JP6756480B2 - 建具 - Google Patents

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本発明は、建具に関する。
従来、建物の開口部に設けられる建具として、辷り出し式に障子を開閉する辷り出し窓が知られている。例えば横辷り出し窓では、リンク機構を介して障子の左右の両縦框が枠体に連結される。これにより、障子の上端が枠体に沿って上下に移動するとともに、障子の下端が屋外側に突出するように障子が回動することで、障子が開放される。即ち、障子の上下両端を開放することができるため、換気性に優れるうえ、障子の清掃が容易であるという利点を有する。
ここで、縦枠に設けられたリンク機構に連結され、操作者が障子の開閉を操作するための操作部を縦枠に設けた縦辷り出し窓が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この縦辷り出し窓によれば、縦枠の一方に設けられた操作部を回転操作することで、操作部による駆動力がリンク機構に伝達され、障子が開放される。
特開2007−100444号公報
しかしながら、特許文献1の縦辷り出し窓では、手動により回転操作される操作部のハンドルの軸心は、水平方向に指向しておらず、水平に対して斜めに傾斜する方向に指向していた。このため、窓を高所に設置した場合には、操作部の操作を容易にするために、ハンドルに代えて、チェーンを掛ける滑車を設ける構成とする必要があるが、この場合には、滑車の車輪(索輪)の回転軸心を水平に指向させるために、専用の操作部が必要になる。また、専用の操作部を設けない場合には、ユニバーサルジョイントなどを介して滑車を取り付ける必要があり、操作部にいろいろな付属物が必要となり、意匠性が低下したり、取付けスペースが大きくなったり、操作部の操作のための部品が高価になったりするなどの問題がある。
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、専用の操作部や付属物を用いずに建具に係るコストを抑え、水平に指向する索輪を有する滑車を容易に操作部に取り付けて使用することができる建具を提供することにある。
(1)上記目的を達成するため本発明は、上枠(例えば、後述の上枠11)、下枠(例えば、後述の下枠12)及び左右の縦枠(例えば、後述の縦枠13,14)を有する枠体と、前記枠体内に開閉可能に設けられ、上框(例えば、後述の上框21)、下框(例えば、後述の下框22)及び左右の縦框(例えば、後述の縦框23,24)を有する障子(例えば、後述の障子2)と、を備える建具(例えば、後述の横辷り出し窓1)であって、前記枠体に設けられ、回転動力源からの回転を入力する入力回転軸(例えば、後述の入力回転軸511)を有し、前記入力回転軸が回転されることにより、前記障子が操作される操作部(例えば、後述の操作部5)を備え、前記入力回転軸の軸心は、見込方向へ水平に指向している建具を提供する。
(2)(1)の発明において、前記枠体に設けられ、前記操作部に連結されて前記枠体に沿ってスライド移動する板状の連動バー(例えば、後述の連動バー6)と、先端側が前記下框に支持されるとともに、基端側が前記枠体に設けられた支持部(例えば、後述の支持部71)及び前記連動バーに回動可能に支持される開閉アーム(例えば、後述の開閉アーム70)と、前記操作部の前記入力回転軸の回転に連動してスライド移動して前記連動バーをスライド移動させる駆動板状部材(例えば、後述の駆動板状部材53)と、を備え、前記連動バーの上面に対して前記駆動板状部材の下面は、平行ではなく交差する位置関係を有することが好ましい。
本発明によれば、専用の操作部や付属物を用いずに建具に係るコストを抑え、水平に指向する索輪を有する滑車を容易に操作部に取り付けて使用することができる建具を提供できる。
本発明の一実施形態に係る横辷り出し窓を屋外側から見た姿図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓を屋内側から見た姿図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の縦断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の横断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の全閉状態を示す部分断面平面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の半開状態を示す部分断面平面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の全開状態を示す部分断面平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた窓におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る横辷り出し窓1を屋外側から見た姿図である。図2は、本実施形態に係る横辷り出し窓1を屋内側から見た姿図である。本実施形態の横辷り出し窓1は、図示しない建物の壁に形成された開口部に納められる。また、これら図1及び図2に示されるように横辷り出し窓1は、建物の開口部に取り付けられる枠体10と、枠体10に開閉可能に納められた障子2と、を備える。
枠体10は、上枠11と、下枠12と、左右の縦枠13,14と、により矩形に枠組みされて形成される。本実施形態の建具としての横辷り出し窓1は、横幅方向(左右方向)の寸法が大きく設定された横長の窓であり、操作者の手の届く高さに設けられた開口部や、操作者の手が届かない高所に設けられた開口部に納められる。本実施形態では、横辷り出し窓1は、高所に設けられた開口部に収められる。
図3は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の縦断面図である。図3は、後述する操作部が設けられた左右方向の一端側(右側)を他端側(左側)から見た縦断面図である。横辷り出し窓1は、アルミ等の金属と樹脂とからなる複合型の窓であり、断熱性に優れる。即ち、枠体10及び障子2は、それぞれ、屋外側がアルミ等の金属で形成され、屋内側が樹脂で形成される。
障子2は、上框21と、下框22と、左右の縦框23,24と、により矩形に框組みされて形成された框体20と、該框体20内に嵌め込まれたガラス200と、を備える。
ガラス200は、屋内側の板ガラス201と、屋外側の板ガラス202と、これら2枚の板ガラスで挟持されたスペーサ203と、を備える複層ガラスである。この複層ガラスで構成されたガラス200は、優れた断熱性を有する。
上枠11は、屋外側に設けられたアルミ等の金属からなる金属上枠111と、その屋内側に設けられ且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂上枠112と、を含んで構成される。
金属上枠111は、屋外側の外側金属上枠111aと、屋内側の内側金属上枠111bと、を有する。また、金属上枠111は、これら外側金属上枠111aと内側金属上枠111bとを連結する樹脂製のブリッジ材111cを有する。
樹脂上枠112は、複数の断面矩形状の空気室113aを形成する格子状部112aと、格子状部112aの上側に突出する複数の突出部112bと、格子状部112aの下側に位置して下方へ向けて開口する溝112cを形成する凹状部112dと、を有する。溝112cには、網戸を設けない場合には、図示しない樹脂部材が嵌合される。網戸を設ける場合には、網戸の上框が溝112cに嵌合される。
樹脂上枠112は、凹状部112dの屋外側の下端に設けられたパッキン112eをさらに有する。このパッキン112eが後述する樹脂上框212に当接することで、樹脂上枠112の屋外側には、空気室113bが形成される。
また、金属上枠111と樹脂上枠112との間には、複数の突出部112bによって仕切られる複数の空気室113cが形成される。
上框21は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属上框211と、その屋内側に設けられ且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂上框212と、を含んで構成される。
金属上框211は、屋外側から立設する立設部211aを有し、その先端の屋内側が金属上枠111の屋外側に設けられたパッキン111dに当接する。
樹脂上框212は、複数の断面矩形状の空気室213aを形成する格子状部212aを有する。格子状部212aは、屋内側において上述のパッキン112eに当接する。
また、上框21は、下向きに開口して形成される溝21aを有する。溝21aは、ガスケット10aを介してガラス200の上端部を挟持する。
下枠12及び下框22は、それぞれ上枠11及び上框21に類似した構成を有するため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。従って以下では、下枠12及び下框22の構成のうち、上枠11及び上框21と相違する構成についてのみ説明する。
下枠12の屋内側における左右方向の一端側には、障子2を開閉するために操作者が操作する操作部5が設けられる。この操作部5は、後述する障子2の開閉機構4の一部を構成する。
図1、図3に示されるように、操作部5は、チェーン式の操作部である。操作部5は、ハウジング50と、滑車51と、図示しないウォームギヤ機構と、を含んで構成される。操作部5は、操作者が滑車51を回転させることで生じた回転方向の駆動力を、ウォームギヤ機構により直線方向の駆動力に変換する。変換された直線方向の駆動力は、後述する連動バー6に伝達される。
より具体的には、操作部5のハウジング50は、図3に示すように、円筒状部501と、上側傾斜直方体箱状部502と、下側傾斜直方体箱状部503と、水平直方体箱状部504と、を有している。
円筒状部501は、滑車51が接続される入力回転軸511の軸心と同軸的な位置関係を有する略円筒形状に形成されている。円筒状部501の一端部からは、滑車51が接続される入力回転軸511が突出している。入力回転軸511には、滑車51を接続可能であり、この場合には、滑車51を操作する作業者が回転動力源になるが、滑車51以外のもの、例えば、ハンドルや電動ユニット等の回転動力源等を入力回転軸511には、接続可能である。入力回転軸511は、これらの回転動力源からの回転を入力して回転するように構成されている。
滑車51が接続される入力回転軸511の軸心方向は、見込方向に平行な位置関係を有している。従って、滑車51が接続される入力回転軸511の軸心は、水平方向及び見込方向へ指向している。円筒状部501の他端部は、図4等に示すように、上側傾斜直方体箱状部502の上板の長手方向における中央部分に一体成形されて接続されている。上側傾斜直方体箱状部502は下面の全面が開口を構成する略直方体形状の箱状に形成されている。上側傾斜直方体箱状部502の上板の長手方向における両端部の近傍には、貫通孔が形成されており、貫通孔には、ボルト513が貫通して、上側傾斜直方体箱状部502が、下側傾斜直方体箱状部503と共に、金属製の固定部材517に固定されている。
下側傾斜直方体箱状部503は、上面の全面が開口を構成する略直方体形状の箱状に形成されている。下側傾斜直方体箱状部503には、下側傾斜直方体箱状部503の開口から上側傾斜直方体箱状部502の一部が挿入されて、下側傾斜直方体箱状部503の上面の開口を塞ぐように、上側傾斜直方体箱状部502の上板が設けられ、下側傾斜直方体箱状部503と共に金属製の固定部材517に固定されている。図示しないウォームギヤ機構は、上側傾斜直方体箱状部502と下側傾斜直方体箱状部503とにより構成される略直方体形状の箱状部材505の中に収納されている。上側傾斜直方体箱状部502と下側傾斜直方体箱状部503とにより構成される略直方体形状の箱状部材505の長手方向は、見付方向に一致する位置関係を有している。また、略直方体形状の箱状部材505は、図3に示すように、箱状部材505の側面505aが鉛直方向に対して傾いた位置関係を有している。
下側傾斜直方体箱状部503の下部は、水平直方体箱状部504の上部に一体成形されて接続されている。この接続されている部分においては、下側傾斜直方体箱状部503の下面は開口が形成されており、下側傾斜直方体箱状部503の内部空間と、水平直方体箱状部504の内部空間とは連通している。水平直方体箱状部504は、図3に示すように、下側傾斜直方体箱状部503とは異なり、鉛直方向に対して傾いておらず、水平直方体箱状部504の側面504aは、鉛直方向に平行な位置関係を有している。水平直方体箱状部504の長手方向の両端部には、金属製の固定部材517が固定されており、固定部材517は、ボルト518により裏板125に固定されている。水平直方体箱状部504の側面504a(図3の左側の側面)には、見付方向へ延びる貫通孔により構成される図示しない長孔が形成されている。この長孔を、後述の連動バー6と、図示しないウォームギヤ機構により見付方向へスライド移動する駆動板状部材53と、を接続する接続金具512が、貫通している。
接続金具512の一端部は、操作部5を構成する駆動板状部材53に図示しない連結ピンによって接続されている。接続金具512の他端部は、連動バー6に図示しないねじによって接続されている。駆動板状部材53は、操作部5の滑車51の回転に連動して見付方向へスライド移動して、これに連動して連動バー6をスライド移動させるように構成されている。駆動板状部材53の外面を構成する上面及び下面は、図3に示すように、水平ではなく、水平に対して傾いた位置関係(図3の左上から右下へ向うように傾いた位置関係)を有している。これに対して連動バー6の外面を構成する上面及び下面は、水平の位置関係を有している。即ち、連動バーの上面に対して駆動板状部材53の下面は、平行ではなく交差する位置関係を有している。
なお、図3中に示される開閉アーム70、支持部71、取り付け部材72、第1突部701、第2突部702、第3突部703、第3係合部706、連動バー6及びレール61については、後段で詳述する。
図4は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の横断面図である。図4は、横辷り出し窓1を上側から見た横断面図である。
縦枠13と縦枠14はほぼ同一の構成を有し、縦框23と縦框24はほぼ同一の構成を有する。このため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。従って以下では、縦枠13と縦枠14と、縦框23と縦框24との構成のうち、縦枠13及び縦框23と相違する構成についてのみ説明する。
縦枠13は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属縦枠131と、その屋内側に配置され且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂縦枠132と、を含んで構成される。
樹脂縦枠132は、複数の断面矩形状の空気室133aを形成する格子状部132aと、格子状部132aの外側に突出する複数の突出部132bと、格子状部132aの内側(障子側)に位置して見付方向の他端側(図4の左側)へ向けて開口する溝132cを形成する凹状部132dと、を有する。本実施形態では、樹脂部材134が溝132cに係合されている。
樹脂縦枠132は、凹状部132dの屋外側に設けられたパッキン132fと、凹状部132dの内側(障子側)の先端に配置されるパッキン132gをさらに有する。これにより、縦枠13と縦框23との間に空気室133bが形成される。
また、金属縦枠131と樹脂縦枠132との間には、複数の突出部132bによって仕切られる複数の空気室133cが形成される。
縦框23は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属縦框231と、その屋内側に配置され且つ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなる樹脂縦框232と、を含んで構成される。
金属縦框231は、屋外側から内側(障子側)に延出する横設部231aを有する。金属縦框231は、横設部231aの先端に配置され且つ金属縦枠131に当接するパッキン231bを有する。
樹脂縦框232には、断面矩形状の空気室233aが形成される。空気室233aの屋内側部分には、上述のパッキン132f,132gが当接する。
縦框23は、内側(障子側)に開口して形成される溝23aを有する。溝23aは、ガスケット10aを介してガラス200の側端部を挟持する。
縦枠14と縦框24の間には、両者を連結するリンク機構3が設けられる。図4に示すように、リンク機構3は、ステー31と、一対のアーム32,33と、を含んで構成される。
ステー31は、上下方向に延びて設けられ、縦枠14を構成する金属縦枠141の内側(障子側)の見込み面に設けられた取り付け部141aに取り付け固定される。
一対のアーム32,33は、それぞれ、一端がステー31に回動可能に支持され、他端が縦框24に回動可能に支持される。一対のアーム32,33は、ステー31の長さに対応して、上下方向に離隔して配置されている。
このリンク機構3により、後述する開閉機構4が駆動すると、一対のアーム32,33が連動して縦枠14及び縦框24のそれぞれに対して回動することで、障子2がスムーズ且つ確実に開閉するようになっている。
以上説明したように、本実施形態の横辷り出し窓1では、枠体10、障子2及びこれらの間に複数の空気室が形成されている。即ち、本実施形態の横辷り出し窓1は、複数の空気室が形成された多層ホロー構造を有し、これにより、断熱性が高められている。
次に、本実施形態の横辷り出し窓1の障子2を開閉する開閉機構4について詳しく説明する。
図5に示すように、本実施形態の横辷り出し窓1は、障子2を開閉する開閉機構4を備える。
この開閉機構4は、上述の操作部5と、連動バー6と、開閉アーム機構7と、第1ロック機構8と、第2ロック機構9と、を含んで構成される。
操作部5の構成については、上述した通りである。なお本実施形態では、操作者が滑車51を時計回りに回転させると、その回転方向の駆動力が左右方向の他端側(右側)へ向かう駆動力に変換される。また、操作者が滑車51を反時計回りに回転させると、その回転方向の駆動力が左右方向の一端側(左側)へ向かう駆動力に変換される。
連動バー6は、下枠12の上面に、左右方向に延設される。より詳しくは、連動バー6は、下枠12の上面に沿って左右方向に延設されたレール61に係合するように設置される。また、連動バー6の基端側(右側)は、上述の操作部5のウォームギヤ機構に連結される。これにより、連動バー6は、操作部5から伝達される左右方向の駆動力によって、下枠12に沿って左右方向にスライド移動可能となっている。
本実施形態では、開閉アーム機構7は、図5に示されるように下枠12及び下框22の左右方向の略中央部に設けられている。この開閉アーム機構7は、開閉アーム70と、支持部71と、を含んで構成される。本実施形態の開閉アーム機構7は、開閉アーム70を1つ備える。
開閉アーム70は、長尺状の板状部材で形成される。図5に示されるように、その基端側(図5の右側)から中央部にかけては幅が略一定であり、中央部から先端側(図5の左側)に向かうに従って屋内側の側面が障子2側に傾斜して幅狭となっている。
また、開閉アーム70は、その先端側が下框22の左右方向の略中央部の下端に、回動可能に支持される。より詳しくは、下框22の左右方向の略中央部の下端には、連動バー6に平行して左右方向に延びる係合溝部705を有する第3係合部706が設けられており、開閉アーム70の先端側には、この係合溝部705に係合されて案内され且つ回動軸として機能する第3突部703が設けられている。これにより、開閉アーム70は連動バー6の移動に連動して左右方向にスライド移動可能であるとともに、下框22に対して回動可能となっている。
また、開閉アーム70は、その基端側(図5の右側)が取り付け部材72を介して連動バー6及び支持部71に回動可能に支持される。より詳しくは、連動バー6の左右方向の略中央部の下端には、板状の取り付け部材72が取り付け固定されている。開閉アーム70は、該開閉アーム70を貫通して上方及び下方に突出し、後述の第1ガイド孔711に挿通されるとともに取り付け部材72の挿通孔に挿通され、回動軸として機能する第1突部701によって、連動バー6に回動可能に支持されるとともに、後述する支持部71にも回動可能に支持される。
支持部71は、下枠12の左右方向略中央部の上面に、左右方向に延びて取り付け固定される。支持部71は、長尺の板状部材の長手方向両端を同一方向(下方)に屈曲して形成された略C字状の支持台である。支持部71の上面には、連動バー6に対して平行(左右方向)に延びる第1ガイド孔711が形成されている。この第1ガイド孔711には、上述の回動軸として機能する第1突部701が挿通されて係合する。
また、支持部71の上面には、連動バー6に対して傾斜して延びる傾斜孔部712aと、連動バー6に対して平行に延びる平行孔部712bと、が連続して形成された第2ガイド孔712が設けられている。傾斜孔部712aは、一端側(右側)から他端側(左側)に向かうに従い、障子2側に傾斜して延びている。平行孔部712bは、第1ガイド孔711よりも左右方向の他端側(左側)に設けられている。
第2ガイド孔712には、開閉アーム70から下方に突出し回動軸として機能する第2突部702が挿通されて係合する。これにより、第2突部702が第2ガイド孔712に案内され、連動バー6の移動に連動して回動軸としての第1突部701及び第3突部703回りに開閉アーム70が回動可能となっている。
また、障子2を全閉状態から開放状態に操作する際には、第2ガイド孔712を構成する平行孔部712bに第2突部702が案内される。同時に、第1突部701が第1ガイド孔711に案内されるとともに、第3突部703が係合溝部705に案内されることで、開閉アーム70が左右方向に移動する。これにより、障子2の開放が遅延され、後述の第1ロック機構8及び第2ロック機構9の各ロックが解除されるまでの時間が確保されている。
さらには、第2ガイド孔712を構成する傾斜孔部712aに第2突部702が案内されることで、開閉アーム70が屋外側に導かれる。これにより、上述の各突部周りに回動するようになっている。
また、支持部71は、その他端側(左側)の幅(見込み方向の寸法)が一端側(右側)の幅よりも小さく形成されている。加えて、支持部71には、第2ガイド孔712よりも左右方向の他端側において、他端側(左側)に向かうに従って屋内側の側面が障子2側に傾斜する傾斜部713が形成されている。後段で詳述するように、傾斜部713が形成されるとともに幅狭に形成された支持部71の先端側は、第1ロック機構8の第1係合部82を構成する。
第1ロック機構8は、開閉アーム機構7に設けられる。第1ロック機構8は、第1ロックピン81と、第1係合部82と、を含んで構成される。この第1ロック機構8は、障子2の閉鎖時に、第1ロックピン81と第1係合部82が係合することにより、障子2の開閉を規制する。
第1ロックピン81は、開閉アーム70の先端側に形成された傾斜部713近傍の下端から、下方に突出して設けられる。
第1係合部82は、上述したように、傾斜部713が形成されるとともに幅狭に形成された支持部71の先端側によって構成される。ここで、第1ロックピン81は、障子2の閉鎖時において、支持部71の先端側(傾斜部713)よりも屋内側に配置される。これにより、連動バー6及び開閉アーム70が左右方向に移動することで第1ロックピン81が第1係合部82と係脱可能となっている。
第1ロック機構8は、連動バー6及び開閉アーム70が左右方向の一端側(右側)に移動すると、第1ロックピン81が第1係合部82に係合する。
また、連動バー6及び開閉アーム70が左右方向の他端側(左側)に移動すると、第1ロックピン81が第1係合部82から離脱する。
このように第1ロック機構8は、操作部5に連結された連動バー6の動作により、障子2の開きを規制可能となっている。
第2ロック機構9は、下枠12、下框22及び連動バー6に設けられる。図5に示すように、第2ロック機構9は、第2ロックピン91と、第2係合部92と、を含んで構成される。この第2ロック機構9は、障子2の閉鎖時に、第2ロックピン91と第2係合部92が係合することにより、障子2の開閉を規制する。
第2ロックピン91は、下框22の左右方向の他端側(左側)の下端から、下方に突出して設けられる。
第2係合部92は、連動バー6の先端側に設けられ、障子2側に延出して基端側に屈曲する略L字状の形状に形成されている。
第2ロック機構9は、連動バー6が左右方向の一端側(右側)に移動すると、第2係合部92に第2ロックピン91が係合する。
また、連動バー6が左右方向の他端側(左側)に移動すると、第2ロックピン91が第2係合部92から離脱する。
このように第2ロック機構9は、操作部5に連結された連動バー6の動作により、障子2の開きを規制可能となっている。
本実施形態の横辷り出し窓1の動作について、図5〜図7を参照して説明する。
ここで、図5は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の全閉状態を示す部分断面平面図である。図6は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の半開状態を示す部分断面平面図である。図7は、本実施形態に係る横辷り出し窓1の全開状態を示す部分断面平面図である。
先ず、図5に示すように、障子2が閉鎖された状態において、操作者が操作部5の滑車51を時計回りに回転させる。すると、操作部5内に設けられたウォームギヤ機構によって、その回転方向の駆動力が左右方向の他端側(左側)に向かう直線方向の駆動力に変換される。
次いで、基端側が操作部5のウォームギヤ機構に連結された駆動板状部材53、接続金具512、及び、連動バー6が、左右方向の他端側(左側)にスライド移動する。ここで、連動バー6の初動においては、第2突部702が平行孔部712bに案内されることで、それと同時に、第1突部701が第1ガイド孔711に案内され、第3突部703が係合溝部705に案内される。これにより、開閉アーム70が、左右方向の他端側(左側)にスライド移動する。即ち、連動バー6の初動においては、開閉アーム70は回動せず、障子2は閉じたままである。
またこのとき、図6に示すように、連動バー6の初動において開閉アーム70が左右方向の他端側(左側)にスライド移動することにより、第1ロックピン81が第1係合部82から離脱し、第1ロック機構8が解除される。また、第2ロックピン91が第2係合部92から離脱し、第2ロック機構9が解除される。
次いで、図7に示すように、さらに連動バー6が左右方向の他端側(左側)にスライド移動すると、第2突部702が傾斜孔部712aに案内されることで、開閉アーム70が屋外側に導かれる。これにより、開閉アーム70が、各突部を回動軸として、下枠12、下框22及び連動バー6に対して回動する。以上により、障子2が開放される。
また、障子2が開放された状態において、操作者が操作部5の滑車51を反時計回りに回転させる。すると、操作部5内に設けられたウォームギヤ機構によって、その回転方向の駆動力が左右方向の一端側(右側)に向かう直線方向の駆動力に変換される。
次いで、基端側が操作部5のウォームギヤ機構に連結された駆動板状部材53、接続金具512、及び、連動バー6が、左右方向の一端側(右側)にスライド移動する。すると、第2突部702が傾斜孔部712aに案内されることで、開閉アーム70が各突部を回動軸として、障子2の閉じ側に、下枠12、下框22及び連動バー6に対して回動する。これにより、障子2が閉鎖される。
このとき、連動バー6の終動において、第2突部702が平行孔部712bに案内されることで、それと同時に、第1突部701が第1ガイド孔711に案内され、第3突部703が係合溝部705に案内される。これにより、開閉アーム70は左右方向の一端側(右側)にスライド移動することで、第1ロックピン81が第1係合部82に係合し、第1ロック機構8が作動される。また、第2ロックピン91が第2係合部92に係合し、第2ロック機構9が作動する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、上枠11、下枠12及び左右の縦枠13、14を有する枠体と、枠体内に開閉可能に設けられ、上框21、下框22及び左右の縦框23、24を有する障子2と、を備える建具(横辷り出し窓1)は、枠体に設けられ、回転動力源からの回転を入力する入力回転軸511を有する操作部5であって、入力回転軸511が回転されることにより、障子2が操作される操作部5を備える。入力回転軸511の軸心は、見込方向へ水平に指向している。
これにより、例えば、窓が高所に設置されている場合には、水平方向へ指向している入力回転軸511に滑車51の索輪等を連結させて、滑車51により操作部5を操作して、障子2を操作することができる。このため、軸心が水平方向へ指向することが要求される滑車51の索輪を、入力回転軸511に連結する際に、ユニバーサルジョイント等を用いたり、専用の操作部を設けたりせずに済む。この結果、建具の意匠性が低下したり、取付けスペースが大きくなったり、建具における操作部品が高価になったりすることを回避することができる。
また本実施形態では、建具としての横辷り出し窓1は、枠体に設けられ、操作部5に連結されて枠体に沿ってスライド移動する板状の連動バー6と、先端側が下框22に支持されるとともに、基端側が枠体に設けられた支持部71及び連動バー6に回動可能に支持される開閉アーム70と、操作部5の入力回転軸511の回転に連動してスライド移動して連動バー6をスライド移動させる駆動板状部材53と、を備えている。そして連動バー6の上面に対して駆動板状部材53の下面は、平行ではなく交差する位置関係を有する。これにより、駆動板状部材53のスライド移動と一体で、連動バー6をスライド移動させる構成を容易に実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、本発明を横辷り出し窓に適用したが、これに限定されない。例えば、本発明を縦辷り出し窓に適用してもよく、縦開き窓や横開き窓に適用してもよい。
上記実施形態では、開閉アームを左右方向の略中央に1つ設けたが、これに限定されない。例えば、開閉アームを2つ設けてもよい。
上記実施形態では、操作部を左右方向の右側に設けたが、これに限定されない。例えば、操作部を左側に設けてもよい。また、操作部を下枠ではなく、縦枠に設けてもよい。
上記実施形態では、操作部をチェーン式の操作部としたが、これに限定されない。例えば、滑車51を取り外してハンドル式の操作部を取り付けてもよい。また、滑車51を取り外して、操作部に電動ユニットを取り付け、電動式としてもよい。
1…横辷り出し窓(建具)
2…障子
5…操作部
6…連動バー
10…枠体
11…上枠
12…下枠
13,14…縦枠
21…上框
22…下框
23,24…縦框
53…駆動板状部材
70…開閉アーム
511…入力回転軸

Claims (2)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、
    前記枠体内に開閉可能に設けられ、上框、下框及び左右の縦框を有する障子と、を備える建具であって、
    前記枠体の下枠の上面に固定部材を介して設けられ、回転動力源からの回転を入力する入力回転軸を有し、前記入力回転軸が回転されることにより、前記障子が操作される操作部を備え、
    前記入力回転軸の軸心は、見込方向へ水平に指向し、鉛直方向に対して傾いた位置関係を有している箱状部材に収納されたウォームギヤ機構に接続されている建具。
  2. 前記枠体に設けられ、前記操作部に連結されて前記枠体に沿ってスライド移動する板状の連動バーと、
    先端側が前記下框に支持されるとともに、基端側が前記枠体に設けられた支持部及び前記連動バーに回動可能に支持される開閉アームと、
    前記操作部の前記入力回転軸の回転に連動してスライド移動して前記連動バーをスライド移動させる駆動板状部材と、を備え、
    前記連動バーの上面に対して前記駆動板状部材の下面は、平行ではなく交差する位置関係を有する請求項1に記載の建具。
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