JP2017042493A - 基部、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法 - Google Patents

基部、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】挿入端部側から樹脂材料を充填する際における軸部の撓みを抑制可能な基部、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法を提供すること。
【解決手段】軸部(20)と把持部(30)とを有し、軸部(20)の周囲に充填空間を形成する形状を有する金型内において、軸部(20)を保持ピンで挟持した状態で充填空間に樹脂材料を充填することにより歯間清掃具を形成するための基部であって、軸部(20)は、軸平行平面の一方側に形成された第1案内溝(24)と、軸平行平面の他方側に形成された第2案内溝(26)と、を含み、第1案内溝(24)及び第2案内溝(26)は、挿入端部(22a)から基端部に向かって軸方向に沿って延びるとともに、軸部(20)のうち第1案内溝(24)及び第2案内溝(26)以外の部位の外周面から軸部(20)の中心に向かって窪む形状を有すること。
【選択図】図2

Description

本発明は、歯間清掃具に関する。
従来、歯間を清掃するための歯間清掃具が知られている。例えば、特許文献1には、特定方向に延びる形状を有する基部と、樹脂材料(エラストマー)からなる清掃部と、を備える歯間清掃具が開示されている。基部は、歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部と、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有している。軸部は、その一端に形成された挿入端部と、その他端に形成された基端部と、を有し、把持部は、基端部につながっている。清掃部は、軸部の外周面の一部(挿入端部を含む)を被覆する形状を有している。
この歯間清掃具は、基部形成工程と、清掃部形成工程と、を経ることにより製造される。基部形成工程では、基部に対応する形状の空間を有する金型内に合成樹脂(ポリプロピレン等)を流し込むことによって基部が形成される。その後の清掃部形成工程では、基部を保持したときに軸部の周囲に樹脂材料(エラストマー)を充填可能な充填空間を形成する形状を有する金型で基部を挟持した状態において、前記充填空間に樹脂材料を充填することにより清掃部が形成される。この清掃部形成工程では、軸部を当該軸部の軸方向と直交する方向の両側から一対の保持ピンで挟持した状態で軸部の挿入端部(先端部)側から樹脂材料が充填される。
国際公開第2013/176297号
特許文献1に記載されるような歯間清掃具の製造方法では、前記清掃部形成工程において、樹脂材料の充填中に軸部が撓むことにより、清掃部の厚みが不均一になる場合がある。具体的に、清掃部形成工程では、一対の保持ピンで軸部が挟持されているものの、前記挿入端部が前記基端部に対し、各保持ピンから軸部に作用する挟持力の方向と直交する方向に変位するように軸部が撓み、これにより、軸部の周囲への樹脂材料の充填量(清掃部の厚み)が不均一になる場合がある。
本発明の目的は、挿入端部側から樹脂材料を充填する際における軸部の撓みを抑制可能な基部、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法を提供することである。
充填空間への樹脂材料の充填中における軸部の撓みは、充填空間のうち、一対の保持ピン同士を結ぶ方向と軸部の軸方向との双方に平行な平面の一方側に位置する空間の圧力と他方側に位置する空間の圧力との間の圧力差により生じていると考えられる。そこで、鋭意検討した結果、本発明者らは、その圧力差は、樹脂材料が軸部の軸方向に沿って充填される間に当該樹脂材料が軸部の周方向に変位することにより、前記一方側に位置する空間の樹脂材料の量と前記他方側に位置する空間の樹脂材料の量との間に差が生じることに起因して発生していることを見出した。よって、本発明者らは、充填空間への樹脂材料の充填中における当該樹脂材料の前記周方向への変位を規制することにより、換言すれば、樹脂材料が前記軸方向に沿って充填されるように案内することにより、前記圧力差に起因する軸部の撓みを抑制可能であることに想到した。
本発明はこのような観点からなされたものであり、特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有し、かつ、前記特定方向の一端に形成された挿入端部及び前記特定方向の他端に形成された基端部を有する軸部と、前記基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有し、前記軸部の周囲に清掃部を形成するための樹脂材料を充填可能な充填空間を形成する形状を有する金型内において、前記軸部を保持ピンで挟持した状態で当該軸部の前記挿入端部側から前記充填空間に前記樹脂材料を充填することにより歯間清掃具を形成するための基部であって、前記軸部は、前記軸部の中心を含みかつ前記特定方向と平行な軸平行平面の一方側に形成された第1案内溝と、前記軸平行平面の他方側に形成された第2案内溝と、を含み、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記挿入端部から前記基端部に向かって前記軸部の軸方向に沿って延びるとともに、前記軸部のうち当該第1案内溝及び当該第2案内溝以外の部位の外周面から当該軸部の中心に向かって窪む形状を有する、基部を提供する。
本基部では、軸部の外周面のうち前記軸平行平面と交差する部位を保持ピンで挟持した状態で挿入端部側から金型の充填空間に樹脂材料を充填したときに、充填空間のうち前記軸平行平面の一方側では樹脂材料が第1案内溝に案内されながら軸方向に沿って流れ、前記軸平行平面の他方側では樹脂材料が第2案内溝に案内されながら軸方向に沿って流れるので、前記軸平行平面を挟む両側において、樹脂材料の軸部の周方向への変位が抑制される。よって、充填空間のうち前記軸平行平面の一方側に位置する空間の圧力と前記軸平行平面の他方側に位置する空間の圧力との圧力差が生じにくくなり、これにより樹脂材料の充填中における軸部の撓みが抑制される。したがって、不均一な厚みを有する清掃部が形成されること(歯間清掃具の成形不良)が抑制されるので、歩留まりが向上する。
この場合において、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸平行平面を対称面として互いに対称となる位置に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、保持ピンによる軸部の挟持力の作用方向と直交する方向について軸部に対して均一に樹脂材料から圧力が作用するので、より確実に軸部の撓みが抑制される。
また、本発明において、前記挿入端部の外径に対する前記第1案内溝の深さ寸法の割合及び前記挿入端部の外径に対する前記第2案内溝の深さ寸法の割合は、それぞれ0.018以上0.273以下に設定されていることが好ましい。
このようにすれば、各案内溝に沿った樹脂材料の有効な案内と、軸部の強度の確保と、を両立することができる。具体的に、前記割合が0.018以上に設定されることにより、樹脂材料が挿入端部に接触したときの当該樹脂材料の前記周方向への変位が十分に規制されるので、樹脂材料が各案内溝に沿って有効に案内される。また、前記割合が0.273以下に設定されることにより、軸部の断面積、すなわち、軸部の強度が十分に確保される。さらに、前記割合が0.273以下に設定されることにより、軸部の外周面のうち各案内溝以外の部位の周方向の寸法が十分に確保されるため、保持ピンにより軸部を安定的に挟持することができる。
また、本発明において、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸部の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有することが好ましい。
このようにすれば、前記圧力差の発生をより確実に抑制することができる。具体的に、各案内溝が湾曲する形状を有しているため、各案内溝が角部を有している場合に比べて、樹脂材料の充填中における各案内溝内への空気溜まりの発生が抑制される。このため、空気溜まりの発生に起因する圧力差の発生が抑制されるので、軸部の撓みが抑制される。
また、本発明において、前記軸部は、当該軸部のうち前記第1案内溝及び前記第2案内溝が形成された溝形成部から前記基端部に向かって延びるとともに前記金型に保持される被保持部を有し、前記被保持部は、前記溝形成部の外径よりも大きな外径を有することが好ましい。
このようにすれば、樹脂材料の充填中における軸部の撓みを抑制しながら、樹脂材料の充填後における軸部への薄膜部の形成を抑制することができる。具体的に、金型により被保持部を保持した状態で樹脂材料を充填することにより、樹脂材料が溝形成部と被保持部との境界(被保持部の端面)で受けられるので、樹脂材料が金型と被保持部の外周面との隙間から基端部側に漏出することに起因して軸部に樹脂材料からなる薄膜部が形成されることが抑制される。
また、本発明は、前記基部と、前記清掃部と、を備える歯間清掃具であって、前記清掃部は、前記樹脂材料として前記軸部の硬度よりも低い硬度を有する材料により形成されており、かつ、前記挿入端部を含みかつ前記軸部のうち当該軸部の前記軸方向の寸法以下の寸法を有する部位の外周面を被覆する形状を有し、前記清掃部のうち前記軸部の軸方向と直交する軸直交方向について前記第1案内溝及び前記第2案内溝と重なる重なり部の厚さは、前記清掃部のうち前記重なり部以外の非重なり部の厚さよりも大きく設定されている、歯間清掃具を提供する。
本歯間清掃具では、重なり部の弾発力が非重なり部の弾発力よりも大きくなるため、清掃部の歯間への挿入性が高まる。
この場合において、前記清掃部は、前記重なり部及び前記非重なり部を含み前記軸方向と直交する面での断面が円形である清掃部本体と、それぞれが前記清掃部本体の外周面から前記軸直交方向の外向きに突出する形状を有する複数のブラシ毛と、を有し、各ブラシ毛は、前記軸直交方向について前記重なり部と重なる位置に形成されていることが好ましい。
このようにすれば、歯間への清掃部の挿入性を確保しつつ歯間を有効に清掃することができる。具体的に、各ブラシ毛は、軸直交方向について重なり部と重なる位置に形成されているので、換言すれば、各ブラシ毛を支持する部位に相当する重なり部の厚さが十分に大きいため、各ブラシ毛が弾性変形しやすくなる。よって、歯間への清掃部の挿入性を維持しつつ歯間を有効に清掃することができる。
また、本発明は、歯間清掃具の製造方法であって、特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有し、かつ、前記特定方向の一端に形成された挿入端部及び前記特定方向の他端に形成された基端部を有する軸部と、前記基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部を準備する基部準備工程と、前記基部を保持可能でかつ前記基部を保持したときに前記軸部の周囲に樹脂材料を充填可能な充填空間を形成する形状を有する金型で前記基部を保持した状態で、前記充填空間に前記樹脂材料を充填することにより前記軸部の周囲に歯間を清掃可能な清掃部を形成する清掃部形成工程と、を含み、前記基部準備工程では、前記基部として、前記軸部は、前記軸部の中心を含みかつ前記特定方向と平行な軸平行平面の一方側に形成された第1案内溝と、前記軸平行平面の他方側に形成された第2案内溝と、を含み、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記挿入端部から前記基端部に向かって前記軸部の軸方向に沿って延びるとともに、前記軸部のうち当該第1案内溝及び当該第2案内溝以外の部位の外周面から当該軸部の中心に向かって窪む形状を有するものを準備し、前記清掃部形成工程では、前記金型内において前記軸部の外周面のうち前記軸平行平面と交差する部位を保持ピンで挟持した状態で、前記樹脂材料が前記挿入端部側から前記第1案内溝及び前記第2案内溝に沿って流れるように当該樹脂材料を前記充填空間に充填する、歯間清掃具の製造方法を提供する。
本製造方法では、清掃部形成工程において、充填空間のうち前記軸平行平面の一方側では樹脂材料が第1案内溝に案内されながら軸方向に沿って流れ、前記軸平行平面の他方側では樹脂材料が第2案内溝に案内されながら軸方向に沿って流れるので、前記軸平行平面を挟む両側において、樹脂材料の軸部の周方向への変位が抑制される。よって、充填空間のうち前記軸平行平面の一方側に位置する空間の圧力と前記軸平行平面の他方側に位置する空間の圧力との圧力差が生じにくくなり、これにより樹脂材料の充填中における軸部の撓みが抑制される。したがって、不均一な厚みを有する清掃部が形成されること(歯間清掃具の成形不良)が抑制されるので、歩留まりが向上する。
この場合において、前記基部準備工程では、前記基部として、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸平行平面を対称面として互いに対称となる位置に形成されているものを準備することが好ましい。
また、本製造方法において、前記基部準備工程では、前記基部として、前記挿入端部の外径に対する前記第1案内溝の深さ寸法の割合及び前記挿入端部の外径に対する前記第2案内溝の深さ寸法の割合は、それぞれ0.018以上0.273以下に設定されているものを準備することが好ましい。
また、本製造方法において、前記基部準備工程では、前記基部として、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸部の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有するものを準備することが好ましい。
また、本製造方法において、前記基部準備工程では、前記基部として、前記軸部は、当該軸部のうち前記第1案内溝及び前記第2案内溝が形成された溝形成部から前記基端部に向かって延びるとともに前記金型に保持される被保持部を有するものを準備し、前記清掃部形成工程では、前記金型により前記被保持部を保持した状態で前記樹脂材料を充填することが好ましい。
また、本製造方法において、前記清掃部形成工程では、前記金型として、前記金型で前記基部を保持したときに前記挿入端部から前記基端部に向かうにしたがって前記充填空間が大きくなる形状を有するものを用いることが好ましい。
このようにすれば、挿入端部から基端部に向かうにしたがって、充填空間に充填されている樹脂材料から軸部に対して保持ピンによる挟持力の作用方向と直交する方向に作用する圧力が次第に小さくなるので、清掃部形成工程での樹脂材料の充填中における軸部の撓みがより確実に抑制される。
また、本製造方法において、前記清掃部形成工程では、前記金型として、前記軸方向と直交する面での断面が円形である清掃部本体を形成する清掃部本体形成部と、それぞれが前記清掃部本体の外周面から前記軸部の軸方向と直交する軸直交方向の外向きに突出する形状を有する複数のブラシ毛を形成するブラシ毛形成部と、を有するものを用い、前記ブラシ毛形成部と前記第1案内溝とが前記軸直交方向に重なり、かつ、前記ブラシ毛形成部と前記第2案内溝とが前記軸直交方向に重なるように当該金型で前記基部を保持した状態で前記樹脂材料を充填することが好ましい。
このようにすれが、歯間への挿入性が高くかつ歯間を有効に清掃することが可能な歯間清掃具を製造することができる。
以上のように、本発明によれば、挿入端部側から樹脂材料を充填する際における軸部の撓みを抑制可能な基部、歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態の歯間清掃具の正面図である。 図1に示す歯間清掃具の軸部の拡大図である。 図2のIII−III線での断面図である。 図1のIV−IV線での断面図である。 清掃部を形成する工程を示す概略図である。 図5のVI−VI線での断面図である。
本発明の一実施形態の歯間清掃具1について、図1〜図4を参照しながら説明する。本歯間清掃具1は、基部10と、清掃部40と、を備えている。
基部10は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂により形成される。本実施形態では、基部10は、ポリプロピレンにより形成されている。この基部10は、軸部20と、把持部30と、を有する。
軸部20は、特定方向(図1の上下方向)に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する。軸部20の一端(図1の上端)には、挿入端部22aが形成されており、軸部20の他端(図1の下端)には、基端部28aが形成されている。軸部20は、挿入端部22aを含む溝形成部22と、基端部28aを含む被保持部28と、を有している。
図2に示されるように、溝形成部22の外周面には、複数の(本実施形態では2本の)第1案内溝24と、複数の(本実施形態では2本の)第2案内溝26と、が形成されている。各第1案内溝24及び各第2案内溝26は、挿入端部22aから基端部28aに向かって軸部20の軸方向に沿って延びるとともに、軸部20(溝形成部22)のうち当該第1案内溝24及び当該第2案内溝26以外の部位の外周面から当該軸部20の中心に向かって窪む形状を有する。具体的に、各案内溝24,26は、軸部20の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有する。各案内溝24,26の深さ寸法は、0.01mm〜0.15mmに設定されることが好ましく、0.03mm〜0.07mmに設定されることがより好ましい。本実施形態では、各案内溝24,26の深さ寸法は、0.04mm〜0.05mmに設定されている。
図3に示されるように、各第1案内溝24は、軸部20の中心を含みかつ軸方向と平行な軸平行平面Aの一方側に形成されている。各第2案内溝26は、軸平行平面Aの他方側に形成されている。本実施形態では、各案内溝24,26は、軸平行平面Aを対称面として互いに対称となる位置に形成されている。また、各案内溝24,26は、軸平行平面Aを対称面として互いに対称となる形状に形成されている。
本実施形態では、溝形成部22の外周面には、第1案内面25と第2案内面27とがさらに形成されている。第1案内面25は、溝形成部22の外周面のうち2つの第1案内溝24の間の部位に形成されている。第2案内面27は、溝形成部22の外周面のうち2つの第2案内溝26の間の部位に形成されている。各案内面25,27は、挿入端部22aから基端部28aに向かって軸方向に沿って延びるとともに、軸平行平面Aと平行な平面に形成されている。
溝形成部22の外周面うち各案内溝24,26及び各案内面25,27以外の主面22bの前記軸方向と直交する面での断面は、円形に形成されている。具体的に、主面22bの外径は、挿入端部22aから基端部28a側に向かうにしたがって次第に大きくなるように設定されている。本実施形態では、挿入端部22aでの主面22bの外径は、0.55mmに設定されている。つまり、本実施形態では、挿入端部22aでの主面22bの外径に対する各第1案内溝24の深さ寸法の割合及び挿入端部22aでの主面22bの外径に対する各第2案内溝26の深さ寸法の割合は、それぞれ0.07〜0.09に設定されている。この割合は、0.018以上0.273以下に設定されることが好ましい。また、溝形成部22のうち挿入端部22aとは反対側の端部での主面22bの外径は、1.00mmに設定されている。
被保持部28は、後述の清掃部形成工程において金型で保持される部位である。被保持部28は、溝形成部22における挿入端部22aとは反対側の端側から基端部28aに向かって延びる形状を有する。被保持部28の前記軸方向と直交する面での断面は、円形に形成されている。被保持部28の外径は、基端部28aに向かうにしたがって次第に大きくなるように設定されている。図2に示されるように、被保持部28のうち基端部28aとは反対側の端部の外径は、溝形成部22のうち挿入端部22aとは反対側の端部の外径よりも大きく設定されている。つまり、溝形成部22と被保持部28との境界には、段部(被保持部28の端面28b)が形成される。本実施形態では、被保持部28のうち基端部28aとは反対側の端部の外径は、1.10mmに設定されている。
把持部30は、基端部28aから軸部20の軸方向に沿って軸部20から離間するように延びており、指で把持されることが可能な平坦な形状を有する。
清掃部40は、歯間を清掃するための部位であり、基部10の硬度よりも低い硬度を有する樹脂材料により形成されている。具体的に、前記樹脂材料として、スチレン系エラストマーが用いられている。ただし、前記樹脂材料として、シリコン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が用いられてもよい。この清掃部40は、挿入端部22aを含みかつ軸部20のうち前記軸方向の寸法以下の寸法を有する部位を被覆する形状を有する。本実施形態では、清掃部40は、清掃部本体42と、複数のブラシ毛48と、を有する。
清掃部本体42は、溝形成部22の外周面の全域と、被保持部28の外周面の一部と、を被覆する形状を有する。清掃部本体42の前記軸方向と直交する面での断面は、円形に形成されている。具体的に、図4に示されるように、清掃部本体42の前記軸方向と直交する面での断面は、溝形成部22の主面22bの前記軸方向と直交する面での断面と同心円となるように形成されている。つまり、清掃部本体42のうち前記軸方向と直交する軸直交方向について各案内溝24,26及び各案内面25,27と重なる部位である重なり部44の厚さは、清掃部本体42のうち重なり部44以外の部位である非重なり部46の厚さよりも大きい。
各ブラシ毛48は、清掃部本体42の外周面から前記軸直交方向の外向きに突出するとともに、清掃部本体42の外周面から離間するにしたがって次第に当該ブラシ毛48の外形を小さくする形状を有する。本実施形態では、各ブラシ毛48は、円錐状に形成されている。図4に示されるように、各ブラシ毛48は、前記軸直交方向について重なり部44と重なる位置に形成されている。なお、各ブラシ毛48は、清掃部本体42と同一の素材で清掃部本体42と一体に形成される。
次に、歯間清掃具1の製造方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。本製造方法は、基部10を準備する基部準備工程と、清掃部40を形成する清掃部形成工程と、を含んでいる。
基部準備工程では、基部10に対応する形状の空間を有する基部形成金型(図示略)内に合成樹脂(本実施形態ではポリプロピレン)を充填することによって基部10が形成される。本実施形態では、基部形成金型として、各案内面25,27に沿って軸直交方向に分割可能な一対の金型が用いられる。また、基部形成金型は、把持部30に直交する方向に沿って合成樹脂を充填可能な充填口を有している。
基部準備工程の後の清掃部形成工程では、図5及び図6に示されるように、清掃部40を形成するための金型50が用いられる。なお、本歯間清掃具1は、図5に示されるVI−VI断面においては周方向に沿って6つのブラシ毛48が並ぶ形状ではないが、説明のため、図6では、周方向に沿って6つのブラシ毛48が示されている。
前記金型50は、互いに分離及び接続が可能な第1金型51と第2金型52とにより構成されている。この金型50は、基部10の被保持部28を保持する保持部54を有するとともに、保持部54が被保持部28を保持したときに軸部20の周囲に清掃部40を形成するための樹脂材料を充填可能な充填空間Sを形成する形状を有する。具体的に、金型50は、清掃部本体42を形成する清掃部本体形成部56と、各ブラシ毛48を形成するブラシ毛形成部58と、を有しており、これら清掃部本体形成部56及びブラシ毛形成部58と、軸部20の外周面と、により区画される空間が充填空間Sを構成する。金型50は、この充填空間Sに対し、軸部20の挿入端部22a側から被保持部28側に向かって樹脂材料を充填するための充填口50aを有している。
保持部54は、ブラシ毛形成部58と各案内溝24,26とが前記軸直交方向に重なるとともにブラシ毛形成部58と各案内面25,27とが前記軸直交方向に重なり、かつ、清掃部本体形成部56と軸部20の主面22bとが前記軸直交方向に重なる姿勢で被保持部28を保持可能な形状を有する。換言すれば、図6に示されるように、ブラシ毛形成部58は、保持部54が被保持部28を保持したときに各案内溝24,26及び各案内面25,27と前記軸直交方向に重なる位置に形成されており、清掃部本体形成部56は、保持部54が被保持部28を保持したときに主面22bと前記軸直交方向に重なる位置に形成されている。また、保持部54は、各案内面25,27が第1金型51と第2金型52との境界面に対して直交する姿勢となるように被保持部28を保持する。図5に示されるように、清掃部本体形成部56及びブラシ毛形成部58は、挿入端部22aから基端部28aに向かうにしたがって充填空間Sを大きくする形状を有する。
本実施形態では、清掃部形成工程において、金型50内に保持された基部10の溝形成部22を挟持する複数の保持ピン61〜63が用いられる。複数の保持ピンは、一対の第1保持ピン61と、一対の第2保持ピン62と、一対の第3保持ピン63と、を有する。図5に示されるように、各第1保持ピン61は、溝形成部22のうち挿入端部22aに近い部位を挟持し、各第2保持ピン62は、溝形成部22の中央部近傍を挟持し、各第3保持ピン63は、溝形成部22のうち被保持部28に近い部位を挟持する。図6に示されるように、各第1保持ピン61は、軸平行平面Aに沿って軸直交方向(図6の上下方向)の両側から溝形成部22を挟持する。各第2保持ピン62及び各第3保持ピン63についても同様である。具体的に、各保持ピン61〜63は、軸部20の主面22bのうち第1案内溝24と第2案内溝26との間の部位を挟持する。
清掃部形成工程では、金型50内において軸部20の外周面のうち軸平行平面Aと交差する部位を保持ピン61〜63で挟持した状態で、樹脂材料が挿入端部22a側から各第1案内溝24及び各第2案内溝26に沿って流れるように当該樹脂材料を充填口50aを通じて充填空間Sに充填する。このとき、充填空間Sのうち軸平行平面Aの一方側(図6の右側)では樹脂材料が各第1案内溝24に案内されながら軸方向に沿って流れ、軸平行平面Aの他方側(図6の左側)では樹脂材料が各第2案内溝26に案内されながら軸方向に沿って流れるので、軸平行平面A(各保持ピン61〜63)を挟む両側において、樹脂材料の軸部20の周方向への変位が抑制される。よって、充填空間Sのうち軸平行平面Aの一方側に位置する空間の圧力と軸平行平面Aの他方側に位置する空間の圧力との圧力差が生じにくくなり、これにより樹脂材料の充填中における軸部20の撓みが抑制される。したがって、不均一な厚みを有する清掃部40が形成されること(歯間清掃具1の成形不良)が抑制されるので、歩留まりが向上する。
さらに、この清掃部形成工程では、樹脂材料が各案内面25,27にも案内されながら軸方向に沿って流れるので、樹脂材料の充填中における軸部20の撓みがより確実に抑制される。
また、各第1案内溝24及び各第2案内溝26は、軸平行平面Aを対称面として互いに対称となる位置に形成されているため、各保持ピン61〜63による軸部20の挟持力の作用方向と直交する方向について軸部20(溝形成部22)に対して樹脂材料から均一に圧力が作用する。よって、一層確実に軸部20の撓みを抑制することができる。
また、本実施形態では、挿入端部22aでの主面22bの外径に対する各第1案内溝24の深さ寸法の割合及び挿入端部22aでの主面22bの外径に対する各第2案内溝26の深さ寸法の割合は、それぞれ0.07〜0.09に設定されている。このため、各案内溝24,26に沿った樹脂材料の有効な案内と、軸部20の強度の確保と、を両立することができる。具体的に、前記割合が0.07〜0.09に設定されることにより、樹脂材料が挿入端部22aに接触したときの当該樹脂材料の前記周方向への変位が十分に規制されるので、樹脂材料が各案内溝24,26に沿って有効に案内される。また、前記割合が0.07〜0.09に設定されることにより、軸部20の断面積、すなわち、軸部20の強度が十分に確保される。さらに、前記割合が0.07〜0.09に設定されることにより、主面22bの周方向の寸法が十分に確保されるため、各保持ピン61〜63により溝形成部22を安定的に挟持することができる。
また、各案内溝24,26は、軸部20の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有している。よって、前記圧力差の発生をより確実に抑制することができる。具体的に、各案内溝24,26が湾曲する形状を有しているため、各案内溝24,26が角部を有している場合に比べて、樹脂材料の充填中における各案内溝24,26内への空気溜まりの発生が抑制される。このため、空気溜まりの発生に起因する圧力差の発生が抑制されるので、軸部20の撓みが抑制される。
また、被保持部28は、溝形成部22の外径よりも大きな外径を有しており、清掃部形成工程では、金型50の保持部54により被保持部28を保持した状態で樹脂材料を充填するので、樹脂材料の充填中における軸部20の撓みを抑制しながら、樹脂材料の充填後における軸部20への薄膜部の形成を抑制することができる。具体的に、金型50により被保持部28を保持した状態で樹脂材料を充填することにより、樹脂材料が溝形成部22と被保持部28との境界(被保持部28の端面28b)で受けられるので、樹脂材料が金型50と被保持部28の外周面との隙間から基端部28a側に漏出することに起因して軸部20に樹脂材料からなる薄膜部が形成されることが抑制される。
また、本実施形態の清掃部形成工程では、金型50として、挿入端部22aから基端部28aに向かうにしたがって充填空間Sが大きくなる形状を有するものが用いられる。このため、挿入端部22aから基端部28aに向かうにしたがって、充填空間Sに充填されている樹脂材料から軸部20に対して各保持ピン61〜63による挟持力の作用方向と直交する方向に作用する圧力が次第に小さくなる。よって、清掃部形成工程での樹脂材料の充填中における軸部20の撓みがより確実に抑制される。
また、清掃部形成工程を経ることにより製造された歯間清掃具1では、各ブラシ毛48が前記軸直交方向について重なり部44と重なる位置に形成されるため、歯間への清掃部40の挿入性を確保しつつ歯間を有効に清掃することができる。具体的に、各ブラシ毛48は、軸直交方向について重なり部44と重なる位置に形成されているので、換言すれば、各ブラシ毛48を支持する部位に相当する重なり部44の厚さが十分に大きいため、各ブラシ毛48が弾性変形しやすくなる。よって、歯間への清掃部40の挿入性を維持しつつ歯間を有効に清掃することができる。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、第1案内溝24及び第2案内溝26が2本ずつ形成された例が示されたが、これら案内溝24,26の本数は、2に限られない。また、各案内面25,27が省略されても、つまり、この部位が主面22bの一部を構成してもよい。この場合、当該部位に各案内溝24,26が追加的に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、各案内溝24,26の始点が挿入端部22aであり、各案内溝24,26の終点が被保持部28の端面28bである例が示されたが、各案内溝24,26の終点は、溝形成部22のうち各第1保持ピン61で挟持される部位と被保持部28の端面28bとの間の任意の位置に設定されることが可能である。
上記実施形態の歯間清掃具1について、160種類の実施例を作成した。具体的に、基部10を形成する合成樹脂に対して無機物が添加されていない第1種実施例を32種類と、基部10を形成する合成樹脂に対して無機物が添加されている第2種実施例を128種類と、を作成した。各実施例は、次のように作成した。
(第1種実施例)
清掃部40を形成する樹脂材料として、ショアA硬度30のスチレン系エラストマー、ショアA硬度50のオレフィン系エラストマー、ショアA硬度50のポリエステル系エラストマー、及び、ショアA硬度30のシリコンの4つと、基部10を形成する合成樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタールの8つと、のそれぞれの組み合わせによって32種類の第1種実施例を作成した。
(第2種実施例)
基部10を形成する上記8つの合成樹脂のそれぞれに対し、ガラス繊維、炭素繊維、タルク、及び、炭酸カルシウムの4つの無機物のうちの1つを添加することによって形成される32種類の基部10と、上記4つの樹脂材料からなる4種類の清掃部40と、のそれぞれの組み合わせによって128種類の第2種実施例を作成した。ここで、ガラス繊維は、基部10中におけるガラス繊維の含有量が33%となるように合成樹脂に添加され、炭素繊維は、基部10中における炭素繊維の含有量が28%となるように合成樹脂に添加され、タルクは、基部10中におけるタルクの含有量が25%となるように合成樹脂に添加され、炭酸カルシウムは、基部10中における炭酸カルシウムの含有量が35%となるように合成樹脂に添加された。
以上の合計160種類の実施例の全てにおいて、金型50内への樹脂材料の充填中における軸部20の撓みが抑制され、各案内溝24,26を具備しない軸部を用いた場合に比べて歩留まりが向上することが確認された。
1 歯間清掃具
10 基部
20 軸部
22 溝形成部
22a 挿入端部
24 第1案内溝
25 第1案内面
26 第2案内溝
27 第2案内面
28 被保持部
28a 基端部
30 把持部
40 清掃部
42 清掃部本体
44 重なり部
46 非重なり部
48 ブラシ毛
50 金型
54 保持部
56 清掃部本体形成部
58 ブラシ毛形成部
61 保持ピン
62 保持ピン
63 保持ピン
A 軸平行平面
S 充填空間

Claims (14)

  1. 特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有し、かつ、前記特定方向の一端に形成された挿入端部及び前記特定方向の他端に形成された基端部を有する軸部と、前記基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有し、前記軸部の周囲に清掃部を形成するための樹脂材料を充填可能な充填空間を形成する形状を有する金型内において、前記軸部を保持ピンで挟持した状態で当該軸部の前記挿入端部側から前記充填空間に前記樹脂材料を充填することにより歯間清掃具を形成するための基部であって、
    前記軸部は、前記軸部の中心を含みかつ前記特定方向と平行な軸平行平面の一方側に形成された第1案内溝と、前記軸平行平面の他方側に形成された第2案内溝と、を含み、
    前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記挿入端部から前記基端部に向かって前記軸部の軸方向に沿って延びるとともに、前記軸部のうち当該第1案内溝及び当該第2案内溝以外の部位の外周面から当該軸部の中心に向かって窪む形状を有する、基部。
  2. 請求項1に記載の基部において、
    前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸平行平面を対称面として互いに対称となる位置に形成されている、基部。
  3. 請求項1又は2に記載の基部において、
    前記挿入端部の外径に対する前記第1案内溝の深さ寸法の割合及び前記挿入端部の外径に対する前記第2案内溝の深さ寸法の割合は、それぞれ0.018以上0.273以下に設定されている、基部。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の基部において、
    前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸部の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有する、基部。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の基部において、
    前記軸部は、当該軸部のうち前記第1案内溝及び前記第2案内溝が形成された溝形成部から前記基端部に向かって延びるとともに前記金型に保持される被保持部を有し、
    前記被保持部は、前記溝形成部の外径よりも大きな外径を有する、基部。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の基部と、
    前記清掃部と、を備える歯間清掃具であって、
    前記清掃部は、前記樹脂材料として前記軸部の硬度よりも低い硬度を有する材料により形成されており、かつ、前記挿入端部を含みかつ前記軸部のうち当該軸部の前記軸方向の寸法以下の寸法を有する部位の外周面を被覆する形状を有し、
    前記清掃部のうち前記軸部の軸方向と直交する軸直交方向について前記第1案内溝及び前記第2案内溝と重なる重なり部の厚さは、前記清掃部のうち前記重なり部以外の非重なり部の厚さよりも大きく設定されている、歯間清掃具。
  7. 請求項6に記載の歯間清掃具において、
    前記清掃部は、前記重なり部及び前記非重なり部を含み前記軸方向と直交する面での断面が円形である清掃部本体と、それぞれが前記清掃部本体の外周面から前記軸直交方向の外向きに突出する形状を有する複数のブラシ毛と、を有し、
    各ブラシ毛は、前記軸直交方向について前記重なり部と重なる位置に形成されている、歯間清掃具。
  8. 歯間清掃具の製造方法であって、
    特定方向に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有し、かつ、前記特定方向の一端に形成された挿入端部及び前記特定方向の他端に形成された基端部を有する軸部と、前記基端部から前記特定方向に沿って前記軸部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する把持部と、を有する基部を準備する基部準備工程と、
    前記基部を保持可能でかつ前記基部を保持したときに前記軸部の周囲に樹脂材料を充填可能な充填空間を形成する形状を有する金型で前記基部を保持した状態で、前記充填空間に前記樹脂材料を充填することにより前記軸部の周囲に歯間を清掃可能な清掃部を形成する清掃部形成工程と、を含み、
    前記基部準備工程では、前記基部として、前記軸部は、前記軸部の中心を含みかつ前記特定方向と平行な軸平行平面の一方側に形成された第1案内溝と、前記軸平行平面の他方側に形成された第2案内溝と、を含み、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記挿入端部から前記基端部に向かって前記軸部の軸方向に沿って延びるとともに、前記軸部のうち当該第1案内溝及び当該第2案内溝以外の部位の外周面から当該軸部の中心に向かって窪む形状を有するものを準備し、
    前記清掃部形成工程では、前記金型内において前記軸部の外周面のうち前記軸平行平面と交差する部位を保持ピンで挟持した状態で、前記樹脂材料が前記挿入端部側から前記第1案内溝及び前記第2案内溝に沿って流れるように当該樹脂材料を前記充填空間に充填する、歯間清掃具の製造方法。
  9. 請求項8に記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記基部準備工程では、前記基部として、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸平行平面を対称面として互いに対称となる位置に形成されているものを準備する、歯間清掃具の製造方法。
  10. 請求項8又は9に記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記基部準備工程では、前記基部として、前記挿入端部の外径に対する前記第1案内溝の深さ寸法の割合及び前記挿入端部の外径に対する前記第2案内溝の深さ寸法の割合は、それぞれ0.018以上0.273以下に設定されているものを準備する、歯間清掃具の製造方法。
  11. 請求項8ないし10のいずれかに記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記基部準備工程では、前記基部として、前記第1案内溝及び前記第2案内溝は、前記軸部の中心に向かって凸となるように湾曲する形状を有するものを準備する、歯間清掃具の製造方法。
  12. 請求項8ないし11のいずれかに記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記基部準備工程では、前記基部として、前記軸部は、当該軸部のうち前記第1案内溝及び前記第2案内溝が形成された溝形成部から前記基端部に向かって延びるとともに前記金型に保持される被保持部を有するものを準備し、
    前記清掃部形成工程では、前記金型により前記被保持部を保持した状態で前記樹脂材料を充填する、歯間清掃具の製造方法。
  13. 請求項8ないし12のいずれかに記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記清掃部形成工程では、前記金型として、前記金型で前記基部を保持したときに前記挿入端部から前記基端部に向かうにしたがって前記充填空間が大きくなる形状を有するものを用いる、歯間清掃具の製造方法。
  14. 請求項8ないし13のいずれかに記載の歯間清掃具の製造方法において、
    前記清掃部形成工程では、前記金型として、前記軸方向と直交する面での断面が円形である清掃部本体を形成する清掃部本体形成部と、それぞれが前記清掃部本体の外周面から前記軸部の軸方向と直交する軸直交方向の外向きに突出する形状を有する複数のブラシ毛を形成するブラシ毛形成部と、を有するものを用い、前記ブラシ毛形成部と前記第1案内溝とが前記軸直交方向に重なり、かつ、前記ブラシ毛形成部と前記第2案内溝とが前記軸直交方向に重なるように当該金型で前記基部を保持した状態で前記樹脂材料を充填する、歯間清掃具の製造方法。

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