JP2016210311A - 車両フロアのカバー構造体 - Google Patents

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小西 徹
Toru Konishi
徹 小西
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Abstract

【課題】乗員の踏み込みによる沈み込みの発生を防止するとともに、部品点数や作業工数を削減しながら、フロアカーペットに形成された開口を開閉することができる、車両フロアのカバー構造体を提供する。【解決手段】車両フロアのカバー構造体1は、車両フロア上に配置され、開口2dを備えたフロアカーペット2と、車両フロアとフロアカーペット2との間に設けられたフロアスペーサ3であって、開口2dに連通するようにフロアスペーサ3を貫通して形成された貫通孔3aを有するフロアスペーサ3と、開口2dを開閉可能に覆う蓋部材10と、蓋部材10に一体的に取り付けられ、蓋部材10が開口2dを閉鎖したときに貫通孔3aを埋めるように貫通孔3aに収容されるスペーサ部材20と、を有している。【選択図】図2

Description

本発明は、車両フロアのカバー構造体に関する。
車両フロアに設置される、フロアカーペットを備えたカバー構造体には、様々な理由で開口が形成され、その開口を塞ぐための蓋部材が設けられている。
例えば、車室内の運転席付近の車両フロア(フロアパネル)には、その車両の製造業者や種類、年式、製造番号などを表す車両識別番号(VIN)が刻印されており、フロアカーペットのその上方に位置する部分には、VINを確認するための開口が形成されている。VINの確認は限られた場面でしか行われないため、上記開口には、通常は閉鎖して車室内の見栄えを良好に保ちながら、VINを確認するときにのみ開放する開閉可能な蓋部材が設けられている。
特許文献1には、フロアパネルに設けられたVINの上方に位置する開口を備えたフロア部材(フロアカーペット)と、フロアパネルとフロアカーペットとの間に設けられ、上記開口の周囲でフロアカーペットを支持するベース部材と、フロアカーペットの開口を開閉可能に覆う蓋部材を備えたカバー部材とを有する、車両フロアのカバー構造体が開示されている。蓋部材はカバー部材の枠部材にヒンジ連結され、この枠部材がフロアカーペットの開口の周縁部に沿って設置されている。これにより、蓋部材を開放したときに、開口を通じてVINを確認することができる。また、フロアカーペットの開口の周囲にベース部材が設けられていることで、乗員の踏み込みに対する蓋部材(カバー部材)の沈み込みの発生が抑制されて、乗員(運転手)の足置き性も良好に確保することができる。
特開2012−250689号公報
特許文献1に記載のカバー構造体では、蓋部材(カバー部材)をフロアカーペットの開口に取り付けるために、フロアカーペットを介してカバー部材をベース部材に固定する必要があるが、そのためには、ビスなどの締結部材が必要になる。このことは、部品点数や作業工数の増加につながり、ひいてはコスト増加につながるため好ましくない。
一方で、ベース部材を用いずに蓋部材をフロアカーペットの開口に取り付けることが考えられるが、それは、上記開口の周囲で蓋部材を固定して支持する部材がなくなることを意味する。この場合、乗員が足で踏んだ際に蓋部材に沈み込みが発生し、その結果、乗員に違和感を与えたり乗員が躓いたりするなどの不具合が発生して、商品性が著しく低下することになる。
本発明の目的は、乗員の踏み込みによる沈み込みの発生を防止するとともに、部品点数や作業工数を削減しながら、フロアカーペットに形成された開口を開閉することができる、車両フロアのカバー構造体を提供することである。
上述した目的を達成するために、本発明の車両フロアのカバー構造体は、車両フロア上に配置され、開口を備えたフロアカーペットと、車両フロアとフロアカーペットとの間に設けられたフロアスペーサであって、開口に連通するようにフロアスペーサを貫通して形成された貫通孔を有するフロアスペーサと、開口を開閉可能に覆う蓋部材と、蓋部材に一体的に取り付けられ、蓋部材が開口を閉鎖したときに貫通孔を埋めるように貫通孔に収容されるスペーサ部材と、を有している。
このような車両フロアのカバー構造体によれば、蓋部材がフロアカーペットの開口を閉鎖したときにスペーサ部材がフロアスペーサの貫通孔を埋めることになるため、乗員の踏み込みによる蓋部材の沈み込みの発生を防止することができる。一方で、スペーサ部材がフロアスペーサの貫通孔を埋めるように収容されることで、蓋部材が上記開口を閉鎖した状態を保持することが可能になるため、必ずしも蓋部材をフロアカーペットに取り付ける必要がなく、そのためのビスなどの締結部材も必要になることがない。
以上、本発明によれば、乗員の踏み込みによる沈み込みの発生を防止するとともに、部品点数や作業工数を削減しながら、フロアカーペットに形成された開口を開閉することができる、車両フロアのカバー構造体を提供することができる。
本発明の一実施形態による車両フロアのカバー構造体の斜視図である。 図1のカバー構造体の一部を拡大して示す斜視図である。 図1のA−A’に沿った概略断面図である。 図1のカバー構造体の蓋部材付近の構成を概略的に示す分解斜視図である。 本実施形態の蓋部材を示す斜視図である。 本実施形態のスペーサ部材を示す斜視図である。 本実施形態のスペーサ部材を示す上面図である。 本実施形態のスペーサ部材の一変形例を示す斜視図である。 本実施形態の蓋部材の一変形例を示す概略断面図である。 本実施形態のスペーサ部材および蓋部材の他の変形例を示す概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による車両フロアのカバー構造体を車室内側から見た斜視図である。
本実施形態の車両フロアのカバー構造体(以下、単に「カバー構造体」という)1は、車両フロアを構成するフロアパネル(図示せず)上に配置されるフロアカーペット2と、フロアカーペット2の裏面、すなわちフロアカーペット2とフロアパネルとの間に設けられたフロアスペーサ3と、フロアカーペット2に形成された開口を開閉可能に覆う蓋部材10とを有している。なお、図1では、フロアカーペット2のうち、車室前部に配置される部分のみが示されている。
フロアカーペット2は、三次元形状にプレス成形され、車室内のフロアパネル上に配置されている。フロアカーペット2は、平坦部2aと、平坦部2aに一体形成された傾斜部2bとから構成されている。平坦部2aは、フロアパネルに載置され、傾斜部2bは、フロアパネルから車両前方に斜めに延びるダッシュパネルの形状に沿うように、平坦部2aに対して傾斜している。傾斜部2bの車両幅方向の中間部には、コンソールを受け入れるための切欠部2cが形成されている。
フロアカーペット2としては、基布にパイル糸を刺し込むことにより形成されたタフテッドカーペットや、繊維ウェブや不織布をニードリングすることにより形成されたニードルパンチカーペットなどを用いることができる。これらの繊維には、ポリプロピレン繊維などのポリオレフィン系繊維、ポリアミド系繊維、ポリエチレンテレフタラート(PET)繊維などのポリエステル系繊維などの合成繊維を用いることができる。
フロアカーペット2の裏面には、樹脂による裏打ちが施されていてもよい。裏打ちに用いる樹脂としては、加熱プレス成形によってフロアカーペット2の三次元形状を維持することできる点で、熱可塑性樹脂が好ましい。また、このとき、フロアカーペット2を構成する繊維には、加熱溶融される接着性繊維が配合されていてもよい。これにより、フロアカーペット2の熱可塑性成分は、接着性繊維の軟化点以上の温度で加熱することで軟化し、プレス成形後には固化して、フロアカーペット2の三次元形状を維持することができる。
フロアスペーサ3は、フロアカーペット2の裏面の所定の位置に配置されている。すなわち、フロアスペーサ3は、フロアパネルとフロアカーペット2との間に生じる空間を埋めるように設けられ、緩衝や嵩上げ、吸音といった機能を有するとともに、フロアカーペット2の平坦性や乗員の足置き性を確保する機能も有している。
フロアスペーサ3としては、軟質ポリウレタンフォームなどの発泡品、熱可塑性樹脂粒子を型内で発泡成形して得られるビーズ発泡品、チップウレタンなどの発泡屑をバインダーと混合して成形される成形品、成形フェルト、フロアカーペット2の厚み方向に繊維を配向させて成形される繊維成形品などを用いることができる。本実施形態では、発泡性のポリプロピレンやポリスチレンの予備発泡粒子を型内に充填し、加熱発泡させて成形されるビーズ発泡品が用いられている。このようなビーズ発泡品は、嵩高でありながら軽量であることを特徴とするため、車両の燃費向上という観点から好ましい。また、ビーズ発泡品は、適度の剛性を備えているため、乗員の踏み付けに対する耐久性が良好であり、沈み込みなどの違和感を生じさせず、フロアスペーサ3として好適である。
なお、フロアスペーサ3は、厚みが同一または異なる複数の部材をフロアカーペット2の裏面に貼り付けることによって構成されていてもよい。また、フロアスペーサ3は、フロアカーペット2の裏面の全体を覆うように一体または別体で成形されていてよい。
図2は、図1のカバー構造体の一部を拡大して示す斜視図であり、蓋部材がフロアカーペットの開口を開放している状態を示す図である。図3は、図1のA−A’に沿った概略断面図である。図4は、図1のカバー構造体の蓋部材付近の構成を概略的に示す分解斜視図である。
蓋部材10は、ヒンジ片2e(図4参照)を介してフロアカーペット2に一体的に取り付けられ、図2および図3に示すように、フロアカーペット2に形成された開口2dを開閉することができる。フロアカーペット2の開口2dは、フロアパネル4に刻印された車両識別番号(VIN)の上方に位置している。また、フロアスペーサ3には、フロアカーペット2の開口2dに連通するように、フロアスペーサ3を厚み方向に貫通する貫通孔3aが形成されている。したがって、蓋部材10を開放することで、フロアカーペット2の開口2dおよびフロアスペーサ3の貫通孔3aを通じて、フロアパネル4に設けられたVINを確認(視認)することができる。蓋部材10は、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂の射出成形によって形成されている。
また、蓋部材10の裏面には、図2および図3に示すように、蓋部材10と一体に動作するスペーサ部材20が取り付けられている。すなわち、スペーサ部材20は、蓋部材10の裏面に一体的に取り付けられ、蓋部材10が開口2dを開放したときには蓋部材10と一体に動作し、開口2dおよび貫通孔3aの内部を外部に露出させることができる。一方で、蓋部材10が開口2dを閉鎖しているときには、スペーサ部材20は、フロアスペーサ3の貫通孔3aを埋めるように貫通孔3aに収容されている(図3参照)。このため、乗員に踏まれて体重がかかっても蓋部材10は沈み込むことがなく、良好な足置き性を確保することができる。
スペーサ部材20としては、フロアスペーサ3と同様に、発泡性のポリプロピレンやポリスチレンなどの予備発泡粒子を型内に充填し、加熱発泡されて成形されるビーズ発泡品が好ましい。これにより、例えば射出成形品を用いた場合などに比べて、スペーサ部材20を軽量化することができる。このため、スペーサ部材20が一体的に取り付けられていることで蓋部材10の開閉動作に関する操作性が低下することを抑制することができる。
図4を参照すると、蓋部材10が取り付けられるヒンジ片2eは、フロアカーペット2の開口2dの周縁部から内方に突出するように、フロアカーペット2に一体形成されている。ヒンジ片2eは、幅広の本体部が幅狭の連結部を介してフロアカーペット2に連結されるように構成されている。蓋部材10をこのようなヒンジ片2eに取り付けることで、ヒンジ片2eの連結部を回動軸として蓋部材10を回動させることができ、さらには、蓋部材10を開放した状態で保持することも可能になる。また、蓋部材10をヒンジ片2eに取り付ける構成は、蓋部材10とカバー構造体1とが一体的になるため、蓋部材10の紛失や閉め忘れなどを可及的に防止できる点や、蓋部材10自体にヒンジ構成を設けることなく開閉動作が可能になり、部品点数を削減できる点でも好適である。
本実施形態では、フロアカーペット2の開口2dおよびヒンジ片2eは、フロアカーペット2の成形後にウォータージェット加工によって形成されているが、これに限定されるものではなく、フロアカーペット2の成形と同時に形成されてもよい。あるいは、フロアカーペット2の成形後に、カッターなどを用いて手作業で形成することもできる。
次に、図5から図7を参照して、本実施形態の蓋部材10およびスペーサ部材20の詳細な構成について説明する。図5は、本実施形態の蓋部材を示す斜視図である。図6および図7は、それぞれ本実施形態のスペーサ部材を示す斜視図および上面図である。
蓋部材10の表面10aは、図5に示すように、乗員が足で踏んでも違和感を覚えたり躓いたりすることがないように、ほぼ平坦に形成されている。一方で、蓋部材10の裏面10bには、蓋部材10をフロアカーペット2のヒンジ片2eに取り付けるための第1の取付部11と、蓋部材10にスペーサ部材20を取り付けるための第2の取付部12とが、それぞれ一体形成されている。第1の取付部11および第2の取付部12の構成については後述する。さらに、蓋部材10の裏面10bには、断面がL字状の係止片13が一体形成されている。係止片13は、蓋部材10の長手方向の端部であって、第1の取付部11とは反対側、すなわち、蓋部材10の回動軸とは反対側の端部に形成されている。したがって、係止片13は、蓋部材10がフロアカーペット2の開口2dを閉鎖したときに開口2dの周縁に係止して、蓋部材10を閉鎖状態に保持することができる(図3参照)。このため、蓋部材10が意図せずに開くことを防止するとともに、蓋部材10(およびスペーサ部材20)のガタツキを抑制することも可能になる。
また、蓋部材10の裏面10bには、係止片13から第2の取付部12を横断するように蓋部材10の長手方向に延びる縦リブ14が形成されている。これにより、係止片13および第2の取付部12はそれぞれ補強され、これらが変形したり折れたりするような不具合の発生を防止することができる。
第1の取付部11は、蓋部材10の長手方向の所定の間隔を置いてほぼ平行に配置された、前壁部11aおよび後壁部11bと、後壁部11bにヒンジ連結されたアーム部11cとを有している。前壁部11aおよび後壁部11bは、蓋部材10の裏面10bから突出するように、蓋部材10に一体形成され、アーム部11cは、後壁部11bに一体形成されている。アーム部11cの先端には、前壁部11aの先端に係止可能な係止爪11dが形成されている。
第1の取付部11による蓋部材10のフロアカーペット2(ヒンジ片2e)への取り付けは、以下のように行われる。まず、アーム部11cを開いた状態、すなわち、後壁部11bとアーム部11cとがほぼ同一平面上に位置する状態(図5の点線で示す状態)にする。そして、この状態のまま、前壁部11aと後壁部11b(アーム部11c)を、フロアカーペット2のヒンジ片2eに所定の間隔を置いて形成された一対の挿通孔2f,2g(図4参照)にそれぞれ挿通する。その後、アーム部11cを閉じ、アーム部11cの係止爪11dを前壁11aの先端に係止することで、フロアカーペット2のヒンジ片2eへの蓋部材10の取り付けが完了する。
このように、蓋部材10に一体形成された第1の取付部11によって、フロアカーペット2のヒンジ片2eへの蓋部材10の取り付けは、ビスやナットなどの締結部材や接着剤を必要とすることなく、容易に行うことができる。その結果、部品点数や作業工数の増加を抑え、コスト増加を抑制することができる。
第1の取付部11のアーム部11cの内側、すなわち、蓋部材10がフロアカーペット2のヒンジ片2eに取り付けられた際にヒンジ片2eに面する側には、図5に示すように、波形形状が形成されていることが好ましい。これにより、アーム部11cがヒンジ片2eに噛み合うことで、蓋部材10のヒンジ片2eへの取付強度が向上し、蓋部材10のガタツキを抑制することができる。
一方、第2の取付部12も、第1の取付部11と同様の構成を有している。すなわち、第2の取付部12は、蓋部材10の長手方向の所定の間隔を置いてほぼ平行に配置された、前壁部12aおよび後壁部12bと、後壁部12bにヒンジ連結されたアーム部12cとを有している。前壁部12aおよび後壁部12bは、蓋部材10の裏面10bから突出するように、蓋部材10に一体形成され、アーム部12cは、後壁部12bに一体形成されている。アーム部12cの先端には、前壁部12aの先端に係止可能な係止爪12dが形成されている。
第2の取付部12による蓋部材10へのスペーサ部材20の取り付けも、第1の取付部11の場合と同様に、以下のように行われる。まず、アーム部12cを開いた状態、すなわち、後壁部12bとアーム部12cとがほぼ同一平面上に位置する状態(図5の点線で示す状態)にする。そして、この状態のまま、前壁部12aと後壁部12b(アーム部12c)を、スペーサ部材20に所定の間隔を置いて形成された一対の取付孔21a,21b(図6および図7参照)にそれぞれ挿通する。その後、アーム部12cを閉じ、アーム部12cの係止爪12dを前壁部12aの先端に係止することで、蓋部材10へのスペーサ部材20の取り付けが完了する。
このように、蓋部材10に一体形成された第2の取付部11によって、蓋部材10へのスペーサ部材20の取り付けも、ビスやナットなどの締結部材や接着剤を必要とすることなく、容易に行うことができる。このことも、部品点数や作業工数の削減に寄与し、コスト増加の抑制に寄与することができる。
第2の取付部12のアーム部12cの内側、すなわち、蓋部材10にスペーサ部材20が取り付けられた際にスペーサ部材20に面する側には、図5に示すように、波形形状が形成されていることが好ましい。これにより、アーム部12cがスペーサ部材20に噛み合うことで、スペーサ部材20の蓋部材10への取付強度が向上し、スペーサ部材20のガタツキを抑制することができる。
なお、スペーサ部材20には、図6に示すように、取付孔21a,21bが形成されている部分の厚みが薄くなるように、凹部22が形成されている。これにより、第2の取付部12における前壁部12aおよび後壁部12bの蓋部材10からの突出長さを短くすることができる。このことは、前壁部12aおよび後壁部12bの強度が確保されるとともに、取付作業性が良好になる点で有利である。また、スペーサ部材20には、蓋部材10に取り付けられた際に蓋部材10の縦リブ14および第1の取付部11をそれぞれ収容する縦溝23および段差部24が形成されている。
さらに、スペーサ部材20は、蓋部材10に取り付けられた際に第1の取付部11の側に位置する端部に一体形成された係合凸部25を備えている。係合凸部25は、スペーサ部材20が蓋部材10に取り付けられ、その蓋部材10がフロアカーペット2の開口2dを閉鎖した際に、フロアスペーサ3の貫通孔3aの側面に形成された係合凹部3b(図3参照)に係合するようになっている。その結果、蓋部材10がフロアカーペット2の開口2dを閉鎖したときの蓋部材10およびスペーサ部材20のバタツキを抑制して、異音の発生を防止することができる。
次に、図8から図10を参照して、本実施形態のカバー構造体の変形例について説明する。
図8(a)は、本実施形態のスペーサ部材の一変形例を示す斜視図であり、図8(b)は、図8(a)に示すスペーサ部材の概略断面図であり、フロアスペーサの貫通孔に収容された状態を示す図である。図9は、本実施形態の蓋部材の一変形例を示す概略断面図であり、一部を拡大して示す図である。図10(a)から図10(c)は、スペーサ部材および蓋部材の他の変形例を示す概略断面図である。
図8に示す変形例では、スペーサ部材20に、左右の側面からそれぞれ外側に突出する一対の突起25a,25bが形成されている。一対の突起25a,25bは、スペーサ部材20が蓋部材10に取り付けられ、その蓋部材10がフロアカーペット2の開口2dを閉鎖した際に、フロアスペーサ3の貫通孔3aに係合するようになっている。その結果、スペーサ部材20のガタツキをより効果的に抑制することができる。このとき、突起25a,25bの下側(フロアスペーサ3の貫通孔3aに挿入される側)の部分は、テーパー状に形成されていることが好ましく、これにより、貫通孔3aへの挿入性を向上させることができる。
図9に示す変形例では、蓋部材10の先端に形成された係止片13の裏面にガイドリブ13aが形成されている。このガイドリブ13aによって、図9の矢印で示すように、係止片13がフロアカーペット2の開口2aの周縁部を乗り越えることが容易になり、その結果、蓋部材10を閉じる際の作業性を向上させることができる。
図10に示す変形例は、蓋部材10へのスペーサ部材20の取付構造、すなわち、蓋部材10の第2の取付部の構成を変更し、それに伴い、スペーサ部材20の構成も変更した変形例である。図10(a)に示すように、蓋部材10には、第2の取付部として、断面がL字状の嵌合受部15と係止受部16とが一体形成されている。それに応じて、スペーサ部材20の長手方向の両端部には、嵌合部26および係止部27がそれぞれ形成されている。蓋部材10へのスペーサ部材20の取り付けには、まず、スペーサ部材20の嵌合部26を嵌合受部15に嵌合させる。そして、この部分を支点としてスペーサ部材20を回動させ(図10(b)の矢印参照)、スペーサ部材20の係止部27を係止受部16に係止することで、図10(c)に示すように、蓋部材10へのスペーサ部材20の取り付けが完了する。このように、図10に示す変形例によれば、蓋部材10にスペーサ部材20を取り付ける際の作業性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態では、フロアスペーサおよびスペーサ部材には、ビーズ発泡品が用いられているが、これに限定されるものではなく、成形フェルトや樹脂成形品、ウレタン発泡成形品、ウレタンチップやリサイクル屑を混合して一体化した成形品など、嵩上げ機能を有するものであれば他のもので代替可能である。また、蓋部材へのスペーサ部材の取付構造は、ホットメルトなどの接着剤による貼り合わせを用いたものであってもよい。
また、蓋部材(およびスペーサ部材)は、必ずしもフロアカーペットに形成されたヒンジ片に一体的に取り付けられている必要はなく、カバー構造体に対して取り外し可能になっていてもよい。この場合にも、蓋部材に一体的に取り付けられたスペーサ部材がフロアスペーサの貫通孔を埋めるように収容されることで、蓋部材がフロアカーペットの開口を閉鎖した状態を保持することが可能になる。
また、上述した実施形態では、VINがフロアパネルに刻印されている場合を例に挙げて説明したが、例えばプレートなどに刻印したものが貫通孔内に配置されていてもよい。さらに、フロアカーペットの開口やフロアスペーサの貫通孔は、VINなど所定の表示記号を確認するためのものに限定されず、他の用途にも適用することができる。
1 カバー構造体
2 フロアカーペット
2a 平坦部
2b 傾斜部
2c 切欠部
2d 開口
2e ヒンジ片
2f,2g 挿通孔
3 フロアスペーサ
3a 貫通孔
3b 係合凹部
4 フロアパネル
10 蓋部材
10a 表面
10b 裏面
11 第1の取付部
11a 前壁部
11b 後壁部
11c アーム部
11d 係止爪
12 第2の取付部
12a 前壁部
12b 後壁部
12c アーム部
12d 係止爪
13 係止片
14 縦リブ
15 嵌合受部
16 係止受部
20 スペーサ部材
21a,21b 取付孔
22 凹部
23 縦溝
24 段差部
25 係合凸部
25a,25b 突起
26 嵌合部
27 係止部

Claims (4)

  1. 車両フロアのカバー構造体であって、
    前記車両フロア上に配置され、開口を備えたフロアカーペットと、
    前記車両フロアと前記フロアカーペットとの間に設けられたフロアスペーサであって、前記開口に連通するように前記フロアスペーサを貫通して形成された貫通孔を有するフロアスペーサと、
    前記開口を開閉可能に覆う蓋部材と、
    前記蓋部材に一体的に取り付けられ、前記蓋部材が前記開口を閉鎖したときに前記貫通孔を埋めるように該貫通孔に収容されるスペーサ部材と、
    を有する、車両フロアのカバー構造体。
  2. 前記蓋部材が、前記フロアカーペットに一体形成されたヒンジ片であって、前記開口の周縁部から該開口の内側に突出するヒンジ片に取り付けられている、請求項1に記載の車両フロアのカバー構造体。
  3. 前記蓋部材が、該蓋部材に一体形成された第1の取付部を介して、前記ヒンジ片に一体的に取り付けられている、請求項2に記載の車両フロアのカバー構造体。
  4. 前記スペーサ部材が、前記蓋部材に一体形成された第2の取付部を介して、前記蓋部材に一体的に取り付けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載の車両フロアのカバー構造体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200138471A (ko) * 2019-05-29 2020-12-10 (주)대한솔루션 전기차용 플로어 매트의 msd 커버

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