JP2021085276A - 建具 - Google Patents

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Abstract

【課題】芯材に対する加工の工数を低減可能な建具を提供すること。【解決手段】上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、枠体に開閉可能に設けられ、上框、下框及び左右の縦框を有する障子と、を備え、上框、下框、左右の縦框の少なくとも1つは、溝が形成された芯材125を備え、溝は、溝における異なる深さの位置において、幅の狭い狭幅部と、幅の広い広幅部と、を少なくとも有し、狭幅部と広幅部とのうちの少なくとも一方を形成している芯材125の部分には、ねじを固定可能な固定部が形成されている建具である。【選択図】図8

Description

本発明は、建具に関する。
従来、建物の開口部に設けられる建具として、防火仕様の開閉する窓が知られている(例えば、特許文献1参照)。火災時には、下枠の強度低下で、障子の荷重負荷により、下枠が変形し、障子が脱落し、又は障子と上枠の間に隙間ができ、炎が室内外を通過してしまう。これを防止するため、防火仕様の窓においては、下枠のホロー内にステンレス製の芯材が挿入されて設けられている。芯材には、ねじにより金具等が固定される。
特開2019−085833号公報
芯材については、芯材を下枠に固定する部分にはタップの加工をし、その他の部品固定のねじが飛び出してくる部分には、バカ孔加工をする必要があり、加工の工数がかかっていた。
本発明は、芯材に対する加工の工数を低減可能な建具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、前記枠体に開閉可能に設けられ、上框、下框及び左右の縦框を有する障子と、を備え、建物の開口部に設けられる建具であって、前記枠体、前記上框、前記下框、左右の前記縦框の少なくとも1つは、溝が形成された芯材を備え、前記溝は、前記溝における異なる深さの位置において、幅の狭い狭幅部と、幅の広い広幅部と、を少なくとも有し、前記狭幅部と前記広幅部とのうちの少なくとも一方を形成している前記芯材の部分には、ねじを固定可能な固定部が形成されている建具を提供する。
本発明の一実施形態に係る横辷り出し窓を屋外側から見た姿図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓を屋内側から見た姿図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の縦断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の横断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の下枠を示す部分平面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の縦框を示す部分側面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の下枠に、開閉アーム機構が芯材を避けて(芯材に固定されることなく)ねじにより固定されている様子を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の芯材が下枠に取り付けられている部分を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の下枠に、防火金具が芯材を避けて(芯材に固定されることなく)ねじにより固定されている様子を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の芯材を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓における障子の防火金具と枠の防火金具との位置関係を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の火災時における障子の防火金具と枠の防火金具との位置関係を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の芯材の第1の変形例を示す拡大断面図である。 上記実施形態に係る横辷り出し窓の芯材の第2の変形例を示す拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳しく説明する。
なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物の壁に形成された開口部に納められた窓におけるガラスの面方向を意味し、「見込方向」とは、上記ガラスの厚さ方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
図1は、横辷り出し窓1を屋外側から見た姿図である。図2は、横辷り出し窓1を屋内側から見た姿図である。図3は、横辷り出し窓1の縦断面図である。図4は、横辷り出し窓1の横断面図である。図5は、横辷り出し窓の下枠を示す部分平面図である。図6は、横辷り出し窓1の縦框23を示す部分側面図である。図7は、横辷り出し窓1の下枠に、開閉アーム機構が芯材を避けて(芯材に固定されることなく)ねじにより固定されている様子を示す拡大断面図である。図8は、横辷り出し窓1の芯材125が下枠12に取り付けられている部分を示す拡大断面図である。図9は、横辷り出し窓1の下枠に、防火金具が芯材を避けて(芯材に固定されることなく)ねじにより固定されている様子を示す拡大断面図である。図10は、横辷り出し窓1の芯材125を示す拡大断面図である。図11は、横辷り出し窓1における障子2の防火金具229と枠体の防火金具129との位置関係を示す拡大断面図である。図12は、横辷り出し窓1の火災時における障子の防火金具229と枠体の防火金具129との位置関係を示す拡大断面図である。
本実施形態の横辷り出し窓1は、図示しない建物の壁に形成された開口部に納められる。また、これら図1及び図2に示されるように横辷り出し窓1は、建物の開口部に取り付けられる枠体10と、枠体10に開閉可能に納められた障子2と、を備える。
枠体10は、上枠11と、下枠12と、左右の縦枠13,14と、により矩形に枠組みされて形成される。本実施形態の建具としての横辷り出し窓1は、横幅方向(左右方向)の寸法が大きく設定された横長の窓であり、建物の開口部に収められる。
横辷り出し窓1は、アルミ等の金属と樹脂とからなる複合型の窓であり、断熱性に優れる。即ち、枠体10及び障子2は、それぞれ、屋外側がアルミ等の金属で形成され、屋内側が樹脂で形成される。
障子2は、上框21と、下框22と、左右の縦框23,24と、により矩形に框組みされて形成された框体20と、該框体20内に嵌め込まれたガラス200と、を備える。
ガラス200は、屋内側の板ガラス201と、屋外側の板ガラス202と、これら2枚の板ガラスで挟持されたスペーサ203と、を備える複層ガラスである。この複層ガラスで構成されたガラス200は、優れた断熱性を有する。
上枠11は、屋外側に設けられたアルミ等の金属からなる金属上枠111と、その屋内側に設けられ且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂上枠112と、を含んで構成される。
金属上枠111は、屋外側の外側金属上枠111aと、屋内側の内側金属上枠111bと、を有する。また、金属上枠111は、これら外側金属上枠111aと内側金属上枠111bとを連結する樹脂製のブリッジ材111cを有する。
樹脂上枠112は、複数の断面矩形状の空気室113aを形成する格子状部112aと、格子状部112aの上側に突出する複数の突出部112bと、格子状部112aの下側に位置して下方へ向けて開口する溝112cを形成する凹状部112dと、を有する。溝112cには、網戸の網材Sを枠体10に固定する樹脂製の上側網材固定部材114が溝112cに係合される。
上側網材固定部材114は、フック部114dを有している。フック部114dが溝112cを形成する樹脂上枠112の一部に係合することにより、上側網材固定部材114は、樹脂上枠112に固定される。また、上側網材固定部材114の下端部において、見込方向における屋外側には、網端部固定溝114fが形成されている。網端部固定溝114fには、網材Sの上縁部に取付して網材Sの上縁部に固定された樹脂製の帯板材が挿入されて固定されている。
上側網材固定部材114は、網端部固定溝114fよりも見込方向における屋外側に、上側板状延出部114hを有している。上側板状延出部114hは、見付方向における一端部から他端部に至るまで設けられており、図3に示すように、網端部固定溝114fの位置から見込方向における屋外側へ延出している。見込方向において、上側板状延出部114hの延出端は、操作部5よりも屋外側に位置している。上側板状延出部114hの延出端は、図3に示すように、網戸の網材Sを支持しており、網戸の網材Sを、固定部材嵌合溝としての溝112cよりも見込方向における屋外寄りの位置である上側板状延出部114hの延出端の位置に配置させる。
樹脂上枠112は、凹状部112dの屋外側の下端に設けられたパッキン112eをさらに有する。このパッキン112eが後述する樹脂上框212に当接することで、樹脂上枠112の屋外側には、空気室113bが形成される。
また、金属上枠111と樹脂上枠112との間には、複数の突出部112bによって仕切られる複数の空気室113cが形成される。
上框21は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属上框211と、その屋内側に設けられ且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂上框212と、を含んで構成される。
金属上框211は、屋外側から立設する立設部211aを有し、その先端の屋内側が金属上枠111の屋外側に設けられたパッキン111dに当接する。
樹脂上框212は、複数の断面矩形状の空気室213aを形成する格子状部212aを有する。格子状部212aは、屋内側において上述のパッキン112eに当接する。
また、上框21は、下向きに開口して形成される溝21aを有する。溝21aは、ガスケット10aを介してガラス200の上端部を挟持する。
下枠12及び下框22は、それぞれ上枠11及び上框21に類似した構成を有するため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。従って以下では、下枠12及び下框22の構成のうち、上枠11及び上框21と相違する構成についてのみ説明する。
下枠12を構成する、屋外側に設けられたアルミ等の金属からなるホロー構造の金属上枠121の内部の空間には、芯材125が設けられている。芯材125は、アルミ押出形材により構成された1つの部品であり、下枠12に沿って下枠12の一端部から他端部に至るまで設けられている。芯材125は、芯材125の長手方向に直交する断面では、図10に示すように、一対の中空部1251、1251を有しており、一対の中空部1251、1251の間には、芯材125の長手方向における一端部から他端部に至るまで芯材125の長手方向に延びる溝1252が形成されている。
溝1252の開口部は、図10に示す断面では、溝の深さが深くなるにつれて開口幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。また、溝1252は、広幅部1253と、深部テーパ部と、狭幅部1254とを有しており、溝1252の開口部から深くなるにつれて、開口部、広幅部1253、深部テーパ部、及び、狭幅部1254は、この順で連続して繋がっている。
広幅部1253は、テーパ形状の開口部の下端と同一の溝の幅を有する。狭幅部1254は、広幅部の溝の幅よりも狭い溝の幅を有する。深部テーパ部の上端の溝の幅は、広幅部1253の溝の幅と同一であり、深部テーパ部の下端の溝の幅は、狭幅部1254の溝の幅と同一であり、深部テーパ部は、上端から下端に向かうにつれて、溝の幅が小さくなるテーパ形状に形成されている。狭幅部1254を形成している芯材125の部分には、固定部としての雌ねじが形成されている。これに対して広幅部1253を形成している芯材125の部分には、雌ねじは形成されていない。上述のような開口部、広幅部1253、深部テーパ部、及び、狭幅部1254を有する溝1252の形状は、芯材125の長手方向における一端部から他端部に至るまで続いている。狭幅部1254の幅方向の中心位置は、広幅部1253の幅方向の中心位置に一致している。
図5、図7に示すように、開閉アーム機構7の両端の位置の溝1252においては、後述の開閉アーム機構7を下枠12に固定するねじ128の先端部が、広幅部1253に挿入されている。ねじ128は、開閉アーム機構7の板状基部701に形成された貫通孔を貫通し、ねじ128の雄ねじが、金属上枠121の上板に形成された雌ねじに螺合することにより、開閉アーム機構7の板状基部701を金属上枠121の上板に固定する。ねじ128の雄ねじの先端部は、広幅部1253を形成している芯材125の部分に当接しない状態で、広幅部1253に収まっており、雄ねじの長さが短いため、狭幅部1254には挿入されていない。
また、図5、図8に示すように、開閉アーム機構7の中央寄りの位置の溝1252においては、芯材125を下枠12に固定するねじ127の先端部の雄ねじが、広幅部1253を貫通し、狭幅部1254に挿入され、狭幅部1254に形成された雌ねじに係合している。これにより、芯材125は下枠12に固定されている。ねじ127は、ねじ128、後述のねじ126よりも長いため、ねじ127の先端部の雄ねじは、狭幅部1254に形成された雌ねじに係合可能であり、この係合により、ねじ127を狭幅部1254に形成された芯材125の雌ねじの部分に固定可能である。
図5、図9に示すように、開閉アーム機構7の両端よりも下枠12の長手方向の端部の近傍の位置の溝1252においては、枠体側の防火金具129を下枠12に固定するねじ126の先端部が、広幅部1253に挿入されている。ねじ126は、開閉アーム機構7の板状基部701に形成された貫通孔を貫通し、ねじ126の雄ねじが、金属上枠121の上板に形成された雌ねじに螺合することにより、図9に示す断面形状がコの字形状の枠体側の防火金具129の基部1291を、金属上枠121の上板に固定する。ねじ126の雄ねじの先端部は、広幅部1253を形成している芯材125の部分に当接しない状態で、広幅部1253に収まっており、雄ねじの長さが短いため、狭幅部1254には挿入されていない。以上よりねじ126、127、128は、溝1252上の一直線上に並ぶことになる。
樹脂下枠122は、樹脂上枠112と同様に、溝122cを形成する凹状部122dを有する。溝122cの右端部には、操作部5が挿入されて係合しており、操作部5が係合している溝122cの部分以外の部分には、網戸の網材Sを樹脂下枠122に固定する下側網材固定部材124が係合される。
下側網材固定部材124は、空気室124aと、空気室124aに対して見込方向へ隣接配置された空気室124bと、空気室124aに対して上下方向へ隣接配置された空気室124cとを有する。下側網材固定部材124は、空気室124bよりも見込方向における屋外側にフック部124dを有している。フック部124dが溝122cを形成する樹脂下枠122の一部に係合することにより、下側網材固定部材124は、樹脂下枠122に固定される。下側網材固定部材124において、フック部124dよりも見込方向における屋外側には、網端部固定溝124fが形成されている。網端部固定溝124fには、網材Sの下縁部に取付して網材Sの下縁部に固定された樹脂製の帯板材が挿入されて固定されている。
下側網材固定部材124は、網材固定溝としての溝122cよりも見込方向における屋外側には、下側板状延出部124hを有している。下側板状延出部124hは、上側板状延出部114hと同様に、下側板状延出部124hの見付方向における一端部から他端部に至るまで設けられており、図3に示すように、フック部124dの位置から見込方向における屋外側へ延出している。見込方向において、下側板状延出部124hの延出端は、操作部5よりも屋外側に位置している。下側板状延出部124hの延出端は、図3に示すように、網戸の網材Sを支持しており、網戸の網材Sを、固定部材嵌合溝としての溝122cよりも見込方向における屋外寄りの位置である下側板状延出部124hの延出端の位置に配置させる。
下枠12の屋内側における左右方向の一端側には、障子2を開閉するために操作者が操作する操作部5が設けられる。この操作部5は、後述する障子2の開閉機構の一部を構成する。
図1、図3に示されるように、操作部5は、滑車式の操作部である。操作部5は、回転軸51の屋内側先端部に滑車を有し、滑車に図示しないチェーンを含んで構成される。操作部5においてチェーンを引くことにより生じた回転方向の駆動力は、後述する連動バー6に伝達される。
縦枠13と縦枠14は同一の構成を有し、縦框23と縦框24は同一の構成を有する。このため、対応する構成については同様の規則性を持って符号を付し、その説明を省略する。
縦枠13は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属縦枠131と、その屋内側に配置され且つ塩化ビニル樹脂等の樹脂からなる樹脂縦枠132と、を含んで構成される。
樹脂縦枠132は、複数の断面矩形状の空気室133aを形成する格子状部132aと、格子状部132aの外側に突出する複数の突出部132bと、格子状部132aの内側(障子側)に位置して見付方向の他端側(図4の右側)へ向けて開口する溝132cを形成する凹状部132dと、を有する。本実施形態では、網戸の網材Sを枠体10に固定する網材固定部材134が溝132cに係合されている。
網材固定部材134は、中間部材135と、網材保持部材136と、を有している。中間部材135は、枠体10を構成する縦枠13に固定される。網材保持部材136は、中間部材135に固定されて網材Sを枠体10に固定する。
網材保持部材136は、空気室136aと、空気室136aに対して見込方向へ隣接配置された空気室136bとを有する。また、網材保持部材136は、空気室136aよりも見付方向における一端部側(図4の左側)に、フック部136d、フック部136eを有している。フック部136dが、中間部材135の一部に係合することにより、網材保持部材136は、中間部材135に固定される。また、フック部136eが溝132cを形成する樹脂縦枠132の一部に係合することにより、網材保持部材136は、樹脂縦枠132に固定される。
空気室136bを形成している網材保持部材136の壁部であって見付方向に平行な壁部136gと、後述のパッキン132gを支持する支持壁部132kとの間には、網材Sの側縁部が挟み込まれるようにして、固定されている。網材Sの側縁部にも、網材Sの上縁部や下縁部と同様に、樹脂製の帯板材が取付されているが、帯板材は、溝132c内に配置されている。
網材保持部材136は、空気室136bよりも見込方向における屋外側に、側部板状延出部136hを有している。側部板状延出部136hは、上下方向における側部板状延出部136hの一端部から他端部に至るまで設けられており、図4に示すように、空気室136bの位置から見込方向における屋外側へ延出している。見込方向において、上側板状延出部114hの延出端は、操作部5よりも屋外側に位置しており、見込方向における、上側板状延出部114h、下側板状延出部124h、部分延出部521の中央部分521aの延出長さと同一の延出長さを有している。側部板状延出部136hの延出端は、図4に示すように、網戸の網材Sを支持しており、網材Sを、固定部材嵌合溝としての溝132cよりも見込方向における屋外寄りの位置である上側板状延出部114hの延出端の位置に配置させる。見付方向における一端側(図4における左側)の網材保持部材136の右側面136jは、見付方向における他端側(図4における右側)の網材固定部材の網材保持部材146の左側面146j、上側網材固定部材114の下面114j、及び、下側網材固定部材124の上面124jと共に、枠体10により囲まれる、建物の開口部の内周面を構成する。
樹脂縦枠132は、凹状部132dの屋外側に設けられたパッキン132fと、凹状部132dの内側(障子側)の先端に配置されるパッキン132gを更に有する。これにより、縦枠13と縦框23との間に空気室133bが形成される。
また、金属縦枠131と樹脂縦枠132との間には、複数の突出部132bによって仕切られる複数の空気室133cが形成される。
下枠12、左右の縦枠13,14には、図4〜図6に示すように、帯状に形成された加熱発泡材1216、1316、1416が設けられている。
下枠12においては、図5に示すように、加熱発泡材1216は、下枠12の長手方向に下枠12の上面の見込方向における中央位置において、一端部から他端部に至るまで、一直線状に張り付けられて設けられている。縦枠13においては、図6に示すように、加熱発泡材1316は、縦枠13の長手方向に、縦枠14に対向する面において縦枠13の上端部から下端部に至るまで、一直線状に張り付けられて設けられている。また、縦枠13において、ガラス保持金具1321は、上下方向における縦枠13の長さの、縦枠13の上側の3分の1程度の長さで設けられている。加熱発泡材1416は、縦枠13に対して左右対称の構成であるため、説明を省略する。
縦框23は、屋外側に配置されたアルミ等の金属からなる金属縦框231と、その屋内側に配置され且つ塩化ビニル樹脂等の合成樹脂からなる樹脂縦框232と、を含んで構成される。
金属縦框231は、屋外側から内側(障子側)に延出する横設部231aを有する。金属縦框231は、横設部231aの先端に配置され且つ金属縦枠131に当接するパッキン231bを有する。
樹脂縦框232には、断面矩形状の空気室233aが形成される。空気室233aの屋内側部分には、上述のパッキン132f,132gが当接する。
縦框23は、内側(障子側)に開口して形成される溝23aを有する。溝23aは、ガスケット10aを介してガラス200の側端部を挟持する。
次に、本実施形態の横辷り出し窓1の障子2を開閉する開閉機構について簡単に説明する。本実施形態の横辷り出し窓1は、障子2を開閉する開閉機構を備える。
この開閉機構は、上述の操作部5と、連動バー6(図3参照)と、開閉アーム機構7(図5参照)と、を含んで構成される。
操作部5の構成については、上述した通りである。連動バー6は、下枠12の屋内側の上面に、左右方向に延設される。より詳しくは、連動バー6は、下枠12の上面に沿って左右方向に延設されたレール61に係合するように設置される。また、連動バー6の基端側(右側)は、上述の操作部5に連結される。これにより、連動バー6は、操作部5から伝達される左右方向の駆動力によって、下枠12に沿って左右方向にスライド移動可能となっている。
本実施形態では、開閉アーム機構7は、図5に示されるように下枠12及び下框22の左右方向の略中央部に設けられている。この開閉アーム機構7は、開閉アーム70を備える。開閉アーム70の基端側は、連動バー6に回動可能に支持される。また、開閉アーム70は、連動バー6の移動に連動して左右方向にスライド移動可能であるとともに、下框22に対して回動可能となっている。
以下、本実施形態の横辷り出し窓1における火災時の防火金具の作用について説明する。
図11に示すように、通常の状態では、障子2の下框22にねじによって固定された障子側の防火金具229の下端部2291は、枠体側の防火金具129の上端部1292等の他の部材とは当接していない状態にある。
火災が発生すると、図12に示すように、樹脂製の樹脂下枠122や下側網材固定部材124は溶け落ちてしまう。このとき障子2においては、熱反りが発生することにより、障子2の上下の端部は、通常の状態のときよりも見込方向屋内側へ変位する。これにより、障子側の防火金具の下端部2291が、枠体側の防火金具129の上端部1292の上側に当接して載置された位置関係となり、障子2が枠体10から外れ落ちることが防止される。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、溝1252は、溝1252における異なる深さの位置において、幅の狭い狭幅部1254と、幅の広い広幅部1253と、を有し、狭幅部1254を形成している芯材125の部分には、ねじ127の雄ねじが係合可能な雌ねじが形成されている。
これにより、溝1252に段差が形成されることになり、長いねじ127を用いることで、幅の狭い狭幅部1254を形成している芯材125の部分に、長いねじ127により芯材125を下枠12に固定することが可能となる。また、枠体側の防火金具129等の他の部品を下枠12に固定する短いねじ126、128については、ねじ126、128の先端部を、幅の広い広幅部1253に挿入させた状態であって、広幅部1253を形成する芯材125の部分に当接せず係合していない状態とすることが可能である。従って、ねじ126、128の先端部が飛び出した状態となっていることを回避することが可能となる。
即ち、溝1252の形状が、複数種類の溝の幅を有する溝の形状となっているため、下枠12に部品を固定するねじの長さに対応した数の溝の幅の数を有する構成とし、ねじの先端部の位置に適した深さにおいて溝の幅を適切な幅とすることにより、芯材125をこれらの固定のために加工する工数を削減できる。
また、本実施形態では、芯材125は、火災時に障子2に固定された障子側の防火金具229に当接可能な、枠体10に固定された枠体側の防火金具129を下枠12に固定する。これにより、下枠12に枠体側の防火金具129を固定するねじ126の先端を突出した状態のままとすることを回避することが可能となる。
また、本実施形態では、溝1252は、芯材125の長手方向に延びている。これにより、芯材125の長手方向における任意の位置において、溝1252に対してねじ先端部を挿入することが可能となる。
また、本実施形態では、溝1252は、一対の中空部1251の間に形成されている。これにより、芯材125の軽量化を図ることができる。
また、本実施形態では、芯材125は、アルミ押出形材により構成されている。これにより、芯材125をステンレス材により構成する場合と比較して、芯材125に係る材料のコストを低減することが可能となる。また、例えば、ステンレス材では難しい押出成形により芯材125が成形されるため、芯材125を成形するためのコストの低減を図ることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、本発明を横辷り出し窓に適用したが、これに限定されない。例えば、本発明を縦辷り出し窓に適用してもよく、縦開き窓や横開き窓に適用してもよく、引き戸に適用してもよい。
また、上記実施形態ではアルミ等の金属と樹脂とからなる複合型の窓に適用したが、樹脂からなる窓に適用することもできる。特に樹脂からなる窓には補強のため枠や框の中空部に芯材を使用する場合が多く、この芯材を本発明の芯材とすることもできる。
また、芯材125は、下枠に設けられ、芯材125の溝1252には、枠体側の防火金具129の先端部が挿入されたが、これに限定されない。例えば、芯材125は、上枠や縦枠に設けられてもよく、枠体ではなく、框体を構成する上框や、下框や、左右の縦框、召し合わせ框等の、金具や部品がねじ等により取り付けられる部材に設けられてもよい。取り付けられる部材としては、例えば、クレセント錠等でもよい。
また、本実施形態では、溝1252は、2種類の溝の幅を有していたが、この構成に限定されない。即ち、溝1252は、広幅部1253と狭幅部1254とを有していたが、この構成に限定されない。例えば、3種類の溝の幅を有していてもよく、それ以上の数の溝の幅を有していてもよい。
具体的には、例えば、3種類の溝の幅を有している構成としては、図13に示すとおりである。図13は、芯材125の第1の変形例を示す拡大断面図である。
芯材125Aに形成されている溝1252Aは、広幅部1253Aと、狭幅部1254Aと、広幅部1253Aの溝の幅よりも小さく、狭幅部1254Aの溝の幅よりも大きい溝の幅を有する中間幅部1255Aと、を有している。このような溝1252Aには、例えばねじ127Aの先端部が挿入され、広幅部1253A及び中間幅部1255Aを貫通し、狭幅部1254Aに挿入される。ねじ127Aの先端部は、狭幅部1254Aを形成している芯材125Aの部分に当接しない状態で、狭幅部1254Aに収まる。
また狭幅部の幅方向の中心位置が、広幅部の幅方向の中心位置や中間幅部の幅方向の中心位置に一致していなくてもよい。
具体的には、例えば、図14に示すような芯材125Bが用いられてもよい。図14は、芯材125の第2の変形例を示す拡大断面図である。
芯材125Bに形成されている溝1252Bは、広幅部1253Bと、狭幅部1254Bと、広幅部1253Bの溝の幅よりも小さく、狭幅部1254Bの溝の幅よりも大きい溝の幅を有する中間幅部1255Bと、を有している。中間幅部1255Bの幅方向の中心位置と、狭幅部1254Bの幅方向の中心位置とは一致しているが、広幅部1253Bの幅方向の中心位置は、中間幅部1255Bの幅方向の中心位置、及び、狭幅部1254Bの幅方向の中心位置とは一致しておらず、ずれた位置関係をなしている。
このような溝1252Bには、例えばねじ127Bの先端部が挿入され、広幅部1253B及び中間幅部1255Bを貫通し、狭幅部1254Bに挿入され、ねじ127Bの先端部は、狭幅部1254Bを形成している芯材125Bの部分に当接しない状態で、狭幅部1254Bで固定される。また、例えばねじ127Bよりも短いねじ126Bが溝1252Bに挿入され、広幅部1253Bを形成している芯材125Bの部分に当接しない状態で、広幅部1253Bに収まる。なお、中間幅部1255Bには図示しないねじが別の箇所で挿入されて固定されてもよいし、中間幅部1255Bの幅より小さい径のねじの先端が別の箇所に挿入されて芯材を避ける空間として用いてもよい。
また、上記実施形態では、狭幅部に固定部として雌ねじが形成されているが、広幅部に形成されていてもよいし、複数種の溝の幅があった場合でもねじの長さと太さの関係で固定したい溝の幅にあったねじと長さのねじを適宜選択して用いることもできる。また、雌ねじが形成されていなくともねじを挿入するとともに雌ねじが形成される固定部であってもよい。
また、溝は芯材の長手方向全長に亘って設ける必要はなく、部分的に配置される場合もあるし、端部には溝が無い場合があってもよい。
上記実施形態では、操作部を、滑車を有する手動式としたが、これに限定されない。例えば、電動ユニットを取り付けて、電動式としてもよく、滑車を取り付けてチェーンによる滑車の回転により障子を開閉できるようにしてもよい。
1…横辷り出し窓(建具)
2…障子
10…枠体
11…上枠
12…下枠
13、14…縦枠
21…上框
22…下框
23,24…縦框
125…芯材
129…枠体側の防火金具
229…障子側の防火金具
1251…中空部
1252…溝
1253…広幅部
1254…狭幅部

Claims (5)

  1. 上枠、下枠及び左右の縦枠を有する枠体と、
    前記枠体に開閉可能に設けられ、上框、下框及び左右の縦框を有する障子と、を備え、建物の開口部に設けられる建具であって、
    前記枠体、前記上框、前記下框、左右の前記縦框の少なくとも1つは、溝が形成された芯材を備え、
    前記溝は、前記溝における異なる深さの位置において、幅の狭い狭幅部と、幅の広い広幅部と、を少なくとも有し、
    前記狭幅部と前記広幅部とのうちの少なくとも一方を形成している前記芯材の部分には、ねじを固定可能な固定部が形成されている建具。
  2. 前記芯材は、火災時に前記障子に固定された前記障子側の防火金具に当接可能な、前記枠体に固定された前記枠体側の防火金具を前記下枠に固定する請求項1に記載の建具。
  3. 前記溝は、前記芯材の長手方向に延びている請求項1又は請求項2に記載の建具。
  4. 前記溝は、一対の中空部の間に形成されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の建具。
  5. 前記芯材は、アルミ押出形材により構成されている請求項1〜請求項4のいずれかに記載の建具。
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