JP6065205B2 - 舌清掃器具およびこの舌清掃器具を有する電動口腔衛生装置 - Google Patents
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Description
図10は、特許文献1の舌清掃器具900を示す。舌清掃器具900は、器具本体910、歯清掃部920、および舌清掃部930を有する。器具本体910は、グリップ部911およびヘッド912を有する。ヘッド912は、グリップ部911と一体的に形成される。ヘッド912は、歯清掃側面913および舌清掃側面914を有する。歯清掃部920は、歯清掃側面913上に形成される。舌清掃部930は、舌清掃側面914上に形成される。舌清掃部930は、舌に接触した状態において動かされることにより、舌に付着している汚れを舌から除去する。
舌の汚れは、使用者により視認されにくい。このため、使用者は、舌清掃器具900を用いて清掃した場合、舌から除去された汚れの程度を認識することが難しい。このため、舌清掃器具900により舌を過剰に清掃するおそれがある。
本発明に従う電動口腔衛生装置の一形態は、前記舌清掃器具を有する。
〔1〕本発明に従う舌清掃器具の一形態は、舌を清掃する舌清掃器具であって、前記舌清掃器具は、器具本体、舌清掃部、および保持空間を有し、前記舌清掃部は、弾性材料により形成され、清掃部基礎部および清掃突起を有し、前記清掃部基礎部は、前記器具本体上に形成され、基礎面および保持空間周面を有し、前記清掃部基礎部または前記器具本体は、保持空間底面を有し、前記清掃突起は、前記基礎面上に形成され、前記保持空間は、前記保持空間周面および前記保持空間底面に囲まれて形成され、前記基礎面に対して凹んだ形状を有し、前記保持空間周面および前記保持空間底面の少なくとも一方は、前記基礎面と異なる色を有する。
この舌清掃器具は、清掃突起により舌の汚れを舌から除去する。保持空間は、舌から除去された汚れを保持することができる。このため、使用者は、保持空間に保持されている汚れを視認することにより、舌から除去された汚れの程度を認識することができる。このように、本舌清掃器具は、舌から除去された汚れの程度を使用者に認識させることに貢献する。
〔2〕前記舌清掃器具の一例では、前記器具本体は、基礎部形成面を有し、前記清掃部基礎部は、前記基礎部形成面上に形成され、前記保持空間は、前記清掃部基礎部を貫通し、前記基礎部形成面は、前記保持空間において露出する部分を有し、前記露出する部分を前記保持空間底面として有し、前記基礎面と異なる色を有する。
〔3〕前記舌清掃器具の一例では、前記基礎部形成面は、突起が存在しない平面として形成されている。
〔4〕前記舌清掃器具の一例では、前記器具本体は、ヘッドおよびステーを有し、前記ヘッドは、ヘッド基端側部およびヘッド先端側部を有し、前記ヘッド基端側部は、前記ステーと結合され、前記ヘッド先端側部は、前記ヘッド基端側部と結合され、前記ヘッド基端側部に対して前記ステー側とは反対側に形成され、前記清掃部基礎部は、前記ヘッド基端側部上および前記ヘッド先端側部上に形成され、前記保持空間は、前記ヘッド先端側部上に形成されている。
〔5〕本発明に従う電動口腔衛生装置の一形態は、前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の舌清掃器具を有する。
図1を参照して、電動口腔衛生装置1の構成について説明する。
電動口腔衛生装置1は、電動歯ブラシとしての形態を有する。電動口腔衛生装置1は、舌清掃器具10および衛生装置本体60を有する。電動口腔衛生装置1は、電動口腔衛生装置1の長手方向において舌清掃器具10を衛生装置本体60により振動させる。
舌清掃器具10は、衛生装置本体60との分離および結合が可能なアタッチメントの形態を有する。舌清掃器具10は、舌清掃機能および歯清掃機能を有する。舌清掃器具10は、器具本体20、歯清掃部11、舌清掃部40、および保持空間50(図2参照)を有する。舌清掃器具10は、器具長手方向、器具幅方向、および器具奥行方向を規定する。器具長手方向は、舌清掃器具10の正面視または背面視における長手方向の双方向を示す。器具幅方向は、舌清掃器具10の正面視において器具長手方向に直交する双方向を示す。器具奥行方向は、器具長手方向および器具幅方向に直交する双方向を示す。
ヘッド30は、ヘッド基端側部31、ヘッド先端側部32、清掃部規定部33、ヘッド面取部34、ブラシ植毛面35、基礎部形成面36、ヘッド背面37、ヘッド頂面38、およびヘッド側面39を有する。ヘッド30は、ヘッド形成色CHAを有する。ヘッド30は、全体にわたりヘッド形成色CHAを有する。
舌清掃部40は、軟性の弾性材料により形成されている。軟性の弾性材料は、舌の清掃時において舌にソフトな接触感を付与する。軟性の弾性材料は、一例として、熱可塑性エラストマーまたはシリコーンゴムを含む。舌清掃部40は、ヘッド30に溶着されている。舌清掃部40は、清掃部基礎部41、清掃部周壁部42、および複数の清掃突起43を有する。舌清掃部40は、清掃部基礎部41、清掃部周壁部42、および複数の清掃突起43が同一の材料により一体的に形成された構造を有する。舌清掃部40は、清掃部形成色CCAを有する。舌清掃部40は、全体にわたり清掃部形成色CCAを有する。清掃部形成色CCAは、ヘッド形成色CHAと相違する。ヘッド形成色CHAおよび清掃部形成色CCAは、互いの色の相違を使用者が容易に識別することが可能な関係を有する。
清掃部基礎部41は、基礎部形成面36上に形成されている。清掃部基礎部41は、基礎部形成面36に溶着している。清掃部基礎部41は、ヘッド基端側部31上およびヘッド先端側部32上に形成されている。清掃部基礎部41、器具長手方向において清掃部規定部33からヘッド面取部34までにわたり形成されている。清掃部基礎部41は、基礎面41A、保持空間周面41B、および保持空間50を有する。
複数の清掃突起43は、一例として、図2に示される配列構造を有する。複数の清掃突起43は、11列の清掃突起43の列を形成している。清掃突起43の1列は、ヘッド30の長手方向に並べられた複数の清掃突起43により形成されている。中央の清掃突起43の列は、列の中間部分が保持空間50により分断されている。中央の清掃突起43の列は、器具幅方向においてヘッド30の中心線上に形成されている。
清掃突起43は、一例として、図4に示される構造を有する。清掃突起43は、基礎面41Aから突出している。清掃突起43は、突起基礎部43Aおよび突起先端部43Bを有する。突起基礎部43Aは、テーパー形状を有する。突起基礎部43Aの基礎側の部分は、基礎面41Aに結合されている。突起先端部43Bは、半球形状を有する。突起先端部43Bの基礎側の端部は、突起基礎部43Aに結合されている。1つの清掃突起43は、隣り合う別の清掃突起43との間に微小な隙間を有する。
保持空間50は、清掃部基礎部41に形成されている。保持空間50は、清掃部基礎部41のうちのヘッド先端側部32上に存在する部分に形成されている。保持空間50は、保持空間周面41Bおよび保持空間底面36Bに囲まれて形成されている。保持空間50は、清掃部基礎部41を貫通している。保持空間50は、基礎面41Aに対して凹んだ形状を有する。
舌清掃器具10は、歯の清掃に用いられる場合、歯清掃部11が歯に押し当てられる。舌清掃器具10は、衛生装置本体60により駆動されることにより、器具長手方向において歯に対して往復移動する。または、舌清掃器具10は、使用者により操作されることにより、歯に対して往復移動する。舌清掃器具10は、歯に対して移動することにより、歯清掃部11により歯の汚れを除去する。
使用者は、舌清掃器具10により舌を清掃する。使用者は、舌清掃器具10を口腔内から取り出す。使用者は、保持空間50に存在する空間内汚れSBの量を視認する。使用者は、空間内汚れSBが存在していることを確認した場合、舌の汚れが除去されたことを認識することができる。使用者は、空間内汚れSBが存在していることを確認した場合、舌に汚れが残されている可能性があることを認識することができる。使用者は、舌清掃器具10により舌を引き続き清掃する場合、洗浄液により保持空間50を洗浄する。空間内汚れSBは、洗浄後汚れSCとして保持空間50から洗い流される。
舌清掃器具10の製造方法(以下、「器具製造方法」)は、一例として、射出成形法を有する。器具製造方法は、1次成形工程および2次成形工程を有する。器具製造方法は、基礎成形型100、1次成形型110、および2次成形型120を用いて舌清掃器具10を製造する。
1次成形工程は、最初の段階において、基礎成形型100に対して1次成形型110を型締めする。1次成形型110は、型締めされることにより、基礎成形型100との間に1次成形空間(図示略)を形成する。1次成形工程は、次の段階において、1次成形空間に第1成形材料を射出する。1次成形工程は、第1成形材料を射出することにより、1次成形品としての器具本体20を成形する。1次成形工程は、次の段階において、1次成形型110を型開きする。
2次成形工程は、最初の段階において、基礎成形型100に対して2次成形型120を型締めする。2次成形型120は、型締めされることにより、基礎成形型100との間に2次成形空間124を形成する。2次成形型120は、型締めされることにより、基礎成形型100との間に2次成形空間124を形成する。成形品固定部122は、ヘッド30の基礎部形成面36に接触する。2次成形型120は、成形品固定部122によりヘッド30を基礎成形型100に押し付ける。
基礎成形型100上の第2成形材料は、周囲の第2成形材料から圧力を受ける。周囲の第2成形材料は、基礎成形型100上の第2成形材料を基礎成形型100とブラシ植毛面35との間に移動させる力を、基礎成形型100上の第2成形材料に付与する。このため、ヘッド30は、基礎成形型100から離れる方向の力を第2成形材料から受けている。このため、成形品固定部122が存在していないと仮定した場合、2次成形工程においてヘッド30が基礎成形型100から離れるおそれがある。すなわち、第2成形材料が基礎成形型100とブラシ植毛面35との間に流れ込むおそれがある。このため、完成後の成形品のブラシ植毛面35に第2成形材料が溶着することがある。
(1)電動口腔衛生装置1は、舌清掃器具10を有する。舌清掃器具10は、舌清掃部40を有する。舌清掃部40は、清掃部基礎部41、複数の清掃突起43、および保持空間50を有する。保持空間50は、清掃部基礎部41に対して凹んだ形状を有する。この構成によれば、舌から除去された汚れが保持空間50において保持される。このため、使用者は、舌清掃器具10により舌を清掃した後、保持空間50の汚れを確認することにより、舌から除去された汚れの程度を認識することができる。このように、電動口腔衛生装置1は、舌から除去された汚れの程度を使用者に認識させることに貢献する。
第2実施形態の電動口腔衛生装置1は、次の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と相違し、その他の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と同じ構成を有する。第1実施形態の電動口腔衛生装置1の舌清掃器具10は、図4に示される構造を有する。第2実施形態の電動口腔衛生装置1の舌清掃器具10は、図7に示される構造を有する。なお、第2実施形態の電動口腔衛生装置1において、第1実施形態の電動口腔衛生装置1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
舌清掃部40は、清掃部基礎部41、清掃部周壁部42、複数の清掃突起43に加え、清掃部底壁部44を有する。舌清掃部40は、清掃部基礎部41、清掃部周壁部42、複数の清掃突起43、および清掃部底壁部44が同一の材料により一体的に形成された構造を有する。
第3実施形態の電動口腔衛生装置1は、次の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と相違し、その他の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と同じ構成を有する。第1実施形態の電動口腔衛生装置1の舌清掃器具10は、図4に示される構造を有する。第3実施形態の電動口腔衛生装置1の舌清掃器具10は、図8に示される構造を有する。なお、第3実施形態の電動口腔衛生装置1において、第1実施形態の電動口腔衛生装置1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
ヘッド30は、保持空間52を有する。保持空間52は、基礎部形成面36により形成されている。基礎部形成面36は、平面形状の部分および凹形状の部分を有する。基礎部形成面36は、基礎部被覆面36A、保持空間周面36C、および保持空間底面36Dを有する。基礎部被覆面36Aは、基礎部形成面36の平面形状の部分を形成している。基礎部被覆面36Aは、全体が舌清掃部40により覆われている。保持空間周面36Cおよび保持空間底面36Dは、基礎部形成面36の凹形状の部分を形成している。保持空間周面36Cおよび保持空間底面36Dは、外部に露出している。保持空間周面36Cは、保持空間周面41Bと連続している。
第4実施形態の電動口腔衛生装置200は、次の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と相違し、その他の点において第1実施形態の電動口腔衛生装置1と同じ構成を有する。第1実施形態の電動口腔衛生装置1は、図1に示される構造を有する。第4実施形態の電動口腔衛生装置200は、図9に示される構造を有する。なお、第4実施形態の電動口腔衛生装置200において、第1実施形態の電動口腔衛生装置1と共通する構成については同一の符号を付して、その説明の一部または全部を省略する。
電動口腔衛生装置200は、携帯型電動歯ブラシとしての形態を有する。電動口腔衛生装置200は、舌清掃器具210、衛生装置本体260、およびキャップ270を有する。電動口腔衛生装置200は、電動口腔衛生装置200の長手方向において舌清掃器具210を衛生装置本体260により振動させる。
本電動口腔衛生装置および本舌清掃器具は、第1実施形態〜第4実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、以下に示される第1実施形態〜第4実施形態の変形例としての形態を有する。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることもできる。
課題を解決するための手段は、下記の各付記手段のとおり記述することもできる。なお、各付記手段が有する事項は、各実施形態において開示された事項に対応している。
請求項1〜4のいずれか一項に記載の舌清掃器具は、次の事項を有する。前記保持空間の幅は、前記清掃突起の高さおよび直径の少なくとも一方よりも大きい。
請求項1〜4のいずれか一項に記載の舌清掃器具は、次の事項を有する。前記保持空間周面は、前記保持空間の開口側から前記保持空間底面側に向かうにつれて前記保持空間を縮小する方向に傾斜している。
10 :舌清掃器具
11 :歯清掃部
20 :器具本体
21 :ステー
30 :ヘッド
31 :ヘッド基端側部
32 :ヘッド先端側部
33 :清掃部規定部
34 :ヘッド面取部
35 :ブラシ植毛面
36 :基礎部形成面
36A:基礎部被覆面
36B:保持空間底面
36C:保持空間周面
36D:保持空間底面
37 :ヘッド背面
38 :ヘッド頂面
39 :ヘッド側面
40 :舌清掃部
41 :清掃部基礎部
41A:基礎面
41B:保持空間周面
42 :清掃部周壁部
42A:周壁面
43 :清掃突起
43A:突起基礎部
43B:突起先端部
44 :清掃部底壁部
44A:保持空間底面
50 :保持空間
51 :保持空間
52 :保持空間
60 :衛生装置本体
100:基礎成形型
110:1次成形型
120:2次成形型
121:2次成形部
122:成形品固定部
123:ゲート
124:2次成形空間
200:電動口腔衛生装置
210:舌清掃器具
211:歯清掃部
220:器具本体
240:舌清掃部
260:衛生装置本体
270:キャップ
SA :分離後汚れ
SB :空間内汚れ
SC :洗浄後汚れ
Claims (5)
- 舌を清掃する舌清掃器具であって、
前記舌清掃器具は、器具本体、舌清掃部、および保持空間を有し、
前記舌清掃部は、弾性材料により形成され、清掃部基礎部および清掃突起を有し、
前記清掃部基礎部は、前記器具本体上に形成され、基礎面および保持空間周面を有し、
前記清掃部基礎部または前記器具本体は、保持空間底面を有し、
前記清掃突起は、前記基礎面上に形成され、
前記保持空間は、前記保持空間周面および前記保持空間底面に囲まれて形成され、前記基礎面に対して凹んだ形状を有し、
前記保持空間周面および前記保持空間底面の少なくとも一方は、前記基礎面と異なる色を有する
舌清掃器具。 - 前記器具本体は、基礎部形成面を有し、
前記清掃部基礎部は、前記基礎部形成面上に形成され、
前記保持空間は、前記清掃部基礎部を貫通し、
前記基礎部形成面は、前記保持空間において露出する部分を有し、前記露出する部分を前記保持空間底面として有し、前記基礎面と異なる色を有する
請求項1に記載の舌清掃器具。 - 前記基礎部形成面は、突起が存在しない平面として形成されている
請求項2に記載の舌清掃器具。 - 前記器具本体は、ヘッドおよびステーを有し、
前記ヘッドは、ヘッド基端側部およびヘッド先端側部を有し、
前記ヘッド基端側部は、前記ステーと結合され、
前記ヘッド先端側部は、前記ヘッド基端側部と結合され、前記ヘッド基端側部に対して前記ステー側とは反対側に形成され、
前記清掃部基礎部は、前記ヘッド基端側部上および前記ヘッド先端側部上に形成され、
前記保持空間は、前記ヘッド先端側部上に形成されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の舌清掃器具。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の舌清掃器具を有する電動口腔衛生装置。
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