JP2017015494A - 物体検知装置及び物体検知方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】面段差の判定を可能とし、ひいては適正な物体検知を実現する。【解決手段】ECU10は、車両30において第1位置に設けられた第1センサ21と、第2位置に設けられた第2センサ22とから、それぞれ第1探査波と第2探査波を送信し、物体からの反射波を各センサにより受信することで、車両の進行方向前方に存在する物体50を検知するものであり、第1位置で取得した直接波と、第2位置で取得した間接波と、それら直接波及び間接波に基づいて物体の第1座標を算出する第1座標算出部と、第2位置で取得した直接波と、第1位置で取得した間接波と、それら直接波及び間接波に基づいて物体の第2座標を算出する第2座標算出部と、第1座標と第2座標との間の座標間距離を算出する座標間距離算出部と、反射波の反射強度を取得する強度取得部と、座標間距離と反射強度とに基づいて、物体が路面の面段差であるか否かを判定する面段差判定部と、を備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、車両の進行方向前方に存在する物体を検知する物体検知装置及び物体検知方法に関するものである。
従来、超音波センサを車両に搭載し、車両周辺に存在する先行車両や地上構造物等の物体(障害物)を検知するとともに、その物体の検知結果に基づいて車両の走行安全性を向上させるための各種制御、例えば、制動装置の作動や、運転者への報知等を行うことが提案されている。
例えば、特許文献1に記載のものでは、車両の前面と後面に超音波センサを設けて超音波を送信するとともに、車両から所定範囲内にある障害物により反射された反射波を受信することで車両周囲に存在する障害物を検知するようにしている。
特開平2−179491号公報
ところで、車両が通行する通路には、他車両や地上構造物等といった、車両の走行の障害となり得る障害物が存在する以外に、路面上に設けられた段差が存在する。この場合、段差が障害物であると判定されることで、不要な制動装置の作動や運転者への報知が行われることが懸念される。特に、路面上において車両の進行方向に対して直交する方向に連続的に延びる面段差が存在していると、障害物であるとの誤判定がされ易いと考えられる。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、面段差の判定を可能とし、ひいては適正な物体検知を実現することができる物体検知装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について説明する。
本発明における物体検知装置及び物体検知方法は、車両(30)において第1位置に設けられた第1センサ(21)から第1探査波を送信する一方、第1位置とは異なる第2位置に設けられ検知範囲の一部が第1センサと重複する第2センサ(22)から第2探査波を送信し、物体により反射された反射波を各センサにより受信することで、車両の進行方向前方に存在する物体(50)を検知する物体検知装置(10)であって、第1探査波の送信に際して、第1位置で反射波を直接波として取得するとともに、第2位置で反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて物体の第1座標を算出する第1座標算出部と、第2探査波の送信に際して、第2位置で反射波を直接波として取得するとともに、第1位置で反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて物体の第2座標を算出する第2座標算出部と、第1座標と第2座標との間の座標間距離を算出する座標間距離算出部と、反射波の反射強度を取得する強度取得部と、座標間距離と反射強度とに基づいて、物体が路面の面段差であるか否かを判定する面段差判定部と、を備えることを特徴とする。
上記構成よれば、車両の進行方向前方に面段差が存在している場合には、その面段差の前面が車両進行方向に対して左右方向に延びていることから、第1センサを送信側として直接波及び間接波により算出される第1座標と、第2センサを送信側として直接波及び間接波により算出される第2座標との間の距離、すなわち座標間距離が、所定の大きさになる。この場合、座標間距離によれば、物体が、表面が丸みを帯びた電柱や小型車等の点物体なのか、各センサに対して対向する広域の平面を有する面物体なのかの区別が可能となる。また、反射波の反射強度によれば、物体の大きさや高さ位置の特定が可能となる。ゆえに上記構成によれば、面段差の判定を可能とし、ひいては適正な物体検知を実現することができる。
物体検知装置の概略構成を示す図。 三角測量の原理を説明するための図。 面段差における2点の座標の算出方法を説明するための図。 面段差における座標間距離の算出方法を説明するための図。 座標間距離及び反射強度と物体の種類との関係を示す図。 面段差判定の処理手順を示すフローチャート。 別例において面段差判定の処理手順を示すフローチャート。 離間距離D1と規定回数Nとの関係を示す図。
本実施形態に係る物体検知装置は、移動体としての車両に搭載された車載装置であり、測距センサから物体の検知情報を受信することにより、車両の周囲に存在する物体(例えば他の車両や道路構造物等)を検知する。まず、本実施形態に係る車両の物体検知システムの概略構成について図1を用いて説明する。
測距センサ20は、例えば超音波センサであり、20〜100kHzの超音波を探査波として送信する機能と、物体から反射した探査波を反射波として受信する機能とを有している。本実施形態では、車両前部(例えば前方バンパ)に、車両30の進行方向に直交する方向(車幅方向)に並ぶように、4つの測距センサ20が所定の間隔をあけて取り付けられている。具体的には、測距センサ20は、車両30の中心線31の近傍に中心線31に対して対称位置に取り付けられた2つのセンタセンサ(第1センサ21,第2センサ22)と、車両30の左コーナ及び右コーナにそれぞれ取り付けられたコーナセンサ23,24とを備えている。また、車両30には、車両後部(例えば後方バンパ)にも測距センサ20が取り付けられており、センサの取り付け位置及び機能は車両前部の測距センサ20と同じである。
車両30が前側に進む場合には、車両前部の測距センサ20を用いて車両30の進行方向前方に存在する物体が検知される。また、車両30が後側に進む場合には、車両後部の測距センサ20を用いて車両30の進行方向前方に存在する物体が検知される。なお以下においては、便宜上、車両前部の測距センサ20のうち中心線31寄りの第1センサ21、第2センサ22をメインに説明をする。
測距センサ20の各々には、自らが送信した探査波の反射波を受信可能なエリアとして、物体検知範囲40が設定されている。そして、隣り合う2つの測距センサ20の物体検知範囲40の一部が重複するように、測距センサ20が取り付けられている。図1では、第1、第2センサ22,22の物体検知範囲41,42を示している。測距センサ20には反射波の波高値の閾値が設定されており、閾値以上の波高値の反射波を測距センサ20が受信した場合に、その反射波の受信時刻を含む検知情報を、物体検知装置としてのECU10に送信する。
ECU10は、CPU、各種メモリ等から構成されたマイコンを主体として構成され、測距センサ20から受信した物体50の検知情報に基づいて、車両30の進行方向前方の物体50の有無を検知する。具体的には、ECU10は、測距センサ20に制御信号を送信し、所定時間間隔(例えば、100〜数100ミリ秒間隔)の送信機会ごとに探査波を送信するように指令する。
また、ECU10は、測距センサ20から物体50の検知情報を受信すると、その受信した検知情報に基づいて、車両30の進行方向前方の物体50の有無を判断する。そして、車両30の進行方向の前方に物体50が存在すると判断した場合には、車両30が物体50に接触しないように、接触回避制御として車両30の減速制御を行ったり、あるいは車両30の運転者に対して警報音による報知を行ったりする。
本実施形態では、三角測量の原理に基づいて、車両30の進行方向前方に存在する物体を検知することとしており、以下にはその三角測量の原理を用いた物体検知について説明する。
三角測量の原理では、公知のとおり、既知の2点と検知対象点とからなる三角形を想定し、その既知の2点間の距離、及び、既知の2点のそれぞれと検知対象点との距離により、検知対象点の座標を算出することとしている。この原理により、ECU10は、物体検知範囲40が重複する2つの測距センサ20の間の距離、及び、測距センサ20の各々と物体50の測定点との距離とを用いて、物体50の位置(座標)を算出する。
図2は、三角測量の原理を説明するための図であり、第1、第2センサ21,22と、第1、第2センサ21,22の前方に位置する物体50とを平面視で表している。なお、図2では、第1センサ21を、探査波25を送信するとともにその反射波を直接波26として第1位置で受信する直接検知センサとし、第2センサ22を、第1センサ21が送信した探査波25の反射波を間接波27として第2位置で受信する間接検知センサとしている。
ECU10は、第1、第2センサ21,22を通る直線をX軸とし、第1センサ21と第2センサ22との中間点を通り、かつX軸に垂直な直線をY軸とした座標系を設定しておき、その座標系のX座標及びY座標を物体50の検知位置として算出する。具体的には、ECU10は、第1センサ21において直接波26が受信されると、その直接波26に基づいて第1センサ21と物体50との距離L1を算出する。また、第2センサ22において間接波27が受信されると、その間接波27に基づいて第2センサ22と物体50との距離L2を算出する。
X軸とY軸との交点である原点Oと第1センサ21との距離、及び、原点Oと第2センサ22との距離は等しく、この距離dは予めECU10に記憶されている。また、ECU10は、第1センサ21が直接波26を受信した時刻、及び、第2センサ22が間接波27を受信した時刻から、第1センサ21が探査波25を送信した時刻を減算した時間を、それぞれ、第1時間t1、第2時間t2とする。このとき、第1時間t1に音速を乗算した値が第1センサ21と物体50との距離L1の2倍の値であり、第2時間t2に音速を乗算した値が、第1センサ21と物体50との距離L1と、第2センサ22と物体50との距離L2との合計の値である。ECU10は、第1センサ21と第2センサ22との間の距離2d、及び、測定した時間である第1時間t1、第2時間t2を用いて、三角測量の演算を行うことにより物体50の座標(x,y)を算出する。
ところで、車両30の進行方向前方に存在する物体50としては、他車両や地上構造物等といった、車両30の走行の障害となり得る障害物が含まれる以外に、路面上に設けられた段差が含まれる。この場合、測距センサ20が段差を検知すると、車両30の進行方向前方に障害物があると判定され、不要な制動装置の作動や運転者への報知が行われることが懸念される。特に、路面上において車両30の進行方向に対して直交する方向に連続的に延び、かつ路面から起立する前面部を有する面段差があると、障害物の誤判定がされ易いと考えられる。
なお、路面の面段差は、例えば、駐車場において少なくとも自動車一台分の幅で延びる車止め用の段差や、複数の駐車スペースが横並びになる方向に複数の駐車スペースにわたって延びる車止め用の段差を含む。また、駐車場において駐車エリアと歩行エリアとの境界部分の段差を含む。
路面に面段差が存在しており、かつその面段差に対して直交する向きで車両30が進行する場合には、第1、第2センサ21,22のうち第1センサ21を直接検知センサとして三角測量により第1座標P1を求めるとともに、第2センサ22を直接検知センサとして三角測量により第2座標P2を求める際において、その座標間の距離が、第1、第2センサ21,22のセンサ間距離に応じた所定範囲内の距離となる。そこで本実施形態では、第1座標P1と第2座標P2との間の座標間距離に基づいて、物体50が面段差であるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、不要な制動装置の作動や運転者への報知の実施を抑制することとしている。
図3及び図4は、車両30の進行方向前方に面段差51が存在している場合における物体検知の状態を示す図である。なお図3では、第1センサ21を直接検知センサ、第2センサ22を間接検知センサとしており、図2と同様に、第1センサ21の探査波25及び直接波26と、第2センサ22の間接波27とを示している。
車両30の進行方向前方に面段差51が存在している場合には、第1センサ21からの探査波25は、面段差51において第1センサ21のY軸方向の正面位置51aで反射して直接波26として第1センサ21により受信されるとともに、各センサ21,22の中間位置51bで反射して間接波27として第2センサ22により受信される。この場合、ECU10は同一物体を検知していると認識しているため、第1センサ21及び正面位置51aの往復に要する時間(距離L1)と、第1センサ21から中間位置51bを経て第2センサ22に至るまでの時間(距離L2)とに基づいて、面段差51の座標として第1座標P1が算出される。
補足すると、第1センサ21を中心とし、かつ距離L1の1/2を半径とする円周と、各センサ21,22を頂点とする三角形においてそれら各頂点からの距離の和が距離L2となる頂点とが交わる点が、第1座標P1として算出される。
また、詳細な図示を省略するが、図3とは逆に第2センサ22を直接検知センサ、第1センサ21を間接検知センサとして、三角測量による座標演算を実施すると、面段差51の座標として第2座標P2が算出される。
図4に示すように、第1座標P1と第2座標P2とは、Y軸に対して左右対称の位置に求められる。そして、ECU10は、各座標P1,P2について座標間距離L3を算出する。なお、座標間距離L3はセンサ21,22間の距離L4(図2のdの2倍)よりも短い距離として算出される。例えば、センサ間距離L4が1mであるとすると、座標間距離L3は30〜80cm程度の大きさで算出される。また、ECU10は、各座標P1,P2に基づいて面段差51までの離間距離D1を算出する。
また、測距センサ20により物体50を検知する場合、反射波の反射強度は物体50の種類や大きさ等に応じて相違する。例えば、反射強度は、探査波の反射面が大きい場合に小さい場合に比べて大きくなり、反射面が平面である場合に曲面である場合に比べて大きくなる。また、測距センサ20の取付位置よりも低い位置の物体50の場合には反射強度が小さくなる。さらに、反射強度は、反射面が金属である場合に木やコンクリート等である場合に大きくなる。
路面の面段差51について言えば、面段差51は、路面からの高さ位置が低く、路面での反射波の跳ね返りが生じることも考えられるため、反射強度が小さくなる傾向にあると言える。なお、反射強度は、測距センサ20により反射波が受信される際に、波高値又は振幅の大きさに基づいて求められるとよい。
ECU10は、上記のとおり座標間距離L3を算出するとともに、その座標間距離L3と反射波の反射強度とに基づいて、物体50が面段差51であることの判定を実施する。面段差51の判定についてより具体的には、例えば座標間距離L3と反射強度とをパラメータとして図5に示す関係を定めておき、その関係に基づいて、物体50が面段差51であるか否かの判定を実施する。
図5において、座標間距離L3に関して言えば、物体50が、反射面の小さい点物体であるか、反射面の大きい面物体であるかに応じて、座標間距離L3が相違し、面物体の方が点物体よりも座標間距離L3が長くなるような関係が定められている。この場合、「電柱/小型車、普通の段差」→「中型車」→「壁/大型車、面段差」の順に座標間距離L3が長くなる。なお、普通の段差とは、例えば車両のタイヤごとに設けられ、車幅に比べて十分に短い段差を言う。また、大型車とは、バスやトラック等、比較的大きな車幅と広い後面部とを有する車両を言う。
この場合、壁/大型車と面段差51とはいずれも面物体に属するが、それらは反射強度の違いから区別が可能となっている。つまり、壁や大型車は反射強度が比較的大きいのに対し、面段差51は反射強度が小さい。こうした違いから、壁/大型車と面段差51との区別が可能となっている。
また、三角測量により物体上の座標P1,P2を算出する場合、物体50までの離間距離D1が所定の下限値(例えば、1m)未満であると、又は離間距離D1が所定の上限値(例えば、3m)以上であると、各座標P1,P2の算出精度が低下する。このため、離間距離D1所定範囲(例えば、1〜3m)に入っている場合に、座標間距離L3の算出及び面段差51の判定を実施するようにしている。
次に、ECU10により実施される面段差判定の処理手順について、図6のフローチャートを用いて説明する。本処理は、ECU10により所定周期で繰り返し実施される。
まず、ステップS11では、第1センサ21から探査波が送信された状況下であるか否かを判定する。ステップS11でYESである場合は、ステップS12に進み、第1センサ21を直接検知センサ、第2センサ22を間接検知センサとして直接波と間接波とを受信したか否かを判定する。ステップS12でYESである場合は、ステップS13に進み、直接波及び間接波に基づいて物体50の第1座標P1を算出する。
また、ステップS14では、第2センサ22から探査波が送信された状況下であるか否かを判定する。ステップS14でYESである場合は、ステップS15に進み、第2センサ22を直接検知センサ、第1センサ21を間接検知センサとして直接波と間接波とを受信したか否かを判定する。ステップS15でYESである場合は、ステップS16に進み、直接波及び間接波に基づいて物体50の第2座標P2を算出する。
その後、ステップS17では、第1座標P1と第2座標P2とを算出済みであるか否かを判定し、続くステップS18では、車両30から物体50(面段差51を含む)までの離間距離D1が所定範囲内に入っているか否かを判定する。そして、ステップS17,S18が共にYESの場合、ステップS19に進み、第1座標P1と第2座標P2との座標間距離L3を算出する。また、ステップS20では、反射波の反射強度を取得する。なお、反射強度は、各センサ21,22における直接波(又は間接波)のいずれかの値を用いる他、各センサ21,22の平均値を用いてもよい。
その後、ステップS21では、座標間距離L3と反射強度とに基づいて、検知対象としている物体50が面段差51であるか否かを判定する。このとき、図5に示す関係に基づいて面段差51の特定が行われるとよく、例えば座標間距離L3が所定値よりも長く、かつ反射強度が所定値よりも小さい場合に、物体50が面段差51であると判定する。なお、検知対象としている物体50が面段差51であると判定された場合には、物体50が車両や地上構造物等である場合とは異なり、制動装置の作動や運転者への報知の実施が制限される。
以上、詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
車両30の進行方向前方に面段差51が存在している場合には、第1センサ21を送信側として算出される第1座標P1と、第2センサ22を送信側として算出される第2座標P2との間の距離、すなわち座標間距離L3が、各センサ21,22の離間距離D1に応じた所定の大きさになる。この場合、座標間距離L3によれば、物体50が、表面が丸みを帯びた電柱や小型車等の点物体なのか、各センサ21,22に対して対向する広域の平面を有する面物体なのかの区別が可能となる。また、反射波の反射強度によれば、物体50の大きさや高さ位置の特定が可能となる。ゆえに上記構成によれば、面段差51の判定を可能とし、ひいては適正な物体検知を実現することができる。
車両30が物体50として検知する検知対象としては、小型/中型/大型の各車両、電柱や壁といった背高の地上構造物等があるが、座標間距離L3が所定値よりも長いこと、及び反射強度が所定値よりも小さいことによれば、物体50が車両や地上構造物でなく面段差51であることの判定が可能となる。
車両30と物体50との離間距離D1が所定範囲内にある場合に、座標間距離L3に基づいて面段差51か否かの判定を実施する構成にした。つまり、車幅方向に離れた2点で三角測量による座標演算を実施する場合、物体50までの離間距離D1が短すぎたり長すぎたりすると、座標演算の精度が低下し、ひいては面段差51の判定精度の低下が懸念される。この点、物体50までの離間距離D1に制限を持たせたため、面段差判定の信頼性を確保することができる。
(他実施形態)
上記の実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・第1座標P1と第2座標P2との差を所定回数、時系列で算出し、その所定回数の算出値により座標間距離L3を算出する構成とし、さらに車両30と物体50との離間距離D1が大きいほど、所定回数を大きくするようにしてもよい。つまり、測距センサ20における直接波及び間接波の受信結果に基づいて座標間距離L3を算出する場合、その座標間距離L3の信頼性を高めるには、第1座標P1及び第2座標P2を複数回にわたって取得し、その複数回の取得の結果に基づいて座標間距離L3を算出することが望ましい。また、物体50までの離間距離D1に応じて、各座標P1,P2の算出精度が変わる。本構成はこれらを考慮するものとしている。
具体的には、ECU10は、図7の処理を実施する。図7は、図6の一部を変更したものであり、図6と同じ処理については同じステップ番号を付すとともに、説明を省略する。
図7において、ステップS11〜S16では既述のとおり各座標P1,P2を算出し、その後、ステップS17,S18がYESであることを条件に、ステップS31に進む。ステップS31では、第1座標P1と第2座標P2との差ΔLを算出し、続くステップS32では、離間距離D1に基づいて、ΔL算出の必要回数を規定した規定回数Nを設定する。このとき、離間距離D1と規定回数Nとは図8の関係にあり、離間距離D1が大きいほど、規定回数Nが大きい値として設定される。ここでは、離間距離D1が大きいほど、各座標P1,P2の算出精度が低下することを考慮して、離間距離D1が大きいほど規定回数Nを大きくするようにしている。
その後、ステップS33では、座標間距離L3の算出回数が規定回数Nに達したか否かを判定する。そして、ステップS33がYESであれば、ステップS19に進み、座標間距離L3を算出する。以下、既述のとおり反射強度の算出と面段差51の判定とを実施する(ステップS20,S21)。
上記構成によれば、座標間距離L3の信頼度が高められ、ひいては面段差51の判定精度を向上させることができる。
・ECU10が、第1座標P1と第2座標P2とのY方向距離が略同じであること、すなわちY方向距離の差が所定値以内であるか否かを判定し、それが肯定されることを条件に、座標間距離L3の算出及び面段差51の判定を実施する構成としてもよい。
・ECU10が、第1座標P1と第2座標P2とがY軸に対して対称位置に存在しているか否かを判定し、それが肯定されることを条件に、座標間距離L3の算出及び面段差51の判定を実施する構成としてもよい。
・車両前部において車両中央寄りの2つのセンサ21,22の組み合わせで座標間距離L3を算出する以外に、他の2つの測距センサ20の組み合わせで座標間距離L3を算出する構成であってもよい。例えばセンサ21,23の組み合わせ、センサ22,24の組み合わせで座標間距離L3を算出する。この場合、各組み合わせで算出された2以上の座標間距離L3を用いて、面段差51の判定を実施してもよい。例えば、2以上の座標間距離L3が共に所定範囲内に入っている場合に、面段差51であると判定してもよい。
・ECU10が、面段差51の判定以外に、電柱/小型車の判定、普通の段差の判定、中型車の判定、壁/大型車の判定の少なくともいずれかを実施する構成であってもよい。これらの判定は、図5の関係に基づいて実施されるとよい。
・車両30が後退する場合にも、上記それぞれの面段差判定を行ってもよい。
10…ECU(物体検知装置)、21…第1センサ、22…第2センサ、30…車両。

Claims (5)

  1. 車両(30)において第1位置に設けられた第1センサ(21)から第1探査波を送信する一方、前記第1位置とは異なる第2位置に設けられ検知範囲の一部が前記第1センサと重複する第2センサ(22)から第2探査波を送信し、物体により反射された反射波を前記各センサにより受信することで、前記車両の進行方向前方に存在する物体(50)を検知する物体検知装置(10)であって、
    前記第1探査波の送信に際して、前記第1位置で前記反射波を直接波として取得するとともに、前記第2位置で前記反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて前記物体の第1座標を算出する第1座標算出部と、
    前記第2探査波の送信に際して、前記第2位置で前記反射波を直接波として取得するとともに、前記第1位置で前記反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて前記物体の第2座標を算出する第2座標算出部と、
    前記第1座標と前記第2座標との間の座標間距離を算出する座標間距離算出部と、
    前記反射波の反射強度を取得する強度取得部と、
    前記座標間距離と前記反射強度とに基づいて、前記物体が路面の面段差であるか否かを判定する面段差判定部と、
    を備えることを特徴とする物体検知装置。
  2. 前記面段差判定部は、前記座標間距離が所定値よりも長いこと、及び前記反射強度が所定値よりも小さいことに基づいて、前記物体が前記路面の面段差であると判定する請求項1に記載の物体検知装置。
  3. 前記車両と前記物体との離間距離を取得する離間距離取得部を備え、
    前記面段差判定部は、前記離間距離が所定範囲内に入っている場合に、前記座標間距離と前記反射強度とに基づいて前記物体が前記路面の面段差であるか否かを判定する請求項1又は2に記載の物体検知装置。
  4. 前記車両と前記物体との離間距離を取得する離間距離取得部を備え、
    前記座標間距離算出部は、前記第1座標と前記第2座標との差を所定回数、時系列で算出し、その所定回数の算出値により前記座標間距離を算出するものであり、前記離間距離が大きいほど、前記所定回数を大きくする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の物体検知装置。
  5. 車両(30)において第1位置に設けられた第1センサ(21)から第1探査波を送信する一方、前記第1位置とは異なる第2位置に設けられ検知範囲の一部が前記第1センサと重複する第2センサ(22)から第2探査波を送信し、物体により反射された反射波を前記各センサにより受信することで、前記車両の進行方向前方に存在する物体(50)を検知するものであり、物体検知装置(10)が実行する物体検知方法であって、
    前記第1探査波の送信に際して、前記第1位置で前記反射波を直接波として取得するとともに、前記第2位置で前記反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて前記物体の第1座標を算出するステップと、
    前記第2探査波の送信に際して、前記第2位置で前記反射波を直接波として取得するとともに、前記第1位置で前記反射波を間接波として取得し、それら直接波及び間接波に基づいて前記物体の第2座標を算出するステップと、
    前記第1座標と前記第2座標との間の座標間距離を算出するステップと、
    前記反射波の反射強度を取得するステップと、
    前記座標間距離と前記反射強度とに基づいて、前記物体が路面の面段差であるか否かを判定するステップと、
    を実行する物体検知方法。
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