JP2023004564A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023004564000001
【課題】 エンコーダに劣化がある場合であってもキャリッジを適切に制御する記録装置を提供する。
【解決手段】 本発明の記録装置は、記録ヘッドを搭載して、シートの幅方向に往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの位置をパルス信号によって検出するエンコーダと、前記キャリッジに搭載され、キャリッジの加速度を検出する加速度センサと、前記キャリッジの移動を制御する制御ユニットと、を備える記録装置であって、前記制御ユニットは、前記キャリッジの移動の制御をしている際に、前記エンコーダで検出したパルス信号のパルス幅に関する第1情報と、前記加速度センサで検出した加速度に関する第2情報とに基づいて、処理を変更する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、記録ヘッドを搭載した記録装置に関するものである。
特許文献1には、インクを吐出する記録ヘッドを搭載したキャリッジを移動させてシートに画像を記録するインクジェット記録装置が記載されている。このインクジェット記録装置は、キャリッジの往復移動を行うためのキャリッジモータと、キャリッジの位置を検出するためのエンコーダを備えている。そのため、キャリッジモータの駆動電流とエンコーダとから、キャリッジの状態が正常かどうかの検出を行うことができる。
特開2014-240141号公報
しかし、特許文献1の記録装置では、インクミスト等によってエンコーダの信号が変化するようなエンコーダの劣化をすることができない。エンコーダに劣化がある場合、キャリッジの状態を正確に検知できなくなる可能性がある。本発明は、エンコーダに劣化がある場合であってもキャリッジを適切に制御する記録装置を提供することを目的とする。
本発明の記録装置は、記録ヘッドを搭載して、シートの幅方向に往復移動するキャリッジと、前記キャリッジの位置をパルス信号によって検出するエンコーダと、前記キャリッジに搭載され、キャリッジの加速度を検出する加速度センサと、前記キャリッジの移動を制御する制御ユニットと、を備える記録装置であって、前記制御ユニットは、前記キャリッジの移動の制御をしている際に、前記エンコーダで検出したパルス信号のパルス幅に関する第1情報と、前記加速度センサで検出した加速度に関する第2情報とに基づいて、処理を変更する。
本発明は、エンコーダに劣化がある場合であってもキャリッジを適切に制御する記録装置を提供することができる。
記録装置の斜視図である。 記録装置の主要部を示す断面図である。 キャリッジが移動する部分の斜視図である。 記録装置の制御系を示すブロック図である。 エンコーダの構成を示す図である。 エンコーダからのパルス信号を示す図である。 異常の際の加速度センサからの出力を示す図である。 キャリッジの状態を判定するフローチャートである。 キャリッジの状態を判定するための条件を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は本発明を限定するものではなく、また、本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。なお、同一の構成については、同じ符号を付して説明する。また、実施形態に記載されている構成要素の相対配置、形状等は、あくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。したがって、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、この明細書において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広くシート上に画像、模様、パターン等を形成する場合も表すものとする。また、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、「シート」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
<記録装置>
本実施形態のインクジェット記録装置(以下、記録装置)について、図1から図4を用いて説明をする。図1は記録装置の斜視図である。図2は記録装置の主要部を示す断面図である。図3はキャリッジが移動する部分の斜視図である。図4は、記録装置の制御系を示すブロック図である。図1に示すように、記録装置1の前面には、記録に関する各種設定の入力および記録装置の状態の表示をするための操作パネル100が配置されている。一方、記録装置1の背面には、インクタンクを交換する際に操作するインクタンクカバー3が配置されている。また、記録装置1の内部にはキャリッジ5に搭載され、インク液滴を吐出しながら記録を行う記録ヘッド5a(インクジェットヘッド)が備えられている。なお、記録装置1にはキャリッジ5の移動方向(主走査方向)に10インチ~60インチの幅のシートを巻回したロールシートRを装着する。ロールシートRから給送されたシートに、記録ヘッド5aによる記録領域で記録を行うことができる。ロールシートRは、記録装置1の前面において、2段の給送部4(上段:4a、下段4b)に装着できる。
給送部4には、両端を回転自在に支持されるスプール軸19が装着される。給送部4に装着するためにロールシートRは、スプール軸19およびフランジ20が取り付けられる。給送部4のロールシートRから給送されたシートは、Uターン形状の搬送ガイド対18を通して搬送ローラ8とピンチローラ9に到達する。ピンチローラ9はピンチローラホルダ14により支持され、搬送ローラ8に対して圧接するようになっている。そのため、搬送ローラ8とピンチローラ9とによって、シートをニップすることができる。搬送モータ54による搬送ローラ8の駆動によって、シートは記録領域2へと搬送される。その際、給送部4のスプール軸19には、トルクリミッタ(不図示)の作用によって回転ブレーキカが働くことになる。したがって、シートには所定の張力が働き、搬送路内でシートが緩み難くなる。記録領域2には、シートを支持するためのプラテンが配置されている。記録ヘッド5aはプラテン6に対向して、シートに画像を記録する。プラテン6の下方には、バッファ室11を介してプラテンファン10が設けられている。プラテン6には、多数の孔が配されているため、プラテンファン10によってシートを吸引することができる。その結果、シートは記録領域2において浮き上がり難くなっている。
図3を参照しながらキャリッジ5が移動する領域について説明をする。キャリッジ5は、インクを吐出する複数のノズルを有する記録ヘッド5aを搭載し、シートの幅方向に往復移動することができる。操作パネル100側から反対側へ移動する方向が往方向で、その逆が復方向である。シートは、キャリッジ5の移動方向(主走査方向)と交差(直交)する搬送方向(副走査方向)に搬送ローラ8によって搬送される。光を透過する透過部であるエンコーダスリットが等間隔に設けられたスケールフィルム12がキャリッジ5の移動方向に沿って配置されている。スケールフィルム12は、記録装置1の構造体15に支持部材で両端を支持されている。キャリッジ5には、スケールフィルム12のエンコーダスリットの有無を検知するエンコーダセンサ51と、キャリッジ5の移動方向の加速度を検出する加速度センサ52が配置されている。加速度センサ52は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を使用した静電容量型である。今回はキャリッジ5の主走査方向の加速度に関する情報を検出する。なお、加速度センサは、主走査方向を含む複数軸を検出できるタイプであってもよい。
次に画像をシートに記録する記録動作について説明をする。インクを吐出する記録ヘッド5aは、記録領域2においてプラテン6に支持されたシートに対して画像の記録を行う。まず、シートの搬送を停止している状態で、キャリッジ5がキャリッジモータ53により往方向に移動または復方向に移動する。その際に記録ヘッド5aからシートに対してインクジェット方式でインクを吐出して1走査分の記録を行う。次に、1走査分の記録が終わると、搬送ローラ8とピンチローラ9により挟持されたシートは、搬送方向に記録ヘッド5aの長さに対応する所定量だけ搬送される。再びキャリッジ5が往方向又は復方向に移動して次の1走査分の記録が行われる。このようにシートの搬送動作と記録動作とを交互に行う間欠搬送を繰り返しながら記録を行う。その結果、所望の画像全体をシートに記録することができる。記録装置1は、記録ヘッド5aの搬送方向の長さより短くシートを搬送して重ね合わせ記録を行うことができる。重ね合わせる回数は、ロールシートRの種類やユーザが設定した記録品位(精細度)からなる記録モードにより異なる。すなわち、記録モードによって間欠搬送で搬送される搬送量が異なることになる。画像が記録されたシートは、排出口7より記録装置1の外へと記録の進行に応じて徐々に排出される。記録の終了したシートはカッタ(不図示)により切断することも可能である。
図4は記録装置1の制御構成を示すブロック図である。記録装置1には制御ユニット40が備えられ、制御ユニット40は、主制御部41、搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44を備えている。主制御部41はCPU、ROM、RAMなどを備え、記録装置1の全体の動作を制御する。また、主制御部41は、搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44によって装置各部を制御する。装置各部として、搬送モータ54は搬送制御部42によって制御され、キャリッジモータ53と記録ヘッド5aはエンコーダ30からのパルス信号に基づいて記録制御部43によって制御され、操作パネル100は操作パネル制御部44によって制御される。
主制御部41は、加速度センサ52から出力およびエンコーダ30からのパルス信号が入力される。そして、主制御部41は、搬送制御部42、記録制御部43、操作パネル制御部44それぞれに動作指令を伝達する。また、エンコーダ30からのパルス信号はパルス処理部90に入力される。パルス処理部90は、パルス信号のパルス幅およびパルス幅比を算出する。パルス幅比を含むパルス幅に関する情報は主制御部41を介して判定部45で保持される。
キャリッジモータ53は記録制御部43を介してサーボ制御される。エンコーダ30からのパルス信号に基づく位置情報をフィードバックし、その位置情報からキャリッジ5の速度を算出し、キャリッジ5の速度が目標値になるようにキャリッジモータ53の駆動を制御する。従って、キャリッジ5の速度が目標値より小さければ、キャリッジモータ53を駆動する。この場合、キャリッジ5には加速度が働き、この加速度は加速度センサ52により測定される。加速度センサ52からの加速度に関する情報は主制御部41を介して判定部45で保持される。なお、制御ユニット40は、主制御部41、搬送制御部42、記録制御部43、判定部45、パルス処理部90等に相当する機能が備わっていれば他の形態であってもよい。
<エンコーダ>
ここでエンコーダ30について説明をする。図5はエンコーダセンサ51とエンコーダフィルム12の関係を示す図である。エンコーダ30は、エンコーダセンサ51とスケールフィルム12とを含む構成である。エンコーダセンサ51は互いに対向する発光素子501と受光素子502とを有している。発光素子501と受光素子502との間には、スケールフィルム12が配置される。スケールフィルム12は、光を透過する透過部であるエンコーダスリット503と光を透過しない遮光部504とがキャリッジ5の移動方向において交互に配置されている。受光素子502は、A相とB相とを検出するために2つの受光素子502-1、受光素子502-2を含む構成である。B相の受光素子502-1の位置は、A相の受光素子502-2の位置に対してエンコーダスリット503の周期に対して1/4周期ずれるように配されている。エンコーダ30からのA相およびB相のパルス信号を解析することでキャリッジ5の移動方向および位置を検出することが可能となる。例えば、パルス信号の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジの順番がA相、B相の順であれば往方向、B相、A相の順であれば復方向と判断できる。キャリッジ5の位置は、A相およびB相のパルス信号のパルス数をカウントすることによって検出することができる。なお、発光素子501は、受光素子502に対応する2つの発光素子で構成されてもよい。
図5(a)は発光素子501から発射した光がエンコーダスリット503を通過して受光素子502に到達する状態である。このときエンコーダ30は、低い出力を示すLow(Lo)を出力する。図5(b)は発光素子501から発射した光が遮光部504により遮光され、受光素子502に到達しない状態を示している。このとき、エンコーダ30は高い出力を示すHigh(Hi)を出力する。なお、光の通過と遮光に対するLowとHighの関係は、逆であってもよい。記憶装置1において、記録ヘッド5aから吐出されたインクから発生するインクミストによりエンコーダセンサ51またはエンコーダスリット503に汚れが付着することがある。この結果、エンコーダによる位置の検出精度が低下することになる。図5(c)はエンコーダスリット503にインクミストによる汚れが付着している状態である。エンコーダスリット503は記録ヘッド5aからインクが吐出された後に浮遊するインクミストによる汚れ505で光の透過性が悪くなる。この場合、エンコーダ30から出力されるLо出力の期間が短くなる。
図6にエンコーダのパルス信号を示す。図6(a)は正常な状態のパルス信号である。エンコーダスリット503と遮光部504とは等間隔に配置されている。キャリッジ5が等速で移動している場合、Hiを1、Loを0とすると、エンコーダ30は、A相として原点側から10101010のパルス信号を等間隔で出力する。ここで、エンコーダ30からのパルス信号において連続するLоとHiのパルス幅比を定義する。パルス幅比は、Hiの期間(パルス幅Hw)と、Loの期間(パルス幅Lw)にHiの期間とを加算した期間(周期Hw+Lw)の比(Hw/(Hw+Lw))とする。図6(a)の場合、割合で表示すると50%となる。なお、パルス幅比は、Hiの期間(パルス幅Lw)とLoの期間(パルス幅Hw)との比(Hw/Lw)としてもよい。エンコーダ30は、B相として、原点側からA相に対して1/4周期ずれて010101010のパルス信号を等間隔で出力する。図6(b)のパルス幅比はエンコーダスリット503のA相の一定範囲に汚れが付着した状態のパルス信号の例である。この場合、エンコーダスリット503の光透過性が悪くなるため、A相の出力のHiの期間(Hw)が、Loの期間(Lw)より広くなる。その結果、パルス幅比は、Hiの期間(Hw)とLoにHiを加算した期間(周期Hw+Lw)の比として、割合で表示すると75%である。また、図5(c)のように汚れがスリットの透過部の全面を覆うと、Lоを出力することができなくなる。この場合、エンコーダ30からLoを検出できなくなるためパルス抜けが発生することになる。このため、パルス信号のエッジの立ち上がりまたは立ち下がりの順番が変わるためキャリッジ5の移動方向が反転したと誤検出する。したがって、主制御部41はキャリッジ5を反対方向に動作させるように制御することになる。
<加速度センサ>
次に異常状態における加速度センサ52からの出力について説明をする。図7は加速度センサ52からの出力を示す図である。縦軸は加速度センサ52から出力で加速度に比例する電流値となる。横軸はパルス信号のカウント値である。図7(a)はキャリッジ5がシートの浮いた部分に接触するジャムの場合の加速度センサ52の出力である。キャリッジ5は原点から加速を始めると、加速度センサ52は往方向における加速方向であるプラスの出力を出す。速度が定常状態である等速になると加速度センサ52の出力は0付近で一定になる。このとき給送されたシートの浮き等の理由によって、キャリッジ5がシートに接触したとする。キャリッジ5は減速することになり、加速度センサ52は往方向の加速方向とは逆のマイナスの出力を出す。キャリッジ5がシートの浮き部分を通過して、負荷がなくなると再度加速するため加速度センサ52は、プラスの出力を出す。その後、目標の速度に到達すると速度が定常状態となるため出力が0付近で一定となる。この場合、シートを通過する際に記録ヘッド5aの表面がシートによって損傷させる可能性があるため、加速度がジャムを判定するための閾値1を超えると主制御部41は、キャリッジモータ53の駆動を停止させる。また、キャリッジ5がシートの浮き部分を通過できず、大きな負荷が発生した場合、キャリッジ5は停止状態となるため加速度の出力は0付近で一定となる。この場合、エンコーダ30からのパルス信号のカウント値が進まないため主制御部41は、キャリッジモータ53の駆動を停止させる。
図7(b)は汚れによるパルス抜けがあるときの加速度センサからの出力である。キャリッジ5は加速を始めると加速度センサ52は、往方向における加速方向のプラスの出力を出す。速度が定常状態である等速になると加速度センサ52は、0付近の出力で一定となる。このとき、エンコーダ30のパルス幅比の値が閾値2を超えている。エンコーダ30のパルス抜けが発生すると主制御部41は移動方向が反転したと判定しキャリッジ5を一瞬反対方向に駆動しようとする。この結果、加速度センサ52の出力は、マイナス側に一瞬出力される。しかし、その後にパルス信号は正常に検出されるため加速度センサ52の値は定速状態の値に戻る。なお、パルス抜けによる加速度センサ52の出力はジャム時の出力より小さくなるため、パルス抜けを判定する閾値2は閾値1より小さい。
<状態を判定するフローチャート>
キャリッジ5の状態を判定する動作についてフローチャートを用いて説明する。図8はキャリッジ5の状態を判定するフローチャートである。図9は、キャリッジ5の状態を判定するための条件を示す図である。本実施形態では、キャリッジ5が移動を開始すると、主制御部41は、加速度センサ52で検出した加速度に関する情報とエンコーダ30で検出したパルス幅に関する情報を取得する。次に判定部45は、パルス幅に関する情報と加速度に関する情報からキャリッジ5の状態を判定する。なお、判定部45は、状態を判定するためにパルス幅比に対する閾値と、加速度に対する閾値1および閾値2を保持している。判定部45による判定の内容に応じて、主制御部41はキャリッジの移動の制御をしている際に、処理を変更する。
記録動作は、ユーザの指示によって開始する。
S601工程において、主制御部41はキャリッジ5の移動を開始する。主制御部41は、走査の開始から終了までの間、加速度センサ52からの出力を取得する。取得した値は主制御部41のメモリで保持される。また、エンコーダ30からパルス信号を取得する。取得したパルス信号は、主制御部41のメモリで保持される。パルス処理部90は、取得したパルス信号からパルス幅およびパルス幅比を算出する。パルス処理部90におけるパルス信号の処理は、キャリッジ5の走査中にパルス信号の周期より早い所定のタイミングで逐次行う。パルス処理部90で算出したパルス幅比の情報は判定部45に送られる。なお、パルス信号はキャリッジ5の位置を検出するために逐次取得するものの、パルス幅比の算出は、パルス信号の処理のタイミングでなくてもよい。例えば、1つの画像につき1回、複数の画像につき1回、または1つの記録のジョブにつき1回であってもよい。エンコーダの劣化が急に進むことはないからである。またシートが搬送されていない状態でキャリッジ5を往復させて、パルス幅比を算出させてもよい。ジャムが起こらない条件で確実にエンコーダの状態を判定することができるからである。ただし、パルス幅比の算出がパルス信号の処理のタイミングでない場合であっても加速度センサ52の出力はそれと同等のタイミングであることが望ましい。ジャムを早期に検知するためである。
また、判定部45による判定は、キャリッジ5の速度が等速で移動する際の加速度センサ52からの出力とエンコーダ30からのパルス信号に限定してもよい。加速および減速の際に、加速度センサ52からの出力およびエンコーダ30からのパルス信号が一定でないためである。なお、加速および減速の際にも判定を行う場合、それぞれに対応する閾値を設定してもよい。
S602工程において、判定部45は、パルス処理部90からエンコーダ30の情報であるパルス幅比を取得し、パルス幅比が閾値以下であるかを判定する。閾値以下であればS603工程に進み、閾値を超える場合はS608工程に進む。
S603工程において、判定部45は、加速度センサ52からの出力が閾値1以下であるかを判定する。ジャムの検知をリアルタイムでするためである。閾値1以下であればS604工程に進み、閾値1を超える場合は、S606工程に進む。
S604工程において、判定部45は、エンコーダ30のパルス幅比が閾値以下かつ加速度センサ52の出力が閾値1以下であるため図9の正常動作(1)と判定する。この場合、主制御部41は、キャリッジ5による走査を継続する。
S605工程において、主制御部41は、所望の画像を記録したかどうかを判定する。記録が終了している場合は、シートを排出して、記録動作を終了する。記録が終了していない場合は、S602工程に戻って記録を継続する。
S606工程において、判定部45は、エンコーダ30のパルス幅比が閾値以下かつ加速度センサ52からの出力が閾値1を超えるため図9のジャム状態(2)と判定する。パルス幅比が閾値以下のためエンコーダ30は正常である。しかし、加速度センサ52からの出力が閾値1を超えることから、キャリッジ5がシートに衝突している状態であると判定できる。なお、エンコーダ30からのパルス信号のカウント値をさらに判定してもよい。ジャムの場合はカウント値の更新が等間隔でない。この場合、主制御部41は、キャリッジ5の移動を停止する。
S607工程において、主制御部41は、ジャム状態であるためエラーを通知する。その際、主制御部41は操作パネル制御部44を介して操作パネル100に判定結果およびエラーの内容を表示させる。
S608工程において、判定部45は、加速度センサ52の出力が閾値2以下であるかを判定する。閾値2以下の場合S609工程に進み、閾値2を超える場合S611工程に進む。
S609工程において、判定部45は、エンコーダ30のパルス幅比が閾値を超えかつ加速度センサ52の出力が閾値2以下であるため、エンコーダ30に異常がある状態(3)と判定する。エンコーダ30のパルス幅比が閾値を超えていることから、エンコーダ30の劣化が進んでいると判定できる。また加速度センサ52の出力が閾値2を超えていないため、キャリッジ5の状態は正常な状態である。
S610工程において、主制御部41は、警告を通知する。エンコーダ30の劣化が進んでいることからインクの吐出精度が落ちており、画像に劣化が発生する可能性がある。そのため、主制御部41は、ユーザにエンコーダの部品の交換について操作パネル100に表示する。
S611工程において、判定部45は、エンコーダ30のパルス幅比が閾値を超えかつ加速度センサ52の出力が閾値2を超えるため異常動作であると判定する。エンコーダ30のパルス幅比が閾値を超えていることから、エンコーダ30の劣化が進んでいることがわかる。
S612工程において、主制御部は、異常に応じた処理を行う。加速度センサ52の出力が閾値2を超え、閾値1を超えない場合はパルス抜けのような状態を検出している。この状態では画像への影響があるため、主制御部41は、警告を通知する。そのため、ユーザにエンコーダの部品交換について操作パネル100に表示する。なお、加速度センサ52の出力が閾値1を超える場合は、キャリッジ5がシートに衝突したと判定できる。この場合、主制御部41は、操作パネル100にエラーを表示するとともに、キャリッジ5の走査を停止する。
このように、本発明によりエンコーダのパルス幅比に関する情報と加速度センサの加速度に関する情報とに基づいて、シートのジャムやエンコーダの劣化を判定することができる。この結果、主制御部は、キャリッジの移動の制御をしている際に、判定の内容に応じて記録装置の処理を変更することができる。ジャムと判定した場合は、キャリッジの移動を停止する。エンコーダの劣化の場合は、ユーザに警告を通知する。このように、エンコーダに劣化がある場合であってもキャリッジを適切に制御する記録装置を提供することができる。
5 キャリッジ
5a 記録ヘッド
30 エンコーダ
40 制御ユニット
52 加速度センサ

Claims (12)

  1. 記録ヘッドを搭載して、シートの幅方向に往復移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの位置をパルス信号によって検出するエンコーダと、
    前記キャリッジに搭載され、キャリッジの加速度を検出する加速度センサと、
    前記キャリッジの移動を制御する制御ユニットと、
    を備える記録装置であって、
    前記制御ユニットは、前記キャリッジの移動の制御をしている際に、前記エンコーダで検出したパルス信号のパルス幅に関する第1情報と、前記加速度センサで検出した加速度に関する第2情報とに基づいて、処理を変更することを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1情報は、パルス幅比であって、前記キャリッジが移動するときに前記エンコーダで検出した第1パルス信号のパルス幅と前記第1パルス信号に続く第2パルス信号のパルス幅との和に対する前記第1パルス信号の比であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記第1情報は、パルス幅比であって、前記キャリッジが移動するときに前記エンコーダで検出した第1パルス信号のパルス幅と、前記第1パルス信号に続く第2パルス信号のパルス幅との比であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  4. 前記第1パルス信号が前記第2パルス信号より高い出力であるまたは前記第1パルス信号が前記第2パルス信号より低い出力であることを特徴とする請求項2または3に記載の記録装置。
  5. 前記パルス幅比は、シートが搬送されていない状態で前記エンコーダによって検出されたパルス信号に基づいて算出されることを特徴とする請求項2ないし4の何れか1項に記載の記録装置。
  6. 前記パルス幅比は、複数の画像が記録されるごとに算出されることを特徴とする請求項2ないし5の何れか1項に記載の記録装置。
  7. 前記制御ユニットは、前記パルス幅比が第1閾値を超えるときに警告を表示する処理を行うことを特徴とする請求項2ないし6の何れか1項に記載の記録装置。
  8. 前記制御ユニットは、前記加速度が第2閾値を超えるときに、前記キャリッジを停止させる処理を行うことを特徴とする請求項1ないし7の何れか1項に記載の記録装置。
  9. 前記制御ユニットは、前記加速度が前記第2閾値より小さくかつ前記加速度が前記第2閾値より小さい第3閾値を超えるときは、前記キャリッジを停止させず、警告を表示する処理を行うことを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記エンコーダは、前記幅方向に等間隔に配置されるスリットを含むことを特徴とする請求項1ないし9の何れか1項に記載の記録装置。
  11. 前記加速度センサは、静電容量型のセンサであることを特徴とする請求項1ないし10の何れか1項に記載の記録装置。
  12. 前記制御ユニットは、前記キャリッジが等速で移動する際の前記第1情報と前記第2情報とに基づいて処理を変更するか否かの判定を行うことを特徴とする請求項1ないし11の何れか1項に記載の記録装置。
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