JP2017054397A - システム、ネットワーク機器、方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 ネットワーク機器で発生したイベントについてその保守に係る対応状況を考慮したメッセージをネットワーク機器が管理サーバーから取得して表示する際に、それらの間のネットワークが切断されてしまった場合には、ネットワーク機器側で表示されたメッセージを適切に更新できない。【解決手段】 本発明におけるネットワーク機器は、前記管理サーバーから、イベントに関連する複数のメッセージ及び条件を含むメッセージリストを受信して記憶しておき、前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している際には、メッセージリスト内の他のメッセージの表示に変更する条件を満たすと判断された場合に、前記メッセージリストに含まれる当該条件に対応する他のメッセージの表示の制御を行うことを特徴とする。【選択図】 図8

Description

本発明は、ネットワーク機器でのイベント発生以降に行われる該イベントに係る表示制御の技術に関する。
従来技術として、遠隔地に設置された複数台のネットワーク機器からインターネット経由で情報を収集して、管理サーバーにて監視し、ネットワーク機器の保守に役立てるシステムが知られている。ネットワーク機器には、例えばプリンターや複写機、ネットワークカメラ、デジタル医療機器などといった画像処理装置が含まれる。監視の方法は次のとおりである。まず、管理サーバーはネットワーク機器の通知する消耗品などの使用量を表すカウンター情報、エラー発生通知、消耗品残量通知などの稼働情報を収集する。その後、例えば、機器の保守管理担当は、収集したカウンター情報から、ネットワーク機器の利用量を確認し、課金請求に利用する。また、発生したエラーの情報を利用することで、ネットワーク機器で発生している障害を把握し、エラーの種類によってはカスタマーエンジニアを派遣することで障害対応を実施する。また、消耗品の残量通知をもとに、消耗品の配送手配を自動で行なう。
さらに、ネットワーク機器でエラーや消耗品切れなどのイベントが発生した際に、ネットワーク機器ではその発生イベントに対応したメッセージを表示部に表示する。このメッセージは、前述した管理サーバーから受信されたものを表示する場合もある。例えば、特許文献1には、複合機のトナーカートリッジ内のトナーが少なくなった場合に、管理コンピュータからネットワークを介して納期データを受信して、複合機で納期データに従い新しいトナーカートリッジの入荷予定日を表示する技術が開示されている。
特開2006−268650号公報
ここで、上述の従来技術に加え、ネットワーク機器で発生イベントに対応したメッセージを表示する際に、ネットワーク機器の状態や管理サーバー側の対応状況の変化に応じて、メッセージの内容を変更したい場合がある。ネットワーク機器と管理サーバーとが正常に通信を行える場合には、管理サーバーから変更後のメッセージをネットワーク機器に送信することにより、表示されるメッセージの内容を変更することが可能になる。
しかしながら、ネットワーク機器と管理サーバー間の通信がネットワーク障害などで切断してしまった場合、管理サーバーから変更後のメッセージをネットワーク機器に送信することができない。管理サーバー側の対応状況の変化がメッセージとして表示されない場合には、ネットワーク機器の利用者は発生イベントが管理サーバーに通知されていない、もしくは管理サーバー側の対応が遅れていると誤認識する可能性がある。そういった場合には、その利用者から別途、イベントに関する問い合わせが発生し、最悪の場合には1つのイベントに対して重複した対応が管理サーバー側で手配されてしまうかもしれない。
そこで、本発明は、ネットワーク機器がイベントの発生を管理サーバーに通知した後に、ネットワーク機器と管理サーバー間の通信が切断してしまった場合であっても、ユーザーによる誤認識を防止するための表示制御を含む手法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明におけるシステムは、ネットワーク機器と、ネットワーク機器を管理する管理サーバーとを含むシステムであって、
前記管理サーバーは、ネットワーク機器で発生したイベントを受信する第1の受信手段と、前記受信されたイベントに関連する複数のメッセージの中から、該イベントに対する保守の対応状況に応じて表示対象となるメッセージを決定する決定手段と、前記受信されたイベントに関連する複数のメッセージ及び条件を含むメッセージリストと、前記決定手段により決定された表示対象を示す情報とを、前記ネットワーク機器からのメッセージ要求に応じて送信する第1の送信手段と、を有し、
前記ネットワーク機器は、前記管理サーバーに対して、メッセージ要求を送信する第1の送信手段と、前記管理サーバーから、前記メッセージ要求の応答として、前記メッセージリストと、前記決定手段により決定された表示対象を示す情報とを受信する第2の受信手段と、前記受信したメッセージリストを、記憶装置に記憶する記憶手段と、前記決定手段により決定された表示対象を示す情報に従い、前記ネットワーク機器の表示部に対する、前記ネットワーク機器で発生しているイベントに対応するメッセージの表示を制御する表示制御手段と、前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに含まれる条件を満たすか否かを判断する判断手段と、を有し、前記表示制御手段は、前記第1の判断手段が前記決定手段により決定された表示対象を示す情報に対応するメッセージの表示を他のメッセージの表示に変更する条件を満たすと判断した場合、前記メッセージリストに含まれる当該条件に対応する他のメッセージの表示の制御を行い、前記判断手段が前記記憶装置に記憶されたメッセージリストを前記記憶装置から消去する条件を満たすと判断した場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストが消去されることを特徴とする。
本発明によれば、ネットワーク機器での発生イベントの保守に係る対応状況を考慮したメッセージをネットワーク機器が管理サーバーから取得して表示した際に、それらの間のネットワークが切断されてしまった場合であっても、ネットワーク機器側でメッセージの表示を適切に更新できる。
本発明におけるネットワークシステムの構成例を示す図。 ネットワーク機器のハードウェアの構成例を示すブロック図。 管理サーバーなどを含む情報処理装置のハードウェアの構成例を示すブロック図。 ネットワークシステム内の各装置のソフトウェアのモジュール構成の例を示すブロック図。 管理サーバーで管理されるリスト管理テーブルの例を示す図。 管理サーバーで管理されるメッセージリストテーブルの例を示す図。 ネットワーク機器における、メッセージの表示画面の一例を示す図。 実施例1における、メッセージ表示の制御に係る処理を説明するためのフローチャート。 実施例2における、管理サーバーで管理されるメッセージリストテーブルの例を示す図。 実施例2における、ネットワーク機器で利用される再装着の判断テーブルの例を示す図。 実施例2における、ネットワーク機器での表示制御処理に係る処理を説明するためのフローチャート。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴(各構成、ステップ)の全てを含む組み合わせが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
<実施例1>
図1は、本発明におけるネットワークシステムを示す。ネットワークシステムには、クライアント装置100と、管理サーバー103と、ネットワーク機器102とが含まれる。ネットワーク機器102は、管理サーバー103の管理対象となる機器で、複数台、ネットワーク上に存在していてもよい。本発明に適用可能なネットワーク機器としては、例えばプリンターや複写機、ネットワークカメラ、デジタル医療機器などといった画像処理装置が含まれる。他にも、車載端末(カーナビ)、ATM、空調機器など、ネットワークを介して外部から監視を含む管理が行われるような機器に適用可能である。本実施例では、ネットワーク機器の具体例としてプリント機能を備える画像処理装置(プリンターなど)を挙げて説明を行う。
図1では、管理サーバー103がインターネット104を介して、ネットワーク101上の管理対象のネットワーク機器102と接続している。さらに、クライアント装置100がインターネット104を介して管理サーバー103へ接続している。
管理サーバー103は、ネットワーク101上のネットワーク機器102を管理するサーバーであり、インターネット104上に設置される。ネットワーク101と同等の複数のネットワークや各ネットワーク上に設置された複数台のネットワーク機器を管理することが可能である。管理サーバー103は、ネットワーク機器102に対して各種設定や、ネットワーク機器102で表示すべきメッセージなどを送信する。また、管理サーバー103は、ネットワーク機器102から、機器を識別するための識別情報を含む機器情報や、機器の稼働状況などを示す稼働情報を収集することで、機器管理を実現する。機器情報には、ネットワーク機器内で動作するソフトウェアの種類やバージョン情報なども含まれる。稼働情報には、ネットワーク機器内の消耗品などの使用量を表すカウンター情報、エラー発生通知、消耗品残量(寿命)通知などが含まれる。
ネットワーク機器102は、ネットワーク101上に設置され、利用者に各種機能を提供する。プリンターの場合には、利用者に印刷機能を提供する。利用者により使用される毎に、また、時間経過とともに、ネットワーク機器102の稼働情報が変化する。また、ネットワーク機器102は、自身の機器情報や稼働情報を管理サーバー103へ送信することが可能である。
クライアント装置100は、ネットワーク機器102の保守などのサポートを担当する担当者(オペレータ)が利用するパーソナルコンピューターなどの端末である。担当者は、クライアント装置100で動作するウェブブラウザを用いて、サポート業務に必要な設定を管理サーバー103に行ったり、管理サーバー103で収集した稼働情報を適宜閲覧したりできる。
なお、管理サーバー103が提供する各種機能は、複数の物理サーバーや複数の仮想サーバーが連携することで実現することも可能である。従って、本発明は、管理サーバー103を、1以上の物理サーバーや仮想サーバーからなるサーバーシステムで構成することを含んでいる。
また、管理サーバー103とネットワーク機器102との間には、それらの通信を仲介するエージェント装置が存在してもよい。そして、このエージェント装置は複数台のネットワーク機器の通信を仲介してもよい。
図2は、ネットワーク機器102のハードウェア構成を示すブロック図である。ここでは、ネットワーク機器102としての画像処理装置のハードウェア構成を例示している。ネットワーク機器102は、画像処理ユニット200、CPU201、主記憶装置202、2次記憶装置203、ユーザーインターフェース204、外部インターフェース205、印刷ユニット206、読み込みユニット207から構成されている。
CPU(Central Processing Unit)201は、所定のプログラム(例えば、後述するフローチャートに係る処理を実現するためのプログラム)を実行し、ネットワーク機器102の各種制御を指示するユニットである。主記憶装置202は、CPU201がプログラムを実行する際に使用するワークメモリであり、RAM(Random Access Memory)などにより実現される。2次記憶装置203は、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)により実現される。2次記憶装置203は、アプリケーションプログラム、後述するフローチャートに係る処理を実現するためのプログラムなどが記憶されている。2次記憶装置203に記憶されている各種プログラムは、CPU201がプログラムを実行する際に主記憶装置202にロードされる。ユーザーインターフェース204は、表示部やキーボードなど、ユーザーへの情報提供や操作入力を受け付ける機能を持つユニットである。表示部としては、タッチ操作が可能なパネルなどにより実現することも可能である。外部インターフェース205は、外部装置からのデータの受信や外部装置へのデータの送信が可能となっている。HTTP(Hypertext Transfer Protocol)やSNMP(Simple Network Management Protocol)などのプロトコルを介して、2次記憶装置203に記録されたネットワーク機器102の各種管理情報を外部に提供できる。例えば、外部装置としては、外付けHDDやUSBメモリなどの外部記憶装置やネットワークを介して接続されたコンピューターや、他のネットワーク機器などが含まれる。本実施例においては、管理サーバー103と情報をやり取りするために通信することを想定している。
図3は、クライアント装置100や管理サーバー103などを含む情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。情報処理装置は、CPU300、主記憶装置301、2次記憶装置302、ユーザーインターフェース303、外部インターフェース304から構成されている。CPU300、主記憶装置301の詳細については、それぞれネットワーク機器102が持つものと変わらないため説明を省略する。2次記憶装置302はアプリケーションプログラム、およびOS(Operating System)を含む各種プログラムが記憶されている。ユーザーインターフェース303は、ユーザーの操作入力を受け付ける機能を持つユニットである。例えば、キーボード、マウス等を用いてユーザーの操作に応じた信号を受け付ける。外部インターフェース304は、インターネット104に接続して、他の機器との通信を可能にする。また、管理サーバー103は、2次記憶装置302を用いてデータベースを構築し、印刷履歴、ネットワーク機器102の設定値情報、機器情報や稼働情報などを記憶、管理することが可能である。さらに、管理サーバー103は、2次記憶装置302とは異なるネットワーク上の記憶装置(データベースサーバー)などを用いて、ネットワーク機器102の機器情報や稼働情報などを管理してもよい。
図4は、ネットワークシステム内の各装置のソフトウェアのモジュール構成の例を示すブロック図である。ここで、以下で説明するモジュール構成は、各装置のCPUが、1以上のプログラムを読み出して実行することで実現される処理を説明するための主体である。また、モジュール構成は、図4に示す例に限らず、適宜、統合されても、細分化されてもよい。
管理サーバー103は、機器情報管理部401と、メッセージ管理部402、情報処理部403、及び稼働情報管理部404を有する。
機器情報管理部401は、管理サーバー103による管理対象を含む複数のネットワーク機器のそれぞれの機器情報をデータベースで管理する。メッセージ管理部402は、ネットワーク機器102の表示部(パネル)に表示すべきメッセージ一覧をデータベースで管理する。情報処理部403は、クライアント装置100およびネットワーク機器102とインターネット104などのネットワークを介して通信を行ない、データの送受信を実現する。稼働情報管理部404は、管理対象のネットワーク機器102の稼働情報をデータベースで管理する。
クライアント装置100は、情報処理部411と入出力処理部412を有する。
情報処理部411は、インターネット104などのネットワークを介して管理サーバー103などと通信を行ない、データの送受信を実現する。入出力処理部412は、ユーザーの入力を受け付け、またユーザーへ情報を提示するための処理を行なう。入出力処理部412は、クライアント装置100で動作するウェブブラウザで実現できる。
ネットワーク機器102は、情報処理部421と、表示制御部422と、機器管理部423と、入出力処理部424とを有する。
情報処理部421は、インターネット104などのネットワークを介して管理サーバー103などと通信を行ない、データの送受信を実現する。情報処理部421は、例えば、障害などを示すイベント情報を、ネットワーク機器102の機器情報やカウンター情報とともに管理サーバー103に送信する。表示制御部422は、管理サーバー103から受信したメッセージ一覧を管理し、ユーザーの操作などに応じて、選択的にメッセージを表示するといった表示制御を実行する。
機器管理部423は、ネットワーク機器102のシリアル番号や、設定情報やファームウェアのバージョン情報などの機器情報を管理する。また、機器管理部423は、ネットワーク機器102における消耗品の使用回数などの値を示すカウンター情報などを含む稼働情報も管理している。ここで、カウンター情報には、ネットワーク機器102としての画像処理装置における、印刷の種類を問わず印刷枚数をカウントするトータルカウンターや、カラー印刷のみカウントするカラーカウンターなど、複数の種類が含まれる。機器管理部423は、稼働情報として、ネットワーク機器102で利用される消耗品の寿命情報も数値や割合で管理しており、残り寿命が一定の数値(割合)以下になった際にはアラームイベントを発行する。その後、情報処理部421により、当該イベントは、前述の通り、管理サーバー103に通知される。このようなアラームイベントの一例には、ネットワーク機器102としての画像処理装置に装着された記録剤の容器(カートリッジやボトル、タンクなど)内の記録剤の残量が少ないことを示す残量少を示すイベントがある。また、機器管理部423は、ネットワーク機器102上で発生した各種障害を管理し、各障害の種類に応じたイベントを発行し、情報処理部421は、当該イベントを管理サーバー103に通知する。
入出力処理部424は、ネットワーク機器102に搭載されたユーザーインターフェース303を介して、ユーザーやメンテナンス担当者の入力操作を受け付ける。また、表示制御部422による制御に従い、メッセージを表示することができる。入出力処理部412は、ネットワーク機器102で動作するウェブブラウザなどで実現できる。
図5は、管理サーバー103のメッセージ管理部402で管理されるリスト管理テーブルを示す。
図5で示す管理テーブルでは、管理サーバー103が管理するネットワーク機器102の機器情報と、イベント種類と、対応状況と、メッセージリストの識別情報と、が紐付けて管理される。そして、クライアント装置100からのメッセージ変更要求が行われた際には、随時更新を行なう。
500は、ネットワーク機器102の機器情報の一例であるシリアル番号であり、工場出荷時にネットワーク機器102に一意に割り振られる値である。501は、ネットワーク機器102上で発生するイベント種類を示しており、例としては「機器エラー」や「消耗品残量少」などが該当する。502は、対応状況であり、管理サーバー103を利用して、ネットワーク機器の保守管理を行なう機器の保守管理担当によるネットワーク機器上で発生したイベントに対する対応状況を示している。例えば、機器エラーというイベントに対しては、「エラー検知」、「オペレータ対応中」、「カスタマーエンジニア(CE)出動要請済み」などが、対応状況に該当する。503は、メッセージリストIDであり、後述するメッセージリストとの紐付けを示している。
ここで、図5で示されたリスト管理テーブルでは、ネットワーク機器のシリアル番号500とメッセージリストID503とを紐付けて管理している。しかし、シリアル番号500ではなく、機器識別情報に対応する顧客の識別情報や契約番号と、メッセージリストID503とを紐付けて管理しても良い。顧客には、ネットワーク機器102を保有し、利用するユーザーが所属している。そうすることで、メッセージリストの切り替えを、ネットワーク機器単位だけではなく、顧客や顧客の契約単位で切り替えることが可能となる。
図6は、管理サーバー103上のメッセージ管理部402で管理されるメッセージリストテーブルである。
600は、メッセージリストの識別情報であり、図5のテーブルでも利用されるIDである。601は、メッセージ番号でありメッセージリスト内でユニークな番号となっている。602は、表示すべきメッセージの内容(コンテンツ)を示す。メッセージコンテンツの実体としては、HTMLなどの一般的なマークアップ言語と画像ファイル、表示制御を行なうJavaScript(登録商標)などからなる。メッセージコンテンツの表示方法の一例として、ネットワーク機器の持つブラウザによってHTMLを解釈して表示させる方法がある。
603は、遷移条件であり、表示遷移が行われるような条件として、ネットワーク機器のエラー発生状況や、保守メニューの操作状況、ネットワーク接続状況などの条件が格納される。604は、表示遷移であり、遷移条件603に合致した際に、ネットワーク機器102の表示制御部422に実行させる表示制御の内容が登録されている。
図7は、ネットワーク機器102におけるメッセージの表示画面700の一例を示している。図7に示される例は、ネットワーク機器102上で消耗品の残量少が検出された場合に、管理サーバー103と通信することで表示されるメッセージの例を示している。
図7で示す表示例は、ユーザーによるメッセージ確認操作がなされた際に、ウェブブラウザが起動して、表示される。本実施例で示されるように、ネットワーク機器102上で発生した消耗品不足などの不具合に対して、ユーザーはメッセージ表示画面を用いて対応状況を知ることができる。
図8は、管理サーバー103及びネットワーク機器102のそれぞれでの処理を説明するためのフローチャートである。それら処理により、ネットワーク機器102上でのメッセージの表示制御が実現することが可能となる。
まず、図8(a)で示すフローチャートを用いて、管理サーバー103で実行されるメッセージリストの準備処理を説明する。
S801で、情報処理部403は、ネットワーク機器102からステータスを受信する。ステータスとしては、機器上で発生したエラーや、残量少などのイベントに加え、機器情報とカウンター情報が含まれる。受信ステータスに含まれる稼働情報は、稼働情報管理部404により管理される。
S802で、メッセージ管理部402は、受信ステータスに含まれる機器情報を確認する。S803で、メッセージ管理部402は、受信ステータスに含まれるイベントについての保守担当側の対応状況を確認する。
ここで、イベントが機器の故障などを示し、未対応の場合には、対応状況が“エラー検知”となる。該イベントについて、既に保守担当側のオペレータに通知が行われていた場合には、対応状況が“オペレータ対応中”となる。保守担当側のオペレータにより、エラー復旧のためのCEの手配が済んでいた場合には、対応状況が“CE出動要請済み”となる。一方で、イベントが消耗品の寿命に関する残量少を示すイベントで、イベントに対して未対応の場合には、対応状況が“残量少の検出”となる。保守担当側のオペレータにより、消耗品の顧客への自動発注の手配が済んでいた場合には、対応状況が“消耗品発注済み”となる。
S804で、メッセージ管理部402は、S801〜S803で確認した受信ステータスに係る情報を図5で示す管理テーブルに登録して、メッセージリストIDを紐付けて登録する。
S805で、メッセージ管理部402は、受信ステータスに対応してネットワーク機器102で表示すべきメッセージを決定する。例えば、ネットワーク機器102で機器エラーが発生しており、“オペレータ対応中”であった場合には、図6のメッセージリストID[02]のメッセージ番号[01]で示す「オペレータが対応しています。」が、表示対象として決定される。ここで決定された表示対象を示すメッセージコンテンツは、後述するネットワーク機器102からメッセージ要求に対して、HTMLデータなどによって、メッセージリストとともに応答される。
なお、メッセージ管理部402は、S805以降で、保守担当側の対応状況を確認し、変更された場合には、ネットワーク機器102で表示すべきメッセージを、遷移条件に従い再決定する。つまり、後述のネットワーク機器102からのメッセージ要求を受付ける前に対応状況が変化した場合には、その対応状況の変化に応じたメッセージの決定が管理サーバー103で再度行われることになる。
次に、図8(b)で示すフローチャートを用いて、ネットワーク機器102で実行される表示制御処理を説明する。本処理は、定期的、またはユーザーからのメッセージ表示指示に応じて、実行される処理である。また、ネットワーク機器102上で発生しているイベントの状態が変化した場合、例えばイベントが解消した場合などに、自動的に実行されてもよい。
S811において、情報処理部421は、管理サーバー103と接続できるかを確認する。表示制御部422は、ネットワークを介して、所定の通信を試みて、成功するか判断することで確認することができる。所定の通信として、S812で行われるメッセージ要求を用いてもよい。管理サーバー103と接続できた場合にはS812に遷移し、不可能であればS815に遷移する。
S812では、情報処理部421が、管理サーバー103に対してメッセージ要求を送信する。メッセージ要求には、ネットワーク機器102の機器情報が含まれる。
なお、S812で、メッセージ要求に、現在、ネットワーク機器102で発生している機器エラーなどの障害情報や、消耗品の残量少などを示す消耗品の寿命情報などの稼働情報が含まれてもよい。このような場合には、管理サーバー103は、前述のS805で表示対象のメッセージを決定していたが、メッセージ要求を受付けたタイミングにおいても、それに含まれる稼働情報に対応するメッセージを再決定してもよい。
S813において、情報処理部421が、管理サーバー103から表示対象のメッセージコンテンツを示す情報を含むデータに加えメッセージリストを取得する。取得された情報は、ネットワーク機器102の記憶装置における所定の記憶領域に記憶され。ここで取得されるメッセージリストは、S812で行われるメッセージ要求の応答として受信されることになる。メッセージリストは、前述した図6で示すテーブルであり、自装置に関する表示すべきメッセージコンテンツや、遷移条件などの情報が含まれる。
S814の処理において、表示制御部422は、S813で取得したメッセージリストを参照し、表示対象として管理サーバー103で決定されたメッセージを指定する。
S815において、表示制御部422は、所定の記憶領域にメッセージリストが既に記憶されているか否かを確認する。このステップ以前に、管理サーバー103と接続できた際にメッセージリストが取得(S813)できていた場合には、所定の記憶領域にはメッセージリストが既に記憶されている。メッセージリストが記憶されていた場合にはS816に遷移し、記憶されていなければS822に遷移する。
S816において、表示制御部422は、所定の記憶領域に記録されたメッセージリストを参照する。さらに、表示制御部422は、ネットワーク機器102のステータスを確認する。具体的には、参照したメッセージリスト対応するイベントが解消しているか否かを確認する。さらに、表示制御部422は、発生イベントの対処のために用意されたモードであるサービスモードにより、ネットワーク機器102が操作された履歴が残っているかを確認する。具体的には、メッセージリスト対応するイベントの発生以降に、サービスモードによる操作履歴があるかどうかを判定する。ここで、サービスモードは保守を行うカスタマーエンジニア(CE)が特別な認証を行うことで、利用できるモードである。
S817において、表示制御部422は、S816において確認した情報をもとに、メッセージリスト内の遷移条件を満たすかどうか判断する。遷移条件を満たす場合にはS819に遷移し、満たさない場合にはS818に遷移する。
例えば、図6におけるメッセージリストID[01]のメッセージリストが記憶され、それまでメッセージ番号[01]が表示対象として指定されていたとする。S816において確認した情報により、該当する機器エラーが解消しているか、もしくはCEによってメンテナンスモードでの操作が実行された履歴がある場合、遷移条件603の中の1条件を満たしたと判断できる。
S818においては、表示制御部422は、現在のネットワーク機器のステータスに対応するメッセージとして、それまでと同様のメッセージを指定する。例えば、直前の表示対象メッセージが、S814で示す管理サーバー103と接続できた際に管理サーバー103により決定されたものであった場合は、そのメッセージの表示が継続されるように指定が行われる。
S819において、表示制御部422は、満たした遷移条件に従う表示遷移604の処理内容が、メッセージリストの消去であるか否かを確認する。メッセージリストの消去であればS821に遷移して、表示制御部422が該当するメッセージリストを所定の記憶領域から消去する。メッセージリストの消去でなければ、S820に遷移する。
S820において、表示制御部422は、S816において確認した情報に基づき合致すると判定された遷移条件に対応する表示遷移に従うメッセージ番号に従い、表示対象となるメッセージを指定する。
S823において、入出力処理部424は、S814、S818、S820での表示制御部422の指定に従い、メッセージコンテンツをネットワーク機器102の表示部(パネル)に表示し、本処理を終了する。
S821においては、表示制御部422は、所定の記憶領域に記憶されていたメッセージリストを消去し、本処理を終了する。
S822において、入出力処理部424は、表示制御部422の指示に従い、ネットワーク機器102の表示部(パネル)に管理サーバー103と接続できない旨を示すメッセージを表示して、本処理を終了する。
なお、S815において、所定の記憶領域に複数のメッセージリストが記憶されていた場合には、S816〜S821までの処理を、各メッセージリストに対応するイベントごとに実行して、表示制御を行うことになる。
本実施例では、管理サーバー103と接続できずに、管理サーバー103から保守担当側の対応状況を反映したメッセージコンテンツを受信できない場合でも、ネットワーク機器102が自身のステータスに応じてメッセージの表示の更新の制御を行った。これにより、発生イベントに対する対応に進捗が全くないといった誤解の解消や、ネットワーク接続に異常があるといった事実の適切な把握がネットワーク機器102の利用者によって可能となるといった効果を奏し得る。さらに、管理サーバー103がリスト管理テーブルにおいて、メッセージリストをネットワーク機器単位や顧客単位で管理するため、ネットワーク機器102や顧客の保守契約に応じて、メッセージの内容などの適宜変更することができる。
<実施例2>
実施例2では、実施例1に加えて、ネットワーク機器102での発生イベントが記録剤の残量少などの消耗品の寿命に係るイベントであった場合における、メッセージ表示制御の拡張部分について説明する。
ネットワーク機器102においては、消耗品が寿命に近づいてアラームイベントが発生した際に、該消耗品を一度取り外してから、再度、装着した場合などに、センサーの仕様で該アラームイベントが一時的に解消する場合がある。新品交換ではないので、解消したはずのアラームイベントは、その後、ユーザーによりネットワーク機器102を少し利用されただけで、すぐに再発生することになる。例えば、ネットワーク機器102で、記録剤の残量少を示すイベントが発生した際には、ユーザーが記録剤の入ったボトルなどの容器を取り外して、振って、再度装着すると、記録剤の残量少が一時的に解消するといったセンサーの誤検知が発生し得る。
前述の実施例1においては、表示制御部422は、ネットワーク接続が切断しており、かつ、発生ステータスが解消したと判断した際に、該ステータスのメッセージリスト自体を消去してしまっていた。これでは、該ステータスが再発した場合に、未だネットワーク接続が切断したままでは、表示すべきメッセージコンテンツを含むメッセージリストが無い。一方で、ネットワーク機器102においては、ユーザーに対して該ステータスの発生を通知してしまう。
ここで、メッセージリストの消去の直前に、入出力処理部424が表示制御部422の指定に従い、ネットワーク機器102の表示部に“消耗品発注済み”といった表示を行っていた場合を想定する。最悪の場合、ユーザーは、発注済みの消耗品以外にも、さらに記録剤の残量少が発生したと思い、電話などで、該記録剤を発注してしまうかもしれない。つまり、1つの消耗品についての残量少のアラームイベントに対して、重複した発注(誤発注)が行われてしまう。
そこで、本実施例では、そのような誤発注を防止できるようなメッセージの表示制御の手法について説明する。なお、ネットワーク構成および、ハードウェア構成およびソフトウェア構成は、実施例1と同様であるため説明を省略する。実施例2では、実施例1との差分について詳しく説明する。
図9は、管理サーバー103のメッセージ管理部402が管理するメッセージリストテーブルの一例である。図6と同様の項目については、同じ符号をつけている。
本リストでは、遷移条件として、ネットワーク機器における消耗品(トナー)の残量や、ネットワーク接続状況などに従う条件が格納されている。たとえば、メッセージ番号[01]の「トナー残量少を検知しました。」の表示を実行する際に、ネットワークの切断が発生していた場合は、ネットワーク機器で現在のカウンター値を保持しておく、という動作を実行することを表現している。
図10は、ネットワーク機器で利用される消耗品の再装着を判断する条件を含む判断テーブルの一例である。この判断テーブルは、ネットワーク機器で予め保持していてもよいし、適宜、管理サーバーからネットワーク機器に対して配信することで利用してもよい。
1000は、ネットワーク機器の機器情報の一例としてのシリアル番号である。1001は、閾値であり、ここでは記録剤の容器が再装着されたかどうかを判断するための値を示す。例えば、この閾値は、ネットワーク機器で1つの消耗品を使いきるまでに使用可能な使用回数の3〜4割程度の値が設定される。1つの消耗品を使いきるまでに使用可能な使用回数は、ネットワーク機器や消耗品の製造元が提供する情報である。ネットワーク機器においては、通常、1つの消耗品を使いきるまでに使用可能な使用回数の3〜4割程度の利用では、消耗品の残量少を示すイベントは発生し得ない。つまり、消耗品の残量少を示すイベントが発生してから、ネットワーク機器の使用回数がこの閾値を下回る間に、再度、消耗品の残量少を示すイベントが発生した場合は、後者の発生イベントは消耗品の再装着によるイベント発生と判断できる。本実施例では、ネットワーク機器の使用回数として、印刷枚数を示すカウンター値を利用する。
また、図10においては、ネットワーク機器の機器情報ごとに閾値を用意しているが、ネットワーク機器に装着された消耗品のタイプごとに閾値を設定してもよい。
図11は、実施例2における、ネットワーク機器102でのメッセージの表示制御の処理を説明するためのフローチャートを示す。本フローチャートは、図8(b)の拡張であり、その差分について、以下で説明する。
S1101において、情報処理部421が、管理サーバー103から表示対象のメッセージコンテンツを示す情報を含むデータに加えメッセージリストを取得する。この際には、図10で示すテーブルを同時に取得してもよい。なお、ネットワーク機器102の機器情報に対応する閾値のみを取得する形態であってもよい。
S1102において、表示制御部422は、過去に発生した消耗品イベント(例えば、トナー残量少を示すイベント)が解消した際に、後述のS1106で消去されなかったメッセージリストが所定の記憶領域に存在するか否かを判断する。存在する場合にはS1103に遷移し、存在しない場合にはS814に遷移する。S1103で、表示制御部422は、S1101で取得されたものではない、消耗品イベントに対応するメッセージリストを、所定の記憶領域から消去する。
S1104で、表示制御部422は、記憶済みのメッセージリストに対応するステータスが発生済みの消耗品イベントであった場合には、該イベントに係るステータス履歴を参照する。本実施例では、当該イベントが解消しているか、また当該イベント発生時のカウンター情報を、とくに確認する。
S1105で、表示制御部422は、記憶済みのメッセージリストに対応するステータスが発生済みの消耗品イベントであった場合に、S1104での参照の結果、消耗品イベントが解消していたか否かを判断する。解消していた場合にはS1106に遷移し、解消していなかった場合にはS1108に遷移する。また、記憶済みのメッセージリストに対応するステータスが発生済みの消耗品イベントでない場合にもS1108に遷移する。
S1106で、表示制御部422は、記憶済みのメッセージリストでそれまで表示対象として指定されていたメッセージコンテンツに係る情報(例えば、メッセージ番号601)を保持する。S1107では、表示制御部422は、メッセージを非表示として本処理を終了する。ここで、表示制御部422は、この非表示の制御に応じたメッセージリストの消去を行わない。
S1108で、表示制御部422は、記憶済みのメッセージリストに対応するステータスが発生済みの消耗品イベントであったか否かを判断し、消耗品イベントであった場合にはS1109に遷移し、消耗品イベントでなかった場合にはS817に遷移する。
S1109で、表示制御部422は、S1104での参照の結果、最新の2回の消耗品イベントの発生時に保持された、それぞれのカウンター情報に含まれるカウンター値の差分を求める。S1110では、表示制御部422は、S1109で求めた差分が、図10で示すテーブルにおけるネットワーク機器102に対応する閾値を超えるか否かを判断する。差分が閾値を超えていなかった場合には、消耗品(記録剤の容器)の再装着と判断できる。S1110で再装着と判断された場合にはS1111に遷移し、再装着と判断されなかった場合にはS817に遷移する。S1111で、表示制御部422は、S1106で保持された情報に基づき、メッセージの指定を行う。
実施例2によれば、消耗品イベント(例えば、トナー残量少を示すイベント)の発生後に、当該イベントの対応状況に係るメッセージを表示する際に、ネットワーク切断中であっても、消耗品の再装着があったか否かを考慮した適切な表示制御を実現できる。
(他の実施例)
本発明は、上述した実施形態を適宜組み合わせることにより構成された装置あるいはシステムやその方法も含まれるものとする。
ここで、本発明は、上述した実施形態の機能を実現する1以上のソフトウェア(プログラム)を実行する主体となる装置あるいはシステムである。また、その装置あるいはシステムで実行される上述した実施形態を実現するための方法も本発明の一つである。また、そのプログラムは、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給され、そのシステム或いは装置の1以上のコンピューター(CPUやMPU等)によりそのプログラムが読み出され、実行される。つまり、本発明の一つとして、さらにそのプログラム自体、あるいは該プログラムを格納したコンピューターにより読み取り可能な各種記憶媒体も含むものとする。また、上述した実施形態の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても、本発明は実現可能である。
100 クライアント装置
102 ネットワーク機器
103 管理サーバー
104 インターネット

Claims (8)

  1. ネットワーク機器と、ネットワーク機器を管理する管理サーバーとを含むシステムであって、
    前記管理サーバーは、
    ネットワーク機器で発生したイベントを受信する第1の受信手段と、
    前記受信されたイベントに関連する複数のメッセージの中から、該イベントに対する保守の対応状況に応じて表示対象となるメッセージを決定する決定手段と、
    前記受信されたイベントに関連する複数のメッセージ及び条件を含むメッセージリストと、前記決定手段により決定された表示対象を示す情報とを、前記ネットワーク機器からのメッセージ要求に応じて送信する第1の送信手段と、を有し、
    前記ネットワーク機器は、
    前記管理サーバーに対して、メッセージ要求を送信する第1の送信手段と、
    前記管理サーバーから、前記メッセージ要求の応答として、前記メッセージリストと、前記決定手段により決定された表示対象を示す情報とを受信する第2の受信手段と、
    前記受信したメッセージリストを、記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記決定手段により決定された表示対象を示す情報に従い、前記ネットワーク機器の表示部に対する、前記ネットワーク機器で発生しているイベントに対応するメッセージの表示を制御する表示制御手段と、
    前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに含まれる条件を満たすか否かを判断する判断手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記第1の判断手段が前記決定手段により決定された表示対象を示す情報に対応するメッセージの表示を他のメッセージの表示に変更する条件を満たすと判断した場合、前記メッセージリストに含まれる当該条件に対応する他のメッセージの表示の制御を行い、
    前記判断手段が前記記憶装置に記憶されたメッセージリストを前記記憶装置から消去する条件を満たすと判断した場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストが消去されることを特徴とするシステム。
  2. ネットワーク機器であって、
    ネットワーク機器を管理する管理サーバーに対して、メッセージ要求を送信する送信手段と、
    前記管理サーバーから、前記メッセージ要求の応答として、イベントに関連する複数のメッセージ及び条件を含むメッセージリストと、前記イベントに関連する複数のメッセージの中から該イベントに対する保守の対応状況に応じて前記管理サーバーで決定された表示対象を示す第1の情報と、を受信する受信手段と、
    前記受信したメッセージリストを、記憶装置に記憶する記憶手段と、
    前記第1の情報に従い、前記ネットワーク機器の表示部に対する、前記ネットワーク機器で発生しているイベントに対応するメッセージの表示を制御する表示制御手段と、
    前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに含まれる条件を満たすか否かを判断する第1の判断手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記第1の判断手段により前記第1の情報に対応するメッセージの表示を他のメッセージの表示に変更する条件を満たすと判断された場合、前記メッセージリストに含まれる当該条件に対応する他のメッセージの表示の制御を行い、
    前記第1の判断手段により前記記憶装置に記憶されたメッセージリストを前記記憶装置から消去する条件を満たすと判断された場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストが消去されることを特徴とするネットワーク機器。
  3. 前記表示制御手段は、前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している際に、前記記憶装置にメッセージリストが記憶されていなかった場合には、ネットワークが切断している旨を示す表示の制御を行うことを特徴とする請求項2に記載のネットワーク機器。
  4. 前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに対応するイベントが前記ネットワーク機器で検知されたエラーであり、かつ、該エラーが解消したことで前記第1の判断手段が該メッセージリストを前記記憶装置から消去する条件を満たすと判断した場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストが消去され、
    前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに対応するイベントが前記ネットワーク機器で検知された消耗品に係るイベントであった際には、該イベントが解消していた場合であっても、該メッセージリストは消去されずに、該メッセージリストに含まれる条件に従い前記表示制御手段は表示対象となっていたメッセージを示す第2の情報を保持し、当該メッセージを非表示とするよう制御することを特徴とする請求項2または3に記載のネットワーク機器。
  5. 前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断しており、かつ、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに対応するイベントが前記ネットワーク機器で検知された消耗品に係るイベントであった際に、前記ネットワーク機器において消耗品に係るイベントが発生している場合には、当該消耗品が再装着されたか否かを、消耗品に係るイベントが発生した際のカウンター情報を用いて判断する第2の判断手段を、更に有し、
    前記表示制御手段は、前記第2の判断手段により消耗品が再装着されたと判断された場合、前記保持された第2の情報に対応するメッセージの表示の制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のネットワーク機器。
  6. 前記管理サーバーから前記メッセージ要求の応答として、メッセージリストと、第1の情報とを受信した場合に、前記ネットワーク機器で過去に発生したイベントが解消した際に消去されなかったメッセージリストが前記記憶装置から消去されることを特徴とする請求項4または5に記載のネットワーク機器。
  7. ネットワーク機器における方法であって、
    ネットワーク機器を管理する管理サーバーに対して、メッセージ要求を送信する送信ステップと、
    前記管理サーバーから、前記メッセージ要求の応答として、イベントに関連する複数のメッセージ及び条件を含むメッセージリストと、前記イベントに関連する複数のメッセージの中から該イベントに対する保守の対応状況に応じて前記管理サーバーで決定された表示対象を示す第1の情報と、を受信する受信ステップと、
    前記受信したメッセージリストを、記憶装置に記憶する記憶ステップと、
    前記第1の情報に従い、前記ネットワーク機器の表示部に対する、前記ネットワーク機器で発生しているイベントに対応するメッセージの表示を制御する表示制御ステップと、
    前記ネットワーク機器と前記管理サーバーとの間のネットワークが切断している場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストに含まれる条件を満たすか否かを判断する第1の判断ステップと、を有し、
    前記表示制御ステップでは、前記第1の判断ステップで前記第1の情報に対応するメッセージの表示を他のメッセージの表示に変更する条件を満たすと判断された場合、前記メッセージリストに含まれる当該条件に対応する他のメッセージの表示の制御が行われ、
    前記第1の判断ステップで前記記憶装置に記憶されたメッセージリストを前記記憶装置から消去する条件を満たすと判断された場合に、前記記憶装置に記憶されたメッセージリストが消去されることを特徴とする方法。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の手段としてコンピューターを機能させるためのプログラム。
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