JP2005008379A - シート材給送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ピックアップローラ13の少なくとも外表面が緩衝部材で形成されているため、ピックアップローラ13を跳ね上げて装置本体15のカバー26に突き当てても、ピックアップローラ13とカバー26との衝突時の衝撃をピックアップローラ13自体が吸収することができ、ピックアップローラ13とカバー26との衝突時の衝突音を緩和することができる。また、ピックアップローラ13自体が衝突時の衝撃を吸収することができるため、緩衝用のパッド等を別途ピックアップローラ13の衝突箇所に取り付ける必要がなくなる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、原稿トレイや給紙トレイ等のシート材積載台に積載された原稿や記録材等のシート材を、シート材積載台上から一枚ずつ送り出すシート材給送装置、及びこのシート材給送装置を備えた複写機,プリンタ,ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られたシート材給送装置は、例えば、図7に示すように、自動原稿給紙装置(ADF)100に使用され、原稿トレイ(シート材積載台)101上に積載されたシート状の原稿102を一枚ずつ画像読み取り部に送り出すため、給紙ローラ103の回動中心を揺動中心とするアーム104の先端側にピックアップローラ105を取り付けて、原稿送り出し時にアーム104を揺動させて、ピックアップローラ105を退避位置(ホームポジション)Rから給紙位置Sまで移動させ、給紙ローラ103と同一方向に回転するピックアップローラ105を原稿102の上面に押圧するようになっている。また、この図に示すシート材給送装置100aは、原稿送り出し作業が終了した後に、アーム104を原稿送り出し時とは逆方向に回動させ(跳ね上げ)、ピックアップローラ105を退避位置Rまで戻すようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−63855(段落番号0029,0030及び図1参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなシート材給送装置100aにおいて、原稿送り出し作業終了後に、アーム104を跳ね上げて、ピックアップローラ105を退避位置Rに戻すと、ピックアップローラ105を揺動可能に支持するアーム104の外表面(上面)がカバー106に突き当たり、衝撃音を発する。そのため、従来は、アーム104が衝突する部分に緩衝部材(スポンジ等の緩衝パッド)107を貼り付けて、アーム104を跳ね上げた際に生じる衝撃音を緩和するようにしていたが、緩衝部材107を貼り付けるスペースが余分に必要になり、緩衝部材107分だけ部品点数も増加し、また、緩衝部材107をカバー106に貼り付けるための新たな作業工程が増加して、製品価格が高くなるという問題を有していた。
【0005】
そこで、本発明は、このような従来技術の不具合を解消し、小型化、部品点数の削減、及び作業工程の削減を図ることができ、製品価格の低廉化を図ることができるシート材給送装置、及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、シート材積載台上に積載された最上部のシート材に接触し、そのシート材を前記シート材積載台上から送り出すピックアップローラと、このピックアップローラを回転可能に支持すると共に、前記ピックアップローラを前記シート材積載台上の前記最上部のシート材から離れた退避位置と前記シート材積載台上の前記最上部のシート材に接触する給紙位置とに移動させるアームと、このアームを揺動可能に支持する装置本体と、前記アームを前記装置本体のアーム支持部の回りに揺動させるアーム揺動手段と、を備えたシート材給送装置に関するものである。そして、この発明において、前記ピックアップローラの少なくとも外表面側が緩衝部材で形成されている。また、前記ピックアップローラが、前記アーム揺動手段によって揺動されるアームによって給紙位置から退避位置まで移動させられ、前記装置本体の位置決め部材に突き当てて位置決めされることを特徴としている。
【0007】
請求項2の発明は、前記請求項1記載の発明に係るシート材給送装置と、このシート材給送装置によって搬送された原稿を読み取る原稿読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置に関するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。
【0009】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態を示すものであり、自動原稿給送装置(ADF)1に使用されるシート材給送装置2を示すものである。また、図2は、原稿給紙時におけるシート材給送装置2の作動状態を示す図である。また、図3は、シート材給送装置2の一部(天井板)を切り欠いて示す平面図である。これらの図において、シート材給送装置2は、シート材としての原稿(シート状の紙やプラスチックシート等)3を積載するシート材積載台4と、このシート材積載台4上の原稿3を一枚ずつ原稿搬送路5に送り出すシート材供給手段6と、を備えている。
【0010】
(シート材給送装置)
このうち、シート材積載台4は、自動原稿給送装置1の上部に設置されており、原稿3を支持する面がほぼ平面状に形成され、先端側(図1の左側)が緩やかに傾斜している。また、このシート材積載台4の先端側には、前上がりの傾斜面からなる分離壁7が形成されている。シート材積載台4上に積載された原稿3は、その先端が分離壁7に当接され、給紙時において、その先端が分離壁7に摺擦されながらその分離壁7を乗り越え、原稿搬送路5の入り口部分に配置された分離パッド8を通過することにより、一枚に分離されるようになっている。尚、シート材積載台4上に積載される原稿3は、先ず、最初に画像読み取りが行われる第1面を上して積載されている。
【0011】
シート材供給手段6は、分離パッド8に当接してニップを形成する給紙ローラ10と、この給紙ローラ10の駆動軸11を揺動軸とするアーム12と、このアーム12の先端に取り付けられたピックアップローラ13と、このアーム12を揺動させてピックアップローラ13を退避位置Rと給紙位置Sとに移動させるアーム揺動手段14と、を備えている(図2参照)。
【0012】
給紙ローラ10は、装置本体15のフレーム16に回転可能に支持された駆動軸11に一体回動できるように取り付けられており、駆動軸11に歯車等の動力伝達機構(図示せず)を介して連繋されたモータ17によって駆動される。この給紙ローラ10は、EPDM(エチレンプロピレンゴム),ウレタンゴム等の材料によって略円筒形状に形成されている。
【0013】
また、アーム12は、その一端側が駆動軸11に回動可能に支持され、アーム揺動手段14によって揺動させられるようになっている。このアーム12は、駆動軸11に直交するように支持される一対の側板18,18と、これら一対の側板18,18を接続する天井板20とを備えており、給紙ローラ10が一対の側板18,18間に収容されている。また、このアーム12は、その一対の側板18,18の先端側にローラ軸21が自在に回転できるように掛け渡されており、この一対の側板18,18間のローラ軸21にピックアップローラ13が一体回動できるように嵌合されている。また、このアーム12において、給紙ローラ10と一方の側板18との間の駆動軸11には駆動ベルト車22が一体として回動できるように取り付けられ、ピックアップローラ13と一方の側板18との間のローラ軸21には前記駆動ベルト車22と同一外径の被動ベルト車23が一体として回動できるように取り付けられて、これら駆動ベルト車22と被動ベルト車23にベルト24が掛け渡されている。これにより、給紙ローラ10とピックアップローラ13が、同一方向に同一回転速度で回転する。また、アーム12の天井板20は、ピックアップローラ13の一部が天井板20よりも上方に突出するようになっており、ピックアップローラ13が収容される部分を切り欠いたような形状になっている。尚、駆動ベルト車22,被動ベルト車23及びベルト24が動力伝達機構Kを構成している。この動力伝達機構Kは、駆動ギヤ,被動ギヤ及びこれらの間に配置されるアイドルギヤとで構成するようにしてもよい。
【0014】
ピックアップローラ13は、給紙ローラ10とほぼ同様の形状に形成されている。そして、このピックアップローラ13は、全体又は少なくとも外表面側が、摩擦係数が大きく且つ衝撃緩衝性に優れた材料(例えば、EPDM,ウレタンゴム)で形成されるようになっている。
【0015】
アーム揺動手段14は、アーム12を相対回動可能に支持する駆動軸11と、この駆動軸11とアーム12とを連繋するばねクラッチ25とを備えている。ばねクラッチ25は、アーム12の他方の側板18と装置本体15のフレーム16との間の駆動軸11に係合されており、原稿給紙時において、駆動軸11がモータ17によって給紙方向に回転させられると(図1の時計回り方向に回転させられると)、ピックアップローラ13が図1の退避位置Rから図2の給紙位置Sまで移動するようにアーム12を揺動させ、ピックアップローラ13が原稿3に当接して所定以上の負荷が作用すると、アーム12との間で滑りを生じて、アーム12に対して駆動軸11を相対回動させる。一方、ばねクラッチ25は、原稿3の給紙作業が終了し、モータ17が給紙時と逆方向に少し回動すると、駆動軸11の回転をアーム12に伝達し、アーム12を揺動させ、ピックアップローラ13を給紙位置Sから退避位置Rまで移動させる。ここで、ピックアップローラ13が装置本体15のカバー(位置決め部材)26に突き当てられて位置決めされると、アーム12に回動方向に対する抵抗が作用することになるが、その抵抗が所定値以上になると、ばねクラッチ25が滑りを生じて、駆動軸11がアーム12に対して相対回動する。
【0016】
上記のような機能を発揮するばねクラッチ25は、アーム12の他方の側板18に一体的に形成されている円筒状の鍔部27に隣接して配置される第1円筒状部28と、この第1円筒状部28に隣接して配置される第2円筒状部30と、第1円筒状部28の一端側(仕切突起31よりも鍔部27よりの部分)と鍔部27とに跨って係合された第1ばね32と、第1円筒状部28の他端側(仕切突起31よりも第2円筒状部30よりの部分)と第2円筒状部30とに跨って係合された第2ばね33と、を備えている。このうち、第1円筒状部28は、駆動軸11に相対回動できるように嵌合されている。一方、第2円筒状部30は、駆動軸11と一体回動できるように駆動軸11に嵌合されている。尚、第2円筒状部30の端部には、第2ばね33の脱落防止用突起34が形成されている。
【0017】
また、第1ばね32は、らせん状に巻かれた一端が鍔部27に固定され、他端が第1円筒状部28に固定することなく巻き付けられている。そして、この第1ばね32は、第1円筒状部28を固定した状態において、アーム12を図1中時計回り方向に回動すると、縮径して鍔部27と第1円筒状部28を締め付けて、鍔部27と第1円筒状部28とを一体に回動させる一方、アーム12を図1中反時計回り方向に回動すると、拡径して第1円筒状部28に対して滑りを生じ、鍔部27と第1円筒状部28との相対回動を許容するように巻き付けられている。ここで、第1ばね32は、第1円筒状部28及び鍔部27の外径寸法よりも僅かに小さな内径寸法に形成されており、第1円筒状部28及び鍔部27の外周に係合されると、弾性変形した状態で第1円筒状部28及び鍔部27に巻き付けられることになり、第1円筒状部28及び鍔部27との接触部に所望の摩擦力が生じるようになっている。
【0018】
また、第2ばね33は、らせん状に巻かれた一端が第2円筒状部30に固定され、他端が第1円筒状部28に固定することなく巻き付けられている。そして、この第2ばね33は、図1の状態において、駆動軸11と共に第2円筒状部30が第1円筒状部28に対して時計回り方向に回動すると、縮径して第2円筒状部30と第1円筒状部28を締め付けて、第2円筒状部30と第1円筒状部28とを一体に回動させる一方、駆動軸11と共に第2円筒状部30が第1円筒状部28に対して反時計回り方向に回動すると、拡径して第2円筒状部30と第1円筒状部28との相対回動を許容するように巻き付けられている。ここで、第2ばね33は、第2円筒状部30及び第1円筒状部28の外径寸法よりも僅かに小さな内径寸法に形成されており、第2円筒状部30及び第1円筒状部28の外周に係合されると、弾性変形した状態で第2円筒状部30及び第1円筒状部28に巻き付けられることになり、第2円筒状部30及び第1円筒状部28との接触部に所望の摩擦力が生じるようになっている。
【0019】
このような構成のシート材給送装置2は、ピックアップローラ13が退避位置Rに保持された状態において、図示しない制御装置から原稿給紙信号が出力されると、モータ17が起動して駆動軸11を図1の時計回り方向に回転させる。駆動軸11が回転すると、給紙ローラ10が駆動軸11と一体に図1の時計回り方向(以下、給紙方向と略称する。)に回転すると共に、駆動軸11に動力伝達機構Kを介して連繋されたピックアップローラ13が回転する。
【0020】
この際、ばねクラッチ25の第1ばね32は、プリロードをかけられた状態で鍔部27と第1円筒状部28に巻き付けられおり、しかも、アーム12の自重によって、縮径方向への回動力が作用しているため、第1円筒状部28と鍔部27を締め付け、アーム12と第1円筒状部28とを一体回動できるように連繋している。また、ばねクラッチ25の第2ばね33は、プリロードを掛けられた状態で第1円筒状部28と第2円筒状部30に巻き付けられており、駆動軸11と一体に給紙方向に回動する第2円筒状部30によって縮径方向への回動力が作用するため、第2円筒状部30及び第1円筒状部28を締め付け、第2円筒状部30と第1円筒状部28を一体回動させる。したがって、アーム12は、駆動軸11の給紙方向への回転に伴って給紙方向へ回動し、ピックアップローラ13を退避位置Rから給紙位置Sまで移動させる。
【0021】
ピックアップローラ13がシート材積載台4上の原稿3に当接すると、アーム12の回動がシート材積載台4と原稿3とによって阻止され、第1ばね32が拡径変形させられ、第1ばね32と第1円筒状部28との間で滑りが生じる。その結果、アーム12は、ピックアップローラ13を原稿3に押し付けた状態で保持される。これにより、シート材積載台4上の原稿3は、ピックアップローラ13によってシート材積載台4上から原稿搬送路5側に送り出される。
【0022】
原稿3の給紙作業が終了すると、モータ17が僅かに給紙方向と逆の方向に回転をする。この際、第2ばね33は、プリロードをかけられた状態で第2円筒状部30と第1円筒状部28に巻き付けられており、駆動軸11,第2円筒状部30及び第1円筒状部28を一体として反給紙方向へ回動させようとする。一方、第1ばね32は、第1円筒状部28が反給紙方向へ回動すると、縮径方向への回動力が作用することになるため、第1円筒状部28と鍔部27を締め付けて、第1円筒状部28とアーム12を駆動軸11の回りに一体として回動させる。ここで、第2ばね33は、プリロードによって生じる第1円筒状部28及び第2円筒状部30との間に生じる摩擦力がアーム12の自重による回動力よりも大きくなるように設定されている。これにより、アーム12は、駆動軸11の反給紙方向への回転にともなって反給紙方向へ回動し、ピックアップローラ13を給紙位置Sから跳ね上げて、ピックアップローラ13を装置本体15のカバー26に突き当てる。このピックアップローラ13を装置本体15のカバー26に突き当てた際の衝撃が、ピックアップローラ13自体によって吸収されるため、ピックアップローラ13とカバー26との衝突音を抑えることができる。
【0023】
ピックアップローラ13が装置本体15のカバー26に突き当てられると、アーム12の回動を阻止する抵抗力が作用するため、第2ばね33が拡径変形させられ、第2ばね33による第1円筒状部28及び第2円筒状部30の締め付けが緩められることになり、第2ばね33と第1円筒状部28との間ですべりを生じ、ピックアップローラ13が装置本体15のカバー26に押し付けられた状態で保持される。すなわち、ピックアップローラ13は、アーム12及びアーム揺動手段14によって退避位置Rに位置決めされた状態で保持されることになる。ここで、モータ17は、ピックアップローラ13が装置本体15のカバー26に当接した後に、給紙方向と逆の方向への回転が停止するように、図外の制御装置によって駆動制御されるようになっている。
【0024】
尚、シート材給送装置2から送り出された原稿3は、ローラ35,36によって原稿読み取り位置Pに送り込まれ、この原稿読み取り位置Pで画像が読み取られ、その後、片面原稿の場合には排紙トレイ37に排出され、両面原稿の場合には中間トレイ38に案内された後、表裏を反転した状態で再度原稿読み取り位置Pに送り込まれ、原稿3の裏面の画像が読み取られる。この両面原稿の場合、原稿3は、裏面の画像が読み取られた後、再度中間トレイ38に案内された後、表裏が反転された状態で原稿読み取り位置Pに送り込まれ、画像読み取りを行うことなく排紙トレイ37に排出される。これにより、両面原稿の場合も、第1面(表面)を下にした状態で、ページ順に排紙トレイ37上に積載されることになる。
【0025】
以上のように、本実施の形態のシート材給送装置2は、ピックアップローラ13の少なくとも外表面が緩衝部材で形成されているため、ピックアップローラ13を跳ね上げて装置本体15のカバー26に突き当てても、ピックアップローラ13とカバー26との衝突時の衝撃をピックアップローラ13自体が吸収することができ、ピックアップローラ13とカバー26との衝突時の衝突音を緩和することができる。
【0026】
また、本実施の形態のシート材給送装置2によれば、ピックアップローラ13自体が衝突時の衝撃を吸収することができるため、緩衝用のパッド等を別途ピックアップローラ13の衝突箇所に取り付ける必要がなくなり、当該装置の小型化を図ることができると共に、部品点数を削減でき、しかも、シート材給送装置2の組立のための作業工程を削減でき、製品価格の低廉化をも図ることもできる。
【0027】
尚、本実施の形態において、アーム12は、駆動軸11を揺動軸としており、駆動軸11を介して装置本体15の軸穴(アーム支持部)15aで回動可能に支持されていることになるが、これに限られず、アーム12を装置本体15に駆動軸11を介さずに直接回動可能に係合するようにしてもよい。この場合、装置本体15のうちで、アーム12を揺動可能に支持する部分が、アーム支持部となる。
【0028】
(画像形成装置)
図4は、本実施の形態に係るシート材給送装置2を使用した画像形成装置40の一例を示す模式図である。
【0029】
この図4に示す画像形成装置40は、原稿読み取り手段41と、シート材給送装置2を有する自動原稿給送装置1と、画像形成部42と、記録材給搬送装置43と、記録材反転手段44とを備えている。
【0030】
このうち、原稿読み取り手段41は、周知の光学的な原稿読み取り装置を使用することができ、シート材給送装置2によって送り出された原稿がローラ35,36(図1参照)によって原稿読み取り位置Pに搬送されてくると、その原稿の画像を光学的に読み取るようになっている。また、画像形成部42は、原稿読み取り手段41によって読み取られた画像情報に基づいて、シート状の紙やプラスチックシート等の記録材(シート材)45上にトナー像を形成する。記録材給搬送装置43は、画像形成部42に記録材45を供給し、また画像形成後の記録材45を画像形成部42から搬出するものである。記録材反転手段44は、一方の面に画像形成された記録材45を表裏反転して、再度画像形成部42に送り込むものである。この記録材反転手段44を備えることにより、例えば、原稿の両面の画像を、自動的に記録材45の両面にそのまま画像形成することが可能になる。
【0031】
[第2の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置50を示すものであり、図4に示した画像形成装置40の記録材給搬送装置43の一部を構成するシート材給送装置50を示すものである。
【0032】
すなわち、シート材給送装置50は、原稿を原稿読み取り位置Pに送り出す態様に限定されるものでなく、画像形成部42によって画像が書き込まれるコピー用紙やOHPフィルム等の記録材(シート材)45を給紙台(シート材積載台)51から画像形成部42に向けて送り出す態様にも使用することができる(図4参照)。
【0033】
この図5に示すシート材給送装置50は、駆動軸11に給送ローラが取り付けられておらず、搬送路52の入り口に搬送ローラ53,54が配置されるようになっているが、これに限られず、図1に示したように駆動軸11に給送ローラ10を取り付けると共に、給送ローラ10と摺接する分離パッド8を設置するようにしてもよい。
【0034】
本実施の形態においても、前述の第1の実施の形態と同様の構成のピックアップローラ13を使用することにより、ピックアップローラ13が装置本体55のカバー(位置決め部材)56に衝突する際の衝撃がピックアップローラ13自体によって吸収され、衝撃音を緩和でき、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0035】
[第3の実施の形態]
図6は、本発明の第3の実施の形態に係るシート給送装置60を示すものであり、アーム揺動手段61を引っ張りばね62とソレノイド63で構成する態様を例示するものである。
【0036】
すなわち、本実施の形態によれば、原稿非給紙時においては、アーム12を引っ張りばね62で跳ね上げて、ピックアップローラ13を退避位置Rに保持しておき、原稿給紙時においては、アーム12を引っ張りばね62のばね力に抗してソレノイド63で揺動させ、ピックアップローラ13を退避位置Rから給紙位置Sまで移動させ、ピックアップローラ13をソレノイド63で給紙位置Sに保持するようになっている。尚、原稿給紙作業が終了すると、図示しない制御装置によってソレノイド63への通電が遮断され、アーム12が引っ張りばね62のばね力で退避位置Rの方向へ跳ね上げられる。
【0037】
本実施の形態においても、前述の第1の実施の形態のピックアップローラ13と同様の構成のピックアップローラ13を使用することにより、ピックアップローラ13が装置本体64のカバー(位置決め部材)65に衝突しても、その衝突時の衝撃をピックアップローラ13自体が吸収することができるため、ピックアップローラ13とカバー65との衝突音を緩和することができ、前述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0038】
[その他の実施の形態]
尚、シート材給送装置2,50,60は、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機等の画像形成装置40以外にも使用できる。例えば、シート材給送装置2,50,60は、原稿をスキャナの画像読み取り部に自動的に送り込むために使用することもできる。
【0039】
また、本発明において、シート材給送装置2,50,60を使用する画像形成装置40は、静電複写方式のものに限られず、インクジェット方式のものであってもよい。
【0040】
また、上述の第1の実施の形態に係るシート給送装置2において、ばねクラッチ25の代わりに、従来公知のトルクリミッタを使用し、そのトルクリミッタを介して駆動軸11とアーム12とを連繋するようにしてもよい。このような態様によれば、トルクリミッタに作用するトルクが所定値以上になると、駆動軸11とアーム12とが相対回動を生じる一方、トルクリミッタに作用するトルクが所定値未満であると、駆動軸11とアーム12とが一体となって回動する。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、ピックアップローラの少なくとも外表面が緩衝部材で形成されているため、ピックアップローラを跳ね上げて装置本体の位置決め部材に突き当てても、ピックアップローラと位置決め部材との衝突時の衝撃をピックアップローラ自体が吸収することができ、ピックアップローラと位置決め部材との衝突時の衝突音を緩和することができる。
【0042】
また、本発明は、ピックアップローラ自体が衝突時の衝撃を吸収することができるため、緩衝用のパッド等を別途ピックアップローラの衝突箇所に取り付ける必要がなくなり、当該装置の小型化を図ることができると共に、部品点数を削減でき、しかも、組立作業工程を削減でき、製品価格の低廉化をも図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の縦断面図であり、退避状態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置の給紙状態を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置のアームの一部を切り欠いて示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るシート材給送装置が使用される画像形成装置の概略構成図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るシート材給送装置の概略構成図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るシート材給送装置の概略構成図である。
【図7】従来のシート材給送装置の概略構成図である。
【符号の説明】
2,50,60……シート材給送装置、3……原稿(シート材)、4……シート材積載台、12……アーム、13……ピックアップローラ、14,61……アーム揺動手段、15,55,64……装置本体、15a……アーム支持部、26,56,65……カバー(位置決め部材)、40……画像形成装置、41……原稿読み取り手段、45……記録材(シート材)、51……給紙台(シート積載台)、R……退避位置、S……給紙位置
Claims (2)
- シート材積載台上に積載された最上部のシート材に接触し、そのシート材を前記シート材積載台上から送り出すピックアップローラと、
このピックアップローラを回転可能に支持すると共に、前記ピックアップローラを前記シート材積載台上の前記最上部のシート材から離れた退避位置と前記シート材積載台上の前記最上部のシート材に接触する給紙位置とに移動させるアームと、
このアームを揺動可能に支持する装置本体と、
前記アームを前記装置本体のアーム支持部の回りに揺動させるアーム揺動手段と、
を備えたシート材給送装置において、
前記ピックアップローラの少なくとも外表面側が緩衝部材で形成され、
前記ピックアップローラが、前記アーム揺動手段によって揺動されるアームによって給紙位置から退避位置まで移動させられ、前記装置本体の位置決め部材に突き当てられて位置決めされることを特徴とするシート材給送装置。 - 前記請求項1記載のシート材給送装置と、このシート材給送装置によって搬送された原稿を読み取る原稿読み取り手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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