JP2017031698A - 建具 - Google Patents
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Abstract
Description
なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた窓におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
金属上枠111は、屋外側の外側金属上枠111aと、屋内側の内側金属上枠111bと、を有する。また、金属上枠111は、これら外側金属上枠111aと内側金属上枠111bとを連結する樹脂製のブリッジ材111cを有する。
また、金属上枠111と樹脂上枠112との間には、複数の突出部112bによって仕切られる複数の空気室113cが形成される。
金属上框211は、屋外側から立設する立設部211aを有し、その先端の屋内側が金属上枠111の屋外側に設けられたパッキン111dに当接する。
樹脂上框212は、複数の断面矩形状の空気室213aを形成する格子状部212aを有する。格子状部212aは、屋内側において上述のパッキン112eに当接する。
図3に示されるように、操作部5は、ハンドル式の操作部である。操作部5は、ハンドル51と、図示しないボールねじ機構と、を含んで構成される。操作部5は、操作者がハンドル51を回転させることで生じた回転方向の駆動力を、ボールねじ機構により直線方向の駆動力に変換する。変換された直線方向の駆動力は、後述する連動バーに伝達される。
縦枠13と縦枠14は同一の構成を有し、縦框23と縦框24は同一の構成を有する。従って、以下では縦枠13と縦框23の構成についてのみ説明する。
また、金属縦枠131と樹脂縦枠132との間には、複数の突出部132bによって仕切られる複数の空気室133cが形成される。
金属縦框231は、屋外側から内側(障子側)に延出する横設部231aを有する。金属縦框231は、横設部231aの先端に配置され且つ金属縦枠131に当接するパッキン231bを有する。
樹脂縦框232には、断面矩形状の空気室233aが形成される。空気室233aの屋内側部分には、上述のパッキン132f,132gが当接する。
一対のアーム32,33は、それぞれ、一端がステー31に回動可能に支持され、他端が縦框23に回動可能に支持される。一対のアーム32,33は、ステー31の長さに対応して、上下方向に離隔して配置されている。
このリンク機構3により、後述する開閉機構4が駆動すると、一対のアーム32,33が連動して縦枠13及び縦框23のそれぞれに対して回動することで、障子2がスムーズ且つ確実に開閉するようになっている。
図5は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の部分断面平面図である。図5に示すように、本実施形態の横辷り出し窓1は、障子2を開閉する開閉機構4を備える。
この開閉機構4は、上述の操作部5と、連動バー6と、開閉アーム機構7と、第1ロック機構8と、第2ロック機構9と、を含んで構成される。
さらには、第2ガイド孔712を構成する傾斜孔部712aに第2突部702が案内されることで、開閉アーム70が屋外側に導かれる。これにより、上述の各突部周りに回動するようになっている。
第1係合部82は、上述したように、傾斜部713が形成されるとともに幅狭に形成された支持部71の先端側によって構成される。ここで、第1ロックピン81は、障子2の閉鎖時において、支持部71の先端側(傾斜部713)よりも屋内側に配置される。これにより、連動バー6及び開閉アーム70が左右方向に移動することで第1ロックピン81が第1係合部82と係脱可能となっている。
また、連動バー6及び開閉アーム70が左右方向の他端側(左側)に移動すると、第1ロックピン81が第1係合部82から離脱する。
このように第1ロック機構8は、操作部5に連結された連動バー6の動作により、障子2の開きを規制可能となっている。
第2係合部92は、連動バー延出部921と、下枠延出部922とにより形成される。連動バー延出部921は、連動バー6の先端側に設けられ、障子2側に延出して基端側に屈曲する略L字状の延出部である。また下枠延出部922は、下枠12の上面に取り付け固定された障子2側に延出する延出部である。これら連動バー延出部921と下枠延出部922とが互いに近接することで、第2ロックピン91が係合可能な第2係合部92が形成される。
また、連動バー6が左右方向の他端側(左側)に移動すると、連動バー延出部921と下枠延出部922とが互いに離隔することで、第2ロックピン91が第2係合部92から離脱する。
このように第2ロック機構9は、操作部5に連結された連動バー6の動作により、障子2の開きを規制可能となっている。
ここで、図6は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の全閉状態を示す部分断面平面図である。図7は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の半開状態を示す部分断面平面図である。図8は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の全開状態を示す部分断面平面図である。
本実施形態では、下枠12の左右方向の一端側(例えば右側)に、障子2を操作する操作部5を設けた。また、下枠12に、基端側が操作部5に連結されて下枠12に沿って左右方向にスライド移動する連動バー6を設けた。さらには、先端側が下框22に支持されるとともに、基端側が下枠12に設けられた支持部71と連動バー6に回動可能に支持される開閉アーム70を設けた。
これにより、操作者が操作部5を操作すると、開閉アーム70が連動バー6の移動に連動して下框22、下枠12及び連動バー6に対して回動することで、障子2を開閉することができる。このとき、開閉アーム70が下框22及び下枠12に設けられており、連動バー6のスライド移動による駆動力が開閉アーム70に直接伝達されるため、例えば両縦枠に開閉アームが設けられた従来の横辷り又は横開き窓と比べて、障子2の両端における開閉角度のずれを抑制でき、精度良く障子2を開閉できる。また、従来は小径のシャフトガイド等の軸部材の回動により開閉アームを回動させて障子を開閉させていたのに対して、移動ストロークをより正確に制御できる連動バー6のスライド移動により障子2を開閉させるため、障子2の両端における開閉角度のずれを従来よりも抑制でき、精度良く障子2を開閉できる。
これにより、連動バー6のスライド移動に連動して開閉アーム70を左右方向に移動可能にできるとともに、開閉アーム70を確実に回動させることができる。
これにより、連動バー6及び開閉アーム70を左右方向の一端側に移動させると第1ロックピン81が第1係合部82に係合し、連動バー6及び開閉アーム70を左右方向の他端側に移動させると第1ロックピン81が第1係合部82から離脱することで、障子2の開きを規制できる。
即ち、左右方向にスライド移動する連動バー6によって、開閉アーム0の動作とロックの施解錠を制御できるうえ、連動バー6の初動において開閉アーム70はスライド移動するため、窓を開く際の開閉アーム70の初動をロックの開錠よりも遅くできる。
また、従来、小径のシャフトガイド等の軸部材の回動によりロックの施解錠をしていたため、製造誤差及び施工誤差による角度ずれの影響を受け易かったところ、左右方向に移動する連動バー6でロックを施解錠するため、製造・施工誤差の影響を受け難い。
さらには、左右方向の略中央にロックが設けられるため、障子2が閉鎖されている状態での耐風圧に優れる。
これにより、連動バー6を左右方向の一端側に移動させると連動バー延出部921と下枠延出部922とが互いに近接して形成される第2係合部92に第2ロックピン91が係合し、連動バー6を左右方向の他端側に移動させると連動バー延出部921と下枠延出部922とが互いに離隔して第2ロックピン91が第2係合部92から離脱することで、障子2の開きをより確実に規制できる。
2…障子
3…リンク機構
4…開閉機構
5…操作部
6…連動バー
7…開閉アーム機構
8…第1ロック機構
9…第2ロック機構
10…枠体
11…上枠
12…下枠
13,14…縦枠
21…上框
22…下框
23,24…縦框
70…開閉アーム
71…支持部
81…第1ロックピン
82…第1係合部
91…第2ロックピン
92…第2係合部
701…第1突部
702…第2突部
711…第1ガイド孔
712…第2ガイド孔
712a…傾斜孔部
712b…並行孔部
921…連動バー延出部
922…下枠延出部
Claims (5)
- 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、
該枠体内に開閉可能に設けられ、上框、下框及び左右の縦框を有する障子と、を備える建具であって、
前記下枠の左右方向の一端側に設けられ、前記障子を操作する操作部と、
前記下枠に設けられ、基端側が前記操作部に連結されて前記下枠に沿って左右方向にスライド移動する連動バーと、
先端側が前記下框に支持されるとともに、基端側が前記下枠に設けられた支持部及び前記連動バーに回動可能に支持される開閉アームと、を備える建具。 - 前記支持部は、前記連動バーに対して並行に延びる第1ガイド孔を有し、
前記開閉アームは、前記第1ガイド孔に挿通される第1突部を有する請求項1に記載の建具。 - 前記支持部は、前記連動バーに対して傾斜して延びる傾斜孔部と、前記連動バーに対して並行に延びる並行孔部と、が連続して形成された第2ガイド孔を有し、
前記開閉アームは、前記第2ガイド孔に挿通される第2突部を有する請求項2に記載の建具。 - 前記開閉アームに設けられた第1ロックピンと、
前記支持部に設けられ、前記第1ロックピンが係脱可能な第1係合部と、を有し、
前記障子の閉鎖時に、前記第1ロックピンと前記第1係合部が係合する請求項1から3いずれかに記載の建具。 - 前記下框に設けられた第2ロックピンと、
前記連動バーに設けられた第2係合部と、を有し、
前記障子の閉鎖時に、前記第2ロックピンと前記第2係合部が係合する請求項1から4いずれかに記載の建具。
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