JP2017039532A - トリガレバーロック機構ならびにこのトリガレバーロック機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 - Google Patents
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Description
(11)トリガレバーおよびカラー部材などからなるトリガレバーロック機構全体の前後・上下方向断面のいわば外接方形スペースが、図1のロックモード(W×L)において図2の静止モード(W′×L′)よりも小さく、
(12)ロックモードと静止モードとでのトリガレバーおよびカラー部材などの関連した外観構成や印象の違いが、トリガレバーロック機構の製造作業者,利用者などに一見して明らかな形になっている。
(21)トリガレバーロック機構
全体のロックモードの外観デザインについてのシンプル化,端正化を図り、
(22)ロックモードのトリガレバーロック機構全体の収容スペースの効率化を図り、
(23)利用者などにとっての、トリガレバーロック機構のロックモード視認の簡単化,確実化を図る、
ことなどを目的とする。
(1)引き回動操作の対象であるトリガレバー(例えば後述のトリガレバー2),これを取り付けた固定タイプのカラー部材(例えば後述のカラー部材1)、および前記引き回動操作で内容物放出状態の作動モード(図3)に駆動可能な放出ノズル(例えば後述のL字状ノズル3)からなり、
前記引き回動操作により前記内容物放出状態へ移行できる静止モード(図2)と、前記トリガレバーを、前記内容物放出状態へ移行することなく引き回動操作後の位置に保持するロックモード(図1)と、が選択的に設定されるトリガレバーロック機構であって、
前記トリガレバーは、
前記ロックモードで前記カラー部材に保持される被ロック作用部(例えば後述の内向き凸状部2e)と、
前記静止モードの前記放出ノズルを前記内容物放出状態に駆動するノズル駆動部(例えば後述のノズル駆動面2m)と、を備え、
前記カラー部材は、
前記被ロック作用部を前記ロックモードの位置に保持するロック作用部(例えば後述の対向平板部1d)を備え、
前記放出ノズルは、
前記ノズル駆動部との協働作用により前記作動モードの位置へ駆動される被駆動部(例えば後述の前円柱状凸部3b)を備え、
前記ノズル駆動部は、
前記ロックモードを設定するための、前記トリガレバーと前記カラー部材との間のスライド操作にともない、前記被駆動部から外れて、前記内容物放出状態へ移行しない形の前記引き回動操作が可能な部分に設定される、駆動要素である、
構成態様のものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記ロックモードは、
前記トリガレバーが前記カラー部材に近づく形で回動したトリガレバー「おじぎ」状態であり、全体スペースが前記静止モードよりもコンパクト化された、
構成態様のものを用いる。
(3)上記(1),(2)において、
前記トリガレバー2は、
前記スライド操作を可能にするための被ガイド作用部(例えば後述の円状前孔部2g,円状後孔部2h,直線状孔部2j)を備え、
前記カラー部材は、
前記スライド操作の際に前記被ガイド作用部と協働するガイド作用部(例えば後述の後円柱状凸部1e)を備え、
前記被ガイド作用部および前記ガイド作用部は、
それらの一方が、スライド操作方向に形成された凹状部であり、
それらの他方が、前記凹状部との案内作用を呈し、かつ前記引き回動操作の回動中心として作用する凸状部である、
構成態様のものを用いる。
(4)上記(1),(2),(3)において、
前記トリガレバーは、
前記ノズル駆動部のスライド操作方向側に連続形成されて、前記被駆動部の案内保持作用を受ける被案内保持部(例えば後述の被案内保持面2n)を備えた、
構成態様のものを用いる。
(31)トリガレバーロック機構全体のロックモードの外観デザインについてのシンプル化,端正化を図り、
(32)ロックモードのトリガレバーロック機構全体の収容スペースの効率化を図り、
(33)利用者などにとっての、トリガレバーロック機構のロックモード視認の簡単化,確実化を図る、
ことなどができる。
1は後述の容器本体4の上側部分外周面に取り付けられて後述のトリガレバー2の回動中心基部などとして作用するカラー部材(ジョイント部1a+ドーム状部1b+アーム状部1c),
1aはカラー部材1の下端側部分であって、容器本体4への取付け対象となるジョイント部,
1bはカラー部材1のいわば上下方向中間部分であって、ジョイント部1aの上方に連続形成されたドーム状部,
1cはカラー部材1の対向する上側平行部分からなり、ドーム状部1bの上方に後傾斜態様で連続形成された一対のアーム状部,
1dはドーム状部1bの外周面前下端側部分に平行状態で形成されて、それぞれの外面に、ロックモードにおける後述の内向き凸状部2eが係合する一対の対向平板部,
1eはアーム状部1cそれぞれの上端外面に形成されて後述のスライド用孔部2fを案内し、かつ、トリガレバー引き回動操作の回動中心として作用する一対の後円柱状凸部,
をそれぞれ示している。
2は内容物放出用の引き回動操作部材として作用するトリガレバー,
2aはトリガレバー2の前下側部分を構成する引き金形状の引き回動操作部,
2bは引き回動操作部2aに続く上側部分に形成されて、トリガレバー2の後方向へのスライド操作(ロック解除操作)にともない、後述のL字状ノズル3の放出口3aをトリガレバー前方の外部空間域に突出させるための上方開口部,
2cはトリガレバー2の一対の側板部,
2dは一対の側板部2cそれぞれの上端側を連結する形の天井部,
2eは一対の側板部2cの対向内面それぞれの下側部分に形成されて、ロックモード設定操作にともない対向平板部1dのそれぞれの外面部分と係合し、その状態に保持される一対の内向き凸状部,
2fは側板部2cそれぞれの後端側部分の前後方向に形成されて、この前後方向へのトリガレバースライド操作の際、アーム状部1cの後円柱状凸部1eに案内される一対のスライド用孔部(円状前孔部2g+円状後孔部2h+直線状孔部2j),
2gはスライド用孔部2fの前側部分であってトリガレバー2のロック解除モード(静止モード,作動モード)のときに後円柱状凸部1eと係合する円状前孔部,
2hはスライド用孔部2fの後側部分であって、円状前孔部2gと略同一径からなり、ロックモードのときに後円柱状凸部1eと係合する円状後孔部,
2jは円状前孔部2gおよび円状後孔部2hの径よりも小さい略上下方向の幅でこれら各孔部を結ぶ直線状に形成されて、トリガレバースライド操作の利用者に後円柱状凸部1eとの間の当接変形抵抗感を与える直線状孔部,
2kは側板部2cおよび天井部2dから連続形成されて、トリガレバー2の前後方向スライド操作にともない後述のL字状ノズル3の前円柱状凸部3bと協働する一対のガイド作用垂下部,
2mはガイド作用垂下部2kの下端面前側部分に形成された「上に凸」で、静止モードでの略横方向の円弧状下端面であって、静止モードおよび作動モードにおける後述の前円柱状凸部3bとの係合動作により、L字状ノズル3の駆動部として作用するノズル駆動面,
2nはノズル駆動面2mからその後方に連続形成された「上に凸」で、後上がりの円弧状下端面であって、ロックモードおよび静止モード間の移行の際などに、適宜、後述の前円柱状凸部3bからの案内保持作用を受ける被案内保持面,
をそれぞれ示している。
3は上方向へのコイルスプリング弾性力を受けた周知のステム(図示省略)の上端側に固定されて、静止モード(図2参照)のトリガレバー2の図示反時計方向への引き回動操作により外部空間域への放出内容物が通過するL字状ノズル,
3aはL字状ノズル3の内容物通路部の先端部分に形成された放出口,
3bはL字状ノズル3の屈曲部における左右対向部分に形成されて、それぞれ、静止モードおよび作動モード(図2,図3参照)ではノズル駆動面2mに係合し、ロックモードおよび静止モード間の移行の際などには被案内保持面2nに当接する一対の前円柱状凸部,
4は放出対象内容物を収容し、その上側外周面部分にカラー部材1のジョイント部1aが嵌合して固定される容器本体,
をそれぞれ示している。
Lはロックモードの図1における、トリガレバー2を含むトリガレバーロック機構全体のいわば外接方形の縦の長さ(L<静止モードのL′),
Wはロックモードの図1における、トリガレバー2を含むトリガレバーロック機構全体のいわば外接方形の横の長さ(W<静止モードのW′)、
L′は静止モードの図2における、トリガレバー2を含むトリガレバーロック機構全体のいわば外接方形の縦の長さ,
W′は静止モードの図2における、トリガレバー2を含むトリガレバーロック機構全体のいわば外接方形の横の長さ、
をそれぞれ示している。
静止モード(図2)のトリガレバー2を、カラー部材1に対して前方向へスライドさせてから図示反時計方向へ回動させた、図1のロックモードのとき、
(41)トリガレバー2が、図2,図3の静止モードおよび作動モードに比べて、円状後孔部2h(後円柱状凸部1e)を中心に反時計方向へ回動してカラー部材1の方へ近づいた形の「おじぎ」状態に設定され、
(42)L字状ノズル3の放出口3aがトリガレバー2の上方開口部2bの後方内部にシフトし、
(43)トリガレバー2の内向き凸状部2eがドーム状部1bの対向平板部1dの外面部分に係止され、かつ、被案内保持面2nが例えばL字状ノズル3の前円柱状凸部3bから少し離間する、
ことなどである。
(51)トリガレバー2は、後円柱状凸部1eへの係合対象がそれまでの円状後孔部2hから円状前孔部2gへとシフトし、かつ、ノズル駆動面2mがL字状ノズル3の前円柱状凸部3bに係合し、
(52)すなわちトリガレバー2は「おじぎ」状態から、円状前孔部2gを中心にして時計方向に回動した「仰ぎ」状態へと復帰し、
(53)L字状ノズル3の放出口3aがトリガレバー2の上方開口部2bから外部空間域に突出し、
(54)内向き凸状部2eがドーム状部1bの対向平板部1dから離間してそれまでの双方の係止状態が解消される、
ことなどである。
(61)トリガレバー2は、円状前孔部2gを中心にして反時計方向に回動した状態にあり、
(62)この回動にともない、トリガレバー2のノズル駆動面2mがL字状ノズル3の前円柱状凸部3bを下方へ押圧する、
ことなどである。
(71)貫通タイプのスライド用孔部2fに代えて、非貫通タイプのスライド用溝状部を側板部2cの内面側に形成する、
(72)後円柱状凸部1eとスライド用孔部2fとの凹凸形状関係を逆に設定する、
(73)内向き凸状部2eに代えて、トリガレバー2の側板部内面と係合する凸状部をドーム状部1bの外面部分に形成する、
(74)対向平板部1dに内向き凸状部2eと係合する凹状部を形成し、この凸状部および凹状部の係合作用により図1のロックモードを保持する、また、このときの凹凸形状関係を逆に設定する、
(75)被案内保持面2nを省略する、
ようにしてもよい。
1a:ジョイント部
1b:ドーム状部
1c:アーム状部
1d:対向平板部
1e:後円柱状凸部
2a:引き回動操作部
2b:上方開口部
2c:側板部
2d:天井部
2e:内向き凸状部
2f:スライド用孔部(2g+2h+2j)
2g:円状前孔部
2h:円状後孔部
2j:直線状孔部
2k:ガイド作用垂下部
2m:ノズル駆動面
2n:被案内保持面
3a:放出口
3b:前円柱状凸部
4:容器本体
W:図1のトリガレバーロック機構全体の外接方形の縦の長さ(W<W′)
L′:図2のトリガレバーロック機構全体の外接方形の縦の長さ
W′:図2のトリガレバーロック機構全体の外接方形の縦の長さ
Claims (6)
- 引き回動操作の対象であるトリガレバー,これが取り付けられた固定タイプのカラー部材、および前記引き回動操作で内容物放出状態の作動モードに駆動可能な放出ノズルからなり、
前記引き回動操作により前記内容物放出状態へ移行できる静止モードと、前記トリガレバーを、前記内容物放出状態へ移行することなく引き回動操作後の位置に保持するロックモードと、が選択的に設定されるトリガレバーロック機構であって、
前記トリガレバーは、
前記ロックモードで前記カラー部材に保持される被ロック作用部と、
前記静止モードの前記放出ノズルを前記内容物放出状態に駆動するノズル駆動部と、を備え、
前記カラー部材は、
前記被ロック作用部を前記ロックモードの位置に保持するロック作用部を備え、
前記放出ノズルは、
前記ノズル駆動部との協働作用により前記作動モードの位置へ駆動される被駆動部を備え、
前記ノズル駆動部は、
前記ロックモードを設定するための、前記トリガレバーと前記カラー部材との間のスライド操作にともない、前記被駆動部から外れて、前記内容物放出状態へ移行しない形の前記引き回動操作が可能な部分に設定される、駆動要素である、
ことを特徴とするトリガレバーロック機構。 - 前記ロックモードは、
前記トリガレバーが前記カラー部材に近づく形で回動したトリガレバー「おじぎ」状態であり、全体スペースが前記静止モードよりもコンパクト化されている、
ことを特徴とする請求項1記載のトリガレバーロック機構。 - 前記トリガレバーは、
前記スライド操作を可能にするための被ガイド作用部を備え、
前記カラー部材は、
前記スライド操作の際に前記被ガイド作用部と協働するガイド作用部を備え、
前記被ガイド作用部および前記ガイド作用部は、
それらの一方が、スライド操作方向に形成された凹状部であり、
それらの他方が、前記凹状部との案内作用を呈し、かつ前記引き回動操作の回動中心として作用する凸状部である、
ことを特徴とする請求項1または2記載のトリガレバーロック機構。 - 前記トリガレバーは、
前記ノズル駆動部のスライド操作方向側に連続形成されて、前記被駆動部の案内保持作用を受ける被案内保持部を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のトリガレバーロック機構。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載のトリガレバーロック機構を備え、かつ、容器本体に内容物を収納した、
ことを特徴とするポンプ式製品。 - 請求項1乃至4のいずれかに記載のトリガレバーロック機構を備え、かつ、容器本体に噴射用ガスおよび内容物を収納した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。
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