JP6577476B2 - 滴下用ノズル及び滴下具 - Google Patents

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Description

本発明は、滴下用ノズル及び滴下具の技術に関する。
容器を横転又は反転させて、当該容器の側壁を押圧することで、当該容器内の液体をノズル先端から滴下させることのできる滴下具がある。一般的な液体の滴下具は、液体を収容する液体容器と、この液体容器の口部に嵌め込まれ、当該液体容器内の液体を滴下させるための滴下用ノズルと、を備えている。
従来の滴下用ノズルでは、液体容器の口部に密着するように挿入される外筒部と貫通穴(ノズル穴)の形成された内筒部との二重筒構造が採用されている。その理由は以下のとおりである。すなわち、ノズル穴の体積が大きいほど、液体のボタ落ちを抑制することが可能となるため、ノズル穴を長くしている。また、ボトル内に嵌めこむノズルの外径部は、弾性がなければノズルが液体容器の口部に嵌りにくく、弾性を有することにより気密性を保つことができる。そのため、外筒部と内筒部との間に空洞部分(凹部)を形成することで、外筒部に弾性を持たせるようにしている。
しかしながら、このような滴下用ノズルでは、内筒部と外筒部との間に形成される凹部に液体が侵入してしまい、液体容器内に液体の一部が残留してしまう可能性があった。すなわち、液体容器内から滴下させることのできない残液が発生してしまうという問題点があった。
この残液発生の対策として、液体の凹部内への侵入を妨げるために、例えば、特許文献1では、滴下用ノズルの凹部内において、内筒部の外壁と外筒部の内壁とに連設する複数の板状部を放射状に設けることが提案されている。また、例えば、特許文献2では、滴下用ノズルの凹部の開口を閉止部材で塞ぐことが提案されている。
国際公開第2012/063798号 特開2012−110591号公報
しかしながら、特許文献1で例示される滴下用ノズルでは、凹部の開口が開放されているため、互いに隣接する板状部の間の隙間に液体が侵入してしまう可能性がある。よって、このような滴下用ノズルでは、残液発生への高い抑止効果を期待することができなかった。一方、特許文献2で例示される滴下用ノズルでは、凹部の開口を閉止部材で塞ぐため、残液発生への高い抑止効果を期待することができる。ただし、このような滴下用ノズルでは、ノズル本体とは別の部材を利用するために、ノズルの部品点数が増えてしまい、コストが高くなってしまうという問題点があった。なお、このような問題点は、特許文献1および2で例示される点眼容器に用いられるノズルに限らず、液体を滴下する容器に用いられるノズル全般に該当する。
本発明は、一側面では、このような点を考慮してなされたものであり、製造時の部品点数が少なく、残液の発生を抑制可能な滴下用ノズルを提供することを目的とする。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る滴下用ノズルは、液体容器の口部に取り付けられ、該液体容器内の液体を滴下するための滴下用ノズルであって、上下方向に貫通し、前記液体の流路となる貫通穴を有する内筒部と、前記内筒部の径方向外側に配置され、かつ、前記内筒部と上端部側で連結されて、前記内筒部との間に下側に開口する凹部を形成するとともに、前記口部に固定される外筒部と、前記内筒部の下端部に連結され、前記凹部の開口を塞ぐように径方向外方に延びる弁部と、を備える。
当該構成に係る滴下用ノズルでは、液体の流路となる貫通穴を有する内筒部と液体容器の口部に固定される外筒部との間に形成される凹部の開口は、内筒部の下端から径方向外方に延びる弁部によって塞がれる。したがって、当該構成によれば、ノズル本体とは別の部材を用いることなく、凹部の開口を塞ぐことができる。そのため、残液の発生を抑制可能な滴下用ノズルを低コストで提供することができる。
また、上記一側面に係る滴下用ノズルの別の形態として、前記弁部は、前記外筒部の下端外縁を覆うように折り返されることで、前記凹部の開口を塞いでもよい。当該構成によれば、外筒部の下端外縁を覆うように弁部を折り返して、外筒部と弁部との間に生じる隙間を塞ぐことで、残液の発生を抑制する効果を高めることができる。
また、上記一側面に係る滴下用ノズルの別の形態として、前記弁部は、斜め下方に延び、先端部が前記口部の内周面に接触することで、前記凹部の開口を塞ぐように構成されてもよい。当該構成によれば、単純な構造の弁部によって凹部の開口を塞ぐことができる。そのため、残液の発生を抑制できる簡易な構造の滴下用ノズルを提供することができる。
また、上記一側面に係る滴下用ノズルの別の形態として、前記弁部は、断面花びら状に形成されてもよい。ここで、断面花びら状とは、例えば、複数の円弧を周方向に連結することで、径方向内方に窪む少なくとも1つの凹部を外周面に有する状態を示す。当該構成に係る滴下用ノズルは、例えば、射出成形により一体的に形成される。この射出成形の金型から固化した成形品を取り出す際には、内筒部の下端部から径方向外方に延びる弁部は、弁部よりも径の小さい内筒部を成形する領域を通過する。そのため、射出成形の金型から取り出す際にこの弁部に余計な力がかかってしまい、成形品の弁部が所望の形状から変形してしまうという不具合が生じてしまう可能性がある。これに対して、当該構成によれば、射出成形の金型から取り出す際に滴下用ノズルの弁部に作用する力を凹部から逃がすことができる。そのため、射出成形において不具合の生じにくい滴下用ノズルを提供することができる。
また、上記一側面に係る滴下用ノズルの別の形態として、前記弁部は軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されてもよい。当該構成によれば、弁部内に発生する応力をこの蛇腹を利用して逃がすことができる。そのため、耐久性の高い滴下用ノズルを提供することができる。
また、本発明の一側面に係る液体の滴下具は、口部が設けられ、液体を収容する液体容器と、前記液体容器の口部に取り付けられる滴下用ノズルであって、上記いずれかの形態に係る滴下用ノズルと、を備える。当該構成によれば、残液の発生を抑制可能な滴下用ノズルを低コストで提供することができる。
本発明によれば、残液の発生を抑制可能な滴下用ノズルを製造時の部品点数が少なくすることができ、そのため、低コストで提供することができる。
図1は、実施の形態に係る滴下用ノズルを例示する正面図である。 図2は、実施の形態に係る滴下用ノズルを例示する断面図である。 図3は、実施の形態に係る滴下用ノズルを例示する下面図である。 図4は、実施の形態に係る滴下具を例示する断面図である。 図5Aは、実施の形態に係る滴下用ノズルを作製する過程を例示する。 図5Bは、実施の形態に係る滴下用ノズルを作製する過程を例示する。 図5Cは、実施の形態に係る滴下用ノズルを作製する過程を例示する。 図5Dは、実施の形態に係る滴下用ノズルを作製する過程を例示する。 図5Eは、実施の形態に係る滴下用ノズルを作製する過程を例示する。 図6は、変形例に係る滴下用ノズルを例示する正面図である。 図7は、変形例に係る滴下用ノズルを例示する断面図である。 図8は、変形例に係る滴下用ノズルを例示する下面図である。 図9は、変形例に係る滴下用ノズルを例示する正面図である。 図10は、比較例に係る滴下用ノズルを例示する断面図である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形が行われてもよい。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
§1 構成例
まずは、図1〜図4を用いて、本実施形態に係る滴下用ノズル3の構成例を説明する。図1は、本実施形態に係る滴下用ノズル3を例示する正面図である。図2は、本実施形態に係る滴下用ノズル3を例示する断面図である。図3は、本実施形態に係る滴下用ノズルを例示する下面図である。図4は、本実施形態に係る滴下具1を例示する断面図である。なお、説明の便宜のため、図1〜図4それぞれの上下方向を「上下」と、左右方向を「左右」とも称することとする。図1〜図4それぞれの上下方向は、滴下用ノズル3の軸方向に相当する。
本実施形態に係る滴下用ノズル3は、図4で例示される液体容器2の口部21に取り付けられ、当該液体容器2内の液体11を滴下するためのノズルである。図1及び図2で例示されるように、本実施形態に係る滴下用ノズル3は、上端部側に円筒状で厚肉の上筒部31と、この上筒部31の下端部側の外周面から径方向外方に延出する円板状のフランジ部33と、を備えている。
上筒部31は、上端部側の外径が下端部側よりも小さく形成されており、かつ、上面が緩やかな球面上に上方へ膨出して形成されている。上筒部31の下端には円筒状の内筒部34が連結しており、上筒部31の中空部は内筒部34の中空部に連通している。これにより、上筒部31の上端側及び内筒部34の下端側に開口し、上下方向に貫通する貫通穴32が形成されている。
より詳細には、内筒部34は、上筒部31の下端部から延出して形成されており、下方に行くにしたがって徐々に外径が小さくなっている。そして、内筒部34の下端部には隔壁部37が設けられており、その隔壁部37には上下方向に貫通し、内筒部34の中空部(貫通穴32)に連通する小穴38が形成されている。
貫通穴32は、上筒部31の上端部側に開口しており、下方に行くにしたがって徐々に径が小さくなっている。また、貫通穴32は、小穴38を介して、内筒部34の下端部側に開口している。これにより、貫通穴32は、滴下用ノズル3の上下方向に貫通し、液体容器2内の液体11の流路となっている。
なお、貫通穴32及び小穴38の大きさ及び形状は、液体容器2内の液体11を適切な量だけ滴下できるように適宜調節されてよい。例えば、小穴38の直径が0.3mm、貫通穴32の上端開口部の直径が2.0mm、貫通穴32の流路の長さ(上下方向の長さ)が13.8mmに設定されてもよい。
一方、フランジ部33の下端部には円筒状の外筒部35が連結している。外筒部35は、内筒部34を取り囲むように、当該内筒部34の径方向外側に配置されており、フランジ部33の下端部から内筒部34の下端部とほぼ同じ位置まで延出して形成されている。この外筒部35は、図4で例示されるように、液体容器2の口部21に固定される部位である。
そのため、外筒部35の外径は、液体容器2の口部21の内径に対応するように設定されている。ただし、外筒部35の下端部の外径は、口部21に挿入しやすいように、下方に行くにしたがって小さくなるように構成されている。そして、外筒部35の外周面には、滴下用ノズル3の抜け防止や液体容器との気密性を保つために、周方向に沿って径方向外方に延びる円環状の凸部351が設けられている。
また、外筒部35は、図2及び図4で例示されるように、フランジ部33を介して内筒部34と上端部側で連結されている。これにより、この外筒部35と内筒部34との間には、下側に開口する円環状の凹部36が形成されている。すなわち、滴下用ノズル3は、内筒部34と外筒部35との二重筒構造になっている。
凹部36は、外筒部35と内筒部34との間に形成される空洞領域である。外筒部35の上端部の内径は、上方に行くにしたがって小さくなるように構成されている。また、内筒部34の外径は、下方に行くにしたがって徐々に小さくなるように構成されている。そのため、凹部36は、上方に行くにしたがって幅が狭くなるように構成されている。
ここで、この凹部36への液体11の侵入が、液体容器2から滴下させることのできない残液の発生する原因となる。そこで、本実施形態では、この凹部36への液体11の侵入を妨げるために、当該凹部36の開口を塞ぐように、内筒部34の下端部から径方向外方に延びるラッパ状の弁部39が設けられている。
本実施形態に係る弁部39は、断面円環状に形成されており、図1で例示されるように、滴下用ノズル3の内側から外側に飛び出すように、内筒部34の下端部から斜め下方向に直線状に延びている。これにより、弁部39の外径は、軸方向下方に行くにしたがって大きくなるように構成されており、弁部39の下端部の外径は、図3で例示されるように、外筒部35の下端部の外径(図3の点線)よりも大きくなっている。
そのため、滴下用ノズル3を液体容器2の口部21に取り付けた状態では、図4で例示されるように、弁部39の先端部は液体容器2の口部21の内周面に接触する。そのため、滴下用ノズル3を液体容器2の口部21に取り付けた状態において、凹部36の領域と液体11の通過する領域とがこの弁部39によって完全に遮断される。すなわち、凹部36の開口は、弁部39によって完全に塞がれた状態になる。これにより、本実施形態では、凹部36への液体11の侵入を妨げることができる。
本実施形態に係る滴下用ノズル3は、上記のような各構成要素を備えることで、液体容器2内の液体11を滴下させることができる。なお、滴下用ノズル3の各構成要素は、後述する射出成形等によって一体形成される。すなわち、上記弁部39は、一体形成される滴下用ノズル3の一構成要素として形成される。
(使用状態)
次に、本実施形態に係る滴下用ノズル3の使用状態を説明する。図4で例示されるように、本実施形態に係る滴下用ノズル3は、液体容器2の口部21に取り付けられて、滴下具1の一構成要素として利用される。すなわち、本実施形態に係る滴下具1は、液体11を収容する液体容器2と、液体容器2の口部21に取り付けられる滴下用ノズル3と、を備える。
滴下具1は、液体を滴下させるための器具であり、例えば、目薬を点眼するための点眼具である。また、液体11は、例えば、目薬等の薬液である。ただし、滴下具1の利用形態及び液体11の種類はこのような例に限定される訳ではなく、実施の形態に応じて適宜選択されてもよい。滴下用ノズル3は、液体を滴下する容器に広く利用可能である。
液体容器2は、例えば、熱可塑性樹脂によって一体形成され、液体11を収容する収容部22と、滴下用ノズル3の取り付けられる口部21と、を備えている。収容部22は、例えば、円筒状に形成され、下端部側で閉塞しており、上端部側で開口している。これにより、収容部22は、液体11を収容する内部空間を備える。そして、この収容部22の上端部側には、上下方向に開口した円筒状の口部21が連結している。
口部21は、収容部22の上端部から上方に延出するように形成されており、上下方向に開口した中空部を備える。この口部21の中空部は、収容部22の内部空間と連通している。そのため、液体容器2を横転又は反転させることによって、内部空間に収容された液体11は、口部21の中空部に流れ込むことができるようになっている。
滴下用ノズル3は、このような液体容器2の口部21に取り付けられる。具体的には、滴下用ノズル3は、図4に例示されるように、フランジ部33の下端面に口部21の上端面が接触するまで、口部21の中空部に嵌め込まれる。そうすると、滴下用ノズル3の外筒部35の外周面に設けられた凸部351が抜け止めとなって、滴下用ノズル3は口部21に固定される。ここで、外筒部35と内筒部34との間には空洞領域(凹部36)が設けられているため、外筒部35は径方向に弾性変形可能である。そのため、外筒部35を口部21に液密に固定する際に、口部21にクラックが生じるのを防止することができる。
この滴下具1の液体容器2から液体11を滴下させるためには、利用者は、液体容器2を挟持して、当該液体容器2を横転又は反転させる。そして、利用者は、当該液体容器2の壁面を押圧することで、液体容器2内の圧力を高める。これにより、液体容器2内の液体11は、滴下用ノズル3の貫通穴32を通って、ノズル先端(貫通穴32の上端側の開口)から滴下する。
ここで、滴下用ノズル3には、内筒部34と外筒部35との間に、液体容器2側に開口した凹部36が設けられている。そのため、液体容器2を横転又は反転させた際に、液体11がこの凹部36内に侵入してしまう可能性がある。上述のとおり、液体11がこの凹部36内に侵入してしまうと、液体容器2から滴下させることのできない残液が発生してしまう。
これに対して、本実施形態では、内筒部34の下端部から径方向外方に延びる弁部39が設けられている。特に、本実施形態では、弁部39は、先端部が口部21の内周面に接触することで、凹部36の開口を塞ぐように構成されている。そのため、液体容器2の収容部22から口部21の方に流れてくる液体11は、弁部39の内周面によって、凹部36への侵入を妨げられ、貫通穴32の下端部側の開口(小穴38)の方に導かれる。したがって、本実施形態によれば、凹部36への液体11の侵入を妨げ、液体容器2内における残液発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、弁部39は、射出成形等によって一体形成される滴下用ノズル3の一構成要素に過ぎない。そのため、滴下用ノズル3の部品点数を増やすことなく、即ち、別部材を用いることなく、凹部36の開口を塞ぎ、液体容器2内における残液発生を抑制することができる。よって、本実施形態によれば、残液発生を抑制可能な滴下用ノズルを低コストで提供することができる。
更に、凹部36の開口を塞ぐ弁部39は、複雑な形状ではなく、単に斜め下方に延びる形状に過ぎない。すなわち、本実施形態では、単純な構造の弁部39によって、凹部36の開口を塞ぎ、残液の発生を抑制することができる。よって、本実施形態によれば、残液の発生を抑制できる簡易な構造の滴下用ノズルを提供することができる。
なお、滴下具1は、貫通穴32に封をするため、口部21に取り付けるキャップ(不図示)を備えてもよい。このキャップを滴下具1に取り付けるため、図4で例示されるように、口部21の外周面には、径方向外方に突出するネジ山211が設けられてもよい。そして、キャップの内周面には、口部21の外周面に設けられるネジ山211に対応するネジ溝が設けられてもよい。
§2 作製方法
次に、図5A〜図5Eを用いて、本実施形態に係る滴下用ノズル3の作製方法の一例を説明する。図5A〜図5Eはそれぞれ、滴下用ノズル3を作製する過程を例示する。図5A〜図5Eで例示されるように、本実施形態に係る滴下用ノズル3の各構成要素は、成形ユニット80を用いた射出成形によって一体形成される。なお、図5A〜図5Eにおける成形ユニット80の構成は、模式的に例示されているに過ぎず、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が可能である。
図5Aは、成形ユニット80が開いた状態を例示する。また、図5Bは、成形ユニット80が閉じた状態を例示する。本実施形態に係る射出成形のための成形ユニット80は、滴下用ノズル3の上側の構成要素を形成するための上側成形金型81と、下側の構成要素を形成するための下側成形金型82と、を備えている。そのため、この成形ユニット80を用いて滴下用ノズル3を射出成形する場合には、まず、図5Aで例示される開いた状態の成形ユニット80を、図5Bで例示されるように閉じて、滴下用ノズル3の材料を流し込める状態にする。
なお、成形ユニット80が開いた状態とは、図5Aで例示されるように、上側成形金型81と下側成形金型82とが離された状態を指す。また、成形ユニット80が閉じた状態とは、図5Bで例示されるように、滴下用ノズル3を成形するために、上側成形金型81と下側成形金型82とが近接した状態を指す。図5A及び図5Bで例示される成形ユニット80では、上側成形金型81によって、上筒部31、貫通穴32、フランジ部33の上部、及び小穴38が形成される。また、下側成形金型82によって、フランジ部33の下部、内筒部34の外形、外筒部35、隔壁部37、及び弁部39が形成される。
次に、図5Cで例示されるように、滴下用ノズル3の材料を成形ユニット80に流し込む。図5Cは、成形ユニット80に滴下用ノズル3の材料が流し込まれた状態を例示する。滴下用ノズル3の材料は、実施の形態に応じて適宜選択されてもよく、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖上低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートなどの熱可塑性樹脂であってもよい。
滴下用ノズル3の材料として熱可塑性樹脂を利用する場合には、例えば、材料となる樹脂を高温にして溶融する。そして、低温の成形ユニット80に溶融した樹脂を流し込むことで、流し込んだ樹脂を冷却し、固化させる。これによって、滴下用ノズル3の成形品が作製される。
最後に、図5D及び図5Eで例示されるように、滴下用ノズル3の成形品を成形ユニット80から取り出すことで、滴下用ノズル3の作製工程が終了する。図5Dは、成形ユニット80から成形品を取り出す途中の状態を例示する。また、図5Eは、成形ユニット80から成形品を完全に取り出した状態を例示する。
なお、滴下用ノズル3の弁部39は、内筒部34の下端部から径方向外方に延びるように形成される。つまり、弁部39の外径は、連結している内筒部34の外径よりも大きくなっている。そのため、図5Dで例示されるように、下側成形金型82から成形品を引き抜く際には、弁部39は、内筒部34を成形する領域821の形に合わせて変形しつつ、この領域821を通過する。そして、図5Eで例示されるように、下側成形金型82から成形品を引き抜き終わると、弁部39は、内筒部34を成形する領域821からの外力から開放されて、元の形に戻る。
§3 変形例
以上、本発明の実施形態を説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。すなわち、上記液体容器2及び滴下用ノズル3の各構成に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換、及び追加が行われてもよい。また、上記液体容器2及び滴下用ノズル3の各構成要素の形状及び大きさも、実施の形態に応じて、適宜、設定されてもよい。
例えば、上記実施形態では、弁部39は、口部21の内周面に接触することで、凹部36の開口を完全に塞いでいる。しかしながら、凹部36の開口を一部でも塞ぐことができれば、凹部36への液体11の侵入を妨げることは可能である。そのため、弁部39は、上記実施形態のような凹部36の開口を完全に塞ぐ形状に限定されなくてもよく、凹部36の開口の一部を塞ぐような形状であってもよい。また、外筒部35の下端部は内筒部34の下端部よりも下方に構成されてもよい。この場合に、弁部39は、凹部36の開口の少なくとも一部を塞ぐように、内筒部34の下端部から外筒部35の内周面に近接又は接触するように構成されてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、弁部39は、斜め下方向に延びた状態で凹部36の開口を塞いでいる。しかしながら、凹部36の開口を塞ぐ際の弁部39の状態は、このような例に限定される訳ではなく、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。例えば、図6及び図7に示されるように、弁部39は、少なくとも一部が折り返された状態で、凹部36の開口を塞いでもよい。
図6は、変形例に係る滴下用ノズル3を例示する正面図である。また、図7は、変形例に係る滴下用ノズル3を例示する断面図である。本変形例では、弁部39は、外筒部35の下端外縁を覆うように折り返されている。ここで、弁部39は、全体的に折り返されてもよいし、一部のみが折り返されてもよい。なお、弁部39を折り返す方法は、適宜選択されてもよく、例えば、滴下用ノズル3を床面に載置し、その状態で上方から滴下用ノズル3を押圧することで、弁部39を折り返すことができる。
上記実施形態のように、熱可塑性樹脂によって滴下用ノズル3が形成される場合には、弁部39は、弾性変形可能に構成される。そのため、斜め下方向に延びた状態で弁部39が凹部36の開口を塞いでいる場合には、弁部39が弾性変形してしまうことによって、弁部39の先端部と口部21の内周面又は外筒部35との間に隙間が生じてしまう可能性がある。
これに対して、本変形例のように折り返した状態で凹部36の開口を塞ぐ場合には、弁部39の先端部を口部21の内周面又は外筒部35に摩擦力等によって係止させることで、弁部39の形状を固定させることができる。そのため、本変形例では、弁部39の先端部と外筒部35又は口部21の内周面との間に隙間が生じてしまう可能性を低減でき、残液の発生を抑制する効果を高めることができる。
更に、本変形例では、上記実施形態から弁部39の形状に変更を加えていない。そして、弁部39を折り返す操作は、床面に載置した滴下用ノズル3を上方から押圧するという簡単な操作で済む。そのため、弁部39による残液の発生を抑制する効果を、殆どコストをかけることなく高めることができる。
なお、図6及び図7で例示される変形例では、弁部39は、外筒部35の下端外縁に接触した状態で、凹部36の開口を塞いでいる。しかしながら、外筒部35の下端外縁を覆う弁部39の状態は、このような例に限定されなくてもよい。例えば、弁部39は、少なくとも一部が折り返されて、弁部39の内周面が口部21の内周面に接触した状態で、凹部36の開口を塞いでもよい。この場合、弁部39の上端部から下端部までの長さは、外筒部35の下端外縁を覆うことができるように、内筒部34と外筒部35との間の長さに応じて適宜調節される。
また、上記実施形態に係る弁部39は断面円環状に形成されている。しかしながら、弁部39の断面形状は、実施の形態に応じて、適宜、選択されてもよい。例えば、弁部39は、断面楕円形状に形成されてもよい。また、例えば、弁部39の内周形状及び外周形状が異なってもよい。一例を挙げると、弁部39の内周面は断面円形に形成され、弁部39の外周面は周方向に凹凸を有するように形成されてもよい。また、例えば、弁部39は、断面花びら状に形成されてもよい。図8を用いて、本変形例を説明する。
図8は、変形例に係る弁部39の形状を例示する下面図である。図8で例示される弁部39は、周方向に4つの円弧が連結された形状を有している。具体的には、図8で例示される弁部39は、径方向外方に突出する円弧状の4つの凸部391と、径方向内方に窪む円弧状の4つの凹部392と、を有する。
ここで、断面花びら状とは、弁部39が少なくとも1つの凹部392を外周面に有する状態であればよい。そのため、凸部391及び凹部392の数は、1〜10等、それぞれ実施の形態に応じて適宜選択されてよい。また、凸部391及び凹部392の形状は円弧状に限定されなくてもよい。凸部391及び凹部392の形状は、例えば、三角状、矩形状等、実施の形態に応じて適宜選択されてよい。
なお、図8で例示される弁部39の下端部の外径は、凹部392の領域において、外筒部35の外径よりも小さくなっている。このように、弁部39の下端部において、外筒部35の外径よりも小さくなる領域が生じてもよい。ただし、この場合、凹部392の領域において、弁部39の先端部と口部21の内周面との間に隙間が生じてしまい、滴下用ノズル3から液体11を滴下させる際に、凹部36に液体11が侵入してしまう可能性がある。そのため、凹部392の領域においても、凸部391の領域と同様に、弁部39の下端部の外径が外筒部35の外径よりも大きくなるように構成されてもよい。
また、凹部392は、弁部39の軸方向全体に形成されてもよいし、弁部39の軸方向の一部に形成されてもよい。更に、内筒部34の外周面の形状は、弁部39の形状に対応するように構成されてもよい。すなわち、弁部39が断面花びら状に形成された場合には、内筒部34も断面花びら状に形成されてもよい。内筒部34及び弁部39は、連結された一連の構成要素である。そのため、内筒部34及び弁部39の外形を対応させることで、滴下用ノズル3の成形が容易になる。
上述したように、滴下用ノズル3を射出成形により作製する一連の工程には、図5Dで例示される、滴下用ノズル3の成形品を下側成形金型82から引き抜く工程が含まれる。弁部39の外径は内筒部34よりも大きく構成されるため、この工程において下側成形金型82から成形品を引き抜く際には、弁部39は、内筒部34を成形する領域821の形に合わせて変形しつつ通過する。そのため、弁部39を断面円環状に形成すると、この領域821から弁部39に余計な力が作用してしまい、弁部39の形状が所望の形状から変形してしまう可能性がある。すなわち、成形品の弁部39が断面円環状に形成されていない不具合が生じる可能性がある。
これに対して、本変形例では、弁部39は、断面花びら状に形成されている。すなわち、弁部39は、径方向内方に窪む少なくとも1つの凹部392を外周面に有するように形成されている。そのため、下側成形金型82の内筒部34を成形する領域821を通過する際に弁部39に作用する力をこの凹部392によって逃すことができる。そのため、本変形例によれば、射出成形において不具合の生じにくい滴下用ノズル3を提供することができる。
また、例えば、上記実施形態に係る弁部39の側壁は、斜め下方向に直線状に延びている。しかしながら、弁部39の形状は、このような例に限定されなくてもよい。例えば、弁部39の側壁は、直線状に延びるのではなく、上方向に凸又は下方向に凸となる曲線状に湾曲してもよい。また、弁部39の側壁は、凸部と凹部とが繰り返される段状に折れ曲がってもよい。弁部39の形状は、実施形態に応じて、適宜選択されてよい。
また、例えば、上記実施形態に係る弁部39は、図1〜図4で例示されるように、内筒部34に連結する根元部(上端部)から先端部(下端部)にかけて一定の肉厚で形成されている。しかしながら、弁部39の肉厚は変化してもよい。例えば、弁部39の肉厚は、根元部から先端部にかけて薄肉に徐変してもよい。また、弁部39は、周方向に延びる円環状のリブを有することで肉厚の厚くなる部分を有してもよいし、図9で例示されるように軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されてもよい。
図9は、変形例に係る弁部39を例示する正面図である。図9で例示される弁部39は、蛇腹393を有する。そのため、弁部39内に発生する応力をこの蛇腹を利用して逃がすことができる。そのため、当該変形例によれば、耐久性の高い滴下用ノズル3を提供することができる。
また、例えば、上記実施形態に係る弁部39の下端部側の面は、図1〜図4で例示されるように、面一になるように構成されている。しかしながら、弁部39の下端部の形状、このような例に限定されなくてもよい。例えば、弁部39の下端部は、軸方向に凹凸を有するように構成されてもよい。弁部39の下端部の形状は、実施の形態に応じて、適宜選択されてよい。
以下、本発明の実施例について説明する。ただし、本発明は以下の実施例に限定される訳ではない。
まず、弁部39による残液の抑制効果を評価するために、実施例1として、図1〜図4で例示される滴下用ノズル3を用意した。すなわち、弁部39が断面円環状である滴下用ノズル3を実施例1とした。そして、実施例2及び3として、図8で例示される断面花びら状の弁部39を有する滴下用ノズル3を用意した。ここで、実施例2に係る滴下用ノズル3の弁部39の凸部391及び凹部392の数はそれぞれ4個とした。また、実施例3に係る滴下用ノズル3の弁部39の凸部391及び凹部392の数はそれぞれ8個とした。
また、実施例1〜3に係る滴下用ノズル3の弁部39を、図6及び図7で例示されるように折り返すことで、実施例4〜6に係る滴下用ノズル3を用意した。すなわち、実施例4に係る滴下用ノズル3では、断面円環状に形成された弁部39が折り返されて、凹部36の開口が塞がれている。また、実施例5及び6に係る滴下用ノズル3では、断面花びら状に形成された弁部39が折り返されて、凹部36の開口が塞がれている。
一方、図10に例示されるように、比較例として、弁部を有さない滴下用ノズル100を用意した。図10は、比較例に係る滴下用ノズル100を例示する断面図である。滴下用ノズル100の構成は、弁部を有さない点を除き、上記実施形態に係る滴下用ノズル3と同様である。すなわち、滴下用ノズル100の上筒部101、貫通穴102、フランジ部103、内筒部104、外筒部105、凹部106、隔壁部107及び小穴108は、上記実施形態に係る滴下用ノズル3の上筒部31、貫通穴32、フランジ部33、内筒部34、外筒部35、凹部36、隔壁部37、及び小穴38と同様である。そのため、滴下用ノズル100の詳細な説明は省略する。
以上の実施例1〜6に係る滴下用ノズル3及び比較例に係る滴下用ノズル100をそれぞれ10個ずつ用意して、以下のような測定方法に基づいて、液体容器2に残った液体の量(残液量)の平均値と、凹部(36、106)に液体が侵入した検体の数と、を調べた。
まず、各滴下用ノズル(3、100)及び液体容器2で構成される滴下具の液体を含まない状態での重量を測定した。次に、液体容器2に液体を入れて、その液体容器2に各滴下用ノズル(3、100)を取り付けた。更に、各滴下用ノズル(3、100)の貫通穴(32、102)から液体が滴下されなくなるまで液体容器2内の液体を排出し、液体を排出した後の滴下具の重量を測定した。
そして、液体を含まない状態の滴下具と液体を排出した後の滴下具との重量の差を求めることで、各滴下用ノズル(3、100)を利用した場合に発生する残液の量を測定した。また、それぞれの測定の際に各滴下用ノズル(3、100)の凹部(36、106)に液体が侵入しているか否かを目視によって確認した。結果は以下の表1に示される。
表1で示される結果によれば、実施例1〜3では、比較例よりも残液の発生が抑えられている。そのため、この結果によれば、内筒部34の下端部から径方向外方に延びる弁部39を設けることで、残液の発生を抑止可能であることが分かった。
なお、断面円環状に形成した弁部39を備える実施例1に比べて、断面花びら状に形成した弁部39を備える実施例2及び実施例3では、残液量の発生及び凹部36への液体の侵入が防止されている。これは、以下の理由による。すなわち、実施例2及び実施例3に係る滴下用ノズル3では、弁部39が断面花びら状に形成されるため、射出成形の金型から滴下用ノズル3を取り出す際に弁部39の形状に不具合が生じにくくなっている。そのため、実施例2及び実施例3では、良好な形状に形成された弁部39を有する成形品の割合が実施例1に比べて多かったために、残液の発生及び凹部36への液体の侵入を良好に防止することができた。
また、実施例4〜6では、比較例及び実施例1〜3に比べて、飛躍的に残液の発生が抑えられている。そのため、この結果によれば、弁部39の形状を変更することなく、弁部39を折り返して凹部36の開口を塞ぐことで、残液の発生を抑制する効果を飛躍的に高めることができることが分かった。
1…滴下具、11…液体、
2…液体容器、21…口部、22…収容部、
3…滴下用ノズル、
31…上筒部、32…貫通穴、33…フランジ部、
34…内筒部、
35…外筒部、351…凸部、
36…凹部、37…隔壁部、38…小穴、
39…弁部

Claims (6)

  1. 液体容器の口部に取り付けられ、該液体容器内の液体を滴下するための滴下用ノズルであって、
    上下方向に貫通し、前記液体の流路となる貫通穴を有する内筒部と、
    前記内筒部の径方向外側に配置され、かつ、前記内筒部と上端部側で連結されて、前記内筒部との間に下側に開口する凹部を形成するとともに、前記口部に固定される外筒部と、
    前記内筒部の下端部に連結され、前記凹部の開口を塞ぐように径方向外方に延びる弁部と、
    を備える、
    滴下用ノズル。
  2. 前記弁部は、前記外筒部の下端外縁を覆うように折り返されることで、前記凹部の開口を塞ぐ、
    請求項1に記載の滴下用ノズル。
  3. 前記弁部は、斜め下方に延び、先端部が前記口部の内周面に接触することで、前記凹部の開口を塞ぐように構成されている、
    請求項1に記載の滴下用ノズル。
  4. 前記弁部は、断面花びら状に形成される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の滴下用ノズル。
  5. 前記弁部は軸方向に伸縮可能な蛇腹状に形成されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の滴下用ノズル。
  6. 口部が設けられ、液体を収容する液体容器と、
    前記液体容器の口部に取り付けられる滴下用ノズルであって、請求項1から5のいずれか1項に記載の滴下用ノズルと、
    を備える、
    液体の滴下具。
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