JP2017014945A - 真空ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジを固定するボルトの破断や大きな変形を防止することができる真空ポンプの提供。【解決手段】ターボ分子ポンプは、回転駆動されるロータと、吸気口フランジ211が形成され、ロータを収容するポンプケーシング21と、吸気口フランジ211と分離して設けられ、吸気口フランジ211を装置側フランジに固定する補助フランジ213と、を備える。そして、補助フランジ213は、排気口フランジ100にボルト105により締結される締結部223と、吸気口フランジ211の背面に当接し、吸気口フランジ211を排気口フランジ100との間に挟持する挟持部222とを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体製造装置等の真空装置に装着され、安全性に優れたポンプ取り付け構造を備える真空ポンプに関する。
ターボ分子ポンプ等のロータを高速回転させる真空ポンプでは、ポンプ運転中は、ロータは常に大きなエネルギーを持っている。真空ポンプに何らかの強い外乱が印加されたときや、設計時の想定を超える条件下での連続運転等によりロータが破壊した場合、ロータ破片がポンプケーシングに衝突して大きな破壊トルクを与える。
ところで、真空ポンプは、その吸気口フランジを装置側チャンバのフランジにボルト固定することにより、装置側チャンバに取り付けられている。そのため、上述のような過大な破壊トルクがポンプケーシングに与えられると、吸気口フランジが大きな回転トルクで回転し、吸気口フランジを固定しているボルトが破断するおそれがある。
このような問題に対して、吸気口フランジのボルト孔の一部を長穴としたり、径の異なる複数の座グリをボルト孔に対して同心円状に設けて階段状の座グリ穴を形成したりする技術が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許第3426734号公報 特開2003−148388号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載のように長穴化や階段状の座グリ穴を設ける構成では、衝撃エネルギー吸収の点で限界があり、ボルトが塑性変形後に破断するおそれがある。また、ボルト破断を避けられたとしても、ボルトが大きく変形するため、装置からの取り外し作業に非常に手間がかかる。
本発明の好ましい実施形態による真空ポンプは、回転駆動されるロータと、吸気口フランジが形成され、前記ロータを収容するポンプケーシングと、前記吸気口フランジと分離して設けられ、前記吸気口フランジを装置側フランジに固定する補助フランジと、を備え、前記補助フランジは、前記装置側フランジにボルトにより締結される締結部と、前記吸気口フランジの背面に当接し、前記吸気口フランジを前記装置側フランジとの間に挟持する挟持部とを有する。
さらに好ましい実施形態では、前記吸気口フランジから前記補助フランジを介して前記ボルトに伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を、前記吸気口フランジと前記補助フランジとの間に備える。
さらに好ましい実施形態では、前記緩衝部材は、前記吸気口フランジに設けられたピン穴および前記補助フランジに設けられたピン穴に係合するピンである。
さらに好ましい実施形態では、前記吸気口フランジおよび前記補助フランジに設けられたピン穴と前記ピンとの隙間寸法は、前記吸気口フランジの移動可能量が前記締結部に設けられたボルト孔と前記ボルトとの隙間寸法よりも小さくなるように設定されている。
本発明によれば、フランジを固定するボルトの破断や大きな変形を防止することができる。
図1は、本発明に係る真空ポンプの第1の実施の形態を説明する図である。 図2は、吸気口フランジおよび補助フランジの平面図である。 図3は、吸気口フランジの固定構造を示す図である。 図4は、補助フランジを示す図である。 図5は、本発明に係る真空ポンプの第2の実施形態を示す図である。 図6は、第2の実施の形態における吸気口フランジの固定構造を示す図である。 図7は、第2の実施の形態の変形例を説明する図である。 図8は、円弧状緩衝部材を説明する図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
−第1の実施の形態−
図1は本発明に係る真空ポンプの第1の実施の形態を説明する図であり、ターボ分子ポンプ1を示す断面図である。ターボ分子ポンプ1は、不図示のコントロールユニットによって駆動制御される。
図1に示したターボ分子ポンプ1は磁気浮上式のターボ分子ポンプであって、ロータ30は、ラジアル方向の磁気軸受37およびスラスト方向の磁気軸受38によって非接触支持される。ロータ30の浮上位置は、ラジアル変位センサ27およびアキシャル変位センサ28によって検出される。磁気軸受37,38によって回転自在に磁気浮上されたロータ30は、モータ36により高速回転駆動される。非常用のメカニカルベアリング26,29は、磁気軸受37,38が作動していない時にロータ30を支持する。
ロータ30には、複数段の回転翼32と円筒ロータ31とが形成されている。一方、固定側には、軸方向に対して回転翼32と交互に配置された複数段の固定翼22と、円筒ロータ31の外周側に設けられたネジステータ24とが設けられている。なお、円筒ロータ31およびネジステータ24の無い全翼タイプのターボ分子ポンプに対しても、本発明は適用することができる。
各固定翼22は、スペーサリング23を介してベース20上に載置される。ポンプケーシング21の固定フランジ21cをボルトによりベース20に固定すると、積層されたスペーサリング23がベース20とポンプケーシング21との間に挟持され、固定翼22が位置決めされる。ベース20には排気ポート25が設けられ、この排気ポート25にバックポンプが接続される。ロータ30を磁気浮上させつつモータ36により高速回転駆動することにより、吸気口側の気体分子は排気ポート25側へと排気される。
ポンプケーシング21の吸気口側には、Oリングシールが装着されるOリング溝212が形成された吸気口フランジ211が設けられている。吸気口フランジ211の背面側(図示下側)には、吸気口フランジ211を真空装置の排気口フランジに固定するための補助フランジ213が、吸気口フランジ211とは別体で設けられている。
図2は、ポンプケーシング21を真空装置側から見た図である。補助フランジ213は円弧状の部材である。図2では、2つの補助フランジ213が、左右対称に配置されている。補助フランジ213は、吸気口フランジ211の背面側に当接する挟持部222と、ボルト孔220が複数形成された締結部223とを備えている(図1参照)。
図3は、補助フランジ213を用いて吸気口フランジ211を装置側の排気口フランジ100に固定した状態を示す図であり、図2のA−A断面に相当する断面図である。吸気口フランジ211を排気口フランジ100に固定する場合には、挟持部222を吸気口フランジ211の背面(シール面と反対側の面)に当接させた状態で、ボルト105を用いて締結部223を排気口フランジ100に締結する。締結部223を排気口フランジ100にボルト締結すると、吸気口フランジ211は、挟持部222と排気口フランジ100との間に挟持される。その結果、吸気口フランジ211と排気口フランジ100とは、Oリングシール110によって封止される。
ところで、ロータ破壊等によりポンプケーシング21に衝撃が加わると、ポンプケーシング21に大きな回転トルクが発生する。そのため、従来の真空ポンプのように吸気口フランジを装置側にボルト固定する構成の場合、吸気口フランジが回転してボルト孔側面がボルト軸に衝突する。その結果、ボルト軸に過大な剪断力が付加され、最悪の場合にはボルト軸が破断するおそれがある。
一方、本実施の形態では、シール面が形成された吸気口フランジ211と、装置側の排気口フランジ100にボルト締結される補助フランジ213とが、分離されて別体となっている。そのため、ポンプケーシング21に大きな回転トルクが発生した際に、挟持部222と排気口フランジ100との間で吸気口フランジ211が滑るように回転することができる。そして、挟持部222および排気口フランジ100と吸気口フランジ211との摩擦によって回転エネルギーが消費される。もちろん、摩擦力によって補助フランジ213も回転しようとするが、ボルト105に作用する剪断力は従来の構成に比べて小さく抑えられる。その結果、ボルト105の破断や大きな塑性変形を防止することができる。
ところで、吸気口フランジをボルトで直接固定する構成に代えて、吸気口フランジをクランプにより固定する構成が知られている(例えば、特開2014−222044号公報)。クランプを用いる構成では、過大なトルクが発生した場合に吸気口フランジがクランプに対して回転することで、固定用ボルトに加わる衝撃トルクを緩和されるとしている。しかしながら、従来のクランプ固定では、ポンプケーシングに径方向の過大な衝撃が加わった場合、クランプの爪が折れてクランプ自体が使用できなくなるだけでなく、ボルト破断の場合と同様にポンプ落下を招くおそれがある。
一方、本実施の形態では、従来のクランプ式の固定と異なり、補助フランジ213には吸気口フランジ211と係合する爪状の部分が無いので、補助フランジ213自体が破損するおそれがない。
なお、図2の符号Bで示す形状のように、補助フランジ213の挟持部222の端部をR形状とするのが好ましい。挟持部222の端部(符号Bで示す部分)が角張っていると、衝撃による回転トルクでポンプケーシング21が回転した際に、ポンプケーシング21が角張った端部に引っ掛かり易くなり、補助フランジ213に過大な回転トルクが作用する可能性がある。一方、図2に示すように挟持部222の端部をR形状とすることで、ポンプケーシング21が引っ掛かるのを防止することができる。
図2に示した例では、リング状部材を2分割したような形状の補助フランジ213を2個使用したが、3個以上で構成するようにしても良い。図4は、補助フランジ214を3個使用した場合を示す。補助フランジ213の場合には、180度ピッチで配置されたが、補助フランジ214の場合には120度ピッチで配置されている。
なお、ボルト孔220の配置および数は、吸気口フランジ211の口径に応じた設定とされている。補助フランジ213,214のいずれの構成の場合も、設定された所定数(8つ)のボルト孔220が配置されるように、補助フランジ213,214の形状が設定されている。ただし、ボルト強度が十分確保できる範囲内であれば、補助フランジ213,214の形状を、ボルト孔数が所定数未満となる形状としても構わない。
図3に示す例では、吸気口フランジ211の外周面と締結部223の内周面との間に隙間Gが設けられている。これは、衝撃によって吸気口フランジ211が径方向にも移動した場合に、吸気口フランジ211の回転の勢いが低下してから締結部223に衝突するようにするためのものである。これにより、ボルト105への衝撃を低減することが可能となる。
−第2の実施の形態−
図5,6は、本発明に係る真空ポンプの第2の実施形態を示す図である。図5は、吸気口フランジ211および補助フランジ213Aの平面図である。図6は、第2の実施の形態における吸気口フランジ211の固定構造を示す図である。補助フランジ213Aは、ピン300を備える点が図2に示す補助フランジ213と異なり、その他の構成は補助フランジ213と同様である。補助フランジ213Aの挟持部222には、吸気口フランジ211の背面と対向する面にピン300が立接されている。図6に示す例では、4つのピン300が各補助フランジ213Aに設けられている。ピン300は挟持部222の面から突出するように設けられており、その突出した部分は、吸気口フランジ211の背面に形成されたピン穴211aに係合している。
ピン300は、ポンプケーシング21に衝撃が加わって吸気口フランジ211が回転方向または径方向に移動した際に、ピン300が破壊または塑性変形する。本実施形態では、緩衝部材として設けられたピン300が破壊または塑性変形することによって、補助フランジ213Aに加わる衝撃をやわらげる働きをする。そのため、ロータ破壊等が発生した場合でも、ポンプ固定用のボルト105の破断や大きな変形を防止することができる。また、ピン300を補助フランジ213と別体で設けているので、破損または変形したピン300を交換することで補助フランジ213を再利用することができる。
図5に示す例では、挟持部222のピン穴はピン300に対しては締まり嵌めに設定されているので、吸気口フランジ211がピン300とピン穴211aとの隙間寸法分だけ移動してから、ピン300に衝撃が加わることになる。そのため、ピン300を、ボルト105に加わる衝撃を緩和する緩衝部材として効果的に機能させるためには、隙間寸法を以下のように設定する必要がある。すなわち、ボルト105がボルト穴の側面に衝突する前にピン300によって吸気口フランジ211の移動が阻止されるためには、ピン300とピン穴211aとの隙間寸法を、ボルト105とボルト孔220との隙間寸法G1よりも小さく設定するのが好ましい。ここで、隙間寸法とは、(穴径−軸径)/2で算出される寸法である。また、ここでは、ピン穴とピンとが理想的に同軸に配置されているとして隙間寸法に関する説明をしている。
なお、吸気口フランジ211および挟持部222の両方に対してピン300が隙間嵌めの場合には、補助フランジ213Aに対する吸気口フランジ211の移動可能量は両方の隙間寸法の和となる。この場合、その隙間寸法の和を隙間寸法G1よりも小さく設定するのが好ましい。
また、吸気口フランジ211の径方向への移動を考えた場合、上述した条件に加えて、吸気口フランジ211の外周面と締結部223の内周面との隙間寸法G2を、上述した吸気口フランジ211の移動可能量よりも大きく設定する必要がある。そのように設定することで、吸気口フランジ211が回転した場合、および、径方向へ移動した場合のいずれにおいても、ピン300が緩衝部材として効果的に機能する。
図7は、第2の実施の形態の変形例を示す図である。図5,6に示した実施形態では、ピン300がボルト破断に対する緩衝部材として機能した。一方、図7に示す変形例では、矩形断面形状を有するリング状の緩衝部材310を用いる構成とした。補助フランジ213Bは、ピン穴に代えて緩衝部材310が配置される円弧溝222bが形成されている以外は、図5,6に示した補助フランジ213Aと同様の形状を有している。吸気口フランジ211の背面には、図6のピン穴211aに代えて緩衝部材310が配置されるリング溝211bが形成されている。2つの補助フランジ213Bのそれぞれに形成された円弧溝222bは、一つの仮想的リング溝の一部をそれぞれ構成している。
変形例におけるリング状の緩衝部材310は、吸気口フランジ211が径方向に移動した際の緩衝部材として機能する。吸気口フランジ211の回転方向の移動に対しては、緩衝部材310は吸気口フランジ211に干渉しないので、緩衝部材としては機能しない。
図7に示す例では、吸気口フランジ211のリング溝211bは、内径が緩衝部材310の内径とほぼ等しく設定され、外径は緩衝部材310の外径よりも大きく設定されている。一方、補助フランジ213Bに形成された円弧溝222bの外径は緩衝部材310の外径とほぼ等しく設定され、円弧溝222bの内径は緩衝部材310の内径よりも小さく設定されている。また、吸気口フランジ211の外周面と締結部223の内周面との間には隙間が形成されている。
吸気口フランジ211の径方向への移動は、緩衝部材310が破壊したり変形したりしない限り、緩衝部材310によって阻止される。すなわち、変形例においては、ロータ破壊等によりポンプケーシング21に衝撃が加わって吸気口フランジ211が径方向に移動した際には、補助フランジ213Bは吸気口フランジ211と一体で径方向に移動し、補助フランジ213Bのボルト孔220の側面とボルト105の軸とが接触する。
ここで、緩衝部材310の強度はボルト105の強度よりも低く設定されているので、緩衝部材310が破壊または塑性変形することでボルト105への衝撃が緩和される。そのため、吸気口フランジ211の外周面と締結部223の内周面との隙間寸法G2は、緩衝部材310が破壊または塑性変形による衝撃吸収が効果的に行えるように設定される。例えば、緩衝部材310が完全に破断されるのに要する吸気口フランジ211の相対移動量(補助フランジ213Bに対する移動量)程度に、隙間寸法G2を設定する。
なお、緩衝部材310とリング溝211bの内周面との間、および/または、緩衝部材310と円弧溝222bの外周面との間に、隙間を設けるようにしても良い。その場合、隙間寸法G2は、それらの隙間寸法分だけをより大きく設定される。吸気口フランジ211は上述の隙間寸法分だけ径方向に移動した後に、緩衝部材310に当接することになる。よって、変形例においても、上述した第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
図7に示す変形例では、緩衝部材310をリング状としたが、例えば、図8に示すような円弧状としても良い。図8は、2つの補助フランジ213Bと、2つの円弧状緩衝部材310Aとの配置を示す平面図である。2つの補助フランジ213Bと2つの円弧状緩衝部材310Aとは、90度だけ角度をずらして配置されている。図7に示した例では、緩衝部材310をリング状としているので、予めポンプケーシング21に装着されている。一方、図8に示す構成では、円弧状緩衝部材310Aは、リング状の緩衝部材310をほぼ半分に分割した形状となっている。そのため、別体で設けられた補助フランジ213Bおよび円弧状緩衝部材310Aを、ポンプケーシング21に対して図8のように後から組み付けることが可能となる。
上述した実施の形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(1)図1に示すように、真空ポンプであるターボ分子ポンプ1は、回転駆動されるロータ30と、吸気口フランジ211が形成され、ロータ30を収容するポンプケーシング21と、吸気口フランジ211と分離して設けられ、吸気口フランジ211を装置側フランジに固定する補助フランジ213と、を備える。そして、補助フランジ213は、図3に示すように、装置側フランジである排気口フランジ100にボルト105により締結される締結部223と、吸気口フランジ211の背面に当接し、吸気口フランジ211を排気口フランジ100との間に挟持する挟持部222とを有する。
このように、排気口フランジ100にボルト締結される締結部223を有する補助フランジ213とポンプケーシング21の吸気口フランジ211とが分離して設けられているので、ポンプケーシング21に大きな回転トルクが発生した際に、挟持部222と排気口フランジ100との間で吸気口フランジ211が移動することができる。そのため、挟持部222および排気口フランジ100と吸気口フランジ211との摩擦によって衝撃が緩和され、ボルト105に作用する剪断力を従来よりも軽減することができる。その結果、ボルト105の破断や大きな変形を防止することができる。また、補助フランジ213自体は吸気口フランジ211と係合する部分が無いので、衝撃による破損を招くことがない。
(2)さらに、図5,6に示すように、吸気口フランジ211から補助フランジ213Aを介してボルト105に伝達される衝撃を緩和する緩衝部材としてのピン300を、吸気口フランジ211と補助フランジ213Aとの間に備えるのが好ましい。ピン300を設けることにより、上述した摩擦による衝撃の低減に加えて、ピン300により衝撃がさらに低減される。
さらに、吸気口フランジ211および補助フランジ213Aに設けられたピン穴とピン300との隙間寸法を、吸気口フランジ211の移動可能量が締結部223に設けられたボルト孔220とボルト105との隙間寸法G1よりも小さくなるように設定するのが好ましい。このように隙間寸法を設定することで、ボルト105に作用する剪断力を効果的に低減することができる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。例えば、上述した実施の形態ではターボ分子ポンプを例に説明したが、ターボ分子ポンプに限らずモレキュラードラッグポンプ等の真空ポンプにも適用することができる。
1…ターボ分子ポンプ、21…ポンプケーシング、30…ロータ、100…排気口フランジ、105…ボルト、211…吸気口フランジ、211a…ピン穴、211b…リング溝、213,213A,213B,214…補助フランジ、220…ボルト孔、222…挟持部、223…締結部、300…ピン、310…緩衝部材、310A…円弧状緩衝部材

Claims (4)

  1. 回転駆動されるロータと、
    吸気口フランジが形成され、前記ロータを収容するポンプケーシングと、
    前記吸気口フランジと分離して設けられ、前記吸気口フランジを装置側フランジに固定する補助フランジと、を備え、
    前記補助フランジは、
    前記装置側フランジにボルトにより締結される締結部と、
    前記吸気口フランジの背面に当接し、前記吸気口フランジを前記装置側フランジとの間に挟持する挟持部とを有する、真空ポンプ。
  2. 請求項1に記載の真空ポンプにおいて、
    前記吸気口フランジから前記補助フランジを介して前記ボルトに伝達される衝撃を緩和する緩衝部材を、前記吸気口フランジと前記補助フランジとの間に備える、真空ポンプ。
  3. 請求項2に記載の真空ポンプにおいて、
    前記緩衝部材は、前記吸気口フランジに設けられたピン穴および前記補助フランジに設けられたピン穴に係合するピンである、真空ポンプ。
  4. 請求項3に記載の真空ポンプにおいて、
    前記吸気口フランジおよび前記補助フランジに設けられたピン穴と前記ピンとの隙間寸法は、前記吸気口フランジの移動可能量が前記締結部に設けられたボルト孔と前記ボルトとの隙間寸法よりも小さくなるように設定されている、真空ポンプ。
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