JP2017026315A - ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法 - Google Patents

ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2017026315A
JP2017026315A JP2015141449A JP2015141449A JP2017026315A JP 2017026315 A JP2017026315 A JP 2017026315A JP 2015141449 A JP2015141449 A JP 2015141449A JP 2015141449 A JP2015141449 A JP 2015141449A JP 2017026315 A JP2017026315 A JP 2017026315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw hole
workpiece
jig
inspection
inspection jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015141449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6450275B2 (ja
Inventor
一彦 望月
Kazuhiko Mochizuki
一彦 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kito KK
Kito Corp
Original Assignee
Kito KK
Kito Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kito KK, Kito Corp filed Critical Kito KK
Priority to JP2015141449A priority Critical patent/JP6450275B2/ja
Publication of JP2017026315A publication Critical patent/JP2017026315A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6450275B2 publication Critical patent/JP6450275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Length-Measuring Instruments Using Mechanical Means (AREA)
  • A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Abstract

【課題】ワークの自重による落下が伴った多条ネジのネジ孔の検査を行うことが可能なネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法を提供する。
【解決手段】ネジ孔検査装置10は、ワークWが載置される載置部30と、載置部30の挿通部31を介してワークWのネジ孔W1に捻じ込まれる多条ネジ部101を備える検査治具100と、検査治具100が載置される治具取付台座110と、多条ネジ部101をネジ孔W1に対して相対的に移動させて、検査治具100によるワークWの支持状態において少なくともワークWの自重を利用して多条ネジ部101をネジ孔W1に捻じ込ませる移動機構120と、ワークWが検査治具100に対する捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出する検出手段90と、検出手段90からの検出信号に基づいてネジ孔W1が正常であるか否かを判定すると共に、移動機構120の作動を制御する制御手段140と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法に関する。
ネジ加工を行ったワークのネジ孔の検査を行うものとして、ネジ孔検査装置がある。ネジ孔検査装置には、たとえば特許文献1に開示のものがある。特許文献1には、ネジゲージをロボットのアダプタに取り付け、そのアダプタを回転させることで、ネジゲージのネジ部をワークのネジ孔に螺合させることで、ネジ孔の検査を行っている。
特許第5447474号公報
ところで、荷を持ち上げるためのチェーンブロック等には、メネジと呼ばれる部品等に、多条ネジが形成されている。この多条ネジは、ボール盤等に取り付けられた専用タップを回転させながら、後にメネジとなるワークに押し付けることで形成している。
かかる多条ネジにおいては、通常のネジ(1条ネジ)よりもリードが大きくなると共に、条数分のネジ溝を、専用タップで形成する必要がある。そのため、専用タップの長さは、リードや条数に応じて長くなってしまう。また、多条ネジ用の専用タップは、リードが大きいので、単位長さ当たりの切削量も多くなり、そのため1条ネジ用のタップと比較して、ネジ切りの際の負荷が大きく、その工具寿命が短くなってしまう。したがって、多条ネジの精度を維持するためには、ワークのネジ孔を、検査治具を用いて検査する必要がある。またその検査に基づいて、多条ネジ用の専用タップの寿命を管理する必要がある。
しかしながら、特許文献1に開示の構成は、1条ネジに関するネジ孔の検査については開示されているものの、リードの大きな多条ネジのネジ孔については、その検査手法は開示されていない。特に、多条ネジにおいては、1条ネジと比較してリードが大きくなるので、多条ネジにおいては、検査治具をモータ等で常に強制的に回転させた検査では、多少の加工不良があっても検査をパスしてしまうことがある。
本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、ワークの多条ねじのネジ孔について、加工不良を良好に検査することが可能なネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、ワークに形成された多条ネジのネジ孔を検査するためのネジ孔検査装置であって、ワークが載置されると共に、ネジ孔と連通することとなる挿通部を有する載置部と、挿通部を介してワークのネジ孔に捻じ込まれる多条ネジ部を備える検査治具と、該検査治具が載置される治具取付台座と、検査治具の多条ネジ部をネジ孔に対して相対的に移動させて、検査治具によるワークの支持状態を実現し、その支持状態において少なくともワークの自重を利用して多条ネジ部をネジ孔に捻じ込ませる移動機構と、ワークが検査治具に対する捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出する検出手段と、検出手段から送信される検出信号に基づいてネジ孔が正常であるか否かを判定すると共に、移動機構の作動を制御する制御手段と、を備えることを特徴とするネジ孔検査装置が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、移動機構は、治具取付台座を鉛直上方向に移動させると共に、検査治具には、多条ネジ部がネジ孔に完全に捻じ込まれた際にワークが当接することで当該ワークが位置決めされる段差部が設けられていて、検出手段は、検査治具が検出ポジションに位置した場合に、ワークが前記段差部に位置しているか否かを検出する、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、検査治具は、治具取付台座との間で凹凸形状の嵌合によって取り付けられることで、検査治具は治具取付台座に対して回転方向および鉛直方向に摺動可能となっており、治具取付台座には、制御手段によって回転動作が制御される台座回転機構が備えられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、載置部に載置されているワークのネジ孔に多条ネジ部を接触させるように移動機構の作動を制御し、その接触の後に、治具取付台座および検査治具を上昇させるように移動機構の作動を制御して、ワークを検査治具で持ち上げ、検査治具が検出ポジションに位置した場合に、ワークが捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出し、治具取付台座および検査治具を下降させるように移動機構の作動を制御して、ワークを載置部に載置させ、さらなる治具取付台座および検査治具の下降によってネジ孔から多条ネジ部の捻じ込みを外す、ことが好ましい。
また、本発明の第2の観点によると、ワークに形成された多条ネジのネジ孔を、検査治具を用いて検査するためのネジ孔検査方法であって、検査治具が備えると共にワークのネジ孔に捻じ込まれる多条ネジ部を、ネジ孔に対して相対的に移動させて、検査治具によるワークの支持状態を実現し、その支持状態において少なくともワークの自重を利用して多条ネジ部をネジ孔に捻じ込ませる捻じ込み工程と、ワークが検査治具に対する捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出する検出工程と、検出工程から送信される検出信号に基づいてネジ孔が正常であるか否かを判定する判定工程と、を備えることを特徴とするネジ孔検査方法が提供される。
本発明によると、ネジ孔検査装置およびネジ孔検出方法において、ワークの自重による落下(相対的落下を含む。)による検査治具への螺入動作を利用し、ワークへの検査治具の螺入状態を監視することにより、簡単でかつ精度良く多条ネジのネジ孔の検査を行うことが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るネジ孔検査装置の概略的な全体構成を示す側面図である。 図1に示すネジ孔検査装置で用いられる検査治具の構成を示す側面図である。 図1に示すネジ孔検査装置において、検査治具を逆転上昇させる様子を示す図である。 図1に示すネジ孔検査装置において、ネジ孔に多条ネジ部が触れたときの様子を示す図である。 図1に示すネジ孔検査装置において、検査治具を正転上昇させる様子を示す図である。 図1に示すネジ孔検査装置において、ワークの上昇を停止させた検出ポジションにおいて、異常検出センサでワークWを検出する様子を示す図である。 図1に示すネジ孔検査装置において、ワークおよび検査治具を下降させて、ワークが載置プレートに載置された状態を示す図である。 本実施の形態の動作フローを示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係るネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法について、図面に基づいて説明する。
<1.ネジ孔検査装置の全体構成について>
図1は、ネジ孔検査装置10の概略的な全体構成を示す側面図である。図1に示すように、ネジ孔検査装置10は、テーブル20と、載置プレート30と、ガイド機構40と、プレート上下機構50と、クランプ機構60と、ワーク搬送機構70と、ワーク排出機構80と、異常検出センサ90と、検査治具100と、治具取付台座110と、台座上下機構120と、台座回転機構130と、制御部140と、を主要な構成要素としている。
テーブル20は、金属製のプレート状の部分であり、各種の部材が取り付けられている。また、このテーブル20には、後述する検査治具100を挿通させるための挿通孔21が設けられている。
載置プレート30は、ワークWを載置する部材であり、載置部に対応する。この載置プレート30は、テーブル20に対して接離するが、その接離は、ガイド機構40によってガイドされる。また、この載置プレート30にも、挿通孔31(挿通部に対応)が設けられていて、その挿通孔31には、後述する検査治具100が挿通可能となっている。また、ガイド機構40は、載置プレート30の上下動をガイドする部分である。そのようなガイドを行うために、載置プレート30にはガイドシャフト32が取り付けられていると共に、テーブル20には、ガイドシャフト32の上下動をガイドするためのガイド筒部22が設けられている。かかるガイドシャフト32とガイド筒部22とによって、ガイド機構40が構成されている。
なお、載置プレート30がガイド機構40によって鉛直方向の上方の所定位置にガイドされると、その上方の所定位置への移動の後に、ワーク搬送機構70によって、ワークWが載置プレート30の上面に載置される。かかるワークWの載置を良好に実現するために、載置プレート30の上面には、不図示のマーキング等の目印が存在していても良い。また、載置プレート30が鉛直方向の下方側の所定位置した場合、その下方側の所定位置は、ワークWのネジ孔W1の検査を行うための位置となっている。
プレート上下機構50は、上述した載置プレート30を上下動させるための機構である。このような上下動を実現するために、モータやシリンダ等のプレート用駆動源51を備えており、またプレート用駆動源51からの駆動力を伝達させるためにボールネジ、ギヤ機構、ベルト等の各種の駆動伝達機構を備えている。
クランプ機構60は、載置プレート30に載置されたワークWをクランプするための機構である。このクランプ機構60は、ワークWを挟持するための一対の挟持部材(図示省略)と、モータやシリンダ等のようなクランプ駆動源61と、駆動力伝達機構とを備えている。そして、クランプ駆動源61の駆動により、一対の挟持部材でワークWを挟持することが可能となっている。
また、ワーク搬送機構70は、図示を省略する搬送ロボット等であり、複数の搬送用駆動源71や、把持用アーム等を備えている。そして、搬送用駆動源71の駆動により、把持用アームでワークWを把持しながら、載置プレート30の上面の所定位置に、ワークWを載置する。なお、ワーク搬送機構70は、ネジ孔検査装置10の構成要素としても良いが、ネジ孔検査装置10の構成要素でなくても良い。
また、ワーク排出機構80は、ネジ孔W1の検査が終了したワークWを、載置プレート30の上面から排出するための機構である。かかる機構としては、モータやシリンダ等のような排出用駆動源81と、排出用駆動源81の駆動力を伝達する駆動力伝達機構と、不図示の突出し部材とを備え、たとえばスライドによって正常なワークWを正常用の回収位置に、異常のあるワークWを異常用の回収位置に、排出用駆動源81の駆動によって突き出すことが可能な突出し部材が挙げられる。
また、異常検出センサ90は、ワークWに異常が存在しないか否かを検出するためのセンサであり、検出手段に対応する。具体的には、後述する検査治具100に対して、ワークWが既定の位置まで捻じ込まれた場合に、そのワークWの高さ位置を、異常検出センサ90は検出するようにしている。この場合、ワークWが既定の位置まで捻じ込まれない場合、異常検出センサ90での検出位置よりも高い位置に、ワークWが位置してしまうので、ワークWは異常検出センサ90では検出されず、ネジ孔異常となる。なお、異常検出センサ90としては、たとえば投受光式の光学センサ、透過型の光学センサ等が挙げられる。ただし、接触式のセンサを用いても良く、また近接センサ(たとえば電磁誘導方式、静電容量方式、磁石やリードスイッチを利用する方式等)を用いても良く、その他のセンサを用いるようにしても良い。
続いて、検査治具100について説明する。検査治具100は、ワークWのネジ孔W1に異常が存在しないか否かを検査するための治具である。図2は、検査治具100の構成を示す側面図である。この検査治具100には、多条ネジ部101と、本体シャフト部102と、段差部103と、ガイド部104と、ネジ面取り部105とを有している。
多条ネジ部101は、ワークWに形成された多条ネジのネジ孔W1に捻じ込まれる雄ネジ状の多条ネジ部分である。多条ネジとしては、2条以上であれば、何条設けられていても良い。
また、本体シャフト部102は、多条ネジ部101に連続するシャフト状の部分である。治具取付台座110に検査治具100がセットされた状態では、本体シャフト部102は、多条ネジ部101よりも鉛直方向の下方側に位置している。また、本体シャフト部102は、多条ネジ部101よりも大径に設けられている。このように、本体シャフト部102と多条ネジ部101との直径差により、これらの間の境界部分には、段差部103が設けられている。段差部103は、ワークWの下面側が受け止められる部分である。そして、この段差部103にワークWが接触したとき、多条ネジ部101をネジ孔W1に捻じ込んだ際の捻じ込み完了位置に到達した状態となっている。
また、本体シャフト部102には、その下底面から上方に向かうように、差込穴102aが設けられている。差込穴102aは、治具取付台座110の取付軸111が差し込まれる穴部分であり、かかる差し込みによって検査治具100が治具取付台座110に取り付けられる。なお、本実施の形態では、差込穴102aは、丸穴形状に設けられていて、取付軸111に対して検査治具100が回転自在かつ抜差自在に設けられている。
また、ガイド部104は、ワークWのネジ孔W1に多条ネジ部101が捻じ込まれる際のガイドとなる部分である。そのようなガイド機能を実現するために、ガイド部104は、その先端側に向かうにつれて尖形状となるように設けられている。
また、ネジ面取り部105は、多条ネジ部101の上端側を面取りした部分である。かかるネジ面取り部105が存在することにより、ワークWのネジ孔W1に対して、多条ネジ部101が捻じ込まれ易くなる。なお、図2に示す構成では、本体シャフト部102の下端側にはフランジ部106が設けられていて、治具取付台座110に検査治具100を設置する際の安定性を向上させている。しかしながら、フランジ部106が存在しない構成を採用しても良い。
また、治具取付台座110は、上述した検査治具100を取り付けるための部分である。このような検査治具100の取り付けを実現するために、治具取付台座110には、取付軸111が上方に向かって突出するように設けられている。取付軸111は、差込穴102aに差し込まれるシャフト状の部分であり、差込穴102aに取付軸111が差し込まれた際に、検査治具100がガタ付かない程度の直径を有している。
また、台座上下機構120は、上述した治具取付台座110を鉛直方向に上下動させるための機構であり、移動機構に対応する。このような上下動を実現するために、モータやシリンダ等のような上下駆動源121と、たとえばギヤ機構、ベルト、プーリ等から選択される駆動伝達機構とを備えている。
また、台座回転機構130は、上述した治具取付台座110を水平回転させるための機構である。そのような回転を実現するために、モータ等のような回転駆動源131と、たとえばギヤ機構、ベルト、プーリ等から選択される駆動伝達機構を備えている。
また、制御部140は、上述した各駆動源の駆動を司る部分であり、制御手段に対応する。また、制御部140は、異常検出センサ90からの検出信号が入力されるが、その検出信号に基づいて、ワークWのネジ孔W1に異常が生じているか否かを判定する。そして、ワークWのネジ孔W1が正常である場合には、制御部140は、ワーク排出機構80を駆動させて、ワークWを正常用の回収位置に排出する。それとは逆に、ワークWのネジ孔W1に異常がある場合には、ワーク排出機構80を駆動させて、ワークWを異常用の回収位置に排出する。
なお、上述の各駆動源51,61,71,81,121,131において、モータを用いる場合には、パルス制御が可能なステッピングモータを用いることができる。ステッピングモータを用いる場合、パルス数に応じた高精度な位置決めが可能となる。
<2.ネジ孔検査装置10の動作フローについて>
次に、ネジ孔検査装置10の動作フローについて、以下に説明する。なお、以下の説明では、図8の動作フローに従って説明するが、その動作フローの一部においては、図3から図7の動作説明図を用いて説明する。
(1)第1工程:事前準備
まず、検査治具100を用いたワークWのネジ孔W1の検査を行うために、治具取付台座110に、検査治具100をセットする(S1)。このとき、取付軸111に差込穴102aが差し込まれる状態とする。
(2)第2工程:ワークWの搬送
続いて、制御部140は、ワーク搬送機構70を作動させて、ネジ孔W1の加工が完了したワークWを、載置プレート30に載置する(S2)。この載置の直前に、制御部140は、プレート上下機構50を作動させて、載置プレート30を上方側に位置させ、載置プレート30が上方に位置した状態で、ワークWを載置プレート30に載置する。このとき、挿通孔31の中心とネジ孔W1の中心とが、概ね同一軸線上に配置されることが好ましい。かかる載置の後に、制御部140は、プレート上下機構50を作動させて、載置プレート30を下方側に位置させる。
なお、載置プレート30にワークWを載置したとき、そのワークWが重量の小さな軽量ワークである場合には、クランプ機構60のクランプ駆動源61を作動させて、ワークWを挟持部材で挟持させる。それにより、多条ネジ部101をネジ孔W1に捻じ込む瞬間に、ワークWが位置ずれしない状態を実現できる。一方で、ワークWが重量の大きな重量ワークである場合には、ワークWを挟持部材で挟持しなくても、ワークWに位置ずれが生じ難いので、クランプ機構60のクランプ駆動源61は作動させない。
(3)第3工程:検査治具100の逆転上昇
次に、制御部140は、治具取付台座110を作動させて検査治具100を上昇させるが、このとき、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれる向きとは逆の向きに回転させながら、検査治具100を上昇させる(S3)。この様子を、図3に示す。すなわち、制御部140は、台座上下機構120の上下駆動源121を作動させて、治具取付台座110を上昇させる。これと共に、制御部140は、台座回転機構130の回転駆動源131を作動させて、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれる向きとは逆の向きに治具取付台座110を回転させる。なお、以下の説明では、ネジ孔W1に多条ネジ部101が捻じ込まれる向きに検査治具100が回転することを正転とし、それとは反対のネジ孔W1に多条ネジ部101が捻じ込まれるのとは逆の向きに検査治具100が回転することを逆転とする。
(4)第4工程:検査治具100の上昇停止
上述のようにして、検査治具100を上昇させていくと、検査治具100のガイド部104側は、ネジ孔W1にわずかに触れる高さまで上昇して、ワークWを若干持ち上げる。図4は、ネジ孔W1に多条ネジ部101が触れたときの様子を示している。かかる状態で、制御部140は、台座上下機構120の上下駆動源121が停止する(S4)。また、このとき、台座回転機構130の回転駆動源131も停止する。
(5)第5工程:検査治具100の正転上昇
次に、制御部140は、台座回転機構130の回転駆動源131を作動させて、治具取付台座110を正転させる。この正転と共に、制御部140は、台座上下機構120の上下駆動源121を作動させて、治具取付台座110を上昇させる(S5)。図5は、このような検査治具100の正転上昇の様子を示している。すると、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれていく。このとき、多条ネジ部101には、ネジ面取り部105(図2参照)が設けられているので、多条ネジ部101がネジ孔W1と噛み合い易くなっている。
ここで、治具取付台座110の上昇速度と、回転数と、ネジ孔W1および多条ネジ部101のリードの関係は、以下のようになっている。すなわち、上昇速度をV、回転数をR、リードの距離をLとすると、V=R×Lとなっている。しかしながら、差込穴102aと取付軸111とは固定されておらず、位置ずれ可能となっている。そのため、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれていくと、本体シャフト部102の下底部が載置プレート30に接触している場合もあるが、接触せずに離れても良い。
また、ワークWが軽量ワークである場合には、多条ネジ部101がネジ孔W1に少し捻じ込まれるまでは、クランプ機構60の挟持部材にて、ワークWをクランプする。しかしながら、ネジ孔W1へ多条ネジ部101が少し捻じ込まれると、挟持部材でのワークWのクランプを解除する。このため、多条ネジ部101は、ネジ孔W1に強制的に捻じ込まれる訳ではなく、ワークWの自重と回転の慣性といった比較的弱い捻じ込み力にて、ネジ孔W1に捻じ込まれる状態となる。
(6)ワークWの上昇停止
ワークWが所定の検出ポジションまで上昇させた場合に、制御部140は、上下駆動源121の作動を停止させ、それによりワークWの上昇を停止させる(S6)。この停止位置は、異常検出センサ90の検出ポジションとなっている。
(7)ワークWの検出判定
上述のようにワークWの上昇を停止させた検出ポジションにおいて、制御部140は、異常検出センサ90を作動させるか、または予め異常検出センサ90を作動させておく。図6は、このときの様子を示す図であり、ワークWの上昇が停止した検出ポジションにおいて、異常検出センサ90でワークWを検出する様子を示す図である。そして、異常検出センサ90から送信される検出信号が制御部140に送出され、制御部140はワークWが検出されたか否かを判定する(S7)。なお、この判定は、一度のみ行うこととしても良いが、ネジ孔異常と判定された後に、所定の時間だけ待機したり、治具取付台座110を下降させた後に再び上昇させる等により、複数回、ワークWの検出を試みるようにしても良い。また、ワークWの上昇を停止させた検出ポジションにおいては、ワークWの下端を検出しているが、ワークWの下端以外の部位を検出するようにしても良い。
ここで、多条ネジ部101がネジ孔W1に不完全に捻じ込まれる場合には、ワークWは段差部103で受け止められず、そのためワークWは検出ポジションよりも上方に位置する状態となる。その場合には、ネジ孔W1が正常には形成されない不具合等により、多条ネジ部101が捻じ込まれない可能性が高いので、制御部140は、ネジ孔異常と判定する(S8)。このときの異常には、ネジ孔W1自体は正常であるものの、ネジ孔W1のネジ切り等の際に生じた切り子等の異物が多条ネジ部101との間に挟まる等して、ワークWが検出ポジションまで下降しない場合も含まれる。
それとは逆に、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれて、ワークWが段差部103で受け止められた場合には、ワークWは検出ポジションに位置する。この場合には、制御部140は、ネジ孔正常と判定する(S9)。
(8)ワークWの下降
上述のようにして、異常検出センサ90でワークWの位置検出を終えた後に、ワークWおよび検査治具100を下降させる(S10)。このとき、制御部140は、台座上下機構120の上下駆動源121を作動させて、載置プレート30を下降させる。また、この下降に際しては、制御部140は、台座回転機構130の回転駆動源131を作動させて、載置プレート30を逆転させるようにしても良いが、逆転させなくても良い。載置プレート30を逆転させる場合には、多条ネジ部101は、ネジ孔W1からスムーズに抜ける状態となる。また、載置プレート30を逆転させなくても、検査治具100の自重により、多条ネジ部101がネジ孔W1に対して回転しながら、ネジ孔W1から多条ネジ部101が抜ける状態となる。
図7は、ワークWおよび検査治具100を下降させて、ワークWが載置プレート30に載置された状態を示している。図7に示すように、載置プレート30が所定だけ下降すると、テーブル20の存在により、それ以上は載置プレート30が下降できなくなる。また、ワークWは載置プレート30に接触し、ワークWが載置プレート30に対しても、相対的に下降しない状態となる。しかしながら、検査治具100がワークWに対して逆転し続けることで、多条ネジ部101がネジ孔W1から抜ける状態を実現することができる。
なお、ワークWが載置プレート30に接触すると、少しの間はワークWが慣性で回転するが、直ぐにワークWは回転停止し、その後に、検査治具100の自重と、載置プレート30の回転のうちの少なくとも一方の作用によって、検査治具100が逆転しながら下降する。このとき、本体シャフト部102の下底部が、治具取付台座110から離れても良い。
そして、治具取付台座110を下方の初期位置まで下降させると、制御部140は、上下駆動源121の作動を停止させる。ここで、ネジ孔W1のネジ孔異常が検出された場合には、制御部140は、アラーム等のような不図示の報知手段を作動させる(S11)。このように、放置手段を作動させるようにしているのは、ネジ孔W1のネジ孔異常が検出される場合には、ネジ孔W1を形成するための専用タップの寿命が到来している可能性が高いためである。またこのとき、制御部140は、排出用駆動源81を作動させて、ワークWを異常用の回収位置に排出する。ただし、ネジ孔異常と判定された場合には、上述のような検出を、1度のみならず何度かトライし、その何度かの判定において全てS8のようなネジ孔異常と判定された場合に、ワークWを異常用の回収位置に排出するようにしても良い。
ここで、ワークWが所定の検出ポジションで検出されたものの、検査治具100の下降時に、ネジ切りなどの際の切り子等の異物が多条ネジ部101とネジ孔W1との間で噛んでしまい、治具取付台座110のみが初期位置まで下降するものの、検査治具100が治具取付台座110まで下降してこない場合がある。しかしながら、検査治具100が初期位置に存在するか否かは、不図示の検出センサによって検出している。そのため、検査治具100が治具取付台座110まで下降してこない場合にも、制御部140は、アラーム等のような報知手段を作動させる(S12)。
一方、ネジ孔W1のネジ孔異常が検出されない場合には、1つのワークWのネジ孔異常の検出を終了する。このとき、制御部140は、排出用駆動源81を作動させて、ワークWを正常用の回収位置に排出する。そして、次のワークWのネジ孔W1の検出を行う。
<3.効果について>
以上のような構成のネジ孔検査装置10およびネジ孔検査方法によると、ネジ孔検査装置10は、多条ネジ部101を備える検査治具100を備え、その検査治具100が載置される治具取付台座110をさらに備えている。また、検査治具100の多条ネジ部101をネジ孔W1に対して相対的に移動させる台座上下機構120を備え、その台座上下機構120の作動によって検査治具100によるワークWの支持状態を実現し、その支持状態において少なくともワークWの自重を利用して、多条ネジ部101をネジ孔W1に捻じ込ませる。加えて、ワークWが検査治具100に対する捻じ込み完了位置(検出ポジション)に位置しているか否かを検出する異常検出センサ90を備え、その異常検出センサ90から送信される検出信号に基づいてネジ孔W1が正常であるか否かを判定する。また、異常検出センサ90からの検出信号は制御部140に送信され、その制御部140は、台座上下機構120の作動を制御している。
このため、ワークWの自重による検査治具100への螺入動作を利用し、ワークWへの検査治具100の螺入状態を監視することにより、簡単でかつ精度良く多条ネジのネジ孔W1の検査を行うことが可能となる。
すなわち、多条ネジにおいては、1条ネジ用のタップと比較して、ネジ切りの際の負荷が大きく、工具寿命が短くなってしまため、多条ネジの精度を維持するためには、専用タップの寿命を適切に管理する必要があるが、検査治具100をモータ等で常に強制的に回転させた検査では、多少の加工不良があっても検査をパスしてしまうことがある。しかしながら、本実施の形態のネジ孔検査装置10では、ネジ孔W1を検査する際に、台座上下機構120を作動させながら、検査治具100を用いて、ワークWの自重による落下が伴った検査を行うことができるため、多条ネジのネジ孔W1について、簡単でかつ精度良く検査することが可能となる。
また、上述したように、検査治具100をモータ等で常に強制的に回転させた検査では、ネジ孔W1の凹凸形状を、専用タップによる切削にて形成する際に、工具寿命に由来する多少の切削不良が生じていても、工具寿命が到来したか否かが分かり難い場合が多い。これに対して、本実施の形態では、検査治具100を用いて、ワークWの自重による落下が伴った検査を行うことができるため、工具寿命に由来するネジ孔W1の切削不良が生じたか否かが判別し易くなり、専用タップの工具寿命が到来したか否かを容易に判定することができる。
また、本実施の形態では、台座上下機構120は、治具取付台座110を鉛直方向に移動させる。これと共に、検査治具100には、多条ネジ部101がネジ孔W1に捻じ込まれた後にワークWが当接することで、当該ワークWが位置決めされる段差部103が設けられている。そして、異常検出センサ90は、検査治具100が検出ポジションに位置した場合に、ワークWが段差部103に位置しているか否かを検出する。このため、ネジ孔W1に対して多条ネジ部101が適切に捻じ込まれたか否かを、ワークWが段差部103に当接しているか否かに基づいて、容易に判定することができる。そのため、ネジ孔異常か否かを、精度良く判定することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、検査治具100は、治具取付台座110との間で、差込穴102aや取付軸111といった凹凸形状の嵌合によって取り付けられている。加えて、その凹凸形状の嵌合では、検査治具100は治具取付台座110に対して回転方向および鉛直方向に摺動可能となっており、治具取付台座110には、台座回転機構130の作動によって回転させられ、その作動は制御部140によって制御される。このため、治具取付台座110と検査治具100とは、常に一体的に回転せず、検査治具100が治具取付台座110に対して、摺動可能に設けられている。
そのため、検査治具100は治具取付台座110に対して常に一体的に回転する訳ではないので、多条ネジ部101は、ネジ孔W1に常に強制的に捻じ込まれず、したがって、ワークWの自重による落下が伴った状態で、ネジ孔W1に捻じ込まれる。そのため、多条ネジのネジ孔W1の検査を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、制御部140は、ワークWのネジ孔W1に、検査治具100および治具取付台座110を逆転させるように台座回転機構130の作動を制御し、その逆転状態のまま、載置プレート30載置されているワークWのネジ孔W1に多条ネジ部101を接触させるように、台座上下機構120の作動を制御している。このため、多条ネジ部101とネジ孔W1との位置合わせをすることが可能となり、精度の高い状態で、多条ネジ部101をネジ孔W1に捻じ込ませることができる。
また、ネジ孔W1に多条ネジ部101を接触させた後に、制御部140は、逆転とは逆向きの正転を治具取付台座110にさせるように台座回転機構130の作動を制御し、その正転状態のまま、治具取付台座110および検査治具100を上昇させるように台座上下機構120の作動を制御して、ワークWを検査治具100で持ち上げている。このため、ワークWの自重による落下が伴った状態で、ネジ孔W1に多条ネジ部101が捻じ込まれる状態を容易に実現できる。
また、検査治具100が検出ポジションに位置した場合に、制御部140は、治具取付台座110および検査治具100の上昇を停止させるように台座上下機構120の作動を制御し、その状態で、異常検出センサ90を用いてワークWの有無を検出している。このため、ワークWの有無を異常検出センサ90で検出することにより、ネジ孔異常か否かを、精度良く判定することが可能となる。また、異常検出センサ90での検出の後に、治具取付台座110および検査治具100を下降させるように台座上下機構120の作動を制御している。したがって、ワークWを載置プレート30に載置させ、さらなる治具取付台座110および検査治具100の下降によって、ネジ孔W1から多条ネジ部101の捻じ込みを外すことができる。すなわち、ネジ孔W1から多条ネジ部101の捻じ込みを外す場合にも、ワークWの自重を利用して、容易に外すことができる。
<4.変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、ワークWを載置する載置部としては、載置プレート30を例示して説明している。しかしながら、載置部は、載置プレート30に限られるものではなく、たとえばテーブル20が載置部に対応していても良い。この場合、載置プレート30、ガイド機構40を省略する構成を採用しても良い。なお、載置プレート30やガイド機構40を省略する構成を採用する場合、図1に示すようなプレート上下機構50も省略する構成となる。また、テーブル20が載置部に対応する場合には、挿通孔21が挿通部に対応する。
また、上述の実施の形態では、台座上下機構120を利用して、検査治具100をワークWに対して接離させる構成を採用している。しかしながら、検査治具100とワークWとが相対的に接離可能であれば、他の構成を採用しても良い。他の構成としては、たとえば検査治具100を移動不能とする一方でワークWを移動させる機構を設け、ワークWを検査治具100に対して接離させる機構としても良く、台座上下機構120と共にワークWを移動させる機構を設けて、検査治具100とワークWの双方を移動させる構成としても良い。また、ワークWを移動させる機構としては、テーブル20を上下動させる機構としても良く、ガイド機構40とプレート上下機構50との上下方向への移動量を大きくした構成としても良い。
また、上述の実施の形態では、異常検出センサ90は、ワークWが段差部103に当接した位置を検出するようにしている。しかしながら、ワークWのネジ孔異常により段差部103よりも高い位置にワークWが位置している場合に、ネジ孔異常の際にワークWが位置することを想定した高さ位置で、異常検出センサ90を用いたワークWの検出を行うようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、台座回転機構130を設ける構成を採用しているが、かかる台座回転機構130を省略する構成を採用しても良い。
また、上述の実施の形態では、検査治具100は差込穴102aを備えていて、この差込穴102aに取付軸111が挿入されることで、検査治具100が治具取付台座110に取り付けられている。しかしながら、治具取付台座110に対する検査治具100の取り付けは、これに限られるものではない。たとえば、検査治具100側に凸部を形成し、治具取付台座110側に凹部を形成して、これらの凹凸形状の嵌合によって検査治具100を治具取付台座110に取り付けるように構成しても良い。
10…ネジ孔検査装置、20…テーブル、21…挿通孔、22…ガイド筒部、30…載置プレート(載置部に対応)、31…挿通孔(挿通部に対応)、32…ガイドシャフト、40…ガイド機構、50…プレート上下機構、51…プレート用駆動源、60…クランプ機構、61…クランプ駆動源、70…ワーク搬送機構、71…搬送用駆動源、80…ワーク排出機構、81…排出用駆動源、90…異常検出センサ(検出手段に対応)、100…検査治具、101…多条ネジ部、102…本体シャフト部、102a…差込穴、103…段差部、104…ガイド部、105…ネジ面取り部、106…フランジ部、110…治具取付台座、111…取付軸、120…台座上下機構(移動機構に対応)、121…上下駆動源、130…台座回転機構、131…回転駆動源、140…制御部(制御手段に対応)、W…ワーク、W1…ネジ孔

Claims (5)

  1. ワークに形成された多条ネジのネジ孔を検査するためのネジ孔検査装置であって、
    ワークが載置されると共に、前記ネジ孔と連通することとなる挿通部を有する載置部と、
    前記挿通部を介して前記ワークのネジ孔に捻じ込まれる多条ネジ部を備える検査治具と、
    該検査治具が載置される治具取付台座と、
    前記検査治具の前記多条ネジ部を前記ネジ孔に対して相対的に移動させて、前記検査治具による前記ワークの支持状態を実現し、その支持状態において少なくとも前記ワークの自重を利用して前記多条ネジ部を前記ネジ孔に捻じ込ませる移動機構と、
    前記ワークが前記検査治具に対する捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段から送信される検出信号に基づいて前記ネジ孔が正常であるか否かを判定すると共に、前記移動機構の作動を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とするネジ孔検査装置。
  2. 前記移動機構は、前記治具取付台座を鉛直上方向に移動させると共に、
    前記検査治具には、前記多条ネジ部が前記ネジ孔に完全に捻じ込まれた際に前記ワークが当接することで当該ワークが位置決めされる段差部が設けられていて、
    前記検出手段は、前記検査治具が検出ポジションに位置した場合に、前記ワークが前記段差部に位置しているか否かを検出する、
    ことを特徴とする請求項1記載のネジ孔検査装置。
  3. 前記検査治具は、前記治具取付台座との間で凹凸形状の嵌合によって取り付けられることで、前記検査治具は前記治具取付台座に対して回転方向および鉛直方向に摺動可能となっており、
    前記治具取付台座には、前記制御手段によって回転動作が制御される台座回転機構が備えられている、
    ことを特徴とする請求項2記載のネジ孔検査装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記載置部に載置されている前記ワークの前記ネジ孔に前記多条ネジ部を接触させるように前記移動機構の作動を制御し、
    その接触の後に、前記治具取付台座および前記検査治具を上昇させるように前記移動機構の作動を制御して、前記ワークを前記検査治具で持ち上げ、
    前記検査治具が前記検出ポジションに位置した場合に、前記ワークが捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出し、
    前記治具取付台座および前記検査治具を下降させるように前記移動機構の作動を制御して、前記ワークを前記載置部に載置させ、さらなる前記治具取付台座および前記検査治具の下降によって前記ネジ孔から前記多条ネジ部の捻じ込みを外す、
    ことを特徴とする請求項3記載のネジ孔検査装置。
  5. ワークに形成された多条ネジのネジ孔を、検査治具を用いて検査するためのネジ孔検査方法であって、
    前記検査治具が備えると共に前記ワークのネジ孔に捻じ込まれる多条ネジ部を、前記ネジ孔に対して相対的に移動させて、前記検査治具による前記ワークの支持状態を実現し、その支持状態において少なくとも前記ワークの自重を利用して前記多条ネジ部を前記ネジ孔に捻じ込ませる捻じ込み工程と、
    前記ワークが前記検査治具に対する捻じ込み完了位置に位置しているか否かを検出する検出工程と、
    前記検出工程から送信される検出信号に基づいて前記ネジ孔が正常であるか否かを判定する判定工程と、
    を備えることを特徴とするネジ孔検査方法。
JP2015141449A 2015-07-15 2015-07-15 ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法 Active JP6450275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141449A JP6450275B2 (ja) 2015-07-15 2015-07-15 ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141449A JP6450275B2 (ja) 2015-07-15 2015-07-15 ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017026315A true JP2017026315A (ja) 2017-02-02
JP6450275B2 JP6450275B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=57950432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015141449A Active JP6450275B2 (ja) 2015-07-15 2015-07-15 ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6450275B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107664564A (zh) * 2017-10-19 2018-02-06 宁波市佳利来机械制造有限公司 一种工件自动检测设备
CN108955468A (zh) * 2018-09-19 2018-12-07 安徽华元智控科技有限公司 一种三分度圆液力变矩器螺孔自动检测装置
CN110108471A (zh) * 2019-05-30 2019-08-09 恩坦华汽车零部件(镇江)有限公司 一种汽车门锁的螺纹孔检测与注油的关联控制装置及方法
CN111780644A (zh) * 2020-07-03 2020-10-16 常州腾兴汽车配件有限公司 一种多工位全类别检测装置
CN114441160A (zh) * 2022-03-09 2022-05-06 湖南新视电子技术有限公司 螺纹检测装置及其检测方法

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132802U (ja) * 1982-03-02 1983-09-07 日本電気株式会社 ネジプラグケ−ジ
US4559830A (en) * 1984-03-29 1985-12-24 Raymond Plummer Testing device for fasteners
JPS61214980A (ja) * 1985-03-22 1986-09-24 株式会社東芝 ねじ締め装置
JP2001138146A (ja) * 1999-11-16 2001-05-22 Sugiura Seisakusho Co Ltd 雄ねじ部材と雌ねじ部材との噛み合わせ状態検査装置
JP2003279304A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Nsk Ltd ピッチ円径測定方法及びその装置
JP2011033540A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Nitto Seiko Co Ltd ねじ山検査装置および方法
JP2013072699A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Aisin Aw Co Ltd ネジ孔検査方法およびネジ孔検査装置
JP2014037272A (ja) * 2012-07-17 2014-02-27 Q P Corp キャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58132802U (ja) * 1982-03-02 1983-09-07 日本電気株式会社 ネジプラグケ−ジ
US4559830A (en) * 1984-03-29 1985-12-24 Raymond Plummer Testing device for fasteners
JPS61214980A (ja) * 1985-03-22 1986-09-24 株式会社東芝 ねじ締め装置
JP2001138146A (ja) * 1999-11-16 2001-05-22 Sugiura Seisakusho Co Ltd 雄ねじ部材と雌ねじ部材との噛み合わせ状態検査装置
JP2003279304A (ja) * 2002-03-25 2003-10-02 Nsk Ltd ピッチ円径測定方法及びその装置
JP2011033540A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Nitto Seiko Co Ltd ねじ山検査装置および方法
JP2013072699A (ja) * 2011-09-27 2013-04-22 Aisin Aw Co Ltd ネジ孔検査方法およびネジ孔検査装置
JP2014037272A (ja) * 2012-07-17 2014-02-27 Q P Corp キャップ巻締め方法及びキャップ巻締め装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107664564A (zh) * 2017-10-19 2018-02-06 宁波市佳利来机械制造有限公司 一种工件自动检测设备
CN108955468A (zh) * 2018-09-19 2018-12-07 安徽华元智控科技有限公司 一种三分度圆液力变矩器螺孔自动检测装置
CN108955468B (zh) * 2018-09-19 2024-02-20 安徽华元智控科技有限公司 一种三分度圆液力变矩器螺孔自动检测装置
CN110108471A (zh) * 2019-05-30 2019-08-09 恩坦华汽车零部件(镇江)有限公司 一种汽车门锁的螺纹孔检测与注油的关联控制装置及方法
CN111780644A (zh) * 2020-07-03 2020-10-16 常州腾兴汽车配件有限公司 一种多工位全类别检测装置
CN114441160A (zh) * 2022-03-09 2022-05-06 湖南新视电子技术有限公司 螺纹检测装置及其检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6450275B2 (ja) 2019-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6450275B2 (ja) ネジ孔検査装置およびネジ孔検査方法
WO2015104945A1 (ja) 工作機械の工具折損検知装置
EP1295843B1 (en) Cap opening system
JP7158877B2 (ja) 産業用ロボットおよび産業用ロボットの制御方法
KR101478433B1 (ko) 상용차용 휠 허브의 탭 검사장치
KR20180022132A (ko) 드릴 가공 장치
JP2011033540A (ja) ねじ山検査装置および方法
TWI719582B (zh) 夾台的抓握精度確認方法、夾台的爪交換方法及夾台的抓握精度確認裝置
TWI294335B (ja)
CN111272036A (zh) 螺纹自动检查系统
JP6543111B2 (ja) ねじ締め装置
JP5180798B2 (ja) 駆動ベルトの異常検知装置
CN209939877U (zh) 一种旋转夹持装置
JP2009160672A (ja) マニピュレータ
CN114161461A (zh) 一种方形电池模组的夹具
KR101829025B1 (ko) 편심 모니터링이 가능한 렌즈 가공기
KR100809534B1 (ko) 멤브레인 절단 장비 및 절단 방법
CN106628947B (zh) 皮带上精定位自动夹紧及卸料装置
CN113639703B (zh) 一种平面度自动检测装置、自动化系统及方法
JP7399461B2 (ja) 加工状態検査装置及びプレス加工システム
JPH0523542U (ja) 基板の回転保持装置
CN216505217U (zh) 一种方形电池模组的夹具
JP6919881B2 (ja) キャップ打栓方法およびその装置
CN108996181B (zh) 一种用于检测轴承表面缺陷的自动翻转装置
CN216226219U (zh) 一种用于检测冲孔机夹钳打滑的检测装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6450275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150