JP6003769B2 - キャリッジ移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、異常の原因を詳細に把握して報知するキャリッジ移動装置に関する。
従来より、主走査方向に移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドからインクを吐出することにより、用紙に画像を記録するインクジェットプリンタが知られている。そして、従来のインクジェットプリンタは、キャリッジの移動に伴ってリニアエンコーダユニットから出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジを移動させるモータの回転を制御している。これにより、キャリッジを所望の位置に正確に移動させることができる。
また、モータの暴走によるトラブルを防止するために、電源投入時にモータの動作チェックを行う記録装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、キャリッジを一方に移動させてリニアエンコーダのパルス信号を確認し、次にキャリッジを他方に移動させてリニアエンコーダのパルス信号を確認することが記載されている。
特開2002−096519号公報
しかしながら、特許文献1に記載された動作チェックでは、モータの異常によってパルス信号を確認できないのか、或いはリニアエンコーダの異常によってパルス信号を確認できないのかを詳細に把握することができない。その結果、異常の原因の特定に時間がかかって、インクジェットプリンタの早期復旧が難しいという課題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常の原因を詳細に把握して適切な情報を報知可能なキャリッジ移動装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るキャリッジ移動装置は、第1モータ及び第2モータと、上記第1モータの正回転によって主走査方向の一端から他端へ向かって移動し、上記第1モータの逆回転によって上記他端から上記一端へ向かって移動するキャリッジと、上記第2モータの回転によって駆動可能な駆動部と、上記キャリッジが移動していることを示す第1信号を出力する第1センサユニットと、上記駆動部が駆動していることを示す第2信号を出力する第2センサユニットと、上記他端側に設けられた当接部材に上記キャリッジが当接することによって上記第2モータの回転を上記駆動部に伝達する第1状態となり、上記当接部材から上記キャリッジが離間することによって上記第2モータの回転を上記駆動部に伝達しない第2状態となる駆動切替機構と、上記第1モータ及び上記第2モータの回転を制御する制御部とを備える。上記制御部は、上記第1信号の出力に基づいて上記キャリッジを移動させるキャリッジ移動処理と、上記キャリッジ移動処理中に上記第1信号を取得できない時間が閾値時間を超えた場合に、異常を報知する異常報知処理とを実行する。そして、上記異常報知処理は、上記当接部材から離間する離間距離以上の距離を上記キャリッジが上記一端へ向けて移動するための離間電流を上記第1モータに供給する離間ステップと、上記駆動切替機構の状態を確認する確認ステップであって、上記第2モータを回転させて上記第2センサユニットから上記第2信号が出力されるか否かを確認する上記確認ステップと、上記確認ステップで確認された上記駆動切替機構の状態に応じて異常を報知する報知ステップであって、上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認された場合に、上記第1モータの異常を報知する上記報知ステップとを含む。
第1モータが正常に動作する場合、駆動切替機構は、離間ステップによって第2状態に切り替わるはずである。しかしながら、離間ステップ後の確認ステップで第2信号が確認された場合とは、駆動切替機構が第1状態であることを示している。すなわち、上述の状態は、異常報知処理の開始時点においてキャリッジが当接部材に当接しており、且つ離間ステップによってキャリッジが当接部材から離間されなかったことを示している。換言すれば、上述の状態は、第1モータに電流を供給してもキャリッジが移動しなかったことを示している。このように、上記構成によれば、異常の原因を詳細に把握して適切な情報を報知できる。
(2) 好ましくは、上記制御部は、上記異常報知処理において、上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、上記当接部材に当接する当接距離以上の距離を上記キャリッジが上記他端へ向けて移動するための当接電流を上記第1モータに供給する当接ステップをさらに実行し、上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認された場合に、上記報知ステップにおいて上記第1センサユニットの異常を報知する。
上述の状態は、離間ステップ後にキャリッジが当接部材から離間し、且つ当接ステップによってキャリッジが当接部材に当接したことを示している。すなわち、上述の状態は、第1モータは正常に作動しているが、第1センサユニットが第1信号を出力できていないことを示している。
(3) 好ましくは、上記制御部は、上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されず、且つ上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、上記報知ステップにおいて上記第1モータの異常を報知する。
上述の状態は、離間ステップ後にキャリッジが当接部材から離間しており、当接ステップによってもキャリッジが当接部材に当接しなかったことを示している。すなわち、上述の状態は、第1モータが正常に作動していないことを示している。
(4) 好ましくは、当該キャリッジ移動装置は、搬送路にシートを給送する給送部と、上記搬送路上の検知位置に設けられており、シートが上記検知位置に存在することを示す第3信号を出力する第3センサユニットとをさらに備える。上記駆動切替機構は、さらに、上記第1状態において上記第2モータの回転を上記給送部に伝達せず、上記第2状態において上記第2モータの回転を上記給送部に伝達する。そして、上記制御部は、上記異常報知処理において、上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されず、且つ上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、上記確認ステップにおいて、上記第2モータを回転させて上記第3センサユニットから上記第3信号が出力されるか否かを確認し、上記確認ステップにおいて上記第3信号の出力が確認された場合に、上記報知ステップにおいて上記第1モータの異常を報知する。
離間ステップ後及び当接ステップ後の確認ステップで第2信号が確認されなかった場合には、第1モータの異常ではなく、第2センサユニットの異常であることも考えられる。そこで、再離間ステップによって駆動切替機構を第1状態に切り替えて第3信号の出力を確認することにより、報知の信頼性がさらに向上する。
(5) 好ましくは、上記制御部は、上記異常報知処理において、上記キャリッジ移動処理における上記キャリッジの移動向きと反対向きに上記キャリッジを移動させるための電流を上記第1モータに供給する反転ステップを、上記離間ステップに先立って実行し、上記反転ステップ中に上記第1センサユニットから上記第1信号が出力された場合に、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する。
キャリッジ移動処理において第1信号の出力を確認できない原因として、キャリッジの移動経路に異物が存在していることも考えられる。そこで、キャリッジを反対向きに移動させて第1信号の出力を確認することにより、異常の原因をさらに詳細に把握して適切な情報を報知できる。
(6) 好ましくは、上記離間距離及び上記当接距離は、上記主走査方向における上記一端と上記他端との間の距離である。
(7) さらに好ましくは、上記制御部は、上記離間ステップ及び上記当接ステップそれぞれにおいて、予め定められた大きさの上記離間電流及び上記当接電流を予め定められた時間だけ上記第1モータに供給する。
キャリッジ移動処理における制御部は、キャリッジの現在位置及び目標位置と、第1センサユニットから出力される第1信号とに基づいて、第1モータに供給する電流の大きさを制御する。しかしながら、第1信号を取得できない制御部は、キャリッジの現在位置を正確に把握することができない。そこで、制御部は、離間ステップ及び当接ステップにおいて、キャリッジと当接部材とを確実に離間或いは当接させるために、キャリッジが最大移動距離(すなわち、一端と他端との間の距離)だけ移動するのに必要な電流を第1モータに供給している。
また、一端と他端との間の位置に位置しているキャリッジを最大移動距離だけ移動させようとすると、一端或いは他端にキャリッジが衝突して破損する可能性がある。そこで、離間ステップ及び当接ステップにおいて第1モータに供給される電流は、一端或いは他端に到達したキャリッジが破損しない程度に小さいことが望ましい。
(8) 好ましくは、上記キャリッジは、インクを吐出する記録ヘッドを備える。また、上記駆動部は、上記他端側において上記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップと、上記第2モータの正回転及び逆回転の一方によって駆動するポンプと、上記第2モータの正回転及び逆回転の他方によって、上記ノズル面と接触する接触位置と上記ノズル面から離れる隔離位置との間を移動して、上記ノズル面に付着したインク滴を拭取り可能なワイパと、を備えるメンテナンス機構である。そして、上記第2センサユニットは、上記接触位置及び上記離間位置の間を上記ワイパが移動していることを示す上記第2信号を出力する。
本発明によれば、第2信号の有無に応じて第1モータ及び第1センサユニットのどちらに異常が発生しているのかを詳細に把握して適切な情報を報知することができる。
図1は、複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の内部構造を模式的に示す縦断面図である。 図3は、キャリッジ23及びガイドレール43、44の平面図である。 図4は、メンテナンス機構70の断面図であって、(A)は第1切替機構170が第2状態の場合を示し、(B)は第1切替機構170が第1状態の場合を示す。 図5は、第1切替機構170の斜視図であって、(A)は第1状態を示し、(B)は第2状態を示す。 図6は、第2切替機構180を底面から見た模式図であって、(A)は搬送モータ102が正回転した状態を示し、(B)は搬送モータ102が逆回転した状態を示す。 図7は、ポート切替機構90を底面から見た模式図であって、(A)及び(C)は吸気ポート93に他のポートが連通していない状態を示し、(B)は吸気ポート93とBkポート95とが連通している状態を示し、(D)は吸気ポート93とBkポート95とが連通している状態を示す。 図8は、プリンタ部11のブロック図である。 図9は、画像記録処理のフローチャートである。 図10は、異常報知処理のフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。また、以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7が定義され、開口13が設けられている側を手前側(正面)として前後方向8が定義され、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9が定義される。
[複合機10の全体構成]
複合機10(本発明のキャリッジ移動装置、或いは画像記録装置の一例)は、図1に示されるように、概ね直方体に形成されている。複合機10は、下部にインクジェット記録方式で用紙12(図2参照)に画像を記録するプリンタ部11を有している。また、複合機10は、ファクシミリ機能及びプリント機能などの各種の機能を有している。プリンタ部11は、図2に示されるように、給送部15と、給送トレイ20と、排出トレイ21と、搬送ローラ部54と、記録部24と、排出ローラ部55と、プラテン42とを備えている。
給送トレイ20は、プリンタ部11の正面に形成された開口13(図1参照)を通じて前後方向8に挿抜される。給送トレイ20には、複数の用紙12を支持可能である。給送部15は、給送トレイ20から用紙12をピックアップして搬送路65に給送する。搬送ローラ部54は、給送部15によって搬送路65に給送された用紙12を搬送向き16に搬送する。記録部24は、搬送ローラ部54によって搬送された用紙12に画像を記録する。排出ローラ部55は、記録部24によって画像が記録された用紙12を排出トレイ21に排出する。排出トレイ21は、給送トレイ20の上側に設けられている。プラテン42は、記録部24に対向する位置において用紙12を支持する。
[給送部15]
給送部15は、図2に示されるように、プリンタ部11の開口13に装着された状態の給送トレイ20の上側に設けられている。給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、軸27とを備えている。給送ローラ25は、給送アーム26の先端側に回転可能に設けられている。給送ローラ25は、搬送モータ102(本発明の第2モータの一例、図8参照)から駆動力を付与されて、用紙12を搬送向き16に搬送する向き(すなわち、正回転)に回転する。給送アーム26は、プリンタ部11のフレームに支持された軸27に回動可能に設けられている。給送アーム26は、自重或いはバネ等による弾性力によって給送トレイ20側へ回動付勢されている。
[搬送路65]
搬送路65は、図2に示されるように、その一部がプリンタ部11の内部において、所定間隔で対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される空間を指す。搬送路65は、給送トレイ20の後端部を基点としてプリンタ部11の後方側に延び、プリンタ部11の後方側において下方から上方に延びつつUターンし、記録部24を経て排出トレイ21に至る通路である。より詳細には、搬送路65は、搬送ローラ部54の挟持位置、プラテン42の上側、及び排出ローラ部55の挟持位置を経て排出トレイ21へ通じている。なお、搬送路65内における用紙12の搬送向き16は、図2において一点鎖線の矢印で示されている。
[搬送ローラ部54]
搬送ローラ部54は、図2に示されるように、搬送路65における給送部15よりも搬送向き16の下流側で、且つ搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の上流側に設けられている。搬送ローラ部54は、搬送モータ102によって駆動される搬送ローラ60と、搬送ローラ60の回転に伴って連れ回るピンチローラ61とを有する。搬送ローラ60とピンチローラ61とは、用紙12を挟持して搬送向き16に搬送する。
搬送ローラ60は、用紙12を搬送向き16に搬送する正回転(図2の例では、反時計回り)と、正回転と逆向きの逆回転(図2の例では、時計回り)とに回転可能である。具体的には、搬送ローラ60は、正回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されて正回転し、逆回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されて逆回転する。また、図2に示されるピンチローラ61は、正回転する搬送ローラ60に伴って時計回りに回転し、逆回転する搬送ローラ60に伴って反時計回りに回転する。
[排出ローラ部55]
排出ローラ部55は、図2に示されるように、搬送路65における記録部24よりも搬送向き16の下流側に設けられている。排出ローラ部55は、搬送モータ102によって駆動される排出ローラ62と、排出ローラ62の回転に伴って連れ回る拍車63とを有する。排出ローラ62と拍車63とは、用紙12を挟持し、当該用紙12を搬送向き16に搬送する。
排出ローラ62は、用紙12を搬送向きに搬送する正回転(図2の例では、時計回り)と、正回転と逆向きの逆回転(図2の例では、反時計回り)とに回転可能である。具体的には、排出ローラ62は、正回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されて正回転し、逆回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されて逆回転する。また、図2に示される拍車63は、正回転する排出ローラ62に伴って反時計回りに回転し、逆回転する排出ローラ62に伴って時計回りに回転する。
[プラテン42]
プラテン42は、図2に示されるように、搬送向き16において、搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に設けられている。プラテン42は、記録部24に対向して搬送路65の下側に配置され、搬送路65を搬送される用紙12を下側から支持する。
[レジストセンサ51]
図2に示されるように、搬送路65の搬送ローラ部54よりも搬送向き16の上流側には、公知のレジストセンサ51(本発明の第3センサユニットの一例)が設けられている。レジストセンサ51は、用紙12が当該レジストセンサ51の設置位置(以下、「検知位置」と表記する。)に存在するか否かを検出するためのセンサである。レジストセンサ51は、用紙12が検知位置に存在していることを条件として、検知信号であるローレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値未満の信号」)を後述する制御部130に出力する。一方、レジストセンサ51は、用紙12が検知位置に存在していないことを条件として、検知信号であるハイレベル信号(つまり、「信号レベルが閾値以上の信号」)を制御部130に出力する。
[ロータリエンコーダ52]
また、図8に示されるように、搬送ローラ60の回転(換言すれば,搬送モータ102の回転)に応じてパルス信号を発生させる公知のロータリエンコーダ52が設けられている。ロータリエンコーダ52は、エンコーダディスクと、光学センサとを備える。エンコーダディスクは、搬送ローラ60の回転と共に回転する。光学センサは、回転するエンコーダディスクを読み取ってパルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。
[記録部24]
記録部24は、図2に示されるように、搬送向き16において搬送ローラ部54及び排出ローラ部55の間に設けられている。また、記録部24は、プラテン42に対向して搬送路65の上側に配置されている。記録部24は、キャリッジ23と、記録ヘッド39と、エンコーダセンサ38Aとを備えている。また、キャリッジ23からは、図3に示されるように、インクチューブ32及びフレキシブルフラットケーブル33が延出されている。インクチューブ32は、カートリッジ装着部に装着されたインクカートリッジと記録ヘッド39とを接続し、インクカートリッジに貯留されているインクを記録ヘッド39に供給する。フレキシブルフラットケーブル33は、制御部130が実装された制御基板と記録ヘッド39とを接続し、制御部130からの制御信号を記録ヘッド39に伝送する。
キャリッジ23は、図3に示されるように、前後方向8に離間する位置において各々が左右方向9に延設されたガイドレール43、44に支持されている。キャリッジ23は、ガイドレール44に設けられた公知のベルト機構に連結されている。ベルト機構は、左右方向9におけるガイドレール44の右端に設けられた駆動プーリ47と、左端に設けられた従動プーリ48と、駆動プーリ47及び従動プーリ48に巻回された無端環状のベルト49とを有する。駆動プーリ47は、キャリッジモータ103(本発明の第1モータの一例、図8参照)によって駆動される。また、キャリッジ23は、その底面側においてベルト49に連結されている。
キャリッジ23は、キャリッジモータ103によって駆動プーリ47が回転され、駆動プーリ47の回転によってベルト49が周運動することにより、左右方向9(本発明の主走査方向の一例)に往復移動する。より詳細には、キャリッジ23は、正回転するキャリッジモータ103から駆動力を付与されて、左右方向9の右端(本発明の他端の一例)から左端(本発明の一端の一例)に向かうFWD向きに移動する。一方、キャリッジ23は、逆回転するキャリッジモータ103から駆動力を付与されて、左右方向9の左端から右端に向かうRVS向きに移動する。
記録ヘッド39は、図2に示されるように、キャリッジ23に搭載されている。記録ヘッド39の下面には、複数のノズル40が形成されている。記録ヘッド39には、インクチューブ32を通じてインクカートリッジからインクが供給される。記録ヘッド39は、ノズル40からインクを微小なインク滴として吐出する。キャリッジ23が移動する過程において、プラテン42に支持されている用紙12に対して記録ヘッド39がインク滴を吐出する。これにより、用紙12に画像が記録される。
また、ガイドレール44には、左右方向9に延びる帯状のエンコーダストリップ38Bが設けられている。エンコーダセンサ38Aは、キャリッジ23の下面に搭載されている。また、エンコーダセンサ38Aとエンコーダストリップ38Bとは、上下方向7において対向する位置に配置されている。キャリッジ23が移動する過程において、エンコーダセンサ38Aは、エンコーダストリップ38Bを読取ってパルス信号を発生させ、発生させたパルス信号を制御部130に出力する。エンコーダセンサ38A及びエンコーダストリップ38Bは、図8に示されるキャリッジセンサ38(本発明の第1センサユニットの一例)を構成する。
[メンテナンス機構70]
複合機10には、図4に示されるメンテナンス機構70(本発明の駆動部の一例)が設けられている。メンテナンス機構70は、図3に示されるように、画像記録中にキャリッジ23が往復動する範囲(以下、「画像記録領域」と表記する。)のさらに右側に配置される。なお、画像記録領域とは、上述の用紙12が通過し得る領域である。つまりメンテナンス機構70は、キャリッジ23が画像記録領域より右側の位置(以下、「右端部位置」と表記する。)に移動したときに、当該キャリッジ23に対向する位置に配置される。
メンテナンス機構70は、記録ヘッド39に形成されたノズル40からインクと共に気泡や異物を吸引除去するパージ処理を実行するものである。メンテナンス機構70は、記録ヘッド39のノズル40が形成された面(以下、「ノズル面」と表記する。)を覆うキャップ71と、記録ヘッド39の排気孔を覆う排気キャップ72と、キャップ71をノズル面に接離させるためのリフトアップ機構73と、キャップ71に連通されて吸引を行うポンプ76(図8参照)と、ポンプ76によって吸引されたインク等が流入する排液タンクと、ノズル面を拭うワイパーブレード78(本発明のワイパの一例)とを備えている。
キャップ71は、ゴムにより構成されている。キャップ71は、リフトアップ機構73によりノズル面に密着して、当該ノズル面との間に密閉空間を形成する。キャップ71の内部は、ノズル面のうちの黒インクを吐出する領域を覆い且つ当該領域との間に密閉空間を形成するBkキャップと、カラーインクを吐出する領域を覆い且つ当該領域との間に密閉空間を形成するCoキャップとに区画される。Bkキャップは後述するBkポート95に接続され、Coキャップは後述するCoポート96に接続される。また、排気キャップ72は後述する排気ポート94に接続される。
ポンプ76は、例えば、ロータリ式のチューブポンプである。ポンプ76が駆動されることによって、キャップ71とノズル面との間に形成された密閉空間が負圧状態とされる。負圧状態となることによって、ノズル40からインクと共に気泡や異物が吸引除去される。吸引除去されたインクや異物は、ポンプ76を介して排液タンクへと送られる。なお、ポンプ76は、正回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されることで動作する。
リフトアップ機構73は、図4に示されるように、左右一対の等長リンク74を備える。この等長リンク74が回動することで、図4(A)の位置と図4(B)の位置との間でホルダ75が移動する。ホルダ75は、鉛直上方へ突出された当接レバー176(本発明の当接部材の一例)を保持している。キャリッジ23が右端部位置へRVS向きに移動する際に当接レバー176を右向きへ押圧することで、図4(B)の位置にホルダ75が移動する。キャップ71は、ホルダ75が図4(B)の位置に移動することで、ノズル面に密着する。また、キャリッジ23が右端部位置からFWD向きに移動すると、図4(A)の位置にホルダ75が移動し、キャップ71が記録ヘッド39から離間する。
ワイパーブレード78は、ワイパーホルダ77に嵌め込まれており、ワイパーホルダ77に対して出没可能に設けられている。ワイパーブレード78は、ゴムにより構成されている。ワイパーブレード78の長さ(図4において紙面に垂直な方向、つまり前後方向8の寸法)は、前後方向8におけるノズル面の長さよりも大きい。ワイパーブレード78は、ワイパーホルダ77から突出してノズル面に接触する接触位置と、ワイパーホルダ77に没入してノズル面から離間する離間位置との間を移動可能に構成されている。接触位置におけるワイパーブレード78は、キャリッジ23がスライドすることによってノズル面に付着したインクを拭い取る。ワイパーブレード78は、逆回転する搬送モータ102の駆動力が伝達されることでワイパーホルダ77に対して出没する。
[駆動伝達機構104]
図8に示される駆動伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、及びメンテナンス機構70へ伝達する。駆動伝達機構104は、歯車、プーリ、無端環状のベルト、遊星歯車機構(振子ギヤ機構)、及びワンウェイクラッチ等の全部又は一部を組み合わせて構成される。駆動伝達機構104は、搬送モータ102の駆動力の伝達先を切り替える第1切替機構170(本発明の駆動切替機構の一例)及び第2切替機構180を備えている。
[第1切替機構170]
第1切替機構170は、搬送モータ102の駆動力を、給送ローラ25に伝達せず且つメンテナンス機構70に伝達する第1状態と、給送ローラ25に伝達し且つメンテナンス機構70に伝達しない第2状態とに状態変化が可能に構成されている。第1切替機構170は、図3に示されるように、プラテン42よりも右側(すなわち、右端部位置)で且つキャリッジ23の移動経路の下側に設けられている。第1切替機構170は、図5に示されるように、搬送モータ102により回転駆動される切替ギヤ171と、切替ギヤ171に噛合可能な2つの受けギヤ172A、172Dと、切替ギヤ171と同軸に取り付けられた押圧部材175と、切替ギヤ171の位置を保持する保持部173とを備える。
切替ギヤ171は、支軸174に挿通されており、支軸174の軸周りに回転可能で且つ支軸174の軸方向(すなわち、左右方向9)に沿って移動可能である。なお、支軸174は、メンテナンス機構70に保持されている。切替ギヤ171には、搬送モータ102の回転が搬送ローラ60を通じて伝達される。受けギヤ172A、172Dは、支軸174の下側において、左右方向9に沿った同軸上に回転可能に取り付けられている。すなわち、切替ギヤ171は、左右方向9に移動することによって、受けギヤ172A、172Dのいずれかと噛合する。受けギヤ172Aは、搬送モータ102の駆動力を給送ローラ25に伝達するギヤである。一方、受けギヤ172Dは、搬送モータ102の駆動力をメンテナンス機構70に伝達するギヤである。
押圧部材175は、切替ギヤ171の右側に配置されており、左右方向9にスライド自在に支軸174に挿通されている。当接レバー176は、押圧部材175から上方に突出し、保持部173を通ってキャリッジ23の移動経路にまで延びている。切替ギヤ171は第1バネによって右側に付勢され、押圧部材175は第2バネによって左側に付勢されている。また、第2バネの付勢力は、第1バネの不勢力より大きい。その結果、図5(B)に示される切替ギヤ171及び押圧部材175は、左側に付勢されている。
RVS向きに移動するキャリッジ23に当接された当接レバー176は、第2バネの付勢力に抗して押圧部材175を右方に移動させ、当該押圧部材175を切替ギヤ171から離間させる。これにより、切替ギヤ171は、第1バネの付勢力によって右方に移動し、図5(A)に示されるように受けギヤ172Dと噛合する。一方、キャリッジ23がFWD向きに移動して当接レバー176から離間すると、押圧部材175は第2バネの付勢力によって左方に移動し、第1バネの付勢力に抗して切替ギヤ171を左方に移動させる。これにより、切替ギヤ171は、図5(B)に示されるように、受けギヤ172Aと噛合する。
切替ギヤ171と受けギヤ172Aとが噛合されている状態(すなわち、図5(B)に示される第2状態)において、駆動伝達機構104は、搬送モータ102の正回転によって給送ローラ25への駆動伝達を解除し、搬送モータ102の逆回転によって給送ローラ25を正回転させる。一方、切替ギヤ171と受けギヤ172Dとが噛合されている状態(すなわち、図5(A)に示される第1状態)において、駆動伝達機構104は、図6に示される第2切替機構180を通じて、搬送モータ102の駆動力をメンテナンス機構70に伝達する。
なお、「給送ローラ25への駆動伝達を解除する」とは、搬送モータ102の駆動力が給送ローラ25に伝達されない状態にすることである。具体的には、搬送モータ102と給送ローラ25との間の駆動力の伝達経路にワンウェイクラッチを配置し、逆回転する搬送モータ102の駆動力が給送ローラ25に伝達され、正回転する搬送モータ102の駆動力が給送ローラ25に伝達されないようにすればよい。また、上記の構成は、ワンウェイクラッチに代えて振子ギヤ機構や電磁クラッチ機構を配置することによっても実現できる。
また、搬送ローラ60は、搬送モータ102の駆動力の伝達経路において、第1切替機構170より駆動力の伝達向きの上流側に位置している。また、本実施形態における排出ローラ62は、ベルトによって搬送ローラ60と連結されている。すなわち、本実施形態における搬送ローラ60及び排出ローラ62は、第1切替機構170の状態にかかわらず、搬送モータ102の正回転によって正回転し、搬送モータ102の逆回転によって逆回転する。また、ロータリエンコーダ52は、第1切替機構170の状態にかかわらず、搬送ローラ60(換言すれば、搬送モータ102)の回転に応じたパルス信号を出力する。
[第2切替機構180]
図6に示される第2切替機構180は、搬送モータ102の駆動力の伝達経路において第1切替機構170より駆動力の伝達向きの下流側に配置されている。また、第2切替機構180は、第1状態の第1切替機構170から伝達された搬送モータ102の駆動力を、ポンプ76に伝達するか、ワイパーブレード78及び後述するポート切替機構90に伝達するかを切り替える。第2切替機構180は、図6に示されるように、振子ギヤ機構181と、ポンプ76に駆動力を伝達する第1被駆動ギヤ185と、ワイパーブレード78及びポート切替機構90に駆動力を伝達する第2被駆動ギヤ186と、メンテセンサ187(本発明の第2センサユニットの一例)とを備える。また、振子ギヤ機構181は、太陽ギヤ182と、振子ギヤ183と、アーム184とを備えている。
太陽ギヤ182は、受けギヤ172Dの回転に伴って回転する。太陽ギヤ182のスラスト面には、アーム184の一端が取り付けられている。これによりアーム184は、太陽ギヤ182と同軸で回動する。アーム184の他端には、振子ギヤ183が回転可能に支持されている。振子ギヤ183は、太陽ギヤ182と噛合されている。これにより、振子ギヤ183は、アーム184に支持されて自転し且つ太陽ギヤ182と噛合しながら太陽ギヤ182の外周を太陽ギヤ182の回転向きに公転する。
第1切替機構170が第1状態である場合において、正回転する搬送モータ102の駆動力が伝達された太陽ギヤ182は、図6(A)に示されるように、時計回りに回転して振子ギヤ183を第1被駆動ギヤ185に噛合させる。これにより、正回転する搬送モータ102の駆動力がポンプ76に伝達される。一方、第1切替機構170が第1状態である場合において、逆回転する搬送モータ102の駆動力が伝達された太陽ギヤ182は、図6(B)に示されるように、反時計回りに回転して振子ギヤ183を第2被駆動ギヤ186に噛合させる。これにより、逆回転する搬送モータ102の駆動力がワイパーブレード78及びポート切替機構90に伝達される。
第2被駆動ギヤ186には、カム186Aと、被検知部186Bとが設けられている。カム186Aは、第2被駆動ギヤ186のスラスト方向の一方側に設けられており、第2被駆動ギヤ186と一体回転する。カム186Aは、搬送モータ102の駆動力をワイパーブレード78に伝達する。すなわち、第2被駆動ギヤ186(より具体的には、カム186A)が一回転することにより、ワイパーブレード78が接触位置と離間位置との間を一往復する。第2被駆動ギヤ186が回転し、カム186Aがワイパーブレード78を押し上げることによって当該ワイパーブレード78が接触位置に位置する。一方、第2被駆動ギヤ186が回転し、カム186Aがワイパーブレード78から離れると、当該ワイパーブレード78が下降して離間位置に位置する。被検知部186Bは、第2被駆動ギヤ186のスラスト方向の他方側に設けられており、第2被駆動ギヤ186と一体回転する突起である。被検知部186Bは、第2被駆動ギヤ186の周方向の一部にのみ設けられている。
メンテセンサ187には、被検知部186Bと接触して回動するレバー187Aが設けられている。メンテセンサ187は、例えば図6(A)に示されるように、被検知部186Bがレバー187Aに接触していない時に、制御部130に検知信号を出力しない。一方、メンテセンサ187は、例えば図6(B)に示されるように、被検知部186Bと接触しているときに、制御部130に検知信号を出力する。
[ポート切替機構90]
ポート切替機構90は、キャップ71及び排気キャップ72と、ポンプ76との連通状態を切り替える。ポート切替機構90は、図7に示されるように、有底円筒体のシリンダ99と、シリンダ99の内部に配置された円柱形状の回転体92とを備えている。シリンダ99には、吸気ポート93、排気ポート94、Bkポート95、Coポート96、及び大気ポート97、98の6つのポートが形成されている。
吸気ポート93は、シリンダ99の底壁に形成されている。その他の5つのポート94〜98は、シリンダ99の側壁において周方向に所定の間隔を空けて設けられている。排気ポート94は、チューブ(不図示)によって排気キャップ72に連通している。Bkポート95は、チューブによってBkキャップの内部空間に連通される。Coポート96は、チューブによってCoキャップの内部空間に連通される。大気ポート97、98は大気に開放されている。ポンプチューブ91は、一端が吸気ポート93に接続され、他端がポンプ76に接続される。
回転体92は、シリンダ99の内部において、第2被駆動ギヤ186の回転に伴って回転(本実施形態では、図7の反時計回りに回転)する。より具体的には、回転体92は、第2被駆動ギヤ186が一回転することによってシリンダ99の内部を一回転する。シリンダ99の内部において回転体92が回転することにより、シリンダ99に形成された6つのポートの連通状態が変化する。シリンダ99の位相は、メンテセンサ187によって特定してもよいし、回転体92と一体回転する別の被検知部をセンサによって検出することによって特定してもよい。なお、図7(A)及び図7(C)は、吸気ポート93が他のポート94〜98の何れとも連通されていない状態を示している。図7(B)は、吸気ポート93とBkポート95とが連通されている状態を示している。図7(D)は、吸気ポート93とCoポート96とが連通されている状態を示している。
搬送モータ102を逆回転させることによって、図7(A)の状態から図7(B)の状態まで回転体92を回転させると、キャップ71のBkキャップとポンプ76とが接続される。この状態でポンプ76を駆動する(すなわち、搬送モータ102を正回転させる)と、Bkキャップの内部空間が負圧となり、Bkキャップに覆われたノズル40内に貯留されていた黒インクがポンプ76側へ吸引される。次に、搬送モータ102をさらに逆回転させることによって、図7(B)の状態から図7(C)の状態を経て図7(D)の状態まで回転体92を回転させると、キャップ71のCoキャップとポンプ76とが接続される。この状態でポンプ76を駆動すると、Coキャップの内部空間が負圧なり、Coキャップに覆われたノズル40内に貯留されていたカラーインクがポンプ76側へ吸引される。なお、吸引された黒インク及びカラーインクは、ポンプチューブ91及びポンプ76を通じて排液タンクに排出される。
[制御部130]
制御部130は、図3に示されるように、CPU131、ROM132、RAM133、EEPROM134、及びASIC135を備えており、これらは内部バス137によって接続されている。ROM132には、CPU131が各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM133は、CPU131が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROM134には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
ASIC135には、搬送モータ102及びキャリッジモータ103が接続されている。ASIC135は、各モータを回転させるための駆動信号をCPU131から取得し、駆動信号に応じた駆動電流を各モータに出力する。各モータは、ASIC135からの駆動電流によって正回転又は逆回転する。例えば、制御部130は、搬送モータ102の駆動を制御して各ローラを又はメンテナンス機構70を駆動させる。また、制御部130は、キャリッジモータ103の駆動を制御してキャリッジ23を往復移動させる。さらに、制御部130は、記録ヘッド39を制御してノズル40からインクを吐出させる。
また、ASIC135には、キャリッジセンサ38と、レジストセンサ51と、ロータリエンコーダ52と、メンテセンサ187とが接続されている。制御部130は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて、キャリッジ23の位置を検出する。また、制御部130は、レジストセンサ51から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ52から出力されるパルス信号とに基づいて、用紙12の位置を検出する。さらに、制御部130は、メンテセンサ187から出力される検知信号に基づいて、メンテナンス機構70が駆動していること、及び第2被駆動ギヤ186の位相を検出する。
[画像記録処理]
図9を参照して、複合機10による画像記録処理を説明する。この画像記録処理は、制御部130のCPU131によって実行される。なお、以下の各処理は、ROM132に記憶されているプログラムをCPU131が読み出して実行してもよいし、制御部130に搭載されたハードウェア回路によって実現されてもよい。
まず、制御部130は、ユーザから画像記録指示を取得したことを条件として、図9に示される画像記録処理を実行する。画像記録指示の取得先は特に限定されないが、例えば、複合機10に設けられた操作パネルを通じて取得してもよいし、外部機器から通信ネットワークを通じて取得してもよい。画像記録指示は、各ローラ、キャリッジ23、及び記録ヘッド39を制御部130に制御させることで、用紙12に画像記録を行わせる指示である。
まず、制御部130は、給送処理及び頭出し処理を実行する(S12)。給送処理は、給送トレイ20に支持されている用紙12を搬送路65に給送し、当該用紙12の先端(「搬送向き16の下流側の端部」を指す。以下同じ。)を搬送ローラ部54に到達させる処理である。頭出し処理は、搬送ローラ部54に到達した用紙12を、最初に画像が記録される用紙12上の領域が記録ヘッド39に対面する位置まで搬送する処理である。
制御部130は、給送処理において、搬送モータ102を逆回転させることによって、給送ローラ25を正回転させ且つ搬送ローラ60及び排出ローラ62を逆回転させる。これにより、給送ローラ25は、給送トレイ20に支持されている用紙12を搬送路65に送り出し、当該用紙12の先端を搬送ローラ部54に到達させる。また、用紙12の先端が逆回転している搬送ローラ部54に当接することにより、当該用紙12の斜行が矯正される。なお、制御部130は、給送処理において、予め定められた回転量だけ搬送モータ102を逆回転させる。そして、レジストセンサ51からローレベル信号を取得した時点から、制御部130は、レジストセンサ51から出力される検知信号と、ロータリエンコーダ52から出力されるパルス信号との組み合わせに基づいて、用紙12の先端位置を特定する。また、制御部130は、頭出し処理において、搬送モータ102を正回転させることによって、搬送ローラ60及び排出ローラ62を正回転させる。また、用紙12の位置は、上述のようにレジストセンサ51からローレベル信号を取得した時点からのロータリエンコーダ52から出力されるパルス信号の数によって特定される。
次に、制御部130は、キャリッジ23の移動を開始する(S13)。具体的には、制御部130は、キャリッジ23を所定の方向に移動させるための駆動電流をキャリッジモータ103に供給する。この処理は、後述する記録処理(S15)の一部を構成する。なお、キャリッジ23の移動向きは、ステップS13の時点におけるキャリッジ23の位置によって異なる。また、制御部130は、ステップS13の実行時点におけるキャリッジ23の位置及び移動向きをRAM133等に記憶させる。以下、ステップS13においてキャリッジ23がFWD向きに移動されたとして、後続の処理を説明する。
次に、制御部130は、キャリッジセンサ38からのパルス信号を取得できるか否かを確認する確認処理を実行する(S14)。キャリッジセンサ38が正常に作動している場合、キャリッジモータ103を駆動させてから50msec以内にキャリッジセンサ38からパルス信号が出力される。そこで、制御部130は、ステップS14の確認処理において、キャリッジセンサ38からパルス信号が出力されるのを少なくとも50msec待つこととする。なお、50msecは本発明の閾値時間の一例であり、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。
キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できた場合(S14:Yes)、制御部130は、記録処理を実行する(S15)。すなわち、制御部130は、キャリッジモータ103を駆動させることによって、キャリッジ23をFWD向き(すなわち、ステップS13での移動向き)に移動させ、且つキャリッジ23が移動している過程において記録ヘッド39にノズル40からインクを吐出させる。これにより、頭出し処理によって記録ヘッド39に対面された用紙12の領域に画像が記録される。なお、キャリッジ23の位置は、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号に基づいて特定される。また、ステップS13から始まる記録処理(S15)は、本発明のキャリッジ移動処理の一例である。
次に、制御部130は、当該用紙12に対する画像記録が終了したか否かを判断する(S16)。当該用紙12に対する画像記録が未だ終了していなければ(S16:No)、制御部130は、搬送処理を実行する(S17)。搬送処理は、予め定められた所定の改行幅だけ用紙12を搬送向き16に搬送する処理である。制御部130は、搬送処理において、搬送モータ102を正回転させることによって搬送ローラ60及び排出ローラ62に、用紙12を所定の改行幅だけ搬送向き16に搬送させる。なお用紙12の位置の特定方法は、頭出し処理の場合と共通する。
制御部130は、用紙12に対する画像記録が終了するまで(S16:Yes)、ステップS13〜S17の処理を繰り返し実行する。そして、用紙12に対する画像記録が終了すると(S16:Yes)、制御部130は、画像記録が終了した用紙12を排出トレイ21に排出する排出処理(S18)を実行し、画像記録処理を終了する。具体的には、制御部130は、用紙12が排出トレイ21に排出されるまで搬送モータ102を正回転させる。
[異常報知処理]
一方、50msecの間にキャリッジセンサ38からパルス信号を取得できない場合(S14:No)、制御部130は、異常報知処理(S19)を実行し、画像記録処理を終了する。異常報知処理は、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できない原因を分析し、分析結果に応じてユーザに異常を報知する処理である。図10を参照して、異常報知処理を詳しく説明する。
まず、制御部130は、反転処理を実行する(S21)。反転処理は、ステップS13における移動向きと反対向きにキャリッジ23を移動させるための電流を、キャリッジモータ103に供給する処理である。本実施形態における制御部130は、キャリッジモータ103を逆回転させる(すなわち、キャリッジ23をRVS向きに移動させる)ための駆動電流を、キャリッジモータ103に供給する。そして、図9のステップS14と同様に、制御部130は、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できるか否かを確認する確認処理を実行する(S22)。
反転処理(S21)の実行後にキャリッジセンサ38からパルス信号を取得できた場合(S22:Yes)、制御部130は、キャリッジ23の移動経路上に異物(典型的には、用紙12)が存在することを報知する報知処理を実行する(S23)。ステップS23の報知処理が実行される場合とは、複合機10内の現象として移動経路上に存在する異物によってキャリッジ23のFWD向きに移動が阻止され、RVS向きの移動が許容されている場合のことである。
一方、反転処理(S21)の実行後にキャリッジセンサ38からパルス信号を取得できない場合(S22:No)、制御部130は、離間処理を実行する(S24)。離間処理は、キャリッジ23が当接レバー176から確実に離間する離間距離を移動するのに必要な駆動電流(以下、「離間電流」と表記する。)をキャリッジモータ103に供給する処理である。すなわち、離間電流は、キャリッジモータ103を所定の回転数(キャリッジ23をFWD向きに少なくとも離間距離だけ移動させるのに必要な回転数)だけ正回転させるための駆動電流である。
次に、制御部130は、離間処理(S24)の実行後に搬送モータ102を駆動させて、メンテセンサ187から検知信号を取得できるか否かを確認する確認処理を実行する(S25)。すなわち、制御部130は、ステップS25において、第2被駆動ギヤ186が少なくとも一回転するのに必要なだけ搬送モータ102を逆回転させる。
メンテセンサ187から検知信号を取得できた場合(S25:Yes)、制御部130は、キャリッジモータ103の異常をユーザに報知する報知処理を実行する(S26)。なお、メンテセンサ187から検知信号を取得できる場合とは、第1切替機構170が第1状態(すなわち、切替ギヤ171と受けギヤ172Dとが噛合されている状態)である場合である。すなわち、ステップS26の報知処理が実行される場合とは、複合機10内の現象として、ステップS24においてキャリッジモータ103に離間電流を供給したにもかかわらず、キャリッジ23が当接レバー176に当接したまま移動していない場合のことである。
一方、メンテセンサ187から検知信号を取得できない場合(S25:No)、制御部130は、当接処理を実行する(S27)。当接処理(S27)は、キャリッジ23が当接レバー176に確実に当接する当接距離を移動するのに必要な駆動電流(以下、「当接電流」と表記する。)をキャリッジモータ103に供給する処理である。すなわち、当接電流は、キャリッジモータ103を所定の回転数(キャリッジ23をRVS向きに少なくとも当接距離だけ移動させるのに必要な回転数)だけ逆回転させるための駆動電流である。
次に、制御部130は、当接処理(S27)の実行後に搬送モータ102を駆動させて、メンテセンサ187から検知信号を取得できるか否かを確認する確認処理を実行する(S28)。すなわち、制御部130は、ステップS25において、第2被駆動ギヤ186が少なくとも一回転するのに必要なだけ搬送モータ102を逆回転させる。
メンテセンサ187から検知信号を取得できた場合(S28:Yes)、制御部130は、キャリッジセンサ38の異常をユーザに報知する報知処理を実行する(S29)。ステップS29の報知処理が実行される場合とは、複合機10内の現象として、離間処理(S24)の実行後にキャリッジ23が当接レバー176から離間した状態(S25:No)であり、且つ当接処理(S27)の実行後にキャリッジ23が当接レバー176に当接した状態(S28:Yes)である。すなわち、キャリッジモータ103は正常に動作しているが、キャリッジセンサ38がパルス信号を出力できない場合である。具体的には、上記の場合は、エンコーダセンサ38Aが正常に動作しない場合であったり、エンコーダストリップ38Bがインク等で汚れている場合である。
一方、メンテセンサ187から検知信号を取得できない場合(S28:No)、制御部130は、再離間処理を実行する(S30)。再離間処理はステップS24の離間処理と共通するので、再度の説明は省略する。また、制御部130は、図9のステップS12と同様に、再離間処理(S30)の実行後に給送処理を実行する(S31)。なお、給送処理(S31)は、用紙12が給送トレイ20に支持されていることを前提とする。
次に、制御部130は、給送処理(S31)の実行中にレジストセンサ51からローレベル信号を受信できるか否かを確認する確認処理を実行する(S32)。そして、用紙12の給送によってレジストセンサ51からローレベル信号を受信できた場合(S32:Yes)、制御部130は、キャリッジモータ103の異常を報知する報知処理を実行する(S33)。ステップS32でレジストセンサ51からローレベル信号を受信できる場合とは、複合機10内の現象として、再離間処理(S30)の実行後にキャリッジ23が当接レバー176から離間している(すなわち、第1切替機構170が第2状態である)場合である。そうすると、ステップS33の報知処理が実行される場合とは、異常報知処理の開始時点においてキャリッジ23が当接レバー176から離間しており、且つ離間処理(S24)、当接処理(S27)、及び再離間処理(S30)によってキャリッジ23が移動されない場合である。
一方、レジストセンサ51からローレベル信号を受信できない場合(S32:No)、制御部130は、キャリッジモータ103及びメンテセンサ187の異常を報知する報知処理を実行する(S34)。ステップS34の報知処理が実行される場合とは、複合機10内の現象として、再離間処理(S30)の実行後にキャリッジ23が当接レバー176に当接している(すなわち、第1切替機構170が第1状態である)場合であり、且つ第1切替機構170が第1状態であるのにメンテセンサ187から検知信号を取得できない場合(S28:No)である。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、キャリッジセンサ38、レジストセンサ51、及びメンテセンサ187から出力される信号の有無に応じて、キャリッジセンサ38、キャリッジモータ103、及びメンテセンサ187のいずれに異常が発生しているのかを詳細に把握して適切な情報を報知することができる。これにより、異常が発生した複合機10の早期復旧が期待できる。
なお、図10に示される異常報知処理では、全ての確認処理(S22、S25、S28、S32)を必ずしも実行する必要はなく、その一部のみを実行してもよい。例えば、ステップS30〜S32を省略し、ステップS28においてメンテセンサ187から検知信号を受信できない場合にステップS33の報知処理を実行してもよい。また、制御部130は、ステップS28を実行した後に、ステップS30を省略してステップS31の処理を実行してもよい。
なお、制御部130は、図9の記録処理(S15)において、キャリッジ23の現在位置及び目標位置と、キャリッジセンサ38から出力されるパルス信号とに基づいて、キャリッジモータ103に供給する電流の大きさを制御するフィードバック制御を実行すればよい。しかしながら、キャリッジセンサ38が正常に動作しているか否かが不明な状態ではフィードバック制御が実行できないので、制御部130は、図9の離間処理(S24)、当接処理(S27)、及び再離間処理(S30)において、予め定められた大きさの駆動電流を予め定められた時間だけキャリッジモータ103に供給するオープン制御を実行すればよい。
そこで、離間処理(S24)及び再離間処理(S30)における離間距離は、キャリッジ23の最大移動距離(すなわち、ガイドレール43、44の右端と左端との間の距離)とするのが望ましい。当接処理(S27)における当接距離も同様である。すなわち、離間電流は、ガイドレール43、44の右端から左端までキャリッジ23をFWD向きに移動させるのに必要なキャリッジモータ103の回転数を得るために必要な駆動電流である。また、当接電流は、ガイドレール43、44の左端から右端までキャリッジ23をRVS向きに移動させるのに必要なキャリッジモータ103の回転数を得るために必要な駆動電流である。これにより、キャリッジ23を当接レバー176に対して確実に離間或いは当接させることができる。
また、離間電流及び当接電流の大きさは、ガイドレール43、44の左端或いは右端にキャリッジ23が衝突(それ以上の移動が規制された状態を指す)した場合でも、キャリッジ23が破損等しない程度に小さく設定される。これにより、例えば図3に示される位置のキャリッジ23に対して離間処理(S24)、当接処理(S27)、及び再離間処理(S30)を実行した場合でも、キャリッジ23の破損を防止できる。
[その他の実施形態]
なお、上記の実施形態では、給送ローラ25、搬送ローラ60、排出ローラ62、及びメンテナンス機構70を共通の搬送モータ102で駆動する例を説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、給送ローラ25、搬送ローラ60、及び排出ローラ62、及びメンテナンス機構70をそれぞれ別のモータで駆動してもよい。
また、上記の実施形態では、キャリッジ移動処理の一例として記録処理(S15)を説明したが、本発明はこれに限定されず、キャリッジ23を移動させるあらゆる処理がキャリッジ移動処理に含まれる。例えば、記録ヘッド39にパージ処理を行うために、メンテナンス機構70に対向する位置までキャリッジ23をFWD向きに移動させる処理をキャリッジ移動処理に含めてもよい。そして、図10に示される異常報知処理は、あらゆるキャリッジ移動処理において、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できない場合に実行可能である。
また、上記の実施形態では、図9に示す画像記録処理においてキャリッジセンサ38のパルス信号を取得できなかった場合(S14:No)に、図10に示す異常報知処理(図9のS19)を行うことを説明した。しかし、本発明はこれに限定されず、例えば複合機10の検査工程において、制御部130が、異常検査処理を実行をしてもよい。この異常検査処理は、図9に示すステップS13、S14、S19(すなわち、図10の異常報知処理)を備える。すなわち、制御部130は、キャリッジ23を移動させ(S13)、キャリッジセンサ38からパルス信号が取得できれば(S14:Yes)、当該異常検査処理を終了する。一方、制御部130は、キャリッジ23を移動させ(S13)、キャリッジセンサ38からパルス信号を取得できなければ(S14:No)、異常報知処理を実行する(S19)。なお、検査工程とは、複合機10の製造時であってもよいし、サービスマンが複合機10を修理するケースであってもよい。また、異常検査処理におけるキャリッジ23の移動は、検査のためだけの移動であってもよく、画像記録やパージ処理を目的とする移動でなくてもよい。
さらに、上記の実施形態では、キャリッジ移動装置の一例としてインクジェット記録方式のプリンタ部11を備える複合機10の例を説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、画像読取装置において原稿を搬送するフィーダに適用してもよい。
10・・・複合機
15・・・給送部
23・・・キャリッジ
38・・・キャリッジセンサ
39・・・記録ヘッド
40・・・ノズル
51・・・レジストセンサ
70・・・メンテナンス機構
71・・・キャップ
76・・・ポンプ
77・・・ワイパーブレード
102・・・搬送モータ
103・・・キャリッジモータ
104・・・駆動伝達機構
130・・・制御部
170・・・第1切替機構
176・・・当接レバー
187・・・メンテセンサ

Claims (6)

  1. 第1モータ及び第2モータと、
    上記第1モータの正回転によって主走査方向の一端から他端へ向かって移動し、上記第1モータの逆回転によって上記他端から上記一端へ向かって移動するキャリッジと、
    上記第2モータの回転によって駆動可能な駆動部と、
    上記キャリッジが移動していることを示す第1信号を出力する第1センサユニットと、
    上記駆動部が駆動していることを示す第2信号を出力する第2センサユニットと、
    上記他端側に設けられた当接部材に上記キャリッジが当接することによって上記第2モータの回転を上記駆動部に伝達する第1状態となり、上記当接部材から上記キャリッジが離間することによって上記第2モータの回転を上記駆動部に伝達しない第2状態となる駆動切替機構と、
    上記第1モータ及び上記第2モータの回転を制御する制御部と、を備えており、
    上記制御部は、
    上記第1信号の出力に基づいて上記キャリッジを移動させるキャリッジ移動処理と、
    上記キャリッジ移動処理中に上記第1信号を取得できない時間が閾値時間を超えた場合に、異常を報知する異常報知処理と、を実行し、
    上記異常報知処理は、
    上記当接部材から離間する離間距離以上の距離を上記キャリッジが上記一端へ向けて移動するための離間電流を上記第1モータに供給する離間ステップと、
    上記駆動切替機構の状態を確認する確認ステップであって、上記第2モータを回転させて上記第2センサユニットから上記第2信号が出力されるか否かを確認する上記確認ステップと、
    上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、上記当接部材に当接する当接距離以上の距離を上記キャリッジが上記他端へ向けて移動するための当接電流を上記第1モータに供給する当接ステップと、
    上記確認ステップで確認された上記駆動切替機構の状態に応じて異常を報知する報知ステップと、を含み、
    上記制御部は、上記報知ステップにおいて、
    上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認された場合に、上記第1モータの異常を報知し、
    上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されず、且つ上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認された場合に、上記第1センサユニットの異常を報知し、
    上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されず、且つ上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、上記第1モータの異常を報知するキャリッジ移動装置。
  2. 搬送路にシートを給送する給送部と、
    上記搬送路上の検知位置に設けられており、シートが上記検知位置に存在することを示す第3信号を出力する第3センサユニットと、をさらに備えており、
    上記駆動切替機構は、さらに、上記第1状態において上記第2モータの回転を上記給送部に伝達せず、上記第2状態において上記第2モータの回転を上記給送部に伝達し、
    上記制御部は、上記異常報知処理において、上記離間ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されず、且つ上記当接ステップの実行後に実行された上記確認ステップにおいて上記第2信号の出力が確認されなかった場合に、
    上記確認ステップにおいて、上記第2モータを回転させて上記第3センサユニットから上記第3信号が出力されるか否かを確認し、
    上記確認ステップにおいて上記第3信号の出力が確認された場合に、上記報知ステップにおいて上記第1モータの異常を報知する請求項に記載のキャリッジ移動装置。
  3. 上記制御部は、上記異常報知処理において、
    上記キャリッジ移動処理における上記キャリッジの移動向きと反対向きに上記キャリッジを移動させるための電流を上記第1モータに供給する反転ステップを、上記離間ステップに先立って実行し、
    上記反転ステップ中に上記第1センサユニットから上記第1信号が出力された場合に、上記報知ステップにおいて上記キャリッジの移動経路上に異物が存在することを報知する請求項1又は2に記載のキャリッジ移動装置。
  4. 上記離間距離及び上記当接距離は、上記主走査方向における上記一端と上記他端との間の距離である請求項からのいずれかに記載のキャリッジ移動装置。
  5. 上記制御部は、上記離間ステップ及び上記当接ステップそれぞれにおいて、予め定められた大きさの上記離間電流及び上記当接電流を予め定められた時間だけ上記第1モータに供給する請求項に記載のキャリッジ移動装置。
  6. 上記キャリッジは、インクを吐出する記録ヘッドを備え、
    上記駆動部は、
    上記他端側において上記記録ヘッドのノズル面を覆うキャップと、
    上記第2モータの正回転及び逆回転の一方によって駆動するポンプと、
    上記第2モータの正回転及び逆回転の他方によって、上記ノズル面と接触する接触位置と上記ノズル面から離れる隔離位置との間を移動して、上記ノズル面に付着したインク滴を拭取り可能なワイパと、を備えるメンテナンス機構であり、
    上記第2センサユニットは、上記接触位置及び上記離間位置の間を上記ワイパが移動していることを示す上記第2信号を出力する請求項1からのいずれかに記載のキャリッジ移動装置。
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