JP2014015024A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】、記録ヘッドのノズル面を覆うキャッピングのための時間が短縮されたインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】制御部135は、キャリッジモータ311を駆動させ、リニアエンコーダ141によって、第1位置及び第3位置よりも移動可能範囲の他端側に位置する微少移動開始位置P1にキャリッジ31が位置することが検出されたら、キャリッジ31に、記録用紙21にインクを吐出する際の移動速度よりも低い速度でキャッピング位置P5へ向けて移動する微少移動動作を実行させ、当該微少移動動作を実行させている間に、リニアエンコーダ141によって、駆動切替位置P3にキャリッジ31が位置することを検出した際に、搬送モータ76を駆動させて、大気切替機構59を画像記録状態から大気連通状態へと切り替える。
【選択図】図10

Description

本発明は、記録ヘッドのノズルを保護するキャップを備えたインクジェット記録装置に関する。
従来より、記録ヘッドのノズルを保護するキャップを備えたインクジェット記録装置が知られている。キャップは、記録ヘッドを搭載するキャリッジの移動範囲の一端側に設けられており、上下動することで記録ヘッドのノズルを覆い又は開放する。
キャップがノズルを覆うキャッピングの瞬間にキャップの内部空間は加圧状態となる。これにより、ノズルに形成されたインクの液面(以下、メニスカスとする。)が破壊されてしまうことがある。メニスカスが破壊された状態では正常にインクが吐出されないことがある。
キャッピング時のキャップの内圧の変化を防ぐため、キャップの内部空間を大気と連通させる方法が知られている。キャップの内部空間は、チューブなどを介して、大気と連通又は遮断するための機構(以下、大気切替機構とする。)と接続されている。大気切替機構がモータによって駆動されることで、キャップの内部空間が大気切替機構を介して大気と連通された状態、又は遮断された状態に切り替えられる。
また、キャップがキャリッジの移動によって上下されるような構成においては、キャッピング時にキャリッジの移動速度を減速させる方法が知られている。キャリッジの移動速度が低速な状態では、キャップが上方へ移動する速度が低速となるため、キャッピング時におけるキャップの内圧の変化を低減することができる。
たとえば、特許文献1には、キャップがキャリッジの移動に伴う押圧力によって上方へ移動する構成が開示されている。また、その際にキャリッジの移動速度が減速されることが開示されている。また、特許文献2には、キャッピングの際にキャップの内部を大気と連通された状態とする構成が開示されている。
特開2008−219963号公報 特開2005−246928号公報
モータ数の削減のために、インクジェット記録装置は、モータからの駆動力の伝達先が選択的に切り替えられるように構成されていることがある。一例として、上述された大気切替機構を駆動するモータは、シートを搬送するためのローラに対しても駆動力を伝達するように構成されている。モータからの駆動力の伝達先を切り替え、且つキャリッジの移動に伴って姿勢変化する駆動力切替部が、キャリッジの移動経路上に設けられていることがある。このような構成では、画像記録の実行中にはモータの駆動力が大気切替機構へ伝達されないため、大気切替機構を駆動することはできない。つまり、キャップの内部空間を大気切替機構を介して事前に大気と連通された状態としておくことができない。
上述のように、キャリッジの移動でモータの駆動力の伝達先が切り替わる構成では、モータの駆動力の伝達先が大気切替機構に繋がった後にのみ、大気切替機構を駆動させることができる。つまり、キャリッジがキャップ側へ移動し、大気切替機構を駆動可能な位置を越えてから、キャッピングが行われるまでの間に、キャップの内部空間を大気に連通させた状態とする必要がある。この場合、キャリッジが大気切替機構を駆動可能な位置に位置すると、大気切替機構の駆動のためにキャリッジの移動を停止していた。つまり、ノズルがキャップされるまでに長い時間を要していた。
本発明は、上述された問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、記録ヘッドのノズル面を覆うキャッピングのための時間が短縮されたインクジェット記録装置を提供することにある。
(1) 本発明に係るインクジェット記録装置は、第1モータ及び第2モータと、ノズル面からインクを吐出することでシートに画像を記録する記録ヘッドと、上記第1モータの駆動力が伝達されて、主走査方向へ移動し、上記記録ヘッドを有するキャリッジと、上記第2モータによって駆動され、上記シートを上記主走査方向と交差する搬送方向へ搬送する搬送部と、上記主走査方向における上記キャリッジの位置を検出する位置検出部と、上記キャリッジの移動可能範囲の一端側に設けられ、上記ノズル面から離間する離間位置と、上記ノズル面の複数のノズルを覆う被覆位置との間で移動するキャップと、第1位置から当該第1位置よりも上記一端側の第2位置までの間を移動する上記キャリッジと当接することで、上記キャップを、上記離間位置から上記被覆位置へ移動させるキャップ移動機構と、上記第2モータの駆動によって、上記ノズル面を覆う上記キャップのキャップ空間を大気に連通する第1状態、及び上記キャップ空間を大気から遮断する第2状態に切り替える切替機構と、上記キャリッジが上記第2位置よりも上記第1位置側の第3位置と、上記第2位置との間に位置するときに、上記第2モータの駆動力を上記切替機構へ伝達する駆動切替機構と、上記第1モータを駆動させ、上記位置検出部が、上記第1位置及び上記第3位置よりも上記移動可能範囲の他端側に位置する第4位置に上記キャリッジが位置すると検出したら、上記キャリッジに、シートにインクを吐出する際の移動速度よりも低い速度で上記第2位置へ向けて移動させる低速移動制御を実行し、当該低速移動制御を実行している間に、上記位置検出部が、上記第3位置に上記キャリッジが位置すると検出した際に、上記第2モータを駆動させて、上記キャップ空間を上記第2状態から、上記第1状態へ切り替える切替制御を実行する制御部と、を備える。
ここで、本発明の低速移動制御とは、位置検出部の信号を基準として、キャリッジをシートにインクを吐出する際の移動速度よりも低い速度で、走行させる動作である。これは、移動するキャリッジとの当接でキャップを移動させる場合に、ノズル面に形成されるインクのメニスカスが破壊されるのを防止するためである。
本構成によると、キャリッジが、キャップがノズル面を覆う第2位置に向かう際に、第4位置に位置すると、制御部はキャリッジの低速移動制御を開始する。低速移動制御を実行されるキャリッジが第3位置に位置すると、駆動切替機構によって第2モータの駆動力を切替機構に繋げてから、制御部は切替制御を実行する。つまり、キャリッジの低速移動制御と切替制御とが同時に実行されるため、第2位置においてキャップがノズル面を覆うキャッピングのための時間を短縮することができる。
(2) 上記制御部は、上記低速移動制御において、上記位置検出部が上記第1位置及び上記第3位置よりも上記第2位置側の第5位置と、上記第2位置との間に上記キャリッジが位置すると検出した際に、上記切替制御が完了している場合は、上記キャリッジの低速移動制御を継続し、完了していない場合は、上記キャリッジの移動を停止させて、上記切替制御が完了した後に、上記キャリッジの低速移動制御を再開してもよい。
キャリッジは切替制御が完了するまで第5位置と、上記第2位置との間で待機することになる。よって、切替制御が完了していない段階で、キャリッジが第2位置へ到達してキャッピングが行われることがない。つまり、ノズルに形成されたメニスカスの破壊が防止される。一方で、キャリッジが第5位置に位置するまでに切替制御が完了している場合は、制御部は、キャリッジを第5位置で待機させることなく、第2位置に到達させる。
(3) 上記切替制御が完了していないと判断されて、上記キャリッジの移動が停止された際、上記制御部は、上記位置検知部によって検知される上記キャリッジが停止した位置が、上記第5位置と、当該第5位置及び上記第2位置の間の第6位置との間の位置である場合、上記キャリッジが停止した状態を継続し、上記第6位置と上記第2位置との間の位置である場合、上記キャリッジを上記第5位置まで移動させた後、上記キャリッジの移動を停止させてもよい。
本構成では、切替制御が完了していない段階で、キャリッジの停止位置が、第6位置を第2位置側に越えてしまった場合に、キャリッジが第5位置まで戻ることになる。つまり、第5位置から再び移動が開始されることで、メニスカスが破壊される可能性がさらに低減される。一方で、キャリッジの停止位置が、第5位置と第6位置との間である場合は、制御部はキャリッジの停止を継続する。
(4) 上記切替機構は、上記第2モータから駆動力が伝達されて、上記第2位置に位置する上記キャリッジを係止する係止位置、及び上記キャリッジの係止が解除された非係止位置の間を移動する係止部と、上記キャップ空間と連通する第1ポート及び大気と連通する第2ポートが形成されたシリンダと、上記シリンダ内部で回転して、上記第1ポートと上記第2ポートとが遮断された状態、又は連通された状態に、及び上記係止部を上記係止位置又は上記非係止位置に切り替える回転体と、上記回転体の回転位相を検出する位相検出部と、を有していてもよい。上記制御部は、上記切替制御において、上記第2モータを駆動させて、上記回転体の回転位相が、上記第1ポートと上記第2ポートとが連通され、且つ上記係止部が上記係止位置と上記非係止位置との間の位置であって上記キャリッジの係止を開始する位置にあることを示す位置に位置すると上記位相検出部が検出したら、上記第2モータを停止させ、上記キャリッジが上記第2位置に移動したと判断された後に、再び上記第2モータを駆動して上記切替機構の上記係止部に上記キャリッジを係止させてもよい。
本構成では、切替制御において、第1ポートと第2ポートとが連通され、且つ係合部がキャリッジの係止を開始する位置となるまで、第2モータが駆動される。したがって、キャッピング後に係止部にキャリッジを係止させるために必要な第2モータの駆動量が少なくなる。つまり、キャリッジが第2位置に位置して、キャッピングのための時間を短縮することに加え、キャリッジの係止を迅速に行うことができる。
(5) 上記駆動切替機構は、上記切替機構を駆動する駆動ギアと、上記第2モータから駆動力が伝達されており、上記駆動ギアと噛合可能な噛合位置と噛合しない非噛合位置との間で、上記主走査方向に沿って移動し、上記キャリッジが、上記第3位置に位置すると上記非噛合位置に位置することが可能であり、上記第3位置よりも第4位置側に位置すると上記非噛合位置に位置することが可能な移動ギアと、を有していてもよい。上記制御部は、上記切替制御の実行前に、上記第2モータの回転向きを複数回変更させて、上記駆動ギアと上記移動ギアとを噛合させるクック動作制御を実行してもよい。
ここで、本発明のクック動作とは、第2モータ及び移動ギアの回転の向きを複数回変更することで、駆動ギアと移動ギアとの噛合を行う動作である。ギアの回転位相によっては、移動ギアが主走査方向に沿って移動しただけでは、移動ギアと駆動ギアとの噛合が行われないことがある。たとえば、2つのギアの歯の側面同士が衝突する場合は噛合がされない。この場合は、第2モータによって大気機構を駆動させることができない。クック動作によって、移動ギアの歯の位置をずらすことで、移動ギアと駆動ギアとの噛合を確実にし、大気切替機構を駆動させることができる。つまり、キャリッジの低速移動制御を実行中に、クック動作制御又は切替制御するので、キャッピングのための時間を短縮することができる。
本発明に係るインクジェット記録装置によると、記録ヘッドのノズルをキャップするための時間を短縮することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10の斜視図である。 図2は、プリンタ部11の模式図である。 図3は、記録ヘッド30に形成されたノズル面48の平面図である。 図4は、記録部24の周辺を示す平面図である。 図5は、メンテナンスユニット80の断面図である。 図6は、制御部135と各部の機能的な繋がりを示す図である。 図7は、ギア切替機構170の斜視図である(A)は第1駆動状態、(B)は、第2駆動状態をそれぞれ示している。 図8は、大気切替機構59の各状態において、ポート間の連通状態を示す断面図である。(A)はCO吸引状態、(B)は画像記録状態、(C)は大気連通状態、(D)は係止状態をそれぞれ示した断面図である。 図9は、大気切替機構59における各ポートと各部の接続を示す模式図である。 図10は、キャリッジ31をキャッピング位置P5に移動させるために、制御部135が行う制御を示すフローチャートである。 図11は、キャッピング位置P5周辺におけるキャリッジ31の位置を示している。(A)が微少移動開始位置P1、(B)が切替レバー当接位置P2、(C)が駆動切替位置P3、(D)が空吸引位置P4、(E)がキャッピング位置P5、をそれぞれ示した模式図である。 図12は、大気切替機構59における回転体112の回転位相と各部の状態との対応を示す図である
図1は、本発明の実施形態に係る複合機10(本発明のインクジェット記録装置の一例)の外観を示す斜視図である。以下の説明においては、複合機10が使用可能に設置された状態(図1の状態)を基準として上下方向7を定義し、正面側を手前側(正面)として前後方向8を定義し、複合機10を手前側(正面)から見て左右方向9(本発明の主走査方向の一例)を定義する。
本発明の実施形態に係る複合機10は、下部にインクジェット記録方式のプリンタ部11を備えている。複合機10は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及びコピー機能などの各種の機能を有している。
[プリンタ部11の構成]
図1に示されるように、プリンタ部11は、正面に開口13が形成されたケーシング(筐体)14を有する。プリンタ部11の正面の開口13からケーシング14の内部側へと給送トレイ78(図2)が装着される。給送トレイ78は、正面の開口13からケーシング14内に前後方向8に挿抜可能であり、各種サイズの記録用紙21を保持可能である。
次に、図2を参照しながら、プリンタ部11の構成を更に詳しく説明する。プリンタ部11は、給送トレイ78に加えて、給送トレイ78から記録用紙21を給送する給送部15と、給送部15によって給送された記録用紙21にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録方式の記録部24などを備えている。
[搬送路65]
図2に示されるように、プリンタ部11の内部には、給送トレイ78から記録部24を経て排紙保持部79に至る搬送路65が形成されている。搬送路65は、給送トレイ78の先端(後方側の端部)から記録部24に至る間に形成された湾曲路65Aと、記録部24から排紙保持部79に至る間に形成された排紙路65Bとに区分される。
湾曲路65Aは、給送トレイ78に設けられた分離傾斜部22の上端付近から記録部24に渡って延設された湾曲状の通路である。記録用紙21は、まず給送トレイ78から後方に向けて搬送され、湾曲路65Aによって装置の下方から上方へUターンされる。その後、記録用紙21は、前方に向けて搬送される。湾曲路65Aは、所定間隔を隔てて互いに対向する外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19によって形成される。排紙路65Bは、記録部24よりも搬送向きの下流側に設けられ、所定間隔を隔てて対向する下側ガイド部材183と上側ガイド部材184とによって形成される。排紙路65Bは、後述の第2搬送ローラ62によって搬送された記録用紙21を、搬送向きの下流側へ案内する。
[給送部15]
給送部15は、給送ローラ25と、給送アーム26と、給送駆動伝達機構27とを備えている。給送ローラ25は、給送トレイ78の上側に配置されている。給送ローラ25は、給送トレイ78に収容された記録用紙21を湾曲路65Aへ給送するものであり、給送アーム26の先端に回転自在に軸支される。給送ローラ25は、搬送モータ76(図6、本発明の第2モータの一例)の回転力が、駆動伝達機構140(図6)及び給送駆動伝達機構27を介して伝達されて回転駆動される。なお、給送駆動伝達機構27は、給送アーム26に軸支されており、概ね給送アーム26の延出方向に沿って直線状に並ぶ複数のギヤで構成されている。給送ローラ25は、基軸28を回動中心軸として回動し、給送トレイ78に収容された記録用紙21の上面に圧接可能である。
[記録部24]
図2に示されるように、記録部24は、給送トレイ78の上方に配置されている。図2及び図4に示されるように、記録部24は、記録ヘッド30を搭載して左右方向9へ往復移動するキャリッジ31を備える。キャリッジ31は、キャリッジモータ311(図6、本発明の第1モータの一例)から駆動力が伝達されて移動する。記録ヘッド30には、インクカートリッジからインクチューブを通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。キャリッジ31は左右方向9に延出されたガイドレール35、36に摺接して移動する。これにより、記録ヘッド30が記録用紙21に対して走査され、記録部24の下方に設けられたプラテン34に支持される記録用紙21に向けてインクを吐出して画像記録が行われる。
図2に示されるように、記録ヘッド30は、キャリッジ31の下面側に露出されている。図3に示されるように、記録ヘッド30の下面であるノズル面48に、インクを吐出する複数のノズル70が形成されている。各ノズル70は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(Bk)の各色インクごとに設けられている。
CMYBkの各色インクに対応するノズル70は、各々が前後方向8に沿って一列に整列されており、各色インクに対応するノズル70の各列が、左右方向9に並べられている。各ノズル70の数や前後方向8のピッチは、記録画像の解像度等に応じて適宜設定される。なお、図3では、CMYBkの4色のインクにそれぞれ対応するノズル70の列がノズル面48に形成されているが、使用されるインクの色数に応じて、ノズル70の列数が増減され得る。
[第1搬送ローラ60及び第2搬送ローラ62]
図2に示されるように、給送トレイ78の上方には、第1搬送ローラ60(本発明の搬送部の一例)及びピンチローラ61が設けられている。第1搬送ローラ60及びピンチローラ61は、湾曲路65A及び排紙路65Bを搬送してきた記録用紙21を挟持してプラテン34へ送る。また、記録部24と排紙路65Bの始端との間には、第2搬送ローラ62(本発明の搬送部の一例)及び拍車ローラ63が設けられている。第2搬送ローラ62及び拍車ローラ63は、記録済みの記録用紙21を挟持して排紙保持部79側に向けて搬送する。第1搬送ローラ60は、搬送モータ76から駆動伝達機構140を介して回転駆動力が伝達されて回転する。第2搬送ローラ62は、第1搬送ローラ60の回転駆動力が伝達されることで回転する。
図4に示されるように、キャリッジ31及びガイドレール36には、リニアエンコーダ141が設けられている。リニアエンコーダ141は、左右方向9に沿ってガイドレール36に設けられたエンコーダストリップ154と、キャリッジ31に搭載されてエンコーダストリップ154を読み取るリードヘッド155とを有している。リードヘッド155は、エンコーダストリップ154に対する相対的な移動量をパルス信号として、制御部135へ送る。
[メンテナンスユニット80]
図4に示されるように、プラテン34の左右方向9の両側の記録用紙21が通過しない領域、つまり記録部24の往復移動範囲における右端には、メンテナンスユニット80が配設される。メンテナンスユニット80は、パージ機構44(図5)及び廃液タンク142(図9)などを備えている。
パージ機構44は、後述されるパージ動作を実行するものである。パージ動作によって、記録ヘッド30のノズル70等からインクと共に気泡や異物が吸引除去される。パージ機構44は、記録ヘッド30のノズル70を覆うキャップ46(図5)と、キャップ46に接続されて吸引を行うポンプ143(図6)と、キャップ46を記録ヘッド30に接離させるためのリフトアップ機構55(図5、本発明のキャップ移動機構の一例)と、ポンプ143によって吸引されたインク等が流入する廃液タンク142と、キャリッジ31を、移動範囲の右端のキャッピング位置P5(図11(E)、本発明の第2位置の一例)に係止する係止機構146(図6)とを備えている。
キャップ46は、リフトアップ機構55によりノズル面48(図2)に密着し、ノズル面48との間に空間を形成すると共にノズル70を覆う。キャップ46とノズル面48とが密着すると、カラーインク(CMY)のノズル70と黒インク(Bk)のノズル70とに応じて2つの空間が形成される。ここでキャップ46のうち、カラーインクのノズル70を覆う部分がCOキャップ144と称され、黒インクのノズル70を覆う部分がBKキャップ145と称される。なお、COキャップ144及びBKキャップ145の各空間の底部には吸気口が設けられる。また、各吸気口は、チューブ163(図9)を介して後述される大気切替機構59(本発明の切替機構の一例)のポートに接続される。
ポンプ143は、内壁面を備えたケーシングと、この内壁面に沿って転動するローラとを有する。ポンプチューブ82が上記ローラと上記内壁面との間に配置される。そして、ローラが駆動されることで、ポンプチューブ82が扱かれ、ポンプチューブ82内のインクが廃液タンク142へ押し出される。ポンプ143は、駆動伝達機構140を介して搬送モータ76の駆動力が伝達されることで動作する。
図5(A)に示されるように、リフトアップ機構55は、左右一対の等長リンク64を備える。この等長リンク64が回動することで、ホルダ90が平行移動し、図5(A)の位置と図5(B)の位置との間で移動する。ホルダ90は、鉛直上方へ突出された当接レバー91を備えている。キャリッジ31がキャッピング位置P5に移動する際、当接レバー91を右方向に押圧することで、ホルダ90は図5(B)の位置に移動する。キャップ46は、ホルダ90が図5(B)の位置に移動することで、記録ヘッド30のノズル面48に密着する。以下、図5(B)に示されるキャップ46の位置が被覆位置と称される。
キャリッジ31がキャッピング位置P5から左側へ移動すると、ホルダ90が図5(A)の位置に移動されることにより、キャップ46は記録ヘッド30から離間する。以下、図5(A)に示されるキャップ46の位置が離間位置と称される。また、キャップ46がキャリッジ31の移動によって、被覆位置及び離間位置へ移動するのであれば、キャップ46を移動させる構造は、上述のリフトアップ機構55に限らない。
係止機構146は、キャリッジ31をキャッピング位置P5で係止するためのものである。キャリッジ31が係止されると、キャリッジ31が当接レバー91を押圧する状態を維持するため、キャップ46は被覆位置に制止する。係止機構146は、キャリッジ31の移動を係止する位置(以下、係止位置とする。)と、係止しない位置(以下、非係止位置とする。)との間で移動可能な係止部(不図示)を備えている。この係止部は、駆動伝達機構140を介して搬送モータ76の駆動力が伝達されることで2つの位置の間で周期的に移動する。なお、係止部によるキャリッジ31の係止は、キャリッジ31の一切の移動を不可能にするものに限られず、例えばキャップ46が被覆位置に位置するのを解除されない範囲で制限するものであればよい。
[駆動伝達機構140]
図6に示される駆動伝達機構140は、遊星ギヤなどから構成されており、搬送モータ76の回転駆動力を、第1搬送ローラ60、ポンプ143、係止機構146、給送ローラ25、及び大気切替機構59へ伝達する。駆動伝達機構140は、搬送モータ76の回転駆動力の伝達先を切り替えるためのギア切替機構170(図7、本発明の駆動切替機構の一例)を備えている。
図7に示されるギア切替機構170は、プラテン34よりも右側、又は複合機10が搬送可能な最大サイズの記録用紙21が通過する領域外のうち右側に設けられている。ギア切替機構170は、搬送モータ76から回転駆動力が伝達されて回転される移動ギア171、移動ギア171とそれぞれ噛合可能な4つの駆動ギア172A〜172D、移動ギア171と同軸に取り付けられた押圧部材175、及び移動ギア171を保持する保持部173などを備えている。なお、駆動ギア172Dが、本発明の駆動ギアの一例である。
移動ギア171は、支軸174に回転自在に支持される。移動ギア171は、支軸174の軸方向(左右方向9)に沿って移動可能である。また、移動ギア171の右側には、支軸174をスライドする押圧部材175が設けられる。押圧部材175の切替レバー176は、保持部173を通して上方へ、キャリッジ31の移動経路まで突出している。
駆動ギア172A〜172Dは、支軸174の下側において、左右方向9に沿った同軸上に並んで取り付けられている。また、押圧部材175はバネによって左側へ付勢されている。図7(A)に示されるように、切替レバー176が最も左側の位置に位置する状態では、押圧部材175によって左側へ押された移動ギア171が、駆動ギア172Aと噛合する(以下、第1駆動状態と称される。)。
キャリッジ31は、右側へ移動する際に切替レバー176と当接する。キャリッジ31が切替レバー176を右側に押すことで、押圧部材175が右側へスライドする。なお、移動ギア171は、押圧部材175が受ける左側への付勢力よりも弱い付勢力によって右側へ付勢されている。そのため、押圧部材175が右側へスライドされると、同様に、移動ギア171も右側へ移動する。移動ギア171は、押圧部材175がスライドした位置に応じて、互いに異なる駆動ギア172A〜172Dのいずれかに噛合する。たとえば、キャリッジ31がキャッピング位置P5にあり、ノズル70がキャップ46によって被覆された状態では、図7(B)に示されるように、移動ギア171は、最も右側に位置する駆動ギア172Dと噛合する(以下、第2駆動状態と称される。)。なお、たとえば、図7(B)の位置のように、駆動ギア172Dと噛合可能な移動ギア171の位置が本発明の噛合位置の一例である。また、たとえば、図7(A)の位置のように、駆動ギア172Dと噛合不可能な移動ギア171の位置が本発明の非噛合位置の一例である。
搬送モータ76は、第1向き、及び第1向きと反対の第2向きのどちらにも回転可能である。駆動ギア172A〜172Dは、搬送モータ76から移動ギア171を介して伝達された第1向き又は第2向きの回転駆動力を、互いに異なる機構に伝達するものである。第1駆動状態及び第2駆動状態における駆動伝達の詳細が表1に示される。なお、移動ギア171が駆動ギア172B,172Cと噛合した場合については、本発明を説明する上で必要がないため省略される。
Figure 2014015024
表1に示されるように、第1駆動状態では、搬送モータ76の回転駆動力は、第1搬送ローラ60、及び給送ローラ25に伝達される。第1搬送ローラ60には、搬送モータ76の第1向きの回転駆動力が伝達される。搬送モータ76の第1向きの回転駆動力によって、第1搬送ローラ60は、記録用紙21を搬送向きの下流側へ搬送させる向きに回転(以下、正転と称する)し、搬送モータ76の第2向きの回転駆動力によって、記録用紙21を搬送向きの上流側へ逆送可能な向きに回転(以下、逆転と称する)する。また、給送ローラ25には、搬送モータ76の第2向きの回転駆動力のみが伝達される。搬送モータ76の第2向きの回転駆動力によって、給送ローラ25は、記録用紙21を搬送路65に給送する向きに回転する。
一方、第2駆動状態では、搬送モータ76の回転駆動力は、第1搬送ローラ60、係止機構146、大気切替機構59、及びポンプ143に伝達される。第1搬送ローラ60は、搬送モータ76の第1向きの回転駆動力によって、正転し、搬送モータ76の第2向きの回転駆動力によって、逆転する。また、係止機構146及び大気切替機構59には、搬送モータ76の第1向きの回転駆動力のみが伝達される。係止機構146の係止部は、搬送モータ76の第1向きの回転により、係止位置と非係止位置との間を周期的に移動する。大気切替機構59は、搬送モータ76の第1向きの回転により、ポート間の連通状態を異なる状態へと周期的に切り替える。詳細については後述される。また、搬送モータ76の第2向きの回転により、ポンプ143が駆動される。
[大気切替機構59]
図8に示される大気切替機構59は、概ね筒状のシリンダ147と、シリンダ147の内部で搬送モータ76によって回転する概ね円柱形状の回転体148とを備えている。シリンダ147の外周面には、COポート156、BKポート157、大気連通ポート158、及び排気ポート160が形成されている。また、シリンダ147の底面にポンプ接続ポートが形成されている。回転体148の外周面にはゴム製のリブ149及び溝150が既定のパターンで張り巡らされている。リブ149はシリンダ147の内周面と当接しており、回転体148の回転に伴ってシリンダ147の内周面を摺動する。リブ149が形成されていない部分では、シリンダ147の内周面と回転体148の外周面との間に隙間が介在されている。この隙間を介して、大気切替機構59の内側で複数のポートが連通する。回転体148の回転に伴って各ポートに対するリブ149及び溝150の配置が変化することで、ポート間の連通状態が切り替えられる。
図8(A)に破線で示されように、回転体148には、回転体148と一体に回転する被検出部材151が設けられている。被検出部材151には、径方向外側へ向かって突出する凸部152が複数設けられている。これら凸部152は、回転体148の回転に対して位相が異なる位置に配置されており、各凸部152の間は、回転体148の所定の回転角度だけ離間されている。また、回転体148の外周と対向する位置には、光センサ153(本発明の位相検出部の一例)が配置されている。光センサ153と凸部152が対向する場合、光センサ153からオン状態を示す電気信号が発生され、対向しない場合、光センサ153からオフ状態を示す電気信号が発生される。光センサ153の発生(オン/オフ)の周期によって、回転体148の回転位相が制御部135によって把握される。
図9に示されるように、COポート156は、チューブ163によってCOキャップ144の底部の吸気口と連通する。BKポート157は、チューブ163によってBKキャップ145の底部の吸気口と連通する。ポンプ接続ポート159は、チューブ163及びポンプ143を介して廃液タンク142と連通する。大気連通ポート158は、廃液タンク142と連通され、同時に大気とも連通されている。なお、排気ポート160は、本発明を説明する上で必要がないため、省略されている。
回転体148の回転位相に応じて、COポート156及びBKポート157は、ポンプ接続ポート159とそれぞれ連通する。たとえば、CO吸引状態(図8(A))では、溝150の1つが、COポート156と対向する位置にある。溝150は上下(図8の紙面垂直方向)に沿ってそれぞれ回転体148に形成されており、さらにそれぞれの溝150は、シリンダ147の底面に形成されたポンプ接続ポート159へ至る。つまり、CO吸引状態では、COポート156は、溝150を介してポンプ接続ポート159と連通する。制御部135は、この状態でポンプ143を駆動させて、被覆位置にあるCOキャップ144とノズル面48との間の空間を負圧状態とする。これにより、カラーインク(CMY)のノズル70に及びノズル面48に存在するインクや、気泡及び異物がポンプ143側へ吸引され、廃液タンク142へ送られる。この動作はパージ動作と称され、記録ヘッド30のノズル70からインクが正常に吐出される状態を維持するために実行される。
また、回転体148の回転位相に応じて、COポート156及びBKポート157は、大気連通ポート158とそれぞれ連通する。たとえば、大気連通状態(図8(C)、本発明の第1状態)では、COポート156、BKポート157、及び大気連通ポート158の間がリブ149によって遮断されておらず、相互に連通されている、つまり、BKキャップ145又はCOキャップ144とノズル面48との間の空間が、大気連通ポート158を介して、それぞれ大気と連通する。
この状態でキャップ46が被覆位置に移動した場合、キャップ46がノズル面48に密着する瞬間に、キャップ46とノズル面48との間の空気が大気連通ポート158から外部へ排出される。つまり、キャップ46とノズル面48との間の空間が加圧状態となることが抑制される。圧力の変化によってノズル70に形成されるインクのメニスカスが破壊されることを防止するため、制御部135は、キャリッジ31をキャッピング位置P5に移動させる前に、大気切替機構59を大気連通状態に切り替える。詳細については後述される。
[制御部135]
図6に示される制御部135は、複合機10の全体動作を制御するものである。制御部135は、CPU、ROM、RAM、EEPROM、及びASICを主とするマイクロコンピュータとして構成されている。
ROMには、CPUが複合機10の各種動作を制御するためのプログラムが格納されている。RAMは、CPUが上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記録する記憶領域、或いはデータ処理の作業領域として使用される。EEPROMには、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。
図6に示されるように制御部135には、搬送モータ76、キャリッジモータ311、リードヘッド155、記録ヘッド30、及び光センサ153などが接続されている。制御部135は、ASICを介して、搬送モータ76及びキャリッジモータ311の回転を制御する。また、制御部135には、ASICを介して、リードヘッド155及び光センサ153からの信号が送られる。
制御部135は、リードヘッド155から発生されたパルス信号の数に基づいて、キャリッジ31の移動距離及び現在位置を算出する。制御部135は、リードヘッド155からの発生されたパルス信号の数から、キャリッジ31を移動させる目標位置を決定する。なお、制御部135及びリードヘッド155を有するリニアエンコーダ141は、本発明の位置検出部の一例である。
光センサ153は、受光素子で受けた光の強度に応じた信号(電圧信号又は電流信号)を発生する。発生された信号は、制御部135に送られて、制御部135において、そのレベル(具体的には電圧値又は電流値等)が所定の閾値以上であるかどうかが判断される。入力された信号のレベルが所定の閾値以上である場合にHIGHレベル信号と判断され、所定の閾値未満の場合にLOWレベル信号と判断される。制御部135は、HIGHレベル信号とLOWレベル信号とが切り替わった回数に基づいて、大気切替機構59における回転体148の回転量や回転位相を検出する。なお、制御部135及び光センサ153は、本発明の位相検出部の一例である。
[キャッピングの流れ]
以下、図10のフローチャートを参照して、制御部135がキャリッジ31をキャッピング位置P5まで移させ、係止機構146にキャリッジ31を係止させるまでの流れが説明される。なお、図10のフローチャートにおいて、ステップS70において制御部135が実行する制御が、本発明のクック動作制御の一例である。また、ステップS80において制御部135が実行する制御が、本発明の切替制御の一例である。また、ステップS50,S150において制御部135が実行する制御が、本発明の低速移動制御の一例である。
制御部135は、画像記録のジョブが終了すると、図10に記載のフローチャートに示される制御を実行する。まず、制御部135は、先行するジョブの中で最後に記録ヘッド30がインクを吐出した位置の周辺にて、キャリッジ31を停止した状態で待機させる(ステップS10)。なお、この際、記録用紙21を排紙保持部79へ排紙する。ステップS10の実行後、制御部135は、キャリッジ31を停止させた状態で5秒間カウントする(ステップS20)。この間に次の画像記録のジョブが発生しなかった場合、制御部135は、キャリッジモータ311を制御して、キャリッジ31をキャッピング位置P5まで移動させるための制御を実行する。その制御の詳細は以下の通りである。
まず、制御部135は、キャリッジ31をキャッピング位置P5(図11(E))に向かって、所定の速度で右側へ移動させる(ステップS30)。制御部135は、リードヘッド155から発生されるパルス信号に基づいて、キャリッジ31が微少移動開始位置P1(図11(A)、本発明の第4位置の一例)に到達したことを検出するまでキャリッジ31を所定の速度で移動させる(ステップS40:NO)。そして制御部135が、キャリッジ31が微小移動開始位置P1に到達したことを検出すると(ステップS40:YES)、制御部135は、後述するステップS50に示す制御を実行する。微少移動開始位置P1は、キャリッジ31が画像記録のために移動する範囲のうち右側に位置している。なお、上述されたギア切替機構170の切替レバー176及びリフトアップ機構55の当接レバー91はキャリッジ31の移動経路上に設けられている。微少移動開始位置P1は、キャリッジ31が、当接レバー91及び第1駆動状態における切替レバー176の位置よりも左側へ離間された位置である。なお、このとき、ギア切替機構170は、画像記録時の状態である第1駆動状態とされている。
次に、制御部135は、ステップS50において、キャリッジ31の移動を微少移動動作へと切り替える(ステップS50)。ここで、微少移動動作とは、キャリッジ31が微少な距離(たとえば、エンコーダストリップ154の解像度であり、具体的には1/150インチ)の移動を連続的に繰り返す動作である。詳細に説明すると、制御部135は、リードヘッド155がパルス信号(例えば、パルス信号の立上がり信号)を発生すると、1/150インチ先にキャリッジ31の目標位置を設定する。この際、制御部135は、キャリッジモータ311に送る操作量(具体的には電圧値または電流値等)を一旦所定値まで減少させる。その後制御部135は、キャリッジモータ311に送る操作量を増加させていく。そして、1/150インチ先の目標位置への到達(具体的には例えばパルス信号の立上がり信号が発生)すると、制御部135はキャリッジモータ135に送る操作量を上記の所定値まで一旦減少させる。また、再び同様の方法で目標位置をさらに1/150インチ先に設定し、制御部135は、キャリッジモータ135に送る操作量を増加させる。制御部135は、上述の制御を繰り返し実行する。このキャリッジ31の微小移動動作によって、キャリッジ31がより正確な位置に停止することができる。また、キャリッジ31の平均速度は、画像記録における移動速度よりも低速となる。ただし、キャリッジ31の平均速度を低下させるものであれば、キャリッジモータ311を制御するために、異なる方法が採用されてもよい。また、ステップS50以降、制御部135はキャリッジ31に、微少移動動作を行わせる。また、ステップS50以降、制御部135によるキャリッジ31の停止の制御(例えば後述のステップS110、ステップS130及びステップS170)を実行しない限り、キャリッジ31に微小移動動作を行わせる。
キャリッジ31は、微少移動動作によってさらに右向きへ移動し、切替レバー当接位置P2(図11(B))に到達する。この位置では、キャリッジ31の後方側へ突出した部分に切替レバー176が当接する。制御部135は、位置P2に到達した以降もキャリッジ31の微少移動動作を継続させて、切替レバー176がキャリッジ31に押されて、右側へ移動する。
次に制御部135は、リードヘッド155から発生される信号に基づいてキャリッジ31が駆動切替位置P3(図11(C)、本発明の第1位置及び第3位置の一例)に到達したことを検出するまでキャリッジ31を移動させる(ステップS60:NO)。制御部135は、キャリッジ31が駆動切換位置P3に到達したことを検出すると(ステップS60:YES)、後述のステップS70に示す制御を実行する。キャリッジ31が駆動切替位置P3にあるとき、切替レバー176は移動するが、必ずしも移動ギア171が駆動ギア172Dと噛合可能な位置に位置しているとは限らない。これは、移動ギア171と駆動ギア172Dとの歯の側面同士が互いに干渉する場合があるからである。また、駆動切替位置P3において、当接レバー91はキャリッジ31の右端に当接する。制御部135は、ステップS70において、搬送モータ76の回転向きを微小な時間(たとえば、約0.1秒)ごとに変更するクック動作を実行する(ステップS70)。なお、クック動作においては、制御部135は、回転向きの変更を約10回行う。これによって仮に、移動ギア171の移動時に、移動ギア171と駆動ギア172Dとの歯の側面同士が互いに干渉したとしても、クック動作によって移動ギア171の角度が駆動ギア172Dに対してずれることで、移動ギア171と駆動ギア172Dとが確実に噛合する。
クック動作の後、制御部135は、搬送モータ76を第1向きへ回転させ、大気切替機構59を駆動、つまり回転体148を回転させる(ステップS80)。回転体148の回転を開始する時点では、大気切替機構59は、画像記録状態(図8(B)、本発明の第2状態の一例)にある。画像記録状態では、COポート156と大気連通ポート158との間にリブ149が存在しており、COポート156が大気と連通されていない。この状態から搬送モータ76が第1向きへ回転すると、回転体148が時計回りに回転する。制御部135は、大気切替機構59が大気連通状態(図8(C))に切り替わるまで搬送モータ76を第1向きへ回転させる。なお、この動作は、キャリッジ31の移動と並行して行われる。なお、フローチャートには示されないが、制御部135は、大気切替機構59が大気連通状態に切り替えると、搬送モータ76の回転を停止させる。ちなみに、制御部135による大気切替機構59が大気連通状態に切り替ったことの検出は、光センサ153から発生される信号に基づく。
制御部135は、リードヘッド155から発生される信号に基づいてキャリッジ31が空吸引位置P4(図11(D)、本発明の第5位置の一例)に到達したことを検出するまで、キャリッジ31を移動させる(ステップS90:NO。)制御部135は、キャリッジ31が駆動切換位置P3に到達したことを検出すると(ステップS90:YES)、後述するステップS100に示す制御を実行する。空吸引位置P4では、当接レバー91がキャリッジ31によって右側へ所定の距離だけ移動されている。しかし、当接レバー91は、移動可能な範囲の右端まで移動されてはいない。このとき当接レバー91の移動により、キャップ46は被覆位置の手前まで移動されている。またこのとき、記録ヘッド30のノズル面48にキャップ46が完全に密着されておらず、ノズル面48との間に隙間が介在されている。空吸引位置P4は、ノズル70からインクを吸引することなくポンプ143を駆動して、キャップ46内に残存するインク等を吸引するためのキャリッジ31の位置であるが、詳細については省略される。
空吸引位置P4において、制御部135は、大気切替機構59が大気連通状態に切り替わってない場合(ステップS100:NO)、キャリッジ31の移動を停止させる(ステップ110)。また、制御部135は、リードヘッド155から発生される信号に基づいてキャリッジ31が実際に停止した位置が、空吸引位置P4よりも右側に設定された境界位置Pb(図11(D)、本発明の第6位置の一例)を超えた位置であることを検出すると(ステップS120:YES)、制御部135は、キャリッジ31を空吸引位置P4まで左向きへ移動させ、空吸引位置P4に停止させる(ステップS130)。一方、キャリッジ31が実際に停止した位置が、境界位置Pbを超えてない位置であることを検出すると(ステップS120:NO)、制御部135は、キャリッジ31が停止した状態を維持する。なお、境界位置Pbは、空吸引位置P4とキャッピング位置P5との間の位置であり、境界位置Pbにキャリッジ31が位置すると、キャップ46の一部がノズル面48に当接する。ただし、本実施形態では境界位置Pbは上述に説明した位置であるが、空吸引位置P4とキャップ位置P5との間の任意の位置であってもよい。
制御部135は、キャリッジ31が停止した状態において、大気切替機構59が大気連通状態に切り替わってない場合は(ステップS140:NO)、大気連通状態に切り替わるまで搬送モータ76を回転する。一方、大気切替機構59が大気連通状態に切り替わった場合(ステップS140:YES)、制御部135は、キャリッジ31の微小移動動作を再開する(ステップS150)。
一方、キャリッジ31が空吸引位置P4に到達した時点で大気切替機構59が大気連通状態に切り替えられていた場合(ステップS100:YES)、制御部135は、キャリッジ31の微小移動動作を継続する。
制御部135は、リードヘッド155から発生される信号から、キャリッジ31がキャッピング位置P5(図11(E))に到達したことを検出するまで、キャリッジ31を移動させる(ステップS160:NO)。制御部135は、キャリッジ31がキャッピング位置P5に到達したこと検出すると(ステップS160:YES)、制御部135は、キャリッジ31の移動を停止させる(ステップS170)。なお、キャッピング位置P5では、キャリッジ31が移動可能な範囲の右端に位置している。また、当接レバー91がキャリッジ31によって当接レバー91が移動可能範囲の右端へ移動されている。これによりキャップ46は被覆位置まで移動しており、ノズル面48と密着している。
次に制御部135は、再び搬送モータ76を第1向きへ回転させて、大気切替機構59の状態を大気連通状態からの係止状態(図8(D))まで切り替える(ステップS180)。なお、回転体148の回転位相と、係止部の位置は対応しており、大気切替機構59が係止状態にあるときに、係止部が係止位置に位置してキャリッジ31の移動を係止する。
図12は、回転体148の回転位相に応じて、係止部、COポート156、及びBKポート157の状態が変化する様子を示している。また、図12には、CO吸引状態A、画像記録状態B、大気連通状態C、及び係止状態Dにおける回転体148の回転位相がそれぞれ、示されている。なお、回転体148の回転位相と、係止部、COポート156及びBKポート157の状態は、図12に示されたものに限定されず、必要に応じて変更することができる。
図12に示されるように、大気連通状態Cは、係止部が係止位置に移動する直前の状態であるため、大気連通状態Cから係止状態Dまでの回転体148の回転角は小さい。つまり、大気連通状態Cから係止状態Dへの切り替えが短い時間で行えるように、大気切替機構59及び係止機構146が構成されている。
[実施形態の作用効果]
上述された実施形態によると、キャップ46がノズル面48面を覆うキャッピング位置P5にキャリッジ31が向かう際に、キャリッジ31が微少移動開始位置P1に位置すると、制御部135はキャリッジ31の微小移動動作を開始させる。微小移動動作によってキャリッジ31が駆動切替位置P3に位置すると、キャリッジ31の移動を継続したまま制御部135は、クック動作によって、移動ギア171と駆動ギア172Dを噛合させてから、大気切替機構59を駆動させて、大気連通状態まで切り替える。つまり、キャリッジ31の微小移動動作と大気切替機構59の切替とが同時に実行されるため、キャッピング位置P5においてキャップ46がノズル面48を覆うキャッピングのための時間を短縮することができる。また、キャリッジ31は、微小移動動作によってキャッピング位置P5に到達するため、ノズル70に形成されたメニスカスの破壊が防止される。
また、キャリッジ31は大気切替機構59が大気連通状態となるまで、空吸引位置P4と、キャッピング位置P5との間で待機することになる。よって、大気切替機構59の切り替えが完了していない段階で、キャリッジ31がキャッピング位置P5へ到達してキャッピングが行われることがない。つまり、ノズル70に形成されたメニスカスの破壊が防止される。一方で、キャリッジ31が空吸引位置P4に位置するまでに大気切替機構59の切り替えが完了している場合は、制御部135は、キャリッジ31を空吸引位置P4で待機させることなく、キャッピング位置P5に到達させる。
また、大気切替機構59の切り替えが完了していない段階で、キャリッジ31の停止位置が、境界位置Pbをキャッピング位置P5側に越えてしまった場合に、キャリッジ31が空吸引位置P4まで戻ることになる。つまり、第5位置から再び微小移動動作が開始されることで、メニスカスが破壊される可能性がさらに低減される。一方で、キャリッジ31の停止位置が、空吸引位置P4と境界位置Pbとの間である場合は、制御部135はキャリッジ31の停止を継続する。
また、COポート156及びBKポート157が大気連通ポート158と連通され、且つ係合部が係止位置に移動を開始する直前の位置となるまで、搬送モータ76が第1向きへ回転される。したがって、キャッピング後に係止部を係止位置に移動させるために必要な搬送モータ76の回転量が少なくなる。つまり、キャリッジ31がキャッピング位置P5に位置して、キャッピングのための時間を短縮することに加え、キャリッジ31の係止を迅速に行うことができる。
また、クック動作によって、移動ギア171の歯の位置をずらすことで、移動ギア171と駆動ギア172Dとの噛合を確実にし、大気切替機構59を駆動させることができる。つまり、キャリッジ31の微小移動制御を実行中に、クック動作又は大気切替機構59の切り替えをするので、キャッピングのための時間を短縮することができる。
[変形例]
上述された実施形態では、駆動切替位置P3において、移動ギア171と駆動ギア172Dとが噛合し、当接レバー91が制御部135の右端に当接していた。しかし、移動ギア171と駆動ギア172Dとが噛合する位置と当接レバー91が制御部135の右端に当接する位置とは異なる位置であってもよい。
また、大気切替機構59は、さらに多くのポートを有し、ポート間の連通状態をさらに細かく制御するものであってもよい。あるいは、大気切替機構59は、COポート156及びBKポート157を外部空間と連通及び遮断する機能だけを有していてもよい。また、ポンプ143は任意の構成であり、必須のものではない。
また、ギア切替機構170は、必ずしも上述された方法で駆動状態を切り換える必要はない。たとえば、キャリッジ31が駆動切替位置P3に到達したことを検知した制御部135が、駆動切り替え用のモータなどを駆動することで、第1駆動状態と第2駆動状態とが切り替えられてもよい。また、ギア切替機構170は、さらに多くの駆動状態を有していてもよい。
また、上述の実施形態は、本発明を実施する形態のうちの一例にすぎない。つまり、本発明の趣旨を超えない範囲の様々な形態によって本発明を実施しても良い。
9・・・左右方向(主走査方向)
10・・・複合機(インクジェット記録装置)
30・・・記録ヘッド
31・・・キャリッジ
46・・・キャップ
48・・・ノズル面
55・・・リフトアップ機構(キャップ移動機構)
59・・・大気切替機構(切替機構)
60・・・第1搬送ローラ(搬送部)
62・・・第2搬送ローラ(搬送部)
70・・・ノズル
76・・・搬送モータ(第2モータ)
135.・・・制御部
141・・・リニアエンコーダ
147・・・シリンダ
148・・・回転体
153・・・光センサ
170・・・ギア切替機構(駆動切替機構)
171・・・移動ギア
172D・・・駆動ギア
311・・・キャリッジモータ(第1モータ)
P1・・・微少移動開始位置(第4位置)
P3・・・駆動切替位置(第1位置,第3位置)
P4・・・空吸引位置(第5位置)
P5・・・キャッピング位置(第2位置)
Pb・・・境界位置(第6位置)

Claims (5)

  1. 第1モータ及び第2モータと、
    ノズル面からインクを吐出することでシートに画像を記録する記録ヘッドと、
    上記第1モータの駆動力が伝達されて、主走査方向へ移動し、上記記録ヘッドを有するキャリッジと、
    上記第2モータによって駆動され、上記シートを上記主走査方向と交差する搬送方向へ搬送する搬送部と、
    上記主走査方向における上記キャリッジの位置を検出する位置検出部と、
    上記キャリッジの移動可能範囲の一端側に設けられ、上記ノズル面から離間する離間位置と、上記ノズル面の複数のノズルを覆う被覆位置との間で移動するキャップと、
    第1位置から当該第1位置よりも上記一端側の第2位置までの間を移動する上記キャリッジと当接することで、上記キャップを、上記離間位置から上記被覆位置へ移動させるキャップ移動機構と、
    上記第2モータの駆動によって、上記ノズル面を覆う上記キャップのキャップ空間を大気に連通する第1状態、及び上記キャップ空間を大気から遮断する第2状態に切り替える切替機構と、
    上記キャリッジが上記第2位置よりも上記第1位置側の第3位置と、上記第2位置との間に位置するときに、上記第2モータの駆動力を上記切替機構へ伝達する駆動切替機構と、
    上記第1モータを駆動させ、上記位置検出部が、上記第1位置及び上記第3位置よりも上記移動可能範囲の他端側に位置する第4位置に上記キャリッジが位置すると検出したら、上記キャリッジに、シートにインクを吐出する際の移動速度よりも低い速度で上記第2位置へ向けて移動させる低速移動制御を実行し、当該低速移動制御を実行している間に、上記位置検出部が、上記第3位置に上記キャリッジが位置すると検出した際に、上記第2モータを駆動させて、上記キャップ空間を上記第2状態から、上記第1状態へ切り替える切替制御を実行する制御部と、を備えるインクジェット記録装置。
  2. 上記制御部は、上記低速移動制御において、上記位置検出部が上記第1位置及び上記第3位置よりも上記第2位置側の第5位置と、上記第2位置との間に上記キャリッジが位置すると検出した際に、上記切替制御が完了している場合は、上記キャリッジの低速移動制御を継続し、完了していない場合は、上記キャリッジの移動を停止させて、上記切替制御が完了した後に、上記キャリッジの低速移動制御を再開する請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 上記切替制御が完了していないと判断されて、上記キャリッジの移動が停止された際、
    上記制御部は、上記位置検知部によって検知される上記キャリッジが停止した位置が、上記第5位置と、当該第5位置及び上記第2位置の間の第6位置との間の位置である場合、上記キャリッジが停止した状態を継続し、上記第6位置と上記第2位置との間の位置である場合、上記キャリッジを上記第5位置まで移動させた後、上記キャリッジの移動を停止させる請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 上記切替機構は、
    上記第2モータから駆動力が伝達されて、上記第2位置に位置する上記キャリッジを係止する係止位置、及び上記キャリッジとの係止が解除された非係止位置の間を移動する係止部と、
    上記キャップ空間と連通する第1ポート及び大気と連通する第2ポートが形成されたシリンダと、
    上記シリンダ内部で回転して、上記第1ポートと上記第2ポートとが遮断された状態、又は連通された状態に、及び上記係止部を上記係止位置又は上記非係止位置に切り替える回転体と、
    上記回転体の回転位相を検出する位相検出部と、を有しており、
    上記制御部は、上記切替制御において、上記第2モータを駆動させて、上記回転体の回転位相が、上記第1ポートと上記第2ポートとが連通され、且つ上記係止部が上記係止位置と上記非係止位置との間の位置であって上記キャリッジの係止を開始する位置にあることを示す位置に位置すると上記位相検出部が検出したら、上記第2モータを停止させ、上記キャリッジが上記第2位置に移動したと判断された後に、再び上記第2モータを駆動して上記切替機構の上記係止部に上記キャリッジを係止させる請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 上記駆動切替機構は、
    上記切替機構を駆動する駆動ギアと、
    上記第2モータから駆動力が伝達されており、上記駆動ギアと噛合可能な噛合位置と噛合しない非噛合位置との間で、上記主走査方向に沿って移動し、上記キャリッジが、上記第3位置に位置すると上記非噛合位置に位置することが可能であり、上記第3位置よりも第4位置側に位置すると上記非噛合位置に位置することが可能な移動ギアと、を有しており、
    上記制御部は、上記切替制御の実行前に、上記第2モータの回転向きを複数回変更させて、上記駆動ギアと上記移動ギアとを噛合させるクック動作制御を実行する請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
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