JP2022040816A - 車両用バックドア - Google Patents

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JP2022040816A
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健志 沼田
Takeshi Numata
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Subaru Corp
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】メンテナンス性を高めることが可能な車両用バックドアを提供する。【解決手段】車両用バックドアは、バックドアガラス開口部を備えたバックドアパネルを備える。車両用バックドアは、バックドアガラス開口部に配置されているバックドアガラスを備える。車両用バックドアは、バックドアガラスの車両後端部の近傍に配置されており、車幅方向に延びているスポイラを備える。車両用バックドアは、スポイラの車幅方向の端部に配置されているカバー部材を備える。カバー部材は、車両側面からみたときにバックドアパネルとスポイラとの間に形成されている空隙を覆っている。車両用バックドアは、スポイラとカバー部材とを締結している締結部材を備える。車両用バックドアは、締結部材を覆うようにバックドアパネルに取り付けられている外付部品を備える。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、車両用バックドアに関する。
バックドアにリアスポイラが配置されている車両構造が知られている。また、関連する技術が特許文献1に記載されている。
特開2008-37174号公報
スポイラに、車両側面を覆うカバー部材を取り付ける場合がある。すると、メンテナンス時にカバー部材が障害となり、スポイラを取り外すことが困難となってしまう場合がある。本明細書は、メンテナンス性を高めることが可能な車両用バックドアを提供する。
本明細書が開示する車両用バックドアは、バックドアガラス開口部を備えたバックドアパネルを備える。車両用バックドアは、バックドアガラス開口部に配置されているバックドアガラスを備える。車両用バックドアは、バックドアガラスの車両後端部の近傍に配置されており、車幅方向に延びているスポイラを備える。車両用バックドアは、スポイラの車幅方向の端部に配置されているカバー部材を備える。カバー部材は、車両側面からみたときにバックドアパネルとスポイラとの間に形成されている空隙を覆っている。車両用バックドアは、スポイラとカバー部材とを締結している締結部材を備える。車両用バックドアは、締結部材を覆うようにバックドアパネルに取り付けられている外付部品を備える。
本明細書が開示する車両用バックドアでは、外付部品を外すことで、容易に締結部材にアクセスできる。スポイラとカバー部材との締結を解除することで、スポイラのみを取り外すことができるため、メンテナンス性を高めることが可能となる。また外付部品により締結部材を隠すことができるため、見栄えをよくすることが可能となる。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
バックドア1の斜視図である。 カバー部材14の三面図である。 バックドア1の分解斜視図である。 図3のIV-IV線における部分断面図である。
(バックドア1の構造)
図1に、車両のバックドア1の斜視図を示す。図1の座標系の「Front」は、車両前方方向を示している。「Up」は、車両上方向を示している。「Left」は、車両の後方から前方をみたときの「左」を示している。以後の図でも、座標系の意味は同じである。
バックドア1は、車両のラゲージルームのバックドア開口部を開閉する、跳ね上げ式の開閉体である。バックドア1は、バックドアパネル11、バックドアガラス12、スポイラ13、カバー部材14、リアランプ15、を備えている。バックドアパネル11は、バックドア1を構成するパネル部材である。バックドアパネル11は、車両の外表面を形成する鋼板製のアウタパネルである。なお、図1では、バックドアパネル11の車内側に接合されるインナパネルについては、図示を省略している。
バックドアパネル11は、バックドアガラス開口部OPを備えている。バックドアガラス12は、バックドアガラス開口部OPを覆うように、バックドアパネル11に配置されている。スポイラ13は、樹脂製の部材である。スポイラ13は、バックドアガラス12の車両後端部12Eに沿って、車幅方向に延びるように配置されている。カバー部材14は、スポイラ13の車幅方向の端部に配置されている。バックドア1を車両側面からみたときに、バックドアパネル11とスポイラ13との間には、空隙が形成されている。カバー部材14は、この空隙を覆うことで、見栄えを良くする部材である。なおカバー部材14は、バックドアパネル11を開いた状態(跳ね上げた状態)でのみ見える部材である。リアランプ15は、バックドアパネル11の後端部に取り付けられている外付部品である。
図2に、カバー部材14の三面図を示す。図2(A)は正面図、図2(B)は上面図、図2(C)は側面図である。カバー部材14は、孔部14Aおよび14Bを備えている。孔部14Aおよび14Bは、締結部材31および32がそれぞれ挿入される孔である。締結部材31および32の一例としては、ねじやクリップが挙げられる。
図3に、バックドア1の分解斜視図を示す。図3では、バックドアガラス12をグレーの塗りつぶしで示している。また、リアランプ15の図示を省略している。スポイラ13は、フランジ13Fを備えている。締結部材31は、フランジ13Fの孔部を貫通して、カバー部材14の孔部14Aに係合している。これにより、スポイラ13とカバー部材14とが互いに締結され、一体化されている。
締結部材32は、カバー部材14の孔部14Bを貫通して、バックドアパネル11の孔部11B(不図示)に係合している。これにより、一体化されたスポイラ13およびカバー部材14が、バックドアパネル11に締結されている。締結部材32により、スポイラ13およびカバー部材14のバックドアパネル11への取付け強度を高めることができる。
図4に、図3のIV-IV線における部分断面図を示す。図4は、カバー部材14の孔部14Aを通る平面であって、車両前後方向に延びる平面での断面図である。なお、図4では、バックドアガラス12、スポイラ13およびリアランプ15が、バックドアパネル11に固定されている状態の断面を示している。
リアランプ15は、締結部材31の車両後方側に配置されている。これにより、リアランプ15によって、締結部材31を覆うことができる。また、図3および図4の領域R1に示すように、カバー部材14の車両前方の一部が、バックドアガラス12の下方に配置されている。
カバー部材14は、接触部14Cおよび支持部14Dを備えている。支持部14Dは、スポイラ13の下面と接触する部位である(領域R3参照)。支持部14Dによって、中空構造のスポイラ13を内部から支えることができる。接触部14Cは、バックドアパネル11と接触する部位である(領域R2参照)。接触部14Cによって、スポイラ13の車両前方方向への移動を抑制することができる。以上により、カバー部材14は、スポイラ13の車両前方および下方への変形を抑制する補強部品として機能することが分かる。
(スポイラ13の組付けおよび取り外し作業)
スポイラ13の組付け作業を説明する。締結部材31を用いて、スポイラ13とカバー部材14とを締結し、一体化する。この一体化工程は、スポイラ13の部品メーカによって予め行うことができる。工場での組付け時には、第1に、一体化しているスポイラ13およびカバー部材14を、バックドアパネル11に固定する。具体的には、締結部材32を用いて、カバー部材14をバックドアパネル11に固定する。また不図示のねじやクリップを用いて、スポイラ13をバックドアパネル11に固定する。第2に、リアランプ15をバックドアパネル11に固定する。第3に、バックドアガラス12をバックドアガラス開口部OPに固定する。スポイラ13とカバー部材14とが予め一体化されているため、工場でのライン作業の工数を削減することができる。
修理などのメンテナンス時における、スポイラ13の取り外し作業を説明する。第1に、リアランプ15をバックドアパネル11から取り外す。第2に、締結部材31を取り外すことで、スポイラ13とカバー部材14との締結を解除する。また、スポイラ13をバックドアパネル11に固定している不図示のねじやクリップを取り外す。第3に、スポイラ13を取り外す。このときカバー部材14は、締結部材32によってバックドアパネル11に固定されたままの状態である。
(効果)
工場での組付けでの工数削減のために、スポイラ13とカバー部材14とを一体化する場合がある。また領域R1(図3および図4)に示すように、カバー部材14の一部がバックドアガラス12と重複している意匠を採用する場合がある。このような意匠では、メンテナンス時にスポイラ13を取り外す際に、カバー部材14とバックドアガラス12とが干渉してしまう。スポイラ13の取り外しが困難となる。本明細書のバックドア1では、リアランプ15を取り外すことで、スポイラ13とカバー部材14とを一体化している締結部材31に容易にアクセスすることができる。締結部材31を取り外すことでスポイラ13とカバー部材14との締結を解除できるため、スポイラ13のみを取り外すことが可能となる。メンテナンス性を高めることが可能となる。また通常使用時は、締結部材31をリアランプ15で隠すことができるため、見栄えをよくすることが可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
締結部材31を覆う外付部品は、リアランプ15に限られず、多様な部材を用いることができる。例えば、外付部品はバックドアガーニッシュでもよい。
リアランプ15は、外付部品の一例である。
1:バックドア 11:バックドアパネル 12:バックドアガラス 13:スポイラ 14:カバー部材 14A、14B:孔部 15:リアランプ 31、32:締結部材

Claims (1)

  1. バックドアガラス開口部を備えたバックドアパネルと、
    前記バックドアガラス開口部に配置されているバックドアガラスと、
    前記バックドアガラスの車両後端部の近傍に配置されており、車幅方向に延びているスポイラと、
    前記スポイラの車幅方向の端部に配置されており、車両側面からみたときに前記バックドアパネルと前記スポイラとの間に形成されている空隙を覆っているカバー部材と、
    前記スポイラと前記カバー部材とを締結している締結部材と、
    前記締結部材を覆うように前記バックドアパネルに取り付けられている外付部品と、
    を備える、車両用バックドア。
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