JP2017074759A - 液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路における気泡の滞留を抑制することで、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制可能な液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置を提供することを課題とする。【解決手段】一方面にアクチュエータプレート41が位置し、吐出溝41−1に連通する側部流路51を有するスペーサプレート49と、スペーサプレート49に設けられ、側部流路51における気泡の滞留を抑制する気泡滞留抑制部52と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置に関する。
従来、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。
インクジェット方式では、インクや液体材料等の液体を液体タンクから供給管を介して、チャネル(吐出溝)内に導きチャネルに充填される液体に圧力を印加してチャネルに連通するノズルから液体を吐出する。そして、液体の吐出時に液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録したり、或いは所定形状の機能性薄膜を形成したりする。
液体噴射ヘッドの種類としては、例えば、エッジシュートタイプの液体噴射ヘッド(以下、単に「エッジシュートタイプのヘッド」という)と、サイドシュートタイプの液体噴射ヘッド(以下、単に「サイドシュートタイプのヘッド」という)と、がある。
エッジシュートタイプのヘッドは、インク流路の最後にノズル孔があり、このノズル孔からインクを吐出する構造とされている。
このような構成とされたエッジシュートタイプのヘッドでは、インクの中に気泡が存在すると、ノズル孔に気泡が蓄積されて、インクの吐出を邪魔する恐れがあった。
一方、サイドシュートタイプのヘッドは、インク流路の途中に設けられたノズル孔からインクを吐出する構造とされている。このような構造とされたサイドシュートタイプのヘッドは、インク流路の途中にノズル孔が設けられているため、エッジシュートタイプのヘッドと比較すると、ノズル孔及びその周囲に気泡が滞留しにくい。
このため、とりわけエッジシュートタイプの液体噴射ヘッドに好適なものとして、特許文献1には、縦循環型の液体噴射ヘッド(以下、「縦循環型のヘッド」という)が開示されている。
縦循環型のヘッドは、ノズル孔が形成されたノズルプレートと、アクチュエータプレートと、アクチュエータプレートの一方の側面側に設けられ、インクが流入する吐出溝、アクチュエータプレートの他方の側面側に配置された帰還路、並びに吐出溝、帰還路、及びノズル孔を連通する側部流路を有する循環経路と、を含む構成とされている。
特開2015−77737号公報
ところで、縦循環型のヘッドは、サイドシュータイプのヘッドの側部流路と比較して、吐出溝と帰還路との距離が短いため、吐出溝から帰還路に向かう方向における側部流路の幅が狭い。
このため、循環路を流れるインクは、吐出溝に沿って降りて、すぐ折り返して帰還路を上昇することになるため、インクの流速が遅い場合には、インクが流れにくくなる可能性があった。つまり、側部流路における気泡の抜けが悪くなり、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留する恐れがあった。
また、縦循環型のヘッドを用いる場合、ノズル孔に付着した気泡が側部流路に移動して、そのまま側部流路に留まる恐れがあった。
さらに、アクチュエータプレート自体に側部流路の全体を形成する必要があるので、アクチュエータプレートの製造工程が煩雑になるという課題があった。
そこで、本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路における気泡の滞留を抑制することで、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制でき、かつ製造工程の簡素化を図ることのできる液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明の一観点に係る液体噴射ヘッドは、液滴を吐出する吐出溝を有するアクチュエータプレートと、一方面に前記アクチュエータプレートが配置されており、前記吐出溝に連通する側部流路を有するスペーサプレートと、前記スペーサプレートの他方面に配置されており、前記側部流路に連通するノズル孔を有するノズルプレートと、前記アクチュエータプレートの前記吐出溝が位置する面とは反対側の面に配置されており、前記側部流路から前記液体を排出する帰還路と、前記スペーサプレートに設けられており、前記側部流路における気泡の滞留を抑制する気泡滞留抑制部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一観点に係る液体噴射ヘッドによれば、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに設ける場合と比較して、アクチュエータプレートの製造工程を簡素化できる。
また、スペーサプレートに、気泡の滞留を抑制する気泡滞留抑制部を設けることにより、気泡滞留抑制部に吐出溝から供給されたインクに含まれる気泡が側部流路に滞留することを抑制可能となる。これにより、アクチュエータプレートの構造を簡素化しつつ、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制できる。
また、気泡滞留抑制部を設けることで、ノズル孔及びその周囲に付着した気泡が側部流路に移動して、そのまま側部流路に留まることを抑制できる。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に沿って延在しており、前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に沿う水平面と、該水平面に対して傾斜し、該水平面から前記側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする傾斜面と、を含み、前記水平面と前記傾斜面との境界位置を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置してもよい。
このように、ノズル孔の中心位置よりも側部流路の入口側に、気泡滞留抑制部を構成する水平面と傾斜面との境界位置を配置し、かつ水平面をノズル孔の中心位置から離間させて、ノズル孔の直上に傾斜面を配置することで、気泡の浮力を用いて、側部流路の上流側から下流側に気泡を確実に移動させることが可能となる。これにより、側部流路に気泡が留まることを抑制できる。
また、水平面から側部流路の出口側に向かうにつれて、側部流路を広くする傾斜面を有することで、傾斜面に気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、傾斜面に沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制できる。
なお、傾斜面に付着する気泡には、例えば、吐出溝に流入したインクに含まれる気泡や、一度ノズル孔やその周囲に付着し、その後、傾斜面に移動した気泡等が含まれる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に対して傾斜し、前記側部流路の入口側から該側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする傾斜面を含んでもよい。
このように、水平方向に対して傾斜し、側部流路の入口側から側部流路の出口側に向かうにつれて、側部流路を広くする傾斜面を含む気泡滞留抑制部を有することで、傾斜面に気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、傾斜面に沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔への気泡の蓄積を抑制できる。
なお、傾斜面に付着する気泡には、例えば、吐出溝に流入したインクに含まれる気泡や、一度ノズル孔やその周囲に付着し、その後、傾斜面に移動した気泡等が含まれる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
上記液体噴射ヘッドにおいて、前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に対して傾斜し、前記ノズル孔から前記側部流路の入口側に向かうにつれて、前記側部流路を広くする第1の傾斜面と、前記水平方向に対して傾斜し、前記ノズル孔から前記側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする第2の傾斜面と、を含み、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との境界位置を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置してもよい。
このように、ノズル孔から側部流路の入口側に向かうにつれて、側部流路を広くする第1の傾斜面を気泡滞留抑制部が有することで、第1の傾斜面に気泡が付着した際、吐出溝に流入するインクの流れ、及びインク圧により第1の傾斜面の下流側に位置する側部流路に気泡を移動させることが可能となる。
また、気泡滞留抑制部が、ノズル孔から側部流路の出口側に向かうにつれて、側部流路を広くする第2の傾斜面を含み、かつ第1の傾斜面と第2の傾斜面との境界位置をノズル孔の中心位置よりも側部流路の入口側に配置することで、第2の傾斜面に気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に流れるインクの流速により、第2の傾斜面に沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔への気泡の蓄積を抑制できる。
また、第1の傾斜面と第2の傾斜面との境界位置を気泡が超えなかった場合には、循環の停止時に、気泡の浮力により、吐出溝側に気泡が上昇(移動)するため、ノズル孔の直上に気泡が滞留することを抑制できる。
なお、第1及び第2の傾斜面に付着する気泡には、例えば、吐出溝に流入したインクに含まれる気泡や、一度ノズル孔やその周囲に付着し、その後、傾斜面に移動した気泡等が含まれる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
また、上記液体噴射ヘッドにおいて、前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記ノズルプレートに向かう方向に突出する湾曲面を有し、前記湾曲面の最下点を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置してもよい。
このように、ノズルプレートに向かう方向に突出する湾曲面を有する気泡滞留抑制部を設けるとともに、湾曲面の最下点をノズル孔の中心位置よりも側部流路の入口側に配置させることで、最下点よりも吐出溝側に配置された湾曲面に気泡が付着した際、吐出溝に流入するインクの流れ及び気泡の浮力により、最下点よりも帰還路側に位置する湾曲面に気泡を移動させることが可能となる。
そして、最下点よりも帰還路側に位置する湾曲面に付着した気泡を、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、最下点よりも帰還路側に位置する湾曲面に沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔への気泡の蓄積を抑制できる。
なお、湾曲面に付着する気泡には、例えば、吐出溝に流入したインクに含まれる気泡や、一度ノズル孔やその周囲に付着し、その後、傾斜面に移動した気泡等が含まれる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
また、上記液体噴射ヘッドにおいて、前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記側部流路の入口側から該側部流路の出口側に向かう方向に対して、前記側部流路を広くする段差部を少なくとも1つ有してもよい。
このように、側部流路の入口側から該側部流路の出口側に向かう方向に対して、側部流路を広くする段差部を少なくとも1つ含む気泡滞留抑制部を設けることで、気泡滞留抑制部の下端に気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に移動するインクの流れにより、帰還路に向かう方向に気泡を移動させて、帰還路に気泡を導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔への気泡の蓄積を抑制できる。
なお、上記気泡には、例えば、吐出溝に流入したインクに含まれる気泡や、一度ノズル孔やその周囲に付着し、その後、傾斜面に移動した気泡等が含まれる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
また、上記液体噴射ヘッドにおいて、前記気泡滞留抑制部は、前記側部流路の入口側に配置されており、前記側部流路の出口側よりも該側部流路の入口側の前記液体の流速を上昇させる流速上昇部であり、該流速上昇部の流路開口部の大きさは、前記側部流路の出口側の流路開口部の大きさよりも小さくてもよい。
このような構成とされた流速上昇部を設け、側部流路の出口側よりも側部流路の入口側の流速を上昇させることで、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制できる。
さらに、スペーサプレートに気泡滞留抑制部を設けることで、アクチュエータプレートに気泡滞留抑制部を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部を形成することができる。
また、上記液体噴射ヘッドにおいて、前記流速上昇部は、前記ノズル孔の形成位置よりも前記側部流路の入口側に配置され、前記ノズルプレート上に配置された前記スペーサプレートよりなる第1の部分を含み、前記第1の部分により、前記流速上昇部の流路開口部の大きさが、前記側部流路の出口側の流路開口部の大きさよりも小さくてもよい。
このような構成とすることで、簡素な構造で、側部流路の入口側の流路断面積を小さくすることができるとともに、側部流路の入口側の流路断面積と比較して側部流路の出口側の流路断面積を大きくすることができる。
また、側部流路の入口側の流路断面積と比較して側部流路の出口側の流路断面積を大きくすることで、側部流路の入口側の流速を上昇させることが可能となり、この結果、側部流路に位置する気泡を帰還路に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制できる。
本発明の一観点に係る液体噴射装置は、上記液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を含んでもよい。
本発明の一観点に係る液体噴射装置によれば、上記液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を含むことで、ノズル孔で気泡が蓄積されることを抑制することができる。これにより、良好な状態で、ノズル孔からインク滴を吐出して、印刷することができる。
本発明によれば、ノズル孔と吐出溝との間に位置する側部流路における気泡の滞留を抑制することで、ノズル孔に気泡が蓄積されることを抑制でき、かつ製造工程の簡素化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る液体噴射装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す液体噴射ヘッド及びインク循環手段の概略構成図である。 図2に示す液体噴射ヘッドの構成するヘッドチップの構成要素からプレートを除いたヘッドチップをプレートの配設位置側から平面視した模式図である。 図3に示すヘッドチップからノズルプレートを除去した構造体をノズルプレートの配設位置側から平面視した図である。 図3に示すヘッドチップのA−A線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の液体噴射ヘッド、及び液体噴射装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る液体噴射装置1の概略構成を示す斜視図である。なお、図1では、説明を分かり易くするために各部材の縮尺を適宜変更している。
<液体噴射装置>
図1を参照するに、第1の実施形態の液体噴射装置1は、紙等の被記録媒体Sを搬送する一対の搬送手段2,3と、インクが収容されたインクタンク4と、被記録媒体Sに液滴状のインクを吐出するインクジェットヘッドである液体噴射ヘッド5と、インクタンク4と液体噴射ヘッド5との間でインクを循環させるインク循環手段6と、液体噴射ヘッド5を被記録媒体Sの搬送方向(以下、Y方向という)と直交する方向(被記録媒体Sの幅方向(以下、X方向という))に走査させる走査手段(移動機構)7と、を備える。
なお、図中Z方向(鉛直方向)はY方向及びX方向と直交する高さ方向を示す。
搬送手段2は、X方向に延設されたグリッドローラ2aと、グリッドローラ2aに平行に延設されたピンチローラ2bと、グリッドローラ2aを軸回転させるモータ等の駆動機構(図示せず)と、を備える。
同様に、搬送手段3は、X方向に延設されたグリッドローラ3aと、グリッドローラ3aに平行に延設されたピンチローラ3bと、グリッドローラ3aを軸回転させる駆動機構(図示せず)と、を備える。
インクタンク4は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクのインクタンク4Y,4M,4C,4BがY方向に並んで設けられている。
図2は、図1に示す液体噴射ヘッド5及びインク循環手段6の概略構成図である。
図1及び図2に示すように、インク循環手段6は、循環流路9と、加圧ポンプ11と、吸引ポンプ12と、を備えている。
循環流路9は、液体噴射ヘッド5にインクを供給するインク供給管14と、液体噴射ヘッド5からインクを排出するインク排出管15と、を有する。インク供給管14及びインク排出管15は、液体噴射ヘッド5を支持する走査手段7の動作に対応可能な可撓性を有するフレキシブルホース等により構成されている。
加圧ポンプ11は、インク供給管14に接続されている。加圧ポンプ11は、インク供給管14内を加圧することで、インク供給管14を介して液体噴射ヘッド5にインクを送り出す。これにより、液体噴射ヘッド5に対してインク供給管14側は正圧となっている。
吸引ポンプ12は、インク排出管15に接続されている。吸引ポンプ12は、インク排出管15内を減圧し、液体噴射ヘッド5からインクを吸引する。これにより、液体噴射ヘッド5に対してインク排出管15側は、負圧となっている。そして、インクは、加圧ポンプ11及び吸引ポンプ12の駆動により、液体噴射ヘッド5とインクタンク4との間を、循環流路9を介して循環可能となっている。
図1に示すように、走査手段7は、X方向に延設された一対のガイドレール16,17と、一対のガイドレール16,17に移動可能に支持されたキャリッジ18と、キャリッジ18をX方向に移動させる駆動機構19と、を備える。
駆動機構19は、一対のガイドレール16,17の間に配設された一対のプーリ20,21と、一対のプーリ20,21間に巻回された無端ベルト22と、一方のプーリ20を回転駆動させる駆動モータ23と、を備える。
一対のプーリ20,21は、一対のガイドレール16,17の両端部間にそれぞれ配設されている。無端ベルト22は、一対のガイドレール16,17間に配設されている。この無端ベルト22にキャリッジ18が連結されている。
キャリッジ18には、複数の液体噴射ヘッド5として、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクの液体噴射ヘッド5Y,5M,5C,5BがX方向に並んで搭載される。
なお、上述した搬送手段2,3及び走査手段7は、液体噴射ヘッド5と被記録媒体Sとを相対的に移動させる移動機構を構成する。
<ヘッドチップ>
図3は、図2に示す液体噴射ヘッド5の構成するヘッドチップ26の構成要素からプレートを除いたヘッドチップ26をプレートの配設位置側から平面視した模式図である。
図4は、図3に示すヘッドチップ26からノズルプレート53を除去した構造体をノズルプレート53の配設位置側から平面視した図である。図5は、図3に示すヘッドチップ26のA−A線断面図である。
なお、図4及び図5に示す矢印は、インクの流れる方向を示している。図3〜図5において、同一構成部分には、同一符号を付す。また、図3〜図5では、ヘッドチップの一例として、縦循環型のヘッドチップを例に挙げて図示する。
図3〜図5を参照するに、ヘッドチップ26は、アクチュエータプレート41と、カバープレート45と、プレート47と、スペーサプレート49と、ノズルプレート53と、循環経路54と、コモン電極55と、共通端子56と、個別端子57と、アクティブ電極(図示せず)と、を有する。
アクチュエータプレート41は、平面とされた側面41a,41bと、平面とされた上端面41c及び下端面41dと、複数の吐出溝41−1と、複数の非吐出溝41−2と、を有する。
側面41aは、カバープレート45が配置される面である。側面41bは、側面41aの反対側に配置されており、プレート47が配置されている。
吐出溝41−1及び非吐出溝41−2は、Y方向に対して交互に配置されている。これにより、吐出溝41−1と非吐出溝41−2との間には、アクチュエータプレート41で構成された側壁がY方向に配置されている。
吐出溝41−1は、インクが供給される溝であり、アクチュエータプレート41の一方の側面41a側に設けられている。吐出溝41−1は、その一部がスペーサプレート49に設けられている。これにより、吐出溝41−1は、後述する側部流路51に連通している。
吐出溝41−1は、その一部がアクチュエータプレート41及びスペーサプレート49に形成された湾曲面41eで区画されている。湾曲面41eは、上端面41cから下端面41dに向かうにつれて、側面41aに配置されるカバープレート45から離間するように形成されている。湾曲面41eは、例えば、ダイシングブレードにより形成することができる。
吐出溝41−1は、カバープレート45の下方にスペーサプレート49を介して配置されたノズルプレート53の内面53aから上部液室45Aよりも上方の位置にまで設けられている。吐出溝41−1は、Z方向(鉛直方向)に延在している。
非吐出溝41−2は、アクチュエータプレート41の上端面41cから下端面41dに亘るように形成された貫通溝であり、Z方向(鉛直方向)に延在している。非吐出溝41−2は、インクが供給されない溝である。
非吐出溝41−2は、吐出溝41−1とは異なり、側部流路51に連通していない。非吐出溝41−2は、例えば、ダイシングブレードにより形成することができる。
アクチュエータプレート41の材料としては、例えば、PZTセラミックスやこれ以外の圧電体材料等を使用することができる。
また、アクチュエータプレート41は、例えば、側面41aの垂直方向に対して分極処理を施してもよい。この場合、アクチュエータプレート41として、側面41aに対して垂直方向に分極処理が施された圧電体層(図示せず)と、反対方向に分極処理が施される圧電体層(図示せず)と、が積層されたシェブロン型の圧電体基板を用いることができる。
カバープレート45は、アクチュエータプレート41の側面41aに接合されている。カバープレート45は、吐出溝41−1に連通する上部液室45Aを有する。上部液室45Aは、インクの導入口として機能する。
カバープレート45の材料としては、例えば、PZTセラミックスやこれ以外のセラミックス、金属、ガラス材、プラスチック等を使用することができる。
プレート47は、アクチュエータプレート41の側面41bに接合されている。プレート47は、アクチュエータプレート41の側面41b側に設けられた帰還路47−1と、流路47−2と、を有する。
帰還路47−1は、プレート47のうち、側面41b側に位置する部分に凹部を形成することで構成されている。帰還路47−1は、スペーサプレート49を介して、プレート47の下方に配置されたノズルプレート53の内面53aからその上方に配置されている。
プレート47は、Y方向に対して直交するスペーサプレート49の2つの側面49a,49bからその外側(Y方向)に突出している。このプレート47の突出部分の内部には、帰還路47−1からインク(液体)を排出する流路47−2が設けられている。
流路47−2は、Y方向において後述する側部流路51と連通している。流路47−2は、側部流路51及び帰還路47−1を経由したインクをプレート47の上端側の外に排出する。
プレート47の材料としては、例えば、セラミックス、金属、プラスチックス、ガラス材等を使用することができる。
スペーサプレート49は、側面49a,49bと、一方面である上端面49dと、他方面である下端面49cと、を有する。スペーサプレート49の上端面49d(一方面)には、アクチュエータプレート41が配置されている。
スペーサプレート49は、カバープレート45の下端面45a、プレート47の下端面47a、及びアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。カバープレート45及びプレート47に配置されたスペーサプレート49の下端面49c(他方面)には、複数のノズル孔53Aを有するノズルプレート53が接合されている。
カバープレート45及びプレート47に設けられたスペーサプレート49の厚さ(側部流路51の深さ方向の厚さ)は、アクチュエータプレート41の下端面41dに設けられたスペーサプレート49の厚さよりも厚くなるように構成されている。
これにより、アクチュエータプレート41の下端面41dに設けられたスペーサプレート49とノズルプレート53との間に、吐出溝41−1、帰還路47−1、及びノズルプレート53のノズル孔53Aを連通し、スペーサプレート49により一部が区画された側部流路51を配置することが可能となる。
側部流路51は、水平方向(Z方向に対して直交する面方向)に沿って延在しており、複数の吐出溝41−1と連通している。
また、インクが循環する循環経路54は、吐出溝41−1、帰還路47−1、及び側部流路51を含んだ構成とされている。帰還路47−1は、吐出溝41−1が位置するアクチュエータプレート41の面とは反対側の面に配置されており、側部流路51からインクを排出する。帰還路47−1及び吐出溝41−1は、それぞれZ方向(鉛直方向)に沿って延在している。
アクチュエータプレート41の下端面41dに設けられたスペーサプレート49は、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51への気泡の滞留を抑制する気泡滞留抑制部52を構成している。
つまり、気泡滞留抑制部52は、ノズル孔53Aの上方において、ノズル孔53Aと対向するように配置されている。
気泡滞留抑制部52は、その下端側に側部流路51の一部を区画する水平面52a及び傾斜面52bを有する。
このように、スペーサプレート49を用いて側部流路51の一部を区画することで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部52を形成して、側部流路51の一部を区画する場合と比較して、アクチュエータプレート41の製造工程を簡素化できる。つまり、アクチュエータプレート41の構造を簡素化することができる。
水平面52aは、水平方向(Z方向に対して直交する面方向)に沿う平面である。水平面52aは、側部流路51の入口側(言い換えれば、吐出溝41−1側)に配置されている。
傾斜面52bは、水平方向に対して傾斜した面である。傾斜面52bは、インクの流れ方向に対して水平面52aに隣接して配置されている。
傾斜面52bは、水平面52aから側部流路51の出口側(言い換えれば、帰還路47−1側)に向かうにつれて、側部流路51を広くする(言い換えれば、インクの流れに直交する平面で側部流路51を切断した際の側部流路51の流路断面積を広くする)ように構成されている。
水平方向に対する傾斜面52bの傾斜角度θ1は、例えば、5°以上の角度が好ましい。
水平面52a及び傾斜面52bは、例えば、ダイシングブレードを用いて形成することができる。
水平面52aと傾斜面52bとの境界位置Dは、ノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置するとよい。
このように、ノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に水平面52aと傾斜面52bとの境界位置Dを配置することで、水平面52aをノズル孔53の中心位置Cから離間させて、ノズル孔53Aの直上に傾斜面52bを配置することが可能となる。
また、境界位置Dよりも吐出溝41−1側に配置された水平面52aから側部流路51−1の出口側に向かうにつれて、側部流路51を広くする傾斜面52bを有することで、傾斜面52bに気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路51の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、傾斜面52bに沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aに気泡が蓄積されることを抑制できる。
なお、側部流路51に露出された水平面52a及び傾斜面52bに付着する気泡には、例えば、吐出溝41−1に流入するインクに含まれる気泡や、ノズル孔53A及びその周囲に一度付着し、その後、水平面52a及び傾斜面52bに移動した気泡等が含まれるが、このような気泡を帰還路47−1に導くことができる。
さらに、スペーサプレート49に気泡滞留抑制部52を設けることで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部52を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部52を形成することができる。
ノズルプレート53は、スペーサプレート49の下端面49cに接合されている。ノズルプレート53は、板状の部材であり、Y方向に延在している。ノズルプレート53は、側部流路51に連通する複数のノズル孔53Aと、スペーサプレート49と接合される内面53aと、内面53aの反対側に配置されたインク噴出面53bと、を有する。
複数のノズル孔53Aは、Y方向に配置された吐出溝41−1に対応するように、Y方向に対して所定の間隔で配置されている。非吐出溝41−2にはノズル孔は設けられていない。
ノズルプレート53の材料としては、例えば、ポリイミドフィルムやその他のプラスチックフィルム、金属板等を使用することができる。
コモン電極55は、その深さ方法において、吐出溝41−1の上端から吐出溝41−1の深さの略半分まで形成されている。コモン電極55は、その長手方向において、吐出溝41−1におけるアクチュエータプレート41の下端面41dから溝がアクチュエータプレート41の側面41aに切り上がる傾斜面まで帯状に形成されている。コモン電極55は、スペーサプレート49には掛らないように形成されている。コモン電極55は、GND電位とされており、アクティブ電極に駆動電圧を印加する。
コモン電極55は、吐出溝41−1内部の両側面に形成されている。吐出溝41−1内部の両側面に形成されたコモン電極55は、上記傾斜面に形成されたブリッジ電極(駆動電極の形成と同時に斜方蒸着によって形成される電極)によって、電気的に導通する。
ブリッジ電極と吐出溝41−1内部の両側面に形成されたコモン電極55とは、上記傾斜面を上がりきった位置で、側面41aまで到達し、アクチュエータプレート41の側面41aに形成した共通端子56に電気的に接続する。
共通端子56は、吐出溝41−1と個別端子57の間に位置するアクチュエータプレート41の側面41aに設けられている。
共通端子56は、吐出溝41−1の両側面に形成される駆動電極と電気的に接続される。
個別端子57は、共通端子56の形成位置よりも上端面41c側に位置するアクチュエータプレート41の側面41aに設けられている。個別端子57は、吐出溝41−1をまたいで形成されている。
個別端子57は、吐出溝41−1を挟む2つの非吐出溝41−2の吐出溝41−1側の2つの側面に配置される駆動電極を電気的に接続する。
そして、共通端子56及び個別端子57に駆動信号が印加されると、吐出溝41−1と吐出溝41−1を挟む2つの非吐出溝41−2との間の2つの側壁がせん断モードで変形し、吐出溝41−1の容積を変化させる。
アクティブ電極(図示せず)は、その深さ方向において、上記コモン電極55と同様、非吐出溝41−2の上端から溝深さの略半分まで形成されている。アクティブ電極は、その長手方向において、非吐出溝41−2におけるアクチュエータプレート41の下端面41dから上端面41cまで帯状に形成されている。アクティブ電極は、スペーサプレート49には掛らないように設けられている。
アクティブ電極は、非吐出溝41−2内部の両側面に形成されている。1つの非吐出溝41−2内部で対向する2つのアクティブ電極は、電気的に分離されている。対向する2つのアクティブ電極には、互いに異なる吐出溝41−1を駆動するための駆動電圧が印加される。非吐出溝41−2は、溝の底面が一定の深さを持っており、その溝の深さは斜方蒸着で導電材が被膜される深さより深い。このため、非吐出溝41−2の底部を介して、対向するアクティブ電極が電気的に導通することはない。
1つの吐出溝41−1を挟んだ非吐出溝41−2の当該吐出溝41−1側のアクティブ電極は、個別端子57によって電気的に接続される。
次に、図1に示す液体噴射ヘッド5の動作について説明する。
まず、初めに、上部液室45Aにインクが供給され、その後、各吐出溝41−1に流入し、ノズルプレート53の内面53aに向かう方向に流れる。そして、各吐出溝41−1から側部流路51に流入し、Y方向と平行な所定の基準方向に流出する。
次いで、この状態で、上述した共通端子及び個別端子に駆動信号を印加することで、吐出溝41−1を挟む2つの側壁をせん断モードで変形させる。
具体的には、まず、吐出溝41−1の容積を瞬間的に拡大させて上部液室45からインクを引込み、その後、吐出溝41−1の容積を瞬間的に元に戻す。これにより、吐出溝41−1内のインクに圧力波を生じさせ、ノズル孔53Aからインク滴を吐出する。
第1の実施の形態の液体噴射ヘッド5によれば、スペーサプレート49を用いて構成され、かつ側部流路51の一部を区画する気泡滞留抑制部52を有することで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部52を形成する場合と比較して、アクチュエータプレート41の製造工程を簡素化できる。
また、ノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に、気泡滞留抑制部52を構成する水平面52aと傾斜面52bとの境界位置Dを配置することで、気泡の滞留抑制効果のある気泡滞留抑制部52の傾斜面52bをノズル孔53Aの上方に配置させることができる。
また、側部流路51を流れる気泡が傾斜面52bに付着した際、気泡の浮力、及び側部流路51の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、傾斜面52bに沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aへの気泡の蓄積を抑制できる。
さらに、液体噴射ヘッド5は、吐出溝41−1に電圧を印加させて駆動させることにより、インク圧を高めてノズル孔53Aからインクを吐出させることになるが、境界位置Dよりも吐出溝41−1側に水平面52aを配置し、かつインク圧を最大限利用することで、水平面52aへの気泡の滞留を抑制することができる。
また、上記構成とされた液体噴射ヘッド5を含む第1の実施の形態の液体噴射装置1によれば、上述した液体噴射ヘッド5と同様な効果が得られるとともに、良好な状態で、ノズル孔からインク滴を吐出して、印刷を行うことができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図6は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第2の実施の形態のヘッドチップ60を切断した断面図である。図6において、図5に示すヘッドチップ26と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図6では、ヘッドチップ60を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図6を参照するに、第2の実施の形態のヘッドチップ60は、第1の実施の形態で説明したヘッドチップ26を構成する気泡滞留抑制部52に替えて、気泡滞留抑制部61を有することと、図5に示す側部流路51の形状とは側部流路51の形状が異なること以外は、ヘッドチップ26と同様に構成される。
気泡滞留抑制部61は、スペーサプレート49で構成されており、ノズル孔53Aと対向するアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。
気泡滞留抑制部61は、水平方向に対して傾斜し、側部流路51の入口側から側部流路51の出口側(帰還路47−1側)に向かうにつれて、側部流路51の流路断面積を広くする傾斜面61aを有する。
傾斜面61aは、側部流路51の一部を区画している。傾斜面61aは、ノズル孔53Aと対向するように配置されている。水平方向に対する傾斜面61aの傾斜角度θ2は、例えば、先に説明した傾斜角度θ1と同じ範囲内とすることができる。
第2の実施の形態のヘッドチップ60によれば、水平方向に対して傾斜し、側部流路51の入口側から側部流路51の出口側に向かうにつれて、側部流路51の流路断面積を広くする傾斜面61aを有することで、傾斜面61aに気泡(例えば、吐出溝41−1に流入したインクに含まれる気泡やノズル孔53A及びその周辺に付着後に移動した気泡等)が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路の入口側から出口側に流れるインクの流れにより、傾斜面61aに沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aへの気泡の蓄積を抑制できる。
さらに、スペーサプレート49に気泡滞留抑制部61を設けることで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部61を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部61を形成することができる。
なお、上記構成とされたヘッドチップ60を構成要素に含む液体噴射ヘッド及び液体噴射装置は、第2の実施の形態のヘッドチップ60と同様な効果を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図7は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第3の実施の形態のヘッドチップ70を切断した断面図である。図7において、図5に示すヘッドチップ26と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図7では、ヘッドチップ70を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図7を参照するに、第3の実施の形態のヘッドチップ70は、第1の実施の形態で説明したヘッドチップ26を構成する気泡滞留抑制部52に替えて、気泡滞留抑制部71を有することと、図5に示す側部流路51の形状とは側部流路51の形状が異なること以外は、ヘッドチップ26と同様に構成される。
気泡滞留抑制部71は、スペーサプレート49で構成されており、ノズル孔53Aと対向するアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。
気泡滞留抑制部71は、側部流路51の一部を区画する下端面として機能する第1及び第2の傾斜面71a,71bを有する。
第1の傾斜面71aは、境界位置Eよりも吐出溝41−1側に配置されている。第1の傾斜面71aは、ノズル孔53Aから側部流路51の入口側に向かうにつれて、側部流路51を広くするように、水平方向(Z方向に対して直交する面方向)に対して傾斜している。
水平方向に対する第1の傾斜面71aの傾斜角度θ3は、例えば、5°以上の角度を用いるとよい。
また、第1の傾斜面71aの下方に位置する側部流路51の流路断面積(インクの流れ方向に直交する面で切断した際の流路断面積)は、側部流路51の近傍に位置する吐出溝41−1の流路断面積(インクの流れ方向に直交する面で切断した際の流路断面積)よりも小さくなるように構成するとよい。
このような構成とすることで、第1の傾斜面71aの下方に位置する側部流路51を流れるインクの流速を速くすることが可能となるので、第1の傾斜面71aに付着した気泡を第1の傾斜面71aの上流側から下流側に移動させることができる。
第2の傾斜面71bは、第1の傾斜面71aに隣接しており、境界位置Eよりも帰還路47−1側に配置されている。第2の傾斜面71bは、ノズル孔53Aから側部流路51の出口側に向かうにつれて、側部流路51が広くなるように、水平方向に対して傾斜している。
水平面に対する第2の傾斜面71aの傾斜角度θ4は、例えば、5°以上の角度を用いるとよい。
第1の傾斜面71aと第2の傾斜面71bとの境界位置Eは、ノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置するとよい。
第3の実施の形態に係るヘッドチップ70によれば、第1の傾斜面71aと第2の傾斜面71bとの境界位置Eをノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置することで、ノズル孔53の直上における気泡の停滞を抑制することができる。例えば、第1の傾斜面71aに気泡が移動してきた場合、インクの流速で気泡を第1の傾斜面71aから第2の傾斜面71b側に移動させることが可能になる。また、この場合において、仮に、気泡が境界位置Eを超えなかった場合には、循環の停止時に、気泡の浮力により、境界位置Eから吐出溝41−1側に気泡が上昇するため、ノズル孔53Aの直上に気泡が滞留することを抑制できる。
また、気泡滞留抑制部71が、ノズル孔53Aから側部流路51の出口側に向かうにつれて、側部流路51を広くする第2の傾斜面71bを含み、かつ第1の傾斜面71aと第2の傾斜面71bとの境界位置Eをノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置することで、第2の傾斜面71bに気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路51の入口側から出口側に流れるインクの流速により、第2の傾斜面71bに沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝47−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aへの気泡の蓄積を抑制できる。
さらに、スペーサプレート49に気泡滞留抑制部71を設けることで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部71を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部71を形成することができるとともに、アクチュエータプレート41の構成を簡素化することができる。
なお、上述したヘッドチップ70を構成要素とする液体噴射ヘッド及び液体噴射装置は、ヘッドチップ70と同様な効果を得ることができる。
また、第3の実施の形態では、一例として、第1の傾斜面71aが形成されるX方向の長さL1を、第2の傾斜面71bが形成されるX方向の長さL2よりも短い場合を例に挙げて説明したが、第1の傾斜面71aと第2の傾斜面71bとの境界位置Eをノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置するのであれば、長さL1と長さL2を同じ長さにしてもよいし、長さL2を長さL1よりも短くしてもよい。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図8は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第4の実施の形態のヘッドチップ80を切断した断面図である。図8において、図5に示すヘッドチップ26と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図8では、ヘッドチップ80を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図8を参照するに、第4の実施の形態のヘッドチップ80は、第1の実施の形態で説明したヘッドチップ26を構成する気泡滞留抑制部52に替えて、気泡滞留抑制部81を有することと、図5に示す側部流路51の形状とは側部流路51の形状が異なること以外は、ヘッドチップ26と同様に構成される。
気泡滞留抑制部81は、スペーサプレート49で構成されており、ノズル孔53Aと対向するアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。
気泡滞留抑制部81は、ノズルプレート53に向かう方向に突出し、側部流路51の一部を区画する湾曲面81aを有する。湾曲面81aの最下点Fは、ノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置されている。
第4の実施の形態に係るヘッドチップ80によれば、ノズルプレート53に向かう方向に突出する湾曲面81aを有する気泡滞留抑制部81を設けるとともに、湾曲面81aの最下点Fをノズル孔53Aの中心位置Cよりも側部流路51の入口側に配置させることで、最下点Fよりも吐出溝41−1側に配置された湾曲面81aに気泡が付着した際、吐出溝41−1に流入するインクの流れにより、最下点Fよりも帰還路47−1側に位置する湾曲面81aに移動させることが可能となる。
そして、最下点Fよりも帰還路47−1側に位置する湾曲面81aに付着した気泡を、気泡の浮力、及び側部流路51の入口側から出口側に流れるインクの流れによって、最下点Fよりも帰還路側47−1に位置する湾曲面81aに沿って気泡を移動させて、気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aへの気泡の蓄積を抑制できる。
さらに、スペーサプレート49に気泡滞留抑制部81を設けることで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部81を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部81を形成することができる。
なお、上述したヘッドチップ80を構成要素とする液体噴射ヘッド及び液体噴射装置は、ヘッドチップ80と同様な効果を得ることができる。
(第5の実施の形態)
図9は、本発明の第5の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図9は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第5の実施の形態のヘッドチップ90を切断した断面図である。図9において、図5に示すヘッドチップ26と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図9では、ヘッドチップ90を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図9を参照するに、第5の実施の形態のヘッドチップ90は、第1の実施の形態で説明したヘッドチップ26を構成する気泡滞留抑制部52に替えて、気泡滞留抑制部91を有することと、図5に示す側部流路51の形状とは側部流路51の形状が異なること以外は、ヘッドチップ26と同様に構成される。
気泡滞留抑制部91は、スペーサプレート49で構成されており、ノズル孔53Aと対向するアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。
気泡滞留抑制部91は、水平方向に対して平行な水平面91a,91bと、段差部91Aと、を有する。
水平面91aは、ノズル孔53Aよりも吐出溝41−1側に配置されており、気泡滞留抑制部91の下端面の一部を構成している。水平面91bは、ノズル孔53Aよりも帰還路47−1側に配置されており、気泡滞留抑制部91の下端面の残部を構成している。水平面91bは、水平面91aよりも上方に配置されている。
段差部91Aは、水平面91aと水平面91bとの間に形成されている。段差部91Aは、側部流路51の入口側から側部流路51の出口側に向かう方向に対して、側部流路51を広くしている。言い換えれば、水平面91aの下方に位置する側部流路51の流路断面積(インクの流れ方向に対して直交する面で切断したときの流路断面積)が、水平面91bの下方に位置する側部流路51の流路断面積よりも小さくなるように構成されている。
また、水平面91aの下方に位置する側部流路51の流路断面積は、側部流路51の近傍に位置する吐出溝41−1の流路断面積(インクの流れ方向に対して直交する面で切断したときの流路断面積)よりも小さくなるように構成されている。
このような構成とすることで、水平面91aを通過するインクの流速を速めることが可能になるとともに、水平面91aの下流側(水平面91b側)にインクを流れやすくすることができる。
第5の実施の形態に係るヘッドチップ90によれば、側部流路51の入口側から側部流路51の出口側に向かう方向に対して、側部流路51を広くする段差部91Aを含む気泡滞留抑制部91を有することで、水平面91a,91b及び段差部91Aに気泡が付着した際、気泡の浮力、及び側部流路51の入口側から出口側に流れるインクの流速により、帰還路47−1に向かう方向に気泡を移動させて、帰還路47−1に気泡を導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aへの気泡の蓄積を抑制できる。
さらに、スペーサプレート49に気泡滞留抑制部91を設けることで、アクチュエータプレート41に気泡滞留抑制部91を加工する場合と比較して、容易に気泡滞留抑制部91を形成することができるとともに、アクチュエータプレート41の構成を簡素化することができる。
なお、上述したヘッドチップ90を構成要素とする液体噴射ヘッド及び液体噴射装置は、ヘッドチップ90と同様な効果を得ることができる。
また、第5の実施の形態において、水平面91aの下方に位置する側部流路51の広さと、側部流路51の近傍に位置する吐出溝41−1の広さと、の差が小さい場合には、水平面91aの下方を流れるインクの流速を速くすることが困難となるが、このような場合には、気泡の浮力及びインクの流れにより、側部流路51に存在する気泡を帰還路47−1に移動させることが可能である。
第5の実施の形態では、一例として、1つの段差部91Aを設けた場合を例に挙げて説明したが、側部流路51の入口側から出口側に向かう方向に対して、側部流路51を広くする段差部91Aは、少なくとも1つ以上であればよく、図9に示す構造に限定されない。
例えば、複数の段差部91Aを設けることで、傾斜面を設けた場合と同様な効果を得ることができる。
また、第5の実施の形態では、一例として、異なる高さに配置された2つの水平面91a,91bの間に段差部91Aを設けた場合を例に挙げて説明したが、例えば、図9に示す水平面91bに替えて、図5に示す傾斜面52bを用いて、水平面91aと傾斜面52bとの間に段差部91Aを設けてもよい。
この場合、傾斜面52bに付着する気泡の浮力を有効に活用することが可能となるので、側部流路51に位置する気泡を帰還路47−1に容易に移動させることが可能となる。
また、例えば、図9に示す2つの水平面91a,91bに替えて、2つの傾斜面(例えば、図5に示す傾斜面52b)を設け、2つの傾斜面の間に段差部91Aを配置してもよい。
(第6の実施の形態)
図10は、本発明の第6の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図10は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第6の実施の形態のヘッドチップ100を切断した断面図である。図10において、図5に示すヘッドチップ26と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図10では、ヘッドチップ100を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図10を参照するに、第6の実施の形態のヘッドチップ100は、第1の実施の形態で説明したヘッドチップ26を構成する気泡滞留抑制部52に替えて、気泡滞留抑制部の一種である流速上昇部101、及び第2の部分104を有することと、図5に示す側部流路51の形状とは側部流路51の形状が異なること以外は、ヘッドチップ26と同様に構成される。
流速上昇部101は、突出部102と、第1の部分103と、を有する。
突出部102は、ノズル孔53Aと対向するアクチュエータプレート41の下端面41dに設けられている。突出部102は、下端面41dからその下方に突出している。突出部102の下端面は、水平面102aとされている。突出部102は、スペーサプレート49で構成されている。
第1の部分103は、ノズル孔53Aの形成位置よりも側部流路51の入口側に位置するノズルプレート53の内面53aに配置されている。第1の部分103は、突出部102の下方において、突出部102と対向するように配置されている。第1の部分103は、スペーサプレート49で構成されている。
上記構成とされた流速上昇部101は、側部流路51の入口側に配置されており、側部流路51の出口側よりも側部流路51の入口側のインクの流速を上昇させる機能を有する。
第2の部分104は、ノズル孔53Aの形成位置よりも側部流路51の出口側に位置するノズルプレート53の内面53aに配置されている。第2の部分104は、突出部102の下方において、突出部102と対向するように配置されている。
第2の部分104の厚さは、第1の部分103の厚さよりも薄くなるように構成されている。第2の部分104は、スペーサプレート49で構成されている。
これにより、第1の部分103と突出部102との間に配置された側部流路51の広さ(言い換えれば、インクの流れ方向と直交する面で切断した際の側部流路51の流路断面積)は、第2の部分104と突出部102との間に配置された側部流路51の広さよりも狭くなるように構成されている。
言い換えれば、流速上昇部101の流路開口部の大きさは、側部流路51の出口側の流路開口部の大きさよりも小さくなるように構成されている。
第6の実施の形態に係るヘッドチップ100によれば、第1の部分103と突出部102との間に配置された側部流路51の広さを、第2の部分104と突出部102との間に配置された側部流路51の広さよりも狭くする流速上昇部101をスペーサプレート49に設けることで、簡素な構造で、側部流路51の入口側の側部流路51の流路断面積を小さくすることができるとともに、側部流路51の入口側の流路断面積と比較して側部流路51の出口側の流路断面積を大きくすることができる。
また、側部流路51の入口側の流路断面積と比較して側部流路51の出口側の流路断面積を大きくすることで、側部流路51の入口側の流速を上昇させることが可能となり、この結果、側部流路51に位置する気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aに気泡が蓄積されることを抑制できる。
また、スペーサプレート49を加工することで、流速上昇部101を形成するため、アクチュエータプレート41に流速上昇部101を加工する場合と比較して、容易に流速上昇部101を形成することができるとともに、アクチュエータプレート41の構成を簡素化することができる。
なお、上述したヘッドチップ100を構成要素とする液体噴射ヘッド及び液体噴射装置は、ヘッドチップ100と同様な効果を得ることができる。
また、第6の実施の形態において、流速上昇部101を構成する突出部102に替えて、図5に示す気泡滞留抑制部52や図9に示す気泡滞留抑制部91を用いてもよい。この場合、気泡の浮力の効果を受けやすくなるため、側部流路51での気泡の滞留をさらに抑制することができる。
(第7の実施の形態)
図11は、本発明の第7の実施の形態に係るヘッドチップの主要部の断面図である。図11は、先に説明した図5と同様に、吐出溝41−1を通過するように第7の実施の形態のヘッドチップ110を切断した断面図である。図11において、図10に示すヘッドチップ100と同一構成部分には、同一符号を付す。なお、図11では、ヘッドチップ110を構成する図5に示すコモン電極55、共通端子56、及び個別端子57と、アクティブ電極と、の図示を省略する。
図11を参照するに、第7の実施の形態のヘッドチップ110は、第6の実施の形態のヘッドチップ100を構成する第2の部分104に替えて、第2の部分104の形成領域に側部流路51から露出されたノズルプレート53の内面53aを有すること以外は、ヘッドチップ100と同様に構成されている。
このような構成とすることで、第1の部分103と突出部102との間に配置された側部流路51の広さ(言い換えれば、インクの流れ方向と直交する面で切断した際の側部流路51の流路断面積)と、第1の部分103よりも下流側に位置する側部流路51の広さとの差を大きくすることができる。
第7の実施の形態に係るヘッドチップ110によれば、簡素な構造で、側部流路51の入口側の側部流路51の流路断面積を小さくすることができるとともに、側部流路51の入口側の流路断面積と比較して側部流路51の出口側の流路断面積を大きくすることができる。
また、側部流路51の入口側の流路断面積と比較して、側部流路51の出口側の流路断面積を大きくすることで、側部流路51の入口側の流速を上昇させることが可能となり、この結果、側部流路51に位置する気泡を帰還路47−1に導くことが可能となる。
これにより、ノズル孔53Aと吐出溝41−1との間に位置する側部流路51に気泡が滞留することを抑制可能となるので、ノズル孔53Aに気泡が蓄積されることを抑制できる。
また、スペーサプレート49を加工することで、突出部102及び第1の部分103を形成するため、アクチュエータプレート41に流速上昇部111を加工する場合と比較して、容易に流速上昇部111を形成することができるとともに、アクチュエータプレート41の構成を簡素化することができる。
なお、第7の実施の形態において、流速上昇部111を構成する突出部102に替えて、図5に示す気泡滞留抑制部52や図9に示す気泡滞留抑制部91を用いてもよい。この場合、気泡の浮力の効果を受けやすくなるため、側部流路51での気泡の滞留をさらに抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、第1ないし第7の実施の形態では、ヘッドチップの一例として、縦循環型のヘッドチップを例に挙げて説明したが、本発明は、サイドシュートタイプのヘッドチップにも適用可能である。
1…液体噴射装置、2,3…搬送手段、2a,3a…グリッドローラ、2b,3b…ピンチローラ、4,4Y,4M、4C、4B…インクタンク、5,5B,5C,5M,5Y…液体噴射ヘッド、6…インク循環手段、7…走査手段、9…循環流路、11…加圧ポンプ、12…吸引ポンプ、14…インク供給管、15…インク排出管、16,17…ガイドレール、18…キャリッジ、19…駆動機構、20,21…プーリ、22…無端ベルト、23…駆動モータ、26,60,70,80,90,100…ヘッドチップ、41…アクチュエータプレート、41a,41b…側面、41c,49d…上端面、41d,45a,47a,49c…下端面、41e…湾曲面、41−1…吐出溝、41−2…非吐出溝、45…カバープレート、45A…上部液室、47…プレート、47−1…帰還路、47−2…流路、49…スペーサプレート、49a,49b…側面、51…側部流路、52,61,71,81,91…気泡滞留抑制部、52a,91a,91b,102a…水平面、52b,61a…傾斜面、53…ノズルプレート、53a…内面、53A…ノズル孔、53b…インク噴射面、54…循環経路、55…コモン電極、56…共通端子、57…個別端子、71a…第1の傾斜面、71b…第2の傾斜面、81a…最下点、91A…段差部、101…流速上昇部、102…突出部、103…第1の部分、104…第2の部分、C…中心位置、D,E…境界位置、F…最下点、L1,L2…長さ、S…被記録媒体、X…走査方向、Y…搬送方向、θ1〜θ4…傾斜角度

Claims (9)

  1. 液滴を吐出する吐出溝を有するアクチュエータプレートと、
    一方面に前記アクチュエータプレートが配置されており、前記吐出溝に連通する側部流路を有するスペーサプレートと、
    前記スペーサプレートの他方面に配置されており、前記側部流路に連通するノズル孔を有するノズルプレートと、
    前記アクチュエータプレートの前記吐出溝が位置する面とは反対側の面に配置されており、前記側部流路から前記液体を排出する帰還路と、
    前記スペーサプレートに設けられており、前記側部流路における気泡の滞留を抑制する気泡滞留抑制部と、
    を備えることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に沿って延在しており、
    前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、
    前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に沿う水平面と、該水平面に対して傾斜し、該水平面から前記側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする傾斜面と、を含み、
    前記水平面と前記傾斜面との境界位置を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置することを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、
    前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、
    前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に対して傾斜し、前記側部流路の入口側から該側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする傾斜面を含むことを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、
    前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、
    前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記水平方向に対して傾斜し、前記ノズル孔から前記側部流路の入口側に向かうにつれて、前記側部流路を広くする第1の傾斜面と、前記水平方向に対して傾斜し、前記ノズル孔から前記側部流路の出口側に向かうにつれて、該側部流路を広くする第2の傾斜面と、を含み、
    前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との境界位置を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置していることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、
    前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、
    前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記ノズルプレートに向かう方向に突出する湾曲面を有し、
    前記湾曲面の最下点を、前記ノズル孔の中心位置よりも前記側部流路の入口側に配置していることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記吐出溝及び前記帰還路は、それぞれ鉛直方向に延在し、
    前記側部流路は、水平方向に沿って延在しており、
    前記気泡滞留抑制部は、前記ノズル孔の上方において、前記側部流路の入口側から該側部流路の出口側に向かう方向に対して、前記側部流路を広くする段差部を少なくとも1つ有することを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記気泡滞留抑制部は、前記側部流路の入口側に配置されており、前記側部流路の出口側よりも該側部流路の入口側の前記液体の流速を上昇させる流速上昇部であり、
    該流速上昇部の流路開口部の大きさは、前記側部流路の出口側の流路開口部の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記流速上昇部は、前記ノズル孔の形成位置よりも前記側部流路の入口側に配置され、前記ノズルプレート上に配置された前記スペーサプレートよりなる第1の部分を含み、
    前記第1の部分により、前記流速上昇部の流路開口部の大きさが、前記側部流路の出口側の流路開口部の大きさよりも小さいことを特徴とする請求項7記載の液体噴射ヘッド。
  9. 請求項1記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    を含むことを特徴とする液体噴射装置。
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