JP2017034164A - インプリント用テンプレートおよびその製造方法、および半導体装置の製造方法 - Google Patents

インプリント用テンプレートおよびその製造方法、および半導体装置の製造方法 Download PDF

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    • G03F7/0002Lithographic processes using patterning methods other than those involving the exposure to radiation, e.g. by stamping

Abstract

【課題】インプリント用テンプレートの側面にレジストが付着しないようにする。【解決手段】凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、パターン形成部の側面上に形成された、パターン形成部の材料よりもレジスト材料に対する接触角の高い保護層と、を有するインプリント用テンプレートを備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、インプリント用テンプレートおよびその製造方法、および半導体装置の製造方法に関する。
微細パターンを形成する手法として、インプリント法が注目されている。インプリント法では、凹凸パターンが形成されたインプリント用テンプレートを、下地基板上に塗布したレジストに接触させる。レジストが硬化した後、テンプレートをレジストから離型することにより、下地基板上にレジストパターンが形成される。そして、レジストパターンをマスクとして下地基板を加工することで、下地基板に微細パターンが形成される。
インプリント法では、テンプレートをウエハ上で移動させながら、ウエハ上にレジストパターンを形成する処理を繰り返すことを想定している。
テンプレートは、石英ガラスを加工して形成されるのが一般的である。より具体的には、石英ガラスに凸形状のメサ部を形成し、メサ部の上面に微細な凹凸パターンを形成する。この凹凸パターンがレジストに押しつけられることになる。ところが、テンプレートのメサ部の上面をレジストに押しつけた時点では、レジストは柔軟性を持っているため、レジストがメサ部からはみ出してメサ部の側面に這い上がるおそれがある。テンプレートは、レジストが硬化した段階でウエハ上のレジストから引き離されるが、メサ部の側面に這い上がったレジストは、側面に付着したままになる。このため、テンプレートをレジストに押しつける処理を繰り返すと、メサ部の側面に付着するレジストの量が次第に増えて、やがて、このレジストは意図せぬタイミングでウエハ上に落下し、ウエハ上に大きな欠陥を引き起こしてしまう。
特開2014−177072号公報
本発明の実施形態は、インプリント用テンプレートの側面にレジストが付着しないようにしたインプリント用テンプレートおよびその製造方法、および半導体装置の製造方法を提供するものである。
本実施形態では、凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、前記パターン形成部の側面上に形成された、前記パターン形成部の材料よりもレジスト材料に対する接触角の高い保護層と、を有するインプリント用テンプレートが提供される。
第1の実施形態によるインプリント用テンプレートの断面図。 図1のテンプレートの製造方法を説明する図。 第2の実施形態によるインプリント用テンプレートの製造方法を説明する工程断面図。 図3Aに続く工程断面図。 図3Bに続く工程断面図。 第3の実施形態によるインプリント用テンプレートの製造方法を説明する工程断面図。 図4Aに続く工程断面図。 図4Bに続く工程断面図。 図4Cに続く工程断面図。 図4Dに続く工程断面図。 図4Eに続く工程断面図。 図4Fに続く工程断面図。 第4の実施形態によるインプリント用テンプレートの製造方法を説明する工程断面図。 図5Aに続く工程断面図。 図5Bに続く工程断面図。 図5Cに続く工程断面図。 図5Dに続く工程断面図。 図5Eに続く工程断面図。 第3および第4の実施形態によるインプリント用テンプレートの製造を実現する半導体製造装置20の概略構成を示すブロック図。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。以下では、インプリント工程で用いられるインプリント用テンプレートおよびその製造方法、および半導体装置の製造方法について説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態によるインプリント用テンプレート1の断面図、図2は図1のテンプレート1の製造方法を説明する図である。本実施形態は、テンプレート1をウエハ2上のレジスト3に押しつけたときに、レジスト3がテンプレート1の側面に這い上がらないように、テンプレート1の側面に保護層4を形成する処理を行う。保護層4は、保護層4が形成されるテンプレートの表面材料、例えば石英よりもレジスト3との接触角が高い膜(撥レジスト層)といえる。
図1に示すように、本実施形態によるインプリント用テンプレート1は、メサ部(凸状のパターン形成部)1aを有し、メサ部1aの上面には微細な凹凸パターン1bが形成されている。この凹凸パターン1bをウエハ2上のレジスト3に押しつけることで、レジスト3に凹凸パターン1bが転写されて、レジストパターン3aが形成される。テンプレート1の凹凸パターン1bをレジスト3に押しつけたときに、レジスト3がはみ出して、テンプレート1の側面に這い上がって付着することを防止するために、テンプレート1の側面には、炭素とフッ素からなる撥レジスト層4を形成している。この撥レジスト層4は、メサ部1aの側面だけでなく、メサ部1aを支持するベース部1cの側面にも形成されている。なお、撥レジスト層を、メサ部1a側面に形成するだけでも効果が得られるが、ベース部に形成してもよい。より詳細には、ベース部1cは、メサ部1aの側面に接続されてメサ部1aの側面1dから交差する方向に延びる第1面1eと、この第1面1eに接続されて第1面1eから交差する方向に延びる第2面1fとを有するが、第1面1eと第2面1fの双方ともに撥レジスト層4が形成されている。このように、撥レジスト層4は、テンプレート1の側面全体に形成されている。
テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する際に、凹凸パターン1bの表面に撥レジスト層が形成されないようにする必要がある。凹凸パターン1bに撥レジスト層が形成されると、凹凸パターン1bがレジスト3をはじいてしまい、レジストパターン3aの形状が変形するおそれがあるためである。
そこで、本実施形態では、図2に示すように、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する際には、凹凸パターン1bが形成された面(凹凸パターン面)を遮蔽板5で保護する。遮蔽板5は、凹凸パターン1bに対して離隔して対向配置されている。凹凸パターン1bと遮蔽板5との距離は、例えば30μm程度に設定される。この距離が離れすぎると、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する際に用いる、後述するガスや溶剤がテンプレート1の凹凸パターン1bにも入り込み、凹凸パターン1bがレジストをはじくような表面処理(撥レジスト化)が施されるおそれがある。逆に、凹凸パターン1bと遮蔽板5との距離を縮めすぎると、場合によっては、凹凸パターン1bに遮蔽板5が接触して、凹凸パターン1bが破壊されてしまうおそれがある。
遮蔽板5の材質は特に問わないが、例えば、石英板が用いられる。また、テンプレート1の母材の材質も特に問わないが、例えば石英ガラスが用いられる。
テンプレート1と遮蔽板5は、チャンバ内に収納されて、所定の真空度および所定の温度下で、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス(例えば、CF、C、CHFなど)6を供給して、プラズマ励起または熱励起させる。これにより、テンプレート1の側面に均一な膜厚の撥レジスト層4が形成される。この撥レジスト層4は、炭素およびフッ素を含有するフロロカーボン層である。
あるいは、チャンバ内に、炭素およびフッ素を含有するCF系溶剤を導入して、ベーパ化することで、テンプレート1の側面にフロロカーボン層からなる撥レジスト層4を形成してもよい。
上記の手法により形成されたテンプレート1を用いて、インプリント工程を繰り返し行うと、やがてはテンプレート1の側面から撥レジスト層4が剥離しまうおそれがある。ただし、撥レジスト層4が剥離したとしても、上述した手法により、再び撥レジスト層4をテンプレート1の側面に形成できるため、結果として、テンプレート1の耐久性を向上させることができる。
このように、第1の実施形態では、テンプレート1の凹凸パターン1bに近接して遮蔽板5を配置した状態で、CF系ガス6やCF系溶剤を用いて、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成するため、テンプレート1をレジスト3に押しつけても、テンプレート1の側面にレジスト3が付着しにくくなる。本テンプレートを用いたインプリント法により半導体基板上にパターンを形成して半導体装置を製造することにより、半導体製造における欠陥発生頻度を低減することが可能である。なお、撥レジスト層4として、本実施形態ではフロロカーボン層を適用したが、これに限らずテンプレートのメサ部側面の材料、例えば石英よりもレジストとの接触角が高い膜であればよい。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態は、テンプレート1の凹凸パターン1bと遮蔽板5との間に隙間があるため、この隙間を通ってCF系ガス6やCF系溶剤が凹凸パターン1bの周囲に入り込み、凹凸パターン1bの少なくとも一部が撥レジスト化してしまうおそれがある。そこで、以下に説明する第2の実施形態は、凹凸パターン1bを破壊させずに、凹凸パターン1bとマスク材とを密着させるものである。
図3A〜図3Cは第2の実施形態によるインプリント用テンプレート1の製造方法を説明する工程断面図である。まず、図3Aに示すように、テンプレート1の凹凸パターン1bの上面に、所定の緩衝部材7を接触させ、その上にマスク材8を配置する。すなわち、緩衝部材7の第1主面を凹凸パターン1bの上面に接触させ、緩衝部材7の第1主面の反対側の第2主面をマスク材8に接触させる。マスク材8は、例えば石英板である。
ここで、緩衝部材7とは、水、アルコール、シンナーなどの液体やゲル状部材である。緩衝部材7は、例えば、周囲の圧力を下げるにつれて徐々に消失する部材や、特定のガスを供給すると、そのガス供給量に応じて消失する部材などである。また、時間の経過とともに、徐々に消失する揮発性の部材でもよいし、温度の上昇度合に応じて徐々に蒸発する部材でもよい。
このように、緩衝部材7の具体的な材料は特に問わないが、温度調整、圧力調整、時間の経過などにより、緩衝部材7は徐々に消失していく。よって、凹凸パターン1bとマスク材8との距離は、緩衝部材7の消失度合が増えるに応じて、徐々に接近し、最終的に、すべての緩衝部材7がなくなった段階で、図3Bに示すように、凹凸パターン1bにマスク材8が密着する。
緩衝部材7は徐々に消失するため、凹凸パターン1bがマスク材8に密着する際に衝撃は生じない。よって、マスク材8が凹凸パターン1bに密着しても、凹凸パターン1bが壊れることはない。
凹凸パターン1bにマスク材8が密着すると、次に、第1の実施形態と同様に、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6やCF系溶剤を用いて、テンプレート1の側面に撥レジスト層4が形成される。
第2の実施形態の場合、CF系ガス6やCF系溶剤をテンプレート1の周辺に供給する際、凹凸パターン1bは完全にマスク材8で保護されているため、CF系ガス6やCF溶剤が凹凸パターン1bに触れるおそれがなくなり、凹凸パターン1bの撥水化は確実に防止できる。よって、第2の実施形態は、凹凸パターン1bの撥レジスト化を有効に防止しつつ、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成できる。
このように、第2の実施形態では、凹凸パターン1bとマスク材8との間に緩衝部材7を配置し、温度や圧力調整などにより、緩衝部材7を徐々に消失させて、凹凸パターン1bとマスク材8との距離を徐々に狭めて、最終的に両者を接触させる。これにより、凹凸パターン1bを破壊させずに、凹凸パターン1bにマスク材8を密着させることができる。よって、その後に、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する処理を行う際に、凹凸パターン1bが撥レジスト化されるおそれがなくなる。
(第3の実施形態)
以下に説明する第3の実施形態は、第2の実施形態とは別の手法により、凹凸パターン1bを保護してテンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成するものである。
図4A〜図4Gは第3の実施形態によるインプリント用テンプレート1の製造方法を説明する工程断面図である。まず、図4Aに示すように、所定の表面自由エネルギを持つ第1部材11が付着された第1基板12を用意する。第1部材11は、例えば表面自由エネルギが30〜45mN/mのレジストである。第1基板12は、例えば、シリコン基板13上にテフロン(登録商標)膜14を積層したものである。テフロン膜14の表面自由エネルギはレジストより低くする必要があり、例えば25mN/m以下である。
次に、図4Bに示すように、テンプレート1を第1基板12に押しつける。これにより、テンプレート1の凹凸パターン1bが第1部材11に接触し、凹凸パターン1bの凹部内に第1部材11が入り込み、凹部内の隙間はほとんどなくなる。テフロン膜14の表面自由エネルギは25mN/m以下と小さいため、テンプレート1を第1基板12から引き離すと、図4Cに示すように、第1部材11は第1基板12から剥離されて、テンプレート1の凹凸パターン1bに付着したままになる。これにより、凹凸パターン1bは、第1部材11により、保護された状態になる。
次に、図4Dに示すように、凹凸パターン1bに第1部材11が付着したままの状態で、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する。ここでは、第1および第2の実施形態と同様に、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起または熱励起させて、撥レジスト層4を形成する。あるいは、炭素およびフッ素を含有するCF系溶剤をベーパ化して、撥レジスト層4を形成してもよい。凹凸パターン1bは第1部材11で保護されているため、凹凸パターン1bが撥レジスト化されるおそれはない。
次に、図4Eに示すように、第2部材15が付着され、かつ第2部材15よりも大きい表面自由エネルギを持つ第2基板16を用意する。例えば、第1部材11と第2部材15は同等の表面自由エネルギ30〜45mN/mを有するレジストである。第2基板16は、例えば、シリコン基板17上に表面自由エネルギが55mN/m以上を有するSOG(Spin On Glass)膜18を積層したものである。このように、SOG膜18の表面自由エネルギは、その上に付着される第2部材15の表面自由エネルギよりも大きくする必要がある。
次に、図4Fに示すように、テンプレート1を第2基板16に押しつける。これにより、テンプレート1の凹凸パターン1bが第2部材15に接触し、第2部材15が凹凸パターン1bに付着している第1部材11に接触する。この状態で、テンプレート1の凹凸パターン1bの形成面とは反対側の面に対してUV(Ultra Violet)光を照射すると、凹凸パターン1bに付着している第1部材11の表面に離型層が形成される。また、UV光の照射により、第1部材11が収縮する。これにより、図4Gに示すように、テンプレート1から第1部材11が剥離され、第1部材11は第2部材15に一体に接合した状態で、第2基板16上にレジストパターン3aが形成される。
図4Gで第1部材11が剥離された後のテンプレート1は、その側面に撥レジスト層4が形成されており、再利用することができる。通常、インプリント工程では、ウエハ2上でテンプレート1の位置をずらしながら、テンプレート1の凹凸パターン1bをウエハ2上のレジスト3に転写する処理を繰り返す。初回の転写処理の際にテンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成した場合は、その撥レジスト層4が剥離されない限り、同じテンプレート1を用いて、転写処理を繰り返すことができる。すでに側面に撥レジスト層4が形成されたテンプレート1を用いて転写処理を行う場合は、少なくとも図4Dの工程を省略すればよい。あるいは、図4A〜図4Dの工程を省略し、図4E〜図4Gの工程のみを行っておよい。
このように、第3の実施形態では、第1基板12の上に形成された第1基板12の表面自由エネルギよりも大きい表面エネルギを有する第1部材11をテンプレート1の凹凸パターン1bに付着させた状態で、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する処理を行う。次に、第2基板16の上に付着された第2基板16の表面自由エネルギよりも小さく、かつ第1部材11とほぼ同等の表面エネルギを有する第2部材15にテンプレート1の凹凸パターン1bを押しつけて、凹凸パターン1bに付着された第1部材11を凹凸パターン1bから引き離して、第1部材11を第2部材15に一体的に接合させてレジストパターン3aを形成する。これにより、凹凸パターン1bを撥レジスト化させることなく、テンプレート1の側面の撥レジスト処理が可能となり、テンプレート1の側面にレジスト3が這い上がる不具合を防止できる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、UV光を照射しなくても、凹凸パターン1bに付着している第1部材11を凹凸パターン1bから容易に分離できるようにしたものである。
図5A〜図5Fは第4の実施形態によるインプリント用テンプレート1の製造工程を示す工程断面図である。第4の実施形態の工程順序は、基本的には第3の実施形態と同じであるため、以下では、相違点を中心に説明する。
第3の実施形態では、テンプレート1を第1基板12に押しつけたときに、凹凸パターン1bの凹部内にほとんど隙間ができないように、凹部内に第1部材11が入り込んでいたが、第4の実施形態では、図5Bに示すように、凹部内の一部のみに第1部材11が入り込んでおり、凹部内には第1部材11が存在しない隙間が生じている。このようにする理由は、凹凸パターン1bから第1部材11を剥離しやすくするためである。すなわち、図5Eに示すように、テンプレート1を第2基板16に押しつけたときに、凹凸パターン1b内の各凹部には隙間があるため、第1部材11は比較的容易に凹凸パターン1bから剥離されて、第2部材15に一体的に接合される。よって、第4の実施形態の場合、凹凸パターン1bから第1部材11を剥離するために、UV光を照射する必要がなくなる。テンプレート1にUV光を照射すると、場合によっては、テンプレート1の側面に付着している撥レジスト層4の剥離を早めるおそれがある。本実施形態のように、UV光の照射なしで凹凸パターン1bから第1部材11を剥離すれば、テンプレート1の側面に形成されている撥レジスト層4の耐久性を向上できる。
なお、テンプレート1の凹凸パターン1bの凹部内の一部のみに第1部材11を収納し、凹部内に隙間を形成するには、複数の手法が考えられる。例えば、テンプレート1を第1基板12に押しつける押圧力を調整することで、凹凸パターン1bの凹部内に入り込む第1部材11の量を調整できる。あるいは、第1部材11や第1基板12の表面自由エネルギを調整してもよい。あるいは、材料の選択により第1部材11の硬度を調整してもよい。
このように、第4の実施形態では、テンプレート1を第1基板12に押しつける際に、テンプレート1の凹凸パターン1b内の凹部に隙間ができるように、凹凸パターン1bに第1部材11を付着させる。これにより、テンプレート1を第2基板16に押しつけたときに、凹凸パターン1bから第1部材11を分離しやすくなり、UV光の照射も不要となることから、テンプレート1の側面に形成された撥レジスト層4の耐久性を向上できる。
(第5の実施形態)
第5の実施形態は、上述した第3および第4の実施形態によるインプリント用テンプレート1を製造し、製造したテンプレートを用いて半導体装置を製造するための半導体製造装置の構成に特徴があるものである。
図6は第3および第4の実施形態によるインプリント用テンプレート1の製造を含む半導体製造装置20の概略構成を示すブロック図である。図6では、テンプレート1の製造に関連する構成部分のみを図示しており、それ以外の構成部分は省略している。
図6の半導体製造装置20は、インプリント室21と、第1収納部22と、第2収納部23と、プラズマ処理部24とを備えている。インプリント室21は、インプリント工程を実施する場所であり、インプリント室21には、インプリント用テンプレート1と、転写対象のウエハ2とが導入されている。
第1収納部22は、第1部材11が付着された第1基板12を複数収納し、収納している第1基板12を順にインプリント室21に搬送する。また、第1収納部22は、インプリント室21で第1部材11を除去した第1基板12を回収し、回収した第1基板12に再度第1部材11を付着させて、収納する。
第2収納部23は、第2部材15が付着された第2基板16を複数収納し、収納している第2基板16を順にインプリント室21に搬送する。また、第2収納部23は、インプリント室21で第2部材15に第1部材11を接合してレジストパターン3aを形成した第2基板16を回収する。
インプリント室21は、第3および第4の実施形態で説明したように、テンプレート1の凹凸パターン1bに第1部材11を付着させると、第1部材11を付着させたままのテンプレート1をプラズマ処理部24まで搬送する。プラズマ処理部24は、CF系ガス6をプラズマ励起させて、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する。その後、プラズマ処理部24は、撥レジスト層4が側面に形成されたテンプレート1をインプリント室21に搬送する。なお、CF系溶剤をベーパ化して、テンプレート1の側面に撥レジスト層4を形成する場合は、プラズマ処理部24の代わりに、ベーパ処理部(不図示)を設ければよい。
このように、第5の実施形態では、第1部材11が付着された第1基板12を第1収納部22に複数個収納し、同様に、第2部材15が付着された第2基板16を第2収納部23に複数個収納しておく。これにより、流れ作業的に、複数のウエハ2に対してインプリント工程を行うことができ、スループットの向上が図れる。
(第1実施例)
インプリント用テンプレート1として、凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、石英板からなるマスク材8とを用意した。マスク材8を構成する石英板の一主面はテフロン膜でコーティングされ、このテフロン膜を凹凸パターン面に対向配置させた。石英ガラスの凹凸パターン面を水で濡らし、その上にマスク材8を配置した。この場合、水が緩衝部材7となる。そして、マスク材8のテフロン膜とは反対側の面から凹凸パターン面方向に弱い押圧力で押圧した。これにより、水が凹凸パターン面とマスク材8との隙間から周囲に徐々に流出し、それに伴って、凹凸パターン面とマスク材8との隙間が徐々に縮まり、最終的に、凹凸パターン面にマスク材8が接触した。接触時には、衝撃は起きなかった。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。フッ素表面処理では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起させて、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を石英ガラスの表面に形成した。
その後、再び凹凸パターン面とマスク材8との間に再び水を導入して、凹凸パターン面とマスク材8との距離を徐々に広げて、凹凸パターン面からマスク材8を取り外した。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物や傷(スクラッチ)は発生していなかった。
(第2実施例)
インプリント用テンプレート1として、凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、石英板からなるマスク材8とを用意した。凹凸パターン面に対向配置されるマスク材8は石英板であり、石英板の一主面はテフロン膜でコーティングされ、このテフロン膜を凹凸パターン面に対向配置させた。石英ガラスの凹凸パターン面とマスク材8のテフロン膜とを離隔して対向配置し、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間に窒素を導入した。この場合、窒素が緩衝部材7となる。そして、マスク材8のテフロン膜とは反対側の面から凹凸パターン面方向に弱い押圧力で押圧した。これにより、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間から窒素が徐々に排出され、それに伴って、凹凸パターン面とマスク材8との隙間が徐々に縮まり、最終的に、凹凸パターン面にマスク材8が接触した。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。フッ素表面処理では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起させて、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を石英ガラスの表面に形成した。
その後、再び凹凸パターン面とマスク材8との間に再び窒素を導入して、凹凸パターン面とマスク材8との距離を徐々に広げて、凹凸パターン面からマスク材8を取り外した。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物や傷(スクラッチ)は発生していなかった。
(第3実施例)
インプリント用テンプレート1として、凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、石英板からなるマスク材8とを用意した。凹凸パターン面に対向配置されるマスク材8は石英板であり、石英板の一主面はテフロン膜でコーティングされ、このテフロン膜を凹凸パターン面に対向配置させた。石英ガラスの凹凸パターン面を水で濡らし、その上にマスク材8を配置した。そして、マスク材8のテフロン膜とは反対側の面から凹凸パターン面方向に弱い押圧力で押圧した。これにより、水が凹凸パターン面とマスク材8との隙間から周囲に徐々に流出し、それに伴って、凹凸パターン面とマスク材8との隙間が徐々に縮まり、最終的に、凹凸パターン面にマスク材8が接触した。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。フッ素表面処理では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起させて、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を石英ガラスの表面に形成した。
その後、再び凹凸パターン面とマスク材8との間に窒素を導入して、凹凸パターン面とマスク材8との距離を徐々に広げて、凹凸パターン面からマスク材8を取り外した。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物や傷(スクラッチ)は発生していなかった。
(第4実施例)
インプリント用テンプレート1として、凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、石英板からなるマスク材8とを用意した。凹凸パターン面に対向配置されるマスク材8は石英板であり、石英板の一主面はテフロン膜でコーティングされ、このテフロン膜を凹凸パターン面に対向配置させた。石英ガラスの凹凸パターン面とマスク材8のテフロン膜とを離隔して対向配置し、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間に窒素を導入した。そして、マスク材8のテフロン膜とは反対側の面から凹凸パターン面方向に弱い押圧力で押圧した。これにより、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間から窒素が徐々に排出され、それに伴って、凹凸パターン面とマスク材8との隙間が徐々に縮まり、最終的に、凹凸パターン面にマスク材8が接触した。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。フッ素表面処理では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起させて、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を石英ガラスの表面に形成した。
その後、再び凹凸パターン面とマスク材8との間に窒素を導入して、凹凸パターン面とマスク材8との距離を徐々に広げて、凹凸パターン面からマスク材8を取り外した。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物や傷(スクラッチ)は発生していなかった。
(第5実施例)
インプリント用テンプレート1として、凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、石英板からなるマスク材8とを用意した。凹凸パターン面に対向配置されるマスク材8は石英板であり、石英板の一主面はテフロン膜でコーティングされ、このテフロン膜を凹凸パターン面に対向配置させた。石英ガラスの凹凸パターン面とマスク材8のテフロン膜とを離隔して対向配置し、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間にアルコールを導入した。この場合、アルコールが緩衝部材7となる。そして、マスク材8のテフロン膜とは反対側の面から凹凸パターン面方向に弱い押圧力で押圧した。これにより、凹凸パターン面とテフロン膜との隙間からアルコールが徐々に排出され、それに伴って、凹凸パターン面とマスク材8との隙間が徐々に縮まり、最終的に、凹凸パターン面にマスク材8が接触した。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。フッ素表面処理では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガス6をプラズマ励起させて、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を石英ガラスの表面に形成した。
その後、再び凹凸パターン面とマスク材8との間に再びアルコールを導入して、凹凸パターン面とマスク材8との距離を徐々に広げて、凹凸パターン面からマスク材8を取り外した。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物や傷(スクラッチ)は発生していなかった。
(第1比較例)
凹凸パターン面を有する15cm角の石英ガラスと、テフロン製のマスク材8とを用意し、凹凸パターン面にマスク材8を直接接触させた。その後、凹凸パターン面を除く石英ガラスの表面に対してフッ素表面処理を行った。石英ガラスの凹凸パターン面を欠陥検査器で検査したところ、0.2μm以上の異物が500個、傷は48箇所検出された。
(第6実施例)
表面自由エネルギが16mN/mのテフロン基板を第1基板12として、表面自由エネルギが60mN/mの石英板を第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、テンプレート1の側面の表面処理を行った。より具体的には、CF系溶媒をベーパ化して、テンプレート1の側面に炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層4を形成した。第2基板16上のレジスト3(第2部材15)の塗布は、スピンコートにより行った。レジスト3が転写された凹凸パターン1bを第2基板16に押しつけると、凹凸パターン1bに接触していたレジスト3が第2基板16上のレジスト3に一体的に接合して、凹凸パターン1bからレジスト3が分離された。また、第2基板16上のレジスト3塗布を、レジスト3のドロップショットでも行ったが、同様に、凹凸パターン1bに接触していたレジスト3が第2基板16上のレジスト3に一体的に接合し、凹凸パターン1bからレジスト3が分離された。また、テンプレート1の凹凸パターン1bにレジスト3が残存する不具合も生じなかった。
(第7実施例)
表面自由エネルギが25mN/mのカーボン基板を第1基板12として、表面自由エネルギが60mN/mの石英板を第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行った。第2基板16へのレジスト3(第2部材15)の塗布は、第6実施例と同様の手法で行った。これにより、第6実施例と同様に良好な転写処理が行えた。
(第8実施例)
表面自由エネルギが16mN/mのテフロン基板を第1基板12として、表面自由エネルギが60mN/mのシリコンウエハ2を第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行った。第2基板16へのレジスト3(第2部材15)の塗布は、第6実施例と同様の手法で行った。これにより、第6実施例と同様に良好な転写処理が行えた。
(第9実施例)
表面自由エネルギが25mN/mのカーボン基板を第1基板12として、表面自由エネルギが65mN/mのシリコンウエハ2を第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行った。第2基板16へのレジスト3(第2部材15)の塗布は、第6実施例と同様の手法で行った。これにより、第6実施例と同様に良好な転写処理が行えた。
(第10実施例)
CF系溶媒のベーパ化により形成された表面自由エネルギが25mN/mの膜でコーティングされたシリコンウエハ2を第1基板12として、表面自由エネルギが65mN/mの酸化膜を有するシリコンウエハ2を第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行った。第2基板16へのレジスト3(第2部材15)の塗布は、第6実施例と同様の手法で行った。これにより、第6実施例と同様に良好な転写処理が行えた。
(第2比較例)
表面自由エネルギが16mN/mのテフロン基板を第1基板12および第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写した状態で、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行った。第2基板16へのレジスト3(第2部材15)の塗布は、第6実施例と同様の手法で行った。テンプレート1の凹凸パターン面に転写されたレジスト3の一部は、第2基板16上のレジスト3には接合せず、凹凸パターン面にレジスト3が残存した。
(第3比較例)
表面自由エネルギが60mN/mのテフロン基板を第1基板12および第2基板16として用意した。石英ガラスからなるテンプレート1の凹凸パターン面に第1基板12上のレジスト3(第1部材11)を転写させようとしたが、レジスト3の一部は凹凸パターン面に付着されず、凹凸パターン面の一部はレジスト3で覆われなかった。このため、第6実施例と同様の手法でテンプレート1の側面の表面処理を行ったところ、凹凸パターン1bの一部にCF系溶剤が混入し、凹凸パターン1bの一部が撥レジスト化した。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 インプリント用テンプレート、1a メサ部、2 ウエハ、3 レジスト、4 撥レジスト層(保護層)、5 遮蔽板、6 CF系ガス、7 緩衝部材、8 マスク材、11 第1部材、12 第1基板、13 シリコン基板、14 テフロン膜、15 第2部材、16 第2基板、17 シリコン基板、18 SOG膜、20 半導体製造装置、21 インプリント室、22 第1収納部、23 第2収納部、24 プラズマ処理部

Claims (12)

  1. 凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、
    前記パターン形成部の側面上に形成された、前記パターン形成部の材料よりもレジスト材料に対する接触角の高い保護層と、
    を有するインプリント用テンプレート。
  2. 前記パターン形成部の材料は石英であることを特徴とする請求項1記載のインプリント用テンプレート。
  3. 凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、
    石英を含む前記パターン形成部の側面上に形成された、炭素およびフッ素を含有する保護層と、
    を有するインプリント用テンプレート。
  4. ベース部をさらに備え、
    前記パターン形成部は凸形状であり、前記ベース部上に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載のインプリント用テンプレート。
  5. インプリント用テンプレートの凹凸パターン面に対してマスク材を対向配置した状態で、前記テンプレートの側面に、前記テンプレートの材料よりもレジスト材料に対する接触角の高い保護層を形成する工程を備えるインプリント用テンプレートの製造方法。
  6. インプリント用テンプレートの凹凸パターン面に対してマスク材を対向配置した状態で、石英を含む前記テンプレートの側面に炭素およびフッ素を含有する保護層を形成する工程を備えるインプリント用テンプレートの製造方法。
  7. 前記テンプレートの前記凹凸パターン面に所定の緩衝部材の第1主面を接触させる工程と、
    前記緩衝部材の前記第1主面の反対側の第2主面に前記マスク材を接触させる工程と、
    前記緩衝部材を漸次に除去して、前記凹凸パターン面と前記マスク材との離間距離を漸次に狭める工程と、を備え、
    前記保護層を形成する工程は、前記凹凸パターン面に前記マスク材が接触した状態で行われる請求項5又は6に記載のインプリント用テンプレートの製造方法。
  8. インプリント用テンプレートの凹凸パターン面に、第1基板の上に付着された前記第1基板の表面自由エネルギよりも小さい表面自由エネルギを有する第1部材を対向配置させて、前記凹凸パターン面を前記第1部材に接触および押圧させて、前記第1基板から前記第1部材を剥離して前記凹凸パターン面に転写する工程と、
    前記凹凸パターン面に前記第1部材が転写された状態で、前記テンプレートの側面に、炭素およびフッ素を含有する撥レジスト層を形成する工程と、
    前記第1部材が転写された前記凹凸パターン面に、第2基板の上に付着された前記第2基板の表面自由エネルギよりも大きい表面自由エネルギを有する第2部材を対向配置させて、前記凹凸パターン面を前記第2部材に接触および押圧させて、前記第1部材を前記凹凸パターン面から剥離して前記第2部材の上面に転写する工程と、を備えるインプリント用テンプレートの製造方法。
  9. 前記保護層を形成する工程では、炭素およびフッ素を含有するCF系ガスのプラズマ励起または熱励起、あるいは炭素およびフッ素を含有するCF系溶剤のベーパ化により、前記保護層を形成する請求項5乃至8のいずれか1項に記載のインプリント用テンプレートの製造方法。
  10. 凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、前記パターン形成部の側面上に形成された、前記パターン形成部の材料よりもレジスト材料に対する接触角の高い保護層と、を有するインプリント用テンプレートを用いて、半導体基板上に凹凸パターンを転写する半導体装置の製造方法。
  11. 前記パターン形成部の材料は石英であることを特徴とする請求項10記載の半導体装置の製造方法。
  12. 凹凸パターンが主面に形成されたパターン形成部と、石英を含む前記パターン形成部の側面上に形成された、炭素およびフッ素を含有する保護層と、を有するインプリント用テンプレートを用いて、半導体基板上に凹凸パターンを転写する半導体装置の製造方法。
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