JP2002127569A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002127569A
JP2002127569A JP2000320021A JP2000320021A JP2002127569A JP 2002127569 A JP2002127569 A JP 2002127569A JP 2000320021 A JP2000320021 A JP 2000320021A JP 2000320021 A JP2000320021 A JP 2000320021A JP 2002127569 A JP2002127569 A JP 2002127569A
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Kouji Minobe
浩二 見延
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キャリッジ異常停止を含むキャリッジ異常動作
時の状況の把握および原因の探求を容易にする。 【解決手段】制御部504は、印字ヘッド203を搭載
したキャリッジの走査時にキャリッジの動作を監視す
る。キャリッジの異常状態が検出されたとき、少なくと
も当該キャリッジ位置を含む状態情報をメモリ501に
記憶する。事後的に、この記憶された状態情報を表示部
102bに表示して、異常原因の究明等に利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャリッジを有す
る画像形成装置に関し、特に、印字ヘッドを搭載したキ
ャリッジの往復動作および、キャリッジの往復動作に連
動したインクの吐出により記録媒体上に画像を形成する
画像形成装置のキャリッジ制御に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式を用いた画像形
成装置において、インクジェットヘッドを搭載したキャ
リッジを、プラテンにセットされた記録媒体上で往復動
作させるとともに、キャリッジの往復動作に連動したイ
ンクの吐出を行うことによって記録媒体上に画像が形成
される。
【0003】その際に起こりうるキャリッジの異常停止
状態としては、次のようなものが挙げられる。 (1)プラテン上にセットされた記録媒体とキャリッジ
(またはインクジェットヘッド)とが互いに接触するこ
とによるジャム発生。 (2)往復動作中のキャリッジに対して何らかの外力が
加わること、またはキャリッジの摩擦負荷もしくは慣性
負荷が増大することによるキャリッジ停止。 (3)キャリッジを駆動しているモータ(またはその制
御回路)の異常によるキャリッジ停止。 (4)キャリッジの往復動作を監視するためのセンサの
異常によるキャリッジ動作エラー。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
キャリッジの異常停止状態が生じたとき、その原因が何
であるかの見極めは必ずしも容易ではない。例えば、ジ
ャムや外力によるもの、キャリッジ負荷の増大によるも
のに対しての切り分けは一般に困難である。そのため、
ほとんどの場合において、キャリッジが「外的な要因に
よって止められた」という認識にとどまることになる。
また、内部制御の処理上は「ジャム」扱いになるケース
がほとんどである。
【0005】上記の種々のキャリッジ異常停止の要因の
うち、本当に「ジャム」が発生している場合を除いて
は、所謂「サービスマンコール」扱いとすべきであっ
て、その場合にサービスマンが現地で確認作業を行う際
にユーザからの聞き取った情報だけでは正確な情報とし
て不十分な場合が多かった。
【0006】また、同様の内容の不具合がどの程度の頻
度で発生していたか等、発生状況を正確に把握すること
が困難であった。
【0007】本発明はこのような背景の下になされたも
のであり、その目的は、キャリッジ異常停止を含むキャ
リッジ異常動作時の状況の把握および原因の探求を容易
にすることができる画像形成装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明による、印字ヘッドを搭載したキャリッジ
を走査して印字動作を行う画像形成装置は、キャリッジ
の走査時にキャリッジの動作を監視し、その異常状態を
検出するキャリッジ異常状態検出手段と、キャリッジの
走査方向におけるキャリッジの現在位置を検出するキャ
リッジ位置検出手段と、キャリッジの異常状態が検出さ
れたとき、少なくとも当該キャリッジ位置を含む状態情
報を記憶する状態情報記憶手段と、この記憶された状態
情報を表示、印刷または送信する出力手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】このようなキャリッジの走査時にキャリッ
ジの動作を監視し、異常検出時に状態情報を記憶してお
くことにより、事後的に、キャリッジの異常動作時にお
ける状況の把握を容易、且つ、確実に行える。
【0010】前記異常状態検出手段は、例えば、キャリ
ッジ移動に関する指示距離と実距離とを比較し、両者の
不一致時に異常と判定することことができる。
【0011】前記状態情報は、キャリッジ位置の他に、
異常時のキャリッジの移動方向、異常ステータス(正規
速度からの遅速もしくは停止)、動作モード(加速・定
速・減速)、および印字モード(ドラフト、普通、高精
細)等を含むことが好ましい。
【0012】また、オペレータの指示により、特定の異
常について、前記状態情報記憶手段に記憶された状態情
報を確認し、擬似的に異常発生時と同じ状況でキャリッ
ジを動作させる制御手段をさらに備えてもよい。これに
より、異常発生時のキャリッジ動作に関する再現性を確
認し、異常事象の確認、探求を容易にすることができ
る。
【0013】さらに、前記状態情報記憶手段に記憶され
た状態情報を、所定の項目で検索し、または、所定の項
目についての統計情報を算出する処理手段をさらに備え
てもよい。これにより、異常位置の特定および異常状態
の発生傾向を把握することを容易にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面により詳細に説明する。
【0015】図1に、本発明が適用される画像形成装置
の一例としてのインクジェットプリンタ(プロッタ)の
外観図を示す。図は、フロントカバー103が開かれて
内部のキャリッジ101が見える状態を示している。装
置右手手前には、操作パネル102が配置されている。
この操作パネル102には、各種操作ボタン等の入力操
作部102aおよび、ここでは液晶ディスプレイである
表示部102bが設けられている。
【0016】図2は、キャリッジ101の駆動関連部分
を拡大して示したものである。キャリッジ101には、
インクカートリッジ203(ここではイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色分)が着脱可能に搭載され
ている。キャリッジ101は指示シャフト205にスラ
イド可能に保持され、キャリッジモータ201の回転動
力がベルト202を介してキャリッジ101の往復動作
に変換されるようになっている。キャリッジモータ10
1は、例えばステッピングモータによって構成される。
【0017】また、図3に示すように、キャリッジ10
1の移動経路に沿って、リニアスケール301が配設さ
れている。このリニアスケール301は、規則的に配列
された一定のピッチのスリット(またはストライプ)を
有し(多くの場合、スリットのピッチは印字可能な画像
解像度に比例して細かくなる)、キャリッジ101の背
後に搭載されたリニアセンサ401(図4に独立して示
す)により、スリットが検知されるよう構成されてい
る。キャリッジ101が移動することによりリニアセン
サ401はリニアスケール301に設けられたスリット
を検出することが可能となる。このスリットの検知信号
に基づいてインクの吐出タイミングが定められる。
【0018】図5は、本実施の形態のインクジェットプ
リンタの主要部の制御ハードウェアの構成例を示す。こ
の構成は、大別して、制御ブロック500、リニアセン
サ401、操作パネル102、キャリッジモータ20
1、搬送モータ507,および印字ヘッド203からな
る。制御ブロック500は、CPUなどにより構成しう
る制御部504を有し、その内部のROM等に記録され
た制御プログラムにより、装置全体の制御が行われる。
制御部504は、データの一時記憶や作業用の記憶領域
としてメモリ501を利用する。少なくとも、本発明に
関するキャリッジ異常状態の状態情報(状態パラメー
タ)を記憶する記憶領域は不揮発性であることが好まし
い。制御部504は、モータドライバ502を介してキ
ャリッジモータ201を駆動制御する。キャリッジ10
1の移動に伴ってリニアセンサ401からパルス信号が
出力される。このパルス信号は、カウンタ503により
カウントされる。また、制御部504は、このカウント
値に基づいて現在のキャリッジ101の位置を認識する
とともに、インク吐出タイミングを決定する。制御部5
04は、また、ヘッド駆動部505を介して前記決定さ
れた吐出タイミングで、かつ、与えられた印字データに
したがって、インクジェットヘッド(印字ヘッド)20
3を駆動して、インクを吐出させる。制御部504は、
さらに、モータドライバ506を介して搬送モータ50
7を駆動し、キャリッジ移動方向と直交する方向に記録
媒体を搬送する。
【0019】ここで、本発明の前提としての、インクジ
ェットプリンタの動作概要を簡単に説明する。
【0020】図1に示したプリンタの使用に先立って、
ユーザは、プラテン上へ記録媒体をセットする。記録媒
体(メディア)はカットシートまたはロールメディアの
どちらでも可能な構成になっているが、ここではカット
シートを用いた場合で説明を行う。
【0021】まず、フロントカバー103を開放し、ピ
ンチローラ加圧レバー(図示省略)の解除を行う。次に
記録媒体をプラテン上の基準に合わせてセットする。記
録媒体を基準位置にセットすることで、プラテン上に設
けられた記録媒体検知センサ(図示せず)で記録媒体を
検出し、且つ、ピンチローラと記録媒体搬送ローラ(い
ずれも図示せず)で記録媒体を挟むことが可能な状態と
なる。記録媒体検知センサの配置は、記録媒体の排出方
向に対しピンチローラ・記録媒体搬送ローラより奥側に
設けられており、印字中に記録媒体の後端が記録媒体検
知センサから外れても、記録媒体がプラテン上に保持さ
れることが可能な構成となっている。且つ、印字中に記
録媒体の後端が記録媒体検知センサから外れても、所謂
「プラテン印字」にならないようなインクジェットヘッ
ドのノズルとの位置関係になっている。
【0022】プラテン内部には記録媒体をプラテン上に
引き付けるためのファン(図示せず)が設けられてお
り、プラテンには複数個の吸引孔が設けられている。記
録媒体検知センサで記録媒体を検出するとファンが動作
し、記録媒体はプラテン上に引き付けられる。この状態
で、ピンチローラ加圧レバーを操作し記録媒体をピンチ
ローラと記録媒体搬送ローラとで挟みフロントカバーを
閉じる。
【0023】プラテン上に記録媒体のセットがなされた
後、操作パネル上のキー操作により記録媒体のロードが
開始される。記録媒体のロードは、 ・記録媒体の先後端位置出し(搬送方向の長さ検出) ・記録媒体の幅検知 ・斜行検知 からなり、記録媒体の後端検出は先述の記録媒体検知セ
ンサによって行われる。
【0024】記録媒体の後端検出では、記録媒体検知セ
ンサによって記録媒体が検出されている状態から、記録
媒体を排出方向に搬送し記録媒体を検出しない状態にな
った時点を記録媒体の後端とする。記録媒体の搬送は記
録媒体搬送ローラと連結された搬送モータ507の駆動
によって行われる。
【0025】記録媒体の先端の検知はキャリッジ101
上に設けられた記録媒体センサ(図示せず)によって行
われる。記録媒体の先端位置を検出するには、まずキャ
リッジ101をキャリッジのホームポジションから記録
媒体の上まで移動させる。キャリッジ101が記録媒体
の上に移動されることにより、記録媒体センサで記録媒
体の検出が可能になる。記録媒体センサで記録媒体を検
出している状態で記録媒体を排出方向とは反対方向に搬
送する。記録媒体の先端部分が記録媒体センサまで到達
すると、記録媒体センサが「紙無し」の状態を検出す
る。この「紙無し」状態になる時点が記録媒体の先端部
分となる。先述した記録媒体の後端検出および、先端検
出を行うことにより記録媒体の搬送方向の長さを知るこ
とができる。
【0026】記録媒体の幅および斜行の検知には、前記
キャリッジ搭載記録媒体センサと、前記リニアセンサ4
01を用いる。リニアセンサ401がスリットを1つ検
出すると、キャリッジ101の移動方向がホームポジシ
ョンから往方向に移動する場合にはリニアスケールカウ
ント値を0からインクリメントし、逆に復方向に移動す
る場合には、移動方向が反転する時点でのリニアスケー
ルカウント値からデクリメントする。これによって、リ
ニアスケールカウント値によるキャリッジ101の位置
を得ることができる。
【0027】従って、記録媒体の幅は、キャリッジ10
1のホームポジションから記録媒体の第1の端部を検出
する(記録媒体「無し」から記録媒体「有り」に記録媒
体センサの出力が変化するポイント)までのリニアスケ
ールカウント値および記録媒体の第2の端部を検出する
(記録媒体「有り」から記録媒体「無し」に記録媒体セ
ンサの出力が変化するポイント)までのリニアスケール
カウント値より、決定することができる。
【0028】斜行の検出は、先述の記録媒体の幅検出方
法の応用で可能である。その方法として、記録媒体の搬
送方向の第1の位置で記録媒体の第1の端部および第2
の端部検出を行い、次に一定量記録媒体を搬送する(記
録媒体の搬送方向の第2の位置まで)。ついで再度記録
媒体の第1の端部および第2の端部検出を行い、そのと
きの第1の端部および第2の端部と記録媒体の搬送方向
の第1の位置で記録媒体の第1の端部および第2の端部
の差が許容範囲を超えている場合(印字品位に影響が出
るレベルの場合)は斜行しているとみなし、記録媒体の
セットのやり直しをユーザに促す。
【0029】記録媒体のセットおよびロードが正常に終
了すると、次に印字動作に移行する。ホストから既に印
字データを受信している場合は直ちに、そうでない場合
はホストからの印字データ受信後に印字が開始される。
画像の形成は、キャリッジ101の往復動作および往復
動作時に取り込まれるリニアスケールタイミングによる
インクの吐出、さらに、キャリッジ101の往復動作周
期に合わせた記録媒体の搬送を繰り返すことにより行わ
れる。
【0030】キャリッジ101上に搭載されたインクジ
ェットヘッド203はキャリッジ101の移動方向に対
し直交する方向に配列された複数個のノズルを有してお
り、各ノズルはキャリッジ101の移動によって取り込
まれるリニアスケールタイミングで印字データに対応し
た吐出を行う。印字モードとしては、双方向印字、片方
向印字(往方向印字、復方向印字)、また、マルチパス
印字等があるが、ここでは1パス片方向印字(往方向印
字)で説明する。
【0031】キャリッジ101の往方向移動時に取り込
まれるリニアスケールタイミングでインクの吐出がおこ
なわれ、復方向移動時にはインクの吐出は行われない。
キャリッジ101の復方向移動の完了とともに、1バン
ド分(ここでの「1バンド」はインクジェットヘッドに
配列された複数個のノズル列長さに対応する)記録媒体
を搬送すべく搬送モータ507を駆動させる。この動作
の繰り返しを行うことで、画像の形成がなされる。
【0032】さて、このようなインクジェットプリンタ
の構成および基本動作において、本発明に関する動作
を、図9のフローチャートにより説明する。
【0033】画像形成中(キャリッジ101の往復動作
中)において、キャリッジ101の動作状態を制御部5
04は所定のサンプリングのタイミングおよび所定のサ
ンプリング時間をもって監視を行う。具体的には、制御
部504は、サンプリングタイミングに達したら(S1
1)、前回のサンプリングタイミングとの間または今回
の所定の検出時間内に、制御部504がキャリッジ10
1を移動させようとした距離(以下、指示距離Diとい
う)と、キャリッジ移動中に取り込まれるリニアセンサ
401のパルス数に応じた距離(以下、実距離Daとい
う)とを求める(S12)。指示距離は、ステッピング
モータに与えるパルス数に比例して求められる。より具
体的には、キャリッジモータ201には先述したように
ステッピングモータを使用しているので、モータのステ
ップ角、モータに与えられる駆動パルス数、モータに取
り付けられたプーリ径よりキャリッジ101の移動距離
は決定される。
【0034】一方、実距離は、キャリッジ移動中に取り
込まれるリニアセンサ401のパルス数に比例して求め
られる。すなわち、キャリッジ101の移動距離に応じ
てリニアセンサ401からのパルスが得られ、これに基
づいて実距離が求められる。
【0035】指示距離Diと実距離Daが一致した場合
には(S13,Yes)、キャリッジ101の動作は正
常であると判断する。すなわち、キャリッジモータ20
1に与えられる駆動パルス数とリニアセンサ401から
のパルス出力数の関係は、正常に動作している場合にお
いて、図7に示すように一定の比率となる。
【0036】指示距離Diと実距離Daが一致しない場
合には(S13,No)、図8(a)(b)に示すよう
に、キャリッジモータ201に与えられる駆動パルス数
とリニアセンサ401からのパルス出力数の関係が崩
れ、キャリッジ101の動作は異常であると判断する。
このとき、その時点の上述した各種の状態情報をメモリ
に保存する(S14)。また、エラーが発生したことを
ユーザに知らせるエラーメッセージを表示する(S1
5)。
【0037】キャリッジ101の動作異常の原因として
は、指示距離Di>実距離Daの場合は、次のような原
因が考えられる。 ・外的要因によってキャリッジ101を停止させようと
いう力が働いた場合(記録媒体ジャムも含む)。 ・キャリッジモータ201、モータドライバ502の異
常によりモータの回転速度が遅いまたはモータの停止。 ・リニアセンサ401の異常。
【0038】逆に、指示距離Di<実距離Daの場合
は、つぎのような原因が想定される。・キャリッジモー
タ201、モータドライバ502の異常によりモータの
回転速度が速い。 ・リニアセンサ401の異常。
【0039】いずれの場合においても、装置の状態とし
ては異常(性能、画質等の保証ができない状態)である
のでエラーを発生させ、装置の動作を停止させる。
【0040】このとき、キャリッジ101の動作状態を
監視している制御部504は、異常状態の検出したとき
の次のような状態情報をメモリ501内に保持し、上記
エラーメッセージを表示する。さらに、サービスモード
では、状態情報の表示を行うことができる。 ・異常状態検出時のキャリッジ101の移動方向。 ・異常状態検出時のキャリッジ101の位置(リニアス
ケールカウント値)。 ・キャリッジ101の異常ステータス(「遅い」・「停
止」・「速い」等の検出状況)。 ・インクジェットプリンタの動作モード(キャリッジ1
01の動作モード:例えば、加速・定速・減速の別。)
【0041】図6に示すように、エラー内容はメモリ5
01内の固有のアドレスに保持される。その内容の例と
して、例えば使用記録媒体幅最大が36inch、リニ
アスケール301の分解能360dpi、データバス幅
を16ビットとしたときに取り得るリニアスケールカウ
ント値の最大値は、36x360で12960発、2進
数に換算して、11001010100000となるの
で、リニアスケールカウント値を表現するデータは14
ビット必要となる。モードおよび異常ステータス等の状
態情報の表示は、キャリッジ101の異常ステータスに
2ビット(「遅い」・「停止」・「速い」の3事象)、
キャリッジ101の移動方向で1ビット(往・復)、キ
ャリッジ101の動作モード(加速・定速・減速)に対
し2ビット、印字モード(キャリッジ速度に関係するド
ラフト、普通、高精細印字)に対し2ビットの割り当て
を行った場合、計7ビット必要となる。したがって、リ
ニアスケールカウント値に14ビット、モードおよび異
常ステータスの表示に7ビットあれば、必要な情報が表
現可能なことがわかる。
【0042】更に、データバス幅を16ビットとしたと
き、モード異常ステータス用に7ビット用いる場合、残
り9ビットは他の情報の保持に利用できる。他の情報と
しては、例えば、異常の発生を時系列でナンバリングす
るための情報である。また、メモリ501内の領域で異
常内容を保持している領域は既知のアドレスなので、発
生順に順次のアドレスを利用するようにすれば、最新の
異常状態の内容を保持したアドレスを記憶しておくこと
により、そのアドレスから異常の発生順番を知ることが
できる。さらに、記憶エリアが確保できれば、エラーの
発生日時の情報を各エラーに対応づけて記憶するように
してもよい。
【0043】キャリッジ動作に異常が発生したとき、例
えばサービスマンなどのオペレータは、操作パネル10
2(図1)上のキー操作等によりサービスモードに入
り、キャリッジ101の異常動作状態に関連する状態情
報を表示するための操作がなされたことを制御部504
(図5)が検出したとき、制御部504はメモリ501
内に保持されたデータの内容を操作パネル102上の表
示部102bに表示する。図10にその表示例を示す。
ここでは、位置(リニアスケールカウント値)、方向、
異常ステータス、動作モード、および印字モードを表示
している。位置は4桁の16進数で表示している。位置
以外の情報、例えば移動方向、異常ステータス、動作モ
ードおよび印字モードは、それらの組み合わせに対して
予め割り当てられたエラーコードを用いて表示するよう
にしてもよい。このような符号の利用により、必要な表
示エリアが小さくて済む効果がある。なお、先に述べた
ナンバリングに応じてこの表示を行うことも可能であ
る。この例では、画面内に3行の表示しかできないた
め、残りの行については画面スクロールにより見ること
ができるようになっている。
【0044】また、サービスモードでは、表示された内
容に基づき再現確認モードに移行することがキー操作に
よる指示によって可能である。再現確認モードに入った
ことを制御部が検出すると、指示された位置のエラーに
ついて、そのメモリ記憶内容に応じて、当該エラー発生
時の動作条件を設定し、擬似的に同じ状況でキャリッジ
101を動作させる。また、当該リニアスケールカウン
ト値の位置でキャリッジ101を停止させることも設定
可能である。
【0045】さらに、メモリ501内に保持している、
キャリッジ異常の状態の内容を特定事象に焦点を当て
て、同一または類似する事象の発生頻度を確認すること
も可能である。この場合、操作パネル上の表示部に表示
された内容に基づき特定の内容(例えば、キャリッジ1
01の加速中とか、異常発生位置のリニアスケールカウ
ント値等)による発生頻度の検索を操作パネル上のキー
操作により指示されたことを制御部が検出すると、メモ
リ501内の当該部分の比較を行い、合致する内容に対
しての表示を行うことができるようにする。また、合致
する内容についての累計の表示を行ってもよい。更に、
時系列でメモリ501内容を検索した際に、連続して同
一または類似した現象が複数回発生している場合には、
表示部を用いてその旨の通知を行うことも可能である。
【0046】その他、上記操作パネル上の表示部へ表示
することに加えて、または代えて、印字出力したり、接
続されたホストに表示したり、あるいは、接続された治
具上に表示したりすることも可能である。
【0047】メモリ501内に記憶した内容と同じモー
ドにてキャリッジ101の動作を再実行するモードの選
択方法は、上記のような操作パネル上のキー操作の他
に、ホストからの指示、治具からの指示等、他の様々な
手段によっても実現可能である。
【0048】
【発明の効果】以上、先に述べたように本発明では、キ
ャリッジの異常動作時におけるキャリッジ関連の状態情
報を記憶し、後にこれを確認することができるので、ユ
ーザの記憶に頼ることなく異常状況を把握することがで
き、ひいては異常原因を迅速かつ正確に究明し、対策を
採ることが可能となる。また、記憶された状態情報に基
づいて、異常状態の再現確認を行って、異常原因の究明
を支援したり、特定の異常の頻度や統計情報を確認こと
ができ、異常原因の究明や将来に対する対策検討の一助
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例として
のインクジェットプリンタ(プロッタ)の外観図を示す
図である。
【図2】図1に示したプリンタのキャリッジの駆動関連
部分を拡大して示した図である。
【図3】図2のキャリッジの移動経路に沿って配設され
たリニアスケールの構成を示す図である。
【図4】図3のキャリッジの背後に搭載されたリニアセ
ンサを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態におけるインクジェットプ
リンタの主要部の制御ハードウェアの構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるエラー内容のメモ
リ保存に関する説明図である。
【図7】キャリッジの正常動作時のリニアセンサ出力
と、キャリッジモータの駆動パルスの関係を示すタイミ
ング図である。
【図8】キャリッジの異常動作時のリニアセンサ出力
と、キャリッジモータの駆動パルスの関係を示すタイミ
ング図(a)(b)である。
【図9】本発明の実施の形態における動作を示すフロー
チャートである。
【図10】操作パネル上の表示部に表示される表示例を
示す図である。
【符号の説明】
101 キャリッジ 102 操作パネル 102a 入力操作部 102b 表示部 103 フロントカバー 201 キャリッジモータ 203 ヘッド 301 リニアスケール 401 リニアセンサ 500 制御ブロック 501 メモリ 502 モータドライバ 503 カウンタ 504 制御部 505 ヘッド駆動部 506 モータドライバ 507 搬送モータ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印字ヘッドを搭載したキャリッジを走査し
    て印字動作を行う画像形成装置において、 キャリッジの走査時にキャリッジの動作を監視し、その
    異常状態を検出するキャリッジ異常状態検出手段と、 キャリッジの走査方向におけるキャリッジの現在位置を
    検出するキャリッジ位置検出手段と、 キャリッジの異常状態が検出されたとき、少なくとも当
    該キャリッジ位置を含む状態情報を記憶する状態情報記
    憶手段と、 この記憶された状態情報を表示、印刷または送信する出
    力手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記異常状態検出手段は、キャリッジ移動
    に関する指示距離と実距離とを比較し、両者の不一致時
    に異常と判定することを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  3. 【請求項3】前記状態情報は、さらに、異常時のキャリ
    ッジの移動方向、異常ステータス(正規速度からの遅速
    もしくは停止)、動作モード(加速・定速・減速)、お
    よび印字モード(ドラフト、普通、高精細)のいずれか
    1つをさらに含むことを特徴とする請求項1または2記
    載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】オペレータの指示により、特定の異常につ
    いて、前記状態情報記憶手段に記憶された状態情報を確
    認し、擬似的に異常発生時と同じ状況でキャリッジを動
    作させる制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求
    項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記状態情報記憶手段に記憶された状態情
    報を、所定の項目で検索し、または、所定の項目につい
    ての統計情報を算出する処理手段をさらに備えたことを
    特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
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