JP5929346B2 - 歯間清掃具の製造方法 - Google Patents
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前記芯部をその先端側へ行くにしたがって縮径するテーパ形状に形成し、前記芯部の長さ方向に対する該テーパ形状のなす角度を、前記芯部の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定することが好ましい実施の形態である。この場合には、熱負荷の大きくなる芯部の基部の直径を大きく設定して、エラストマの充填時における芯部の熱変形を一層効果的に防止できるとともに、芯部の先端側における小径部分を極力長く設定して、歯間に挿入可能な清掃部の長さを極力長く設定可能な歯間清掃具を製造できる。
前記基材部に合成樹脂材料節減用の凹部又は貫通孔を形成することも好ましい実施の形態である。このように構成することで、基材部の使用材料を節減して、歯間清掃具の製作コストを安くできるとともに、凹部や貫通孔を利用して、歯間清掃具の意匠性を高めたり、包装用ブリスター容器等に対して歯間清掃具を収容するときに、歯間清掃具をブリスター容器に固定できるので好ましい。
本発明に係る歯間清掃具は、合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具であって、前記ハンドル基材は、ハンドル基材本体と、該ハンドル基材本体の先端部に連設した先細基材部とを有し、前記先細基材部はハンドル基材本体の幅方向に湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成され、前記先細基材部の先端部に直線状の細長い軸状の芯部が連設されているものである。
<歯間清掃具>
先ず、歯間清掃具の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、歯間清掃具1は、その機能で区別すると、歯間清掃用の清掃部2と、持ち手としてのハンドル部3とを備え、その素材で区別すると、合成樹脂からなる基材部10と、エラストマからなる軟質部20とを備えている。
合成樹脂からなる基材部10は、図1〜図5に示すように、指で摘まんで保持可能な扁平な細長い棒状のハンドル基材11と、ハンドル基材11の先端部に連設した歯間に挿入可能な小径の細長い軸状の芯部12とを備えている。
軟質部20は、図1〜図3に示すように、エラストマ材料を用いて基材部10に一体成形したもので、芯部12に外装した清掃用軟質部21と、清掃用軟質部21の基部に連なってハンドル基材11の先端部に外装した挿入規制部22と、ハンドル基材本体11aの環状凹部14に設けた第1滑り止め部23と、ハンドル基材11の先細基材部11bの途中部に設けた第2滑り止め部24と、第1滑り止め部23と第2滑り止め部24とを連結する第1連結部25と、第2滑り止め部24と挿入規制部22とを連結する第2連結部26とを備えている。
次に、歯間清掃具1の製造方法について説明する。
この歯間清掃具1の製造方法は、図6、図7に示すように、第1金型30、31の第1成形空間32に合成樹脂材料を充填して基材部10を製作する基材部成形工程と、第1金型30、31にて成形した基材部10を第2金型40、41の第2成形空間42にセットした後、該第2成形空間42にエラストマ材料を充填して軟質部20を成形する軟質部成形工程とを備えている。
基材部成形工程では、第1金型30、31の第1成形空間32に合成樹脂材料を充填して基材部10を製作する。より具体的には、第1金型30、31として、複数の第1成形空間32を並列状に形成するとともに、これら複数の第1成形空間32の基端側にランナ33を形成し、ゲート34を通じて複数の第1成形空間32をランナ33に連通したものを用い、ランナ33へ合成樹脂材料を供給することで、ゲート34を通じて複数の第1成形空間32内に合成樹脂材料を充填して、複数の基材部10を同時成形することになる。そして、複数の基材部10とランナ部35とゲート部36とを有する一次成形品10Aを製作する。なお、基材部10は1つずつ成形することも可能であるが、複数個の基材部10を同時に成形することで、生産性を向上できるとともに、成形されたランナ部35を保持して、複数個の基材部10を同時に移載でき、作業性を向上できるので好ましい。
軟質部成形工程では、第1金型30、31にて成形した基材部10を第2金型40、41の第2成形空間42にセットした後、該第2成形空間42にエラストマ材料を充填して軟質部20を成形することになる。
基材部10として、5個の基材部10をランナ部35により並列状に連結してなる一次成形体10Aを、合成樹脂材料としてポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いて、成形温度250℃、射出圧150MPaにて成形し、この一次成形品10Aを用いて、次のような成形条件でエラストマからなる軟質部を成形して、3種類の歯間清掃具1A、1B、1Cを製作した。
3 ハンドル部
10 基材部 10A 一次成形品
11 ハンドル基材 11a ハンドル基材本体
11b 先細基材部 12 芯部
13 突条 14 環状凹部
15 貫通孔
20 軟質部 21 清掃用軟質部
21a 被覆部 21b 突起部
22 挿入規制部 23 第1滑り止め部
24 第2滑り止め部 25 第1連結部
26 第2連結部
30 第1金型 31 第1金型
32 第1成形空間 33 ランナ
34 ゲート 35 ランナ部
36 ゲート部
40 第2金型 41 第2金型
42 第2成形空間 43 嵌合空間
44 第1滑り止め部成形空間 45 第2滑り止め部成形空間
46 第1連結部成形空間 47 第2連結部成形空間
48 挿入規制部成形空間 49 清掃部成形空間
50 射出ゲート 51 ランナ
Claims (13)
- 合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具の製造方法であって、
第1金型の第1成形空間に合成樹脂材料を充填して前記基材部を製作する基材部成形工程と、
前記第1金型にて成形した基材部を第2金型の第2成形空間にセットした後、該第2成形空間にエラストマ材料を充填して軟質部を成形する軟質部成形工程と、
を備え、前記軟質部成形工程において、前記第2成形空間における清掃部成形空間の基部に、前記ハンドル基材に沿って形成した供給路を通じて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給して、前記清掃部成形空間に対して前記芯部の基部側から先端方向へ向けてエラストマ材料を充填し、前記清掃用軟質部を成形する、
ことを特徴とする歯間清掃具の製造方法。 - 前記第2成形空間にハンドル基材の外周に沿った環状の貯留空間を形成し、該貯留空間にエラストマ材料を貯留して、該貯留空間から直接的或いは複数の供給路を通じて、前記清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給する請求項1記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記エラストマ材料の射出ゲートを、前記貯留空間又は前記貯留空間から5mm以内の前記供給路の途中部に開口させた請求項2記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と清掃部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成するとともに、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と挿入規制部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記ハンドル基材を細長い扁平な棒状に形成し、前記供給路をハンドル基材の幅広な両面の幅方向の中央部に対応させて、該ハンドル基材の長さ方向に沿って形成した請求項4又は6記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記芯部を直線状の細長い軸状に形成した請求項1〜7のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記芯部をその先端側へ行くにしたがって縮径するテーパ形状に形成し、前記芯部の長さ方向に対する該テーパ形状のなす角度を、前記芯部の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定した請求項1〜8のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記清掃用軟質部は、前記芯部を被覆する被覆部と、該被覆部に長さ方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成した複数の突起部とを有する請求項1〜9のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記ハンドル基材は、ハンドル基材本体と、該ハンドル基材本体の先端部に連設した先細基材部とを有し、前記先細基材部はハンドル基材本体の幅方向に湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成されている請求項1〜10のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記基材部に合成樹脂材料節減用の凹部又は貫通孔を形成した請求項1〜11のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
- 前記基材部を構成する合成樹脂材料と、前記軟質部を構成するエラストマ材料とが相溶性を有する材料からなる請求項1〜12のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
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