JP2012007698A - 車両用変速機 - Google Patents
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Abstract
【課題】2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位が存在しない構造を採用した車両用変速機を提供すること。
【解決手段】この変速機T/Mでは、入力軸Aiにおける1対のベアリングBgi,Bgiの間において、左側から順に、2速の駆動ギヤG2i(固定ギヤ)、1速の駆動ギヤG1i(固定ギヤ)、リバースの駆動ギヤGRi(固定ギヤ)、5速の駆動ギヤG5i(固定ギヤ)、4速の駆動ギヤG4i(遊転ギヤ)、ハブH2、及び、3速の駆動ギヤG3i(遊転ギヤ)が備えられる。出力軸Aoにおける1対のベアリングBgo,Bgoの間には、左側から順に、2速の被動ギヤG2o(遊転ギヤ)、ハブH1、1速の被動ギヤG1o(遊転ギヤ)、ハブH3、5速の被動ギヤG5o(遊転ギヤ)、4速の被動ギヤG4o(固定ギヤ)、及び、3速の被動ギヤG3o(固定ギヤ)が備えられる。
【選択図】図1
【解決手段】この変速機T/Mでは、入力軸Aiにおける1対のベアリングBgi,Bgiの間において、左側から順に、2速の駆動ギヤG2i(固定ギヤ)、1速の駆動ギヤG1i(固定ギヤ)、リバースの駆動ギヤGRi(固定ギヤ)、5速の駆動ギヤG5i(固定ギヤ)、4速の駆動ギヤG4i(遊転ギヤ)、ハブH2、及び、3速の駆動ギヤG3i(遊転ギヤ)が備えられる。出力軸Aoにおける1対のベアリングBgo,Bgoの間には、左側から順に、2速の被動ギヤG2o(遊転ギヤ)、ハブH1、1速の被動ギヤG1o(遊転ギヤ)、ハブH3、5速の被動ギヤG5o(遊転ギヤ)、4速の被動ギヤG4o(固定ギヤ)、及び、3速の被動ギヤG3o(固定ギヤ)が備えられる。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用変速機に関する。
従来より、前進用に複数の変速段を備えた車両用手動変速機として、種々のものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。図7は、この種の代表的な変速機の一例を示す。この変速機は、エンジンの出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸とを備えている。
この変速機の入力軸には、複数の変速段の駆動ギヤが同軸的且つ相対回転不能にそれぞれ設けられている。また、この変速機の出力軸には、対応する変速段の駆動ギヤと噛合する複数の変速段の被動ギヤが同軸的且つ相対回転可能にそれぞれ設けられている。以下、軸に相対回転不能に設けられたギヤを「固定ギヤ」と呼び、軸に相対回転可能に設けられたギヤを「遊転ギヤ」と呼ぶ。図7において、遊転ギヤは、太い実線で示されている。
各遊転ギヤは、出力軸に固定された対応するハブの外周にスプライン嵌合された対応するスリーブとスプライン嵌合することにより、出力軸に相対回転不能に固定される。1つの遊転ギヤが出力軸に相対回転不能に固定されると、その遊転ギヤ、及びその遊転ギヤと噛合する固定ギヤを介してエンジンと駆動輪との間で動力伝達系統が形成される。即ち、変速機内においてその遊転ギヤに対応する変速段が確立されて、その遊転ギヤにエンジンのトルクに基づくトルクが加えられる。
通常、駆動ギヤ及び被動ギヤ(外歯車)としては、騒音低減のため、「平歯車」でなく「はすば歯車」が使用される。はすば歯車にトルクが加えられると、はすば歯車それ自体にスラスト力(軸方向の力)が発生する。従って、対応する変速段が確立されている遊転ギヤ(即ち、スリーブにより軸に相対回転不能に固定されている遊転ギヤ)には、スラスト力が発生する。
ところで、図7に示した変速機では、破線で示すように、2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位(2つの遊転ギヤの間に固定ギヤ及びハブが存在しない部位)(2か所)が存在する。以下、隣接する2つの遊転ギヤの互いに向かい合う側面同士が直接接触し得るように、隣接する2つの遊転ギヤが配置されている場合を想定する。この場合、一方の遊転ギヤに対応する変速段が確立されると、その一方の遊転ギヤにスラスト力が発生する。このスラスト力が一方の遊転ギヤを他方の遊転ギヤに近付ける方向に作用する場合、一方の遊転ギヤが他方の遊転ギヤ側に移動して一方の遊転ギヤの側面が他方の遊転ギヤの側面に押し付けられ得る。ここで、隣接する2つの遊転ギヤの回転速度は異なる。従って、この場合、隣接する2つの遊転ギヤの側面同士が互いに押し付けられながら相対回転する(従って、摺動する)事態が発生し得る。
一般に、2つの面同士が押し付けられながら相対移動する場合、面圧(P)が大きいほど、且つ、相対移動速度(V)が大きいほど(所謂「PV」が大きいほど)、面の摩耗度合いが大きくなる。従って、上記の場合、隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗が進行し易いという問題が発生し得る。
この問題に対処するため、図8、図9に示す構造が採用され得る。この構造では、隣接する2つの遊転ギヤの間の軸に、環状のスラストワッシャが装着されている。このスラストワッシャでは、軸に対する軸方向の相対移動及び相対回転が規制されている。
軸方向の相対移動の規制は、軸の段差部とスナップリングにより達成されている。具体的には、スラストワッシャの軸方向右側への移動は、スラストワッシャの右側の軸の外周面に形成された段差部により規制され、軸方向左側への移動は、スラストワッシャの左側の軸の外周面に形成された環状溝に嵌合されたスナップリングにより規制される。なお、スナップリングのエッジ部がスナップリングの左側に配設されたニードルベアリングの右側面に直接接触してニードルベアリングの右側面が損傷を受けるのを抑制するため、スナップリングとニードルベアリングの間には、スペーサが介装されている。
また、相対回転の規制は、ボールにより達成されている。具体的には、軸の外周面に形成された溝にその一部が突出するように収容されたボールの突出部分がスラストワッシャの内周面に形成された溝に係合することにより、スラストワッシャの軸に対する相対回転が規制される。
スラストワッシャの軸方向の相対移動の規制により、一方の遊転ギヤに発生したスラスト力に起因してその一方の遊転ギヤの側面がスラストワッシャの側面に押し付けられても、このスラスト力は他方の遊転ギヤには伝達されない。
加えて、スラストワッシャの相対回転の規制により、スラストワッシャは軸と一体で回転する。他方、一方の遊転ギヤ(対応する変速段が確立されている遊転ギヤ)も軸と一体で回転する。即ち、スラストワッシャの側面と一方の遊転ギヤの側面とは、互いに押し付けられる一方で相対回転しない(従って、摺動しない)。従って、両側面は摩耗しない。以上より、隣接する2つの遊転ギヤの何れに対応する変速段が達成されても(即ち、2つの遊転ギヤの何れにスラスト力が発生しても)、上述した「隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗」が抑制され得る。
しかしながら、図8、図9に示す構造では、「隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗」を抑制するために、スラストワッシャ、ボール、スナップリング、及びスペーサという多くの種類の部品が必要とされる。また、軸の複数個所において溝や段差を加工する等のための加工工程が必要とされる。更には、各部品の組み付け工程が必要とされる。即ち、部品点数の増加、加工工程の追加、組み付け工程の追加等により、変速機の製造コストが増大するという新たな問題が発生する。
ところで、以上説明した、「隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗」の問題、並びに、「その摩耗を抑制する構造の採用による製造コストの増大」の問題は、変速機において、2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位(より具体的には、隣接する2つの遊転ギヤの側面同士が互いに押し付けられながら相対回転し得る部位)が存在しない構造を採用することにより解消する。
以上のことを鑑み、本発明の目的は、2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位が存在しない構造を採用した車両用変速機を提供することにある。
本発明による車両用変速機は、前記駆動源の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、前記駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸とを備える。入力軸と出力軸とは、互い平行に配置されることが好ましい。
また、この変速機は、複数の軸受部材と、複数の固定ギヤと、複数の遊転ギヤと、複数のハブと、複数のスリーブとを備える。複数の軸受部材のそれぞれは、前記変速機のハウジングに対して前記入力軸又は前記出力軸を回転可能に支持する。複数の固定ギヤのそれぞれは、前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転不能に設けられる。複数の固定ギヤのそれぞれは、前記複数の変速段のそれぞれに対応する。
複数の遊転ギヤのそれぞれは、前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転可能に設けられる。複数の遊転ギヤのそれぞれは、前記複数の変速段のそれぞれに対応する。複数の遊転ギヤのそれぞれは、対応する変速段の前記固定ギヤと常時歯合する。固定ギヤ及び遊転ギヤ(外歯車)としては、騒音低減のため、「平歯車」でなく「はすば歯車」が使用されることが好ましい。
複数のハブのそれぞれは、前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転不能に設けられる。複数のスリーブのそれぞれは、対応する前記ハブに同軸的且つ相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合される。複数のスリーブのそれぞれは、対応する前記遊転ギヤを対応する軸に対して相対回転不能に固定するために対応する前記遊転ギヤと係合可能である。複数のスリーブのそれぞれは、対応するフォークに組みつけられていて、シフトレバーのシフト操作に応じて対応するフォークが移動することにより軸方向に移動する。
この車両用変速機の特徴は、前記各遊転ギヤの軸方向の両側面のそれぞれが、前記固定ギヤ、前記ハブ、及び、「前記軸受部材における軸と一体で回転する部分」の3種類の部材のうちの何れかの軸方向の側面と直接接触し得るように、前記各遊転ギヤが、「それぞれが前記3種類の部材のうちの何れかである2つの部材」に軸方向に挟まれて配置されたことにある。ここにおいて、「前記軸受部材における軸と一体で回転する部分」とは、例えば、軸受部材の内輪である。以下、説明の便宜上、対応する変速段が確立されている遊転ギヤ(従って、トルクが加えられる遊転ギヤ)を「トルク伝達遊転ギヤ」と呼ぶ。
上記構成によれば、各遊転ギヤと軸方向に隣接する部材(側面同士が直接接触し得る部材)となる、前記固定ギヤ、前記ハブ、及び、「前記軸受部材における軸と一体で回転する部分」は全て、軸と一体で回転する。他方、上述したように、トルク伝達遊転ギヤも軸と一体で回転する。従って、(はすば歯車が使用された)トルク伝達遊転ギヤにスラスト力が発生すると、トルク伝達遊転ギヤの側面が隣接する部材の側面に押し付けられ得る一方で、互いに押し付けられた側面同士は相対回転しない。従って、両側面は摩耗しない。
以上のように、上記構成によれば、2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位(隣接する2つの遊転ギヤの側面同士が互いに押し付けられながら相対回転し得る部位)が存在しない。従って、図8、図9にて示した「隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗」を抑制するための複雑な構造を採用する必要がない。この結果、図8、図9にて示した構造を有する変速機に比して、部品点数、加工工程、及び組み付け工程の少ない、安価な変速機が提供され得る。
上記車両用変速機の構成として、具体的には、以下の構成A(後述する図1を参照)を採用することが好ましい。即ち、前記複数の変速段として、前進用に、最も低速側の1速から最も高速側の5速までの5つの変速段が備えられる。前記入力軸について、軸方向の一方側から順に、1つの前記軸受部材、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、5速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられる。そして、前記出力軸について、軸方向の前記一方側から順に、1つの前記軸受部材、2速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、1速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、5速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、4速の被動ギヤとしての固定ギヤ、3速の被動ギヤとしての固定ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられる。この場合、前記複数の固定ギヤの全ては、鍛造により対応する軸と一体成形されることにより、前記対応する軸に設けられることがより好ましい。
これによれば、複数の固定ギヤのそれぞれが鍛造により対応する軸(入力軸又は出力軸)と一体成形され得る。且つ、入力軸及び出力軸のそれぞれについて、複数の遊転ギヤ、及び、1つ又は複数のハブが、軸方向における一方向から順に組み付けられ得る(詳細は後述する)。加えて、最も低速側の変速段である1速及び2速の駆動ギヤが固定ギヤで構成されていることで、1速及び2速の駆動ギヤが遊転ギヤで構成される場合に比して、1速及び2速の駆動ギヤの外径を小さくすることができる。従って、1速及び2速の被動ギヤの外径も小さくでき、この結果、変速機全体の径方向(軸に垂直方向)の大きさを小さくすることができる。
上記車両用変速機の構成として、構成Aにおいて、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤとしての遊転ギヤを1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤとしての遊転ギヤを2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤとしての固定ギヤを3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤとしての固定ギヤを4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成B(後述する図4を参照)が採用されてもよい。これによっても、構成Aと同様の作用・効果が得られる。
また、上記車両用変速機として、構成Aにおいて、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤとしての遊転ギヤを4速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び4速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤとしての遊転ギヤを3速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び3速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤとしての固定ギヤを2速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び2速の被動ギヤとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤとしての固定ギヤを1速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び1速の被動ギヤとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成C(後述する図5を参照)が採用されてもよい。この場合、1速及び2速の駆動ギヤが遊転ギヤで構成されるので、構成A,Bに比して変速機全体の径方向の大きさが大きくなるものの、これ以外の点については、構成A,Bと同様の作用・効果が得られる。
また、上記車両用変速機として、構成Aにおいて、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤとしての遊転ギヤを3速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び3速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤとしての遊転ギヤを4速の駆動ギヤとしての固定ギヤ及び4速の被動ギヤとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤとしての固定ギヤを1速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び1速の被動ギヤとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤとしての固定ギヤを2速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ及び2速の被動ギヤとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成D(後述する図6を参照)が採用されてもよい。この場合、構成Cと同様の作用・効果が得られる。
以下、本発明の実施形態に係る車両用手動変速機について図面を参照しつつ説明する。本発明の実施形態に係る手動変速機T/Mは、車両前進用に5つ変速段(1速〜5速)、及び、車両後進用に1つの変速段(リバース)を備えている。
(構成)
図1に示すように、変速機T/Mは、入力軸Aiと、出力軸Aoとを備える。入力軸Aiの両端は、一対のベアリングBgi,Bgiを介して回転可能にハウジング(ケース)Hgに支持されている。出力軸Aoの両端は、一対のベアリングBgo,Bgoを介して回転可能にハウジングHgに支持されている。出力軸Aoは、入力軸Aiからずれた位置で入力軸Aiと平行に配置されている。入力軸Aiは、クラッチC/Tを介して車両の駆動源であるエンジンE/Gの出力軸と接続されている。出力軸Aoは、車両の駆動輪と動力伝達可能に接続されている。
図1に示すように、変速機T/Mは、入力軸Aiと、出力軸Aoとを備える。入力軸Aiの両端は、一対のベアリングBgi,Bgiを介して回転可能にハウジング(ケース)Hgに支持されている。出力軸Aoの両端は、一対のベアリングBgo,Bgoを介して回転可能にハウジングHgに支持されている。出力軸Aoは、入力軸Aiからずれた位置で入力軸Aiと平行に配置されている。入力軸Aiは、クラッチC/Tを介して車両の駆動源であるエンジンE/Gの出力軸と接続されている。出力軸Aoは、車両の駆動輪と動力伝達可能に接続されている。
以下、軸に相対回転不能に設けられたギヤを「固定ギヤ」と呼び、軸に相対回転可能に設けられたギヤを「遊転ギヤ」と呼ぶ。図1において、遊転ギヤは、太い実線で示されている。固定ギヤは、周知の嵌合手法の1つを利用して、軸に相対回転不能且つ軸方向に相対移動不能に固定されている。遊転ギヤは、例えば、ニードルベアリングを介して軸に相対回転可能に配設されている。遊転ギヤに発生するスラスト力はニードルベアリングが受ける。しかしながら、スラスト力が過大な場合、遊転ギヤは軸方向に相対移動し得る。
本例では、総てのギヤ(外歯)が「はすば歯車」で構成されている。従って、ギヤにトルクが加えられると、ギヤそれ自体にスラスト力(軸方向の力)が発生する。即ち、遊転ギヤに過大なトルクが加えられると、遊転ギヤに過大なスラスト力が発生し、遊転ギヤは軸方向に相対移動し得る。また、ハブは、固定ギヤと同様、周知の嵌合手法の1つを利用して、軸に相対回転不能且つ軸方向に相対移動不能に固定されている。ハブの円筒外周面には、(外)スプラインが形成されている。
入力軸Aiにおける1対のベアリングBgi,Bgiの間には、図1において左側から順に、2速の駆動ギヤG2i、1速の駆動ギヤG1i、リバースの駆動ギヤGRi、5速の駆動ギヤG5i、4速の駆動ギヤG4i、ハブH2、3速の駆動ギヤG3iが同軸的に備えられている。駆動ギヤG1i,G2i,G5iは固定ギヤであり、駆動ギヤG3i,G4iは遊転ギヤである。また、駆動ギヤGRiは、入力軸Aiと平行に配置されたアイドル軸Adに相対回転可能に設けられたアイドルギヤGRdと常時噛合している。
ハブH2の外周には、スリーブS2が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS2が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS2は、駆動ギヤG3iと一体回転する3速ピース、及び、駆動ギヤG4iと一体回転する4速ピースに対して共にスプライン嵌合しない。スリーブS2が非接続位置より右側の位置(3速位置)に移動すると、スリーブS2が3速ピースに対してスプライン嵌合し、左側の位置(4速位置)に移動すると、スリーブS2が4速ピースに対してスプライン嵌合する。
出力軸Aoにおける1対のベアリングBgo,Bgoの間には、図1において左側から順に、2速の被動ギヤG2o、ハブH1、1速の被動ギヤG1o、ハブH3、5速の被動ギヤG5o、4速の被動ギヤG4o、3速の被動ギヤG3oが同軸的に備えられている。被動ギヤG1o,G2o,G5oは遊転ギヤであり、被動ギヤG3o,G4oは固定ギヤである。被動ギヤG1o,G2o,G3o,G4o,G5oはそれぞれ、駆動ギヤG1i,G2i,G3i,G4i,G5iと常時噛合している。
ハブH1の外周には、スリーブS1が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS1が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS1は、被動ギヤG1oと一体回転する1速ピース、及び、被動ギヤG2oと一体回転する2速ピースに対して共にスプライン嵌合しない。スリーブS1が非接続位置より右側の位置(1速位置)に移動すると、スリーブS1が1速ピースに対してスプライン嵌合し、左側の位置(2速位置)に移動すると、スリーブS1が2速ピースに対してスプライン嵌合する。
ハブH3の外周には、スリーブS3が、軸方向に移動可能に常時スプライン嵌合している。スリーブS3が図1に示す位置(非接続位置)にある場合、スリーブS3は、被動ギヤG5oと一体回転する5速ピースに対してスプライン嵌合しない。スリーブS3が非接続位置より右側の位置(5速位置)に移動すると、スリーブS3が5速ピースに対してスプライン嵌合する。また、スリーブS3の外周には、リバースの被動ギヤGRoが形成されている。スリーブS3が非接続位置より左側の位置(リバース位置)に移動すると、リバースの被動ギヤGRoがアイドルギヤGRdと噛合する。
図2は、この変速機T/Mが搭載された車両のシフトレバーのシフトパターンの一例を示す。スリーブS1,S2,S3の軸方向の位置はそれぞれ、シフトレバーのシフト操作に応じて軸方向に移動する対応するフォークシャフト及びフォーク(図示せず)を介して調整されるようになっている。
以上より、変速機T/Mでは、シフトレバーがニュートラル位置にある場合、スリーブS1,S2,S3が共に非接続位置に調整される。この結果、入力軸Aiと出力軸Aoとの間で動力伝達系統が形成されないニュートラル状態が得られる。ニュートラル状態においてシフトレバーが1速位置にシフト操作されると、スリーブS1が1速位置へ移動する。この結果、1速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(1速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーが2速位置にシフト操作されると、スリーブS1が2速位置へ移動する。この結果、2速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(2速が確立される)。
ニュートラル状態においてシフトレバーが3速位置にシフト操作されると、スリーブS2が3速位置へ移動する。この結果、3速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(3速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーが4速位置にシフト操作されると、スリーブS2が4速位置へ移動する。この結果、4速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(4速が確立される)。
ニュートラル状態においてシフトレバーが5速位置にシフト操作されると、スリーブS3が5速位置へ移動する。この結果、5速の減速比を有する動力伝達系統が形成される(5速が確立される)。ニュートラル状態においてシフトレバーがリバース位置にシフト操作されると、スリーブS3がリバース位置へ移動する。この結果、リバースの減速比を有する動力伝達系統が形成される(リバースが確立される)。
(作用・効果)
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係る変速機M/Tの作用・効果について説明する。
次に、上記のように構成された本発明の実施形態に係る変速機M/Tの作用・効果について説明する。
図3に示すように、変速機M/Tでは、各遊転ギヤが、軸と一体で回転する部材A,Bに軸方向に挟まれて配置されている。そして、各遊転ギヤが自身に作用する左向きの過大なスラスト力により軸方向の左側に移動することで、各遊転ギヤの左側側面が部材Aの右側面と直接接触し得る。同様に、各遊転ギヤが自身に作用する右向きの過大なスラスト力により軸方向の右側に移動することで、各遊転ギヤの右側側面が部材Bの左側面と直接接触し得る。
ここで、部材A,Bはそれぞれ、固定ギヤ、ハブ、及び、ベアリングの内輪の何れかである。具体的には、変速機T/Mでは、遊転ギヤとして、1速の被動ギヤG1o、2速の被動ギヤG2o、3速の駆動ギヤG3i、4速の駆動ギヤG4i、及び5速の被動ギヤG5oの5つのギヤが存在する。1速の被動ギヤG1oについて、部材AはハブH1であり、部材BはハブH3である。2速の被動ギヤG2oについて、部材AはベアリングBgoの内輪であり、部材BはハブH1である。3速の駆動ギヤG3iについて、部材AはハブH2であり、部材BはベアリングBgiの内輪である。4速の駆動ギヤG4iについて、部材Aは固定ギヤである5速の駆動ギヤG5iであり、部材BはハブH2である。5速の被動ギヤG5oについて、部材AはハブH3であり、部材Bは固定ギヤである4速の被動ギヤG4oである。以下、説明の便宜上、対応するスリーブの連結により対応する変速段が確立されている遊転ギヤ(従って、トルクが加えられる遊転ギヤ)を「トルク伝達遊転ギヤ」と呼ぶ。
トルク伝達遊転ギヤに左向き(右向き)の過大なスラスト力が発生すると、トルク伝達遊転ギヤの左側面(右側面)が部材Aの右側面(部材Bの左側面)に押し付けられ得る(面圧Pが発生し得る)。しかしながら、トルク伝達遊転ギヤは、部材A,Bと同様、軸と一体で回転する。従って、互いに押し付けられた側面同士は相対回転しない。従って、両側面は摩耗しない。
換言すれば、変速機T/Mでは、2つの遊転ギヤが軸方向において隣接する部位(隣接する2つの遊転ギヤの間に固定ギヤ及びハブが存在しない部位、隣接する2つの遊転ギヤの側面同士が互いに押し付けられながら相対回転し得る部位)が存在しない。従って、図8、図9にて示した「隣接する2つの遊転ギヤの側面の摩耗」を抑制するための複雑な構造を採用する必要がない。この結果、図8、図9にて示した構造を有する変速機に比して、部品点数、加工工程、及び組み付け工程の少ない、安価な変速機が提供され得る。
また、変速機T/Mでは、軸に、固定ギヤ、遊転ギヤ、及び、ハブを組み付ける際、軸に固定ギヤが既に固定された状態で、遊転ギヤ、及び、ハブを軸方向における一方向から順に組み付けることができる。具体的には、入力軸Aiについては、固定ギヤG1i,G2i,G5i,GRiが既に固定された状態で、図1において入力軸Aiの右端(右方向)から、遊転ギヤG4i、ハブH2、遊転ギヤG3iを順に挿入・組み付けることができる。なお、一対のベアリングBgi,Bgiは、入力軸Aiに全てのギヤ及びハブが組み付けられた後に入力軸Aiの両端に挿入・固定される。出力軸Aoについては、固定ギヤG3o,G4oが既に固定された状態で、図1において出力軸Aoの左端(左方向)から、遊転ギヤG5o、ハブH3、遊転ギヤG1o、ハブH1、遊転ギヤG2oを順に挿入・組み付けることができる。なお、一対のベアリングBgo,Bgoは、出力軸Aoに全てのギヤ及びハブが組み付けられた後に出力軸Aoの両端に挿入・固定される。
以上より、入力軸Aiについては、固定ギヤG1i,G2i,G5i,GRiを鍛造により入力軸Aiと一体成形した後、入力軸Aiの一方向から、遊転ギヤG4i、ハブH2、遊転ギヤG3iを順に挿入・組み付けることができる。同様に、出力軸Aoについては、固定ギヤG3o,G4oを鍛造により出力軸Aoと一体成形した後、出力軸Aoの一方向から、遊転ギヤG5o、ハブH3、遊転ギヤG1o、ハブH1、遊転ギヤG2oを順に挿入・組み付けることができる。従って、軸に固定ギヤ、遊転ギヤ、及び、ハブを組み付ける際、組み付け工程を少なくすることができる。
加えて、最も低速側の変速段である1速及び2速の駆動ギヤG1i,G2iが固定ギヤで構成されている。従って、1速及び2速の駆動ギヤが遊転ギヤで構成される場合に比して、1速及び2速の駆動ギヤの外径を小さくすることができる。従って、1速及び2速の被動ギヤの外径も小さくされ得る。この結果、変速機T/M全体の径方向(軸に垂直方向)の大きさを小さくすることができる。
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、図4に示すように、上記実施形態において、2速の駆動ギヤG2iとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての遊転ギヤを1速の駆動ギヤG1iとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤG1iとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての遊転ギヤを2速の駆動ギヤG2iとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤG4iとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての固定ギヤを3速の駆動ギヤG3iとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤG3iとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての固定ギヤを4速の駆動ギヤG4iとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成が採用されてもよい。
これによっても、上記実施形態と同様の作用・効果が得られる。なお、図4に示す変形例は、シフトレバーのシフト操作に対するスリーブS1,S2の移動方向を上記実施形態に対して逆にすることにより、達成され得る。
また、例えば、図5に示すように、上記実施形態において、2速の駆動ギヤG2iとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての遊転ギヤを4速の駆動ギヤG4iとしての固定ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤG1iとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての遊転ギヤを3速の駆動ギヤG3iとしての固定ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤG4iとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての固定ギヤを2速の駆動ギヤG2iとしての遊転ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤG3iとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての固定ギヤを1速の駆動ギヤG1iとしての遊転ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成が採用されてもよい。
この図5に示した変形例では、1速及び2速の駆動ギヤG1i,G2iが遊転ギヤで構成される。従って、上記実施形態、及び図4に示した変形例に比して変速機全体の径方向の大きさが大きくなる。これ以外の点については、上記実施形態、及び図4に示した変形例と同様の作用・効果が得られる。
また、例えば、図6に示すように、上記実施形態において、2速の駆動ギヤG2iとしての固定ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての遊転ギヤを3速の駆動ギヤG3iとしての固定ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての遊転ギヤに、1速の駆動ギヤG1iとしての固定ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての遊転ギヤを4速の駆動ギヤG4iとしての固定ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての遊転ギヤに、4速の駆動ギヤG4iとしての遊転ギヤ及び4速の被動ギヤG4oとしての固定ギヤを1速の駆動ギヤG1iとしての遊転ギヤ及び1速の被動ギヤG1oとしての固定ギヤに、3速の駆動ギヤG3iとしての遊転ギヤ及び3速の被動ギヤG3oとしての固定ギヤを2速の駆動ギヤG2iとしての遊転ギヤ及び2速の被動ギヤG2oとしての固定ギヤに、それぞれ置き換えて得られる構成が採用されてもよい。
この図6に示した変形例では、図5に示した変形例と同様の作用・効果が得られる。なお、図6に示す変形例は、シフトレバーのシフト操作に対するスリーブS1,S2の移動方向を図5に示す変形例に対して逆にすることにより、達成され得る。
また、上記実施形態では、各遊転ギヤが、軸と一体で回転する2つの部材(それぞれの部材が、固定ギヤ、ハブ、及び、ベアリングの内輪のうちの何れか)に軸方向に挟まれて配置されている限りにおいて、車両前進用の変速段の数は、5つに限定されない(例えば、4つ、或いは、6つであってもよい)。また、上記実施形態では、固定ギヤが、鍛造により軸と一体成形されていなくてもよい。
T/M…変速機、E/G…エンジン、Ai…入力軸、Ao…出力軸、G1i,G2i,G3i,G4i,G5i,GRi…駆動ギヤ、G1o,G2o,G3o,G4o,G5o,GRo…被動ギヤ、H1〜H3…ハブ、S1〜S3…スリーブ、Bgi,Bgo…ベアリング
Claims (6)
- 車両の駆動源の出力軸と前記車両の駆動輪とを結ぶ動力伝達系統に介装され、複数の変速段を有する車両用変速機であって、
前記駆動源の出力軸との間で動力伝達系統が形成される入力軸と、
前記駆動輪との間で動力伝達系統が形成される出力軸と、
前記変速機のハウジングに対してそれぞれが前記入力軸又は前記出力軸を回転可能に支持する複数の軸受部材と、
それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転不能に設けられた複数の固定ギヤであってそれぞれが前記複数の変速段のそれぞれに対応する複数の固定ギヤと、
それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転可能に設けられた複数の遊転ギヤであってそれぞれが前記複数の変速段のそれぞれに対応するとともに対応する変速段の前記固定ギヤと常時歯合する複数の遊転ギヤと、
それぞれが前記入力軸又は前記出力軸に同軸的且つ相対回転不能に設けられた複数のハブと、
それぞれが対応する前記ハブに同軸的且つ相対回転不能且つ軸方向に相対移動可能に嵌合された複数のスリーブであってそれぞれが対応する前記遊転ギヤを対応する軸に対して相対回転不能に固定するために対応する前記遊転ギヤと係合可能な複数のスリーブと、
を備え、
前記各遊転ギヤの軸方向の両側面のそれぞれが、前記固定ギヤ、前記ハブ、及び、前記軸受部材における軸と一体で回転する部分の3種類の部材のうちの何れかの軸方向の側面と直接接触し得るように、前記各遊転ギヤが、それぞれが前記3種類の部材のうちの何れかである2つの部材に軸方向に挟まれて配置された、車両用変速機。 - 請求項1に記載の車両用変速機において、
前記複数の変速段として、前進用に、最も低速側の1速から最も高速側の5速までの5つの変速段を備え、
前記入力軸について、軸方向の一方側から順に、1つの前記軸受部材、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、5速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられていて、
前記出力軸について、軸方向の前記一方側から順に、1つの前記軸受部材、2速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、1速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、5速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、4速の被動ギヤとしての固定ギヤ、3速の被動ギヤとしての固定ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられた、車両用変速機。 - 請求項1に記載の車両用変速機において、
前記複数の変速段として、前進用に、最も低速側の1速から最も高速側の5速までの5つの変速段を備え、
前記入力軸について、軸方向の一方側から順に、1つの前記軸受部材、1速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、2速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、5速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、3速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、4速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられていて、
前記出力軸について、軸方向の前記一方側から順に、1つの前記軸受部材、1速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、2速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、5速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、3速の被動ギヤとしての固定ギヤ、4速の被動ギヤとしての固定ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられた、車両用変速機。 - 請求項1に記載の車両用変速機において、
前記複数の変速段として、前進用に、最も低速側の1速から最も高速側の5速までの5つの変速段を備え、
前記入力軸について、軸方向の一方側から順に、1つの前記軸受部材、4速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、3速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、5速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、2速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、1速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられていて、
前記出力軸について、軸方向の前記一方側から順に、1つの前記軸受部材、4速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、3速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、5速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、2速の被動ギヤとしての固定ギヤ、1速の被動ギヤとしての固定ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられた、車両用変速機。 - 請求項1に記載の車両用変速機において、
前記複数の変速段として、前進用に、最も低速側の1速から最も高速側の5速までの5つの変速段を備え、
前記入力軸について、軸方向の一方側から順に、1つの前記軸受部材、3速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、4速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、5速の駆動ギヤとしての固定ギヤ、1速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、2速の駆動ギヤとしての遊転ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられていて、
前記出力軸について、軸方向の前記一方側から順に、1つの前記軸受部材、3速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、4速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1つの前記ハブ、5速の被動ギヤとしての遊転ギヤ、1速の被動ギヤとしての固定ギヤ、2速の被動ギヤとしての固定ギヤ、及び1つの前記軸受部材が設けられた、車両用変速機。 - 請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載の車両用変速機において、
前記複数の固定ギヤの全ては、鍛造により対応する軸と一体成形されることにより、前記対応する軸に設けられた、車両用変速機。
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JP2010145759A JP2012007698A (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 車両用変速機 |
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-
2010
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