JP2017047585A - 液体吐出ヘッドおよび液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル面に対する液体の付着を簡便な構成で有効に抑制する。
【解決手段】液体吐出ヘッドは、媒体に液体を吐出するノズルNが形成されたノズル面52と、平面視でノズルNの周縁に連接する撥液性の第1領域A1と、平面視でノズルNの周縁に連接し、第1領域A1よりも撥液性が低い第2領域A2とを具備する。
【選択図】図4
【解決手段】液体吐出ヘッドは、媒体に液体を吐出するノズルNが形成されたノズル面52と、平面視でノズルNの周縁に連接する撥液性の第1領域A1と、平面視でノズルNの周縁に連接し、第1領域A1よりも撥液性が低い第2領域A2とを具備する。
【選択図】図4
Description
本発明は、インク等の液体を吐出する技術に関する。
ノズル面に形成された複数のノズルからインク等の液体を吐出する液体吐出ヘッドでは、複数のノズルから吐出された液体の一部(例えば霧状の微細な液滴)がノズル面に付着することが問題となる。この問題を解決する観点から、例えば特許文献1には、各ノズルを全周にわたり包囲する撥水層と、撥水処理されていない非撥水処理部との間に電圧を印加する構成が開示されている。
ところで、例えば帯電列で負側に位置するフッ素系の撥水層は負極性に帯電し易いため、ノズルから吐出されるインクが正極性に帯電する場合がある。したがって、印刷用紙等の媒体が正極性に帯電した状態では、当該媒体の表面の近傍でインクが反発するとともに撥水層に引付けられて、結果的にインクがノズル面に付着し得る。そして、ノズル面にインクが付着すると、ノズル詰まり等の吐出不良や媒体の汚損等の原因となる。特許文献1の技術では、平面視でノズルの全周にわたり当該ノズルの周縁に連接するように撥水層が形成されるから、撥水層に起因したインクの帯電を充分に抑制してノズル面に対するインクのの付着を有効に防止することは実際には困難である。以上の事情を考慮して、本発明は、ノズル面に対する液体の付着を簡便な構成で有効に抑制することを目的とする。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様に係る液体吐出ヘッドは、媒体に液体を吐出するノズルが形成されたノズル面と、平面視でノズルの周縁に連接する撥液性の第1領域と、平面視でノズルの周縁に連接し、第1領域よりも撥液性が低い第2領域とを具備する。以上の構成では、平面視でノズルの周縁に連接する領域(すなわちノズルの周囲の領域)が、撥液性の第1領域と第1領域よりも撥液性が低い第2領域とを包含する。撥液性が低い第2領域は第1領域と比較して帯電し難いという傾向があるから、ノズルから吐出される液体の帯電を抑制するように作用する。したがって、第1領域の撥液性によりノズル面に対する液体の付着が抑制されるだけでなく、撥液膜に起因した帯電によるノズル面への液体の付着も抑制することが可能である。すなわち、以上の構成によれば、ノズル面に対する液体の付着を簡便な構成で有効に抑制できる。
本発明の好適な態様に係る液体吐出ヘッドは、ノズル面を構成する撥液膜を具備し、第1領域は、撥液膜が形成された領域であり、第2領域は、撥液膜が形成されない領域である。以上の構成では、撥液膜が形成された領域が第1領域とされて撥液膜が形成されない領域が第2領域とされる。したがって、撥液膜の有無により第1領域と第2領域とを簡便に形成できるという利点がある。
本発明の好適な態様において、ノズル面は、媒体に対して相対的に移動し、第2領域は、ノズルからみて、媒体に対するノズル面の相対的な移動方向である第1方向に交差する方向に位置する。例えば、第2領域は、ノズルからみて、第1方向に対して傾斜する方向における少なくとも一方側に位置する。媒体に対してノズル面が相対的に移動する第1方向にはノズル面の近傍の空気が流動するから、ノズルからみて第1方向の位置には液体が特に付着し易いという傾向がある。以上の構成のもと、ノズルからみて第1方向に交差する方向に第2領域が位置する構成によれば、第1方向の空気の流動に起因した液体の付着を第1領域により有効に抑制しつつ、撥液膜に起因した帯電によるノズル面への液体の付着を第2領域により抑制することが可能である。
本発明の好適な態様において、第1方向に交差する第2方向に沿って複数のノズルがノズル面に形成され、複数のノズルは、第2方向における一端側に位置する第1ノズルと、第2方向における一端側とは反対の他端側に位置する第2ノズルとを含み、第1ノズルについては、当該第1ノズルからみて、第1方向において媒体に対するノズル面の進行の下流側かつ第2方向の一端側と、第1方向の上流側かつ第2方向の他端側との少なくとも一方に第2領域が形成され、第2ノズルについては、当該第2ノズルからみて、第1方向の下流側かつ第2方向の他端側と、第1方向の上流側かつ第2方向の一端側との少なくとも一方に第2領域が形成される。以上の態様では、媒体に対するノズル面の進行の上流側ほど拡散するようにノズル面に沿って空気が流動する場合に、空気の流動に起因した液体の付着を第1領域により有効に抑制しつつ、撥液膜に起因した帯電によるノズル面への液体の付着を第2領域により抑制することが可能である。
本発明の好適な態様において、ノズル面には複数のノズルが形成され、第2領域は、相互に隣接する2個のノズルの間にわたり連続する。以上の態様によれば、相互に隣合う2個のノズルにわたり連続するように第2領域が形成されるから、各ノズルの第2領域が相互に離間する構成と比較して、撥液膜に起因した液体の帯電(ひいては当該帯電に起因したノズル面への液体の付着)を抑制できるという利点がある。
本発明の好適な態様に係る液体吐出装置は、前述の各態様に係る液体吐出ヘッドを具備する。以上の構成によれば、ノズル面に対する液体の付着が簡便な構成で有効に抑制されるから、ノズル詰まり等の吐出不良や媒体の汚損等の不具合を防止することが可能である。
本発明の好適な態様に係る液体吐出装置は、ノズル面を移動させる移動機構を具備し、第2領域は、ノズルからみて、ノズル面の移動方向とは交差する方向における少なくとも一方側に位置する。ノズル面が移動する第1方向にはノズル面の近傍の空気が流動するから、ノズルからみて第1方向の位置には液体が特に付着し易いという傾向がある。ノズル面の移動方向とは交差する方向に第2領域が位置する構成によれば、空気の流動に起因した液体の付着を第1領域により有効に抑制しつつ、撥液膜に起因した帯電によるノズル面への液体の付着を第2領域により抑制することが可能である。
本発明の好適な態様に係る液体吐出装置は、媒体を搬送する搬送機構を具備し、第2領域は、ノズルからみて、媒体の搬送方向とは交差する方向における少なくとも一方側に位置する。媒体の搬送方向における液体の着弾位置に誤差があると、搬送方向に直交する方向の帯状の印刷ムラが発生し得る。ノズルからみて媒体の搬送方向とは交差する方向に第2領域が位置する構成によれば、搬送方向における着弾位置の誤差に起因した印刷ムラを有効に抑制しつつ、撥液膜に起因した帯電によるノズル面への液体の付着を第2領域により抑制することが可能である。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置10の構成図である。第1実施形態の液体吐出装置10は、液体の一例であるインクを媒体12に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。液体吐出装置10には、インクを貯留する液体容器14が装着される。第1実施形態では、耐候性が高い溶剤系インク(ソルベントインク)をポリ塩化ビニル等の非吸水性の媒体12に吐出する場合を例示する。溶剤系インクは、油性溶剤(例えばジエチレングリコールジエチルエーテル等のジエチレングリコール化合物)や水性溶剤等の各種の溶剤に顔料や染料等の色料を分散させたインクであり、通常の水系インクと比較して導電率が充分に低い。
図1は、本発明の第1実施形態に係る液体吐出装置10の構成図である。第1実施形態の液体吐出装置10は、液体の一例であるインクを媒体12に吐出するインクジェット方式の印刷装置である。液体吐出装置10には、インクを貯留する液体容器14が装着される。第1実施形態では、耐候性が高い溶剤系インク(ソルベントインク)をポリ塩化ビニル等の非吸水性の媒体12に吐出する場合を例示する。溶剤系インクは、油性溶剤(例えばジエチレングリコールジエチルエーテル等のジエチレングリコール化合物)や水性溶剤等の各種の溶剤に顔料や染料等の色料を分散させたインクであり、通常の水系インクと比較して導電率が充分に低い。
図1に例示される通り、液体吐出装置10は、制御ユニット20と搬送機構22と移動機構24とキャリッジ26と液体吐出ヘッド28と保守機構30とを具備する。制御ユニット20は、例えばCPU(Central Processing Unit)等の制御装置と半導体メモリ等の記録装置とを含み(図示略)、液体吐出装置10の各要素を統括的に制御する。搬送機構22は、例えば媒体12を搬送するための搬送モーターと、当該搬送モーターを駆動する駆動回路とを含み、制御ユニット20による制御のもとで媒体12をY方向に搬送する。移動機構24は、例えばキャリッジ26が固定されたキャリッジベルトと、当該キャリッジベルトを回転させる駆動モーターとを含み、制御ユニット20による制御のもとでキャリッジ26をX方向に往復させる。X方向とY方向とは相互に交差(典型的には直交)する。
液体吐出ヘッド28は、液体容器14から供給されるインクを制御ユニット20による制御のもとで複数のノズルNから媒体12に吐出する。第1実施形態の液体吐出ヘッド28はキャリッジ26に搭載される。搬送機構22による媒体12の搬送と移動機構24によるキャリッジ26の反復的な往復とに並行して液体吐出ヘッド28が媒体12にインクを吐出することで、媒体12の表面には所望の画像が形成される。なお、液体容器14を液体吐出ヘッド28とともにキャリッジ26に搭載した構成(オンキャリッジ方式)も採用され得る。
図2は、液体吐出ヘッド28のうち任意の1個のノズルNに関連する要素の断面図である。図2に例示される通り、第1実施形態の液体吐出ヘッド28は、流路基板41の一方側に圧力室基板42と振動板43と圧電素子44と支持体45とが配置されるとともに他方側にノズル板46が配置された積層構造体である。流路基板41と圧力室基板42とノズル板46とは例えばシリコンの平板材で形成され、支持体45は例えば樹脂材料の射出成形で形成される。
ノズル板46は、媒体12に対向する平板材である。複数のノズル(貫通孔)Nがノズル板46に形成される。ノズル板46のうち媒体12側(流路基板41とは反対側)の表面には撥液性の被膜(以下「撥液膜」という)50が形成される。撥液膜50は、例えばフルオロアルキル基を含むシラン化合物(例えば、トリフルオロプロピルトリメトキシシラン)等のフッ素系の撥液剤で好適に成膜され得る。ただし、撥液膜50の材料は以上の例示に限定されない。撥液膜50の撥液作用により、インクの液滴がノズルNから迅速に分離される結果、インクの尾引きが抑制されて所期の吐出特性(例えばインクの吐出時期や飛翔速度)が実現される。なお、ノズル板46の表面を覆う酸化珪素等の被膜を下地として撥液膜50を形成することも可能である。撥液膜50の表面(以下「ノズル面」という)52が媒体12に対向する。
流路基板41には、開口部412と分岐流路(絞り流路)414と連通流路416とが形成される。分岐流路414および連通流路416はノズルN毎に形成された貫通孔であり、開口部412は複数のノズルNにわたり連続する開口である。支持体45に形成された収容部(凹部)452と流路基板41の開口部412とを相互に連通させた空間は、支持体45の導入流路454を介して液体容器14から供給されるインクを貯留する共通液室(リザーバー)SRとして機能する。
圧力室基板42には開口部422がノズルN毎に形成される。振動板43は、圧力室基板42のうち流路基板41とは反対側の表面に設置された弾性変形可能な平板材である。圧力室基板42の各開口部422の内側で振動板43と流路基板41とに挟まれた空間は、共通液室SRから分岐流路414を介して供給されるインクが充填される圧力室(キャビティ)SCとして機能する。各圧力室SCは、流路基板41の連通流路416を介してノズルNに連通する。
振動板43のうち圧力室基板42とは反対側の表面にはノズルN毎に圧電素子44が設置される。各圧電素子44は、相互に対向する電極間に圧電体層を介在させた駆動素子である。駆動信号の供給により圧電素子44が変形することで振動板43が振動すると、圧力室SC内の圧力が変動して圧力室SC内のインクがノズルNから吐出される。なお、加熱により圧力室SC内に気泡を発生させて圧力室SC内の圧力を変化させる発熱素子を利用した熱方式の液体吐出ヘッド28を利用することも可能である。
図1の保守機構30は、液体吐出ヘッド28の保守のための処理(以下「保守動作」という)を制御ユニット20による制御のもとで実行する機構である。具体的には、保守機構30は、液体吐出ヘッド28のノズル面52に密着する封止部材32と、封止部材32がノズル面52を封止した状態で液体吐出ヘッド28内のインクを吸引する吸引ポンプ34と、ノズル面52を払拭(ワイピング)する払拭部材36とを包含する。第1実施形態では、封止部材32および吸引ポンプ34を利用した吸引処理と払拭部材36を利用した払拭処理とを保守動作として例示する。
図3に例示される通り、液体吐出ヘッド28の撥液膜50は帯電し得る。例えばフッ素系の撥液剤は帯電列で最も負側に位置するから、撥液膜50は負極性に帯電する傾向がある。具体的には、保守動作のうち吸引処理での封止部材32の接触や払拭処理での払拭部材36の接触により撥液膜50は負極性に帯電し、保守動作の実行後に経時的に放電する。以上のように撥液膜50が負極性に帯電した状態でノズルNから吐出されるインクは、撥液膜50とは反対の正極性に帯電する傾向がある。したがって、液体吐出ヘッド28から吐出されたインクが着弾した媒体12の表面はインクと同等の正極性に帯電する。また、例えば印刷用紙や布やターポリン等の媒体12を利用する場合、搬送機構22による搬送時に他の要素(例えば搬送ローラーやプラテン)に接触することで媒体12が正極性に帯電する可能性もある。以上のように媒体12が正極性に帯電した状態で、同様に正極性に帯電したインクが液体吐出ヘッド28のノズルNから吐出されると、媒体12の表面の近傍でインクが反発することで進行方向がノズル面52側に反転し、かつ、負極性の撥液膜50にインクが引付けられて、結果的にインクがノズル面52に付着する可能性がある。
以上の例示から理解される通り、撥液膜50は、吐出時のノズル面52からのインクの分離(いわゆる「キレ」)を促進して所期の吐出特性を実現するように作用する一方(撥液作用)、インクを正極性に帯電させることでノズル面52にインクを付着させるように作用する。導電率が低い溶剤系インクは、水系インクと比較して帯電状態が長時間にわたり維持されるから、第1実施形態のように溶剤系インクを使用する構成では、撥液膜50に起因した帯電によるノズル面52へのインクの付着が特に顕在化し易い。以上の事情を考慮して、第1実施形態では、撥液膜50がインクを帯電させる作用(以下「帯電作用」という)が低減されるように撥液膜50の平面的な形状が選定される。
図4は、液体吐出ヘッド28のノズル面52を拡大した平面図および断面図である。図4の平面図におけるa-a線の断面図とb-b線の断面図とが図4には併記されている。図4に例示される通り、ノズル板46の各ノズルNに対応する開口部54が撥液膜50に形成される。開口部54は、平面視で(すなわちノズル面52に垂直な方向からみて)ノズルNに重なる範囲内で撥液膜50が存在しない領域である。
図4に例示される通り、平面視でノズルNの周囲には第1領域A1と第2領域A2とが画定される。図4では、平面視で各ノズルNからみてY方向の一方側(図4における下側)に第2領域A2が位置する構成が例示されている。
第1領域A1は、撥液膜50が形成された撥液性の領域であり、平面視でノズルNの周縁に連接する。すなわち、平面視でノズルNの内側の領域に第1領域A1が連続する。他方、第2領域A2は、撥液膜50が形成されない領域であり、第1領域A1と同様に、平面視でノズルNの周縁に連接する。具体的には、第2領域A2は、ノズル板46の表面(またはノズル板46を被覆する下地膜)が露出した領域であり、平面視で開口部54に連接するように撥液膜50に形成された切欠の領域とも表現され得る。第2領域A2には撥液膜50が形成されないから、第2領域A2は第1領域A1と比較して撥液性が低い。第2領域A2は第1領域A1と比較してインクに対する接触角が小さい領域であると換言することも可能である。
第1領域A1には撥液膜50が存在するから、前述の通り、ノズル面52からのインクの分離を促進する本来の撥液作用のほかに、吐出時にインクを正極性に帯電させる帯電作用がある。他方、第2領域A2には撥液膜50が存在しないから、第1領域A1と比較して帯電作用は小さい。具体的には、第2領域A2に露出するノズル板46の材料であるシリコンは、帯電列で正極性と負極性との中間に位置し、撥液膜50の材料であるフッ素系の撥液剤と比較して帯電し難いから、第2領域A2は第1領域A1と比較して帯電作用が小さいと言える。
以上の説明から理解される通り、第1実施形態では、第1領域A1に加えて第2領域A2がノズルNの周縁に連接するから、平面視でノズルNの全周にわたり撥液膜50が形成された構成(すなわち第2領域A2が形成されない構成)と比較して、ノズルNから吐出されるインクの帯電が抑制される。したがって、帯電に起因したノズル面52へのインクの付着を簡便な構成で有効に抑制することが可能である。第1実施形態では特に、撥液膜50が形成された領域が第1領域A1とされ、撥液膜50が形成されない領域が第2領域A2とされる。したがって、撥液膜50の有無により第1領域A1と第2領域A2とを簡便に画定できるという利点もある。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
本発明の第2実施形態を説明する。なお、以下に例示する各形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図5は、第2実施形態のノズル面52を拡大した平面図および断面図である。図5に例示される通り、第2実施形態のノズル面52にはY方向に沿って複数のノズルNが形成される。第2領域A2は、Y方向に相互に隣合う2個のノズルNにわたり連続するように、Y方向に延在する直線状に形成される。
第2実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第2実施形態では、相互に隣合う2個のノズルNにわたり連続する第2領域A2が形成されるから、撥液膜50に起因したインクの帯電を抑制できるという効果は格別に顕著である。
<第3実施形態>
図6は、液体吐出ヘッド28のノズル面52に沿った空気の流動(以下「気流」という)とインクの吐出との関係の説明図である。液体吐出ヘッド28を搭載したキャリッジ26がX方向に往復する構成では、ノズル面52の近傍にX方向の気流が発生する。したがって、ノズルNから吐出されたインクは、X方向に沿う気流の影響により、図6に破線で図示される通り、ノズル面52に垂直なZ方向(すなわち鉛直方向)に対してX方向に傾斜した方向に進行し、結果的に媒体12の表面における着弾位置に誤差が発生する可能性がある。吐出後のインクの進行方向をZ方向に近付けて着弾位置の誤差を低減する観点からは、気流が進行するX方向について撥液膜50の撥液作用を優先させることでインクをノズルNから迅速に分離させることが望ましい。
図6は、液体吐出ヘッド28のノズル面52に沿った空気の流動(以下「気流」という)とインクの吐出との関係の説明図である。液体吐出ヘッド28を搭載したキャリッジ26がX方向に往復する構成では、ノズル面52の近傍にX方向の気流が発生する。したがって、ノズルNから吐出されたインクは、X方向に沿う気流の影響により、図6に破線で図示される通り、ノズル面52に垂直なZ方向(すなわち鉛直方向)に対してX方向に傾斜した方向に進行し、結果的に媒体12の表面における着弾位置に誤差が発生する可能性がある。吐出後のインクの進行方向をZ方向に近付けて着弾位置の誤差を低減する観点からは、気流が進行するX方向について撥液膜50の撥液作用を優先させることでインクをノズルNから迅速に分離させることが望ましい。
以上の事情を考慮して、第3実施形態では、図7に例示される通り、平面視でノズルNからみてX方向(すなわち気流の方向)の位置には撥液性の第1領域A1を形成し、平面視でノズルNからみてX方向に交差するQ方向に第2領域A2を形成する。図7では、X方向に対して所定の角度で傾斜する方向(すなわち非直角で交差する方向)をQ方向とした場合が例示されている。具体的には、Q方向における一方側をq1側として他方側をq2側と表記すると、平面視でノズルNからみてQ方向のq1側およびq2側の双方に第2領域A2が形成される。
ところで、キャリッジ26がX方向に往復する構成では、X方向に直交するY方向に媒体12が搬送される。以上の構成において、Y方向におけるインクの着弾位置に誤差が発生すると、媒体12の幅方向(X方向)に沿って延在する帯状の印刷ムラ(いわゆるバンディング)が顕在化し得る。したがって、媒体12が搬送されるY方向については撥液作用を優先させて着弾位置の誤差を抑制することが望ましい。以上の事情を考慮して、図7の構成では、平面視でノズルNからみてY方向(すなわち媒体12の搬送の方向)の位置には撥液性の第1領域A1を形成し、平面視でノズルNからみてY方向に交差するQ方向(q1側およびq2側)に第2領域A2を形成する。すなわち、第2領域A2が形成されるQ方向は、キャリッジ26が移動するX方向と媒体12が搬送されるY方向との双方に交差(具体的には傾斜)する方向である。
第3実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第3実施形態では、平面視でノズルNからみてX方向には撥液性の第1領域A1が形成され、X方向に交差するQ方向に第2領域A2が形成される。したがって、ノズル面52の近傍におけるX方向の気流に起因した着弾位置の誤差を低減しながら、撥液膜50に起因したインクの帯電(ひいては帯電に起因したインク面へのインクの付着)を抑制できるという利点がある。また、第3実施形態では、平面視でノズルNからみてY方向には撥液性の第1領域A1が形成され、Y方向に交差するQ方向に第2領域A2が形成される。したがって、X方向に沿う帯状の印刷ムラを低減しながら、撥液膜50に起因したインクの帯電を抑制できるという利点がある。
<第4実施形態>
図8は、液体吐出ヘッド28のノズル面52に沿った気流とインクの吐出との関係の説明図である。図8では、X方向の一方側をx1側として他方側をx2側とし、Y方向の一方側をy1側として他方側をy2側とした。また、図8では、Y方向に沿う複数のノズルNの配列(以下「ノズル列」という)Gが複数列にわたりX方向に設置された場合を想定する。
図8は、液体吐出ヘッド28のノズル面52に沿った気流とインクの吐出との関係の説明図である。図8では、X方向の一方側をx1側として他方側をx2側とし、Y方向の一方側をy1側として他方側をy2側とした。また、図8では、Y方向に沿う複数のノズルNの配列(以下「ノズル列」という)Gが複数列にわたりX方向に設置された場合を想定する。
第3実施形態では、X方向に沿う直線的な気流を便宜的に想定したが、実際には、X方向に対して傾斜した方向に沿う気流も想定される。具体的には、図8に例示される通り、例えばX方向のx1側にノズル面52が移動する過程では、平面視でX方向のx2側ほど拡散する気流W1が想定され、X方向のx2側にノズル面52が移動する過程では、平面視でX方向のx1側ほど拡散する気流W2が想定される。第4実施形態では、ノズルNからみて気流(W1,W2)に沿う方向に第1領域A1を形成するとともに当該方向に交差する方向に第2領域A2を形成する。
まず、液体吐出ヘッド28の複数のノズル列GのうちX方向のx1側に位置するノズル列GAに着目する。ノズル面52がX方向のx1側に移動する過程において、ノズル列GAは、図8の気流W1に特に影響される。そこで、ノズル列GAの各ノズルNについては、気流W1の方向に応じて第1領域A1および第2領域A2の位置が選定される。
具体的には、ノズル列GAのうちY方向のy1側に位置するノズルNA1(第1ノズル)については、当該ノズルNA1からみて、X方向のx1側(媒体12に対するノズル面52の進行の下流側)かつY方向のy1側と、X方向のx2側(媒体12に対するノズル面52の進行の上流側)かつY方向のy2側とに第2領域A2が形成される。ノズルNA1からみて気流W1に沿う方向の各位置(X方向のx1側かつY方向のy2側と、X方向のx2側かつY方向のy1側)には第1領域A1が形成される。他方、ノズル列GAのうちY方向のy2側に位置するノズルNA2(第2ノズル)については、当該ノズルNA2からみて、X方向のx1側かつY方向のy2側と、X方向のx2側かつY方向のy1側とに第2領域A2が形成され、気流W1に沿う方向の各位置には第1領域A1が形成される。以上の説明から理解される通り、ノズルNA1およびノズルNA2の何れについても、第3実施形態と同様に、ノズル面52が移動するX方向と媒体12が搬送されるY方向との双方に交差する方向に第2領域A2が形成される。第1領域A1および第2領域A2の位置や形状は、ノズルNA1とノズルNA2との間でX方向の軸線に関して線対称の関係にある。
次に、液体吐出ヘッド28の複数のノズル列GのうちX方向のx2側に位置するノズル列GBに着目する。ノズル面52がX方向のx2側に移動する過程において、ノズル列GBは、図8の気流W2に特に影響される。そこで、ノズル列GBの各ノズルNについては、気流W2の方向に応じて第1領域A1および第2領域A2の位置が選定される。
具体的には、ノズル列GBのうちY方向のy1側に位置するノズルNB1については、当該ノズルNB1からみて、X方向のx2側(媒体12に対するノズル面52の進行の下流側)かつY方向のy1側と、X方向のx1側(媒体12に対するノズル面52の進行の上流側)かつY方向のy2側とに第2領域A2が形成される。他方、ノズル列GBのうちY方向のy2側に位置するノズルNB2については、当該ノズルNB2からみて、X方向のx2側かつY方向のy2側と、X方向のx1側かつY方向のy1側とに第2領域A2が形成される。ノズルNB1およびノズルNB2の各々において、気流W2に沿う方向の各位置には第1領域A1が形成される。すなわち、ノズルNB1およびノズルNB2の何れについても、ノズル面52が移動するX方向と媒体12が搬送されるY方向との双方に交差する方向に第2領域A2が形成される。第1領域A1および第2領域A2の位置や形状は、ノズル列GAとノズル列GBとの間でY方向の軸線に関して線対称の関係にある。
第4実施形態においても第1実施形態と同様の効果が実現される。また、第4実施形態によれば、ノズル面52の近傍の気流(W1,W2)がX方向およびY方向に対して傾斜する場合でも、当該気流に起因した着弾位置の誤差を低減しながら、撥液膜50に起因したインクの帯電を抑制することが可能である。
<第5実施形態>
第1実施形態から第4実施形態では、液体吐出ヘッド28を搭載したキャリッジ26を往復させるシリアル方式の液体吐出装置10を例示した。第5実施形態では、図9に例示される通り、媒体12の幅方向の全域にわたり複数のノズルNが分布する液体吐出ヘッド29を利用したライン方式の液体吐出装置10を例示する。
第1実施形態から第4実施形態では、液体吐出ヘッド28を搭載したキャリッジ26を往復させるシリアル方式の液体吐出装置10を例示した。第5実施形態では、図9に例示される通り、媒体12の幅方向の全域にわたり複数のノズルNが分布する液体吐出ヘッド29を利用したライン方式の液体吐出装置10を例示する。
図9に例示される通り、第5実施形態の搬送機構22は媒体12をX方向に搬送する。液体吐出ヘッド29は、X方向に交差するY方向(すなわち媒体12の幅方向)に沿ってノズル面52に複数のノズルNが設置されたラインヘッドである。以上の説明から理解される通り、第1実施形態から第5実施形態のX方向は、媒体12に対するノズル面52の相対的な移動の方向(第1方向)として包括される。
図10は、液体吐出ヘッド29のノズル面52の平面図である。図10に例示される通り、媒体12がX方向のx2側に移動すると(すなわち、ノズル面52が媒体12に対して相対的にx1側に移動すると)、ノズル面52の近傍には、図8の気流W1と同様に、X方向のx2側ほど拡散するようにx2側に進行する気流Wが発生する。第5実施形態では、第4実施形態と同様に、気流Wの方向に応じて各ノズルNに対する第1領域A1および第2領域A2の位置が選定される。
具体的には、Y方向のy1側に位置するノズルNA1(第1ノズル)については、当該ノズルNA1からみて、X方向のx1側かつY方向のy1側と、X方向のx2側かつY方向のy2側とに第2領域A2が形成される。ノズルNA1からみて気流Wに沿う方向の各位置には第1領域A1が形成される。他方、Y方向のy2側に位置するノズルNA2については、当該ノズルNA2からみて、X方向のx1側かつY方向のy2側と、X方向のx2側かつY方向のy1側とに第2領域A2が形成され、気流W1に沿う方向の各位置には第1領域A1が形成される。すなわち、第5実施形態における各ノズルNと第1領域A1および第2領域A2との関係は、第4実施形態におけるノズル列GAの各ノズルNと第1領域A1および第2領域A2との関係と同様である。したがって、第5実施形態においても第1実施形態および第4実施形態と同様の効果が実現される。
<変形例>
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
(1)前述の各形態では、撥液膜50が形成された領域を第1領域A1として撥液膜50が形成されない領域を第2領域A2としたが、第1領域A1および第2領域A2の具体的な構成は以上の例示に限定されない。例えば、撥液膜50と比較して撥液性が低い被膜を撥液膜50の表面に形成した領域を第2領域A2とした構成や、第1領域A1と比較して撥液膜50の膜厚が薄い(したがって撥液性が低い)領域を第2領域A2とした構成も採用され得る。以上の説明から理解される通り、第2領域A2は、第1領域A1と比較して撥液性が低い領域として包括的に表現され、撥液性の差異を実現するための具体的な構成の如何は不問である。
(2)1個のノズルNに対する第2領域A2の個数は前述の各形態の例示に限定されない。例えば、第4実施形態において、1個のノズルNについて1個の第2領域A2のみを形成した構成や、3個以上の第2領域A2を形成した構成も採用され得る。また、前述の各形態は適宜に併合され得る。例えば、第5実施形態で例示したライン方式の液体吐出装置10のもとで、相互に隣合う2個のノズルNの間にわたり連続するように第2領域A2を形成することも可能である。
(3)撥液膜50に起因したインクの帯電を抑制する観点から、撥液膜50を接地する構成も好適である。以上の構成によれば、撥液膜50に発生した電荷が放電されて帯電が抑制されるから、撥液膜50に起因したインクの帯電(ひいてはノズル面52に対するインクの付着)を抑制できるという利点がある。
(4)以上の各形態で例示した液体吐出装置10は、印刷に専用される機器のほか、ファクシミリ装置やコピー機等の各種の機器に採用され得る。もっとも、本発明の液体吐出装置の用途は印刷に限定されない。例えば、色材の溶液を吐出する液体吐出装置は、液晶表示装置のカラーフィルターを形成する製造装置として利用される。また、導電材料の溶液を吐出する液体吐出装置は、配線基板の配線や電極を形成する製造装置として利用される。
10…液体吐出装置、12…媒体、14…液体容器、20…制御ユニット、22…搬送機構、24…移動機構、26…キャリッジ、28,29…液体吐出ヘッド、30…保守機構、32…封止部材、34…吸引ポンプ、36…払拭部材、50……撥液膜、52……ノズル面、A1……第1領域、A2……第2領域。
Claims (9)
- 媒体に液体を吐出するノズルが形成されたノズル面と、
平面視で前記ノズルの周縁に連接する撥液性の第1領域と、
平面視で前記ノズルの周縁に連接し、前記第1領域よりも撥液性が低い第2領域と
を具備する液体吐出ヘッド。 - 前記ノズル面を構成する撥液膜を具備し、
前記第1領域は、前記撥液膜が形成された領域であり、
前記第2領域は、前記撥液膜が形成されない領域である
請求項1の液体吐出ヘッド。 - 前記ノズル面は、前記媒体に対して相対的に移動し、
前記第2領域は、前記ノズルからみて、前記媒体に対する前記ノズル面の相対的な移動方向である第1方向に交差する方向に位置する
請求項1または請求項2の液体吐出ヘッド。 - 前記第2領域は、前記ノズルからみて、前記第1方向に対して傾斜する方向における少なくとも一方側に位置する
請求項3の液体吐出ヘッド。 - 前記第1方向に交差する第2方向に沿って複数のノズルが前記ノズル面に形成され、
前記複数のノズルは、前記第2方向における一端側に位置する第1ノズルと、前記第2方向における前記一端側とは反対の他端側に位置する第2ノズルとを含み、
前記第1ノズルについては、当該第1ノズルからみて、前記第1方向において前記媒体に対する前記ノズル面の進行の下流側かつ前記第2方向の前記一端側と、前記第1方向の上流側かつ前記第2方向の前記他端側との少なくとも一方に前記第2領域が形成され、
前記第2ノズルについては、当該第2ノズルからみて、前記第1方向の下流側かつ前記第2方向の前記他端側と、前記第1方向の上流側かつ前記第2方向の前記一端側との少なくとも一方に前記第2領域が形成される
請求項4の液体吐出ヘッド。 - 前記ノズル面には複数の前記ノズルが形成され、
前記第2領域は、相互に隣接する2個のノズルの間にわたり連続する
請求項1または請求項2の液体吐出ヘッド。 - 請求項1から請求項6の何れかの液体吐出ヘッドを具備する液体吐出装置。
- 前記ノズル面を移動させる移動機構を具備し、
前記第2領域は、前記ノズルからみて、前記ノズル面の移動方向とは交差する方向における少なくとも一方側に位置する
請求項7の液体吐出装置。 - 前記媒体を搬送する搬送機構を具備し、
前記第2領域は、前記ノズルからみて、前記媒体の搬送方向とは交差する方向における少なくとも一方側に位置する
請求項7または請求項8の液体吐出装置。
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