JP2017030673A - 車両の防音構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホイールハウス15を経由して車室内空間に伝播するロードノイズの防音対策として吸音材41を設ける場合に、車両の生産性を悪化させることなく、高い防音性能が得られるようにする。【解決手段】トリム部材31に、該トリム部材31の裏面からホイールハウスインナ16に向かって突出して、吸音材41を、該トリム部材31の裏面から離間させかつホイールハウスインナ16に部分的に沿うように支持する支持部51を設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、車両の防音構造に関し、特にホイールハウスを経由して車室内空間に伝播するロードノイズの防音構造に関する。
従来、ロードノイズがホイールハウスを経由して車室内空間に伝播することが知られている。このロードノイズは、ホイールハウス(ホイールハウスインナ)から車室側に拡散するように空気伝播して、該ホイールハウスを車室側から覆うトリム部材を介して車室内空間に伝播する。ロードノイズの防音対策としては、上記空気伝播を遮断するべく、上記トリム部材の裏面(意匠面とは反対側の面(車両外側の面))に吸音材を設ける構造や、ホイールハウス(ホイールハウスインナ)の車室側の面に吸音材を設ける構造(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2008−162549号公報
上記のように、吸音材をトリム部材に設ける場合には、トリム部材に吸音材を取り付ける工程(サブアセンブリ工程)が必要になるが、トリム部材を車体に組み付ける車体組立工程では、トリム部材に吸音材がサブアセンブリされているため、車体に組み付ける部品の種類数を削減することができて、車体組立工程の簡易化を図ることができる。
ところが、吸音材をトリム部材に設ける場合には、通常、吸音材をトリム部材の裏面に沿うように設けることになり、このため、トリム部材が車体に組み付けられた状態で、その吸音材が、ロードノイズの車室側への拡散の起点となる(つまりノイズ源となる)ホイールハウス(ホイールハウスインナ)から離れて設けられることになって、防音性能が低くなるという問題がある。
一方、吸音材をホイールハウスに設ける場合には、吸音材が、ノイズ源となるホイールハウスインナに直に設けられるため、吸音材をトリム部材に設ける場合に比べて、防音性能が高くなる。
しかしながら、吸音材をホイールハウスに設ける場合には、車体であるホイールハウスインナに予め穿設された孔に対して吸音材をファスナー固定したり、粘着層を設けた吸音材をホイールハウスに貼り付けたりする等といった、車体への組み付け作業が増加し、このような作業は、部品同士を組み付けるサブアセンブリ工程よりも作業性が悪く、この結果、吸音材をトリム部材に設ける場合に比べて、車両の生産性が悪くなるという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ホイールハウスを経由して車室内空間に伝播するロードノイズの防音対策として吸音材を設ける場合に、車両の生産性を悪化させることなく、高い防音性能が得られるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、ホイールハウスインナとホイールハウスアウタとで形成されるホイールハウスを覆うトリム部材と、該トリム部材に設けられた吸音材とを備えた、車両の防音構造を対象として、上記トリム部材には、該トリム部材における意匠面とは反対側の裏面から上記ホイールハウスインナに向かって突出して、上記吸音材を、該トリム部材の裏面から離間させかつ上記ホイールハウスインナに部分的に沿うように支持する支持部が設けられている、という構成とした。
上記の構成により、吸音材がトリム部材に設けられるので、トリム部材に吸音材を取り付けた後、その吸音材が取り付けられたトリム部材を車体に組み付けることができ、この結果、車両の生産性が悪化するようなことはない。また、吸音材は、支持部によって、トリム部材の裏面から離間しかつホイールハウスインナに部分的に沿うように支持されるので、吸音材を、ロードノイズの車室側への拡散の起点(ノイズ源)となるホイールハウスインナに対して出来る限り近付けることができ、この結果、高い防音性能が得られるようになる。よって、車両の生産性を悪化させることなく、高い防音性能が得られるようになる。
上記車両の防音構造において、上記吸音材における上記ホイールハウスインナに沿う部分の少なくとも一部が、上記ホイールハウスインナに当接している、ことが好ましい。
このことにより、吸音材が、ロードノイズの車室側への拡散の起点(ノイズ源)となるホイールハウスインナに当接することで、より一層高い防音性能が得られるようになる。
上記のように、上記吸音材における上記ホイールハウスインナに沿う部分の少なくとも一部が、上記ホイールハウスインナに当接している場合、少なくとも1つの上記支持部が、上記吸音材を当該支持部の箇所において上記ホイールハウスインナに当接させるように設けられている、ことが好ましい。
このことで、吸音材をホイールハウスインナに確実に当接させることができるとともに、トリム部材が車室側からホイールハウスインナ側に押圧されたとしても、トリム部材がホイールハウスインナ側に凹むのを防止することができる。
上記車両の防音構造において、少なくとも1つの上記支持部が、当該支持部の突出先端部に上記吸音材を保持する保持部を有している、ことが好ましい。
このことにより、吸音材を支持部から外れないように固定することができ、トリム部材及びホイールハウスインナに対する吸音材の位置を、高い防音性能が得られる位置に固定することができる。
上記車両の防音構造において、上記支持部は、上記トリム部材の裏面における上記ホイールハウスインナの車両前部及び後部に対応する部分にそれぞれ設けられている、ことが好ましい。
すなわち、特にホイールハウスインナの車両前部及び後部とトリム部材との間に、大きな隙間が生じ易く、このため、トリム部材に吸音材を設けた場合には、吸音材とホイールハウスインナの車両前部及び後部との間の隙間が大きくなりすぎて、防音性能が低くなる。そこで、支持部を、トリム部材におけるホイールハウスインナの車両前部及び後部に対応する部分にそれぞれ設けることで、吸音材を、それら支持部によって、ホイールハウスインナの車両前部及び後部に沿うように支持することができ、防音性能を効果的に向上させることができきる。
上記車両の防音構造において、上記トリム部材と上記吸音材との間の隙間に、追加の吸音材が設けられていてもよい。
このことで、吸音材及び追加の吸音材という二重の吸音材によって、防音性能をより一層向上させることができる。
以上説明したように、本発明の車両の防音構造によると、トリム部材に、該トリム部材の裏面からホイールハウスインナに向かって突出して、吸音材を、該トリム部材の裏面から離間させかつ上記ホイールハウスインナに部分的に沿うように支持する支持部が設けられていることにより、車両の生産性を悪化させることなく、高い防音性能が得られるようになる。
本発明の実施形態に係る防音構造が適用された車両の後部における右側側部の車室側(車幅方向内側)の部分を示す斜視図である。 トリム部材を取り付ける前の車体の車室側の部分を示す斜視図である。 サブアセンブリされたトリム部材を裏面側から見た図である。 図3から第1吸音材を取り除いた状態を示す図3相当図である。 図3のV−V線に相当する箇所で切断した、車体に組み付けられた状態のトリム部材の断面図である。 図3のVI−VI線に相当する箇所で切断した、車体に組み付けられた状態のトリム部材の断面図である。 図3のVII−VII線に相当する箇所で切断した、車体に組み付けられた状態のトリム部材の断面図である。 図5のVIII−VIII線断面図である。 前側支持部の周辺を拡大して示す斜視図である。 後側支持部の周辺を拡大して示す斜視図である。 トリム部材と第1吸音材との間の隙間に、追加の吸音材を設けた場合の一例を示す図7相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る防音構造が適用された車両の後部における右側側部の車室側(車幅方向内側)の部分を示し、同図において、1は車体であり、31は、成型された樹脂製のトリム部材である。図2は、トリム部材31を取り付ける前の車体1の車室側の部分を示す。尚、上記車両の後部における左側側部も、右側側部と同様の構成である。
車体1における後部ドア用開口部2の車両後側の上部でかつ3列目シート(図示せず)の側方に、クォータウインド3が設けられている。このクォータウインド3の車両前側にはCピラー4が設けられ、クォータウインド3の車両後側にはDピラー5が設けられている。Cピラー4及びDピラー5の上端は、車両前後方向に延びるルーフサイドレール7に連結されている。尚、図1では、Cピラー4及びDピラー5をそれぞれ車室側から覆うトリム部材は省略している。
後部ドア用開口部2は、2列目シート(図示せず)の側方に位置しており、この2列目シートに着座する乗員は、後部ドア用開口部2を通して乗降する。上記3列目シートに着座する乗員は、上記2列目シートのシートバックを車両前側に倒しかつ該2列目シートを車両前側に移動させた状態で、後部ドア用開口部2を通して乗降することになる。
車体1は、上記車両の右側側面を構成するアウタパネル11を有し、このアウタパネル11におけるCピラー4、Dピラー5、ルーフサイドレール7及びクォータウインド3の下側縁部の箇所の車幅方向内側には、アウタパネル11と結合されて閉断面を構成するインナパネル12が設けられている。
車体1におけるクォータウインド3の下側(3列目シートの側方)には、上記車両の後輪用のホイールハウス15が設けられている。このホイールハウス15は、車幅方向内側のホイールハウスインナ16と車幅方向外側のホイールハウスアウタ17とで形成され、ホイールハウスインナ16の上端部(外周縁部)がホイールハウスアウタ17に結合固定されている(図5及び図6参照)。ホイールハウスアウタ17は、ホイールハウスインナ16との結合部分から上側に延びて上記インナパネル12に結合される。ホイールハウスアウタ17の下端部は、上記アウタパネル11の下端部と結合される(図5及び図6参照)。
ホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部には、後輪用のサスペンションを支持するサスペンション支持部材18が設けられ、ホイールハウスインナ16におけるサスペンション支持部材18の車両前側には、車体1におけるCピラー4の下側部分を補強するガセット19が設けられている。
トリム部材31は、車体1におけるクォータウインド3の下側縁部からホイールハウス15にかけての部分を車室側から覆っている。トリム部材31は、該トリム部材31における意匠面(車室側の面)とは反対側の裏面に突出形成された複数の固定部31a(図3参照)を介して、車体1に取付固定される。トリム部材31におけるホイールハウス15を覆う部分であるホイールハウス被覆部31bが、ホイールハウスインナ16の周囲を囲むように、クォータウインド3の下側縁部を覆う部分であるウインド縁部被覆部31cよりも車室側に膨出している。その膨出したホイールハウス被覆部31bの上面には、トリム部材31とは別部材で構成されたカップホルダ32が設けられている。
図1、図3、図4、図7及び図8に示すように、トリム部材31におけるホイールハウス被覆部31bの車両後側(上記3列目シートの車両後側に位置する荷室に対応する部分)には、車幅方向外側に凹状に凹むように形成されて荷室の壁面を形成する荷室壁面形成部材33が設けられている。この荷室壁面形成部材33は、トリム部材31の裏面に固定されている。荷室壁面形成部材33には、車室内の空調の換気や車両のドアの開閉時における車室内の気圧変化を防止するための排気口としてのエキストラクタ34が設けられている。
図3及び図5〜図8に示すように、トリム部材31には、ホイールハウス15を経由して車室内空間に伝播するロードノイズを低減するために、不織布、フェルト等からなる第1吸音材41(本発明の吸音材に相当)が設けられている。すなわち、ロードノイズは、ホイールハウス15(ホイールハウスインナ16)から車室側に拡散するように空気伝播して、該ホイールハウス15を車室側から覆うトリム部材31を介して車室内空間に伝播するので、トリム部材31のホイールハウス被覆部31bの裏面に、その空気伝播を遮断するための第1吸音材41がホイールハウスインナ16を覆うように設けられている。本実施形態では、第1吸音材41は、ホイールハウス被覆部31bの裏面だけでなく、そこから車両後側に延長されて荷室壁面形成部材33の裏面にも設けられている。第1吸音材41は、成型により形成されたものである。
また、本実施形態では、トリム部材31におけるウインド縁部被覆部31cの裏面にも、第1吸音材41と同様の第2吸音材42が設けられている。さらに、荷室壁面形成部材33の上面には、断面矩形状の棒状の第3吸音材43が設けられている。第3吸音材43は、荷室壁面形成部材33の上面に貼り付けられていて、後述の如くサブアセンブリされたトリム部材31が車体1に取り付けられたときに、アウタパネル11によって圧縮されるようになされている(図8参照)。この第3吸音材43によって、ホイールハウスインナ16から車室側に拡散したロードノイズが、荷室壁面形成部材33の上側及びエキストラクタ34を介して車室内空間に伝播するのを防止する。
第1吸音材41は、ロードノイズの車室側への拡散の起点(つまりノイズ源)となるホイールハウスインナ16に直に設けることが好ましいが、このようにすると、部品同士を組み付けるサブアセンブリ工程よりも作業性が悪くなる、車体への組み付け作業が増加して、第1吸音材41をトリム部材31に設ける場合に比べて、車両の生産性が悪くなる。
そこで、本実施形態では、車両の生産性の観点から、上記のようにトリム部材31に第1吸音材41を設ける。但し、第1吸音材41をトリム部材31の裏面に対して沿うように設けたのでは、トリム部材31が車体1に組み付けられた状態で、第1吸音材41が、ノイズ源となるホイールハウスインナ16から所定量以上離れて設けられることになり、このために防音性能が低くなる。特にホイールハウスインナ16の車両前部及び後部とトリム部材31との間には、トリム部材31の裏面に対して沿うように設けた第1吸音材41とホイールハウスインナ16の車両前部及び後部との間の隙間が所定量以上になるような大きな隙間があり(図7参照)、このため、第1吸音材41をトリム部材31の裏面に対して沿うように設けたのでは、防音性能が低くなる。
本実施形態では、第1吸音材41をトリム部材31に設けても、高い防音性能が得られるようにするために、トリム部材31に、該トリム部材31の裏面からホイールハウスインナ16に向かって突出して、第1吸音材41を、トリム部材31の裏面から離間させ(浮かせ)かつホイールハウスインナ16に部分的に沿うように支持する前側及び後側支持部51,52が設けられている。
前側支持部51は、トリム部材31のホイールハウス被覆部31bの裏面におけるホイールハウスインナ16の車両前部に対応する部分に一体的に設けられ(図4、図5及び図9参照)、後側支持部52は、トリム部材31のホイールハウス被覆部31bの裏面におけるホイールハウスインナ16の車両後部に対応する部分に一体的に設けられている(図4、図6及び図10参照)。
第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前部に対応する部分が、前側支持部51によって、ホイールハウスインナ16の車両前部に部分的に沿うようになる(図5、図7及び図8参照)。本実施形態では、第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前部に沿う部分の一部が、ホイールハウスインナ16の車両前部に当接している。尚、前側支持部51によって第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前部に沿う部分の全体が、ホイールハウスインナ16の車両前部に当接するようにしてもよい。また、第1吸音材41が出来る限りホイールハウスインナ16に当接することが好ましいが、必ずしも当接している必要はなく、その場合、第1吸音材41とホイールハウスインナ16の車両前部との間の隙間が、上記所定量よりも小さい値であればよい。
第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両後部に対応する部分が、後側支持部52によって、ホイールハウスインナ16の車両後部に部分的に沿うようになる(図6、図7及び図8参照)。本実施形態では、第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両後部に沿う部分の一部が、ホイールハウスインナ16の車両後部に当接している。尚、後側支持部52によって第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両後部に沿う部分の全体が、ホイールハウスインナ16の車両後部に当接するようにしてもよい。
前側支持部51は、当該前側支持部51の突出先端部に第1吸音材41を保持する保持部51aを有している(図5及び図9参照)。すなわち、第1吸音材41における前側支持部51に対応する部分には、保持部51aが係合する貫通孔41a(図5参照)が形成されている。保持部51aは、その貫通孔41aの径よりも長い幅を有する第1部51bと、該第1部51bよりも基端側に位置し、貫通孔41aの径よりも短い幅を有する第2部51cとで構成されている。第1部51bの先端は、丸みを帯びていて、第1部51bを貫通孔41aに挿通し易いようになされ、その挿通時に第1吸音材41が第1部51bの幅方向に伸びることで第1部51bが貫通孔41aに挿通されるようになっている。その挿通後は、第2部51cが貫通孔41aに挿通された状態になり、これにより、第1吸音材41が保持部51aから外れなくなる。第1吸音材41のホイールハウスインナ16側の面における貫通孔41aの周囲は、トリム部材31側に凹む凹部41bとされており、その凹部41b内に第1部51bが位置して、第1部51bがホイールハウスインナ16に当接しないようになされている。
後側支持部52は、第1吸音材41を当該後側支持部52の箇所においてホイールハウスインナ16に当接させるように設けられている。すなわち、第1吸音材41における後側支持部52に対応する部分には、貫通孔は形成されておらず、後側支持部52の先端部が第1吸音材41のトリム部材31側の面に当接して、第1吸音材41をホイールハウスインナ16に押し付けて当接させるようになっている。これにより、第1吸音材41において少なくとも後側支持部52に対応する部分及びその近傍部が、ホイールハウスインナ16の車両後部に確実に当接することになる。
尚、後側支持部52にも、前側支持部51と同様の保持部を設けて、その保持部より第1吸音材41を保持するようにしてもよい(第1吸音材41における後側支持部52に対応する部分には、その保持部が係合する貫通孔を形成する)。この場合も、第1吸音材41がホイールハウスインナ16の車両後部に出来る限り当接することが好ましいが、必ずしも当接している必要はなく、その場合、第1吸音材41とホイールハウスインナ16の車両後部との間の隙間が、上記所定量よりも小さい値であればよい。或いは、逆に、前側支持部51を、後側支持部52と同様の構成にしてもよい。
第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に対応する部分は、トリム部材31の裏面に僅かに突出するように形成した複数の中央取付部31d(図3、図4及び図10参照)を介して、該トリム部材31の裏面に取り付けられている。中央取付部31dの形状は、上記保持部51aと同様である。第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に対応する部分は、トリム部材31の裏面に沿うように中央取付部31dに取り付けられているが、本実施形態では、ホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部とトリム部材31との間の隙間は小さいので、トリム部材31のホイールハウス被覆部31bの裏面におけるホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に対応する部分に、前側又は後側支持部51,52と同様の支持部がなくても、第1吸音材41におけるホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に対応する部分は、ホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に部分的に沿うようになるとともに、第1吸音材41とホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部との間の隙間が、上記所定量よりも小さくなる(図7参照)。
尚、ホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部とトリム部材31との間の隙間が、ホイールハウスインナ16の車両前部及び後部とトリム部材31との間の隙間と同様の大きさである場合には、トリム部材31のホイールハウス被覆部31bの裏面におけるホイールハウスインナ16の車両前後方向中央部に対応する部分に、前側又は後側支持部51,52と同様の1つ又は複数の支持部を設ければよい。
第1吸音材41における車両前側の端部も、上記中央取付部31dと同様の2つの前側取付部31e(図3、図4及び図9参照)を介して、トリム部材31の車両前側の端部の裏面に対して沿うように取り付けられている。また、第1吸音材における車両後側の部分は、荷室壁面形成部材33の裏面に貼り付けられている。さらに、第2吸音材42も、上記中央取付部31dと同様の複数の取付部31f(図3及び図4参照)を介して、トリム部材31の裏面に対して沿うように取り付けられている。
本実施形態では、第1吸音材41、第2吸音材42、第3吸音材43及び荷室壁面形成部材33は、サブアセンブリ工程で、トリム部材31に取り付けられる(サブアセンブリされる)。このサブアセンブリされたトリム部材31が、車体組立工程で、車体1に組み付けられる。これにより、車体1に組み付ける部品の種類数を削減することができて、車体組立工程の簡易化を図ることができる。この結果、車両の生産性が悪化するようなことはない。
また、本実施形態では、第1吸音材41が、前側及び後側支持部51,52によって、トリム部材31の裏面から離間しかつホイールハウスインナ16に部分的に沿うように支持されるので、第1吸音材41を、ロードノイズの車室側への拡散の起点(ノイズ源)となるホイールハウスインナ16に対して出来る限り近付けることができ(第1吸音材41とホイールハウスインナ16との間の隙間を上記所定量よりも小さくすることができ)、この結果、高い防音性能が得られるようになる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、請求の範囲の主旨を逸脱しない範囲で代用が可能である。
例えば、上記実施形態では、トリム部材31の裏面に、第1吸音材41に加えて、第2吸音材42を設けたが、第2吸音材42はなくてもよい。また、荷室壁面形成部材33にエキストラクタ34が設けられていない場合には、第3吸音材43もなくすことができる。
また、図11に示すように、トリム部材31と第1吸音材41との間の隙間に、追加の吸音材44を設けるようにしてもよい。この追加の吸音材44も、第1吸音材41と同様に、トリム部材31の裏面に設けることが好ましい。この場合、上記サブアセンブリ工程で、第1吸音材41をトリム部材31に取り付ける前に、追加の吸音材44をトリム部材31の裏面に取り付けておく。図11の例では、追加の吸音材44を、トリム部材31の裏面におけるホイールハウスインナ16の車両後部に対応する部分に設けているが、これに代えて、又は、これに加えて、トリム部材31の裏面におけるホイールハウスインナ16の車両前部に対応する部分に設けるようにしてもよい。
上述の実施形態は単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって定義され、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明は、ホイールハウスインナとホイールハウスアウタとで形成されるホイールハウスを覆うトリム部材と、該トリム部材に設けられた吸音材とを備えた、車両の防音構造に有用である。
1 車体
15 ホイールハウス
16 ホイールハウスインナ
17 ホイールハウスアウタ
31 トリム部材
41 第1吸音材(吸音材)
44 追加の吸音材
51 前側支持部
51a 保持部
52 後側支持部

Claims (6)

  1. ホイールハウスインナとホイールハウスアウタとで形成されるホイールハウスを覆うトリム部材と、該トリム部材に設けられた吸音材とを備えた、車両の防音構造であって、
    上記トリム部材には、該トリム部材における意匠面とは反対側の裏面から上記ホイールハウスインナに向かって突出して、上記吸音材を、該トリム部材の裏面から離間させかつ上記ホイールハウスインナに部分的に沿うように支持する支持部が設けられていることを特徴とする車両の防音構造。
  2. 請求項1記載の車両の防音構造において、
    上記吸音材における上記ホイールハウスインナに沿う部分の少なくとも一部が、上記ホイールハウスインナに当接していることを特徴とする車両の防音構造。
  3. 請求項2記載の車両の防音構造において、
    少なくとも1つの上記支持部が、上記吸音材を当該支持部の箇所において上記ホイールハウスインナに当接させるように設けられていることを特徴とする車両の防音構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両の防音構造において、
    少なくとも1つの上記支持部が、当該支持部の突出先端部に上記吸音材を保持する保持部を有していることを特徴とする車両の防音構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の車両の防音構造において、
    上記支持部は、上記トリム部材の裏面における上記ホイールハウスインナの車両前部及び後部に対応する部分にそれぞれ設けられていることを特徴とする車両の防音構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の車両の防音構造において、
    上記トリム部材と上記吸音材との間の隙間に、追加の吸音材が設けられていることを特徴とする車両の防音構造。
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