JP2009084935A - 突き出し窓のロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数の減少及び可動障子の完璧なロック状態の実現。
【解決手段】可動障子が全閉状態の位置になると窓枠側に固定されたガイド板を介して可動ブラケットを垂直方向に移動させて可動障子と可動ブラケットに連結された開閉アームを可動ブラケットで係止する突き出し窓のロック装置であって、開閉アームは1本であり、また、可動ブラケットの中央部には、開閉アームの後端部に所定間隔離間して設けた第1可動ピンと第2可動ピンにそれぞれ係合する上下の案内支持部分が形成され、その一つの案内支持部分は、開閉アームを第1可動ピンを介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔と、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピンを係止するロック案内長孔であることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】可動障子が全閉状態の位置になると窓枠側に固定されたガイド板を介して可動ブラケットを垂直方向に移動させて可動障子と可動ブラケットに連結された開閉アームを可動ブラケットで係止する突き出し窓のロック装置であって、開閉アームは1本であり、また、可動ブラケットの中央部には、開閉アームの後端部に所定間隔離間して設けた第1可動ピンと第2可動ピンにそれぞれ係合する上下の案内支持部分が形成され、その一つの案内支持部分は、開閉アームを第1可動ピンを介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔と、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピンを係止するロック案内長孔であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、突き出し窓(例えば滑り出し窓)のロック装置に関し、特に、両端部が窓枠側のブラケットと可動障子側のブラケットとにそれぞれ軸支された開閉アームを備えた突き出し窓のロック装置に関する。
特許文献1には、「開閉用オペーレータ(操作手段)1により上下動させられる連結杆(スライド部材)4と、この連結杆に固定されたブラケット5を有し、このブラケットの上部には前記連結杆の長さ方向に長孔5aが形成され、前方への張り出し部にはほぼ円弧状のガイド孔5bが形成されると共に、このガイド孔の下端には前記連結杆の長さ方向にロック用長孔5cが連設され、先端部を窓障子10のX型の開閉アーム7に枢支した変換用アーム6の後端部が、前記ブラケットの上部の長孔5aに枢支ピン6aを介して上下動可能に係合され、かつ変換用アーム6の中央より前端寄りの部分が、前記ブラケット5のガイド孔5b及びロック用長孔5cに枢支ピン6bを介して摺動可能に係合された窓のロック装置」が記載されている(符号は特許文献、以下の特許文献も同様)。
特許文献1のロック装置は、動力変換アーム6が必要である点、可動障子の閉鎖位置にて一箇所(ロック用長孔5c)のみでロックする点等から、幾つか改良すべき問題点があった。
ところで、特許文献2には、窓枠側に配設された操作手段と、この操作手段の操作力によって鋏み揺動するように窓枠側のブラケットと可動障子側のブラケットとに枢軸を介して両端部がそれぞれ軸支されたX型の開閉アームが記載され、同時に「可動障子の閉鎖位置にて、可動障子3側に設けられたく字形状の動力変換機能を有するロック手段50が、窓枠1側のスライド部材5に設けた突起53に常時係合(嵌合)している事項」が記載されているが、この特許文献2に記載されたロック装置は、部品点数が非常に多いので、特許文献1と同様に改良すべき問題点があった。
また、特許文献3には、窓枠側のフック25と可動障子側のロックピン28が係脱する事項が記載されている。しかしながら、特許文献3には、本願発明の特徴部分(中核)を示唆する動機付けが全く記載されていない。
なお、特許文献4には、「開き、及び滑り出し窓」と称する滑り出し障子の開閉装置が記載されている。この特許文献4の図1や図6には、建物の開口部に固定された窓枠の縦枠に直接又は間接的に可動障子の基端部側の縦框が垂直軸を介して軸支され、一方、前記可動障子の開閉側の縦框の中央部には固定ブラケット及び枢軸を介して開閉アーム(連結アーム)の一端部が連結され、その他端部は前記窓枠側に固定されたカイド機構に可動ピンを介して連結されている。そして、窓枠側には可動障子を開閉するための開閉機構が前記カイド機構と連係するように配設されている旨が示されている。
この特許文献4に記載の滑り出し障子の開閉装置は、可動障子の自由端部が開閉するのに対応して前記開閉アーム(連結アーム)が垂直方向に回転する点で、本願発明の実施例と同様である。
また、特許文献5には、縦滑り出し障子の開閉装置が記載されている。この特許文献5は、可動障子の基端部側の縦框が垂直軸やヒンジ機構を介して可動障子の横枠に軸支され、特許文献4の開閉アームに相当するリンクが可動障子の自由端部が開閉するのに対応して水平方向に回転する点で、同じ滑り出し障子の開閉装置であっても、開閉アームの開閉態様が異なる。
実公平7−23503号公報
特開2002−227511号公報
特開平4−146385号公報
特開2005−30068号公報
実公平6−76585号公報
本発明の所期の目的は、部品点数を極力少なくすることである。例えば窓枠側の固定ブラケットと可動障子側の可動ブラケットとに両端部がそれぞれ軸支された開閉アームを1本にすることである。また、本発明の二次的な目的は、可動障子のロック時、窓枠側の離間する複数のロック手段が、開閉アームの複数の箇所や可動障子の一つの箇所を同時にロックすることにより、可動障子が容易に前進しない或いはガタガタしないようにすることである。その他、全開位置で可動障子を安定的に支持することである。
本発明の突き出し窓のロック装置は、可動障子が全閉状態の位置になると操作手段の操作力又は駆動モータの駆動力のいずれかにより窓枠側に固定されたガイド板を介して可動ブラケットを垂直方向に移動させて可動障子と可動ブラケットに連結された開閉アームを可動ブラケットで係止する突き出し窓のロック装置であって、前記開閉アームは1本であり、また、前記可動ブラケットの中央部には、前記開閉アームの後端部に所定間隔離間して設けた第1可動ピンと第2可動ピンにそれぞれ係合する上下の案内支持部分が形成され、その一つの案内支持部分は、前記開閉アームを第1可動ピンを介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔と、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピンを係止するロック案内長孔であることを特徴とする。
(a)可動ブラケットの中央部に開閉アームの後端部に所定間隔離間して設けた第1可動ピンと第2可動ピンにそれぞれ係合する上下の案内支持部分を形成し、その一つの案内支持部分は、開閉アームを第1可動ピンを介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔と、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピンを係止するロック案内長孔なので、前記開閉アームを鋏揺動するX型の開閉アームにする必要がない。付言すると、開閉アームを1本にすることができる。なお、実施レベルでは、突き出し窓のロック装置は、建具の一方又は左右に配設されている。
(b)請求項2や請求項3に記載の発明は、可動障子のロック時、窓枠側の離間する複数のロック手段が、開閉アームの複数の箇所や可動障子の一つの箇所を同時にロックするので、全閉時、可動障子は容易に前進しない或いはガタガタしない。
(c)請求項4に記載の発明は、本発明の所期の目的を達成することができる。
(d)請求項5に記載の発明は、全開位置で可動障子を安定的に支持することができる。
(b)請求項2や請求項3に記載の発明は、可動障子のロック時、窓枠側の離間する複数のロック手段が、開閉アームの複数の箇所や可動障子の一つの箇所を同時にロックするので、全閉時、可動障子は容易に前進しない或いはガタガタしない。
(c)請求項4に記載の発明は、本発明の所期の目的を達成することができる。
(d)請求項5に記載の発明は、全開位置で可動障子を安定的に支持することができる。
以下、図1乃至図7に示す本発明を実施するための最良の形態(第1実施例)により説明する。なお、実施レベルでは、突き出し窓のロック装置は、建具の左右に一対配設することも可能であるが、図12で示すような滑り出し窓のロック装置として使用する場合には、可動障子5の自由端部側の縦框と、この縦框に対向する窓枠15の縦枠15aに亘って配設される。
ここで、本実施例を理解するために、図12を参照にして、実施の環境を概略的に説明する。図12は建物の開口部に固定された窓枠15の縦枠15a、15b、及び本願発明の主要部であるロック機構Xを平面視から概略的に示したものである。
図1は矢印A−A線からロック機構Xを見たもので、可動障子5及び窓枠15は仮想線で示してある。符号aは建物の開口部、この開口部aを基準として右側が「室内」、左側が「室外」である。符号bは図示しないヒンジ機構を構成する垂直軸である。この垂直軸bを支点に可動障子5の自由端部5aが矢印で示すように開閉する。ロック機構Xの開閉アーム7は、後述するように可動障子5の固定ブラケット6と窓枠側に配設して可動ブラケット4に連結され、可動障子5の開閉に対応して垂直方向に回動する。したがって、本実施例は、特許文献4と同様の使用態様である。
(1)発明の基本的な構成部材
図1は全開状態における発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1に於いて、Xは突き出し窓のロック装置(以下、「ロック装置」という)で、このロック装置Xの基本的な構成部材は次の通りである。すなわち、1は窓枠側に配設された操作手段(又は駆動モータ)、2は操作手段の操作力(又は駆動モータの駆動力)に作動する動力伝達機構、3は窓枠に垂直状態に固定されたガイド板、4はガイド板に保持された状態で、かつ動力伝達機構2の伝動力により垂直方向に上下動する可動ブラケット、5は可動障子、6,6Aは可動障子の上下端部に固定された単数又は複数の固定ブラケット、7は窓枠側の固定ブラケット6と可動障子側の可動ブラケット4とに両端部がそれぞれ軸支された1本の開閉アームである。したがって、ロック装置Xの基本的な構成部材は少ない。
図1は全開状態における発明の実施の環境を示す概略説明図である。図1に於いて、Xは突き出し窓のロック装置(以下、「ロック装置」という)で、このロック装置Xの基本的な構成部材は次の通りである。すなわち、1は窓枠側に配設された操作手段(又は駆動モータ)、2は操作手段の操作力(又は駆動モータの駆動力)に作動する動力伝達機構、3は窓枠に垂直状態に固定されたガイド板、4はガイド板に保持された状態で、かつ動力伝達機構2の伝動力により垂直方向に上下動する可動ブラケット、5は可動障子、6,6Aは可動障子の上下端部に固定された単数又は複数の固定ブラケット、7は窓枠側の固定ブラケット6と可動障子側の可動ブラケット4とに両端部がそれぞれ軸支された1本の開閉アームである。したがって、ロック装置Xの基本的な構成部材は少ない。
このように、本願発明のロック装置Xの部品点数が少ない理由は、開閉アーム7の後端部7aに所定間隔離間して第1可動ピン8と第2可動ピン9をそれぞれ突出状態に設け、一方、可動ブラケット4の中央部に前記第1可動ピン8と第2可動ピン9がそれぞれ係合する上下の案内支持部分10、11を形成し、しかも、前記案内支持部分10、11の一つ(本実施例では上案内支持部分10)は、開閉アーム7を第1可動ピン8を介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔10aと、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピン8を係止するロック案内長孔10bであるからである。以下、本発明の特定要件について順次説明するが、細部的な事項は図面及びその説明を割愛する。
(2)操作手段1と動力伝達機構2
操作手段1と動力伝達機構2は、周知事項なので、図面及び詳細な説明を割愛する。特許文献1の第1図、特許文献2の図1、特許文献3の第1図等に記載されているように、開閉用オペーレータ、ハンドル操作装置等と称される操作手段1は、普通一般に窓枠側のたて枠の屋内側面に配設されている。操作手段1はギヤボックス内にセクタ歯車等の駆動歯車を有し、この駆動歯車の駆動力(操作力)は、駆動レバー(第1リンク)、レバーを有する水平連結軸、単数又は複数の連動杆等で構成された動力伝達機構2に伝えられる。
操作手段1と動力伝達機構2は、周知事項なので、図面及び詳細な説明を割愛する。特許文献1の第1図、特許文献2の図1、特許文献3の第1図等に記載されているように、開閉用オペーレータ、ハンドル操作装置等と称される操作手段1は、普通一般に窓枠側のたて枠の屋内側面に配設されている。操作手段1はギヤボックス内にセクタ歯車等の駆動歯車を有し、この駆動歯車の駆動力(操作力)は、駆動レバー(第1リンク)、レバーを有する水平連結軸、単数又は複数の連動杆等で構成された動力伝達機構2に伝えられる。
(3)特許文献1に記載のスライド部材は不存在
例えば特許文献1では、動力伝達機構の伝動力が直接伝わるスライド部材(特許文献1では連結杆4)が存在し、該スライド部材に可動ブラケットが固定されている。しかし、本実施例では、特許文献1に記載のスライド部材は存在せず、上下端部にリップ溝形状部分3aを有する長尺状ガイド板3に長尺状の可動ブラケット4の端板部分21が係合保持され、しかも、前記端板部分の全体が長尺状ガイド板3内面にスライド自在に位置付けられている。
例えば特許文献1では、動力伝達機構の伝動力が直接伝わるスライド部材(特許文献1では連結杆4)が存在し、該スライド部材に可動ブラケットが固定されている。しかし、本実施例では、特許文献1に記載のスライド部材は存在せず、上下端部にリップ溝形状部分3aを有する長尺状ガイド板3に長尺状の可動ブラケット4の端板部分21が係合保持され、しかも、前記端板部分の全体が長尺状ガイド板3内面にスライド自在に位置付けられている。
(4)窓枠側の可動ブラケット4
図7で示すように、可動ブラケット4は、窓枠15のたて枠15aの一側に垂直状態に固定された長尺状ガイド板3にスライド自在に嵌め込まれている。したがって、第1実施例では、窓枠側には可動ブラケット4とは別個独立のその他の固定ブラケットや取付け金具は存在しない(部品点数の削減化)。なお、長尺状ガイド板3は、上端部に端面リップ溝形状部分3aを有する。長尺状ガイド板3の細部的事項の説明は割愛する。
図7で示すように、可動ブラケット4は、窓枠15のたて枠15aの一側に垂直状態に固定された長尺状ガイド板3にスライド自在に嵌め込まれている。したがって、第1実施例では、窓枠側には可動ブラケット4とは別個独立のその他の固定ブラケットや取付け金具は存在しない(部品点数の削減化)。なお、長尺状ガイド板3は、上端部に端面リップ溝形状部分3aを有する。長尺状ガイド板3の細部的事項の説明は割愛する。
そこで、図2、図6及び図7を参照にして可動ブラケット4の構成を説明する。可動ブラケット4は、長尺状ガイド板3と同様に長尺状の板体である。可動ブラケット4の長さは、上下方向に所定量移動しても、その上下の端部が長尺状ガイド板3の上下の端面から食み出ないように設定されている。
さて、21は長尺状ガイド板3の上下のリップ溝形状部分3aにそれぞれ係合保持される上下一対の矩形状端板部分である。22はブラケット本体である。このブラケット本体22は、図6で示すようにアングル形状の折曲げ部分を介して上下の端板部分21に連設している。図6及び図7を参照にすると、上下の端板部分21はリップ溝形状部分3aの内部に位置付けられ、一方、長板状のブラケット本体22はガイド板3の外側に若干食み出ている。
しかして、符号10、11は、可動ブラケット4の中央部に形成された上下の案内支持部分である。これらの案内支持部分10、11には、開閉アーム7の後端部7aに所定間隔離間して設けた第1可動ピン8と第2可動ピン9がそれぞれ係合している。
本実施例では、全閉移行時乃至全閉状態の時、可動ブラケット4が下方へと移動するので、上案内支持部分10は、開閉アーム7を、第1可動ピン8を介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔10aと、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピン8を係止するロック案内長孔10bを有している。
これに対して、下案内支持部分11は、前記ロック案内長孔10bの直ぐ下方に形成された垂直案内長孔となっている。上案内支持部分10のロック案内長孔10bと下案内支持部分11としての垂直案内長孔は同じ長さである。
次に、上下の案内支持部分10、11を基準にすると、ブラケット本体22の下端部側には第1の鉤状ロック部分23が形成されている。一方、ブラケット本体22の上端部側には第2の鉤状ロック部分24が形成されている。
第1の鉤状ロック部分23及び第2の鉤状ロック部分24は、可動障子5側に形成された同一形状の切欠である。特に符号を付さないが、これらの鉤状ロック部分23、24の内部は、弧状、長孔状等のロック縁となっている。
全閉状態の時、本実施例では、可動障子側の下方に位置する固定ブラケット6Aに補助用係合突起25を設けているので、前記第1の鉤状ロック部分23に補助用係合突起25が係合する。一方、開閉アーム7の中央部或いは中央部寄りの部位に係合ピン26を設けているので、前記第2の鉤状ロック部分24に係合ピン26が同時に係合する。
さらに、本実施例では、ブラケット本体22の下端部に動力伝達機構2を構成する連動杆2a用の取付け孔27が形成されている。また、符号28は開閉アーム7の先端部7bを軸支する支軸で、該支軸28は可動障子5の上側の固定ブラッケット6に設けられている。
(5)可動障子側の固定ブラケット6、6A
図1で示すように、可動障子側の固定ブラケット6、6Aは、可動障子5のたて框に不番の固着手段を介して固定的に設けられている。可動障子側のブラケット6は窓枠側の可動ブラケット4よりも長く形成しても良いが、本実施例では、上方の固定ブラケット6と下方の固定ブラケット6Aとを別体にしている。それは固定ブラケット6Aの補助用係合突起25が第1の鉤状ロック部分23に係脱することから、施工時における取付け位置の適格性を考慮したからである。
図1で示すように、可動障子側の固定ブラケット6、6Aは、可動障子5のたて框に不番の固着手段を介して固定的に設けられている。可動障子側のブラケット6は窓枠側の可動ブラケット4よりも長く形成しても良いが、本実施例では、上方の固定ブラケット6と下方の固定ブラケット6Aとを別体にしている。それは固定ブラケット6Aの補助用係合突起25が第1の鉤状ロック部分23に係脱することから、施工時における取付け位置の適格性を考慮したからである。
(6)開閉アーム7
本実施例の開閉アーム7は、X型の開閉アームではなく、1本の長板状のアームである(図6参照)。図6を参照にすると、可動障子側の固定ブラケット6の支軸28に円形の軸孔29を介して軸支された上端部が「先端部7b」に相当し、一方、窓枠側の可動ブラケット4の上下の案内支持部分10、11に複数個の可動ピン8、9を介して支持されている下端部が「後端部7a」に相当する。
本実施例の開閉アーム7は、X型の開閉アームではなく、1本の長板状のアームである(図6参照)。図6を参照にすると、可動障子側の固定ブラケット6の支軸28に円形の軸孔29を介して軸支された上端部が「先端部7b」に相当し、一方、窓枠側の可動ブラケット4の上下の案内支持部分10、11に複数個の可動ピン8、9を介して支持されている下端部が「後端部7a」に相当する。
開閉アーム7は、操作手段1の操作力によって可動ブラケット4が直線運動すると、上下の案内支持部分10、11及び上下の可動ピン8、9を介して回転運動する。
しかして、図1で示す可動障子5の全開時、開閉アーム7は上案内支持部分10の駆動案内長孔10aの係止縁辺と下案内支持部分11の下側の係止縁辺に支持された状態で傾倒する。付言すると、開閉アーム7は下案内支持部分11に支持されている第2可動ピン9を基準として「略35度程度」開いている。
(7)作用
図3乃至図5を参照にして、本発明の主な作用を説明する。前述したように、本発明のロック装置Xは、開閉アーム7を介して可動障子5が全閉状態の位置になると、操作手段1の操作力又は駆動モータ1の駆動力のいずれかによりガイド板3を介して垂直方向に該可動障子を移動させて前記開閉アーム7を窓枠側の可動ブラケット4のロック部分で係止する。
図3乃至図5を参照にして、本発明の主な作用を説明する。前述したように、本発明のロック装置Xは、開閉アーム7を介して可動障子5が全閉状態の位置になると、操作手段1の操作力又は駆動モータ1の駆動力のいずれかによりガイド板3を介して垂直方向に該可動障子を移動させて前記開閉アーム7を窓枠側の可動ブラケット4のロック部分で係止する。
そこで、図3乃至図5は、可動障子5が図1の全開時から全閉状態の位置まで移行し、それから可動障子5がさらに下方方向(矢印A)に垂直移動し、第1の鉤状ロック部分23に可動障子側の固定ブラケット6Aの補助用係合突起25が係合し、それと同時に、第2の鉤状ロック部分24に開閉アーム7の中央部の係合ピン26等が係合したことを示す。
ここで、図3及び図4は、操作手段1の操作力により、可動ブラケット4が下方方向(矢印A)に移動していることを示す。可動ブラケット4が下方方向へ移動すると、開閉アーム7は上案内支持部分10の駆動案内長孔10aの係止縁辺と下案内支持部分11の下側の係止縁辺に支持された状態で閉じる方向(垂直方向)へと回動する。
したがって、図3で示すように、固定ブラケット6Aの補助用係合突起25が第1の鉤状ロック部分23に、また、開閉アーム7の係合ピン26が第2の鉤状ロック部分24にそれぞれ接近する。
したがって、図3で示すように、固定ブラケット6Aの補助用係合突起25が第1の鉤状ロック部分23に、また、開閉アーム7の係合ピン26が第2の鉤状ロック部分24にそれぞれ接近する。
図4は可動ブラケット4がさらに下方方向(矢印A)に移動して全閉位置まできたことを示す。この全閉位置の状態では、可動障子5は可動ブラケット4のロック部分23、24に入り込んだものの、未だロック部分23、24の上側に位置する下向き長孔状の係止縁辺に係止されていない。
図5は、図4の全閉位置の状態に於いて、操作手段1の操作ハンドルを回し続けた結果を示す。その結果は次の通りである。
(あ)ブラケット本体22の下端部側の第1の鉤状ロック部分23は可動障子側の補助用係合突起25を係止(捕捉)すると同時に、(い)ブラケット本体22の上端部側の第2の鉤状ロック部分24は開閉アーム7の係合ピン26を係止(捕捉)する。(う)それと同時に、開閉アーム7の先端部7aの第1の可動ピン8は、上案内支持部分10のロック案内長孔10bの下向き長孔状の係止縁辺に係止(捕捉)される。
このように第1実施例のロック装置Xの可動障子5は、その閉鎖位置にて、「三箇所」でロックされる状態と成る。
この欄では、本発明の第2実施例(設計変更例)のロック装置X1について説明する。なお、基本的な構成は第1実施例と同じなので、同一部分には同一又は同様の符号を付して重複する説明を割愛する。ロック装置X1の設計変更の箇所は、下記に列挙する通りである。
(1)まず、開閉アーム7Aの中央部或いは中央部寄りの部位と可動ブラケット4Aを案内する上側のガイド板3Aの上端部には、補助用支持アーム31が枢軸32、33を介して連結されている点。前記枢軸32は第1実施例の係合ピン26の位置に存在する。一方、ガイド板3Aの枢軸33は可動ブラケット4Aの上端から突出する上方位置に存在する。このように構成すると、図8で示すように可動障子5が全開した時には、少なくとも下案内支持部分11と補助用支持アーム31により、可動障子5を安定的に支持することができる。なお、この実施例では、補助用支持アーム31の両端部が枢軸32、33を介して開閉アーム7Aとガイド板3Aにそれぞれ連結されているので、例えば前記開閉アーム7Aの先端部の軸孔29Aは、円形ではなく、支軸28に係合する案内長孔29Aとなっている。これにより、開閉アーム7Aは補助用支持アーム31が存在していても、スムースに開閉する。
(2)次に、発明の所期の目的に多少反するが、窓枠側のガイド板が、上側のガイド板3Aと、このガイド板3Aとは別体の下側のガイド板3Bとか成る点。また、可動ブラケット4Aに対するガイド板3A、3Bの案内機構(構成)が、リップ溝形状部分による把持係合方式ではなく、可動ブラケット4Aの垂直案内長孔35に係合する支持軸36である点。なお、前記上側のガイド板3Aと下側のガイド板3Bとは形態が異なる。また、前記垂直案内長孔35は可動ブラケット4Aの上端部と下端部の中央部にそれぞれ形成されている。
(3)次に、可動ブラケット4Aは、第1実施例のリップ溝形状部分に係合する端板部分や開閉アーム7Aと係合ピンと係合する第2の鉤状ロック部分が存在しない。したがって、可動障子5の全閉位置でのロック箇所は、図10で示すように、可動障子側の補助用係合突起25を係止する第1の鉤状ロック部分23と、開閉アーム7Aの第1の可動ピン8を係止する上案内支持部分10のロック案内長孔10bの下向き長孔状係止縁辺である。付言すると、第1実施例では「三箇所」でロックするのに対して、第2実施例では「二箇所」でロックする点が異なる。さらに、細部的事項ではあるが、連動杆2aの取付け孔27の位置も若干異なる。
本発明は、主に錠前や建具の業界で利用される。
図1乃至図7は本発明の第1実施例を示す各説明図。図8乃至図11は本発明の第2実施例を示す各説明図。図12は本発明の使用例の一例を示す概略説明図である。
第1実施例の可動障子の全開状態を示す環境説明図。
要部(可動ブラケット)の説明図。
開閉アームが全閉方向に移行している概略説明図。
全閉状態におけるロック直前の状態を示す説明図。
図4に於いて、ロックした状態を示す説明図。
図5を基準にした右側面からの説明図。
図5を基準にした平面視からの環境説明図。
第2実施例の可動障子の全開状態を示す環境説明図。
開閉アームが全閉方向に移行している概略説明図。
図5と同様にロックした状態を示す説明図。
図10を基準にした右側面からの説明図。
本発明の使用例の一例を示す概略説明図である。
X、X1…突き出し窓のロック装置(ロック装置)、1…操作手段、2…動力伝達機構、3、3A、3B…ガイド板、4、4A…窓枠側の可動ブラケット、5…可動障子、6、6A…可動障子側の固定ブラケット、7、7A…開閉アーム、8…第1可動ピン、9…第2可動ピン、10…上案内支持部分、10a…駆動案内長孔、10b…ロック案内長孔、11…下案内支持部分、15…窓枠、15a…たて枠、21…端板部分、22…ブラケット本体、23…第1の鉤状ロック部分、24…第2の鉤状ロック部分、27…連動杆用の取付け孔、28…支軸、29A…案内長孔、31…補助用支持アーム、32、33…枢軸、35…垂直案内長孔、36…支持軸。
Claims (5)
- 可動障子が全閉状態の位置になると操作手段の操作力又は駆動モータの駆動力のいずれかにより窓枠側に固定されたガイド板を介して可動ブラケットを垂直方向に移動させて可動障子と可動ブラケットに連結された開閉アームを可動ブラケットで係止する突き出し窓のロック装置であって、前記開閉アームは1本であり、また、前記可動ブラケットの中央部には、前記開閉アームの後端部に所定間隔離間して設けた第1可動ピンと第2可動ピンにそれぞれ係合する上下の案内支持部分が形成され、その一つの案内支持部分は、前記開閉アームを第1可動ピンを介して回転運動に変える斜め方向の駆動案内長孔と、該駆動案内長孔に垂直方向に連通すると共に前記第1可動ピンを係止するロック案内長孔であることを特徴とする突き出し窓のロック装置。
- 請求項1に於いて、可動障子側の固定ブラケットに補助用係合突起を設け、この補助用係合突起は、可動障子の全閉時に可動ブラケットに形成した第1の鉤状ロック部分に係合することを特徴とする突き出し窓のロック装置。
- 請求項1又は請求項2に於いて、開閉アームの中央部或いは中央部寄りの部位には係合ピンが設けられ、一方、可動ブラケットには、前記係合ピンと係脱する第2の鉤状ロック部分が形成されていることを特徴とする突き出し窓のロック装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに於いて、リップ溝形状部分を有する長尺状ガイド板に長尺状の可動ブラケットの端板部分が係合保持され、しかも、前記端板部分の全体が長尺状ガイド板内面にスライド自在に位置付けられていることを特徴とする突き出し窓のロック装置。
- 請求項1に於いて、開閉アームの中央部或いは中央部寄りの部位と可動ブラケットを案内するガイド板の一端部には、補助用支持アームが枢軸を介して連結されていることを特徴とする突き出し窓のロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007258324A JP2009084935A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 突き出し窓のロック装置 |
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JP2007258324A JP2009084935A (ja) | 2007-10-02 | 2007-10-02 | 突き出し窓のロック装置 |
Publications (1)
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ID=40658701
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216943A (ja) * | 2015-05-15 | 2016-12-22 | 日本電産サンキョー株式会社 | 窓の施錠機構 |
JP2017031698A (ja) * | 2015-08-03 | 2017-02-09 | 株式会社Lixil | 建具 |
-
2007
- 2007-10-02 JP JP2007258324A patent/JP2009084935A/ja active Pending
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