JP2002113910A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

Info

Publication number
JP2002113910A
JP2002113910A JP2000310884A JP2000310884A JP2002113910A JP 2002113910 A JP2002113910 A JP 2002113910A JP 2000310884 A JP2000310884 A JP 2000310884A JP 2000310884 A JP2000310884 A JP 2000310884A JP 2002113910 A JP2002113910 A JP 2002113910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording medium
unit
image
conveyance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000310884A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Murayama
泰 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2000310884A priority Critical patent/JP2002113910A/ja
Publication of JP2002113910A publication Critical patent/JP2002113910A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録動作が行われる直前の記録紙の浮き上が
りを確実に抑制することができ、しかも、記録紙の搬送
異常を確実に且つ迅速に検出し、それと同時に、円滑に
記録部を保護したうえでの搬送異常処理を実行すること
ができる画像記録装置を提供する。 【解決手段】 画像記録装置は、記録部近傍における記
録紙の記録面の浮き上がりを抑制するための押圧手段
と、記録紙の記録面の浮き上がりに応じた押圧手段の所
定以上の変位を検出するための変位検出部と、この変位
検出部からの検出出力に基づいて前記記録紙搬送手段の
記録動作を停止すると共に、前記記録部の動作を停止
し、前記記録紙搬送手段の動作及び記録部の記録動作の
停止の後、前記搬送手段を動作させて記録紙を記録部か
ら排出する動作をさせるための制御部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体の搬送路
に対向して配置され、前記記録媒体の記録面に対して記
録動作を行う記録ヘッドを含む記録部と、前記記録媒体
を前記記録部に搬送路に沿って導き搬送するための記録
媒体搬送手段とを備える画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体の記録面に対してインクを吐出
して付着させることにより、記録動作を行うインクジェ
ット記録装置が、記録装置として広く実用に供されてい
る。インクジェット記録装置においては、一般に、イン
クを記録媒体の記録面に対して吐出するインク吐出面を
有する記録ヘッドを備えている。この記録ヘッドにおい
ては、例えば、画像データに応じて供給される駆動制御
信号に基づいて制御される電気機械変換体の圧力又は電
気熱変換体の加熱エネルギーにより形成されたインク滴
が、インク吐出口形成面を通じて記録媒体の記録面に対
して吐出される。記録ヘッドとしては、記録媒体の高速
化を図るために、そのインク吐出口形成面に形成された
インク吐出口が、例えば、400dpi 〜600dpi のよ
うに比較的高密度に配列形成されたもの、又は、インク
吐出口が記録媒体の全幅にわたって形成され、所謂、マ
ルチノズル化され長尺化されたものが利用されている。
【0003】このような記録装置においては、記録媒体
の記録面と記録ヘッドのインク吐出口形成面との相互間
距離は、安定した記録を維持するために所定の距離に常
に維持されなければならない。しかし、記録媒体の記録
面は、インクの付着に起因した、しわ、または波打ち状
態、所謂、コックリング現象により浮き上がる場合があ
る。
【0004】このような記録装置においては、記録媒体
の浮き上がりを回避するために、記録媒体の搬送路にお
ける上流側部分において押さえ部材により、記録媒体を
押える方法、複数の小孔を通じて吸引することにより、
記録媒体の記録面を密着させて平坦に維持する方法、及
び、記録媒体を静電吸着により吸着搬送ベルトに吸着さ
せて搬送する方法等が提案されている。
【0005】また、このような対策が取られても、も
し、記録媒体が搬送路に詰まった場合、画像記録装置
は、記録部の記録動作が搬送路に配置された記録媒体の
搬送異常を検出する検出部からの検出出力に基づいて停
止されるように構成されている。そのような検出部は、
例えば、記録媒体の一部分についての搬送時間を測定
し、その測定時間が所定の基準時間に比較して遅れてい
ると判断した場合、搬送異常をあらわす検出出力が発せ
られるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特に、
上記の長尺化した記録ヘッドが用いられている場合等に
おいては、記録媒体の記録面に付着するインク量が多量
となるので、コックリング現象は比較的顕著になり、そ
のため、上記の提案された方法によっても、記録媒体の
浮き上がりを確実に解消することは困難であり、しか
も、これらの搬送異常は、記録ヘッドに対して、ヘッド
こすれ等の致命的なダメージを与えることとなる。
【0007】従って、迅速に異常検知を行うことが重要
となる。
【0008】また、たとえ、迅速な検出によって記録媒
体を記録部近傍に停止させたとしても、通常、記録部近
傍の搬送路は、空間が少ないため、ジャム(JAM)処
理性が非常に悪く、又、通常、インクが吐出された記録
媒体は、時間の経過と共にカールし、その結果ジャム処
理性が低下せしめられる。
【0009】よって、本発明は、記録部に対して相対的
に搬送される記録媒体に記録動作を行うことができる画
像記録装置であって、記録動作が行われる直前の記録媒
体の浮き上がりを確実に抑制することができ、しかも、
記録媒体の搬送異常を確実に且つ迅速に検出し、それと
同時に、円滑に記録部を保護したうえでの搬送異常処理
を実行することができる画像記録装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、記録媒体の搬送路に対
向して配置され、前記記録媒体の記録面に対して記録動
作を行う記録ヘッドを含む記録部と、前記記録媒体を前
記記録部に搬送路に沿って導き搬送するための記録媒体
搬送手段とを備える画像記録装置であって、前記記録媒
体の搬送路に記録媒体の記録面全体にわたり対向するよ
うに配置され、前記記録部近傍における記録媒体の記録
面の浮き上がりを抑制するための抑制手段と、前記記録
部近傍における記録媒体の記録面の浮き上がりに応じた
抑制手段の所定以上の変位を検出するための変位検出部
と、この変位検出部からの検出出力に基づいて前記記録
媒体搬送手段の動作を停止すると共に、前記記録部の記
録動作を停止し、前記記録媒体搬送手段の動作及び記録
部の記録動作の停止の後、前記搬送手段を動作させて記
録媒体を記録部から排出する動作をさせるための制御手
段を備えることを特徴とする。
【0011】本発明において、抑制手段及び変位検出部
は、記録部における記録媒体の搬送路の上流部分に対向
する位置に配置することができる。
【0012】本発明において、抑制手段及び変位検出部
は、前記記録媒体の搬送路に沿って配列される複数の記
録ヘッドの各々の上流部分に、夫々配置することができ
る。
【0013】請求項1に記載の発明によれば、変位検出
部により記録部近傍における記録媒体の記録面の浮き上
がりに応じた抑制手段の変位により搬送異常が検知さ
れ、記録媒体搬送手段は直ちに停止される共に記録ヘッ
ドの記録動作も直ちに中止される。これにより記録媒体
先端が、記録媒体の吐出口近傍に達する前に記録媒体搬
送手段の駆動を停止し、記録媒体の浮きによる記録ヘッ
ドへのダメージを直ちに防止することが可能になる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記記録部を、記録媒体に対し記録動作を行う記録
領域から隔離した待避領域に移動させるための記録部移
動機構部を更に備え、前記制御手段は、前記変位検出部
からの検出出力に基づいて前記記録部機構部を制御して
前記記録部を記録領域から待避領域に移動させ、しかる
後前記搬送手段を制御して、記録媒体を記録部から排出
させる動作をさせる制御機能を備えることを特徴とす
る。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、変位検出
部からの検出出力に基づいて前記記録部機構部を制御し
て前記記録部を記録領域から待避領域に移動させること
により、ジャム処理時に記録ヘッドを傷付けることを確
実に防止できる。
【0016】本発明において、待避領域は記録部のイン
ク吐出部を選択的に覆うキャッピング部材を含み、且つ
インク吐出部のインク吐出機能回復のために行われる回
復動作を行う回復処理部が配置されているのが好まし
い。
【0017】待避領域にキャッピング部材があること
で、ジャム処理時に、待避領域に待避させか記録ヘッド
をキャッピング部材で保護し、記録ヘッドの傷を有効に
防止することができる。
【0018】前記移動機構部は、前記記録部と共に前記
抑制手段及び変位検出部を、前記待機領域に移動させる
か、或いは記録部の各記録ヘッド並びに抑制手段及び変
位検出部を個別に待機領域に移動させるのが好ましい。
【0019】抑制手段は、記録媒体の記録面が浮き上が
るとき記録媒体に当接する拍車、コロ、或いガイド板を
含むことができる。前記拍車、コロ、或いガイド板は、
その移動に応じてオン/オフの切替えが行われる変位検
出装置に含まれるマイクロスイッチを操作してオン/オ
フの切替えを行う。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明につい
て詳細に説明する。
【0021】(画像形成装置全体の説明)図1は、イン
クジェット記録装置の方式の本発明に係る画像記録装置
の概略図である。本発明の画像記録装置はスキャナ部3
01、プリンタ部302、給送部303、ベルト搬送部
304、記録部としての記録ヘッド部305、回復キャ
ップ部306、及び排出部307を備える。スキャナ部
301は、走査ヘッド402を含み、この走査ヘッド4
02の内部には光源405、及び光学的読み取りヘッド
部403を備え、この光学的読み取りヘッド部403は
出力端子404に接続されている。光学的読み取りヘッ
ド部403においては原稿401を光学的に読み取り、
読み取った情報を電気信号に変換することが行われる。
スキャナ部301で電気信号に変換された原稿401の
情報は配線(図示せず)を介してプリンタ部302の記
録ヘッド部305にドライブ信号として送られる。一方
給送部303に収容された被記録部材である記録媒体
は、送り出しローラ412、送りローラ413、駆動送
りローラ414、ガイド419、送りローラ415、4
16を介してガイド417及び418の間を通って、必
要時一枚ずつベルト搬送部304へ向かって送り出され
る。記録媒体は、吸着ローラ52により記録媒体搬送手
段としての搬送ベルト70上に吸着されてベルト搬送部
304を通過する際、記録ヘッド部305内に配置され
た各色の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkにより画
像記録が行われ、排出部307を経て排出ローラ53に
よりトレイ420へ送り出される。ここにおいて213
は記録媒体の搬送異常時に搬送ベルト70上に吸着され
た記録媒体が排出されたことを検出する排出センサであ
り、214は前記検出に応じて排出ローラ53の駆動を
停止する排出ローラ停止部である。また、記録ヘッド部
305に対して記録ヘッド部305が常時記録可能な状
態を維持させる回復処理を行なう回復キャップ部306
を含む回復処理部が設けられている。この回復キャップ
部306は、詳細は後述するが、二点鎖線で示す位置に
記録ヘッド部305を回転移動して待避させたときに、
同様に二点鎖線で示すように、前記回復処理を行なわせ
るために記録ヘッド部305aの下側に配置させるもの
である(図1の306a参照)。また、図において1
0、10a、14、15は着脱係合部であり、プリンタ
部を取外し、装着を可能にするものである。
【0022】ここで、本発明の記録ヘッド部305及び
回復キャップ部306の移動機構について説明する。図
2乃至図3は記録ヘッド部及び回復キャップ部の移動機
構の説明図である。
【0023】図1及び図2に示すように、記録ヘッド部
305に回復処理を行なわせる際には、記録ヘッド部駆
動モータ40が駆動される。この駆動は軸42を回動中
心とするギア41を介して記録ヘッド部305に伝達さ
れ、記録ヘッド部305を待避位置305aへ移動させ
る(図1の2点鎖線の状態)。一方図3に示すように、
回復キャップ部306に回復処理を行なわせる際には、
不図示の回復キャップ部駆動モータが駆動される。この
駆動はギア列30を介してリードスクリュー31に伝達
され、回転運動から直進運動に変換させられる。直進運
動に変換された駆動力は、アーム部32、33を不図示
のレールに沿って回復キャップ部306を回復位置30
6aへ移動させる。
【0024】記録ヘッド部305内に配置された各色の
記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkとして、図4に示
すフルライン化された長尺記録ヘッド、所謂フルマルチ
ヘッド1601を備える。
【0025】図4は、前記フルライン化された長尺記録
ヘッド1601とこの記録ヘッドへの記録液の供給手段
の構成を模式的に示す。図4を用いて説明すると、前記
記録ヘッド1601は共通液室1652を含む。この共
通液室1652は記録液吐出面1654を備え、この記
録液吐出面1654には多数の吐出口1653が設けら
れている。吐出口1653は、対象とされる記録媒体の
記録可能な幅いっぱいに配されており、個々の吐出口1
653に通じる液路(図示せず)に設けられた発熱素子
を選択的に駆動することによって記録液を当該液路に向
けて吐出させ、記録ヘッド自体の移動走査なしに記録を
行うことが可能なように構成されている。共通液室16
52の記録液供給口には供給管路1657を介して記録
液供給タンク1655が接続されており、一方共通液室
1652の記録液排出口は循環管路1661を介して記
録液供給管路1655に連絡している。また記録液供給
タンク1655に補充用管路1664と循環管路166
1を介してメインタンク1656が接続されており、記
録液は供給タンク1655から供給管路1657を介し
て共通液室1652に供給され、また、記録液補充のと
きにはメインタンク1656から補充用管路1663に
介装された一方通行の補充用整流弁1658を介して循
環管路1661に設けた回復ポンプ1659により記録
液供給タンク1655に記録液の補充が可能である。ま
た循環管路1661には記録ヘッド1601の記録液吐
出機能回復のために行われる回復動作時に使用される一
方通行の回復用整流弁が介装され、供給管路1657に
は電磁弁1662が介装され、記録液供給タンク165
5には空気抜弁1663が設けられている。
【0026】上記の画像記録装置においてはプリンタ部
においては記録媒体は、搬送部によって搬送され各色の
記録ヘッドの直下を通過しながら画像記録が行われる
が、この方式に代えて、停止している記録媒体に対し
C、M、Y、Bkの各色の記録ヘッドを内蔵した記録ヘ
ッドを往復動させつつ画像記録を行う記録方式、所謂シ
リアルスキャン方式のプリンタ部(この方式に関しては
実施例3の説明の中で詳細に説明する)を採用すること
ができる。
【0027】(実施例1)図5乃至図8は、本発明に係
る画像記録装置のプリンタ部302の記録ヘッド部30
5の要部の模式的断面図を示す。
【0028】先ず図5を用いて実施例1の画像記録装置
における記録媒体の搬送について説明する。給送部より
給送された記録媒体8は吸着ローラ52により無端の搬
送ベルト70上に吸着され、この搬送ベルト70によっ
て各記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKへと順次送ら
れ、各記録ヘッド1C,1M,1Y,1BKの上流側に
配置された拍車61C、61M、61Y、61Bkに到
達する。ここでこれらの拍車61C、61M、61Y、
61Bkは記録媒体幅の全域をカバーするように記録媒
体幅方向に複数個配置されている。これらの記録媒体幅
方向の設置個数、及び設置位置は、画像記録装置に使用
される記録媒体の種類に応じて最適に設定されている。
また、拍車61C、61M、61Y、61Bkは記録媒
体の各記録面に対して一定の間隙dをおいて各々配置さ
れている。この間隙dは、通常、記録ヘッド〜記録媒体
間の距離程度に設定しておくのが望ましい。
【0029】また、拍車61C、61M、61Y、61
Bkは、各々、一体的に抑制手段としての拍車ホルダ6
3C、63M、63Y、63Bkによって回転自在に保
持されている。また、これらの拍車ホルダ63C、63
M、63Y、63Bkは回転中心Sを揺動中心として揺
動可能に構成されている。これらの拍車ホルダ63C、
63M、63Y、63Bkはバネ65C、65M、65
Y、65Bkによって一定の圧に付勢されている。これ
らの拍車ホルダ63C、63M、63Y、63Bkの近
傍には、拍車ホルダの揺動を検知する変位検出部である
マイクロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkが
配置されている。本実施例においては、これらのマイク
ロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkは、各々
の拍車ホルダ63C、63M、63Y、63Bkが揺動
することによりマイクロスイッチ64C、64M、64
Y、64Bkが押圧され、回路(図示せず)がオンにさ
れるように構成されている。
【0030】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0031】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記各々の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの上流
側に設けられた拍車ユニットは記録媒体面に対して一定
の間隙をおいて配置されているため、記録媒体の通過に
よっても何ら回転せず停止した状態となっている。ま
た、この時、これらの拍車ユニットの拍車ホルダ63
C、63M、63Y、63Bkの近傍に配置されたマイ
クロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkも当然
の事ながら、前記拍車ホルダ63C、63M、63Y、
63Bkは揺動しないから、回路はオフのままとなって
いる。そして記録媒体8は、各々の記録ヘッド1C,1
M,1Y,1Bkの下を順次通過することにより各色画
像が形成され、最終の色の画像の形成後、排出部307
へ排出される。
【0032】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図6を用いて行う。
【0033】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部305に記録媒体8が到達した場合の
動作を説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒
体8が拍車61C、61M、61Y、61Bkとの間隙
部に達すると、拍車61C、61M、61Y、61Bk
は、記録媒体8と接触し、この状態で回転を続ける。こ
の時、拍車ホルダ63C、63M、63Y、63Bkの
付勢圧によって記録媒体8の浮きを抑制する。即ち、補
正可能な程度であれば、拍車61C、61M、61Y、
61Bkによって押さえられたシートは、正常な状態、
即ち、間隙d以下の浮き量となり、正常時のような動作
をし、各色画像を順次形成し、画像記録は正常に終了す
る。
【0034】この時、拍車ホルダ63C、63M、63
Y、63Bkの付勢圧によっても記録媒体8の浮きを押
さえられない場合、即ち、記録媒体8の浮きによるシー
トのコシが、拍車ホルダの63C、63M、63Y、6
3Bk付勢圧を上回る場合には、拍車ホルダ63C、6
3M、63Y、63Bkは揺動中心Sを中心として、記
録媒体8の浮きによって揺動する。この揺動により、変
位検出部としてのマイクロスイッチ64C、64M、6
4Y、64Bkが押圧され、回路(図示せず)がオンに
される。
【0035】マイクロスイッチ64C、64M、64
Y、64Bkにより回路(図示せず)がオンにされる
と、画像記録装置は、記録媒体8の搬送異常と判断し、
記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの記録動作が制御
手段により直ちに中止される。
【0036】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0037】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド1C,1M,1Y,1Bkの吐出口近傍に達する前に
搬送ベルト70の駆動を停止させることが可能となる。
【0038】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0039】これと連動して、制御手段は画像記録装置
に対して、次に、図7に示すように、記録ヘッド1C,
1M,1Y,1Bkの記録媒体8面より待避する位置へ
の移動を記録部移動機構部により行う。この記録ヘッド
の移動は、図1に2点鎖線で示すように、回転移動する
か、或いは図7のように平行移動することも可能である
記録部移動機構を備えている。
【0040】また、図8に示すように、記録媒体8の搬
送異常を検出した場所の近傍の記録ヘッド1C,1M,
1Y,又は1Bkのみを待避位置へ待避させても良い。
【0041】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0042】待避位置がキャップ位置であることで、ジ
ャム処理時の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの傷
等の防止にも有効となる。
【0043】上記した通り、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkより、待避位置(又はキャップ位置)へと移
動した後、画像記録装置は次の動作を行う。記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkが待避位置(又はキャップ位
置)へと移動されたことが確認されると、次に、記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkの直下の搬送路、即ち搬
送ベルト70上に残留した記録媒体をベルト搬送部30
4から排出させる動作が制御手段により行われる。
【0044】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体の搬
送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0045】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト8上に吸着された状態で停
止している。
【0046】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
307の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動によ
り、前記搬送ベルト70上に吸着された記録媒体8は、
搬送ベルト分離部71から排出部307へ搬送され、機
外に排出される。
【0047】排出センサ213によって記録媒体8の排
出が検知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラ5
3の駆動は停止される。
【0048】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0049】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置(排出ローラ53)
の駆動を行うことにより、記録媒体を機外に排出する動
作が行われるように構成されているが、装置の構成によ
り、たとえば搬送ベルト分離部と排出装置の間にジャム
処理用の空間が確保された装置や、或いは搬送ベルト分
離部の後に定着装置が配置された装置等は、搬送ベルト
分離後、これらの定着装置の直前部や、ジャム処理用の
空間部分まで詰まったり、ひっかかったりしたシート、
所謂ジャムシートを搬送後、その空間部分において記録
媒体を停止させることにより、本発明の目的である記録
ヘッド部からのジャムシートの排出を同様に達成するこ
とができる。
【0050】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段である拍車によって、記録媒体の浮き等を
事前に補正すると同時に、この拍車によって補正しきれ
ないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、拍車の揺動
を監視することによって、記録媒体の搬送の不具合の検
出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ
掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検出を行うもの
である。これにより、従来一般的に用いられている光学
式或いは、レバー式等のジャム検出センサに比し、記録
媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身の挙動を常
に監視することが可能となるため、従来のジャム検出セ
ンサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出することに
よって始めて記録媒体搬送の異常を判断するのではな
く、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が可能とな
るため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早急に防止
することができる。
【0051】尚、本実施例においては、マイクロスイッ
チのオフ/オン動作を記録媒体の浮き検知時にオンとな
るように構成しているが、無論画像記録装置の回路構成
上、マイクロスイッチのオン/オフは、逆、即ち、拍車
ホルダの揺動によりマイクロスイッチがオフにされ、記
録ヘッドの記録動作が中止されるように構成されても良
いことは言うまでもない。
【0052】また、本実施例においては、揺動検知をマ
イクロスイッチで行っているが、これに限定されるもの
ではなく、フォトインタラプタや、光検知器等の同様な
信号が得られるものも適用できることは言うまでもな
い。
【0053】尚、画像記録装置の供給系並びについての
説明は当業者に周知の技術であるため詳細の説明は省略
する。
【0054】(実施例2)図9乃至図11は、夫々本発明
に係る画像記録装置のプリンタ部302の記録ヘッド部
305の要部の模式的断面図である。
【0055】先ず図9を用いて実施例2の記録媒体の搬
送について説明する。給送部より給送された記録媒体8
は、吸着ローラ52により搬送ベルト70上に吸着さ
れ、各記録ヘッド1C,1M,1Y,1BkBに順次送
られるように移動し、第1記録ヘッド1Cの上流側に配
置された拍車61に到達する。ここで拍車61は記録媒
体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方向に複数個
配置されている。これらの記録媒体幅方向の設置個数、
及び設置位置は、画像記録装置に使用される記録媒体の
種類に応じて最適に設定されている。また、拍車61は
記録媒体8の各記録面に対して一定の間隙dをおいて各
々配置されている。この間隙dは、通常、記録ヘッド〜
記録媒体間の距離程度に設定しておくのが望ましい。
【0056】また、拍車61は、一体的に拍車ホルダ6
3によって回転自在に保持されている。また、拍車ホル
ダ63は回転中心Sを揺動中心として揺動可能に構成さ
れている。拍車ホルダ63はバネ65によって一定の圧
に付勢されている。拍車ホルダ63の近傍には、拍車ホ
ルダ変位検出部としてのマイクロスイッチ64が配置さ
れている。本実施例においては、これらのマイクロスイ
ッチ64は、拍車ホルダ63が揺動することによりマイ
クロスイッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオン
にされるように構成されている。
【0057】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0058】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記第1記録ヘッド1の上流側に設けられた拍車ユニッ
トは記録媒体面に対して一定の間隙をおいて配置されて
いるため、記録媒体の通過によっても何ら回転せず停止
した状態となっている。また、この時、この拍車ユニッ
トの拍車ホルダ63の近傍に配置されたマイクロスイッ
チ64も当然の事ながら、前記拍車ホルダ63は揺動し
ないから、回路はオフのままとなっている。そして記録
媒体8は、各々の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bk
の下を順次通過することにより各色画像が形成され、最
終の色の画像の形成後、排出部へ排出される。
【0059】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図10を用いて行う。
【0060】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部305に記録媒体8が到達した場合の
動作を説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒
体8が拍車61との間隙部に達すると、拍車61は、記
録媒体8と接触し、この状態で回転を続ける。この時、
拍車ホルダ63の付勢圧によって記録媒体8の浮きを抑
制する。即ち、補正可能な程度であれば、拍車61によ
って押さえられたシートは、正常な状態、即ち、間隙d
以下の浮き量となり、正常時のような動作をし、各色画
像を順次形成し、画像記録は正常に終了する。
【0061】この時、拍車ホルダ63の付勢圧によって
も記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記録
媒体8の浮きによるシートのコシが、拍車ホルダ63の
付勢圧を上回る場合には、拍車ホルダ63は揺動中心S
を中心として、記録媒体8の浮きによって揺動する。こ
の揺動により、変位検出部としてのマイクロスイッチ6
4が押圧され、回路(図示せず)がオンにされる。
【0062】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0063】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0064】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド1Cの吐出口近傍に達する前に搬送ベルト70の駆動
を停止させることが可能となる。
【0065】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0066】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図11に示すように、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録媒体8面より待避する位置への移動を記録部移
動機構部により行う。この記録ヘッドの移動は、図1に
2点鎖線で示すように、回転移動するか、或いは図11の
ように平行移動することも可能である。
【0067】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0068】待避位置がキャップ位置であることで、ジ
ャム処理時の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの傷
等の防止にも有効となる。
【0069】上記した通り、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkを記録位置より、待避位置(又はキャップ位
置)へと移動した後、画像記録装置は、次の動作を行
う。記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待避位置
(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認される
と、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの直下
の搬送路、即ち搬送ベルト70上に残留した記録媒体を
ベルト搬送部304から排出させる動作が制御手段によ
り行われる。
【0070】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体の搬
送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0071】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト8上に吸着された状態で停
止している。
【0072】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
307の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動によ
り、前記搬送ベルト70上に吸着された記録媒体8は、
搬送ベルト分離部71から排出部307へ搬送され、機
外に排出される。
【0073】排出センサ214によって記録媒体8の排
出が検知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラ5
3の駆動は停止される。
【0074】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0075】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置(排出ローラ53)
の駆動を行うことにより、記録媒体を機外に排出する動
作が行われるように構成されているが、装置の構成によ
り、たとえば搬送ベルト分離部71と排出装置の間にジ
ャム処理用の空間が確保された装置や、或いは搬送ベル
ト分離部71の後に定着装置が配置された装置等は、搬
送ベルト分離後、これらの定着装置の直前部や、ジャム
処理用の空間部分まで詰まったり、ひっかかったりした
シート、所謂ジャムシートを搬送後、その空間部分にお
いて記録媒体を停止させることにより、本発明の目的で
ある記録ヘッド部からのジャムシートの排出を同様に達
成することができる。
【0076】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段である拍車によって、記録媒体の浮き等を
事前に補正すると同時に、この拍車によって補正しきれ
ないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、拍車の揺動
を監視することによって、記録媒体の搬送の不具合の検
出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ
掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検出を行うもの
である。これにより、従来一般的に用いられている光学
的ジャム検出センサ或いはレバー式ジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0077】(実施例3)図12は、本発明に係る画像記
録装置のシリアル方式のプリンタ部の要部の模式的斜視
図である。このプリンタ部はモータ1216の駆動によ
りレール上を往復動されるキャリッジ1214と一体的
に構成された記録ヘッド1101を備える。記録ヘッド
1101内には各色の記録ヘッド1C、1M、1Y、1
Bk(図示せず)が搭載されており、各記録ヘッドには
各色のインクが、各色のインクを収容したインクタンク
1222C、1222M、1222Y、1222Bkか
らポンプ1223C、1223M、1223Y、122
3Bkによって供給される。記録媒体はプラテンローラ
1212に沿って搬送され、一時停止する。そして、そ
の停止位置で記録ヘッド1101はレール1213a、
1213bに沿って往動しながらインクを吐出して画像
記録を行う。所定シート幅分の画像記録が完了すると再
び記録ヘッド1101はレール1213bに沿って復動
しホームポジションへ戻るが、この間に記録媒体はプラ
テンローラ1212により所定量だけ搬送され、再び停
止する。そして前記のような動作を繰り返して画像記録
が行われる。尚図において1217はモータ1216の
回転軸、1219は記録ヘッド1101が取り付けられ
た無端ベルト、1218aは回転軸1217に固定され
た従動プーリ、1218bは被動プーリである。122
3はインクタンク1222C、1222M、1222
Y、1222Bkとポンプ1223C、1223M、1
223Y、1223Bkの間を夫々結ぶパイプであり、
1221はポンプ1223C、1223M、1223
Y、1223Bkと各色の記録ヘッド記録ヘッド110
1C、1101M、1101Y、1101Bkの間を夫
々結ぶパイプである。尚1200は模式的に図示した、
記録ヘッドが記録媒体面より待避する位置HPである。
【0078】本実施例の記録媒体の搬送について図13を
用いて説明する。給送部より給送された記録媒体8はプ
ラテンローラ1212上を通って各記録ヘッド1C,1
M,1Y,1BKへと送られ、第1記録ヘッド1Cの上
流側に配置された拍車61に到達する。ここで拍車61
Cは記録媒体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方
向に複数個配置されている。これらの記録媒体幅方向の
設置個数、及び設置位置は、画像記録装置に使用される
記録媒体の種類に応じて最適に設定されている。また、
拍車61は記録媒体の各記録面に対して一定の間隙dを
おいて各々配置されている。この間隙dは、通常、記録
ヘッド〜記録媒体間の距離程度に設定しておくのが望ま
しい。
【0079】また、拍車61は、一体的に拍車ホルダ6
3によって回転自在に保持されている。また、拍車ホル
ダ63は回転中心Sを揺動中心として揺動可能に構成さ
れている。拍車ホルダ63はバネ65によって一定の圧
に付勢されている。拍車ホルダ63の近傍には、拍車ホ
ルダ変位検出部としてのマイクロスイッチ64が配置さ
れている。本実施例においては、これらのマイクロスイ
ッチ64は、拍車ホルダ63が揺動することによりマイ
クロスイッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオン
にされるように構成されている。尚、1215はキャリ
ッジ1214の直下のプラテン部である。
【0080】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0081】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、プラテンローラ1212によって搬送されると、通
常は、記録媒体8は搬送ベルト70上を記録媒体の浮き
や折れ等なく正常に搬送されれば、上記第1記録ヘッド
1の上流側に設けられた拍車ユニットは記録媒体面に対
して一定の間隙をおいて配置されているため、記録媒体
の通過によっても何ら回転せず停止した状態となってい
る。また、この時、この拍車ユニットの拍車ホルダ63
の近傍に配置されたマイクロスイッチ64も当然の事な
がら、前記拍車ホルダ63は揺動しないから、回路はオ
フのままとなっている。そして記録媒体8は、各記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkの下を順次通過すること
により各色画像が形成され、最終の色の画像の形成後、
排出部へ排出される。
【0082】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図14を用いて行う。
【0083】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部305に記録媒体8が到達した場合の
動作を説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒
体8が拍車61との間隙部に達すると、拍車61は、記
録媒体8と接触し、この状態で回転を続ける。この時、
拍車ホルダ63の付勢圧によって記録媒体8の浮きを抑
制する。即ち、補正可能な程度であれば、拍車61によ
って押さえられたシートは、正常な状態、即ち、間隙d
以下の浮き量となり、正常時のような動作をし、各色画
像を順次形成し、画像記録は正常に終了する。
【0084】この時、拍車ホルダ63の付勢圧によって
も記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記録
媒体8の浮きによるシートのコシが、拍車ホルダ63の
付勢圧を上回る場合には、拍車ホルダ63は揺動中心S
を中心として、記録媒体8の浮きによって揺動する。こ
の揺動により、変位検出部としてのマイクロスイッチ6
4が押圧され、回路(図示せず)がオンにされる。
【0085】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録動作が直ちに中止される。
【0086】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、プラテンローラ1212は直ちに停
止され、連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の
給送動作も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断
される。
【0087】これにより、記録媒体の先端が、第1記録
ヘッド1Cの吐出口近傍に達する前にプラテンローラ1
212の駆動を停止させることが可能となる。
【0088】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0089】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図12に示された記録媒体8面より待避する位置HP(ホ
ームポジション)1200へと移動を行う。
【0090】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、HP(ホー
ムポジション)としたが、通常、本実施例のようなイン
クジェット記録装置の方式の画像記録装置においては、
記録ヘッドのキャップを備えているので、上述した待避
位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0091】待避位置がキャップ位置であることで、ジ
ャム処理時の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの傷
等の防止にも有効となる。
【0092】上記した通り、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkが待避位置(又はキャップ位置)、即ちHP
(ホームポジション)へと移動した後、画像記録装置は
次の動作を行う。
【0093】記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待
避位置(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認
されると、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bk
の直下の搬送路、プラテン部1215に残留した記録媒
体8をプラテンローラ1212上から排出させる動作が
制御手段により行われる。
【0094】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、プラテンローラ1212上の搬送路、即ち記
録媒体8の搬送路には十分な間隙が確保されている。
【0095】また、このとき、プラテンローラ1212
上で、記録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録
媒体8は、上記したように、プラテンローラ1212上
に吸着された状態で停止している。
【0096】次に、プラテンローラ1212の駆動及
び、排出部の駆動が行われる。プラテンローラ1212
の駆動により、記録媒体8は、排出部307へ搬送さ
れ、機外に排出される。
【0097】排出センサにより、或いは駆動時間の検出
により、記録媒体8の排出が行われ、プラテンローラ1
212及び排出ローラの駆動は停止される。
【0098】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体8は、記録ヘッ
ド1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外
に自動的に排出される。
【0099】本実施例においては、記録媒体押さえ手段
である拍車63によって、記録媒体の浮子等を事前に補
正すると同時に、拍車63によって補正し切れないレベ
ルの記録媒体し8の浮き等に関しては、その揺動を監視
することによって、記録媒体の搬送の不具合の検出、即
ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ掛かり
による画像むら、画像こすれ)の検出が行われる。これ
により、従来一般的に行われている光学式或いはレバー
式等のジャム検出センサに比し、記録媒体の全幅の領域
にわたって記録媒体自身の挙動を常に監視することによ
って初めて記録媒体の搬送の異常を判断するのではな
く、リアルタイムでの記録媒体の搬送異常の検出が可能
となるため、記録ヘッドがダメージを被ることや画像不
良を早急に防止することができる。
【0100】(実施例4)図15乃至図18は実施例4の画
像記録装置のプリンタ部の要部の模式的断面図である。
【0101】本実施例の記録媒体の搬送について図15を
用いて説明する。図15に示す実施例4のプリンタ部は各
記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの上流側にコロ1
61C、161M、161Y、161Bkとこれらのコ
ロを回転自在に支持する抑制手段としてのコロホルダ1
63C、163M、163Y、163Bkを備える。給
送部より給送された記録媒体8は、吸着ローラ52によ
り搬送ベルト70上に吸着され、各記録ヘッド1C、1
M、1Y、1Bkへと順次送られるように移動し、第1
記録ヘッド1Cの上流側に配置されたコロ161C、1
61M、161Y、161Bkに到達する。ここでこれ
らのコロ161C、161M、161Y、161Bkは
記録媒体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方向に
複数個配置されている。これらの記録媒体幅方向の設置
個数、及び設置位置は、画像記録装置に使用される記録
媒体の種類に応じて最適に設定されている。これらのコ
ロ161C、161M、161Y、161Bkは、搬送
されてくる記録媒体の記録面に対し、一定の間隙dをお
いて各々配置されている。この間隙dは、通常、記録ヘ
ッド〜記録媒体間の距離程度に設定しておくのが望まし
い。
【0102】また、コロ161C、161M、161
Y、161Bkは、一体的にコロホルダ163C、16
3M、163Y、163Bkによって回転自在に保持さ
れている。また、コロホルダ163C、163M、16
3Y、163Bkは回転中心Sを揺動中心として揺動可
能に構成されている。これらのコロホルダ163C、1
63M、163Y、163Bkはバネ65C、65M、
65Y、65Bkによって一定の圧に付勢されている。
これらのコロホルダ163C、163M、163Y、1
63Bkの近傍には、コロホルダ変位検出部としてのマ
イクロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkが配
置されている。本実施例においては、これらのマイクロ
スイッチ64C、64M、64Y、64Bkは、各々の
コロホルダ63が揺動することによりマイクロスイッチ
64C、64M、64Y、64Bkが押圧され、回路
(図示せず)がオンにされるように構成されている。
【0103】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0104】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記各記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの上流側に
設けられたコロユニットは記録媒体面に対して一定の間
隙をおいて配置されているため、記録媒体の通過によっ
ても何ら回転せず停止した状態となっている。また、こ
の時、これらのコロユニットのコロホルダ163C、1
63M、163Y、163Bkの近傍に配置されたマイ
クロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkも、当
然の事ながら、前記コロホルダ163C、163M、1
63Y、163Bkは揺動しないから、回路はオフのま
まとなっている。そして記録媒体8は、各記録ヘッド1
C,1M,1Y,1Bkの下を順次通過することにより
各色画像が形成され、最終の色の画像の形成後、排出部
へ排出される。
【0105】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図16を用いて行う。
【0106】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部305に記録媒体8が到達した場合の
動作を説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒
体8がコロ161C、161M、161Y、161Bk
との間隙部に達すると、コロ161C、161M、16
1Y、161Bkは、記録媒体8と接触し、この状態で
回転を続ける。この時、コロホルダ163C、163
M、163Y、163Bkの付勢圧によって記録媒体8
の浮きを抑制する。即ち、補正可能な程度であれば、コ
ロ161C、161M、161Y、161Bkによって
押さえられたシートは、正常な状態、即ち、間隙d以下
の浮き量となり、正常時のような動作をし、各色画像を
順次形成し、画像記録は正常に終了する。
【0107】この時、コロホルダ163C、163M、
163Y、163Bkの付勢圧によっても記録媒体8の
浮きを押さえられない場合、即ち、記録媒体8の浮きに
よるシートのコシが、コロホルダ163C、163M、
163Y、163Bkの付勢圧を上回る場合には、コロ
ホルダ163C、163M、163Y、163Bkは揺
動中心Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動
する。この揺動により、変位検出部としてのマイクロス
イッチ64C、64M、64Y、64Bkが押圧され、
回路(図示せず)がオンにされる。
【0108】マイクロスイッチ64C、64M、64
Y、64Bkにより回路(図示せず)がオンにされる
と、画像記録装置は、記録媒体8の搬送異常と判断し、
記録ヘッド1の記録動作が直ちに中止される。
【0109】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0110】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に
達する前に搬送ベルト70の駆動を停止させることが可
能となる。
【0111】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0112】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図17に示すように、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録媒体8面より待避する位置への移動を記録部移
動機構部により行う。この記録ヘッドの移動は、図1に
2点鎖線で示すように、回転移動するか、或いは図17の
ように平行移動することも可能である。
【0113】また、図18に示したように、記録媒体8の
搬送異常を検出した場所の近傍の記録ヘッドのみを待避
位置に待避させてもよい。
【0114】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0115】待避位置がキャップ位置であることで、ジ
ャム処理時の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの傷
等の防止にも有効となる。
【0116】上記した通り、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkを記録位置(又はキャップ位置)へと移動し
た後、画像装置本体は、次の動作を行う,記録ヘッド1
C,1M,1Y,1Bkが待避位置(又はキャップ位
置)へと移動されたことが確認されると、次に、記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkの直下の搬送路、即ち搬
送ベルト70上に残留した記録媒体をベルト搬送部30
4から排出させる動作が制御手段により行われる。
【0117】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体8の
搬送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0118】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト8上に吸着された状態で停
止している。
【0119】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
307の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動によ
り、前記搬送ベルト70上に吸着された記録媒体8は、
搬送ベルト分離部71から排出部307へ搬送され、機
外に排出される。
【0120】排出センサによって記録媒体8の排出が検
知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラ53の駆
動は停止される。
【0121】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0122】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置の駆動を行うことに
より、記録媒体を機外に排出する動作が行われるように
構成されているが、装置の構成により、たとえば搬送ベ
ルト分離部と排出装置の間にジャム処理用の空間が確保
された装置や、或いは搬送ベルト分離部の後に定着装置
が配置された装置等は、搬送ベルト分離後、これらの定
着装置の直前部や、ジャム処理用の空間部分まで詰まっ
たり、ひっかかったりしたシート、所謂ジャムシートを
搬送後、その空間部分において記録媒体を停止させるこ
とにより、本発明の目的である記録ヘッド部からのジャ
ムシートの排出を同様に達成することができる。
【0123】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるコロによって、記録媒体の浮き等を
事前に補正すると同時に、このコロによって補正しきれ
ないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、コロの揺動
を監視することによって、記録媒体の搬送の不具合の検
出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ
掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検出を行うもの
である。これにより、従来一般的に用いられている光学
的ジャム検出センサ或いはレバー式ジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0124】(実施例5)図19乃至21は実施例5の画像
記録装置のプリンタ部の要部の模式的断面図である。
【0125】本実施例の記録媒体の搬送について図19を
用いて説明する。図19に示す実施例5のプリンタ部は第
1記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの上流側にコロ
161とこのコロを回転自在に支持するコロホルダ16
3を備える。給送部より給送された記録媒体8は、吸着
ローラ52により搬送ベルト70上に吸着され、各記録
ヘッド1C、1M、1Y、1Bkへと順次送られるよう
に移動し、第1記録ヘッド1Cの上流側に配置されたコ
ロ161に到達する。ここで、これらのコロ161は記
録媒体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方向に複
数個配置されている。これらの記録媒体幅方向の設置個
数、及び設置位置は、画像記録装置に使用される記録媒
体の種類に応じて最適に設定されている。このコロ16
1は、搬送されてくる記録媒体の記録面に対し、一定の
間隙dをおいて各々配置されている。この間隙dは、通
常、記録ヘッド〜記録媒体間の距離程度に設定しておく
のが望ましい。
【0126】また、コロ161は、一体的にコロホルダ
163によって回転自在に保持されている。また、コロ
ホルダ163は回転中心Sを揺動中心として揺動可能に
構成されている。コロホルダ163はバネ65によって
一定の圧に付勢されている。コロホルダ163の近傍に
は、コロホルダ変位検出部としてのマイクロスイッチ6
4が配置されている。本実施例においては、マイクロス
イッチ64は、コロホルダ163が揺動することにより
マイクロスイッチ64が押圧され、回路(図示せず)が
オンにされるように構成されている。
【0127】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0128】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記第1記録ヘッド1Cの上流側に設けられたコロユニ
ットは記録媒体面に対して一定の間隙をおいて配置され
ているため、記録媒体の通過によっても何ら回転せず停
止した状態となっている。また、この時、このコロユニ
ットのコロホルダ163の近傍に配置されたマイクロス
イッチ64も、当然の事ながら、前記コロホルダ163
は揺動しないから、回路はオフのままとなっている。そ
して記録媒体8は、各記録ヘッド1C,1M,1Y,1
Bkの下を順次通過することにより各色画像が形成さ
れ、最終の色の画像の形成後、排出部へ排出される。
【0129】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図20を用いて行う。
【0130】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部に記録媒体8が到達した場合の動作を
説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒体8が
コロ161との間隙部に達すると、コロ161は、記録
媒体8と接触し、この状態で回転を続ける。この時、コ
ロホルダ163の付勢圧によって記録媒体8の浮きを抑
制する。即ち、補正可能な程度であれば、コロ161に
よって押さえられたシートは、正常な状態、即ち、間隙
d以下の浮き量となり、正常時のような動作をし、各色
画像を順次形成し、画像記録は正常に終了する。
【0131】この時、コロホルダ163の付勢圧によっ
ても記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記
録媒体8の浮きによるシートのコシが、コロホルダ16
3の付勢圧を上回る場合には、コロホルダ163は、揺
動中心Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動
する。この揺動により、変位検出部としてのマイクロス
イッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオンにされ
る。
【0132】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0133】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0134】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に
達する前に搬送ベルト70の駆動を停止させることが可
能となる。
【0135】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0136】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図21に示すように、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録媒体8面より待避する位置への移動を記録部移
動機構部により行う。この記録ヘッドの移動は、図1に
2点鎖線で示すように、回転移動するか、或いは図21の
ように平行移動することも可能である。
【0137】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0138】待避位置がキャップ位置であることで、ジ
ャム処理時の記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの傷
等の防止にも有効となる。
【0139】上記した通り、記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkを記録位置より、待避位置(又はキャップ位
置)へと移動した後、画像記録装置は、次の動作を行
う。記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待避位置
(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認される
と、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの直下
の搬送路、即ち搬送ベルト70上に残留した記録媒体を
ベルト搬送部304から排出させる動作が制御手段によ
り行われる。
【0140】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体8の
搬送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0141】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト8上に吸着された状態で停
止している。
【0142】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動により、前記
搬送ベルト70上に吸着された記録媒体8は、搬送ベル
ト分離部71から排出部へ搬送され、機外に排出され
る。
【0143】排出センサによって記録媒体8の排出が検
知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラの駆動は
停止される。
【0144】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0145】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置の駆動を行うことに
より、記録媒体を機外に排出する動作が行われるように
構成されているが、装置の構成により、例えば搬送ベル
ト分離部と排出装置の間にジャム処理用の空間が確保さ
れた装置や、或いは搬送ベルト分離部の後に定着装置が
配置された装置等は、搬送ベルト分離後、これらの定着
装置の直前部や、ジャム処理用の空間部分まで、詰まっ
たり、ひっかかったりしたシート、所謂ジャムシートを
搬送後、その空間部分において記録媒体を停止させるこ
とにより、本発明の目的である記録ヘッド部からのジャ
ムシートの排出を同様に達成することができる。
【0146】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるコロによって、記録媒体の浮き等を
事前に補正すると同時に、このコロによって補正しきれ
ないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、コロの揺動
を監視することによって、記録媒体の搬送の不具合の検
出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ
掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検出を行うもの
である。これにより、従来一般的に用いられている光学
的ジャム検出センサ或いはレバー式ジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0147】(実施例6)図22乃至図23は実施例6の画
像記録装置のシリアルスキャン方式のプリンタ部の要部
の模式的断面図である(尚シリアルスキャン方式に関し
ては実施例3において詳細に説明しているので参照され
たい)。
【0148】本実施例の記録媒体の搬送について図22を
用いて説明する。図22に示す実施例6のプリンタ部は第
1記録ヘッド1Cの上流側にコロ161とこれらのコロ
を回転自在に支持するコロホルダ163を備える。尚、
図において、1212はプラテンローラ、1213は記
録ヘッドが移動するレール、1214はレール上を往復
動されるキャリッジを示す。給送部より給送された記録
媒体8は、吸着ローラ52により搬送ベルト70上に吸
着され、各記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkへと順
次送られるように移動し、第1記録ヘッド1Cの上流側
に配置されたコロ161に到達する。ここでコロ161
は記録媒体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方向
に複数個配置されている。これらの記録媒体幅方向の設
置個数、及び設置位置は、画像記録装置に使用される記
録媒体の種類に応じて最適に設定されている。このコロ
161は、搬送されてくる記録媒体の記録面に対し、一
定の間隙dをおいて各々配置されている。この間隙d
は、通常、記録ヘッド〜記録媒体間の距離程度に設定し
ておくのが望ましい。
【0149】また、コロ161は、一体的にコロホルダ
163によって回転自在に保持されている。また、コロ
ホルダ163は回転中心Sを揺動中心として揺動可能に
構成されている。コロホルダ163はバネ65によって
一定の圧に付勢されている。コロホルダ163の近傍に
は、コロホルダ変位検出部としてのマイクロスイッチ6
4が配置されている。本実施例においては、マイクロス
イッチ64は、コロホルダ163が揺動することにより
マイクロスイッチ64が押圧され、回路(図示せず)が
オンにされるように構成されている。
【0150】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0151】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記各記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの上流側に
設けられたコロユニットは、記録媒体面に対して一定の
間隙をおいて配置されているため、記録媒体の通過によ
っても何ら回転せず停止した状態となっている。また、
この時、このコロユニットのコロホルダ163の近傍に
配置されたマイクロスイッチ64も、当然の事ながら、
前記コロホルダ163は揺動しないから、回路はオフの
ままとなっている。そして記録媒体8は、各記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkの下を順次通過することによ
り各色画像が形成され、最終の色の画像の形成後、排出
部へ排出される。
【0152】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図23を用いて行う。
【0153】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部305に記録媒体8が到達した場合の
動作を説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒
体8がコロ161との間隙部に達すると、コロ161
は、記録媒体8と接触し、この状態で回転を続ける。こ
の時、コロホルダ163の付勢圧によって記録媒体8の
浮きを抑制する。即ち、補正可能な程度であれば、コロ
161によって押さえられたシートは、正常な状態、即
ち、間隙d以下の浮き量となり、正常時のような動作を
し、各色画像を順次形成し、画像記録は正常に終了す
る。
【0154】この時、コロホルダ163の付勢圧によっ
ても記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記
録媒体8の浮きによるシートのコシが、コロホルダ16
3の付勢圧を上回る場合には、コロホルダ163は揺動
中心Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動す
る。この揺動により、変位検出部としてのマイクロスイ
ッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオンにされ
る。
【0155】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0156】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、プラテンローラ1212が直ちに停
止され、連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の
給送動作も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断
される。
【0157】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に
達する前に搬送ベルト70の駆動を停止させることが可
能となる。
【0158】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0159】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図4に示すように、記録媒体面より待避する位置HP
(ホームポジション)への移動を行う。
【0160】また、本実施例においては、記録ヘッドの
待避位置を、HP(ホームポジション)としたが、通
常、本実施例のようなインクジェット記録装置において
は、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述した
待避位置が、キャップ位置を兼ねても良い。
【0161】待避位置が、キャップ位置であることで、
ジャム処理時の記録ヘッドの傷の防止にも有効である。
【0162】上記の徹り、記録ヘッドを、記録位置から
待避位置(或いはキャップ位置)、即ちHP(ホームポ
ジション)へと移動した後、画像記録装置は次の動作を
行う。
【0163】記録ヘッドが待避位置(又はキャップ位
置)へと移動されたことが確認されると、次に、記録ヘ
ッドの直下の記録媒体の搬送路、即ちプラテン部121
5に残留された記録媒体を排出させる動作を行う。
【0164】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、プラテン部1215、即ち記録媒体の搬送経
路には十分な間隙が確保されている。
【0165】また、このとき、プラテンローラ1212
上で、記録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録
媒体は、プラテンローラ上に吸着された状態で停止して
いる。
【0166】次に、プラテンローラ1212の駆動及
び、排出部の駆動が行われる。プラテンローラの駆動に
より、前記搬送ベルト70上に吸着された記録媒体8
は、排出部へと搬送され、機外に排出される。
【0167】排出センサによって記録媒体8の排出が検
知されたとき、或いは駆動時間の検出により、記録媒体
の排出がされることによって、プラテンローラ及び排出
ローラの駆動が停止される。
【0168】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0169】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるコロによって、記録媒体の浮き等を
事前に補正すると同時に、このコロによって補正しきれ
ないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、コロの揺動
を監視することによって、記録媒体の搬送の不具合の検
出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シート折れ、引っ
掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検出を行うもの
である。これにより、従来一般的に用いられている光学
的或いは、レバー式等のジャム検出センサに比し、記録
媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身の挙動を常
に監視することが可能となるため、従来のジャム検出セ
ンサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出することに
よって始めて記録媒体搬送の異常を判断するのではな
く、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が可能とな
るため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早急に防止
することができる。
【0170】(実施例7)図24乃至図27は実施例7の画
像記録装置のプリンタ部の要部の模式的断面図である。
【0171】本実施例の記録媒体の搬送について図24を
用いて説明する。図24に示す実施例7のプリンタ部は、
記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの上流側に揺動可
能な抑制手段としてのガイド板261C、261M、2
61Y、261Bkを備える。給送部より給送された記
録媒体8は、吸着ローラ52により搬送ベルト70上に
吸着され、各記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkへと
順次送られるように移動し、各記録ヘッド1Cの上流側
に配置されたガイド板261C、261M、261Y、
261Bkに到達する。ここで、これらのガイド板26
1C、261M、261Y、261Bkは記録媒体幅の
全域をカバーするように記録媒体幅方向に複数個配置さ
れている。これらの記録媒体幅方向の設置個数、及び設
置位置は、画像記録装置に使用される記録媒体の種類に
応じて最適に設定されている。これらのガイド板261
C、261M、261Y、261Bkは、搬送されてく
る記録媒体の記録面に対し、一定の間隙dをおいて各々
配置されている。この間隙dは、通常、記録ヘッド〜記
録媒体間の距離程度に設定しておくのが望ましい。
【0172】また、ガイド板261C、261M、26
1Y、261Bkは、各回転中心Sを揺動中心として揺
動可能に構成されている。これらのガイド板261C、
261M、261Y、261Bkは、バネ65C、65
M、65Y、65Bkによって一定の圧に付勢されてい
る。これらのガイド板261C、261M、261Y、
261Bkの近傍には、ガイド板変位検出部としてのマ
イクロスイッチ64C、64M、64Y、64Bkが配
置されている。本実施例においては、これらのマイクロ
スイッチ64C、64M、64Y、64Bkは、各々の
ガイド板が揺動することによりマイクロスイッチ64
C、64M、64Y、64Bkが押圧され、回路(図示
せず)がオンにされるように構成されている。
【0173】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0174】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記各々の記録ヘッドの上流側に設けられたガイド板ユ
ニットは、記録媒体面に対して一定の間隙をおいて配置
されているため、記録媒体の通過によっても何ら回転せ
ず停止した状態となっている。また、この時、これらの
ガイド板ユニットの近傍に配置されたマイクロスイッチ
64C、64M、64Y、64Bkも、当然の事なが
ら、前記ガイド板261C、261M、261Y、26
1Bkは揺動しないから、回路はオフのままとなってい
る。そして記録媒体8は、各記録ヘッド1C,1M,1
Y,1Bkの下を順次通過することにより各色画像が形
成され、最終の色の画像の形成後、排出部へ排出され
る。
【0175】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図24を用いて行う。
【0176】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部に記録媒体8が到達した場合の動作を
説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒体8が
ガイド板261C、261M、261Y、261Bkと
の間隙部に達すると、ガイド板261C、261M、2
61Y、261Bkは、記録媒体8と接触し、揺動をす
る方向に移動を始める。この時、ガイド板261C、2
61M、261Y、261Bkの付勢圧によって記録媒
体8の浮きを抑制する。即ち、補正可能な程度であれ
ば、ガイド板261C、261M、261Y、261B
kによって押さえられたシートは、正常な状態、即ち、
間隙d以下の浮き量となり、正常時のような動作をし、
各色画像を順次形成し、画像記録は正常に終了する。
【0177】この時、ガイド板261C、261M、2
61Y、261Bkの付勢圧によっても記録媒体8の浮
きを押さえられない場合、即ち、記録媒体8の浮きによ
るシートのコシが、ガイド板261C、261M、26
1Y、261Bkの付勢圧を上回る場合には、ガイド板
261C、261M、261Y、261Bkは、揺動中
心Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動す
る。この揺動により、前記変位検出部としてのマイクロ
スイッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオンにさ
れる。
【0178】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0179】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0180】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に
達する前に搬送ベルト70の駆動を停止させることが可
能となる。
【0181】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0182】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図26に示すように、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録媒体8面より待避する位置への移動を記録部移
動機構部により行う。この記録ヘッドの移動は、図1に
2点鎖線で示すように、回転移動するか、或いは図26の
ように平行移動することも可能である。
【0183】また、図27に示したように、記録媒体の搬
出を検知した場所の近傍の記録ヘッドのみを待避位置へ
待避させてもよい。
【0184】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0185】また、待避位置が、キャップ位置であるこ
とで、ジャム処理時の記録ヘッドの傷等の防止にも有効
となる。
【0186】上記の通り、記録ヘッドから待避位置(或
いはキャップ位置)へと移動した後、画像記録装置は、
次の動作を行う。
【0187】記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待
避位置(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認
されると、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bk
の直下の搬送路、即ち搬送ベルト70上に残留した記録
媒体をベルト搬送部304から排出させる動作が制御手
段により行われる。
【0188】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体8の
搬送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0189】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト8上に吸着された状態で停
止している。
【0190】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動により、記録
媒体8は、搬送ベルト分離部71から排出部へ搬送さ
れ、機外に排出される。
【0191】排出センサによって記録媒体8の排出が検
知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラの駆動は
停止される。
【0192】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0193】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置の駆動を行うことに
より、記録媒体を機外に排出する動作が行われるように
構成されているが、装置の構成により、例えば搬送ベル
ト分離部と排出装置の間にジャム処理用の空間が確保さ
れた装置や、或いは搬送ベルト分離部の後に定着装置が
配置された装置等は、搬送ベルト分離後、これらの定着
装置の直前部や、ジャム処理用の空間部分まで、詰まっ
たり、ひっかかったりしたシート、所謂ジャムシートを
搬送後、その空間部分において記録媒体を停止させるこ
とにより、本発明の目的である記録ヘッド部からのジャ
ムシートの排出を同様に達成することができる。
【0194】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるガイド板によって、記録媒体の浮き
等を事前に補正すると同時に、このガイド板によって補
正しきれないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、ガ
イド板の揺動を監視することによって、記録媒体の搬送
の不具合の検出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シー
ト折れ、引っ掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検
出を行うものである。これにより、従来一般的に用いら
れている光学式或いはレバー式等のジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0195】(実施例8)図28乃至図30は実施例8の画
像記録装置のプリンタ部の要部の模式的断面図である。
【0196】本実施例の記録媒体の搬送について図28を
用いて説明する。図28に示す実施例8のプリンタ部は、
第1記録ヘッド1Cの上流側に揺動可能なガイド板26
1を備える。給送部より給送された記録媒体8は、吸着
ローラ52により搬送ベルト70上に吸着され、各記録
ヘッド1C、1M、1Y、1Bkへと順次送られるよう
に移動し、各記録ヘッド1Cの上流側に配置されたガイ
ド板261に到達する。ここで、ガイド板261は記録
媒体幅の全域をカバーするように記録媒体幅方向に複数
個配置されている。これらの記録媒体幅方向の設置個
数、及び設置位置は、画像記録装置に使用される記録媒
体の種類に応じて最適に設定されている。このガイド板
261は、搬送されてくる記録媒体の記録面に対し、一
定の間隙dをおいて各々配置されている。この間隙d
は、通常、記録ヘッド〜記録媒体間の距離程度に設定し
ておくのが望ましい。
【0197】また、ガイド板261は、各回転中心Sを
揺動中心として揺動可能に構成されている。ガイド板2
61は、バネ65によって一定の圧に付勢されている。
ガイド板261の近傍には、ガイド板変位検出部として
のマイクロスイッチ64が配置されている。本実施例に
おいては、マイクロスイッチ64は、ガイド板が揺動す
ることによりマイクロスイッチ64が押圧され、回路
(図示せず)がオンにされるように構成されている。
【0198】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0199】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、記録ヘッド部305において搬送ベルト70によっ
て搬送されると、通常は、記録媒体8は搬送ベルト70
上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常に搬送されれば、
上記第1記録ヘッドの上流側に設けられたガイド板ユニ
ットは、記録媒体面に対して一定の間隙をおいて配置さ
れているため、記録媒体の通過によっても何ら揺動せず
停止した状態となっている。また、この時、これらのガ
イド板ユニットの近傍に配置されたマイクロスイッチ
も、当然の事ながら、前記ガイド板261は揺動しない
から、回路はオフのままとなっている。そして記録媒体
8は、各記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkの下を順
次通過することにより各色画像が形成され、最終の色の
画像の形成後、排出部へ排出される。
【0200】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図29を用いて行う。
【0201】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部に記録媒体8が到達した場合の動作を
説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒体8が
ガイド板261との間隙部に達すると、ガイド板261
は、記録媒体8と接触し、揺動をする方向に移動を始め
る。この時、ガイド板261の付勢圧によって記録媒体
8の浮きを抑制する。即ち、補正可能な程度であれば、
ガイド板261によって押さえられたシートは、正常な
状態、即ち、間隙d以下の浮き量となり、正常時のよう
な動作をし、各色画像を順次形成し、画像記録は正常に
終了する。
【0202】この時、ガイド板261の付勢圧によって
も記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記録
媒体8の浮きによるシートのコシが、ガイド板261の
付勢圧を上回る場合には、ガイド板261は、揺動中心
Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動する。
この揺動により、前記変位検出部としてのマイクロスイ
ッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオンにされ
る。
【0203】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0204】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、搬送ベルト70が直ちに停止され、
連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の給送動作
も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断される。
【0205】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド記録ヘッド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に
達する前に搬送ベルト70の駆動を停止させることが可
能となる。
【0206】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0207】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図30に示すように、記録ヘッド1C,1M,1Y,1B
kの記録媒体8面より待避する位置への移動を記録部移
動機構部により行う。この記録ヘッドの移動は、図1に
2点鎖線で示すように、回転移動するか、或いは図30の
ように平行移動することも可能である。
【0208】また、本実施例においては、記録ヘッド1
C,1M,1Y,又は1Bkの待避位置を、記録位置か
ら離間させた位置としているが、通常、本実施例のよう
なインクジェット記録装置の方式の画像記録装置におい
ては、記録ヘッドのキャップを備えているので、上述し
た待避位置が、このキャップ位置を兼ねていてもよい。
【0209】また、待避位置が、キャップ位置であるこ
とで、ジャム処理時の記録ヘッドの傷等の防止にも有効
となる。
【0210】上記の通り、記録ヘッドから待避位置(或
いはキャップ位置)へと移動した後、画像記録装置は、
次の動作を行う。
【0211】記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待
避位置(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認
されると、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bk
の直下の搬送路、即ち搬送ベルト70上に残留した記録
媒体をベルト搬送部304から排出させる動作が制御手
段により行われる。
【0212】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって待避位置に移動されて
いるため、搬送ベルト70の搬送路、即ち記録媒体8の
搬送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0213】また、このとき、搬送ベルト70上で、記
録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録媒体は、
上記したように、搬送ベルト70上に吸着された状態で
停止している。
【0214】次に、搬送ベルト70の駆動及び、排出部
の駆動が行われる。搬送ベルト70の駆動により、記録
媒体8は、搬送ベルト分離部71から排出部へ搬送さ
れ、機外に排出される。
【0215】排出センサによって記録媒体8の排出が検
知されたとき、搬送ベルト70及び排出ローラの駆動は
停止される。
【0216】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0217】本実施例においては、記録媒体の浮きの検
出時に、搬送ベルト及び、排出装置の駆動を行うことに
より、記録媒体を機外に排出する動作が行われるように
構成されているが、装置の構成により、例えば搬送ベル
ト分離部と排出装置の間にジャム処理用の空間が確保さ
れた装置や、或いは搬送ベルト分離部の後に定着装置が
配置された装置等は、搬送ベルト分離後、これらの定着
装置の直前部や、ジャム処理用の空間部分まで、詰まっ
たり、ひっかかったりしたシート、所謂ジャムシートを
搬送後、その空間部分において記録媒体を停止させるこ
とにより、本発明の目的である記録ヘッド部からのジャ
ムシートの排出を同様に達成することができる。
【0218】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるガイド板によって、記録媒体の浮き
等を事前に補正すると同時に、このガイド板によって補
正しきれないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、ガ
イド板の揺動を監視することによって、記録媒体の搬送
の不具合の検出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シー
ト折れ、引っ掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検
出を行うものである。これにより、従来一般的に用いら
れている光学式或いはレバー式党のジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0219】(実施例9)図31乃至図32は実施例9の画
像記録装置のシリアルスキャン方式のプリンタ部の要部
の模式的断面図である(尚シリアルスキャン方式に関し
ては実施例3において詳細に説明しているので参照され
たい)。
【0220】本実施例の記録媒体の搬送について図31を
用いて説明する。図31に示す実施例9のプリンタ部は、
第1記録ヘッド1Cの上流側に揺動可能なガイド板26
1を備える。尚、図において、1212はプラテンロー
ラ、1213は記録ヘッドが移動するレール、1214
はレール上を往復動されるキャリッジを示す。給送部よ
り給送された記録媒体8は、吸着ローラ52により搬送
ベルト70上に吸着され、各記録ヘッド1C、1M、1
Y、1Bkへと順次送られるように移動し、各記録ヘッ
ド1Cの上流側に配置されたガイド板261に到達す
る。ここで、ガイド板261は記録媒体幅の全域をカバ
ーするように記録媒体幅方向に複数個配置されている。
これらの記録媒体幅方向の設置個数、及び設置位置は、
画像記録装置に使用される記録媒体の種類に応じて最適
に設定されている。このガイド板261は、搬送されて
くる記録媒体の記録面に対し、一定の間隙dをおいて各
々配置されている。この間隙dは、通常、記録ヘッド〜
記録媒体間の距離程度に設定しておくのが望ましい。
【0221】また、ガイド板261は、各回転中心Sを
揺動中心として揺動可能に構成されている。ガイド板2
61は、バネ65によって一定の圧に付勢されている。
ガイド板261の近傍には、ガイド板変位検出部として
のマイクロスイッチ64が配置されている。本実施例に
おいては、マイクロスイッチ64は、ガイド板261が
揺動することによりマイクロスイッチ64が押圧され、
回路(図示せず)がオンにされるように構成されてい
る。
【0222】上記のような構成により、本発明に係る画
像記録装置においては以下のような動作が行われる。
【0223】記録動作に応じて記録媒体8が、給送さ
れ、搬送ベルトによって搬送されると、通常は、記録媒
体8は搬送ベルト上を記録媒体の浮きや折れ等なく正常
に搬送されれば、上記第1記録ヘッドの上流側に設けら
れたガイド板ユニットは、記録媒体面に対して一定の間
隙をおいて配置されているため、記録媒体の通過によっ
ても何ら揺動せず停止した状態となっている。また、こ
の時、これらのガイド板ユニットの近傍に配置されたマ
イクロスイッチも、当然の事ながら、前記ガイド板26
1は揺動しないから、回路はオフのままとなっている。
そして記録媒体8は、各記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkの下を順次通過することにより各色画像が形成さ
れ、最終の色の画像の形成後、排出部へ排出される。
【0224】次に、記録媒体8の搬送異常があった場合
の動作説明を図32を用いて行う。
【0225】記録媒体8に間隙d以上の浮きが生じたま
ま、記録ヘッド部に記録媒体8が到達した場合の動作を
説明する。記録媒体8に浮きが生じたまま記録媒体8が
ガイド板261との間隙部に達すると、ガイド板261
は、記録媒体8と接触し、揺動をする方向に移動を始め
る。この時、ガイド板261の付勢圧によって記録媒体
8の浮きを抑制する。即ち、補正可能な程度であれば、
ガイド板261によって押さえられたシートは、正常な
状態、即ち、間隙d以下の浮き量となり、正常時のよう
な動作をし、各色画像を順次形成し、画像記録は正常に
終了する。
【0226】この時、ガイド板261の付勢圧によって
も記録媒体8の浮きを押さえられない場合、即ち、記録
媒体8の浮きによるシートのコシが、ガイド板261の
付勢圧を上回る場合には、ガイド板261は、揺動中心
Sを中心として、記録媒体8の浮きによって揺動する。
この揺動により、前記変位検出部としてのマイクロスイ
ッチ64が押圧され、回路(図示せず)がオンにされ
る。
【0227】マイクロスイッチ64により回路(図示せ
ず)がオンにされると、画像記録装置は、記録媒体8の
搬送異常と判断し、記録ヘッド1の記録動作が直ちに中
止される。
【0228】この動作と連動して、上記記録媒体の搬送
異常の検知により、プラテンローラ1212が直ちに停
止され、連続画像形成動作中であれば、次の記録媒体の
給送動作も中止され、シート詰まり、即ちジャムと判断
される。
【0229】これにより、記録媒体の先端が、記録ヘッ
ド1C、1M、1Y、1Bkの吐出口近傍に達する前に
プラテンローラ1212の駆動を停止させることが可能
となる。
【0230】これにより、記録媒体の浮きにより記録ヘ
ッド1C,1M,1Y,1Bkがダメージを被ることを
直ちに防止することが可能となる。
【0231】これと連動して、画像記録装置は、次に、
図12に示された、記録媒体面より会費する位置HP(ホ
ームポジション)へと移動を行う。
【0232】また、本実施例において、記録ヘッドの待
避位置を、HP(ホームポジション)としたが、通常、
本実施例のようなインクジェット記録装置においては、
記録ヘッドのキャップを備えているので、上述した待避
位置が、このキャップ位置を兼ねていても良い。
【0233】また、待避位置が、キャップ位置であるこ
とで、ジャム処理時の記録ヘッドの傷等の防止にも有効
となる。
【0234】上記の通り、記録ヘッドから待避位置(或
いはキャップ位置)へと移動した後、画像記録装置は、
次の動作を行う。
【0235】記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bkが待
避位置(又はキャップ位置)へと移動されたことが確認
されると、次に、記録ヘッド1C,1M,1Y,1Bk
の直下の搬送路、即ち搬送ベルト70上に残留した記録
媒体をベルト搬送部304から排出させる動作が制御手
段により行われる。
【0236】このとき、記録ヘッド1C,1M,1Y,
1Bkは、上述した動作によって、待避位置に移動され
ているため、プラテン部1215の搬送路、即ち、記録
媒体の搬送経路には、十分な間隙が確保されている。
【0237】また、このとき、プラテンローラ1212
上で、記録媒体8の浮きのためジャムが検出された記録
媒体は、上記したように、プラテンローラ1212に吸
着された状態で停止している。
【0238】次に、プラテンローラ1212の駆動及
び、排出部の駆動が行われる。プラテンローラ1212
の駆動により、記録媒体8は、搬送ベルト分離部71か
ら排出部へ搬送され、機外に排出される。
【0239】排出センサにより、或いは駆動時間の検出
により、記録媒体8の排出が検知されたとき、プラテン
ローラ1212及び排出ローラの駆動を停止する。
【0240】これら、一連の動作により、記録媒体8の
浮きの検出時に一時停止された記録媒体は、記録ヘッド
1C,1M,1Y,1Bkを傷つけることなく、機外に
自動的に排出される。
【0241】本発明の画像記録装置においては、記録媒
体押さえ手段であるガイド板によって、記録媒体の浮き
等を事前に補正すると同時に、このガイド板によって補
正しきれないレベルの記録媒体の浮き等に関しては、ガ
イド板の揺動を監視することによって、記録媒体の搬送
の不具合の検出、即ち、ジャムの検出、搬送不良(シー
ト折れ、引っ掛かりによる画像むら、画像こすれ)の検
出を行うものである。これにより、従来一般的に用いら
れている光学式或いはレバー式等のジャム検出センサに
比し、記録媒体の全幅の領域にわたって、記録媒体自身
の挙動を常に監視することが可能となるため、従来のジ
ャム検出センサのように、記録媒体の遅延と滞留を検出
することによって始めて記録媒体搬送の異常を判断する
のではなく、リアルタイムの記録媒体の搬送異常検出が
可能となるため、記録ヘッドのダメージや画像不良を早
急に防止することができる。
【0242】
【発明の効果】以上説明したように本発明の装置は、記
録ヘッドを含む記録部の近傍における記録媒体の記録面
の浮き上がりを抑制する抑制手段と、前記記録媒体の記
録面の浮き上がりに応じた抑制手段の所定以上の変位を
検出する変位検出部とを含むので、記録部近傍において
記録媒体の記録面の浮き上がりから搬送異常を検知し、
記録媒体搬送手段を直ちに停止させ、記録媒体の浮きに
よる記録ヘッドのダメージを防止することができる。ま
た搬送異常が発生したとき記録部を待避位置に移動させ
る記録部移動機構部を備えるので、搬送異常を検知した
とき、記録部を待避領域に移動させて記録ヘッドのダメ
ージを防止することができる。本発明の画像記録装置
は、前記したような利点を有するのみならずリアルタイ
ムでの記録媒体の搬送異常検出が可能となり、記録ヘッ
ドのダメージや記録画像不良に対して早急に防止措置を
取ることができ、また、記録画像不良発生時において
も、効率の良い処理が可能となる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像記録装置の全体を示す概略説明図
である。
【図2】本発明の記録ヘッド部の移動機構の説明図であ
る。
【図3】本発明の回復キャップ部の移動機構の説明図で
ある。
【図4】本発明の画像記録装置のマルチヘッドの概略説
明図である。
【図5】本発明の第1実施例を示し、搬送異常なく記録
媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図6】本発明の第1実施例を示し、搬送異常がある状
態を示す概略説明図である。
【図7】本発明の第1実施例を示し、記録ヘッドを待避
位置に移動させた状態を示す概略説明図である。
【図8】本発明の第1実施例を示し、搬送異常を検出し
た近傍の記録ヘッドのみを待避位置へ待避させた状態を
示す概略説明図である。
【図9】本発明の第2実施例を示し、搬送異常なく記録
媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図10】本発明の第2実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図11】本発明の第2実施例を示し、搬送異常を検出
した近傍の記録ヘッドのみを待避位置へ待避させた状態
を示す概略説明図である。
【図12】本発明の画像記録装置のシリアル方式のプリ
ンタ部を示す略斜視図である。
【図13】本発明の第3実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図14】本発明の第3実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図15】本発明の第4実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図16】本発明の第4実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図17】本発明の第4実施例を示し、記録ヘッドを待
避位置に移動させた状態を示す概略説明図である。
【図18】本発明の第4実施例を示し、搬送異常を検出
した近傍の記録ヘッドのみを待避位置へ待避させた状態
を示す概略説明図である。
【図19】本発明の第5実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図20】本発明の第5実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図21】本発明の第5実施例を示し、記録ヘッドを待
避位置に移動させた状態を示す概略説明図である。
【図22】本発明の第6実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図23】本発明の第6実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図24】本発明の第7実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図25】本発明の第7実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図26】本発明の第7実施例を示し、記録ヘッドを待
避位置に移動させた状態を示す概略説明図である。
【図27】本発明の第7実施例を示し、搬送異常を検出
した近傍の記録ヘッドのみを待避位置へ待避させた状態
を示す概略説明図である。
【図28】本発明の第8実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図29】本発明の第8実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【図30】本発明の第8実施例を示し、記録ヘッドを待
避位置に移動させた状態を示す概略説明図である。
【図31】本発明の第9実施例を示し、搬送異常なく記
録媒体が送られる状態を示す概略説明図である。
【図32】本発明の第8実施例を示し、搬送異常がある
状態を示す概略説明図である。
【符号の説明】
30 …ギア列 31 …リードスクリュー 32 …アーム部 33 …アーム部 301 …スキャナ部 302 …プリンタ部 303 …給送部 304 …ベルト搬送部 305 …記録ヘッド部 305a…記録ヘッド部(待避位置) 306 …回復キャップ部 306a…回復キャップ部(回復位置) 307 …排出部 40 …記録ヘッド部駆動モータ 41 …ギア 42 …軸 401 …原稿 402 …走査ヘッド 403 …光学的読み取りヘッド部 404 …出力端子 412 …送り出しローラ 413 …送りローラ 414 …駆動送りローラ 415 …送りローラ 416 …送りローラ 417 …ガイド 418 …ガイド 419 …ガイド 52 …吸着ローラ 53 …排出ローラ 70 …搬送ベルト 71 …搬送ベルト分離部 1C,1M,1Y,1Bk …記録ヘッド 214 …排出センサ 10,10a,14,15 …着脱係合部 1601 …長尺記録ヘッド 1652 …共通液室 1653 …吐出口 1654 …記録液吐出面 1655 …記録液供給管路 1656 …メインタンク 1657 …供給管路 1658 …補充用整流弁 1659 …回復ポンプ 1661 …循環管路 1662 …電磁弁 61,61C,61M,61Y,61Bk …拍車 d …間隙 63,63C,63M,63Y,63Bk …拍車ホル
ダ 64,64C,64M,64Y,64Bk …マイクロ
スイッチ 65,65C,65M,65Y,65Bk …バネ 8 …記録媒体 S …揺動中心 1101 …記録ヘッド 1101C,1101M,1101Y,1101Bk
…記録ヘッド 1212 …プラテンローラ 1213a, 1213b …レール 1214 …キャリッジ 1215 …プラテン部 261C,261M,261Y,261Bk …ガイド
板 1216 …モータ 1217 …回転軸 1218a …従動プーリ 1218b …被動プーリ 1200 …HP 1221 …パイプ 1222C,1222M,1222Y,1222Bk
…インクタンク 1223C,1223M,1223Y,1223Bk
…インクタンク 1223 …パイプ 161C,161M,161Y,161Bk …コロ 163C,163M,163Y,163Bk …コロホ
ルダ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の搬送路に対向して配置され、
    前記記録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録ヘッ
    ドを含む記録部と、前記記録媒体を前記記録部に搬送路
    に沿って導き搬送するための記録媒体搬送手段とを備え
    る画像記録装置であって、前記記録媒体の搬送路に記録
    媒体の記録面全体にわたり対向するように配置され、前
    記記録部近傍における記録媒体の記録面の浮き上がりを
    抑制するための抑制手段と、前記記録媒体の記録面の浮
    き上がりに応じた抑制手段の所定以上の変位を検出する
    ための変位検出部と、この変位検出部からの検出出力に
    基づいて前記記録媒体搬送手段の記録動作を停止すると
    共に、前記記録部の動作を停止し、前記記録媒体搬送手
    段の動作及び記録部の記録動作の停止の後、前記搬送手
    段を動作させて記録媒体を記録部から排出する動作をさ
    せるための制御手段を備えることを特徴とする画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録部を、記録媒体に対し記録動作
    を行う記録領域から隔離した待避領域に移動させるため
    の記録部移動機構部を更に備え、前記制御手段は、前記
    変位検出部からの検出出力に基づいて前記記録部機構部
    を制御して前記記録部を記録領域から待避領域に移動さ
    せ、しかる後前記搬送手段を制御して、記録媒体を記録
    部から排出させる動作をさせる制御機能を備えることを
    特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記待避領域は記録部のインク吐出部を
    選択的に覆うキャッピング部材を含み、且つインク吐出
    部のインク吐出機能回復のために行われる回復動作を行
    う回復処理部が配置されていることを特徴とする請求項
    2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記抑制手段及び変位検出部は、記録部
    における記録媒体の搬送路の上流部分に対向する位置に
    配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記抑制手段及び変位検出部は、前記記
    録媒体の搬送路に沿って配列される複数の記録ヘッドの
    各々の上流部分に、夫々配置されていることを特徴とす
    る請求項2に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記移動機構部は、前記記録部と共に前
    記抑制手段及び変位検出部を、前記待機領域に移動させ
    ることを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録部移動機構部は、記録部の各記
    録ヘッド並びに抑制手段及び変位検出部を個別に待機領
    域に移動させることを特徴とする請求項6に記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記抑制手段は、記録媒体の記録面が浮
    き上がるとき、前記記録媒体に当接する拍車を含み、前
    記変位検出部は、前記拍車の移動に応じてオン/オフの
    切替えが行われるマイクロスイッチを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記抑制手段は、記録媒体の記録面が浮
    き上がるとき、前記記録媒体に当接するコロを含み、前
    記変位検出部は、前記コロの移動に応じてオン/オフの
    切替えが行われるマイクロスイッチを含むことを特徴と
    する請求項1に記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記抑制手段は、記録媒体の記録面が
    浮き上がるとき、前記記録媒体に当接するガイド板を含
    み、前記変位検出部は、前記ガイド板の移動に応じてオ
    ン/オフの切替えが行われるマイクロスイッチを含むこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録部は、記録媒体の記録面全体
    にわたり対向する複数のインク吐出口の配列を含むこと
    を特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  12. 【請求項12】 前記搬送手段は、記録媒体を吸着して
    搬送する吸着搬送ベルトであること特徴とする請求項1
    に記載の画像記録装置。
JP2000310884A 2000-10-11 2000-10-11 画像記録装置 Pending JP2002113910A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000310884A JP2002113910A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 画像記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000310884A JP2002113910A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002113910A true JP2002113910A (ja) 2002-04-16

Family

ID=18790751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000310884A Pending JP2002113910A (ja) 2000-10-11 2000-10-11 画像記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002113910A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005087636A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Seiko Epson Corporation 画像形成装置
JP2009154368A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
JP2011098574A (ja) * 2011-02-07 2011-05-19 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2011126131A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fujifilm Corp 画像形成装置及び画像形成方法
US8277014B2 (en) 2008-12-24 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2013086426A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013226659A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Seiko Epson Corp 描画装置、エラー処理方法
EP3106313A1 (en) * 2015-06-16 2016-12-21 OKI Data Infotech Corporation Inkjet printer
JP2020049847A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2021066129A (ja) * 2019-10-25 2021-04-30 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005087636A1 (ja) * 2004-03-11 2008-01-24 セイコーエプソン株式会社 画像形成装置
WO2005087636A1 (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Seiko Epson Corporation 画像形成装置
JP2009154368A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Brother Ind Ltd インクジェット記録装置
US9114648B2 (en) 2008-12-24 2015-08-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
US8277014B2 (en) 2008-12-24 2012-10-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink-jet recording apparatus
JP2011126131A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fujifilm Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011098574A (ja) * 2011-02-07 2011-05-19 Brother Industries Ltd インクジェット記録装置
JP2013086426A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2013226659A (ja) * 2012-04-24 2013-11-07 Seiko Epson Corp 描画装置、エラー処理方法
EP3106313A1 (en) * 2015-06-16 2016-12-21 OKI Data Infotech Corporation Inkjet printer
US9597905B2 (en) 2015-06-16 2017-03-21 Oki Data Infotech Corporation Inkjet printer
JP2020049847A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP7302156B2 (ja) 2018-09-27 2023-07-04 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
JP2021066129A (ja) * 2019-10-25 2021-04-30 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置
JP7415435B2 (ja) 2019-10-25 2024-01-17 コニカミノルタ株式会社 インクジェット記録装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046508B2 (ja) インクジェット印刷装置
US9114648B2 (en) Ink-jet recording apparatus
US8272731B2 (en) Image forming apparatus
JP5570052B2 (ja) インクジェット記録装置
US8328313B2 (en) Inkjet recording apparatus
JP5454442B2 (ja) 液体吐出装置
US20100182371A1 (en) Ink-jet recording apparatus
JP4736909B2 (ja) プリンタ及びプリンタの制御方法
JP2002113910A (ja) 画像記録装置
JP2012171105A (ja) 画像形成装置
CN101444996B (zh) 记录介质输送设备和具有记录介质输送设备的记录设备
JP2009132020A (ja) 画像記録装置
JP4747701B2 (ja) フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
JP2013203032A (ja) 印刷装置、及び、印刷方法
US20210402809A1 (en) Inkjet recording device
JP2019171787A (ja) 液体吐出装置、回復装置、および回復方法
JPH05262019A (ja) 記録装置
JP7432114B2 (ja) インクジェット記録装置
JP3667110B2 (ja) 画像形成装置
JP4816820B2 (ja) フルラインヘッドのメンテナンス方法及びインクジェットプリンタ
JP2009143134A (ja) 画像記録装置、その装置による清掃方法及びプログラム
JP5139115B2 (ja) 吐出回復装置、画像形成装置
JP2017109364A (ja) 印刷装置の制御方法および印刷装置
JP5976044B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4904845B2 (ja) 液体噴射装置及び処理液ミスト回収方法