駆動伝達機構104]
図4に示される駆動伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、及びメンテナンス機構70へ伝達する。駆動伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。
[表示部14]
表示部14は、ユーザに報知すべき情報をメッセージ或いはアニメーションとして表示する表示画面を備える。表示部14の具体的な構成は特に限定されないが、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部17]
操作部17は、複合機10に対する指示の入力をユーザから受け付ける入力インタフェースである。操作部17の具体的な構成は特に限定されないが、例えば図1に示されるように、複数の押しボタンを有していてもよいし、表示部14の表示画面に重畳されたタッチセンサを有していてもよい。
[制御部130]
制御部130は、図4に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって正転駆動又は逆転駆動する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを駆動させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、レジストセンサ120と、ロータリエンコーダ121と、メディアセンサ122とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検知する。また、制御部130は、レジストセンサ120から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ121から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検知する。さらに、制御部130は、メディアセンサ122から出力される検知信号に基づいて、キャリッジ23の移動を検知する。
具体的には、制御部130は、キャリッジ23の移動中にメディアセンサ122から出力される検知信号を、予め定められたサンプリング間隔毎に繰り返し取得する。図3に示されるキャリッジ23をFWD向き(或いは、RVS向き)に移動させた場合に、制御部130によって取得されるメディアセンサ122の検知信号の時間変化の一例を図5に示す。図5に示されるように、制御部130によって取得されるメディアセンサ122の検知信号は、キャリッジ23の移動時間(換言すれば、キャリッジ23の位置)に応じて変化する。
図5の例において、プラテン42の支持リブ52と対面するメディアセンサ122から出力される検知信号の信号レベルは、プラテン42の支持リブ52以外の位置における検知信号より高くなる。また、図5に示されるように、各支持リブ52の位置における検知信号の信号レベルは、常に同一とは限らず、変動する可能性がある。さらに、排インクトレイ50(或いは、メンテナンス機構70)と対面するメディアセンサ122から出力される検知信号の信号レベルは、プラテン42と対面する位置における検知信号より大幅に高くなる。なお、図5に示される信号レベルの高低は一例であって、これに限定されない。例えば、プラテン42の支持リブ52以外の位置における検知信号の信号レベルが最も高く、排インクトレイ50(或いは、メンテナンス機構70)の位置における検知信号の信号レベルが最も低くてもよい。
そこで、制御部130は、特定時間内(典型的には、連続して)に取得したメディアセンサ122の検知信号の信号レベルの変化量が閾値変化量を上回ったことを条件として、キャリッジ23が移動していることを検知する。一方、キャリッジ23が移動していない場合は、メディアセンサ122の検知信号の変化量は閾値変化量以下となる。なお、閾値変化量は、図5に示されるように、光の反射率の差が最も小さいプラテン42上(すなわち、支持リブ52が形成された位置と、支持リブ52が形成されていない位置との間)における検知信号の平均的な変化量より小さく設定されるのが望ましい。
[画像記録処理]
図6を参照して、複合機10による画像記録処理を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。なお、画像記録処理は、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62の回転、或いはキャリッジ23の移動に着目して説明する。これらの動作は、上述したように、搬送モータ102及びキャリッジモータ103を駆動させることによって実現される。
まず、制御部130は、ユーザから記録指示を取得したことを条件として、図6に示される画像記録処理を実行する。記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作部17を通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。制御部130は、取得した記録指示に従って、各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39の動作を制御し、用紙12への画像記録を実行する。
まず、制御部130は、給送処理及び頭出し処理を実行する(S11)。給送処理は、給送トレイ20に支持されている用紙12を搬送路65に給送し、当該用紙12の先端(「搬送向き16の下流側の端部」を指す。以下同じ。)を搬送ローラ部54に到達させる処理である。頭出し処理は、搬送ローラ部54に到達した用紙12を、最初に画像が記録される用紙12上の領域が記録ヘッド39に対面する位置まで搬送する処理である。
制御部130は、給送処理において、搬送モータ102を逆転駆動させることによって、給送ローラ25を正転させる。そして、制御部130は、レジストセンサ120の設置位置にある用紙12の先端位置が搬送ローラ部54に到達するまで、搬送モータ102をさらに逆転駆動させる。なお、用紙12の先端位置は、レジストセンサ120からの信号の変化と、ロータリエンコーダ121からのパルス信号の組み合わせとによって特定される。また、制御部130は、頭出し処理において、搬送モータ102を正転駆動させることによって、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正転させる。
次に、制御部130は、キャリッジ23の移動を開始する(S12)。具体的には、制御部130は、キャリッジ23を所定の方向に移動させるための駆動電流をキャリッジモータ103に供給する。この処理は、後述する記録処理(S14)の一部を構成する。なお、キャリッジ23の移動向きは、ステップS12の実行時点におけるキャリッジ23の位置によって異なる。また、制御部130は、ステップS12の実行時点におけるキャリッジ23の位置及び移動向きをRAM133等に記憶させる。本実施形態では、ステップS12においてキャリッジ23がFWD向きに移動されたと仮定して、以下の処理を説明する。
制御部130は、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できたことを条件として(S13:Yes)、記録処理を実行する(S14)。すなわち、制御部130は、キャリッジ23をFWD向き(すなわち、ステップS12での移動向き)に移動させ、且つキャリッジ23が移動している過程において記録ヘッド39にノズル40からインクを吐出させる。これにより、頭出し処理によって記録ヘッド39に対面された用紙12の領域に画像が記録される。なお、キャリッジ23の位置は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて特定される。また、ステップS12から始まる記録処理(S14)は、キャリッジ移動処理の一例である。
次に、制御部130は、当該用紙12に対する画像記録が未だ終了していないことを条件として(S15:No)、搬送処理を実行する(S16)。搬送処理は、予め定められた所定の改行幅だけ用紙12を搬送向き16に搬送する処理である。制御部130は、搬送処理において、搬送モータ102を正転駆動させることによって搬送ローラ部54及び排出ローラ部55に、用紙12を所定の改行幅だけ搬送向き16に搬送させる。
制御部130は、用紙12に対する画像記録が終了するまで(S15:Yes)、ステップS12〜S16の処理を繰り返し実行する。なお、制御部130は、記録処理(S14)において、キャリッジ23をRVS向きに移動させ、且つキャリッジ23が移動している過程において記録ヘッド39にノズルからインクを吐出させてもよい。そして、制御部130は、用紙12に対する画像記録が終了したことを条件として(S15:Yes)、画像記録が終了した用紙12を排出トレイ21に排出する排出処理(S17)を実行し、画像記録処理を終了する。具体的には、制御部130は、用紙12が排出トレイ21に排出されるまで搬送モータ102を正転駆動させる。
一方、制御部130は、ステップS13において、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できないことを条件として(S13:No)、異常報知処理(S18)を実行し、画像記録処理を終了する。キャリッジセンサ38からのパルス信号を制御部130が取得できない異常状態は、複数存在する。この異常報知処理は、これら複数の異常状態のうち、現在発生している異常状態を特定してユーザに報知する処理である。図7を参照して、異常報知処理を詳しく説明する。
なお、キャリッジセンサ38が正常に作動している場合、キャリッジモータ103を駆動させてから50msec以内にキャリッジセンサ38からパルス信号が出力される。そこで、制御部130は、ステップS13において、キャリッジセンサ38からパルス信号が出力されるのを少なくとも50msec待つこととする。なお、50msecは閾値時間の一例であり、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。
[異常報知処理]
まず、制御部130は、反転処理を実行する(S21)。反転処理は、ステップS12における移動向きと反対向きにキャリッジ23を移動させるための電流を、キャリッジモータ103に供給する処理である。本実施形態における制御部130は、キャリッジモータ103を逆転駆動させる(すなわち、キャリッジ23をRVS向きに移動させる)ための駆動電流(以下、「反転電流」と表記する。)を、キャリッジモータ103に供給する。また、制御部130は、メディアセンサ122の発光部に光を照射させる。すなわち、キャリッジ23は、反転処理において、メディアセンサ122から光を出力しながらRVS向きに移動する。ステップS21の処理は、反転ステップの一例である。
次に、制御部130は、反転処理(S21)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量を上回り(S22:Yes)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できたことを条件として(S23:Yes)、キャリッジ23の移動経路上に異物(典型的には、用紙12)が存在することを報知する(S24)。ステップS24の処理は、メディアセンサ122及びキャリッジセンサ38から出力される信号の組み合わせに応じて異常を報知する報知ステップの一例である。後述するステップS25、S27、S31、S32、S34、S35も同様である。
ステップS24が実行される場合とは、例えば、移動経路上に存在する異物によってキャリッジ23のFWDに移動が阻止され、RVS向きの移動が許容されている場合である。また、報知の具体的な方法は特に限定されないが、例えば、表示部14にメッセージ或いはアニメーションを表示してもよいし、不図示のスピーカからガイド音声を出力してもよい。また、通信ネットワークを介して接続された外部機器の表示部等を通じて報知してもよい。
また、制御部130は、反転処理(S21)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量を上回り(S22:Yes)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できないことを条件として(S23:No)、キャリッジセンサ38の異常をユーザに報知する(S25)。ステップS29が実行される場合とは、例えば、キャリッジモータ103は正常に動作しているが、キャリッジセンサ38がパルス信号を出力できない場合である。具体的には、エンコーダセンサ38Aが正常に動作しない場合であったり、エンコーダストリップ38Bがインク等で汚れている場合である。
さらに、制御部130は、反転処理(S21)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であり(S22:No)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できたことを条件として(S26:Yes)、キャリッジ23の移動経路上に異物が存在することを報知する(S27)。ステップS24、S27の処理は、共通する。
なお、反転処理においてキャリッジ23がRVS向きに移動したのにメディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下となるのは、例えば、プラテン42の上面が用紙12によって覆われている場合等が考えられる。または、メディアセンサ122に異常が発生している場合も考えられるので、制御部130は、ステップS27において、メディアセンサ122の異常の可能性をさらに報知してもよい。
一方、制御部130は、反転処理(S21)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であり(S22:No)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できないことを条件として(S26:No)、再反転処理を実行する(S28)。
再反転処理は、反転処理(S21)における移動向きと反対向きにキャリッジ23を移動させるための電流を、キャリッジモータ103に供給する処理である。本実施形態における制御部130は、キャリッジモータ103を正転駆動させる(すなわち、キャリッジ23をFWD向きに移動させる)ための駆動電流(以下、「再反転電流」と表記する。)を、キャリッジモータ103に供給する。また、制御部130は、メディアセンサ122の発光部に光を照射させる。すなわち、キャリッジ23は、再反転処理において、メディアセンサ122から光を出力しながらFWD向きに移動する。ステップS26の処理は、再反転ステップの一例である。
次に、制御部130は、再反転処理(S26)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であり(S29:No)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できないことを条件として(S30:No)、キャリッジモータ103の異常をユーザに報知する(S31)。
なお、ステップS31が実行される場合とは、反転電流及び再反転電流のどちらをキャリッジモータ103に供給してもキャリッジ23の移動が検知できない場合である。また、メディアセンサ122及びキャリッジセンサ38から出力される信号が、いずれも「キャリッジ23が移動しない」ことを示しているので、センサの異常である可能性は低い。さらに、FWD向き及びRVS向きのどちらにもキャリッジ23が移動できないので、紙詰まりではなく、キャリッジモータ103の異常であると考えられる。
また、制御部130は、再反転処理(S26)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であり(S29:No)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できたことを条件として(S30:Yes)、その他の異常をユーザに報知する(S32)。ステップS32が実行される場合とは、ステップS12でキャリッジ23をFWD向きに移動させてもキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できなかった(S13:No)にもかかわらず、ステップS28でキャリッジ23をFWD向きに移動させるとキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できた(S30:Yes)場合である。
上記の事象が発生するのは、例えば、ステップS12、S21の実行時に何らかの原因でキャリッジ23の移動が妨げられ且つステップS28の実行時に当該原因が解消された場合等が考えられる。さらに、ステップS32が実行される場合には、メディアセンサ122の異常の可能性もある。そこで、制御部130は、例えばステップS32において、原因不明の異常が発生したことを報知すると共に、複合機10を再起動することをユーザに報知してもよい。
また、制御部130は、再反転処理(S28)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量を上回り(S29:Yes)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できないことを条件として(S33:No)、キャリッジセンサ38の異常をユーザに報知する(S34)。ステップS25、S34の処理は共通する。ステップS34が実行される場合とは、例えば、キャリッジ23がメンテナンス機構70に対面した状態で異常報知処理が実行され、反転処理(S21)においてキャリッジ23がそれ以上RVS向きに移動できず、再反転処理(S28)においてキャリッジ23がFWD向きに移動できた場合である。
さらに、制御部130は、再反転処理(S26)の過程において、メディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量を上回り(S29:Yes)、且つキャリッジセンサ38からパルス信号が取得できたことを条件として(S33:Yes)、その他の異常をユーザに報知する(S35)。ステップS32、S35の処理は、共通する。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、キャリッジセンサ38及びメディアセンサ122から出力される信号の組み合わせに応じて、キャリッジセンサ38及びキャリッジモータ103のどちらに異常が発生しているのかについての適切な情報をユーザに報知することができる。これにより、異常が発生した複合機10の早期復旧が期待できる。
なお、図7に示される異常報知処理では、キャリッジセンサ38及びメディアセンサ122から出力される信号の全ての組み合わせ(S22、S23、S26、S29、S30、S33)に応じて処理を分岐させているが、本発明はこれに限定されない。一例として、ステップS26、S27を省略してもよい。すなわち、制御部130は、反転処理(S21)の過程においてメディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であることを条件として(S22:No)、再反転処理(S28)を実行してもよい。
他の例として、ステップS30、S32を省略してもよい。すなわち、制御部130は、再反転処理(S28)の過程においてメディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量以下であることを条件として(S29:No)、キャリッジモータ103の異常をユーザに報知してもよい(S31)。さらに他の例として、ステップS33、S35を省略してもよい。すなわち、制御部130は、再反転処理(S28)の過程においてメディアセンサ122から出力される検知信号の変化量が閾値変化量を上回ることを条件として(S29:Yes)、キャリッジセンサ38の異常をユーザに報知してもよい(S34)。
また、制御部130は、図6の記録処理(S14)において、キャリッジ23の現在位置及び目標位置と、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号とに基づいて、キャリッジモータ103に供給する電流の大きさを制御するフィードバック制御を実行すればよい。しかしながら、キャリッジセンサ38が正常に動作しているか否かが不明な状態ではフィードバック制御が実行できないので、制御部130は、図7の反転処理(S21)及び再反転処理(S28)において、予め定められた大きさの駆動電流を予め定められた時間だけキャリッジモータ103に供給するオープン制御を実行すればよい。
オープン制御を実行する場合において、反転処理(S21)及び再反転処理(S28)におけるキャリッジ23の移動距離は、キャリッジ23の最大移動距離(すなわち、ガイドレール43、44の右端と左端との間の距離)とするのが望ましい。すなわち、反転電流は、ガイドレール43、44の左端から右端までキャリッジ23をRVS向きに移動させるのに必要なキャリッジモータ103の回転数を得るために必要な駆動電流である。また、再反転電流は、ガイドレール43、44の右端から左端までキャリッジ23をFWD向きに移動させるのに必要なキャリッジモータ103の回転数を得るために必要な駆動電流である。
また、上記のように、反転処理(S21)及び再反転処理(S28)においてキャリッジ23を最大移動距離だけ移動させることにより、キャリッジ23を排インクトレイ50及びメンテナンス機構70に対面する位置に確実に到達させることができる。その結果、制御部130は、メディアセンサ122の信号レベルの大きな変化を検知することができるので、キャリッジ23の移動をより確実に検知することができる。
また、反転電流及び再反転電流の大きさは、ガイドレール43、44の左端或いは右端にキャリッジ23が衝突(それ以上の移動が規制された状態を指す)した場合でも、キャリッジ23が破損等しない程度に小さく設定される。これにより、例えば図3に示される位置のキャリッジ23に対して反転処理(S21)及び再反転処理(S28)を実行した場合でも、キャリッジ23の破損を防止できる。
[その他の実施形態]
また、上記の実施形態では、キャリッジ移動処理の一例として記録処理(S14)を説明したが、本発明はこれに限定されず、キャリッジ23を移動させるあらゆる処理がキャリッジ移動処理に含まれる。例えば、記録ヘッド39にパージ処理を行うために、メンテナンス機構70に対向する位置までキャリッジ23をRVS向きに移動させる処理をキャリッジ移動処理に含めてもよい。そして、図7に示される異常報知処理は、あらゆるキャリッジ移動処理において、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できない場合に実行可能である。
また、上記の実施形態では、図6に示される画像記録処理においてキャリッジセンサ38のパルス信号を取得できなかった場合(S13:No)に、図7に示される異常報知処理(図6のS18)を行うことを説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば複合機10の検査工程において、制御部130が異常検査処理を実行をしてもよい。すなわち、異常検査処理の前に実行されるキャリッジ23の移動は、検査のためだけの移動であってもよく、画像記録やパージ処理を目的とする移動でなくてもよい。
異常検査処理は、例えば、図6に示されるステップS12、S13、S18(すなわち、図7の異常報知処理)を含む。すなわち、制御部130は、キャリッジ23を移動させ(S12)、キャリッジセンサ38からパルス信号が取得できれば(S13:Yes)、当該異常検査処理を終了する。一方、制御部130は、キャリッジ23を移動させ(S12)、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できなければ(S13:No)、異常報知処理を実行する(S18)。なお、検査工程とは、複合機10の製造時であってもよいし、サービスマンが複合機10を修理するケースであってもよい。
さらに、上記の実施形態では、キャリッジ移動装置の一例としてインクジェット記録方式のプリンタ部11を備える複合機10の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像読取装置において原稿を搬送するフィーダに適用してもよい。
10・・・複合機
23・・・キャリッジ
38・・・キャリッジセンサ
38A・・・エンコーダセンサ
38B・・・エンコーダストリップ
42・・・プラテン
50・・・排インクトレイ
70・・・メンテナンス機構
103・・・キャリッジモータ
122・・・メディアセンサ
130・・・制御部

Claims (8)

  1. モータと、
    上記モータの正転駆動によって主走査方向の第1向きに移動し、上記モータの逆転駆動によって上記第1向きと逆向きの第2向きに移動するキャリッジと、
    上記主走査方向の複数の位置で光の反射率が異なる対向物に対面する位置において上記キャリッジに搭載されており、上記対向物へ向けて光を出力する発光部及び上記対向物で反射された光を受光する受光部を有しており、上記受光部で受光された光の光量に応じた第1信号を出力する第1センサユニットと、
    上記キャリッジが移動していることを条件として第2信号を出力する第2センサユニットと、
    上記モータの駆動を制御する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記第2信号の出力に基づいて上記キャリッジを上記第1向きに移動させるキャリッジ移動処理と、
    上記キャリッジ移動処理の過程で上記第2信号を取得できない時間が閾値時間を超えたことを条件として、異常を報知する異常報知処理と、を実行し、
    上記異常報知処理において、
    上記発光部に光を出力させながら上記キャリッジを上記第2向きに移動させるための反転電流を上記モータに供給する反転ステップと、
    上記第1信号及び上記第2信号の組み合わせに応じて異常を報知する報知ステップであって、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記第2センサユニットの異常を報知する上記報知ステップと、を実行するキャリッジ移動装置。
  2. 上記制御部は、
    上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記発光部に光を出力させながら上記キャリッジを上記第1向きに移動させるための再反転電流を上記モータに供給する再反転ステップを実行し、
    上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記報知ステップにおいて上記モータの異常を報知する請求項1に記載のキャリッジ移動装置。
  3. 上記制御部は、上記再反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得できないことを条件として、上記報知ステップにおいて上記第2センサユニットの異常を報知する請求項2に記載のキャリッジ移動装置。
  4. 上記制御部は、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量を上回り且つ上記第2信号が取得されたことを条件として、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する請求項1から3のいずれかに記載のキャリッジ移動装置。
  5. 上記制御部は、上記反転ステップの過程で上記第1信号の変化量が閾値変化量以下であり且つ上記第2信号が取得されたことを条件として、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する請求項1から4のいずれかに記載のキャリッジ移動装置。
  6. 上記制御部は、上記反転ステップ及び上記再反転ステップにおいて、上記主走査方向における上記キャリッジの移動可能範囲以上の距離をキャリッジが移動可能な上記反転電流及び上記再反転電流を上記モータに供給する請求項2又は3に記載のキャリッジ移動装置。
  7. 上記制御部は、上記反転ステップ及び上記再反転ステップにおいて、予め定められた大きさの上記反転電流及び上記再反転電流を予め定められた時間だけ上記モータに供給する請求項6に記載のキャリッジ移動装置。
  8. 上記キャリッジは、インクを吐出する記録ヘッドを有する請求項1から7のいずれかに記載のキャリッジ移動装置。
JP2013205521A 2013-09-30 2013-09-30 キャリッジ移動装置 Active JP6083366B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205521A JP6083366B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 キャリッジ移動装置
US14/495,092 US9139030B2 (en) 2013-09-30 2014-09-24 Carriage moving device, method and computer-readable recording medium containing instructions to execute carriage moving method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013205521A JP6083366B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 キャリッジ移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015066905A true JP2015066905A (ja) 2015-04-13
JP6083366B2 JP6083366B2 (ja) 2017-02-22

Family

ID=52739728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013205521A Active JP6083366B2 (ja) 2013-09-30 2013-09-30 キャリッジ移動装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9139030B2 (ja)
JP (1) JP6083366B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017193055A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06270490A (ja) * 1993-03-25 1994-09-27 Fujitsu Ltd プリンタ
JP2002127569A (ja) * 2000-10-19 2002-05-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2006021370A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Seiko Epson Corp インクジェット式印刷装置
JP2009166370A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010284924A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成プログラム
JP2011083949A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2011168028A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012051280A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成プログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6825951B1 (en) * 2000-04-05 2004-11-30 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Inkjet printing and method
JP2002096519A (ja) 2000-09-22 2002-04-02 Canon Inc 記録装置およびそのモータ動作検査方法
JP2003145877A (ja) * 2001-11-16 2003-05-21 Copyer Co Ltd シリアルプリンタ
EP2355981A1 (en) * 2008-11-11 2011-08-17 OCE-Technologies B.V. Swath printer and method for applying an ink image to a receiving medium using a swath printer

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06270490A (ja) * 1993-03-25 1994-09-27 Fujitsu Ltd プリンタ
JP2002127569A (ja) * 2000-10-19 2002-05-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2006021370A (ja) * 2004-07-07 2006-01-26 Seiko Epson Corp インクジェット式印刷装置
JP2009166370A (ja) * 2008-01-16 2009-07-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2010284924A (ja) * 2009-06-12 2010-12-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成プログラム
JP2011083949A (ja) * 2009-10-15 2011-04-28 Canon Inc 画像形成装置
JP2011168028A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012051280A (ja) * 2010-09-02 2012-03-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017193055A (ja) * 2016-04-18 2017-10-26 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
US10744775B2 (en) 2016-04-18 2020-08-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet printer

Also Published As

Publication number Publication date
US20150091957A1 (en) 2015-04-02
JP6083366B2 (ja) 2017-02-22
US9139030B2 (en) 2015-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10328723B2 (en) Recording apparatus
JP6187275B2 (ja) インクジェット記録装置、用紙判別装置、及びインクジェット記録方法
JP6083366B2 (ja) キャリッジ移動装置
US10688781B2 (en) Printing apparatus
US10183507B2 (en) Image recording apparatus and image recording method
JP6210286B2 (ja) 画像記録装置
JP6107566B2 (ja) 画像記録装置
JP6194723B2 (ja) 画像記録装置
JP6136815B2 (ja) 画像記録装置
JP6079428B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6075316B2 (ja) 搬送装置及び画像記録装置
JP6394764B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP6241511B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6303524B2 (ja) インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法
JP6003769B2 (ja) キャリッジ移動装置
JP2019188782A (ja) 画像記録装置
JP6287241B2 (ja) 画像記録装置
JP6365014B2 (ja) インクジェット記録装置及び方法
JP2023094695A (ja) 画像記録装置
JP2014156327A (ja) インクジェット記録装置
JP2015089635A (ja) 印刷装置、及び、脱調検出方法
JP5982849B2 (ja) 画像記録装置
JP5012623B2 (ja) 画像記録装置
JP2014087933A (ja) 印刷装置
JP2017013278A (ja) 液滴吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6083366

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150