JP2017053408A - 車両用駆動力伝達装置のリバース機構 - Google Patents

車両用駆動力伝達装置のリバース機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2017053408A
JP2017053408A JP2015176883A JP2015176883A JP2017053408A JP 2017053408 A JP2017053408 A JP 2017053408A JP 2015176883 A JP2015176883 A JP 2015176883A JP 2015176883 A JP2015176883 A JP 2015176883A JP 2017053408 A JP2017053408 A JP 2017053408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reverse
gear
reverse gear
friction damper
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015176883A
Other languages
English (en)
Inventor
大輔 齊藤
Daisuke Saito
大輔 齊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AI Co Ltd
Original Assignee
Aisin AI Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AI Co Ltd filed Critical Aisin AI Co Ltd
Priority to JP2015176883A priority Critical patent/JP2017053408A/ja
Priority to BR102016006699-9A priority patent/BR102016006699B1/pt
Priority to CN201690001151.1U priority patent/CN208546492U/zh
Priority to EP16843984.2A priority patent/EP3348861B1/en
Priority to PCT/JP2016/060568 priority patent/WO2017043118A1/ja
Publication of JP2017053408A publication Critical patent/JP2017053408A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/12Arrangements for adjusting or for taking-up backlash not provided for elsewhere
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/0006Vibration-damping or noise reducing means specially adapted for gearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/02Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H3/08Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts
    • F16H2003/0822Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion without gears having orbital motion exclusively or essentially with continuously meshing gears, that can be disengaged from their shafts characterised by the arrangement of at least one reverse gear
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/12Arrangements for adjusting or for taking-up backlash not provided for elsewhere
    • F16H2057/126Self-adjusting during operation, e.g. by a spring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Abstract

【課題】フリクションダンパの耐熱性並びに耐久性を向上できる車両用駆動力伝達装置のリバース機構を提供することを目的とする。
【解決手段】ケース51と、動力源11からの動力が変速機14を介して伝達される駆動輪43,44と、変速機14の入力軸15と回転連結されたリバースギヤ47と、駆動輪43,44と回転連結され、変速機14の前進変速段ではリバースギヤ47を相対回転可能に支持し、変速機14の後進変速段では、リバース成立機構48によりリバースギヤ47と固定されるリバース専用軸45と、リバースギヤ47とケース51との間に介装され、リバースギヤ47にガタ詰め用トルクを付与するフリクションダンパ52と、を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両用駆動力伝達装置のリバース機構に関する。
車両用駆動力伝達装置のリバース機構として、軸方向長さを短縮するために、リバース専用軸を設けた従来技術がある。この従来技術は、図6に示す如く、エンジン61等の動力源からの動力が変速機62を介して伝達される駆動輪63,64と、変速機62の入力軸65と回転連結されたリバースギヤ66と、駆動輪63,64と回転連結され、変速機62の前進変速段ではリバースギヤ66を相対回転可能に支持し、変速機62の後進変速段では、リバース成立機構67によりリバースギヤ66と固定されるリバース専用軸69と、を有する。
この様に、変速機62の入力軸65と回転連結(常時噛合)したリバースギヤ66は、前進走行時では、リバース専用軸68に対して空転自在(相対回転自在)であるため、リバースギヤ66のガタに起因してリバースギヤ66には径方向の振動やそれに伴う歯打ち等の異音が発生する。このリバースギヤ66に生じる径方向の振動やそれに伴う歯打ち等の異音の発生を、従来技術では、図6及び図7に示す如く、リバース専用軸68とリバースギヤ66との間にフリクションダンパ69を介装して、フリクションダンパ69とリバースギヤ66との接触面で両者が摺動する際の摩擦によるガタ詰めトルクをリバースギヤ47に付与することによって抑制している。
なお、当該従来技術は、特許文献等により公知となったものではないため、先行技術文献情報の記載を省略する。
しかしながら、前進走行時には、フリクションダンパ69が介装されたリバースギヤ66とリバース専用軸68とは、回転方向が逆方向であるため、その相対回転速度差は極めて大きくなり、例えば、リバースギヤ66はマイナス2000rpmに対し、リバース専用軸68は12000rpmであり、その結果、リバースギヤ66とリバース専用軸68との相対回転速度差は14000rpmに達することになる。この様な、相対回転速度差が極めて大きくなるリバースギヤ66とリバース専用軸68間に介装されたフリクションダンパ69は、発熱並びに磨耗するため、耐熱性並びに耐久性の向上が求められていた。
本発明は、こうした事情に鑑み案出されたものであり、フリクションダンパの耐熱性並びに耐久性を向上できる車両用駆動力伝達装置のリバース機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用駆動力伝達装置のリバース機構は、ケースと、動力源からの動力が変速機を介して伝達される駆動輪と、前記変速機の入力軸と回転連結されたリバースギヤと、前記駆動輪と回転連結され、前記変速機の前進変速段では前記リバースギヤを相対回転可能に支持し、前記変速機の後進変速段では、リバース成立機構により前記リバースギヤと固定されるリバース専用軸と、前記リバースギヤと前記ケースとの間に介装され、前記リバースギヤにガタ詰め用トルクを付与するフリクションダンパと、を備えたことを要旨とする。
これによれば、フリクションダンパは、リバースギヤとケースとの間に介装されるため、そのリバースギヤとケースとの相対回転速度差は、ケースは固定されて非回転の静止状態により、極めて小さくなり、例えば、絶対値にて2000rpmに下がる。この結果、相対回転速度差が極めて小さいリバースギヤとケース間にフリクションダンパが介装されるため、フリクションダンパは、発熱並びに磨耗が抑制されて、耐熱性並びに耐久性の向上ができる。
本発明の実施形態における車両用駆動力伝達装置のリバース機構の構成を模式的に示したスケルトン図である。 図1に示した車両用駆動力伝達装置のリバース機構の要部の縦断面図である。 リバース走行時の車両用駆動力伝達装置における各ギヤの回転方向を説明するための説明図である。 前進走行時の車両用駆動力伝達装置における各ギヤの回転方向を説明するための説明図である。 のフリクションダンパの縦断面図である。 従来の車両用駆動力伝達装置のリバース機構の構成を模式的に示したスケルトン図である。 従来の車両用駆動力伝達装置のリバース機構の要部の縦断面図である。
本発明の実施形態の車両用駆動力伝達装置のリバース機構を、図1〜図5に基づいて説明する。エンジン11(動力源に相当する)のクランクシャフト12はクラッチ13に接続されており、クラッチ13を接続することによりエンジン11の駆動力は変速機14の入力軸15に入力される。クラッチ13はクラッチペダル(図示略)を踏むことにより切断されるか、或いはアクチュエータにより自動的に切断されるいずれの構成であっても良い。
変速機14の入力軸15は一対のベアリング16,17により回転自在に支持されている。入力軸15と平行に配置された出力軸18も一対のベアリング19,20により回転自在に支持されている。
入力軸15上には、エンジン11側から順に1速駆動ギヤ21、2速駆動ギヤ22、3速駆動ギヤ23、3−4速シンクロ機構24、4速駆動ギヤ25、5速駆動ギヤ26、5−6速シンクロ機構27及び6速駆動ギヤ28が設けられている。
1速駆動ギヤ21及び2速駆動ギヤ22は入力軸15に回転不能に、即ち固定して取り付けられており、3速駆動ギヤ23、4速駆動ギヤ25、5速駆動ギヤ26及び6速駆動ギヤ28は入力軸15に対して空転自在(相対回転自在)に取り付けられている。
周知の如く、3−4速シンクロ機構24のシンクロスリーブ24aを図1の右又は左に摺動させることにより、3速駆動ギヤ23又は4速駆動ギヤ25が入力軸15に対して固定される。
また、5−6速シンクロ機構27のシンクロスリーブ27aを図1の右又は左に摺動させることにより、5速駆動ギヤ26又は6速駆動ギヤ28が入力軸15に対して固定される。
出力軸18上には、エンジン11側から順にファイナル駆動ギヤ29、1速従動ギヤ30、1−2速シンクロ機構31、2速従動ギヤ32、3速従動ギヤ33、4速従動ギヤ34、5速従動ギヤ35及び6速従動ギヤ36が設けられている。
ファイナル駆動ギヤ29、3速従動ギヤ33、4速従動ギヤ34、5速従動ギヤ35及び6速従動ギヤ36は出力軸18に対して固定されている。一方、1速従動ギヤ30及び2速従動ギヤ32は出力軸18に対して空転自在(相対回転自在)に取り付けられている。
1−2速シンクロ機構31のシンクロスリーブ31aを図1の右又は左に摺動させることにより、1速従動ギヤ30又は2速従動ギヤ32が出力軸18に対して固定される。
37はディファレンシャル装置であり、ディファレンシャル装置37のリングギヤ38はファイナル駆動ギヤ29に噛合している。ディファレンシャル装置37の出力はベアリング39,40により回転可能に支持された駆動軸41,42により駆動輪43,44に伝達される。
リバース専用軸45は一対のベアリング49,50により回転自在に支持されている。
リバース専用軸45上には右から順に、ファイナル駆動ギヤ46、リバース成立機構として例えばリバース用シンクロ機構48、リバースギヤ47が配置されている。
図2に示す如く、ファイナル駆動ギヤ46はリバース専用軸45に対して固定して設けられており、リバースギヤ47は、ニードルベアリング53及びインナーレース55を介してリバース専用軸45に対して空転自在(相対回転自在)に設けられている。
リバース用シンクロ機構48は、図2に示す如く、シンクロスリーブ48a、クラッチハブ48b、シンクロナイザリング48cを有する。クラッチハブ48bは、リバースギヤ47と同軸状に構成され、リバース専用軸45と共に軸周りに一体回転可能になるように、リバース専用軸45に対してスプライン結合している。また、クラッチハブ48bは、シンクロスリーブ48aを介して、リバースギヤ47に係合可能である。このクラッチハブ48bがシンクロスリーブ48aを介してリバースギヤ47に係合すると、リバースギヤ47の回転がリバース専用軸45に伝達される。シンクロナイザリング48cは、周知の如く、リバースギヤ47との回転とシンクロスリーブ48aの回転とを同期させる機能を果たす。
リバース用シンクロ機構48のシンクロスリーブ48aを図2の左方向に摺動することにより、リバースギヤ47はリバース専用軸45に対して固定される。ファイナル駆動ギヤ46はディファレンシャル装置37のリングギヤ38と噛合している。
リバース専用軸45は変速機14の出力軸18に近接して配置されており、変速機14の1速従動ギヤ30とリバースギヤ47は常時噛合している。従って。リバースギヤ47は、1速従動ギヤ30、1速従動ギヤ30と常時噛合している1速駆動ギヤ21を介して変速機14の入力軸15と回転連結されている。車両用駆動力伝達装置のケース51(ケースに相当する)を、図1及び図2にて示す。
以下、図1に示す車両用駆動力伝達装置の作用について説明する。前進1速段〜前進6速段の駆動力の伝達は従来周知の手動変速機と同様であるので、その説明を省略する。
リバース走行時には、1−2速シンクロ機構31を作動させずに、出力軸18に空転自在に取り付けられた1速従動ギヤ30をリバースアイドルギヤとして利用する。さらに、リバース用シンクロ機構48のシンクロスリーブ48aを図2の左方向に移動して、リバースギヤ47をリバース専用軸45に対して固定する。
エンジン11の駆動力は、入力軸15、1速駆動ギヤ21、1速従動ギヤ(リバースアイドルギヤ)30、リバースギヤ47、リバース専用軸45及びファイナル駆動ギヤ46、ディファレンシャル装置37のリングギヤ38を介して、駆動輪43,44に伝達される。
よって、図3に示す様に、リバース走行時、1速駆動ギヤ21の正回転(時計回り)は、リバースアイドルギヤ30で逆回転(反時計回り)となり、リバースギヤ47及びファイナル駆動ギヤ46で正回転(時計回り)となるため、ディファレンシャル装置37のリングギヤ38は逆回転(反時計回り)することになる。
一方、前進変速段では、リバースシンクロ機構48を作動させないため、1速従動ギヤ30と常時噛合したリバースギヤ47は、リバース専用軸45に対して空転自在(相対回転自在)な状態にある。前進走行時には、エンジン11の駆動力は、入力軸15、駆動ギヤ21、22、23、25、26、28及び従動ギヤ30、32、33、34、35、36の内、その変速段に対応した駆動ギヤ及び従動ギヤ、出力軸18、ファイナル駆動ギヤ29、ディファレンシャル装置37のリングギヤ38を介して、駆動輪43,44に伝達される。この前進走行時の駆動力の伝達によるディファレンシャル装置37のリングギヤ38の回転が、ファイナル駆動ギヤ46により、リバース専用軸45に伝達されるため、リバース専用軸45は、前進走行時に、回転状態にある。なお、1速駆動ギヤ21が入力軸15に固定されているため、前進走行時には、1速駆動ギヤ21と噛合した1速従動ギヤ30には、入力軸15の回転が伝達されている。
よって、図4に示す様に、前進走行時には、1速駆動ギヤ21の正回転(時計回り)、1速従動ギヤ30で逆回転(反時計回り)となり、リバースギヤ47は正回転(時計回り)である。一方、前進走行時には、ディファレンシャル装置37のリングギヤ38は、入力軸15に固定された1速駆動ギヤと回転方向が同一である正回転(時計回り)となり、ファイナル駆動ギヤ46及びリバース専用軸45は、逆回転(反時計回り)となる。
この様に、1速従動ギヤ30と常時噛合したリバースギヤ47は、前進走行時では、リバース専用軸45に対して空転自在(相対回転自在)であるため、従って、リバースギヤ47のガタに起因して、リバースギヤ47には、径方向の振動やそれに伴う歯打ち等の異音が発生する。
本発明の実施形態における車両用駆動力伝達装置のリバース機構は、図1及び図2に示す如く、リバースギヤ47にガタ詰めトルクを付与するフリクションダンパ52が、車両用駆動力伝達装置のケース51とリバース専用軸45との間に介装されて、リバースギヤ47のガタに起因してリバースギヤ47に生じる径方向の振動やそれに伴う歯打ち等の異音の発生を抑制する。
フリクションダンパ52は、図5に示す如く、円筒状に形成されている。フリクションダンパ52は、外周側にゴム又は合成樹脂等にて形成されて弾性を有するリップ部52aが設けられ、プレス等にて形成されて剛性を有するベース部52bが内周側に設けられている。
フリクションダンパ52をケース51とリバース専用軸45との間に介装するために、図2に示す如く、ケース51の内部には、ケース51からリバース専用軸45の軸線方向でリバースギヤ47に向けて延在したケース延在部51a(第1保持部に相当する)が設けられる。
リバースギヤ47には、図2に示す如く、ケース延在部51aと同軸状に構成されてリバースギヤ47からケース延在部51aに対向する様にリバース専用軸45の軸線方向に延在するギヤ延在部47b(第2保持部に相当する)が設けられる。ケース延在部51aとギヤ延在部47bとの径方向の隙間に形成されたダンパ装着部54にフリクションダンパ52が装着される。
フリクションダンパ52は、図2に示す如く、ベース部52bの内周部(フリクションダンパ52の内周側に相当する)が、ギヤ延在部47bの外周面に圧入等にてリバースギヤ47に保持され、リップ52aの外周部(フリクションダンパ52の外周に相当する)がケース延在部51aの内周面に圧縮当接する保持がされる。これにより、その圧縮当接面において、フリクションダンパ52とリバースギヤ47が摺動する際の摩擦によるガタ詰めトルクがリバースギヤ47に付与されることにより、リバースギヤ47のガタを抑制する。従って、このリバースギヤ47のガタに起因するリバースギヤ47に生じる径方向の振動やそれに伴う歯打ち音等の異音の発生が抑制される。
フリクションダンパ52は、リバースギヤ47とケース51との間に介装されるため、そのリバースギヤ47とケース51との相対回転速度差は、ケース51は固定されて非回転の静止状態にあるため、極めて小さくなり、例えば、絶対値にて2000rpmに下がる。この結果、フリクションダンパ52は、相対回転速度差が極めて小さいリバースギヤ47とケース51間に介装されるため、発熱並びに磨耗が抑制されて、耐熱性並びに耐久性の向上ができる。
図2に示す如く、フリクションダンパ52が、車両用駆動力伝達装置のケース51とリバースギヤ47との間に介装された構成即ちフリクションダンパ52がリバースギヤ47のリバース専用軸45の軸線方向の一端側に配置され構成においては、リバースギヤ47の軸方向変位の規制をクラッチハブ48bと径方向が短い軸受49にて行うのでは、その規制が不十分である可能性がある。従って、本発明の実施形態における車両用駆動力伝達装置のリバース機構では、図2に示す如く、リバース専用軸45とリバースギヤ47の径方向の間に、インナーレース55を設け、インレース55から径方向外方へ延在するフランジ部55aが、リバースギヤ47の軸線方向の一端側47cに当接する。また、リバースギヤ47の軸線方向の他端側47dは、リバースシンクロ機構48のクラッチハブ48bに当接する。
これにより、リバースギヤ47の軸方向変位の規制が、リバースシンクロ機構48のリバースクラッチハブ48bとフランジ部55aにて、確実に行うことができる。なお、インナーレース55を設けた構成に伴い、ニードルベアリング53は、インナーレース55の外周面55bとリバースギヤ47の内周面47aとの間に介装される。
なお、図2に示す実施形態では、リバースギヤ47に固定されたフリクションダンパ52は、リップ52aの外周部がケース延在部51aの内周面に径方向に圧縮当接する様に保持される構成であるが、これに代えて、フリクションダンパ52は、リップ52aが、ケース51と軸方向に当接する構成に変更可能である。その様な変更においても、フリクションダンパ52は、同様にリバースギヤ47にガタ詰めトルクを付与することができる。
なお、図2に示す実施形態では、フリクションダンパ52は、外周側にリップ部52aが設けられ、内周側にベース部52bが内周側に設け、ベース部52bの内周部が、ギヤ延在部47bに保持され、リップ52aの外周部がケース延在部51aに保持された例を説明したが、これに限らず、例えば、フリクションダンパ52は、内周側にリップ部52aが設けられ、外周側にベース部52bが内周側に設け、ベース部52bの外周部が、ケース延在部51aに保持され、リップ52aの内周部がギヤ延在部47bに保持される様に変更することも可能である。
なお、図2に示す実施形態では、ケース延在部51aは、ギヤ延在部47bによりも径方向外方に設けた例を示したが、これに代えて、ケース延在部51aは、ギヤ延在部47bによりも径方向内方に設けることも可能である。
なお、図2に示す実施形態では、フリクションダンパ52を介装するために、ケース51からリバース専用軸45の軸線方向でリバースギヤ47に向けて延在したケース延在部51aが設けられ、リバースギヤ47には、ケース延在部51aと同軸状に構成されてリバースギヤ47からケース延在部51aに対向する様にリバース専用軸45の軸線方向に延在するギヤ延在部47bを設けてダンパ装着部54を形成した例を説明したが、これに限らず、例えば、ケース51に、凹部を設け、リバースギヤ47からその凹部に挿入されるギヤ延在部47bを設けてダンパ装着部54を形成することも可能である。
また、本発明の車両用駆動力伝達装置のリバース機構は、実施形態として、手動変速機(MT)の例を説明したが、これに限らず、例えば、ツインクラッチ式変速機(DCT)を含む変速を自動化した手動変速機であるオートメイテッド・マニュアル・トランスミッション(AMT)にも適用可能であることは明らかである。
上述のように、本発明の実施形態の車両用駆動力伝達装置のリバース機構によれば、ケース51と、動力源11からの動力が変速機14を介して伝達される駆動輪43,44と、変速機14の入力軸15と回転連結されたリバースギヤ47と、駆動輪43,44と回転連結され、変速機14の前進変速段ではリバースギヤ47を相対回転可能に支持し、変速機14の後進変速段では、リバース成立機構48によりリバースギヤ47と固定されるリバース専用軸45と、リバースギヤ47とケース51との間に介装され、リバースギヤ47にガタ詰め用トルクを付与するフリクションダンパ52と、を備える。これにより、フリクションダンパ52は、リバースギヤ47とケース51との間に介装されるため、そのリバースギヤ47とケース51との相対回転速度差は、ケース51は固定されて非回転の静止状態により、極めて小さくなり、例えば、絶対値にて2000rpmに下がる。この結果、相対回転速度差が極めて小さいリバースギヤ47とケース51間にフリクションダンパ52が介装されるため、フリクションダンパ52は、発熱並びに磨耗が抑制されて、耐熱性並びに耐久性の向上ができる。
上述のように、本発明の実施形態の車両用駆動力伝達装置のリバース機構によれば、フリクションダンパ52は円筒状で、ケース51に形成されてフリクションダンパ52の外周側52a又は内周側52bを保持する第1保持部51aと、リバースギヤ47に形成されてフリクションダンパ52の内周側52b又は外周側52aを保持する第2保持部47bと、が設けられる。これにより、フリクションダンパ52をリバースギヤ47とケース51との間に介装させる構成が簡単となる。
上述のように、本発明の実施形態の車両用駆動力伝達装置のリバース機構によれば、フリクションダンパ52はリバースギヤ47のリバース専用軸45の軸線方向の一端側に配置され、リバース専用軸45とリバースギヤ47との径方向の間にインナーレース55を介在させるとともに、インナーレース55には、リバースギヤ47の軸線方向の一端側に当接するフランジ部55aを設け、リバース成立機構48のクラッチハブ48bがリバースギヤ47の軸線方向の他端側に当接する.これにより、インナーレース55のフランジ部55aとリバース成立機構48にて、リバースギヤ47の軸方向変位の規制を確実に行うことができる。
上述のように、本発明の実施形態の車両用駆動力伝達装置のリバース機構によれば、第1保持部51aは、ケース51からリバース専用軸45の軸線方向に延在し、第2保持部47bは、リバースギヤ47から第1保持部51aに対向する様に軸線方向に延在する。これにより、フリクションダンパ52をリバースギヤ47とケース51間に介装する位置は、径方向に任意の位置とすることができるため、フリクションダンパ52の配置の自由度が向上する。
なお、複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合せることが、可能であることは明らかである。
10:エンジン(動力源)、 14:変速機、 15:入力軸、 42,43:駆動輪、 45:リバース専用軸、 47:リバースギヤ、 47a:ギヤ延在部(第2保持部)、 48:リバースシンクロ機構(リバース成立機構)、 48b:クラッチハブ、 51:ケース、 51a:ケース延在部(第1保持部)、 52:フリクションダンパ、 55:インナーレース、 55a:フランジ部

Claims (4)

  1. ケースと、
    動力源からの動力が変速機を介して伝達される駆動輪と、
    前記変速機の入力軸と回転連結されたリバースギヤと、
    前記駆動輪と回転連結され、前記変速機の前進変速段では前記リバースギヤを相対回転可能に支持し、前記変速機の後進変速段では、リバース成立機構により前記リバースギヤと固定されるリバース専用軸と、
    前記リバースギヤと前記ケースとの間に介装され、前記リバースギヤにガタ詰め用トルクを付与するフリクションダンパと、を備えた車両用駆動力伝達装置のリバース機構。
  2. 前記フリクションダンパは円筒状で、前記ケースに形成されて前記フリクションダンパの外周側又は内周側を保持する第1保持部と、前記リバースギヤに形成されて前記フリクションダンパの内周側又は外周側を保持する第2保持部と、が設けられた請求項1に記載の車両用駆動力伝達装置のリバース機構。
  3. 前記フリクションダンパは前記リバースギヤの前記リバース専用軸の軸線方向の一端側に配置され、前記リバース専用軸と前記リバースギヤとの径方向の間にインナーレースを介在させるとともに、該インナーレースには、前記リバースギヤの前記軸線方向の一端側に当接するフランジ部を設け、前記リバース成立機構のクラッチハブが前記リバースギヤの前記軸線方向の他端側に当接する請求項1又は2に記載の車両用駆動力伝達装置のリバース機構。
  4. 前記第1保持部は、前記ケースから前記リバース専用軸の軸線方向に延在し、前記第2保持部は、前記リバースギヤから前記第1保持部に対向する様に前記軸線方向に延在した請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用駆動力伝達装置のリバース機構。
JP2015176883A 2015-09-08 2015-09-08 車両用駆動力伝達装置のリバース機構 Pending JP2017053408A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176883A JP2017053408A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 車両用駆動力伝達装置のリバース機構
BR102016006699-9A BR102016006699B1 (pt) 2015-09-08 2016-03-28 Mecanismo de acionamento reverso de dispositivo de transmissão de força de acionamento para um veículo
CN201690001151.1U CN208546492U (zh) 2015-09-08 2016-03-30 车用驱动力传递装置的倒档机构
EP16843984.2A EP3348861B1 (en) 2015-09-08 2016-03-30 Reverse drive mechanism of a driving force transmitting device for a vehicle
PCT/JP2016/060568 WO2017043118A1 (ja) 2015-09-08 2016-03-30 車両用駆動力伝達装置のリバース機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015176883A JP2017053408A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 車両用駆動力伝達装置のリバース機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017053408A true JP2017053408A (ja) 2017-03-16

Family

ID=58239546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015176883A Pending JP2017053408A (ja) 2015-09-08 2015-09-08 車両用駆動力伝達装置のリバース機構

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP3348861B1 (ja)
JP (1) JP2017053408A (ja)
CN (1) CN208546492U (ja)
BR (1) BR102016006699B1 (ja)
WO (1) WO2017043118A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7371425B2 (ja) 2019-10-01 2023-10-31 スズキ株式会社 車両用駆動装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113217581B (zh) * 2021-05-06 2022-06-14 浙江冠宝实业有限公司 一种运行稳定的圆锯机用减速机

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3736597A1 (de) * 1987-10-29 1989-05-11 Kugelfischer G Schaefer & Co Zahnradgetriebe mit schwingungsdaempfungsvorrichtung
JPH03130922U (ja) * 1990-04-16 1991-12-27
JP2005001466A (ja) * 2003-06-10 2005-01-06 Honda Motor Co Ltd ハイブリッド車両
AU2003266518A1 (en) * 2003-09-16 2005-04-11 Ondo Corporation Manual gear-type speed change apparatus for motor vehicle
JP4353837B2 (ja) * 2004-03-22 2009-10-28 住友重機械工業株式会社 減速機及び減速機用摩擦負荷付与部材
JP4744355B2 (ja) * 2006-05-12 2011-08-10 株式会社エンプラス 歯車装置
JP6026990B2 (ja) * 2013-12-02 2016-11-16 本田技研工業株式会社 車両用駆動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7371425B2 (ja) 2019-10-01 2023-10-31 スズキ株式会社 車両用駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
BR102016006699A2 (pt) 2017-03-14
EP3348861A1 (en) 2018-07-18
BR102016006699B1 (pt) 2022-11-16
EP3348861A4 (en) 2018-11-21
WO2017043118A1 (ja) 2017-03-16
CN208546492U (zh) 2019-02-26
EP3348861B1 (en) 2020-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6286460B2 (ja) 遊星歯車機構及び変速機
JP2009103248A (ja) 変速機
WO2017043118A1 (ja) 車両用駆動力伝達装置のリバース機構
JP2008196681A (ja) 軸受構造および変速機
US8307969B2 (en) Shift device with synchronizer
US1402458A (en) Clutch-throw-out bearing mounting
JP2014145383A (ja) 車両用変速機
JP5821492B2 (ja) 車両の変速装置
KR101533893B1 (ko) 수동 변속기의 슬리브 윤활 장치
JP2010236569A (ja) 変速機の同期装置
WO2017085966A1 (ja) 変速機
KR101510968B1 (ko) 수동변속기용 동기장치
JP7114197B2 (ja) 変速機
KR101891034B1 (ko) 수동 변속기의 더블 싱크로링 타입 동기장치
JP2014142013A (ja) 変速機構造
JP5254286B2 (ja) 変速機のフォークシャフトの支持構造
JP6156119B2 (ja) 動力伝達装置の組み付け構造および動力伝達装置の組み付け方法
JP2017096403A (ja) 車両の変速機
JP6236476B2 (ja) 変速機の異音低減装置
JP2004301153A (ja) 変速制御装置
JP2017089752A (ja) 動力伝達装置
JP2016043702A (ja) ハイブリッド車両の動力伝達装置
JP2012007698A (ja) 車両用変速機
JP6013827B2 (ja) 緩衝機構
JP6183349B2 (ja) 変速機の同期装置