JP2017028060A - 電子装置 - Google Patents

電子装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017028060A
JP2017028060A JP2015144129A JP2015144129A JP2017028060A JP 2017028060 A JP2017028060 A JP 2017028060A JP 2015144129 A JP2015144129 A JP 2015144129A JP 2015144129 A JP2015144129 A JP 2015144129A JP 2017028060 A JP2017028060 A JP 2017028060A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic device
heat
mold resin
heat sink
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015144129A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6432461B2 (ja
Inventor
孝充 坂井
Takamitsu Sakai
孝充 坂井
永谷 利博
Toshihiro Nagatani
利博 永谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015144129A priority Critical patent/JP6432461B2/ja
Publication of JP2017028060A publication Critical patent/JP2017028060A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6432461B2 publication Critical patent/JP6432461B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/34Strap connectors, e.g. copper straps for grounding power devices; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/39Structure, shape, material or disposition of the strap connectors after the connecting process
    • H01L2224/40Structure, shape, material or disposition of the strap connectors after the connecting process of an individual strap connector
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/71Means for bonding not being attached to, or not being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/72Detachable connecting means consisting of mechanical auxiliary parts connecting the device, e.g. pressure contacts using springs or clips
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/19Details of hybrid assemblies other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/191Disposition
    • H01L2924/19101Disposition of discrete passive components
    • H01L2924/19105Disposition of discrete passive components in a side-by-side arrangement on a common die mounting substrate

Abstract

【課題】高放熱化と高集積化を両立できる電子装置を提供すること。
【解決手段】電子装置100は、回路基板10と、回路基板の実装面に実装された回路素子と、実装面と回路素子とを一体的に覆っているモールド樹脂40と、一部がモールド樹脂40から露出した状態でモールド樹脂40に埋設されたヒートシンク50と、を備えている。回路素子は、動作することによって発熱する発熱素子20,21と、発熱素子20,21よりも背が高い高背素子23とを含んでいる。ヒートシンク50は、発熱素子20,21に対向する位置に配置されており、発熱素子20,21との対向面が、高背素子23における上端を通る仮想平面よりも回路基板側に位置している。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板の実装面に回路素子が実装され、実装面と回路素子とがモールド樹脂で覆われた電子装置に関する。
従来、上記構成の電子装置の一例として、特許文献1に開示された半導体装置がある。この半導体装置は、金属板上に回路素子が実装され、回路素子と放熱部材との間に樹脂が設けられている。また、回路素子は、樹脂で覆われている。
特許第3851760号公報
ところで、従来技術ではないが、電子装置は、高集積化のために、回路素子として発熱素子と発熱素子よりも背が高い高背素子とが回路基板の実装面に実装されることが考えられる。この場合、電子装置は、発熱素子と高背素子とを覆う樹脂(以下、モールド樹脂)が、高背素子の高さに応じて設けられる。よって、この電子装置は、発熱素子と放熱部材との間隔が広くなり、放熱性が低下するという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、高放熱化と高集積化を両立できる電子装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
回路基板(10,10h)と、
回路基板の実装面に実装された回路素子(20〜23)と、
実装面と回路素子とを一体的に覆っているモールド樹脂(40,40h)と、
一部がモールド樹脂から露出した状態でモールド樹脂に埋設された放熱部材(50,50d〜50i)と、を備えており、
回路素子は、動作することによって発熱する発熱素子(20,21)と、発熱素子よりも背が高い高背素子(23)とを含み、
放熱部材は、発熱素子に対向する位置にモールド樹脂を介して配置されており、発熱素子との対向面が、高背素子における上端を通る仮想平面よりも回路基板側に位置していることを特徴とする。
このように、本発明は、回路基板の実装面に発熱素子と、発熱素子よりも背が高い高背素子が実装されており、実装面と回路素子とが一体的にモールド樹脂で覆われている。また、本発明は、発熱素子に対向する位置に配置され、且つ一部がモールド樹脂から露出した状態でモールド樹脂に埋設された放熱部材を備えている。これによって、本発明は、発熱素子から発せられた熱をモールド樹脂の外部に放熱できる。
さらに、放熱部材は、発熱素子との対向面が、高背素子における上端を通る仮想平面よりも回路基板側に位置している。このため、本発明は、放熱部材と発熱素子との間のモールド樹脂が上記仮想平面よりも高い位置まで形成されたものより、発熱素子と放熱部材との間隔を狭くすることができ放熱性を向上できる。つまり、本発明は、発熱素子と高背素子とを回路基板の実装面に実装しつつ、放熱性を向上できる。よって、本発明は、高放熱化と高集積化を両立できる。また、本発明は、放熱部材と発熱素子との間のモールド樹脂が上記仮想平面よりも高い位置まで形成されたものより、厚みを薄くできる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における電子装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 実施形態における第1工程を示す断面図である。 実施形態における第2工程を示す断面図である。 実施形態における第3工程を示す断面図である。 変形例1における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例2における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例3における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例4における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例5における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例6における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例7における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例8における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例9における電子装置の概略構成を示す断面図である。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
図1、図2に示すように、電子装置100は、回路基板10、回路素子20〜23、モールド樹脂40、ヒートシンク50を備えて構成されている。また、電子装置100は、これらに加えて、回路基板10と回路素子20〜23などとを電気的及び機械的に接続しているはんだ30を備えている。
回路基板10は、樹脂やセラミックスなどの絶縁基材11に、Cuなどの導体パターンによって配線が形成されたものである。回路基板10は、例えば、導体パターンが絶縁基材11を介して積層された多層基板などを採用できる。
回路基板10は、絶縁基材11の表面に配線の一部である表面パターン12が形成されており、絶縁基材11の裏面に配線の一部である裏面パターン13が形成されている。絶縁基材11の表面と裏面は、互いに表裏の位置関係をなす面である。
また、表面パターン12は、後程説明する回路素子20〜23が実装される部位であり、パッドと言うこともできる。つまり、表面パターン12は、はんだ30を介して、回路素子20〜23のそれぞれの電極と電気的及び機械的に接続されている。表面パターン12と回路素子20〜23の電極とは、はんだ30を介して接合されているとも言える。なお、電子装置100は、はんだ30のかわりに導電性の接着剤を採用することもできる。また、回路基板10における表面パターン12が形成されている側の面は、回路素子20〜23が実装されているため実装面とも言える。
本実施形態では、回路素子として、第1発熱素子20、第2発熱素子21、低背素子22、高背素子23を採用している。
第1発熱素子20は、半導体を主成分とする基部の両面に電極が形成されたベアチップ状の回路素子である。第1発熱素子20は、動作することで熱を発する素子であり、例えばMOSFETやIGBTなどのパワー半導体素子を採用できる。本実施形態では、一例として、一面にドレイン電極が形成され、一面の反対面にゲート電極とソース電極が形成された第1発熱素子20を採用する。なお、電子装置100は、回路素子として、パッケージ状の発熱素子が実装されていてもよい。
第1発熱素子20は、ゲート電極とソース電極が回路基板10と対向した状態で、回路基板10に実装されている。つまり、第1発熱素子20は、はんだ30を介して、ゲート電極とソース電極が回路基板10の表面パターン12と接合されている。
また、第1発熱素子20は、ドレイン電極が周知のクリップ24を介して、回路基板10と電気的に接続されている。詳述すると、クリップ24は、Cuなどの金属を主成分として構成された導電性の部材であり、例えばCuにNiめっきが施されたものを採用できる。そして、ドレイン電極は、はんだ30を介してクリップ24と電気的及び機械的に接続されている。さらに、クリップ24は、はんだ30を介して、回路基板10の表面パターン12と接合されている。このようにして、ドレイン電極は、回路基板10の表面パターン12と電気的に接続されている。従って、電子装置100は、回路基板10などに加えて、クリップ24を備えて構成されていると言える。しかしながら、本発明は、クリップ24を備えていなくてもよい。
なお、上記のように、クリップ24は、ドレイン電極に接続されている。このため、第1発熱素子20から発せられた熱は、ドレイン電極からクリップ24に伝達される。また、後程説明するが、クリップ24は、モールド樹脂40を介してヒートシンク50と対向配置されている。このため、クリップ24に伝達された熱は、モールド樹脂40を介してヒートシンク50に伝達される。つまり、第1発熱素子20から発せられた熱は、ドレイン電極からクリップ24、モールド樹脂40、ヒートシンク50に伝達され、ヒートシンク50から放熱される。
このように、クリップ24は、第1発熱素子20から発せられた熱がドレイン電極から放熱されやすくなるように設けられていると言える。従って、クリップ24は、第1発熱素子20と回路基板10との間における電流経路としての機能に加えて、第1発熱素子20から発せられた熱を放熱する放熱機構としての機能を有していると言える。なお、クリップ24は、放熱機構としての要求と、電流経路としての要求を満たす厚みであると好ましい。
第2発熱素子21は、第1発熱素子20と同様に、動作することで熱を発する回路素子であり、MOSFETやIGBTなどのパワー半導体素子を採用できる。しかしながら、第2発熱素子21は、半導体を主成分とする基部の片面のみに電極が形成されている。第2発熱素子21は、電極が回路基板10と対向した状態で、回路基板10に実装されている。つまり、第2発熱素子21は、はんだ30を介して、電極が回路基板10の表面パターン12と接合されている。また、第2発熱素子21は、自身におけるヒートシンク50との対向面にモールド樹脂40が密着した状態で、モールド樹脂40を介してヒートシンク50と対向配置されている。
低背素子22と高背素子23は、例えばチップ抵抗やチップコンデンサなどの受動素子を採用できる。低背素子22は、はんだ30を介して、電極が回路基板10の表面パターン12と接合されて、回路基板10に実装されている。同様に、高背素子23は、回路基板10に実装されている。
低背素子22と高背素子23は、背の高さが異なる。低背素子22は、高背素子23よりも背が低い部品である。また、低背素子22は、厚みが高背素子23よりも薄いとも言える。また、低背素子22は、実装面と対向している部位の反対側部位が、高背素子23における実装面と対向している部位の反対側部位よりも低い位置にあるとも言える。さらに、低背素子22は、第1発熱素子20及び第2発熱素子21の少なくとも一方よりも背が低いか、もしくは同程度の背の高さである。一方、高背素子23は、第1発熱素子20及び第2発熱素子21の両方よりも背が高い。
モールド樹脂40は、電気的な絶縁性を有した樹脂を主成分として構成されている。モールド樹脂40は、回路基板10の表面、はんだ30、回路素子20〜23、クリップ24を一体的に封止している。つまり、モールド樹脂40は、これらに接した状態で、これらを覆っている。また、モールド樹脂40は、はんだ30を封止しているため、回路基板10と回路素子20〜23及びクリップ24との接合部を封止しているとも言える。さらに、モールド樹脂40は、後程説明するヒートシンク50を第1面S1が露出した状態で封止している。電子装置100は、モールド樹脂40が設けられているため、各回路素子20〜23間、各回路素子20〜23とヒートシンク50との間、クリップ24とヒートシンク50との間の絶縁性を確保できる。なお、モールド樹脂40は、後程説明するモールド工程において、例えばコンプレッションモールド法により形成される。
ヒートシンク50は、放熱部材に相当する。ヒートシンク50は、Cuなどの金属を主成分として構成されており、例えばCuにNiめっきが施されたものを採用できる。ヒートシンク50は、図1、図2に示すように、直方体形状のブロック体である。また、ヒートシンク50は、金属板とも言える。さらに、ヒートシンク50は、表面パターン12などの箔状の導電性部材とは異なり、十分に厚みがあり、箔状の導電性部材よりも熱容量が大きい、又は放熱性が良い部材と言える。
また、ヒートシンク50は、第1面S1と第2面S2とが平面であり、且つ、第1面S1と第2面S2とが平行な板状の部材である。よって、ヒートシンク50は、平板部材とも言える。また、ヒートシンク50は、厚みが均一である。つまり、ヒートシンク50は、第1面S1と第2面S2との間隔が全域において等しいとも言える。ここでの間隔は、第1面S1と第2面S2に直交する仮想直線に沿う位置における第1面S1と第2面S2の間隔である。
しかしながら、ヒートシンク50の形状は、これに限定されない。ヒートシンクは、例えば円柱形状や直方体形状であっても採用できる。また、ヒートシンク50は、第1面S1側が凹凸形状、言い換えるとフィン形状をなしていてもよい。
また、電子装置100は、複数のヒートシンク50を備えていてもよい。電子装置100は、例えば、二つの第1発熱素子20に対向配置されたヒートシンク50と、第2発熱素子21に対向配置されたヒートシンク50とが別体で構成されていてもよい。また、電子装置100は、二つの第1発熱素子20のそれぞれに対向配置された二つのヒートシンク50と、第2発熱素子21に対向配置されたヒートシンク50とが別体で構成されていてもよい。
ヒートシンク50は、第1発熱素子20及び第2発熱素子21から発せられた熱を放熱する部材である。つまり、ヒートシンク50は、モールド樹脂40で覆われた第1発熱素子20及び第2発熱素子21から発せられた熱をモールド樹脂40の外部に放熱するための放熱部材である。ヒートシンク50は、第1面S1がモールド樹脂40から露出しており、その他の部位がモールド樹脂40に覆われている。このため、ヒートシンク50は、第1発熱素子20及び第2発熱素子21から発せられた熱を第1面S1から放熱しやすくなっている。つまり、電子装置100は、第1発熱素子20及び第2発熱素子21から発せられた熱を放熱するために、ヒートシンク50の第1面S1がモールド樹脂40から露出しているとも言える。なお、ヒートシンク50は、第1面S1が周辺のモールド樹脂40と面一になるように設けられている。
ヒートシンク50は、図1、図2に示すように、モールド樹脂40を介して、第1発熱素子20に接合されたクリップ24及び第2発熱素子21に対向配置されている。つまり、ヒートシンク50は、第2面S2がクリップ24及び第2発熱素子21に対向して設けられている。また、ヒートシンク50は、複数の発熱素子20,21をまとめて覆っているとも言える。
しかしながら、ヒートシンク50は、高背素子23に対向する位置には設けられていない。このため、ヒートシンク50は、実装面と平行な仮想平面において、回路基板10の対向領域の一部のみに設けられていると言える。
なお、本実施形態では、ヒートシンク50が、モールド樹脂40を介して低背素子22に対向配置されている例を採用している。しかしながら、ヒートシンク50は、低背素子22に対向配置されていなくてもよい。
クリップ24及び第2発熱素子21とヒートシンク50との間におけるモールド樹脂40の厚みは、各発熱素子20,21から発せられた熱の放熱性を確保でき、第1発熱素子20とヒートシンク50との絶縁性を確保できる程度であると好ましい。クリップ24とのヒートシンク50とで挟まれたモールド樹脂40の厚みは、例えば500μm以下であると絶縁性と放熱性を十分に確保できるため好ましい。放熱性を確保できるとは、各発熱素子20,21が自身の発熱によって異常状態になることを抑制できる程度に放熱可能であることを示す。
なお、本実施形態では、クリップ24におけるヒートシンク50との対向部の位置よりも、第2発熱素子21におけるヒートシンク50との対向部の位置の方が低い位置にある。よって、第2発熱素子21とヒートシンク50との間におけるモールド樹脂40の厚みは、クリップ24とヒートシンク50との間におけるモールド樹脂40の厚みよりも厚くなる。
ここで、図3、図4、図5を用いて、電子装置100の製造方法に関して説明する。本製造方法は、第1工程、第2工程、第3工程を含んでおり、この順序で実施する。
第1工程では、図3に示すように、回路基板10の表面パターン12上にはんだ30を印刷して、このはんだ上に回路素子20〜23を搭載する。このとき、回路素子20〜23は、はんだ30上に置かれているだけであり、はんだ30と接合されていない。
第2工程では、図4に示すように、第1発熱素子20上にはんだ30を塗布して、表面パターン12上のはんだ30と第1発熱素子20上のはんだ30にクリップ24を搭載する。このとき、クリップ24は、はんだ30上に置かれているだけであり、はんだ30と接合されていない。そして、第2工程では、クリップ24を搭載した後に、リフローはんだ付けを行う。これによって、回路基板10に回路素子20〜23及びクリップ24が実装されたモールド前構造体110が製造される。
第3工程は、モールド前構造体110にモールド樹脂40及びヒートシンク50を設ける工程である。本実施形態の第3工程は、モールド工程と言える。第3工程では、図5に示すように、上型210、クランプ型220、可動型230を備えて構成されたコンプレッション成型機を用いる。
上型210は、回路基板10が固定される平坦面を有している。上型210は、例えば、地面に対して平行に配置されている。そして、上型210は、地面側に平坦面が形成されている。回路基板10は、裏面が上型210の平坦面に対向した状態で、平坦面に固定される。また、回路基板10は、例えば、真空クランプや、メカクランプなどによって上型210に固定される。しかしながら、回路基板10を上型210に固定する方法は、特に限定されない。クランプ型220と可動型230は、上型210に対する下型である。以下、クランプ型220と可動型230を纏めて下型と記載することもある。この下型と上型210とは、コンプレッション成型機の一部である一対の金型である。なお、以下においては、重力方向を下、重力方向の反対方向を上とする。
また、下型と上型210とは、例えば下型が上昇したり下降したりすることで、相対的に近づいたり遠ざかったりできる。下型は、上型210の下側に、上型210と対向した状態で配置される。クランプ型220は、環状の壁面S4で囲まれた穴が設けられている。クランプ型220は、モールド樹脂40を成形する際に、先端面が回路基板10の実装面に密着することになる。詳しくは、回路基板10の実装面における縁部の全周に亘って密着する。
クランプ型220の穴内には、穴に沿って上方向及び下方向に移動できるように可動型230が配置されている。つまり、可動型230は、最下位置と最上位置との範囲内で上方向及び下方向に移動できるように構成されている。
下型は、クランプ型220の壁面S4と、可動型230の上面S3とによって、モールド樹脂40の構成材料が配置される凹部が形成されている。つまり、可動型230の上面は、凹部の底面となる。また、凹部には、図5に示すように、モールド樹脂40の構成材料とともにヒートシンク50が配置される。なお、図5や以下においては、便宜的に、モールド樹脂40の構成材料にも符号40を付与する。また、構成材料40としては、例えば顆粒状の樹脂を採用できる。
ヒートシンク50を凹部に配置する際には、第1面S1をモールド樹脂40から露出させるために、第1面S1を上面S3に接触させる。そして、構成材料40は、ヒートシンク50が配置された状態の凹部に供給される。このようにすることで、ヒートシンク50の第1面S1上にモールド樹脂40が形成されることを抑制できる。
なお、ヒートシンク50は、図5に示すように、第1面S1が上面S3に接した状態で凹部内に配置されている。このため、ヒートシンク50は、第1面S1側が凹凸形状をなしていても、凹凸形状の凹部にモールド樹脂40が入り込むことを抑制できる。
その後、モールド工程では、凹部にモールド樹脂40の構成材料とヒートシンク50とが配置された状態で、可動型230を上方向に移動させることで、構成材料40を成型圧力にて圧縮する。そして、モールド工程では、構成材料40に成型圧力を印加したまま、構成材料40を硬化させることでモールド樹脂40を形成する。なお、このとき、回路基板10は、上型210に固定され、且つ、クランプ型220が密着している。また、可動型230は、ヒートシンク50がクリップ24に接しない位置で上方向への移動が停止されることになる。
なお、電子装置100の製造方法は、MAP成型を採用することもできる。この場合、ヒートシンク50は、切断線から外れた位置に設けられると好ましい。なお、MAPは、Mold Array Packageの略称である。
このように、電子装置100は、回路基板10の実装面に回路素子として発熱素子20,21と高背素子23とが実装されており、実装面と回路素子20〜23とが一体的にモールド樹脂40で覆われている。また、電子装置100は、発熱素子20,21に対向する位置に配置され、且つ第1面S1がモールド樹脂40から露出した状態でモールド樹脂40に埋設されたヒートシンク50を備えている。これによって、電子装置100は、発熱素子20,21から発せられた熱をモールド樹脂40の外部に放熱できる。
さらに、ヒートシンク50は、発熱素子20,21との対向面が、高背素子23における上端を通る仮想平面よりも回路基板10側に位置している。このため、電子装置100は、ヒートシンク50と発熱素子20,21との間のモールド樹脂40が上記仮想平面よりも高い位置まで形成されたものより、発熱素子20,21とヒートシンク50との間隔を狭くすることができ放熱性を向上できる。つまり、電子装置100は、発熱素子20,21と高背素子23とを回路基板10の実装面に実装しつつ、放熱性を向上できる。よって、電子装置100は、高放熱化と高集積化を両立できる。
また、電子装置100は、ヒートシンク50と発熱素子20,21との間のモールド樹脂40が上記仮想平面よりも高い位置まで形成されたものより、厚みを薄くできる。つまり、電子装置100は、ヒートシンク50と発熱素子20,21との間のモールド樹脂40が上記仮想平面よりも高い位置まで形成されたものより、ヒートシンク50の厚みの分だけ薄くできる。
また、電子装置100は、クリップ24とヒートシンク50とをモールド樹脂40で電気的に絶縁できるため、ヒートシンク50の第1面S1に絶縁シートや絶縁ゲルなどの絶縁部材を設ける必要がない。このため、電子装置100は、ヒートシンク50の第1面S1に絶縁部材を設ける場合よりも、低コスト化が期待できる。
また、電子装置100は、回路基板10のかわりに絶縁金属基板などを採用することで、第1発熱素子20などから発せられた熱を絶縁金属基板から放熱することも考えられる。しかしながら、電子装置100は、上記のように、第1発熱素子20などから発せられた熱をモールド樹脂40側から放熱できるため絶縁金属基板を用いる必要がない。このため、電子装置100は、絶縁金属基板を用いる場合よりも、低コスト化が期待できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例1〜9に関して説明する。上記実施形態及び変形例1〜9は、それぞれ単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
発明を実施するための他の形態として、変形例1の電子装置100aを説明する。電子装置100aは、ヒートシンク50の構成が電子装置100と異なる。電子装置100aは、図6に示すように、一つの第1発熱素子20に対して、一つのヒートシンク50が設けられている。このように、ヒートシンク50は、複数の発熱素子21,22に対向して配置されるものに限定されず、一つの第1発熱素子20のみに対向して配置されていてもよい。電子装置100aは、電子装置100と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
発明を実施するための他の形態として、変形例2の電子装置100bを説明する。電子装置100bは、モールド樹脂40bとヒートシンク50との間に絶縁層60を有する点が電子装置100と異なる。
電子装置100bは、図7のように、モールド樹脂40bとヒートシンク50とが絶縁層60を介して接合されている。絶縁層60は、接着材やゲルなどを採用できる。この場合、電子装置100bは、モールド樹脂40bに形成された凹部41bに、絶縁層60を介してヒートシンク50を配置する。
よって、モールド工程では、ヒートシンク50を配置するための部位として周辺よりも窪んだ凹部41bを有するモールド樹脂40bを形成する。この場合、モールド工程では、凹部の形成位置に対応させて凸部を設けた可動型を採用することで、凹部41bを有するモールド樹脂40bを形成できる。
または、凹部41bは、モールド工程後に、モールド樹脂40bを穿つことでも形成できる。この場合、モールド工程では、上記実施形態と同様の可動型230を採用する。そして、モールド工程では、クリップ24上におけるモールド樹脂40bの厚みを、ヒートシンク50の厚みよりも厚くなるように形成する。また、モールド工程後に、モールド樹脂40bを研磨することで凹部41bを形成する。
その後の工程では、凹部41bに絶縁層60を介して、ヒートシンク50を挿入する(挿入工程)。
電子装置100bは、電子装置100と同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置100bは、絶縁層60を有しているため、製造時の不具合などによってクリップ24とヒートシンク50との間のモールド樹脂40が部分的に欠けていた場合などであって、第1発熱素子20とヒートシンク50とを確実に絶縁できる。なお、変形例2は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。例えば、電子装置100は、モールド樹脂40とヒートシンク50との間に絶縁層60を備えていてもよい。
(変形例3)
発明を実施するための他の形態として、変形例3の電子装置100cを説明する。電子装置100cは、第2発熱素子21のみに対向してヒートシンク50が設けられている点が電子装置100と異なる。
電子装置100cは、図8に示すように、第1発熱素子20を備えておらず、ヒートシンク50と対向する部位にクリップ24や電極が形成されていない第2発熱素子21が配置されている。従って、第2発熱素子21とヒートシンク50とで挟まれたモールド樹脂40の厚みは、第2発熱素子21から発せられた熱の放熱性を確保できる程度であると好ましい。電子装置100cは、電子装置100と同様の効果を奏することができる。なお、変形例3は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例4)
発明を実施するための他の形態として、変形例4の電子装置100dを説明する。電子装置100dは、ヒートシンク50dの構成が電子装置100と異なる。ヒートシンク50dは、図9に示すように、クリップ24と対向する部位、すなわち回路基板10側の部位に粗化部S21が形成されている。また、ヒートシンク50dは、第1面S1の反対面に、粗化部S21が形成されているとも言える。つまり、ヒートシンク50dは、ヒートシンク50の第2面S2に、周辺よりも窪んだ凹部51dが複数個所に形成されている。なお、ヒートシンク50dは、モールド樹脂40で覆われている部位の少なくとも一部に粗化部S21が設けられていればよく、例えば側面に粗化部S21が形成されていてもよい。
電子装置100dは、電子装置100と同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置100cは、ヒートシンク50dに粗化部S21が形成されているため、ヒートシンク50dとモールド樹脂40との密着力を向上できる。なお、変形例4は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例5)
発明を実施するための他の形態として、変形例5の電子装置100eを説明する。電子装置100eは、ヒートシンク50eの構成が電子装置100aと異なる。ヒートシンク50eは、図10に示すように、クリップ24に対向している対向部51eと、対向部51eから延長して設けられた延長部52eとを含んでいる。延長部52eは、高背素子23に対向しており、対向部51eよりも厚みが薄い。ヒートシンク50eは、モールド樹脂40で覆われている部位において、対向部51eと延長部52eとで段差が形成されている。よって、ヒートシンク50eは、対向部51eの第2面S2と回路基板10の実装面との間隔が、延長部52eの第2面S2と回路基板10の実装面との間隔よりも狭い。また、ヒートシンク50eは、第2面S2よりも第1面S1の方が、面積が広い。なお、ヒートシンク50eは、ヒートシンク50と同様に第1面S1が平面である。
電子装置100eは、電子装置100aと同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置100eは、電子装置100aよりも第1面S1の面積を広くできる。このため、電子装置100eは、電子装置100aよりも放熱性を向上できる。なお、変形例5は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例6)
発明を実施するための他の形態として、変形例6の電子装置100fを説明する。電子装置100fは、ヒートシンク50fの構成が電子装置100aと異なる。ヒートシンク50fは、図11に示すように、断面形状が台形である。つまり、ヒートシンク50fは、対向する二つの側面の間隔が、第2面S2から第1面S1に近づくに連れて徐々に広くなっている。また、ヒートシンク50fは、第1面S1や第2面S2に沿う断面の面積が、第2面S2から第1面S1に近づくに連れて徐々に広くなっているとも言える。よって、ヒートシンク50fは、第2面S2よりも第1面S1の方が、面積が広い。なお、ヒートシンク50とは、第1面S1と第2面S2とに連なる面である。
なお、電子装置100fは、クリップ24fを採用している。クリップ24fは、ヒートシンク50fとの対向面が、第1発熱素子20との対向面よりも広くなっている。このため、クリップ24fは、クリップ24よりも、第1発熱素子20から伝達された熱をヒートシンク50fに伝達しやすくなる。しかしながら、電子装置100fは、クリップ24fではなくクリップ24を採用してもよい。
電子装置100fは、電子装置100aと同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置100fは、電子装置100aよりも第1面S1の面積を広くできる。このため、電子装置100fは、電子装置100aよりも放熱性を向上できる。なお、変形例6は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例7)
発明を実施するための他の形態として、変形例7の電子装置100gを説明する。電子装置100gは、ヒートシンク50gの構成が電子装置100aと異なる。ヒートシンク50gは、図12に示すように、モールド樹脂40に覆われている部位の一部に、周辺よりも窪んだヒートシンク凹部51gが形成されている。本変形例では、一例として、第1面S1の一部と第2面S2の一部にヒートシンク凹部51gが形成されたヒートシンク50gを採用している。このため、ヒートシンク50gは、第1面の一部のみがモールド樹脂40から露出することになる。また、本変形例では、一例として、溝状に伸びたヒートシンク凹部51gを採用している。
このため、電子装置100gは、電子装置100aよりも、モールド樹脂40とヒートシンク50gとの接触面積を広くすることができ、モールド樹脂40とヒートシンク50gとの密着力を向上できる。よって、電子装置100gは、モールド樹脂40がヒートシンク50gから剥離することを抑制できる。また、電子装置100gは、モールド樹脂40が第1面S1との境界から剥離したとしても、ヒートシンク凹部51gの底で剥離を止めることができる。
また、電子装置100gは、クリップ24gを採用している。クリップ24gは、ヒートシンク50gと対向する部位の一部に、周辺よりも窪んだクリップ凹部24g1が形成されている。本変形例では、一例として、溝状に伸びたクリップ凹部24g1を採用している。このため、電子装置100gは、電子装置100aよりも、モールド樹脂40とクリップ24gとの接触面積を広くすることができ、モールド樹脂40とクリップ24gとの密着力を向上できる。よって、電子装置100gは、モールド樹脂40がクリップ24gから剥離することを抑制できる。しかしながら、電子装置100gは、クリップ24gではなくクリップ24を採用してもよい。
電子装置100gは、電子装置100aと同様の効果を奏することができる。なお、変形例7は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例8)
発明を実施するための他の形態として、変形例8の電子装置100hを説明する。電子装置100hは、回路基板10h、モールド樹脂40h、ヒートシンク50hの構成が電子装置100と異なる。
電子装置100hは、図13に示すように、回路基板10h、モールド樹脂40h、ヒートシンク50hを貫通する端子挿入穴70が形成されている。端子挿入穴70は、電子装置100hが取り付けられる被取付体や、電子装置100hの外部に設けられた外部機器の外部接用端子が挿入される穴である。よって、端子挿入穴70は、電子装置100hと被取付体や外部機器とを電気的に接続するための接続用穴部とも言える。また、外部接用端子は、先端に弾性部が形成されたプレスフィット端子などを採用できる。
回路基板10hは、絶縁基材11hにおける実装面から実装面の反対面に達するスルーホール15hが形成されている点が回路基板10と異なる。スルーホール15hは、端子挿入穴70の一部をなすものであり、配線の一部である導体部14hを含むものである。つまり、導体部14hは、絶縁基材11hにおける実装面から実装面の反対面に達する穴を構成する壁面の表面に形成されているとも言える。また、導体部14hは、端子挿入穴70に露出していると言える。導体部14hは、端子挿入穴70に挿入された外部接用端子の弾性部が接する部位である。回路基板10hは、導体部14hを介して、端子挿入穴70に挿入された外部接用端子と電気的に接続する。なお、スルーホール15hは、周知技術によって形成することができる。
モールド樹脂40hは、ヒートシンク50hの第2面S2に接する面から、回路基板10hの実装面に達する貫通穴である樹脂穴部41hが形成されている点がモールド樹脂40と異なる。樹脂穴部41hは、端子挿入穴70の一部をなすものである。よって、モールド樹脂40hは、樹脂穴部41hを構成する壁面が端子挿入穴70に露出していると言える。なお、樹脂穴部41hは、例えば、後程説明するピンがスルーホール15h及び端子導入穴51hに挿入された状態でモールド工程を行うことで形成できる。
ヒートシンク50hは、第1面S1から第2面S2に達する貫通穴である端子導入穴51hが形成されている点がヒートシンク50hと異なる。端子導入穴51hは、端子挿入穴70の一部をなすものであり、端子挿入穴70の入口に相当する。さらに、ヒートシンク50hは、第1面S1側の開口端にテーパ部52hが形成されている。これによって、電子装置100hは、外部接用端子を端子挿入穴70に挿入しやすくなる。なお、ヒートシンク50hは、テーパ部52hが形成されていなくてもよい。また、端子導入穴51hは、周知技術によって形成することができる。
電子装置100hの製造方法では、ピンを用いてモールド工程を行う。ピンは、端子挿入穴70と同等、もしくは端子挿入穴70よりも長い棒状の部材である。また、ピンは、端子挿入穴70の形状と対応しており、例えば円柱形状を有している。さらに、ピンは、スルーホール15h及び端子導入穴51hに挿入された状態で、スルーホール15h及び端子導入穴51hを塞ぐことができる。
モールド工程では、実施形態と同様に、回路基板10hを上型210に固定し、ヒートシンク50hを可動型230の上面S3に配置する。このとき、ヒートシンク50hは、端子導入穴51hにピンが挿入された状態となる。一方、回路基板10hは、自身にモールド樹脂40hの構成材料が達する前にスルーホール15hにピンが挿入されればよく、可動型230が上昇する過程でスルーホール15hにピンが挿入されてもよい。よって、回路基板10hは、上型210に固定された時点ではスルーホール15hにピンが挿入されていなくてもよい。
そして、モールド工程では、端子導入穴51hにピンが挿入された状態で、下型の凹部にモールド樹脂40hの構成材料を供給し、上記実施形態と同様にモールド樹脂40を形成する。また、本製造方法では、モールド工程後に、端子挿入穴70からピンを抜く。
このようにして、本製造方法では、端子挿入穴70を形成できる。つまり、本製造方法では、ピンを用いることで、スルーホール15h及び端子導入穴51hにモールド樹脂40hが形成されるのを抑制しつつ、樹脂穴部41hを形成できる。
電子装置100hは、電子装置100と同様の効果を奏することができる。さらに、電子装置100hは、端子挿入穴70が形成されているため、被取付体や外部機器との電気的な接続を容易に行うことができる。なお、変形例8は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
(変形例9)
発明を実施するための他の形態として、変形例9の電子装置100iを説明する。電子装置100iは、ヒートシンク50iの構成が電子装置100aと異なる。ヒートシンク50iは、図14に示すように、クリップ24に対向した対向部51iと、対向部51iの一部から突出した突出部52iとが形成されている。ヒートシンク50iは、ヒートシンク50に対して突出部52iが形成されたものに相当する。
ヒートシンク50iは、第1発熱素子20又はクリップ24を囲うように突出部52iが形成されていてもよいし、第1発熱素子20又はクリップ24を挟むように突出部52iが形成されていてもよい。
電子装置100iは、電子装置100aと同様の効果を奏することができる。さらに、ヒートシンク50iは、ヒートシンク50よりも、第1発熱素子20から発せられた熱を受熱する受熱領域を増やすことができる。このため、電子装置100iは、電子装置100aよりも放熱性を向上できる。なお、変形例9は、上記実施形態やその他の変形例と組み合わせて実施することもできる。
100,100a〜100i 電子装置、110 モールド前構造体、10,10h 回路基板、11 絶縁基材、12 表面パターン、13 裏面パターン、20 第1発熱素子、21 第2発熱素子、22 低背素子、23 高背素子、24 クリップ、30 はんだ、40,40b,40h モールド樹脂、50,50d〜50i ヒートシンク、S1 第1面、S2 第2面、210 上型、220 クランプ型、230 可動型、S3 上面、S4 壁面

Claims (8)

  1. 回路基板(10,10h)と、
    前記回路基板の実装面に実装された回路素子(20〜23)と、
    前記実装面と前記回路素子とを一体的に覆っているモールド樹脂(40,40b,40h)と、
    一部が前記モールド樹脂から露出した状態で前記モールド樹脂に埋設された放熱部材(50,50d〜50i)と、を備えており、
    前記回路素子は、動作することによって発熱する発熱素子(20,21)と、前記発熱素子よりも背が高い高背素子(23)とを含み、
    前記放熱部材は、前記発熱素子に対向する位置に前記モールド樹脂を介して配置されており、前記発熱素子との対向面が、前記高背素子における上端を通る仮想平面よりも前記回路基板側に位置していることを特徴とする電子装置。
  2. 前記回路素子は、複数の前記発熱素子を含んでおり、
    前記放熱部材は、複数の前記発熱素子に対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記放熱部材は、絶縁層(60)を介して前記モールド樹脂に埋設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記発熱素子(20)における前記放熱部材との対向面と前記回路基板とを電気的及び機械的に接続している導電性のクリップ(24)を有し、
    前記発熱素子は、前記クリップ及び前記モールド樹脂を介して前記放熱部材と対向配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子装置。
  5. 前記発熱素子(21)は、自身における前記放熱部材との対向面に前記モールド樹脂が密着した状態で、前記モールド樹脂を介して前記放熱部材と対向配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電子装置。
  6. 前記放熱部材(50d,50g)は、周辺よりも窪んだ凹部(51d,51g)が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電子装置。
  7. 前記放熱部材(50e,50f)は、前記発熱素子との対向面の反対面が前記モールド樹脂から露出しており、前記発熱素子との対向面よりも前記反対面の方が面積が広いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の電子装置。
  8. 前記回路基板(10h)と前記モールド樹脂(40h)と前記放熱部材(50h)とを貫通した端子挿入穴(70)が設けられており、
    前記回路基板は、配線の一部である導体部(14h)が前記端子挿入穴に露出して設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電子装置。
JP2015144129A 2015-07-21 2015-07-21 電子装置 Active JP6432461B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015144129A JP6432461B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 電子装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015144129A JP6432461B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 電子装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028060A true JP2017028060A (ja) 2017-02-02
JP6432461B2 JP6432461B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=57946769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015144129A Active JP6432461B2 (ja) 2015-07-21 2015-07-21 電子装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6432461B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167908A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 株式会社村田製作所 高周波モジュール
WO2021192245A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 太陽誘電株式会社 高放熱モジュール構造

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5982754A (ja) * 1982-11-02 1984-05-12 Matsushita Electronics Corp 樹脂封止型半導体装置
JPH05198701A (ja) * 1992-01-22 1993-08-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置用パッケージ
JPH065737A (ja) * 1992-04-22 1994-01-14 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP3851760B2 (ja) * 2000-07-04 2006-11-29 松下電器産業株式会社 半導体装置、その実装方法、電子回路装置の製造方法及び該製造方法により製造された電子回路装置
JP2010040569A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Aisin Aw Co Ltd 電子部品モジュール
JP2010514146A (ja) * 2006-08-11 2010-04-30 ヴィシャイ ジェネラル セミコンダクター エルエルシー 半導体装置及び放熱能力を向上させた半導体装置の製造方法
JP2012028484A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Panasonic Corp モジュールと、その製造方法
JP2012243890A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2014045010A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5982754A (ja) * 1982-11-02 1984-05-12 Matsushita Electronics Corp 樹脂封止型半導体装置
JPH05198701A (ja) * 1992-01-22 1993-08-06 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置用パッケージ
JPH065737A (ja) * 1992-04-22 1994-01-14 Fujitsu Ltd 半導体装置
JP3851760B2 (ja) * 2000-07-04 2006-11-29 松下電器産業株式会社 半導体装置、その実装方法、電子回路装置の製造方法及び該製造方法により製造された電子回路装置
JP2010514146A (ja) * 2006-08-11 2010-04-30 ヴィシャイ ジェネラル セミコンダクター エルエルシー 半導体装置及び放熱能力を向上させた半導体装置の製造方法
JP2010040569A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Aisin Aw Co Ltd 電子部品モジュール
JP2012028484A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Panasonic Corp モジュールと、その製造方法
JP2012243890A (ja) * 2011-05-18 2012-12-10 Denso Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2014045010A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019167908A1 (ja) * 2018-02-28 2019-09-06 株式会社村田製作所 高周波モジュール
JPWO2019167908A1 (ja) * 2018-02-28 2020-12-17 株式会社村田製作所 高周波モジュール
US11302606B2 (en) 2018-02-28 2022-04-12 Murata Manufacturing Co., Ltd. High-frequency module
JP7067609B2 (ja) 2018-02-28 2022-05-16 株式会社村田製作所 高周波モジュール
WO2021192245A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 太陽誘電株式会社 高放熱モジュール構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6432461B2 (ja) 2018-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN206976318U (zh) 模块
US9966327B2 (en) Lead frame, semiconductor device, method for manufacturing lead frame, and method for manufacturing semiconductor device
CN105612613B (zh) 半导体装置
US20140251658A1 (en) Thermally enhanced wiring board with built-in heat sink and build-up circuitry
KR20190018812A (ko) 반도체 패키지와 이를 구비하는 전자 기기
US10096562B2 (en) Power module package
US20130027896A1 (en) Electronic component embedded printed circuit board and method of manufacturing the same
EP3310140B1 (en) Mounting assembly with a heatsink
KR101631232B1 (ko) 클립을 이용한 적층 패키지
CN106255308B (zh) 印刷基板和电子装置
JP4722836B2 (ja) 回路装置およびその製造方法
JP2021521628A (ja) パワーモジュール、及びパワーモジュールを製造する方法
CN106298700A (zh) 半导体装置
JP6432461B2 (ja) 電子装置
JP2013098185A (ja) 放熱板付き配線板およびその製造方法
JP6420966B2 (ja) 配線基板及びその製造方法と電子部品装置
JP6233260B2 (ja) 電子装置の製造方法、及び電子装置
JP4334335B2 (ja) 混成集積回路装置の製造方法
JP2017034161A (ja) 電子装置の製造方法
JP6536356B2 (ja) 電子装置の製造方法
US10251256B2 (en) Heat dissipating structure
US9633923B2 (en) Electronic device module and manufacturing method thereof
US9324627B2 (en) Electronic assembly for mounting on electronic board
JP2009158769A (ja) 半導体装置
JP2021125624A (ja) 半導体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171101

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181022

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6432461

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250