JP2017047833A - 車両内装用ボード - Google Patents

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Junichi Ishii
淳一 石井
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Abstract

【課題】部品数が少なく生産性に優れ且つ軽量な車両内装用ボードを提供する。
【解決手段】合成樹脂から一体的に成形される第1のボード10と、多孔構造体から構成されて第1のボード10に回動自在に接続される第2のボード20と、を備え、第1のボード10は、基板部11と、基板部11につながる薄肉のヒンジ部12と、ヒンジ部12を介して基板部11につながる回動自在な可動片13と、を有し、第2のボード20は、締結具44によって可動片13に固定される。これにより、別途ヒンジ部品を設ける必要がないので、部品数を削減し、組み立て作業を容易化し、生産性を高めることができる。また、第2のボード20にヒンジ部等の複雑な形状を形成する必要がなく、第2のボード20として軽量で安価な多孔構造体からなるボードを採用することにより、車両内装用ボード1の生産コストを低減し、軽量化を図ることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の荷室の床板等に用いられる車両内装用ボードに関し、特に、折り曲げ自在なヒンジ部を備える車両内装用ボードに関する。
従来、この種の車両内装用ボードとして、例えば、特許文献1に開示されたデッキボードが知られている。同文献のデッキボードは、バン型車両の後部荷室の床部に設けられたスペアタイア等を収納する凹部を覆って、荷室の床面となるものである。このデッキボードは、前部ボードと、後部ボードと、に2分割されており、前部ボードの後端は、複数の中ヒンジにより後部ボードの前端と回動可能に連結されている。
また、例えば、特許文献2には、リアシートバックの直後に設けられるラゲッジボードが開示されている。同文献のラゲッジボードでは、ラゲッジボード本体部と、補助ボード部と、それらを連結する薄肉のヒンジ部と、がブロー成形によって一体的に成形されている。また、同文献のラゲッジボードは、コイルスプリングを含む付勢手段を備えており、この付勢手段によって、補助ボード部は、常にリアシートバック側に付勢される。
また、例えば、特許文献3には、芯材と基材樹脂とが積層されて構成される板状部材を利用したラゲッジボードが開示されている。同文献のラゲッジボードでは、第1の板状部と、連結部と、第2の板状部と、がヒンジ機構を介して回動可能に連結されており、ヒンジ機構は、連結部分を一方の面から他方の面に対して窪ませて構成される。また、同文献のラゲッジボードは、第1の板状部と連結部とを連結するヒンジ機構にコイルスプリングを備えている。これにより、第1の板状部と連結部との回動状態を安定させ、第1の板状部と連結部とが車両走行時の振動等により上下にばたつくことを抑制している。
特開2001−354069号公報 特開2012−232653号公報 特開2014−34369号公報
しかしながら、上記した従来技術では、車両内装用ボードの生産性を高めて生産コストを削減するために、また、車両内装用ボードの軽量化を図るために、改善すべき問題点があった。
具体的には、特許文献1若しくは特許文献2に開示された従来技術のように、2つのボードを射出成形若しくはブロー成形等によって成形する構成では、大きな成形金型及びそれに適合する大型の成形機が必要になる。そのため、生産設備費が高額になり、このことは、車両内装用ボードの生産コストを高める要因となっていた。
また、特許文献3に開示された従来技術のように、芯材と基材樹脂とが積層された板状部材を一方の面から他方の面に対して窪ませてヒンジ機構を形成する構成では、ヒンジ機構を成形するための金型(熱刃金型)及び成形機が高額である。
また、上記した従来技術のように、回動自在に連結される2つのボードが略同一の基本構造で成形される構成では、使用する部分によっては、ボードの強度が過剰となる場合もあった。そのため、ボード全体が重くなるという問題点がある。
また、特許文献1に開示された従来技術のように、分割されたボード(前部ボード、後部ボード)を別部品であるヒンジ部品(中ヒンジ)によって連結する方式では、部品点数が多いという問題点があった。そのため、各々の部品の加工及び管理が必要であり、各ボードとヒンジ部品とを連結する工程では、部品の位置決めや各々の部品の固定等の作業が煩雑である。
また、特許文献2若しくは特許文献3に開示された従来技術のように、コイルスプリングを備えたボードでは、コイルスプリングを固定するために部品数が多くなり、その取り付け作業が必要であるため、生産コストの低減が難しかった。
例えば、特許文献2に開示されたラゲッジボードでは、コイルスプリングのコイル端部は、夫々コ字状、L字状に折り曲げられ、ラゲッジボードに凹み部として形成される取付座に取り付けられ、押さえプレート30a、30bで押さえられる。そのため、部品数が多く、押さえプレートを取り付けて固定するための超音波溶着等の工程が必要であった。
また、特許文献3に開示されたラゲッジボードでは、ラゲッジボードに取り付けられたコイルスプリングの一端及び他端を覆うように、第1の補強部及び第2の補強部が夫々ビス止め固定され、コイルスプリングが固定される。そのため、コイルスプリングを取り付けるための部品数が多く、取り付け作業が煩雑であった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、部品数が少なく生産性に優れ且つ軽量な車両内装用ボードを提供することにある。
本発明の車両内装用ボードは、合成樹脂から一体的に成形される第1のボードと、多孔構造体から構成されて前記第1のボードに回動自在に接続される第2のボードと、を備え、前記第1のボードは、基板部と、該基板部につながる薄肉のヒンジ部と、該ヒンジ部を介して前記基板部につながる回動自在な可動片と、を有し、前記第2のボードは、締結具によって前記可動片に固定されることを特徴とする。
本発明の車両内装用ボードによれば、合成樹脂から一体的に成形される第1のボードは、基板部につながる薄肉のヒンジ部と、該ヒンジ部を介して前記基板部につながる回動自在な可動片と、を有する。そのため、別途ヒンジ部品を用いることなく、第2のボードを回動自在に連結することができる。これにより、部品数を削減し、組み立て作業を容易化し、生産性を高めることができる。
また、第2のボードは、第1のボードの可動片にリベット等の締結具によって固定される。そのため、第2のボードにヒンジ部等の複雑な形状を形成する必要がなく、第2のボードとして軽量で安価な多孔構造体等からなるボードを採用することができる。これにより、車両内装用ボードの生産コストを低減し、軽量化を図ることができる。
また、本発明によれば、第1のボード及び第2のボードを回動方向に付勢する弾性体を備え、弾性体の一端は、第1のボードの基板部に一体的に形成される引掛部に摺動自在に支持され、弾性体の他端は、締結具によって第2のボードと共に第1のボードの可動片に固定されても良い。
弾性体の一端は、第1のボードの基板部に一体的に形成される引掛部に支持されるので、弾性体の一端を固定するための固定具等を別途設ける必要がなく、これにより、部品数及び作業工程数を削減することができる。
また、弾性体の他端は、締結具によって第2のボード及び可動片に共締めされるので、弾性体の他端を固定するための締結具と、第2のボードを固定するための締結具と、を別々に設ける必要がない。これにより、部品数及び作業工程数を削減することができる。
また、本発明によれば、引掛部には、平面視でヒンジ部の延在方向に対して垂直な方向に貫通して弾性体の一端を支持する支持部と、支持部の貫通方向に対して側方から弾性体の一端を支持部に挿入可能な開口部と、が形成されても良い。これにより、開口部を通過させて弾性体の一端を支持部に取り付けることができるので、弾性体の組み立て作業を容易化できる。
また、本発明によれば、弾性体の一端は、第1のボードの基板部の裏面側に接続され、弾性体の他端は、第1のボードの可動片の表面側に接続され、第2のボードは、弾性体の他端が接続された可動片の表面側に接続され、可動片と第2のボードとによって弾性体の他端が挟持されても良い。これにより、弾性体が車両内装用ボードの表面に現れないので、車両内装用ボードの表面の意匠性を高めることができる。また、可動片と第2のボードとによって弾性体の他端が挟持されるので、弾性体の他端を固定するための固定具等を別途設けることなく、弾性体の他端を強固に固定することができる。
また、本発明によれば、第1のボードの可動片の表面側には、弾性体の他端が収納される凹部が形成されても良い。これにより、弾性端の他端の動きを規制して弾性体の他端を強固に固定することができると共に、第2のボードの表面を略平坦にして意匠性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る車両内装用ボードを示す図であり、(A)は、表面側から見た斜視図、(B)は、裏面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両内装用ボードのヒンジ部近傍を裏面側から見た斜視図(A部詳細図)である。 本発明の実施形態に係る車両内装用ボードのヒンジ部近傍(A部近傍)の底面図である。 本発明の実施形態に係る車両内装用ボードの引掛部近傍の断面図(B−B線断面図)である。 本発明の実施形態に係る第1のボードのヒンジ部近傍(A部近傍)を表面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両内装用ボードの締結具近傍の断面図(C−C線断面図)であり、(A)は、第2のボードを略水平にした状態、(B)は、第2のボードの前方側を上げた状態を示している。
以下、本発明の実施形態に係る車両内装用ボードを図面に基づき詳細に説明する。
図1(A)は、本発明の実施形態に係る車両内装用ボード1を表面側から見た斜視図であり、同図(B)は、車両内装用ボード1を裏面側から見た斜視図である。車両内装用ボード1は、例えば、自動車の荷室の床板等として用いられるものであり、利用される用途に応じて所定の周囲形状に成形される。なお、ここで、表面とは、車両内装用ボード1が自動車の床面に配設された際に上方、即ち室内側を向く面であり、裏面とは、下方を向き自動車のボディ等に対向する面である。
図1(A)に示すように、車両内装用ボード1は、第1のボード10と、第1のボード10に回動自在に接続される第2のボード20と、第1のボード10及び第2のボード20の表面に貼付される表皮材45と、を備える。
車両内装用ボード1が自動車に取り付けられた状態では、第1のボード10は、図示しない自動車の後部の荷室内に配設されて該荷室の床面を構成する。第2のボード20は、第1のボード10が配設される荷室の前方に設けられる可倒式の図示しないリアシートバック部に配設される。
図1(B)に示す如く、第2のボード20は、ヒンジ部12を介して第1のボート10に接続されており、図1(A)に示す如く、第1のボード10に対して回動自在である。リアシートバックを起立した状態においては、第2のボード20は、回動して前方側が上方に跳ね上げられた状態となる。
他方、リアシートバックを前倒してリアシートを折り畳んだ状態では、第2のボード20は、前下方向に回動して略水平になってリアシートバックを覆い、第1のボード10に連続する略平坦な荷室の床面を構成する。なお、第2のボード20は、リアシートバックの形態に対応して、左右に分割されて各々回動自在に構成されても良い(20A、20B)。
第1のボード10は、例えば、ポリプロピレン樹脂(PP)等の合成樹脂を材料として射出成形等によって一体的に成形される略平板状のボードである。なお、第1のボード10には、強度を確保するための図示しないリブ等の補強構造や、第1のボード10を自動車に固定するための図示しないクリップ保持構造等が一体的に形成されても良い。第1のボード10は、合成樹脂からなる射出成形品であるので、前記補強構造等を含む複雑形状を一体的に1回の成形工程で効率良く成形できるというメリットがある。
第2のボード20は、多孔構造体から構成される略平板状のボードである。具体的には、第2のボード20を構成する多孔構造体は、例えば、一対の面板と、その間に挟まれる芯材と、から構成される略平板状のハニカム構造体である。一対の面板に挟まれる芯材の周囲には空隙が形成されるので、第2のボード20は、所定の強度を発揮しつつ軽量であるというメリットを有する。
ここで、本実施形態では、第2のボード20を構成する面板及び芯材の材質として、ポリプロピレン樹脂(PP)を採用している。これにより、第2のボードは、加工が容易で生産性に優れる。なお、面板及び芯材の材質としては、他の樹脂材料や紙等を用いることも可能である。
また、第2のボード20を構成するハニカム構造体の芯材としては、一対の面板の間に空隙が設けられるものであれば良く、例えば、略円筒状や略六角筒状等のセルや、略波状の板、繊維状の充填材等を用いることもできる。また更に、第2のボード20として、発泡樹脂材料等からなる略平板状の多孔構造体を用いても良い。
表皮材45は、車両内装用ボード1の意匠面、即ち自動車の車室内に臨む面を構成するカーペット等である。表皮材45は、第1のボード10及び第2のボード20の表面に、例えば、ホットメルト等の接着剤によって貼付される。表皮材45としては、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)製の不織布、樹脂その他を材料とする不織布、繊維織物、その他各種シート状の材料を用いることができる。
なお、図面には表れないが、表皮材45の周囲縁部は、第1のボード10及び第2のボード20の周囲縁部において裏面側に折り返され、第1のボード10及び第2のボード20を挟み込むようにして、超音波溶着等によって接合される。これにより、車両内装用ボード1の意匠性を高めることができ、第2のボード20の周囲切断面の仕上げを省略して加工を容易化できる。
図2は、車両内装用ボード1のヒンジ部12近傍を裏面側から見た斜視図であり、図1(B)に示すA部の詳細図である。図2に示すように、第1のボード10と第2のボード20は、ヒンジ部12及び可動片13を介して回動自在に連結されている。
ヒンジ部12及び可動片13は、第1のボード10から連続して一体的に形成されている。即ち、第1のボード10は、略平板状の基板部11と、基板部11につながる薄肉のヒンジ部12と、ヒンジ部12を介して基板部11につながる回動自在な可動片13と、を有する。
可動片13には、表面側から裏面側に貫通する取付孔17が形成されており、第2のボード20は、取付孔17に挿通される締結具としてのリベット44(図6参照)によって、可動片13に固定される。
このように、射出成形される第1のボード10には、薄肉のヒンジ部12と、ヒンジ部12につながる回動自在な可動片13と、が一体的に形成されているので、別途ヒンジ部品を用いることなく、第2のボード20を回動自在に連結することができる。これにより、部品数を削減し、組み立て作業を容易化し、生産性を高めることができる。
また、車両内装用ボード1は、第1のボード10及び第2のボード20を回動方向に付勢する弾性体としてのスプリング30を備える。具体的には、スプリング30は、ばね用鋼線等から形成されるコイルばねであり、弾性復元力を発揮するコイル部31を有し、第2のボード20をリアシートバック方向に付勢する。これにより、第2のボード20は、リアシートバックに押し当てられ、リアシートバックの動きに追従して回動する。この時、スプリング30の付勢力によって、第2のボード20とリアシートバックとの間に大きな隙間が生ずることが抑制される。また、第2のボード20のばたつき等が抑えられる。
コイル部31から連続するスプリング30の一端32は、第1のボード10の基板部11に一体的に形成される引掛部14に摺動自在に支持される。即ち、スプリング30の一端32は、第1のボード10の基板部11の裏面側に接続される。他方、一端32の反対側でコイル部31から連続するスプリング30の他端33は、リベット44によって第2のボード20と共に第1のボード10の可動片13に固定される。
図3は、車両内装用ボード1のヒンジ部12近傍、即ち図1(B)に示すA部近傍の底面図である。図3に示すように、スプリング30のコイル部31は、第1のボート10と第2のボード20の相対する端辺部近傍の裏面側に、ヒンジ部12に隣接して設けられる。コイル部31は、コイル巻きの中心軸が第1のボート10及び第2のボード20の端辺に略沿って、即ちヒンジ部12の延在方向と略同じ方向に向けられて配設される。
スプリング30の一端32は、平面視でヒンジ部12の延在方向に対して略垂直な方向に略直線状に延在する。また、引掛部14には、平面視でヒンジ部12の延在方向に対して略垂直な方向に貫通してスプリング30の一端32を支持する支持部15が形成されている。
そして、スプリング30の一端32は、引掛部14の支持部15に挿通されて、ヒンジ部12の延在方向に対して略垂直な方向に摺動自在に支持される。即ち、スプリング30の一端32は、略前後方向に延在し、略前後方向に摺動自在である。これにより、第2のボード20を回動させる際に、コイル部31の捩れを抑え、スプリング30が裏面側に突き出てしまうことを抑制することができる。
スプリング30の一端32の先端部近傍には、略U字状に曲げ返される曲折部34が形成されている。曲折部34は、一端32の延在方向から少なくとも側方、即ち左右若しくは上下方向に曲折されていれば良く、例えば、L字状等、他の曲折形状でも良い。曲折部34が形成されることにより、スプリング30の一端32が引掛部14から摺動方向前方に抜け出してしまうことを防止することができる。
図4は、車両内装用ボード1の引掛部14近傍の断面図であり、図3に示すB−B線断面を示している。図4に示すように、引掛部14は、第1のボード10の基板部11から連続して一体的に形成され、横断面略J字状であり、ヒンジ部12(図3参照)の延在方向に対して略垂直な方向、即ち略前後方向に延在する。そして、引掛部14の表面側に、略前後方向に貫通してスプリング30の一端32を摺動自在に支持する支持部15が形成される。
このように、スプリング30の一端32は、第1のボード10に一体成形される引掛部14によって支持されるので、スプリング30の一端32を固定するための固定具等を別途設ける必要がない。これにより、部品数及び作業工程数を削減することができる。
また、引掛部14には、支持部15の貫通方向に対して側方から、即ち左右方向から、スプリング30の一端32を支持部15に挿入可能な開口部16が形成されている。これにより、開口部16を通過させてスプリング30の一端32を支持部15に取り付けることができるので、スプリング30の取り付け作業を容易化できる。なお、前述のとおり、スプリング30の他端33(図3参照)は、リベット44(図6参照)によって第1のボード10の可動片13(図3参照)に固定されるので、開口部16から支持部15に挿入されたスプリング30の一端32は、開口部16から外れることはない。
引掛部14に対応する位置の基板部11には、表面側から裏面側に貫通する開口部40が形成されている。即ち、引掛部14は、開口部40を通じて、表面側から視認できる。このような構成により、第1のボード10を成形した後、引掛部14近傍において、第1のボード10を成形するための上型と下型との分離が容易になり、別途インサート金型等を設けることなく引掛部14を一体的に成形することができる。
図5は、第1のボード10のヒンジ部12近傍、即ち図1に示すA部近傍を表面側から見た斜視図である。図5に示すように、スプリング30の他端33の先端部近傍には、略円形状に曲げ返される固定部35が形成されている。これにより、スプリング30の他端33が左右若しくは前後方向にずれることを抑制して、スプリング30を強固に固定することができる。なお、固定部35の曲げ形状は、略L字状、略コ字状等、その他の形態でも良い。
第1のボード10の可動片13の表面側には、スプリング30の他端33が収納される凹部18が形成される。即ち、凹部18は、スプリング30の他端33の形状に対応する形状の凹みであり、その深さは、スプリング30の他端33の厚みに略等しい。これにより、スプリング30の他端33の動きを規制してスプリング30の他端33を強固に固定することができる。
図6(A)及び(B)は、車両内装用ボード1の締結具であるリベット44近傍の断面図であり、図3に示すC−C線断面を示している。なお、同図(A)は、第2のボード20を略水平にした状態、同図(B)は、ヒンジ部12を折り曲げて第2のボード20の前方側を上げた状態を示している。
図6(A)に示すように、スプリング30の他端33が装着された可動片13の表面側には、第2のボード20が接続される。即ち、可動片13と第2のボード20とによってスプリング30の他端33が挟持される。
第2のボード20には、可動片13の取付孔17に対応する位置に、表面側から裏面側に貫通する固定孔24が形成されている。第2のボード20の固定孔24、スプリング30の固定部35及び可動片13の取付孔17には、締結具としてのリベット44が挿通され、リベット44によって、第2のボート20、スプリング30の他端33及び第1のボート10の可動片13が固定される。なお、締結具は、リベット44に限定されず、例えば、合成樹脂製のクリップ等でも良い。
このような構成により、スプリング30が車両内装用ボード1の表面に現れないので、車両内装用ボード1の表面の意匠性を高めることができる。また、可動片13と第2のボード20とによってスプリング30の他端33が挟持されるので、スプリング30の他端33を固定するための固定具等を別途設けることなく、スプリング30の他端33を強固に固定することができる。
また、スプリング30の他端33は、リベット44によって第2のボード20及び可動片13に共締めされるので、スプリング30の他端33を固定するための締結具と、第2のボード20を固定するための締結具と、を別々に設ける必要がない。これにより、部品数及び作業工程数を削減することができる。
また、前述のとおり、スプリング30の他端33は、可動片13の表面側に形成される凹部18に装着されるので、これによって、可動片13の表面側に設けられる第2のボード20の表面を略平坦にして、車両内装用ボード1の意匠性を高めることができる。
また、リベット44で締結された第1のボード10及び第2のボード20の表面には表皮材45が貼付され、表皮材45によってリベット44が覆われる。これにより、リベット44の露出を防止し、安全性及び意匠性を高めることができる。なお、リベット44は、第2のボード20の表面側から挿入されることが望ましい。これにより、表皮材45の表面の凹凸を少なくして略平坦に仕上げることができる。
また、可動片13の裏面側には、カシメ加工によって拡げられるリベット44の端部を収納する凹部19が形成されている。これにより、リベット44の端部が裏面側に突出することを抑え、組み立て作業時等における安全性を確保することができる。
また、基板部11と可動片13との間には、第2のボード20の厚みに相当する高さの段差部41が設けられる。即ち、可動片13の表面側の面は、基板部11の表面側の面よりも裏面側にある。これにより、第1のボード10の表面と第2のボート20の表面との段差を小さくして、車両内装用ボード1の表面を略平坦に仕上げることができる。
以上説明の如く、射出成形によって一体的に成形される第1のボード10は、薄肉のヒンジ部12を介して基板部11につながる回動自在な可動片13を有する。そして、第1のボード10の可動片13に第2のボード20が接続される。そのため、図6(B)に示すように、第2のボード20は、回動自在となる。
また、前述のとおり、第2のボード20は、第1のボード10の可動片13にリベット44によって固定される。そのため、第2のボード20に別途ヒンジ部等の複雑な形状を形成する必要がなく、第2のボード20として軽量で安価な多孔構造体等からなるボードを採用することができる。これにより、車両内装用ボード1の生産コストを低減し、軽量化を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
1 車両内装用ボード
10 第1のボード
11 基板部
12 ヒンジ部
13 可動片
14 引掛部
15 支持部
16 開口部
18 凹部
20 第2のボード
30 スプリング
31 コイル部
32 一端
33 他端
44 リベット

Claims (5)

  1. 合成樹脂から一体的に成形される第1のボードと、
    多孔構造体から構成されて前記第1のボードに回動自在に接続される第2のボードと、を備え、
    前記第1のボードは、基板部と、該基板部につながる薄肉のヒンジ部と、該ヒンジ部を介して前記基板部につながる回動自在な可動片と、を有し、
    前記第2のボードは、締結具によって前記可動片に固定されることを特徴とする車両内装用ボード。
  2. 前記第1のボード及び前記第2のボードを回動方向に付勢する弾性体を備え、
    前記弾性体の一端は、前記基板部に一体的に形成される引掛部に摺動自在に支持され、
    前記弾性体の他端は、前記締結具によって前記第2のボードと共に前記可動片に固定されることを特徴とする請求項1に記載の車両内装用ボード。
  3. 前記引掛部には、平面視で前記ヒンジ部の延在方向に対して垂直な方向に貫通して前記弾性体の一端を支持する支持部と、前記支持部の貫通方向に対して側方から前記弾性体の一端を前記支持部に挿入可能な開口部と、が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両内装用ボード。
  4. 前記弾性体の一端は、前記基板部の裏面側に接続され、
    前記弾性体の他端は、前記可動片の表面側に接続され、
    前記第2のボードは、前記弾性体の他端が接続された前記可動片の表面側に接続され、
    前記可動片と前記第2のボードとによって前記弾性体の他端が挟持されることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両内装用ボード。
  5. 前記可動片の表面側には、前記弾性体の他端が収納される凹部が形成されることを特徴とする請求項4に記載の車両内装用ボード。
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