JP6552044B2 - 内容物放出操作ロック機構ならびにこの内容物放出操作ロック機構を備えたエアゾール式製品およびポンプ式製品 - Google Patents
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Description
(11)特に小径のカバー体からなる小形タイプのエアゾール式製品およびポンプ式製品の内容物放出操作ロック機構について、もっぱらカバー体の内部領域での実用化を図る、
(12)「モード選択環状部材+容器本体のカバー体」についてのロックモードおよびロック解除・静止モードにおける全体外観形状それぞれの同一性を維持し、内容物放出操作ロック機構を備えた製品の見た目の安定化を図る、
ことを目的とする。
(1)容器本体(例えば後述の容器本体1)のカバー体(例えば後述のカバー体6)と内容物放出操作用の押下げボタン(例えば後述の押下げボタン5)との間に配設されたモード選択環状部材(例えば後述のモード選択環状部材7)の回動操作により、内容物放出操作阻止のロックモードおよび内容物放出操作可のロック解除・静止モードを選択する内容物放出操作ロック機構であって、
前記カバー体は、
その内周面からカバー体内側に延びて、ロックモード位置とロック解除・静止モード位置とへ選択的に設定される可動アーム状部(例えば後述の可動アーム状部6g)を備え、
前記モード選択環状部材は、
前記回動操作に応じて前記カバー体の内部空間域を回動することにより、前記可動アーム状部を、前記ロックモード位置および前記ロック解除・静止モード位置の少なくとも一方へ移動させる駆動部(例えば後述のロック駆動片部7bまたはロック解除駆動片部7e)を備えた、
構成態様のものを用いる。
(2)上記(1)において、
前記駆動部は、
前記可動アーム状部を、前記ロック解除・静止モード位置から前記ロックモード位置へ移動させるロック駆動片部(例えば後述のロック駆動片部7b)と、
前記可動アーム状部を、前記ロックモード位置から前記ロック解除・静止モード位置へ移動させるロック解除駆動片部(例えば後述のロック解除駆動片部7e)と、からなる、
構成態様のものを用いる。
(3)上記(1)において、
前記可動アーム状部は、
前記ロック解除・静止モード位置の方へ、または前記ロックモード位置の方へ移動するように初期付勢された、
構成態様のものを用いる。
(4)上記(1),(2),(3)において、
前記可動アーム状部は、
前記ロックモード位置のとき、前記押下げボタンの下端部分(例えば後述のボタン下端部分5d)と対向して内容物放出操作を阻止する上面部分(例えば後述の内端側上面6m)を備えた、
構成態様のものを用いる。
(5)上記(1),(2),(3),(4)において、
前記カバー体および前記モード選択環状部材は、
ともに円筒状部からなり、
その全体が、前記ロックモードと、前記ロック解除・静止モードとのそれぞれにおいて同一外観形状に設定される、
構成態様のものを用いる。
(21)小形タイプのエアゾール式製品およびポンプ式製品の内容物放出操作ロック機構について、カバー体の内部領域での実用化を図る、
(22)ロックモードおよびロック解除・静止モードにおける「容器本体のカバー体+モード選択環状部材」の全体外観形状それぞれの同一性を維持し、内容物放出操作ロック機構としての見た目の安定化を図る、
ことができる。
1は後述の圧縮ガスおよび放出内容物が収容されたエアゾールタイプの容器本体,
1aは容器本体1の上側環状部分であって、下側から内向き上り傾斜態様に形成された環状肩部,
2は容器本体1に取り付けられたマウンティングカップ,
3は容器本体1とマウンティングカップ2との連結部分に形成される環凹状のアンダーカット,
4は周知のコイルスプリング(図示省略)の弾性作用により上方に付勢されて、内容物放出操作にともない周知のステムガスケット(図示省略)との間の開閉動作に基づくバルブ作用を呈するステム,
をそれぞれ示している。
5はステム4の流出側端部に取り付けられてこれと連動する内容物放出操作用の押下げボタン,
5aはステム4から続く縦方向通路部とその下流側の横方向通路部とからなるいわば逆L字状の内容物通路,
5bは内容物通路5aの上流端部分であってステム4の上端部分と嵌合する上側段部付き筒状部,
5cは内容物通路5aの下流端部分に形成された放出孔部,
5dは図1,図2のロックモードのときに後述の可動アーム状部6gの自由端側上面部分と対向して押下げボタン5の下方への移動を阻止する、すなわち内容物放出操作を阻止するボタン下端部分,
をそれぞれ示している。
6は容器本体1の環状肩部1aの下端側斜面およびマウンティングカップ2の直立外周面に係合した固定態様で取り付けられて、内容物放出操作のときも取り外されることのない円筒状のカバー体,
6aはカバー体6を構成し、後述の縦リブ状部6eが形成されていない円筒状の上小径筒状部,
6bはカバー体6を構成し、後述の縦リブ状部6eが形成されている円筒状の下大径筒状部,
6cは上小径筒状部6aと下大径筒状部6bとの連結域に形成され、後述のモード選択環状部材7の環状下端面7hを受けて保持する環状段部,
6dは上小径筒状部6aの外周面に形成されて後述のモード選択環状部材7の案内保持作用を呈する外向き上環凸状部,
6eは下大径筒状部6bの内周面に周方向離間の縦方向態様で複数形成されて、それぞれの下側内端面が下大径筒状部自体の下端面とともに環状肩部1aに係合し、また上側内端面がマウンティングカップ2の直立外周面に係合する複数の、例えば5〜15本の縦リブ状部,
6fは縦リブ状部6eの、上述の下側内端面と上側内端面との間に相当する部分、すなわちアンダーカット3に対向する部分であって、容器本体1への取付け後のカバー体6がいわば不用意に図示上方へ抜けるのを阻止するための膨出部,
6gは上小径筒状部6aの内周面から内側に弧状に延びて、その自由端側上面が、図1,図2のロックモードのときステム4を囲んでボタン下端部分5dと対向した状態にシフトし、これにより押下げボタン5の下方への内容物放出操作を阻止する可動アーム状部,
6hは可動アーム状部6gの上小径筒状部6aとの接続部分からなる可動基部,
6jは可動基部6hから上小径筒状部6aの内側へ連続する円弧状部,
6kは円弧状部6jの先端部分(自由端部分)に形成されて、ロックモードのときにステム4の略横断面半分を囲む半円凹状部,
6mは半円凹状部6kの上端縁部分へと続く上面部分であって、ロックモードのときボタン下端部分5dと対向することにより利用者の押下げボタン1の内容物放出操作を阻止し、ロック解除状態ではボタン下端部分5dの外方に逃げるロック作動用の内端側上面,
6nは可動基部6hからみて、円弧状部6jにおける半円凹状部6kの手前側部分に形成され、図3のロック解除・静止モードのときに後述のロック解除駆動片部7eの前側部分、すなわちこの駆動片部の図3における短い縦幅側の部分が入り込む凹み状部,
をそれぞれ示している。
7は押下げボタン5とカバー体6との間にステム回りの水平面態様で配設されて、ロックモードおよびロック解除・静止モードを個々に設定する円筒状のモード選択環状部材,
7aはモード選択環状部材7の内周面上下方向の中間部分に形成されて、押下げボタン5の上下動を許容する中心開口部分を備えた環天板状部,
7bは環天板状部7aに垂下状態で形成されて、静止モードのモード選択環状部材7に対するR方向への回動操作により、カバー体6の上小径筒状部6aの内周面と可動アーム状部6gのいわば外周面との間に、先端幅狭部分から入り込んでいくロック駆動片部,
7cはロック駆動片部7bの内側平面であって、図3から図2へのロックモード移行のとき可動アーム状部6gの外周面に当接しながら図示R方向へ回動することにより、この可動アーム状部の半円凹状部6kをステム4へ近づくB方向に駆動する内側平面,
7dはロック駆動片部7bの外側曲面であって、その周方向全体が上小径筒状部6aの内周面と等間隔の対向状態に設定された外側周方向曲面,
7eは環天板状部7aのロック駆動片部7bとは反対側に垂下形成され、ロックモードのモード選択環状部材7に対するR′方向への回動操作により、可動アーム状部6gを、C方向に駆動してボタン下端部分5dの対向範囲の外に移動させるロック解除駆動片部,
7fはロック解除駆動片部7eの外側曲面であって、図2のロックモードから図3のロック解除・静止モードへの移行時に図示R′方向へ回動することにより、円弧状部6jに当接して可動アーム状部6gをステム4から離間する方に駆動する外側周方向曲面,
7gは環天板状部7aより下側の環状部材内周面に形成されて、上小径筒状部6aの外向き上環凸状部6dに案内保持される内向き下環凸状部,
7hはモード選択環状部材7の下端部分であって、カバー体6の環状段部6cに保持される環状下端面,
7jはモード選択環状部材7の外周面に形成されて、利用者に、内容物放出操作ロック機構がロックモードおよびその解除モードの何れに設定されているかを示すための凸状のモード指摘部,
をそれぞれ示している。
Rは図3のロック解除・静止モードから図2のロックモードへ移行する際のモード選択環状部材7の回動操作方向(図2,図3の反時計方向),
R′は図2のロックモードを解除する際のモード選択環状部材7の回動操作方向(図2,図3の時計方向),
Bはロックモード移行操作時の可動アーム状部6gの移動方向(図2),
Cはロックモード解除操作時の可動アーム状部6gの移動方向(図3),
をそれぞれ示している。
(31)容器本体1に固定状態で取り付けられたカバー体6に対してモード選択環状部材7を回動操作するとき、このモード選択環状部材がカバー体の外側へはみ出すことなしに、
・可動アーム状部6gの内端側上面6mが、押下げボタン5のボタン下端部分5dと対向して、下方への内容物放出操作を阻止するロックモード(図1,図2)と、
・可動アーム状部6gの内端側上面6mが、押下げボタン5のボタン下端部分5dとの対向状態から外側に逃げて、下方への内容物放出操作を阻止できないロック解除・静止モード(図3)と、
に選択的に設定する、
(32)モード選択環状部材7の回動操作によっても、それとその下側のカバー体6との全体外観、さらには容器本体1を含めた全体外観が略変化せずに、すなわち上下方向全体に面一でシンプルな連続円筒形状を維持する、
ことなどである。
(41)モード選択環状部材7のロック駆動片部7bが、その先端幅狭部分から、上小径筒状部6aの内周面と可動アーム状部6gの自由端側外周面との間に入り込み、内側平面7cで、可動アーム状部6gをその半円凹状部6kがステム4に近づくB方向に駆動し、
(42)この駆動後の可動アーム状部6gの内端側上面6mが、押下げボタン5のボタン下端部分5dと対向または当接し、
(43)モード選択環状部材7のモード指摘部7jが、図2に示すように可動基部6hの径方向横部分に位置している。
(51)モード選択環状部材7のロック駆動片部7bが、ロックモードの、上小径筒状部6aの内周面と可動アーム状部6gの自由端側外周面との間からR′方向に逃げ
(52)モード選択環状部材7のロック解除駆動片部7eが、その先端幅狭部分から、円弧状部6jの可動基部側内周面に当接して凹み状部6nの方に移動し、
(53)ロック解除駆動片部7eの外側周方向曲面7fで、可動アーム状部6gを、その半円凹状部6kがステム4から離れるC方向に駆動し、
(54)モード選択環状部材7のモード指摘部7jが、図3に示すように、カバー体6に対し当然のことながら図2からR′方向へ約90度回動した部分に位置している。
この内容物放出操作にともない、ロック解除・静止モードの押下げボタン5およびこれと一体のステム4が周知のコイルスプリングの上方への弾性力に抗しながら下動して、ステム4を含む周知の弁機構がそれまでの閉状態から開状態へシフトする。
(61)可動アーム状部6gを、上小径筒状部6aの内周面に対しロックモードのB方向へ弾性的に初期付勢される態様で形成して、モード選択環状部材7のロック駆動片部7bを省略する、
(62)可動アーム状部6gを、上小径筒状部6aの内周面に対しロック解除・静止モードのC方向へ弾性的に初期付勢される態様で形成して、モード選択環状部材7のロック解除駆動片部7eを省略する、
(63)モード選択環状部材7の回動操作によりロックモードまたはロック解除・静止モードが設定される際のクリック感を利用者に与え、さらにはその回動位置を保持するための例えば凹凸状部を、カバー体6とモード選択環状部材7との当接部分などに形成する、
(64)押下げボタン5として押下げ回動タイプ(いわゆるスパウトタイプ)の放出操作ボタンを用いる、
(65)放出孔部5cとモード指摘部7jとの位置関係を、図3のロック解除・静止モードのときに、モード指摘部7jが、放出孔部5cの略真下からモード選択環状部材7の周方向へ離間した任意の部分に配設される形にする、
ようにしてもよい。
1a:環状肩部
2:マウンティングカップ
3:アンダーカット
4:ステム
5a:逆L字状の内容物通路
5b:上側段部付き筒状部
5c:放出孔部
5d:ボタン下端部分
6a:上小径筒状部
6b:下大径筒状部
6c:環状段部
6d:外向き上環凸状部
6e:縦リブ状部
6f:膨出部
6g:可動アーム状部
6h:可動基部
6j:円弧状部
6k:半円凹状部
6m:内端側上面
6n:凹み状部
7a:環天板状部
7b:ロック駆動片部
7c:内側平面
7d:外側周方向曲面
7e:ロック解除駆動片部
7f:外側周方向曲面
7g:内向き下環凸状部
7h:環状下端面
7j:モード指摘部
R′:ロックモードを解除する際のモード選択環状部材の回動操作方向
B:ロックモード移行操作時の可動アーム状部の移動方向
C:ロックモード解除操作時の可動アーム状部の移動方向
Claims (7)
- 容器本体のカバー体と内容物放出操作用の押下げボタンとの間に配設されたモード選択環状部材の回動操作により、内容物放出操作阻止のロックモードおよび内容物放出操作可のロック解除・静止モードを選択する内容物放出操作ロック機構であって、
前記カバー体は、
その内周面からカバー体内側に延びて、ロックモード位置とロック解除・静止モード位置とへ選択的に設定される可動アーム状部を備え、
前記モード選択環状部材は、
前記回動操作に応じて前記カバー体の内部空間域を回動することにより、前記可動アーム状部を、前記ロックモード位置および前記ロック解除・静止モード位置の少なくとも一方へ移動させる駆動部を備え、
ことを特徴とする内容物放出操作ロック機構。 - 前記駆動部は、
前記可動アーム状部を、前記ロック解除・静止モード位置から前記ロックモード位置へ移動させるロック駆動片部と、
前記可動アーム状部を、前記ロックモード位置から前記ロック解除・静止モード位置へ移動させるロック解除駆動片部と、からなる、
ことを特徴とする請求項1記載の内容物放出操作ロック機構。 - 前記可動アーム状部は、
前記ロック解除・静止モード位置の方へ、または前記ロックモード位置の方へ移動するように初期付勢されている、
ことを特徴とする請求項1記載の内容物放出操作ロック機構。 - 前記可動アーム状部は、
前記ロックモード位置のとき、前記押下げボタンの下端部分と対向して内容物放出操作を阻止する上面部分を備えている、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内容物放出操作ロック機構。 - 前記カバー体および前記モード選択環状部材は、
ともに円筒状部からなり、
その全体が、前記ロックモードと、前記ロック解除・静止モードとのそれぞれにおいて同一外観形状に設定される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内容物放出操作ロック機構。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物放出操作ロック機構を備え、かつ、前記容器本体に噴射用ガスおよび内容物を収容した、
ことを特徴とするエアゾール式製品。 - 請求項1乃至5のいずれかに記載の内容物放出操作ロック機構を備え、かつ、前記容器本体に内容物を収容した、
ことを特徴とするポンプ式製品
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