JP2017052517A - キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】二重容器の口部に外嵌されるキャップ本体11と、キャップ本体11に設けられた注出筒12と、キャップ本体11の内部に設けられた内栓15および第1の内部弁31とを有し、内栓15は内容器内と注出筒12内とに連通する連通部29を有し、第1の内部弁31は連通部を覆う第1の弁体33を有し、第1の弁体33に流通孔35が形成され、第1の弁体33が閉位置Sから開位置Oに至るまでの変形途中である場合、連通部29と注出筒12との間が第1の弁体33で遮断されている状態が維持される。
【選択図】図2
Description
中栓106には吐出孔108が形成されている。また、弁装置107は、嵌着部109と、円板部110と、円板状の吐出弁111と、吸込弁(図示省略)とを有している。吐出弁111は、吐出孔108を開閉する弁であり、連結部113を介して上下方向へ揺動自在に嵌着部109に設けられている。また、吸込弁は空気流入孔114と空気流入路115との間を開閉する弁である。
二重容器の口部に外嵌されるキャップ本体と、
キャップ本体に設けられた注出筒と、
注出筒の先端部に開口する注出口を開閉する蓋と、
キャップ本体の内部に設けられて二重容器の口部に嵌め込まれる内栓と、
キャップ本体の内部に設けられた第1の内部弁とを有し、
内栓は内容器の内部と注出筒の内部とに連通する連通部を有し、
第1の内部弁は内栓の連通部を覆う第1の弁体を有し、
第1の弁体に流通孔が形成され、
第1の弁体は、注出筒内に膨出する開位置と、開位置とは反対方向に退入する閉位置とに変形自在であるとともに、閉方向へ付勢されており、
第1の弁体が閉位置の場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されるものである。
本第2発明におけるキャップは、連通部は、一端部が内容器の内部に連通するとともに他端部が注出筒の内部に連通する内筒部であり、
第1の弁体は内筒部の他端開口部を覆い、
第1の弁体は、内筒部内に凹形状に退入する閉位置と、注出筒内に凸形状に膨出する開位置とに変形自在であり、
第1の弁体が閉位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されるものである。
注出流路の直径が収容部の直径よりも小さく、
流通孔は内筒部の他端部に面した第1の弁体の円周上に複数形成され、
内筒部内から流通孔を通って注出筒内の収容部に流れた内容液を注出流路へ案内する案内面が注出筒内に形成されているものである。
流通孔は、第1の弁体の径方向において、突部よりも外側に位置し、
第1の弁体が閉位置の場合、突部が内筒部の他端部に圧接して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、突部が内筒部の他端部から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、突部が内筒部の他端部に圧接して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されるものである。
キャップ本体の内部に、吸気口と内容器および外容器の間とに連通する連通流路と、吸気口を開閉する第2の内部弁とが設けられており、
第2の内部弁は第1の内部弁と一体に形成されているものである。
第2の内部弁は、キャップ本体と内栓との間に固定される支持部材と、支持部材に設けられた弾性変形自在な第2の弁体とを有し、
第2の弁体の基端部が支持部材に設けられ、
内容器と外容器との間の圧力が大気圧よりも高くなると、第2の弁体の遊端部がキャップ本体の内面に圧接して吸気口を閉じ、
内容器と外容器との間の圧力が大気圧よりも低くなると、第2の弁体の遊端部がキャップ本体の内面から離間して吸気口を開くものである。
吸気口と連通流路とが微小隙間を通じて連通しているものである。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1〜図3に示すように、1は、可撓性を有する柔軟で変形可能な内容器2と、可撓性を有する弾性変形可能な外容器3とを有する二重容器である。二重容器1の口部4にはキャップ5が設けられている。
図1,図2,図5〜図7に示すように、内部弁装置16は、シリコンゴム等の弾性部材を材質とし、第1の内部弁31と第2の内部弁32とを有している。第1の内部弁31は、断面がM形状の弁であり、内筒部29の他端開口部30を覆う円形の第1の弁体33と、円筒状の第1の支持筒34とを有している。内筒部29は第1の支持筒34の一端部から第1の支持筒34内に挿入され、第1の弁体33の外周部は第1の支持筒34の他端部に一体に設けられている。
図1に示すように、蓋14を開き、二重容器1を押圧操作(スクイズ)して外容器3を変形させ、内容器2と外容器3との間37の圧力が大気圧よりも高くなると、図13に示すように、第2の弁体41がキャップ本体11の天板部21の内面に圧接して吸気口23を閉じるため、二重容器1の内圧が上昇し、第1の弁体33が、内筒部29内に凹形状に退入する閉位置S(図2の実線参照)から、注出筒12内に凸形状に膨出する開位置O(図2の仮想線参照)に変形する。これにより、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の弁体33の流通孔35を介して連通し、内容器2内の内容液47が、内筒部29内から流通孔35を通って注出筒12内へ流れ、注出口13から注出される。
第2の実施の形態では、図15に示すように、第1の弁体33は、閉位置Sにおいて内筒部29の他端部に全周にわたり圧接する円環状の突部60を有している。各流通孔35は、第1の弁体33の径方向において、突部60よりも外側に位置している。
蓋14を開き、二重容器1を押圧操作した際、第1の弁体33が閉位置S(図15参照)から開位置O(図17参照)に至るまでの変形途中において、図16に示すように、突部60が内筒部29の他端部に圧接して、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の弁体33で遮断されている状態が維持され、図17に示すように、第1の弁体33が開位置Oに達すると、突部60が内筒部29の他端部から離間して、内筒部29内と注出筒12内との間が第1の弁体33の流通孔35を介して連通する。このため、二重容器1を押圧操作したとき、第1の弁体33が閉位置Sから開位置Oに達するのに要する時間だけ遅れて、内筒部29内と注出筒12内との間が流通孔35を介して連通する。
これにより、二重容器1を押圧操作してから、内容器2内の内容液47が注出口13から注出されるまでの間に時間的なずれ(遅れ)が発生するため、二重容器1を押圧操作してから内容液47が注出口13から注出されるまでに時間的余裕があり、内容液47がいきなり注出口13から注出されるのを防止することができる。
2 内容器
3 外容器
4 口部
5 キャップ
11 キャップ本体
12 注出筒
13 注出口
14 蓋
15 内栓
23 吸気口
29 内筒部(連通部)
30 他端開口部
31 第1の内部弁
32 第2の内部弁
33 第1の弁体
35 流通孔
37 内容器と外容器との間
38 連通流路
40 第2の支持筒(支持部材)
41 第2の弁体
45 収容部
46 注出流路
47 内容液
48 案内面
60 突部
A 閉方向
S 閉位置
O 開位置
Claims (7)
- 変形可能な内容器と外容器とを有する二重容器の口部に装着されるキャップであって、
二重容器の口部に外嵌されるキャップ本体と、
キャップ本体に設けられた注出筒と、
注出筒の先端部に開口する注出口を開閉する蓋と、
キャップ本体の内部に設けられて二重容器の口部に嵌め込まれる内栓と、
キャップ本体の内部に設けられた第1の内部弁とを有し、
内栓は内容器の内部と注出筒の内部とに連通する連通部を有し、
第1の内部弁は内栓の連通部を覆う第1の弁体を有し、
第1の弁体に流通孔が形成され、
第1の弁体は、注出筒内に膨出する開位置と、開位置とは反対方向に退入する閉位置とに変形自在であるとともに、閉方向へ付勢されており、
第1の弁体が閉位置の場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、内栓の連通部と注出筒との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されることを特徴とするキャップ。 - 連通部は、一端部が内容器の内部に連通するとともに他端部が注出筒の内部に連通する内筒部であり、
第1の弁体は内筒部の他端開口部を覆い、
第1の弁体は、内筒部内に凹形状に退入する閉位置と、注出筒内に凸形状に膨出する開位置とに変形自在であり、
第1の弁体が閉位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されることを特徴とする請求項1記載のキャップ。 - 注出筒内に、第1の弁体を収納する収容部と、収容部から注出口に連通する注出流路とが形成され、
注出流路の直径が収容部の直径よりも小さく、
流通孔は内筒部の他端部に面した第1の弁体の円周上に複数形成され、
内筒部内から流通孔を通って注出筒内の収容部に流れた内容液を注出流路へ案内する案内面が注出筒内に形成されていることを特徴とする請求項2記載のキャップ。 - 第1の弁体は閉位置において内筒部の他端部に全周にわたり圧接する突部を有し、
流通孔は、第1の弁体の径方向において、突部よりも外側に位置し、
第1の弁体が閉位置の場合、突部が内筒部の他端部に圧接して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断され、
第1の弁体が開位置の場合、突部が内筒部の他端部から離間して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体の流通孔を介して連通し、
第1の弁体が閉位置から開位置に至るまでの変形途中である場合、突部が内筒部の他端部に圧接して、内筒部内と注出筒内との間が第1の弁体で遮断されている状態が維持されることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のキャップ。 - キャップ本体に、外気を内容器と外容器との間に吸入する吸気口が形成され、
キャップ本体の内部に、吸気口と内容器および外容器の間とに連通する連通流路と、吸気口を開閉する第2の内部弁とが設けられており、
第2の内部弁は第1の内部弁と一体に形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のキャップ。 - 吸気口と連通流路とはキャップ本体の周方向における一箇所に形成され、
第2の内部弁は、キャップ本体と内栓との間に固定される支持部材と、支持部材に設けられた弾性変形自在な第2の弁体とを有し、
第2の弁体の基端部が支持部材に設けられ、
内容器と外容器との間の圧力が大気圧よりも高くなると、第2の弁体の遊端部がキャップ本体の内面に圧接して吸気口を閉じ、
内容器と外容器との間の圧力が大気圧よりも低くなると、第2の弁体の遊端部がキャップ本体の内面から離間して吸気口を開くことを特徴とする請求項5記載のキャップ。 - 内容器と外容器との間の圧力が大気圧と同じであるとき、第2の弁体の遊端部とキャップ本体の内面との間に微小隙間が形成され、
吸気口と連通流路とが微小隙間を通じて連通していることを特徴とする請求項6記載のキャップ。
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