JP5929346B2 - 歯間清掃具の製造方法 - Google Patents

歯間清掃具の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5929346B2
JP5929346B2 JP2012055726A JP2012055726A JP5929346B2 JP 5929346 B2 JP5929346 B2 JP 5929346B2 JP 2012055726 A JP2012055726 A JP 2012055726A JP 2012055726 A JP2012055726 A JP 2012055726A JP 5929346 B2 JP5929346 B2 JP 5929346B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
space
base material
cleaning
molding
soft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012055726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013188299A (ja
JP2013188299A5 (ja
Inventor
加藤 啓介
啓介 加藤
智章 横山
智章 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP2012055726A priority Critical patent/JP5929346B2/ja
Publication of JP2013188299A publication Critical patent/JP2013188299A/ja
Publication of JP2013188299A5 publication Critical patent/JP2013188299A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929346B2 publication Critical patent/JP5929346B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、エラストマで被覆した清掃部を有する歯間清掃具の製造方法に関するものである。
歯間清掃具として、合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成したものが実用化されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
前記歯間清掃具の製造方法としては、第1金型の第1成形空間に合成樹脂材料を充填して基材部を製作し、第1金型にて成形した基材部を第2金型の第2成形空間にセットして、第2成形空間にエラストマ材料を充填して軟質部を成形することで、歯間清掃具を得るようになした製造方法が広く採用されている。また、通常は、複数個の歯間清掃具を同時成形できるように、第1金型に複数個の第1成形空間を形成するとともに、第2金型に第1成形空間と同数の第2成形空間を形成し、歯間清掃具を製作する際には、複数個の第1成形空間に対して共通のランナから合成樹脂材料を供給して、複数個の基材部を同時に製作し、ランナにて連結された複数個の基材部からなる一次成形品を第2金型の第2成形空間にセットして、共通のランナを通じて複数個の第2成形空間にエラストマ材料を充填することで、複数個の歯間清掃具を同時成形している。
ところで、前記第2成形空間へのエラストマ材料の充填は、金型構造をできるだけ簡単にするため、通常は、第2成形空間における歯間清掃具の先端側にゲートを配置させて、第2成形空間に装填した基材部の芯部の先端側から基端側へ向けてエラストマ材料を充填するように構成している。また、エラストマ材料は比較的粘性が高いことから、第2成形空間内における清掃用軟質部の成形時に、芯部の基部側から芯部の先端部側へ向けてエラストマ材料を充填すると、清掃用軟質部の先端部に充填不良が発生することがあるので、このことからも、通常は、芯部の先端側から基端側へ向けてエラストマ材料を充填して、清掃用軟質部の先端部における成形不良を防止するように構成している。
特許第4236571号公報 特許第3002668号公報 特表2001−506514号公報
ところが、前述のように芯部の先端部から基端側へ向けてエラストマ材料を充填すると、金型構造を簡単にでき、しかも清掃用軟質部の先端部における成形不良を防止できるが、ゲート部の開口面積を大きくすることができず、エラストマの注入量を多くすることができないため、ハンドル部側までエラストマ材料を十分に充填できず、ハンドル部に滑り止め部などを形成することが困難になったり、充填したエラストマの温度が早く低下してしまうので、芯部を構成する合成樹脂と接着しにくく、滑り止め部が剥がれ易くなったりすること、芯部の先端部が軟化して変形しないように、芯部の直径がどうしても大きくなり、清掃部を歯間に挿入できなくなったり、歯間へ挿入可能な清掃部の長さが短くなったりして、十分な清掃性が得られないこと、などの問題があった。
本発明の目的は、清掃部におけるエラストマ材料の充填不良を防止できるとともに、充填不良に起因する製品からのエラストマの脱落を防止でき、しかも歯間に挿入可能な清掃部の長さを長く設定できるとともに、ハンドル部に滑り止め部などを無理なく成形可能な歯間清掃具の製造方法を提供することである。
本発明に係る歯間清掃具の製造方法は、合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具の製造方法であって、第1金型の第1成形空間に合成樹脂材料を充填して前記基材部を製作する基材部成形工程と、前記第1金型にて成形した基材部を第2金型の第2成形空間にセットした後、該第2成形空間にエラストマ材料を充填して軟質部を成形する軟質部成形工程とを備え、前記軟質部成形工程において、前記第2成形空間における清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給して、前記清掃部成形空間に対して前記芯部の基部側から先端方向へ向けてエラストマ材料を充填し、前記清掃用軟質部を成形するものである。
この製造方法では、芯部の基部側から芯部の先端側へ向けてエラストマ材料を充填して清掃用軟質部を成形することになるが、第2成形空間の清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給するので、清掃部成形空間に対する部分的な充填不良を防止して、芯部の基部から先端部までエラストマ材料を過不足なく充填することが可能となり、清掃用軟質部の成形不良を効果的に防止できる。また、エラストマ材料の充填不良に起因する、エラストマの製品からの剥離も効果的に防止できる。更に、芯部の基部側からエラストマ材料を充填するので、ハンドル基材に対して滑り止め部を無理なく成形することが可能となる。更にまた、断面積の大きい芯部の基部側からエラストマ材料を充填するので、エラストマ材料の充填時における熱による芯部の変形を防止しつつ、芯部の先端側部分を小径に構成することが可能となり、歯間に挿入可能な清掃部の長さを極力長く設定でき、歯間の清掃性を向上できる。
ここで、前記第2成形空間にハンドル基材の外周に沿った環状の貯留空間を形成し、該貯留空間にエラストマ材料を貯留して、該貯留空間から直接的或いはハンドル基材に沿って形成した複数の供給路を通じて、前記清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給することが好ましい実施の形態である。この場合には、貯留空間にエラストマ材料を一旦貯留することで、貯留空間から清掃部成形空間の基部へのエラストマ材料の供給を、該基部の全周にわたって略同時に且つ略バラツキなく行うことが可能となり、該清掃部成形空間の基部の全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給できるので、清掃用軟質部の成形不良を効果的に防止できる。また、複数個の歯間清掃具を同時成形する場合には、第2金型の合わせ面にランナを形成することが困難なので、第2金型の少なくとも一方の金型にランナを形成することになるが、本発明のように構成すると、第2金型の一方の金型だけにランナを形成して、該ランナを貯留空間に連通させることで、清掃用軟質部の成形不良を防止しつつ、複数の歯間清掃具を同時成形可能に構成でき、金型構造を大幅に簡単にできる。
前記エラストマ材料の射出ゲートを、前記貯留空間又は前記貯留空間から5mm以内の前記供給路の途中部に開口させることが好ましい実施の形態である。このように構成することで、貯留空間に対してエラストマ材料を確実に一旦貯留することが可能となる。
前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と清掃部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、滑り止め部成形空間にエラストマ材料を一旦貯留して、この滑り止め成形空間から複数の供給路を通じて、清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給できるので、清掃用軟質部の成形不良を効果的に防止できる。また、この製造方法にて製作した歯間清掃具には、滑り止め部成形空間によりエラストマからなる滑り止め部が成形されるので、清掃具のハンドリング性を向上できる。
前記貯留空間として、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成することも好ましい実施の形態である。この場合には、挿入規制部成形空間に対してエラストマ材料を一旦貯留して、この挿入規制部成形空間から直接的に、清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給できるので、清掃用軟質部の成形不良を効果的に防止できる。また、この製造方法にて製作した歯間清掃具には、挿入規制部成形空間にてエラストマからなる挿入規制部が成形され、この挿入規制部により歯間に対する清掃部の最大挿入長さを規制でき、過度の挿入による芯部への負荷を回避することで、軸折れを防止するとともに、挿入規制部を歯肉に当接させることで、歯肉へのマッサージ効果が期待できる。
前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成するとともに、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と挿入規制部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、滑り止め部成形空間と挿入規制部成形空間とでエラストマ材料を一旦貯留して、挿入規制部成形空間から直接的に、清掃部成形空間の基部に対して、清掃部成形空間の基部の全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給できるので、清掃用軟質部の成形不良をより一層効果的に防止できる。また、この製造方法にて製作した歯間清掃具には、エラストマからなる滑り止め部及び挿入規制部が成形されるので、滑り止め部により清掃具のハンドリング性を向上でき、また挿入規制部により、歯間に対する清掃部の最大挿入長さを規制できるとともに、歯肉へのマッサージ効果が期待できる。
前記ハンドル基材を細長い扁平な棒状に形成し、前記供給路をハンドル基材の幅広な両面の幅方向の中央部に対応させて、該ハンドル基材の長さ方向に沿って形成することが好ましい実施の形態である。この場合には、供給路の幅を広く設定して、清掃部成形空間に対してエラストマ材料を十分に供給することができ、清掃用軟質部の成形不良を一層効果的に防止できる。また、歯間清掃具の使用時には、親指と人差し指とでハンドル基材の幅広な両面を摘まんで清掃操作できるので、歯間清掃具を保持し易く、しかも供給路により、ハンドル基材の幅広な両面にエラストマからなる連結部が成形されるので、滑り止め部だけでなく連結部においても、保持した指の滑りを防止でき、歯間清掃具のハンドリング性を向上できるので好ましい。
前記芯部を直線状の細長い軸状に形成することも好ましい実施の形態である。
前記芯部をその先端側へ行くにしたがって縮径するテーパ形状に形成し、前記芯部の長さ方向に対する該テーパ形状のなす角度を、前記芯部の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定することが好ましい実施の形態である。この場合には、熱負荷の大きくなる芯部の基部の直径を大きく設定して、エラストマの充填時における芯部の熱変形を一層効果的に防止できるとともに、芯部の先端側における小径部分を極力長く設定して、歯間に挿入可能な清掃部の長さを極力長く設定可能な歯間清掃具を製造できる。
前記清掃用軟質部は、前記芯部を被覆する被覆部と、該被覆部に長さ方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成した複数の突起部とを有することが好ましい実施の形態である。
前記ハンドル基材は、ハンドル基材本体と、該ハンドル基材本体の先端部に連設した先細基材部とを有し、前記先細基材部はハンドル基材本体の幅方向に湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成されていることが好ましい実施の形態である。
前記基材部に合成樹脂材料節減用の凹部又は貫通孔を形成することも好ましい実施の形態である。このように構成することで、基材部の使用材料を節減して、歯間清掃具の製作コストを安くできるとともに、凹部や貫通孔を利用して、歯間清掃具の意匠性を高めたり、包装用ブリスター容器等に対して歯間清掃具を収容するときに、歯間清掃具をブリスター容器に固定できるので好ましい。
前記基材部を構成する合成樹脂材料と、前記軟質部を構成するエラストマ材料とが相溶性を有する材料からなることが好ましい実施の形態である。この場合には、軟質部が基材部から剥離することを効果的に防止できるので、耐久性に優れた歯間清掃具を実現できる。
本発明に係る歯間清掃具は、合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具であって、前記ハンドル基材は、ハンドル基材本体と、該ハンドル基材本体の先端部に連設した先細基材部とを有し、前記先細基材部はハンドル基材本体の幅方向に湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成され、前記先細基材部の先端部に直線状の細長い軸状の芯部が連設されているものである。
本発明に係る歯間清掃具の製造方法によれば、芯部の基部側から芯部の先端側へ向けてエラストマ材料を充填して清掃用軟質部を成形することになるが、第2成形空間の清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給するので、清掃部成形空間に対する部分的な充填不良を防止して、芯部の基部から先端部までエラストマ材料を過不足なく充填することが可能となり、清掃用軟質部の成形不良を防止できる。また、エラストマ材料の充填不良に起因する、エラストマの製品からの剥離も効果的に防止できる。更に、芯部の基部側からエラストマ材料を充填するので、ハンドル基材に対して滑り止め部を無理なく成形することが可能となる。更にまた、断面積の大きい芯部の基部側からエラストマ材料を充填するので、エラストマ材料の充填時における熱による芯部の変形を防止しつつ、芯部の先端側部分を小径に構成することが可能となり、歯間に挿入可能な清掃部の長さを極力長く設定でき、歯間の清掃性を向上できる。
歯間清掃具の(a)は正面図、(b)は側面図 図1の(a)はa−a線断面図、(b)はb−b線断面図、(c)はc−c線断面図、(d)はd−d線断面図 清掃部の拡大図 基材部の(a)は正面図、(b)は側面図 図4の(a)はa−a線断面図、(b)はb−b線断面図 基材部の成形方法の説明図 軟質部の成形方法の説明図 評価試験で用いた実施例1の歯間清掃具の正面図 図8の(a)はa−a線断面図、(b)はb−b線断面図、(c)はc−c線断面図、(d)はd−d線断面図 (a)は実施例2の歯間清掃具の正面図、(b)は比較例1の歯間清掃具の正面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
<歯間清掃具>
先ず、歯間清掃具の構成について説明する。
図1〜図3に示すように、歯間清掃具1は、その機能で区別すると、歯間清掃用の清掃部2と、持ち手としてのハンドル部3とを備え、その素材で区別すると、合成樹脂からなる基材部10と、エラストマからなる軟質部20とを備えている。
(基材部)
合成樹脂からなる基材部10は、図1〜図5に示すように、指で摘まんで保持可能な扁平な細長い棒状のハンドル基材11と、ハンドル基材11の先端部に連設した歯間に挿入可能な小径の細長い軸状の芯部12とを備えている。
ハンドル基材11は、断面長方形の扁平な細長い板状のハンドル基材本体11aと、ハンドル基材本体11aの先端部に連設した断面長方形の先細基材部11bとを有し、先細基材部11bはハンドル基材本体11aの幅方向に緩やかに湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成されている。先細基材部11bの幅広な両面の幅方向の中央部には芯部12からハンドル基材本体11aまで延びる突条13が形成され、ハンドル基材本体11aの途中部には環状凹部14が形成されている。ただし、ハンドル基材11としては、指で摘まんで歯間を清掃し易い形状であれば、任意の形状のものを採用できる。また、符号15は、包装時における歯間清掃具1の固定や、基材部10を構成する合成樹脂材料の節減や、歯間清掃具1の意匠性の向上などのために、ハンドル基材11に形成した貫通孔である。この貫通孔15の形成位置や大きさや個数は任意に設定可能である。また、貫通孔15に代えてハンドル基材11に凹部を形成したり、貫通孔15と併用してハンドル基材11に凹部を形成することも可能である。
芯部12は、略直線状の細長い軸状に形成され、先端側へ行くにしたがって縮径する緩やかなテーパ形状に形成されている。芯部12の長さは歯間清掃可能な任意の長さに設定でき、例えば7mm〜20mmに設定できる。芯部12の長さ方向に対するテーパ形状のなす角度θは、芯部12の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定されている。本実施の形態では、図4に示すように、芯部12の先端側部分の半径R1を例えば24.7mmに設定し、基端側部分の半径R2を23.9mmに設定することで、芯部12の先端側へ行くにしたがって角度θが連続的に小さくなるように構成している。芯部12の先端側部分の直径は0.35mm〜0.60mmに設定され、芯部12の先端部から4mm〜8mmの芯部12の先端側部分が確実に歯間に挿入できるように構成されている。芯部12の基部の直径は0.8mm〜2.0mmに設定され、エラストマ材料の充填時に芯部12の基部が変形しないように構成されている。
基材部10の合成樹脂材料としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性合成樹脂材料を採用できる。特に、挿入性や曲がりに対して優れる飽和ポリエステル樹脂が好ましい。さらに、強度を高める点からガラス繊維等の添加剤を加えてもよい。
(軟質部)
軟質部20は、図1〜図3に示すように、エラストマ材料を用いて基材部10に一体成形したもので、芯部12に外装した清掃用軟質部21と、清掃用軟質部21の基部に連なってハンドル基材11の先端部に外装した挿入規制部22と、ハンドル基材本体11aの環状凹部14に設けた第1滑り止め部23と、ハンドル基材11の先細基材部11bの途中部に設けた第2滑り止め部24と、第1滑り止め部23と第2滑り止め部24とを連結する第1連結部25と、第2滑り止め部24と挿入規制部22とを連結する第2連結部26とを備えている。
清掃用軟質部21は、芯部12に被覆される被覆部21aと、被覆部21aに長さ方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成した複数の突起部21bとを有している。
被覆部21aの肉厚は、厚過ぎると被覆部21aの直径が大きくなって歯間への挿入性が低下し、薄過ぎると清掃部2の先端部までエラストマ材料を充填できないので、0.1mm〜0.2mmに設定することになる。
突起部21bは被覆部21aの長さ方向に相互に間隔をあけて形成されるとともに、被覆部21aの周方向に対しては90°の間隔をあけて形成されている。また、周方向に隣接する突起部21bは長さ方向に1/4ピッチずらした位置に配置されており、突起部21bは被覆部21aを周回する螺旋に沿って配置されている。ただし、突起部21bは、上述した以外の配列パターンで形成することも可能である。
突起部21bの基端部の断面積や長さ、個数や配設ピッチは、任意に設定可能であるが、成形性及び清掃性を考慮して、突起部21bの基端部の断面積は、0.03mm2〜1.50mm2程度に設定することが好ましく、突起部21bの長さは0.5mm〜2.0mm程度に設定することが好ましく、突起部21bの個数は20個〜100個に設定することが好ましく、突起部21bの配設ピッチは0.5mm〜1.5mmに設定することが好ましい。また、突起部21bとして、円錐状のものを採用したが、軸方向に扁平な平板状の先細形状のものを採用することもできる。更に、突起部21bの断面形状としては、円形以外に、楕円形や多角形などの任意の断面形状のものを採用できる。
挿入規制部22は、清掃用軟質部21の基部の全周に連なるように、ハンドル基材11の先端部の外周に沿って環状に形成され、この挿入規制部22により、歯間に対する清掃部2の最大挿入長さが規制されるように構成されている。また、挿入規制部22をエラストマで構成しているので、挿入規制部22を歯肉に当接させることで、歯肉へのマッサージ効果も期待できる。挿入規制部22の厚さ及び幅は任意に設定できるが、清掃用軟質部21の成形不良を防止するため、例えば厚さは1.0mm〜2.5mmに、また幅は1.2mm〜3.0mmに設定することが好ましい。
第1滑り止め部23はハンドル基材本体11aに形成した環状凹部14を埋めるように外装され、第2滑り止め部24はハンドル基材11の先細基材部11bの途中部の外周に沿って環状に形成されている。第1滑り止め部23の幅は任意に設定可能である。また、第1滑り止め部23の厚さは、薄すぎるとエラストマ材料の充填不良が発生し、厚すぎるとハンドル部3を指で保持したときに違和感がるので、0.1mm〜0.5mmに設定することが好ましい。また、軟質部20の成形不良を防止するため、第2滑り止め部24の幅は、1.0mm〜6.0mmに設定することが好ましく、第2滑り止め部24の厚さは、薄すぎるとエラストマ材料の充填不良が発生し、厚すぎるとハンドル部3を指で保持したときに違和感がるので、0.1mm〜0.5mmに設定することが好ましい。このように、環状凹部14を埋めるように第1滑り止め部23を形成することで、第1滑り止め部23の剥離が防止されるように構成され、また突条13を覆うように第2滑り止め部24を形成することで、第2滑り止め部24の剥離が防止されるように構成されている。
第1連結部25及び第2連結部26は、先細基材部11bの幅広な両面の幅方向の中央部に、ハンドル基材11の先細基材部11bに形成した突条13を覆うように突条13に沿って設けられている。このように、第1連結部25及び第2連結部26を形成することで、第1連結部25及び第2連結部26の剥離が防止されるように構成されている。
第1連結部25は、軟質部20の成形時に、第2滑り止め部24から第1滑り止め部23へエラストマ材料を供給するために設けられ、第2連結部26は、軟質部20の成形時に、第2滑り止め部24から挿入規制部22を経て清掃用軟質部21へエラストマ材料を供給するために設けられている。両連結部25、26の幅は任意に設定可能であるが、狭すぎると、軟質部20の成形時に、エラストマ材料の充填不良が発生し易くなるので、0.1mm以上に設定することが好ましく、先細基材部11bの全周にわたって形成することも可能である。両連結部25、26の厚さは、薄すぎると軟質部20の成形時に、エラストマ材料の充填不良が発生し易く、厚すぎると指で先細基材部11bを保持したときに違和感があるので、0.1mm〜0.5mmに設定することが好ましい。
ただし、挿入規制部22と両滑り止め部23、24と両連結部25、26とは、デザイン性などを考慮して任意の形状に形成することが可能である。また、挿入規制部22を省略して、第2連結部26を清掃用軟質部21に直接的に連結したり、第1滑り止め部23及び第1連結部25を省略したり、挿入規制部22のみを残して、両滑り止め部23、24及び両連結部25、26を省略したりすることも可能である。
軟質部20を構成するエラストマとしては、スチレン系、オレフィン系、ポリアミド系等の熱可塑性エラストマや、6ナイロン、6−6ナイロン、6−10ナイロン、6−12ナイロン等のナイロン系エラストマや、シリコンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、天然ゴム、合成ゴムなどの熱硬化性エラストマなどを採用できる。特に、基材部10を構成する合成樹脂材料との相溶性を有する材料が好ましく、例えば基材部10をポリプロピレンで構成する場合には、軟質部20をポリオレフィン系エラストマ又はスチレン系エラストマで構成することが好ましい。
<製造方法>
次に、歯間清掃具1の製造方法について説明する。
この歯間清掃具1の製造方法は、図6、図7に示すように、第1金型30、31の第1成形空間32に合成樹脂材料を充填して基材部10を製作する基材部成形工程と、第1金型30、31にて成形した基材部10を第2金型40、41の第2成形空間42にセットした後、該第2成形空間42にエラストマ材料を充填して軟質部20を成形する軟質部成形工程とを備えている。
(基材部成形工程)
基材部成形工程では、第1金型30、31の第1成形空間32に合成樹脂材料を充填して基材部10を製作する。より具体的には、第1金型30、31として、複数の第1成形空間32を並列状に形成するとともに、これら複数の第1成形空間32の基端側にランナ33を形成し、ゲート34を通じて複数の第1成形空間32をランナ33に連通したものを用い、ランナ33へ合成樹脂材料を供給することで、ゲート34を通じて複数の第1成形空間32内に合成樹脂材料を充填して、複数の基材部10を同時成形することになる。そして、複数の基材部10とランナ部35とゲート部36とを有する一次成形品10Aを製作する。なお、基材部10は1つずつ成形することも可能であるが、複数個の基材部10を同時に成形することで、生産性を向上できるとともに、成形されたランナ部35を保持して、複数個の基材部10を同時に移載でき、作業性を向上できるので好ましい。
(軟質部成形工程)
軟質部成形工程では、第1金型30、31にて成形した基材部10を第2金型40、41の第2成形空間42にセットした後、該第2成形空間42にエラストマ材料を充填して軟質部20を成形することになる。
先ず、第2金型40、41について説明すると、第2金型40、41には、第1金型30、31にて成形した一次成形品10Aの複数の基材部10に対応する位置に複数の第2成形空間42が形成されるとともに、一次成形品10Aのランナ部35と複数のゲート部36とに適合する嵌合空間43が形成されている。第2金型40、41と基材部10間には第2成形空間42として、ハンドル基材本体11aを取り囲む角筒状の第1滑り止め部成形空間44と、先細基材部11bの途中部を取り囲む角筒状の第2滑り止め部成形空間45と、先細基材部11bの基部側の突条13に沿った第1連結部成形空間46と、先細基材部11bの先端部側の突条13に沿った供給路としての第2連結部成形空間47と、ハンドル基材11の先端部を取り囲む挿入規制部成形空間48と、芯部12を取り囲む清掃部成形空間49とが連通状に形成されている。一方の第2金型40には各第2成形空間42の第2滑り止め部成形空間45に開口する射出ゲート50(図1、図7参照)が形成され、これら複数の射出ゲート50は第2金型40に形成した共通のランナ51に連通され、共通のランナ51から複数の射出ゲート50を経て複数の第2成形空間42にエラストマ材料が供給されるように構成されている。なお、第2滑り止め部成形空間44と挿入規制部成形空間48とが貯留空間に相当する。
射出ゲート50の直径は、エラストマ材料の充填不良を防止するため、0.1mm以上1.0mm以下に設定することが好ましい。また、射出ゲート50は第2滑り止め部成形空間45に代えて、挿入規制部成形空間48又は第1滑り止め部成形空間44に開口させることもできる。更に、射出ゲート50は、第1連結部成形空間46又は第2連結部成形空間47の途中部に開口させることも可能で、この場合には、挿入規制部成形空間48又は第1滑り止め部成形空間44又は第2滑り止め部成形空間45から5mmの範囲内に開口させることが好ましい。
第1連結部成形空間46と第2連結部成形空間47とは同じ厚さに設定することもできるが、清掃部成形空間49に対するエラストマ材料の充填不良を極力改善するため、射出ゲート50から見て清掃部成形空間49側に配置される第2連結部成形空間47の厚さを、射出ゲート50から見てハンドル部11の基端部側に配置される第1連結部成形空間46の厚さよりも厚く設定することが好ましい。具体的には、両者の厚さに0.1mm以上の差を持たせることが好ましい。
軟質部成形工程では、共通のランナ51を通じて複数の第2成形空間42の射出ゲート50にエラストマ材料を供給し、第2滑り止め部成形空間45から第1連結部成形空間46を経て第1滑り止め部成形空間44へエラストマ材料を充填するとともに、第2滑り止め部成形空間45から第2連結部成形空間47及び挿入規制部成形空間48を経て清掃部成形空間49へエラストマ材料を充填する。このとき、第2滑り止め部成形空間45が先細基材部11bの途中部を取り囲むように環状に形成されているので、射出ゲート50から供給したエラストマ材料は第2滑り止め部成形空間45全体に流れ込んで一次的に貯留される。このため、第2滑り止め部成形空間45に対するエラストマ材料の充填不良は確実に防止される。また、第2滑り止め部成形空間45に貯留されたエラストマ材料は、両第1連結部成形空間46に対して略同じタイミングで略同じ量だけ供給されるとともに、両第2連結部成形空間47に対しても略同じタイミングで略同じ量だけ供給されることになる。このため、第1滑り止め空間44に対して2つの第1連結部成形空間46から略同じタイミングで略同じ量だけエラストマ材料を供給できるので、第1滑り止め空間44に対するエラストマ材料の充填不良も効果的に防止される。また、清掃部成形空間49に対しては、第2滑り止め部成形空間45から両第2連結部成形空間47を経て略同じタイミングで且つ略同じ量だけエラストマ材料が供給され、しかも環状の挿入規制部成形空間48において更に一旦貯留されてから、清掃部成形空間49の基部の全周に略同じタイミングで且つ全周にわたってバラツキなく供給されるので、清掃部成形空間49の先端部までエラストマ材料を無理なく充填することが可能となり、清掃部成形空間49におけるエラストマ材料の充填不良が防止される。しかも、清掃部成形空間49に配置される芯部12の基部は、先端部側よりも断面積が大きく、エラストマ材料の熱により軟化し難いので、エラストマ材料の充填圧を高めつつ、芯部12の変形を防止でき、このことによっても清掃部成形空間49におけるエラストマ材料の充填不良を防止できる。また、芯部12の基部側からエラストマ材料を充填するので、芯部12の先端側部分を小径に構成することが可能となり、歯間に挿入可能な清掃部2の長さを極力長く設定できる。
こうして、基材部10に対して軟質部20を被覆した後、ランナ部35及びゲート部36を除去して歯間清掃具1を得ることになる。
なお、第1連結部成形空間46と第1滑り止め部成形空間44とは省略することができる。また、挿入規制部成形空間48を省略して、第1連結部成形空間46を清掃部成形空間49に直接的に連通させることもできる。更に、第1及び第2連結部成形空間46、47と第1及び第2滑り止め部成形空間44、45を省略して、射出ゲート50を挿入規制部成形空間48に開口させることも可能である。
次に、歯間清掃具の成形性の評価について説明する。
基材部10として、5個の基材部10をランナ部35により並列状に連結してなる一次成形体10Aを、合成樹脂材料としてポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いて、成形温度250℃、射出圧150MPaにて成形し、この一次成形品10Aを用いて、次のような成形条件でエラストマからなる軟質部を成形して、3種類の歯間清掃具1A、1B、1Cを製作した。
具体的には、実施例1では、図8、図9に示すような寸法の軟質部20Aを成形可能な第2金型を製作し、この第2金型に一次成形体10Aをセットして、熱可塑性エラストマ(TPE)を用いて、成形温度250℃、射出圧100MPaの成形条件で、軟質部20Aとして、清掃用軟質部21と挿入規制部22と第1滑り止め部23Aと第2滑り止め部24と1対の第1連結部25と1対の第2連結部26を成形し、これを10ショット行って、計50個の歯間清掃具1Aを製作した。なお、突起21bの本数は51本に設定した。
実施例2では、図10(a)に示すように、第2滑り止め部24に代えて幅が1.0mmの第2滑り止め部24Bを用いた以外は前記実施例1と同じ第2金型を用い、この第2金型に一次成形体10Aをセットして、熱可塑性エラストマ(TPE)を用いて、成形温度250℃、射出圧130MPaの成形条件で、軟質部20Bとして、清掃用軟質部21と挿入規制部22と第1滑り止め部23Aと第2滑り止め部24Bと1対の第1連結部25と1対の第2連結部26を成形し、これを10ショット行って、計50個の歯間清掃具1Bを製作した。
比較例1では、図10(b)に示すように、第2滑り止め部24及び挿入規制部22を省略した以外は実施例1と同じ第2金型を用い、この第2金型に一次成形体10Aをセットして、熱可塑性エラストマ(TPE)を用いて、成形温度250℃、射出圧175MPaの成形条件で、軟質部20Cとして、清掃用軟質部21と第1滑り止め部23Aと1対の第1連結部25Cと1対の第2連結部26Cを成形し、これを10ショット行って、計50個の歯間清掃具1Cを製作した。
そして、製作した歯間清掃具1A、1B、1Cを目視にて検査し、その軟質部20A、20B、20Cの成形性を評価した。その結果を表1に示す。
Figure 0005929346
本出願人は、歯間清掃具の開発当初、比較例1の成形条件で、歯間清掃具1Cを製作することを検討していたが、実際に歯間清掃具1Cを成形すると、表1のように、10ショットの全てにおいて、芯部12に偏りが発生し、芯部12の一部が清掃用軟質部21から外部に露出するという成形不良が発生した。そして、その原因について検討した結果、比較例1の成形方法では、清掃用軟質部21の成形空間に供給されるエラストマ材料の流路として、射出ゲート50からそれに連なる第2連結部26Cの成形空間を経て供給される第1流路と、射出ゲート50からそれに連なる第1連結部25Cの成形空間と第1滑り止め部23の成形空間と他方の第1連結部25Cの成形空間と他方の第2連結部26Cの成形空間とを経て供給される第2流路の、2つの流路があり、第2流路が第1流路よりも流路長が長いことから、清掃用軟質部21の成形空間の基部におけるエラストマ材料の射出圧にバラツキが発生して、芯部12が偏っているとの発想を得て、実施例2のように、射出ゲート50を含む位置に環状の第2滑り止め部24Bを有する歯間清掃具1Bを製作した。その結果、表1のように、10ショット中3ショットで、成形不良は発生したものの、7ショットで良好な成形性が得られ、比較例1と比較して、大幅に成形性が改善された。また、より一層成形性を改善するため、図8に示すように、射出ゲート50に対応する位置の第2滑り止め部24Aの幅を4.1mmに広げた実施例1の歯間清掃具1Aを製作したところ、表1のように、10ショット全てにおいて、良好な成形性が得られることが判明した。
このことから、芯部12の基部側からエラストマ材料を充填して清掃用軟質部21を成形する場合には、射出ゲート50に対応する位置に基材部10の両面の第2連結部26を連結する流路面積の大きな環状の第2滑り止め部24を形成することが好ましく、また清掃用軟質部21の基部に流路面積の大きな環状の挿入規制部22を形成することが好ましいことが分かる。
なお、図1に示す歯間清掃具1は、実施例1の歯間清掃具1Aに対して、第1滑り止め部23Aの幅を更に広く設定することで、グリップ性を高めるように構成したものである。この図1に示す歯間清掃具1に関しては、まだ評価試験を行っていないが、第2滑り止め部24の幅を実施例1と同じに設定しているので、実施例1と同程度の成形性が得られるものと考えられる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲においてその構成を変更し得ることは勿論である。
1 歯間清掃具 2 清掃部
3 ハンドル部
10 基材部 10A 一次成形品
11 ハンドル基材 11a ハンドル基材本体
11b 先細基材部 12 芯部
13 突条 14 環状凹部
15 貫通孔
20 軟質部 21 清掃用軟質部
21a 被覆部 21b 突起部
22 挿入規制部 23 第1滑り止め部
24 第2滑り止め部 25 第1連結部
26 第2連結部
30 第1金型 31 第1金型
32 第1成形空間 33 ランナ
34 ゲート 35 ランナ部
36 ゲート部
40 第2金型 41 第2金型
42 第2成形空間 43 嵌合空間
44 第1滑り止め部成形空間 45 第2滑り止め部成形空間
46 第1連結部成形空間 47 第2連結部成形空間
48 挿入規制部成形空間 49 清掃部成形空間
50 射出ゲート 51 ランナ

Claims (13)

  1. 合成樹脂からなる基材部と、エラストマからなる軟質部とを備え、前記基材部は、ハンドル基材と、前記ハンドル基材の先端部に設けた細長い軸状の芯部とを有し、前記軟質部は、前記芯部を被覆する清掃用軟質部を有し、前記ハンドル基材で持ち手としてのハンドル部を構成し、前記芯部と清掃用軟質部とで歯間清掃用の清掃部を構成した歯間清掃具の製造方法であって、
    第1金型の第1成形空間に合成樹脂材料を充填して前記基材部を製作する基材部成形工程と、
    前記第1金型にて成形した基材部を第2金型の第2成形空間にセットした後、該第2成形空間にエラストマ材料を充填して軟質部を成形する軟質部成形工程と、
    を備え、前記軟質部成形工程において、前記第2成形空間における清掃部成形空間の基部に、前記ハンドル基材に沿って形成した供給路を通じて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給して、前記清掃部成形空間に対して前記芯部の基部側から先端方向へ向けてエラストマ材料を充填し、前記清掃用軟質部を成形する、
    ことを特徴とする歯間清掃具の製造方法。
  2. 前記第2成形空間にハンドル基材の外周に沿った環状の貯留空間を形成し、該貯留空間にエラストマ材料を貯留して、該貯留空間から直接的或いは複数の供給路を通じて、前記清掃部成形空間の基部に、その全周にわたって一様となるようにエラストマ材料を供給する請求項1記載の歯間清掃具の製造方法。
  3. 前記エラストマ材料の射出ゲートを、前記貯留空間又は前記貯留空間から5mm以内の前記供給路の途中部に開口させた請求項2記載の歯間清掃具の製造方法。
  4. 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と清掃部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
  5. 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
  6. 前記貯留空間として、前記ハンドル基材の途中部に対応させて滑り止め部成形空間を形成するとともに、前記ハンドル基材の先端部に対応させて、前記清掃部成形空間の基部の全周にわたって直接的に連通する挿入規制部成形空間を形成し、前記滑り止め部成形空間と挿入規制部成形空間とを連通する複数の供給路をハンドル基材に沿って形成した請求項2又は3記載の歯間清掃具の製造方法。
  7. 前記ハンドル基材を細長い扁平な棒状に形成し、前記供給路をハンドル基材の幅広な両面の幅方向の中央部に対応させて、該ハンドル基材の長さ方向に沿って形成した請求項4又は6記載の歯間清掃具の製造方法。
  8. 前記芯部を直線状の細長い軸状に形成した請求項1〜7のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
  9. 前記芯部をその先端側へ行くにしたがって縮径するテーパ形状に形成し、前記芯部の長さ方向に対する該テーパ形状のなす角度を、前記芯部の先端側へ行くにしたがって連続的或いは段階的に小さくなるように設定した請求項1〜8のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
  10. 前記清掃用軟質部は、前記芯部を被覆する被覆部と、該被覆部に長さ方向に間隔をあけて外方へ突出状に形成した複数の突起部とを有する請求項1〜9のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
  11. 前記ハンドル基材は、ハンドル基材本体と、該ハンドル基材本体の先端部に連設した先細基材部とを有し、前記先細基材部はハンドル基材本体の幅方向に湾曲するとともに、先端側へ行くにしたがって幅狭になるとともに薄肉になるように幅方向及び厚さ方向に先細形状に形成されている請求項1〜10のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
  12. 前記基材部に合成樹脂材料節減用の凹部又は貫通孔を形成した請求項1〜11のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
  13. 前記基材部を構成する合成樹脂材料と、前記軟質部を構成するエラストマ材料とが相溶性を有する材料からなる請求項1〜1のいずれか1項記載の歯間清掃具の製造方法。
JP2012055726A 2012-03-13 2012-03-13 歯間清掃具の製造方法 Active JP5929346B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055726A JP5929346B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 歯間清掃具の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012055726A JP5929346B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 歯間清掃具の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016043846A Division JP6292246B2 (ja) 2016-03-07 2016-03-07 歯間清掃具

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2013188299A JP2013188299A (ja) 2013-09-26
JP2013188299A5 JP2013188299A5 (ja) 2014-12-11
JP5929346B2 true JP5929346B2 (ja) 2016-06-01

Family

ID=49389217

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012055726A Active JP5929346B2 (ja) 2012-03-13 2012-03-13 歯間清掃具の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929346B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD744756S1 (en) * 2012-08-30 2015-12-08 Sunstar Suisse Sa Interdental cleaning tool
ES2605394T3 (es) 2014-03-06 2017-03-14 Tepe Munhygienprodukter Ab Limpiador interdental
USD764104S1 (en) 2014-10-27 2016-08-16 Tepe Munhygienprodukter Ab Interdental cleaner
USD764103S1 (en) 2014-10-27 2016-08-16 Tepe Munhygienprodukter Ab Interdental cleaner
EP3219291A4 (en) 2014-11-11 2018-07-18 Sunstar Inc. Interdental cleaning tool
JP6565929B2 (ja) * 2014-11-11 2019-08-28 サンスター スイス エスエー 歯間清掃具の製造方法
JPWO2016167191A1 (ja) * 2015-04-16 2018-02-08 ライオン株式会社 歯間ブラシ
JP6547830B2 (ja) 2015-06-08 2019-07-24 サンスター スイス エスエー 歯間清掃具
JP6625374B2 (ja) * 2015-08-28 2019-12-25 小林製薬株式会社 歯間清掃具及び歯間清掃具の製造方法
DE102016005012A1 (de) * 2016-04-26 2017-10-26 Interbros Gmbh Interdentalreiniger
JP1600695S (ja) * 2016-07-14 2018-03-26
JP2020103851A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 小林製薬株式会社 歯間清掃具
USD1021416S1 (en) 2021-03-02 2024-04-09 Esro Ag Interdental cleaner
JP2023097518A (ja) * 2021-12-28 2023-07-10 ライオン株式会社 歯間ブラシ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2554844Y2 (ja) * 1992-07-15 1997-11-19 サンスター株式会社 歯間清掃ブラシ
US5775346A (en) * 1996-02-14 1998-07-07 Advanced Implant Technologies Inc. Interproximal dental appliances
JP4236571B2 (ja) * 2002-12-20 2009-03-11 花王株式会社 歯間清掃用具及びその成形方法
JP3154935U (ja) * 2009-08-20 2009-10-29 龍昌兄弟股▲ふん▼有限公司 歯間ブラシ
DE102011011323A1 (de) * 2011-02-16 2012-08-16 Interbros Gmbh Mund- oder Zahnreinigungsgerät

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013188299A (ja) 2013-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5929346B2 (ja) 歯間清掃具の製造方法
JP6060505B2 (ja) 歯間清掃具
JP6565929B2 (ja) 歯間清掃具の製造方法
JP6292246B2 (ja) 歯間清掃具
JP7047823B2 (ja) 歯間清掃具の製造方法及び歯間清掃具
JP6547829B2 (ja) 歯間清掃具
JP6915234B2 (ja) 歯間清掃具
JP2013188299A5 (ja) 歯間清掃具の製造方法及び歯間清掃具
JP2017508544A (ja) ブラシヘッド構成
WO2014065368A1 (ja) 歯間清掃具
JP2020072789A (ja) 歯ブラシ
JP6750328B2 (ja) 歯間清掃具
KR20180058218A (ko) 칫솔
JP2016155022A (ja) 歯間ブラシ
JP2017119095A (ja) 歯間清掃具及びその製造方法
JP6281586B2 (ja) 歯間清掃具
JP5785819B2 (ja) 歯ブラシ
WO2015137487A1 (ja) 歯ブラシ用ハンドル体、歯ブラシ、及び歯ブラシ用ハンドル体の製造方法
JP2017000761A (ja) 歯間清掃具
ITMI20090250A1 (it) Filo interdentale e metodo per la sua fabbricazione.

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141028

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160307

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5929346

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250