JP2019188014A - 歯間清掃具 - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃部の軸部からの離脱を抑制することが可能な歯間清掃具を提供すること。【解決手段】歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部(20)を含む基部と、前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部(50)と、を備え、前記基部は、軸部(20)のうち清掃部(50)によって被覆される部位である被被覆部(22)から軸部(20)と交差する方向に突出する突出部(40)をさらに有すること。【選択図】図5

Description

本発明は、歯間清掃具に関する。
従来、歯間を清掃するための歯間清掃具が知られている。例えば、特許文献1には、合成樹脂からなる基材部と、エラストマーからなる軟質部と、を備える歯間清掃具が開示されている。基材部は、歯間に挿通されることが可能な形状を有する芯基材部と、指で把持されることが可能な形状を有するハンドル基材部と、を有している。軟質部は、芯基材部の外周面を被覆する被覆部と、それぞれが被覆部の外周面から外向きに突出する複数の突起部と、を有している。
国際公開第2013/176297号
特許文献1に記載されるような歯間清掃具では、当該歯間清掃具での歯間の清掃中に、エラストマーを含む材料からなる清掃部が軸部から離脱する(剥がれる)懸念がある。
本発明の目的は、清掃部の軸部からの離脱を抑制することが可能な歯間清掃具を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は、歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を含む基部と、前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、前記基部は、前記軸部のうち前記清掃部によって被覆される部位である被被覆部から前記軸部と交差する方向に突出する突出部をさらに有する、歯間清掃具を提供する。
本歯間清掃具では、当該歯間清掃具での歯間の清掃中に清掃部に対して当該清掃部が軸部から抜ける(剥がれる)方向の外力が作用した場合であっても、突出部がその外力に対する抵抗として作用するので、清掃部の軸部からの離脱が抑制される。
また、前記突出部は、前記被被覆部のうち当該被被覆部の基端部と当該基端部から前記軸部の先端部に向かって前記軸部の軸方向についての前記清掃部の長さの10分の9、より好ましくは5分の3、さらに好ましくは2分の1離間した部位との間の領域である基端領域に設けられていることが好ましい。
このようにすれば、より確実に清掃部の軸部からの離脱が抑制される。
また、前記清掃部は、前記被被覆部を被覆する清掃部本体と、それぞれが前記清掃部本体の外周面から外向きに突出する形状を有する複数のブラシと、を有し、前記突出部は、前記被被覆部のうち互いに離間した部位に設けられた複数の突起を含み、前記複数のブラシは、それぞれが各突起を被覆する被覆ブラシを含むことが好ましい。
このようにすれば、複数のブラシのうちの被覆ブラシは、突起によって支持されるので、当該被覆ブラシの剛性がそれ以外のブラシの剛性よりも大きくなる。すなわち、基端領域に対応する位置に設けられた各ブラシの剛性が相対的に大きくなり、被被覆部のうち基端領域よりも先端側の領域に対応する位置に設けられた各ブラシの剛性が相対的に小さくなる。よって、清掃部の歯間への挿入性が確保され、かつ、被覆ブラシによる清掃性が高まる。
また、各突起は、前記軸部の先端側から基端側に向かうにしたがって次第に前記被被覆部からの突出寸法が大きくなる形状を有することが好ましい。
このようにすれば、被被覆部の基端側に向かうにしたがって被覆ブラシの剛性が大きくなるので、当該被覆ブラシによって有効に歯間ないし歯の側面が清掃される。
また、前記清掃部は、エラストマーと強化材とを含む複合材料からなることが好ましい。
このようにすれば、清掃部がエラストマーのみからなる場合に比べて各ブラシの剛性が高まるので、歯の側面が有効に清掃される。
以上のように、本発明によれば、清掃部の軸部からの離脱を抑制することが可能な歯間清掃具を提供することができる。
本発明の一実施形態の歯間清掃具の正面図である。 図1に示される歯間清掃具の平面図である。 図1に示される歯間清掃具の軸部及び突出部の拡大図である。 図3に示される軸部及び突出部の平面図である。 図1に示されるV−V線での断面図である。
本発明の一実施形態の歯間清掃具1について、図1〜図5を参照しながら説明する。図1に示されるように、歯間清掃具1は、基部10と、清掃部50と、を備えている。
基部10は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリアセタール等の合成樹脂により形成される。本実施形態では、基部10は、ガラス繊維を30重量%含有するポリプロピレンにより形成されている。この基部10は、軸部20と、把持部30と、突出部40(図3及び図5を参照)と、を有する。
軸部20は、特定方向(図1の上下方向)に沿って直線状に延びるとともに歯間に挿通されることが可能な形状を有する。軸部20は、当該軸部20の先端側から基端側(先端側とは反対側)に向かうにしたがって軸部20の軸方向(図1の上下方向)と直交する平面での当該軸部20の断面の外形が次第に大きくなる形状を有する。本実施形態では、軸部20の前記平面での断面は、円形である。すなわち、本実施形態では、軸部20は、当該軸部20の基端部から先端部に向かうにしたがって次第にその外径が小さくなる円柱状に形成されている。なお、軸部20の前記断面は、楕円形や多角形等であってもよい。
把持部30は、軸部20の軸方向に沿って軸部20の基端部から離間するように延びており、指で把持されることが可能な形状を有する。把持部30は、扁平に形成されている。
突出部40については、後述する。
清掃部50は、歯間や歯の側面を清掃するための部位である。清掃部50は、基部10の硬度よりも低い硬度を有する樹脂材料により形成されている。具体的に、前記樹脂材料として、スチレン系エラストマーが用いられている。ただし、前記樹脂材料として、シリコン、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等が用いられてもよい。この清掃部50は、清掃部本体60と、複数のブラシ70と、を有する。
清掃部本体60は、軸部20の少なくとも一部(軸部20の先端部を含む部位)を被覆する。清掃部本体60は、軸部20の先端側から基端側に向かうにしたがって次第にその外形が大きくなる形状を有する。本実施形態では、清掃部本体60の先端部から基端部までの長さは、15mmである。
ここで、突出部40について説明する。突出部40は、軸部20の外周面に設けられている。具体的に、突出部40は、軸部20のうち清掃部50によって被覆される部位である被被覆部22(図3及び図5を参照)から前記軸方向と交差する方向に突出する形状を有する。突出部40は、被被覆部22のうち互いに離間した部位に設けられた複数の突起42を含む。各突起42は、被被覆部22から前記軸方向と直交する方向について外向きに突出する形状を有する。本実施形態では、各突起42は、円錐状に形成されている。図3に示されるように、複数の突起42は、被被覆部22のうち当該被被覆部22の基端部22aと当該基端部22aから軸部20の先端部に向かって前記軸方向についての清掃部本体60の長さ(本実施形態では15mm)の5分の3離間した部位22bとの間の領域である基端領域22Aに設けられている。ただし、基端部22aから前記部位22bまでの長さは、前記軸方向についての清掃部本体60の長さの10分の9以下の任意の範囲に設定されることが可能であり、特に、2分の1に設定されることが好ましい。各突起42の被被覆部22からの突出寸法は、基端領域22Aの先端側から基端側に向かうにしたがって次第に大きくなる。被被覆部22のうち特定の突起42が接続されている部位の直径に対する当該特定の突起42の被被覆部22からの突出寸法の割合は、0.1%以上50%以下に設定されることが好ましく、1%以上30%以下に設定されることがより好ましく、2%以上20%以下に設定されることがさらに好ましく、4%以上10%以下に設定されることが特に好ましい。本実施形態では、図4に示されるように、複数の突起42は、平面視において、軸部20の周方向について60度間隔で6方向に突出するように配置されている。
複数のブラシ70は、清掃部本体60の外周面に設けられている。各ブラシ70は、それぞれが前記軸方向と交差する方向である交差方向について清掃部本体60の外周面から外向きに突出する形状を有する。本実施形態では、各ブラシ70は、円錐状に形成されている。各ブラシ70は、軸部20の先端側から基端側に向かうにしたがって次第に清掃部本体60からの突出寸法が大きくなる形状を有する。図5に示されるように、複数のブラシ70は、それぞれが各突起42を被覆する複数の被覆ブラシ72を含む。つまり、各被覆ブラシ72は、各突起42と対応する位置に設けられている。
以上に説明したように、本実施形態の歯間清掃具1では、当該歯間清掃具1での歯間の清掃中に清掃部50に対して当該清掃部50が軸部20から抜ける(剥がれる)方向の外力が作用した場合であっても、突出部40がその外力に対する抵抗として作用するので、清掃部50の軸部20からの離脱が抑制される。
また、突出部40は、被被覆部22の基端領域22Aに設けられているので、より確実に清掃部50の軸部20からの離脱が抑制される。
また、突出部40は、被被覆部22のうち互いに離間した部位に設けられた複数の突起42を含み、複数のブラシ70は、それぞれが各突起42を被覆する被覆ブラシ72を含んでいる。このため、複数のブラシ70のうちの被覆ブラシ72は、突起42によって支持されるので、当該被覆ブラシ72の剛性がそれ以外のブラシ70の剛性よりも大きくなる。すなわち、基端領域22Aに対応する位置に設けられた各ブラシの剛性が相対的に大きくなり、被被覆部22のうち基端領域22Aよりも先端側の領域に対応する位置に設けられた各ブラシの剛性が相対的に小さくなる。よって、清掃部50の歯間への挿入性が確保され、かつ、被覆ブラシ72による清掃性が高まる。
また、各突起42は、軸部20の先端側から基端側に向かうにしたがって次第に被被覆部22からの突出寸法が大きくなる形状を有している。このため、被被覆部22の基端側に向かうにしたがって被覆ブラシ72の剛性が大きくなるので、当該被覆ブラシ72によって有効に歯間ないし歯の側面が清掃される。
なお、今回開示された上記実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、突出部40は、単一の突起で構成されてもよい。この場合、前記突起は、被被覆部22の周方向に沿って延びる形状に形成されてもよい。
また、複数の突起42は、被被覆部22の全域(当該被被覆部22の基端部22aと軸部20の先端部との間の領域)にわたって設けられてもよい。
また、各突起42は、各ブラシ70に対応しない位置(各ブラシ70から離間した位置)に設けられてもよい。
また、平面視における複数の突起42の配置及び複数の被覆ブラシ72の配置は、軸部20の周方向について60度間隔で6方向に突出するものに限られない。
また、各突起42及び各ブラシ70は、多角錐状に形成されてもよく、あるいは、板状(ヘラ状)に形成されてもよい。
また、清掃部50は、前記樹脂材料と強化材(ガラス繊維やタルク等)とを含む複合材料により形成されてもよい。このようにすれば、清掃部50がエラストマーのみからなる場合に比べて各ブラシ70の剛性が高まるので、歯の側面が有効に清掃される。この場合、前記複合材料における前記強化材の含有量は、3重量%以上50重量%以下であることが好ましく、5重量%以上35重量%以下であることがより好ましい。
1 歯間清掃具
10 基部
20 軸部
22 被被覆部
22a 基端部
22A 基端領域
30 把持部
40 突出部
42 突起
50 清掃部
60 清掃部本体
70 ブラシ
72 被覆ブラシ

Claims (5)

  1. 歯間に挿通されることが可能な形状を有する軸部を含む基部と、
    前記軸部の少なくとも一部を被覆するとともに歯間を清掃可能な清掃部と、を備え、
    前記基部は、前記軸部のうち前記清掃部によって被覆される部位である被被覆部から前記軸部と交差する方向に突出する突出部をさらに有する、歯間清掃具。
  2. 請求項1に記載の歯間清掃具において、
    前記突出部は、前記被被覆部のうち当該被被覆部の基端部と当該基端部から前記軸部の先端部に向かって前記軸部の軸方向についての前記清掃部の長さの10分の9離間した部位との間の領域である基端領域に設けられている、歯間清掃具。
  3. 請求項2に記載の歯間清掃具において、
    前記清掃部は、
    前記被被覆部を被覆する清掃部本体と、
    それぞれが前記清掃部本体の外周面から外向きに突出する形状を有する複数のブラシと、を有し、
    前記突出部は、前記被被覆部のうち互いに離間した部位に設けられた複数の突起を含み、
    前記複数のブラシは、それぞれが各突起を被覆する被覆ブラシを含む、歯間清掃具。
  4. 請求項3に記載の歯間清掃具において、
    各突起は、前記軸部の先端側から基端側に向かうにしたがって次第に前記軸部からの突出寸法が大きくなる形状を有する、歯間清掃具。
  5. 請求項3又は4に記載の歯間清掃具において、
    前記清掃部は、エラストマーと強化材とを含む複合材料からなる、歯間清掃具。
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