JPH0523542U - 基板の回転保持装置 - Google Patents

基板の回転保持装置

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JPH0523542U
JPH0523542U JP7768191U JP7768191U JPH0523542U JP H0523542 U JPH0523542 U JP H0523542U JP 7768191 U JP7768191 U JP 7768191U JP 7768191 U JP7768191 U JP 7768191U JP H0523542 U JPH0523542 U JP H0523542U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造により、確実に基板の把持状態を
確認できる基板の回転保持装置を提供する。 【構成】 ウエハWの外縁を把持するために使用される
少なくとも3本のチャックピンのうち、可動チャックピ
ン3の回転の度合いに応じて前記基板の把持状態を判断
する検出手段を設けると共に、前記可動チャックピンの
基板導入部3cの、把持部3bの前記ウエハW外縁に当
接する部分に対応する部分に切欠3dを設けたことを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、基板の回転保持装置、特に半導体基板や液晶用又はフォトマスク用 ガラス基板等の薄板状基板(以下「ウエハ」という。)を回転させながら該ウエ ハの表面に所要の表面処理液を供給して表面処理を行う装置などにおいて用いら れる基板の回転保持装置に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に基板の回転保持装置としては大別してウエハの片面を真空吸着する真空 チャック方式のもの、あるいは、ウエハの外縁を3本以上の把持爪で把持するグ リップチャック方式のものがある。
【0003】 真空式のものは、ウエハの一面しか処理できないことから、ウエハの両面を処 理する場合には通常後者のグリップチャック方式のものが用いられる。
【0004】 しかしながら、グリップチャック方式のものは、その把持機構が複雑になり、 基板処理装置に用いられる場合には、当該薬液の影響を受け、機構部分が腐食さ れるという問題点があった。
【0005】 このような問題点を解消するため、本願出願人は、すでにグリップチャック方 式の回転保持装置の改良に関する特許出願(特願昭61−285752号)を行 っており、次に示すような基板の回転保持装置を提案している。
【0006】 図5は、当該回転保持装置の回転台部分の平面図、図6は、図5の回転台部分 のI−I線における一部縦断面図、図7は、可動チャックピンの動作を示す図、 また図8は、各チャックピンによりウエハが把持されている様子を模式的に示す 図である。
【0007】 図5に示すように、回転台1は、放射状に延びた6本のアーム1aを有してお り、各アーム1aの先端には、固定チャックピン2および、可動チャックピン3 が交互に立設されている。
【0008】 また、図6に示すように回転台1は、回転駆動軸4の上部のフランジ4aにボ ルト4bでしっかりと固定されている。
【0009】 この回転駆動軸4は筒状になっており、内部を後述のアーム駆動軸5が回転自 在に貫通している。
【0010】 上記の各チャックピン2,3の中ほどには、ウエハWを載置するための段部2 a,3aとその上部に設けられたウエハ把持部2b,3bがあり、固定チャック ピン2の把持部2bの内面は、その断面がウエハWと同様な円弧になるよう形成 され、可動チャックピン3の把持部3bの内面は、その断面が、ほぼ八の字にな るよう形成されている。
【0011】 また、それぞれのチャックピン2,3の把持部2b,3bの上部には、ウエハ Wを把持部2b,3bに導入しやすいように基板導入部としてテーパ部2c,3 cが設けられている。
【0012】 可動チャックピン3は回転可能に前記アーム1aに軸支されており、下部に揺 動アーム6が付設されている。この揺動アーム6は、操作リンク7を介してアー ム駆動軸5の上部に付設された円盤5aに連結されており、該アーム駆動軸5を 回転台1に対して相対的に矢印A方向に回転すると(図5)、操作リンク7が2 点鎖線の位置から実線に示すような位置に移動し、これにより揺動アーム6が回 転台1に対し外側に揺動され、各可動チャックピン3が矢印B方向に回転される 。
【0013】 当該可動チャックピン3の把持部3b内面の断面形状は、上述のようにほぼ八 の字に形成されているので、当該可動チャックピン3のB方向の回転により把持 部3bのP面(図7)がウエハWの外縁Waに当接してこれを回転台1の中心方 向に付勢し、ウエハWが各チャックピン2,3によって回転台1にしっかりと固 定される(図8、なお、説明の便宜上各チャックピン2,3の把持部2b,3b は断面で示してある。)。
【0014】 このようにして、ウエハWを回転台1に固定した状態で、回転駆動軸を図示し ない駆動手段によって高速回転し、例えば基板処理装置においては、当該回転中 のウエハWの表面に所要の処理液を注入することにより所定のウエハ処理を行う ことができる。
【0015】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような基板の回転保持装置において、各チャックピン2 ,3がウエハWをしっかりと把持していないと、回転台1の高速回転により、該 ウエハWが、回転台1の外に投げ出され、該ウエハWが破損するだけでなく、装 置自体も破損され、場合によっては人身事故にもなりかねない事態が生じる。
【0016】 特に、自動化された基板処理装置にあっては、該ウエハWの回転台1への受け 渡しは、すべて機械による搬送装置により操作されるため、該ウエハWが正しく 各チャックピンの段部2a,3aに載置され、確実に各把持部2b,3bによっ て把持されているかを確認してから操作する必要がある。
【0017】 上述のようなウエハWが各チャックピン2,3によって把持されないという事 態は、該搬送装置がウエハWを各チャックピン2,3の所定位置よりずれたとこ ろに載置するため、ウエハWがいずれかのチャックピン2,3の先端やテーパ部 2c,3cに引っ掛かって斜めの状態のまま把持されることにより生じるもので ある。
【0018】 したがってこのような斜めつかみの状態を事前に検知できるようにすればよい が、そのための検知手段として光電装置を利用することが考えられる。例えば前 記回転台1の外部に一対の投光手段と受光手段からなる少なくとも2組の光電装 置を設置する。それらの検出光が前記回転台1に平行で、かつ、各チェックピン の段部2a,3aの少し上(少なくともウエハWの厚さ以上)の高さになるよう にすると共に、回転台1の停止位置は、常に一定になるように制御されているの で、そのチェックピンの合間をぬって前記複数の検出光が異なる方向から投光さ れるように前記光電装置を設置する。
【0019】 もし、ウエハWが斜めになってチャックピン2,3上に載置されておれば、前 記複数の検出光のうち少なくとも一本はウエハWによって遮光されるため、これ によりチャック状態の異常を知ることができる。
【0020】 しかしながら、このような検知方法によると、当該光電装置の位置によっては 、ウエハWが傾いているにもかかわらず、検出光が遮光されない場合も皆無とは いえず、また、ウエハWが3本以上のチャックピン2,3の頭部に水平に載置さ れているような最悪の場合には、全ての検出光が遮光されず、検知器は正常把持 と判断してしまう。さらに、本件回転保持装置が基板処理装置などに組み込まれ て使用される場合においては、装置内で腐食性の強い処理液が大量に使用される ので、当該光電装置のセンサ部が直ぐに腐食されてしまうという欠点がある。
【0021】 そこで、上記従来技術における把持機構が、アーム駆動軸5を回転駆動軸4に 対して相対的に回転させることにより把持するように構成されている点に鑑み、 当該相対回転角を検知することにより、ウエハWの斜めつかみを防止する方法を 本願出願人らは考案した。
【0022】 すなわち、図9Aの略図に示すように、ウエハWが実線のように各チャックピ ン2、3の段部2a,3a上に確実に載置されて水平に保持されているときは、 可動チャックピン3の把持部3bの当接面P(図7)が当該ウエハWの外縁Wa に確実に当接するので、図8に示すように可動チャックピン3は、一定角α以上 に回転することができず、これによりアーム駆動軸5も回転台1に対し一定角β (図3参照)以上に相対回転することができない。
【0023】 一方、図9Aの2点鎖線に示すように、ウエハWの一部がいずれかのチャック ピン2,3の上端に引っ掛かって、回転台1に対し斜めに載置されていると、各 可動チャックピン3が自由に回転でき、アーム駆動軸5も前記一定角β以上に回 転可能になる。従って、アーム駆動軸5の相対回転角がβ以上になったとき、異 常信号を発するように回転角検知器を設定しておけば、ウエハWが正しい位置に 把持されていないことを知ることができ、事故を未然に防止することができる。
【0024】 このような方法によると、当該回転角検知器を基板処理部内ではなく、これと は隔離されたアーム駆動軸5下方に設けることができるので、処理液などの影響 を全く受けないという優れた効果がある。
【0025】 しかしながら、このような方法によっても、当該ウエハWの把持が正常でない にもかかわらず前記回転角検知器により正常と判断される場合があり、そのまま 回転駆動をしたため事故を起こす可能性があることが発見された。
【0026】 すなわち、ウエハWの外縁Waの一部が、図9Bに示すように可動チャックピ ン3のテーパ部3cに引っ掛かった状態であると、当該可動チャックピン3を回 転させたとき、該テーパ部3cのテーパ面がウエハWの外縁Waに当接してしま い、その位置で可動チャックピン3の回転が停止してしまうので、これによりア ーム駆動軸6の相対回転も回転角β以上にならず、従って当該回転角検知器が異 常信号を発しないという問題があることが判明した。
【0027】 本考案は、上述のような問題点を解消し、簡単な構造により、確実にウエハの 把持状態を確認できる基板の回転保持装置を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本考案に係る基板の回転保持装置は、 回転台と、この回転台を回転駆動する駆動手段と、前記回転台に付設され基板 の外縁を把持する少なくとも3本のチャックピンとからなり、それぞれのチャッ クピンは、前記基板の外縁に当接してこれを把持する把持部と、該把持部に前記 基板を導く基板導入部を備え、かつ、少なくとも1本のチャックピンは前記回転 台に回転可能に軸支された可動チャックピンであってその把持部の断面形状が当 該可動チャックピンの回転により前記基板外縁をその中心方向に付勢するように 形成され、該可動チャックピンの回転操作により前記基板の把持・解除の動作を 行うようにした基板の回転保持装置において、 前記可動チャックピンの回転の度合いに応じて前記基板の把持状態を判断する 検出手段を設けると共に、前記可動チャックピンの基板導入部において、前記基 板外縁に当接する部分に、切欠を設けたことを特徴とする。
【0029】
【作用】
ウエハWの外縁Waの一部が、可動チャックピンの導入部に引っ掛かっても、 当該導入部のうち、可動チャックピンを回転することにより前記基板に当接する 部分に切欠を設けているので、当該可動チャックピンは、拘束を受けず自由に回 転でき、前記可動チャックピンの回転の度合いに応じて前記基板の把持状態を判 断する検出手段は、確実にウエハWの各チャックピンによる把持が正常でないこ と検知することができる。
【0030】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案にかかる基板の回転保持装置の一実施例を詳細に 説明するが、本考案の技術的範囲がこれによって限定されるものではないことは もちろんである。
【0031】 以下の図面において図5〜図9と同じ符号を付したものは、同じ内容を示すの で、説明は省略される。
【0032】 図1は、本考案にかかる基板の回転保持装置の一実施例を組み込んだ基板処理 装置を示す一部縦断面図である。
【0033】 回転駆動軸4は、基板処理装置11の処理室を区画形成するカップ12内へ突 設されており、上部に回転ヘッド13を有し、この回転ヘッド13の上面に回転 台1が固定されている。
【0034】 当該回転駆動軸4は筒状に形成されており、内部をアーム駆動軸5が貫通され る。該アーム駆動軸5の上端には円盤5aが付設され、この円盤5aと、可動チ ャックピン3の下部に設けられた揺動アーム6が、操作リンク7によって連結さ れる。
【0035】 図2に、前記回転台1のアーム1aに軸支された可動チャックピン3の形状を 示す。
【0036】 図2Aは、可動チャックピン3の正面図であり、把持部3bのウエハWと当接 する部分の上方のテーパ部3c(図の斜線部)がカットされて切欠部3dが形成 されており、図2Bの斜視図に示すような外観をしている。
【0037】 このように可動チャックピン3のテーパ部3cに切欠部3dを設けたので、図 8Bに示すようにウエハWの外縁Waが、当該テーパ部3cにひっかって斜めに なっている状態において可動チャックピン3を回転させても、ウエハWの外縁W aは、切欠部3dに入り込み可動チャックピン3の回転が拘束されない(図2C )。従って前記アーム駆動軸5の回転が規制されずに当該回転角がβ以上となり 、後述の回転角検知器25により、チャック状態の異常が確実に検知される。
【0038】 図1にもどり、回転駆動軸4は、軸受14を介して、基台15に回転可能に保 持されており、その下方に付設されたプーリ16と駆動モータ17の駆動プーリ 17aに掛けられたベルト18により回転駆動される。
【0039】 同回転駆動軸4に付設された円盤状のフランジ19の周囲の所定の位置には、 係合穴19aが設けられており、一方、基台15の当該フランジ19に対応する 位置には、クランプ装置20が配設されている。このクランプ装置20はアクチ ュエータ20aと、これにより左右に駆動されるロッド20bからなり、このロ ッド20bを右方に駆動することにより、その先端部20cを、前記フランジ1 9の係合穴19aに係合させ、所定位置で回転台1を固定できるようになってい る。
【0040】 回転駆動軸4の最下端にはフランジ21が形成され、このフランジ21には下 方にピン21aが突設されている。一方アーム駆動軸5にも水平方向にピン22 が設けられ、このピン21aとピン22の間には、引っ張りバネ23が介設され る(図3)。これにより、アーム駆動軸5が図5におけるA方向に付勢され、可 動チャックピン3は、ウエハWを常にチャックする状態になる。
【0041】 また、24は、チャック解除装置であり、アクチュエータ24aとロッド24 bとからなる。チャック状態の解除は、回転台1の回転を定位置で停止させた後 、クランプ装置20により回転駆動軸4を固定し、チャック解除装置24のアク チュエータ24aがロッド24bを伸長させ、これにより上記ピン22を引っ張 りバネ23の引っ張り方向と反対の方向に付勢することによりなされる。
【0042】 図3に図1のアーム駆動軸5のピン22の部分を上から見た図を示す。
【0043】 アーム駆動軸5が必要以上に回転し過ぎないようにストッパピン22aがアー ム駆動軸5に付設されており、一定角度γになるとこのストッパピン22aが、 前記ピン21aに係合してアーム駆動軸5の相対回転を停止させる(但し、γ≧ β)。
【0044】 アーム駆動軸5の最下部には、該アーム駆動軸5の相対回転角を検知する回転 角検知器25が設けられている。この回転角検知器25は、図3に示すように遮 光円板25aと投光手段及び受光手段を持つ光電センサ25bからなっており、 該アーム駆動軸5の相対回転角が、基準位置から一定角β以上になると遮光円板 25aが、基台15に固定された光電センサ25bの光軸25cを遮蔽し、光電 センサ25bからその旨の信号が制御装置26に送られる。制御装置26ではそ の信号を受けて、警報を発し、ウエハWが正常に把持されていないことをオペレ ータに知らせる。
【0045】 上記において、回転台1は、制御装置26およびクランプ装置20により必ず 定位置に停止して固定されるように構成されているので、光電センサ25bは本 実施例のように基台15に付設されていても、アーム駆動軸6の相対回転角を正 確に検知することができる。
【0046】 しかしながら、この場合、回転台1を回転している際には、チャック状態を検 知することができないので、回転の最中にも常にチャック状態を確認したい場合 には、当該遮光円板25aをフランジ19の直ぐ下方のアーム駆動軸5に付設し 、光電センサ25bを当該フランジ19に固定し、この光電センサの信号を同じ くフランジ19に設けられた小型送信機により、別途設けられた受信機に送信す るようにするようにしてもよい。
【0047】 なお、遮光円板25aは、必要な部分のみ遮光する単なる遮光板でもよいが、 高速回転の際、軸回りのアンバランスによる軸ぶれがないように、開放部分25 dはできるだけ小さくなるよう形成する方が望ましい。例えば、図4の如く、遮 光円盤25aの開放部分は第1開放部分25e,第2開放部分25fのみ小さく 形成し、以下のように制御する。すなわち、図4(イ)のようにアクチュエータ 24aのロッド24bが伸長し、さらに遮光円盤25aの第1開放部分25eが 光電センサ25bの光軸25cを遮光しない位置にある時、換言すればロッド2 4bが伸長状態であり、かつ、光電センサ25bの受光手段が投光を受光してい る状態にある時は、本装置はウエハWを供給,排出可能な状態である。次に図4 (ロ)のようにロッド24bが縮短状態でかつ光電センサ25bの受光手段が受 光してない状態にある時、ウエハWをチャックしていて回転可能な状態である。 また、図4(ハ)のように、ロッド24bが縮短状態でかつ、第2開放部分25 fにより受光手段が受光状態である時は、把持異常状態である。
【0048】 また、上述の一定角βの大きさは、前述のように可動チャックピン3が基準位 置から回転してその把持部3bの当接面PがウエハWの外縁Waに当接するまで の角度α(図8)によって一義的に決定されるものである。
【0049】 なお、27は、回転駆動軸4の回転速度や、停止位置を検出するための公知の エンコーダ装置であり、周囲に多数の切欠を有する円板27aとこの切欠の位置 に光軸を有する光電センサ27bからなる。このエンコーダ装置27からの信号 は制御装置26でカウントされており、これにより当該回転速度を制御し、また 回転台1が常に一定位置に停止して、クランプ装置20によりクランプされるよ うに制御する。
【0050】 基台15の下方に位置するアクチュエータ29は、保持装置がウエハWを図示 しないウエハ搬送装置から受けとるとき、回転台1を基台15ごと上方に持ち上 げるためのものであり、30、30´は、そのためのガイド棒であり、基台15 を摺動可能に貫通している。
【0051】 また、31、32は、薬液や純水などをウエハWの表面および裏面に供給する ための処理液供給ノズルであり、図示しない処理液供給装置に接続されている。
【0052】 なお、基板処理装置11の全ての動作は、制御装置26によって制御されるよ うになっており、以下に当該動作を簡単に説明する。
【0053】 まず、ウエハWを図示しないウエハ搬送手段によって搬送し、回転台1の上方 に保持させる。次に、チャック解除装置24で可動チャックピン3をチャック解 除の状態にし、アクチュエータ29により回転台1を上方に移動させ、ウエハW を把持する(図の2点鎖線)。この際、可動チャックピン3の回転による把持動 作を2回するようにしており、回転角検知器25による検知は、2回目の把持動 作の際に行うように設定されている。これにより、ウエハWが最初に正しく回転 台1上に載置されていなくても、可動チャックピン3による一回目の把持動作で 、たいていの場合正しく載置することができ、それでも駄目な場合は2回目の把 持動作の際に回転角検知器25によるエラーチェックが働き、把持状態の異常を 知らせるようになっている。なお、このような予備的な把持動作は一回に限らず 必要に応じ数回行ってもよい。
【0054】 このとき、もし、把持状態の異常があれば、回転角検知器25からの信号によ り制御装置26は異常信号を発して、オペレータに警告すると共に、以後の基板 処理の動作を停止するようになっており、オペレータは、手で正しい位置にウエ ハWを載置してから動作を再開させる。
【0055】 回転角検知器25で当該ウエハWが正確に把持されたことが確認されると、回 転台1が下がって定位置に戻り、クランプ装置20が解除されて、駆動モータ1 7により回転駆動軸4が所定回転速度で回転する。エンコーダ装置27の検知信 号は制御装置26に送られ、回転駆動軸5の回転速度がフィードバック制御され る。
【0056】 回転台1が回転駆動されているとき、処理液供給ノズル31、32から所要の 処理液が供給され、ウエハWの表面処理が行われる。
【0057】 処理後、上記フィードバック制御により、回転台1が定位置になるよう停止さ れ、クランプ装置20により、回転駆動軸4をクランプした後、アクチュエータ 29で回転台1を上昇させ、上述と反対の動作で、ウエハWをウエハ搬送手段に 受け渡して、基板処理の動作が終了する。
【0058】 なお、上述の実施例において、アクチュエータ20、24,29は空気式のも のでも油圧式のものでもよく、特にアクチュエータ20は電磁式のものでも使用 可能であり、また、アクチュエータ29は、ボールネジによるネジ送り機構を使 用してもよい。
【0059】 また、チャック動作のためアーム駆動軸5に設けられた付勢手段は、本実施例 のように引っ張りバネ23を使用するのが一番簡易で確実な方法であるが、この ような方法に限らず、この部分に電磁石などを設けることも可能であり、さらに は、アーム駆動軸5にトルク負荷用の円盤を設け、回転駆動軸4の回転に抗して 該円盤にわずかな機械的抵抗を負荷することにより当該回転駆動軸4とアーム駆 動軸5を相対的に回転させてチャック動作をさせるようにすることも可能である 。
【0060】 また、回転角検知器25は、本実施例のように遮光円盤25aと光電センサ2 5bの組み合わせに限られず、より簡便な方法としては、例えば上記ピン21a にピン22aが当接したときに信号を発するようにリミットスイッチなどを付設 してもよい。
【0061】 また、上述のように可動チャック3の回転の度合いを、アーム駆動軸5の回転 角によって間接的にチェックする方法ではなく、例えば、可動チャック3の回転 軸に非腐食性の反射鏡を付設し、この反射鏡に外部から光線を照射し、この反射 角度をセンサ部が非腐食性処理された光センサで検知することによって直接可動 チャック3の回転をチェックするように構成することも可能である。
【0062】 また、可動チャックピン3の把持部3bの内面の断面形状は、上記のようにほ ぼ八の字の形状に限定されるものではなく、要するに可動チャックピン3の回転 軸に対して偏心していて、当該可動チャックピン3の一定方向の回転により、当 該把持部3bの当接面が回転台の中心方向に近くなるような形状のものであれば どのような形状でもよい。また、固定チャックピン2の把持部2bの断面形状も 上記のように円弧状でなく、可動チャックピン3と同様八の字類似の形状にして ウエハWをより挿入しやすくすることも可能である。
【0063】 また、本実施例における回転台1のチャックピン2,3の数は、ウエハWの外 縁にオリエンテイション・フラットが形成されている場合でも、確実にウエハW を把持できるように計6本としたが、オリエンテイション・フラットによる位置 決めが可能なウエハ搬送装置により、回転台1への載置を行うものであれば、最 低3本(うち少なくとも1本は可動チャックピン)で所与の目的を達成できるも のである。
【0064】 また、本考案は、上記実施例のような基板処理装置だけでなく、およそ基板を 保持して回転させる装置において適用可能である。
【0065】
【考案の効果】
本考案に係る基板の回転保持装置は、上述のように、ウエハWの外縁Waの一 部が、可動チャックピンの基板導入部に引っ掛かっても、可動チャックピンを回 転することにより前記基板に当接する部分に切欠を設けているので、当該可動チ ャックピンは、拘束を受けず自由に回転でき、前記可動チャックピンの回転の度 合いに応じて前記基板の把持状態を判断する検出手段は、ウエハWの把持が正常 でないことを確実に検知することができる。
【0066】 これにより、基板の回転保持装置が高速回転したときに、ウエハWが飛び出し て、ウエハW自身が破損したり、装置が破損される事故を未然に防ぐことが可能 になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る基板の回転保持装置を
基板処理装置に組み込んだ図である。
【図2】本実施例に係る可動チャックピンの形状を説明
する図である。
【図3】本実施例のおけるチャック解除装置および回転
角検知器の部分の構成を示す図である。
【図4】回転角検知器の動作を説明する図である。
【図5】従来の基板回転保持装置の回転台の部分を上方
から見た図である。
【図6】図5の基板回転保持装置の回転台部分の一部縦
断面図である。
【図7】従来の可動チャックピンの把持動作を説明する
図である。
【図8】従来のチャックピンによるウエハの把持状態を
示す図である
【図9】ウエハの回転台上への載置状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 回転台 2 固定チャックピン 3 可動チャックピン 4 回転駆動軸 5 アーム駆動軸 6 揺動アーム 7 操作リンク 11 基板処理装置 12 カップ 20 クランプ装置 21 フランジ 21a,22 ピン 23 引っ張りバネ 24 チャック解除装置 25 回転角検知器 26 制御装置 29 アクチュエータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転台と、この回転台を回転駆動する駆
    動手段と、前記回転台に付設され基板の外縁を把持する
    少なくとも3本のチャックピンとからなり、それぞれの
    チャックピンは、前記基板の外縁に当接してこれを把持
    する把持部と、該把持部に前記基板を導く基板導入部と
    を備え、かつ、少なくとも1本のチャックピンは前記回
    転台に回転可能に軸支された可動チャックピンであって
    その把持部の断面形状が当該可動チャックピンの回転に
    より前記基板外縁をその中心方向に付勢するように形成
    され、該可動チャックピンの回転操作により前記基板の
    把持・解除の動作を行うようにした基板の回転保持装置
    において、 前記可動チャックピンの回転の度合いに応じて前記基板
    の把持状態を判断する検出手段を設けると共に、前記可
    動チャックピンの基板導入部において、前記基板外縁に
    当接する部分に、切欠を設けたことを特徴とする基板の
    回転保持装置。
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