JP5421801B2 - 開口部装置 - Google Patents

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Description

本発明は、滑り出し式に障子が開閉する開口部装置に関する。
建物開口部に備えられる各種開口部装置のうち、滑り出し式に障子が開閉する開口部装置がある(以下、単に「開口部装置」と記載することがある。)。開口部装置に備えられる機構は、組み合わされるアームの態様によりいくつかの種類がある。例えば縦滑り出し式に障子が開閉する形式のものでは、障子の一端側が室外側に突き出されて開放されるとともに、他端側は回動しつつ、さらに該回動の軸が枠に沿って移動する。従って、障子を突き出した一端側が開放されるだけでなく、回動した他端側も開放させることができる。これにより、換気の効率が向上したり、障子の室外側面の清掃を容易にしたりすることが可能となる。
また、横滑り出し式に障子が開閉する形式のものでは、4本のいわゆるバーヒンジ機構が採用されており、清掃時にのみスライドできるように構成されている。
通常、このような開口部装置には、障子の一端側を室外側に突き出し、及び室内側に引き戻すために操作者が操作する開閉装置が備えられている。従来の開閉装置を備えた開口部装置の例として例えば特許文献1のようなものが開示されている。特許文献1に記載の開閉装置では、操作ハンドルを回転させることにより障子の一端を移動させることができるように構成されている。
特開2008−291467号公報
しかしながら、特許文献1に記載のような従来の開口部装置では、アーム(特許文献1における第2揺動アーム22)に対して2か所のスライド部分を備えてリンク機構が形成されているため、障子を開放させる程度が小さくならざるを得ないという問題があった。
また、障子に連結されたアームの端部が該障子の中央でなく左右方向一端側に寄せられているため、アームの揺動により、該アームから障子にかけられる力も偏ったものになり、円滑な障子の開閉に影響を与えることもあった。
これに加えて、アームが構成するリンク機構が複雑となる傾向にあり、部品点数を減らしたいとの要望もあった。また、リンク機構の移動回動にともなって該リンク機構に指や物が挟まれる虞があった。
そこで本発明は、障子を大きく開閉させるとともに、円滑に障子を開閉し、その操作の確実性を向上させることができる開口部装置を提供することを課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1に記載の発明は、建物の開口部の縁に沿って配置され、上横枠(12)、下横枠(13)及び縦枠(14、15)が枠組みされて形成された枠体(11)と、枠体の枠組みされた内側に配置され、滑り出し式に開閉可能に枠体に連結された障子(20)と、障子の一端を室外側に突き出し、及び室内側に引き寄せする開閉装置(30)と、を備える開口部装置(10)であって、開閉装置は、該開閉装置の操作に供される操作部材(45)と、係合ピン(40)を有するとともに操作部材に提供された力を係合ピンの直線運動に変換させる駆動装置(31)と、複数のアームを有し、そのうちの少なくとも1つのアーム(51)の一端が、駆動装置の係合ピンに回動可能に連結され、複数のアームの少なくとも1つのアームの一端が障子の一端に回動可能に連結される、連結アーム群(50)と、を備える、開口部装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の開口部装置(10)において、駆動装置は、下横枠(13)に配置され、連結アーム群(50)は、駆動装置(31)の係合ピン(40)にその一端を回動可能に設けられる第一アーム(51)と、第一アームの他端側に一端を、障子(20)の端部に他端を回動可能に設けられた第二アーム(52)と、下横枠、又は駆動装置に一端を回動可能に設けられ、第一アームと交差し、該交差した部位で、第一アームと回動可能に連結された第三アーム(53)と、第三アームの他端側に一端を、障子の端部に他端を回動可能に設けられた第四アーム(54)と、を備えるものとする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の開口部装置(10)において、駆動装置(31)の係合ピン(40)は、柱状であるとともに該柱状の外周面には突起(42、42)が設けられ、第一アーム(51)のうち係合ピンと連結される端部には、係合ピンの柱が挿入可能な孔(51b)が設けられるとともに、係合ピンの突起を挿入可能な溝(51c、51c)が形成され、駆動装置と第一アームとは、第一アームの孔に、係合ピンが挿入されることにより連結されており、障子の開閉する範囲における第一アームの揺動の範囲では、係合ピンの突起の位置と、第一アームの溝の位置とが一致しないことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の開口部装置(10)において、障子(20)が閉鎖した姿勢で、第一アーム(51)と第二アーム(52)との間、及び、第三アーム(53)と第四アーム(54)との間にそれぞれ間隙が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の開口部装置(10)において、障子(20)の閉鎖の姿勢で、第一アーム(51)と第二アーム(52)との連結部及び第三アーム(53)と第四アーム(54)との連結部と、前記下横枠(13)と、の間に反り防止部材(60、60)が配置されることを特徴とする。
本発明によれば、開閉装置が直線運動をするピンを有し、該ピンが直接に連結アームに接続されているので、部品点数を減少させ、さらに円滑な障子の開閉が可能となる。
また、障子を閉鎖させた姿勢で所定のアーム間に間隙が形成されるものとすれば、挟まり等を防止することができ、安全性を向上させることが可能となる。
1つの実施形態にかかる開口部装置のうちその下半分に注目した室内視斜視図である。 開口部装置の垂直方向断面図である。 開口部装置の水平方向断面図である。 下横枠の断面図である。 開閉装置の開放の姿勢を説明する図である。 開閉装置の閉鎖の姿勢を説明する図である。 駆動部材の下面側を表わした図である。 変換機構の例を表わした図である。 変換機構の他の例を表わした図である。 第一アームの端部を拡大して示した図である。 第一アームの取り付けを説明した図である。
本発明の上記した作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。ただし、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。
図1は、1つの実施形態にかかる滑り出し式開口部装置10(以下、「開口部装置10」と記載することがある。)の室内視斜視図であり、その下半分に注目して示した図である。図2は、開口部装置10の垂直方向断面図、図3は水平方向の断面図である。図2では、紙面左が室外側、紙面右が室内側である。一方、図3では、紙面上が室外側、紙面下が室内側である。以下図1〜図3、及び適宜示す図を参照しつつ開口部装置10について説明する。
開口部装置10は、枠体11、該枠体11の内側に設けられる障子20、枠体11と障子20とを連結するとともに、該障子20を滑り出し式に開閉可能とする滑り出し機構、及び障子20の一端側を押し引きして開閉する開閉装置30を備えている。
枠体11は、所定の断面を有した長尺部材である、上横枠12、下横枠13、及び一対の縦枠14、15を枠組みして形成されている枠状の部材である。当該枠体11が建物開口部の縁に沿って建物に取り付けられることにより開口部装置10が建物に固定される。図2では、わかり易さのため下横枠13の部分をハッチングして表している。また、図4には、下横枠13の断面図を抜き出して示した。図4(a)は、図2に表わされた断面と同じものを抜き出したもので、後述する開閉装置30の駆動装置31が取り付けられる部位である。一方、図4(b)は、当該駆動装置31が取り付けられていない部位である。
図4(a)からわかるように、下横枠13は、駆動装置31が配置される部位において、上方に開口部を有するコ字状の駆動装置挿入部13aを備えている。さらに、該駆動装置挿入部13aの下には片により囲まれて略中空矩形に形成された矩形部13bを具備している。ここで駆動装置挿入部13aの底部を形成する片と矩形部13bの天井部を形成する片は共通である。ただし、図4(a)からわかるように、駆動装置31が備えられる部位では該駆動装置31の一部、及び連結アーム群50の一部が貫通できるように開口部13e、13fが設けられている。
さらに、該矩形部13bの室外側下隅からは室外側に延在する片13cが形成設けられ、その室外側先端には矩形部13dが形成されている。
一方、図4(b)で示した断面部分、すなわち駆動装置31が配置されない部位では、上記した駆動装置挿入部13aのコ字状の開口が片により閉鎖され、矩形部13gとされている。
図1〜図3に戻り、開口部装置10について説明を続ける。障子20は、上框21、下框22、縦框23、24を方形に枠組みし、その区画内に複層ガラスパネル25を装着して構成されている。本実施形態ではガラスパネル25は複層ガラスパネルである。ただし、これに限定されるものではなく、単層のガラスパネルであってもよい。本実施形態では、断熱性を向上させるという観点から好ましい例として複層ガラスパネルとした。
また、障子20では、ガラスパネル25の端部がグレージングチャンネルを介して上框21、下框22、縦框23、及び縦框24に差し込まれる。本実施形態では通常の障子のようにグレージングチャンネルを用いたものとしたが、その他、ガラスパネルの端部が框に差し込まれ接着剤により直接接着されている構成であってもよい。
上記した枠体11と障子20とは、不図示の滑り出し機構により連結されている。当該滑り出し機構は、通常の滑り出し窓に用いられる機構を適用することができる。
例えば、縦枠の内面側に該縦枠の長手方向に沿って配置され、上下方向にスライド可能に設けられたスライドバーと、該スライドバーに回動可能に具備された2本の棒材である第一ステー、第二ステーとを備える機構を挙げることができる。ここで、第一ステーはその一端がスライドバーの上端に回動可能に取り付けられ、他端は障子の端面に回動可能に取り付けられる。一方、第二ステーは第一ステーよりも長い棒材で、第一ステーよりも下方に配置されるとともに、その一端が縦枠に回動可能に取り付けられ、他端は障子の端面に回動可能に取り付けられる。
他の例として4本の棒状部材によりリンク機構が形成されてなるいわゆる4バーヒンジの機構も挙げられる。4バーヒンジ機構では、4本の棒状部材が互いに回動可能に連結されて略矩形とされている。そして、そのうちの一本を枠に沿って、これに対向する一本を障子の端部に沿ってそれぞれ固定したものである。
次に開閉装置30について説明する。図5には障子20の開放の姿勢において開閉装置30を上方から見た図を示した。図6には、障子20の閉鎖の姿勢において開閉装置30を上方から見た図を示した。図5、図6のいずれも、紙面上が室外側、紙面下が室内側である。また、見やすさのため、図5では縦枠14、15、及び障子20を破線で示し、図6では縦枠14、15を破線で示すとともに、障子20は省略している。
開閉装置30は、駆動装置31、操作部材45、及び連結アーム群50を備えている。
駆動装置31は、操作者による操作部材45の操作を連結アーム群50に伝達する装置で、当該伝達する際に連結アーム群50が適切に作動するように変換を行う装置である。図7には、駆動装置31を図2に矢印VIIの方から見た斜視図を示した。すなわち、駆動装置31が開口部装置10に取り付けられた姿勢で下面側となる面側から見た斜視図である。以下、駆動装置31について、当該下面側を「下面側」、これと反対側の面を「上面側」と記載することがある。
図1〜図7からわかるように駆動装置31は、ケース32、変換機構、連結ピン40を備えている。変換機構の具体例は後で説明する。ケース32は、駆動装置31の外郭を形成する箱状の部材で、該箱状の内側には後述する変換機構が収められている。ケース32の上面側は、操作部材45が変換機構に連結できるように孔が設けられている。一方、ケース32の下面側は、図7(a)によく表れているように、連結ピン40が突出している。連結ピン40は後述するように、ケース32の長手方向に移動できるように構成されている。
変換機構は、ケース32の内側に収められ、操作部材45の回転運動を直線運動に変換し、連結ピン40を直線的に移動させることができる機構である。当該機構はこのようなものであればその具体的態様は特に限定されるものではない。図8にひとつの例に係る変換機構33を示した。
変換機構33は、伝達軸34、第一はすば歯車35、第二はすば歯車36、棒状ねじ37、移動プレート38を備えている。
伝達軸34は、操作部材45からの駆動力を第一はすば歯車35に伝達する軸状部材であり、軸方向に連続して形成された同軸である軸部34aと係合部34bとを備えている。係合部34bは、操作部材45に係合することができる形状に形成されている。
第一はすば歯車35は、後述する第二はすば歯車36との関係でいわゆるねじ歯車を形成する第一の歯車である。第一はすば歯車35は、歯車の回転軸に沿って孔が設けられ、伝達軸34の軸部34aが挿入されて連結されている。
第二はすば歯車36は、上記した第一はすば歯車35との関係でいわゆるねじ歯車を形成する第二の歯車である。さらに、第二はすば歯車36には、軸心に沿って雌ねじ孔が設けられ、該雌ねじ孔の内周面には雌ねじ溝が形成されている。また、第二はすば歯車36は、ケース32に回動可能に保持されている。
ここで、第一はすば歯車35と第二はすば歯車36とは、いわゆる「ねじ歯車」を形成していればよい。ねじ歯車とは、対となる複数の円筒、又は円柱歯車において、その軸線方向が平行でないように組み合わされた歯車である。これには、例えば2つのはすば歯車の組み合わせ、又は1つのはすば歯車と1つの平歯車を挙げることができる。従って、本実施形態では、いずれもはすば歯車である例を説明したが、いずれか一方が平歯車であってもよい。
棒状ねじ37は、直径が一定の丸棒の外周面に雄ねじが形成された棒状の部材である。その直径、及び雄ねじは上記した第二はすば歯車36の雌ねじ孔に螺合することができるものであり、図8からわかるように、棒状ねじ37は、第二はすば歯車36に螺合されて組み合わされている。
雄ねじの形状は、特に限定されるものではないが、物体を直線的に移動させるためのねじ形状として適切な台形ねじや角ねじが好ましい。また、いわゆる条数も限定されるものではなく、操作部材の回転に対する移動の程度によって適宜設定することが可能である。
移動プレート38は、長尺の板状部材で、その長手方向両端部が、板面に対して略直交するように折り曲げられて形成された部材である。移動プレート38には、図8からわかるように、その下面側に係合ピン40が取り付けられている。また、両端の折り曲げられた部分はその面が対向するように配置されており、上記した棒状ねじ37の両端を保持している。
以上のような変換機構33によれば、移動プレート38に具備された連結ピン40を次のように直線的に移動させることができる。すなわち、伝達軸34を回転させると、第一はすば歯車35が回転し、第二はすば歯車36が回転する。これにより第二はすば歯車36に螺合した棒状ねじ37が移動する。第二はすば歯車36は上記したように、ケース32に固定されており、移動することができないので、棒状ねじ37が直線的に移動することになる。従って、移動プレート38を介して棒状ねじ37に取り付けられた連結ピン40が図8に直線矢印で示したように直線的に移動する。
このような機構によれば、一方に細長く形成することができ、後述するように、駆動装置31を下横枠13に納めることが可能となる。
図9には他の例の変換機構133を説明する図を示した。変換機構133は、円筒ウォーム134、移動部材135を有している。円筒ウォーム134は、円筒である外周にウォーム歯車が形成された部材で、該円筒の軸を中心に回動することが可能である。移動部材135は、棒状の部材であり、その一面側に上記円筒ウォーム134に噛み合うラックが形成されている。そして移動部材135のラックが形成された面とは反対側に連結ピン40が設けられている。これにより操作部材45の回転運動を円筒ウォーム134に伝達し、これを移動部材135の直線運動、すなわち連結ピン40の直線運動に変換することが可能となる。このような機構によっても、一方に細長く形成することができ、後述するように、駆動装置31を下横枠13に納めることが可能となる。
連結ピン40は、図7(a)、図7(b)からわかるように、円柱状である円柱部41及び該円柱部の端部に近い外周面には、突設する2つの突起42、42が設けられている。円柱部41の一端は上記したように変換機構に取り付けられ、突起42、42が設けられた側の他端はケース32から突出して配置されている。
本実施形態では後述するような、好ましいアームとの取り付け態様の観点から連結ピン40は円柱状とした。ただしこれに限定されるものではなく、連結ピン自体が回動するように形成される等の場合には角柱であってもよい。
操作部材45は図1、図2、図5、図6に表れているように、駆動装置31の上面側に具備される自在に設けられたハンドル状の部材である。操作部材45は、その一端が駆動装置31の変換機構に接続され、変換機構に対して回転力を付与する。操作者は操作部材45を回転操作することにより、障子20の開閉をおこなうことができる。障子20の開閉については後で説明する。
連結アーム群50は、図5、図6からわかるように、第一アーム51、第二アーム52、第三アーム53、及び第四アーム54を備えている。いずれも長尺の棒状の部材である。
第一アーム51は、その一端を駆動装置31の連結ピン40に回動可能に取り付けられる。ここで、連結ピン40に取り付けられる第一アーム51の端部は、図10に示したように、連結ピン40の形状に対応した孔51aを備えている。すなわち、孔51aは、連結ピン40の円柱部41に対応する孔51bを有するとともに、該孔51bの側面からは連結ピンの突起42、42に対応する溝51c、51cを具備している。これにより、ネジなどの固定部材を用いることなく、第一アーム51を容易に連結ピン40に取り付けることができる。具体的には後で説明する。
また、第一アーム51のうち、連結ピン40に取り付けられる側とは反対側の端部近傍には折り曲げ部51eが設けられている。
第二アーム52は、その一端が第一アーム51に回動可能に取り付けられるとともに、他端が障子20の下端部に回動可能に取り付けられる。また、第二アーム52のうち、第一アーム51に取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部52aが設けられている。
第三アーム53は、その一端が下横枠13に回動可能に取り付けられ、他端が第四アーム54に回動可能に取り付けられるが、当該第四アーム54との取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部53aが設けられている。
本実施形態では第三アーム53はその一端が下横枠13に取り付けられるものとしたが、当該一端が駆動装置31に取り付けられても良い。
第四アーム54は、その一端が第三アーム53に回動可能に取り付けられるとともに、他端が障子20の下端部に回動可能に取り付けられる。また、第四アーム54のうち、第三アーム53に取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部54aが設けられている。
以上のような各アームは、次のように組み合わされて連結アーム群50を形成するとともに、開口部装置の他の部材に取り付けられる。
第一アーム51は、上記した孔51aに連結ピン40を挿入することにより連結される。ただし、開口部装置として使用される際に、第一アーム51が連結ピン40から抜けることは回避しなければならないので、以下に説明するように連結される。図11に説明図を示した。図11(a)にXIaで示した範囲は、障子20が開閉する際の第一アーム51の揺動範囲である。従って、開口部装置10として組み合わされた後は、当該XIaの範囲内で第一アーム51が連結ピン40から抜けなければよい。
そこで、図11(a)にXIbで示したように、XIaから離隔した位置で、連結ピン40の突起42、42(図7、図11(b)参照)と、連結アーム51の溝51c、51c(図10、図11(b)参照)とが一致するようにしておき、当該XIbの位置で、図11(b)に示したように第一アーム51と、連結ピン40との連結をおこなう。その後、第一アーム51をXIaの位置にまで回動させる。これによれば、XIaの位置では、連結ピン40の突起42、42と、第一アーム51の溝51c、51cとの位置が一致しないので、上記したような抜けは生じない。
このような連結によれば、ねじ等の固定部材を必要とせず、また、連結のための作業スペースを必要としない。
第二アーム52は、図5からわかるように、その一端が第一アーム51の端部に回動可能に連結され、他端は障子20の下端と回動可能に連結される。
第三アーム53は、図5からわかるように、その一端が下横枠13(図1、図2参照)に回動可能に連結される。このとき、第一アーム51と第三アーム53とは互いに途中で交差するように配置され、当該交差した部位において回動自在に連結される。
第四アーム54は、図5からわかるように、その一端が第三アーム53の端部に回動可能に連結され、他端は障子20の下端と回動可能に連結される。
またこのように形成された連結アーム群50では、図5からわかるように、第一アーム51の折り曲げ部51eより室内側の部位(51f)、及び第三アーム53の折り曲げ部53aより室内側の部位(53b)と、第二アーム52の折り曲げ部52aより室外側の部位(52b)、及び第四アーム54の折り曲げ部54aより室外側の部位(54b)と、が互いに平行に近づく方向に折り曲げられいる。これにより後述するように、障子20の閉鎖時に、連結アーム群50により指や物等を挟んでしまうことを防止することが可能となる。
開閉装置30は、次のように開口部装置に配置される。すなわち、図1、図2からわかるように、開閉装置30の駆動装置31が、下横枠13の駆動装置挿入部13aの内側に配置される。このとき、駆動装置31の上面は、下横枠13の上面の位置と概ね面一とされる。従って、当該駆動装置31が枠の上に大きく突き出して配置されることがなく、外観上シンプルな開口部装置を提供することができる。
開閉装置30の連結アーム群50は、上記したように、駆動装置31の下面と障子20の下端とを渡すように配置される。このとき、図2からわかるように、第一アーム51を連結ピン40に取り付けるためのスペースが狭いので、上記したような取り付け構造により容易に第一アーム51と連結ピン40とを連結することができる。
以上のように構成される開口部装置10の障子20の開閉は次のようにおこなわれる。図5、図6を参照しつつ説明する。はじめに図5に示した障子20の開放の姿勢から閉鎖することを考える。図5の姿勢から操作者が操作部材45を回転させると、連結ピン40は図5の紙面左に移動する。するとこれに係合している第一アーム51の端部も紙面左に移動する。すると、第一アーム51は引っ張られることにより、第二アーム52を引っ張るとともに、第一アーム51に交差して連結している第三アーム53も引っ張られてる。これにより第四アーム54も合わせて引っ張られる。以上より障子20が引き寄せられる。そして引き寄せが完了すると、図6に示した姿勢となる。
逆に図6に示した障子20の閉鎖の姿勢から障子20を開放させるのは上記を遡るようにおこなわれる。
このように、開口部装置10では、第一アーム51〜第四アーム54によって形成される連結アーム群50を備えているので、障子20を大きく開放することができる。また、障子20の開閉に際しては、連結アーム群50は障子20の中央を室内外方向に押し出し、及び引き寄せるので、障子20に偏った負荷を与えることがなく、障子20を円滑に開閉させることができる。
また、連結アーム群により障子を開閉する機構では、当該アーム群を構成するアームの少なくとも一端を左右方向(平面視で室内外方向と直交する方向)にスライドさせることが必要である。従来においては、このようなスライドは、アーム自体、障子、又は枠体に設けられた別体のスリット溝を用い、ここに摺動可能に軸を設けておこなっていた(例えば特許文献1の障子側金具等)。しかしながら開口部装置10では、開閉装置30の駆動装置31により直接第一アーム51の端部を左右方向に移動させることができる。従って、部品点数を減少させ、さらに円滑な障子の開閉が可能となる。
また、上記したように、連結アーム群50では、折り曲げ部51e、52a、53a、54aにより、各アームの部位51f、53bと、部位52b、54bとが障子20の閉鎖の姿勢で略平行になる(図6参照)。これにより、障子を閉鎖するときにも図6にVIaで示した間隙をVIbで示した広い範囲で確保することができ、連結アーム群50による指や物の挟まりを防止することができる。具体的に当該間隔は9.5mm以上であることが好ましい。
開口部装置10には上記したものの他、反り防止部材60、60を備えてもよい。反り防止部材60、60は、図2、図5、図6に表れており、下横枠13に具備されるブロック状の部材である。反り防止部材60、60は、下横枠13のうち、障子20の閉鎖の姿勢で、第一アーム51と第二アーム52との連結部、及び第三アーム53と第四アーム54との連結部を載置できる位置、及び厚さを有して設けられている。これにより、障子20の閉鎖時において、該障子20に風圧がかかった時に連結アーム群50が変形することを防止することができる。
ここでは、反り防止部材60、60は下横枠13に具備されるものとして説明したが、当該反り防止部材60、60は、障子20の閉鎖の姿勢で、第一アーム51と第二アーム52との連結部、及び第三アーム53と第四アーム54と、下横枠13との間に配置されていればよい。従って、反り防止部材60、60は、当該連結部に取り付けられていてもよい。
反り防止部材60、60の材料は特に限定されるものではないが、潤滑性のある樹脂により形成されることが好ましい。これにより、窓開閉時の下枠とアームが干渉を防止するガイド機能を有することが可能になる。
以上、現時点において最も実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う開口部装置も本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
10 開口部装置
11 枠体
12 上横枠
13 下横枠
14 縦枠
15 縦枠
20 障子
30 開閉装置
31 駆動装置
40 係合ピン
45 操作部材
50 連結アーム群
51 第一アーム
52 第二アーム
53 第三アーム
54 第四アーム
60 反り防止部材

Claims (4)

  1. 建物の開口部の縁に沿って配置され、上横枠、下横枠及び縦枠が枠組みされて形成された枠体と、
    前記枠体の枠組みされた内側に配置され、滑り出し式に開閉可能に前記枠体に連結された障子と、
    前記障子の一端を室外側に突き出し、及び室内側に引き寄せする開閉装置と、を備える開口部装置であって、
    前記開閉装置は、
    該開閉装置の操作に供される操作部材と、
    前記下横枠に配置され、係合ピンを有するとともに前記操作部材に提供された力を前記係合ピンの直線運動に変換させる駆動装置と、
    前記駆動装置の前記係合ピンにその一端を回動可能に設けられる第一アームと、
    前記第一アームの他端側に一端を、前記障子の端部に他端を回動可能に設けられた第二アームと、
    前記駆動装置、又は下横枠に一端を回動可能に設けられ、前記第一アームと交差し、該交差した部位で、前記第一アームと回動可能に連結された第三アームと、
    前記第三アームの他端側に一端を、前記障子の端部に他端を回動可能に設けられた第四アームと、を備え、
    前記第二アームのうち、前記第一アームに取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部が設けられ、
    前記第四アームのうち、前記第三アームに取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部が設けられ
    前記障子が閉鎖した姿勢で、前記第一アームと前記第二アームとの間、及び、前記第三アームと前記第四アームとの間にそれぞれ間隙が形成されることを特徴とする、開口部装置。
  2. 前記第一アームのうち、前記係合ピンに取り付けられる側とは反対側の端部近傍には折り曲げ部が設けられ、
    前記第三アームのうち、前記第四アームに取り付けられる側の端部近傍には折り曲げ部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の開口部装置。
  3. 前記駆動装置の前記係合ピンは、柱状であるとともに該柱状の外周面には突起が設けられ、
    前記第一アームのうち前記係合ピンと連結される端部には、前記係合ピンの柱が挿入可能な孔が設けられるとともに、前記係合ピンの前記突起を挿入可能な溝が形成され、
    前記駆動装置と前記第一アームとは、前記第一アームの前記孔に、前記係合ピンが挿入されることにより連結されており、
    前記障子の開閉する範囲における前記第一アームの揺動の範囲では、前記係合ピンの突起の位置と、前記第一アームの前記溝の位置とが一致しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の開口部装置。
  4. 前記障子の閉鎖の姿勢で、前記第一アームと前記第二アームとの連結部及び前記第三アームと前記第四アームとの連結部と、前記下横枠と、の間に反り防止部材が配置されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の開口部装置。
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