JP2017052125A - 意匠性シート及び意匠性シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に立体的な模様を有する意匠性シート及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】凹凸表面を有するメッシュ素材と、メッシュ素材に接着された繊維構造体を含む表層と、を含み、表層の表面に、メッシュ素材の凹凸を表出させた立体的な凹凸模様を有する意匠性シートである。【選択図】図1

Description

本発明は、意匠性が求められる各種製品の表皮材として用いられる意匠性シート及びその製造方法に関する。
例えば、ランニングシューズ等のスポーツシューズの甲皮材として用いられる意匠性シートとして、メッシュ素材に人工皮革のような繊維構造体シートを接着剤で貼り合せた積層体が知られている。
例えば、下記特許文献1は、人工皮革、スエード調織物、スエード調編物、及び合成皮革等を表皮材とし、熱接着性樹脂層を積層し、さらに、靴の内部甲皮材であるメッシュ素材を積層した積重体を熱圧着することにより形成された積層体を開示する。
また、下記特許文献2は、少なくとも布帛の片面に直径が1μm未満の繊維から成る不織布ウェッブを、接着剤を介して積層した積層布帛を開示する。
このように、特許文献1及び特許文献2は、加飾する層として繊維構造体シートをメッシュ素材や布帛に接着した積層体を開示する。
特開2011−117104号公報 特開2010−030289号公報
近年、消費者ニーズの多様化から、靴の甲皮材や、衣料,鞄,アクセサリーの表皮材等として、新規な意匠が求められている。本発明は、繊維構造体による柔軟な触感と立体感のある凹凸模様とを表面に備える意匠性シート及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一局面は、メッシュ素材と、メッシュ素材に接着された表層を形成する繊維構造体とを含み、表層の表面に、メッシュ素材の凹凸を表出させた立体的な凹凸模様を有する意匠性シートである。このような意匠性シートは、繊維構造体による柔軟な触感及び表面に立体感のある凹凸模様を備える。
また、凹凸模様は、互いの高低差が100μm以上である凹部及び凸部を有することが、凹凸模様の立体感に優れる点から好ましい。
また、メッシュ素材は1mm以上の厚さを有し、繊維構造体を含む表層は1mm以下の厚さを有することが好ましい。このような場合には、表層の表面に立体感により優れる凹凸模様が形成されやすい点から好ましい。
また、メッシュ素材が、3層構造織編組織を有する、厚さ2mm以上の層である場合には、立体感に優れる、高低差の大きい凹部及び凸部を有する凹凸模様が形成されやすい点から好ましい。
また、凹凸模様は、3mm以上の目開きを有する網目であることが、凹部と凸部の境界が明瞭に形成される点から好ましい。
また、繊維構造体は極細繊維の不織布であることが、高低差の大きい立体感に富んだ凹凸模様が得られやすい点から好ましい。
また、繊維構造体は、人工皮革であることが意匠性に富んだ皮革様の外観が得られる点から好ましい。
また、メッシュ素材と繊維構造体との間に熱接着性樹脂層を有することが表層に凹凸模様を転写させやすい点から好ましい。
また、本発明の他の一局面は、1mm以上の厚さを有するメッシュ素材と、1mm以下の厚さを有する極細繊維の不織布を含む繊維構造体と、メッシュ素材と繊維構造体との間に介在する熱接着性樹脂シートと、を重ねた積重体を形成する工程と、積重体を熱プレスする工程と、を備え、熱プレスする工程において、繊維構造体の表面にメッシュ素材の表面形状を転写させた立体的な凹凸模様を形成させる意匠性シートの製造方法である。このような方法によれば、繊維構造体による柔軟な触感と、立体感に富んだ凹凸模様を表面に有する意匠性シートが容易に得られる点から好ましい。
本発明によれば、繊維構造体による柔軟な触感と立体的な凹凸模様とを表面に備えた意匠性シートを得ることができる。
図1は、本実施形態の意匠性シート10の模式図である。 図2は、本実施形態の意匠性シート10を得るための積重体20の層構成を示す模式図である。 図3は、本実施形態の意匠性シート10の製造工程を説明するための模式工程図である。
本発明に係る意匠性シートの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態の意匠性シート10の模式図であり、図1(a)は上面図、図1(b)は図1(a)のB−B'断面における断面図である。図1中、1は凹凸表面を有するメッシュ素材であり、2は表層を形成する繊維構造体であり、3はメッシュ素材1と繊維構造体2とを接着する接着層である。
メッシュ素材1は、その網目が形成する凹凸表面、具体的には、メッシュ素材1を形成する糸が緻密に存在する領域1aと、糸が存在しない部分を有する開口部vとを有し、領域1aと開口部vとが凹凸模様を形成する。以下、メッシュ素材1の糸が存在する領域1aをメッシュ素材の凸部、メッシュ素材1の糸が存在しない開口部vをメッシュ素材1の凹部とも称する。
本実施形態の意匠性シートの具体的な製造方法の一例を、図2及び図3を参照して詳しく説明する。
図2及び図3(a)に示すように、本実施形態の意匠性シートの製造方法においては、はじめに、凹凸表面を有するメッシュ素材1と、熱接着性樹脂シート3aと、繊維構造体シート2aと、を順に重ねた積重体20を形成する。
そして、図3(b)に示すように、積重体20を熱プレス成形の金型を形成する下金型5aと上金型5bとの間に載置し、下金型5aと上金型5bとを型締めして熱プレスする。熱プレスすることにより、メッシュ素材1と繊維構造体シート2aとは、熱接着性樹脂シート3aで接着される。
メッシュ素材1に積層された繊維構造体シート2aは、メッシュ素材1の凸部である領域1aに支えられており、メッシュ素材1の凹部である開口部vにおいては充分に支えられていない。そのために、積重体が熱プレスにより圧縮されたときには、繊維構造体シート2aの開口部vに対面する領域はより撓み、凹部である開口部vに押し込まれやすくなる。その結果、メッシュ素材1の凹部及び凸部が型となって、繊維構造体シート2aの表面に凹部c及び凸部dを有する凹凸模様を有する表面が形成される。
そして、メッシュ素材1の凹部の部分に対向する繊維構造体シート2aの領域が撓みまたは凹部に押し込まれた状態で、熱接着性樹脂シート3aが、メッシュ素材1と繊維構造体シート2aとを接着する。そして、下金型5aと上金型5bが冷却されることにより、繊維構造体シート2aの凹部c及び凸部dが固定される。そして、図3(c)に示すように、下金型5aと上金型5bとを開くことにより、図1に示したような、表面に凹部c及び凸部dを有する凹凸模様を有する意匠性シート10が得られる。
熱プレスの条件は、メッシュ素材の凹部及びメッシュ素材の凸部が型となって、繊維構造体シートの表面に凹部及び凸部を転写できる条件であれば、特に限定されない。加熱ロールや熱プレス機の表面温度やプレス圧が低すぎる場合には、繊維構造体シートの表面に凹部及び凸部が充分に転写されない傾向がある。表面温度やプレス圧が、各種材料の特性に応じて適宜選択される。
このようにして、メッシュ素材1の凹凸表面を型として立体的な凹凸模様が付与された表面を有する意匠性シート10が得られる。凹凸模様の高低差は特に限定されないが、100μm以上、さらには150μm以上、とくには400μm以上であることが、立体感に富んだ凹凸模様になる点から好ましい。
次に、本実施形態の意匠性シートを製造するために用いられるメッシュ素材、繊維構造体シート、及び熱接着性樹脂シートについて説明する。
本実施形態に用いられるメッシュ素材は、高低差のある凹凸表面を有するメッシュ素材であれば特に限定なく用いられる。メッシュ素材の具体例としては、例えば、単層のメッシュ素材や、2層以上の層を有するメッシュ素材が挙げられる。これらの中でも、厚みの大きい、3層構造織編組織を有するダブルラッセルメッシュ材は、高低差が大きく、ハニカム構造等による目開きの大きい開口を網目として有することができるために、メッシュ素材の凹凸表面を型とした凹凸模様を繊維構造体の表面に付与しやすい点から特に好ましい。
メッシュ素材の厚さとしては、1mm以上、さらには2mm以上であることが、大きな高低差を有する立体感に富んだ凹凸模様を表面に形成させることができる点から好ましい。
また、メッシュ素材の網目のパターンを形成する開口の形状としては、ハニカム形状、四角形状、円または楕円形状等特に限定されない。また、開口の大きさを示す目開きは特に限定されないが、3mm以上、とくには4mm以上であることが、意匠性に富んだ凹凸模様を形成しやすい点から好ましい。メッシュ素材の目開きが小さすぎる場合には、凹凸模様の輪郭が不鮮明になる傾向がある。なお目開きはメッシュ素材を形成する網目の開口のうち、最も短い部分の距離を意味する。
本実施形態に用いられる繊維構造体シートとしては、不織布,織布,織物,編物等の繊維構造体、等が挙げられる。また、繊維構造体シートとして、繊維構造体を含む人工皮革や合成皮革等の皮革様シートであってもよい。繊維構造体の中では、不織布、とくには極細繊維の不織布、及びそれらを含む人工皮革が特に好ましい。極細繊維の不織布は繊維密度が緻密であるために見掛け密度が高くなりやすく、薄くても均質性が高い。そのために、メッシュ素材の凹凸表面を型とした立体感の高い凹凸模様を表面に付与しやすい点から好ましい。極細繊維の不織布を用いる場合について、代表例として詳しく説明する。
極細繊維の不織布は、例えば、海島型(マトリクス-ドメイン型)複合繊維のような極細繊維発生型繊維を絡合処理し、極細繊維化処理することにより得られる。なお、本実施形態においては、海島型複合繊維を用いる場合について詳しく説明するが、海島型複合繊維以外の極細繊維発生型繊維を用いても、また、極細繊維発生型繊維を用いずに、直接極細繊維を紡糸してもよい。なお、海島型複合繊維以外の極細繊維発生型繊維の具体例としては、紡糸直後に複数の極細繊維が軽く接着されて形成され、機械的操作により解きほぐされることにより複数の極細繊維が形成されるような剥離分割型繊維や、溶融紡糸工程において花弁状に複数の樹脂を交互に集合させてなる花弁型繊維等が挙げられ、極細繊維を形成しうる繊維であれば特に限定されずに用いられる。
極細繊維の不織布の製造においては、はじめに、選択的に除去できる海島型複合繊維の海成分(マトリクス成分)を構成する熱可塑性樹脂と、極細繊維を形成する樹脂成分である海島型複合繊維の島成分(ドメイン成分)を構成する熱可塑性樹脂とを溶融紡糸し、延伸することにより海島型複合繊維を得る。
海成分の熱可塑性樹脂としては、島成分の樹脂とは溶剤に対する溶解性または分解剤に対する分解性を異にする熱可塑性樹脂が選ばれる。海成分を構成する熱可塑性樹脂の具体例としては、例えば、水溶性ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレンプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル樹脂、スチレンエチレン樹脂、スチレンアクリル樹脂、などが挙げられる。これらの中では、湿熱や熱水で収縮し易い点でポリビニルアルコール系樹脂、特にエチレン変性ポリビニルアルコール系樹脂が好ましい。
島成分を形成し、極細繊維を形成する樹脂成分である熱可塑性樹脂としては、海島型複合繊維及び極細繊維を形成可能な樹脂であれば特に限定されない。具体的には、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET),イソフタル酸変性PET,スルホイソフタル酸変性PET,ポリブチレンテレフタレート,ポリヘキサメチレンテレフタレート等の芳香族ポリエステル;ポリ乳酸,ポリエチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネートアジペート,ポリヒドロキシブチレート−ポリヒドロキシバリレート樹脂等の脂肪族ポリエステル;ポリアミド6,ポリアミド66,ポリアミド10,ポリアミド11,ポリアミド12,ポリアミド6−12等のポリアミド;ポリプロピレン,ポリエチレン,ポリブテン,ポリメチルペンテン,塩素系ポリオレフィンなどのポリオレフィン等が挙げられる。これらは単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらの中では、ガラス転移温度(Tg)が100〜120℃、さらには105〜115℃である芳香族ポリエステルが加熱による軟化時の延伸性に優れているために、高低差の大きい凹凸模様の転写性に優れる点から好ましい。
Tgは、例えば、動的粘弾性測定装置(例えば、レオロジ社製FTレオスペクトラDDVIV)を用いて、幅5mm、長さ30mmの試験片を間隔20mmのチャック間に固定して、測定領域30〜250℃、昇温速度3℃/min、歪み5μm/20mm、測定周波数10Hzの条件で動的粘弾性挙動を測定することにより得られる。
Tgが100〜120℃の芳香族ポリエステルの具体例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートの構成単位に直鎖の構造を乱す共重合成分を構成単位として含有する変性ポリエチレンテレフタレート、特に、イソフタル酸、フタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の非対称型芳香族カルボン酸や、アジピン酸等の脂肪族ジカルボン酸を共重合成分として所定割合で含有する変性ポリエチレンテレフタレートが挙げられる。さらに具体的には、モノマー成分としてイソフタル酸単位を2〜12モル%含有する変性ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
極細繊維の不織布の製造方法としては、例えば、海島型複合繊維を溶融紡糸してウェブを製造し、ウェブを絡合処理した後、海島型複合繊維から海成分を選択的に除去して極細繊維を形成するような方法が挙げられる。ウェブを製造する方法としては、スパンボンド法などにより紡糸した長繊維の海島型複合繊維をカットせずにネット上に捕集して長繊維ウェブを形成する方法や、長繊維をステープルにカットして短繊維ウェブを形成する方法等が挙げられる。これらの中では、緻密さ及び充実感に優れている点から長繊維ウェブが特に好ましい。また、形成されたウェブには形態安定性を付与するために融着処理を施してもよい。
なお、長繊維とは、紡糸後に意図的にカットされた短繊維ではない、連続的な繊維であることを意味する。さらに具体的には、例えば、繊維長が3〜80mm程度になるように意図的に切断された短繊維ではない繊維を意味する。極細繊維化する前の海島型複合繊維の繊維長は100mm以上であることが好ましく、技術的に製造可能であり、かつ、製造工程において不可避的に切断されない限り、数m、数百m、数kmあるいはそれ以上の繊維長であってもよい。なお、後述する絡合時のニードルパンチや、表面のバフィングにより、製造工程において不可避的に長繊維の一部が切断されて短繊維になることもある。
海島型複合繊維の海成分を除去して極細繊維を形成するまでの何れかの工程において、絡合処理及び水蒸気による熱収縮処理等の繊維収縮処理を施すことにより、海島型複合繊維を緻密化することができる。絡合処理としては、例えば、ウェブを5〜100枚程度重ね、ニードルパンチや高圧水流処理する方法が挙げられる。
海島型複合繊維の海成分は、ウェブを形成させた後の適当な段階で溶解または分解して除去される。このような分解除去または溶解抽出除去により海島型複合繊維が極細繊維化されて、繊維束状の極細繊維の不織布が形成される。繊維束状の極細繊維の不織布は、熱収縮処理や、加熱ロールや加熱プレスすることにより、さらに、見掛け密度が高められてもよい。
極細繊維の繊度は特に限定されないが、0.001〜0.9dtex、さらには0.01〜0.6dtex、とくには0.02〜0.5dtexであることが好ましい。繊度が高すぎる場合には、緻密感が不充分な不織布が得られる傾向がある。また、繊度が低すぎる繊維は製造しにくい。
このようにして得られた極細繊維の不織布は、必要に応じて厚さ調整及び平坦化処理される。具体的には、スライス処理やバフィング処理が施される。このようにして、極細繊維の不織布が得られる。
なお、繊維構造体の繊維間の空隙には、形状安定性を付与したり、着色剤を固定したり、充実感を付与したりすることを目的として、必要に応じて高分子弾性体が含有されてもよい。高分子弾性体の種類は特に限定されない。その具体例としては、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン等の各種ポリウレタンや、アクリル系弾性体、ポリウレタンアクリル複合弾性体、ポリ塩化ビニル、合成ゴム等が挙げられる。これらの中では、ポリウレタンが接着性や機械特性が優れる点から好ましい。
繊維構造体に高分子弾性体を付与する方法としては、高分子弾性体の溶液またはエマルジョンを繊維構造体に含浸させた後、高分子弾性体を凝固させる方法が挙げられる。高分子弾性体の溶液またはエマルジョンを繊維構造体に含浸させる方法としては、溶液またはエマルジョンを繊維構造体に所定の含浸状態になるように浸漬し、プレスロール等で絞るという処理を1回又は複数回行うディップニップ法が好ましく用いられる。また、その他の方法として、バーコーティング法、ナイフコーティング法、ロールコーティング法、コンマコーティング法、スプレーコーティング法等を用いてもよい。
高分子弾性体の溶液またはエマルジョンを繊維構造体に含浸し、高分子弾性体を凝固させることにより、高分子弾性体を繊維構造体に固定する。
繊維構造体中の高分子弾性体の含有割合としては、0〜40質量%、さらには、5〜35質量%、とくには8〜30%であることが好ましい。高分子弾性体の含有割合が高すぎる場合には、賦形性が低下する傾向がある。
また、繊維構造体の一面に銀面調の樹脂層を積層形成することにより、銀付皮革調の外観を有する銀面調皮革様シートが得られる。また、繊維構造体の一面を起毛処理することにより起毛調の外観を有する起毛調皮革様シートが得られる。
銀面調皮革様シートを形成する方法としては、繊維構造体の一面に乾式造面法やダイレクトコート法などの方法によりポリウレタン等の高分子弾性体を含む銀面調の樹脂層を形成する方法が挙げられる。乾式造面法は、離型紙などの支持基材上に高分子弾性体を含む樹脂膜を形成した後、その樹脂膜の表面に接着剤を塗布し、繊維構造体の一面に貼り合せて、必要によりプレスして接着し、離型紙を剥離することにより銀面調の樹脂層を形成する方法である。また、ダイレクトコート法は、高分子弾性体を含む液状樹脂または樹脂液を繊維構造体の一面に直接塗布した後、硬化させることにより銀面調の樹脂層を形成する方法である。
銀面調の樹脂層を形成するための高分子弾性体としては、従来から銀面調の樹脂層の形成に用いられているポリウレタンやアクリル系弾性体等を用いることができる。その具体例としては、例えば、ポリカーボネート系ポリウレタン、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポリウレタン等の各種ポリウレタンや、アクリル系弾性体、ポリウレタンアクリル複合弾性体、ポリ塩化ビニル弾性体、合成ゴム等が挙げられる。
銀面調の樹脂層の厚みは、特に限定されないが、例えば、0.02〜0.2mm程度であることが、機械的特性と風合いとのバランスに優れた銀面調の樹皮革様シートが得られる点から好ましい。
また、起毛調皮革様シートを形成する方法としては、繊維構造体の表面をバフィング処理することにより起毛処理されたスエード調やヌバック調の加飾面を形成する方法が挙げられる。バフィング処理は繊維構造体の表面をサンドペーパー等を用いて繊維を起毛する処理である。
繊維構造体シートの厚さは、0.1〜1mm、さらには、0.15〜0.8mm、とくには、0.2〜0.5mmであることが好ましい。繊維構造体シートが厚すぎる場合には、メッシュ素材の凹凸表面を型とした場合に凹凸形状が充分転写されにくくなる傾向がある。また、薄すぎる場合には厚さが不均一になりやすくなる傾向がある。
また、繊維構造体シートの見かけ密度は0.45g/cm3以上、さらには0.50〜0.85g/cm3、とくには0.50〜0.80g/cm3であることが好ましい。このように高い見かけ密度の場合には、薄くても均質性が高くなる。そのためにメッシュ素材の凹凸表面を型とした立体的な凹凸模様を表面に付与しやすい点から好ましい。
また、本実施形態に用いられる熱接着性樹脂シートは、繊維構造体シートとメッシュ素材との間に介在させて形成される積重体を熱プレスすることにより、加熱により軟化または溶融した後固化する際に、繊維構造体シートとメッシュ素材とを接着させる接着性のシートである。このような熱接着性樹脂シートを形成する樹脂の具体例としては、例えば、軟化温度80〜140℃程度、好ましくは軟化温度90〜120℃程度のホットメルトタイプのポリウレタン樹脂が挙げられる。
熱接着性樹脂シートの厚さは特に限定されないが、0.03〜0.2mm、さらには0.05〜0.1mm程度であることが好ましい。
以上、説明した本実施形態の意匠性シートは、スポーツシューズ等の靴の甲皮材や、鞄、雑貨等の軽工品、インテリア等の用途に好ましく用いられる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、本発明の範囲は実施例により何ら限定されるものではない。
はじめに、本実施例で用いた不織布の製造について説明する。
(人工皮革の製造)
海成分の熱可塑性樹脂としてエチレン変性ポリビニルアルコール、島成分の熱可塑性樹脂としてTgが110℃である、イソフタル酸変性ポリエチレンテレフタレート(イソフタル酸単位の含有量6.0モル%)を、それぞれ個別に溶融させた。そして、海成分中に均一な断面積の島成分が25個分布した断面を形成しうるような、多数のノズル孔が並列状に配置された複数紡糸用口金に、それぞれの溶融樹脂を供給した。そして、口金温度260℃に設定されたノズル孔より溶融繊維を吐出させた。
そして、ノズル孔から吐出された溶融繊維をエアジェット・ノズル型の吸引装置で吸引することにより延伸し、2.1dtexの海島型複合長繊維を紡糸した。紡糸された海島型複合長繊維は、可動型のネット上に、ネットの裏面から吸引しながら連続的に堆積された。そして、海島型複合長繊維をネットから剥離し、表面温度75℃の格子柄の金属ロールとバックロールとの間を通過させることにより熱プレスした。このようにして、目付34g/m2の長繊維ウェブが得られた。
得られた長繊維ウェブの表面に油剤をスプレー付与した後、クロスラッパー装置を用いて長繊維ウェブを10枚重ねて総目付が340g/m2の重ね合せウェブを作成した。そして、重ね合せウェブをニードルパンチングすることにより三次元絡合処理した。
そして、得られた絡合ウェブは、湿熱収縮処理されることにより、緻密化された。緻密化された絡合ウェブの目付は750g/m2であり、見かけ密度は0.52g/cm3であった。そして、絡合ウェブをさらに緻密化するために乾熱ロールプレスすることにより、見かけ密度0.60g/cm3に調整した。
そして、緻密化された絡合ウェブにポリウレタンエマルジョンを含浸させ、乾燥した。このようにして、ポリウレタン/絡合ウェブの質量比が18/82のポリウレタン-絡合ウェブ複合体を形成した。
次に、ポリウレタン-絡合ウェブ複合体を95℃の熱水中に20分間浸漬することにより海島型複合長繊維に含まれる海成分を抽出除去し、120℃の乾燥炉で乾燥した。そして、表面を研削することにより、0.45mmと、0.75mmと、0.95mmの3種類の不織布を得た。
得られた不織布の見かけ密度は0.53g/cm3であり、不織布/ポリウレタンの質量比は78/22であった。また、不織布を形成する極細繊維の繊度は0.08dtexであった。
一方、離形紙上に、表皮層としてポリカーボネート系ポリウレタンのDMF溶液を塗布し、乾燥することにより厚さ0.05mmの銀面調樹脂膜を形成した。
そして、銀面調樹脂膜を各不織布に接着した。このようにして、それぞれ0.5mm、0.8mm、1.0mmの厚さを有する3種類の銀面調人工皮革を得た。
[実施例1]
繊維構造体シートとして0.5mmの厚さを有する銀面調人工皮革を用いた。また、メッシュ素材として、厚さ3mmであり、目開4mmの正方形状の編目(開口)が形成されたダブルラッセルメッシュ材を準備した。また、熱接着性樹脂シートとして、厚さ0.05mmの熱可塑性ポリウレタンシート(軟化点105℃、ポリエーテル系)を準備した。
そして、メッシュ素材に、熱可塑性ポリウレタンシート及び人工皮革を順に重ねて積重体を形成した。そして、積重体を熱プレス機(表面温度125℃、プレス圧0.05MPa、プレス時間60秒)で熱プレスすることにより、銀面調人工皮革の表面に、メッシュ素材の正方形状の網目を型とする、立体的な凹凸模様を有する意匠性シートが得られた。得られた意匠性シートの表面の凹部と凸部との高低差は550μmであった。
[実施例2]
実施例1において、繊維構造体シートとして0.5mmの厚さを有する銀面調人工皮革の代わりに、0.8mmの厚さを有する銀面調人工皮革を用いた以外は同様にして意匠性シートを製造し、評価した。得られた意匠性シートの表面の凹部と凸部との高低差は260μmであった。
[実施例3]
実施例1において、繊維構造体シートとして0.5mmの厚さを有する銀面調人工皮革の代わりに、1mmの厚さを有する銀面調人工皮革を用いた以外は同様にして意匠性シートを製造し、評価した。得られた意匠性シートの表面の凹部と凸部との高低差は120μmであった。
[比較例1]
実施例1において、メッシュ素材の代わりに、厚さ0.5mmのポリエステルの織物を用いた以外は同様にして意匠性シートを製造し、評価した。得られた意匠性シートの表面には立体的な凹凸模様が表出しなかった。
[比較例2]
実施例1において、繊維構造体シートとして0.5mmの厚さを有する銀面調の人工皮革の代わりに、1mmの厚さを有し、繊度3dtexのPET繊維の不織布を含む銀面調人工皮革を用いた以外は同様にして意匠性シートを製造し、評価した。得られた意匠性シートの表面には立体的な凹凸模様が表出しなかった。
0.5〜1mmの銀面調人工皮革を、厚さ3mmであり、目開4mmの正方形状の編目(開口)が形成されたダブルラッセルメッシュ材に接着し、ダブルラッセルメッシュ材の凹凸を転写形成した実施例1〜3で得られた意匠性シートは、高低差120〜550μmのくっきりと賦形された凹凸模様が形成されていた。とくに、0.5〜0.8mmの銀面調人工皮革を用いた実施例2,3で得られた意匠性シートは、高低差が極めて大きい凹凸模様が形成されていた。一方、厚さ0.5mmのポリエステルの織物を用いた比較例1で得られた意匠性シートは、立体的な凹凸模様が表出しなかった。また、繊度3dtexのPET繊維の不織布を含む厚さ1mmの銀面調人工皮革を用いた比較例1で得られた意匠性シートにも、立体的な凹凸模様が表出しなかった。
本発明で得られる意匠性シートは、ランニングシューズのようなスポーツシューズの甲皮材や鞄、雑貨等の軽工品、インテリア等の用途に特に好ましく用いられる。
1 メッシュ素材
2 繊維構造体
2a 繊維構造体シート
3 接着層
3a 熱接着性樹脂シート
5a 下金型
5b 上金型
10 意匠性シート
20 積重体
v 開口部
c 凹部
d 凸部

Claims (9)

  1. メッシュ素材と、前記メッシュ素材に接着された表層を形成する繊維構造体とを含み、
    前記表層の表面に、前記メッシュ素材の凹凸を表出させた立体的な凹凸模様を有することを特徴とする意匠性シート。
  2. 前記凹凸模様は、互いの高低差が100μm以上である凹部及び凸部を有する請求項1に記載の意匠性シート。
  3. 前記メッシュ素材は1mm以上の厚さを有し、前記表層は1mm以下の厚さを有する請求項1または2に記載の意匠性シート。
  4. 前記メッシュ素材は、3層構造織編組織を有する、厚さ2mm以上の層である請求項1〜3の何れか1項に記載の意匠性シート。
  5. 前記凹凸模様は、3mm以上の目開きを有する網目である請求項1〜4の何れか1項に記載の意匠性シート。
  6. 前記繊維構造体は、極細繊維の不織布を含む請求項1〜5の何れか1項に記載の意匠性シート。
  7. 前記繊維構造体は、皮革様シートである請求項1〜6の何れか1項に記載の意匠性シート。
  8. 前記メッシュ素材と前記繊維構造体との間に熱接着性樹脂層を有する請求項1〜7の何れか1項に記載の意匠性シート。
  9. 1mm以上の厚さを有するメッシュ素材と、1mm以下の厚さを有する極細繊維の不織布を含む繊維構造体と、前記メッシュ素材と前記繊維構造体との間に介在する熱接着性樹脂シートと、を重ねた積重体を形成する工程と、
    前記積重体を熱プレスする工程と、を備え、
    前記熱プレスする工程において、前記繊維構造体の表面に前記メッシュ素材の表面形状を転写させた立体的な凹凸模様を形成させることを特徴とする意匠性シートの製造方法。
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