JP2017049558A - クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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紀章 小島
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Abstract

【課題】被クリーニング部材との接触部分での永久変形が抑制されたクリーニングブレードの提供。【解決手段】ハードセグメント成分及びソフトセグメント成分を含み、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm以上100nm以下であるポリウレタンを含有するポリウレタン部材により、少なくとも被クリーニング部材31に接触する接触部分が構成されるクリーニングブレード。【選択図】図1

Description

本発明は、クリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置に関する。
従来から、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等において、像保持体等の被クリーニング部材の表面を清掃して残存トナー等を除去するためのクリーニング手段として、クリーニングブレードが用いられている。
例えば特許文献1には、ポリウレタンエラストマーからなるブレード部材と、支持部材と、接着剤層とからなる電子写真装置用クリーニングブレードにおいて、前記ポリウレタンエラストマーが、高分子量ポリオール、イソシアネート化合物及び鎖延長・架橋剤からなり、前記高分子量ポリオールが、ポリエチレンアジペートからなり、前記鎖延長・架橋剤が、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及びトリメチロールプロパンからなり、前記鎖延長・架橋剤における1,4−ブタンジオールの水酸基数及び1,6−ヘキサンジオールの水酸基数の総和とトリメチロールプロパンの水酸基数との比が85:15から60:40であり、かつ、1,6−ヘキサンジオールの水酸基数と1,4−ブタンジオールの水酸基数との比が97:3から50:50である電子写真装置用クリーニングブレードが開示されている。
また特許文献2には、材質が異なるエッジ部とベース部を備えた電子写真装置用ブレードであって、少なくともエッジ部がエステル系ポリウレタンからなり、エッジ部以外のベース部がエーテル系ポリウレタンからなる電子写真装置用ブレードが開示されている。
特開平8−179669号公報 特開2008−185716号公報
クリーニングブレードは、被クリーニング部材に対して接触させ続けたり接触を繰り返したりして用いられるため、材料としてポリウレタンを用いたクリーニングブレードの場合、該被クリーニング部材との接触部分において永久変形が起こることがある。
本発明は、ハードセグメント成分のドメイン粒径が100nmを超える場合に比べ、被クリーニング部材との接触部分での永久変形が抑制されたクリーニングブレードを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
請求項1に係る発明は、
ハードセグメント成分及びソフトセグメント成分を含み、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm以上100nm以下であるポリウレタンを含有するポリウレタン部材により、少なくとも被クリーニング部材に接触する接触部分が構成されるクリーニングブレード。
請求項2に係る発明は、
前記ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)が−30℃以上−5℃以下である請求項1に記載のクリーニングブレード。
請求項3に係る発明は、
前記ポリウレタンは、前記ハードセグメント成分として、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び炭素数3以上の直鎖ジオールが少なくとも重合された樹脂である請求項1又は請求項2に記載のクリーニングブレード。
請求項4に係る発明は、
前記ポリウレタンは、前記ソフトセグメント成分として、ポリエーテルポリオールと炭素数9以上の直鎖ジオールが少なくとも重合されてなるポリエステルポリオールとからなる群より選択される少なくとも1種のポリオールが少なくとも重合された樹脂である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクリーニングブレード。
請求項5に係る発明は、
請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のクリーニングブレードを備えたクリーニング装置。
請求項6に係る発明は、
請求項5に記載のクリーニング装置を備え、画像形成装置に対して着脱自在であるプロセスカートリッジ。
請求項7に係る発明は、
像保持体と、
前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
請求項5に記載のクリーニング装置を備え、前記像保持体に前記クリーニングブレードを接触させて前記像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段と、
を備える画像形成装置。
請求項1、3、及び4に係る発明によれば、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が100nmを超える場合に比べ、被クリーニング部材との接触部分での永久変形が抑制されたクリーニングブレードが提供される。
請求項2に係る発明によれば、前記ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)−5℃を超える場合に比べ、被クリーニング部材との接触部分での永久変形が抑制されたクリーニングブレードが提供される。
請求項5に係る発明によれば、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が100nmを超えるクリーニングブレードを備える場合に比べ、クリーニングブレードにおける被クリーニング部材との接触部分での永久変形が抑制されたクリーニング装置が提供される
請求項7、及び8に係る発明によれば、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が100nmを超えるクリーニングブレードを備える場合に比べ、画像におけるスジ状の画像欠陥の発生が抑制されたプロセスカートリッジ、及び画像形成装置が提供される。
本実施形態におけるクリーニングブレードの一例を示す概略図である。 本実施形態におけるクリーニングブレードが駆動している像保持体に接触している状態を示す概略図である。 本実施形態に係る画像形成装置の一例を示す概略模式図である。 本実施形態におけるクリーニング装置の一例を示す模式断面図である。 本実施形態におけるクリーニングブレードの他の一例を示す概略図である。 本実施形態におけるクリーニングブレードの他の一例を示す概略図である。
以下、本発明のクリーニングブレード、クリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置の実施形態について詳細に説明する。
<クリーニングブレード>
本実施形態に係るクリーニングブレードは、少なくとも被クリーニング部材に接触する接触部分が、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)を含むポリウレタンを含有するポリウレタン部材により構成される。
そして、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm以上100nm以下である。
従来から、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真方式の画像形成装置において、像保持体表面における残存トナー等の異物を除去するためのクリーニング手段として、クリーニングブレードが用いられている。クリーニングブレードは、一般的に像保持体等の被クリーニング部材に対し長期にわたって接触されるため、この被クリーニング部材との接触部分において、永久変形が起こることがある。なお、この永久変形は高温環境下である程より発生し易くなる。クリーニングブレードに永久変形が生じると、被クリーニング部材への押付圧力が変化して、求められる押付圧力の範囲から外れ、被クリーニング部材とクリーニングブレードとの間を残存トナーや外添剤等の異物がすり抜けやすくなる。
特にトナーを用いる電子写真方式の画像形成装置では、近年トナーの小径化及び球状化が求められており、そのため被クリーニング部材とクリーニングブレードとの接触部分における残留トナーのすり抜けがより生じ易い状況となっている。こうして残留トナーや外添剤等の異物のすり抜けが生じると、画像形成装置においてスジ状の画像欠陥の原因となる。
これに対し本実施形態に係るクリーニングブレードは、ポリウレタンにおけるハードセグメント成分のドメイン粒径が前記範囲であることで、該ドメイン粒径が100nmを超える場合に比べ、永久変形の発生が抑制される。
この効果が奏される理由は、明確ではないものの以下のように推察される。ポリウレタンのハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径を100nm以下と小粒径化することで、該ドメイン粒径が100nmを超える場合に比べてガラス転移温度(Tg)が低下し、分子運動が活発になって塑性変形が抑制され、永久変形の発生が低減される。
・ハードセグメント成分のドメイン粒径
前記ポリウレタンは、分子構造中のハードセグメント成分とソフトセグメント成分とが海島構造を形成し、ソフトセグメント成分(海)の中にハードセグメント成分の凝集体(島)が点在する構造を有している。そして、島状となっているハードセグメントの粒径をドメイン粒径と称す。
ハードセグメント成分のドメイン粒径は、45nm以上100nm以下であり、更には45nm以上90nm以下が好ましく、45nm以上80nm以下がより好ましい。
ドメイン粒径が100nmを超えると、ハードセグメント成分(H相)のドメイン内の凝集力が弱くなり、クリーニングブレードに永久変形が生じる。一方、ドメイン粒径が45nm未満であると、クリーニングブレードとして求められる強度が得難くなる。
ここで、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径は、原子間力顕微鏡観察(AFM観察)によって算出される。つまり、ポリウレタン部材の断面について原子間力顕微鏡(AFM、日立ハイテクサイエンス社製、製品名:S−image/NanoNavi2)にて画像を観察し、該画像中のハードセグメント成分(H相)のドメインを50個選択して最長部分の直径を測定し、その平均を算出する。尚、3つの断面について上記の観察を行い、その平均値を採用する。
ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径を制御する手段としては、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)それぞれの極性を調整する方法が挙げられる。例えば、ハードセグメント成分(H相)の極性を高める程、またソフトセグメント成分(S相)の極性を低くする程、ハードセグメント成分のドメイン粒径は小径化される。ハードセグメント成分(H相)とソフトセグメント成分(S相)との両者の極性を調整してH相のドメイン粒径を制御することが好ましい。
なお、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)それぞれの極性の調整方法については、後に詳述する。
・ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)
前記ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)は、−30℃以上−5℃以下であることが好ましく、更には−30℃以上−8℃以下がより好ましく、−30℃以上−10℃以下がさらに好ましい。
ガラス転移温度が−5℃以下であることで、ポリウレタンにおけるソフトセグメント成分(S相)の分子運動性が高くなり、ハードセグメント成分(H相)の凝集力が得られ、クリーニングブレードの永久変形が抑制される。一方、ガラス転移温度が−30℃以上であることで、ハードセグメント成分(H相)のドメインが良好に成長し、クリーニングブレードとして求められる強度が得られる。
ここで、ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)の測定は、示差走査熱量計(DSC)を用いて−80℃から150℃まで毎分10℃の昇温速度で測定を行い、ASTM D3418−82に規定された方法で測定される。
ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)を制御する手段としては、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)それぞれの極性を調整する方法が挙げられる。具体的な方法については後述する。
・ポリウレタンにおけるハードセグメント成分及びソフトセグメント成分
本実施形態に係るクリーニングブレードにおけるポリウレタンは、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)を含む。ここで、ポリウレタンは少なくともポリオールとポリイソシアネートとが重合されてなる重合体であり、前記ポリオールがソフトセグメント成分(S相)に相当し、前記ポリイソシアネートがハードセグメント成分(H相)に相当する。
また、本実施形態におけるポリウレタンは、前記ポリオール及びポリイソシアネートに加えてさらに鎖延長剤、架橋剤等が重合されてなる重合体であってもよい。鎖延長剤及び架橋剤の少なくとも一方が重合成分として含まれる場合、この鎖延長剤及び架橋剤もハードセグメント成分(H相)に相当する。
次いで、本実施形態に係るクリーニングブレードの構成について詳述する。
なお、本実施形態に係るクリーニングブレードは、図1に示すごとく、被クリーニング部材31の表面に接触して配置される。被クリーニング部材31が駆動すると、図2に示すごとく、クリーニングブレード342と被クリーニング部材31との接触部に摺動が生じてニップ部Tが形成され、被クリーニング部材31の表面がクリーニングされる。
まず、クリーニングブレードの各部について図を用いて説明する。以下においては、図1に示すごとく、クリーニングブレードは、駆動する被クリーニング部材(像保持体/感光体ドラム)31に接触して被クリーニング部材(像保持体)31の表面をクリーニングする接触角部3Aと、接触角部3Aが1つの辺を構成し且つ前記駆動の方向(矢印A方向)の上流側を向く先端面3Bと、接触角部3Aが1つの辺を構成し且つ前記駆動の方向(矢印A方向)の下流側を向く腹面3Cと、先端面3Bと1つの辺を共有し且つ腹面3Cに対向する背面3Dと、を有する。
また、接触角部3Aが被クリーニング部材31に接触する方向に沿う方向(図1における奥行き方向)を奥行き方向と、接触角部3Aから先端面3Bが形成されている側の方向を厚み方向と、接触角部3Aから腹面3Cが形成されている側の方向を幅方向と称す。
なお、図1には便宜上、像保持体(感光体ドラム)31が駆動する方向を矢印Aとして描いたが、図1は像保持体31が停止している状態を示している。
図1は、第1の実施形態に係るクリーニングブレードを示す概略図であり、被クリーニング部材の一例である感光体ドラムの表面に接触した状態を示す図である。また、図5は第2の実施形態に係るクリーニングブレードが、図6は第3の実施形態に係るクリーニングブレードが、感光体ドラムの表面に接触した状態を示す図である。
図1に示す第1の実施形態に係るクリーニングブレード342Aは、感光体ドラム31と接触する部分(接触角部3A)を含めて、全体が単一の材料から構成されており、即ちポリウレタン部材のみからなる態様である。
なお、本実施形態に係るクリーニングブレードは、図5に示す第2の実施形態のごとく、感光体ドラム31と接触する部分(接触角部3A)を含み、腹面3C側全面に渡って形成され且つポリウレタン部材からなる第一層3421Bと、該第一層よりも背面3D側に形成され且つポリウレタン部材とは異なる材料からなる背面層としての第二層3422Bと、が設けられた2層構成であってもよい。
更に、本実施形態に係るクリーニングブレードは、図6に示す第3の実施形態のごとく、感光体ドラム31と接触する部分つまり接触角部3Aを含み、1/4に切断された円柱が奥行き方向に伸びた形状を有し該形状の直角部分が接触角部3Aを形成する、ポリウレタン部材からなる接触部材(エッジ部材)3421Cと、接触部材3421Cの厚み方向の背面3D側及び幅方向の先端面3Bとは反対側を覆い、つまり前記接触部材3421C以外の部分を構成する、ポリウレタン部材とは異なる材料からなる背面部材3422Cと、が設けられた構成であってもよい。
なお、図6では接触部材として1/4に切断された円柱の形状を有する部材の例を示したが、これに限定されるものではない。接触部材としては、例えば楕円状の円柱が1/4に切断された形状や、正方形の四角柱、長方形の四角柱等の形状であってもよい。
(ポリウレタン部材)
本実施形態に係るクリーニングブレードにおけるポリウレタン部材は、ポリウレタン(ポリウレタンゴム)を含有する。ポリウレタンは、少なくともポリイソシアネートとポリオールとを重合することで合成される。また、ポリオール以外にイソシアネート基と反応し得る官能基を有する樹脂を用いてもよい。なお、ポリウレタンはハードセグメント成分(H相)とソフトセグメント成分(S相)とを有している。
ここで、ハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)とは、樹脂中で、前者を構成する材料の方が、後者を構成する材料よりも相対的に硬い材料からなり、後者を構成する材料の方が前者を構成する材料よりも相対的に柔らかい材料からなるセグメントを意味する。本実施形態では、ポリオールがソフトセグメント成分(S相)に相当し、ポリイソシアネートがハードセグメント成分(H相)に相当する。また、前記ポリオール及びポリイソシアネートに加えてさらに鎖延長剤、架橋剤等が重合されてなる重合体であってもよく、その場合鎖延長剤及び架橋剤もハードセグメント成分(H相)に相当する。
−ソフトセグメント成分−
・ポリオール
ソフトセグメント成分(S相)を構成する材料としては、ポリオールが挙げられ、ポリエステルポリオール(例えばジオールと二塩基酸との脱水縮合で得られるもの、ラクトン(環状エステル)の開環重合で得られるもの)、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール(例えばジオールとアルキルカーボネートの反応により得られるもの)、ポリカプロラクトンポリオール等が挙げられる。
ジオールと二塩基酸との脱水縮合で得られるポリエステルポリオールの重合に用いられるジオールとしては、エチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、ヘプタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、デカンジオール、ウンデカンジオール、ドデカンジオール、トリデカンジオール、テトラデカンジオール、オクタデカンジオール、エイコサンジオール等が挙げられる。
中でも炭素数9以上の直鎖ジオール(2つの水酸基が炭素鎖の両末端に置換しかつこの2つの水酸基間の炭素鎖が直鎖状であるジオール)が重合されてなるポリエステルポリオールがより好ましく、前記炭素数は9以上12以下がさらに好ましく、9以上11以下がさらに好ましい。
また、ポリエステルポリオールの重合に用いられる二塩基酸としては、アジペート(アジピン酸)、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼリン酸、セバシン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン酸、ウンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、トリデカンジカルボン酸、テトラデカンジカルボン酸、ヘキサデカンジカルボン酸、オクタデカンジカルボン酸、及びこれらの低級アルキルエステルや酸無水物等が挙げられる。中でも、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸が好ましい。
ラクトン(環状エステル)の開環重合で得られるポリエステルポリオールの重合に用いられるラクトンとしては、ε−カプロラクトン、トリメチルカプロラクトン、バレロラクトン等が挙げられる。中でも、ε−カプロラクトンが好ましい。
ポリエステルポリオールとしては、ノナンジオールとアジペート(アジピン酸)との脱水縮合で得られるポリエステルポリオール、デカンジオールとアジペート(アジピン酸)との脱水縮合で得られるポリエステルポリオール、ε−カプロラクトンの開環重合で得られるポリエステルポリオール等が挙げられる。特に、炭素数9以上の直鎖ジオールが重合されてなるポリエステルポリオールがより好ましく、つまり炭素数9以上の直鎖ジオールと二塩基酸との脱水縮合で得られるポリエステルポリオールが好ましい。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコール、またはそれらの共重合体等のポリアルキレングリコール等が挙げられる。中でも、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)が好ましい。好ましいポリエーテルポリオールとしてテトラヒドロフランのカチオン重合で得られるポリエーテルポリオールが挙げられる。
ソフトセグメント成分としては、ポリエーテルポリオール、及び少なくとも炭素数9以上の直鎖ジオールが重合されてなるポリエステルポリオールからなる群より選択される少なくとも1種のポリオールを用いることが好ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
ここで、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径を制御し前述の範囲とする手段としてハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)それぞれの極性を調整する方法が挙げられる。
ソフトセグメント成分(S相)の極性を調整する方法としては、用いるポリオールの材料を選択する方法が挙げられる。例えば、ポリオールとしてジオールと二塩基酸との脱水縮合で得られるポリエステルポリオールを用いる場合であれば、前記ジオールが長鎖である程(水酸基間の炭素数が多い程)ソフトセグメント成分の極性が下がり、ポリイソシアネート由来の極性の高いハードセグメントとの相分離が進行し、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が小さくなり、ガラス転移温度(Tg)も低下し、塑性変形が小さくなる。逆に、ジオールが短鎖である程(水酸基間の炭素数が少ない程)ソフトセグメント成分の極性が上がり、ポリイソシアネート由来の極性の高いハードセグメントとの溶解性が上がってハードセグメント内にソフトセグメントが入り込み、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が大きくなり、ガラス転移温度(Tg)は上昇し、塑性変形が大きくなる。
また、ポリオールとしてラクトン(環状エステル)の開環重合で得られるポリエステルポリオールを用いる場合であれば、ラクトンにおける環状部分の炭素数が多い程ソフトセグメント成分の極性が下がってハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が小さくなり、ガラス転移温度(Tg)も低下する。逆に、ラクトンにおける環状部分の炭素数が少ない程ソフトセグメント成分の極性が上がってハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が大きくなり、ガラス転移温度(Tg)は上昇する。
−ハードセグメント成分−
・ポリイソシアネート
ポリウレタンの合成には、ハードセグメント成分としてポリイソシアネートが用いられる。ポリイソシアネートとしては、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、1,6−ヘキサンジイソシアネート(HDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、3,3−ジメチルフェニル−4,4−ジイソシアネート(TODI)などが挙げられる。
なお、ポリイソシアネートとしては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)が好ましく、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)がより好ましい。
ポリイソシアネートが有するイソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂100質量部に対する、ポリイソシアネートの配合量は、20質量部以上40質量部以下が望ましく、更には20質量部以上35質量部以下がより望ましく、20質量部以上30質量部以下が更に望ましい。20質量部以上であることにより、ウレタン結合量が多く確保されてハードセグメント成長し、求められる硬度が得られる。一方40質量部以下であることにより、ハードセグメントが大きくなり過ぎず、伸張性が得られ、クリーニングブレードの欠けの発生が抑制される。
・鎖延長剤
また、本実施形態におけるポリウレタンは、ハードセグメント成分として鎖延長剤が重合された重合体であってもよい。
鎖延長剤としては、従来公知のものであれば特に限定されるものではなく、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール,1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール等のグリコール類、ジグリセリン、ペンタエリスリトール等の3価及びこれ以上の多価アルコール、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン等のアミノ多価アルコール等が用いられる。これらの中でもグリコール類及び3価のアルコール類が好ましく、グリコール類がより好ましい。
なお、グリコール類としては、特に炭素数3以上の直鎖ジオール(2つの水酸基が炭素鎖の両末端に置換しかつこの2つの水酸基間の炭素鎖が直鎖状であるジオール)が好ましく、前記炭素数は3以上5以下がさらに好ましく、3以上4以下がさらに好ましい。具体的には、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールがより好ましい。
また鎖延長剤として、イソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂を用いることも望ましい。該樹脂は、柔軟性のある樹脂であることが望ましく、柔軟性の点から直鎖構造を有する脂肪族系の樹脂であることがより望ましい。具体例としては、2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂や、2つ以上のヒドロキシル基を含むポリブタジエン樹脂、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂等を用いることが望ましい。
2つ以上のヒドロキシル基を含むアクリル樹脂の市販品としては、例えば、綜研化学社製のアクトフロー(グレード:UMB−2005B、UMB−2005P、UMB−2005、UME−2005等)が挙げられる。
2つ以上のヒドロキシル基を含むポリブタジエン樹脂の市販品としては、例えば、出光興産社製、R−45HT等が挙げられる。
2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂としては、従来の一般的なエポキシ樹脂のごとく硬くて脆い性質を有するものではなく、従来のエポキシ樹脂よりも柔軟強靭性であるものが望ましい。上記エポキシ樹脂としては、例えば、分子構造の面では、その主鎖構造中に、主鎖の可動性を高くし得る構造(柔軟性骨格)を有するものが好適であり、柔軟性骨格としては、アルキレン骨格や、シクロアルカン骨格、ポリオキシアルキレン骨格等が挙げられ、特にポリオキシアルキレン骨格が好適である。また、物性面では、従来のエポキシ樹脂と比べて、分子量に比して粘度が低いエポキシ樹脂が好適である。具体的には、重量平均分子量が900±100の範囲内であり、25℃における粘度が15000±5000mPa・sの範囲内であることが望ましく、15000±3000mPa・sの範囲内であることがより望ましい。この特性を有するエポキシ樹脂の市販品としては、例えば、DIC製、EPLICON EXA−4850−150等が挙げられる。
なお、鎖延長剤としては、炭素数3以上の直鎖ジオールがより好ましい。鎖延長剤は前記のものを単独で用いてもよいし、2種以上併用してもよい。
鎖延長剤の、イソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂100質量部に対する配合量は3質量部以上50質量部以下が望ましく、5質量部以上40質量部以下がより望ましい。
・架橋剤
また、本実施形態におけるポリウレタンは、ハードセグメント成分として架橋剤が重合された重合体であってもよい。
架橋剤としては、ジオール(2官能)、トリオール(3官能)、テトラオール(4官能)等が挙げられ、これらを併用してもよい。また、架橋剤としてアミン系化合物を用いてもよい。なお、3官能以上の架橋剤を用いて架橋されたものであることが望ましい。3官能の架橋剤としては、例えば、トリメチロールプロパン、グリセリン、トリイソプロパノールアミン等が挙げられる。
架橋剤の、イソシアネート基に対して反応し得る官能基を有する樹脂100質量部に対する配合量は2質量部以下が望ましい。2質量部以下であることにより、分子運動が化学架橋で拘束されることなく、熟成によるウレタン結合由来のハードセグメントが大きく成長し、求められる硬度が得やすくなる。
なお、本実施形態におけるポリウレタンでは、ハードセグメント成分として少なくともポリイソシアネートと鎖延長剤とを用いることが好ましく、更にはポリイソシアネートとしてジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を用いかつ鎖延長剤として炭素数3以上の直鎖ジオールを用いることがより好ましい。
ここで、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径を制御し前述の範囲とする手段としてハードセグメント成分(H相)及びソフトセグメント成分(S相)それぞれの極性を調整する方法が挙げられる。
ハードセグメント成分(H相)の極性を調整する方法としては、ポリイソシアネートの材料の選択、鎖延長剤の種類の選択、ポリイソシアネート及び鎖延長剤を用いる場合におけるこの両者の配合比の調整等が挙げられる。例えば、ポリイソシアネート(特にMDI)の配合比を高くすることによりハードセグメント成分の極性が上がり、ソフトセグメントとの相分離が進行し、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が小さくなり、ガラス転移温度(Tg)も低下し、塑性変形が小さくなる。逆に、ポリイソシアネート(特にMDI)の配合比を低くすることによりハードセグメント成分の極性が下がり、ソフトセグメントとの溶解性が上がってハードセグメント内にソフトセグメントが入り込み、ハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が大きくなり、ガラス転移温度(Tg)は上昇し、塑性変形が大きくなる。
また、鎖延長剤としてジオールを用いる場合に該ジオールの炭素数を調整する方法が挙げられる。ジオールの炭素数を下げることによりハードセグメント成分の極性が上がってハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が小さくなって、ガラス転移温度(Tg)も低下し、逆に炭素数を上げることによりハードセグメント成分の極性が下がってハードセグメント成分(H相)のドメイン粒径が大きくなって、ガラス転移温度(Tg)は上昇する。
・ハードセグメント成分の含有割合
ハードセグメント材料及びソフトセグメント材料の総量に対するハードセグメントを構成する材料の質量比(以下「ハードセグメント材料比」と称す)は、20質量%以上45質量%以下の範囲内であることが望ましく、30質量%以上40質量%以下の範囲内であることがより望ましい。
ハードセグメント材料比が、20質量%以上であることにより、耐摩耗性が得られ、長期に渡って良好なクリーニング性が維持される。一方、ハードセグメント材料比が45質量%以下であることにより、硬くなり過ぎることがなく、柔軟性や伸張性が得られ、欠けの発生が抑制されて、長期に渡って良好なクリーニング性が維持される。
・ポリウレタン部材(接触部材)の成形方法
本実施形態における前記ポリウレタン部材(接触部材)を構成するポリウレタンの製造は、プレポリマー法やワンショット法など、ポリウレタンの一般的な製造方法が用いられる。プレポリマー法は強度、耐摩耗性に優れるポリウレタンが得られるため本実施形態には好適であるが、製法により制限されるものではない。
かかるポリウレタンは、上述したポリオールに、ポリイソシアネート、鎖延長剤及び架橋剤等を配合し成形する。
なお、クリーニングブレードの接触部材の成形は、上記方法により調製されたポリウレタン部材(接触部材)形成用の組成物を、例えば、遠心成形や押し出し成形等を利用して、シート状に形成し、切断加工等を施すことにより作製される。
例えば、遠心成形機の金型にポリウレタン部材(接触部材)形成用の組成物を流し込み、硬化反応させる。この際の金型温度は80℃以上160℃以下であることが望ましく、更には100℃以上140℃以下であることが望ましい。また反応時間は20分間以上3時間以下であることが望ましく、更には30分間以上2時間以下であることが望ましい。
更に熟成加熱させ冷却される。この熟成加熱の温度は70℃以上130℃以下であることが望ましく、80℃以上130℃以下であることがより望ましく、更には100℃以上120℃以下であることが望ましい。また反応時間は1時間以上48時間以下であることが望ましく、更には10時間以上24時間以下であることが望ましい。
・100%モジュラス
ポリウレタン部材は、その100%モジュラスが、6MPa以上であることが好ましく、7MPa以上がより好ましく、7.5MPa以上が更に好ましい。一方で、100%モジュラスの上限値としては、例えば11MPa以下が好ましく、10MPa以下がより好ましい。
100%モジュラスが、6MPa以上であることにより、適正な硬度が得られ耐摩耗性に優れる。
ここで、100%モジュラスは、J1SK6251(2004年)に準拠して測定される値である。即ち、ダンベル状3号形試験片を用い、引張速度500mm/minで計測して応力−歪み曲線を得(環境温度23℃)、この曲線を基に得られる。なお、測定装置は、東洋精機(株)製、ストログラフAEエラストマーを用いる。
(非接触部材)
ついで、本実施形態のクリーニングブレードが、図5に示す第2実施形態や図6に示す第3実施形態のごとく、接触部材と該接触部材以外の領域(非接触部材)とがそれぞれ異なる材料にて構成されている場合における、非接触部材の組成について説明する。
本実施形態に係るクリーニングブレードにおける非接触部材は、特に限定されずに公知の如何なる材料をも用い得る。
非接触部材に用いられる材料としては、例えば、ポリウレタン、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロピレンゴム、ブタジエンゴム等が挙げられる。これらの中で、ポリウレタンがよい。ポリウレタンとしては、エステル系ポリウレタン、エーテル系ポリウレタンが挙げられ、特にエステル系ポリウレタンが望ましい。
なお、ポリウレタンを製造する際には、ポリオールとポリイソシアネートとを用いる方法がある。
ポリオールとしては、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTMG)、ポリエチレンアジペート、ポリカプロラクトンなどが挙げられる。
ポリイソシアネートとしては、2,6−トルエンジイソシアネート(TDI)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)、3,3−ジメチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート(TODI)などが挙げられる。中でもMDIが望ましい。
更に、ポリウレタンを硬化させる硬化剤として、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプロパン、エチレングリコールやこれらの混合物などの硬化剤が挙げられる。
具体例を一例挙げて説明すると、例えば脱水処理したポリテトラメチルエーテルグリコールにジフェニルメタン−4,4−ジイソシアネートを混入し反応させ生成したプレポリマーに、硬化剤として1,4−ブタジオール及びトリメチロールプロパンを併用したものを用いることが望ましい。なお、反応調整剤等の添加剤を添加してもよい。
非接触部材の作製方法は、作製に用いる原材料に応じて、従来公知の方法が利用され、例えば、遠心成形や押し出し成形等を利用して形成し、定められた形状に切断加工等することにより作製される。
(クリーニングブレードの製造)
図1に示す接触部材のみからなるクリーニングブレードの場合には、前述の接触部材の成形方法によってクリーニングブレードが製造される。
また、図5に示す二層構成などの複数層構成のクリーニングブレードの場合には、接触部材としての第一層及び非接触部材としての第二層(3層以上の層構成である場合には複数の層)を、相互に貼り合わせることによりクリーニングブレードが作製される。上記貼り合わせる方法としては、両面テープ、各種接着剤等が好適に用いられる。また、成型時に時間差を置いて各層の材料を金型に流し込み、接着層を設けずに材料間で結合させることによって複数の層を接着してもよい。
また、図6に示す接触部材(エッジ部材)と非接触部材(背面部材)とを有する構成の場合には、図6に示す接触部材3421Cを2つ、腹面3C側同士を重ね合わせた半円柱の形状に対応する空洞(接触部材形成用の組成物を流し込む領域)を有する第一金型と、接触部材3421C及び非接触部材3422Cを2つ、腹面3C側同士を重ね合わせた形状に対応する空洞を有する第二金型と、を準備する。前記第一金型の前記空洞に接触部材形成用の組成物を流し込んで硬化させ接触部材3421Cが2つ重なった形状の第一成形物を形成する。次いで、上記第一金型を取り外した後、更に第二金型の空洞の内部に前記第一成形物が配置されるよう、第二金型を設置する。その後、第二金型の空洞内に、前記第一成形物を覆うよう非接触部材形成用の組成物を流し込み硬化させ、前記接触部材3421C及び非接触部材3422Cが2つ腹面3C側同士で重なった形状の第二成形物を形成する。次いで、形成された第二成形物を真ん中、つまり腹面3Cとなる部分で切断して、半円柱形状の接触部材が真ん中で分断されて1/4に切断された円柱形状となるよう切断し、更に定められた寸法に切断することで図6に示すクリーニングブレードが得られる。
・用途
本実施形態のクリーニングブレードを利用して被クリーニング部材をクリーニングする場合、クリーニングの対象となる被クリーニング部材としては、表面のクリーニングが要求される部材であれば特に限定されない。例えば、画像形成装置に用いられる場合であれば、中間転写体や、帯電ロール、転写ロール、被転写材搬送ベルト、用紙搬送ロール、像保持体からトナーを除去するクリーニングブラシからさらにトナーを除去するデトーニングロール等も挙げられる。本実施形態においては、像保持体であることが特に望ましい。
(クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置)
次に、本実施形態のクリーニングブレードを用いたクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置について説明する。
本実施形態のクリーニング装置は、被クリーニング部材表面に接触し、被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニングブレードとして、本実施形態のクリーニングブレードを備えたものであれば特に限定されない。例えば、クリーニング装置の構成例としては、被クリーニング部材側に開口部を有するクリーニングケース内に、エッジ先端が開口部側となるようクリーニングブレードを固定すると共に、クリーニングブレードにより被クリーニング部材表面から回収された廃トナー等の異物を異物回収容器に導く搬送部材を備えた構成などが挙げられる。また、本実施形態のクリーニング装置には、本実施形態のクリーニングブレードが2つ以上用いられていてもよい。
なお、本実施形態のクリーニングブレードを像保持体のクリーニングに利用する場合、画像形成時の像流れを抑制するためには、クリーニングブレードが像保持体に押し当てられる力NF(Normal Force)は1.3gf/mm以上2.3gf/mm以下の範囲であることが望ましく、1.6gf/mm以上2.0gf/mm以下の範囲であることがより望ましい。
また、クリーニングブレード先端部が像保持体に食込む長さが0.8mm以上1.2mm以下の範囲であることが望ましく、0.9mm以上1.1mm以下の範囲であることがより望ましい。
クリーニングブレードと像保持体との接触部における角度W/A(Working Angle)は8°以上14°以下の範囲であることが望ましく、10°以上12°以下の範囲であることがより望ましい。
一方、本実施形態のプロセスカートリッジは、像保持体や中間転写体等の1つ以上の被クリーニング部材表面に接触し、被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニング装置として、本実施形態のクリーニング装置を備えたものであれば特に限定されず、例えば、像保持体と、この像保持体表面をクリーニングする本実施形態のクリーニング装置とを含み、画像形成装置に対して脱着自在な態様等が挙げられる。例えば、各色のトナーに対応した像保持体を有するいわゆるタンデム機であれば、各々の像保持体毎に本実施形態のクリーニング装置を設けてもよい。加えて、本実施形態のクリーニング装置の他に、クリーニングブラシ等を併用してもよい。
−クリーニングブレード、画像形成装置、クリーニング装置の具体例−
次に、本実施形態のクリーニングブレード、並びに、これを用いた画像形成装置及びクリーニング装置の具体例について、図面を用いてより詳細に説明する。
図3は、本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略模式図であり、いわゆるタンデム型の画像形成装置について示したものである。
図3中、21は本体ハウジング、22、22a乃至22dは作像ユニット、23はベルトモジュール、24は記録媒体供給カセット、25は記録媒体搬送路、30は各感光体ユニット、31は感光体ドラム、33は各現像ユニット、34はクリーニング装置、35、35a乃至35dはトナーカートリッジ、40は露光ユニット、41はユニットケース、42はポリゴンミラー、51は一次転写装置、52は二次転写装置、53はベルトクリーニング装置、61は送出しロール、62は搬送ロール、63は位置合わせロール、66は定着装置、67は排出ロール、68は排紙部、71は手差し供給装置、72は送出しロール、73は両面記録用ユニット、74は案内ロール、76は搬送路、77は搬送ロール、230は中間転写ベルト、231、232は支持ロール、521は二次転写ロール、531はクリーニングブレードを表す。
図3に示すタンデム型画像形成装置は、本体ハウジング21内に四つの色(本実施の形態ではイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック)の作像ユニット22(具体的には22a乃至22d)を配列し、その上方には各作像ユニット22の配列方向に沿って循環搬送される中間転写ベルト230が含まれるベルトモジュール23を配設する一方、本体ハウジング21の下方には用紙等の記録媒体(図示せず)が収容される記録媒体供給カセット24を配設すると共に、この記録媒体供給カセット24からの記録媒体の搬送路となる記録媒体搬送路25を垂直方向に配置したものである。
本実施の形態において、各作像ユニット22(22a乃至22d)は、中間転写ベルト230の循環方向上流側から順に、例えばイエロ用、マゼンタ用、シアン用、ブラック用(配列は必ずしもこの順番とは限らない)のトナー像を形成するものであり、各感光体ユニット30と、各現像ユニット33と、共通する一つの露光ユニット40とを備えている。
ここで、感光体ユニット30は、例えば感光体ドラム31と、この感光体ドラム31を予め帯電する帯電装置(帯電ロール)32と、感光体ドラム31上の残留トナーを除去するクリーニング装置34とを一体的にサブカートリッジ化したものである。
また、現像ユニット33は、帯電された感光体ドラム31上に露光ユニット40にて露光形成された静電潜像を対応する色トナー(本実施の形態では例えば負極性)で現像するものであり、例えば感光体ユニット30からなるサブカートリッジと一体化されてプロセスカートリッジ(所謂Customer Replaceable Unit)を構成している。
なお、感光体ユニット30を現像ユニット33から切り離して単独のプロセスカートリッジとしてもよいことは勿論である。また、図3中、符号35(35a乃至35d)は各現像ユニット33に各色成分トナーを補給するためのトナーカートリッジである(トナー補給経路は図示せず)。
一方、露光ユニット40は、ユニットケース41内に例えば四つの半導体レーザ(図示せず)、一つのポリゴンミラー42、結像レンズ(図示せず)及び各感光体ユニット30に対応するそれぞれミラー(図示せず)を格納し、各色成分毎の半導体レーザからの光をポリゴンミラー42で偏向走査し、結像レンズ、ミラーを介して対応する感光体ドラム31上の露光ポイントに光像を導くよう配置したものである。
また、本実施の形態において、ベルトモジュール23は、例えば一対の支持ロール(一方が駆動ロール)231,232間に中間転写ベルト230を掛け渡したものであり、各感光体ユニット30の感光体ドラム31に対応した中間転写ベルト230の裏面には一次転写装置(本例では一次転写ロール)51が配設され、この一次転写装置51にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することで、感光体ドラム31上のトナー像を中間転写ベルト230側に静電的に転写する。更に、中間転写ベルト230の最下流作像ユニット22dの下流側の支持ロール232に対応した部位には二次転写装置52が配設されており、中間転写ベルト230上の一次転写像を記録媒体に二次転写(一括転写)する。
本実施の形態では、二次転写装置52は、中間転写ベルト230のトナー像保持面側に圧接配置される二次転写ロール521と、中間転写ベルト230の裏面側に配置されて二次転写ロール521の対向電極をなす背面ロール(本例では支持ロール232を兼用)とを備えている。そして、例えば二次転写ロール521が接地されており、また、背面ロール(支持ロール232)にはトナーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。
更にまた、中間転写ベルト230の最上流作像ユニット22aの上流側にはベルトクリーニング装置53が配設されており、中間転写ベルト230上の残留トナーを除去する。
また、記録媒体供給カセット24には記録媒体を送り出す送出しロール61が設けられ、この送出しロール61の直後には記録媒体を送出する搬送ロール62が配設されると共に、二次転写部位の直前に位置する記録媒体搬送路25には記録媒体を定められたタイミングで二次転写部位へ供給する位置合わせロール63が配設されている。一方、二次転写部位の下流側に位置する記録媒体搬送路25には定着装置66が設けられ、この定着装置66の下流側には記録媒体排出用の排出ロール67が設けられており、本体ハウジング21の上部に形成された排紙部68に排出記録媒体が収容される。
更に、本実施の形態では、本体ハウジング21の側方には手差し供給装置71が設けられており、この手差し供給装置71上の記録媒体は送出しロール72及び搬送ロール62にて記録媒体搬送路25に向かって送出される。
更にまた、本体ハウジング21には両面記録用ユニット73が付設されており、この両面記録用ユニット73は、記録媒体の両面に画像記録を行う両面モード選択時に、片面記録済みの記録媒体を排出ロール67を逆転させ、かつ、入口手前の案内ロール74にて内部に取り込み、搬送ロール77にて内部の記録媒体戻し搬送路76に沿って記録媒体を搬送し、再度位置合わせロール63側へと供給するものである。
次に、図3に示すタンデム型画像形成装置内に配置されたクリーニング装置34について詳述する。
図4は、本実施形態のクリーニング装置の一例を示す模式断面図であり、図3中に示すクリーニング装置34と共にサブカートリッジ化された感光体ドラム31、帯電ロール32や、現像ユニット33も示した図である。
図4中、32は帯電ロール(帯電装置)、331はユニットケース、332は現像ロール、333はトナー搬送部材、334は搬送パドル、335は現像剤層厚規制部材、341はクリーニングケース、342はクリーニングブレード、344はフィルムシール、345は搬送部材を表す。
クリーニング装置34は、残留トナーが収容され且つ感光体ドラム31に対向して開口するクリーニングケース341を有し、このクリーニングケース341の開口下縁には感光体ドラム31に接触配置されるクリーニングブレード342を図示外のブラケットを介して取り付ける一方、クリーニングケース341の開口上縁には感光体ドラム31との間が気密に保たれるフィルムシール344を取り付けたものである。なお、符号345はクリーニングケース341内に収容された廃トナーを側方の廃トナー容器に導く搬送部材である。
なお、本実施の形態では、各作像ユニット22(22a乃至22d)の全てのクリーニング装置34において、クリーニングブレード342として本実施形態のクリーニングブレードが用いられているほか、ベルトクリーニング装置53で用いられるクリーニングブレード531も本実施形態のクリーニングブレードが用いられてもよい。
また、本実施の形態で用いられる現像ユニット(現像装置)33は、例えば図4に示すごとく、現像剤が収容され且つ感光体ドラム31に対向して開口するユニットケース331を有している。ここで、このユニットケース331の開口に面した箇所に現像ロール332が配設されると共に、ユニットケース331内には現像剤攪拌搬送のためのトナー搬送部材333が配設されている。更に、現像ロール332とトナー搬送部材333との間には搬送パドル334を配設してもよい。
現像に際しては、現像ロール332に現像剤を供給した後、例えば現像剤層厚規制部材335にて現像剤を層厚規制した状態で、感光体ドラム31に対向する現像領域に搬送される。
本実施の形態では、現像ユニット33としては、例えばトナーとキャリアとからなる二成分現像剤を使用するが、トナーのみからなる一成分現像剤を使用するものであっても差し支えない。
次に、本実施の形態に係る画像形成装置の作動を説明する。先ず、各作像ユニット22(22a乃至22d)が各色に対応した単色トナー像を形成すると、各色の単色トナー像は中間転写ベルト230表面に、元の原稿情報と一致するよう順次重ね合わせて一次転写される。続いて、中間転写ベルト230表面に転写されたカラートナー像は、二次転写装置52にて記録媒体表面に転写され、カラートナー像が転写された記録媒体は定着装置66による定着処理を経た後、排紙部68へと排出される。
一方、各作像ユニット22(22a乃至22d)において、感光体ドラム31上の残留トナーはクリーニング装置34にて清掃され、また、中間転写ベルト230上の残留トナーはベルトクリーニング装置53にて清掃される。
こうした作像過程において、夫々の残留トナーはクリーニング装置34(又はベルトクリーニング装置53)によって清掃される。
なお、クリーニングブレード342は、図4に示されるごとくクリーニング装置34内のフレーム部材に直接固定するのではなく、バネ材を介して固定されてもよい。
以下に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
〔実施例1〕
−クリーニングブレードA1の作製−
・ポリオールのプレ重合
アジピン酸(HOOC−C−COOH)と、ノナンジオール(HO−C18−OH)と、を1:1(モル比)で重合し、かつ末端が−OHとなるよう処理をして、炭素数9の直鎖ジオール(ノナンジオール)が重合されたポリエステルポリオールA1を得た。得られたポリエステルポリオールA1の重量平均分子量は2000であった。
・クリーニングブレードの形成
前記ポリエステルポリオールA1をソフトセグメント成分として用い、またプロパンジオール(鎖延長剤)と4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、ポリイソシアネート、日本ポリウレタン工業(株)製、ミリオネートMT)と、架橋剤(トリメチロールプロパン(三菱ガス化学株式会社製))と、をハードセグメント成分として用い、配合量を下記表1に記載のモル比に調整して、窒素雰囲気下、80℃で2時間反応させ、クリーニングブレード形成用組成物A1を調製した。
次いで、140℃に金型を調整した遠心成形機に上記クリーニングブレード形成用組成物A1を流し込み、1時間硬化反応させた。次いで、110℃で24時間熟成加熱し、冷却した後カットして、幅8mm、厚さ2mmのクリーニングブレードA1を得た。
〔実施例2〕
ポリエステルポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の配合量を、下記表1に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔実施例3〕
・ポリオールのプレ重合
ε−カプロラクトンを開環重合し、かつ末端が−OHとなるよう処理をしてポリエステルポリオールA3を得た。得られたポリエステルポリオールA3の重量平均分子量は2000であった。
ポリエステルポリオールとして前記ポリエステルポリオールA3を用い、かつポリエステルポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類及び配合量を、下記表1に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔実施例4〕
・ポリオールのプレ重合
テトラヒドロフランをカチオン重合し、かつ末端が−OHとなるよう処理をしてポリエステルポリオールA4(PTMG)を得た。得られたポリエステルポリオールA4の重量平均分子量は2000であった。
ポリエステルポリオールとして前記ポリエステルポリオールA4(PTMG)を用い、かつポリエステルポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類及び配合量を、下記表1に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔実施例5〕
・ポリオールのプレ重合
アジピン酸(HOOC−C−COOH)と、ブタンジオール(HO−C−OH)と、を1:1(モル比)で重合し、かつ末端が−OHとなるよう処理をして、炭素数9の直鎖ジオール(ノナンジオール)が重合されたポリエステルポリオールA5を得た。得られたポリエステルポリオールA5の重量平均分子量は2000であった。
ポリエステルポリオールとして前記ポリエステルポリオールA5を用い、かつポリエステルポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類及び配合量を、下記表1に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔比較例1〕
ポリオールのプレ重合に用いた組成物、ポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類とその配合量を、下記表2に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔比較例2〕
ポリオールのプレ重合に用いた組成物、ポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類とその配合量を、下記表2に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
〔比較例3〕
ポリオールのプレ重合に用いた組成物、ポリオール、鎖延長剤、ポリイソシアネート、架橋剤の種類とその配合量を、下記表2に記載のものに変更した以外は、実施例1に記載の方法によりクリーニングブレード形成用組成物を調製し、かつクリーニングブレード得た。
<物性値の測定>
ハードセグメント成分のドメイン粒径、ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)、及びポリウレタン部材の100%モジュラスを、前述の方法により測定した。結果を下記表1及び表2に示す。
<エッジ永久変形量の測定>
感光体(像保持体)の表面に前記各例のクリーニングブレードを食い込ませて接触配置するよう取り付けたプロセスカートリッジを、高温・高湿環境(45℃、95%RH)の恒温・恒湿層に1週間放置し、放置前後のクリーニングブレードの食込み量の差を永久変形量とした。
なお、食込み量の測定は、感光体の中心からクリーニングブレードのエッジ先端までの距離を計測可能な非接触のレーザー変位計(キーエンス社製、商品名:LK−035)にて測定し、食込み量の変化を求めた。
<画像評価>
(画像形成装置の構成)
前記各例のクリーニングブレードを、それぞれ図3に示す画像形成装置(富士ゼロックス社製、商品名:DocuCentre−II C7500)における感光体ドラム用クリーニングブレードとして装着した。
・感光体ドラム:有機感光材(φ=30mm)
・プロセス速度:250mm/sec
・帯電装置:交流重畳直流の帯電ロール
・現像装置:2成分磁気ブラシ現像装置
・クリーニングブレード:幅8mm、厚さ2mm、自由長7.0mm、接触角25度、押し付け力NF2.0gf/mm
試験は、トナー(重合法によって作製され形状係数が123から128の範囲に分布し、平均粒径が6μmのトナー)を用い、このトナーを含む2成分現像剤を上記画像形成装置における現像器に収容して使用した。この画像形成装置によるテストプリント(1色当たりの面積率5%)の画像をプリント枚数5枚の繰り返しで50,000枚分下記のそれぞれの環境で行った。なお、ストレス環境として、プロセス速度:250mm/sec、高温高湿(32.5℃、85%RH)、低温低湿(5℃、15%RH)、および中温中湿(22℃、55%RH)とした。
−耐摩耗性評価−
以下の方法により、クリーニングブレードの耐摩耗性を評価した。
高温高湿環境(32.5℃,85RH%)下にて、感光体の積算回転数が100Kサイクル(100,000回転)になるまでA4用紙(210×297mm、富士ゼロックス社製、P紙)を用いて画像形成させた。その後、クリーニングブレードの接触部(エッジ)先端の摩耗深さと、クリーニング不良とを併せて評価し、エッジ摩耗を判断した。なお、テストに際しては、感光体とクリーニングブレードとの接触部における潤滑効果を小さくした過酷な条件で評価するため、形成する画像の像密度を1%とした。また、エッジ先端の摩耗深さは、クリーニングブレードの断面側からキーエンス社製、レーザ顕微鏡VK−8510により観察した時に確認される、感光体表面側のエッジ欠落部の最大深さとした。
エッジ摩耗の評価基準を以下に示す。なお、許容範囲はAおよびBである。
A:先端部摩耗深さ :3μm以下且つ摩耗跡無し
クリーニング不良:未発生
B:先端部摩耗深さ :3μmを超え、5μm以下
クリーニング不良:未発生
C:先端部摩耗深さ :5μmを超える
クリーニング不良:発生
−画像品質評価−
前記各例のクリーニングブレードを、それぞれカラー複写機(富士ゼロックス製、DocuCentre Color a450)における感光体ドラム用クリーニングブレードとして装着した。
このカラー複写機を用い、画像濃度1%(A4サイズの用紙に6.2mm×1mmのベタ画像が載っているもの)の画像形成を用紙(富士ゼロックス社製、C2r紙)に2000枚繰り返した。そのあとのクリーニングブレードの変形具合、色スジの画質欠陥の発生状態を下記の基準で目視により評価した。
A:色スジが確認されない
B:画像に色スジが僅かに確認されるが許容範囲
C:画像に色スジが確認され、許容し得ない
実施例は、ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm以上100nm以下であり、ガラス転移温度(Tg)が−30℃以上−5℃以下であるウレタン部材を用いることにより、永久変形が小さく、長期にわたり良好なクリーニング性が達成され、画像性能の優れたクリーニングブレードが得られている。
比較例1は、ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm未満であり、ガラス転移温度(Tg)が−30℃未満であり、耐摩耗性が悪化しており、良好な画像を得られていない。
比較例2及び比較例3は、ハードセグメント成分のドメイン粒径が100nmを超え、ガラス転移温度(Tg)が−5℃を超えており、永久変形が大きく、良好な画像を得られていない。
3A 接触角部、3B 先端面、3C 腹面、3D 背面、21 本体ハウジング、22、22a乃至22d 作像ユニット、23 ベルトモジュール、24 記録媒体供給カセット、25 記録媒体搬送路、30 感光体ユニット、31 被クリーニング部材(像保持体/感光体ドラム)、32 帯電ロール、33 現像ユニット、34 クリーニング装置、35、35a乃至35d トナーカートリッジ、40 露光ユニット、41 ユニットケース、42 ポリゴンミラー、51 一次転写装置、52 二次転写装置、53 ベルトクリーニング装置、61 送出しロール、62 搬送ロール、63 位置合わせロール、66 定着装置、67 排出ロール、68 排紙部、71 手差し供給装置、72 送出しロール、73 両面記録用ユニット、74 案内ロール、76 搬送路、77 搬送ロール、230 中間転写ベルト、231、232 支持ロール、331 ユニットケース、332 現像ロール、333 トナー搬送部材、334 搬送パドル、335 現像剤層厚規制部材、341 クリーニングケース、342、342A、342B、342C クリーニングブレード、344 フィルムシール、345 搬送部材、521 二次転写ロール、531 クリーニングブレード、3421B 第一層、3422B 第二層、3421C 接触部材、3422C 背面部材

Claims (7)

  1. ハードセグメント成分及びソフトセグメント成分を含み、前記ハードセグメント成分のドメイン粒径が45nm以上100nm以下であるポリウレタンを含有するポリウレタン部材により、少なくとも被クリーニング部材に接触する接触部分が構成されるクリーニングブレード。
  2. 前記ポリウレタン部材のガラス転移温度(Tg)が−30℃以上−5℃以下である請求項1に記載のクリーニングブレード。
  3. 前記ポリウレタンは、前記ハードセグメント成分として、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)及び炭素数3以上の直鎖ジオールが少なくとも重合された樹脂である請求項1又は請求項2に記載のクリーニングブレード。
  4. 前記ポリウレタンは、前記ソフトセグメント成分として、ポリエーテルポリオールと炭素数9以上の直鎖ジオールが少なくとも重合されてなるポリエステルポリオールとからなる群より選択される少なくとも1種のポリオールが少なくとも重合された樹脂である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のクリーニングブレード。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のクリーニングブレードを備えたクリーニング装置。
  6. 請求項5に記載のクリーニング装置を備え、画像形成装置に対して着脱自在であるプロセスカートリッジ。
  7. 像保持体と、
    前記像保持体の表面を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体の表面に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    トナーを含む現像剤により、前記像保持体の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像手段と、
    前記トナー像を記録媒体の表面に転写する転写手段と、
    請求項5に記載のクリーニング装置を備え、前記像保持体に前記クリーニングブレードを接触させて前記像保持体の表面をクリーニングするクリーニング手段と、
    を備える画像形成装置。
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