JP2017031789A - 天端レベル管理具 - Google Patents

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Abstract

【課題】横筋および縦筋を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられる天端レベル管理具において、縦筋の径が異なる場合であっても横筋の延在方向周りに動いてしまうことを防止可能な天端レベル管理具の提供する。【解決手段】横筋R1および縦筋R2を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられ、天端レベルの目印となるレベル設定用棒材3の上下位置を調整して保持可能な保持部10を有する天端レベル管理具1であって、下方が開口され、横筋に上方から嵌合されて取り付けられる横筋取付部11と、横筋取付部11よりも上方位置および下方位置に、横筋R1の延在方向に遠ざかるに連れて横筋R1から離れる方向に傾斜した第1面であり、縦筋R2に当接して縦筋R2を横筋R1側へ押さえる第1面を有する縦筋押え部12とを備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物のコンクリート基礎の天端レベルの設定に用いられる天端レベル管理具に関する。
従来、コンクリート基礎の現場打ち工法においては、まず、型枠内に異形棒鋼を用いて配筋し、コンクリートを打設した後、さらにその天端面にレベラーを流し込んで、基礎コンクリート全体の天端を均一な面にすることが行われている。このレベラーを流し込むときの上面の目印として、例えば特許文献1に記載の天端レベル管理具が用いられる。
また、横筋に取り付けて使用する天端出し補助具として、例えば特許文献2に記載のものが知られている。図32は特許文献2に記載の従来の天端出し補助具を鉄筋に取り付けた状態の斜視図、図33(a)は特許文献2に記載の従来の別の天端出し補助具を鉄筋に取り付けた状態の斜視図、同図(b)は同平面図である。
図32に示す天端出し補助具110aは、上下方向に配置されることになる本体部111と、水平方向となるように本体部111の一側面に一体化された横筋取付部113と、本体部111の下部であって横筋取付部113の延在方向とは反対側に突出する縦筋取付部114と、本体部111の目印体取付穴111aに位置調整可能に取り付けた目印体112とにより構成されている。縦筋取付部114は、縦筋122の外側を挟み込めるような二又形状にしたものである。
この天端出し補助具110aは、本体部111の一側面を横筋121に当接させ、押し下げることにより、横筋取付部113にて横筋121に取り付け、かつこの横筋121に組み付けられた縦筋122の一部に縦筋取付部114を係合させれば、当該天端出し補助具110aは、その縦筋取付部114によって横筋121に対する回動を阻止されることになるとされている。
また、図33に示す天端出し補助具110bは、上述の天端出し補助具110aの縦筋取付部114に代えて、本体部111に一体化した交差鉄筋当接部115を有している。交差鉄筋当接部115は、横筋取付部113の延在方向とは反対側に向けて伸びたものである。交差鉄筋当接部115は、上下一対の押え片115aの間に一つの逃げ片115bを形成することによって3分割されたものであり、逃げ片115bは本体部111に対して撓みやすいものとなっている。
この天端出し補助具110bでは、中央の逃げ片115bのみが節121aや結束線123に当接し、各押え片115aは節121aや結束線123を避けるようにすれば、逃げ片115bは節121aや結束線123の存在によって外側に撓み、各押え片115aは縦筋122に自然な状態で当接したものとなるとされている。
特許第3649724号公報 特許第5124053号公報
ところで、コンクリート基礎の配筋に用いられる異形棒鋼にはいくつかの種類が存在し、現場によって横筋121および縦筋122に使用する異形棒鋼の径も様々である。すなわち、横筋121の径が同じであってもこれに交差する縦筋122の径がすべて同じであるとは限らない。そのため、上記従来の天端出し補助具110a,110bでは、横筋121の径と縦筋122の径との組み合わせの数に合わせて、横筋取付部113と縦筋取付部114または交差鉄筋当接部115とがそれぞれ横筋121および縦筋122の径に対応したサイズのものを用意する必要がある。仮に、縦筋取付部114または交差鉄筋当接部115のサイズが縦筋122の径よりも大きい場合、本体部111が横筋取付部113が取り付けられている横筋121の延在方向周りに動いてしまうため、天端レベルを正確に管理することができなくなる。
そこで、本発明では、横筋および縦筋を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられる天端レベル管理具において、縦筋の径が異なる場合であっても横筋の延在方向周りに動いてしまうことを防止可能な天端レベル管理具を提供することを目的とする。
本発明の天端レベル管理具は、横筋および縦筋を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられ、天端レベルの目印となるレベル設定用棒材の上下位置を調整して保持可能な保持部を有する天端レベル管理具であって、下方が開口され、横筋に上方から嵌合されて取り付けられる横筋取付部と、横筋取付部よりも上方位置および下方位置に、横筋の延在方向に遠ざかるに連れて横筋から離れる第1面であり、縦筋に当接して縦筋を横筋側へ押さえる第1面を有する縦筋押え部とを備えたものである。
本発明の天端レベル管理具によれば、横筋取付部を配筋の交差部の横筋に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋へ向かって横筋の延在方向へ移動させると、縦筋の径に関わらず、縦筋押え部の第1面が縦筋へ当接し、縦筋を横筋側へ押さえる。これにより、天端レベル管理具は、横筋取付部の上方位置および下方位置において縦筋に当接する縦筋押え部により、横筋の延在方向周りに動くことが防止される。
ここで、縦筋押え部は、第1面に接続され、横筋の延在方向に遠ざかるに連れて横筋に近付き、縦筋に当接する第2面を有するものであることが望ましい。これにより、縦筋押え部の第1面および第2面に縦筋が当接した状態では、天端レベル管理具は縦筋の延在方向への移動が防止される。
また、本発明の天端レベル管理具は、縦筋押え部よりもさらに下方位置に、縦筋の横筋側に当接する縦筋当接部を備えたものであることが望ましい。これにより、横筋取付部を配筋の交差部の横筋に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋へ向かって横筋の延在方向へ移動させると、縦筋押え部の第1面が縦筋へ当接し、縦筋を横筋側へ押さえるとともに、縦筋の横筋側が縦筋当接部に当接して支持されるので、縦筋が縦筋押え部と縦筋当接部に挟持された状態となり、天端レベル管理具は横筋の延在方向周りに動くことがより防止される。
また、縦筋押え部は、横筋取付部に対して横筋の延在方向の両側に設けられたものであることが望ましい。これにより、横筋取付部を配筋の交差部の横筋に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋へ向かって横筋の延在方向へ移動させる際、横筋の延在方向のどちら側へ移動させても、縦筋押え部の第1面が縦筋へ当接し、縦筋を横筋側へ押さえるようになる。
ここで、横筋の延在方向の両側に設けられた縦筋押え部は、横筋取付部に取り付けられる横筋からの距離がそれぞれ異なるものであることが望ましい。これにより、縦筋の径に応じて、横筋取付部に取り付けられる横筋からの距離がそれぞれ異なる縦筋押え部のいずれか一方を選択して、縦筋を押さえることが可能となる。
また、レベル設定用棒材は、下部に螺旋状の溝部が形成されたものであり、保持部は、上下方向のスリットを有する断面C字形に形成されたものであり、内側に溝部に嵌入する突起部を有するものであることが望ましい。これにより、保持部内でレベル設定用棒材を回転させると、レベル設定用棒材の下部の螺旋状の溝部に保持部の内側の突起部が嵌入するため、レベル設定用棒材が上下に移動する。また、保持部が上下方向のスリットを有する断面C字形に形成されたものであるため、レベル設定用棒材を回転させる際に断面C字形が適宜拡縮し、レベル設定用棒材をスムーズに回転させることができる。
(1)下方が開口され、横筋に上方から嵌合されて取り付けられる横筋取付部と、横筋取付部よりも上方位置および下方位置に、横筋の延在方向に遠ざかるに連れて横筋から離れる第1面であり、縦筋に当接して縦筋を横筋側へ押さえる第1面を有する縦筋押え部とを備えた天端レベル管理具によれば、縦筋の径に関わらず、横筋の延在方向周りに動くことが防止され、天端レベルを精度良く管理することが可能となる。
(2)縦筋押え部が第1面に接続され、横筋の延在方向に遠ざかるに連れて横筋に近付き、縦筋に当接する第2面を有するものであることにより、縦筋押え部の第1面および第2面に縦筋が当接した状態では、天端レベル管理具は横筋の延在方向周りに動くことが防止されるだけでなく、横筋の延在方向への移動が防止されるので、天端レベルをより精度良く管理することが可能となる。
(3)縦筋押え部よりもさらに下方位置に、縦筋の横筋側に当接する縦筋当接部を備えたものであることにより、縦筋が縦筋押え部と縦筋当接部に挟持された状態となり、天端レベル管理具は横筋の延在方向周りに動くことがより防止され、天端レベルをより精度良く管理することが可能となる。
(4)縦筋押え部が、横筋取付部に対して横筋の延在方向の両側に設けられたものであることにより、横筋取付部を配筋の交差部の横筋に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋へ向かって横筋の延在方向のどちら側へ移動させても固定することが可能となる。
(5)横筋の延在方向の両側に設けられた縦筋押え部が、横筋取付部に取り付けられる横筋からの距離がそれぞれ異なるものであることにより、縦筋の径に応じた側の縦筋押え部を選択して、縦筋を押さえることが可能となる。
(6)レベル設定用棒材は、下部に螺旋状の溝部が形成されたものであり、保持部は、上下方向のスリットを有する断面C字形に形成されたものであり、内側に溝部に嵌入する突起部を有するものであることにより、レベル設定用棒材を回転させて、レベル設定用棒材を上下に移動させ、天端レベルの目印を容易に微調整することが可能となる。
本発明の第1実施形態における天端レベル管理具の使用状態を示す斜視図である。 図1の裏側からみた斜視図である。 図1の天端レベル管理具本体を配筋に取り付ける様子を示す斜視図である。 図1の天端レベル管理具本体にレベル設定用棒材を取り付ける直前の様子を示す斜視図である。 図1の天端レベル管理具本体の平面図である。 図1の天端レベル管理具本体の正面図である。 図1の天端レベル管理具本体の底面図である。 図1の天端レベル管理具本体の背面図である。 図1の天端レベル管理具本体の左側面図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 図6のD−D線断面図である。 図7のE−E線断面図である。 本発明の第2実施形態における天端レベル管理具の使用状態を示す斜視図である。 図15の裏側からみた斜視図である。 図15の天端レベル管理具本体を配筋に取り付ける様子を示す斜視図である。 図15の天端レベル管理具本体にレベル設定用棒材を取り付ける直前の様子を示す斜視図である。 図15の天端レベル管理具本体の平面図である。 図15の天端レベル管理具本体の正面図である。 図15の天端レベル管理具本体の底面図である。 図15の天端レベル管理具本体の背面図である。 図15の天端レベル管理具本体の左側面図である。 図20のF−F線断面図である。 本発明の第3実施形態における天端レベル管理具本体を正面側斜め上方からみた斜視図である。 図25の天端レベル管理具本体を背面側斜め上方からみた斜視図である。 図25の天端レベル管理具本体を背面側斜め下方からみた斜視図である。 図25の天端レベル管理具本体の平面図である。 図25の天端レベル管理具本体の底面図である。 図25の天端レベル管理具本体の使用状態を示す斜視図である。 図30の裏側からみた斜視図である。 従来の天端出し補助具を鉄筋に取り付けた状態の斜視図である。 (a)は従来の別の天端出し補助具を鉄筋に取り付けた状態の斜視図、(b)は平面図である。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1実施形態における天端レベル管理具の使用状態を示す斜視図、図2は図1の裏側からみた斜視図、図3は図1の天端レベル管理具本体を配筋に取り付ける様子を示す斜視図、図4は図1の天端レベル管理具本体にレベル設定用棒材を取り付ける直前の様子を示す斜視図である。図5は図1の天端レベル管理具本体の平面図、図6は正面図、図7は底面図、図8は背面図、図9は左側面図、図10は図5のA−A線断面図、図11は図5のB−B線断面図、図12は図5のC−C線断面図、図13は図6のD−D線断面図、図14は図7のE−E線断面図である。
図1および図2において、本発明の第1実施形態における天端レベル管理具1は、表面に凹凸の突起を有する異形棒鋼を用いて型枠内に配筋し、コンクリートを打設した後、さらにその天端面にレベラーを流し込んで基礎天端を形成するときの天端レベルを設定する治工具である。天端レベル管理具1は、それぞれ異形棒鋼からなり、延在方向X1を水平方向とする横筋R1および延在方向X2を垂直方向とする縦筋R2を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられる天端レベル管理具本体2と、天端レベル管理具本体2に保持されて天端レベルの目印とするレベル設定用棒材3とからなる。
天端レベル管理具本体2およびレベル設定用棒材3は、硬質樹脂で形成されている。硬質樹脂としては、例えば、PP(ポリプロピレン)、POM(ポリアセタール)、ABS樹脂、PC(ポリカーボネート)やPA6(ポリアミド)等の工業用プラスチック樹脂を用いることができる。また、摺動性が良い複数種類の硬質樹脂を組み合わせて使用することも可能である。
レベル設定用棒材3は、丸棒状に形成され、上端30を、レベラーを流し込んで基礎天端を形成するときの天端レベルの目印としている。また、レベル設定用棒材3の上端から予定距離、例えば10mmだけ下がった位置には、レベル設定用棒材3から両側に拡がる鱗状の拡径部31が設けられている。拡径部31の上面は、レベラーを流す前に打設するコンクリートの上端レベルの目印となっている。
レベル設定用棒材3の下部には、螺旋状の溝部32が形成されている。溝部32の内径は、レベル設定用棒材3の上部の外径と同じに形成され、強度の低下が防止されている。また、溝部32の断面形状は、矩形波状に形成され、衝撃が加わったときや、摺動による破損を防止している。溝部32の溝は1条で、ピッチは例えば3.0〜3.5mmに形成されている。
天端レベル管理具本体2は、レベル設定用棒材3の上下位置を調整して保持可能な保持部10と、横筋R1に取り付けられる横筋取付部11と、縦筋R2に当接して縦筋R2を横筋R1側へ押さえる第1面12aを有する縦筋押え部12とを備える。縦筋押え部12は、横筋取付部11に対して横筋R1の延在方向X1の両側に対称に設けられている。
図5〜図14に示すように、保持部10は、上下方向のスリット10aを有する断面C字形の略円筒状に形成されたものである。保持部10の内径は、レベル設定用棒材3の溝部32が形成された下部外周に当接して保持可能な程度の大きさに設定されている。また、保持部10の内側の上端部には、レベル設定用棒材3の溝部32に嵌入する突起部10bを有する。レベル設定用棒材3は、この突起部10bが溝部32に嵌入することによって、ねじのように回転させることができ、1回転につき上下に3.0〜3.5mm移動する。
横筋取付部11は、下方に開口11aが形成された断面C字形の水平方向に延びる略円筒状である。横筋取付部11の内径は、横筋R1の外径に対応する内径を有する。横筋取付部11の開口11aが横筋R1に上方から押し当てられると、横筋取付部11が弾性変形して開口11aが拡がり、横筋R1が開口11aを通過する。その後、横筋取付部11が弾性復元することにより、横筋R1が横筋取付部11に嵌合する。
縦筋押え部12の第1面12aは、横筋取付部11よりも上方位置および下方位置に、横筋R1の延在方向X1に遠ざかるに連れて横筋R1から離れる傾斜面である。なお、本実施形態においては、第1面12aと横筋R1の延在方向X1とのなす角θが鋭角となるように設定されている。また、上方位置の縦筋押え部12は、後述するように天端レベル管理具本体2の取り付けの際に縦筋R2へ向かって横筋R1の延在方向X1へ指で押して移動させるため、この上方位置の第1面12aの裏側には、補強のためのリブ12bが設けられている。
ところで、横筋R1と縦筋R2とは、その交差部においてワイヤーWにより緊結されているが、縦筋押え部12の第1面12aは横筋取付部11よりも上方位置および下方位置にそれぞれ分離して設けられているため、このワイヤーWには干渉しない。
上記構成の天端レベル管理具1を使用するには、まず、図3に示すように、天端レベル管理具本体2の横筋取付部11を配筋の交差部の横筋R1に対して上方から嵌合して取り付ける。次に、上側の縦筋押え部12を縦筋R2へ向かって押し、横筋R1の延在方向X1へ移動させると、縦筋押え部12の第1面12aが縦筋R2へ当接し、縦筋R2が横筋R1側へ押さえられる。このとき、第1面12aは、縦筋R2の径に関わらず、必ず縦筋R2へ当接し、縦筋R2を横筋R1側へ押さえることになる。
そして、図4に示すように、レベル設定用棒材3を保持部10へ取り付ける。レベル設定用棒材3は、保持部10内で回転させると、下部の螺旋状の溝部32に保持部10の内側の突起部10bが嵌入して上下に移動する。これにより、天端レベルの目印を容易に微調整することが可能である。また、保持部10が上下方向のスリット10aを有する断面C字形に形成されたものであるため、レベル設定用棒材3を回転させる際に断面C字形が適宜拡縮し、レベル設定用棒材3をスムーズに回転させることが可能である。なお、レベル設定用棒材3を予め天端レベル管理具本体2の保持部10へ取り付けた状態で、横筋取付部11を配筋の交差部に取り付けて使用することも可能である。
以上のように、配筋の交差部に取り付けられた天端レベル管理具1は、横筋取付部11の上方位置および下方位置において縦筋R2に当接する縦筋押え部12により、縦筋R2の径に関わらず、横筋R1の延在方向X1周りに動くことが防止されるため、天端レベルを精度良く管理することが可能である。
また、天端レベル管理具本体2の縦筋押え部12は、横筋取付部11に対して横筋R1の延在方向X1の両側に設けられているため、横筋取付部11を配筋の交差部の横筋R1に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋R2へ向かって横筋R1の延在方向X1へ移動させる際、横筋R1の延在方向X1のどちら側へ移動させても、縦筋押え部12の第1面12aが縦筋R2へ当接し、縦筋R2を横筋R1側へ押さえることが可能である。したがって、作業者の利き手に応じて作業し易い方向へ移動させて使用することが可能である。なお、縦筋押え部12は、横筋Rの延在方向X1の片側にのみ設けた構成とすることも可能である。
(実施の形態2)
次に、本発明の天端レベル管理具の別の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態における天端レベル管理具1と共通する部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図15は本発明の第2実施形態における天端レベル管理具の使用状態を示す斜視図、図16は図15の裏側からみた斜視図、図17は図15の天端レベル管理具本体を配筋に取り付ける様子を示す斜視図、図18は図15の天端レベル管理具本体にレベル設定用棒材を取り付ける直前の様子を示す斜視図である。図19は図15の天端レベル管理具本体の平面図、図20は正面図、図21は底面図、図22は背面図、図23は左側面図、図24は図20のF−F線断面図である。
図15〜図24に示すように、第2実施形態における天端レベル管理具4では、第1実施形態における天端レベル管理具1の縦筋押え部12よりもさらに下方位置に、縦筋R2の横筋R1側に当接する縦筋当接部13を備えた構成である。縦筋当接部13の当接面13aは、図19に示すように、縦筋押え部12の第1面12aと反対側へ横筋R1の延在方向X1より若干傾斜した面である。
この天端レベル管理具4では、横筋取付部11を配筋の交差部の横筋R1に対して上方から嵌合して取り付け、縦筋R2へ向かって横筋R1の延在方向へ移動させると、縦筋押え部12の第1面12aが縦筋R2へ当接し、縦筋R2を横筋R1側へ押さえるとともに、縦筋R2の横筋R1側が縦筋当接部13の当接面13aに当接して支持される。これにより、縦筋R2が縦筋押え部12と縦筋当接部13に挟持された状態となり、天端レベル管理具4は横筋R1の延在方向X1周りに動くことがより防止される。
なお、本実施形態においては、縦筋当接部13の当接面13aが縦筋押え部12の第1面12aと反対側へ横筋R1の延在方向X1より若干傾斜した面であるため、縦筋R2へ向かって横筋R1の延在方向へ移動させた際に、縦筋R2を第1面12aと当接面13aとの間に挿入し易くなっており、作業性が良い。なお、当接面13aは横筋R1の延在方向X1と平行とすることも可能である。
(実施の形態3)
次に、本発明の天端レベル管理具のさらに別の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、第1実施形態における天端レベル管理具1と共通する部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図25は本発明の第3実施形態における天端レベル管理具本体5を正面側斜め上方からみた斜視図、図26は図25の天端レベル管理具本体5を背面側斜め上方からみた斜視図、図27は図25の天端レベル管理具本体5を背面側斜め下方からみた斜視図、図28は図25の天端レベル管理具本体5の平面図、図29は図25の天端レベル管理具本体5の底面図、図30は図25の天端レベル管理具本体5の使用状態を示す斜視図、図31は図30の裏側からみた斜視図である。
図25〜図31に示すように、第3実施形態における天端レベル管理具本体5は、第1実施形態における天端レベル管理具本体2と同様に、レベル設定用棒材3の上下位置を調整して保持可能な保持部10と、横筋R1に取り付けられる横筋取付部11と、横筋取付部11に対して横筋R1の延在方向X1の両側に設けられ、いずれか一方が縦筋R2に当接して縦筋R2を横筋R1側へ押さえる縦筋押え部21,22,23,24とを備える。縦筋押え部21,22,23,24は、それぞれ縦筋R2に当接して縦筋R2を横筋R1側へ押さえる第1面21−1,22−1,23−1,24−1および第2面21−2,22−2,23−2,24−2を備える。
縦筋押え部21,23のそれぞれの第1面21−1,23−1は、横筋取付部11よりも上方位置に、横筋R1の延在方向X1に遠ざかるに連れて横筋取付部11から離れる傾斜面である。縦筋押え部22,24のそれぞれの第1面22−1,24−1は、横筋取付部11よりも下方位置に、横筋R1の延在方向X1に遠ざかるに連れて横筋取付部11から離れる曲面である。
縦筋押え部21,23のそれぞれの第2面21−2,23−2は、それぞれ第1面21−1,23−1に接続され、横筋R1の延在方向X1に遠ざかるに連れて横筋R1に近付き、縦筋R2に当接する傾斜面である。第1面21−1,23−1と第2面21−2,23−2とのそれぞれの接続面21−3,23−3は曲面となっている。
縦筋押え部22,24のそれぞれの第2面22−2,24−2は、それぞれ第1面22−1,24−1に接続され、横筋R1の延在方向X1に遠ざかるに連れて横筋R1に近付き、縦筋R2に当接する曲面である。第1面22−1,24−1と第2面22−2,24−2とのそれぞれの接続面22−3,24−3は平面となっている。
なお、第1実施形態における縦筋押え部12は、横筋取付部11に対して横筋R1の延在方向X1の両側に対称に設けられた構成であったが、本実施形態においては非対称となっており、縦筋押え部21,23と縦筋押え部22,24とは横筋R1からの距離がそれぞれ異なっている。本実施形態においては、縦筋押え部21,23は10mmφの縦筋に、縦筋押え部22,24は13mmφの縦筋にそれぞれ対応する。
本実施形態における天端レベル管理具本体5においても、第1実施形態における天端レベル管理具本体5と同様に、天端レベル管理具本体5の横筋取付部11を配筋の交差部の横筋R1に対して上方から嵌合して取り付ける。次に、縦筋R2の径に応じて縦筋押え部21,23または縦筋押え部22,24のいずれか一方を選択(図示例では縦筋押え部22,24を選択。)し、縦筋R2へ向かって移動させ、縦筋R2が縦筋押え部21,23の第1面21−1,23−1および第2面21−2,23−2または縦筋押え部22,24の第1面22−1,24−1および第2面22−2,24−2に当接した状態とする。
これにより、天端レベル管理具本体5は横筋R1の延在方向X1周りに動くことが防止されるだけでなく、横筋R1の延在方向X1への移動が防止されるので、天端レベルをより精度良く管理することが可能となる。
本発明の天端レベル管理具は、建築物のコンクリート基礎の天端レベルの設定に有用である。
1,4 天端レベル管理具
10 保持部
11 横筋取付部
11a 開口
12 縦筋押え部
12a 第1面
13 縦筋当接部
13a 当接面
2,5 天端レベル管理具本体
21,22,23,24 縦筋押え部
21−1,22−1,23−1,24−1 第1面
21−2,22−2,23−2,24−2 第2面
3 レベル設定用棒材
30 上端
31 拡径部
32 溝部

Claims (6)

  1. 横筋および縦筋を十字に交差させた配筋の交差部に取り付けられ、天端レベルの目印となるレベル設定用棒材の上下位置を調整して保持可能な保持部を有する天端レベル管理具であって、
    下方が開口され、前記横筋に上方から嵌合されて取り付けられる横筋取付部と、
    前記横筋取付部よりも上方位置および下方位置に、前記横筋の延在方向に遠ざかるに連れて前記横筋から離れる第1面であり、前記縦筋に当接して前記縦筋を前記横筋側へ押さえる第1面を有する縦筋押え部と
    を備えた天端レベル管理具。
  2. 前記縦筋押え部は、前記第1面に接続され、前記横筋の延在方向に遠ざかるに連れて前記横筋に近付き、前記縦筋に当接する第2面を有するものである請求項1記載の天端レベル管理具。
  3. 前記縦筋押え部よりもさらに下方位置に、前記縦筋の前記横筋側に当接する縦筋当接部を備えた請求項1または2に記載の天端レベル管理具。
  4. 前記縦筋押え部は、前記横筋取付部に対して前記横筋の延在方向の両側に設けられたものである請求項1から3のいずれか1項に記載の天端レベル管理具。
  5. 前記横筋の延在方向の両側に設けられた縦筋押え部は、前記横筋取付部に取り付けられる横筋からの距離がそれぞれ異なるものである請求項4記載の天端レベル管理具。
  6. 前記レベル設定用棒材は、下部に螺旋状の溝部が形成されたものであり、
    前記保持部は、上下方向のスリットを有する断面C字形に形成されたものであり、内側に前記溝部に嵌入する突起部を有するものである
    請求項1から5のいずれか1項に記載の天端レベル管理具。
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