JP6536356B2 - 電子装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、回路基板に回路素子が実装されモールド樹脂が形成された電子装置の製造方法及び電子装置の製造装置に関する。
従来、電子装置の製造方法の一例として、特許文献1に開示された方法がある。特許文献1には、電子装置の一部をモールド樹脂から露出させる方法が記載されている。特許文献1では、昇降自在に設けられたキャビティ形成部材と、キャビティ形成部材の中央部における貫通孔に昇降自在に設けられたチップ押圧部材とから構成された上型を用いてモールド樹脂を形成する。チップ押圧部材は、チップの背面を完全に覆う下面を有しており、少なくともこの下面を覆って、チップよりも低硬度である被膜(以下、開口形成部材)が形成されている。
そして、特許文献1の製造方法は、下型の凹部に、チップが装着された基板が載置された後に、チップ押圧部材が下降する。また、所定の圧力により、チップ押圧部材の下面、すなわち、開口形成部材が形成された面が、チップの背面に接触してチップを押圧する。次に、キャビティ形成部材が下降することによって、下型と上型とが型締めされる。そして、型締めにより形成されたキャビティに、樹脂流路を経由して溶融樹脂を注入する。
特許第4017480号公報
ところで、特許文献1では、キャビティ形成部材が下降する際に、開口形成部材が貫通孔に配置されてチップ押圧部材とキャビティ形成部材とで挟まれる。よって、特許文献1では、開口形成部材がキャビティ形成部材との摩擦によって摩耗したり破れたりするため、開口形成部材を繰り返し使用には適さないという問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、開口形成部材の長寿命化が可能な電子装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
回路基板(10,10c)の一面に回路素子(21,22,23)が実装された電子構造体(110)と、一面と回路素子とを覆いつつ電子構造体の一部が露出するように開口部(31、31a〜31c)が形成されたモールド樹脂(30)とを含む電子装置の製造方法であって、
電子装置は、回路素子(21)として、表面に表面電極(21a)が形成され、裏面に裏面電極(21b,21c)が形成され、動作することで熱を発する発熱素子を含み、
発熱素子は、裏面電極が一面と対向した状態で実装されており、
電子構造体の露出させる露出部に接触させて開口部を形成するための弾性体からなる部材であり、露出部に接触する接触部を有し、一方の端面から反対側の端面である底部に行くにつれて断面積が広くなる形状を有した開口形成部材(200,200a,200b)と、
一面に対して環状に密着してモールド樹脂の構成材料が供給される空間を電子構造体との間に形成するものであって、露出部に対向する位置に穴部が設けられ露出部の周辺に対向配置される対向部(322)と、穴部内で一面に垂直な方向に移動可能に構成され底部を支持した状態で接触部を電子構造体に押圧する押圧部(323)とを含む金型と、を使用し、
押圧部を一面に近づく方向に移動させることで、対向部に達することなく押圧部上に配置された開口形成部材の接触部を露出部に押圧して、対向部に達することなく開口形成部材を変形させる押圧工程と、
開口形成部材を変形させている状態で、空間内の構成材料を硬化させるモールド工程と、
モールド工程後に、押圧部を一面から遠ざかる方向に移動させることで、電子構造体に対する開口形成部材の押圧を停止し、モールド樹脂から開口形成部材を取り出す取り出し工程と、を備えており、
押圧工程では、開口形成部材の接触部を表面電極に押圧して開口形成部材を変形させることで、表面電極を露出部としてモールド樹脂から露出させることを特徴とする。
このように、本発明は、開口形成部材と金型とを用いて、電子構造体の一部が露出するように開口部が形成されたモールド樹脂を含む電子装置を製造する。そして、本発明は、開口形成部材を変形させた状態でモールド樹脂の構成材料を硬化させ、その後、押圧部を一面から遠ざかる方向に移動させることで、開口形成部材の押圧を停止する。開口形成部材は、弾性体であるため、押圧が停止されると、変形前の形状に戻る。このため、本発明は、開口形成部材の押圧を停止すると、モールド樹脂から開口形成部材を取り出すことができ、モールド樹脂に開口部を形成できる。
また、本発明は、対向部に達することなく押圧部上に配置された開口形成部材の接触部を露出部に押圧して、対向部に達することなく開口形成部材を変形させる。このため、本発明は、穴部内で押圧部が移動したとしても、開口形成部材が、対向部と押圧部とで挟まれて摩擦が生じることを抑制できる。よって、本発明は、開口形成部材が摩耗したり破れたりすることを抑制でき、開口形成部材の長寿命化が可能となる。
さらに、開口形成部材は、一方の端面から底部に行くにつれて断面積が広くなる形状を有している。この開口形成部材を用いて形成された開口部は、露出部側よりも開口端側の方が開口面積を広くすることができる。このため、本発明は、モールド樹脂に対する開口形成部材の離型性を向上できる。
なお、特許請求の範囲、及びこの項に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態における電子装置の概略構成を示す平面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 実施形態における構造体の概略構成を示す平面図である。 実施形態における開口形成部材の概略構成を示す平面図である。 図4のV-V線に沿う断面図である。 実施形態における下型の概略構成を示す平面図である。 実施形態における樹脂塗布前の構造体及び金型の断面図である。 実施形態における樹脂塗布後の構造体及び金型の断面図である。 実施形態における成形圧印加時の構造体及び金型の断面図である。 実施形態における成形圧印加後の電子装置の断面図である。 実施形態における成形圧印加時の開口形成部材を含む拡大断面図である。 実施形態における成形圧印加後の開口部を含む拡大断面図である。 変形例1における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例2における開口形成部材の概略構成を示す平面図である。 変形例3における開口形成部材の概略構成を示す平面図である。 変形例4における樹脂塗布前の構造体及び金型の断面図である。 変形例4における樹脂塗布後の構造体及び金型の断面図である。 変形例4における成形圧印加時の構造体及び金型の断面図である。 変形例4における成形圧印加後の電子装置の断面図である。 変形例5における樹脂塗布前の構造体及び金型の断面図である。 変形例5における樹脂塗布後の構造体及び金型の断面図である。 変形例5における成形圧印加時の構造体及び金型の断面図である。 変形例5における成形圧印加後の電子装置の断面図である。 変形例6における電子装置の概略構成を示す断面図である。 変形例7における電子装置の概略構成を示す断面図である。
以下において、図面を参照しながら、発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
図1、図2に示すように、電子装置100は、回路基板10と、回路基板10の一面に実装された回路素子21,22と、モールド樹脂30とを備えて構成されている。電子装置100は、図3に示すモールド前構造体110に、モールド樹脂30が形成されたものとも言える。モールド前構造体110は、電子構造体に相当し、回路基板10の一面に回路素子21,22が実装されたものである。
回路基板10は、樹脂やセラミックスなどの絶縁基材に、銅などの導体パターンによって配線が形成されたものである。回路基板10は、例えば、導体パターンが絶縁基材を介して積層された多層基板や、絶縁基材に単層の導体パターンが形成された単層基板を採用できる。また、回路基板10は、絶縁基材の一面に配線の一部である表面パターンが形成されている。表層パターンの一部は、回路素子21,22が実装されるパッドである。また、回路基板10の一面は、回路素子21,22が実装される面であるため、実装面とも言える。なお、回路基板10は、絶縁基材における一面の反対面にも表面パターンが形成されていてもよい。
電子装置100は、回路素子21として、発熱素子が設けられている。よって、以下においては、発熱素子21とも記載する。発熱素子21は、動作することで熱を発する素子であり、例えばMOSFETやIGBTなどのパワー半導体素子を採用できる。回路素子22は、例えばチップ抵抗やチップコンデンサなどの受動素子や、発熱素子21ほどの発熱量ではない半導体素子などである。
発熱素子21は、半導体を主成分とする基部の両面に電極が形成されたベアチップ状の回路素子である。つまり、発熱素子21は、表面に表面電極が形成され、裏面に裏面電極が形成されていると言える。本実施形態では、一例として、表面電極としてドレイン電極21aが形成され、裏面電極としてゲート電極21bとソース電極21cが形成された発熱素子21を採用する。
発熱素子21は、ゲート電極21bとソース電極21cが回路基板10と対向した状態で、回路基板10に実装されている。つまり、発熱素子21は、はんだなどの導電性接合部材を介して、ゲート電極21bとソース電極21cの夫々が、回路基板10の表面パターンと接合されている。また、発熱素子21は、ドレイン電極21aが露出部として、モールド樹脂30から露出している。
このように、発熱素子21は、ドレイン電極21aのみがモールド樹脂30から露出している。しかしながら、発熱素子21は、後程説明する開口形成部材200の潰れ具合によって、ドレイン電極21aに加えて、ドレイン電極21aの周辺がモールド樹脂30から露出することもありうる。
なお、発熱素子21は、ドレイン電極21aが周知のクリップを介して、回路基板10と電気的に接続されていてもよい。クリップは、銅などの金属を主成分として構成された板部材を屈曲して形成されたものである。この場合、クリップにおけるドレイン電極21aに対向する部位が露出部として、モールド樹脂30から露出してもよい。
モールド樹脂30は、電気的な絶縁性を有した樹脂を主成分として構成されている。モールド樹脂30は、回路基板10の一面と発熱素子21とを覆いつつ、モールド前構造体110の一部が露出するように開口部31が形成されている。本実施形態では、ドレイン電極21aが露出するように開口部31が形成されているモールド樹脂30を採用する。このため、電子装置100は、図1に示すように、回路基板10の一面側から見た場合の平面図では、モールド樹脂30に囲まれた位置にドレイン電極21aが見える。言い換えると、電子装置100は、モールド樹脂30における周辺よりも凹んだ窪みに、ドレイン電極21aが露出している。
また、モールド樹脂30は、回路基板10の一面や、発熱素子21におけるドレイン電極21aを除く部位などに接した状態で、これらを覆っていると言える。さらに、モールド樹脂30は、回路基板10と回路素子21,22との接合箇所に接した状態で、接合箇所を覆っている。なお、モールド樹脂30は、回路素子22を覆っている。
電子装置100は、モールド樹脂30が形成されているため、回路基板10の一面や回路素子21,22などを保護できるとともに、回路基板10と回路素子21,22との接合強度を向上できる。モールド樹脂30は、後程説明するモールド工程において、例えばコンプレッションモールド法により形成される。
電子装置100は、ドレイン電極21aがモールド樹脂30から露出しているため、ドレイン電極21aがモールド樹脂30で覆われている場合よりも、発熱素子21の放熱性を高めることができる。
また、電子装置100は、モールド樹脂30側に放熱部材が取り付けられてもよい。この放熱部材としては、開口部31の形状に対応した突起部を有したものである。つまり、電子装置100は、開口部31に突起部が挿入された状態で放熱部材が取り付けられる。これによって、電子装置100は、発熱素子21の放熱性をより一層高めることができる。なお、電子装置100は、突起部とドレイン電極21aとが絶縁シートを介して接続されると、ドレイン電極21aと放熱部材とを電気的に絶縁しつつ、発熱素子21の放熱性を高めることができる。
さらに、電子装置100は、冷媒管などにモールド樹脂30側が取り付けられ、開口部31を冷媒流路の一部とすることもできる。この場合、ドレイン電極21aの表面には、絶縁シートを設けると好ましい。これによっても、電子装置100は、発熱素子21の放熱性を高めることができる。
次に、図3〜図12を用いて、電子装置100の製造装置及び製造方法に関して説明する。本製造方法では、金型と開口形成部材200を含む製造装置を使用して、電子装置100を製造する。
まず、本製造装置に関して説明する。本製造装置は、金型と開口形成部材200とを備えて構成されている。図4、図5に示す開口形成部材200は、ドレイン電極21aに接触させて、ドレイン電極21aに達する開口部31をモールド樹脂30に形成するための部材である。また、開口形成部材200は、ドレイン電極21aの表面に、薄いモールド樹脂30が形成されることを抑制するための部材でもある。薄いモールド樹脂30は、ばりとも言える。
開口形成部材200は、シリコーンなどの弾性体からなる部材である。開口形成部材200は、後程詳しく説明するが、第2可動型323によってドレイン電極21aに押圧されて変形し、第2可動型323による押圧から解放されると押圧される前の形状に戻るものである。言い換えると、開口形成部材200は、ドレイン電極21aに押し付けられて弾性変形し、ドレイン電極21aから離されると元の形状に戻る。
また、開口形成部材200は、耐久性及び耐熱性に優れている材料で構成すると好ましい。開口形成部材200は、モールド樹脂30を形成する際に、モールド樹脂30とともに加熱され、且つ、成形圧が印加されることになる。このため、開口形成部材200は、モールド樹脂30を形成する際の温度に耐えることができるものである。つまり、開口形成部材200は、成形圧印加時における圧力及び温度に対して、耐久性及び耐熱性に優れている材料で構成すると好ましい。さらに、開口形成部材200は、モールド樹脂30に対する離型性に優れている材料で構成すると好ましい。
本実施形態では、一例として、図4、図5に示すような形状の開口形成部材200を採用する。つまり、開口形成部材200は、製造工程においてドレイン電極21aに密着する矩形形状の対向面210と、対向面210の反対面である矩形形状の裏面220と、対向面210の各辺と裏面220の各辺とに連なる四つの側面230を有している。
さらに、開口形成部材200は、各側面230の対向面210側の一部に傾斜部231が形成されている。つまり、開口形成部材200は、直方体と四角錐台とが一体的に形成された形状をなしていると言える。これによって、開口形成部材200は、対向面210から裏面220に行くにつれて断面積が広くなる形状を有している。よって、対向面210の面積は、裏面220の面積よりも小さい。なお、ここでの断面積とは、対向面210や裏面220と平行な断面の面積である。
また、開口形成部材200は、図5に示すように、対向面210と裏面220との直交する仮想平面で切断した場合の断面が台形であるとも言える。なお、対向面210は、接触部及び一方の端面に相当し、裏面220は、底部に相当する。
開口形成部材200は、図6に示すように、裏面220が第2可動型323と対向した状態で、第2可動型323の上面に配置される。また、開口形成部材200は、取り外し可能な状態で、第2可動型323の上面に配置される。なお、図6では、第2可動型323の上面に開口形成部材200が配置された状態であり、開口形成部材200の対向面210と傾斜部231、及び第2可動型323の上面の一部を図示している。
開口形成部材200は、弾性変形する前の状態、及び弾性変形した状態で、第2可動型323の上面の対向領域からはみ出ることがない大きさである。裏面220の面積は、常に、第2可動型323の上面の面積よりも小さい。なお、開口形成部材200は、例えば厚みが0.5mm以上である。
次に、図6、図7を用いて、コンプレッションモールド用金型に関して説明する。つまり、本実施形態では、金型としてコンプレッションモールド用金型を用いる。コンプレッションモールド用金型は、上型310と下型320とを含んで構成されている。なお、下型320が特許請求の範囲における金型に相当する。また、以下においては、重力方向を下、重力方向の反対方向を上とする。
上型310と下型320とは、例えば下型320が上昇したり下降したりすることで、相対的に近づいたり遠ざかったりできる。上型310は、図7に示すように、モールド前構造体110が固定(支持)される平坦面を有している。上型310は、例えば、地面に対して平行に配置されている。モールド前構造体110は、回路基板10の反対面が上型310の平坦面に対向した状態で、平坦面に固定される。また、上型310は、モールド前構造体110を固定しておくために、例えば、真空クランプや、メカクランプなどの固定機構が設けられている。しかしながら、回路基板10を上型310に固定する方法は、特に限定されない。
下型320は、図6、図7に示すように、クランプ型321と、第1可動型322と、第2可動型323と、ばね324とを備えて構成されている。下型320は、上型310との間にモールド前構造体110が配置された状態で、上型310と対向配置される。下型320は、回路基板10の一面に対して環状に密着してモールド樹脂30の構成材料が供給される空間であるキャビティ330をモールド前構造体110との間に形成する。なお、以下においては、便宜的に、モールド樹脂30の構成材料にも符号30を付与する。また、構成材料30としては、例えば顆粒状の樹脂を採用できる。
クランプ型321は、環状の側壁面で囲まれた穴が設けられている。クランプ型321は、モールド樹脂30を成形する際に、先端面が回路基板10の一面に密着することになる。つまり、クランプ型321は、回路基板10の一面に対して環状に密着する部分である。詳しくは、回路基板10の一面における縁部の全周に亘って密着する。
クランプ型321の穴内には、穴に沿って上方向及び下方向に移動できるように第1可動型322と第2可動型323が配置されている。詳述すると、第1可動型322は、対向部に相当し、ドレイン電極21aに対向する位置に穴部が設けられ、ドレイン電極21aの周辺に対向配置される部位である。また、第1可動型322は、回路基板10の一面に垂直な方向に移動可能に構成され、キャビティ330に供給された構成材料30に成形圧を印加する部位である。
一方、第2可動型323は、上記のように、上面に開口形成部材200が配置される。また、第2可動型323は、押圧部に相当し、第1可動型322の穴部内で回路基板10の一面に垂直な方向、すなわち上下方向に移動可能に構成され、裏面220を支持した状態で対向面210をドレイン電極21aに押圧する。なお、本実施形態では、上面が矩形の第2可動型323を採用している。しかしながら、本発明は、これに限定されない。第2可動型323の上面は、円形であってもよい。
第1可動型322と第2可動型323とは、例えばアクチュエータによって上方向及び下方向に移動できるように構成されている。さらに、第2可動型323は、ばね324の復元力によって、開口形成部材200をドレイン電極21aに押し付ける。しかしながら、本発明はこれに限定されない。第2可動型323は、アクチュエータによって、上方向に駆動され、開口形成部材200をドレイン電極21aに押し付ける構成であっても採用できる。
なお、下型320は、図8に示すように、構成材料30が供給された時点では、クランプ型321の先端面及び第2可動型323の上面よりも下方に、第1可動型322の上面が配置される。よって、この時点では、クランプ型321の側壁面と、第1可動型322の上面と、第2可動型323の側壁面で囲まれた領域がキャビティ330と言える。
そして、下型320は、図9に示すように、構成材料30に成形圧を印加する時点では、第1可動型322の上面と第2可動型323の上面とが同一の仮想平面に沿って配置される。さらに、下型320は、図9に示すように、構成材料30に成形圧を印加する時点では、クランプ型321の先端面よりも下方に、第1可動型322の上面と第2可動型323の上面が配置される。よって、この時点では、クランプ型321の側壁面と、第1可動型322の上面と、第2可動型323の上面の一部と、開口形成部材200で囲まれた領域がキャビティ330と言える。
ここで、図3、図7〜図12を用いて、本製造方法に関して説明する。まず、本製造方法では、図3に示すように、モールド前構造体110を準備する(準備工程)。準備工程では、周知のはんだリフローなどによって、回路基板10に回路素子21,22を実装する。
次に、本製造方法では、図7に示す設置工程を行う。設置工程では、回路基板10の一面側が下型320と対向するように、上型310にモールド前構造体110を固定する。なお、回路基板10の一面側は、モールド前構造体110におけるモールド樹脂30の形成面側とも言える。
次に、本製造方法では、図8に示すように、キャビティ330に構成材料30を供給する(樹脂撒き工程)。樹脂撒き工程では、クランプ型321の側壁面と、第1可動型322の上面と、第2可動型323の側壁面で囲まれた領域に顆粒状の構成材料30を撒く。このとき、クランプ型321、第1可動型322、第2可動型323は、加熱されている。よって、構成材料30は、キャビティ330に供給されると溶融する。
次に、本製造方法では、図9に示すように、開口形成部材200をドレイン電極21aに押圧した状態で、構成材料30を加熱しつつ成形圧を印加することで、構成材料30をモールド成形する(押圧工程、モールド工程)。
詳述すると、本製造方法では、第2可動型323を回路基板10の一面に近づく方向に移動させることで、開口形成部材200の対向面210をドレイン電極21aに押圧して、開口形成部材200を変形させる(押圧工程)。このとき、本製造方法では、第1可動型322に達することなく第2可動型323上に配置された開口形成部材200をドレイン電極21aに押圧して、第1可動型322に達することなく開口形成部材200を変形させる。つまり、開口形成部材200は、第2可動型323とドレイン電極21aとの間で押し潰されても、第1可動型322の達することがない。すなわち、開口形成部材200は、第2可動型323の上面の対向領域からはみ出さない。また、開口形成部材200は、押し潰されることで、図11に示すように、ドレイン電極21aの周辺に盛り上り部240が形成される。第2可動型323は、ドレイン電極21a上にモールド樹脂30が入り込まないように、開口形成部材200をドレイン電極21aに密着させる。
そして、本製造方法では、開口形成部材200を変形させている状態で、キャビティ330内の構成材料30を硬化させる(モールド工程)。なお、本製造方法では、モールド工程前に、クランプ型321が回路基板10の一面に密着した状態となっている。そして、モールド工程では、第1可動型322を回路基板10の一面に近づく方向に移動させることで、キャビティ330内の構成材料30に成形圧を印加して、構成材料30を硬化させる。これによって、モールド樹脂30は、図11に示すように、変形した状態の開口形成部材200の周辺に形成される。なお、モールド樹脂30は、成形圧が印加された場合、開口形成部材200と接した状態となる。
次に、本製造方法では、図10に示すように、上型310から下型320を離型する(離型工程)。離型工程では、下型320の全体を回路基板10の一面から遠ざかる方向に移動させる。よって、離型工程では、第1可動型322と第2可動型323も回路基板10の一面から遠ざかる方向に移動させることになる。これによって、離型工程では、ドレイン電極21aに対する開口形成部材200の押圧を停止することになる。開口形成部材200は、弾性体であるため、第2可動型323による押圧から解放されると押圧される前の形状に戻る。このため、モールド樹脂30と開口形成部材200との間には、クリアランスが形成される。そして、離型工程では、第2可動型323を回路基板10の一面から遠ざかる方向に移動させることで、モールド樹脂30から開口形成部材200を取り出す。よって、離型工程は、取り出し工程とも言える。
また、離型工程では、第1可動型322による成形圧の印加も停止される。このように、取り出し工程では、モールド工程後に、成形圧の印加を停止して、モールド樹脂30から開口形成部材200を取り出すとも言える。電子装置100は、本製造方法によって製造される。なお、上記のように、開口形成部材200は、盛り上り部240が形成される。このため、モールド樹脂30は、図12に示すように、ドレイン電極21aの周囲に凹部32が形成される。
ここまでに説明したように、本製造方法は、開口形成部材200と金型とを用いて、モールド前構造体110の一部が露出するように開口部31が形成されたモールド樹脂30を含む電子装置100を製造する。そして、本製造方法は、開口形成部材200を変形させた状態でモールド樹脂30の構成材料を硬化させ、その後、第2可動型323を回路基板10の一面から遠ざかる方向に移動させることで、開口形成部材200の押圧を停止する。開口形成部材200は、弾性体であるため、押圧が停止されると、変形前の形状に戻る。このため、本製造方法は、開口形成部材200の押圧を停止すると、モールド樹脂30から開口形成部材200を取り出すことができ、モールド樹脂30に開口部31を形成できる。
また、本製造方法は、第1可動型322に達することなく第2可動型323上に配置された開口形成部材200の対向面210をドレイン電極21aに押圧して、第1可動型322に達することなく開口形成部材200を変形させる。このため、本製造方法は、第1可動型322の穴部内で第2可動型323が移動したとしても、開口形成部材200が、第1可動型322と第2可動型323とで挟まれて摩擦が生じることを抑制できる。よって、本製造方法は、開口形成部材200が摩耗したり破れたりすることを抑制でき、開口形成部材200の長寿命化が可能となる。
さらに、開口形成部材200は、対向面210から裏面220に行くにつれて断面積が広くなる形状を有している。この開口形成部材200を用いて形成された開口部31は、ドレイン電極21a側よりも開口端側の方が開口面積を広くすることができる。このため、本製造方は、モールド樹脂30に対する開口形成部材200の離型性を向上できる。
なお、本製造方法は、開口形成部材200がドレイン電極21aに密着した状態で、モールド工程を行うためドレイン電極21a上にばりが形成されることを抑制できる。また、本製造方法は、発熱素子21のドレイン電極21aをモールド樹脂30の外部に露出できるため、放熱性に優れた電子装置100を製造できる。本製造装置は、上記した複数の効果を奏することができる。
ところで、本実施形態では、コンプレッションモールド法によってモールド樹脂30を形成する例を採用した。しかしながら、本発明は、これに限定されず、トランスファーモールド法であっても採用できる。この場合、下型320は、第1可動型322のかわりに、第2可動型323が上下方向に移動可能な穴部を備えた固定型を採用することになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかしながら、本発明は、上記実施形態に何ら制限されることはなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変形が可能である。以下に、本発明の変形例1〜6に関して説明する。上記実施形態及び変形例1〜6は、夫々単独で実施することも可能であるが、適宜組み合わせて実施することも可能である。本発明は、実施形態において示された組み合わせに限定されることなく、種々の組み合わせによって実施可能である。
(変形例1)
開口形成部材の形状によっては、図13に示すような電子装置100aを製造できる。図13は、上記実施形態における図2に相当する断面図である。電子装置100aのモールド樹脂30は、表面が曲面形状をなしている開口部31aが形成されている。つまり、変形例1の製造装置は、電子装置100aを製造できる開口形成部材を備えていると言える。また、変形例1の製造方法は、電子装置100aを製造できる開口形成部材を用いて行うと言える。変形例1の開口形成部材は、例えば楕円体形状のものを採用できる。
(変形例2)
変形例2の製造装置は、開口形成部材200aを備えている。開口形成部材200aは、図14に示すように、形状が開口形成部材200と異なる。また、変形例2の製造方法は、開口形成部材200aを用いる。なお、図14は、上記実施形態における図5に相当する断面図である。
開口形成部材200aは、対向面210aと裏面220aと側面230aとを備えて構成されている。対向面210aは、対向面210と同様の形状を有している。また、裏面220aは、裏面220と同様の形状を有している。側面230aは、対向面210aや裏面220aに対して傾斜している。つまり、開口形成部材200aは、四角錐台形状をなしている。変形例2の製造装置及び製造方法は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
変形例3の製造装置は、開口形成部材200bを備えている。開口形成部材200bは、図15に示すように、形状が開口形成部材200aと異なる。また、変形例3の製造方法は、開口形成部材200bを用いる。なお、図15は、上記実施形態における図5に相当する断面図である。
開口形成部材200bは、対向面210bと裏面220bと側面230bとを備えて構成されている。対向面210bは、対向面210aと同様の形状を有している。また、裏面220bは、裏面220aと同様の形状を有している。側面230bは、対向面210bや裏面220bに対して傾斜し且つ曲面形状である。つまり、開口形成部材200bは、側壁が曲面である四角錐台形状をなしている。変形例3の製造装置及び製造方法は、変形例2と同様の効果を奏することができる。
(変形例4)
変形例4の製造方法は、開口形成部材200で押圧する部位が上記実施形態と異なる。なお、変形例4の製造装置は、上記実施形態と同様である。
図16〜図18を用いて、変形例4の製造方法に関して説明する。変形例4の製造方法は、電子装置100bを製造するための方法である。なお、図16〜図18においては、発熱素子21などの回路素子は図示を省略している。
まず、図16に示すように、設置工程を行う。この設置工程は、上記実施形態の設置工程と同様である。この設置工程では、開口形成部材200を回路基板10の一部、すなわちモールド樹脂30から露出させる部位に対向して配置する。電子装置100bは、回路基板10の一部が露出部となる。次に、図17に示すように、樹脂撒き工程を行う。樹脂撒き工程は、上記実施形態と同様である。
次に、図18に示すように、押圧工程及びモールド工程を行う。押圧工程では、回路基板10の一面におけるモールド樹脂30から露出させる部位に、開口形成部材200の対向面210を押圧して開口形成部材200を変形させる。そして、本製造方法は、この状態でモールド工程を行う。
なお、ここでは、図18に示すように、第1可動型322の上面よりも高い位置に、第2可動型323の上面が配置されるようにする例を採用している。これによって、図19に示すように、モールド樹脂30に、第2可動型323の外形によって形成された開口端32bとすることができる。
そして、図19に示すように、離型工程を行う。この離型工程は、上記実施形態と同様である。これによって、本製造方法では、図19に示す、電子装置100bを製造できる。
本製造方法で製造された電子装置100bは、回路基板10の一面がモールド樹脂30から露出している点が電子装置100と異なる。つまり、電子装置100bのモールド樹脂30は、回路基板10の一面に達する開口部31bが形成されている。
このため、電子装置100bは、開口部31bに回路素子を配置することができる。つまり、電子装置100bは、回路基板10のモールド樹脂30から露出している部位に、モールド樹脂30による封止に向かない回路素子(モールド外素子)を実装できる。なお、モールド樹脂30による封止に向かない回路素子とは、モールド工程時の温度や成形圧に耐えることができない素子や、比較的体格が大きい素子などであり、モールド外素子と言える。電子装置100bのモールド樹脂30は、上記実施形態のモールド樹脂30と形状が異なるが、便宜的に上記実施形態と同じ符号を用いている。
変形例4の製造方法は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、変形例4の製造方法は、上記電子装置100bを製造できる。
(変形例5)
変形例5の製造方法は、開口形成部材200で押圧する部位が上記実施形態と異なる。なお、変形例5の製造装置は、上記実施形態と同様である。
図20〜図23を用いて、変形例5の製造方法に関して説明する。変形例5の製造方法は、電子装置100cを製造するための方法である。なお、図20〜図23においては、発熱素子21などの回路素子は図示を省略している。
まず、図20に示すように、設置工程を行う。この設置工程では、厚み方向に貫通した貫通穴であるスルーホール11cが形成された回路基板10cを含むモールド前構造体110を金型に設置する。回路基板10cは、絶縁基材に貫通穴が形成され、配線の一部である導体が貫通穴に露出してスルーホール11cが形成されている。この設置工程では、開口形成部材200をスルーホール11cに対向して配置する。電子装置100cは、スルーホール11cが露出部となる。次に、図21に示すように、樹脂撒き工程を行う。樹脂撒き工程は、上記実施形態と同様である。
次に、図22に示すように、押圧工程及びモールド工程を行う。押圧工程では、開口形成部材200の側面230を、回路基板10のスルーホール11cに押圧して開口形成部材200を変形させる。そして、本製造方法は、この状態でモールド工程を行う。なお、ここでは、対向面210が一方の端面に相当し、側面230が接触部に相当し、裏面220が底部に相当する。
そして、図23に示すように、離型工程を行う。この離型工程は、上記実施形態と同様である。これによって、本製造方法では、図23に示す、電子装置100cを製造できる。
本製造方法で製造された電子装置100cは、回路基板10のスルーホール11cがモールド樹脂30から露出している点が電子装置100と異なる。つまり、電子装置100cのモールド樹脂30は、スルーホール11cと連通した開口部31cが形成されている。このため、スルーホール11cは、電子装置100cと外部装置とをプレスフィット端子で電気的に接続するための部位として用いることができる。
(変形例6)
変形例6の製造方法及び製造装置で製造された電子装置100dは、図24に示すように、電解コンデンサ23の一部がモールド樹脂30から露出している。図24は、上記実施形態における図2に相当する断面図である。
電子装置100dは、回路素子として、一方の表面に第1電極23aと第2電極23bが形成された電解コンデンサ23を含んでいる。電解コンデンサ23は、例えばアルミ電解コンデンサを採用できる。電解コンデンサ23は、第1電極23aと第2電極23bが回路基板10と対向した状態で実装され、第1電極23aと第2電極23bが形成された表面の反対面が露出部としてモールド樹脂30から露出している。つまり、電解コンデンサ23は、反対面のみがモールド樹脂30から露出しており、第1電極23aと第2電極23bを含むその他の部位がモールド樹脂30で覆われている。しかしながら、電解コンデンサ23は、開口形成部材200の潰れ具合によって、反対面に加えて、側壁における反対面側の一部がモールド樹脂30から露出することもありうる。
電子装置100dは、電解コンデンサ23をモールド樹脂30で覆いつつ、電解コンデンサ23を放熱できる。また、電子装置100dは、電解コンデンサ23が液漏れしたとしても、第1電極23aと第2電極23bがモールド樹脂30で封止されているため、第1電極23aと第2電極23bとがショートしたりすることを抑制できる。
変形例6の製造装置は、上記実施形態と同様である。また、変形例6の製造方法は、開口形成部材200の対向面210を電解コンデンサ23の反対面に押圧して開口形成部材200を変形させる点が上記実施形態と異なるだけであり、その他は同様である。
変形例6の製造装置及び製造方法は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、変形例6の製造装置及び製造方法は、上記電子装置100dを製造できる。なお、電子装置100dは、上記した回路素子21,22を備えていてもよい。
(変形例7)
変形例6の製造方法及び製造装置で製造された電子装置100eは、図25に示すように、発熱素子21と電解コンデンサ23がモールド樹脂30に覆われている。図25は、上記実施形態における図2に相当する断面図である。なお、図25に示すように、電子装置100eは、一例として、二つの発熱素子21と一つの電解コンデンサ23とが電気的に接続された回路構成を含んでいる。しかしながら、本発明はこれに限定されない。電子装置100eは、この回路構成とは異なる構成の回路を含んでいてもよい。
回路基板10は、絶縁基材を介して積層された複数の配線11と、異なる層の配線11を電気的及び機械的に接続している層間接続部材12とを備えている。
電子装置100eは、発熱素子21のドレイン電極21aと回路基板10とを電気的及び機械的に接続するためのクリップ24を備えている。クリップ24は、銅やアルミニウムなどの金属を主成分として構成されている。クリップ24は、ドレイン電極21aと対向しておりドレイン電極21aと接合材を介して接合された第1接合部と、配線11と対向しており配線11と接合材を介して接合された第2接合部と、第1接合部と第2接合部とに連なる中間部とを含んで構成されている。このため、電子装置100eは、ドレイン電極21aに接合した第1接合部がモールド樹脂30から露出している。
また、電子装置100eは、一方の発熱素子21のドレイン電極21aと電解コンデンサ23の第1電極23aとが、クリップ24、配線11、層間接続部材12を介して電気的に接続されている。電解コンデンサ23の第2電極23bは、配線11、層間接続部材12を介して他方の発熱素子21のソース電極21cと電気的に接続されている。他方の発熱素子21のドレイン電極21aは、クリップ24、配線11、層間接続部材12を介して一方の発熱素子21のソース電極21cと電気的に接続されている。なお、各発熱素子21のゲート電極21bは、配線11、層間接続部材12を介して、図示しない外部接続端子などと電気的に接続されている。
変形例7の製造装置及び製造方法は、上記実施形態と同様の方法である。よって、変形例7の製造装置及び製造方法は、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、変形例7の製造装置及び製造方法は、上記電子装置100eを製造できる。なお、電子装置100eは、上記した回路素子21,22を備えていてもよい。
10,10c 回路基板、21 発熱素子、21a ドレイン、21b ゲート、21c ソース、22 実装部品、30 モールド樹脂、31,31a〜c 開口部、32 凹部、100、100a〜100d 電子装置、110 モールド前構造体、200,200a,200b 開口形成部材、210 対向面、220 裏面、230 側面、231 傾斜部、240 盛り上り部、310 上型、320 下型、321 クランプ型、322 第1可動型、323 第2可動型、324 ばね、330 キャビティ

Claims (4)

  1. 回路基板(10,10c)の一面に回路素子(21,22,23)が実装された電子構造体(110)と、前記一面と前記回路素子とを覆いつつ前記電子構造体の一部が露出するように開口部(31、31a〜31c)が形成されたモールド樹脂(30)とを含む電子装置の製造方法であって、
    前記電子装置は、前記回路素子(21)として、表面に表面電極(21a)が形成され、裏面に裏面電極(21b,21c)が形成され、動作することで熱を発する発熱素子を含み、
    前記発熱素子は、前記裏面電極が前記一面と対向した状態で実装されており、
    前記電子構造体の露出させる露出部に接触させて前記開口部を形成するための弾性体からなる部材であり、前記露出部に接触する接触部を有し、一方の端面から反対側の端面である底部に行くにつれて断面積が広くなる形状を有した開口形成部材(200,200a,200b)と、
    前記一面に対して環状に密着して前記モールド樹脂の構成材料が供給される空間を前記電子構造体との間に形成するものであって、前記露出部に対向する位置に穴部が設けられ前記露出部の周辺に対向配置される対向部(322)と、前記穴部内で前記一面に垂直な方向に移動可能に構成され前記底部を支持した状態で前記接触部を前記電子構造体に押圧する押圧部(323)とを含む金型と、を使用し、
    前記押圧部を前記一面に近づく方向に移動させることで、前記対向部に達することなく前記押圧部上に配置された前記開口形成部材の前記接触部を前記露出部に押圧して、前記対向部に達することなく前記開口形成部材を変形させる押圧工程と、
    前記開口形成部材を変形させている状態で、前記空間内の前記構成材料を硬化させるモールド工程と、
    前記モールド工程後に、前記押圧部を前記一面から遠ざかる方向に移動させることで、前記電子構造体に対する前記開口形成部材の押圧を停止し、前記モールド樹脂から前記開口形成部材を取り出す取り出し工程と、を備えており、
    前記押圧工程では、前記開口形成部材の前記接触部を前記表面電極に押圧して前記開口形成部材を変形させることで、前記表面電極を前記露出部として前記モールド樹脂から露出させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  2. 回路基板(10,10c)の一面に回路素子(21,22,23)が実装された電子構造体(110)と、前記一面と前記回路素子とを覆いつつ前記電子構造体の一部が露出するように開口部(31、31a〜31c)が形成されたモールド樹脂(30)とを含む電子装置の製造方法であって、
    前記電子装置は、厚み方向に貫通した貫通穴(11c)が形成された前記回路基板(10c)を含んでおり、
    前記電子構造体の露出させる露出部に接触させて前記開口部を形成するための弾性体からなる部材であり、前記露出部に接触する接触部を有し、一方の端面から反対側の端面である底部に行くにつれて断面積が広くなる形状を有した開口形成部材(200,200a,200b)と、
    前記一面に対して環状に密着して前記モールド樹脂の構成材料が供給される空間を前記電子構造体との間に形成するものであって、前記露出部に対向する位置に穴部が設けられ前記露出部の周辺に対向配置される対向部(322)と、前記穴部内で前記一面に垂直な方向に移動可能に構成され前記底部を支持した状態で前記接触部を前記電子構造体に押圧する押圧部(323)とを含む金型と、を使用し、
    前記押圧部を前記一面に近づく方向に移動させることで、前記対向部に達することなく前記押圧部上に配置された前記開口形成部材の前記接触部を前記露出部に押圧して、前記対向部に達することなく前記開口形成部材を変形させる押圧工程と、
    前記開口形成部材を変形させている状態で、前記空間内の前記構成材料を硬化させるモールド工程と、
    前記モールド工程後に、前記押圧部を前記一面から遠ざかる方向に移動させることで、前記電子構造体に対する前記開口形成部材の押圧を停止し、前記モールド樹脂から前記開口形成部材を取り出す取り出し工程と、を備えており、
    前記押圧工程では、前記開口形成部材の前記接触部を前記貫通穴の表面に押圧して前記開口形成部材を変形させることで、前記貫通穴の表面を前記露出部として前記モールド樹脂から露出させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  3. 回路基板(10,10c)の一面に回路素子(21,22,23)が実装された電子構造体(110)と、前記一面と前記回路素子とを覆いつつ前記電子構造体の一部が露出するように開口部(31、31a〜31c)が形成されたモールド樹脂(30)とを含む電子装置の製造方法であって、
    前記電子装置は、前記回路素子(23)として、一方の表面に二つの電極(23a,23b)が形成された電解コンデンサを含んでおり、
    前記電解コンデンサは、二つの前記電極が前記一面と対向した状態で実装されており、
    前記電子構造体の露出させる露出部に接触させて前記開口部を形成するための弾性体からなる部材であり、前記露出部に接触する接触部を有し、一方の端面から反対側の端面である底部に行くにつれて断面積が広くなる形状を有した開口形成部材(200,200a,200b)と、
    前記一面に対して環状に密着して前記モールド樹脂の構成材料が供給される空間を前記電子構造体との間に形成するものであって、前記露出部に対向する位置に穴部が設けられ前記露出部の周辺に対向配置される対向部(322)と、前記穴部内で前記一面に垂直な方向に移動可能に構成され前記底部を支持した状態で前記接触部を前記電子構造体に押圧する押圧部(323)とを含む金型と、を使用し、
    前記押圧部を前記一面に近づく方向に移動させることで、前記対向部に達することなく前記押圧部上に配置された前記開口形成部材の前記接触部を前記露出部に押圧して、前記対向部に達することなく前記開口形成部材を変形させる押圧工程と、
    前記開口形成部材を変形させている状態で、前記空間内の前記構成材料を硬化させるモールド工程と、
    前記モールド工程後に、前記押圧部を前記一面から遠ざかる方向に移動させることで、前記電子構造体に対する前記開口形成部材の押圧を停止し、前記モールド樹脂から前記開口形成部材を取り出す取り出し工程と、を備えており、
    前記押圧工程では、前記開口形成部材の前記接触部を前記電解コンデンサにおける前記表面の反対面に押圧して前記開口形成部材を変形させることで、前記反対面を前記露出部として前記モールド樹脂から露出させることを特徴とする電子装置の製造方法。
  4. 前記対向部は、前記一面に垂直な方向に移動可能に構成され、前記空間に供給された前記構成材料に成形圧を印加する部位であり、
    前記モールド工程では、前記対向部によって、前記空間内の前記構成材料に成形圧を印加して、前記構成材料を硬化させ、
    前記取り出し工程では、前記モールド工程後に、前記成形圧の印加を停止して、前記モールド樹脂から前記開口形成部材を取り出すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
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