JP2017037985A - 基板処理装置および昇華性物質の析出防止方法 - Google Patents

基板処理装置および昇華性物質の析出防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】昇華性物質溶液を供給する供給部を構成する部材の表面に昇華性物質が析出することを防止または抑制する。
【解決手段】昇華性物質を溶媒に溶解してなる昇華性物質溶液を基板(W)に供給する基板処理装置は、基板を保持する基板保持部と、基板保持部に保持された基板に対して設定温度の昇華性物質溶液を供給する供給部(43,44,45)と、設定温度よりも高く供給部を溶媒の沸点よりも低い温度に加熱する加熱部(46;471b;472,473,474)とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、昇華性物質溶液を用いて基板を乾燥させる基板処理装置において、昇華性物質溶液を供給する部材の表面上に、昇華性物質が析出することを防止する技術に関する。
近年、半導体ウエハ等の基板に形成されるパターンの微細化に伴い、パターンのアスペクト比(高さ/幅)が高くなってきている。アスペクト比がある値より大きくなると、基板に対して半導体形成時の液処理後に行われる乾燥処理の際にパターン倒壊(パターンを構成する凸状部の倒壊)が生じやすくなる。
この問題を解決するため、パターンの凹部内に昇華性物質で満たした後、昇華性物質を昇華させる乾燥方法が実行される(特許文献1を参照)。この方法によれば、液体の表面張力によるパターン倒壊を防止することに有効である。
昇華性物質溶液を吐出するノズルの先端部外面には、昇華性物質溶液の吐出中または吐出後に昇華性物質溶液が付着する。昇華性物質溶液中の溶剤は常温下でも容易に蒸発するので、ノズルの先端部の外面には昇華性物質が析出する。この析出した昇華性物質がノズルから脱落すると、基板の処理に悪影響を及ぼすおそれがある。
特開2012−243869号公報
本発明は、昇華性物質溶液を供給する供給部を構成する部材の表面に昇華性物質が析出することを防止または抑制することができる技術を提供するものである。
本発明の一実施形態によれば、 昇華性物質を溶媒に溶解してなる昇華性物質溶液を基板に供給する基板処理装置であって、基板を保持する基板保持部と、前記基板保持部に保持された基板に対して設定温度の昇華性物質溶液を供給する供給部と、前記供給部を前記設定温度よりも高く前記溶媒の沸点よりも低い温度に加熱する加熱部と、を備えた基板処理装置が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、昇華性物質を溶媒に溶解してなる昇華性物質溶液をノズルを用いて基板に供給する基板処理装置において、前記ノズルの先端部の外面に付着した昇華性物質溶液中に含まれる昇華性物質が析出することを防止する昇華性物質析出防止方法において、前記基板保持部に保持された基板に対して設定温度の昇華性物質溶液を供給する供給部を、前記供給部を前期設定温度よりも高く前記溶媒の沸点よりも低い温度に加熱することを含む昇華性物質析出防止方法が提供される。
上記本発明の実施形態によれば、供給部を加熱することにより、供給部に接している溶媒の温度が上がり、溶媒に対する昇華性物質の溶解度が上昇するため、昇華性物質の析出が生じ難くなる。
基板処理装置の一実施形態に係る処理ユニットの構成を示す概略平面図である。 図1の処理ユニットの概略縦断面図である。 図1の処理ユニットに含まれる昇華性物質溶液ノズルおよび当該ノズルに関連する処理ユニットの構成部品を抜き出して示す配管系統図である。 図3に示したノズルバスの他の構成例を示す縦断面図である。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1及び図2に示すように、基板処理装置の一実施形態である処理ユニット16は、チャンバ20と、このチャンバ20内に設けられた基板保持機構30、処理流体供給部40及び回収カップ50とを備えている。
基板保持機構30は、保持部31と、回転軸32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。駆動部33は、回転軸を介して保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、第1ノズルアーム41と、第2ノズルアーム42とを有している。
第1ノズルアーム41の先端部には、ウエハWの洗浄またはエッチングのための薬液を吐出する薬液ノズル411と、リンス液としてのDIW(純水)を吐出するリンスノズル412と、溶剤ノズル413とが設けられている。溶剤ノズル413は、DIWと相溶性を有し、後述の昇華性物質溶液の溶媒と同じ有機溶剤、ここではIPA(イソプロピルアルコール)を吐出する。
第2ノズルアーム42の先端部には、昇華性物質を有機溶剤からなる溶媒(ここではIPA)を溶解してなる昇華性物質溶液を吐出する昇華性物質溶液ノズル43が設けられている。本実施形態において、昇華性物質は、例えば、ケイフッ化アンモニウム((NH4)2SiF6)、ショウノウ、ナフタレン等である。
第1及び第2ノズルアーム41、42は、各々のアーム駆動機構414、424により、鉛直方向軸線周りに旋回可能であり(図2の矢印M1、M2)、また、鉛直方向に昇降可能である。第1ノズルアーム41を旋回させることにより、第1ノズルアーム41に設けられたノズル411,412,413を、ウエハW中心部の上方の処理位置と、液受けカップ50の外側の待機位置(ホームポジション)との間で移動させることができる。第2ノズルアーム42を旋回させることにより、第2ノズルアーム42に設けられた昇華性物質溶液ノズル43を、ウエハW中心部の上方の処理位置と、液受けカップ50の外側の待機位置(ホームポジション)との間で移動させることができる。
第1ノズルアーム41に保持されたノズル411,412,413にはそれぞれ、薬液供給部711、リンス液供給部712、溶剤供給部713から対応する処理液が供給される。各処理流体供給部は、タンク、工場用力供給源等からなる処理流体供給源と、処理流流体供給源と対応するノズルとを接続する処理流体ラインと、処理流体ラインに介設された開閉弁、流量調整弁等の流量調整機器とから構成されている。
液受けカップ50は基板保持機構30を囲み、各ノズル411,412,413,43から回転するウエハWに供給された後にウエハWから振り切られた液を捕集する。捕集された処理液は、回収カップ50の底部に設けられた排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。液受けカップ50の底部には、液受けカップ50の内部空間を吸引する排気口52が形成されている。
第2ノズルアーム42及びこれに関連する構成要素について詳細に説明する。第2ノズルアーム42内には、昇華性物質溶液ノズル43(以下、記載の簡略化のため、単に「ノズル43」とも呼ぶ)に昇華性物質溶液を供給する供給ライン44が設けられている。
供給ライン44には、昇華性物質溶液供給部45から昇華性物質溶液が供給される。図3に示すように、昇華性物質供給部45は、例えば、昇華性物質溶液を貯留するタンク451と、タンク451に接続された循環ライン452と、循環ライン452に介設されたポンプ453及び温調ヒータ454を備える。昇華性物質溶液は、ポンプ453により循環ライン452内を循環している。温調ヒータ454が、昇華性物質溶液の飽和度を所定の値に維持するために、昇華性物質溶液を所定の温度範囲に維持している。
供給ライン44はタンク451に接続されている。供給ライン44にはポンプ441、開閉弁442及び流量調整弁443が介設されている。従って、タンク451内に貯留されている昇華性物質溶液を、制御された流量でノズル43から吐出することができる。
供給ライン44を流れる昇華性物質溶液を所定の温度範囲に維持するための温調部46が設けられている。温調部46は、所定の温度に温調された温調液例えば水を供給する温調液供給器461と、温調液供給器461に接続された循環ライン462と、循環ライン462に介設されるかあるいは温調液供給器461に内蔵されたポンプ463を有する。温調液供給器461内には、例えばペルチェ素子からなる温調ヒータ464が設けられている。温調部46で用いる水として、DIW(純水)、PCW(工場冷却水)等を用いることができる。
供給ライン44を構成する配管44Aが、循環ライン462の一部を構成する温調配管465内に配置されている。供給配管44Aと温調配管465とは二重管構造を構成する。ノズル43に近い位置において、供給配管44Aと温調配管465との間に形成され、かつ、循環ライン462の一部を構成する流路466に温調水が流入する。流路466に流入した温調水は、供給配管44Aを介して供給配管44A内の昇華性物質溶液と熱交換した後、ノズル43から離れた位置において流路466から流出し、循環ライン462を通って温調液供給器461に戻される。以上により、供給ライン44内の昇華性物質溶液の温度が、予め定められた設定温度に維持される。ここで予め定められた設定温度とは、溶媒がIPAの場合は23〜80℃の間の値であり、昇華性物質の溶媒への溶解度の度合いに応じて設定される。
開閉弁442及び流量調整弁443が設けられている位置において、流路466が分断され、この分断部分が符号462’で示される接続管により接続されている。
温調配管465を保温するために、温調配管465の周囲は断熱材467により囲まれている。
温調部46の構成は上記のものに限定されず、例えば供給配管44Aの周囲に巻かれた断熱材及びテープヒータにより温調部46を構成してもよい。また、温調液供給器461の構成は図3に示したものに限定されるものではなく、昇華性物質供給部45と同様に、タンクと、タンクに接続された循環ラインと、循環ラインに介設されたヒータとを備えたものとして構成してもよい。昇華性物質供給部45の構成も図3に示したものに限定されるものではなく、温調液供給器461と同様に、ペルチェ素子等からなる温調ヒータを備えた温調昇華性物質供給器を備えたものとして構成してもよい。
図1のように、第2ノズルアーム42の先端に設けられたノズル43の待機位置には、加熱及び洗浄機能を備えたノズル待機部47が設けられている。図3のように、ノズル待機部47はノズルバス(槽)471を有し、この、ノズルバス471の内部にノズル43の少なくとも先端部431を収容することができる。ノズルバス471の底部には、ドレン孔471aが形成されている。
ノズルバス471の側壁には、ノズルバス471の内部空間に温調ガスを供給する温調ガス供給口472が設けられている。温調ガス供給口472には、開閉弁473aが介設された温調ガスライン473を介して温調ガス供給部474から予め定められた温度に加熱された温調ガス、例えば加熱された窒素ガスが供給される。また、ノズルバス471の側壁には、ノズルバス471の内部空間を排気する排気口475が設けられている。排気口475には排気ライン476が接続されている。この排気ライン476は、減圧雰囲気の工場排気系に接続されている。排気ライン476にエジェクタまたは吸引ポンプ等の吸引手段(図示せず)を介設してもよい。
さらに、ノズルバス471の側壁には、ノズル43の先端部431の外面432に向けて洗浄液を吐出する1つ以上の洗浄液吐出口477が設けられている。洗浄液吐出口477には、開閉弁478aが介設された洗浄液ライン478を介して、洗浄液供給部479から洗浄液が供給される。洗浄液としては、昇華性物質を溶解しうる有機溶剤、例えばIPAを用いることができる。固体の状態の昇華性物質を容易に溶解することができるように、かつ、ノズル43の先端部431の温度低下をもたらすことがないように、予め定められた温度に加熱された洗浄液が供給される。この目的のため、洗浄液供給部479に図示しない温調ヒータを設けることができる。
処理ユニット16は、図2に示すように、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、処理ユニット16において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。上記処理ユニット16は、複数の処理ユニットを備えた基板処理システムの一構成要素であってもよく、この場合、上記制御装置4は基板処理システムの全体の動作を制御するものであってもよい。
上記のプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
次に、処理ユニット16の作用について説明する。以下に説明する処理ユニット16の動作は、記憶部19に格納されたプロセスレシピを参照しつつ記憶部19に格納された制御プログラムを実行することにより、制御装置4の制御部18が処理ユニット16の様々な構成要素(ノズルアーム、昇華性物質供給部等)を制御することによって、自動的に実行される。
表面にパターンが形成されたウエハWが処理ユニット16内に搬入され、ウエハ基板保持機構30がウエハWを水平に保持する。
ウエハ基板保持機構30がウエハWを鉛直軸線周りに回転させる。ウエハWの回転は、ウエハWに対する一連の処理が終了するまで継続する。薬液ノズル411が回転するウエハWの中心部に薬液を供給することにより薬液処理工程が実施され、次いで、リンスノズル412が回転するウエハWの中心部にDIWを供給することによりウエハW上の薬液および反応生成物を洗い流すリンス工程が実施され、次いで、溶剤ノズル413が回転するウエハWの中心部にIPAを供給することによりウエハW上のDIWをIPAに置換する溶剤置換工程が実施される。
ウエハWが処理ユニット16に搬入されてから(先に処理されたウエハWがある場合には、この先に処理されたウエハWに対する後述の昇華性物質溶液塗布工程が終了してから)溶剤置換工程が終了するまで(あるいは溶剤置換工程の終了直前まで)の間、ノズル43は待機位置に位置し、ノズル43の先端部431はノズルバス471内にある。
溶剤置換工程の後、昇華性物質溶液塗布工程を行う。昇華性物質溶液塗布工程では、ノズル43をウエハWの中心部上方に位置させて、ノズル43から回転するウエハWの中心部に、予め定められた設定温度に温調された昇華性物質溶液を、予め定められた流量で予め定められた時間の間吐出する。処理ユニット16の通常運転中は、温調部46から供給される温調液により、供給ライン44が、常時(つまり、ノズル43からの昇華性物質溶液の吐出を行っているときも行っていないときも)、予め定められた設定温度に暖められている。
溶剤ノズル413からのIPAの吐出はノズル43からの昇華性物質溶液の吐出開始の直後に停止され、溶剤ノズル413は、薬液ノズル411及びリンスノズル412と一緒に待機位置に戻される。昇華性物質溶液塗布工程では、ウエハW表面にあるIPAが、昇華性物質溶液に置換され、ウエハWの表面の全体(パターンの凹部の内部も含む)が昇華性物質溶液により覆われる。
その後、ノズル43からの昇華性物質溶液の吐出を停止させ、ノズル43を待機位置(図1に示される位置)に戻し、ノズル43の先端部431をノズルバス471内に収容する。
ノズル43が昇華性物質溶液の吐出を停止したら、ウエハWの回転数を調整することによりウエハW表面に存在する昇華性物質溶液の膜厚を調節する。その後、引き続き、ウエハWを回転させながら、昇華性物質溶液中の溶媒(有機溶剤であるIPA)を蒸発させ、溶質である昇華性物質を析出させ、最終的には昇華性物質溶液を固化させる。
固体の昇華性物質の層が表面に形成されたウエハWは、処理ユニット16から搬出され、ベーク装置(図示せず)に搬入されそこで加熱される。これにより昇華性物質が昇華してウエハWから除去される。以上により、パターン倒壊を生じさせることなくウエハWを乾燥させることができる。
ノズル43が昇華性物質溶液を吐出しているとき、あるいは吐出を止めた後に、ノズル43の先端部431の外面432に昇華性物質溶液がしばしば付着する。外面432に付着した昇華性物質溶液を放置しておくと、昇華性物質溶液の温度低下による溶解度低下により、昇華性物質溶液中に溶解している昇華性物質が析出する。析出した昇華性物質が外面432上に蓄積してその後脱落すると(特にウエハW上に落下すると)、ウエハWの処理結果に悪影響を及ぼす可能性がある。
ノズル43の先端部431の外面432上に付着した昇華性物質溶液から溶質(昇華性物質)が析出することを防止するため、先端部431がノズルバス471内に収容されているときに開閉弁473aが開かれ、温調ガス供給口472からノズルバス471の内部空間に、温調ガスとして、加熱された窒素ガスが供給される。また、排気口475からはノズルバス471の内部空間雰囲気が排出されている。従って、ノズルバス471の内部空間は加熱された温調ガスの雰囲気で満たされることになる。
これにより、ノズル43の先端部431が冷えることが防止される。つまり、外面432上に付着している昇華性物質溶液の溶質の溶解度の低下が防止され、昇華性物質の析出が防止される。また、ノズル43の先端部431を暖めることにより、外面432上に付着している昇華性物質溶液の粘度が下がり(流動性が上がり)、ノズル43の外面432から下方に落下しやすくなる。
但し、昇華性物質溶液の溶媒(IPA)の蒸発が促進されるほどにノズルバス471の内部空間の温度を上昇させると、逆に昇華性物質溶液の飽和度が上昇して昇華性物質の析出が促進されてしまうこともある。このため、温調ガスの温度は、高くとも昇華性物質溶液の溶媒の沸点以下とする必要がある。温調ガスの温度は、昇華性物質溶液が設定温度を保てるように、低くとも昇華性物質溶液の設定温度(ノズル43から吐出されるときの温度)よりも高い温度とする必要がある。
ノズル43の先端部431を暖めることにより、昇華性物質が先端部431の外面432上に析出することは大幅に抑制することができる。しかしながら、それにも関わらず、外面432に昇華性物質が析出することもありうる。従って、予め定められた洗浄実行基準に従い、外面432の洗浄を行うことが好ましい。
洗浄実行基準について以下に例示する。外面432の洗浄は、例えば、処理ユニット16により処理されたウエハWの枚数が予め定められた数N(Nは任意の自然数であり、1であってもよい)に到達したとき毎に行ってもよい。また例えば、外面432の洗浄を、ノズル43が最後に昇華性物質用液を吐出した後に予め定められた時間が経過した時に行ってもよい。また例えば、外面432の洗浄を、外面432に昇華性物質の析出が認められたことが検出されたときに実行してもよい。昇華性物質の析出の検出は、例えば図示しない撮像装置により取得した画像を解析することにより行うことができる。また例えば、上記の複数の基準を組み合わせて適用することもできる。
洗浄は、洗浄液吐出口477から洗浄液(IPA)をノズル43の先端部431の外面432に噴射することにより行われる。外面432に噴射された洗浄液は、外面432上を下方に向かって流れた後に下方に落下し、ドレン孔471aを通ってノズルバス471の外部に排出される。洗浄液吐出口477から噴射する洗浄液の温度は、先端部431の温度低下の防止の観点から、昇華性物質溶液の設定温度(ノズル43から吐出されるときの温度)以上とすることが好ましい。つまり、洗浄液吐出口477から噴射する洗浄液は、ノズル43を加熱する役割も有している。
なお、図3に示した構成より明らかなように、ノズルバス471は、ノズル43からの昇華性物質溶液のダミーディスペンス受けとしての機能も有している。従って、ノズル43が最後に昇華性物質溶液を吐出した後に比較的長時間が経過した後に、ノズル43の内部に残留している昇華性物質溶液内で昇華性物質の析出が生じた場合には、ダミーディスペンスを行えばよい。
上記の実施形態によれば、昇華性物質溶液供給部45からノズル43に昇華性物質溶液を供給する供給ライン44が温調部46により暖められているので、供給ライン44内の昇華性物質溶液の温度低下が防止され、ノズル43に供給される昇華性物質溶液の温度低下も防止される。このため、昇華性物質溶液の温度低下に伴う昇華性物質の析出を防止することができる。なお、ノズル43から吐出される昇華性物質溶液の温度が高くなると、(1)昇華性物質がパターンの凹部内に浸透し易くなる、(2)ウエハW表面の昇華性物質溶液の液膜の平坦度が向上する、(3)ウエハWから飛散した昇華性物質溶液が回収カップ50あるいはドレン配管の内面上で固化し難くなる、といった副次的メリットもある。
また、上記の実施形態によれば、ノズル43の先端部431がノズルバス471内に収容されているときに温調ガス供給口472から供給された温調ガスによりノズル431が暖められるため、ノズル43の外面432に付着した昇華性物質溶液の温度低下による、外面432上での昇華性物質の析出を防止することができる。
さらに、上記の実施形態によれば、ノズル43の先端部431がノズルバス471内に収容されているときに洗浄液吐出口477から吐出された洗浄液により先端部431の外面432を洗浄することができるようになっているため、万一、外面432上で昇華性物質が析出したとしても、析出した昇華性物質をノズルバス471内で除去することができる。このため、析出した昇華性物質がチャンバ20内で装置構成部材またはウエハWに落下してプロセスに悪影響を及ぼすことはない。
上記の実施形態では、ノズルバス471の側壁に設けた温調ガス供給口472からノズルバス471の内部空間に供給される温調ガスにより、ノズルバス471の内部空間の雰囲気温度を上昇させたが、これには限定されない。例えば、ノズルバス471自体を暖めることにより、ノズルバス471の内部空間の雰囲気温度を上昇させてもよい。例えば、図4に示すように、ノズルバス471を構成するブロック体471aに熱媒通路471bを設け、熱媒通路471b内に加熱された熱媒、例えばホットDIWを通流させてもよい。あるいは、ノズルバス471を構成するブロック体471aに加熱素子(図示せず)、例えば抵抗加熱ヒータまたはペルチェ素子を設けてもよい。
W 基板(半導体ウエハ)
31 基板保持部
43,44,45 供給部
43 ノズル
431 ノズルの先端部
432 ノズルの先端部の外面
46;471b;472,473,474 加熱部
471 洗浄槽、加熱槽(ノズルバス)

Claims (9)

  1. 昇華性物質を溶媒に溶解してなる昇華性物質溶液を基板に供給する基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された基板に対して設定温度の昇華性物質溶液を供給する供給部と、
    前記供給部を前記設定温度よりも高く前記溶媒の沸点よりも低い温度に加熱する加熱部と、
    を備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記供給部はノズルを含み、前記加熱部は前記ノズルの先端部の外面を加熱する、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記加熱部は、前記ノズルの待機位置で前記ノズルを加熱する、請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記加熱部は、加熱されたガスまたは液体により前記ノズルを加熱する加熱槽を有する、請求項2または3記載の基板処理装置。
  5. 前記加熱槽は、前記ノズルを洗浄するために前記昇華性物質を溶解しうる洗浄液を吐出する洗浄液吐出口を有する、請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記ノズルの待機位置で、前記ノズルを、前記昇華性物質を溶解しうる洗浄液を用いて洗浄する洗浄槽をさらに備えた、請求項3記載の基板処理装置。
  7. 昇華性物質を溶媒に溶解してなる昇華性物質溶液をノズルを用いて基板に供給する基板処理装置において、前記ノズルの先端部の外面に付着した昇華性物質溶液中に含まれる昇華性物質が析出することを防止する昇華性物質析出防止方法において、
    前記基板保持部に保持された基板に対して設定温度の昇華性物質溶液を供給する供給部を、前記供給部を前期設定温度よりも高く前記溶媒の沸点よりも低い温度に加熱することを含むことを特徴とする昇華性物質析出防止方法。
  8. 前記供給部はノズルを含み、前記ノズルが前記昇華性物質溶液を前記基板に供給していないときに前記ノズルの先端部を加熱する、請求項8記載の方法。
  9. 前記ノズルの待機位置に設けられた加熱槽内で、加熱されたガスまたは液体により前記ノズルを加熱する、請求項8記載の方法。
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