JP4738842B2 - 注出容器 - Google Patents
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Description
また、吐出弁の実施例として、弁部材の吐出弁が、上方に向けラッパ状、あるいは円錐状に拡径する弁であって、中栓の栓体が、吐出弁の中央開口と係合して流路を閉鎖するようにしたことを特徴とする構成を採用する。
容器本体の押圧解除により、直ちに吐出弁を閉鎖するとともに、負圧解除弁を開放して、空気導入孔を通じて容器内に外気を吸入し、負圧を解くことができるので、容器内が負圧になっても、注出口から内容液が容器内に逆流することを防止することができる。
注出容器内には、内容液として目薬などが収納されている。
口筒部3の外周面には、ねじ4が設けられている。
注出筒部7は、筒部8と、縮径された注出部9とから形成されている。
注出口12下方には、数カ所の連結片14を介して栓体15が垂設されており、栓体15と注出口12の間には、連通口16が形成されている。
筒部8の所定の位置には、空気導入孔17が穿設されている。
また、上記の間隙に変え、筒部20の下部外周、または、中栓Bの下部内周10の筒部20に対応する部分に凹条を設けて、空気通路としてもよい。
頂壁25の下面中央には、中栓Bの注出口12上方に挿入され、注出口12を封鎖する封体28が垂設されている。
下部側周壁27の内周には、容器本体Aの口筒部3のねじ4と螺合するねじ30が設けられ、下部側周壁27の内周下端には、容器本体Aの段部2外周に当接するシール部31が突設されている。
容器の組立方法は、まず始めに、中栓Bに下部内周10下方より弁部材Cを装着する。
弁部材Cの装着時には、弁部材Cの嵌合突条23が中栓Bの上部内周11の嵌合凹部13と嵌合し、弁部材Cが抜け落ちることを阻止するとともに、中栓Bの栓体15が弁部材Cの吐出弁21の上部内周に当接し、吐出弁21の上部を押し広げ、弁部材Cの吐出弁21が中栓Bの栓体15を被嵌する。
また、負圧解除弁22の下端外周は、中栓B内周の所定の個所に係止される。
その際、中栓Bの嵌挿筒部6外周面と鍔部5下面とが、容器本体Aの口筒部3内周面、および上端に嵌合することによって、容器本体Aに中栓Bが締着される。
以上のようにして、内容液を充填した注出容器が得られる。
その際、容器内の内容液は、中栓Bの下部内周10内の弁部材C内に導入される。
弁部材Cの吐出弁21が中栓Bの栓体15に被嵌して流路を閉鎖するとともに、弁部材Cの負圧解除弁22が中栓Bの下部内周10に密着し、容器内を密封しているので、内容液が、容器外部に流出することは阻止される。
容器内の内容液は、間隙を流路eとして上部内周11内に入り、注出口12と栓体15の間の連通口16を通り、注出口12より容器外部に注出される。
容器内が負圧になると同時に、図6に示すように、弁部材Cの吐出弁21が復元して中栓Bの栓体15との間隙がなくなり、流路eが閉鎖される。
間隙を流路fとして、容器内が負圧であるので、中栓Bの空気導入孔17から入った空気が流路fを通り、容器内に導入される。
このことにより、図4に示すように、弁部材Cの吐出弁21と中栓Bの栓体15との密着とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
さらに、オーバーキャップDのシール部31が容器本体Aの段部2と係合し、オーバーキャップD内を密封しているので、空気中の塵埃や雑菌がオーバーキャップD内に侵入することを阻止するとともに、内容液中の水分が蒸発することを防止している。
図7において、Aaは容器本体、Baは中栓、Caは弁部材、Daはオーバーキャップである。
また、間隙に変え、筒壁37、または中栓Baの下部内周10aに凹条を設けて、空気通路としてもよい。
その際、弁部材Caの嵌合突条38が中栓Baの上部内周11aの嵌合凹部13aと嵌合し、弁部材Caが抜け落ちることを阻止する。
さらに、弁部材Caの負圧解除弁40上面が中栓Baの嵌挿筒部6a下端面に当接し、密着する。
中栓Baと弁部材Caの関係以外は、前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
開蓋した容器を倒立させた際には、弁部材Caの吐出弁39が中栓Baの栓体15aに被嵌して液流路を閉鎖するとともに、弁部材Caの負圧解除弁40が中栓Baの嵌挿筒部6a下端面に密着し、容器内を密封しているので、内容液が容器外部に流出することを阻止している。
容器内の内容液は、間隙を流路として上部内周11a内に入り、注出口12aと栓体15aの間の連通口16aを通り、注出口12aより容器外部に注出される。
容器内が負圧であるので、中栓Baの空気導入孔17aから入った空気が間隙を通り、容器内に導入される。
このことにより、弁部材Caの吐出弁39と中栓Baの栓体15aとの密封とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
図8において、Abは容器本体、Bbは中栓、Cbは弁部材、Dbはオーバーキャップ、Gは中栓Bbに連設された栓部材である。
注出筒部45は、筒部46と、縮径された注出部47とから形成されている。
注出口12b下部から上部内周11b上部の間には、中央に向けて、栓部材Gを取着するための凹部48を設けた複数の連結片49が配設されている。
筒部46の所定の位置には、空気導入孔17bが穿設されている。
筒壁50の外周と中栓Bbの下部内周10bとの間には間隙が設けられ、空気導入孔17bに通じる空気通路が形成されている。
また、間隙に変え、筒壁50の外周、または、中栓Bbの下部内周10bに凹条を設けて、空気通路としてもよい。
嵌合部56は、中栓Bbの内周に設けられた連結片49の凹部48に嵌合し、栓部材Gを中栓Bbに装着するようにしている。
栓部57には、軸部55の側周から水平に弁座58が形成され、該弁座58に、弁部材Cbの吐出弁51の下面が当接するようになっている。
その際、弁部材Cbの嵌合突条52が中栓Bbの上部内周11bの嵌合凹部13bと嵌合し、弁部材Cbが抜け落ちることを阻止する。
また、弁部材Cbの負圧解除弁53上面は中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面に当接し、密着する。
その際、栓部材Gの嵌合部56が、中栓Bbの内周に配設された連結片49の凹部48に嵌合し、栓部材Gが抜け落ちることを阻止する。
また、栓部材Gの栓部57の弁座58に、弁部材Cbの吐出弁51の下面が当接し、密着する。
中栓Bbと弁部材Cbと栓部材Gの関係以外は、前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
開蓋した容器を倒立させた際には、弁部材Cbの吐出弁51が栓部材Gの栓部57の弁座58に密着して容器内が密封されていることとともに、弁部材Cbの負圧解除弁53が中栓Bbの嵌挿筒部6b下端面に密着しているので、内容液が容器外部に流出することを阻止している。
容器内の内容液は、間隙を流路として上部内周11b内に入り、中栓Bbに配設した連結片49の間を通り、注出口12bより容器外部に注出される。
容器内が負圧であるので、中栓Bbの空気導入孔17bから入った空気が間隙を通り、容器内に導入される。
このことにより、弁部材Cbの吐出弁51と栓部材Gの栓部57の弁座58との密着とともに、内容液が容器外部に流出することを阻止する。
第1実施例において、負圧解除弁の下端をフランジ状に突出させ、中栓の下部内周に段部を設けて、弁下端のフランジ部分を段部に係合させるようにしてもよく、或いは、スカート状の端部を円筒状として、その外周が中栓の下部内周に係合するようにしてもよい。
また、栓体の形状、吐出弁の形状は、弁座と弁との関係を満たすものであればよく、実施例として示した構成に限定されない。
B、Ba、Bb 中栓
C、Ca、Cb 弁部材
D、Da、Db オーバーキャップ
e、f 流路
G 栓部材
1、1a、1b 容器胴部
2 段部
3、3b 口筒部
4、30 ねじ
5、5b 鍔部
6、6a、6b 嵌挿筒部
7、45 注出筒部
8、20、46 筒部
9、47 注出部
10、10a、10b 下部内周
11、11a、11b 上部内周
12、12a、12b 注出口
13、13a、13b 嵌合凹部
14、49 連結片
15、15a 栓体
16、16a 連通口
17、17a、17b 空気導入孔
21、39、51 吐出弁
22、40、53 負圧解除弁
23、38、52 嵌合突条
25 頂壁
26 上部側周壁
27 下部側周壁
28 封体
29 内筒
31 シール部
35 開口
36 頂壁部
37、50 筒壁
48 凹部
55 軸部
56 嵌合部
57 栓部
58 弁座
Claims (5)
- 内容液を収納し、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口筒部に取着される中栓と、中栓内に装着され軟材質で成形された弁部材と、容器口筒部に被嵌されるオーバーキャップとからなる注出容器であって、
中栓は、上端を鍔部とし、容器本体の口筒部内周に嵌挿される嵌挿筒部と、鍔部の内周縁に沿って立設され、上部に注出口を穿設した注出筒部と、注出口下部に連結片を介して連設された栓体と、注出筒部の下部に穿設された空気導入孔とを具備しており、
弁部材は、上部外周が前記注出筒部の上部内周に装着され、中央を液流路とした筒部と、筒部上部に設けられ、前記栓体に係合する吐出弁と、筒部下部に設けられ、前記嵌挿筒部に係合する負圧解除弁とを具備していることを特徴とする注出容器。 - 弁部材の負圧解除弁が、筒部下部から延設され、前記負圧解除弁の端部外周が中栓の嵌挿筒部内周と係合し、内圧の変化に応じて空気流路を開閉するようにしたことを特徴とする請求項1記載の注出容器。
- 弁部材の筒部下端が下方に延設され、その下端は中栓の嵌挿筒部下端とほぼ一致しており、負圧解除弁が筒部の下部から外方に延設され、前記負圧解除弁の上面が中栓の嵌挿筒部下端面と係合し、内圧の変化に応じて空気流路を開閉するようにしたことを特徴とする請求項1記載の注出容器。
- 弁部材の吐出弁が、上方に向けラッパ状、あるいは円錐状に拡径する弁であって、
中栓の栓体が、吐出弁の中央開口と係合して流路を閉鎖するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の注出容器。 - 内容液を収納し、スクイズ変形可能な容器本体と、容器本体の口筒部に取着される中栓と、中栓内に装着され軟材質で成形された弁部材と、容器口筒部に被嵌されるオーバーキャップとからなる注出容器であって、
中栓は、上端を鍔部とし、容器本体の口筒部内周に係合する嵌挿筒部と、鍔部の内周縁に沿って立設され、上部に注出口を穿設した注出筒部と、注出口下部に連結片を介して連設された栓体と、注出筒部の下部に穿設された空気導入孔とを具備し、
前記栓体は、下方に延設された軸部と、その中間部に水平板状の弁座を具えており、
弁部材は、上部外周が前記注出筒部の上部内周に装着され、中央を液流路とした筒部を具備し、
筒部の上端内周に、内方に突出する環状板状の吐出弁が設けられ、吐出弁の下面が前記弁座の上面と係合して注出口を閉鎖することを特徴とする注出容器。
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