JP2017024898A - シート給送装置及び画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置を大型化せず給送手段の衝撃音を低減するシート給送装置及び画像読取装置を提供する。【解決手段】シートが積載される原稿トレイ(積載手段)と、原稿トレイに積載された原稿(シート)を給送するピックアップローラ5(給送手段)と、ピックアップローラ5の上方に配置される給送カバーと、ピックアップローラ5を、原稿を給送可能な給送位置と、給送カバーに当接する待機位置と、の間を移動させる移動ユニット(移動手段)と、を備える。ピックアップローラ5は、弾性部材から構成されるゴム層81(弾性部)と、ゴム層81の内部空間を構成する空洞部82と、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、シートを給送するシート給送装置及びこれを備えた画像読取装置に関する。
一般に、原稿トレイに載置された原稿を、給送位置と退避位置とに移動可能なピックアップローラによって給送する原稿読取装置が知られている。この原稿読取装置は、原稿トレイに原稿を載置する際に邪魔にならないように、ピックアップローラが退避位置に位置した状態で原稿が載置され、原稿を給送する際には、ピックアップローラが給送位置に移動する。
また、従来、フレームに回転可能に支持された軸に固定されるピックアップローラと、シートを押圧可能な押圧位置と押圧位置から上方に退避した退避位置とに移動可能な押圧部材と、を備えた給紙装置が提案されている(特許文献1参照)。この給紙装置は、押圧部材を押圧位置に位置させてシートをピックアップローラに向けて押圧し、この状態でピックアップローラが回転することでシートが給送される。
押圧部材は、固定部材に突き当たることで退避位置に保持されるが、押圧部材が固定部材に突き当たる際の衝突音を緩和するために、固定部材に弾性部材及び可撓性部材から構成される規制部材が張り付けられている。
特開平11−268842号公報
しかしながら、特許文献1に記載の給紙装置は、衝突音を緩和させるための規制部材を備えているために、装置が大型化するという問題がある。また、押圧部材と規制部材との位置決めを確実に行うために、装置の生産に時間がかかってしまっていた。
そこで、本発明は、給送手段(ピックアップローラ)が移動可能な構成において給送手段と当接部材との衝突音を緩和する構成にして、上述した課題を解決したシート給送装置及び画像読取装置提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段の上方に配置される当接部材と、前記給送手段を、前記積載手段に積載されたシートに当接して、シートを給送可能な給送位置と、前記当接部材に当接する待機位置と、の間を移動させる移動手段と、を備え、前記給送手段は、前記積載手段に積載されたシートに当接し、弾性部材から構成される弾性部と、前記弾性部の内部空間を構成する空洞部と、を有する、ことを特徴とする。
また、本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載手段と、前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、前記給送手段の上方に配置される当接部材と、前記給送手段を、前記積載手段に積載されたシートに当接して、シートを給送可能な給送位置と、前記当接部材に当接する待機位置と、の間を移動させる移動手段と、を備え、前記給送手段は、前記積載手段に積載されたシートに当接し、第1の硬度の弾性部材から構成される第1の弾性部と、前記第1の弾性部の内部に配置され、前記第1の硬度よりも硬度が低い第2の硬度の弾性部材から構成される第2の弾性部と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によると、給送手段の外側を高硬度の弾性部材から構成し、内側を空洞又は低硬度の弾性部材から構成するため、簡単な構成で給送手段と当接部材との衝突音を低減することができ、かつ装置を小型化することができる。
第1の実施の形態に係る画像読取装置を示す全体概略図。 原稿検知センサ及び原稿検知センサレバーを示す斜視図。 シャッターがロック位置に位置する状態の画像読取装置を示す側面図。 シャッターが解除位置に位置する状態の画像読取装置を示す側面図。 移動ユニットを示す斜視図。 伝達機構を示す模式図。 スプリングクラッチを示す断面模式図。 ピックアップローラを示す断面模式図。 制御部の制御ブロック図。 第2の実施の形態に係るピックアップローラを示す断面模式図。
<第1の実施の形態>
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態に係る画像読取装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれら複合機器等に設けられる。なお、本実施の形態においては、ユーザが画像読取装置に対して各種入力/設定を行う不図示の操作部に臨む位置を画像読取装置の「手前側」といい、背面側を「奥側」という。図1は、手前側から見た画像読取装置の内部構成を示したものである。
画像読取装置1は、図1に示すように、原稿D(シート)の画像を読み取るリーダ部150と、リーダ部150に原稿Dを搬送可能なADF130(Auto Document Feeder)と、制御部90(図9参照)と、を備えている。また、画像読取装置1は、手前側から、後述する原稿台ガラス3が開閉可能となるように、奥側に配設されたヒンジにより、ADF130がリーダ部150に回動可能に支持されている。なお、ADF130は、画像が形成されている原稿のみならず、白紙を給送してもよく、シート状のものであればどのようなものを給送しても良い。
リーダ部150は、原稿Dの画像を読み取る光学箱159と、プラテンガラス161と、リーダ部150の上面にプラテンガラス161と並んで配置された原稿台ガラス3と、を備えている。光学箱159(読取部)は、原稿Dを照射するランプ152と、原稿Dからの反射光を誘導するミラー153と、を備えている。また、光学箱159は、ミラー153によって誘導された反射光を集光するレンズ157と、集光された反射光を光電変換して画像情報として出力する電荷結合素子158(以下、CCDという)と、を備えている。
光学箱159は、不図示のワイヤに接続されており、モータM1(図9参照)の駆動により、プラテンガラス161の下方である読取位置と、原稿台ガラス3の下方であり走査位置と、の間を移動可能となっている。なお、光学箱159の位置は、不図示のポジションセンサとモータM1の回転パルス数とにより把握可能になっている。また、光学箱159を読取位置に停止させ、プラテンガラス161上を移動する原稿Dを読み取る形態を流し読みと言い、原稿台ガラス3に原稿を載置し、読取位置から走査位置へと光学箱159を移動させながら読み取る形態を固定読みと言う。
ADF130は、シート給送装置2と、レジローラ対46と、第1リードローラ対32と、第2リードローラ対33と、裏面プラテンガラス171と、裏面光学箱172と、排出ローラ対18と、排出トレイ10と、を有している。
次に、画像読取装置1が画像を読み取る際の動作について説明する。制御部90が流し読みの画像読取信号を受信すると、原稿トレイ4(積載手段)に積載され、一対の幅方向規制板19によって幅方向の端部の位置が規制された原稿Dは、後述するシート給送装置2によって給送される。原稿Dは、レジローラ対46によって斜行が補正され、第1リードローラ対32によってプラテンガラス161に向けて搬送される。
この際、光学箱159は、図1に示すようにプラテンガラス161の下方の位置である読取位置に位置している。光学箱159は、プラテンガラス161上を搬送される原稿Dに向けてランプ152によって光を照射し、原稿Dからの反射光をミラー153及びレンズ157を介してCCD158が読み取る。CCD158は、この反射光を光電変換し、電子的な画像信号として不図示のプリンタ部等に出力する。
光学箱159によって表面の画像が読み取られた原稿Dは、第2リードローラ対33によって裏面プラテンガラス171に向けて搬送される。裏面プラテンガラス171上を搬送される原稿Dは、表面と同様にして裏面光学箱172によって裏面の画像が読み取られる。そして、表面及び裏面の画像が読み取られた原稿Dは、排出ローラ対18によって排出トレイ10に排出される。
原稿Dの画像を固定読みによって読み取る場合には、ユーザは、ADF130を開いて、原稿台ガラス3上に原稿を載置する。そして、ユーザは、ADF130を閉じることで原稿台ガラス3上の原稿を位置決めする。この状態で制御部90が固定読みの画像読取信号を受信すると、光学箱159が読取位置から走査位置に移動しながら、原稿Dの画像を読み取る。
次に、シート給送装置2について詳述する。シート給送装置2は、図1及び図2に示すように、原稿トレイ4と、幅方向規制板19と、原稿検知センサ40と、原稿検知センサレバー9と、ピックアップローラ5(給送手段)と、移動ユニット60(移動手段、図5参照)と、を有している。また、シート給送装置2は、給送カバー11(当接部材)と、シャッター13と、分離搬送ローラ8(第1の搬送ローラ)と、分離パッド6(分離手段)と、搬送ローラ対47(第2の搬送ローラ)と、を有している。なお、図1乃至図4においては、移動ユニット60は省略されている。
原稿検知センサ40は、図2に示すように、フォトインタラプタから構成されている。原稿検知センサレバー9は、軸部9aを中心に回動可能に構成されており、フラグ部9bと、自重により回動して原稿トレイ4に当接する当接部9c,9cと、を有している。原稿検知センサ40は、原稿トレイ4に原稿Dが載置されていない状態では、図2に示すようにフラグ部9bによって遮光されている。原稿トレイ4に原稿Dが載置されると、原稿Dによって当接部9c,9cが押圧され、原稿検知センサ40が軸部9aを中心にX方向に回動する。これにより、原稿検知センサ40の光が透光し、原稿検知センサ40は、原稿トレイ4に原稿Dが載置されたことを検知する。また、原稿検知センサ40は、原稿検知センサ40が透光状態から遮光状態に変化することで、全ての原稿が給送されたことも検知する。
給送カバー11は、支点11aを中心にして開閉可能に支持されており、ピックアップローラ5の上方に配置されている。シャッター13は、図3に示すように、回動軸13aを中心に回動可能に支持されている。シャッター13は、ピックアップローラ5が後述する待機位置に位置している際には、不図示のストッパによって図3に示すロック位置にロックされており、原稿Dを堰き止めている。また、シャッター13は、図4に示すように、ピックアップローラ5が待機位置から移動することでストッパが解除される。そして、ピックアップローラ5が待機位置から後述する給送位置に移動する過程で、後述する支持アーム21(図5参照)に形成される突起部により押圧されて、シャッター13は図4に示す解除位置に倒伏する。このため、ピックアップローラ5が原稿Dに当接する給送位置に位置している時、シャッター13が原稿Dを給送する際の負荷になることはない。
次に、ピックアップローラ5とシャッター13の位置関係について説明する。ピックアップローラ5は、給送ジョブ中でない場合には、給送カバー11に当接する待機位置にて待機しており、ユーザが原稿トレイ4に原稿Dを載置する際に邪魔にならないようになっている。原稿Dが載置される際には、原稿Dの先端は、ピックアップローラ5の下方位置5pを通り、原稿検知センサレバー9を上方に押し退け原稿検知センサ40が原稿を検知する位置9pを通り、シャッター13に突き当てられる位置13pに保持される。
給送ジョブが開始されると、ピックアップローラ5は、図4に示すように下降し、原稿Dの上面に当接する。この際、シャッター13は、解除位置に倒伏し、原稿Dの堰き止めを解放する。そして、ピックアップローラ5が回転することによって、原稿Dの先端は、位置13pから分離搬送ローラ8及び分離パッド6とで形成されたニップ位置8pまで搬送される。
次に、移動ユニット60について詳述する。移動ユニット60は、図5に示すように、揺動軸20と、揺動軸20を中心にピックアップローラを揺動可能に支持する支持アーム21(支持部)と、揺動軸20を駆動させるモータ30(駆動源)と、を有している。また、移動ユニット60は、モータ30の駆動力を揺動軸20に伝達する伝達機構70と、を有している。
揺動軸20には、分離搬送ローラ8が回転可能に支持されており、支持アーム21は、一端を揺動軸20に支持され、他端でピックアップローラ5が回転可能に支持されるピックアップ軸22を回転可能に支持している。支持アーム21と揺動軸20との間には、ワンウェイクラッチ27(一方向伝達手段)が介在している。ワンウェイクラッチ27は、揺動軸20がピックアップローラ5を待機位置に向けて上昇させるB方向(第1の方向)に回転する際には、揺動軸20の回転を支持アーム21に伝達する。また、ワンウェイクラッチ27は、揺動軸20がB方向とは反対のA方向(第2の方向)に回転する際には、揺動軸20の回転を支持アーム21には伝達しない。
更に、揺動軸20には、駆動プーリ23が取付けられており、ピックアップ軸22には、従動プーリ24が取付けられている。これら駆動プーリ23及び従動プーリ24には、タイミングベルト25が巻き掛けられており、ピックアップローラ5は、揺動軸20に同期して回転する。
伝達機構70は、図5及び図6に示すように、タイミングベルト54、複数のプーリ、複数のギア、電磁クラッチ52及びスプリングクラッチ101を有しており、モータ30の駆動力を揺動軸20に伝達する。具体的には、モータ30の駆動力は、プーリ30a、タイミングベルト54及びプーリ53aを介してギア53に伝達される。ギア53に伝達された駆動力は、電磁クラッチ52、ギア55,56及びスプリングクラッチ101(遮断手段)を介して、ギア115に伝達される。ギア115に伝達された駆動力は、ギア116,117,118を介して、揺動軸20に伝達される。なお、電磁クラッチ52は、駆動伝達方向においてスプリングクラッチ101よりも上流に位置し、制御部90からの信号によって、駆動伝達を遮断する遮断状態と、駆動伝達を遮断しない伝達状態と、に切換え可能である。
スプリングクラッチ101は、図7に示すように、ギア56が固定され、かつギア115が遊嵌される軸111と、平行ピン112と、アーバー113と、スプリング114と、を有している。軸111には、平行ピン112が固定されており、軸111の回転は、平行ピン112を介して、アーバー113に伝達される。スプリング114は、アーバー113に回り止めされた状態で巻きつけられており、アーバー113と一体に回転する。アーバー113とスプリング114との間には、ギア115から延設される接触部115aが配置されている。
ピックアップローラ5が下降する際、すなわち揺動軸20がA方向に回転する際には、軸111もA方向に回転し、この時スプリング114は、ギア115の接触部115aを軸111に対して締め付ける方向に回転する。すると、ギア115は、軸111及びスプリング114と共に回転する。
一方、ピックアップローラ5が上昇する際、すなわち揺動軸がB方向に回転する際には、軸111もB方向に回転する。この時、スプリングクラッチ101は、回転負荷が所定量より小さい場合には、スプリング114の初期の締め付け力のままギア115に軸111の駆動力を伝達することができる。また、スプリングクラッチ101は、回転負荷が所定量より大きい場合には、スプリング114がギア115の接触部115aに対して緩まり、スプリング114と接触部115aとの間の摩擦力が小さくなる。このため、スプリング114がギア115の接触部115aに対して滑り出し、ギア115は回転しない。すなわち、スプリングクラッチ101は、モータ30から揺動軸20への駆動伝達を遮断する。
次に、ピックアップローラ5の構成について詳述する。ピックアップローラ5は、図8に示すように、原稿トレイ4に積載されたシートに当接し、ゴム等の弾性部材から構成されるゴム層81(弾性部)と、ゴム層81の内部空間を構成する空洞部82と、を有しており、いわゆるタイヤのような構造になっている。
原稿Dに当接するピックアップローラ5の周面は、高硬度のゴム層81から形成されるので、原稿を給送する際に摩耗しにくく、耐久力を向上することができる。また、ピックアップローラ5の内部を空洞としたので、ピックアップローラ5が軽圧で原稿Dに接した時には広いニップを確保でき、安定した搬送が可能となっている。また、例えば給送カバー11にピックアップローラ5が衝突する時のように大きな衝撃力が発生する際には、ピックアップローラ5が大きく潰れてこの衝撃力を吸収し、衝撃音を低減することができる。なお、ピックアップローラ5全体としての硬さは、ピックアップローラ5によって原稿Dを給送出来る程度であれば、どのようなものでもよい。
図9は、画像読取装置1の制御部90の制御ブロック図である。制御部90の入力側には、原稿検知センサ40と、開閉検知センサ41と、引抜き検知センサ61と、が接続されている。開閉検知センサ41は、給送カバー11の開閉を検知する。引抜き検知センサ61は、原稿Dの先端が、シート搬送方向における分離搬送ローラ8及び分離パッド6の下流に配置される搬送ローラ対47に到達したことを検知する。制御部90の出力側には、モータ30,M1と、電磁クラッチ52と、が接続されている。
次に、移動ユニット60及びピックアップローラ5の動作について説明する。ピックアップローラ5が給送カバー11に当接する待機位置に位置する状態で、給送ジョブが開始されると、制御部90は、電磁クラッチ52を揺動軸20への駆動伝達を遮断しない伝達状態にする。更に、制御部90は、モータ30をA方向に駆動させる。これにより、モータ30の駆動力が伝達機構70を介して揺動軸20に伝達され、揺動軸20は、A方向に回転する。なお、この時スプリングクラッチ101は、上述したように駆動伝達を遮断しない。
揺動軸20がA方向に回転することで、分離搬送ローラ8が原稿Dを搬送する方向に回転する。この時、上述したように、ワンウェイクラッチ27は、揺動軸20から支持アーム21への駆動伝達を遮断するように空転するため、支持アーム21がピックアップローラ5を待機位置で保持する保持力が無くなる。これにより、支持アーム21及びピックアップローラ5は、自重で給送位置に向けて下降する。なお、本実施の形態では、支持アーム21におもり26を取付けており、自重に加えておもり26の重量によってピックアップローラ5が下降しやすくなるように構成すると共に、ピックアップローラ5が原稿Dを給送するためのニップ圧を確保している。
ピックアップローラ5が原稿Dを給送可能な給送位置に位置した状態で、ピックアップローラ5は、タイミングベルト25によって揺動軸20と同期してA方向に回転する。これにより、ピックアップローラ5が原稿Dを給送し、給送された原稿Dは、分離搬送ローラ8及び分離搬送ローラ8に対向する分離パッド6により1枚ずつに分離される。そして、原稿Dの先端が搬送ローラ対47の先端に到達したことを引抜き検知センサ61が検知すると、制御部90は、電磁クラッチ52を揺動軸20への駆動伝達を遮断する遮断状態にする。
原稿検知センサ40によって原稿トレイ4に載置された全ての原稿Dが給送されたことを検知すると、制御部90は、電磁クラッチ52を伝達状態にし、モータ30をB方向に回転させる。これにより、モータ30の駆動力が伝達機構70を介して揺動軸20に伝達され、揺動軸20は、B方向に回転する。すると、ピックアップローラ5は、支持アーム21によって上昇し、給送カバー11に当接する待機位置において停止する。なお、この時、ワンウェイクラッチ27は、上述したように駆動伝達を遮断しない。
ピックアップローラ5は、上述したようにタイヤのような構造になっているため、ピックアップローラ5が給送カバー11に衝突する際の衝撃を吸収可能になっている。これにより、簡単な構成でピックアップローラ5が給送カバー11に衝突する際の衝撃音を低減することができ、衝撃吸収の為に追加的な部材を用いないので、画像読取装置1を小型化することができる。
モータ30は、ピックアップローラ5が給送カバー11に当接した後も更に回転しようとするが、スプリングクラッチ101の回転負荷が所定量より大きくなるために、スプリングクラッチ101がモータ30から揺動軸20への駆動伝達を遮断する。また、モータ30の回転駆動が停止した後も、モータ30及び電磁クラッチ52には通電されており、ピックアップローラ5と給送カバー11が当接した状態が維持される。このため、ピックアップローラ5が待機位置に位置した状態で揺動軸20の回転が停止し、ピックアップローラ5が給送カバー11に対する摩擦によって摩耗することを防止することができる。
また、ピックアップローラ5が待機位置に位置した状態で給送カバー11を開くと、揺動軸20の端部に取付けられたギア118(第1のギア)がギア117(第2のギア)と離間する。このため、ギア118とギア117との噛合いが解除され、ピックアップローラ5は、待機位置に保持できなくなって、下降してしまう。しかし、本実施の形態では、ピックアップローラ5が待機位置から給送位置に向けて下降することで、上述したようにシャッター13は強制的に倒伏される。そして、シャッター13が倒伏した状態で給送カバー11が閉じられるため、原稿Dがシャッター13の下方に移動してしまった場合においても、原稿Dにシャッター13が刺さるなどして原稿Dにダメージが発生することはない。
開閉検知センサ41が、給送カバー11が閉じられたことを検知すると、制御部90は、モータ30をB方向に駆動する。モータ30がB方向に回転すると、揺動軸20がB方向に回転し、ピックアップローラ5が待機位置へと移動する。
なお、本実施の形態では、給送カバー11を開閉可能に構成したが、開閉不能な給送カバー、又は装着及び取り外し可能な給送カバーを用いてもよい。
また、スプリングクラッチ101及びワンウェイクラッチ27は、一方向の回転の際には駆動伝達し、他方向の回転の際には駆動伝達しないものであれば、どのような構成でもよい。
<第2の実施の形態>
次いで、本発明の第2の実施の形態について説明するが、第2の実施の形態は、第1の実施の形態のピックアップローラの構成を変更したものであり、第1の実施の形態と同様の構成については、図示を省略、又は図に同一符号を付して説明する。
ピックアップローラ50は、図10に示すように、原稿トレイ4に積載された原稿Dに当接し、第1の硬度の弾性部材から構成される第1の弾性部201と、第1の硬度よりも硬度が低い第2の硬度の弾性部材から構成される第2の弾性部202と、を有している。第1の弾性部201は、例えば硬質ゴム等から構成され、第2の弾性部202は、第1の弾性部201の内部に配置され、例えばスポンジ等から構成される。
すなわち、ピックアップローラ50は、耐久力があり摩耗しにくい周面と、給送カバー11に衝突する時のようにピックアップローラ50に強い衝撃力が作用した際に、この衝撃力を吸収する内部構造と、を有している。そして、ピックアップローラ50は、原稿を搬送する際に必要なニップ圧が作用する程度では少ししか潰れず、安定して原稿を搬送することができる。また、ピックアップローラ50は、ニップ圧以上の強い衝撃力が作用した時には大きく潰れて、衝撃力を吸収することで衝撃音を低減することができ、衝撃吸収の為に追加的な部材を用いないので、画像読取装置1を小型化することができる。
1:画像読取装置/2:シート給送装置/4:積載手段/5:給送手段(ピックアップローラ)/6:分離手段(分離パッド)/8:第1の搬送ローラ(分離搬送ローラ)/11:当接部材(給送カバー)/20:揺動軸/27:一方向伝達手段(ワンウェイクラッチ)/30:駆動源(モータ)/21:支持部(支持アーム)/47:第2の搬送ローラ(搬送ローラ対)/52:電磁クラッチ/60:移動手段(移動ユニット)/70:伝達機構/81:弾性部(ゴム層)/82:空洞部/101:遮断手段(スプリングクラッチ)/159:読取部(光学箱)/201:第1の弾性部/202:第2の弾性部/D:シート(原稿)

Claims (11)

  1. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段の上方に配置される当接部材と、
    前記給送手段を、前記積載手段に積載されたシートに当接して、シートを給送可能な給送位置と、前記当接部材に当接する待機位置と、の間を移動させる移動手段と、を備え、
    前記給送手段は、前記積載手段に積載されたシートに当接し、弾性部材から構成される弾性部と、前記弾性部の内部空間を構成する空洞部と、を有する、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段と、
    前記給送手段の上方に配置される当接部材と、
    前記給送手段を、前記積載手段に積載されたシートに当接して、シートを給送可能な給送位置と、前記当接部材に当接する待機位置と、の間を移動させる移動手段と、を備え、
    前記給送手段は、前記積載手段に積載されたシートに当接し、第1の硬度の弾性部材から構成される第1の弾性部と、前記第1の弾性部の内部に配置され、前記第1の硬度よりも硬度が低い第2の硬度の弾性部材から構成される第2の弾性部と、を有する、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  3. 前記移動手段は、揺動軸と、前記揺動軸を中心に前記給送手段を揺動可能に支持する支持部と、前記揺動軸を駆動させる駆動源と、前記駆動源の駆動力を前記揺動軸に伝達する伝達機構と、を有し、
    前記伝達機構は、前記給送手段が前記待機位置に位置する際に、前記駆動源から前記揺動軸への駆動伝達を遮断する遮断手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のシート給送装置。
  4. 前記遮断手段は、スプリングクラッチである、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート給送装置。
  5. 前記移動手段は、前記揺動軸と前記支持部との間に介在し、前記揺動軸が前記給送手段を前記待機位置に向けて上昇させる第1の方向に回転する際には、前記揺動軸の回転を前記支持部に伝達し、かつ前記揺動軸が前記第1の方向とは反対の第2の方向に回転する際には、前記揺動軸の回転を前記支持部に伝達しない一方向伝達手段を有する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のシート給送装置。
  6. 前記給送手段は、前記待機位置に位置する状態で前記揺動軸が前記第2の方向に回転すると、自重によって前記給送位置に向けて移動する、
    ことを特徴とする請求項5に記載のシート給送装置。
  7. 前記伝達機構は、駆動伝達方向において前記遮断手段よりも上流に位置し、前記駆動源から前記揺動軸への駆動伝達を遮断する遮断状態と、前記駆動源から前記揺動軸への駆動伝達を遮断しない伝達状態と、を切換え可能な電磁クラッチを有する、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載のシート給送装置。
  8. 前記揺動軸に回転可能に支持される第1の搬送ローラと、
    前記第1の搬送ローラに対向し、給送手段によって給送されたシートを前記第1の搬送ローラと共に1枚ずつに分離する分離手段と、
    シート搬送方向において前記搬送ローラ及び前記分離手段よりも下流に配置される第2の搬送ローラと、を備え、
    前記電磁クラッチは、前記第2の搬送ローラにシートの先端が到達すると、前記遮断状態となる、
    ことを特徴とする請求項7に記載のシート給送装置。
  9. 前記積載手段に積載されたシートが全て給送されると、前記電磁クラッチは前記伝達状態となり、かつ前記揺動軸は前記第1の方向に回転する、
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のシート給送装置。
  10. 前記当接部材は、開閉可能に支持されると共に、前記揺動軸を回転可能に支持し、
    前記伝達機構は、前記揺動軸に取付けられた第1のギアと、前記第1のギアに噛合う第2のギアと、を有し、
    前記当接部材が開かれると、前記第1のギアと前記第2のギアが離間する、
    ことを特徴とする請求項3乃至9のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記シート給送装置によって給送されたシートの画像を読み取る読取部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像読取装置。
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